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JP2005075754A - トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法 - Google Patents

トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法 Download PDF

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敦 柴原
Takuji Nagata
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Abstract

【課題】不斉合成反応における不斉触媒の配位子及び光学分割剤として有用な光学活性1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンを提供する。
【解決手段】 トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体を、光学活性な酒石酸の存在下、水及びメタノールから選ばれる少なくとも1種からなる溶媒に溶解させた後、晶析するトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、不斉合成反応における不斉触媒の配位子及び光学分割剤として有用な光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの精製法に関する。
光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンは、不斉触媒の配位子、光学分割剤等として有用な化合物であり、例えば、ケトン類の不斉還元反応(特許文献1)、イミン類の不斉還元反応(特許文献2)、α,β-不飽和カルボン酸アミド類の不斉1,4−還元反応(特許文献3)における触媒の原料として使用されている。
トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの製造方法としては、イミンのカップリング、脱ベンジル化を経る方法が開示されている(特許文献4)。光学分割方法としては、下記式(A)のルートで示されるように種々のトランス−1,2−ジアリールー1,2−エタンジアミンのラセミ体を、エタノール溶媒中、光学活性酒石酸を用いる方法が提案されている(非特許文献1)。
Figure 2005075754

特開平9−151143号公報 WO−98/39276 特開平11−246501号公報 特開2002−338531号公報 Tetrahedron Asymmetry, 6巻, 3頁 (1995)
本発明の目的は、不斉合成反応の触媒の原料として有用な光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンを高回収率かつ高い光学収率で得ることができる光学分割方法を提供することにある。
そこで本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の溶媒中でトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体に光学活性な酒石酸誘導体を作用させることにより前記目的を達成できることを見出し、
本発明に到達した。
すなわち、本発明は、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体を、光学活性な酒石酸の存在下、水及びメタノールから選ばれる少なくとも1種からなる溶媒に溶解させた後、晶析するトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法である。
本発明の方法によれば、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体を、特定の溶媒中で光学活性な酒石酸を用いて光学分割することにより、光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンを高回収率かつ高い光学収率で得ることができる。この光学活性ジアミンは不斉合成反応における不斉触媒の配位子及び光学分割剤として有用である。
以下、本発明のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法(以下、「本発明の方法」という)について、詳細に説明する。
本発明の方法では、光学分割剤として用いる光学活性酒石酸のうち、右旋性の酒石酸(L−(+)−酒石酸)と左旋性の酒石酸(D−(−)−酒石酸)を使い分けることにより、(−)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンと(+)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンを分割することができる。すなわち、L−(+)−酒石酸を分割剤として使用した場合には(−)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンが、一方、D−(−)−酒石酸を使用した場合には(+)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンが得られる。
また、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンと光学活性酒石酸による造塩反応における光学活性酒石酸の使用量は、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンに対して0.7モル当量以上である。光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの回収率及び光学純度が高い点で0.9〜1.1モル当量が好ましい。
溶媒としては、メタノール及び水から選ばれる少なくとも1種からなる溶媒が挙げられ、好ましくは、水とメタノールの混合溶媒が挙げられる。
水とメタノールの混合比は、メタノールの使用量が少なすぎると粗トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン中に存在するオイル状の不純物が析出する場合があり、また水の使用量が少なすぎると必要な溶媒量が増加する。これらの事から、水とメタノールの混合比は体積比1/9〜9/1が好ましい。
本発明の方法において、ジアミンと酒石酸による造塩反応は、例えば次に示す方法で実施する。前記水及びメタノールから選ばれる少なくとも1種からなる溶媒に、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン、および1.0モル当量の光学活性酒石酸を加え、加熱溶解させる。十分に時間をかけても溶解しない場合は、前記溶媒を添加し、完全に溶解させる。溶解後、冷却により難溶性のジアステレオマー塩が析出する。析出した結晶を濾別することにより、L−(+)−酒石酸を分割剤として使用した場合には(−)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン/L−(+)−酒石酸塩が、一方、D−(−)−酒石酸を使用した場合には(+)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン/D−(−)−酒石酸塩が得られる。得られた塩は必要に応じて再結晶により精製することができる。
