JP2005009160A - 排水トラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】浴槽側の排水効率を上げるとともに浴槽側と洗い場側との相互の圧力干衝の発生を抑制でき、清掃性やメンテナンス性に優れた排水トラップを得る。
【解決手段】封水筒16と封水筒16が挿入される中空状の溜水部24とが設けられ洗い場から排水された水が封水筒16の内部に流入し溜水部24と封水筒16との間を上昇して溜水部24の外部に位置する外部空間Mに溢れ出す排水トラップ本体12と、排水トラップ本体12に形成され外部空間Mに溢れた水を排水トラップ本体12の外部に排水させる排水管38が接続する排水口40と、排水トラップ本体12に形成され浴槽内から排水された水を外部空間Mに導く取水管28が接続する取水口30と、外部空間Mに配置され一方の端部が取水口30の外部空間Mと連通する連通部30Aに分離可能に接続され取水管28を流れてきた浴槽内からの水を排水管38に導く管状部材42と、を有する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】封水筒16と封水筒16が挿入される中空状の溜水部24とが設けられ洗い場から排水された水が封水筒16の内部に流入し溜水部24と封水筒16との間を上昇して溜水部24の外部に位置する外部空間Mに溢れ出す排水トラップ本体12と、排水トラップ本体12に形成され外部空間Mに溢れた水を排水トラップ本体12の外部に排水させる排水管38が接続する排水口40と、排水トラップ本体12に形成され浴槽内から排水された水を外部空間Mに導く取水管28が接続する取水口30と、外部空間Mに配置され一方の端部が取水口30の外部空間Mと連通する連通部30Aに分離可能に接続され取水管28を流れてきた浴槽内からの水を排水管38に導く管状部材42と、を有する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽側から排水された水と洗い場側から排水された水とが導かれる排水トラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会においては、昨今の高齢化現象などに伴い、いわゆるバリアフリー思想が浸透している。バリアフリー構造は、住居の室内構造において顕著であり、浴室においても取り入れられている。かかるバリアフリー構造を浴室に取り入れた場合、浴室の床の高さを極力低くして浴室の入口段差を無くすことが一つの課題となる。ここで、床の高さを低くしたいわゆる低床化を実現するためには、図4に示すように、浴槽深さAとヘッド高Bと封水ライン高Cとからなるトータル高Hを極力低く設定する必要があり、かかるトータル高Hを極力低く設定するためには、浴槽深さAと封水ライン高Cとが一定となるため、ヘッド高Bを極力低く設定する必要がある。かかるヘッド高Bを低く設定するためには、排水トラップ200の側面に取水管202を取り付け、浴槽204内の水を取水管202を通して排水トラップ200に導くことで実現することができる。ここで、排水トラップ200に導かれた水は、溜水部206に流入する。そして、溜水部206に所定量の水が貯溜されると、溜水部206から溢れ出し排水管208から外部に排水される。なお、溜水部206には封水筒210が挿入されている。
【0003】
ところで、排水トラップ200に取水管202を接続しヘッド高Bを低く設定したことにより低床化を実現した場合に、以下に示すように、大きな問題が生じてしまう。先ず、ヘッド高Bを低く設定したことにより、浴槽内の水の排水時間が多くかかってしまうという問題がある(問題点1)。すなわち、排水時に浴槽204内の水は取水管202に向かって自由落下していくが、ヘッド高Bが高くなればなるほど圧力が大きくなり浴槽内の水が勢い良く排水され、排水時間が短縮される。一方、低床化を実現するためにヘッド高Bを低く設定すると、前記圧力が小さくなり、当然に浴槽内水の排水時間が長くなる。ところで、ヘッド高Bを低く設定した場合において、浴槽204内水の排水時間を短縮する技術は従来から多数知られており、例えば、取水管202の径を大きくする方法がある。このように取水管202の径を大きく設定することにより、浴槽内水の排水時間を確実に短縮することはできるが、単純に排水時間を短くしてしまうと、以下に示す別の他の問題が生じてしまう。
【0004】
すなわち、浴槽内水の排水時間を短縮することは、技術的に排水トラップ200に浴槽内水が勢い良く流入すること(排水効率が上がること)を意味しているが、排水トラップ200に浴槽内の水が勢い良く流れ込んでしまうと、排水トラップ200の溜水部206に挿入された封水筒210から水が溢れてしまい、洗い場側に浴槽内水の水溜まりができてしまう。また、逆に、洗い場側から排水トラップ200に水を勢い良く流すと、取水管202を逆流して浴槽内に溢れてしまう(問題点2)。これらは、ヘッド高Bを低くするために取水管202を排水トラップ200に取り付けているため、相互の圧力干衝によって生じる不具合である。特に、バリアフリー構造になっているユニットバスに前記不具合が顕著化し易い。
【0005】
そこで、上記した2つの問題点を解消するために、浴槽内水の排水時間の短縮と洗い場排水と浴槽排水との圧力干衝の抑制とを両立させることがひとつの課題となる。
【0006】
ここで、上記課題を解決するための手段として、図示しないが、浴槽に浴槽側トラップを設け、洗い場側に洗い場側トラップをそれぞれ設け、浴槽側トラップと洗い場側トラップにそれぞれ排水管を接続し、浴槽内水の排水は浴槽側トラップを介して排水管で排水し、洗い場側の排水は洗い場側トラップを介して排水管で排水する手法が考えられる。かかる手法では、浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とがそれぞれ別系統になっているため、相互の圧力干衝が発生せず、また浴槽内水の排水時間も短縮することができるため、前記課題を解決することができるが、排水系統が複数になるため設備工事が煩雑になり、また、トラップも複数必要になるためコスト高になる。さらに、トラップに毛髪やゴミなどが詰まった場合に、トラップを清掃する必要があるが、特に浴槽側トラップは、床の浴槽載置部に配設されているため、掃除やメンテナンスが容易にできないという問題が新たに生じている。
【0007】
一方、排水設備工事の煩雑さを解消する技術として、図5に示すように、浴槽側に浴槽側トラップ230を設け、洗い場側にも洗い場側トラップ232を設け、浴槽側トラップ230に接続されている排水管234を洗い場側トラップ232に接続されている排水管236の上流側(排水の圧力干衝が発生しにくい部分)に取り付けた技術であり、浴槽内水の排水時も洗い場側排水に使用される排水管236により外部に排水させるものが提案されている。かかる技術では、浴槽内排水の排水時間も短縮できるとともに圧力干衝の発生も抑制でき、その上、最終的に1本の排水管236を共有することになるため、設備工事の煩雑さを解消することができる。
【0008】
ところが、かかる技術でも、浴槽側にも浴槽側トラップ230を設けているため、必要に応じて浴槽側トラップ230のメンテナンスを行う場合があるが、浴槽側トラップ230は防水パンの下側に配置されているため、メンテナンスを容易に行うことができないという問題が残る。
【0009】
さらに、図6に示すように、1つのトラップ(洗い場側トラップ)250の中を浴槽側排水系流路252と洗い場側排水系流路254の2系統に仕切り、排水口256の近傍の圧力干衝が発生しにくい部分で2つの流路252、254を統合し、1本の排水管(図示省略)で排水する技術が考えられている(下記特許文献1)。かかる技術では、浴槽側排水を効果的に行うができるとともに圧力干衝の発生を抑制することができ、浴槽側には浴槽側トラップが設けられていないため、浴槽側トラップのメンテナンスの必要性は生じない。
【0010】
【特許文献1】
実開昭57−46680号公報
【特許文献2】
特開平9−195348号公報
【特許文献3】
