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JP2005082034A - 電動パワーステアリングシステム - Google Patents

電動パワーステアリングシステム Download PDF

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JP2005082034A
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Toshiaki Oya
敏明 應矢
Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
Masahiko Sakamaki
正彦 酒巻
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】 追随性を得るための非干渉化制御を行っても特性が損なわれないようにする。
【解決手段】 操舵補助力を発生する電動モータ6と、操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、検出された操舵トルクに応じて電動モータ6の制御目標値を生成する手段10と、前記電動モータの非干渉化制御を行う手段28と、を備えた電動パワーステアリングシステムにおいて、操舵トルクから電動モータの制御目標値を生成する過程で作用するフィルタ12を備え、前記フィルタ12としては、システムにおける共振ピークのゲインを低下させる位相補償器13と、前記共振ピークよりも高い周波数にある第2のピークを低下させるLPF12と、がそれぞれ備わっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動パワーステアリングシステムに関するものである。
電動パワーステアリングシステムは、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することにより操舵機構に操舵補助力を与えるものである。
電動モータの制御に際しては、モータ制御の追随性を向上することが求められる。例えば、追随性が低いと、不感帯を含む低負荷のときに、慣性感や粘性感を運転者に与えて、操舵フィーリングが悪化する。
モータ制御の追随性を向上するには、モータを非干渉化制御することが考えられる。ここで、干渉とは、複数の制御系において、一方の制御系の操作量を変化させた場合に、他の制御系の制御量に影響が生じることをいい、非干渉化制御とは、干渉する制御系間の干渉を防止して、干渉のない独立した制御系として取り扱うための制御である。
例えば、ブラシレスモータのd軸電流及びq軸電流のそれぞれの目標値に対して、d軸電流及びq軸電流の実測値をフィードバックする制御を行う場合、モータの誘起電力によって、d軸の制御系とq軸の制御系には干渉が生じる。つまり、d軸電流の目標値を変化させるとq軸電流の実測値にも影響が生じ、d軸電流の目標値を変化させるとq軸電流の実測値にも影響が生じ、モータの追随性が低下する。
非干渉化制御では、上記のdq軸間の干渉を打ち消すような伝達関数を持つ非干渉化部を設けて、d軸の制御系とq軸の制御系を独立した制御系として取り扱えるようにする。
このような非干渉化制御は特許文献1に記載されており、非干渉化によってモータの追随性を向上させることができる。
ところが、非干渉化により追随性を向上させると、システムの安定性の確保が課題となることが本発明者らによる実測の結果、明らかになった。
また、非干渉化による追随性の向上は、ロードノイズの高周波成分(運転者に不必要な振動)を大きくするマイナス面があり、これをLPFという単純な対策で解決しようとすると十分な応答性が確保できなくなる。
図8は電動モータの非干渉化を行っていない電動パワーステアリングシステムの特性(ゲイン特性、位相特性)を示し、図9は、非干渉化を行った電動パワーステアリングシステムの特性(ゲイン特性、位相特性)を示している。
図8に示すように、非干渉化を行っていない場合のゲイン特性は、周波数F1付近(10Hz〜20Hz)でピークP1を持つ。
これに対し、非干渉化を行うと、図9の位相特性に示すように追随性は向上する。しかし、非干渉化を行うと、周波数F1より高い周波数F2付近(20Hz〜50Hz)においてもハイゲインの部分P2が生じることが実測の結果、本発明者らによって見出された。このピークP2は、P1よりも高い周波数で生じ、非干渉化によって電気制御系をスッキリさせることにより、機械系の影響が現出することによって発生したものと推測される。このピークP2の存在により、ロードノイズの高周波成分が大きくなって、操舵フィーリングが低下する。
