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JP2005059640A - パワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置 - Google Patents

パワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置 Download PDF

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JP2005059640A JP2003289600A JP2003289600A JP2005059640A JP 2005059640 A JP2005059640 A JP 2005059640A JP 2003289600 A JP2003289600 A JP 2003289600A JP 2003289600 A JP2003289600 A JP 2003289600A JP 2005059640 A JP2005059640 A JP 2005059640A
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Abstract

【課題】 位置決め作業における操作者の作業負担を軽減し得るパワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置を提供する。
【解決手段】 サーボ搬送制御モードS100によりワークを載せた台車を自走させ、インピーダンス制御モードS300によりワークを操作する作業者の操作状態を含めた所定の制御パラメータに基づいたインピーダンス制御で走行中の台車をその停車位置に位置決め操作する作業者の位置決め作業をアシストする。そして、サーボ制御からインピーダンス制御への移行に際し、レギュレータ制御モードS200によりサーボ制御による台車の走行速度を所定速度以下に減速させる。これにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、台車の走行速度が所定速度以下に減速しているので、位置決め作業の操作のために作業者が走行中の台車に触れる場合があっても作業者に違和感を与えにくく、作業者の作業負担を軽減する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、サーボ制御およびインピーダンス制御により駆動制御されるパワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置に関するものである。
移動または姿勢変更の対象となる物体(以下「ワーク」という。)を操作する操作者の操作力に基づいてアシスト力を発生させ、当該操作者を補助するパワーアシスト装置として、例えば本願出願人等によるものがある(特願2002−058288号および非特許文献1)。かかるパワーアシスト装置を生産現場で使用する場面を想定すると、ワークをある状態から特定の取付位置に静止整定させるような、いわゆる「位置決め」が必要になる場合が多いものと考えられる。このような場合、図19に示すようにワークWaは別の搬送機器100によってパワーアシスト装置120の近傍まで運ばれ、作業者(操作者)Mにより他のワークWbに取り付けられるというような作業形態が一般的なものとして例示される。
また、パワーアシスト装置を用いた搬送装置として、例えば、手押し台車の操作感覚でワークを運搬可能なパワーアシスト運搬台車が開発されている(非特許文献2)。このパワーアシスト運搬台車では、駆動制御系においてPI制御によるフィードバック系を構成することによって、PI制御による目標値応答性能を維持しつつ発進時の加速度を抑制できることから、ワークの運搬作業の安全化および省力化を可能にしている。
林、池浦、中村、他2名、日本機械学会東海支部第51期総会講演会講演論文集、2002年、p.127−128 北原、早津、日本機械学会[No.02-9]Dynamics and Design Conference 2002 CD-ROM 論文集、2002年9月17日〜20日、金沢
しかしながら、前述した前者のようなパワーアシスト装置によると、搬送機器100およびパワーアシスト装置120による両機器の連携が十分に考慮されていない過程においては、生産工程の本質的な効率化、作業者Mの負担軽減の観点からすると不十分な場合がある。即ち、搬送機器100により搬送されたワークWaを、作業者Mがパワーアシスト装置120を使用して所定位置に位置決めするような作業においては、搬送機器100による自動的な搬送過程と人間によるパワーアシスト装置120を用いた位置決め過程が、同一のアクチュエータによって行われているわけではないので、両機器間におけるワークWaの引継支援作業を作業者Mに強いる結果、当該作業者Mによる作業負担の軽減を妨げ得るという問題がある。
また、前述した後者のようなパワーアシスト運搬台車によると、PI制御によるフィードバック系により当該運搬台車を駆動するモータ等に対しサーボ制御を行っている。そのため、例えば、作業者が当該運搬台車を所定の停止位置や範囲内に位置決めして停車させようと走行中の運搬台車のハンドル等を操作すると、移動速度や駆動機構の粘性抵抗あるいは運搬するワークの軽重等によって、当該運搬台車に引っ張られたり逆に制止させられたりするような違和感を作業者に与えることがある。つまり、このようなパワーアシスト運搬台車においても、その停車位置を正確に決めるという「位置決め」が要求される場合もあるが、前述したように駆動制御系がサーボ制御されるパワーアシスト運搬台車では、それを操作する作業者と協調しながらスムースな位置決めを行い難い。そのため、かかる場面においては、当該パワーアシスト運搬台車でも作業者による作業負担の軽減を妨げ得るという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、位置決め作業における操作者の作業負担を軽減し得るパワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1記載の手段を採用する。この手段によると、減速制御手段により、移動制御手段によるサーボ制御からアシスト制御手段によるインピーダンス制御への移行に際し、サーボ制御による物体の移動速度を所定速度以下に減速させる。これにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、物体の移動速度が所定速度以下に減速しているので、例えば、自動的に走行(以下「自走」という。)している当該パワーアシスト装置を所定の停止位置等に停車させる位置決め作業等の操作のため、操作者が走行中の当該パワーアシスト装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。ここで、「所定速度以下に減速させる」とは、例えば、当該物体の移動速度を所定期間内にほぼゼロに減速させる場合や、0.1m/s〜0.3m/s程度の速度に減速させること場合をいう。またサーボ制御による物体の移動速度が人間の歩く速度(約3km/h〜5km/h)より大きい場合は、当該人間の歩く速度までに減速させることをいう。また「所定の制御パラメータ」とは、例えば、インピーダンス特性上の物体の質量や粘性減衰係数をいう。
特許請求の範囲に記載の請求項2記載の手段を採用することにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、物体の移動速度が所定期間内にほぼゼロに収束する。これにより、ほぼゼロへの収束に向けた移動速度の減速によって、当該パワーアシスト装置を操作するために操作者が走行中の当該パワーアシスト装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。
特許請求の範囲に記載の請求項3記載の手段を採用することにより、例えば、次式の時変評価関数に基づいた非定常最適制御問題を解くことによって、サーボ制御とレギュレータ制御とを統一的に設計することができる。そして、当該時変評価関数中の時変重みを、なめらか(ほぼ連続的)に変化させる設定を行うことにより、サーボ制御における制御偏差に対するフィードバックを適切に切り、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行することができる。なお、次式は、後述の評価関数(式(19))に基づくもので、同式中の重み行列をQ(t)=diag[0 qb(t) qs(t)]、終端時刻を有限なtf に設定したものである。qs(t)はサーボ制御の重み付け(例えば式(20))、qb(t)は速度の重み付け(例えば式(21))を表す。なお、「^」 はその直後の記号がベクトル表記であることを意味する(以下、同じ)。
