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JP2005080640A - 鮮度保持具 - Google Patents

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JP2005080640A JP2003354322A JP2003354322A JP2005080640A JP 2005080640 A JP2005080640 A JP 2005080640A JP 2003354322 A JP2003354322 A JP 2003354322A JP 2003354322 A JP2003354322 A JP 2003354322A JP 2005080640 A JP2005080640 A JP 2005080640A
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Ushio Uranaka
潮 浦中
Kazuhisa Fujita
藤田  和久
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FRETEK KK
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Abstract

【課題】 吸着体から鮮度保持液を揮散させ食品等の鮮度を保持させ、吸着体が食品等に直に接触するのを防止した鮮度保持具において、鮮度保持液の揮散量を所定量より減少させることなく且つ揮散量のばらつきを少なくした鮮度保持具を提供する。
【解決手段】鮮度保持液を吸着した吸着体と、前記鮮度保持液の気体に対して不透過性が高く、各吸着体よりも大きい寸法をもって該吸着体を外側から覆うフイルム状カバーとからなり、該カバーは前記吸着体よりも大なる寸法をもって形成され、前記吸着体を上,下面から挟んだ状態で外縁側が各吸着体の側方に張出し、上,下に離間したスカート部を構成し、上,下のスカート部間には、前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す揮散用開口を設けた鮮度保持具において、前記スカート部を構成する上下フイルムの両方又は一方の、吸着体に接する側に、フイルム表面に付着した液状物を内面に吸着拡散させる機能を持った層を設ける。
【選択図】「図8」

Description

本発明は、例えば生鮮食料品、菓子等の食品類を長期に保存し、その鮮度を保持するのに好適に用いられる鮮度保持具に関する。
一般に、鮮度保持具は、食品またはその他の被保存物(例えば、笹の葉、柿の葉等の食品装飾品、皮革製品、木、竹製品、草・藁製品等)の鮮度を保つために用いるもので、このような鮮度保持具は、例えば特開平9−140363号公報等により知られている。
この種の従来技術による鮮度保持具は、例えばエチルアルコール等を主成分とする揮発性の鮮度保持液を吸着体に含浸させることにより構成され、この吸着体は天然バルブ材等を用いて長方形の平板状または丸棒状の小片として形成されるものである。例えば、長さ50mm、幅30mmで、厚さ2mmの長方形状をなす平板として形成される吸着体は、その上,下面が気体に対して高い不透過性を有する樹脂製のフイルム層で覆われ、前,後方向と左,右方向の側面部からのみ内部の鮮度保持液が徐々に外部へと揮散される。
また、例えば直径10mm、長さ70mmの丸棒状をなす吸着体は、その外周両側が全長に亘り気体に対して高い不透過性を有する樹脂製のフイルム層で覆われ、長さ方向両端側の端面部から内部の鮮度保持液が徐々に外部へと揮散される。なお、この場合には樹脂製のフイルム層を多孔質構造とし、吸着体の外周両側からも鮮度保持液を徐々に揮散させる処理が施されている。
そして、このような鮮度保持具は、例えば生鮮食料品、菓子類等の食品包装体内に挿入して用いられ、前記吸着体内の鮮度保持液は食品包装体中に徐々に揮散することにより、食品包装体内の空間(ヘッドスペース)を、鮮度保持を行うガス化雰囲気で満たすと共に、食品に対しては表層側に吸着され、例えばカビ等の菌の増殖を抑制するものである。
