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JP2005068326A - ナノクリスタル蛍光体及びその製造方法 - Google Patents

ナノクリスタル蛍光体及びその製造方法 Download PDF

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JP2005068326A JP2003301697A JP2003301697A JP2005068326A JP 2005068326 A JP2005068326 A JP 2005068326A JP 2003301697 A JP2003301697 A JP 2003301697A JP 2003301697 A JP2003301697 A JP 2003301697A JP 2005068326 A JP2005068326 A JP 2005068326A
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Abstract

【目的】 ナノサイズ蛍光体の製造工程中及び合成後において凝集を抑制した、ZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体を提供する。
【構成】 コア結晶部2とシェル部3から成るナノクリスタル蛍光体1は、界面活性剤の集合体を利用して作製する。各ナノクリスタル蛍光体の表面にSiO2 からなるシェル層を覆う際に、成長促進剤として塩基性水溶液を用いて量子閉じ込め効果を有するZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体を合成し、作製後、逆ミセル間の凝集をできるだけ抑制するために凝集防止剤を加える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ナノサイズの硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体に係り、蛍光体製造工程中及び合成後において凝集が無くナノサイズの粒子が独立し、且つ、分散性の良い硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体及びその製造方法に関する。
近年、テレビジョン等のディスプレイには、様々な蛍光体が用いられている。現在、テレビジョン等のディスプレイに用いられている蛍光体は、原料を高温で焼成することにより合成され、前記蛍光体の粒径は、数μm程度(3〜10μm)となっている一方、近年、テレビジョン等の分野において、ディスプレイの薄型化が望まれており、軽量なフラットディスプレイであるプラズマディスプレイ(以下、PDPと称する。)やフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する。)、エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイ(以下、ELDと称する。)が注目されている。
特に注目されている上記FEDでは、薄型化されると電子ビームの加速電圧を低下させる必要がある。しかしながら、薄型化されたディスプレイにおいて、上述したような粒径が数μm程度の蛍光体を用いると、電子ビームの電圧が低いために十分に発光しない。すなわち、このような薄型化されたディスプレイでは、従来の蛍光体を十分に励起させることができなかった。
一般に、低速電子線励起発光蛍光体は蛍光表示管に使用されている。特にナノサイズの蛍光体はフィールド・エミッション・ディスプレイ(FED)や高精細化された蛍光表示管等に適している。
一方、ナノクリスタル蛍光体は、低電圧で照射された電子ビームでも前記蛍光体を励起し発光させることができる。このような条件を満たす蛍光体として、上述したようなナノ構造結晶を有するII−VI族半導体を挙げることができる。
従来のナノサイズの蛍光体の製造方法としては、共沈を利用したナノクリスタル蛍光体の製造方法が特許文献1の特開平10−310770号公報に開示されている。特許文献1に開示される従来の発明では、共沈を利用した液相反応で付活剤がドープされたナノサイズの蛍光体粒子を形成すると共に、前記液相反応中にアクリル酸、メタクリル酸等の有機酸を添加している。これにより、前記蛍光体粒子の表面に有機酸が被覆され、蛍光体粒子表面の欠陥が減り、発光効率の向上を可能としている。
更に、前記共沈法の液層反応により付活剤がII−VI族半導体に均一に分散される。当該先行技術によれば添加されたS−O結合を介してZnS:Mnに有機酸のみが結合している。また、引用文献1には、有機酸として結合している場合に表面を被覆するとともに発光に必要なエネルギーが供給されると記載されている。しかし、当該技術は、有機酸のみの被覆であり安定化に問題があった。