Figure 2005059640
特許請求の範囲に記載の請求項4記載の手段を採用することにより、インピーダンス特性上の物体の質量を時変係数md(t)とし、またインピーダンス特性上の粘性減衰係数を時変係数cd(t)とするので、これらを所定値md、cdに固定した定常的なインピーダンス制御(後述の式(23))を行う場合に比べて、例えば、図11に示すようなシグモイド関数に従った時間変化を与えることによりレギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができる。
特許請求の範囲に記載の請求項5記載の手段を採用することにより、操作者が物体を操作した時tsw の少なくともその瞬間においては、前記時変係数md(t)は当該物体の実際の質量mn に設定され、前記時変係数cd(t)は当該時tsw におけるレギュレータ制御によるフィードバックゲインfbv(tsw) に設定されるので、レギュレータ制御の入力とインピーダンス制御の入力とが一致することになる。これにより、両制御における制御の連続性を確保することができる。なお、操作者が物体を操作した時tsw におけるmd(tsw)およびcd(tsw)の設定は、md(tsw)=mn やcd(tsw)=fbv(tsw) に限られることはなく、レギュレータ制御からインピーダンス制御になめらかに切り換えられるか否かの観点により「=」の設定と同等に評価できるものであれば、md(tsw)≒mn やcd(tsw)≒fbv(tsw) の関係を満たす設定も含まれる。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項6記載の手段を採用する。この手段によると、移動制御手段によるサーボ制御からアシスト制御手段によるインピーダンス制御への移行に際し、サーボ制御による物体の移動速度を所定速度以下に減速させる。これにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、物体の移動速度が所定速度以下に減速しているので、例えば、自走している当該パワーアシスト装置を所定の停止位置等に停車させる位置決め作業等の操作のため、操作者が走行中の当該パワーアシスト装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。ここで、「所定速度以下に減速させる」とは、例えば、当該物体の移動速度を所定期間内にほぼゼロに減速させる場合や、0.1m/s〜0.3m/s程度の速度に減速させること場合をいう。またサーボ制御による物体の移動速度が人間の歩く速度(約3km/h〜5km/h)より大きい場合は、当該人間の歩く速度までに減速させることをいう。また「所定の制御パラメータ」とは、例えば、インピーダンス特性上の物体の質量や粘性減衰係数をいう。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項7記載の手段を採用する。この手段によると、搬送機構は、物体が載置された荷台を駆動力発生源からの駆動力により移動させ、駆動力発生源は、センサにより検出された荷台の移動位置または移動速度に基づいて第1制御手段によりサーボ制御される。また、アシスト機構は、アシスト力発生源からのアシスト力により当該物体を移動または姿勢変更させ、アシスト力発生源は、操作状態センサにより検出された操作者の操作状態に含めた所定の制御パラメータに基づいて第2制御手段によりインピーダンス制御される。そして、第1制御手段または第2制御手段により、サーボ制御からインピーダンス制御への移行に際し、サーボ制御による物体の移動速度を所定速度以下に減速させたり等を行う。これにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、当該搬送装置の荷台(物体)の移動速度が所定速度以下に減速しているので、例えば、自動搬送している当該搬送装置の荷台(物体)あるいは自走している当該搬送装置を所定の停止位置等に停車させる位置決め作業等の操作のため、操作者が走行中の当該搬送装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい(請求項1に従属の場合)。
また、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、自動搬送している当該搬送装置の荷台(物体)または自走している当該搬送装置の移動速度が所定期間内にほぼゼロに収束する。これにより、ほぼゼロへの収束に向けた移動速度の減速によって、当該搬送装置を操作するために操作者が、自動搬送している当該搬送装置の荷台(物体)または自走している当該搬送装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい(請求項2に従属の場合)。さらに、時変評価関数中の時変重みを、なめらか(ほぼ連続的)に変化させる設定を行うことにより、サーボ制御における制御偏差に対するフィードバックを適切に切り、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行することができる(請求項3に従属の場合)。例えばシグモイド関数に従った時間変化を与えることによりレギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができる(請求項4に従属の場合)。レギュレータ制御の入力とインピーダンス制御の入力とが一致することから、これら両制御における制御の連続性を確保することができる(請求項5に従属の場合)。
請求項1の発明では、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、移動速度が所定速度以下に減速しているので、操作者が走行中の当該台車に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。したがって、位置決め作業における操作者の作業負担を軽減することができる。
請求項2の発明では、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、ほぼゼロへの収束に向けて移動速度が減速しているので、当該台車を操作するために操作者が走行中の当該台車に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。したがって、位置決め作業における操作者の作業負担を軽減することができる。
請求項3の発明では、時変評価関数中の時変重みをなめらかに変化させる設定を行うことで、台車速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行することができるので、サーボ制御からレギュレータ制御になめらかに切り換えることができる。したがって、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
請求項4の発明では、例えばシグモイド関数に従った時間変化を与えることにより(図11)、レギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができるので、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
請求項5の発明では、レギュレータ制御の入力とインピーダンス制御の入力とが一致することで、両制御における制御の連続性を確保することができるので、レギュレータ制御からインピーダンス制御になめらかに切り換えることができる。したがって、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
請求項6の発明では、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、移動速度が所定速度以下に減速しているので、操作者が走行中の当該台車に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくい。したがって、位置決め作業における操作者の作業負担を軽減することができる。
