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JP2005070168A - 画像再生表示方法及び装置 - Google Patents

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JP2005070168A
JP2005070168A JP2003296617A JP2003296617A JP2005070168A JP 2005070168 A JP2005070168 A JP 2005070168A JP 2003296617 A JP2003296617 A JP 2003296617A JP 2003296617 A JP2003296617 A JP 2003296617A JP 2005070168 A JP2005070168 A JP 2005070168A
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JP2003296617A
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Kenichi Nakayama
賢一 中山
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

【課題】 専用の高機能ビデオカードを使用しないで、CPUの処理負荷の増加を招くことなく映像データの拡大処理を行い、映像品質の劣化を招くことなくフルスクリーン表示が可能な画像再生表示方法及び装置を提供する。
【解決手段】 映像再生アプリケーションにより、CPU314が水平/垂直同期信号を所定の選択アルゴリズムに従い決定し、表示装置302内の画質制御部333及び画質調整部334(画質調整機能)が縦横比を算出してRGB信号の映像データを表示装置302の発光画素全体に一致するように拡大処理する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、PC(Personal Computer)等の情報処理デバイスを使用してインターネットやDVD等のメディアから読み込んだDVD規格やハイビジョン規格等の映像データを、表示装置と同一の画素数(画面サイズ)またはこれに準じる画素数にまで拡大処理して再生・視聴するのに適する画像再生表示方式に関するものである。
PC等の情報処理デバイスがインターネットやDVD等の各種メディアから映像データを読み込み、その映像データを再生して視聴する利用形態が増加している。一般に、情報処理デバイス上で動作する映像再生アプリケーションを用いて映像データを再生して表示し、ユーザが映像を視聴する場合、映像を構成する画素数と表示装置を構成する画素数(表示装置を構成する発光素子の数)とが異なるため、表示装置において全体画面の一部分にしか映像が表示されないことがある。これは、映像データがDVD規格やハイビジョン規格等に従った解像度(縦横の画素数)で符号化されており、表示装置の画面に表示される映像のサイズが相対的に小さくなってしまうからである。この場合、ユーザは、相対的に小さい画面領域で映像を視聴することになってしまう。
ユーザは表示装置の画面サイズに一致するようにフルスクリーン表示に拡大された映像を視聴することが望ましいため、映像データは表示装置の画面サイズに拡大処理される必要がある。従来は、以下に示す2つの画像再生表示方式のいずれかを適用して、フルスクリーン表示を行う拡大処理を実現していた。
(A)CPU拡大処理方式
これは、PCのCPUがメインメモリに映像データを読み込み、CPUが拡大処理を行う方式である。以下、図1を参照して説明する。
1.PC101内のマザーボード110のCPU114は、DVD等のメディアからRAM115に映像データを読み込む。具体的には、CPU114は、図示しない映像配信サーバからインターネット103、NIC(Network Interface Card)111、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス117、ノースブリッジ116及びローカルバス119を介して、またはHDD/DVD−ROM112、IDE(Integrated Drive Electronics)バス118、サウスブリッジ113、PCIバス117、ノースブリッジ116及びローカルバス119を介して、RAM115にオリジナルの映像データを読み込む。そして、CPU114は、映像データのヘッダー部に含まれる符号化に関する情報から映像のサイズ(映像の縦横画素数)を解析し、フルスクリーン表示を行うために画面の解像度(ビデオカード120に依存するものであり、OSにより管理されている縦横画素数)に一致するように映像データを拡大処理する。
2.CPU114は、拡大処理した映像データを、ローカルバス119、ノースブリッジ116、PCIバス117及びビデオカード120内のビデオチップ122を介して、ビデオカード120内のVRAM121に転送する。
3.ビデオカード120内のRAMDAC(RAM Digital/Analog Converter)123は、VRAM121に転送された映像データをD/A変換し、アナログRGB信号124として一定周期毎に表示装置102内のディスプレイコントローラ130に出力する。また、ビデオチップ122は、画面の解像度に対応する水平/垂直同期信号125をディスプレイコントローラ130に出力する。
4.ディスプレイコントローラ130内の画面表示同期信号抽出部131は、水平/垂直同期信号125を識別してアナログRGB信号124のRGBデータを解析する。この場合、表示装置102が液晶ディスプレイのときは、ディスプレイコントローラ130内のA/D変換部132がアナログRGB信号124をA/D変換し、画面表示同期信号抽出部131が水平/垂直同期信号125を識別してA/D変換されたRGBデータを解析する。以下は、表示装置102が液晶ディスプレイである場合の例である。