特開2000−1888号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に示された技術では、洗い場側トラップの構造が複雑になり、アンダーカットになる部分があり樹脂成型により製造することができない。すなわち、砂型鋳造やロストワックス製法などにより製造するしか方法がなく、製法が極めて限られており、生産効率が低下するという問題が生じる。さらに、浴槽側排水系流路が洗い場側トラップの底部に位置しているため、浴槽側排水系流路に毛髪やゴミが詰まった場合に清掃やメンテナンスをすることができないという問題がある。また、トラップには高圧ホースなどにより掃除する場合が多々あるが、特に、浴槽側排水系流路に高圧ホースを進入させることができず、近年の清掃機器を用いて掃除しようとしても、最新の清掃機器を十分に使えるようなトラップの構造にはなっていなかった。
【0012】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、特に、浴槽側の排水効率を上げるとともに浴槽側と洗い場側との相互の圧力干衝の発生を抑制でき、かつ清掃性やメンテナンス性に優れた排水トラップを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、封水筒と前記封水筒が挿入される溜水部とが設けられ、洗い場から排水された水が前記封水筒の内部に流入し前記溜水部に注がれさらに前記溜水部と前記封水筒との間を上昇して前記溜水部の外部に位置する外部空間に溢れ出す排水トラップ本体と、前記排水トラップ本体に形成され、前記外部空間に溢れた水を前記排水トラップ本体の外部に排水させる排水管が接続する排水口と、前記排水トラップ本体に形成され、浴槽内から排水された水を前記外部空間に導く取水管が接続する取水口と、前記外部空間に配置され、一方の端部が前記取水口の前記外部空間と連通する連通部に分離可能に接続され前記取水管を流れてきた浴槽内からの水を前記排水管に導く管状部材と、を有することを特徴とする排水トラップ。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、浴槽内から排水された水は取水管を流れて管状部材に流入する。管状部材に流入した水は排水管を流れて外部に排水される。これにより、浴槽内の水が外部に排水される。一方、洗い場側から排水された水は、封水筒の内部に流入して溜水部に注がれ、封水筒の底部から封水筒と溜水部との間にも流入していく。封水筒の内部に水が流入していくと、溜水部の中の水量が増えていき、やがて溜水部から外部空間に水が溢れ出す。外部空間に溢れ出した水は、排水口から排水管を流れて外部に排水される。
以上のように、本発明によれば、1つの排水トラップの内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とを設けることにより、それぞれの排水系統を別個独立にすることができる。このため、浴槽内から排水された水と洗い場から排水された水とが排水トラップ本体の内部で混じり合うことがなく相互の圧力干衝を防止することができる。この結果、浴槽から排水された水が排水トラップ本体から洗い場側に溢れ出すことを防止でき、また逆に洗い場側から排水された水が取水管を逆流して浴槽内部に溢れ出すことを防止することができる。
また、浴槽内の水は独自の排水系統により外部に排水されるため、浴槽内の水の排水時間を短縮することができる。
このように、本発明の排水トラップによれば、ヘッド高が低く設定された場合でも、浴槽内の水の排水効率を上げることができるとともに相互の圧力干衝を防止することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体の内部に別部材である管状部材を配置させているので、排水トラップが大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
ここで、管状部材は、取水口の連通部に分離可能に接続されているため、取水口の連通部との接続を容易に外し、排水トラップ本体から取り出すことができる。これにより、管状部材の内部に毛髪やゴミが詰まった場合にも管状部材を取り出し、容易に掃除することができ、また管状部材が劣化や破損などした場合に容易にメンテナンスを行うことができる。
さらに、排水トラップ本体には別体である管状部材が配置されているだけであるため、排水トラップ本体の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップの生産効率の低下を防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材は、可撓性であることを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、管状部材は可撓性であるため、排水トラップ本体から取り出すときに変形させることができるため、管状部材を排水トラップ本体から容易に取り出すことができる。また、管状部材を排水トラップ本体に配置するときに、排水トラップ本体の形状に合わせて管状部材を変形させることもできるため、管状部材を配置させる際の自由度を増すことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材の一方の端部は、前記取水口の前記連通部に水密に接続されていることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、管状部材の一方の端部が取水口の連通部に水密に接続されているため、取水口の連通部から外部空間に浴槽から排水された水が漏れることがない。このため、相互の圧力干衝を効果的に防止することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材の他方の端部は、前記排水管の端部近傍に位置していることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、管状部材の他方の端部が排水管の端部近傍に位置しているため、洗い場側からの排水と浴槽側からの排水との圧力干衝を極力小さくすることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排水トラップにおいて、前記溜水部は、着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、溜水部が着脱可能に設けられているため、溜水部を取り外すことにより、溜水部の配置に費やされていた空間(デッドスペース)を有効に利用することができる。例えば、デッドスペースを利用することにより排水トラップ本体の内部に高圧ホースなどの掃除機器を入れることが可能となり、排水トラップ本体の内部を掃除し易くすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態の排水トラップについて、図面を参照して説明する。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施形態の排水トラップ10は、排水トラップ本体12を備えている。この排水トラップ本体12は円柱形状に形成されており、その内部は中空状に形成されている。また、排水トラップ本体12の上方側の端面12Aには、排水トラップ本体12の内部と連通する開口孔14が形成されており、この開口孔14の内周には、後述の封水筒16のフランジ18の外周面に形成されたネジ溝20と噛み合うネジ山22が形成されている。さらに、排水トラップ本体12の下方側の端面内側には、後述の溜水部24が圧入される圧入溝(図示省略)が形成されている。
【0025】
また、排水トラップ本体12の内部には、溜水部24が下方側の端面内側に形成された圧入溝に圧入されている。この溜水部24は両端が開口した筒状に形成されており、溜水部24を圧入溝に上方から押し込むことにより容易に排水トラップ本体12の内部に取り付けることができる。また、掃除やメンテナンスの時には溜水部24を上方に引き抜くことにより、排水トラップ本体12から溜水部24を容易に取り外すことができる。
【0026】
なお、溜水部24を排水トラップ本体12の下方側の端面内側に形成された圧入溝に圧入した形態を示したが、勿論、これに限られるものではなく、例えば、溜水部24の外周面にネジ山又はネジ溝(いずれも図示省略)を形成し、一方、排水トラップ本体12の下方側の端面内側に凹部(図示省略)を形成し、この凹部の内周面には前記ネジ山又はネジ溝と噛み合うネジ溝又はネジ山(いずれも図示省略)を形成することにより、両者を螺合させるようにしてもよい。かかる螺合により、溜水部24を排水トラップ本体12に着脱可能に取り付けることが可能となる。
