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JP2004514077A - 飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法 - Google Patents

飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法 Download PDF

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JP2004514077A
JP2004514077A JP2002543107A JP2002543107A JP2004514077A JP 2004514077 A JP2004514077 A JP 2004514077A JP 2002543107 A JP2002543107 A JP 2002543107A JP 2002543107 A JP2002543107 A JP 2002543107A JP 2004514077 A JP2004514077 A JP 2004514077A
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crack
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ルー・チャー ルン
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Lu Eric Chia Chun
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Lu Eric Chia Chun
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Abstract

【課題】滑走路表面の亀裂や間隙から水分が地盤に浸透するのを防止するべく、飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法を提供する。
【解決手段】先ず施工準備の整った亀裂表面に加熱をして急速脱水乾燥並びに毛細孔を拡張させ、適量のアスファルト合成剤50を該亀裂表面上に塗布し、更に該アスファルト合成剤50上に加熱することで亀裂した表面の毛細孔内に完全に溶解して浸入するようにし、該亀裂口を充填することで完全に封じ、また該亀裂口上には温度の変化によって膨張及び収縮しても剥離しないよう軟質の面を設け、該軟質の面で地盤に水分が入り込まないよう完全にシャットアウトする。
【選択図】図24

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂の処理施工法に係り、特に新たに飛行場の滑走路を建造しようとする際、或いは既に使用中の滑走路に対し、その表層中の亀裂個所に防水処理を施す工法に関わる。
【0002】
【従来の技術】
公知の技術として、長さ3000m×幅60m×厚さ30cmの飛行場の滑走路を、飛行場(飛行機の離着陸をする個所や駐機場を含む)に建設しようとする場合、その手順は以下の如くである。
【0003】
A.図1に示すように、地盤A上にコンクリート(PC)或いは鉄筋コンクリート(RC)などの材質とした表層10を設ける。
B.図2に示すように、飛行場の滑走路に沿って6m間隔を開ける形で、数本の長さが等しい表層ユニット10Aを舗装する。
C.図3に示すように、該表層ユニット10Aのコンクリート(PC)或いは鉄筋コンクリート(RC)が乾燥して硬化したら、数本の表層ユニット10Bを舗装して、飛行場の滑走路表層10を完成する。
D.図4に示すように、該表層ユニット10A及び表層ユニットBの接する個所の表層10には、深さ3cm×幅1cmの縦向き伸縮間隙11を開設する。
E.図5に示すように、更に該滑走路表層10上には一定間隔で、数百本に分けて、飛行場の滑走路の長さと等しく且つ垂直な人工の亀裂12を設けておき、滑走路表層10中に不規則な亀裂が発生しないようにする。
F.図6に示すように、該人工の亀裂12上には更に深さ3cm×幅1cmの横向き伸縮間隙13を開設し、該滑走路表層10上は切り込みが設けられて、複数のブロック14状となる(図7参照)。こうすることで施工後に温度の変化によって膨張したり収縮するのを防止し、滑走路表層10に凹凸ができたり破損を来たすことが防止されている。
