[go: up one dir, main page]

JP2004508311A - 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐用の医薬組成物 - Google Patents

頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐用の医薬組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004508311A
JP2004508311A JP2002524446A JP2002524446A JP2004508311A JP 2004508311 A JP2004508311 A JP 2004508311A JP 2002524446 A JP2002524446 A JP 2002524446A JP 2002524446 A JP2002524446 A JP 2002524446A JP 2004508311 A JP2004508311 A JP 2004508311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
migraine
compound
group
isothiouronium
phosphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002524446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004508311A5 (ja
Inventor
バルカン、ラファエル
ミリムスキー、アレクサンダー
Original Assignee
メディター ファーマスーティカルズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from IL14463201A external-priority patent/IL144632A0/xx
Application filed by メディター ファーマスーティカルズ リミテッド filed Critical メディター ファーマスーティカルズ リミテッド
Publication of JP2004508311A publication Critical patent/JP2004508311A/ja
Publication of JP2004508311A5 publication Critical patent/JP2004508311A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/17Amides, e.g. hydroxamic acids having the group >N—C(O)—N< or >N—C(S)—N<, e.g. urea, thiourea, carmustine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/08Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for nausea, cinetosis or vertigo; Antiemetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/06Antimigraine agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

S−アルキルイソチオウロニウム誘導体類、例えば、これに限定的されないが、好ましい化合物S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートの頭痛、特に片頭痛の治療並びに悪心及び嘔吐の予防のための使用が開示される。本発明の組成物は、片頭痛、又は化学療法或いは放射線療法のようなその他の医学的状態に伴う嘔吐、並びに音声恐怖症や光恐怖症を含む片頭痛のその他の症状を、予防する又は軽減するのに有効である。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、片頭痛を包含するがこれに限定されない頭痛の予防又は治療、及び嘔吐の予防又は治療のためのS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートを含むがこれに限定されない、S−アルキルイソチオウロニウム誘導体類の使用、更に詳しくは、頭痛、悪心及び嘔吐を含むがこれらに限定されない、片頭痛症状の緩和に関する。
【0002】
(発明の背景)
頭痛は、片頭痛の名称によって知られる軽い不快から非常に重篤な症状までの範囲にわたる強さの、種々の一連の症状を記述するのに使われる用語である。
【0003】
頭痛の最も激しくて衰弱を伴う形は片頭痛であるが、月経前症候群(PMS)関連頭痛、及び、一般に二日酔いと称されるアルコール消費後の朝と関連する状態に限定されないがこれらを包含する、罹患率の点で考慮するに値するいくつかの別の型の頭痛が存在する。頭痛、発熱、悪寒、悪心、筋肉痛及び神経痛、嗜眠等のような症状は、しばしば、二日酔いとして知られる症状中に発症する。
【0004】
生命を危うくする状態ではないが、PMS及び二日酔いは共に非常に不快であり、同時に仕事上又は家庭で有害である。現在、これらの状態を治療する最も一般的な方法は、非ステロイド抗炎症薬類(NSAID)、鎮痛薬類、及びその他の処方及び売薬類(OTC薬)の自己投与を含む。
【0005】
以下の刊行物は、一般的は頭痛及び特に片頭痛、それらの原因及び治療の仕方に関するいくつかの背景技術を提供する。
1.Capobianco、「片頭痛の診断と薬理学的治療の概観(An overview of the diagnosis and pharmacologic treatment of migraine)」、Mayo Clin.Proc.(1996)71:1055−1066.
2.Cohen、「片頭痛及び管理医療処方集(Migraine Headache and the Managed Care Formulary)」、Drugs Benefit Trends(1996)8(8)28−30,33−34,41.
3.Diamond、「非ステロイド抗炎症剤は片頭痛の治療に役割を果たすか(Do Non−Steroidal Anti−Inflammatory Agents Have a Role in the Treatment of Migraine Headaches)」、Drugs(1989)37:755−760.
4.Klapper、「頭痛の治療のための標準的処方集を目指して(Toward a standard drug formulary for the treatment of headache)」、Headache(1995)4月、225−227.
5.Kumar、「片頭痛と群発性頭痛の急性管理における最近の進歩(Recent advances in the acute management of migraine and cluster headaches)」、Journal of General Internal Medicine(1994)9:339−348.