請求項7の発明では、操作者が、自動搬送している当該搬送装置の荷台(物体)または自走している当該搬送装置に触れる場合があっても、当該操作者に違和感を与えにくいので、位置決め作業における操作者の作業負担を軽減することができる(請求項1、2に従属の場合)。また、時変評価関数中の時変重みをなめらかに変化させる設定を行うことで、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行することができるので、サーボ制御からレギュレータ制御になめらかに切り換えることができる(請求項3に従属の場合)。さらに例えばシグモイド関数に従った時間変化を与えることにより(図11)、レギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができるので、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる(請求項4に従属の場合)。さらにまたレギュレータ制御の入力とインピーダンス制御の入力とが一致することで、両制御における制御の連続性を確保することができるので、レギュレータ制御からインピーダンス制御になめらかに切り換えることができる(請求項5に従属の場合)。したがって、いずれの場合も、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる(請求項3〜5に従属の場合)。
以下、本発明のパワーアシスト装置、その制御方法および搬送装置の実施形態について図を参照して説明する。
まず本発明のパワーアシスト装置を搬送台車(以下「台車」という。)に適用した例を図1〜図16に基づいて説明する。なおこの台車20は、本発明の搬送装置の実施形態にも相当し得るものである。
図1に示すように、台車20は、主に、荷台21、駆動輪23、補助輪24、ギヤ装置26、モータ27、エンコーダ28、制御部ユニット30、ハンドル32、力覚センサ34等により構成されている自走式三輪台車で、ワークWを搬送中の台車20に対して、作業者Mがそのハンドル32をつかみジョイスティックの如く操作することによって、当該台車20の停車位置を「位置決め」可能に構成されているものである。
荷台21は、平坦な平板部材等からなり、その一方の面はワークWを載置可能に、また他方の面は車軸25の軸受部22等を取付可能に、それぞれ構成されている。軸受部22は、例えば2枚の矩形の板状部材からなり、車軸25を図略のベアリング等を介して回転自在に軸受できるように構成されている。これにより、車軸25に取り付けられた駆動輪23や補助輪24を当該板状部材により挟み込むように構成することで、当該軸受部22により駆動輪23等を軸支可能にしている。このよう構成される軸受部22は、当該台車20が三輪車であることから、その進行方向に駆動輪23が2つ、また後退方向に補助輪24が1つ、それぞれ位置するように、荷台21の他方の面の合計3箇所に設けられている。
駆動輪23に固定されている車軸25には、ギヤ装置26内に収容された減速ギヤ等(図5に示す符号26a、26b)が取り付けられている。ギヤ装置26は、複数のギヤにより構成されており、減速ギヤ26bには、モータ27の出力軸に取り付けられたモータギヤ26aが噛合している(図5参照)。これにより、モータ27から出力される駆動力をギヤ装置26および車軸25を介して駆動輪23に伝達することを可能にしている。
モータ27は、例えば、エンコーダ付きDCサーボモータで、当該エンコーダ28、後述する制御部ユニット30のカウンタ30dおよび差分演算器30eによりモータ回転角の変位を検出することが可能なものである。このモータ27はモータドライバ30gに、またエンコーダ28は制御部ユニット30に、それぞれ電気的に接続されている。そのため、モータドライバ30gから供給されるモータ駆動電流をモータ27に入力することや、またエンコーダ28により検出されるモータ回転パルスを制御部ユニット30に出力することを可能にしている。
制御部ユニット30は、後述するように、コンピュータ30aを中心に構成されており、その上方には力覚センサ34と一体となったハンドル32が設けらている。この力覚センサ34は、制御部ユニット30と電気的に接続されており、作業者Mに握られたハンドル32に加わる操作力を検出し、制御部ユニット30に出力可能に構成されている。これにより、ハンドル32をつかんで当該台車20の停車位置を位置決めしようとする作業者Mの操作力を検出可能にしている。
なお、このように構成される台車20は、例えば、以下の仕様に設定されている。
1.最大寸法:766mm×320mm×523mm
2.重量:20.0kg(積載重量通常時)、50.0kg(積載重量最大時)
3.最高速度:0.5m/s(積載重量通常時)
4.使用モータ:山洋電気株式会社製、型番:L506G1-012EL6、出力60W
5.減速ギヤ比:1/15
ここで、制御部ユニット30の構成を図2を参照して説明する。
図2に示すように、制御部ユニット30は、前述したエンコーダ28や力覚センサ34等により入力された情報に基づいてモータ27を駆動制御する機能を有するもので、コンピュータ30a、変換器30b、A/Dコンバータ30c、カウンタ30d、差分演算器30e、D/Aコンバータ30f、モータドライバ30g等により構成されている。
コンピュータ30aは、図略のマイクロプロセッサ(MPU)、メモリ装置(ROM、RAM等)、入出力インタフェイス等により構成されており、A/Dコンバータ30c、差分演算器30eおよびD/Aコンバータ30fに接続されている。即ち、A/Dコンバータ30cには、力覚センサ34により検出される作業者Mの操作力信号が変換器30bを介してアナログ信号入力されるので、これをディジタル信号に変換してコンピュータ30aに出力することによって、作業者Mによる操作力に関する情報をコンピュータ30aにより取得可能にしている。また、エンコーダ28により検出されるモータ回転パルスは、カウンタ30dに入力されて計数処理された後、差分演算器30eに入力される。これにより、差分演算器30eでは、前回との回転数差を演算し、これをモータ回転角の変位としてコンピュータ30aに出力するので、コンピュータ30aではモータ回転角の変位に関する情報を取得することができる。
一方、D/Aコンバータ30fには、モータ27に駆動電流を供給し得るモータドライバ30gが接続されている。コンピュータ30aでは、エンコーダ28により検出されるモータ回転角変位、これを差分近似したモータ回転角速度、さらにこれに基づいて演算される台車20の加速度およびハンドル32に作用する操作力に関する情報に基づいて、台車20の走行、位置決め等に関し、次に説明する制御則により制御出力を演算する。この制御出力は、ディジタル信号としてD/Aコンバータ30fに入力されるので、D/Aコンバータ30fではこれをアナログ信号に変換し電圧信号としてモータドライバ30gに出力する。これにより、モータ27を駆動するフィードバック制御をコンピュータ30aにより可能にしている。なお、このような演算処理はディジタルシグナルプロセッサ(DSP)によっても行うことができる。
次に、本実施形態に係る台車20の駆動制御を図3〜図13を参照して説明する。
図3に示すように、本台車20は、自動搬送とそれに引き続く作業者Mによる手動位置決めからなる距離2.8m程度の位置決め作業を対象にしたものである。そこで、台車20の制御部ユニット30では、自動搬送時においてはサーボ制御により、また手動位置決めにおいてはインピーダンス制御によりモータ27を制御する。なお、以下、自動搬送時におけるサーボ制御のことを「サーボ搬送制御モード」、手動位置決めにおけるインピーダンス制御のことを「インピーダンス制御モード」という。
具体的には、図4に示すように、まずステップS100によるサーボ搬送制御モードにおいて、LQI(Linear Quadratic Integral)制御を適用して自動搬送制御を行う。そして、ステップS200によるレギュレータ制御モードを経た後、ステップS300によるインピーダンス制御モードにおいて、公知文献に紹介されている力制御の方法を適用して作業者Mによる操作と協調して停車位置における手動位置決め制御を行う。当該公知文献には、例えば「自動車組立工程における搭載作業のためのスキルアシストの提案」(山田・鴻巣・森園・梅谷、日本機械学会論文、68-666、C、2002年、p.509−516)等がある。なお、ステップS100によるサーボ搬送制御モードは、特許請求の範囲に記載の「移動制御手段」に相当し得る。またステップS200によるレギュレータ制御モードは、特許請求の範囲に記載の「減速制御手段」に相当し得る。さらにステップS300によるインピーダンス制御モードは特許請求の範囲に記載の「アシスト制御手段」に相当し得る。