G.図8,9に示すように、該縦向き伸縮間隙11及び横向き伸縮間隙13内にはそれぞれPE棒15が設けられており、且つPU(ポリユリア)などの充填剤16が該PE棒15上に被覆されている。こうして該表層10上の全ての縦向き伸縮間隙11及び横向き伸縮間隙13は全て充填されて封じられ、防止処理が完了する。
【0004】
上述の手順のB.及びC.において、表層ユニット10A及び表層ユニット10Bは、二度に分けて施工が行われていることより、両者が隣接している個所は自然に二次施工間隙17(図3,4,8参照)が形成されており、且つ該手順中のE.では人工の亀裂12が完成すると同時に、該人工の亀裂12底部が地盤Aに向かって自然の亀裂18を生じる(図5,6,9参照)ことになり、該充填剤16では該縦向き伸縮間隙11と横向き伸縮間隙13の壁面を接着させるのみであり、天候や温度の変化によって起こる膨張や収縮で、該充填剤16は該縦向き伸縮間隙11及び横向き伸縮間隙13の内の一つ或いは両者が剥離を起してしまう。
これは充填剤16が軟性の材質であり、表層ユニット10Aと10BがPC或いはRCの剛性材質である、つまり両者の材質が有する特性の差異が大きいことが原因であり、膨張係数が自ずと異なることから、ある一定の使用時間が経過することで両者が剥離するのである。該縦向き伸縮間隙11と横向き伸縮間隙13はそれぞれ充填剤16との間に進水するすき間11´,13´(図10,11参照)が形成され、水分Wが該すき間11´から二次施工間隙17内に進入し、更には地盤A(図8,10参照)にまで進入する、若しくは該すき間13´から人工の亀裂12及び亀裂18を伝って、該地盤A内(図9,11参照)に流入し、該地盤A中の微細な土壌や石材などの骨材が流失し、空洞A1(図12参照)が形成されてしまう。
よって、該縦向き伸縮間隙11付近に位置する表層10の構造の強度が弱まり、飛行機の着陸やその他の重機などの設備が駐機するときなどには、タイヤからかかる圧力で該滑走路表面10が圧迫されて陥没したり割れ片19(図13の破線参照)が発生したりする。該割れ片19は清掃車や或いは人間の手によって清掃されるが、清掃されなかった場合は、該割れ片19が飛行機の前輪によって跳ね上がり、発動機に吸い込まれるといったことが充分に考えられ、メンテナンスに高額な費用がかかるだけでなく、人命にかかる事故に繋がる危険性もある。
【0005】
こういった公知における充填剤16は、該縦向き及び横向き伸縮間隙11,13の毛細孔中に完全に浸入していないことで、膨張や収縮時に剥離が起こりやすく、防水の機能を喪失させる原因の一つとなっている。よって時間が経過すると、該縦向き及び横向き伸縮間隙11,13は地盤Aに水分Wが進入し、腐食させる主要なルートと変わってしまうことから、該充填剤16をある一定の時間が経過するごとに新たなものを充填する、という方法が取られており、こうすることで該地盤Aの腐食を防止している。
また、該手順中のF.において、該ブロック14上の該縦向き及び横向き伸縮間隙11,13が隣り合う個所(図14参照)においては、該地盤Aが骨材を流失するのが最も速い個所であることから、必然的に該縦向き及び横向き伸縮間隙11,13の隣り合う個所のブロック14上は最も表層に亀裂14´が入りやすい個所となり、割れ片19が最も早く形成されやすいばかりでなく、滑走路表層10の使用寿命を縮めてしまう。これを防止すべく既に行われている補修施工法を以下に記す。
【0006】
a1.図14に示すように、該表面亀裂14´の両側のブロック14上には予め細いすき間141を設ける。
a2.図15に示すように、二本の該細いすき間141間の表層10を削り、幅30cm×深さ10cmの浅溝142を形成する。
a3.図16に示すように、エポキシ樹脂石英砂,セメントコンクリート,早硬化セメントなどの材料を濡らして攪拌してなる充填材料20を、該浅溝142内に塗布して平らにし、該表面亀裂14´の修復作業とする。
【0007】
