JP2004525631A - 組換えプロテイナーゼk - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、Tritirachium album Limber由来の組換えプロテイナーゼKの調製ならびに組換えプロテイナーゼKの発現、インビトロ天然化(naturation)および活性化の対応する方法に関する。
【0002】
プロテイナーゼK(E.C. 3.4.21.64、エンドペプチダーゼKとしても公知)は、真菌Tritirachium album Limberにより合成される細胞外エンドペプチダーゼである。典型的な触媒三連構造Asp39-His69-Ser224を有するセリンプロテアーゼのクラスのメンバーである(Jany, K.D.ら、(1986) FEBS Letters Vol.199(2), 139-144)。279アミノ酸長のポリペプチド鎖の配列(Gunkel, F.A.およびGassen, H.G. (1989) Eur.J.Biochem. Vol:179 (1), 185-194)および三次元構造(Betzel, C.ら、(1988) Eur. J. Biochem. Vol. 178(1), 155-71)が細菌サブチリシンに高い相同性を有するので、プロテイナーゼKはサブチリシンファミリーのメンバーとして分類される(Pahler, A.ら、(1984) EMBO J. Vol. 3(6), 1311-1314; Jany, K.D.およびMayer, B. (1985), Biol. Chem. Hoppe-Seyler, Vol. 366(5), 485-492)。プロテイナーゼKは、天然のケラチンを加水分解する能力に基づき名付けられ、従って炭素および窒素の唯一の供給源としてのケラチン上で真菌が増殖することを可能にする(Ebeling, W.ら、(1974) Eur.J.Biochem. Vol. 47(1), 91-97)RoelckeおよびUhlenbruch, 1069, Z.Med.Mikrobiol.Immunol. Vol.155(2), 156-170)。プロテイナーゼKは、30 U/mgより高い比活性を有し、従って既知のエンドペプチダーゼの内で最も活性なものの1つであり (Betzel, C.ら、(1986) FEBS Lett. Vol. 197(1-2), 105-110)、天然および変性タンパク質を非特異的に加水分解する (Kraus, E.およびFemfert, U, (1976) Hoppe Seylers Z. Physiol. Chem. Vol. 357(7):937-947)。
【0003】
Tritirachium album Limber由来のプロテイナーゼKは、その天然の宿主中ではプレプロタンパク質として翻訳される。プロテイナーゼKをコードする遺伝子のcDNAの配列は、 Gunkel, F.A.およびGassen, H.G. (1989) Eur. J. Biochem. Vol. 179(1), 185-194により1989年に解読された。これによると、プレプロ-プロテイナーゼKの遺伝子は、2つのエキソンからなり、15アミノ酸長のシグナル配列、90アミノ酸長のプロ配列および279アミノ酸長の成熟プロテイナーゼKをコードする。63 bp イントロンは、プロ配列の領域内に位置する。プレペプチドは、小胞体(ER)へのトランスロケーションの間に切り離される。現在、プロペプチドの切断により成熟プロテイナーゼKを形成するための引き続くプロセシングについてはほとんど知られていない。
【0004】
従って、成熟プロテイナーゼKは279アミノ酸からなる。緻密な構造は、2つのジスルフィド架橋および2つの結合カルシウムイオンにより安定化される。これは、他のサブチリシンと比べてプロテイナーゼKが、極度のpH値、高温、カオトロピック物質および界面活性剤に対して相当に高い安定性を有する理由を説明する(Dolashka, P.ら、(1992) Int.J.Pept.Protein.Res. Vol. 40(5), 465-471)。プロテイナーゼKは、高い熱安定性(65℃まで、Bajorathら、(1988), Eur. J. Biochem. Vol. 176, 441-447)および広範なpH範囲(pH 7.5〜12.0, Ebeling, W.ら、(1974) Eur. J. Biochem. Vol. 47(1), 91-97)により特徴づけられる。その活性は、尿素またはSDS等の変性物質の存在下で増大する(Hilz, H.ら、(1975) J. Biochem. Vol. 56(1), 103-108; Jany, K.D. およびMayer, B. (1985) Biol. Chem. Hoppe-Seyler, Vol. 366(5), 485-492)。
【0005】
上記特性により、プロテイナーゼKは非特異的タンパク質分解が必要されるバイオテクノロジー応用に特に重要となる。特定の例は、粗抽出物からの核酸単離(DNAまたはRNA)およびDNA解析におけるサンプル調製である(Goldenberger, D.ら、(1995) PCR Methods Appl. Vol. 4(6), 368-370; US 5,187,083; US 5,346,999)。他の応用は、構造解明等のタンパク質解析の分野にある。
【0006】
プロテイナーゼKは、真菌Tritirachium album Limber(例えば、CBS 348.55, Merck 2429号株またはATCC 22563株)の発酵により大量に商業的に得られる。プロテイナーゼKの産生は、グルコースまたは遊離アミノ酸により抑制される。タンパク質-含有培地はまた、プロテアーゼの発現を誘導するので、唯一の窒素源としてBSA、粉ミルクまたはダイズ穀粉等のタンパク質を使用することが必要である。プロテアーゼの分泌は、増殖の定常期が達成されるとすぐに始まる(Ebeling, W.ら、(1974) Eur.J.Biochem. Vol. 47(1), 91-97)。
【0007】
Tritirachium album Limberは、結果的に大規模の発酵に適さず、さらに遺伝的に操作することも困難であるため、他の宿主細胞において組換えプロテイナーゼKを過剰発現させるために種々の試みがなされた。しかし、発現の欠如、不活性な封入体の形成または天然化に関する問題のためにこれらの実験において有意な活性は検出されなかった(Gunkel, F.A.およびGassen, H.G. (1989) Eur. J. Biochem. Vol. 179(1), 185-194; Samal, B.B.ら、(1996) Adv. Exp. Med. Biol. Vol. 379, 95-104)。
【0008】
さらに、Tritirachium album Limberは、培地に小量のプロテアーゼのみを分泌する緩徐に増殖する真菌である。1〜2週間の長い発酵期間は不利である。さらに、T.albumはまた、プロテイナーゼKとは別に調製物を汚染しうる他のプロテーゼを産生することが知られている(Samal, B.B.ら、(1991) Enzyme Microb.Technol.Vol.13, 66-70)。