また、共沈を利用した液相反応で得られたナノサイズのナノクリスタル蛍光体粒子ZnS:Tbの周囲にガラス成分でコーテングした蛍光体が特許文献2の特開2000−265166号公報に開示されている。特許文献2に開示される前記ガラス成分は、テトラキシシランをエタノール、イオン交換水、塩酸中で重合して得られたゲル状の(−SiO−)n膜である。
上述の先行文献によれば、共沈法を利用した液層反応で得られた、ナノクリスタル蛍光体その他のナノ粒子に対して、ゲル状のガラス成分を反応させること、即ち、テトラキシシランをエタノール、イオン交換水、塩酸中で重合して得られたゲル状の(−SiO−)nを直接覆うことで電子線励起における発光効率を向上させている。
しかし、当該技術で構成される表面をガラス成分で覆ったナノクリスタル蛍光体は、通常のナノクリスタル蛍光体と同様に凝集してしまい、ナノクリスタル蛍光体本来の特性を得ることは困難である。
Mn発光体製造方法の従来技術としては、特許文献3の特開2002−201471号公報が開示されている。逆ミセル溶液に亜鉛水溶液とマンガン水溶液を添加した逆ミセル溶液を作製し、これに硫化ナトリウム水溶液から作製した逆ミセル溶液を添加して、硫化亜鉛:Mn発光体を含む懸濁液を作製し、これに凝集を防ぐために、カルボキシル基または燐酸基を有する有機物をその表面にコートする製造方法が開示されている。
バイオテクノロジーの分野に於いては、従来からウィルスや酵素の反応の研究あるいは臨床検査に、有機物分子からなる蛍光物質を標識として用い、紫外線照射したときに発する蛍光を光学顕微鏡あるいは光検出器で測定する方法がとられている。このような方法としては、例えば、抗原−抗体蛍光法などが、広く知られている。
この方法では、蛍光を発する有機蛍光体が結合した抗体(これを特異的結合物質と呼ぶ)が用いられる。抗原−抗体反応は非常に選択性が高いため、蛍光強度分布から抗原の位置を知ることができる。
ところで、この分野では、近年、1μm程度より小さいものを観測し、より精密な抗体分布を研究したいとする要求が強い。そしてこれを実現するためには、電子顕微鏡に頼らざるを得ない状況にある。
電子顕微鏡による観察では、検体の電子線反射率あるいは透過率の差を利用して像を観察する。このため、電子顕微鏡で抗体を観察する場合、現時点では原子量の大きい鉄やオスミウムを含む分子、または1〜100nm程度の大きさの金コロイドが抗体の標識として用いられている。例えば、金コロイドを標識として用いる場合、抗体にプロテインAと金コロイドとの複合体を結合させる。この抗体は、抗原−抗体反応により対応する抗原に結合するので、検体上の金コロイドの位置を測定することにより、抗原の局在部位を明らかにすることができる。さらに、複数種の抗体に大きさの異なる2種類以上の金コロイドを結合させれば、複数の抗原を同時に観察することも可能である。しかしながらこの方法では、測定時にコロイドが重なる可能性もあり、コロイド数を測定するだけでは定量的な判定が困難であるという欠点を有している。
また、上述した有機蛍光体を標識として用い、カソードルミネッセンス像を観察することも困難である。すなわち、有機蛍光体は、元来発光効率が低いことに加えて、電子線照射により染料の分子結合が容易に破壊されて発光能力が低下するため、一度の走査で著しく発光が弱まり、実用に耐えるものではない。また、これら有機蛍光体は、保存時の安定性にも欠け、劣化を生じる。有機物分子からなる蛍光体としては、分子状の有機蛍光体染料の他にも、数十nmの粒径を有し赤色、緑色または青色の発光を呈するポリスチレン球が知られているが、上記と全く同様な問題がある。
これに対して、無機蛍光体は、紫外線照射ならびに電子線照射に安定で劣化が少ない。しかし、TV用あるいはランプ用で工業化されている蛍光体は通常1 μm以上の大きさであるため、抗原−抗体反応用の蛍光体としてそのまま用いることはできない。そこで粒径を小さくするために、蛍光体を粉砕する、あるいは酸でエッチングすること等が考えられるが、これらの方法では個々の粒子表面を覆う非発光層の占める割合が多くなるため発光効率が著しく低下してしまう。
特開平10−310770号公報 特開2000−265166号公報 特開2002−201471号公報
従来のナノクリスタル蛍光体の製造方法には次のような問題点を有している。従来の製法である一般的な共沈法では容易にナノサイズのナノクリスタル蛍光体粒子が合成できるが、ナノサイズのナノクリスタル蛍光体粒子同士が反応溶液中ですぐに凝集してしまい、粒子サイズがZnSのボーア半径以上に見かけ上大きくなってしまう。従って、この凝集したナノクリスタル蛍光体粒子群の上に有機酸や、ガラス成分等が被覆されてしまい、粒子サイズがさらに大きくなり量子サイズ効果や、量子閉じ込め効果が十分に発揮できないという問題があった。
