JP2005081468A - ブローチ加工方法及び組立式内面ブローチ工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】硬度が45〜65HRCの高硬度材の仕上げ加工に使用されるストレートランドのない逃げ面を有する切れ刃を備えた組立式内面ブローチ工具において、切れ刃のすくい面を再研削することにより減少した切れ刃の寸法を補うことができるブローチ加工方法と組立式内面ブローチを低コストで提供。
【解決手段】棒状のブローチ工具本体1の軸50の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝2,3,4に最終仕上げ寸法刃15,16を含む切れ刃を有する第1のブレード群5,6,7を植設し、再研削後の第1のブレード群の後部に少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃20,21を有する第2のブレード群52,53,54を設けてブローチ加工を行うことを特徴とするブローチ加工方法。また、このブローチ加工方法に用いられる組立式内面ブローチ工具55とする。
【選択図】図3
【解決手段】棒状のブローチ工具本体1の軸50の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝2,3,4に最終仕上げ寸法刃15,16を含む切れ刃を有する第1のブレード群5,6,7を植設し、再研削後の第1のブレード群の後部に少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃20,21を有する第2のブレード群52,53,54を設けてブローチ加工を行うことを特徴とするブローチ加工方法。また、このブローチ加工方法に用いられる組立式内面ブローチ工具55とする。
【選択図】図3
Description
本発明は内歯車、スプライン溝、ボールスプライン溝などの加工に用いられるブローチ加工方法及び組立式内面ブローチ工具であって、特に切れ刃を有するブレード群がブローチ本体の軸に植設されたブローチ工具のブローチ加工方法及び組立式内面ブローチ工具に関する。
従来の組立式内面ブローチ工具は大径の内歯車などのブローチ加工に用いられ、こうしたブローチ工具のうちブレードタイプのものには、図10に示すように本体30に設けた溝31に仕上げ用切れ刃32を有するブレード33をはめ込み、セットボルト34で固定する構造のものがある(例えば、特許文献1)。このような仕上げ用ブローチの切れ刃は、図11に示すように切れ刃35のすくい面36と逃げ面37の間に逃げ角を0°にしたストレートランド38を設けている(例えば、特許文献2)。これにより、切れ刃35が損耗したときにすくい面36を再研削し、すくい面36が点線で示すすくい面39の位置まで後退しても、ストレートランド38の範囲内であれば加工寸法変化がないようにできる。しかし、硬度が45〜65HRC(ロックウエル硬さCスケール)といった高硬度材のブローチ加工においては、図11のように逃げ角0°としストレートランド38をつけると、同ストレートランド部でのこすりが異常に大きくなり、加工面の粗さが悪化するため、ストレートランド38をつけることができない。よって、高硬度材加工時には、図8に示すような仕上げ用ブローチの切れ刃40の逃げ面41がストレートランドが無い、即ち切れ刃40の逃げ面41が逃げ角βを有する傾斜面で形成されたブローチ工具が使用される。
実公平1−12904号公報
実公昭57−57876号公報
しかしながら、この切れ刃40が損耗したときにすくい面42を再研削してすくい面42が点線で示すすくい面43の位置まで後退すると、被加工品がbで示す分だけ小さくなるため、被加工品の寸法公差幅が小さい場合には再研削できる回数が少ないという問題がある。特に、ブレード材質に超硬合金やCBNなどの高価な材料を使用した場合、コスト面でも深刻な問題がある。
本発明の課題はかかる従来技術の問題を解決するためになされたものであり、硬度が45〜65HRCの高硬度材の仕上げ加工に使用されるストレートランドのない逃げ面を有する切れ刃を備えた組立式内面ブローチ工具において、切れ刃のすくい面を再研削することにより減少した切れ刃の寸法を補うことができるブローチ加工方法と組立式内面ブローチを低コストで提供することにある。