【0009】
本発明の目的は、組換えプロテイナーゼKおよび自己触媒的に活性化されうるプロテイナーゼKの不活性な酵素原前駆体の経済的な製造方法を提供することである。
【0010】
前記目的は、プロテイナーゼKの不活性な酵素原プロフォームが封入体において不溶性形態で産生され、プロテイナーゼKの酵素原プロフォームが天然化され、酵素原プロフォームがプロセスされる、すなわち、引き続くステップで活性化される組換えプロテイナーゼKの製造方法を提供することにより達成された。プロテイナーゼKの天然化および活性化のための方法もまた、本発明の主題である。本発明は、酵素原プロフォームがインビトロ天然化により折りたたまれ、自己触媒的に切断されることにより活性形態に変換されることにより特徴づけられる組換えプロテイナーゼKの製造方法に関する。本発明は、特に、プロテイナーゼKの酵素原前駆体が、酸化的折りたたみにより単離され、可溶化された封入体から天然の構造に変換され(すなわち、天然化され)、続いて活性プロテイナーゼKが、界面活性剤を添加することによる自己触媒的切断により天然に折りたたまれた酵素原から得られる組換えプロテイナーゼKを製造する方法に関する。
【0011】
従って、本発明は、以下のプロセス工程により特徴づけられるプロテイナーゼKの酵素原プロフォームをコードするDNAで宿主細胞を形質転換することによる組換えプロテイナーゼKを得るための方法に関する。
a)プロテイナーゼKの酵素原前駆体が不溶性封入体の形態で宿主細胞内で形成されるように、プロテイナーゼKの酵素原プロフォームをコードするDNAの発現を生じる条件下で宿主細胞を培養する工程。
b)封入体を単離し、酵素を可溶化し、プロテイナーゼKの酵素原前駆体のプロテアーゼ部分が形成される条件下でプロテイナーゼKの酵素原前駆体を天然化する工程。
c)プロペプチドを除去することによりプロテイナーゼKを活性化し、さらに精製する工程。
【0012】
プロテイナーゼKの酵素原プロフォームをコードするDNAは、配列番号:2に示されるDNAまたは遺伝子コードの縮重の範囲内でそれに対応するDNAに対応する。配列番号:2は、プロテイナーゼKおよびプロペプチドをコードするDNA配列を含む。さらに、前記DNAは、特定の宿主における発現のためにコドンを至適化しうる。コドン至適化の方法は、当業者に公知であり、実施例1に記載される。従って、本発明は、宿主細胞が上記の群から選ばれるDNAにより組み換えられる方法に関する。
【0013】
プロテイナーゼKは、均一である本発明の方法により得られ、従って、解析および診断適用に特に適する。本発明のプロテイナーゼKの酵素原プロフォームは、さらなるN-末端修飾および特に標的タンパク質の精製を促進する配列(アフィニティータグ)、翻訳の効率を増大する配列、折りたたみ効率を増大する配列または培養培地への標的タンパク質の分泌を生じる配列(天然のプレ配列および他のシグナルペプチド)を任意に含む。
【0014】
本発明の意味においてプロテイナーゼKは、配列番号:1に示されるGassenら、(1989) による配列ならびにCh. Betzelら、(Biochemistry 40 (2001), 3080-3088)により開示されたアミノ酸配列のようなTritirachium album Limberに由来するプロテイナーゼKの他のバリアント、特にプロテイナーゼT(Samal, B.B.ら、(1989) Gene Vol. 85(2), 329-333; Samal, B.B.ら、(1996) Adv. Exp. Med. Biol. Vol. 379, 95-104) およびプロテイナーゼR(Samal, B.B.ら、(1990) Mol. Microbiol. Vol. 4(10), 1789-1792; US 5,278,062)、さらに組換え手段(例えば、WO 96/28556に記載された)によって作製されたバリアントを意味する。配列番号:1に示される配列は、シグナル配列(1-15, 15アミノ酸)、プロ配列(16〜105;90アミノ酸)および成熟プロテイナーゼK(106-384;279アミノ酸)の配列を含む。Betzelらにより記載されたアミノ酸配列(Biochmistry 40 (2001), 3080-3088)は、特に活性プロテアーゼの207位のセリン残基の代わりにアスパラギン酸を有する。
【0015】
本発明の意味においてプロ-プロテイナーゼKは、特にN末端がそのプロ配列に連結されたプロテイナーゼKを意味する。緊密に関連するサブチリシンEおよび他のバリアントの場合、プロ配列が活性プロテアーゼの折りたたみおよび形成において重要な影響を有することが知られている(Ikemura, H.ら、(1987) Biol.Chem.Vol.262(16), 7859-7864)。特に、プロ配列が分子内シャペロンとして作用することが推定される(Inouye, M. (1991) Enzyme Vol. 45, 314-321)。折りたたみの後、プロペプチドを自己触媒的に切断することにより成熟サブチリシンプロテアーゼを形成するようにプロセスされる(Ikemura, H.およびInouye, M. (1988) J.Biol.Chem. Vol. 263(26), 12959-12963)。このプロセスは、サブチリシンE (Samal, B.B.ら、(1989) Gene vol. 85(2), 329-333; Volkov, A.およびJordan, F. (1996) J. Mol. Biol. Vol. 262, 595-599)、サブチリシンBPN' (Eder, J.ら、(1993) Biochemistry Vol. 32, 18-26)、パパイン (Vernet, T.ら、(1991) J. Biol. Chem. Vol. 266(32), 21451-21457) およびサーモリジン (Marie-Claire, C. (1998) J. Biol. Chem. Vol. 273(10), 5697-5701) の場合に起こる。
【0016】
外因的に付加される場合、プロペプチドはまた、変性成熟サブチリシンプロテアーゼの折りたたみにおいてシャペロンとしてトランスで分子間で作用しうる (Ohta, Y.ら、(1991) Mol. Microbiol. Vol. 5(6), 1507-1510; Hu, Z.ら、(1996) J. Biol. Chem. Vol. 271(7), 3375-3384) 。プロペプチドは、サブチリシンの活性中心に結合し(Jain, S.C.ら、(1998) J. Mol. Biol. Vol. 284, 137-144)、特異的インヒビターとして作用する (Kojima, S.ら、(1998) J. Mol. Biol. Vol. 277, 1007-1013; Li, Y.ら、(1995) J. Biol. Chem. Vol. 270, 25127-25132; Ohta, Y. (1991) Mol. Microbiol. Vol. 5(6), 1507-1510)。この効果は、天然化の間に既に折りたたまれた活性プロテイナーゼKによるタンパク質分解感受性折りたたみ中間体の自己タンパク質分解を妨げるために本発明の意味において使用される。
【0017】