しかし上述のような工法によると、該手順a3.の浅溝142で充填される充填材料20はエポキシ樹脂石英砂,セメントコンクリート,早硬化セメントなどの混合物であり、該浅溝142の両側及び底部の表層10の材質はコンクリート(PC)あるいは鉄筋コンクリート(RC)であることから、その材質の差異により膨張係数の差異も大きく、当然二種の異なる材質が一定の時間を経た後、その膨張と収縮の差異から接合個所が密でなくなり、該充填材料20と該浅溝10の両側と底部との間に二次施工間隙21(図17参照)が形成されてしまう。よって水分Wが該二時施工間隙21より該浅溝142底部表面の亀裂14´に進入し、更に該表面の亀裂14´より該地盤A中に流入してしまう。更に図18に示すように、該充填材料20が該浅溝142の四周壁面の膨張によって押された後に剥離を起し、該浅溝142底部にすき間23が形成されてしまい、こうなると該充填材料20は上方に盛り上がって該滑走路表層10上に突起した形となり、高速で走行する飛行機やその他の重機などのタイヤがパンクをする原因となる。
上述のように、該滑走路表層10中のブロック14上の表面亀裂14´が多くなった場合の対処法においては、該表層10を全面的に新しくする方法を取ることになる。その方法を以下に示す。
【0008】
b1.図19に示すように、該飛行場の滑走路表層10を下方に約10cm厚で削る。
b2.更に該削られた後の表層10´上にアスファルトを吹き付け、貼着層101を形成する。
b3.該貼着層101上に先に約5cm厚のアスファルトコンクリート(AC)30を敷設し、該アスファルトコンクリート(AC)30上にポリプロピレンやポリエステル繊維網材質などによる強化材料であるPRF(Pavement Reinforcing Fabrics)40を設ける。
b4.最後に厚さ約5cmのアスファルトコンクリート(AC)30を該強化材料40上に敷設し、新たな滑走路表層30´が完成する(図20参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような方法による欠点として、該表層30´底部の旧ブロック14中にも二次施工間隙17、若しくは自然の亀裂18などが存在するが、これらに対し、防水処理となる亀裂口を封じる作業を行っていないため、飛行機の離着陸による重力や天候の変化などによる膨張や収縮により、該二次施工間隙17や自然の亀裂18は該新たな表層30´に向かって亀裂を生むことが言える。
該新たな表層30´も、使用時間がある一定の時間を超えれば、これらの結果による間隙31(図20参照)を生じ、水分Wが該間隙31より直接地盤A内に進入し、空洞や断裂による陥没が徐々に形成されていってしまう。最後には該間隙31の幅が更に拡大して割れ片19が生じ、結果として該表層30´の使用寿命を短くしてしまう。
そこで滑走路表面の亀裂や間隙から水分が地盤に浸透するのを防止し、割れ片の発生を防いで飛行機の離着陸や走行における安全の確保をするべく、飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
先ず施工準備の整った亀裂表面に加熱をして急速脱水乾燥並びに毛細孔を拡張させ、適量のアスファルト合成剤を該亀裂表面上に塗布し、更に該アスファルト合成剤上に加熱することで亀裂した表面の毛細孔内に完全に溶解して浸入するようにし、該亀裂口を充填することで完全に封じ、また該亀裂口上には温度の変化によって膨張及び収縮しても剥離しないよう軟質の面を設け、該軟質の面で地盤に水分が入り込まないよう完全にシャットアウトする。
【0011】
【発明実施の形態】
先ず、本発明にて使用するアスファルト合成剤とは、ストレートアスファルト(Straight Asphalt)とブローンアスファルト(Blown Asphalt)とを、施工地区の常温などの条件により、適切な比率によって調合したものであり、高温時に母材と小母材の毛細孔内へに対する可溶性及び浸透性、並びに母材の表層の間隙内を封じる密着性を発揮するものであり、また更に間隙の密閉及び表層の貼着を強化するべく防水テープを貼着することにより接合性を提供する。常温時では弾性を具有することより、表層が安定して表層に建材が舗装されるべく排水性と抗腐性が提供される。
【0012】
本発明における施工法を以下に記す。
(1)先ず施工しようとする間隙表面より加熱し、該間隙した表面を急速脱水して乾燥させ、毛細孔を拡張させる。
(2)次に適量のアスファルト合成剤50を該化熱後の間隙表面に塗布する。
(3)更に該塗布した該アスファルト合成剤50上より加熱し、完全に該間隙表粘の毛細孔中にて溶解、浸透させ、該間隙口を隙間のないように完全に充填することで完成とする。
