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JP2004521614A - アンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に導入する方法 - Google Patents

アンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に導入する方法 Download PDF

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JP2004521614A
JP2004521614A JP2002537851A JP2002537851A JP2004521614A JP 2004521614 A JP2004521614 A JP 2004521614A JP 2002537851 A JP2002537851 A JP 2002537851A JP 2002537851 A JP2002537851 A JP 2002537851A JP 2004521614 A JP2004521614 A JP 2004521614A
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JP
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alkyl
lipid
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cells
aryl
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JP2002537851A
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グリラット ゲベユー
ドナ ケイ. フォックス
マーサ ケイ. オギルビー
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インヴィトロジェン コーポレーション
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/87Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation
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Abstract

本発明は、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤を用いて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法に関する。特に、本発明は、臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)および少なくとも一つの中性脂質、特にジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)を含む脂質製剤を用いて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法に関する。本発明は、本発明を実施するためのキット、本発明を実施するための組成物、および本発明を実施している間に生成される組成物にも関する。さらに、本発明は、細胞の成長または増殖を阻害または防止する方法、および一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止する方法にも関する。

Description

【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤を用いて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法に関する。特に、本発明は、臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)および少なくとも一つの中性脂質、特にジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)を含む脂質製剤を用いて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法に関する。本発明は、本発明を実施するためのキット、本発明を実施するための組成物、および本発明を実施している間に生成される組成物にも関する。さらに、本発明は、細胞の成長または増殖を阻害または防止する方法、および一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止する方法にも関する。
【0002】
関連技術
アンチセンスオリゴヌクレオチドは当技術分野において、原核生物(ミズノ(Mizuno)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81:1966〜1970(1984))および真核生物(ヘイウッド(Heywood)、Nucleic Acids Res. 14:6771〜6772(1986))両方における遺伝子発現の天然の生体阻害物質であると記載されており、これらの配列はおそらく、相補的mRNA配列にハイブリダイズし、ハイブリダイゼーションによる翻訳の停止を引き起こすことによって機能する(ペイターソン(Paterson)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 74:4370〜4374(1987))
【0003】
アンチセンスオリゴヌクレオチドは、特定の遺伝子またはRNAメッセージに相補的となるように調製された短い合成DNAまたはRNAヌクレオチド分子である。これらのオリゴマーと標的DNAまたはmRNA配列への結合を通じて、遺伝子の転写または翻訳を選択的に阻止することができ、その遺伝子によって生じる疾患プロセスを停止させることができる(例えば、ジャック・コーエン(Jack Cohen)、「オリゴデオキシヌクレオチド、遺伝子発現のアンチセンス阻害物質(Oligodeoxynucleotides, Antisense Inhibitors of Gene Expression)」、CRC Press(1989)参照)。mRNAは細胞質内に位置することから、細胞に入るアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドに容易に接近可能と考えられる標的が提供される。したがって、この分野の研究の多くは、標的としてRNAに焦点をあてている。現在、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの使用は、インビトロおよび組織培養中での遺伝子発現の調節を探究するための有用なツールを提供する(ローゼンバーグ(Rothenberg)ら、J. Natl. Cancer Inst. 81:1539〜1544(1989))。
【0004】
アンチセンス療法は、細胞内に位置する標的ポリヌクレオチドに結合する外因性オリゴヌクレオチドの投与である。例えば、抗癌療法のためにアンチセンスオリゴヌクレオチドを全身投与することができる(国際公開公報第90/09180号)。対応する蛋白質の発現を阻害するために、アンチセンスオリゴヌクレオチドが患者に投与される。
【0005】
米国特許第5,279,833号は、核酸を動物細胞に導入するための試薬を記載している。その試薬は、ジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)などの中性脂質、および下記の式のアンモニウム塩などのカチオン性脂質を含む:
【化5】
Figure 2004521614
式中、Rは飽和または不飽和のC14からC18直鎖炭化水素鎖であり、R、RおよびRは互いに独立に水素、飽和もしくは不飽和のC〜C18直鎖炭化水素鎖またはアリール、例えば、ベンジルもしくはフェニルであり、Aはアニオンである。この特許は、好ましいアンモニウム塩として、臭化セチルジメチルエチルアンモニウムおよび臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)を記載している。
【0006】
リウ(Liu)ら、J. Biol. Chem. 272:11690〜11693(1997)は、薬物耐性ヒト乳癌(MCF−7’ADR)細胞のアンチセンスオリゴヌクレオチド治療を記載しており、アンチセンス混合物は、McCoyの5A無血清培地0.25ml中に20mg/mlのLIPOFECTACE(商標)を含む溶液Aと、McCoyの5A無血清培地0.25ml中に400nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む溶液Bとを合わせることによって調製された。LIPOFECTACE(商標)はDDABおよびDOPEを1:2.5の比で含む。しかし、開示されたLIPOFECTACE(商標)試薬の濃度(20mg/ml)は、溶解性の問題により達成不可能である。さらに、リウらは、トランスフェクションを製造者の指示に従って実施したと述べている。これに反して、LIPOFECTACE(商標)はアンチセンスオリゴヌクレオチドトランスフェクションのための説明書を含んでいない。
【0007】
米国特許第5,753,613号は、下記式Iのカチオン性化合物を含む、ポリアニオン性物質を細胞に導入するための組成物を記載している:
【化6】
Figure 2004521614
式中、RおよびRは独立にC アルキルであり、かつYおよびZは独立に−CHCHCHCHCH−、−CH=CHCHCHCH−、−CHCH=CHCHCH−、−CHCHCH=CHCH−、−CHCHCHCH=CH−、−CH=CHCH=CHCH−、−CH=CHCHCH=CH−、および−CHCH=CHCH=CH−であるが、ただしYおよびZが両方とも−CHCHCHCHCH−であることはなく;nおよびqは独立に3から7の整数であり;かつmおよびpは独立に4から9の整数であるが、ただしn+mおよびq+pの合計はそれぞれ10から14の整数であり、かつXはアニオンである。米国特許第5,753,613号は、これらの組成物を、例えばアンチセンスオリゴヌクレオチドを細胞に導入するために用いうることを記載している。さらに、DDABのトランスフェクション効率が低いことも記載されている。