通常は疎水性であるプロ配列の所定のコア領域のみが、シャペロン機能に必要であるようである。なぜなら、広範な領域の変異が活性に影響を有さないからである(Kobayashi, T. およびInouye, M. (1992) J. Mol. Biol. Vol. 226, 931-933)。さらに、プロペプチドが種々のサブチリシンバリアント間で交換されうることが知られている。従って、例えば、サブチリシンBPN'はまた、サブチリシンEのプロ配列を認識する(Hu,Z.ら、(1996) J.Biol.Chem. Vol. 271 (7), 3375-3384)。
【0018】
封入体は、異種タンパク質が過剰発現され、それらが非常に純粋な標的タンパク質を含有する場合、宿主細胞の細胞質中にしばしば形成される不溶性かつ不活性なタンパク質凝集体からなる顕微鏡により見える粒子である。かかる封入体を製造および精製する方法は、例えば、Creighton, T.E. (1978) Prog.Biophys.Mol.Biol. Vol. 33(3), 231-297; Marston, F.A. (1986) Biochem.J. Vol.240 (1), 1-12; Rudolph, R. (1997). Folding proteins :Creighton, T.E.(編) Protein Function: A practical approach. Oxford University Press, 57-99; Fink, A.L. (1998) Fold.Des. Vol. 3(1), R9-23; およびEP 0 114 506に記載されている。
【0019】
封入体を単離するために、宿主細胞は、発酵の後に、従来の方法、例えば、超音波、高圧分散またはリゾチームにより溶解される。溶解は、好ましくは、水性の中性からわずかに酸性のバッファー中で起こる。不溶性封入体は、種々の方法、好ましくは、数回の洗浄工程をともなう遠心分離または濾過により、分離され、精製されうる(Rudolph, R. (1997). Folding Proteins: Creighton, T.E. (編) Protein Function: A practical Approach. Oxford University Press, 57-99)。
【0020】
次いで、この様式で得られる封入体は、公知の様式で可溶化される。変性剤、特に塩酸グアニジウムおよび他のグアニジウム塩および/または尿素は、このために封入体を溶解するのに適切な濃度で好都合に使用される。封入体タンパク質を完全に単量体化(monomerize)するために、可溶化の間、ジチオスレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(DTE)または2-メルカプトエタノール等の還元剤を、還元により考えられうるジスルフィド架橋を切断するために添加することもまた有利である。本発明はまた、システインが、特にGSSGで還元されず、誘導体化されて、混合ジスルフィドまたはチオシアネートを形成するプロテイナーゼKに関する(EP 0 393 725)。
【0021】
したがって、本発明によれば、封入体は変性剤および還元剤により可溶化される。6〜8M塩酸グアニジニウムまたは8〜10M尿素が変性剤として好ましく、50〜200mM DDT(ジチオトレイトール)またはDTE(ジチオエリトリトール)が還元剤として好ましい。
【0022】
したがって、本発明は、90個のアミノ酸長(アミノ酸16〜105)の配列番号:1のプロ配列、ならびに折りたたみを容易にする他のバリアントに関する。また、本発明は、成熟プロテアーゼKの折りたたみのために外来的に付加され、かつ上述の機能を有するプロペプチドに関する。
【0023】
本発明のさらなる主題は、上で定義した組換えDNAのコピーを1つ以上有する組換えベクターである。基本ベクターは、好ましくはマルチコピーの複製起点を有するプラスミドであることが有利であるが、ウイルスベクターを使用することも可能である。発現ベクターの選択は、選択した宿主細胞に依存する。当業者によく知られ、例えば、Sambrook ら (1989), Molecular Cloning(下記参照のこと)に記載された、発現ベクターを構築するための方法、およびこのベクターで宿主細胞を形質転換する方法が使用される。大腸菌での発現に好適なベクターは、例えば、pKKT5 発現ベクターまたは pKK177、pKK223、pUC、pETベクター(Novagen)、ならびにpQEベクター(Qiagen)である。発現プラスミドpKKT5は、tacプロモーターをpDS由来T5プロモーター(Bujardら, 1987, Methods Enzymol. 155:416-433)と置き換えることにより、pKK177-3 (Kopetzkiら,1989, Mol. Gen. Genet. 216:149-155)から形成される。T5プロモーターの配列内のEcoRI 制限エンドヌクレアーゼ切断部位は、2つの点変異により除いた。
【0024】
また、本発明のベクター内のコードDNA配列は、好ましくは強力で調節可能なプロモーターの制御下にある。lac、lacUV5、tacまたはT5プロモーターなどの、IPTGにより誘導されうるプロモーターが好ましい。T5プロモーターは特に好ましい。
【0025】
本発明の意味における宿主細胞は、内部でタンパク質が封入体として形成されうる、任意の宿主細胞を意味する。宿主細胞は、通常、微生物、例えば原核生物である。原核生物細胞、特に大腸菌が好ましい。以下の菌株:大腸菌 K12 菌株 JM83、JM105、UT5600、RR1Δ15、DH5α、C600、TG1、NM522、M15 が特に好ましく、または大腸菌 B 誘導体 BL21、HB101、大腸菌 M15 が特に好ましい。
【0026】
対応する宿主細胞を本発明に従って、配列番号:2の組換えチモーゲン(zymogenic)プロテイナーゼKをコードする組換え核酸で、またはコドン最適化により前記DNAから誘導される核酸で、または遺伝コードの縮重の範囲内で該DNAから誘導されるDNAで形質転換する。大腸菌宿主細胞は、好ましくは、大腸菌内での発現のために最適化された、組換えチモーゲンプロテイナーゼKをコードするコドン最適化組換え核酸で形質転換される。したがって、本発明はまた、例えば上述のベクターから選ばれる好適なベクターであって、大腸菌についてコドン最適化され、かつ組換えプロテイナーゼKまたは組換えチモーゲンプロテイナーゼKをコードする組換え核酸を含有する、好適なベクターに関する。本発明の別の主題は、例えば、上述のベクターで形質転換された上述の宿主細胞から選ばれる宿主細胞である。
【0027】
本発明のさらなる主題は、変性チモーゲンプロテイナーゼKが折りたたみバッファーに移される、変性チモーゲンプロテイナーゼKの天然化(naturation)のための方法であり、この方法は、折りたたみバッファーが以下の特徴:
【0028】
A) バッファーのpH値が7.5〜10.5の範囲内である
B) 折りたたみを補助する低分子量物質の存在
C) 酸化還元シャッフリングシステムの存在
D) Ca2+イオンと比べてほぼ化学量論的濃度での複合体化剤の存在