さらに、溜水部24をカップ状に形成し、溜水部24の底部を排水トラップ本体12にネジ止めすることにより、溜水部24を排水トラップ本体12に着脱可能となるように取り付けてもよい。
このようにして、排水トラップ本体12の内部に溜水部24が取り付けられると、排水トラップ本体12の内部には溜水部24の外部に位置する外部空間Mが形成される。
なお、溜水部24は、溜水部24を開口孔14から排水トラップ本体12の内部に挿入しあるいは内部から取り出すことができるように、その大きさが設定されている。
【0027】
また、排水トラップ本体12の外周面には取水管28が接続される取水口30が一体形成されている。この取水口30は、中空状に形成されており、排水トラップ本体12の外部空間Mと連通する連通部30Aを備えている。この連通部30Aの内面にはネジ溝32が形成されており、後述の接続部材34の外周面に形成されたネジ山36(図3参照)と螺合している。また、取水口30は、連通部30Aと連通するとともに取水管28が接続する接続部30Bを備えている。
【0028】
また、排水トラップ本体12の外周面には、排水管38が接続される排水口40が一体形成されている。この排水口40も外部空間Mと連通しており、排水トラップ本体12の外部空間Mに溢れた水がこの排水口40を経て排水管38に流入する。
【0029】
さらに、排水トラップ本体12の上方側の端面に形成された開口孔14には、封水筒16が取り付けられる。この封水筒16は、略円柱状に形成されており、内部が中空状となっている。また、封水筒16の一方の端部には円盤状のフランジ18が形成されており、このフランジ18の外周面にネジ溝20が形成されている。これにより、封水筒16は、排水トラップ本体12の開口孔14と螺合することにより、排水トラップ本体12に着脱可能に取り付けられる。
【0030】
この封水筒16が排水トラップ本体12に取り付けられた状態では、封水筒16が溜水部24の内部に位置するとともに、封水筒16の下端部と排水トラップ本体12の下方側の端面との間には第1の隙間(図示省略)が形成されており、さらに封水筒16のフランジ18と溜水部24の上端部との間にも第2の隙間(図示省略)が形成されている。これにより、封水筒16の内部に水が流入していくと、その水は第1の隙間にも流入し、徐々に溜水部24の内部の水が増加していき、やがて第2の隙間から外部空間Mに水が溢れ出す。外部空間Mに溢れ出した水は、やがて排水口40から排水管38を流れて浴室の外部に排水される。
【0031】
また、上記したように、排水トラップ本体12の取水口30の連通部30Aには略円柱状の接続部材34が螺合している。この接続部材34の内部は中空状に形成されている。この螺合により、接続部材34は取水口30の連通部30Aに強固かつ水密に接続される。
さらに、この接続部材34には管状部材42の一方の端部が取り付けられている。この管状部材42の取付けは、一方の端部の内部に接続部材34を押し込み、接続部材34を圧入するようにして行われる。これにより、管状部材42と接続部材34との接続が強固になる。このため、浴槽内の水を排水させるときにその水圧により接続部材34及び管状部材42が連通部30Aから外れ、そのまま流されていくことを防止できる。
このように、管状部材42は、接続部材34を介して取水口30の連通部30Aと水密に接続されている。
なお、管状部材42と接続部材34とを別体とする場合に限られず、管状部材42に直接ねじ切りをし、取水口30の連通部30Aと螺合させてもよい。
【0032】
ここで、図3に示すように、管状部材42は、可撓性のあるゴムで構成されている。ゴム素材とすることにより、管状部材42を可撓性に富んだものにすることができるとともに、自在に弾性変形させることができる。この結果、管状部材42の排水トラップ本体12への接続時あるいは排水トラップ本体12からの取り外し時の自由度をさらに高めることができる。さらに、ゴム素材とすることにより、安価で入手し易いというメリットがある。
なお、管状部材42は、ゴム素材に限られることはなく、可撓性を有するものであれば他の素材でもよい。
【0033】
以上のように、管状部材42は、排水トラップ本体12の外部空間Mに配置されており、管状部材42の一方の端部が取水口30の連通部30Aと接続しているとともに、他方の端部が排水口40の内部に配置しており、管状部材42の他方の端部が排水管38の端部近傍位置している。
【0034】
さらに、取水口30の接続部30Bには取水管28の一方の端部が接続されている。この取水管28の他方の端部は、浴槽(図示省略)の底部に形成された浴槽排水部(図示省略)と接続されている。一方、排水口40には、浴室内部の水を浴室外部に排水させる排水管38の一方の端部が接続されている。排水管38の他方の端部は屋外の下水管(図示省略)に接続されている。
【0035】
次に、管状部材42の排水トラップ本体12への接続方法及び排水トラップ本体12からの取外方法について説明する。
【0036】
管状部材42の排水トラップ本体12への取り付けは、管状部材42の一方の端部に接続部材34を圧入させた後、その管状部材42(図3に示す状態)を弾性変形させて封水筒16を外した状態の排水トラップ本体12の内部に入れ、接続部材34を回転させて取水口30の連通部30Aと螺合させる。これにより、管状部材42の一方の端部が取水口30の連通部30Aと水密に接続される。そして、管状部材42の他方の端部を排水口40に配置させる。このとき、管状部材42は、排水トラップ本体12の外部空間Mに配置された状態となっているが、排水トラップ本体12や溜水部24が如何なる形状であっても、管状部材42を弾性変形させることにより、排水トラップ本体12の外部空間Mの形状に合わせて配置させることができる。このように、管状部材42を可撓性のある素材で構成することにより、管状部材42の取付自由度を上げることができる。
なお、管状部材42の取付終了後、封水筒16のフランジ18を排水トラップ本体12の開口孔14に螺合させて、封水筒16が排水トラップ本体12に取り付けられる。
【0037】
一方、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外す場合には、封水筒16を排水トラップ本体12から取り外し、その後、接続部材34を取水口30の連通部30Aから取り外す。接続部材34を連通部30Aから取り外し後、接続部材34が圧入された状態の管状部材42を排水トラップ本体12の開口孔14から取り出す。このとき、管状部材42はゴムで構成されているため、自在に弾性変形させることができ、管状部材42の取外しの自由度を上げることができる。これにより、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことができる。
【0038】
次に、本実施形態の排水トラップ10の作用について説明する。
【0039】
図1及び図2に示すように、入浴終了後、浴槽内の浴槽排水孔の栓を抜くことにより、浴槽内の水(以下、適宜「浴槽内水」と称する。)が浴槽排水孔から流出し、取水管28に流入する。取水管28に流入した浴槽内水は、取水管28を流れて、取水口30に到達する。取水口30に到達した浴槽内水は、接続部材34の内部を流れて管状部材42の内部に流入する。管状部材42の内部に流入した浴槽内水は、そのまま管状部材42の内部を流れて、排水口40に到達し、排水管38の内部を流れて浴室の外部に排水される。このように、浴槽内水は、排水トラップ本体12の内部に別途設けられた浴槽側排水系統により浴室外部に排水される。
【0040】
一方、洗い場側で使われた水(以下、適宜「洗い場側水」と称する。)は、床パン(図示省略)を流れて封水筒16の内部に流入する。封水筒16の内部に流入した洗い場側水は、溜水部24の内部に貯溜されていき、第1の隙間を経て封水筒16の外部と溜水部24との間に流入する。そして、溜水部24が洗い場側水で満たされると洗い場側水は第2の隙間から外部空間Mに溢れ出す。外部空間Mに溢れ出した洗い場側水は、排水口40を経て排水管42の内部を流れて浴室外部に排水される。このように、洗い場側水は、排水トラップ本体12の内部で浴槽内水と交じり合うことなく、浴槽側排水系統とは独立した洗い場側排水系統により浴室外部に排水される。