また該手順(1)施工開始前には、切り込み、削り、研磨、清掃、などの作業を行っておくことが望ましい。
【0013】
飛行場の滑走路表層10中の縦向き伸縮間隙11,横向き伸縮間隙13,ブロック14の表面層亀裂14´及び滑走路表層10の再舗装における施工手順を以下に記す。
図22から図24に示すように、本発明により滑走路表層10中の縦向き伸縮間隙11を処理しようとする場合における手順は、
(1c)該縦向き伸縮間隙11表面上より加熱し、該間隙11の表面を急速脱水して乾燥させ、毛細孔を拡張させる。
(2c)適量のアスファルト合成剤50を該加熱後の縦向き伸縮間隙11表面上に塗布する。
(3c)更に該手順(2c)で舗装した該アスファルト合成剤50上より加熱し、該縦向き伸縮間隙11の間隙壁111,間隙底部112,間隙最上部隅肉113の毛細孔内、二次施工間隙17中にて溶解及び浸透させ、該2次施工間隙17の間隙口を充填によって完全に封じ、貼着面51を形成させる(図22参照)。
(4c)該貼着面51上に防水テープ60を貼設する(図23参照)。
(5c)高温のアスファルト混合剤50´を該縦向き伸縮間隙11中に注入し、該間隙口最上部にまで至らしめ、こうすることで全体が接合されて一体となる(図24参照)。
該アスファルト合成剤50´と貼着面51とは同一の材質であり、且つ該貼着面着面51は完全に該縦向き伸縮間隙11の間隙壁111及び間隙底部112及び隅肉113の毛細孔内に浸透しているため、温度が上がるに従って膨張する、或いは温度が上がって収縮が起こった場合でも、該アスファルト合成剤50´が該貼着面51から剥がれることがなく、また該縦向き伸縮間隙11及び二次施工間隙17は皆アスファルト合成剤50及び50´と、防水テープ60とによって完全に封じられていることより、該縦向き伸縮間隙11の間隙壁111や間隙底部112並びに隅肉113間に浸水するような隙間が生じず、つまり水分が該地盤A中に入ることのできない状態となり、該地盤A内の微細な骨材が流失して空洞A1を形成することがないようになる。更には該貼着面51は該隅肉113を被覆していることから、該縦向き伸縮間隙11を飛行機などの重機が走行しても、圧しかかる重力によって割れ片19が生ずることもなく、飛行機の発動機が割れ片によって被る事故が防止される。
【0014】
図25に示すように、本発明により滑走路表層10中の横向き伸縮間隙13を処理する手順を以下に記す。
(1d)横向き伸縮間隙13表面上より加熱し、該間隙13の表面を急速脱水して乾燥させ、毛細孔を拡張させる。
(2d)適量のアスファルト合成剤50を該加熱後の横向き伸縮間隙13表面上に塗布する。
(3d)更に該(2d)の手順にて塗布されたアスファルト合成剤50上より加熱し、該横向き伸縮間隙13の間隙壁131,間隙底部132及び隅肉133の毛細孔内と人工の亀裂12中にて完全に溶解させて浸透させ、該人工の亀裂12の亀裂口を充填により封じ、貼着面51を形成する。
(4d)該貼着面51上に防水テープ60を貼設する。
(5d)高温のアスファルト合成剤50´を該横向き伸縮間隙13中に注入して該間隙口最上部にまで至らしめ、こうすることで全体が接合されて一体となる。
該横向き伸縮間隙13処理と、該縦向き伸縮間隙11処理の手順は同じであり、効果の上でも同様に、該横向き伸縮間隙13の間隙壁131,間隙底部132,隅肉133間には隙間が完全に存在せず、水分が侵入しないことから該地盤A中に水分が入り込むことが不可能となり、該地盤A内の微細な骨材に空洞A1が生ずるのが防止される。また上述同様、飛行機などの重機が走行することにより割れ片19が生ずるのが同時に防止されていることより、飛行機の発動機が該割れ片19を吸入して事故などの被害を被ることが防止される。
【0015】
図15,16及び図26,32に示すように、本発明によって滑走路表層10中の亀裂14´を処理する際の手順を記す。
(1e)該滑走路表層10の亀裂14´の両側面のブロック14上にそれぞれ細いすき間141(図14参照)を切り出し、該両間隙141間の滑走路表層10を削ることにより、適当な幅と深さの浅溝142(図15参照)を設け、該浅溝142中の屑を除去する。
(2e)該浅溝142上より加熱することで、溝壁141´と溝底部142´を脱水乾燥させ、毛細孔を拡張させる(図26参照)。