また特許第3159691(特公平13−3159691)では、前記のような鮮度保持具を食品包装体内に挿入して用いる場合に、吸着体の側面等が包装体内の食品に直に接触し、吸着体内の鮮度保持液が食品の方へと早期に吸い取られることがあり、これにより鮮度保持臭としての寿命が低下すると共に、食品が変色し商品価値を落とすという問題があるので、吸着体が食品等に直に接触するのを防止するために、揮発性の鮮度保持液を吸着した吸着体と、前記鮮度保持液の気体に対して不透過性が高い材料によって形成され各吸着体よりも大きい寸法をもって該吸着体を外側から覆うフイルム状カバーとからなり、該カバーは、前記不透過性が高い材料により前記吸着体よりも大なる寸法をもって形成され前記吸着体を上,下面から挟んだ状態で外縁側が各吸着体の側方に張出すと共に上,下に離間したスカート部となった1枚または2枚のフイルム体により構成し、該フイルム体は前記吸着体を挟んだ状態で該吸着体の上、下面に接着することによって固定し、前記吸着体の外側に張出して延び互いに上,下に離間した前記上,下のスカート部間には、前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す揮散用開口を設ける構成とした鮮度保持具か提案されている。
発明が解決しようとしている課題
前記特許第3159691(特公平13−3159691)で提案された鮮度保持具においては、上,下に離間したスカート部を通り鮮度保持液が拡散していく時、該スカート部のフイルム体の内面に凝縮し液状に付着し、その液体を介して離間したスカート部のフイルムが部分的に接触することがある。この接触によりスカート部の開口が結果として狭められ、鮮度保持液の揮散を遅らせ、所定の鮮度保持効果が得られないことや、鮮度保持具間に効果のばらつきが生じると云う問題があった。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は食品の種類、包装の形態等によりあらかじめ期待された鮮度保持液の揮散を遅らせることなく、安定的に揮散が可能な鮮度保持具を提供することにある。
課題を解決するための手段
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成は、食品またはその他の被保存物の鮮度を保つために用いる鮮度保持具であって、揮発性の鮮度保持液を吸着した吸着体と、前記鮮度保持液の気体に対して不透過性が高い材料によって形成され各吸着体よりも大きい寸法をもって該吸着体を外側から覆うフイルム状カバーとからなり、該カバーは、前記不透過性が高い材料により前記吸着体よりも大なる寸法をもって形成され前記吸着体を上,下面から挟んだ状態で外縁側が各吸着体の側方に張出すと共に上,下に離間したスカート部となった1枚または2枚のフイルム体により構成し、該フイルム体は前記吸着体を挟んだ状態で該吸着体の上、下面に接着することによって固定し、前記吸着体の外側に張出して延び互いに上,下に離間した前記上,下のスカート部間には、前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す揮散用開口を設けた鮮度保持具において、前記スカート部を構成する上下フイルムの両方又は一方の、吸着体に接する側に、フイルム表面に付着した液状物を内面に吸着拡散させる機能を持った層、例えば不織布や多孔性フイルムの層を設けたことを特徴としている。
このように付着した液状物を吸着拡散させる機能も持った層を設けることにより、上下スカート部間を通り揮散していく鮮度保持液がフイルム内面に液状に凝縮しても、その液状物は直ちに層内に吸着拡散するので、上下のスカートのフイルムが接触し、スカート部の開口が狭められるという現象を防ぐことが出来、包装される食品の種類、包装の形態などによりあらかじめ設定されたスカートの開口部の大きさを変化させることなく、所定の鮮度保持液の揮散量を得ることができる。
また、このような鮮度保持液のスカート部への凝縮は、フイルムの表面状態、や温度の僅かなばらつきにより影響され、開口部の大きさを微妙に変化させ、結果としては鮮度保持具間で揮散量のばらつきがあったが、フイルム面への凝着した液状物を直ちに内部に吸着拡散させることにより、揮散量のばらつきを小さくすることが出来る。
また、請求項2の発明によると吸着体は多角形の平板状に形成し、フイルム体は該吸着体に対応する形状をなして前記スカート部側に複数の角隅部を有し、前記フイルム体の上、下のスカート部側には、該スカート部の各角隅部のみを接合することにより前記吸着体をフイルム体の間に拘束する複数の接合部を形成し、該各接合部の間に位置して前記フイルム体のスカート部間には、上,下に離間して形成される非接合部分により前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す1個ずつの揮散用開口を設ける構成とし、さらに前記吸着体を上、下面から挟んだ2枚のフイルム体の両方又は一方の該吸着体に接する側に、不織布、多孔性フイルムなどの表面に付着した液体を吸着拡散させる機能を持った層を設け、前記鮮度保持液の外部への揮散速度を促進し、安定化させたことを特徴としている。