ここで、前記量子サイズ効果、量子閉じ込め効果について説明する。サイズに依存した物性の変化は特に光学的特性に顕著に表れる。中でも、ナノクリスタル蛍光体の半径がZnSの有効ボーア半径より小さくなるとき、その電子状態がバルクと異なることが周知である。すなわち蛍光体がナノメートルオーダーの非常に小さな原子団になったとき、原子数の減少に伴い本来連続的なバンド準位が不連続となり、電子が占有する最も高いエネルギー準位の電子軌道であるHOMO (Highest Occupied Molecular Orbital) のエネルギーが下がり、電子が占有していない最も低いエネルギーの電子軌道であるLUMO (Lowest Unoccupied Molecular Orbital)のエネルギーが上がる。そのためにバンドギャップは増大し、励起エネルギーも増大する。これを量子サイズ効果と称している。
また、蛍光体は電子線や光を吸収するとバンド内に電子と正孔を生成する。バルクの状態では電子と正孔は別々に運動してしまうが、ナノ粒子においては非常に狭い空間に閉じ込められるために、安定に電子−正孔対(励起子)が生成される。これによって発光へのエネルギー移動効率、つまり発光量子効率が増加する。この現象を量子閉じ込め効果と称する。
特許文献2に開示されるシリカコートの方法では、溶媒中での凝集なしの長期安定な分散に問題があった。また、シリカコートを行なってもナノクリスタル蛍光体自体の凝集が激しく、Si酸化物の中に凝集した蛍光体が包含された形になり、1つ1つのナノクリスタル蛍光体をコートして分散させた状態を実現することはできなかった。
特許文献3に開示されるナノクリスタル蛍光体の製造方法では、Mn発光体の凝集を防ぐために、蛍光体の表面にカルボキシル基又は燐酸基を有する有機物がコートされており、真空中の電子線照射による劣化の問題があった。
バイオ分野に有機色素を蛍光標識に使用した場合は、以下のような問題が生じていた。(1)レーザー等の強い光源を使用した時に、1分程度で蛍光が消えてしまうという問題がある。
(2)励起光と蛍光のストークシフトが短いので、干渉して識別し難い。また、各色の蛍光色素に対する励起用光源が必要である。
(3)核酸や抗体、タンパク質とのコンジュゲーションの方法がその色素に応じて異なる。
また、従来のナノ蛍光体の問題点は、コアにカドミウム及びセレンを使用していることにある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、粒子同士の凝集を防ぎ、高濃度で、サスペンション中に蛍光体粒子一つ一つが独立で安定に分散する生産性の高い粒径1μm以下で発光効率が良く劣化しにくいナノクリスタル蛍光体及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体からなるコア結晶部と、該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質にて表面を被覆するように形成されたシェル部からなるナノクリスタル蛍光体であって、前記シェル部外側が逆ミセル分子の親水部により取り囲まれたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、硫化亜鉛系蛍光体からなるコア結晶部と、該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質で表面を被覆して形成されたシェル部からなるナノクリスタル蛍光体であって、前記シェル部の外側が逆ミセル分子の親水部により取り囲まれた状態で親油性溶媒中に分散していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記絶縁シェル部がSiO2 を主成分とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、ZnS:Mn、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Cu,Alの中から任意に選択された蛍光体粒子であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体からなるコア部と、該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質により表面を被覆するように形成されたシェル部との2層構造を有したナノクリスタル蛍光体であって、前記コア部の硫化亜鉛系蛍光体が逆ミセル分子の親水部により封じ込められた逆ミセル内の水溶液中で合成し、該水溶液を塩基性にした後、該逆ミセルで覆れた塩基性水溶液中で前記硫化亜鉛ナノクリスタル蛍光体周囲にガラス状態シェル部を形成することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5のナノクリスタル蛍光体の製造方法において、ナノクリスタル蛍光体の製造後に、該ナノクリスタル蛍光体の凝集防止剤を加える工程を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記ナノクリスタル蛍光体はZnS:Mn、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Cu,Alの中から任意に選択された蛍光体粒子であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、有機溶媒に界面活性剤を混合した逆ミセル溶液を作製する工程と、該逆ミセル溶液を亜鉛水溶液とマンガン水溶液とを混合したものに添加してカチオン逆ミセル溶液を作製する工程と、硫化ナトリウムに前記逆ミセル溶液を添加してアニオン逆ミセル溶液を作製する工程と、前記カチオン逆ミセル溶液を前記アニオン逆ミセル溶液に注入して混合液を作製する工程と、該混合液にNH3 