を有することを特徴とし、ここで、該方法は、0℃〜37℃の温度で行われる。
【0029】
天然化の際には好ましくは低濃度の変性剤が存在する。例えば、変性剤は、封入体の事前の可溶化のため反応溶液中になお存在するため存在しうる。塩酸グアニジンなどの変性剤の濃度は、50mM未満であるべきである。
【0030】
本発明の意味における天然化は、変性された、本質的に不活性なタンパク質が、自己触媒的切断および活性化後もタンパク質が所望の活性を有するコンホメーションに変換される方法であると理解される。これは、変性剤の濃度を低下させながら、可溶化された封入体を折りたたみバッファーに移すことにより達成される。条件は、このプロセスにおいてタンパク質が溶液状を維持するように選択されなければならない。これは、迅速な希釈により、または折りたたみバッファーに対する透析により適切に行われうる。
【0031】
折りたたみバッファーは、8〜9のpHを有することが好ましい。特に好ましいバッファーとしての物質は、Tris/HClバッファーおよびビシンバッファーである。
【0032】
本発明の天然化方法は、好ましくは、0℃〜25℃の温度で行われる。
【0033】
折りたたみバッファー中の低分子量折りたたみ剤は、好ましくは、以下の低分子量化合物の群から選ばれる。それらは、単独で、および混合物で添加されうる。折りたたみを補助する他の物質:
【0034】
− 0.5M〜2.0Mの濃度のL−アルギニン
− 0.5M〜2.0Mの濃度のTris
− 0.5M〜2.0Mの濃度のトリエタノールアミン
− 0.5M〜2.0Mの濃度のα−シクロデキストリン
が存在しうる。
【0035】
折りたたみを補助する低分子量物質は、例えば、米国特許第5,593,865号明細書; Rudolph, R. (1997) タンパク質の折りたたみ(Folding Proteins). In: Creighton, T.E. (編) タンパク質の機能(Protein Function): 実際のアプローチ(A practical Approach). オックスフォード大学出版(Oxford University Press), 57-99 または De Bernardez Clark, E. ら. (1999) Methods. Enzymol. 第309巻, 217-236に記載されている。
【0036】
上述の酸化還元シャッフリングシステムは、好ましくは混合ジスルフィドまたはチオスルホネートである。
【0037】
システムは、例えば、酸化形態および還元形態のチオール成分からなる酸化還元シャッフリングシステムとして好適である。これは、還元電位を制御することにより天然化の際に折りたたまれているポリペプチド鎖内のジスルフィド結合の形成を許容し、他方において、折りたたまれているポリペプチド鎖内または折りたたまれているポリペプチド鎖間の誤ったジスルフィド結合の再シャッフリングを可能にする(Rudolph, R. (1997)、上記参照のこと)。好ましいチオール成分は、例えば:
【0038】
− 還元形態(GSH)および酸化形態(GSSH)のグルタチオン
− システインおよびシスチン
− システアミンおよびシスタミン
− 2−メルカプトエタノールおよび2−ヒドロキシエチルジスルフィド
である。
【0039】
本発明の天然化方法において、Ca2+イオンは、好ましくは、1〜20mMの濃度で存在する。例えば、CaCl2を1〜20mMの濃度で添加しうる。Ca2+イオンは、折りたたまれているプロテイナーゼKのカルシウム結合部位に結合しうる。
【0040】
Ca2+と比べてほぼ化学量論的濃度での複合体化剤、好ましくはEDTAの存在は、大気中の酸素による還元剤の酸化を防止し、遊離SH基を保護する。
【0041】
天然化は、好ましくは、低温、すなわち20℃未満で、好ましくは10℃〜20℃で行われる。本発明の方法では、天然化は、通常、約24時間〜48時間の期間後に完了する。
【0042】
また、本発明は、以下の特徴:
A) バッファーのpH値が7.5〜10.5の範囲内である
B) 折りたたみを補助する低分子量物質の存在
C) 酸化還元シャッフリングシステムの存在
D) Ca2+イオンに対してほぼ化学量論的濃度での複合体化剤の存在
を有することを特徴とする折りたたみバッファーに関する。
【0043】
折りたたみバッファーが8〜9のpHを有する場合、および/または酸化還元シャッフリングシステムが混合ジスルフィドまたはチオスルホネートである場合が特に好ましい。
【0044】
本発明の別の主題は、天然化された(natured)プロテイナーゼKのチモーゲン前駆体を活性化するための方法である。本発明による折りたたみプロセス後、天然プロテアーゼKおよび阻害性プロペプチドから不活性複合体が形成される。この複合体から活性プロテイナーゼKが放出され得る。界面活性剤の添加が好ましく、0.1%〜0.2%(w/v)の濃度のSDSが特に好ましい。
【0045】
組換えプロテイナーゼKを作製するための本明細書に開示された方法の利点は:
1. 大腸菌または他の好適な微生物の高発現潜在力および迅速かつ簡単な培養を利用しうること、
2. 組換えDNAを遺伝子操作する可能性、
3. 天然化後の複雑でない精製、
4. 原核生物を宿主として選択した場合の真核生物性不純物の非存在、
である。
【0046】
成熟プロテイナーゼKをコードする核酸およびプロペプチドまたはプロ−プロテイナーゼKをコードする核酸が宿主細胞内で別個に発現し、次いで、成熟プロテイナーゼKの天然化のための折りたたみバッファーに一緒に移される方法も考えられうる。
【実施例1】
【0047】
成熟型のプロテイナーゼKをコードする遺伝子の合成
シグナル配列をもたず、かつイントロンをもたないTritirachium album Limber 由来の成熟プロテイナーゼKの遺伝子を遺伝子合成の手段により作製した。Gunkel, F.A. および Gassen, H.G. (1989) Eur. J. Biochem. Vol. 179(1), 185-194 の837 bp 長の配列(Swiss Prot P06873のアミノ酸106〜384)を、鋳型として使用した。発現を最適化するためにアミノ酸配列を再翻訳するための基礎として、大腸菌に対して最適化したコドン使用頻度を使用した(Andersson, S.G.E. および Kurland, C.G. (1990) Microbiol. Rev. Vol. 54(2), 198-210, Kane, J.F. Curr. Opin. Biotechnol., Vol. 6, pp. 494-500)。該アミノ酸配列を配列番号:1に示し、ヌクレオチド配列を配列番号:2に示す。
【0048】