これにより、1枚または2枚のフイルム体は、スカート部の各角隅部のみを接合することにより形成した複数の接合部で互いに接合されると共に、該各接合部により吸着体をフイルム体の間に挟んだ状態で拘束でき、フイルム体のスカート部よりも内側となる位置に吸着体を保持しておくことができる。そしてフイルム体のスカート部には複数の接合部間に位置する非接合部分により当該非接合部分に対応して1個ずつの揮散用開口が形成されているので、吸着体内の鮮度保持液を揮散用開口から除々に外部へと揮散させることができ、かつ、付着した液状物を吸着拡散させる機能も持った層を設けることにより、上下スカート部間を通り揮散していく鮮度保持液がフイルム内面に液状に凝縮しても、その液状物は直ちに層内に吸着拡散するので、上下のスカートのフイルムが接触し、スカート部の開口が狭められるという現象を防ぐことが出来、包装される食品の種類、包装の形態などによりあらかじめ設定されたスカートの開口部の大きさを変化させることなく、所定の鮮度保持液の揮散量を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態による鮮度保持具を、食品保存のために用いた場合を例に挙げ添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は本実施の形態で採用した鮮度保持具を示し、該鮮度保持具1は、後述の吸着体2およびカバー3等とからなり、このカバー3は吸着体2を上,下両側から覆う後述のフイルム体4,4により構成されている。
2は各フイルム体4間に配置された吸着体で、該吸着体2は、例えば天然のヴァージンパルプ材、または吸着、吸水加工を施したポリオレフィン等からなる織布層・不織布等の材料を用いて長方形の平板状に形成され、その長さは30〜90mm程度で、幅寸法が15〜55mm程度となり、図2に示す如く厚さTは、例えば1〜2mm程度となっている。
そして、吸着体2内には・例えばエチルアルコール等を主成分とする揮発性の鮮度保持液が含浸され、この鮮度保持液は吸着体2の側面部2A側から後述の揮散用開口8を通じて外部へと徐々に揮散される。
この鮮度保持液の成分は、下記の表1に示す鮮度保持液Aに対して、表2に示す鮮度保持液Bを、B/A=(O.3/100)〜(O.5/100)なる体積比で混合したものが、1例として用いられる。
Figure 2005080640
Figure 2005080640
なお、鮮度保持液A中の乳酸の代用あるいは併用で抗菌効果のある脂肪酸等も使用可能である。
3は吸着体2を外側から覆うフイルム状カバーで、該カバー3は図2、図3に示すように吸着体2を上,下からサンドイッチ状に挟む2枚のフイルム体4,4により構成され、該各フイルム体4は吸着体2の上,下面に後述の各接着部7により接着されている。
そして、フイルム体4は吸着体2よりも大きい寸法をもって長方形状をなす薄いシートとして形成され、その外縁部側はスカート部4Aとなって吸着体2から側方に張り出している。スカート部4Aの張出し寸法Lは、例えば4〜6φmm程度であり、吸着体2の厚さTよりも大きい寸法(L>T)に形成されている。
この場合、スカート部4Aの張出し寸法Lは、吸着体2の厚さTと等しい寸法(L:T)とすることも可能であり、張出し寸法Lを吸着体2の厚さTよりも小さい寸法(L<T)とすることも可能である。しかし、スカート部4Aの張出し寸法Lを、吸着体2の厚さTと等しい寸法(L=T)、または小さい寸法(L<T)にすると、吸着体2の側面部2Aが外部の食品等に直に接触する虞れが生じ易くなるものである。
ここで、フイルム体4は、例えば2軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPPフイルム)等を用いて形成され気体に対し高い不透過性を有する高ガスバリヤ性のフイルム層5と、特殊レジンを用いたコーテイング層6と、該コーテイング層6とフイルム層5との間に形成されたフイルム印刷層(図示せず)とさらに内側に、不織布、多孔性フイルムなどの表面に付着した液体を吸着拡散させる機能を持った層8を持った4層構造をなし、前記コーティング層6はフィルム印刷層に対するインク保護層を構成しているものである。