5.この時点では、表示装置102の画素数と入力したRGBデータの数とが一致しないため、画面表示を行うと画面全体に対して相対的に映像が小さく表示されてしまう。したがって、ディスプレイコントローラ130内の画質制御部133は、水平/垂直同期信号125に基づいて、入力したRGBデータを表示装置102の画素数に一致するように拡大処理する。
6.画質制御部133は、拡大処理したRGBデータを画質調整部134に入力する。画質調整部134は、当該RGBデータから画質調整の処理を行う。そして、画質調整部134は、RGBデータを液晶コントローラ135に入力する。液晶コントローラ135は、RGBデータを用いて液晶駆動回路136を介して映像を画面に表示する。すなわち、液晶コントローラ135及び液晶駆動回路136は、RGBデータ(映像データ)に対応する座標の素子を発行させ、画面表示を行う。
このように、CPU拡大処理方式では、PC101内のマザーボード110のCPU114がオリジナル映像150のデータを画面の解像度に一致するように拡大処理して映像151,152,153のデータを生成する。そして、表示装置102内のディスプレイコントローラ130の画質制御部133が映像153のデータを表示装置102の画素数に一致するように拡大処理して映像154のデータを生成する。これにより、映像のフルスクリーン表示を行うことが可能になる。
(B)高機能ビデオカード拡大処理方式
これは、PCのCPUがビデオカードのメモリに映像データを直接読み込み、ビデオカードのビデオチップが拡大処理を行う方式である。以下、図2を参照して説明する。
1.PC201内のマザーボード210のCPU214は、DVD等のメディアからビデオカード220のVRAM221に映像データを直接読み込む。そして、ビデオカード220内の専用チップであるビデオチップ222は、映像のサイズを解析し、フルスクリーン表示を行うために画面の解像度に一致するように映像データを拡大処理する。
2.ビデオカード220内のRAMDAC223は、VRAM221に転送された映像データをD/A変換し、アナログRGB信号224として一定周期毎に表示装置202内のディスプレイコントローラ230に出力する。また、ビデオチップ222は、画面の解像度に対応する水平/垂直同期信号225をディスプレイコントローラ230に出力する。
3.ディスプレイコントローラ230内の画面表示同期信号抽出部231は、水平/垂直同期信号225を識別してアナログRGB信号224のRGBデータを解析する。この場合、表示装置202が液晶ディスプレイのときは、ディスプレイコントローラ230内のA/D変換部232がアナログRGB信号224をA/D変換し、画面表示同期信号抽出部231が水平/垂直同期信号225を識別してA/D変換されたRGBデータを解析する。以下は、表示装置202が液晶ディスプレイである場合の例である。
4.この時点では、表示装置202の画素数と入力したRGBデータの数とが一致しないため、画面表示を行うと画面全体に対して相対的に映像が小さく表示されてしまう。したがって、ディスプレイコントローラ230内の画質制御部233は、水平/垂直同期信号225に基づいて、入力したRGBデータを表示装置202の画素数に一致するように拡大処理する。
5.画質制御部233は、拡大処理したRGBデータを画質調整部234に入力する。画質調整部234は、当該RGBデータから画質調整の処理を行う。そして、画質調整部234は、RGBデータを液晶コントローラ235に入力する。液晶コントローラ235は、RGBデータを用いて液晶駆動回路236を介して映像を画面に表示する。すなわち、液晶コントローラ235及び液晶駆動回路236は、RGBデータ(映像データ)に対応する座標の素子を発行させ、画面表示を行う。
このように、高機能ビデオカード拡大処理方式では、PC201内のビデオカード220のビデオチップ222がオリジナル映像250のデータを画面の解像度に一致するように拡大処理して映像252,253のデータを生成する。そして、表示装置202内のディスプレイコントローラ230の画質制御部233が映像253のデータを表示装置202の画素数に一致するように拡大処理して映像254のデータを生成する。これにより、フルスクリーン表示を行うことが可能になる。
また、映像を構成する画素数と表示装置を構成する画素数とが異なる場合に、既存のアプリケーションを修正することなくフルスクリーン表示を可能にする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−268867号公報(段落〔0041〕〜〔0048〕)
しかしながら、従来のCPU拡大処理方式を用いる画像再生表示方式では、CPU114が、オリジナル映像データをPCIバス117等を経由してRAM115に転送した上で、映像データを画面の解像度に一致するように拡大処理するため、CPU114の処理負荷の増加を招くという問題があった。また、拡大処理された映像データは、再度PCIバス117等を経由してビデオカード120内のVRAM121に転送されるが、映像データは拡大処理により数倍に増加しているため、PCIバス117等における転送量が増加してしまう。このため、再生時間に間に合わない映像データは、フレームスキップ等の事象として現れ、映像品質の劣化としてユーザに知覚されるという問題があった。