(3e)適量のアスファルト合成剤50を加熱後の該浅溝142上の溝壁141´と溝底部142´表面上に塗布する。
(4e)更に該手順(3e)で舗装した後のアスファルト合成剤50上を加熱し、該浅溝142の溝壁141´と溝底部142´の毛細孔内と表面亀裂14´中にて溶解及び浸透させ(図27参照)、該表面亀裂14´の亀裂口を封じ、第一貼着面52を形成する。
(5e)該第一貼着面52上に防水テープ60を貼設する(図28参照)。
(6e)該アスファルト合成剤50を加熱し、該防水テープ60上に塗布し、該防水テープ60上に第二貼着面53を形成させる(図29参照)。
(7e)体積が該浅溝142とほぼ等しい小母材70を設け、該小母材70の四周表面を加熱して表面の毛細孔を拡張させ、更にアスファルト合成剤50を該小母材70の表層毛細孔中にて溶解及び浸透させる(図30参照)。
(8e)該小母材70上のアスファルト合成剤50、及び該浅溝142の第二貼着面53を加熱し、該小母材70を該浅溝142上の第二貼着面53上に塞入し、該小母材70を該浅溝142上の第二貼着面53と緊密に結合させる(図32参照)。
該小母材70上のアスファルト合成剤50及び該第二貼着面53上のアスファルト合成剤50は、同材質であることから溶解して一体となり、該小母材70が該浅溝142に塞入されて結合した後は、施工後の気温などの変化により膨張或いは収縮を起さない。つまり公知の技術で問題となっていた第二次施工間隙21や充填材料20の剥離などの現象が防止され(図18参照)、高速で走行する車両や飛行機のタイヤがパンクすることが防止される。
【0016】
図19及び図32〜図35に示すように、本発明によって滑走路表層10を再度舗装しようとする際の施工手順を以下に記す。
(1f)適当な厚さの滑走路表層10を削る(図19参照)。
(2f)適量のアスファルト合成剤50を該削った後の滑走路表層10´上に塗布する(図32参照)。
(3f)塗布した該アスファルト合成剤50を加熱し、完全に該滑走路表層10´上の全ての亀裂(二次施工間隙17や亀裂18なども含む)にて溶解及び浸透させ、全ての亀裂口を封じ、貼着面54を形成する(図32参照)。
(4f)該貼着面54上に適当な厚さのアスファルト混合剤(AC)30を舗装することで、新しい滑走路表層10´とする(図34参照)。
該(3f)の手順中の全ての縦向き伸縮間隙11,人工の亀裂12,横向き伸縮間隙13,二次施工間隙17及び亀裂18などの貼着面54上には、更に防水テープ60を貼設することで(図35参照)、飛行機の離着陸や走行時などの荷重に対する反作用、もしくは天候による膨張や収縮により発生する上向き(垂直方向)の力が、該貼着面43及び防水テープ60の二重の阻隔で横向き(水平方向)の力に変換され、こうして新しく舗装されたアスファルト混合剤(AC)30が表層10´中で反射による亀裂を生まず、該貼着面54及び防水テープ60が更に防水効果を強化しており、水分Wが該地盤Aに進入するのを完全に防止しており、よって滑走路表層10´に亀裂や陥没、剥離、盛り上がり、或いは割れ片が発生することがない。
【0017】
また本発明は、飛行場の滑走路表層としての目的以外にも、新しく架設される、或いは既に使用中の橋梁の表層や路面に応用した場合も、上述同様の施工法により、同様の効果、即ち施工が簡単かつスピーディーであり、二次施工による亀裂や進水の防止、並びに剥離や陥没、盛り上がり、割れ片の発生を防止などの効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によると、飛行機の離着陸、或いはその他の重機の走行、駐機、そして天候の変化などの過酷な条件を克服し、特殊な材質や施工法によって滑走路表層の間隙を効果的に処理することで、表層が剥離を起したり、表面に凹凸を形成するのを防止して飛行機の安全を確保し、同時に割れ片の発生や地盤への水分の浸透が防止されていることで滑走路が疲労を起しにくく、寿命の比較的長いものとすることに成功した。
【図面の簡単な説明】
【図1】
公知の滑走路における断面図である。
【図2】
飛行場内に舗装されている滑走路中の表層ユニット断面を示す図(1)である。
【図3】
飛行場内に舗装されている滑走路中の表層ユニット断面を示す図(2)である。
【図4】
滑走路表層に立て向き伸縮間隙を切り込んだ様子を示す断面図である。