前記液体を吸着拡散させる機能を持った層8は、鮮度保持液がスカート部を通り拡散していく時、温度条件などにより、スカート部の内側に凝縮して液体となり付着した場合、この液体を層内に吸着拡散させ、液体により上下スカート部が密着するのを防ぐ機能を持っている。この層8は、図2では、吸着体を挟む上下のフイルムの内側両方に設けられているが、どちらか片側に設けるだけでもよい。
また、前記フイルム印刷層は可食インク、非毒性インクを用いて、例えば商品名、構成物質の成分比、使用上の注意事項等を印刷表示したもので、このために前記フイルム層5は透明性を有する樹脂材料が用いられている。一方、コーティング層6は吸着体2のパルプ材に密着し、吸着体2の誤食等に対する噛切り、咀爵分解を防止する機能を有している。また、コーティング層6には食品香料等が含浸され、この香料を徐々に外部へと放散させる機能も有している。
そして、フイルム体4は全体の厚さtが、例えば30〜70μm程度の比較的厚い寸法をもって形成され、外縁側のスカート部4Aにある程度の腰を与え、例えば上,下のスカート部4A,4Aが水滴または水分等の影響で互いに密着したりするのをある程度抑える構成となっている。
なお、フイルム体4を構成するフイルム層5、コーティング層6の材料としては、2軸延伸ポリプロピレン以外のポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルニトリル、ポリエステル、ポリエチレン、延伸ナイロン等の樹脂フイルムを用いてもよいものである。
吸着拡散させる機能を持った層8としてはポリプロピレンやポリエステル系の不織布、ポリエチレン系、フッ素系などの連続気泡を持った多孔性フイルムが用いられる。
7,7は各フイルム体4を吸着体2の上,下面に固定した接着部で、該各接着部7は吸着体2の上,下面にほぼ全面に亘って延びるように形成され、その接着手段としては、例えば食品に対して安全な糊剤、熱圧着等の手段が用いられているものである。
9は各フイルム体4のスカート部4A間に形成された揮散用開口で、該揮散用開口9は、図3に示す如く吸着体2の前,後,左,右の側面部2A,2A,…を外気と連通させるように、吸着体2から側方に張出し互いに上,下に離間したスカート部4A間に形成されている。そして、揮散用開口9は、吸着体2内に含浸された前記鮮度保持液を各側面部2Aから外部に揮散させるものである。
本実施の形態による鮮度保持具1は上述の如き構成を有するもので、次に、その鮮度保持動作について説明する。
まず、図4に示すように、例えばサンドイッチ等の食品10を樹脂製の透明袋からなる食品包装体11内に密封して保存するとき等に、該食品包装体11内に鮮度保持具1を予め挿入しておく。
そして、鮮度保持具1の吸着体2内に含浸させた鮮度保持液は、食品包装体11中に徐々に揮散することにより、食品包装体11内の空間(ヘッドスペース)を鮮度保持を行うガス化雰囲気で満たす。また、揮散ガスの一部は食品10の表層側に吸着される。これにより、食品包装体11内では食品10の鮮度を長期に亘って保持でき、例えばカビ等の菌の増殖を抑制することができる。
ところで、鮮度保持具1を食品包装体11内に挿入して用いる場合に、吸着体2の側面部2Aが包装体11内の食品10に直に接触すると、吸着体2内の鮮度保持液が食品10の方へと早期に吸い取られる可能性があり、これにより鮮度保持具1の寿命が低下する虞れがある。
そこで、本実施の形態にあっては、2枚のフイルム体4,4を用いて吸着体2を上,下方向から挟み、該フイルム体4,4を吸着体2の上,下面に接着すると共に、各フイルム体4の外縁側には吸着体2から側方に張出すスカート部4Aを形成し、該各スカート部4A間には鮮度保持液が吸着体2の各側面部2Aから揮散するのを許す揮散用開口9を設ける構成としている。
これにより、フイルム体4,4間に挟んだ吸着体2の側面部2A側から鮮度保持液をスカート部4A間の揮散用開口9を通じて食品包装体11内のヘッドスペースへと徐々に揮散させることができ、食品包装体11内を鮮度保持を行うガス化雰囲気で満たすことができる。
また、各フイルム体4のスカート部4Aは吸着体2の上,下面から外方へと延びているため、例えば図4に示すように、食品包装体11内で鮮度保持具1が食品10と接触しても、この食品10に対してはフイルム体4のスカート部4Aが接触するだけで、吸着体2の側面部2A側が食品10に直に接触するのをスカート部4Aによって防止することができる。