こうして得られた酒石酸塩を、水酸化ナトリウム等の塩基で処理し、遊離した光学活性トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンを、ジクロロメタン、酢酸エチル、エーテル、トルエン等の有機溶剤により抽出した後、溶媒を留去することにより、高い光学純度を有する(−)−または(+)−トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンが、酒石酸塩より定量的に回収できる。この時、塩基性水溶液中に存在する光学活性酒石酸は、酸処理することにより光学純度の低下を伴うことなく定量的に回収、再使用できる。
次に、本発明の方法において、原料として用いられるラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの製造方法について説明する。ラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンは、下記式(B)に示す工程に従って調製される(特許文献4)。
Figure 2005075754
すなわち、硫酸マグネシウム存在下、テトラヒドロフラン溶媒中で3,5−ジメチルベンズアルデヒド(e)にベンジルアミン(f)を加えて室温で攪拌を続けた後、硫酸マグネシウムを濾別、除去し、濾液を減圧濃縮するとイミン(g)が収率よく得られる。次に、テトラヒドロフラン溶媒中、0℃でイミン(g)に0.83モル当量のチタンテトライソプロポキサイド、次いで2.1モル当量のイソプロピルマグネシウムクロライドを加えた後、室温で反応させる。その後、大過剰の50質量%水酸化カリウム水溶液、次いで大過剰のフッ化ナトリウムとセライトを加え、固体を濾別、除去し、濾液を減圧濃縮すると、1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体が収率よく得られる。この粗生成物には、目的物であるトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(h)のほかにシス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(i)が含まれているが、このシス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(i)はアルコール溶媒に難溶であるため、得られた粗生成物にアルコール溶媒を加え、析出した固体を分離することで除去することができる。
シス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(i)を除去する工程で用いられるアルコール溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール等が挙げられる。これらのうち、エタノールが好ましい。
使用するアルコール溶媒の量は、特に制限はないが、好ましくは上記方法で得られる粗生成物に対して、質量比で0.5〜10の範囲である。これ以上少なければ目的物であるトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体の回収率が下がる場合があり、またこれ以上の量を使用しても効果がなく不経済である。析出したシス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体は、濾過や遠心分離等の通常の操作で除去することができる。
次に、水素雰囲気下、10質量%Pd/Cを触媒としてエタノール中、60℃でトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(h)を反応させた後、触媒を濾別、除去し、濾液を減圧濃縮すると、ラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン(j)が収率よく得られる。得られたラセミ体の粗ジアミンは、そのまま次の光学分割工程で使用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(製造例1)
N−ベンジル−3,5−ジメチルベンズアルディミン(g)の調製
窒素雰囲気下、3,5−ジメチルベンズアルデヒド(e)5.39g(40.2mmol)とベンジルアミン(f)4.27g(39.9mmol)、硫酸マグネシウム4.0g、テトラヒドロフラン40mLを加え、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物をセライト濾過し、残渣をさらにテトラヒドロフラン20mLで2回洗浄した。その後、濾洗液を減圧下濃縮することでN−ベンジル−3,5−ジメチルベンズアルディミン(g)の粗物8.69g(粗収率98%)が得られた。
(製造例2)
トランス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(h)の調製
窒素雰囲気下、製造例1で得られたN−ベンジル−3,5−ジメチルベンズアルディミン(g)の粗物1.00g(4.48mmol)のテトラヒドロフラン溶液(50mL)に、チタンテトライソプロポキサイド1.05g(3.69mmol)を加え、0℃に冷却した。これにイソプロピルマグネシウムクロライドの2mol/Lテトラヒドロフラン溶液4.6mL(9.2mmol)を10分間かけてゆっくり滴下した。この反応混合物を0℃で30分間攪拌した後、30分かけて室温まで昇温した。さらに室温で3時間攪拌した後、50質量%水酸化カリウム水溶液3mLをゆっくり加え、室温で30分間攪拌した。その後、フッ化ナトリウム1gとセライト1gを加え、さらに室温で30分間攪拌した。反応混合物を濾過し、残渣をテトラヒドロフラン20mLで2回洗浄した後、得られた濾洗液を減圧下濃縮することで、黄色のオイル状物質0.997gが得られた。このオイル状物質0.931gにエタノール1gを加え、室温で15分ほど攪拌すると、白色の固体が析出した。この固体を濾別後、エタノール1gで2回洗浄し、得られた濾洗液を減圧下濃縮することで、トランス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N‘−ジベンジル体(h)の粗物0.85gが得られた(粗収率90%)。NMR分析より、このトランス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N‘−ジベンジル体(h)の粗物中にはシス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(i)は検出されなかった。また、濾別した白色固体を減圧下乾燥することで、シス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(i)0.05gが得られた(収率5%)。