操舵フィーリングを良好にするためには、非干渉化を行った図9の特性においてハイゲインの部分P1,P2を整形する必要がある。
なお、ハイゲインの部分P1,P2を整形するために単純にLPFを用いることも考えられるが、このためには、カットオフ周波数が10Hz以下のLPFとなる。この場合も、図10に示すように、いずれのピークP1,P2も抑制することができるが、位相が大幅に遅れてしまい、非干渉化によって向上させた位相特性が損なわれる。
特開2001−18822号公報
本発明が解決しようとする課題は、追随性を得るための非干渉化制御を行っても良好な特性が得られないことであり、本発明は、これを改善することを目的とする。
本発明は、操舵補助力を発生する電動モータと、操舵トルクを検出するトルクセンサと、検出された操舵トルクに応じて電動モータの制御目標値を生成する手段と、前記電動モータの非干渉化制御を行う手段と、を備えた電動パワーステアリングシステムにおいて、操舵トルクから電動モータの制御目標値を生成する過程で作用するフィルタを備え、前記フィルタとしては、システムにおける共振ピークのゲインを低下させる第1フィルタと、前記共振ピークよりも高い周波数にある第2のピークを低下させる第2フィルタと、が備わっていることを特徴とする。
本発明によれば、システムにおける共振ピークのゲインは、第1フィルタによって低下する。そして、追随性を向上するための非干渉化によって生じた第2のピークは、第2フィルタによって低減する。したがって、非干渉化によって生じた不必要な高周波成分が除去され、特性を改善できる。
前記第1フィルタは、前記共振ピークよりも高い周波数の位相を進めるものであるのが好ましい。この場合、共振ピークよりも高い周波数では位相進みとなり、追随性が向上する。例えば、第1フィルタとして中心周波数が共振ピークの周波数付近に設定されたBEFを利用すれば、BEFの中心周波数よりも高い周波数では位相進みとなり、特性がより改善される。
前記第2フィルタは、LPF又はBEFであるのが好ましい。LPFとBEFのいずれでも第2のピークを除去することができる。なお、LPFの方が演算負荷を少なくでき好ましい。
本発明によれば、非干渉化によって追随性を向上させることによって生じる第2のピークは、第2フィルタによって低減されるため、不必要な高周波成分が除去され、システムが安定化する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動パワーステアリングシステムの構成を、それに関連する車両構成と共に示している。この電動パワーステアリングシステムは、操舵部材としてのハンドル(ステアリングホイール)100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、を備えている。
ステアリングシャフト102が回転すると、その回転はラックピニオン機構104によってラック軸の往復運動に変換される。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームからなる連結部材106を介して車輪108に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪108の向きが変わる。
また、電動パワーステアリングシステムは、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、操舵補助力を発生させる電動モータ(ブラシレスモータ)6と、そのモータ6の発生する操舵補助力をステアリングシャフト102に伝達する減速ギヤ7と、車載バッテリ8から電源の供給を受けて、トルクセンサ3などからのセンサ信号に基づきモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5と、を備えている。
このような電動パワーステアリングシステムを搭載した車両において、運転者がハンドル100を操作すると、その操作による操舵トルクがトルクセンサ3によって検出され、その操舵トルクTsの検出値や車速などに基づいてECU5によりモータ6が駆動され、操舵補助力が発生する。操舵補助力が減速ギヤ7を介してステアリングシャフト102に加えられることにより、操舵操作による運転者の負担が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクTsと、モータ6の発生する操舵補助トルクTaとの和が、出力トルクTbとして、ステアリングシャフト102に与えられて操舵が行われる。