このように本実施形態に係る台車20では、サーボ搬送制御モードとインピーダンス制御モードとを併用し両制御モードを切り換えて駆動制御を行い、さらにこれらの両制御モードの間にステップS200による「レギュレータ制御モード」を介在させて駆動制御を行っている。即ち、サーボ搬送制御モードで自動搬送中の台車20を一旦途中で停止させて、その制御モードをインピーダンス制御モードに切り換えるという制御手法を採った場合には、制御モードを切り換えるための停止が、作業者Mによる作業効率を低下させるのみならず、台車20の停止前には大きな減速、そして発進直後には大きな加速を伴う必要から、エネルギの損失が大きくなるという問題がある。また、仮想の剛性を含むインピーダンス制御則を適用して平衡点を時変に与える方法で搬送を制御する方法も考えられるが、この方法では積分特性を含んだ一般的なサーボ制御系と異なり、外乱等が多く存在する工場構内等の特殊環境下では、長距離搬送には不向きで適用し難いという問題がある。
以上の理由から、本実施形態に係る台車20では、台車20を停止させることなく、性質の異なる両制御モードをなめらかに切り換えることを目的に、ステップS100によるサーボ搬送制御モードとステップS300によるインピーダンス制御モードとの間に、ステップS200によるレギュレータ制御モードを追加し介在させている。
ここで、図1に示す台車20は、駆動系の固体摩擦などを無視すれば、図5に示すような制御対象モデルとして表すことができる。そしてさらに図5に示すモデルは、簡単な2重積分系である図6のモデルとして表現することができる。そこで、本実施形態の台車20では、図6に示すモデルの状態方程式(次式(1))に基づいてサーボ搬送制御モードにおける制御則を検討した。
Figure 2005059640
なお、当該式(1) は、以下の手順により導かれる。
図5に示す制御対象モデル中の各パラメータを、台車20との対応から次表1に示すものに設定し、台車20の水平方向変位を x(t)[m]とする。すると、駆動輪23が地面に対して発生できる力 F(t)[N]は、駆動輪23が発生するトルクTW(t)[N・m]により次式(2) に示すように表される。さらにモータ27が発生するトルクをTm(t)[N・m]とし、ギヤ装置26の減速ギヤ26bの性質を考慮すると、次式(3) が導かれる。
Figure 2005059640
Figure 2005059640
但し、θm(t)は、モータ27の回転角変位[rad] であり、記号上部の点「・」は時間微分を意味し、以下、文章中の記載では「dot」 と表記する。
ここで、モータの電流を i(t)[A]とすると次式(4) より次式(5) が得られる。
Figure 2005059640
さらに、DCサーボモータであるモータ27のインダクタンスの影響を無視できると仮定すると次式(6) に示すようにおけるので、当該式(6) を前式(5) に代入し、 x(t)=(rw /α)θm(t)から次式(7) のように整理できる。なお、式(7) は入力を e(t)としたこの系の運動方程式になっている。
Figure 2005059640
但し、式(6) において、 e(t)は、モータ27の入力電圧[V]を意味する。
但し、式(7) において、
Figure 2005059640
である。
ここで、図5に示すモデルを簡単な2重積分系である図6のモデルで表現すると、質量mn に対して力 F(t)[N]を作用させるためには、モータ回転角速度 θmdot(t)とモータ回転角加速度θmdotdot(t)のフィードバックを用いて、次式(9) に示すように e(t)を与えることになる。
Figure 2005059640
本実施形態では、台車20の各パラメータが十分正確に同定でき、式(9) 中のフィードバックが実現できるものとして、図6に示すモデルを制御対象とする。これにより、図6に示すモデルの状態方程式は、前掲の式(1) に示すように表すことができる。
ここで、図4により説明した3つのステップによる各制御モードについて説明する。
[ステップS100;サーボ搬送制御モード]
ステップS100によるサーボ搬送制御モードでは、現代制御理論に基づいたサーボ制御系設計法の中の代表的手法なもの、例えばLQI制御を適用する。目標軌道 r(t)は、台車20の速度として与え、目標軌道 r(t)と制御量となる実際の台車20の速度xdot(t)との誤差の積分値を新たな状態量 xsv(t)とする。前掲の式(1) と xsv(t)との拡大系を次式(10)のように与えると、この式(10)に対して、通常、LQI制御は次式(11)に示す評価関数を最小にする状態フィードバック制御問題として捉えることができる。
Figure 2005059640
これは、代数リカッチ(Riccati) 方程式を解いて得られる時不変フィードバックゲインを用いる制御となるので、例えば、式(11)中の重み行列を^QLQI=diag[0 0 1000]、rLQI =1と与えてこの最適制御問題を解く。なお「^」 はその直後の記号がベクトル表記であることを意味する(以下同じ)。式(10)の場合、本来は^c=[1 0]として台車20の変位の目標軌道を与えることを前提としないと(^Aa,^ba)は可制御とならない。この時、コンピュータシミュレーション等で代数リカッチ方程式を解くとエラーになることがあるが、(^Aa,^ba)は可安定であるから別の方法で解くことができる。
ここでは、次式(12)のような時変リカッチ方程式(リカッチ微分方程式)を有限な終端時刻tf から逆時間方向(t=tf →t=0)に解き、その収束解^P(0)からフィードバックゲイン ^fbLQIを次式(13)として求める。このとき最適制御入力は次式(14)となる。
Figure 2005059640
図7に示すように、tf =5.0秒とした場合のr-1 LQI ^bT a^P(0)の計算結果から、状態フィードバックゲインが^fbLQI =[0 35.55 −31.62]と求まるので、これらから、式(10)の拡大系に対し、台車速度の目標軌道を採用すると台車変位 x(t)に関するフィードバックは発生しないことがわかる(図7には台車変位 x(t)に対するフィードバックゲインが常に0(ゼロ)になっている様子が示されている。)。したがって、台車速度xdot(t)と誤差積分値 xsv(t)のフィードバックのみでサーボ制御が実現可能となる。以上からステップS100によるサーボ搬送制御モードでは、台車速度xdot(t)と誤差積分値 xsv(t)のフィードバックによりサーボ制御を行っている(図12に示すゲイン(−f1 )、ゲイン(−f2 )によるフィードバックループ)。
[ステップS200;レギュレータ制御モード]
ステップS100によるサーボ搬送制御モードから最終的にインピーダンス制御モードに切り換えるためには、少なくともどこかの時点で誤差積分値 xsv(t)に対するフィードバックを切らなければならない。ところが、このようなフィードバックを不連続に断ち切ると過大な制御入力が発生するため、アクチュエータ(モータ27)の制約から入力の飽和を招くおそれがあり、さらには台車20に引っ張られたり制止させられたりするような違和感を作業者Mに与える可能性もある。
そこで、本実施形態ではこのような不具合を回避し、なめらかな制御モードの切り換えを実現するため、ステップS100によるサーボ搬送制御モードの次にステップS200としてレギュレータ制御(減速制御モード)を設けている。このステップS200によるレギュレータ制御モードでは、台車20の速度をフィードバックするレギュレータとして、当該台車20にブレーキをかけるような制御を行う。本制御モードを実現するため、台車速度に対して重み付けを行って前掲の式(11)に基づく最適レギュレータ問題を解く。但し、ステップS100によるサーボ搬送制御モードから連続的に変化させる必要があるので、前式(12)中の^QLQIを時変重み行列^Q(t)とし、次式(15)の時変リカッチ方程式を解く。但し、制御入力に対する重みは常に1としている。
Figure 2005059640
そして、時変重み行列^Q(t)を次式(16)とし、制御入力は次式(17)の時変フィードバックゲインを用いて、次式(18)とする。
Figure 2005059640
これは、次式(19)の時変評価関数に基づいた非定常最適制御問題を解いていることに相当するので、ここでは時間の推移とともに制御モードが切り換わるように、サーボ制御の重み付けqs(t)と速度の重み付けqb(t)を図8に示すように設定する。
Figure 2005059640
具体例として、図6に示す簡単な二重積分系によるモデルに対し、制御がある時刻でほぼ終了することまでも考慮して、図9に示すように、サーボ制御や速度制御に重みを選んだ場合の時変フィードバックゲイン ^fb(t)の各要素を図10に示す。この図10では、後述する実験を行うために調整された結果を例として示しており、具体的には次式(20)、(21)により与えられる。