遺伝子合成のため、遺伝子を、代替配列内においてセンスおよびリバースの相補的対鎖オリゴヌクレオチドの18個のフラグメントに分割した(配列番号:3〜20)。少なくとも15bpの領域を、各場合において隣接するオリゴヌクレオチドと重複する5’末端および3’末端に付着した。引き続く発現ベクター内へのクローニングのために制限エンドヌクレアーゼの認識部位を合成遺伝子の5’末端および3’末端のコード領域の外側に付着した。EcoRI切断部位を含有する配列番号:3に示すオリゴヌクレオチドを、N−末端アフィニティータグをもたないプロ−タンパク質X遺伝子をクローニングするための5’プライマーとして使用した。配列番号:20は、HindIII 切断部位を含有する3’プライマーを示す。3’プライマーは、翻訳の終結を確実にするための天然停止コドンの後ろにさらなる停止コドンを含む。配列番号:23に示すBamHI切断部位を有するオリゴヌクレオチド、または配列番号:24に示すBamHI切断部位およびエンテロキナーゼ切断部位を有するオリゴヌクレオチドを、実施例3に記載のような、N−末端アフィニティータグおよび代替エンテロキナーゼ切断部位を有するプロタンパク質Xをクローニングするための5’プライマーとして使用した。
【0049】
オリゴヌクレオチドをPCR反応により互いに連結し、得られた遺伝子を増幅した。このために、遺伝子をまず、それぞれ6個のオリゴヌクレオチドの3個のフラグメントに分割し、この3個のフラグメントを第2のPCRサイクルにて互いに連結した。フラグメント1は配列番号:3〜8に示すオリゴヌクレオチドからなり、フラグメント2は配列番号:9〜14に示すオリゴヌクレオチドからなり、フラグメント3は配列番号:15〜20に示すオリゴヌクレオチドからなる。
【0050】
以下のPCRパラメータを使用した。
【0051】
PCR反応1(3個のフラグメントの作製)
【0052】
PCR反応2(遺伝子全体を形成するためのフラグメントの連結)
【0053】
ターミナルプライマーの添加
【実施例2】
【0054】
遺伝子合成による合成プロテイナーゼKフラグメントのクローニング
PCR混合物をアガロースゲルに負荷し、約1130bp PCRフラグメントをアガロースゲル(Bio 101, Inc. CA USA 製のGeneclean II キット)から単離した。フラグメントを1時間37℃で、EcoRI および HindIII 制限エンドヌクレアーゼ (Roche Diagnostics GmbH,独国)を用いて切断した。同時に、pUC18 プラスミド(Roche Diagnostics GmbH, 独国)を1時間37℃で、EcoRI および HindIII 制限エンドヌクレアーゼで切断し、混合物をアガロースゲル電気泳動で分離し、2635bpベクターフラグメントを単離した。続いて、T4 DNAリガーゼを用い、PCRフラグメントおよびベクターフラグメントを互いにライゲートした。このために、1μl(20ng)のベクターフラグメントおよび3μl(100ng)のPCRフラグメント、1μl 10×リガーゼバッファー(Maniatis, T., Fritsch, E.F. および Sambrook, T. (1989). Molecular Cloning: A laboratory manual. 第2版, Cold Spring Harbor Press, Cold Spring Harbor, N.Y.)、1μl T4 DNAリガーゼ滅菌再蒸留H2Oをピペッティングし、注意深く混合し、16℃で一晩インキュベートした。
【0055】
クローニングした遺伝子を、両鎖の制限解析およびマルチプル配列決定により検査した。配列を配列番号:2に示す。
【0056】
a) pPK−1発現プラスミドの構築
プロテイナーゼKを発現させるため、適切なプロモーター、好ましくは lac、lacUV5、tac または T5 プロモーター、特に好ましくは T5 プロモーターなどのIPTGにより誘導されうるプロモーターの制御下で該構造遺伝子が正しい方法に挿入されるように、構造遺伝子をpKKT5発現ベクター内にクローニングした。この目的のため、プロテイナーゼKの構造遺伝子をEcoRI および HindIII によりプラスミド pUC18 から切断し、制限混合物をアガロースゲル電気泳動により分離し、約1130bpフラグメントをアガロースゲルから単離した。同時に、発現プラスミド pKKT5 をEcoRI およびHindIII で切断し、制限混合物をアガロースゲル電気泳動により分離し、約2.5kbpベクターフラグメントをアガロースゲルから単離した。このようにして得られたフラグメントを上述のようにして互いにライゲートした。遺伝子の正しい挿入を配列決定により確認した。
【0057】
b) 種々の大腸菌発現菌株における発現プラスミドpPK−1の形質転換
プラスミド pREP4 および/または pUBS520 であらかじめ形質転換した種々の発現菌株において、発現ベクターを形質転換した。プラスミド pREP4 は、導入前の発現の完全な抑制を確実にするはずである lacI リプレッサーの遺伝子を含む。プラスミドpUBS520 (Brinkmann, U. ら. (1989) Gene Vol. 85(1), 109-114)もまた、lacI リプレッサーを含有するが、さらに、大腸菌における稀有アルギニンコドンAGAおよびAGGを翻訳するのに必要なtRNAをコードするdnaY遺伝子を有する。種々の大腸菌株のコンピテント細胞を、Hanahan, D. (1983) J. Mol. Biol. Vol. 166, 557-580 の方法に従って調製した。このようにして調製した100μlの細胞を、20ngの単離したpPK−1プラスミドDNAと混合した。氷上での30分間のインキュベーション後、それらに熱ショック(42℃で90秒)を与えた後、氷上で2分間インキュベートした。続いて、細胞を1ml SOC培地に移し、表現型発現のために振盪しながら1時間37℃でインキュベートした。この形質転換混合物のアリコートを、選択マーカーとしてアンピシリンを含有するLB培地にプレーティングし、15時間37℃でインキュベートした。好ましい菌株は、大腸菌 K12 菌株 JM83、JM105、UT5600、RR1Δ15、DH5α、C600、TG1、NM522、M15、または大腸菌 B 誘導体 BL21、HB101であり、大腸菌M15 が特に好ましい。
【実施例3】
【0058】
N−末端アフィニティータグのクローニング
N−末端アフィニティータグを挿入するため、プロ−プロテイナーゼK遺伝子の5’末端の前にBamHI切断部位を挿入した。これは、実施例1で得られた産物を鋳型として、配列番号:20、23および24に記載のオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いるPCRにより達成された。配列番号:23に記載のプライマーは、プロ−プロテイナーゼK遺伝子の5’領域の上流にBamHI切断部位を含み、配列番号:24に記載のプライマーは、さらに、プロ配列の第1コドンの直前にエンテロキナーゼ切断部位を含む。配列番号:20は、HindIII 切断部位を有する実施例1でも使用した3’プライマーを示す。得られたPCR産物を上述のようにして単離し、BamHI および HindIII で消化し、アガロース電気泳動により精製した。
【0059】