一方、従来の高機能ビデオカード拡大処理方式を用いる画像再生表示方式では、上記のCPU拡大方式を用いる画像再生表示方式により生じる問題を回避することは可能である。しかし、高機能ビデオカード拡大処理方式を実現するための専用のビデオカードを新規に購入する必要があるため、コストがかかり、既存のPCを使用するユーザにとっては敷が高いという問題があった。このため、汎用のビデオカードを使用しているユーザにおいても、CPUの処理負荷の増加を招くことなく映像データの拡大処理を行い、映像品質の劣化を招くことなくフルスクリーン表示を行う方式が求められていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、専用の高機能ビデオカードを使用しないで、CPUの処理負荷の増加を招くことなく映像データの拡大処理を行い、映像品質の劣化を招くことなくフルスクリーン表示が可能な画像再生表示方法及び装置を提供することにある。
本発明は、PC等の情報処理デバイスとディスプレイコントローラを具備する表示装置とを用いて、映像データを拡大処理し映像をフルスクリーン表示する場合に、情報処理デバイスが、映像の縦横画素数を識別し、該縦横画素数に基づいて水平/垂直同期信号の周波数を決定し、映像データを映像信号として水平/垂直同期信号とともにディスプレイコントローラに出力し、ディスプレイコントローラが、前記水平/垂直同期信号に基づいて画素数を識別し、該画素数と表示装置の画素数とが一致するように前記映像信号の映像データを拡大処理することを特徴とする。すなわち、本発明では、映像データの拡大処理を、情報処理デバイス内のCPUや専用の高機能ビデオカードが行うのではなく、表示装置内のディスプレイコントローラが水平/垂直同期信号を用いて実現する。ディスプレイコントローラは、PCから出力される映像データである映像信号により画面表示を行っている。しかし、映像信号を入力した時点では、映像データの画素数と表示装置の画素数とは一致しないため、フルスクリーン表示を実現できない。そこで、PCから出力される水平/垂直同期信号を解析し、映像データの画素数と表示装置の画素数とが一致するように映像データを拡大処理するようにした。つまり、表示装置内のディスプレイコントローラが、水平/垂直同期信号を用いて映像データを拡大処理する画質調整機能を実現し、映像をフルスクリーン表示する。
また、本発明は、情報処理デバイスが、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合は、前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合は、前記ビデオカードがサポートする画面の横画素数に対応する周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致しない場合は、識別した映像の縦横画素数とビデオカードがサポートする画面の縦横画素数との面積差が最小となる前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定することを特徴とする。
本発明によれば、再生表示する映像の縦横画素数と表示装置の画面の縦横画素数とを同一またはこれに準じるように拡大変換して映像を再生する処理を、表示装置内のディスプレイコントローラが実行するようにした。これにより、情報処理デバイスや高機能ビデオカードの性能に依存することなく再生表示が可能となる。また、情報処理デバイスのCPUが拡大処理を行う必要がないため、そのCPUの処理負荷を軽減することが可能となる。さらに、拡大処理された多量の映像データがRAMからPCIバス等を経由して転送されることもないから、PCIバス等において輻輳が発生することを回避することが可能となる。これにより、映像品質の劣化を回避することが可能となる。また、専用の高機能ビデオカードを用意する必要がないため、コストの問題が解消される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像再生表示方法及び装置の基本構成を示している。本画像再生表示装置は、マザーボード310及び高速描画処理に未対応の汎用のビデオカード320を有するPC301と、ディスプレイコントローラ330を有する表示装置302とを備えている。PC301のマザーボード310は、NIC311、HDD/DVD−ROM312、サウスブリッジ313、CPU314、RAM315及びノースブリッジ316を有し、NIC311、サウスブリッジ313及びノースブリッジ316はPCIバス317により接続され、HDD/DVD−ROM312及びサウスブリッジ313はIDEバス318により接続され、CPU314、RAM315及びノースブリッジ316はローカルバス319により接続されている。ビデオカード320は、VRAM321、ビデオチップ322及びRAMDAC323を有している。また、マザーボード310のNIC311、サウスブリッジ313及びノースブリッジ316と、ビデオカード320のビデオチップ322とは、PCIバス317により接続されている。
一方、表示装置302のディスプレイコントローラ330は、ビデオカード320のビデオチップ322から水平/垂直同期信号325を入力する画面表示同期信号抽出部331、ビデオカード320のRAMDAC323からアナログRGB信号324を入力するA/D変換部332、画質制御部333、画質調整部334、液晶コントローラ335及び液晶駆動回路336を有している。