Figure 2005059640
図8に示す重み付けの概念と比較して、図9に示すものでは速度に対する重み付けが主体となる時間帯が時刻t=6.2秒〜6.7秒と短いように見えるが、これは、後述する実験においてはこの程度で十分と判断されたため、このように設定している。また図10(A) に示す台車20の変位 x(t)に対するゲインは常に0(ゼロ)となる。
一方、図10(C) に示す xsv(t)に対するゲインは徐々に小さくなり、qs(t)がほぼ0(ゼロ)になる時刻t=6.2秒(図9(A) )にゲインもほぼ0(ゼロ)となる。これは、前述したステップS100によるサーボ搬送制御モードによる場合と同様、qs(t)=0では(^Aa,^Q1/2)が可観測ではなく可検出となるためである。ここで、^Q1/2とは、 ^Q=(^Q1/2T1/2を満たす行列を意味する。この場合にも図10(B) の台車速度に対するゲインは存在し、ブレーキの役割を演じる。すなわち、本ステップS200では、図8のような時変重みの設定を行うことで、 xsv(t)に対するフィードバックを適切に切ることができるので、台車速度xdot(t)のみのフィードバックによるレギュレータ制御モード(減速制御モード)に推移することが可能となる(図12に示すゲイン(−f1 )、ゲイン(−f2 )によるフィードバックループから、ゲイン(−f2 )のみによるフィードバックループに推移する)。
このように前式(19)の時変評価関数に基づいた非定常最適制御問題を解くことにより、ステップS100によるサーボ制御とステップS200によるレギュレータ制御とを統一的に設計することができる。そして、図8に示すように、時変評価関数中の時変重みをなめらか(ほぼ連続的)に変化させる設定を行うことにより、ステップS200では、ステップS100によるサーボ制御における制御偏差に対するフィードバックを適切に切り、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行させることができる。またステップS200では、ステップS100によるサーボ制御モードの終了時点での台車速度xdot(t)をレギュレータ制御モードにより有限な終端時刻tf (所定期間)内にほぼゼロに収束させる。これにより、ほぼゼロへの収束に向けた台車速度xdot(t)の減速によって、台車20を操作するために作業者Mが走行中の当該台車20に触れる場合があっても、当該作業者Mに違和感を与えにくい。
ステップS200において、力覚センサ34により検出された作業者Mによる操作力Fh(t)が所定の閾値FhSW 以上になっていると判断された場合には(Fh(t)≧FhSW )、次のステップS300によるインピーダンス制御モードに制御処理を移行する。インピーダンス制御モードに移行すると、その瞬間から前式(19)の時変評価関数に基づいた非定常最適制御は中止される。一方、力覚センサ34により検出された作業者Mによる操作力Fh(t)が所定の閾値FhSW 以上になっていると判断されない場合には(Fh(t)<FhSW )、終端時刻tf に達するまで、ステップS200によるレギュレータ制御モードを継続する。つまり、作業者Mがハンドル32に触れることなく、ステップS100のサーボ搬送制御モードによる台車20の自走状態を放置した場合には、ステップS200のレギュレータ制御モードに移行後から、ほぼゼロへの収束に向けた台車速度xdot(t)の減速が終端時刻tf 内で行われることから、当該終端時刻tf に近づくに従って徐々に減速し、やがて当該終端時刻tf の到来とともに自動的に停車するように駆動制御される(図13に記載のS507を参照のこと)。
[ステップS300;インピーダンス制御モード]
ステップS300によるインピーダンス制御モードでは、台車20の停車位置の位置決め整定時に、作業者Mにとって次式(22)のインピーダンス特性が得られるようにインピーダンス制御入力を設定する。但し、式(22)において、md 、cd はそれぞれ台車20を操作する作業者Mに対して呈示されるインピーダンス特性上の質量と粘性減衰係数を意味する。またFh(t)は作業者Mがハンドル32を介して台車20に対して与える力(作業者操作力)を意味し、力覚センサ34により検出される。
Figure 2005059640
ここで、md を実際の質量mn より小さく設定すると、台車20は軽く感じられる。また適切な減衰cd を与えることは位置決めをより容易にすることが知られている。インピーダンス制御入力を次式(23)で与えることにより、式(22)の特性が実現できる。このことは前掲の式(1) の F(t)を F(t)+Fh(t)に改めてから式(23)を代入すると、式(22)が得られることから容易に理解できる。
Figure 2005059640
ここで、前述したステップS200によるレギュレータ制御モードにおいては台車速度xdot(t)のみのフィードバックの対象とされていたのに対し、ステップS300によるインピーダンス制御モードでは、式(23)により、xdot(t)と作業者操作力Fh(t)とがフィードバックの対象になっていることがわかる。そのため、このままでは、ステップS200によるレギュレータ制御モードから、ステップS300によるインピーダンス制御モードへの切り換えをなめらかに行うことは難しい。そこで、本実施形態に係る台車20では、レギュレータ制御モードからインピーダンス制御モードになめらかに切り換える制御を以下のように実現しているので、図11を参照して説明する。
まず、作業者Mがハンドル32に触れたと判断された時刻をt=tSWとし、その時点でのレギュレータ制御モードのフィードバックゲイン^fb(tSW)を^fb(tSW)≒[0 ^fbv(tSW) 0] とする。一方、前式(23)中のmd とcd をそれぞれ時変係数md(t)、cd(t)とした非定常的なインピーダンス制御則を考え、式(23)を次式(24)のようにする。
Figure 2005059640
ここで、t=tSWにおいて、md(tSW)=mn 、cd(tSW)=^fbv(tSW) であれば、レギュレータ制御モードとインピーダンス制御モードの両入力は一致することになるので、両制御モード間の連続的なモード変化を実現することができる。そして、図11に示すように、t=tSWにおいて、md(tSW)=mn 、cd(tSW)=^fbv(tSW) に設定した直後、md(t)、cd(t)をシグモイド関数にすることによって、作業者Mに不快感を与えることなく快適に位置決め可能な、mdsett 、cdsett まで、なめらかに変化させる。これにより、作業者Mには、台車20のハンドル32を握った直後から、当該台車20が「すみやかに軽快な動きをしている」という操作感を与えることができ、目標の停車位置に容易に位置決め(整定)することが可能となる。
即ち、ステップS200からステップS300に移行した直後の、作業者Mがハンドル32に触れたと判断された時刻tSWには、式(24)において、md(tSW)=mn 、cd(tSW)=^fbv(tSW) に設定されるので、式(24)の第1項は−^fbv(tSW)・^xdot(t)、第2項は0(ゼロ)になり、ステップS300によるインピーダンス制御モードでは、台車速度xdot(t)のフィードバックと作業者Mによる操作力Fh(t)によるインピーダンス制御を行っている(図12に示すゲイン(−f2 )=−(mn /md )cd によるフィードバックループとゲイン(f3 )=|(mn /md )−1|による操作力Fh(t)の入力)。
このようにステップS300では、インピーダンス特性上の物体の質量md(t)およびインピーダンス特性上の粘性減衰係数cd(t)に対し、例えばシグモイド関数に従って時間変化を与えるので、式(23)に示すように、md、cdに固定した定常的なインピーダンス制御を行う場合に比べて、レギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができる。また、作業者Mがハンドル32に触れてステップS300に移行した直後(t=tSW)において、md(tSW)=mn 、cd(tSW)=^fbv(tSW) に設定されるため、レギュレータ制御の入力とインピーダンス制御の入力とが一致する。これにより、両制御における制御の連続性を確保することができる。ステップS200によるレギュレータ制御モードからステップS300によるインピーダンス制御モードになめらかに切り換えることができる。したがって、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