【0041】
以上のように、本発明の排水トラップ10によれば、排水トラップ本体12の内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とが別個独立して設けられているため、浴槽側から排水された水と洗い場側から排水された水との圧力干衝が生じることを防止することができる。これにより、浴槽側から大量に排水された水が溜水部に流入し、封水筒16の内部を逆流して洗い場側に溢れ出すことを防止することができる。一方、洗い場側から大量に排水された水も同様に、取水管28の内部を逆流して浴槽の浴槽排水孔から浴槽内部に溢れ出すことを防止できる。
【0042】
ここで、浴槽側排水と洗い場側排水とが同時に行われた場合でも、両方から排水された水が排水トラップ本体12の内部ではなく排水管38の内部で混ざり合うため、相互の圧力干衝を防止することができる。
【0043】
また、浴槽側排水は、管状部材42という別部材を用いて行われるため、排水時間を大幅に短縮することができる。このとき、洗い場側排水が行われている場合でも、相互の圧力干衝が生じないため、洗い場側から浴槽内水が溢れ出すことがない。さらに、取水管28と管状部材42の径を可能な範囲でそれぞれ大きくすることにより、洗い場側からの浴槽内水の溢れ出しを防止しつつ、さらに排水時間を短縮することができる。
【0044】
以上のように本発明の排水トラップ10を用いれば、浴槽側排水と洗い場側排水との圧力干衝を防止するとともに、浴槽側排水の排水時間を大幅に短縮することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体12の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体12の内部に別部材である管状部材42を配置させているので、排水トラップ10が大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
【0045】
ところで、管状部材42の内部に毛髪やゴミが詰まった場合には、上記した方法により管状部材42を排水トラップ本体12から取り外し、管状部材を掃除することができる。このように、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことにより容易に掃除を行うことができる。また、管状部材42に破損箇所があるか否かを点検する場合やメンテナンスを行う場合にも、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことができるため、容易にメンテナンスを行うことができる。
【0046】
一方、排水トラップ本体12の内部に毛髪やごみが詰まった場合にも、管状部材42を取り外すことにより掃除がし易くなり、さらに溜水部24を排水トラップ本体12の内部から取り外すことにより、溜水部24の配置スペースを利用することができるため、高圧ホース等の掃除機器を排水トラップ本体12の内部に進入させることができ、排水トラップ本体12の清掃性を高めることができる。
【0047】
さらに、排水トラップ本体12の外部空間Mには別体である管状部材42が配置されているだけであるため、排水トラップ本体12の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体12を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップ10の生産効率の低下を防止できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した本発明の排水トラップにおいては、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明は、1つの排水トラップの内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とを設けることにより、それぞれの排水系統を別個独立にすることができる。このため、浴槽内から排水された水と洗い場から排水された水とが排水トラップ本体の内部で混じり合うことがなく相互の圧力干衝を防止することができる。この結果、浴槽から排水された水が排水トラップ本体から洗い場側に溢れ出すことを防止でき、また逆に洗い場側から排水された水が取水管を逆流して浴槽内部に溢れ出すことを防止することができる。
また、浴槽内の水は独自の排水系統により外部に排水されるため、浴槽内の水の排水時間を短縮することができる。
このように、本発明の排水トラップによれば、ヘッド高が低く設定された場合でも、浴槽内の水の排水効率を上げることができるとともに相互の圧力干衝を防止することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体の内部に別部材である管状部材を配置させているので、排水トラップが大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
ここで、管状部材は、取水口の連通部に分離可能に接続されているため、取水口の連通部との接続を容易に外し、排水トラップ本体から取り出すことができる。これにより、管状部材の内部に毛髪やゴミが詰まった場合にも管状部材を取り出し、容易に掃除することができ、また管状部材が劣化や破損などした場合に容易にメンテナンスを行うことができる。
さらに、排水トラップ本体には別体である管状部材が配置されているだけであるため、排水トラップ本体の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップの生産効率の低下を防止できる。
【0049】
請求項2記載の発明は、管状部材は可撓性であるため、排水トラップ本体から取り出すときに変形させることができるため、管状部材を排水トラップ本体から容易に取り出すことができる。また、管状部材を排水トラップ本体に配置するときに、排水トラップ本体の形状に合わせて管状部材を変形させることもできるため、管状部材を配置させる際の自由度を増すことができる。
【0050】
請求項3記載の発明は、管状部材の一方の端部が取水口の連通部に水密に接続されているため、取水口の連通部から外部空間に浴槽から排水された水が漏れることがない。このため、相互の圧力干衝を効果的に防止することができる。
【0051】
請求項4記載の発明は、管状部材の他方の端部が排水管の端部近傍に位置しているため、洗い場側からの排水と浴槽側からの排水との圧力干衝を極力小さくすることができる。
【0052】
請求項5記載の発明は、溜水部が着脱可能に設けられているため、溜水部を取り外すことにより、溜水部の配置に費やされていた空間(デッドスペース)を有効に利用することができる。例えば、デッドスペースを利用することにより排水トラップ本体の内部に高圧ホースなどの掃除機器を入れることが可能となり、排水トラップ本体の内部を掃除し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水トラップの斜視図である。
【図2】本発明の排水トラップの断面図である。
【図3】本発明の排水トラップを構成する管状部材の斜視図である。
【図4】従来技術となる浴室の排水構造の部分的な断面図である。
【図5】従来から提案されている排水トラップの斜視図である。
【図6】従来技術となる排水トラップの断面図である。
【符号の説明】
10 排水トラップ
12 排水トラップ本体
16 封水筒
24 溜水部
28 取水管
30 取水口
30A 連通部
34 接続部材
38 排水管
40 排水口