【図5】
滑走路表層に人工の亀裂を切り込んだ様子を示す断面図である。
【図6】
滑走路表層に横向き伸縮間隙を切り込んだ様子を示す断面図である。
【図7】
滑走路表層数個のブロックを切り込んだ様子を示す俯瞰図である。
【図8】
飛行場に新たに滑走路を舗装しようとする際、縦向き伸縮間隙上に防水処理を行った様子を示す断面図である。
【図9】
図8中のB−Bにおける断面図である。
【図10】
縦向き伸縮間隙と充填材料とが剥離を起し、進水するすき間が形成されている様子を示す拡大図である。
【図11】
横向き伸縮間隙と充填材料とが剥離を起し、進水するすき間が形成されている様子を示す拡大図である。
【図12】
滑走路表層中の縦向き伸縮間隙が、重量を受けて断裂した様子を示す断面図である。
【図13】
ブロック上表面に亀裂が生じた様子を説明する俯瞰図である。
【図14】
図12中の表面亀裂両側に、細いすき間を切り込んだ様子を示す図である。
【図15】
図14中のC−Cにおける断面図である。
【図16】
図15中の浅溝内に充填材料を充填した様子を示す断面図である。
【図17】
図16中の充填材料と浅溝間に二次施工間隙が形成されている様子を示す拡大図である。
【図18】
図17中の充填材料が突起した様子を示す断面図である。
【図19】
適当な厚さの滑走路表層を削って除去した様子を示す断面図である。
【図20】
適当な厚さの滑走路表層を削った上に、貼着層を噴きつけ、強化材料を貼着させた様子を示す断面図である。
【図21】
舗装後の新たな飛行場滑走路の表層上に、反射による亀裂が生じた様子を示す断面図である。
【図22】
縦向き伸縮面上に貼着面を形成させた様子を示す断面図である。
【図23】
図22中の貼着面上に防水テープを貼設した様子を示す断面図である。
【図24】
図23中の縦向き伸縮間隙内にアスファルト合成剤を充填させて封じた様子を示す断面図である。
【図25】
横向き伸縮間隙内にアスファルト合成剤を充填させて封じた様子を示す断面図である。
【図26】
ブロックの表面亀裂上に浅溝を切り込んだ様子を示す断面図である。
【図27】
図26中の浅溝上に第一貼着面を形成した様子を示す断面図である。
【図28】
図27中の第一貼着面上に防水テープを貼設した様子を示す断面図である。
【図29】
図28中の防水テープ上に第二貼着面を形成した様子を示す断面図である。
【図30】
小母材の四周にアスファルト合成剤を溶解させて浸透させた様子を示す断面図である。
【図31】
図30の小母材を図29中の浅溝内に塞入した様子を示す断面図である。
【図32】
削った後の滑走路表層上にアスファルト合成剤を敷設した様子を示す断面図である。
【図33】
図32中のアスファルト合成剤が滑走路表層上の全ての亀裂口を封じ、且つ貼着面をした様子を示す断面図である。
【図34】
図33中の貼着面上にアスファルトコンクリートを一層敷設し、新たな滑走路表層とした様子を示す断面図である。
【図35】
図33中の全ての亀裂上方の貼着面上に防水テープを貼設した後、アスファルトコンクリートを一層敷設した様子を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10´,30´ 飛行場の滑走路の表層
101 貼着層
10A,10B 表層ユニット
11 縦向き伸縮間隙
11´,13´ 進水するすき間
111,131 間隙壁
112,132 間隙底部
113,133 間隙最上部隅肉
12 人工の亀裂
13 横向き伸縮間隙
14 ブロック
141 細いすき間
142 浅溝
14´ 表面亀裂
141´ 溝壁
142´ 溝底部
15 PE棒
16 間隙充填材
17,21 二次施工間隙
18 自然の亀裂
19 割れ片
20 充填材料
22 すき間
30 アスファルトコンクリート
31 反射間隙
40 強化材料
50,50´ アスファルト合成剤
51,54 貼着面
52 第一貼着面
53 第二貼着面
60 防水テープ
70 小母材
A 地盤
A1 空洞
W 水分

Claims (11)

  1. 飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法において、
    手順1.施工しようとする亀裂表面に加熱処理を加え、該亀裂表面を急速脱水して毛細孔を拡張させ、