【0008】
遺伝子発現を調節するためのアンチセンスオリゴヌクレオチドの使用には大きな可能性がある。しかし、アンチセンスオリゴヌクレオチドの有効性を制限することが多い因子には、非効率的な細胞取り込み、送達物質の毒性、および対照オリゴヌクレオチドに見られる非特異的効果が含まれる(ネッカーズ(Neckers)L.M.、「アンチセンス研究と応用(Antisense Research and Application)」、CRC Press(1993)451およびジャイルズ(Giles)R.V.、Current Opinions in Molecular Therapeutics 2:238〜252(2000))。したがって、アンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に導入するための効率的かつ非毒性の方法が、当技術分野において必要とされている。
【0009】
発明の概要
出願人らは、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質(下記)を含む脂質製剤が、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に導入するために理想的であることを見いだした。出願人らは、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む脂質製剤をアンチセンスオリゴヌクレオチドに接触させると、アンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に効率的に送達することを可能にする、アンチセンスオリゴヌクレオチドとの安定な複合体が形成されることを見いだした。さらに、前述の製剤を用いてのアンチセンスオリゴヌクレオチドの真核細胞への導入は、アンチセンス技術の分野における重大な問題である細胞毒性を誘導することなく達成することができる。したがって、本発明は、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
(a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質
【化7】
Figure 2004521614
(式中、
は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;
およびRは互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
(b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法を提供する。
【0010】
好ましい局面において、Rは飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である。もう一つの好ましい局面において、式IのRおよびRがC アルキルであり、かつRまたはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、RまたはRの他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない。
【0011】
さらに好ましい局面において、一つまたは複数の真核細胞は薬物耐性ヒト乳癌細胞ではない。
【0012】
また、本発明は、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
(a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の一つまたは複数の式IIのカチオン性脂質
【化8】
Figure 2004521614
(式中、
は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
(b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法を提供する。
【0013】
好ましい局面において、Rは飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である。もう一つの好ましい局面において、式IIのRまたはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない。
【0014】
特に、本発明は、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
(a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)および少なくとも一つの中性脂質を含む脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
(b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法を提供する。
【0015】
本発明は、好ましくは一つまたは複数のオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入するために用いられるキットにも関し、そのようなキットは好ましくは一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の本発明の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む。
【0016】
本発明は、本発明の方法を実施するための組成物、および本発明を実施している間に生成される組成物にも関する。そのような組成物は、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の本発明の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含んでいてもよい。
【0017】
さらに、本発明は、細胞の成長または増殖を阻害または防止する方法であって、
(a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
(b)該組成物を細胞の成長または増殖を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法を提供する。
【0018】
さらに、本発明は、一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止する方法であって、
(a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
(b)該組成物を該一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法を提供する。
【0019】
本発明の他の態様および利点は、一部は下記の説明中に示され、一部は説明から明らかとなるか、または本発明の実施によって明らかになると思われる。本発明の態様および利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘される成分および組み合わせによって実現および達成されると思われる。
【0020】
前述の一般的説明および下記の詳細な説明はいずれも、主張されるように、例示および説明のためのものにすぎず、本発明を制限するものではないことが理解されるべきである。
【0021】
好ましい態様の詳細な説明
出願人らは驚いたことに、アンチセンスオリゴヌクレオチドを真核細胞に導入するための、効率的かつ非毒性の方法を見いだした。したがって、本発明は、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
(a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質
【化9】
Figure 2004521614
(式中、
は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリールアルキル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;
およびRは互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され、ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
(b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法に関する。
【0022】
好ましくは、式IのRおよびRがC アルキルであり、かつRまたはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、RまたはRの他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない。好ましくは、一つまたは複数の細胞は薬物耐性ヒト乳癌細胞ではない。好ましくは1〜5個のアンチセンスオリゴヌクレオチド、より好ましくは1〜3個のアンチセンスオリゴヌクレオチド、特に一つのアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の脂質製剤と接触させる。
【0023】
好ましくは、Rは飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である。好ましくは、Rは飽和または不飽和のC12 24の直鎖炭化水素鎖であり;かつR、RおよびRは独立に水素、C 20アルキル、C 20アルケニル、C 20アルキニル、C 20ヘテロアルキル、C 20ヘテロアルケニル、C 20ヘテロアルキニル、C 12アリール(C 20)アルキルおよびC 12アリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される。より好ましくは、Rは飽和または不飽和のC14 20の直鎖炭化水素鎖であり;Rは水素、C 18アルキル、C 18アルケニル、C 18アルキニル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、フェニル(C 18)アルキルおよびフェニルからなる群より選択され;かつRおよびRは独立に水素、C アルキル、C アルケニル、C アルキニル、C ヘテロアルキル、C ヘテロアルケニル、C ヘテロアルキニル、フェニル(C )アルキル、特にベンジル、およびフェニルからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される。