水を加え、テトラエトキシシラン溶液又は水ガラスを適量加えて攪拌し、ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液を作製する工程と、該ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液を遠心分離機で分離して、SiO2 コートしたZnS:Mn2 + ナノクリスタル蛍光体を取り出す工程と、を有することを特徴とする。
以上説明したように本発明に於いては、蛍光体粒子その他2種以上の化学種がそれぞれ独立に相(Phase)をもち、且つ、それら一つ一つのナノ粒子表面を完璧にシリカまたはガラスで被覆でき、ナノサイズのコア層が表面修飾層により表面修飾されるので、量子サイズ効果や、量子閉じ込め効果が十分に発揮でき、低速電子線で効率の良い発光を有する効果がある。
安定な無機材料である、SiO2 がコートされたZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体の1つ1つが、長期に渡って安定に分散された懸濁液の状態で維持されることにより、極限に近いサイズである1個1個の蛍光体粒子を用いたバイオや医療に於けるフラッグとして用いるPL発光分析、真空中での電子線励起発光などが可能となる。すなわち、その取り巻く雰囲気が、励起エネルギーが十分透過できる状態であれば、気体、液体、固体の状態で、安定に発光を維持できる。
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係るナノクリスタル蛍光体の模式図、図2は本発明に係るナノクリスタル蛍光体の合成方法の概念図、図3は本発明に係るZnS:Mn2+の合成方法を示す図、図4は本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の合成方法を示す図、図5は本発明に係るZnS:Mn2+の図面代用写真、図6は本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の図面代用写真、図7は本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の拡大図面代用写真、図8は本発明に係るSiO2 /被覆の有無による、ZnS:Mn2+ナノクリスタルの、コロイド溶液の発光スペクトルの差異を示すグラフ、図9はZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末及びZnS:Mn2+バルク粉末の発光スペクトルの差異を示すグラフ、図10はZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末及びZnS:Mn2+バルク粉末の励起スペクトルを示すグラフ、図11は時間分解蛍光検出の原理を示す図、図12はバイオ分子−ナノクリスタル蛍光体結合を示す図である。
まず、本発明に採用される逆ミセル法について説明する。逆ミセル法とは、親油性溶媒に少量の極性溶媒と適当な1分子内に親水性の部分と疎水性(親油性)の部分とをあわせもち、その親水親油のバランスによって、水−油の2相界面に強く吸収されて、界面の自由エネルギーを著しく低下させる作用を有する界面活性剤を添加すると、極性溶媒である水の液滴の周囲に界面活性剤が集合した「逆ミセル」という集合体が形成される。この逆ミセル法で生成されたナノ粒子は、シングルナノメーターサイズを有し、且つ、サイズがそろった粒子を凝集せずに孤立・分散した状態で合成できるという特性がある。
図1は、本発明に係るナノクリスタル蛍光体の模式図である。図1に示すように、逆ミセル法にて作製されたナノクリスタル蛍光体1は、中心部分にあるコア結晶部2と、ガラス状態を形成する物質で構成され、コア結晶部2を覆うようにして形成されているシェル部3とで構成されている。また、このシェル部3の外側には、クリスタル蛍光体同士が凝集せずに孤立・分散した状態で合成するように親水基4と新油基5によって取り囲まれている。
次に、上述した逆ミセル法を用いてナノクリスタル蛍光体1を作製する際の合成方法について説明する。図2に示すように、逆ミセル法によるZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体は、溶媒のn- へプタン溶媒中に界面活性剤であるAOT(ビス[ 2−エチルヘキシル] スルホコハク酸ナトリウム)及び、純水を加えて界面活性剤の集合体によって水滴(ウォータープール)が形成されることを示している。これは、水滴同士を会合・離散させることにより、油性溶媒中で水滴内に合成原料で構成される極性溶媒間で物質移動を生じさせナノ粒子を合成するものである。