2個の相補的オリゴヌクレオチドから構成される合成リンカーにより、さらに制限消化することなく、EcoRI 切断部位が5’末端に、BamHI 切断部位が3’末端に形成されるように、アフィニティタグを挿入した。His タグでは、センス鎖は配列番号:21に示す配列を有し、アンチセンス鎖は配列番号:22に示す配列を有した。リンカーは、N−末端RGSモチーフを有するヘキサ−His タグをコードした。リンカーとプロ−プロテイナーゼKとの間のBamHI 切断部位を、Gly−Serリンカーに翻訳した。リンカーをアニーリングするため、等モル量(それぞれ50pmol/μl)の2個のオリゴヌクレオチド(配列番号:21および22)を5分間、95℃に加熱し、続いて、1分あたり2℃で室温まで冷却した。結果として、相補的オリゴヌクレオチドのアニーリングは可能な限り完全となるはずである。
【0060】
リンカーを、BamHI/HindIII消化したPCR産物(Roche Diagnostics GmbH、Germany製Rapid Ligation Kit)とライゲーションし、アガロースゲル電気泳動(Qiagen、Germany製QIAquick gel extraction Kit)により精製した。得られたライゲーション産物を、実施例2bとほぼ同様にEcoRIおよびHindIIIオーバーハング(overhang)を介して発現ベクターにライゲーションし、発現株において相応じて形質転換した。
【0061】
このモジュール系は、プロ−プロテイナーゼKの構造遺伝子に融合されるべき合成リンカーによってコードされる種々の親和性タグを使用可能にする。タグのその後の除去を所望する場合、エンテロキナーゼ切断部位を、対応する5'プライマーの適切な選択によりタグとプロペプチドとの間に代わりに挿入し得る。さらに、成熟プロテイナーゼKまたはそのプロペプチドなどのプロテイナーゼK遺伝子の特定の領域を、PCRプライマーの重複領域の適切な選択により増幅し得る(図1)。
【実施例4】
【0062】
大腸菌におけるプロテイナーゼKの発現
プロテイナーゼKは非常に活性な非特異的プロテアーゼであるので、不活性形態で、好ましくは封入体として発現することが好ましい。
【0063】
プロテイナーゼKをコードする遺伝子を発現するため、3mlのLbamp培地にプラスミド含有クローンを接種し、シェーカー内で37℃にてインキュベートした。
【0064】
【0065】
細胞を、550nmでの光学密度0.5にて1mM IPTGを用いて誘導し、シェーカー内で37℃にて4時間インキュベートした。続いて、個々の発現クローンの光学密度を測定し、OD550に対応する3/mlのアリコートを取り出し、細胞を遠心分離した(10分6000rpm、4℃)。細胞を、400μlのTE緩衝液に再懸濁し、超音波により溶解し、可溶性タンパク質画分を、不溶性タンパク質画分から遠心分離(10分、14,000g、4℃)により分離した。
【0066】
【0067】
SDSおよびβ-メルカプトエタノールを含む応用(application)緩衝液を、全ての画分に添加し、タンパク質を加熱(5分95℃)により変性させた。その後、10μlのアリコートを、12.5%分析SDSゲルにより解析した(Laemmli、U.K.(1970)Nature Vol.227(259)、680〜685)。不溶性タンパク質凝集物(封入体)の形態での非常に強い発現を、成熟プロテイナーゼKのクローンおよびプロ−プロテイナーゼKのクローンについて観察した。従って、プロテイナーゼK活性は測定されなかった。
【実施例5】
【0068】
封入体の単離
封入体を公知の方法(Rudolph,R.(1997)上記参照)により調製した。
【0069】
細胞溶解のため、10gの湿潤バイオマスを、各場合について50ml 100mM Tris/HCl pH7.0、1mM EDTAに再懸濁した。その後、15mgのリゾチームを添加し、4℃にて60分間インキュベートし、続いて細胞を、高圧(Gaulin細胞溶解装置)で溶解した。3mM MgCl2および10μg/ml DNase を粗抽出物に添加して、DNAを、RTにて30分間消化した。封入体を含む不溶性細胞成分を、遠心分離(30分20,000g)により分離し、洗浄緩衝液1で1回、洗浄緩衝液2で3回洗浄した。
【0070】
【0071】
【0072】
最終洗浄工程のペレットは、すでに高純度の精製タンパク質を含む粗封入体を構成する。
【実施例6】
【0073】
封入体の可溶化
a)システインで還元しながらの可溶化
1gの粗封入体を、10mlの可溶化緩衝液に懸濁し、穏やかに攪拌しながらRTにて2時間インキュベートした。
【0074】
【0075】
可溶化物(solubilisate)を、25%HClでpH3に滴定し、500ml 6M塩酸グアニジンpH3に対してRTにて4時間2回、次いで1000ml塩酸グアニジンpH7に対して4℃にて一晩透析した。タンパク質濃度を、280nmで計算した吸光係数を用いてBradford法(Bradford、1976)により測定し、その濃度は10〜20mg/mlの間であった。遊離システインの数を、Ellman法に従って測定した。配列に従うと、1molプロテイナーゼKあたり5molの遊離システインを見出した。可溶化封入体の純度を、12.5%SDS PAGEおよびクマシー染色後のバンドの定量により測定した。
【0076】
b)グルタチオンを用いて混合ジスルフィドを形成するためのシステインの誘導による可溶化。1g粗封入体を、10ml可溶化緩衝液に懸濁した。
【0077】
【0078】
穏やかに攪拌しながらのRTでの15分インキュベーション(この間、触媒量の還元システインが少量のDTTにより形成される)後、100mM GSSGを添加し、pHを8.0に調整し、穏やかに攪拌しながらRTにてさらに2時間インキュベートした。
【0079】
a)に記載したようなさらなる処理。
【実施例7】
【0080】
プロ−プロテイナーゼKの天然化(naturation)の最適化
種々のパラメータを、実施例6a)で調製した可溶化物からのプロ−プロテイナーゼKの折り畳みおよびプロセシングにおける収量を最適にするために変更した。全ての調製物について、決められた折り畳み緩衝液を濾過し、脱気し、N2ガスで満たし、所望の温度にてインキュベートした。酸化還元シャッフリング(shuffling)系を、折り畳み反応の開始直前まで加えず、pHを再調整した。折り畳みを、速やかに混合しながら可溶化封入体を添加することにより開始した。折り畳み混合物の体積は、スクリューキャップ付き2mlガラス管に1.8mlであった。収量を、Bachem Company(Heidelberg)製の色素形成基質Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-pNAを用いる活性試験により解析した。100mMのTris/HCl、5mMのCaCl2、25℃にてpH8.5を試験緩衝液として使用した。試験におけるペプチドの濃度は、DMSO中200mMのストック溶液由来の2mMであった。復元を活性化するために、0.1%SDSを試料に添加した(実施例8参照)。410nmでの吸光度を、20分間にわたって測定し、活性を傾きから計算した。
【0081】
以下のパラメータを変更した:
a)温度および時間
100mMのTris、1.0mMのL-アルギニン、10mMのCaCl2を含む折り畳み緩衝液を、種々の温度にて平衡にした。3mMのGSHおよび1mMのGSSGを添加した後、pHを対応する温度にて再調整した。反応を、50μg/mlのプロ−プロテイナーゼKを添加することにより開始した。12時間、36時間および60時間後、アリコートを取り出し、活性について試験した。結果を図2に示す。