42 管状部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽側から排水された水と洗い場側から排水された水とが導かれる排水トラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会においては、昨今の高齢化現象などに伴い、いわゆるバリアフリー思想が浸透している。バリアフリー構造は、住居の室内構造において顕著であり、浴室においても取り入れられている。かかるバリアフリー構造を浴室に取り入れた場合、浴室の床の高さを極力低くして浴室の入口段差を無くすことが一つの課題となる。ここで、床の高さを低くしたいわゆる低床化を実現するためには、図4に示すように、浴槽深さAとヘッド高Bと封水ライン高Cとからなるトータル高Hを極力低く設定する必要があり、かかるトータル高Hを極力低く設定するためには、浴槽深さAと封水ライン高Cとが一定となるため、ヘッド高Bを極力低く設定する必要がある。かかるヘッド高Bを低く設定するためには、排水トラップ200の側面に取水管202を取り付け、浴槽204内の水を取水管202を通して排水トラップ200に導くことで実現することができる。ここで、排水トラップ200に導かれた水は、溜水部206に流入する。そして、溜水部206に所定量の水が貯溜されると、溜水部206から溢れ出し排水管208から外部に排水される。なお、溜水部206には封水筒210が挿入されている。
【0003】
ところで、排水トラップ200に取水管202を接続しヘッド高Bを低く設定したことにより低床化を実現した場合に、以下に示すように、大きな問題が生じてしまう。先ず、ヘッド高Bを低く設定したことにより、浴槽内の水の排水時間が多くかかってしまうという問題がある(問題点1)。すなわち、排水時に浴槽204内の水は取水管202に向かって自由落下していくが、ヘッド高Bが高くなればなるほど圧力が大きくなり浴槽内の水が勢い良く排水され、排水時間が短縮される。一方、低床化を実現するためにヘッド高Bを低く設定すると、前記圧力が小さくなり、当然に浴槽内水の排水時間が長くなる。ところで、ヘッド高Bを低く設定した場合において、浴槽204内水の排水時間を短縮する技術は従来から多数知られており、例えば、取水管202の径を大きくする方法がある。このように取水管202の径を大きく設定することにより、浴槽内水の排水時間を確実に短縮することはできるが、単純に排水時間を短くしてしまうと、以下に示す別の他の問題が生じてしまう。
【0004】
すなわち、浴槽内水の排水時間を短縮することは、技術的に排水トラップ200に浴槽内水が勢い良く流入すること(排水効率が上がること)を意味しているが、排水トラップ200に浴槽内の水が勢い良く流れ込んでしまうと、排水トラップ200の溜水部206に挿入された封水筒210から水が溢れてしまい、洗い場側に浴槽内水の水溜まりができてしまう。また、逆に、洗い場側から排水トラップ200に水を勢い良く流すと、取水管202を逆流して浴槽内に溢れてしまう(問題点2)。これらは、ヘッド高Bを低くするために取水管202を排水トラップ200に取り付けているため、相互の圧力干衝によって生じる不具合である。特に、バリアフリー構造になっているユニットバスに前記不具合が顕著化し易い。
【0005】
そこで、上記した2つの問題点を解消するために、浴槽内水の排水時間の短縮と洗い場排水と浴槽排水との圧力干衝の抑制とを両立させることがひとつの課題となる。
【0006】
ここで、上記課題を解決するための手段として、図示しないが、浴槽に浴槽側トラップを設け、洗い場側に洗い場側トラップをそれぞれ設け、浴槽側トラップと洗い場側トラップにそれぞれ排水管を接続し、浴槽内水の排水は浴槽側トラップを介して排水管で排水し、洗い場側の排水は洗い場側トラップを介して排水管で排水する手法が考えられる。かかる手法では、浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とがそれぞれ別系統になっているため、相互の圧力干衝が発生せず、また浴槽内水の排水時間も短縮することができるため、前記課題を解決することができるが、排水系統が複数になるため設備工事が煩雑になり、また、トラップも複数必要になるためコスト高になる。さらに、トラップに毛髪やゴミなどが詰まった場合に、トラップを清掃する必要があるが、特に浴槽側トラップは、床の浴槽載置部に配設されているため、掃除やメンテナンスが容易にできないという問題が新たに生じている。
【0007】
一方、排水設備工事の煩雑さを解消する技術として、図5に示すように、浴槽側に浴槽側トラップ230を設け、洗い場側にも洗い場側トラップ232を設け、浴槽側トラップ230に接続されている排水管234を洗い場側トラップ232に接続されている排水管236の上流側(排水の圧力干衝が発生しにくい部分)に取り付けた技術であり、浴槽内水の排水時も洗い場側排水に使用される排水管236により外部に排水させるものが提案されている。かかる技術では、浴槽内排水の排水時間も短縮できるとともに圧力干衝の発生も抑制でき、その上、最終的に1本の排水管236を共有することになるため、設備工事の煩雑さを解消することができる。
【0008】
ところが、かかる技術でも、浴槽側にも浴槽側トラップ230を設けているため、必要に応じて浴槽側トラップ230のメンテナンスを行う場合があるが、浴槽側トラップ230は防水パンの下側に配置されているため、メンテナンスを容易に行うことができないという問題が残る。
【0009】
さらに、図6に示すように、1つのトラップ(洗い場側トラップ)250の中を浴槽側排水系流路252と洗い場側排水系流路254の2系統に仕切り、排水口256の近傍の圧力干衝が発生しにくい部分で2つの流路252、254を統合し、1本の排水管(図示省略)で排水する技術が考えられている(下記特許文献1)。かかる技術では、浴槽側排水を効果的に行うができるとともに圧力干衝の発生を抑制することができ、浴槽側には浴槽側トラップが設けられていないため、浴槽側トラップのメンテナンスの必要性は生じない。
【0010】
【特許文献1】
実開昭57−46680号公報
【特許文献2】
特開平9−195348号公報
【特許文献3】
特開2000−1888号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に示された技術では、洗い場側トラップの構造が複雑になり、アンダーカットになる部分があり樹脂成型により製造することができない。すなわち、砂型鋳造やロストワックス製法などにより製造するしか方法がなく、製法が極めて限られており、生産効率が低下するという問題が生じる。さらに、浴槽側排水系流路が洗い場側トラップの底部に位置しているため、浴槽側排水系流路に毛髪やゴミが詰まった場合に清掃やメンテナンスをすることができないという問題がある。また、トラップには高圧ホースなどにより掃除する場合が多々あるが、特に、浴槽側排水系流路に高圧ホースを進入させることができず、近年の清掃機器を用いて掃除しようとしても、最新の清掃機器を十分に使えるようなトラップの構造にはなっていなかった。
【0012】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、特に、浴槽側の排水効率を上げるとともに浴槽側と洗い場側との相互の圧力干衝の発生を抑制でき、かつ清掃性やメンテナンス性に優れた排水トラップを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、封水筒と前記封水筒が挿入される溜水部とが設けられ、洗い場から排水された水が前記封水筒の内部に流入し前記溜水部に注がれさらに前記溜水部と前記封水筒との間を上昇して前記溜水部の外部に位置する外部空間に溢れ出す排水トラップ本体と、前記排水トラップ本体に形成され、前記外部空間に溢れた水を前記排水トラップ本体の外部に排水させる排水管が接続する排水口と、前記排水トラップ本体に形成され、浴槽内から排水された水を前記外部空間に導く取水管が接続する取水口と、前記外部空間に配置され、一方の端部が前記取水口の前記外部空間と連通する連通部に分離可能に接続され前記取水管を流れてきた浴槽内からの水を前記排水管に導く管状部材と、を有することを特徴とする排水トラップ。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、浴槽内から排水された水は取水管を流れて管状部材に流入する。管状部材に流入した水は排水管を流れて外部に排水される。これにより、浴槽内の水が外部に排水される。一方、洗い場側から排水された水は、封水筒の内部に流入して溜水部に注がれ、封水筒の底部から封水筒と溜水部との間にも流入していく。封水筒の内部に水が流入していくと、溜水部の中の水量が増えていき、やがて溜水部から外部空間に水が溢れ出す。外部空間に溢れ出した水は、排水口から排水管を流れて外部に排水される。