燐酸基やカルボキシル基を有する界面活性剤を添加すると、ZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体1の発光効率を増大することが出来る。また、AOTよりも長い炭素鎖を有する燐酸系及びカルボン酸系界面活性剤の添加によって、逆ミセル同士の合一やナノ粒子の成長を防止でき数ヶ月以上透明で安定な分散状態を維持することも出来る。
本発明において、界面活性剤が集合して形成された逆ミセルをナノサイズ反応場として利用し、ナノクリスタル蛍光体1を凝集させずに適度に分散した状態で合成する。これと同時に、ナノクリスタル蛍光体1をコアとし、その外側にシェル層として電子線で劣化せず量子閉じ込め効果を引き起こす透明ガラスを用いて、コア/シェル型複合形態を有する蛍光体を合成する。すなわち、同法においてシェル部3であるSiO2 の形成時にSiO2 のガラス化促進剤として従来は酸が使用されていたが、本発明の場合、組成が敏感な蛍光体をコア部とするため、酸の場合は表面が劣化しやすい。
そこで、NH3 、NaOH,KOH等の塩基性水溶液がシェル層となるSiO2 の成長促進剤として機能し、各ナノクリスタル蛍光体1の表面にSiO2 からなるシェル層の成長を促進して、量子閉じ込め効果を有するZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体1を合成できる。更に、逆ミセル間の凝集をできるだけ抑制するために、ラウリルリン酸(ホステンHLP, 日光ケミカルズ)を加えた。
以下に、図2乃至図4に示す本発明に係るナノクリスタル蛍光体1の実施例について説明する。
〈実施例1〉
(工程1)逆ミセル溶液(RMS)の調製
溶媒のヘプタン( 関東化学,分子量100.20,puritymin. 99.0%) 350mlに界面活性剤のビス[ 2−エチルヘキシル] スルホコハクナトリウム( 和光純薬,分子量240.18,assaymin. 75%,以後AOTと略) 37.3gを加えてマグネチックスターラーで15分間攪拌した。その後,超純水( 関東化学,分子量18.02,puritymin. 99.7%) 11.92gを加えてさらにマグネチックスターラーで5分間攪拌した。そして,この溶液をホモジナイザーによって3000rpmで10分間攪拌した。これを逆ミセル溶液とした。このとき得られた溶液の体積は395mlであった。
この逆ミセル溶液により界面活性剤の集合体によって水滴(ウォータープール)が形成され、界面活性剤に取り囲まれた水滴内で以下の反応場が形成された。
(工程2)Mn( CH3 COO)2カチオン水溶液の調整
超純水10mlにMn( CH3 COO)2・4H2 O( 添川理化学,分子量245.088,assay99%) 0.2453gを加えて,マグネチックスターラーで攪拌して溶解させて、0.1mol/l Mn( CH3 COO)2水溶液とした。
(工程3) Zn( CH3 COO)2カチオン水溶液の調製
超純水5mLにZn( CH3 COO)2・ 2H2 O( 小宗化学薬品,分子量219.51,含量99%) 1.105gを加えて,マグネチックスターラーで攪拌して溶解させて、1mol/l Zn( CH3 COO)2水溶液とした。
(工程4)カチオン逆ミセル溶液の調整
工程1で調製した逆ミセル溶液80mlに、工程2で調製した1mol/l Zn( CH3 COO)2水溶液545μlと、0.1mol/l Mn( CH3 COO)2水溶液50μLをマグネチックスターラーで撹拌しながら加えた。
(工程5)アニオン逆ミセル溶液の調整
工程1で調整したRMS(逆ミセル溶液)30mLに、アニオンNa2 S・ 9H2 O(和光純薬,分子量240.18,assay98.0−102.0%) 550μmol(0.1321g)を、マグネチックスターラーで撹拌しながら加えた。
Na2 S・ 9H2 Oは逆ミセル溶液(30mL)中に溶解させ易くするため,メノウ乳鉢で摩砕したものを溶液に加えた。
(工程6)ZnS:Mn2+コロイド溶液の合成。
それぞれの溶液をマグネチックスターラーで撹拌してから90分後、カチオン逆ミセル溶液の方を、アニオン逆ミセル溶液の方に攪拌しながら注入し、10分間攪拌した。この撹拌混合以後の操作では、生成される粒子の光溶解・光酸化を防止するために容器の周りをアルミ箔で覆い光を遮断してもよい。
カチオンのモル比Mn/( Mn+Zn) は5/550( =0.909%) であり、カチオンに対するアニオンのモル比S/( Mn+Zn) =1とした。
(工程7) ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液の合成