【0082】
b)pH値
50mMのクエン酸塩、50mMのMES、50mMのビシン、500mMのアルギニン、2mMのCaCl2および1mM EDTAを含む万能緩衝液を15℃にてインキュベートし、3mMのGSHおよび1mMのGSSGを添加した。pHを、pH4.0〜pH12.0の間の範囲に再調整し、折り畳み反応を、50μg/mlのプロ−プロテイナーゼK封入体を添加することにより開始した。18時間、3日および5日後測定した活性を図3に示す。
【0083】
c)酸化還元電位
種々の酸化還元電位を、種々の比の酸化グルタチオンおよび還元グルタチオンを混合することにより、1.0MのL-アルギニン、100mMのビシン、2mMのCaCl2および10mMのCaCl2を含む復元緩衝液において設定した。折り畳み混合物中のタンパク質濃度は、50μg/mlであった。折り畳みを15℃にて実施した。GSHおよびGSSGの濃度を表1に示し、測定値を図4に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
d)折り畳みを促進する溶媒添加剤
種々の物質を、プロテイナーゼKの折り畳み収量を増加する能力について試験した。この目的のため、種々の濃度で物質を含む溶液を調製し、2mMのCaCl2、1mMのEDTAおよび100mMのビシンと混合した。pHを15℃の折り畳み温度にてpH8.75に調整した。タンパク質濃度は、50μg/mlであった。図5は、選択した緩衝液添加剤の濃度に関する活性プロテイナーゼKの相対的収量を示す。
【実施例8】
【0086】
天然化された(natured)プロ−プロテイナーゼKの活性化
本発明の方法によるプロ−プロテイナーゼKの天然化(naturation)後、活性を有さないかまたはほんのわずかな活性のみを有することがわかった。クロマトグラフ法およびSDS-PAGEは、成熟プロテイナーゼKはすでに存在しているが、プロペプチドとの複合体中にまだ会合されていることを示した。これは、本明細書で活性化としていわれ、また本発明の主題である方法で分離され得る。
【0087】
この実施例において,SDSを、折り畳み混合物に2%(v/v)の濃度で添加し、続いて折り畳み添加物およびSDSを透析により除去する。あるいは、SDSをまた、透析によって添加剤を除去した後に添加し得る。全ての場合において、プロテイナーゼKの十分な活性を検出した。
【実施例9】
【0088】
折り畳み産物の特徴付け
本発明の方法により天然化され(natured)活性化されたプロテイナーゼKを、さらに種々の方法により特徴付けした。
【0089】
a)SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動による純度および分子量測定の解析
天然化(naturation)プロセスの種々の段階および最終産物(折り畳みおよび活性化組換えプロテイナーゼK)由来のアリコートを、12.5%SDSポリアクリルアミドゲルにあてがった。試料はそれぞれ、10mM DTTまたは1%(v/v)2-メルカプトエタノールを含んでいた。本発明の方法により調製された組換えプロテイナーゼKは、重大な汚染はなく、約30kDaの見かけ分子量で本物のプロテイナーゼKと同一に進む(図11参照)。
【0090】
b)RP-HPLCを用いた純度の解析
折り畳まれ、かつ活性化されたプロテイナーゼKおよびT.album由来の本物のプロテアーゼKおよびプロ−プロテイナーゼK封入体を、逆相HPLCにより分析した。寸法15cm×4.6cm直径を有するVydac C4カラムを使用した。試料を、0.1%TFA中に0%〜80%のアセトニトリル勾配で溶出した。折り畳み産物は、標準として使用した本物のプロテイナーゼKと同一の移動特性を示す(図12参照)。
【0091】
c)解析用超遠心分離
復元されおよびプロセスされたプロテイナーゼKがプロペプチドなしのモノマー形態で存在しているかどうかを分析するため、タンパク質を解析用超遠心分離により試験した。分子量を29490Daであると決定し、これはこの方法の誤差の限界範囲内でモノマー成熟プロテイナーゼKの質量に対応する(図13参照)。この故に、このことは、プロペプチドがプロテイナーゼKの活性化により定量的に切断されること示した。
【0092】
d)N-末端配列解析
プロペプチドが正確な切断部位で切断されるかどうかを試験するために、天然化され(natured)、かつ活性化された組換えプロテイナーゼKを配列解析に供した。このために、折り畳み産物を、実施例9b)に記載するようにRP-HPLCで脱塩し、最初の6残基を、N-末端配列決定により試験した。結果(AAQTNA)は、成熟プロテイナーゼKの本物のN-末端と一致する。
【0093】
e)活性およびKm値
折り畳みかつ活性化プロテイナーゼKのKm値を、本物のプロテイナーゼKの値と比較した。テトラペプチドSuc-Ala-Ala-Pro-Phe-pNAを、基質として使用した。試験を、1mM CaCl2を含む2.0ml 50mM Tris、pH8.5中で25℃にて実施した。ペプチドの加水分解を410nmで分光的にモニターした。0.16mMのKm値を、組換えプロテイナーゼKについて見出し、これは本物のプロテイナーゼKのKm値に非常によく対応する(図14参照)。
【0094】
f)血清タンパク質の分解パターン
活性を特徴付けるためのさらなる試験において、血清タンパク質の切断パターンを試験した。このために、規定量の血清タンパク質を1μg組換えプロテイナーゼKまたは同量の本物のプロテイナーゼKで消化した。切断パターンを、実施例9b)に記載するのと同一条件下でRP-HPLCにより解析した。図15は、組換えおよび本物のプロテイナーゼKが同一の分解パターンを生じることを示す。
【実施例10】
【0095】
折り畳み産物の精製
本発明の方法により天然化した(natured)組換えプロ−プロテイナーゼKを、ゲル濾過により精製した。図11に記載のように、事前活性化なしの第一ランおよび0.15%(w/v)SDSを使用する事前活性化(30分4℃)ありの第二ランの後に、濃縮天然化(naturation)溶液を、Superdex 75pg上で分離した。100mM Tris/HCl、150mM NaCl pH8.75(4℃)を移動緩衝液として使用した。適用体積は、1200mlのカラム体積かつ5ml/分の流速で10mlであった。適用完了後、14ml画分を収集した。画分のアリコートを、トリクロロ酢酸で沈殿し、洗浄し、10mM DTTを含むLaemmli試料緩衝液中に採取した。試料を12.5%SDSポリアクリルアミドゲルに適用し、ラン後、ゲルをクマシーブルーR250で染色した。
【0096】
活性化なしの第一ランにおいて、非プロセス組換えプロ−プロテイナーゼKが、排除体積中で微小凝集体(microaggregate)の形態でおそらくランする第1ピークに見えた。第2ピークにおいて、非共有結合的に結合し、インヒビターとして作用するプロペプチドと同時溶出するプロセス組換えプロ−プロテイナーゼKを観察する。結果として、活性化は、事前活性化なしでは見出せない。SDSを画分に添加した後のみ、第2ピークは、有意なプロテイナーゼK活性を表わす(示さず)。
【0097】