【0024】
式Iのカチオン性脂質の有用な群には、RおよびRがいずれもC10 20飽和アルキル基である脂質が含まれる。
【0025】
式Iに含まれる本発明において有用なカチオン性脂質は下記式IIのカチオン性脂質である:
【化10】
Figure 2004521614
式中、
は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され、ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである。
【0026】
好ましくは、式IIのRまたはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない。
【0027】
好ましくは、式IIのRは飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である。好ましくは、式IIのRは飽和または不飽和のC12 24の直鎖炭化水素鎖であり;かつRは水素、C 20アルキル、C 20アルケニル、C 20アルキニル、C 20ヘテロアルキル、C 20ヘテロアルケニル、C 20ヘテロアルキニル、C 12アリール(C 20)アルキルおよびC 12アリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される。より好ましくは、Rは飽和のC14 20の直鎖炭化水素鎖であり、かつRはC 18アルキル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、およびフェニル(C 18)アルキルからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される。
【0028】
Aは任意の薬学的に許容されるアニオンである。これらのアニオンは有機でも無機でもよい。Aは好ましくはハロゲン、すなわちBr、Cl、F、Iであるか、またはAは硫酸塩、亜硝酸塩または亜硝酸塩である。
【0029】
好ましくは、式Iのカチオン性脂質は臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)である。
【0030】
好ましくは、脂質製剤は少なくとも一つの中性脂質を含む。本発明の製剤において用いることができる中性脂質の例は、例えば、ジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミド、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、およびコレステロールである。好ましくは、本発明の製剤は、ジオレイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、パルミトイルオレイルホスファチジルコリン、レシチンおよびリゾレシチンなどのジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミド、スフィンゴミエリン、ならびにコレステロールからなる群より選択される、少なくとも一つの中性脂質を含む。より好ましくは、中性脂質はアシル基に10〜24個の炭素原子を有するジアシルホスファチジルエタノールアミンである。より好ましくは、アシル基はラウロイル、ミリストイル、ヘプタデカノイル、パルミトイル、ステアロイルまたはオレイルである。特に、中性脂質はジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、パルミトイルオレイルホスファチジルエタノールアミン、ジヘプタデカノイルホスファチジルエタノールアミン、ジラウロイルホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン、ジステアロイルホスファチジルエタノールアミン、ベータ−リノレイル−ガンマ−パルミトイルホスファチジルエタノールアミン、およびベータ−オレイル−ガンマ−パルミトイルホスファチジルエタノールアミン、特にジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)である。
【0031】
式IまたはIIのカチオン性脂質の中性脂質に対する比は、用いる特定のカチオン性脂質に応じて広範に変動しうる。例えば、比は約1:10から約1:1、好ましくは約1:5から約1:2.5でありうる。
【0032】
アンチセンスオリゴヌクレオチドの式IまたはIIのカチオン性脂質に対する比は、脂質凝集体上の正電荷を飽和するほど高くてはならず、正電荷が飽和していると脂質凝集体の細胞表面への結合が欠如することになりうる。
【0033】
アンチセンスオリゴヌクレオチドが脂質製剤に接触する際に、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む脂質製剤は約0.1μg/ml〜約5mg/mlの量で存在していてもよい。好ましくは、脂質製剤は0.15μg/ml〜4.5mg/ml、より好ましくは0.15μg/ml〜4.2mg/ml、より好ましくは0.15μg/ml〜4.0mg/ml、より好ましくは0.2μg/ml〜3.7mg/ml、より好ましくは0.2μg/ml〜3.5mg/ml、より好ましくは0.2μg/ml〜3.2mg/ml、より好ましくは0.25μg/ml〜3.0mg/ml、より好ましくは0.25μg/ml〜2.8mg/ml、より好ましくは0.25μg/ml〜2.5mg/ml、より好ましくは0.25μg/ml〜2.3mg/ml、より好ましくは0.3μg/ml〜2.0mg/ml、より好ましくは0.3μg/ml〜1.8mg/ml、より好ましくは0.3μg/ml〜1.6mg/ml、より好ましくは0.3μg/ml〜1.4mg/ml、0.3μg/ml〜1.1mg/ml、より好ましくは0.35μg/ml〜0.8mg/ml、より好ましくは0.35μg/ml〜0.5mg/ml、0.35μg/ml〜0.3mg/ml、より好ましくは0.35μg/ml〜0.1mg/ml、より好ましくは0.35〜90μg/ml、より好ましくは0.35〜75μg/ml、より好ましくは0.35〜60μg/ml、より好ましくは0.35〜45μg/ml、より好ましくは0.35〜30μg/ml、より好ましくは0.35〜20μg/ml、より好ましくは0.35〜14μg/ml、より好ましくは0.7〜14μg/ml、より好ましくは約1〜14μg/ml、より好ましくは約2〜13μg/ml、より好ましくは約3〜13μg/ml、より好ましくは約4〜12μg/ml、特に約4.5〜12μg/mlの量で存在する。
【0034】
好ましい態様において、本発明は、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
(a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)および少なくとも一つの中性脂質を含む脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
(b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法に関する。
【0035】
好ましくは、中性脂質はアシル基に10〜24個の炭素原子を有するジアシルホスファチジルエタノールアミンであり、より好ましくは、ジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)である。好ましくは、本発明の方法におけるDDAB:DOPEの比は約1:5から約1:1、より好ましくは約1:2.5である。好ましくは、DDABおよびDOPEを1:2.5の比で含む脂質製剤の最終濃度は、5.6〜11.2μg/mlである。
【0036】
本発明は、好ましくは一つまたは複数のオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入するために用いられるキットにも関する。そのようなキットは好ましくは一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の本発明の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む。より好ましくは、そのようなキットは、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分とを含む。そのようなキットは、一つまたは複数の細胞標的化賦活剤、取り込み賦活剤、内部移行賦活剤、核標的化賦活剤および発現賦活剤をさらに含むこともできる。
【0037】
本発明は、本発明の方法を実施するための組成物、および本発明を実施している間に生成される組成物にも関する。そのような組成物は、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の本発明の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含んでいてもよい。好ましくは、そのような組成物は、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される一つまたは複数の追加の成分とを含む。そのような組成物は、一つまたは複数の細胞標的化賦活剤、取り込み賦活剤、内部移行賦活剤、核標的化賦活剤および発現賦活剤をさらに含むこともできる。
【0038】
さらに、本発明は、細胞の成長または増殖を阻害または防止する方法であって、
(a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
(b)該組成物を細胞の成長または増殖を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法に関する。
【0039】
さらに、本発明は、一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止する方法であって、
(a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
(b)該組成物を該一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法に関する。