工程6で得られた、ZnS:Mn2+コロイド溶液20mLに、NH3 水(大成化学, Assay28% )100μLを適量加え、5分間マグネティックスターラーで撹拌した。その後、TEOS:ヘプタン=1:1(重量比)のTEOS溶液1000μLを適量ゆっくりと滴下し、さらに5分間撹拌してNH3水:TEOS溶液=1:10(体積比)とした。
最後に、ラウリルリン酸(ホステンHLP, 日光ケミカルズ)を400μmol(0.107g)加えた。
これにより、逆ミセル間の凝集が抑制できた。
(工程6のコロイド溶液からの粉末試料の回収)
ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液にエタノール(信和アルコール産業、分子量46.07、純度99%以上)を加え、試料を白濁させた。この試料を、遠心分離機で13000rpm、20分間分離させ、50℃の送風乾燥機で乾燥させて、ZnS:Mn2+/SiO2 粉末を得た。
(ZnS:Mn2+/SiO2 ナノクリスタル蛍光体1の特性)
(1) 粒子の大きさ・形態:
図5にZnS:Mn2+ナノクリスタル蛍光体1にSiO2 を被覆する前のTEM写真を示す。粒子サイズが3nmであることが解る。図6にSiO2 を被覆した後のTEM写真を示す。SiO2 の被覆により、被覆前から比べて約20nm大きくなる様子が解る。さらに、図6の粒子1個を拡大して観察した写真を図7に示している。結晶のコア部にはZnS:Mn2+の格子像が観察されている。
(2) SiO2 被覆による発光強度増大:
図8に示すように、コロイド溶液の状態で、ZnS:Mn2+ナノクリスタルにSiO2 を被覆すると、フォトルミネッセンス(PL)強度が倍増する。
さらに、コロイド溶液から回収した粉末試料のPL(フォトルミネッセンス)スペクトルを図9に示す。ナノクリスタルにSiO2 を被覆したZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末のPL強度は、ミクロンサイズのバルク蛍光体粉末のPL強度の、約2倍であった。
また、図10に示すように、ZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末の励起スペクトルは、バルク蛍光体粉末の励起スペクトルよりも、短波長側へ30nmもシフトしている。このような発光強度増大や励起波長のブルーシフトは、SiO2 の被覆による量子閉じ込め効果の発現に起因する。これは、ナノクリスタル蛍光体1に特有な現象である。
次に、蛍光表示管に実装して電子線による発光特性のデータを測定した。前記粉体状態のZnS:Mn2+/SiO2 蛍光体をガラス基板上にアルミニウムの陽極導体をパターン形成し、その上に蛍光体を被着させて陽極を形成した。陽極上には金属メッシュによる制御電極を形成し、さらにその上方にはフィラメント状の陰極を設ける。これらの電極を囲むように枠状の側面板と前面板からなるガラスのフロント容器を封着し、前記基板とフロント容器で偏平箱型の外囲器を形成し、この外囲器内を排気して真空状態に保つ。
そして、上記のように構成される試験球に対し、陰極電圧1.8Vdcを印加して、フィラメント状の陰極から電子を放出し、金属メッシュ状の制御電極に12Vを印加して前記フィラメント状の陰極からの電子を加速させ、陽極の蛍光体に射突させる。陽極には陽極電圧0〜100Vdcを印加して陽極電流及び発光輝度を測定した。
発光は10V位から観察でき、40Vまでは順次輝度は高くなるが、それ以上は上昇が観られなかった。次に、陽極電圧70Vdcを印加したときの発光スペクトルを測定した。主ピークは640nm付近にあり、橙色の発光色が観察できた。
このように、本発明によるナノクリスタル蛍光体1の製造方法によれば、逆ミセル法によって蛍光体粒子を合成することにより、凝集せずに安定したサスペンション状態を保って分散したナノ粒子を合成することができる。
また、試料を粉体にしても、SiO2 を主成分とするガラス材料(シリカ材料:シェル層を形成する材料)により、蛍光体同士の接触を防ぎ、量子閉じ込め効果を示す。
さらに、蛍光体粒子を上記ガラス材料で被覆することにより、光溶解による劣化を抑制することができる。
ところで、上述した実施例では、合成されるナノクリスタル蛍光体1のコア層がZnS:Mnの蛍光体粒子で形成されるものについて説明したが、前述したアニオン材料とカチオン材料を適宜選択することにより、例えばZnS:Mn、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Cu,Alを蛍光体粒子とする2層構造(コア層/絶縁シェル層)のナノクリスタル蛍光体1を合成することができる。
次に、実施例1にて作製したナノクリスタル蛍光体1をバイオ分野用に合成した実施例について説明する。
〈実施例2〉
実施例1で得られたナノ蛍光体粒子を水に懸濁し、これにプロテインAを混合した後、遠心沈降を行ない、プロテインA−無機蛍光体の複合体を生成した。次にプロテインA−無機蛍光体複合体を抗体に結合させて蛍光体標識抗体を作製した。この蛍光標識抗体と抗原を有する検体との抗原ー抗体反応を行なった後、カソードルミネッセンス像を観測することができた。また、繰り返し観測しても、有機蛍光体を用いた場合のように発光出力が低下することはなかった。