以上のように、本発明によれば、1つの排水トラップの内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とを設けることにより、それぞれの排水系統を別個独立にすることができる。このため、浴槽内から排水された水と洗い場から排水された水とが排水トラップ本体の内部で混じり合うことがなく相互の圧力干衝を防止することができる。この結果、浴槽から排水された水が排水トラップ本体から洗い場側に溢れ出すことを防止でき、また逆に洗い場側から排水された水が取水管を逆流して浴槽内部に溢れ出すことを防止することができる。
また、浴槽内の水は独自の排水系統により外部に排水されるため、浴槽内の水の排水時間を短縮することができる。
このように、本発明の排水トラップによれば、ヘッド高が低く設定された場合でも、浴槽内の水の排水効率を上げることができるとともに相互の圧力干衝を防止することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体の内部に別部材である管状部材を配置させているので、排水トラップが大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
ここで、管状部材は、取水口の連通部に分離可能に接続されているため、取水口の連通部との接続を容易に外し、排水トラップ本体から取り出すことができる。これにより、管状部材の内部に毛髪やゴミが詰まった場合にも管状部材を取り出し、容易に掃除することができ、また管状部材が劣化や破損などした場合に容易にメンテナンスを行うことができる。
さらに、排水トラップ本体には別体である管状部材が配置されているだけであるため、排水トラップ本体の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップの生産効率の低下を防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材は、可撓性であることを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、管状部材は可撓性であるため、排水トラップ本体から取り出すときに変形させることができるため、管状部材を排水トラップ本体から容易に取り出すことができる。また、管状部材を排水トラップ本体に配置するときに、排水トラップ本体の形状に合わせて管状部材を変形させることもできるため、管状部材を配置させる際の自由度を増すことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材の一方の端部は、前記取水口の前記連通部に水密に接続されていることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、管状部材の一方の端部が取水口の連通部に水密に接続されているため、取水口の連通部から外部空間に浴槽から排水された水が漏れることがない。このため、相互の圧力干衝を効果的に防止することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水トラップにおいて、前記管状部材の他方の端部は、前記排水管の端部近傍に位置していることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、管状部材の他方の端部が排水管の端部近傍に位置しているため、洗い場側からの排水と浴槽側からの排水との圧力干衝を極力小さくすることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排水トラップにおいて、前記溜水部は、着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、溜水部が着脱可能に設けられているため、溜水部を取り外すことにより、溜水部の配置に費やされていた空間(デッドスペース)を有効に利用することができる。例えば、デッドスペースを利用することにより排水トラップ本体の内部に高圧ホースなどの掃除機器を入れることが可能となり、排水トラップ本体の内部を掃除し易くすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態の排水トラップについて、図面を参照して説明する。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施形態の排水トラップ10は、排水トラップ本体12を備えている。この排水トラップ本体12は円柱形状に形成されており、その内部は中空状に形成されている。また、排水トラップ本体12の上方側の端面12Aには、排水トラップ本体12の内部と連通する開口孔14が形成されており、この開口孔14の内周には、後述の封水筒16のフランジ18の外周面に形成されたネジ溝20と噛み合うネジ山22が形成されている。さらに、排水トラップ本体12の下方側の端面内側には、後述の溜水部24が圧入される圧入溝(図示省略)が形成されている。
【0025】
また、排水トラップ本体12の内部には、溜水部24が下方側の端面内側に形成された圧入溝に圧入されている。この溜水部24は両端が開口した筒状に形成されており、溜水部24を圧入溝に上方から押し込むことにより容易に排水トラップ本体12の内部に取り付けることができる。また、掃除やメンテナンスの時には溜水部24を上方に引き抜くことにより、排水トラップ本体12から溜水部24を容易に取り外すことができる。
【0026】
なお、溜水部24を排水トラップ本体12の下方側の端面内側に形成された圧入溝に圧入した形態を示したが、勿論、これに限られるものではなく、例えば、溜水部24の外周面にネジ山又はネジ溝(いずれも図示省略)を形成し、一方、排水トラップ本体12の下方側の端面内側に凹部(図示省略)を形成し、この凹部の内周面には前記ネジ山又はネジ溝と噛み合うネジ溝又はネジ山(いずれも図示省略)を形成することにより、両者を螺合させるようにしてもよい。かかる螺合により、溜水部24を排水トラップ本体12に着脱可能に取り付けることが可能となる。
さらに、溜水部24をカップ状に形成し、溜水部24の底部を排水トラップ本体12にネジ止めすることにより、溜水部24を排水トラップ本体12に着脱可能となるように取り付けてもよい。
このようにして、排水トラップ本体12の内部に溜水部24が取り付けられると、排水トラップ本体12の内部には溜水部24の外部に位置する外部空間Mが形成される。
なお、溜水部24は、溜水部24を開口孔14から排水トラップ本体12の内部に挿入しあるいは内部から取り出すことができるように、その大きさが設定されている。
【0027】
また、排水トラップ本体12の外周面には取水管28が接続される取水口30が一体形成されている。この取水口30は、中空状に形成されており、排水トラップ本体12の外部空間Mと連通する連通部30Aを備えている。この連通部30Aの内面にはネジ溝32が形成されており、後述の接続部材34の外周面に形成されたネジ山36(図3参照)と螺合している。また、取水口30は、連通部30Aと連通するとともに取水管28が接続する接続部30Bを備えている。
【0028】
また、排水トラップ本体12の外周面には、排水管38が接続される排水口40が一体形成されている。この排水口40も外部空間Mと連通しており、排水トラップ本体12の外部空間Mに溢れた水がこの排水口40を経て排水管38に流入する。
【0029】
さらに、排水トラップ本体12の上方側の端面に形成された開口孔14には、封水筒16が取り付けられる。この封水筒16は、略円柱状に形成されており、内部が中空状となっている。また、封水筒16の一方の端部には円盤状のフランジ18が形成されており、このフランジ18の外周面にネジ溝20が形成されている。これにより、封水筒16は、排水トラップ本体12の開口孔14と螺合することにより、排水トラップ本体12に着脱可能に取り付けられる。
【0030】