【0040】
DDABなどのいくつかの式Iの化合物は市販されている。式Iの化合物は、当業者には公知の方法により、標準的合成反応を用いて調製することができる(マーチ(March)、「上級有機化学(Advanced Organic Chemistry)」、第4版、Wiley−Interscience、ニューヨーク州ニューヨーク(1992)参照)。例えば、R〜Rが同じまたは異なる式Iの化合物は、C10 100アミン、好ましくはC10 30アミンを、アミンの還元的アルキル化を引き起こす条件下、ホルムアルデヒドおよびシアノボロ水素化ナトリウムで処理して三級アミンとし、これをさらに、例えば任意で置換された臭化アルキルと反応させて四級アンモニウム塩とすることにより調製可能である。さらに、式Iの化合物は、脂肪酸を、例えば塩化オキサリル、塩化チオニル、p−TsCl、PClまたはPClにより対応する酸塩化物に変換し、酸塩化物を任意で置換されたアミンと反応させて対応するアミドとすることにより調製可能である。アミドの、例えば水素化アルミニウムリチウムによる還元により、二級アミンが得られる。二級アミンをさらに、任意で置換されたハロゲン化アルキルで処理して、四級アンモニウム塩とする。次いで、アニオン交換を実施して、所望の薬学的に許容されるアニオンを有するカチオン性脂質を得ることができる。
【0041】
特定の式Iのカチオン性脂質は、本発明の方法に用いるためには、生理的溶媒への溶解性が不十分な場合がある。当業者であれば、そのような化合物の水性溶媒中への溶解性を高めるために、エタノールを共溶媒として用いるなどの、当技術分野で利用可能な様々な技術があることを理解すると思われる。そのような方法は、過度の実験を行わずとも、本明細書に記載の化合物に容易に適用することができる。
【0042】
本発明の方法において、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質を、任意で少なくとも一つの中性脂質と組み合わせて用いて、アンチセンスオリゴヌクレオチドを標的細胞にインビトロまたはインビボのいずれかで導入するのに適したリポソーム、ミセルおよび他の脂質凝集体を調製する。そのような脂質凝集体はポリカチオン性であり、アンチセンスオリゴヌクレオチドと安定な複合体を形成することができる。脂質凝集体オリゴヌクレオチド複合体は細胞と相互作用し、アンチセンスオリゴヌクレオチドの細胞による吸収および取り込みを可能にする。
【0043】
一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含むリポソームおよびミセルは、当技術分野において公知の方法によって調製することができる。中性脂質の選択は一般に、例えばリポソームのサイズおよび血流中のリポソームの安定性を考慮して行う。リポソームは一般に、脂質を水性溶媒中で超音波処理することにより、乾燥脂質層の緩衝液への再懸濁により、または有機溶媒に溶解した脂質の最適な緩衝液に対する透析により形成することができる。リポソーム調製のもう一つの方法は、マイクロフラダイゼーション(microfluidization)を用いることである。この方法では、一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を、クロロホルムなどの有機溶媒中で混合する。有機溶媒を蒸発により除去して、脂質フィルムとする。脂質フィルムを水で水和し、マイクロフラダイザー(microfluidizer)を通過させる。適当な比率を選択することにより、様々なサイズのリポソームを調製することができる。例えば、リポソームは、ソカ(Szoka)ら、Ann. Rev. Biophys. Bioeng. 9:467(1980)、米国特許第4,235,871号、第4,501,728号、および第4,837,028号、教科書の「リポソーム(Liposomes)」、マルクJ.オストロ(Marc J. Ostro)編、Marcel Dekker, Inc.、ニューヨーク、1983、第1章、ならびにホープ(Hope)ら、Chem. Phys. Lip. 40:89(1986)に記載のとおりに調製することができる。
【0044】
リポソーム調製の後、所望の範囲で、比較的狭い分布のリポソームサイズを得るために、リポソームのサイズを揃えることもできる。リポソームを所望のサイズに揃えるために、いくつかの技術が利用可能である。サイズを揃える一つの方法が、例えば、米国特許第4,737,323号に記載されている。リポソームは典型的には、直径250オングストローム単位から数マイクロメートルの範囲であり(赤血球の直径はおよそ10マイクロメートルである)、通常は溶液中に懸濁される。リポソームは二つの標準形を有している:すなわち、液体によって分離されたいくつかの脂質二重層で形成された「タマネギ様」多重層小胞(MLV)、および完全に液体の核を取り囲む単一の二重層を有する単層小胞である。単層小胞は典型的には小さい(SUV)か、または大きい(LUV)かで特徴付けられる。
【0045】
適当な環境では、リポソームはほとんどいかなる細胞種にも吸着することができる。いったん吸着されれば、リポソームはいくつかの細胞によってエンドサイトーシスにより取り込まれるか、または飲み込まれうる。吸着されたリポソームはまた、脂質を細胞膜と交換することもでき、時には細胞と融合しうることもある。融合が起これば、リポソーム膜は細胞膜に統合され、リポソームの水性内容物は細胞内液に溶け込む。
【0046】
リポソームのエンドサイトーシスは限定された細胞群、すなわち食細胞または異物粒子を摂取することができる細胞で起こる。食細胞がリポソームを取り込むと、細胞は球体をリソソームとして知られる細胞下小器官に移動させ、そこでリポソーム膜は分解されると考えられる。リソソームから、リポソーム脂質成分は外向きに移動して細胞膜の一部となり、リソソームでの分解に抵抗性の他のリポソーム成分(特定の医薬品など)は細胞質に入ると考えられる。
【0047】
脂質交換は個々の脂質分子のリポソームから原形質膜中への移動を含む(逆もまた同じ)。脂質交換では、リポソームの水性内容物は細胞に入らない。脂質交換が起こるためには、リポソームの脂質は標的細胞に関して特定の化学的性質を有していなければならない。リポソームの脂質が細胞膜に連結した後は、脂質は膜中に長期間とどまることもでき、または様々な細胞内の膜に再分布することもできる。
【0048】
非常に薄い溶液中では、リポソームの代わりに脂質ミセルが生成する。
【0049】
本発明の方法において、式Iのカチオン性脂質は、細胞標的化、取り込み、内部移行、核標的化および発現を増強するために、さらに蛋白質、ペプチド、成長因子などの様々な有用な分子および物質に結合する、それらと混合する、またはそれらと共に用いることができる。例えば、米国特許第5,521,291号、第5,547,932号、および第5,693,509号を参照のこと。
【0050】
本発明の方法は、動物細胞、ヒト細胞、昆虫細胞、鳥類細胞、魚類細胞、哺乳類細胞などを含む真核細胞または組織のインビトロおよびインビボトランスフェクションに適用することができる。本発明の方法は、オリゴヌクレオチドの細胞または組織への導入を必要とする、いかなる治療法においても有用である。本発明の方法において、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドをまず、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する。例えば、接触は凝集体形成(カチオン性および中性脂質から)前または最初の脂質凝集体形成後に行うことができる。好ましい態様において、カチオン性脂質および任意の中性脂質の脂質凝集体をまず形成し、次いで一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドと接触させる。アンチセンスオリゴヌクレオチドは典型的には、負に荷電したアンチセンスオリゴヌクレオチドと正に荷電した脂質凝集体表面との間のイオン引力の結果、脂質凝集体表面に結合すると考えられる。典型的には、複合体を形成することになるアンチセンスオリゴヌクレオチドと脂質凝集体との間の接触は、約15℃から約45℃の温度、好ましくは室温で実施する。複合体形成を完了するのに要する時間は、温度ならびにアンチセンスオリゴヌクレオチドおよび脂質凝集体自体の性質に応じて異なると考えられる。ほぼ室温の接触温度を用いた場合、複合体を形成する時間は約15分から約1時間である。または、アンチセンスオリゴヌクレオチドを、本発明のカチオン性脂質および任意の中性脂質から調製されたリポソームの内部に、当業者には公知の方法によって組み込むこともできる。一つの方法はカプセル封入を含み、様々な技術によって実施することができる。
【0051】
アンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体の形成後、複合体をトランスフェクトする細胞に接触させる。いったん吸着されれば、複合体を含む脂質凝集体は、前述のとおり細胞の一部によってエンドサイトーシスされるか、細胞膜と脂質を交換するか、または細胞と融合することができる。複合体のオリゴヌクレオチド部分の移動または組込みは、前述の経路の一つを介して起こりうる。特に、リポソームの融合が起こる場合、リポソームの膜およびアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体は細胞内液と一緒になる。細胞とアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体との間の接触は、インビトロで実施する場合には、生物学的に適合性の培地中で行うことになる。脂質の濃度は大きく変動しうる。細胞のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体での処理は一般に、生理的温度(約37℃)で1時間から約6時間、好ましくは2時間から4時間実施することになる。インビトロでの適用のために、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、培養で増殖されたいかなる真核細胞に対しても送達することができる。細胞は好ましくは哺乳類細胞、より好ましくはヒト細胞である。
【0052】
定義