    手順2.適量のアスファルト合成剤を該加熱後の亀裂表面上に塗布し、
    手順3.更に該塗布されたアスファルト合成剤を加熱して、該亀裂表面の毛細孔内にて該アスファルト合成剤が完全に溶解及び浸透し、該亀裂口を完全に封じる、
    上述の各手順を含むことを特徴とする飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  2. 該手順1実行前には予め適宜に、切り込み、削り、研磨、清掃などの手順を行っておくことを特徴とする請求項1記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  3. 該飛行場の滑走路表層の縦向き伸縮間隙を処理する際には、
    1c.縦向き伸縮間隙の表面上より加熱し、該縦向き伸縮間隙の表面を急速脱水して毛細孔を拡張させ、
    2c.適量のアスファルト合成剤を該加熱後の縦向き伸縮間隙表面上に塗布し、
    3c.更に該手順2c.で塗布したアスファルト合成剤上より加熱することで、該アスファルト合成剤を該縦向き伸縮間隙の壁面及び底部及び上部の隅肉個所の毛細孔と二次施工間隙にて溶解及び浸入させ、該二時施工間隙の間隙口を封じ、また貼着面を形成し、
    4c.該貼着面上に防水テープを貼設し、
    5c.高温に熱したアスファルト合成剤を該間隙口に至るまで該縦向き伸縮間隙中に注入し、相互に貼着させて結合させる、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項1記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  4. 飛行場の滑走路表層中の横向き伸縮間隙を処理する際には、
    1d.横向き伸縮間隙の表面上より加熱し、該縦向き伸縮間隙の表面を急速脱水して毛細孔を拡張させ、
    2d.適量のアスファルト合成剤を該加熱後の横向き伸縮間隙表面上に塗布し、
    3d.更に該手順2d.で塗布したアスファルト合成剤上より加熱することで、該アスファルト合成剤を該横向き伸縮間隙の壁面及び底部及び上部の隅肉個所の毛細孔と人工の亀裂にて溶解及び浸入させ、人工の亀裂の間隙口を封じ、また貼着面を形成し、
    4d. 該貼着面上に防水テープを貼設し、
    5d.高温に熱したアスファルト合成剤を該間隙口に至るまで該横向き伸縮間隙中に注入し、相互に貼着させて結合させる、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項1記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  5. 飛行場の滑走路表層中の表面亀裂を処理する際の手順は、
    1e.該飛行場滑走路表面の亀裂の両側面のブロック上に、それぞれ細いすき間を設け、該二本の細いすき間の間の表層を削り、適当な幅及び深さの浅溝を形成し、該浅溝中の屑を取り除き、
    2e.該浅溝上より加熱することで、溝壁と溝底部を脱水乾燥して毛細孔を拡張させ、
    3e.適量のアスファルト合成剤を該加熱後の浅溝の溝壁と溝底表面上に塗布し、
    4e.更に該手順3eで塗布されたアスファルト合成剤上より加熱し、該浅溝の溝壁と溝底部の毛細孔と表面の亀裂中にて該アスファルト合成剤を溶解及び浸入させて該表面亀裂の亀裂口を塞ぎ、また第一貼着面を形成し、
    5e.該貼着面上に防止テープを貼設し、
    6e.アスファルト合成剤を加熱して該防水テープ上に塗布し、該防水テープ上に第二貼着面を形成し、
    7e.該浅溝と体積が等しい小母材を準備しておき、該小母材の四周表面を加熱することで毛細孔を拡張させ、該アスファルト合成剤を該小母材の表層毛細孔中に溶解させて浸入させ、
    8e.該小母材上のアスファルト合成剤及び該浅溝の第二貼着面を加熱した後、該小母材を該浅溝の第二貼着面上に塞入し、該小母材を該浅溝上の第二貼着面上に密に結合させる、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項1記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  6. 飛行場滑走路表面の亀裂を処理する際における施工手順は、