本発明においては、硬度が45〜65HRCの高硬度材の仕上げ加工を行う加工方法であって、棒状のブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に最終仕上げ寸法刃を含む切れ刃を有する第1のブレード群を植設し、再研削後の第1のブレード群の後部に少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設けてブローチ加工を行うブローチ加工方法を提供することにより前述した課題を解決した(請求項1)。即ち、最終仕上げ寸法刃を設けた第1のブレード群をブローチ本体に植設し、一定数量加工後、摩耗した切れ刃のすくい面を再研削するのである。しかし、切れ刃の逃げ面はストレートランドが無い構造であるため、ブローチ切れ刃寸法はマイナスする。このとき、加工物の寸法が製品公差の範囲外となればブローチ寿命となるが、本発明ではこの時点で第1のブレード群を廃却せず、第1のブレード群の同列後方に新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設置して継続加工を可能とする。なお、第2のブレード群は第1のブレード群の新品時には使用しないようにすれば、こすりなどにより切れ刃に傷が付く心配は無い。また、第1及び第2のブレード群材質に高価な超硬合金又はCBNを用いた場合において、再研削回数を増やすことによるコストメリットが特に大きい。なお、本文中にブローチ工具又はブレード群に関して前部、後部、又は前方、後方との記載があるが、これらの表記は全てブローチ切削方向を前側又は前方とし、反対側を後部又は後方とする。
また、再研削前の第1のブレード群の後部に長手方向長さが第2のブレード群と同一のスペーサを設け、第1のブレード群の再研削後にスペーサを第2のブレード群に置き換えるブローチ加工方法とした(請求項2)。即ち、ブローチの新品時には第2のブレード群を使用せず、代わりに長手方向長さが同一のスペーサを第1のブレード群の後方に設けて加工する。一定数量加工後、切れ刃の摩耗部をすくい面を再研削し、ブローチ切れ刃寸法が製品公差の範囲外寸法となりブローチ寿命となった時、第1のブレード群を廃却せず、第1のブレード群の同列後方のスペーサを第2のブレード群に置き換えて設置し継続加工を可能とする。第2のブレード群は第1のブレード群の新品時には使用しないので、こすりなどにより切れ刃に傷が付く心配はない。
また、第1のブレード群の再研削後、長手方向に少なくとも2つ以上のセグメントにあらかじめ分割された又は分割した第1のブレード群の前方のセグメントを廃却し、第1のブレード群の後方のセグメントの後部に第2のブレード群を設けるブローチ加工方法とした(請求項3)。即ち、ブローチの新品時には第2のブレード群を使用せず、切れ刃の再研削後、2つ以上に分割されたセグメントの前方のセグメントを廃却し、後方のセグメントの後部に新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設置する。
より好ましくは、前方のセグメントの長手方向長さと第2のブレード群の長手方向長さとが同一であるブローチ加工方法とした(請求項4)。これにより、不要とされる前方のセグメントと後方のセグメントの後部に新たにブローチ本体に植設される第2のブレード群の長手方向長さが同一であるため、前方のセグメント廃却後、そのまま後方のセグメントの後部に第2のブレード群を設ければよい。
さらに、前述したブローチ加工方法に用いるブローチ工具については、棒状のブローチ工具本体と、ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、前述した請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のブローチ加工方法に用いられる組立式内面ブローチ工具とした(請求項5)。即ち、再研削により第1のブレード群の最終切れ刃寸法が製品公差を外れる程度にマイナスした場合でも、新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設置するので所定の寸法に加工される。
より具体的には、棒状のブローチ工具本体と、ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、第2のブレード群は少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有する組立式内面ブローチ工具としたものである(請求項6)。
また、第2のブレード群が少なくとも1枚以上の調整刃を最終仕上げ寸法刃の前方に有している組立式内面ブローチ工具とした(請求項7)。つまり、切れ刃を寸法順に並べた第2のブレード群の最終仕上げ寸法刃の手前に調整刃を設けることにより、再研削後の第1のブレード群の最終切れ刃寸法の影響を除くものとした。
また、第1のブレード群及び第2のブレード群の材質が超硬合金又はCBNであることとした(請求項8)。これにより、高硬度材の仕上げブローチ加工により適したものとなる。
以上のように本発明によれば、硬度が45〜65HRCの高硬度材の仕上げ加工を行う加工方法であって、棒状のブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に最終仕上げ寸法刃を含む切れ刃を有する第1のブレード群を植設し、再研削後の第1のブレード群の後部に少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設けてブローチ加工を行うブローチ加工方法としたので、ストレートランドのない切れ刃のすくい面を再研削することにより減少した切れ刃の寸法を補うことができるブローチ加工方法を安価に提供することができた(請求項1)。