以上、ステップS100〜S300までの手順に沿った制御により、各制御モード間のなめらかな切り換えを行いながら、自動的な搬送過程とパワーアシストを用いた人間による位置決め過程を連続的に実現することができる。ここで、上述した各ステップS100、S200、S300により行われる制御処理を繰り返し、ステップS200による時変フィードバックゲインfbv(t) やqs(t)、qb(t)等の時変重み付けあるいはステップS300によるmd(t)、cd(t)等の時変パラメータの設定を調整する手順を図13を参照して説明する。
図13に示すように、時変フィードバックゲイン等の調整は、ステップS501によるオフライン作業から始まる。このステップ501による作業は、別途用意されたパーソナルコンピュータやエンジニアリングワークステーション等によるコンピュータシミュレーションにより行われるもので、サーボ制御の仕様等、シミュレーションを参考に決定される非定常最適制御則の設計(時変重みqs(t)、qb(t)の設定から時変フィードバックゲインfbv(t) を求める)や非定常インピーダンス制御則の設計(md(t)、cd(t)等の時変パラメータの設定)が行われる。
次に、ステップS503では、ステップS501により設定された時変フィードバックゲインや時変パラメータ等に関するデータを台車20の制御部ユニット30にダウンロードする処理が行われる。例えば、ステップS501のコンピュータシミュレーション等を行ったコンピュータから、有線・無線通信回線あるいは情報記憶媒体(フレキシブルディスク、MO、CD−ROM、フラッシュメモリ等)を介して制御部ユニット30のコンピュータ30a(のメモリ装置)にダウンロードされる。
ステップS503により時変フィードバックゲイン等に関するデータがダウンロードされると、台車20を実際に走行させることによって、ステップS505、S507、S509により前述したS100、S200、S300による各駆動制御処理が適切に実行されている等を判断するためのテスト走行が行われる。ステップS505は前述のステップS100、S200に相当し、またステップS509はステップS300に相当する。なお、ステップS507は、力覚センサ34により検出された作業者Mによる操作力Fh(t)によって、ステップS200からステップS300に移行するか否かを決定する判断処理で、既に説明した通りである。
ステップS505〜S509により、台車20のテスト走行が終了すると、ステップS511による作業では、サーボ搬送制御モード、レギュレータ制御モードおよびインピーダンス制御モードの切り換えは満足できるものであるか否かの判断が行われる。そして、満足できない場合には、再度、ステップS501に戻ってオフラインによる時変フィードバックゲイン等の設定作業が行われる。一方、テスト走行が満足できるものであれば、現状の時変フィードバックゲイン等を不揮発性メモリ装置等に格納し、次回の使用時にステップS501やS503を経ることなく、ステップS505〜S509を即時に実行可能に準備する。
なお、図13に示す例では、ステップS501によるオフライン作業をパーソナルコンピュータ等により行ったが、制御部ユニット30のコンピュータ30aの演算処理能力が当該コンピュータシミュレーションを実行するに足りるものであれば、コンピュータ30aによりオフラインシミュレーションを行っても良い。
なお、ステップS100によるサーボ搬送制御モードにおいて比較的遠距離の搬送が予想される場合には、定速走行時からレギュレータ制御モードが開始される運動パターンを想定し、計算する時間区間[0,tf]を、実用上、定速走行時から減速が十分行われるまでに必要とされる一種類の区間に設定する。これにより、コンピュータシミュレーションを通じて一組の時変重みを調整すれば良いので、求められた一組のゲインのみを使用すれば、時変重みの調整や制御部ユニット30のコンピュータ30aの実装メモリ量に関する負担を軽くすることができる。また、近距離の搬送では、始めからインピーダンス制御モードとし、作業者Mにより位置決めすることで十分な場合が多いと考えられるので、このような場合には、図4に示すステップS100およびS200による各制御処理は不要となる。
次に、上述した台車20の駆動制御により当該台車20を制御した実験例とその結果を図14〜図17に基づいて説明する。なお、台車20にはワークWを載せない状態において以下の実験を行ったため、台車20の重量mn は、前掲の表1中にあるように20.0kgである。また他のパラメータも同表のとおりである。
本実験では、図4に示すステップS100によるサーボ搬送制御モードにおいては、加速度を0.25m/s2 、定速運転時速度を0.5m/s、tf =11.0秒とした。そして、位置決め作業の実現を念頭に置いて、式(19)の時変評価関数の設定を行う。具体的には、ステップS300によるインピーダンス制御モードに切り換わるタイミングを考慮しながら数値計算を繰り返し、図9による時変重みを与えて、図10に示すような時変フィードバックゲインを得た。また作業者操作力Fh(t)の絶対値が初めて2.0Nを超えた瞬間を作業者Mがハンドル32に触れたとされる時刻tSWとし、tSW以降、時変係数md(t)、cd(t)を次式(25)、(26)のシグモイド関数に従って変化するものとした。
Figure 2005059640
この式(25)、(26)によるグラフを図14に示す。図14(B) のcd(t)については、^fbv(tSW) =20.0であった場合を示している。式(25)、(26)中の変数tは、実験時の時刻がtSWとなった時点を0(ゼロ)とした時間経過を意味している。本実験では、制御モードの切り換えが極力迅速に完了することを目標に、可能な限り短時間でmdsett 、cdsett になるように、当該実験を通じて作業者Mの感覚を参考にしながら調整し、md(t)は最終的にmdsett =2.0kgと呈示されるように設定した。
本実験では、まず作業者Mが台車20に全く触れなかった場合の台車20の挙動を予め確認した。この場合の実験結果を(実験例0)とし、図15に示す。図15(A) には台車変位 x(t)、図15(B) には台車速度xdot(t)、図15(C) には制御力 F(t)、図15(D) にはモータ入力電圧 e(t)、図15(E) にはモータ電流 i(t)、図15(F) には作業者操作力 F(t)がそれぞれ示されている。なお、本実験では、台車20の高精度な位置決めよりも、作業者Mに不快感を与えることなく快適な位置決め作業への移行の実現を優先させたので、台車変位 x(t)については台車20が停止した後の時刻10.0秒における台車位置を0.0mとして表示している。
ここで、図15(F) に示す作業者操作力 F(t)には、力覚センサ34から出力されるノイズのみが示されている。この結果を見ると、作業者Mがハンドル32に触れなくても、レギュレータ制御モード後に台車20が停止していることが確認できる。これにより、一定の安全性を確保することが可能となる。
次に、作業者Mが走行中の台車20のハンドル32に触れた場合における2つの実験結果の例を(実験例1)、(実験例2)について順に図16および図17に示す。なお、図16および図17においても、図15と同様に、同図(A) 〜(E) の順に、台車変位 x(t)、台車速度xdot(t)、制御力 F(t)、モータ入力電圧 e(t)、モータ電流 i(t)、作業者操作力 F(t)がそれぞれ示されている。なお、両実験の差異は、作業者Mがハンドル32に触れた時刻が異なる点にあり、(実験例1)ではtSW=6.21秒、(実験例2)ではtSW=6.36秒となっている。また、(実験例1)は手動位置決めの距離が短い場合、(実験例2)は手動位置決めの距離が長い場合となっている。
両実験の結果とも、途中で突然ハンドル32をつかんだにもかかわらず、サーボ搬送制御モードからインピーダンス制御モードに至るまで、図16(D) 、図17(D) に示されるモータ入力電圧 e(t)は、飽和することなく連続的に変化しており、なめらかに制御モードが切り換えられていることがわかる。また作業者Mの実際の感覚としても、ハンドル32に触れた直後に、ハンドル32側からの大きな力を受けたような感覚はほとんどなかったことを確認している。即ち、作業者Mは自動搬送から不快感を受けることなくスムーズに位置決め作業に移行できていることがわかる。