(製造例3)
トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン(j)の調製
水素雰囲気下、10質量%Pd/C(50質量%含水品)0.1gにエタノール2mLを加え、常圧、60℃で1時間激しく攪拌した。その後、製造例2で得られたトランス−1,2−ビス−(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン−N,N’−ジベンジル体(h)の粗物0.495g(1.10mmol)のエタノール溶液(3mL)を加え、60℃でさらに7.5時間激しく攪拌した。反応混合物を室温に冷却後、濾過し、残渣をエタノール2mLで2回洗浄した。得られた濾洗液を減圧下濃縮することで、トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン(j)の粗物0.276gが得られた(粗収率93%)。
トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体1.33g(4.97mmol)とL−(+)−酒石酸745mg(4.96mmol)をフラスコに取り、体積比1/1のメタノール/水混合液340mLを加え(酒石酸塩の濃度14.6mmol/L)、70℃で加熱溶解した後、室温まで冷却した。一晩静置後、析出した結晶を濾別し、体積比1/1のメタノール/水混合液30mLで一回、メタノール20mLで二回洗浄後、真空乾燥するとジアミンの酒石酸塩538mgが得られた。
得られた塩456mgにジクロロメタン30mLを加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液20mLで2回、水10mLで一回分液抽出後、得られたジクロロメタン相を硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾別し、ジクロロメタン30mLで洗浄後、ジクロロメタン相を減圧濃縮すると、目的とする光学活性ジアミン242mgが得られた。仕込んだラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン全量に対する回収率は21%であった。[α] 31=−44.2°(c 0.968,CHCl)。比旋光度の文献値を基に算出した光学純度>99%ee〔文献値:[α] 23=−43,4°(c 0.82,CHCl)、非特許文献1〕。
実施例1で得られた母液を減圧濃縮して回収した塩1.54gにジクロロメタン50mLを加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液40mLで2回、水20mLで一回分液抽出後、得られたジクロロメタン相を硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾別し、ジクロロメタン30mLで洗浄後、ジクロロメタン相を減圧濃縮すると、ジアミン939mgが得られた。このジアミンに体積比1/1のメタノール/水混合液240mLとD−(−)−酒石酸525mgを加え(酒石酸塩の濃度14.6mmol/L)、70℃で加熱溶解した後、室温まで冷却した。一晩静置後、析出した結晶を濾別し、体積比1/1のメタノール/水混合液30mLで一回、メタノール20mLで二回洗浄後、真空乾燥するとジアミンの酒石酸塩526mgが得られた。
得られた塩475mgにジクロロメタン30mLを加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液20mLで2回、水10mLで一回分液抽出後、得られたジクロロメタン相を硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾別し、ジクロロメタン30mLで洗浄後、ジクロロメタン相を減圧濃縮すると、目的とする光学活性ジアミン228mgが得られた。実施例1のはじめに仕込んだラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン全量に対する回収率は19%であった。[α] 31=40.0°(c 0.912,CHCl)。比旋光度の文献値を基に算出した光学純度=92%ee。
(比較例1)
トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体427mg(1.59mmol)とL−(+)−酒石酸239mg(1.59mmol)をフラスコに取り、体積比1/1のエタノール/水混合液110mLを加え(酒石酸塩の濃度14.5mmol/L)、70℃に加熱したが、完全には溶解しなかった。更に70℃でエタノールを徐々に追加していったところ、55mL追加した時点で溶解した。その後、室温まで冷却し、一晩静置したが、ほとんど結晶は析出しなかった。そこで溶液を0℃に冷却したところ、白色粉末状固体が析出した。析出した固体を濾別し、エタノール10mLで二回洗浄後、真空乾燥するとジアミンの酒石酸塩247mgが得られた。
得られた塩247mgにジクロロメタン30mLを加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液15mLで2回、水15mLで一回分液抽出後、得られたジクロロメタン相を硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾別し、ジクロロメタン30mLで洗浄後、ジクロロメタン相を減圧濃縮すると、ジアミン136mgが得られた。このジアミンの比旋光度は[α] 32=−5.3°(c 1.360,CHCl)であった。仕込んだラセミ体のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミン全量に対する回収率は32%であった。比旋光度の文献値を基に算出した光学純度=12%ee。
本発明の方法によって得られる光学活性1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンは不斉合成反応における不斉触媒の配位子及び光学分割剤として有用である。

Claims (2)

  1. トランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンのラセミ体を、光学活性な酒石酸の存在下、水及びメタノールから選ばれる少なくとも1種からなる溶媒に溶解させた後、晶析するトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法。
  2. 前記溶媒が、水及びメタノールの混合溶媒である請求項1記載のトランス−1,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−1,2−エタンジアミンの光学分割方法。
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