次に、実施例1と同様に、逆ミセル法によりZnS:Mn2+を合成する例について説明する。
〈実施例3〉
ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液20mlに、NH3 水(大成化学, Assay28% )を適量加え、5分間マグネチックスターラーで撹拌した。その後、メルカプトシラン(Mercaptopropyltrimethoxysilane,no.175617,Sigma−Aldrich):ヘプタン=1:1(重量比)の溶液を適量をゆっくりと滴下し、さらに5分間攪拌してNH3 水:メルカプトシラン溶液=1:10(体積比)とした。最後に、逆ミセル間の凝集をできるだけ抑制するために、ラウリルリン酸(ホステンHLP, 日光ケミカルズ)を400imol(0.107g)加えた。反応を促進するために溶液を60℃に加熱した。
次に、トリヒドロキシシリルプロピル メチルフォスフォネート モノソジウム ソルト(no.435716,Sigma−Aldrich):ヘプタンの1:1(重量比)を加えた。
最後にクロロトリメチルシラン(C7,285−4,Sigma−Aldrich)とヘプタンの1:1(重量比)を加えた。
またトリヒドロキシシリルプロピル メチルフォスフォネート モノソジウム ソルトの代わりに、ポリエチレングリコール(PEG)ーシランやPEG−シランとアンモニウムシランの1:1混合物を使用することもできる。
ナノクリスタル蛍光体1の表面に均一なアミンシェルを形成するためには、チオール残基とヨードエチルトリフルオロアセトアミンを反応させてアミンにすることもできる。同様にカルボキシル基だけにしたい場合はマレイミドプロピオニック酸とチオールを反応させる。
上記で得られたナノクリスタル蛍光体1、(例えばチオール(ーSH)を官能基として表面に持つもの)とアミノ基で修飾されたオリゴヌクレオチドはsulfo−SMCC(maleimidomethylcycrohexanecarboxylic acid sulfohydroxysuccinimide ester sodium salt,no.M6035,SIgmaーAldrich)をビファンクショナル クロスリンカーとして結合することができた。
上述したように、蛍光を標識物質とした検出方法は安全かつ高感度な手法として使用されている。現在は有機系色素が多く使用されている。こうした手法によりテーラーメード医療等への適用が期待されている。また高感度な検出が可能になればガン細胞の初期の段階での発見が可能になる。
近年、希土類蛍光ラベル剤(希土類錯体) を使用した方法も提案されている。ユウロピウム等の希土類を中心金属に有する錯体は、普通の有機蛍光化合物の蛍光と比べると、次の特徴を持っている。
(1)蛍光寿命が非常に長い。有機蛍光化合物の数ナノ秒の蛍光寿命に対して,ユウロ ピウムやテルビウムの錯体は数百マイクロ秒以上の蛍光寿命を持つ。
(2)ストークスシフトが非常に大きい。ほとんどの場合,これらの錯体は紫外光を吸 収して励起され、ユウロピウムで約615nm、テルビウムで約545nmであ る。
(3)蛍光発光ピークの半値幅が約10〜20nmであり、非常にシャープである。
こうした特長を生かして、希土類蛍光錯体をラベル剤として利用する時間分解蛍光イムノアッセイ法や時間分解蛍光DNAハイブリダイゼーション法等が開発されている。原理的には時間分解蛍光測定により、様々な短寿命のバックグラウンド蛍光をなくすことができるので、高感度な測定が可能である。この時間分解蛍光検出の原理を図11に示す。このグラフは、残光の長さを利用して測定の開始を遅くしてバックグランドの蛍光と分離して資料の蛍光を分析するものである。
また、ナノ蛍光体の利用の研究も盛んに行われている。米国のカンタム・ドット社はCdSe/ZnSのコア/シェル型蛍光体を用いて、乳がんの診断に成功している。ナノクリスタル蛍光体1をバイオ用に使用する場合は、Bioconjugationという手法により、バイオ分子とナノクリスタル蛍光体1を結合させる必要がある。図12にはCdSe/ZnS(コア/シュエル)ナノクリスタル蛍光体1をシロキサンシェルで被覆している。そして外側のシロキサンの表面上にあるフォスフォネート, PEG, あるいはアンモニウム基は水溶性を維持するための安定化基として作用する。チオール, アミン, あるいはカルボキシル基は官能基としてシロキサンシェルに組み込まれる。これらは、bifunctionalcrosslinkerと呼ばれる有機分子を介してバイオ分子と結合する。ここでバイオ分子として抗体を使用すれば、抗原−抗体反応を観察できる。
CdSe/ZnSのコア・シェル型蛍光体に代えて本願発明のナノクリスタル蛍光体1ZnS:Mn2+/SiO2 のコア/シェル型蛍光体を使用することで環境負荷物質であるCdを含まない発光強度の優れた多色発光の硫化亜鉛系蛍光体をラベル剤として利用することが出来る。