また、再研削前の第1のブレード群の後部に長手方向長さが第2のブレード群と同一のスペーサを設け、第1のブレード群の再研削後にスペーサを第2のブレード群に置き換えるブローチ加工方法としたので、第1のブレード群を廃却せず、第1のブレード群の同列後方に、新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設置して継続加工を可能としたので長寿命化することができ、かつ切れ刃を有するブレード群を新作するよりも安価にすませることができた。また、第2のブレード群は第1のブレード群の新品時には使用しないので、こすりなどにより切れ刃に傷が付くことの心配する必要がなくなった(請求項2)。
また、第1のブレード群の再研削後、長手方向に少なくとも2つ以上のセグメントにあらかじめ分割された又は分割した第1のブレード群の前方のセグメントを廃却し、第1のブレード群の後方のセグメントの後部に第2のブレード群を設けるブローチ加工方法としたので、ブローチの新品時には第2のブレード群を使用せず、切れ刃の再研削後、2つ以上に分割され切れ刃寿命に達した前方のセグメントを廃却し、後方のセグメントの後部に第1のブレード群よりも長手方向長さの短い第2のブレード群を設置したので所定の寸法に加工することが出来る。また、第1のブレード群を新作するより安価となる(請求項3)。
また、前方のセグメントの長手方向長さと第2のブレード群の長手方向長さとが同一であるブローチ加工方法としたので、前方のセグメント廃却後、そのまま後方のセグメントの後部に第2のブレード群を植設すればよく、再研削後のブローチ切れ刃歯数、切れ刃部全長、位置を同一とでき安定した加工ができ、組み替え作業が容易となった(請求項4)。
また、棒状のブローチ工具本体と、ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のブローチ加工方法に用いられる組立式内面ブローチ工具としたので、再研削により第1のブレード群の最終切れ刃寸法が製品公差を外れる程度にマイナスした場合でも新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設置するので所定の寸法に加工することができる(請求項5)。
また、棒状のブローチ工具本体と、ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、第2のブレード群は少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有する組立式内面ブローチ工具としたので、ブローチ加工後の切れ刃の再研削によりブローチ切れ刃寸法が製品公差の範囲外寸法となりブローチ寿命となっても、新たに最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群により所定の寸法に加工することができる。また、長手方向長さが第1のブレード群より短い第2のブレード群を新たに設けることが出来るので、第1のブレード群を新作するよりもコストが安く有利となる(請求項6)。
また、第2のブレード群が少なくとも1枚以上の調整刃を最終仕上げ寸法刃の前方に有している組立式内面ブローチ工具としたので、第1のブレード群の最終刃寸法が再研削によりばらついても、第2のブレード群の調整刃及び最終仕上げ寸法刃により安定したワーク加工寸法が得られるものとなった(請求項7)。
また、第1のブレード群及び第2のブレード群の材質が超硬合金又はCBNであることとしたので、高硬度材の仕上げ加工であっても高価な超硬合金又はCBNの再研削回数を増やすことによるコストメリットが特に大きいものとなった(請求項8)。
本発明の第一の実施の形態について説明する。図1(a)は本発明の第一の実施の形態を示すブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図、図2(a)は図1の第1のブレードの拡大側面図、(b)は(a)のB−B線断面図、図3(a)は図1(a)に新品の第2のブレード群を植設したブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)のD−D線断面図、図9は本発明の第一の実施の形態の説明で使用するワークの平面図である。本発明の第一の実施の形態は、第1のブレード群の新品時には第2のブレード群を使用せず、代わりに長手方向長さが第2のブレード群と同一のスペーサを第1のブレード群の後方に設けた状態でブローチ加工する。そして一定数量加工後、第1のブレード群の切れ刃の摩耗部をすくい面を再研削し、ブローチ切れ刃寸法が製品公差の範囲外寸法となりブローチ寿命となった時、第1のブレード群を廃却せず、第1のブレード群の同列後方のスペーサを第2のブレード群に置き換えて設置し再研削回数を増やしブローチ加工をさらに行うことを可能としたものである。