この封水筒16が排水トラップ本体12に取り付けられた状態では、封水筒16が溜水部24の内部に位置するとともに、封水筒16の下端部と排水トラップ本体12の下方側の端面との間には第1の隙間(図示省略)が形成されており、さらに封水筒16のフランジ18と溜水部24の上端部との間にも第2の隙間(図示省略)が形成されている。これにより、封水筒16の内部に水が流入していくと、その水は第1の隙間にも流入し、徐々に溜水部24の内部の水が増加していき、やがて第2の隙間から外部空間Mに水が溢れ出す。外部空間Mに溢れ出した水は、やがて排水口40から排水管38を流れて浴室の外部に排水される。
【0031】
また、上記したように、排水トラップ本体12の取水口30の連通部30Aには略円柱状の接続部材34が螺合している。この接続部材34の内部は中空状に形成されている。この螺合により、接続部材34は取水口30の連通部30Aに強固かつ水密に接続される。
さらに、この接続部材34には管状部材42の一方の端部が取り付けられている。この管状部材42の取付けは、一方の端部の内部に接続部材34を押し込み、接続部材34を圧入するようにして行われる。これにより、管状部材42と接続部材34との接続が強固になる。このため、浴槽内の水を排水させるときにその水圧により接続部材34及び管状部材42が連通部30Aから外れ、そのまま流されていくことを防止できる。
このように、管状部材42は、接続部材34を介して取水口30の連通部30Aと水密に接続されている。
なお、管状部材42と接続部材34とを別体とする場合に限られず、管状部材42に直接ねじ切りをし、取水口30の連通部30Aと螺合させてもよい。
【0032】
ここで、図3に示すように、管状部材42は、可撓性のあるゴムで構成されている。ゴム素材とすることにより、管状部材42を可撓性に富んだものにすることができるとともに、自在に弾性変形させることができる。この結果、管状部材42の排水トラップ本体12への接続時あるいは排水トラップ本体12からの取り外し時の自由度をさらに高めることができる。さらに、ゴム素材とすることにより、安価で入手し易いというメリットがある。
なお、管状部材42は、ゴム素材に限られることはなく、可撓性を有するものであれば他の素材でもよい。
【0033】
以上のように、管状部材42は、排水トラップ本体12の外部空間Mに配置されており、管状部材42の一方の端部が取水口30の連通部30Aと接続しているとともに、他方の端部が排水口40の内部に配置しており、管状部材42の他方の端部が排水管38の端部近傍位置している。
【0034】
さらに、取水口30の接続部30Bには取水管28の一方の端部が接続されている。この取水管28の他方の端部は、浴槽(図示省略)の底部に形成された浴槽排水部(図示省略)と接続されている。一方、排水口40には、浴室内部の水を浴室外部に排水させる排水管38の一方の端部が接続されている。排水管38の他方の端部は屋外の下水管(図示省略)に接続されている。
【0035】
次に、管状部材42の排水トラップ本体12への接続方法及び排水トラップ本体12からの取外方法について説明する。
【0036】
管状部材42の排水トラップ本体12への取り付けは、管状部材42の一方の端部に接続部材34を圧入させた後、その管状部材42(図3に示す状態)を弾性変形させて封水筒16を外した状態の排水トラップ本体12の内部に入れ、接続部材34を回転させて取水口30の連通部30Aと螺合させる。これにより、管状部材42の一方の端部が取水口30の連通部30Aと水密に接続される。そして、管状部材42の他方の端部を排水口40に配置させる。このとき、管状部材42は、排水トラップ本体12の外部空間Mに配置された状態となっているが、排水トラップ本体12や溜水部24が如何なる形状であっても、管状部材42を弾性変形させることにより、排水トラップ本体12の外部空間Mの形状に合わせて配置させることができる。このように、管状部材42を可撓性のある素材で構成することにより、管状部材42の取付自由度を上げることができる。
なお、管状部材42の取付終了後、封水筒16のフランジ18を排水トラップ本体12の開口孔14に螺合させて、封水筒16が排水トラップ本体12に取り付けられる。
【0037】
一方、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外す場合には、封水筒16を排水トラップ本体12から取り外し、その後、接続部材34を取水口30の連通部30Aから取り外す。接続部材34を連通部30Aから取り外し後、接続部材34が圧入された状態の管状部材42を排水トラップ本体12の開口孔14から取り出す。このとき、管状部材42はゴムで構成されているため、自在に弾性変形させることができ、管状部材42の取外しの自由度を上げることができる。これにより、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことができる。
【0038】
次に、本実施形態の排水トラップ10の作用について説明する。
【0039】
図1及び図2に示すように、入浴終了後、浴槽内の浴槽排水孔の栓を抜くことにより、浴槽内の水(以下、適宜「浴槽内水」と称する。)が浴槽排水孔から流出し、取水管28に流入する。取水管28に流入した浴槽内水は、取水管28を流れて、取水口30に到達する。取水口30に到達した浴槽内水は、接続部材34の内部を流れて管状部材42の内部に流入する。管状部材42の内部に流入した浴槽内水は、そのまま管状部材42の内部を流れて、排水口40に到達し、排水管38の内部を流れて浴室の外部に排水される。このように、浴槽内水は、排水トラップ本体12の内部に別途設けられた浴槽側排水系統により浴室外部に排水される。
【0040】
一方、洗い場側で使われた水(以下、適宜「洗い場側水」と称する。)は、床パン(図示省略)を流れて封水筒16の内部に流入する。封水筒16の内部に流入した洗い場側水は、溜水部24の内部に貯溜されていき、第1の隙間を経て封水筒16の外部と溜水部24との間に流入する。そして、溜水部24が洗い場側水で満たされると洗い場側水は第2の隙間から外部空間Mに溢れ出す。外部空間Mに溢れ出した洗い場側水は、排水口40を経て排水管42の内部を流れて浴室外部に排水される。このように、洗い場側水は、排水トラップ本体12の内部で浴槽内水と交じり合うことなく、浴槽側排水系統とは独立した洗い場側排水系統により浴室外部に排水される。
【0041】
以上のように、本発明の排水トラップ10によれば、排水トラップ本体12の内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とが別個独立して設けられているため、浴槽側から排水された水と洗い場側から排水された水との圧力干衝が生じることを防止することができる。これにより、浴槽側から大量に排水された水が溜水部に流入し、封水筒16の内部を逆流して洗い場側に溢れ出すことを防止することができる。一方、洗い場側から大量に排水された水も同様に、取水管28の内部を逆流して浴槽の浴槽排水孔から浴槽内部に溢れ出すことを防止できる。
【0042】
ここで、浴槽側排水と洗い場側排水とが同時に行われた場合でも、両方から排水された水が排水トラップ本体12の内部ではなく排水管38の内部で混ざり合うため、相互の圧力干衝を防止することができる。
【0043】
また、浴槽側排水は、管状部材42という別部材を用いて行われるため、排水時間を大幅に短縮することができる。このとき、洗い場側排水が行われている場合でも、相互の圧力干衝が生じないため、洗い場側から浴槽内水が溢れ出すことがない。さらに、取水管28と管状部材42の径を可能な範囲でそれぞれ大きくすることにより、洗い場側からの浴槽内水の溢れ出しを防止しつつ、さらに排水時間を短縮することができる。
【0044】
以上のように本発明の排水トラップ10を用いれば、浴槽側排水と洗い場側排水との圧力干衝を防止するとともに、浴槽側排水の排水時間を大幅に短縮することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体12の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体12の内部に別部材である管状部材42を配置させているので、排水トラップ10が大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
【0045】