本発明に係るナノクリスタル蛍光体の模式図 本発明に係るナノクリスタル蛍光体の合成方法の概念図。 本発明に係るZnS:Mn2+の合成方法を示す図。 本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の合成方法を示す図。 本発明に係るZnS:Mn2+の図面代用写真。 本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の図面代用写真。 本発明に係るZnS:Mn2+/SiO2 の拡大図面代用写真。 本発明に係るSiO2 /被覆の有無による、ZnS:Mn2+ナノクリスタルの、コロイド溶液の発光スペクトルの差異を示すグラフ。 ZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末及びZnS:Mn2+バルク粉末の発光スペクトルの差異を示すグラフ。 ZnS:Mn2+/SiO2 ナノ蛍光体粉末及びZnS:Mn2+バルク粉末の励起スペクトルを示すグラフ。 時間分解蛍光検出の原理を示す図。 バイオ分子−ナノクリスタル蛍光体結合を示す図。
符号の説明
1…ナノクリスタル蛍光体
2…コア結晶部
3…シェル部
4…親水基
5…新油基

Claims (8)

  1. 硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体からなるコア結晶部と、該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質にて表面を被覆するように形成されたシェル部からなるナノクリスタル蛍光体であって、
    前記シェル部外側が逆ミセル分子の親水部により取り囲まれたことを特徴とするナノクリスタル蛍光体。
  2. 硫化亜鉛系蛍光体からなるコア結晶部と、該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質で表面を被覆して形成されたシェル部からなるナノクリスタル蛍光体であって、
    前記シェル部の外側が逆ミセル分子の親水部により取り囲まれた状態で親油性溶媒中に分散していることを特徴とするナノクリスタル蛍光体。
  3. 前記シェル部がSiO2 を主成分とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナノクリスタル蛍光体。
  4. ZnS:Mn、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Cu,Alの中から任意に選択された蛍光体粒子であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のナノクリスタル蛍光体。
  5. 硫化亜鉛系ナノクリスタル蛍光体からなるコア部と、
    該コア結晶部毎にガラス状態を形成する物質により表面を被覆するように形成されたシェル部との2層構造を有したナノクリスタル蛍光体であって、
    前記コア部の硫化亜鉛系蛍光体が逆ミセル分子の親水部により封じ込められた逆ミセル内の水溶液中で合成し、該水溶液を塩基性にした後、該逆ミセルで覆れた塩基性水溶液中で前記硫化亜鉛ナノクリスタル蛍光体周囲にガラス状態シェル部を形成することを特徴とするナノクリスタル蛍光体の製造方法。
  6. 請求項5のナノクリスタル蛍光体の製造方法において、ナノクリスタル蛍光体の製造後に、該ナノクリスタル蛍光体の凝集防止剤を加える工程を有することを特徴とするナノクリスタル蛍光体の製造方法。
  7. 前記ナノクリスタル蛍光体はZnS:Mn、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Cu,Alの中から任意に選択された蛍光体粒子であることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のナノクリスタル蛍光体の製造方法。
  8. 有機溶媒に界面活性剤を混合した逆ミセル溶液を作製する工程と、
    該逆ミセル溶液を亜鉛水溶液とマンガン水溶液とを混合したものに添加してカチオン逆ミセル溶液を作製する工程と、
    硫化ナトリウムに前記逆ミセル溶液を添加してアニオン逆ミセル溶液を作製する工程と、
    前記カチオン逆ミセル溶液を前記アニオン逆ミセル溶液に注入して混合液を作製する工程と、
    該混合液にNH3 水を加え、テトラエトキシシラン溶液又は水ガラスを適量加えて攪拌し、ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液を作製する工程と、
    該ZnS:Mn2+/SiO2 コロイド溶液を遠心分離機で分離して、SiO2 コートしたZnS:Mn2 + ナノクリスタル蛍光体を取り出す工程と、
    を有することを特徴とするナノクリスタル蛍光体の製造方法。
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