図2及び図3は、電動パワーステアリングシステムの制御装置としてのECU5を中心とする要部構成を示すブロック図である。ECU5は、トルクセンサ3から与えられた操舵トルクTsに基づいて、モータ6の目標電流を決定し、モータ6を制御して操舵補助トルクTaを発生させる。
具体的には、図2(a)〜(c)に示すように操舵トルクTsからモータ6の目標電流(制御目標値)を決定する目標電流決定部10と、図3に示すように目標電流に基づいてモータ6を駆動制御する駆動制御部20とを備えている。
目標電流決定部10は、モータのq軸目標電流iqを決定するものであり、アシストマップ11と、フィルタ12と、を備えている。アシストマップ11とフィルタ12の機能は、プログラムに基づく演算によって達成される。
アシストマップ11は、検出された操舵トルクTsに対応して発生させるべき操舵補助力を得るための目標電流値を対応させたマップである。フィルタ12は、操舵トルクTsから目標電流(制御目標値)を決定する過程で作用するものであり、第1のフィルタとしての位相補償部13と、第2のフィルタとしてのLPF(ローパスフィルタ)14とを備えている。
図2において、(a)〜(c)の各図は、アシストマップ11、位相補償部13、及びLPF14の演算の順番例を示している。図2(a)の場合、まず、アシストマップ11を用いた演算が行われた後に、位相補償が行われ、さらにその後にLPF14が適用される。
図2(b)の場合、アシストマップ11適用後に、まずLPF14が適用され、その後、位相補償が行われる。
図2(c)の場合、まず、LPF14が適用された後に、アシストマップ11が適用され、最後に位相補償が行われる。
目標電流決定部10では、アシストマップ11、位相補償部13、及びLPF14の順番を変えても同様の結果が得られる。
駆動制御部20は、q軸の電流制御部21と、d軸の電流制御部22と、dq/3相交流変換部23と、PWMインバータ24と、電流検出器25と、モータ6の回転角度検出器26と、3相交流/dq変換部27と、非干渉化演算部28と、を備えている。
電流制御部21,22では、dq軸目標電流(id,iq)と、検出したdq軸電流(id,iq)との偏差に基づいて、PI制御などの制御を行い、dq軸目標電圧(Vd’,Vq’)を生成する。dq軸電流(id,iq)は、モータ6に与えられる3相電流(iu,iv)を電流検出器によって検出し、当該電流(iu,iv)を3相交流/dq変換部27によって変換して得たものである。
非干渉化演算部28では、検出したdq軸電流(id,iq)と、回転角度検出器26によって検出されたモータ回転角度θをもとに角速度演算部26aによって算出した角速度ωとに基づいて、非干渉化演算を行う。
検出したd軸電流idは、q軸に係る制御系の影響を受けており、検出したq軸電流iqは、d軸に係る制御系の影響を受けているが、非干渉化演算によってこのような干渉が打ち消される。
つまり、電流制御部21,22によって生成されたdq軸目標電圧(Vd’,Vq’)は、非干渉化演算部28によって、非干渉化されたdq軸目標電圧(Vd,Vq)に補正され、dq/3相交流変換部23に与えられる。
dq/3相交流変換部23では、非干渉化dq軸目標電圧(Vd,Vq)に基づいて、dq/3相交流変換を行い、3相目標電圧(Vu,Vv,Vw)を生成して、PWMインバータ(モータ駆動部)24に供給する。
図4は、図2のフィルタ12の周波数特性を示している。このフィルタ12の特性は、位相補償器13の特性とLPF14の特性とを組み合わせたものであり、このフィルタ12によって、周波数F1,F2のゲインが低下する。
フィルタ12の構成要素の一つである位相補償器13は、中心周波数が第1の共振ピークP1の周波数F1付近(例えば15Hz)に設定されたBEF(帯域阻止フィルタ)として機能し、第1の共振ピークのゲインを低下させる。
また、位相補償器13は、周波数F1よりも低い周波数の位相を遅れさせるものの、周波数F1よりも高い周波数の位相を進めるように機能する。
したがって、非干渉化制御によって図9のような特性が生じるステアリングシステム(フィルタ12なし)に対して、位相補償器13を適用(LPF14は不適用)すると、図5に示すように、周波数F1におけるゲインのピークは低減されるが、周波数F2におけるピークP2は残ったままとなる。なお、周波数F1よりも高い周波数では位相が進む。
フィルタ12の構成要素の一つであるLPF14は、第2のピークP2のゲインを低下させるためのものであり、カットオフ周波数が周波数F1と周波数F2との間(好ましくはF2近傍)に設定されている。したがって、ピークP1のゲインを低下させるためには機能しない。なお、LPF14のカットオフ周波数としては、20〜30Hz付近が好ましい。