特に、図2に示す如くスカート部4Aの張出し寸法Lを、吸着体2の厚さTよりも大なる寸法(L>T)に形成することにより、スカート部4Aの先端が食品10に突き当たり折曲がったとしても、吸着体2の側面部2Aをスカート部4Aで覆うことができ、吸着体2の側面部2A側が食品10に直に接触するのを確実に防ぐことができる。
このため、吸着体2内の鮮度保持液が食品10の方に吸い取られる等の不具合を解消でき、これにより吸着体2内に鮮度保持液を良好に吸着し続け、鮮度保持液が吸着体2から徐々に揮散する徐放性を確保することができ、また食品10の変色による商品価値の低下も防ぐことができる。
また、食品10が洋菓子類のように油脂を多く含んでいる場合でも、食品10の一部が鮮度保持具1の吸着体2に直に接触することはないので、食品10中の油脂分が吸着体2の側面部2Aから吸込まれるような不具合も解消でき、これにより鮮度保持具1の吸着体2が食品10中の油脂分等により変色するのを防止でき、外観品質を長期に亘り良好に保つことができる。
従って、本実施の形態によれば、鮮度保持具1の吸着体2が食品10等に直に接触するのを防止でき、鮮度保持具1の寿命を延ばすことができると共に、食品10等の鮮度を、商品価値を低下させずに長期に亘り安定して保持することができる。また、吸着体2の変色等を抑えることができ、鮮度保持具1の外観品質を維持して商品価値を高めることができる等の効果を奏する。
次に、図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、吸着体2とフイルム体4との間を接着する接着部21を、吸着体2の周辺部に沿って略四角形の枠状に延ばして形成したことにある。
ここで、前記接着部21は、前記第1の実施の形態とほぼ同様に食品に対して安全な糊剤、熱圧着等の手段を用いて2枚のフイルム体4,4を吸着体2の上,下面にそれぞれ接着しているものである。しかし、本実施の形態では、図5中に二点鎖線で示した長方形の枠線22に対し、その外側部分が接着部21となっており、枠線22の内側部分は非接着部となっている。
かくして、このように構成される本実施の形態にあっても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、吸着体2に対するフイルム体4の接着作業を効率的に行うことができる。
次に、図6ないし図8は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、吸着体を外側から覆うカバーを長方形状をなす2枚のフイルム体等により構成し、該各フイルム体の角隅部にはフイルム体を互いに接合する接合部を設け、これらの各接合部によりフイルム体間に吸着体を抜止め状態で保持する構成としたことにある。
図中、31は本実施の形態で採用した鮮度保持具で、該鮮度保持具31は、後述の吸着体32と、吸着体32を外側から覆う後述のカバー34とにより大略構成されている。
32はカバー34内に配置された吸着体で、該吸着体32は、前記第1の実施の形態で述べた吸着体2とほぼ同様に構成され、その内部には揮発性の鮮度保持液が含浸されている。しかし、吸着体32の上,下面には図7に示す如く被覆層33,33が設けられ、該各被覆層33は第1の実施の形態で述べたフイルム体4から液体を吸着拡散させる層8を除いた3層構造の樹脂フイルム等により構成されている。
そして、被覆層33,33は吸着体32に対応した寸法をもって該吸着体32の上,下面を覆うことにより、気体に対し高い不透過性(高ガスバリヤ性)を吸着体32の上,下面に与えている。そして、吸着体32内に含浸させた鮮度保持液は、吸着体32の前,後,左,右の側面部32A,32A,…から後述の揮散用開口37を通じて外部へと徐々に揮散されるものである。
34は吸着体32を外側から覆うフイルム状カバーで、該カバー34は、吸着体32を上,下両側から覆う2枚のフイルム体35,35と、後述の接合部36とにより構成されている。
ここで、フイルム体35は、図7bに示される様に、例えば2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)等の高ガスバリヤ性を有する樹脂フイルム5などと、さらに最内層に前記第一の実施の形態と同じく不織布、多孔性フイルムなどの表面に付着した液体を吸着拡散させる機能を持った層8との多層構造であり、吸着体32よりも大きい寸法をもった長方形状の薄いシートとして形成されている。そして、フイルム体35の外縁部側はスカート部35Aとなって吸着体32から側方に張り出し、該スカート部35Aは4個の角隅部35B,35B,…を有している。