ところで、管状部材42の内部に毛髪やゴミが詰まった場合には、上記した方法により管状部材42を排水トラップ本体12から取り外し、管状部材を掃除することができる。このように、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことにより容易に掃除を行うことができる。また、管状部材42に破損箇所があるか否かを点検する場合やメンテナンスを行う場合にも、管状部材42を排水トラップ本体12から取り外すことができるため、容易にメンテナンスを行うことができる。
【0046】
一方、排水トラップ本体12の内部に毛髪やごみが詰まった場合にも、管状部材42を取り外すことにより掃除がし易くなり、さらに溜水部24を排水トラップ本体12の内部から取り外すことにより、溜水部24の配置スペースを利用することができるため、高圧ホース等の掃除機器を排水トラップ本体12の内部に進入させることができ、排水トラップ本体12の清掃性を高めることができる。
【0047】
さらに、排水トラップ本体12の外部空間Mには別体である管状部材42が配置されているだけであるため、排水トラップ本体12の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体12を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップ10の生産効率の低下を防止できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した本発明の排水トラップにおいては、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明は、1つの排水トラップの内部に浴槽側排水系統と洗い場側排水系統とを設けることにより、それぞれの排水系統を別個独立にすることができる。このため、浴槽内から排水された水と洗い場から排水された水とが排水トラップ本体の内部で混じり合うことがなく相互の圧力干衝を防止することができる。この結果、浴槽から排水された水が排水トラップ本体から洗い場側に溢れ出すことを防止でき、また逆に洗い場側から排水された水が取水管を逆流して浴槽内部に溢れ出すことを防止することができる。
また、浴槽内の水は独自の排水系統により外部に排水されるため、浴槽内の水の排水時間を短縮することができる。
このように、本発明の排水トラップによれば、ヘッド高が低く設定された場合でも、浴槽内の水の排水効率を上げることができるとともに相互の圧力干衝を防止することができる。特に、浴槽側排水系統を設けるために排水トラップ本体の寸法を大きくするのではなく、排水トラップ本体の内部に別部材である管状部材を配置させているので、排水トラップが大型化することがなく、いわゆる低床化の要請に沿うものとなる。
ここで、管状部材は、取水口の連通部に分離可能に接続されているため、取水口の連通部との接続を容易に外し、排水トラップ本体から取り出すことができる。これにより、管状部材の内部に毛髪やゴミが詰まった場合にも管状部材を取り出し、容易に掃除することができ、また管状部材が劣化や破損などした場合に容易にメンテナンスを行うことができる。
さらに、排水トラップ本体には別体である管状部材が配置されているだけであるため、排水トラップ本体の構造を複雑化する必要性がなく、従来同様に排水トラップ本体を樹脂等により容易に成型することができる。この結果、排水トラップの生産効率の低下を防止できる。
【0049】
請求項2記載の発明は、管状部材は可撓性であるため、排水トラップ本体から取り出すときに変形させることができるため、管状部材を排水トラップ本体から容易に取り出すことができる。また、管状部材を排水トラップ本体に配置するときに、排水トラップ本体の形状に合わせて管状部材を変形させることもできるため、管状部材を配置させる際の自由度を増すことができる。
【0050】
請求項3記載の発明は、管状部材の一方の端部が取水口の連通部に水密に接続されているため、取水口の連通部から外部空間に浴槽から排水された水が漏れることがない。このため、相互の圧力干衝を効果的に防止することができる。
【0051】
請求項4記載の発明は、管状部材の他方の端部が排水管の端部近傍に位置しているため、洗い場側からの排水と浴槽側からの排水との圧力干衝を極力小さくすることができる。
【0052】
請求項5記載の発明は、溜水部が着脱可能に設けられているため、溜水部を取り外すことにより、溜水部の配置に費やされていた空間(デッドスペース)を有効に利用することができる。例えば、デッドスペースを利用することにより排水トラップ本体の内部に高圧ホースなどの掃除機器を入れることが可能となり、排水トラップ本体の内部を掃除し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水トラップの斜視図である。
【図2】本発明の排水トラップの断面図である。
【図3】本発明の排水トラップを構成する管状部材の斜視図である。
【図4】従来技術となる浴室の排水構造の部分的な断面図である。
【図5】従来から提案されている排水トラップの斜視図である。
【図6】従来技術となる排水トラップの断面図である。
【符号の説明】
10 排水トラップ
12 排水トラップ本体
16 封水筒
24 溜水部
28 取水管
30 取水口
30A 連通部
34 接続部材
38 排水管
40 排水口
42 管状部材
Claims (5)
- 封水筒と前記封水筒が挿入される溜水部とが設けられ、洗い場から排水された水が前記封水筒の内部に流入して前記溜水部に注がれさらに前記溜水部と前記封水筒との間を上昇して前記溜水部の外部に位置する外部空間に溢れ出す排水トラップ本体と、
前記排水トラップ本体に形成され、前記外部空間に溢れた水を前記排水トラップ本体の外部に排水させる排水管が接続する排水口と、
前記排水トラップ本体に形成され、浴槽内から排水された水を前記外部空間に導く取水管が接続する取水口と、
前記外部空間に配置され、一方の端部が前記取水口の前記外部空間と連通する連通部に分離可能に接続され前記取水管を流れてきた浴槽内からの水を前記排水管に導く管状部材と、を有することを特徴とする排水トラップ。 - 前記管状部材は、可撓性であることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
- 前記管状部材の一方の端部は、前記取水口の前記連通部に水密に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水トラップ。
- 前記管状部材の他方の端部は、前記排水管の端部近傍に位置していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水トラップ。
- 前記溜水部は、着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排水トラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2003174065A JP2005009160A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 排水トラップ |
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| JP2007278029A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Matsushita Denko Bath & Life Kk | 浴室の排水構造 |
| JP2008169575A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Bridgestone Corp | 排水トラップシステム及びこれを用いたサイフォン排水システム |
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2003
- 2003-06-18 JP JP2003174065A patent/JP2005009160A/ja active Pending
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