LPF14のカットオフ周波数が、比較的高く設定されているため、周波数F2近傍以上の高周波(運転者にとって不必要なロードノイズ)では位相遅れが生じるものの、それよりも低い周波数(運転者に必要な周波数;ロードインフォメーション)ではLPF14による位相遅れはほとんど生じない。
したがって、非干渉化制御によって図9のような特性が生じるステアリングシステム(フィルタ12なし)に対して、LPF14を適用(位相補償器13は不適用)すると、図6に示すように、周波数F2におけるゲインのピークは低減されるが、周波数F1におけるピークは残ったままとなる。また、周波数F2近傍以上において比較的大きな位相遅れが生じる。
位相補償器13とLPF14を組み合わせたフィルタ12全体(図4の特性を持つフィルタ)を、非干渉化制御によって図9のような特性が生じるステアリングシステムに対して適用した場合、システムの特性は図7に示すようになる。すなわち、ピークP1,P2はいずれも0[dB]以下に低下しており、ロードノイズである高周波成分が大きくなるのが防止されている。
また、ロードノイズとなる周波数F2近傍以上では、位相遅れが生じているものの、それよりも低い周波数では位相遅れが比較的小さくなっている。したがって、運転者に必要な周波数領域(例えば、30Hz以下)では十分な追随性が確保されている。
図7の特性と、LPFだけでピークP1,P2のゲインを低下させた図10の特性とを、比較すると、図10の特性では10〜30Hz付近のロードインフォメーションなどとして必要な周波数にも位相遅れが生じている。一方、図7の特性であれば、当該周波数領域の位相遅れが防止されていることがわかる。
したがって、フィルタ12を有する本実施形態のシステムによれば、不感帯を含む低負荷でのモータ6の不必要な動きが抑制され、慣性感や粘性感といった不自然な手応えを抑制することができる。また、モータ6の追随性が向上するため、不感帯からアシスト領域への不連続性を低減させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ピークP2のゲインを低減するためには、LPF14に代えて、中心周波数がF2付近に設定されたBEF(帯域阻止フィルタ)を用いても良い。
電動パワーステアリングシステムの構成概略図である。 ECUの目標電流決定部のブロック図である。 ECUの駆動制御部のブロック図である。 フィルタの特性を示すボード線図である。 非干渉化制御を行ったシステムに位相補償器を適用した場合のシステムの特性を示すボード線図である。 非干渉化制御を行ったシステムにLPFを適用した場合のシステムの特性を示すボード線図である。 本実施形態に係るシステムの特性を示すボード線図である。 非干渉化制御を行っていないシステムの特性を示すボード線図である。 非干渉化制御を行ったシステム(フィルタなし)の特性を示すボード線図である。 LPFによってハイゲインを整形したシステムの特性を示すボード線図である。
符号の説明
3 トルクセンサ
6 電動モータ
10 目標電流決定部(制御目標値の生成手段)
12 フィルタ
13 第1フィルタ(位相補償器、BEF)
14 第2フィルタ(LPF(or BEF))
28 非干渉化演算部(非干渉化制御を行う手段)

Claims (3)

  1. 操舵補助力を発生する電動モータと、
    操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    検出された操舵トルクに応じて電動モータの制御目標値を生成する手段と、
    前記電動モータの非干渉化制御を行う手段と、
    を備えた電動パワーステアリングシステムにおいて、
    操舵トルクから電動モータの制御目標値を生成する過程で作用するフィルタを備え、
    前記フィルタとしては、システムにおける共振ピークのゲインを低下させる第1フィルタと、前記共振ピークよりも高い周波数にある第2のピークを低下させる第2フィルタと、が備わっていることを特徴とする電動パワーステアリングシステム。
  2. 前記第1フィルタは、前記共振ピークよりも高い周波数の位相を進めるものであることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリングシステム。
  3. 前記第2フィルタは、LPF又はBEFであることを特徴とする請求項1又は2記載の電動パワーステアリングシステム。
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