この場合も、スカート部35Aの張出し寸法Lは、例えば4〜6mm程度となり、図7に示す如く吸着体32の厚さTよりも大なる寸法(L>T)に形成されている。これによって、スカート部35Aの先端が食品等に突き当たり折曲がったとしても、吸着体32の側面部32Aをスカート部35Aで覆うことができ、吸着体32の側面部32A側が食品等に直に接触するのを確実に防ぐことができるものである。
また、フイルム体35は、例えば30〜70μm程度の比較的厚い寸法をもって形成され、外縁側のスカート部35Aにある程度の腰を与え、例えば図7に示す揮散用開口37の位置で上,下のスカート部35A,35Aが水滴または水分等の影響で互いに密着したりするのをある程度抑える構成となっている。
36,36,…はフイルム体35の各角隅部35Bに設けられた熱シール部としての接合部で、該各接合部36は、例えば熱圧着等の手段を用いて図6に示す如く略L字状をなして形成され、上,下の角隅部35B,35Bを互いに接合しているものである。そして、これらの接合部36は上,下のフィルム体35,35間に吸着体32を拘束し、該吸着体32を抜止め状態に保持すると共に、後述の揮散用開口37に予め開口寸法Sを与える構成となっている。
ここで、全体としてL字形をなす接合部36は、例えば4〜6mm程度の寸法Llの抜止め代をもって形成されている。また、吸着体32と接合部36との間には、例えば1〜3mm程度の隙間δが形成されるものである。
37、37,…は各フイルム体35のスカート部35A間に形成された揮散用開口で、該各揮散用開口37は、図7に示す如く吸着体32の前,後,左,右の側面部32A,32A,…を外気と連通させるように、吸着体32から側方に張出し互いに上,下に離間したスカート部35A間に形成されている。
即ち、各揮散用開口37は図6に示す各接合部36間に位置し、上,下のフイルム体35,35のスカート部35A間に形成される非接合部分に対応して1個ずつ構成されている。そして、これらの揮散用開口37は、図7、図8に示す如く開口寸法S(例えば1.5〜2.5mm、好ましくは1.8mm以上)をもって形成され、吸着体32内に含浸された前記鮮度保持液を各側面部32Aから外部に揮散させるものである。
前記鮮度保持液がスカート部通り拡散していく時、温度条件などにより、スカート部の内側に凝縮して液体となり付着し、上下のスカート部を密着させ、鮮度保持液の拡散を妨げることがあるが、前記液体を吸着拡散させる機能を持った層8はこの液体を層内に吸着拡散させ、液体により上下スカート部が密着するのを防ぐ機能を持っている。この層8は吸着体を挟む上下のフイルム35の両方又はどちらか片側に設けられている。
かくして、このように構成される本実施の形態にあっても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、フイルム体35の各角隅部35Bに形成した接合部36,36,…によって上,下のフイルム体35,35間に吸着体32を収容した状態で拘束でき、外部の食品等に対して吸着体32が直に接触するのを良好に防止することができる。
また、各フイルム体35のスカート部35A間には合計4個の揮散用開口37、37、…を形成でき、これらの揮散用開口37を通じて吸着体32内の鮮度保持液を外部へと徐放性をもって揮散させることができる。そして、この場合には後述の表3に示す実施例2の如き効果が得られるものである。また、揮散用開口37の開口面積を接合部36の形状、大きさに応じて適宜に変えることができ、これによって鮮摩保持液の揮散速度を適正に調整できるものである。
なお、前記第3の実施の形態では、スカート部35Aの張出し寸法Lを吸着体32の厚さTよりも大なる寸法(L>T)に形成するものとして述べたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す第一の変形例のように、スカート部35A’の張出し寸法Laを、吸着体32の熱さTと等しい寸法(La=T)に形成してもよい。
さらに、例えば図10に示す第2の変形例のように、スカート部35A”の張出し寸法Lbを、吸着体32の厚さTよりも小さい寸法(Lb<T)に形成してもよい。
以下、本発明による効果を実施例に従って説明する。