本発明の第一の実施の形態に例示するブローチ工具は図9に示すワーク82の3箇所のCVTボール溝44,45,46の仕上げ加工をするためのブローチ工具である。加工されるワーク82は浸炭焼き入れで硬度58〜62HRCとしたものを仕上げ代を残して通常ブローチにて中心穴81の壁部にCVTボール溝44,45,46が前加工されている。CVTボール溝44,45,46は固定シーブの軸部にボールスプラインを介して摺動自在に支持される可動シーブを有する無段変速機用プーリ装置の可動シーブに用いられるものである。図1(a),(b),(c)に示すように、ブローチ工具51はブローチ本体1の軸50の外周面円周上に長手方向に伸びる複数の溝2,3,4が形成され、この溝に切れ刃12を有する第1のブレード群5,6,7をそれぞれ植設され、固定ボルト8,9,10で固定される。第1のブレード群5,6,7の前方には各々に前ガイド11が設けられ、ワークの前加工溝とブローチ切れ刃12の位相決め、案内をする。第1のブレード5,6,7の後方には各々スペーサ58,59、60が溝2,3,4にそれぞれ植設され、固定ボルト61,62,63で固定されている。この状態のブローチ工具51を前ガイド11方向に引き抜き、切れ刃12により図9に示すCVTボール溝44,45,46の仕上げ加工する。
このブローチ工具51にて一定数量のブローチ加工後、第1のブレード群5,6,7の摩耗した切れ刃12の再研削を行う。この切れ刃12については、図2(a),(b)に示すように、第1刃14から同形状の最終仕上げ刃15,16にかけてフォーム上がりとする。また、各切れ刃は高硬度材のブローチ加工での切れ味を確保するため、ストレートランド無しとされている。この切れ刃12を備えた第1のブレード群5,6,7はCVTボール溝44,45,46の仕上げ加工を一定数量行うと、切れ刃12の刃先は摩耗し切れ味が悪くなる。そこで、すくい面42の再研削を行い再利用する。しかし、摩耗部が無くなるようwだけすくい面を研削することにより、切れ刃12は点線で示すような形状となる。このとき、ストレートランドを設けていないので最終仕上げ寸法刃15,16の寸法はbだけ寸法マイナスした状態となり、ワークの溝寸法も切れ刃12の新品時と比べてbだけ削り残すこととなる。再研削を繰り返すとこのb寸法が増大し、b寸法がワークの製品規格値から外れるとブローチの寿命となる。通常は、この状態で第1のブレード群5,6,7は廃却となる。しかし、本発明の第一の実施の形態では、図1に示すように第1のブレード群5,6,7の後方に設けられていたスペーサ58,59,60を図3に示すように調整刃18,19と最終仕上げ寸法刃20,21を有する超硬合金製の第2のブレード群52,53,54に置き換えて設置したブローチ工具55とする。これにより、第1のブレード群5,6,7を廃却せずに、継続して使用する。第2のブレード群52,53,54は前述したスペーサと同様に溝2,3,4にそれぞれ植設され、固定ボルト61,62,63で固定される。なお、調整刃18,19により第1のブレード群5,6,7の最終仕上げ寸法刃15,16が再研削によりばらついても安定したワーク加工寸法が得られる。
次に本発明の第二の実施の形態について説明する。図4(a)は本発明の第二の実施の形態を示すブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)に新品の第2のブレード群を植設したブローチ工具の部分断面側面図である。なお、前述したと同様の部品については同符号を付し、説明の一部を省略する。また、ワークも前述した図9に示すものを使用した例について述べる。本発明の第二の実施の形態は第一の実施の形態で述べた第1のブレード群が分割されたものである。本発明の第二の実施の形態では、図4(a)のブローチ工具98に示すように前述の第1のブレード群5,6,7は超硬合金製の第1のセグメント90、第2のセグメント91と分割されている。この場合においても、前述したと同様にブローチ加工後、再研削されブローチ寿命となった第1のセグメント90、第2のセグメント91の後方に新品の最終仕上げ寸法刃20,21を有する第2のブレード群52,53,54を植設することによりワークを所定の寸法に加工する。第1のセグメント90、第2のセグメント91は廃却することなく継続して使用する。
次に本発明の第三の実施の形態について説明する。図5(a)は本発明の第三の実施の形態を示すブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)に新品の第2のブレード群を植設したブローチ工具の部分断面側面図である。なお、前述したと同様の部品については同符号を付し、説明の一部を省略する。また、ワークも前述した図9に示すものを使用した例について述べる。本発明の第三の実施の形態は、一定数量のブローチ加工後、第1のブレード群の切れ刃を再研削し、切れ刃寿命に達したセグメントと再使用することが可能なセグメントとに切断分割し、切れ刃寿命に達した前方のセグメントを廃却し、その後、残された第1のブレード群の後方のセグメントの後部に新品の最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設けてブローチ加工を行うものである。