折り畳み組換えプロテイナーゼKをSDSで予め活性化した第2ランのみが、同一条件下でプロテイナーゼKと同一の体積後に溶出する1つのピークを示す(示さず)。SDSゲル上で、このピーク中のプロペプチドのない完全な成熟組換えプロテイナーゼKを見る。全ての不純物およびプロペプチドは、活性化組換えプロテイナーゼKにより適用混合物中ですでに消化されたようである。予想したように、プロテイナーゼKピークの画分は、SDSでのさらなる活性化なしに活性を示した。この様式で精製した組換えプロテイナーゼKは、SDSゲル上でほとんど100%の純度であるようであり、本物のプロテイナーゼKと同一の移動挙動を示す(図16)。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】図1は、N−末端BamHI切断部位およびN−末端アフィニティータグとの融合のための代替エンテロキナーゼ切断部位を有するプロテイナーゼKを作製するためのPCR反応の概略図である。
【図2】図2は、天然化の収率の温度に対する依存性を示す図である。
【図3】図3は、天然化の収率のpHに対する依存性を示す図である。
【図4】図4は、天然化の収率の酸化還元電位に対する依存性を示す図である。
【図5】図5は、天然化の収率のアルギニン濃度に対する依存性を示す図である。
【図6】図6は、天然化の収率のTris濃度に対する依存性を示す図である。
【図7】図7は、天然化の収率のα−シクロデキストリン濃度に対する依存性を示す図である。
【図8】図8は、天然化の収率のトリエタノールアミン濃度に対する依存性を示す図である。
【図9】図9は、天然化の収率の尿素濃度に対する依存性を示す図である。
【図10】図10は、プロ−プロテイナーゼKの天然化のSDSポリアクリルアミドゲルを示す図である。
【図11】図11は、天然化されたプロ−プロテイナーゼKの逆相クロマトグラフィーを示す図である。
【図12】図12は、再天然化され、プロセッシングされたプロテイナーゼKを分析的超遠心分離により解析した図である。 遠心分離は、12000rpm、20℃で63時間行った。データ(o)は、見掛け分子量29〜490Daを有する均一な種にフィットしうる。フィットデータと測定データとの間に系統的偏差は観察されなかった(下側データ)。
【図13】図13は、天然化されたプロテイナーゼKのKm値の測定を示す図である。
【図14】図14は、天然化されたプロテイナーゼKによる血清タンパク質の分解パターンを示す図である。
【図15】図15は、ゲル濾過による天然化されたプロテイナーゼKの精製を示す図である。
Claims (22)
- 0℃〜37℃の温度で行われ、折りたたみバッファーが以下の特徴:
A)バッファーのpH値が7.5〜10.5の範囲にある、
B)折りたたみを補助する低分子量物質の存在、
C)酸化還元シャッフル系の存在、
D)存在するCa2+イオンと比べて半化学量論的な濃度での複合体化剤の存在
を有することを特徴とする折りたたみバッファーに変性酵素原プロテイナーゼKが折りたたみバッファーに移される、変性酵素原プロテイナーゼKの天然化のための方法。 - 酸化還元シャッフル系が混合ジスルフィドまたはチオスルホネート
からなる請求項1記載の方法。 - バッファーがpH8〜pH9のpHを有する請求項1または2記載の方法。
- 0℃〜25℃の温度で行われる請求項1〜3いずれか記載の方法。
- 変性剤が、天然化の間、50mM未満の濃度で存在する請求項1〜4いずれか記載の方法。
- 折りたたみを補助する低分子量物質が、以下の群:
0.5〜2.0Mの濃度のL-アルギニン、
0.5M〜2.0Mの濃度のTris、
0.5M〜2.0Mの濃度のトリエタノールアミン、
60mM〜120mMの濃度のα-シクロデキストリン
の低分子量化合物から選ばれ、単独または混合物として添加されうる請求項1〜5いずれか記載の方法。 - Ca2+イオンが1〜20mMの濃度で存在する請求項1〜6いずれか記載の方法。
- 存在する変性剤の濃度が減少されながら、変性酵素原プロテイナーゼKが折りたたみバッファーに移される請求項1〜7いずれか記載の方法。
- 以下の特性:
A)バッファーのpH値が7.5〜10.5の範囲にある、
B)折りたたみを補助する低分子量物質の存在、
C)酸化還元シャッフル系の存在、
D)存在するCa2+イオンと比べて半化学量論的な濃度での複合体化薬剤の存在
により特徴づけられる折りたたみバッファー。 - バッファーがpH8〜pH9のpHを有し、酸化還元シャッフル系が混合ジスルフィドまたはチオスルフォネートからなるものである請求項9記載の折りたたみバッファー。
- 活性プロテイナーゼKが天然のプロテイナーゼKおよび阻害プロペプチドからなる不活性複合体から放出される、天然のプロテイナーゼKの酵素原前駆体を活性化する方法であって、界面活性を添加することによりそれが放出されることを特徴とする、方法。
- プロテイナーゼKの天然の酵素原前駆体を活性化する方法であって、0.1〜2%(w/v)の濃度でSDSが界面活性剤として添加されることを特徴とする、方法。
- 組換えプロテイナーゼKの製造方法であって、プロテイナーゼKの酵素原プロフォームが、インビトロ天然化により折りたたまれ、自己触媒的切断により活性形態に変換されることを特徴とする、方法。
- 単離され、可溶化された封入体由来のプロテイナーゼKの酵素原前駆体が、酸化的折りたたみにより天然の構造に変換され、すなわち、天然化され、続いて活性プロテイナーゼKが、界面活性剤を添加することによる自己触媒的切断により天然に折りたたまれた酵素原から得られ、ここで、酵素原前駆体が請求項1〜8いずれか記載の方法により天然化される、請求項13記載の組換えプロテイナーゼKの製造方法。
- 封入体が変性剤および還元剤により可溶化される請求項14記載の組換えプロテイナーゼKの製造方法。
- 6〜8M塩酸グアニジウムまたは8〜10M尿素が変性剤として添加され、50〜200mM DTTまたはDTEが還元剤として添加される請求項15記載の組換えプロテイナーゼKの製造方法。
- プロテイナーゼKの酵素原前駆体をコードする組換え核酸で宿主細胞を形質転換することによる組換えプロテイナーゼKの製造方法であって、
酵素原プロテイナーゼKが封入体の形態で宿主細胞において形成される様式で宿主細胞が培養され、
封入体が、続いて、単離され、プロテイナーゼKの酵素原前駆体が可溶化され、
プロテイナーゼKの酵素原前駆体が、続いて、請求項1〜8いずれか記載の方法により天然化され、および
天然化された酵素原プロテイナーゼKが請求項11または12記載の方法により活性化される、
ことを特徴とする、方法。 - 宿主細胞が原核細胞であることを特徴とする請求項13〜17いずれか記載の組換えプロテイナーゼKの製造方法。
- 宿主細胞が大腸菌であることを特徴とする請求項11〜18いずれか記載の組換えプロテイナーゼKの製造方法。
- 大腸菌における発現のために最適化された組換え酵素原プロテイナーゼKをコードするコドン最適化組換え核酸。
- 請求項20記載の組換え核酸を含有してなるベクター。
- 請求項21記載のベクターで形質転換された宿主細胞。
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