下記表3、4のような構成の鮮度保持具を各10個使用し、それぞれの鮮度保持液の時間に対する揮散量をおよび10個間のばらつきを測定した。揮散量はパルプの重量変化を測定することにより行なった。
比較例1は従来技術による鮮度保持具で、例えば特許第3159691号等に記載されているものとほぼ同様の技術を用いたもので、実施例1,2は本発明の第1の実施の形態による鮮度保持具で比較例1を改良したものである。比較例2は従来技術による鮮度保持具で、例えば特許第3159691号等に記載されているものとほぼ同様の技術を用いたもので、実施例3、4は本発明の第3の実施の形態による鮮度保持具で比較例2を改良したものである。
Figure 2005080640

鮮度保持具構造:図−1,2,3
吸着体(パルプ)寸法:幅28mm 長さ 42mm 厚さ 2mm
鮮度保持液:保持液A(表1)2g
フイルム寸法: 幅 41mm 長さ 54mm
OPP:20μ〔グンゼ包装システム製〕
CPP:30μ〔グンゼ包装システム製〕
不織布:PP15g/m2〔三井石化製〕
Figure 2005080640

鮮度保持具構造:図−6,7
吸着体(パルプ)寸法:幅28mm 長さ 42mm 厚さ 2mm
鮮度保持液:保持液A(表1)2g
フイルム寸法:幅 41mm 長 54mm
OPP:20μ〔グンゼ包装システム製
CPP:30μ〔グンゼ包装システム製〕
不織布:PP15g/m2〔三井石化製〕
表5は上記の方法による鮮度保持液の揮散量とそのサンプル間のばらつきを示したものであるが、実施例1,2は比較例1と較べて平均の揮散量も多く且つ変動係数が小さいことからサンプル間の揮散量のばらつきが小さいことが解り、スカート部上下の密着が少ないか,殆ど起っていないことを示している。
表5の実施例3、4は比較例2と較べて平均の揮散量も多く且つ変動係数が小さいことから、実施例1,2と同様にサンプル間の揮散量のばらつきが小さいことが解り、スカート部上下の密着が少ないか殆ど起っていないことを示している。
又、実施例1と2、及び実施例3と4間には大きな差がなく、不織布の層を片面設けても両面設けても同じような効果があることが解る。
Figure 2005080640
発明の効果
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、食品またはその他の被保存物の鮮度を保つために用いる鮮摩保持具を、揮発性の鮮度保持液を吸着した吸着体と、該吸着体を外側から覆うフイルム状カバーとにより構成し、該カバーには吸着体の側方に張出すスカート部を設けると共に、該スカート部には鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す揮散用開口を設ける構成としているため、内部の吸着体が食品等に直に接触するのをスカート部によって防ぎ、鮮度保持液の揮散速度を適正に保つことができる。
さらに、フイルムの内面は不織布等の、液体が付着した時、内部に吸着拡散させる機能を持った層が設けられているので、鮮度保持液が拡散中に凝縮などにより液化しフイルムスカート部に付着しても直ちに内部に拡散するため、揮散用開口が液体の付着により変化することがない。従って、食品等の鮮度を、商品価値を低下させずに長期に亘り安定して保持でき、吸着体の変色等による外観品質の低下を抑えることができると共に、商品価値を高めることができる。
一方、請求項2に記載の発明は、吸着体を多角形の平板状に形成し、フイルム体は該吸着体に対応する形状をなしてスカート部側に複数の角隅部を有し、前記フイルム体の上、下のスカート部側には、該スカート部の各角隅部を接合することにより前記吸着体をフイルム体の間に拘束する複数の接合部を形成し、該各接合部の間に位置して前記フイルム体のスカート部間には、上,下に離間して形成される非接合部分により前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す1個ずつの揮散用閉口を設ける構成としているため、各接合部により吸着体をフイルム体間に挟んだ状態で拘束でき、各フイルム体のスカート部よりも内側となる位置に吸着体を保持しておくことが出来る。そして、各フイルム体間の揮散用開口から吸着体内の鮮度保持液を徐々に外部へと揮散でき、吸着体が食品等に直に接触するのを良好に防止出来る。
また、多角形状をなすフイルム体の角隅部に接合部を形成でき、フイルム体のスカート部には各接合部間に位置して1個ずつの揮散用開口を形成することができるので、吸着体の側面部側から鮮度保持液を揮散用開口を通じて外部へと徐々に揮散でき、吸着体が食品等に直に接触するのをスカート部によって防ぐことがで