有用なアルキル基には、直鎖および分枝C 18アルキル基、好ましくはC 10アルキル基、より好ましくはC アルキル基が含まれる。典型的なC 18アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシルおよびオクタデシル基が含まれる。
【0053】
有用なアルケニル基は、C 18アルケニル基、好ましくはC 10アルケニル基、より好ましくはC アルケニル基である。典型的なC 18アルケニル基には、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ヘキセニル、オクテニル、デセニル、ドデセニル、テトラデセニル、特に9−テトラデセニル、ヘキサデセニル、特に9−ヘキサデセニル、およびオクタデセニル、特に9−オクタデセニル基が含まれる。
【0054】
有用なアルキニル基は、C 18アルキニル基、好ましくはC 10アルキニル基、より好ましくはC アルキニル基である。典型的なC 18アルキニル基には、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ヘキシニル、オクチニル、デシニル、ドデシニル、テトラデシニル、ヘキサデシニル、およびオクタデシニル基が含まれる。
【0055】
典型的なヘテロアルキル基には、一つまたは複数のCH基がOまたはSで置き換わっている前述のC 18アルキル基のいずれかが含まれる。
【0056】
典型的なヘテロアルケニル基には、一つまたは複数のCH基がOまたはSで置き換わっている前述のC 18アルケニル基のいずれかが含まれる。
【0057】
典型的なヘテロアルキニル基には、一つまたは複数のCH基がOまたはSで置き換わっている前述のC 18アルキニル基のいずれかが含まれる。
【0058】
典型的なアルキルアミノアルキル基は、R−NH−R(RおよびRは前述のアルキレン基である)である。
【0059】
有用なアリール基は、C 14アリール、特にC 10アリールである。典型的なC 14アリール基には、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントラニル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニルおよびフルオレニル基が含まれる。
【0060】
有用なアリールアルキル基には、前述のC 14アリール基のいずれかで置換された前述のC 18アルキル基のいずれかが含まれる。有用な値にはベンジル、フェネチルおよびナフチルメチルが含まれる。
【0061】
有用なアリールアルケニル基には、前述のC 14アリール基のいずれかで置換された前述のC 18アルケニル基のいずれかが含まれる。
【0062】
有用なアリールアルキニル基には、前述のC 14アリール基のいずれかで置換された前述のC 18アルキニル基のいずれかが含まれる。有用な値にはフェニルエチニルおよびフェニルプロピニルが含まれる。
【0063】
有用なハロまたはハロゲン基には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。
【0064】
有用なハロアルキル基には、一つまたは複数のフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子で置換されたC 10アルキル基、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチルおよびトリクロロメチル基が含まれる。
【0065】
有用なヒドロキシアルキル基には、ヒドロキシで置換されたC 10アルキル基、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基が含まれる。
【0066】
有用なアルコキシ基には、前述のC 10アルキル基の一つで置換された酸素が含まれる。
【0067】
有用なアルキルチオ基には、前述のC 10アルキル基の一つで置換された硫黄が含まれる。
【0068】
有用なアシルアミノ基は、アミノ窒素に結合された任意のアシル基、特にC アルカノイルまたはC 10アリール(C )アルカノイル、例えばアセトアミド、プロピオンアミド、ブタノイルアミド、ペンタノイルアミド、ヘキサノイルアミド、およびベンゾイルである。
【0069】
有用なアシルオキシ基は、オキシ(−O−)基に結合された任意のC アシル(アルカノイル)基、例えばアセトキシ、プロピオノイルオキシ、ブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシなどである。
【0070】
有用なアルキルアミノおよびジアルキルアミノ基は−NHRおよび−NR10(RおよびR10はC 10アルキル基である)である。
【0071】
アミノカルボニル基は−C(O)NHである。
【0072】
有用なアルキルチオール基には、−SH基で置換された前述のC 10アルキル基のいずれかが含まれる。
【0073】
カルボキシ基は−COOHである。
【0074】
ウレイド基は−NH−C(O)−NHである。
【0075】
アミノ基は−NHである。
【0076】
、R、RよびR上の任意の置換基には、前述のハロゲン、ハロ(C )アルキル、C アルキル、C アルケニル、C アルキニル、ヒドロキシ(C )アルキル、アミノ(C )アルキル、カルボキシ(C )アルキル、アルコキシ(C )アルキル、ニトロ、アミノ、ウレイド、アシルアミノ、ヒドロキシ、チオール、アシルオキシ、アルコキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、およびC アルキルチオール基のいずれかが含まれる。好ましい任意の置換基には:ヒドロキシ(C )アルキル、アミノ(C )アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C アルキル、アルコキシ、チオールおよびアミノが含まれる。
【0077】
薬学的に許容されるアニオン:薬学的調製物において非毒性の塩を提供する、無機または有機酸のアニオン。
【0078】
アンチセンスオリゴヌクレオチド:アンチセンスオリゴヌクレオチドは、特定のmRNAの配列に相補的なヌクレオチド配列を含むDNAもしくはRNA分子またはDNAもしくはRNA分子の誘導体である。アンチセンスオリゴヌクレオチドは特定のmRNAの相補的配列に結合し、mRNAの翻訳を阻害または防止する。そのようなDNAおよびRNA分子の誘導体が多数知られている。例えば、米国特許第6,031,086号、第5,929,226号、第5,886,165号、第5,693,773号、第6,054,439号、第5,919,772号、第5,985,558号、第5,595,096号、第5,916,807号、第5,885,970号、第5,877,309号、第5,681,944号、第5,602,240号、第5,596,091号、第5,506,212号、第5,521,302号、第5,541,307号、第5,510,476号、第5,514,787号、第5,543,507号、第5,512,438号、第5,510,239号、第5,514,577号、第5,519,134号、第5,554,746号、第5,276,019号、第5,286,717号、第5,264,423号、ならびに国際公開公報第96/35706号、国際公開公報第96/32474号、国際公開公報第96/29337号(チオノトリエステル修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドホスホロチオエート)、国際公開公報第94/17093号(オリゴヌクレオチドアルキルホスホネートおよびアルキルホスホチオエート)、国際公開公報第94/08004号(オリゴヌクレオチドホスホチオエート、メチルホスフェート、ホスホラミデート、ジチオエート、架橋ホスホロチオエート、架橋ホスホラミデート、スルホン、スルフェート、ケト、ホスフェートエステルおよびホスホロブチルアミン(ファンデルクロール(van der Krol)ら、Biotech. 6:958〜976(1988);ウールマン(Uhlmann)ら、Chem. Rev. 90:542〜585(1990))、国際公開公報第94/02499号(オリゴヌクレオチドアルキルホスホノチオエートおよびアリールホスホノチオエート)、および国際公開公報第92/20697号(3’末端キャップ構造を有するオリゴヌクレオチド)参照。さらに、有用なアンチセンスオリゴヌクレオチドには、S−オリゴヌクレオチド(ホスホロチオエート誘導体またはS−オリゴ(ジャック・コーエン、「オリゴデオキシヌクレオチド、遺伝子発現のアンチセンス阻害剤(Oligodeoxynucleotides, Antisense Inhibitors of Gene Expression)」CRC Press(1989)参照)などの誘導体が含まれ、これらは例えばアイヤー(Iyer)ら(J. Org. Chem. 55:4693〜4698(1990)およびJ. Am. Chem. Soc. 112:1253〜1254(1990))によって記載されたとおりに調製することができる。
【0079】
相補的DNA(cDNA):「相補的DNA」または「cDNA」遺伝子には、mRNAの逆転写によって合成され、介在配列(イントロン)が除去された組換え遺伝子が含まれる。
【0080】
真核細胞:真核細胞は、任意の種および任意の起源由来であってもよい。真核細胞の種類には、一次細胞、腫瘍細胞または不死化細胞株由来の上皮細胞、線維芽細胞、神経細胞、造血細胞などが含まれる。そのような細胞の起源には、ヒト、イヌ、マウス、ハムスター、ネコ、ウシ、ブタ、サル、類人猿、ヒツジ、魚類、昆虫、真菌などの任意の動物、ならびに作物、観賞植物および樹木を含む任意の植物が含まれる。
【0081】
送達とは、所望の化合物が最終的に標的細胞内、または標的細胞膜内もしくは膜上に位置するように、所望の化合物が標的細胞に輸送される方法を意味する。本発明の化合物の多くの使用において、所望の化合物は標的細胞によって容易には取り込まれず、脂質凝集体を介しての送達が所望の化合物を細胞内に運ぶ手段である。特定の使用において、特にインビボ条件下で、特定の種類の標的細胞への送達が好ましく、本発明の化合物によって促進することができる。
【0082】
脂質凝集体とは、中性脂質と混合されたカチオン性脂質の、単層および多重層両方のすべての種類のリポソーム、ならびにミセルおよびより無定型の凝集体を含む包括的用語である。
【0083】