    1e.該飛行場滑走路表面の亀裂の両側面のブロック上に、それぞれ細いすき間を設け、該二本の細いすき間間の表層を削り、適当な幅且つ深さの浅溝を形成し、該浅溝中の屑を取り除き、
    2e.該浅溝上より加熱することで、溝壁と溝底部を脱水乾燥して毛細孔を拡張させ、
    3e.適量のアスファルト合成剤を該加熱後の浅溝の溝壁と溝底表面上に塗布し、
    4e.更に該手順3eで塗布されたアスファルト合成剤上より加熱し、該浅溝の溝壁と溝底部の毛細孔と表面の亀裂中にて該アスファルト合成剤を溶解及び浸入させ、該表面亀裂の亀裂口を塞ぎ、また第一貼着面を形成し、
    5e.該貼着面上に防止テープを貼設し、
    6e.アスファルト合成剤を加熱して該防水テープ上に塗布し、該防水テープ上に第二貼着面を形成し、
    7e.該浅溝と体積が等しい小母材を準備しておき、該小母材の四周表面を加熱することで毛細孔を拡張させ、該アスファルト合成剤を該小母材の表層毛細孔中に溶解させて浸入させ、
    8e.該小母材上のアスファルト合成剤及び該浅溝の第二貼着面を加熱した後、該小母材を該浅溝の第二貼着面上に塞入し、該小母材を該浅溝上の第二貼着面上に密に結合させる、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項2記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  7. 飛行場の滑走路表層を新たに舗装する際における施工手順には、
    1f.適当な厚さで飛行場の滑走路表層を削り、
    2f.適量のアスファルト合成剤を該削った後の滑走路表層上に塗布し、
    3f.該塗布されたアスファルト合成剤上より加熱し、該アスファルト合成剤を完全に該表層上にて溶解、並びに該表層上全ての亀裂表面の毛細孔内に浸透させ、全ての亀裂口を封じ、更に貼着面を形成し、
    4f.適当な厚さのアスファルト合成剤(AC)を該貼着面上に塗布して舗装とする、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項1記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  8. 飛行場の滑走路表層を新たに舗装する際における施工手順は、
    1f.適当な厚さで飛行場の滑走路表層を削り、
    2f.適量のアスファルト合成剤を該削った後の滑走路表層上に塗布し、
    3f.該塗布されたアスファルト合成剤上より加熱し、該アスファルト合成剤を完全に該表層上にて溶解、並びに該表層上全ての亀裂表面の毛細孔内に浸透させ、全ての亀裂口を封じ、更に貼着面を形成し、
    4f.適当な厚さのアスファルト合成剤(AC)を該貼着面上に塗布して舗装とする、
    上述の各手順を含むことを特徴とする請求項2記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  9. 該手順3f.中の全ての縦向き及び横向き伸縮間隙、並びに人工の亀裂、二次施工間隙、自然の亀裂などの貼着面上には更に防水テープが貼設されることを特徴とする請求項7記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  10. 該手順3f.中の全ての縦向き及び横向き伸縮間隙、並びに人工の亀裂、二次施工間隙、自然の亀裂などの貼着面上には更に防水テープが貼設されることを特徴とする請求項8記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
  11. 該アスファルト合成剤は、ストレートアスファルト(Straight Asphalt)とブローンアスファルト(Blown Asphalt)とが適度な比率で調整されているものであることより、
    高温時には可溶性(バーニングポイント250℃),浸透性(母材の毛細孔内に浸透),並びに溶接性(防水テープと貼着することによる亀裂封じと建材との結合性の強化)、常温時の弾性(表層に舗装された建材の安定した結合)、並びに防水性と耐食性を具有することを特徴とする請求項1から請求項10記載の飛行場の滑走路表層中の間隙や亀裂における処理施工法。
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