次に、画像再生表示の動作について説明する。PC301において映像再生アプリケーションを起動すると、映像再生の専用モードに移行する。映像再生アプリケーションはコンピュータソフトウェアのプログラムとしてRAM315に格納されており、CPU314が、映像再生アプリケーションの起動に伴って当該プログラムを読み出して処理を実行する。まず、CPU314は、映像データの再生に伴い、映像の符号化に関する情報を読み込み、映像のサイズ(縦横画素数,水平/垂直の解像度,縦横解像度)を識別する。そして、DVD等のメディアから映像データを読み込み、従来通りにRAM315に転送した上でビデオカード320内のVRAM321に転送する。この場合、CPU314は映像データをRAM315に転送することなく、ビデオカード320内のVRAM321に直接転送するようにしてもよい。尚、CPU314は、映像サイズを識別するために必要な符号化に関する情報を、映像データのヘッダー部から読み込むようにしてもよい。
そして、ビデオカード320内のRAMDAC323は、一定周期毎にビデオチップ322によりVRAM321から映像データを読み出し、映像データをD/A変換し、アナログRGB信号324としてディスプレイコントローラ330に出力する。また、ビデオチップ322は、水平/垂直同期信号325をディスプレイコントローラ330に出力する。
この水平/垂直同期信号325は、表示装置302のディスプレイコントローラ330がアナログRGB信号324を解析(表示装置302が液晶ディスプレイの場合はアナログRGB信号324をA/D変換する必要がある。)するために必要な信号である。通常、OSにより管理されており、画面の解像度としてビデオカード320にてサポート可能なVGAモード、XGAモード等に応じた周波数の同期信号である。例えば、あるOSの下で画面の解像度をVGAモードで使用している場合、水平/垂直同期信号325は、一例として水平方向37.50KHz、垂直方向75Hzである。
ここで、CPU314は、識別した映像のサイズに基づいて、拡大処理制御に使用する水平/垂直同期信号の周波数を所定の選択アルゴリズムに従い決定する。この選択アルゴリズムの説明は後述する。CPU314は、選択した水平/垂直同期信号を最適制御値の水平/垂直同期信号制御命令としてビデオチップ322に通知する。そして、ビデオチップ322は、CPU314により通知された水平/垂直同期信号制御命令に基づいて、水平/垂直同期信号325をディスプレイコントローラ330に出力する。
ディスプレイコントローラ330内の画面表示同期信号抽出部331は、水平/垂直同期信号325を検出し、入力したアナログRGB信号324を解析する。この時点では、表示装置302の発光画素とRGB信号における画素とは1:1に対応していないため、表示装置302の画面全体に映像が表示されるわけではない。画質制御部333は、水平/垂直同期信号325から、入力したRGB信号に対応する画面の画素数と表示装置302の発光画素数との縦横比をそれぞれ算出し、この算出結果を画質調整部334に出力する。画質調整部334は、入力した計算結果に基づいて、RGB信号の映像データを表示装置302の発光画素全体に一致するように拡大して対応付ける。そして、液晶コントローラ335は、一定周期毎に画質調整部334から映像データを入力して液晶駆動回路336を制御し、映像を発光表示させフルスクリーン表示を行う。
このように、映像再生アプリケーションによれば、CPU314が、水平/垂直同期信号を所定の選択アルゴリズムに従い決定し、表示装置302内の画質制御部333及び画質調整部334(画質調整機能)が、縦横比を算出してRGB信号の映像データを表示装置302の発光画素全体に一致するように拡大処理するようにした。すなわち、表示装置302内のディスプレイコントローラ330の画像調整機能と連携することにより映像を高速にフルスクリーン表示するようにした。これにより、PC301のCPU314は拡大処理を行う必要がないため、CPU314の処理負荷の増加を招くことなく映像のフルスクリーン表示が実現可能となる。また、拡大処理される前のオリジナル映像350の映像データはPCIバス317を経由してVRAM321に転送されるため、PCIバス317の輻輳を招くことなく映像のフルスクリーン表示が実現可能となる。
次に、図4〜6を参照して、CPU314により決定される水平/垂直同期信号の選択アルゴリズムについて説明する。CPU314は、映像再生アプリケーションにより、映像の符号化に関する情報を読み出して映像のサイズ(縦横解像度,縦横画素数)を識別する。また、ビデオカード320がサポート可能な画面の解像度(縦横画素数)の候補(例えば、VGAモードの場合は640×480、XGAモードの場合は1024×764)を抽出する。そして、CPU314は、以下の優先順位により水平/垂直同期信号を決定する。
識別した映像データの解像度と抽出した画面の解像度とが一致する場合は(ステップS401)、当該解像度に対応する水平/垂直同期信号を選択する(ステップS402)。例えば、図6(1)を参照して、映像データのサイズがDVD系の640×480であり、ビデオカード320がサポートする画面の解像度がVGAモード640×480、SVGAモード800×600及びXGAモード1024×768であった場合は、VGAモード640×480が映像データのサイズと一致する。図5の例では、VGAモードに対応する水平/垂直同期信号(37.50KHz、75Hz)に決定する。
識別した映像データの解像度と抽出した画面の解像度とが一致せず、両者の横解像度(水平解像度)が一致する場合は(ステップS401,403)、当該解像度に対応する水平/垂直同期信号を選択する(ステップS402)。例えば、図6(2)を参照して、映像データのサイズがHDTV系の1024×640であり、ビデオカード320がサポートする画面の解像度がVGAモード640×480、SVGAモード800×600及びXGAモード1024×768であった場合は、XGAモード1024×768が映像データの横解像度と一致する。図5の例では、XGAモードに対応する水平/垂直同期信号(60.02KHz、75Hz)に決定する。