図5(a)に示すように、本発明の第三の実施の形態のブローチ工具65は、本発明の第一、第二の実施の形態と違ってスペーサを設けることなく、軸50に前ガイド11と超硬合金製の第1のブレード群23のみが植設されている。一定数量のブローチ加工後、第1のブレード群23の切れ刃67の摩耗部のすくい面を再研削する。このとき、切れ刃67の切れ刃外径寸法が製品公差から外れる状態となれば、第1のブレード群23の前半部分26を切断し、図5(b)に示す新たな最終仕上げ寸法刃20,21を有する第2のブレード群52,53,54を植設できるようにスペースを確保する。その後、分割された後方のセグメント24を図5(b)で示す第1のブレード群24とし、前ガイド11と当接させるようにして軸50に植設し、その後部に新品の第2のブレード群52,53,54を軸50に植設し、ブローチ工具66とする。また、切断された第1のブレード群23の前方のセグメント26は廃却する。
次に本発明の第四の実施の形態について説明する。図6(a)は本発明の第四の実施の形態を示すブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)に新品の第2のブレード群を植設したブローチ工具の部分断面側面図である。なお、前述したと同様の部品については同符号を付し、説明の一部を省略する。また、ワークも前述した図9に示すものを使用した例について述べる。本発明の第三の実施の形態では、図5(a)に示すブローチ工具65は軸50に第1のブレード群23のみを用いたが、本発明の第四の実施の形態では図6(a)のブローチ工具48に示すように第1のブレード群は超硬合金製の第1のセグメント92、第2のセグメント93と分割されたものである。この場合は、ブローチ加工後に寿命となった第1のセグメント92の前半部分94を切断して廃却し、図6(b)のブローチ工具49に示すように第1のブレード群92の残された後半部分95を前ガイド11に当接させるように植設する。次に、後半部分95の後部に第2のセグメント93を、第2のセグメント後部に第2のブレード群52,53,54をそれぞれ植設する。このブローチ工具49は第2のブレード群52,53,54に新品の最終仕上げ寸法刃20,21を有しているのでワークを所定の寸法に継続して加工することができる。また、切断された第1のセグメント92の切断された前半部分94は廃却する。
次に本発明の第五の実施の形態について説明する。図7(a)は本発明の第五の実施の形態を示すブローチ工具の部分断面側面図、(b)は(a)に新品の第2のブレード群を植設したブローチ工具の部分断面側面図である。なお、前述したと同様の部品については同符号を付し、説明の一部を省略する。また、ワークも前述した図9に示すものを使用した例について述べる。本発明の第五の実施の形態は、切れ刃を有するブレード群を再研削後に分割するのではなく、前もって2つ以上のセグメントに分割したものである。本発明の第五の実施の形態では、図7に示すブローチ工具70は新品時に本発明の第三の実施の形態で示された図5のブローチ工具65の第1のブレード群23があらかじめ超硬合金製の2つのセグメント78,79に分割されていることに特徴がある。図7(a)の第1のセグメント78は第2のセグメント79と直列に植設する。このブローチ工具70にて一定数量のブローチ加工後、切れ刃80の摩耗部をすくい面を再研削したのち、第1のセグメント78の切れ刃73の外径寸法が製品公差から外れる状態となったとき第1のセグメント78を廃却する。次に、再使用可能な第2のセグメント79を前ガイド11と当接させ、図7(b)に示す第1のブレード群75(79)とし、その後方に新たな最終仕上げ寸法刃20,21を有する第2のブレード群52,53,54を設けたブローチ工具71とする。このブローチ工具71によりワークを所定の寸法に継続して加工することができる。
なお、前述した本発明の実施の形態では再研削後に新たに植設する第2のブレード群52,53,54は2枚の最終仕上げ寸法刃20,21と2枚の調整刃18,19で構成したが、最終仕上げ寸法刃の枚数は2枚にこだわる必要はなく、1枚以上であればよい。調整刃18,19は必須ではないが設置した方が好ましい。また、前述した本発明の実施の形態では円周3カ所のボールスプライン溝用ブローチの例を示したが、溝数は3溝でなくてもよく、インボリュート歯形など、他の形状溝加工用ブローチにも同様に適用できることはいうまでもない。また、前述した本発明の実施の形態では、ブレードの材質を超硬合金としたが、CBNとしてもよい。
1 本体
2,3,4 溝
5,6,7 第1のブレード群
11 前ガイド
15,16 第1のブレード群の最終仕上げ寸法刃
17 切れ刃
18,19 調整刃
20,21 第2のブレード群の最終仕上げ寸法刃
50 軸
52,53,54 第2のブレード群
55 組立式内面ブローチ工具
58,59,60 スペーサ
61,62,63 固定ボルト
2,3,4 溝
5,6,7 第1のブレード群
11 前ガイド
15,16 第1のブレード群の最終仕上げ寸法刃
17 切れ刃
18,19 調整刃
20,21 第2のブレード群の最終仕上げ寸法刃