標的細胞とは、脂質凝集体を所望の化合物の担体として用い、所望の化合物を送達する任意の細胞を意味する。
【0084】
導入とは、例えばトランスフェクション、形質転換、および送達を含むことが意図される。
【0085】
トランスフェクション:トランスフェクションは、本明細書においてアンチセンスオリゴヌクレオチドが細胞中で発現されるか、または細胞中で生物機能を有するような、アンチセンスオリゴヌクレオチドの標的細胞への送達を意味するために用いられる。「発現」という用語は、一過的発現および安定発現の両方を含むが、これらに限定されることはない、細胞内での核酸の機能的存在のいかなる出現も意味する。機能的局面は、オリゴヌクレオチドまたは蛋白質送達による発現の阻害を含む。
【0086】
キットとは、トランスフェクションまたは蛋白質発現キットを意味する。そのようなキットは好ましくは、一つまたは複数のオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入するために用いられる。そのようなキットは好ましくは、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の本発明の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤などからなる群より選択される少なくとも一つの化合物を含む。そのようなキットは、バイアル、試験管などの一つまたは複数の容器手段を密封状態で受け取るための、区画化された運搬手段を含んでいてもよい。そのような容器手段はそれぞれ、トランスフェクションを実施するために必要な成分または成分の混合物を含む。
【0087】
本発明は、下記の実施例によってさらに明らかになると思われるが、これらは純粋に本発明を例示するためのものである。実施例で用いられるすべての試薬および培地は、特に記載がない限り、Invitrogen Corporation, Life Technologies Division(メリーランド州ロックビル)から入手した。
【0088】
実施例
オリゴヌクレオチドの合成
ヒトc−myc mRNAの開始コドンに相補的なアンチセンスホスホロチオエートオリゴヌクレオチド
Figure 2004521614
および同一の塩基組成物を無作為の順に含むスクランブルホスホロチオエートオリゴヌクレオチド
Figure 2004521614
の合成および高速液体クロマトグラフィ(HPLC)精製を、ウィックストロム(Wickstrom)ら(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 85:1028〜1032(1988)およびCancer Res. 52:6741〜6745(1992))によって記載されたとおりに実施した。
【0089】
ヒトc−rafの開始コドンに相補的なアンチセンスホスホロチオエートオリゴヌクレオチド
Figure 2004521614
および7bpミスマッチホスホロチオエートオリゴヌクレオチド
Figure 2004521614
の合成および高速液体クロマトグラフィ(HPLC)精製を、モニア(Monia)ら(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93:15481〜15484(1996))によって記載されたとおりに実施した。
【0090】
細胞培養
すべての細胞株は、記載されたすべての実験で5%CO雰囲気下、37℃の加湿インキュベーター中、サブコンフルエントなレベルで、20継代未満で維持した。トランスフェクションのために、細胞を血清含有培地中、特定の培養密度(Hela & HeLaS3:2000細胞/ウェル、HEK293:3000細胞/ウェル、CHOKI & CHO−S:1000細胞/ウェル、K562:1200細胞/ウェル)で96穴マイクロプレートに播種した。接着細胞はトランスフェクションの24時間前に播種し、懸濁細胞はトランスフェクションの4時間前に播種した。HeLa細胞以外、すべての細胞を無血清増殖培地で一回洗浄し、次いで無血清増殖培地または試験されたトランスフェクション試薬およびオリゴヌクレオチドを含む混合物で4時間処理した。4時間後、3X血清を含む適当な増殖培地を細胞に加えた。
【0091】
HeLa細胞は、10%(v/v)熱不活化保証ウシ胎仔血清(FBS)を含む高グルコースダルベッコ(Dulbecco)改変イーグル培地(DMEM:4500mg/Lグルコース、862mg/L L−アラニル−L−グルタミン、110mg/Lピルビン酸ナトリウム)中で増殖させた。
【0092】
ヒト上皮性腎(HEK293)細胞は、10%(v/v)熱不活化保証ウシ胎仔血清(FBS)および0.1mM非必須アミノ酸(NEAA)を含む高グルコースダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で平板培養した。
【0093】
チャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1、接着性)細胞および懸濁培養用に適合させた(CHO−S)細胞は、0.1mM NEAA、1%プロリン、および10%(v/v)熱不活化保証ウシ胎仔血清(FBS)を含む高グルコースDMEM、10%FBS中で増殖させた。
【0094】
HeLaS3(懸濁培養用に適合)は、アール(Earle)塩、10%(v/v)熱不活化ウマ血清、および4mM L−グルタミンを含む最小必須培地(S−MEM)中で増殖させた。
【0095】
K562は、10%(v/v)熱不活化保証ウシ胎仔血清(FBS)を含むイスコフ(Iscove)改変ダルベッコ培地(IMDM:4500mg/Lグルコース、862mg/L L−アラニル−L−グルタミン、110mg/Lピルビン酸ナトリウム)中で増殖させた。
【0096】
実施例1
細胞株HeLa、CHO−K1、CHO−S、293F、K562およびHeLaS3をトランスフェクトし、c−mycアンチセンスオリゴヌクレオチドに対する特異的反応を試験して、アンチセンスオリゴヌクレオチドの非毒性で特異的な送達手段としてのTR0(カチオン性脂質、臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)およびジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)の1:2.5w/wリポソーム製剤)の効力を調べた。TR0はLIPOFECTACE(商標)として市販されている。
【0097】
トランスフェクション法
トランスフェクションの前日に、細胞を96穴プレート中、前述の各細胞株に従い、最適な播種密度で平板培養した。これらの実験中、抗生物質は用いなかった。オリゴヌクレオチド200nM(最終量100μlで計算した濃度)をOPTI−MEM I還元血清培地16μlに加えた。第二のチューブで、TR0をOPTI−MEM I還元血清培地中で1:5に希釈し、室温で5〜10分間インキュベートした。希釈したTR0を希釈したオリゴヌクレオチドに加え(ウェルごとに加えたTR0の最終濃度は8.4μg/ml)、ゆっくり混合し、室温で15分間インキュベートした。複合したTR0およびオリゴヌクレオチド20μlを、新鮮無血清培地80μlを含む洗浄細胞に加えた。複合体を無血清培地中、37℃で4時間インキュベートした。3X血清含有培地を加えて、最終濃度を1X血清とした。トランスフェクション後48時間の時点で複合体を除去し、細胞を洗浄し、新鮮増殖培地を加えた。トランスフェクション後24時間、48時間、および72時間の時点で、細胞の増殖阻害について試験した。アンチセンスおよびスクランブルホスホロチオエートオリゴヌクレオチドをいずれも前述のとおりにトランスフェクトした。対照試料をオリゴヌクレオチドなし、またはオリゴヌクレオチドおよびTR0なしで、同様に調製した。TR0の至適濃度は5.6μg/mlから11.2μg/mlの間であることが判明した。
【0098】
細胞増殖の測定
増殖を、代謝活性に反応して蛍光または吸光度いずれかの計測器で検出可能なシグナルを生じる非毒性酸化還元指示薬のalamarBlue(商標)(Trek Diagnostics、オハイオ州ウエストレーク)により測定した。alamarBlue(商標)をトランスフェクション後48時間の時点で反応物の最終量の10%で細胞に加えた。各ウェルの吸光度を、Molecular Devices Vmax(登録商標)マイクロプレート読み取り機およびSOFTmax(登録商標)Pro3.1ソフトウェア(Molecular Devices、カリフォルニア州サニーベール)を用いて570nmおよび600nmの2波長で読み取った。プレートをCOインキュベーターに入れ、ボイティック−ハービン(Voytik−Harbin)ら(J. Cell. Biochem. 67:478〜491(1997))に従って24時間、48時間、および72時間の時点で読み取りを行った。細胞増殖阻害の割合(%)を、未処理対照細胞に対する試料の相対吸光度で求めた。
【0099】
結果
トランスフェクション後72時間の読み取り結果を図1に示している。数字はalamarBlue(商標)のプロトコルに従って示している。結果は平均±SEMで表している。各試験は最低三つの別々の実験で行った8回の重複測定の平均を示している。
【0100】
結果は、c−myc開始コドンを標的とするTR0複合ODNにより、細胞の増殖および生存の著しい低下が引き起こされることを示す。六つの異なる細胞株において、TR0は未処理細胞に比べて一貫して増殖の特異的阻害を示した。HeLa細胞では、阻害は未処理試料の95%にもおよんだ。細胞株間で見られた効果の大きさのばらつきは、特定の細胞株のc−mycダウンレギュレーションに対する感受性に相関するものとして理解することができる。重要なことに、TR0またはスクランブルODN複合TR0のいずれでも、これらの複合体で細胞毒性は見られなかった。
【0101】
実施例2
下記のトランスフェクション試薬を用いて、HeLa細胞株をトランスフェクトし、c−mycアンチセンスオリゴヌクレオチドへの特異的反応について試験した。
【0102】
TR1(LIPOFECTIN(商標)):LIPOFECTIN(商標)(カチオン性脂質、塩化N−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム(DOTMA)およびジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE膜ろ過水溶液)の1:1w/wリポソーム製剤)をOPTI−MEM Iで希釈し、複合体形成前に室温で30分間インキュベートした。加えたLIPOFECTIN(商標)の最終濃度は0.3μl/mLであった。