識別した映像データの解像度と抽出した画面の解像度とが一致せず、両者の横解像度(水平解像度)も一致しない場合は(ステップS401,403)、映像データのサイズと画面の解像度との面積差が最小になる画面の縦横解像度に対応する水平/垂直同期信号を選択する(ステップS404)。例えば、映像データのサイズがDVD系の640×480であり、ビデオカード320がサポートする画面の解像度がSVGAモード800×600及びXGAモード1024×768であった場合は、映像データのサイズとSVGAモードの画面の解像度との面積差、映像データのサイズとXGAモードの画面の解像度との面積差をそれぞれ比較すると、SVGAモードの画面の解像度との面積差の方が小さい。図5の例では、SVGAモードに対応する水平/垂直同期信号(46.87KHz、75Hz)に決定する。このように、CPU314は、映像再生アプリケーションにより、識別した映像データのサイズ及び抽出した解像度から、水平/垂直同期信号を決定する。
以上、本発明の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の思想から逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。例えば、上記の実施の形態においては、PC301及び表示装置302は別個の独立したハードウェアとして構成しているが、両者を一体的に備えた装置として構成するようにしてもよい。
尚、PC301及び表示装置302は、映像再生アプリケーションを実行するためのソフトウェアを組み込んだコンピュータによってそれぞれ構成される。このソフトウェアは、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピィーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
従来の画像再生表示方式(CPU拡大処理方式)を説明するブロック図である。 従来の画像再生表示方式(高機能ビデオカード拡大処理方式)を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像再生表示方法及び装置を説明するブロック図である。 水平/垂直同期信号の決定アルゴリズムを説明するフロー図である。 水平/垂直同期信号の決定アルゴリズムを説明する図である。 水平/垂直同期信号の決定アルゴリズムを説明する概略図である。
符号の説明
101,201,301 PC
102,202,302 表示装置
103,203,303 インターネット
110,210,310 マザーボード
120,220,320 ビデオカード
130,230,330 ディスプレイコントローラ
111,211,311 NIC
112、212,312 HDD/DVD−ROM
113,213,313 サウスブリッジ
114,214,314 CPU
115,215,315 RAM
116,216,316 ノースブリッジ
117,217,317 PCIバス
118,218,318 IDEバス
119,219,319 ローカルバス
121,221,321 VRAM
122,222,322 ビデオチップ
123,223,323 RAMDAC
124,224,324 アナログRGB信号
125,225,325 水平/垂直同期信号
131,231,331 画面表示同期信号抽出部
132,232,332 A/D変換部
133,233,333 画質制御部
134,234,334 画質調整部
135,235,335 液晶コントローラ
136,236,336 液晶駆動回路
150〜154,250,252〜254,350〜354 映像

Claims (10)

  1. PC等の情報処理デバイスとディスプレイコントローラを具備する表示装置とを用いて、映像データを拡大処理し映像をフルスクリーン表示する画像再生表示方法において、情報処理デバイスが、映像の縦横画素数を識別し、該縦横画素数に基づいて水平/垂直同期信号の周波数を決定し、映像データを映像信号として水平/垂直同期信号とともにディスプレイコントローラに出力し、ディスプレイコントローラが、前記水平/垂直同期信号に基づいて画素数を識別し、該画素数と表示装置の画素数とが一致するように前記映像信号の映像データを拡大処理することを特徴とする画像再生表示方法。
  2. 請求項1に記載の画像再生表示方法において、前記情報処理デバイスが、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第1の周波数、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の横画素数に対応する第2の周波数、及び識別した映像の縦横画素数とビデオカードがサポートする画面の縦横画素数との面積差が最小となる前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第3の周波数のうち、いずれかの周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定することを特徴とする画像再生表示方法。
  3. 請求項2に記載の画像再生表示方法において、前記情報処理デバイスが、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合は、前記第1の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合は、前記第2の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致しない場合は、前記第3の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定することを特徴とする画像再生表示方法。