以上説明したように、本実施形態に係る台車20によると、制御部ユニット30のコンピュータ30aによる駆動制御処理によって、サーボ搬送制御モード(S100)によるサーボ制御によりワークWを載せた当該台車20を自走させ、インピーダンス制御モード(S300)によるワークWを操作する作業者Mの操作状態を含めた所定の制御パラメータに基づいたインピーダンス制御により当該走行中の台車20をその停車位置に位置決め操作する作業者Mの位置決め作業をアシストする。そして、サーボ搬送制御モードによるサーボ制御から、インピーダンス制御モードによるインピーダンス制御への移行に際し、レギュレータ制御モード(S200)によってサーボ制御による当該台車20走行速度を所定速度以下に減速させる。これにより、サーボ制御からインピーダンス制御に移るときには、当該台車20の走行速度が所定速度以下、例えば0.1m/s〜0.3m/s程度に減速しているので、当該位置決め作業の操作のために作業者Mが当該走行中の台車20に触れる場合があっても作業者Mに違和感を与えにくい。したがって、インピーダンス制御によりアシストされる位置決め作業において、作業者Mの作業負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係る台車20によると、レギュレータ制御モード(S200)では、サーボ制御終了時点での台車20の移動速度を有限な終端時刻tf 内にほぼゼロに収束させるレギュレータ制御を行う。これにより、ほぼゼロへの収束に向けた台車20の減速によって、当該台車20を操作するために作業者Mが走行中の当該台車20に触れる場合があっても、作業者Mに違和感を与えにくい。したがって、位置決め作業における作業者Mの作業負担を軽減することができる。
さらに、本実施形態に係る台車20によると、サーボ搬送制御モード(S100)によるサーボ制御からレギュレータ制御モード(S200)によるレギュレータ制御への移行においては、非定常最適制御手法により与えられる式(19)の時変評価関数に基づいて非定常最適制御が行われる。これにより、サーボ制御とレギュレータ制御とを統一的に設計することができ、当該時変評価関数中の時変重みをなめらか(ほぼ連続的)に変化させる設定を行うことにより、サーボ制御における制御偏差に対するフィードバックを適切に切って、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行することができる。したがって、サーボ制御からレギュレータ制御になめらかに切り換えることができるので、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
さらにまた、本実施形態に係る台車20によると、レギュレータ制御モード(S200)によるレギュレータ制御からインピーダンス制御モード(S300)によるインピーダンス制御への移行においては、式(24)による非定常的なインピーダンス制御により作業者Mによる台車20の操作のアシストが行われる。これにより、インピーダンス特性上の台車20の質量を時変係数md(t)とし、またインピーダンス特性上の粘性減衰係数を時変係数cd(t)とするので、これらを所定値md、cdに固定した定常的なインピーダンス制御(式(23))を行う場合に比べて、例えば、図11に示すようなシグモイド関数に従った時間変化を与えることによりレギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができる。したがって、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
また、本実施形態に係る台車20によると、式(24)において、所定の制御パラメータとして、作業者Mが台車20を操作した時tsw におけるインピーダンス特性上の台車20の質量md(tsw)を台車20の実際の質量mn に設定し、作業者Mが台車20を操作した時tsw におけるインピーダンス特性上の粘性減衰係数cd(tsw)を当該時tsw におけるレギュレータ制御によるフィードバックゲインfbv(tsw) に設定する。これにより、レギュレータ制御モード(S200)によるレギュレータ制御の入力とインピーダンス制御モード(S300)によるインピーダンス制御の入力とが一致するから、両制御における制御の連続性を確保することができる。したがって、レギュレータ制御からインピーダンス制御になめらかに切り換えることができるので、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにできる。
ここで、本発明のパワーアシスト装置をリニアモータ型の搬送装置50に適用した例を図4、8、12、18に基づいて説明する。
図18に示すように、搬送装置50は、荷台52、スライドテーブル53、ハンドル54、アシストモータ55、可倒機構56、リニアモータ57、制御装置58等から構成されており、荷台52に載置されたワークWaを搬送開始位置から搬送終了位置まで搬送して、搬送された当該ワークWaを他のワークWbに取り付ける作業をアシストする、搬送機能とパワーアシスト機能とを兼ね備えたものである。
荷台52は、ワークWaを載置かつ可倒機構56により倒立可能に構成されるもので、搬送用パレットとも称されるものである。スライドテーブル53は、リニアモータ57により発生する駆動力によって搬送軌道上を移動可能なもので、荷台52を線状に移動させる機能を有する。可倒機構56は、荷台52に載置されたワークWaを他のワークWbに向けて位置決めして取り付けられるように、当該荷台52を立ち上げ可能に構成されており、アシストモータ55によるアシストも受けられるように構成されている。
制御装置58は、前述した台車20の制御部ユニット30とほぼ同様に、図略の位置検出センサにより検出されるスライドテーブル53の移動位置に基づいてリニアモータ57をサーボ制御したり、ハンドル54に取り付けられた図略の力覚センサにより検出される作業者Mの操作力に基づいてアシストモータ55およびリニアモータ57をインピーダンス制御することができるように構成されている。
このように構成された搬送装置50は、前述した台車20と同様、図4に示す駆動制御をその制御装置58に適用することができる。即ち、ステップS100によるサーボ搬送制御モードにおいては、荷台速度xdot(t)と誤差積分値 xsv(t)のフィードバックによるサーボ制御を行い(図12に示すゲイン(−f1 )、ゲイン(−f2 )によるフィードバックループ)、またステップS200によるレギュレータ制御モードにおいては、前掲の式(19)による時変評価関数に基づいた非定常最適制御を図8に示すように、時変評価関数中の時変重みをなめらか(ほぼ連続的)に変化させて行う。さらにステップS300によるインピーダンス制御モードにおいては、インピーダンス特性上の物体の質量md(t)、粘性減衰係数cd(t)に対し、例えばシグモイド関数に従って時間変化を与えた非定常インピーダンス制御を行い、さらに作業者Mがハンドル54に触れてステップS300に移行した直後(t=tSW)において、md(tSW)=mn 、cd(tSW)=^fbv(tSW) に設定する。
これにより、ステップS200では、ステップS100によるサーボ制御における制御偏差に対するフィードバックを適切に切り、速度のフィードバックによるレギュレータ制御になめらかに移行させることができ、また荷台速度xdot(t)の減速により荷台52を操作するために作業者Mが走行中の当該荷台52に触れる場合があっても、当該作業者Mに違和感を与えにくくする。また、ステップS300では、レギュレータ制御からインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことができ、両制御における制御の連続性を確保することができるので、レギュレータ制御モードからインピーダンス制御モードになめらかに切り換えることができる。したがって、サーボ制御からインピーダンス制御への移行を一層スムースにするので、搬送装置50による位置決め作業における作業者Mの作業負担を軽減することができる。