【0103】
TR2(CellFECTIN(商標)):ウェルごとに加えたCellFECTIN(商標)(カチオン性脂質、テトラメチルパルミチルスペルミン(TMTPS)およびDOPEの1:1.5M/Mリポソーム製剤)の最終濃度は0.2μg/mLであった。
【0104】
TR3(DMRIE−C(商標)):ウェルごとに加えたDMRIE−C(商標)(カチオン性脂質、臭化N−(2−ヒドロキシエチル)−N,N−ジメチル−2,3−ビス(テトラデシルオキシ)−1−プロパンアミニウム(DMRIE)およびコレステロールの1:1M/Mリポソーム製剤)の最終濃度は0.15μg/mLであった。
【0105】
TR4(LipofectAMINE(商標)):ウェルごとに加えたLipofectAMINE(商標)(ポリカチオン性脂質、2,3−ジオレイルオキシ−N−[2−スペルミンカルボキサミド)エチル]−N,N−ジメチル−1−プロパンアミニウム(DOSPA)およびDOPEの3:1w/wリポソーム製剤)の最終濃度は0.3μg/mLであった。
【0106】
TR5(LipofectAMINE 2000(商標)):ウェルごとに加えたLipofectAMINE 2000(商標)の最終濃度は0.2μg/mLであった。
【0107】
トランスフェクションおよび細胞増殖の測定は、実施例1に記載の方法に従った。トランスフェクション後72時間の読み取り結果を図2に示している。数字はalamarBlue(商標)のプロトコルに従って示している。結果は平均±SEMで表している。各試験は最低三つの別々の実験で行った8回の重複測定の平均を示している。比較のために実施例1からのTR0の結果を図2に示している。
【0108】
図2には、TR0は細胞の増殖および生存の最大の低下が引き起こされ、毒性効果はほとんど、またはまったくなかったことが示される。試験した他の五つのトランスフェクション試薬のうち、TR1のみが増殖の特異的阻害を示した。しかし、TR1は未処理試料に比べて増殖を40%阻害したにすぎなかった(TR0では95%の阻害が見られた)。TR2およびTR3は、アンチセンス/TR複合体およびスクランブル/TR複合体の両方で増殖阻害を示した。この結果より、非特異的効果は望ましくないため、これらの試薬はアンチセンス研究で生育可能であるとして効果的に排除される。TR4およびTR5と形成された複合体はアンチセンスの標的化に対して反応を示さなかった。
【0109】
実施例3
ウェスタンブロット分析
TR0/ODN複合体のc−Raf蛋白質発現を阻害する能力を、ウェスタンブロット分析により試験した。トランスフェクションは、6穴プレートで、60,000細胞/ウェルで培養したHeLa細胞を用いて実施した。細胞を200nMのTR0複合c−rafアンチセンスまたはミスマッチオリゴヌクレオチド(希釈していない試薬を最終量3μl/ウェルで加えた)で6時間処理した。ラウ(Lau)ら(Oncogene 16:1899〜1902(1998))によって記載された方法に従い、同じ処理を24時間後に繰り返した。上清を新しい微量遠心管に移した。
【0110】
免疫ブロット分析のために、細胞を24時間および48時間の時点で回収し、Ca++およびMg++を含まない1X PBSで洗浄した。細胞抽出物を沸騰溶解緩衝液1mL(1%SDS、1.0mMオルトバナジン酸ナトリウム(Sigma−Aldrich、ミズーリ州セントルイス)、および10mMトリス−HCl、pH7.4)を用いて調製した。典型的には、次いで約400ngの蛋白質を4〜12%NuPage(登録商標)Bis−トリスSDS−ポリアクリルアミドミニゲル(Invitrogen Corporation、カリフォルニア州カールスバッド)上の電気泳動により分離した。ニトロセルロースに転写後、膜をc−Rafキナーゼ蛋白質を特異的に認識するモノクローナル抗体(BD Transduction Laboratories、ニュージャージー州フランクリンレークス)を1:1,000希釈で用いて1時間処理した。検出は、WesternBreeze(商標)キット(Invitrogen Corporation、カリフォルニア州カールスバッド)およびヤギ抗マウス抗体(BD Transduction Laboratories、ニュージャージー州フランクリンレークス)で実施した。オリゴヌクレオチドなしのTR0だけで処理した対照試料を適宜に調製した。
【0111】
処理後48時間の結果を図3に示している。c−Rafの阻害はTR0/アンチセンスc−raf複合体存在下でのみ認められた。未処理試料、TR0単独、またはTR0/ミスマッチODN複合体で処理した試料では、c−Raf発現の阻害は見られなかった。
【0112】
当業者であれば、特定の態様が例示および記載されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な改変および変更が加えられうることを理解すると思われる。
【0113】
本明細書に開示された本発明の明細および実施を考慮することにより、本発明の他の態様が当業者には明らかになると思われる。明細および実施例は例示にすぎないと考えられ、本発明の真の範囲および精神は添付の特許請求の範囲によって示されることが意図される。本明細書において引用されるすべての刊行物、特許出願、および特許は全体が参照として本明細書に組み入れられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異なる細胞株におけるTR0/anti−c−−myc複合体の増殖阻害を示すグラフである。黒い棒は未処理試料を示す。白い棒は脂質のみを投与し、オリゴヌクレオチドは投与していない細胞を表す。網掛け棒は混合対照を投与した細胞を表す。斑点棒はアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与した棒を表す。
【図2】様々なトランスフェクション試薬の機能的オリゴヌクレオチドトランスフェクションを仲介する能力を比較した図である。黒い棒は未処理試料を示す。白い棒は脂質のみを投与し、オリゴヌクレオチドは投与していない細胞を表す。網掛け棒は混合対照を投与した細胞を表す。斑点棒はアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与した棒を表す。
【図3】アンチセンス(AS)またはミスマッチ(MM)オリゴヌクレオチドで処理したHeLa細胞におけるc−Raf蛋白質発現の免疫ブロット分析を、未処理対照と比較して示す図である。レーン1は未処理HeLa細胞からの細胞抽出物である。レーン2はTR0を投与したが、ODNは投与していない細胞抽出物である。レーン3はTR0/c−rafへのアンチセンスODN複合体を投与した細胞抽出物で、レーン4はTR0/ミスマッチ対照ODN複合体である。

Claims (39)

  1. 一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
    (a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質
    Figure 2004521614
    (式中、
    は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
    は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;
    およびRは互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
    Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
    および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
    (b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法。
  2. およびRがC アルキルであり、かつRまたはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、RまたはRの他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない、請求項1に記載の方法。
  3. 一つまたは複数の細胞が薬物耐性ヒト乳癌細胞ではない、請求項1に記載の方法。
  4. が飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である、請求項1に記載の方法。
  5. が飽和または不飽和のC12 24の直鎖炭化水素鎖であり;かつR、RおよびRが独立に水素、C 18アルキル、C 18アルケニル、C 18アルキニル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、C 12アリール(C 18)アルキルおよびC 12アリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される、請求項4に記載の方法。
  6. が飽和または不飽和のC14 20の直鎖炭化水素鎖であり;Rが水素、C 18アルキル、C 18アルケニル、C 18アルキニル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、フェニル(C 18)アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;かつRおよびRは独立に水素、C アルキル、C アルケニル、C アルキニル、C ヘテロアルキル、C ヘテロアルケニル、C ヘテロアルキニル、フェニル(C )アルキル、およびフェニルからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 式Iのカチオン性脂質が臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)である、請求項6に記載の方法。