さらに、フイルムの内面は不織布等の、液体が付着した時、内部に吸着拡散させる機能を持った層が設けられているので、鮮度保持液が拡散中に凝縮などにより液化しフイルムスカート部に付着しても直ちに内部に拡散するため、揮散用開口が液体の付着により変化することがない。従って、食品等の鮮度を、商品価値を低下させずに長期に亘り安定して保持でき、吸着体の変色等による外観品質の低下を抑えることができると共に、商品価値を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態による鮮度保持具を示す正面図である。
鮮度保持具を図1中の矢示11−11方向からみた拡大断面図である。
図1の鮮度保持具を拡大して示す斜視図である。
鮮度保持具を食品包装体内に挿入した使用状態を示す斜視図である。
第2の実施の形態による鮮度保持具を示す斜視図である。
第3の実施の形態による鮮度保持具を示す正面図である。
鮮度保持具を図6中の矢示Vll−V11方向からみた拡大断面図である。
図7aのフイルム体の拡大図である
鮮度保持具を図6中の矢示Vlll−Vl11方向からみた拡大断面図である。
第1の変形例による鮮度保持具を示す拡大断面図である。
第2の変形例による鮮度保持具を示す拡大断面図である。
符号の説明
1,31,31’31”鮮度保持具
2,32 吸着体
2A,32A 側面部
3,34,カバー
4,35,フイルム体
4A,35A,35A,35A”スカート部
7,21 接着部
8 液体吸着拡散層
9,37 揮散用開口
10 食品
11 食品包装体
35B 角隅部
36 接合部

Claims (2)

  1. 食品またはその他の被保存物の鮮度を保つために用いる鮮度保持具であって、揮発性の鮮度保持液を吸着した吸着体と、前記鮮度保持液の気体に対して不透過性が高い材料によって形成され、該吸着体より大きい寸法を持って吸着体を外側から覆うフイルム状カバーからなり、
    該カバーは、前記不透過性が高い材料により前記吸着体よりも大なる寸法をもって形成された前記吸着体を上、下面から挟んだ状態で外縁側が吸着体の側方に張出すと共に上下に離間したスカート部となった1枚または2枚のフイルム体により構成し、
    該フイルム体は前記吸着体を挟んだ状態で該吸着体の上、下面に接着することによって固定し、前記吸着体の外側に張出して延びた互いに上、下に離間した前記上、下のスカート部間には、前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す揮散用開口を設けた鮮度保持具において、
    前記吸着体を上、下面から挟んだ2枚のフイルム体の両方又は一方の該吸着体に接する側に、不織布、多孔性フイルムなどの表面に付着した液体を吸着拡散させる機能を持った層を設け、前記鮮度保持液の外部への揮散速度を促進し、安定化させたことを特徴とする鮮度保持具。
  2. 食品またはその他の被保存物の鮮度を保つために用いる鮮度保持具であって、揮発性の鮮度保持液を吸着した吸着体と、前記鮮度保持液の気体に対して不透過性が高い材料によって形成され、該吸着体より大きい寸法を持って吸着体を外側から覆うフイルム状カバーからなり、
    該カバーは、前記不透過性が高い材料により前記吸着体よりも大なる寸法をもって形成された前記吸着体を上、下面から挟んだ状態で外縁側が吸着体の側方に張出すと共に上下に離間したスカート部となった1枚または2枚のフイルム体により構成し、
    前記吸着体は多角形の平板状に形成し、前記フイルム体は該吸着体に対応する形状をなして前記スカート部側に複数の角隅部を有し、前記フイルム体の上、下のスカート部側には、該スカート部の各角隅部のみを接合することにより前記吸着体をフイルム体の間に拘束する複数の接合部を形成し、該各接合部の間に位置して前記フイルム体のスカート部間には、上,下に離間して形成される非接合部分により前記鮮度保持液が吸着体から徐々に外部へと揮散するのを許す1個ずつの揮散用閉口を設ける構成とした鮮度保持具において、
    前記吸着体を上、下面から挟んだ2枚のフイルム体の両方又は一方の該吸着体に接する側に、不織布、多孔性フイルムなどの表面に付着した液体を吸着拡散させる機能を持った層を設け、前記鮮度保持液の外部への揮散速度を促進し、安定化させたことを特徴とする鮮度保持具。
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