本発明のパワーアシスト装置およびパワーアシスト装置の制御方法は、上述した台車20や搬送装置50に対する適用に限られることはない。本発明のパワーアシスト装置およびパワーアシスト装置の制御方法を、例えば、電動型車椅子や車両等のパワーステアリング装置に適用することによって、電動型車椅子や車両等の停車位置を位置決めする際に、運転者による操作をインピーダンス制御によりアシストするような場合には、通常走行時におけるサーボ制御から位置決め時におけるインピーダンス制御への移行をなめらかに行うことが可能となる。つまり、サーボ制御からインピーダンス制御に移行し得るメカトロ機器であれば、本発明のパワーアシスト装置およびパワーアシスト装置の制御方法を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る台車の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る台車の制御系の構成を示す説明図である。 本実施形態に係る台車による自動搬送および位置決め作業の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る台車の駆動制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る台車を制御対象モデルにより表した説明図である。 図4に示すモデルを簡単な二重積分系によるモデルにより表した説明図である。 図5に示すモデルにおいて、時変フィードバックゲインの計算値を示す特性図である。 非定常最適制御における時変重み付けの例を示す特性図で、サーボ制御(実線)および速度(破線)に対するものを、サーボ搬送制御モードからレギュレータ制御モードに移行する時間変化として表したものである。 重み付けの例を示す特性図で、図9(A) はサーボ制御に対する重み付け、図9(B) は速度制御に対する重み付け、をそれぞれ示すものである。 時変フィードバックゲインの各要素を示す特性図で、図10(A) は台車変位に対するゲイン、図10(B) は台車速度に対するゲイン、図10(C) はサーボ変数に対するゲイン、をそれぞれ示すものである。 レギュレータ制御モードからインピーダンス制御モードに切り換わるタイミングの前後におけるmd(t)、cd(t)の時間変化例を示す説明図である。 本実施形態に係る台車の駆動制御の概念を示したブロック図で、サーボ搬送制御モードではゲイン(−f1)および(−f2 )、レギュレータ制御モードではゲイン(−f2 )、インピーダンス制御ではゲイン(−f2)および(f3 )がそれぞれ機能する。 本実施形態に係る台車の駆動制御に用いられる時変フィードバックゲイン等の設定を調整する手順を示すフローチャートである。 式(25)、(26)によるシグモイド関数に従って求められた特性図で、図14(A) はmd(t)の時間変化例、図14(B) はcd(t)の時間変化例をそれぞれ示すものである。 (実験例0)における実験結果を特性図で、図15(A) は台車変位、図15(B) は台車速度、図15(C) は制御力、図15(D) はモータ入力電圧、図15(E) はモータ電流、図15(F) は作業者操作力、をそれぞれ示すものである。 (実験例1)における実験結果を特性図で、図16(A) は台車変位、図16(B) は台車速度、図16(C) は制御力、図16(D) はモータ入力電圧、図16(E) はモータ電流、図16(F) は作業者操作力、をそれぞれ示すものである。 (実験例2)における実験結果を特性図で、図17(A) は台車変位、図17(B) は台車速度、図17(C) は制御力、図17(D) はモータ入力電圧、図17(E) はモータ電流、図17(F) は作業者操作力、をそれぞれ示すものである。 本発明の他の実施形態に係るリニアモータ型の搬送装置の構成例を示す説明図である。 パワーアシスト装置を生産現場で使用した場合における一般的な作業形態の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 台車(パワーアシスト装置、搬送装置)
21 荷台
22 軸受部(搬送機構)
23 駆動輪(搬送機構)
24 補助輪(搬送機構)
25 車軸(搬送機構)
26 ギヤ装置(搬送機構)
27 モータ(駆動力発生源、アシスト力発生源)
28 エンコーダ(センサ)
30 制御部ユニット(移動制御手段、アシスト制御手段、減速制御手段、第1制御手段、第2制御手段)
32 ハンドル
34 力覚センサ(操作状態センサ)
50 搬送装置(パワーアシスト装置)
52 荷台
53 スライドテーブル(搬送機構)
54 ハンドル
55 アシストモータ(アシスト力発生源)
56 可倒機構(アシスト機構)
57 リニアモータ(駆動力発生源、アシスト力発生源、搬送機構)
58 制御装置(移動制御手段、アシスト制御手段、減速制御手段、第1制御手段、第2制御手段)
W、Wa ワーク(物体)
M 作業者(操作者)
S100(移動制御手段)、S200(減速制御手段)、S300(アシスト制御手段)

Claims (7)

  1. サーボ制御により物体を移動可能な移動制御手段と、
    前記移動制御手段により移動させた前記物体を操作する操作者の操作状態を含めた所定の制御パラメータに基づいたインピーダンス制御により、前記操作者による前記物体の操作をアシスト可能なアシスト制御手段と、
    前記移動制御手段によるサーボ制御から前記アシスト制御手段によるインピーダンス制御への移行に際し、前記サーボ制御による前記物体の移動速度を所定速度以下に減速させる減速制御手段と、
    を備えることを特徴とするパワーアシスト装置。
  2. 前記減速制御手段は、前記サーボ制御終了時点での前記物体の移動速度を所定期間内にほぼゼロに収束させるレギュレータ制御であることを特徴とする請求項1記載のパワーアシスト装置。
  3. 前記移動制御手段によるサーボ制御から前記減速制御手段によるレギュレータ制御への移行においては、非定常最適制御手法により与えられる所定の時変評価関数に基づいて非定常最適制御が行われることを特徴とする請求項2記載のパワーアシスト装置。
  4. 前記減速制御手段によるレギュレータ制御から前記アシスト制御手段によるインピーダンス制御への移行においては、次式による非定常的なインピーダンス制御により前記アシストが行われることを特徴とする請求項2または3記載のパワーアシスト装置。ここで、次式において、F(t) はアシスト力[N]、mn は前記物体の実際の質量[kg]、md(t)は前記操作者が前記物体を操作している時刻tにおけるインピーダンス特性上の前記物体の質量[kg]、cd(t)は前記操作者が前記物体を操作している時刻tにおけるインピーダンス特性上の粘性減衰係数[Ns/m]、xdot(t)は移動速度[m/s]、Fh(t)は操作者による操作力[N]である。
    Figure 2005059640
  5. 請求項4記載の数式において、前記所定の制御パラメータとして、
    前記操作者が前記物体を操作した時tsw におけるインピーダンス特性上の前記物体の質量md(tsw)を前記物体の実際の質量mn に設定し、
    前記操作者が前記物体を操作した時tsw におけるインピーダンス特性上の粘性減衰係数cd(tsw)を当該時tsw における前記レギュレータ制御によるフィードバックゲインfbv(tsw) に設定することを特徴とする請求項4記載のパワーアシスト装置。
  6. サーボ制御により物体を移動可能な移動制御手段と、
    前記移動制御手段により移動させた前記物体を操作する操作者の操作状態を含めた所定の制御パラメータに基づいたインピーダンス制御により、前記操作者による前記物体の操作をアシスト可能なアシスト制御手段と、
    を備えたパワーアシスト装置の制御方法であって、
    前記移動制御手段によるサーボ制御から前記アシスト制御手段によるインピーダンス制御への移行に際し、前記サーボ制御による前記物体の移動速度を所定速度以下に減速させることを特徴とするパワーアシスト装置の制御方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のパワーアシスト装置を用いた搬送装置において、
    前記移動制御手段として、前記物体を載置可能な荷台と、前記荷台を移動可能な駆動力を発生させる駆動力発生源と、前記駆動力により前記荷台を移動可能な搬送機構と、前記荷台の移動位置または移動速度を検出するセンサと、前記センサにより検出された前記荷台の移動位置または移動速度に基づいて前記駆動力発生源をサーボ制御する第1制御手段と、を備え、
    前記アシスト制御手段として、前記操作者の操作状態を検出する操作状態センサと、前記操作者による前記物体の移動または姿勢変更をアシスト可能なアシスト力を発生させるアシスト力発生源と、前記アシスト力により前記物体の移動または姿勢変更を可能にするアシスト機構と、前記操作状態センサにより検出された前記操作者の操作状態に含めた所定の制御パラメータに基づいて前記アシスト力発生源をインピーダンス制御する第2制御手段と、を備え、
    前記第1制御手段または前記第2制御手段の少なくも一方を、前記減速制御手段としても機能させることを特徴とする搬送装置。
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