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52,53,54 第2のブレード群
55 組立式内面ブローチ工具
58,59,60 スペーサ
61,62,63 固定ボルト
Claims (8)
- 硬度が45〜65HRCの高硬度材の仕上げ加工を行う加工方法であって、
棒状のブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に最終仕上げ寸法刃を含む切れ刃を有する第1のブレード群を植設し、再研削後の前記第1のブレード群の後部に少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有する第2のブレード群を設けてブローチ加工を行うことを特徴とするブローチ加工方法。 - 再研削前の前記第1のブレード群の後部に長手方向長さが前記第2のブレード群と同一のスペーサを設け、前記第1のブレード群の再研削後に前記スペーサを前記第2のブレード群に置き換えることを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工方法。
- 前記第1のブレード群の再研削後、長手方向に少なくとも2つ以上のセグメントにあらかじめ分割された又は分割した前記第1のブレード群の前方のセグメントを廃却し、前記第1のブレード群の後方のセグメントの後部に前記第2のブレード群を設けることを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工方法。
- 前記前方のセグメントの長手方向長さと前記第2のブレード群の長手方向長さとが同一であることを特徴とする請求項3に記載のブローチ加工方法。
- 棒状のブローチ工具本体と、
該ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、
該第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、
請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のブローチ加工方法に用いられる組立式内面ブローチ工具。 - 棒状のブローチ工具本体と、
該ブローチ工具本体の軸の円周上に長手方向に伸びるように形成された複数の溝に植設され再研削された切れ刃を有する第1のブレード群と、
該第1のブレード群の後部に設けられた第2のブレード群と、からなる硬度が45〜65HRCの高硬度材を仕上げ加工する組立式内面ブローチ工具であって、
前記第2のブレード群は少なくとも1枚以上の最終仕上げ寸法刃を有することを特徴とする組立式内面ブローチ工具。 - 前記第2のブレード群が少なくとも1枚以上の調整刃を最終仕上げ寸法刃の前方に有していることを特徴とする請求項6に記載の組立式内面ブローチ工具。
- 前記第1のブレード群及び前記第2のブレード群の材質が超硬合金又はCBNであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の組立式内面ブローチ工具。
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| JP2003314456A JP2005081468A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | ブローチ加工方法及び組立式内面ブローチ工具 |
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| JP2003314456A JP2005081468A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | ブローチ加工方法及び組立式内面ブローチ工具 |
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|---|---|
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007038388A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Honda Motor Co Ltd | 溝仕上げ加工装置 |
| US20120195699A1 (en) * | 2011-02-01 | 2012-08-02 | United Technologies Corporation | Broaching tool and method of manufacture |
| CN105034055A (zh) * | 2015-08-27 | 2015-11-11 | 清华大学 | 一种细纱环锭纺纱管内壁开槽装置 |
-
2003
- 2003-09-05 JP JP2003314456A patent/JP2005081468A/ja active Pending
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