  8. 脂質製剤が中性脂質を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 中性脂質がアシル基に10〜24個の炭素原子を有するジアシルホスファチジルエタノールアミンである、請求項8に記載の方法。
  10. 中性脂質がジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)である、請求項9に記載の方法。
  11. カチオン性脂質が下記式IIのカチオン性脂質である、請求項1に記載の方法:
    Figure 2004521614
    式中、
    は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
    は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
    Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである。
  12. またはRの一つが不飽和C16 20アルキルである場合、他の一つは不飽和または飽和C16 20アルキルではない、請求項11に記載の方法。
  13. が飽和または不飽和のC10 30の直鎖または分枝炭化水素鎖である、請求項11に記載の方法。
  14. が飽和または不飽和のC12 24の直鎖炭化水素鎖であり;かつRが水素、C 18アルキル、C 18アルケニル、C 18アルキニル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、C 12アリール(C 18)アルキルおよびC 12アリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される、請求項13に記載の方法。
  15. が飽和または不飽和のC14 20の直鎖炭化水素鎖であり;かつRが水素、C 18アルキル、C 18アルケニル、C 18アルキニル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、フェニル(C 18)アルキルからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される、請求項14に記載の方法。
  16. が飽和のC14 20の直鎖炭化水素鎖であり、かつRがC 18アルキル、C 18ヘテロアルキル、C 18ヘテロアルケニル、C 18ヘテロアルキニル、およびフェニル(C 18)アルキルからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択される、請求項15に記載の方法。
  17. Aがハロゲン、硫酸塩、または亜硝酸塩からなる群より選択される、請求項11に記載の方法。
  18. Aが臭素である、請求項17に記載の方法。
  19. 任意の置換基がハロゲン、ハロ(C )アルキル、C アルキル、C アルケニル、C アルキニル、ヒドロキシ(C )アルキル、アミノ(C )アルキル、カルボキシ(C )アルキル、アルコキシ(C )アルキル、ニトロ、アミノ、ウレイド、アシルアミノ、ヒドロキシ、チオール、アシルオキシ、アルコキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、およびC アルキルチオールからなる群より選択される、請求項1または11に記載の方法。
  20. 任意の置換基がヒドロキシ(C )アルキル、アミノ(C )アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C アルキル、アルコキシ、チオールおよびアミノからなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 脂質製剤が約0.1μg/ml〜約5mg/mlの量で存在する、請求項1に記載の方法。
  22. 脂質製剤が約0.35μg/ml〜約14μg/mlの量で存在する、請求項21に記載の方法。
  23. 脂質製剤が約2μg/ml〜約13μg/mlの量で存在する、請求項22に記載の方法。
  24. 脂質製剤が約4.5μg/ml〜約12μg/mlの量で存在する、請求項23に記載の方法。
  25. 脂質製剤が約5.6μg/ml〜約11.2μg/mlの量で存在する、請求項24に記載の方法。
  26. 一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入する方法であって、
    (a)該一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、有効量の臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)および少なくとも一つの中性脂質を含む脂質製剤と接触させて、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド−脂質凝集体複合体を形成する段階と、
    (b)該一つまたは複数の細胞を該一つまたは複数の複合体と接触させる段階とを含む方法。
  27. DDABと中性脂質との比が約1:5から約1:1である、請求項26に記載の方法。
  28. 比が1:2.5である、請求項27に記載の方法。
  29. 中性脂質がアシル基に10〜24個の炭素原子を有するジアシルホスファチジルエタノールアミンである、請求項26〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 中性脂質がジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)である、請求項29に記載の方法。
  31. 脂質製剤が約2μg/ml〜約13μg/mlの量で存在する、請求項30に記載の方法。
  32. 脂質製剤が約4.5μg/ml〜約12μg/mlの量で存在する、請求項31に記載の方法。
  33. 脂質製剤が約5.6μg/ml〜約11.2μg/mlの量で存在する、請求項32に記載の方法。
  34. 一つまたは複数のオリゴヌクレオチドを一つまたは複数の真核細胞に導入するためのキットであって、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、ならびに一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含むキット。
  35. 有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質
    Figure 2004521614
    (式中、
    は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
    は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;
    およびRは互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
    Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
    および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分とを含む、請求項34に記載のキット。
  36. 一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、ならびに一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む組成物。
  37. 有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質
    Figure 2004521614
    (式中、
    は飽和または不飽和のC10 100の直鎖または分枝炭化水素鎖であり;
    は電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;
    およびRは互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、R−NHC(O)−R、R−C(O)−O−R、R−NH−C(O)−NH−R、R−NH−C(S)−NH−R、R−NH−C(NH)−NH−R、アルキルアミノアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、およびアリールからなり、そのすべてが任意で置換されていてもよい群より選択され;ただしRおよびRは独立にアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり;かつ
    Aは、Rが電子対ではない場合に、薬学的に許容されるアニオンである)
    および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む一つまたは複数の脂質製剤と、一つまたは複数の細胞、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチド、一つまたは複数の緩衝塩、一つまたは複数の培地、および一つまたは複数のトランスフェクション賦活剤からなる群より選択される一つまたは複数の追加の成分とを含む、請求項36に記載の組成物。
  38. 細胞の成長または増殖を阻害または防止する方法であって、
    (a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
    (b)該組成物を細胞の成長または増殖を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法。
  39. 一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止する方法であって、
    (a)一つまたは複数の真核細胞を、一つまたは複数のアンチセンスオリゴヌクレオチドならびに有効量の一つまたは複数の式Iのカチオン性脂質および任意で少なくとも一つの中性脂質を含む有効量の一つまたは複数の脂質製剤と接触させて、組成物を提供する段階と、
    (b)該組成物を該一つまたは複数の蛋白質の発現を阻害または防止するのに十分な条件下でインキュベートする段階とを含む方法。
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