  4. PC等の情報処理デバイスとディスプレイコントローラを具備する表示装置とを備え、映像データを拡大処理し映像をフルスクリーン表示する画像再生表示装置において、情報処理デバイスは、映像の縦横画素数を識別する機能と、該縦横画素数に基づいて水平/垂直同期信号の周波数を決定する機能と、映像データを映像信号として水平/垂直同期信号とともにディスプレイコントローラに出力する機能とを有し、ディスプレイコントローラは、前記水平/垂直同期信号に基づいて画素数を識別する機能と、該画素数と表示装置の画素数とが一致するように前記映像信号の映像データを拡大処理する機能とを有することを特徴とする画像再生表示装置。
  5. 請求項4に記載の画像再生表示装置において、前記情報処理デバイスに有する水平/垂直同期信号の周波数を決定する機能を、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第1の周波数、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の横画素数に対応する第2の周波数、及び識別した映像の縦横画素数とビデオカードがサポートする画面の縦横画素数との面積差が最小となる前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第3の周波数のうち、いずれかの周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する機能とすることを特徴とする画像再生表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像再生表示装置において、前記情報処理デバイスに有する水平/垂直同期信号の周波数を決定する機能を、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合は、前記第1の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合は、前記第2の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定し、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致しない場合は、前記第3の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する機能とすることを特徴とする画像再生表示装置。
  7. PC等の情報処理デバイスとディスプレイコントローラを具備する表示装置とを用いて、映像データを拡大処理し映像をフルスクリーン表示する画像再生表示プログラムであって、情報処理デバイスを構成するコンピュータに、映像の縦横画素数を識別する処理と、該縦横画素数に基づいて水平/垂直同期信号の周波数を決定する処理と、映像データを映像信号として水平/垂直同期信号とともにディスプレイコントローラに出力する処理とを実行させ、ディスプレイコントローラを構成するコンピュータに、前記水平/垂直同期信号に基づいて画素数を識別する処理と、該画素数と表示装置の画素数とが一致するように前記映像信号の映像データを拡大処理する処理とを実行させることを特徴とする画像再生表示プログラム。
  8. 請求項7に記載の画像再生表示プログラムにおいて、前記情報処理デバイスを構成するコンピュータに、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第1の周波数、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合における前記ビデオカードがサポートする画面の横画素数に対応する第2の周波数、及び識別した映像の縦横画素数とビデオカードがサポートする画面の縦横画素数との面積差が最小となる前記ビデオカードがサポートする画面の縦横画素数に対応する第3の周波数のうち、いずれかの周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する処理を実行させることを特徴とする画像再生表示プログラム。
  9. 請求項8に記載の画像再生表示プログラムにおいて、前記情報処理デバイスを構成するコンピュータに、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致する場合は、前記第1の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する処理と、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致する場合は、前記第2の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する処理と、識別した映像の縦横画素数と情報処理デバイスに具備するビデオカードがサポートする画面の縦横画素数とが一致せず、識別した映像の横画素数とビデオカードがサポートする画面の横画素数とが一致しない場合は、前記第3の周波数を水平/垂直同期信号の周波数に決定する処理とを実行させることを特徴とする画像再生表示プログラム。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の画像再生表示プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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