6.Matthew、「急性片頭痛におけるセロトニン1D(5−HT1D)作動薬とその他の薬物(Serotonin 1D(5−HT1D)agonists and other agents in acute migraine)」、Advances in Headache,(1997)15(1):61−81.
7.Pradalier、「治療レビュー:片頭痛発作の治療及び長期予防における非ステロイド抗炎症剤(Treatment Review: Non−Steroid Anti−Inflammatory Drugs in the Treatment and Long−Term Prevention of Migraine Attacks)」、Headache,(19988)28:550−557.
8.Pryse−Phillips、「臨床実務における片頭痛の診断と管理ガイドライン(Guidelines for the diagnosis and management of migraine in clinical practice)」、Can.Med.Assoc.J.(1997)156(9):1273−1287.
9.Wilkinson、「偏頭痛と群発性頭痛−スマトリプタンによる管理:現在の臨床経験の論標的総説(Migraine and cluster headache−their management with sumatriptan: a critical review of the current clinical experience)」、Cephalalgia(1995)15:337−357.
【0006】
以下の節では、片頭痛とその治療に関する現在の知見に光をあてる。
【0007】
片頭痛症状及び診断
片頭痛は、一側性で激しい拍動性の頭痛、悪心、嘔吐、視野内の火花、虹様の色、黒点、又は前兆及び光や音に対する敏感さによって特徴付けられる激しい偶発的な頭痛である(Larson,E.David,M.D.Editor−in−Chief.“Mayo Clinic Family Health Book”1994.pp.502−503)。片頭痛は、一緒に起こる一群の症状を表す。最も注目すべき一つは、2乃至72時間続き得る片側又は全頭部にわたり無能力化する頭痛である。痛みは、通常、ずきずきすると記載されている。これらの頭痛は、常ではないが通常、胃の不調、又は、光、音或いは身体の動きに対する敏感さに関連している。痛みは極めて激しく、しばしば片頭痛の人はベッドにとどまざるを得ない。食餌、情動性、ホルモンの影響及び環境因子が、発作の引き金を引く。
【0008】
実際には、片頭痛には二つの型がある。最も一般的なのは、前兆のない片頭痛(普通型片頭痛)であり、これは全罹患者の85%を数える。二番目の最も普通の型は、前兆のある片頭痛(古典的片頭痛)であり、これは全罹患者の残りの大部分である15%を数える。前兆は、しばしば頭痛に先行する神経系の障害である。
【0009】
片頭痛罹患者は、ときに発作前に兆候信号を受ける。ある人は、「前兆」即ち発作の20乃至30分前におこる脳機能の破壊を経験する。これは、閃光及びぼんやりした視界のような視力障害、或いは一肢又は片側を襲う体の中にピンや針があるような知覚によって特徴付けられる。これらの障害は、通常短時間であり、殆ど例外なく長く持続する効果を残すことなく過ぎ去る。別の片頭痛罹患者は、発作が始まる数時間或いは一日前に起こる「前駆症状」を経験する。症状は、あくび、疲労、気分転換、食物渇望、及び光(光恐怖症)、音(音声恐怖症)、触覚及び/又は臭覚に対する敏感さを包含している。前駆症状を持つ殆どの人において、パターン及び頭痛の位置が、各片頭痛発作と同じところに残っている。別の普通の症状には、唇や手の辺りのしびれ感或いは刺痛感、幻覚、言語喪失、欝症状、刺激反応性(ある人は、暗室での引きこもりを願望する)、情動不安、悪心、或いは食欲喪失があり、これらは片頭痛罹患者の約20%に起こる。同じ程度の割合の片頭痛罹患者は、特定の領域での視野が喪失し(盲点或いは暗点)、或いは、ぎざぎざ、ゆらめき、又は閃光が見える。より一般的ではないが、像が歪んでいる;例えば、対象が実際より小さかったり大きかったりする。
【0010】
片頭痛は治癒しない慢性疾患である。片頭痛の診断を助ける実験室検査はないが、通常頭痛の特徴的パターンによりそれらが容易に同定される。頭痛は生命を危うくするものではないが、他の疾病につながるという証拠もない(Larson,E.David,M.D.Editor−in−Chief.“Mayo Clinic Family Health Book”1994.p.503)。片頭痛の公衆衛生上の重要性は、恐らくその気まぐれ性と疾病に帰せられる死亡が欠如しているために、しばしば見逃されている。しかし、片頭痛はしばしば無能力にし、社会活動及び仕事にかなりの影響を与える。
【0011】
罹患率
片頭痛の罹患率は比較的高く、男性人口のおよそ6%、女性人口の18%であるといわれている。片頭痛における女性の優位性は思春期後に現れ、多くの患者において片頭痛は月経期間中に起こり、妊娠中に軽減する。米国だけで、約3千5百万人が片頭痛に罹患していると推定されている。片頭痛症状の発現は、ある人では毎週、別の人では年に一回以下である(Griffith,H.Winter,M.D.“All−New Third Edition Complete Guide to Symptoms,Illness & Surgery”July 1995.p.425)。
【0012】
片頭痛の現行の治療:
いくつかの認められた片頭痛治療薬がある。時折の片頭痛持ちの多くの患者の治療は、通常、単純な鎮痛薬(通常、制吐薬との組み合わせであるが、そのような治療は限られた効果しかない)、非ステロイド抗炎症薬、或いはエルゴタミンやトリプタンのような特別な薬物を含む。散発的な効果以上のものではないが、通常の方法では、抗片頭痛薬は主に血管収縮を起こすことによって片頭痛を初期に緩和すると考えられることが認められた。不幸なことに、この通常の方法は、片頭痛薬は、片頭痛の病因に関与していない身体の領域における過剰な血管作動性に結びついた著しい負の副作用と関連があることが認められた。この遠隔血管作動性は、片頭痛の治療にいかなる治療の恩恵もない効果である。これらの血管作動性薬は、事実、心臓血管疾患、又は高血圧、冠状動脈疾患或いは末梢血管障害のような心臓血管疾患のリスクを共有している患者には禁忌である。その他の報告されている顕著な副作用は、胸痛又は胸圧、潮紅、全身の刺痛知覚、悪心、嘔吐、下肢及び上腕の痛み、無力症、睡気及び眩暈である。ベータブロッカー、三環系抗欝薬及びバルプロ酸ナトリウムのような予防薬は、ある種の患者では片頭痛を減じることができるが、除くことはできない。片頭痛罹患者の残りの人々にとって、そして市販の薬から耐えられない副作用を受ける人々にとっては、厳しい副作用がなくて、治療効果を示す通常の医薬製剤が欠落している。このように、片頭痛に特異的な医薬に対する大きな需要が依然存在する。
【0013】
OTC鎮痛薬
ある種の片頭痛の型では、いくらかの患者は、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、並びにナプロキセン及びナプロキセンナトリウムを含むその他の非ステロイド抗炎症薬のような一般用鎮痛薬を使用することによって全体又は部分的に緩和が見られた。しかしながら、これらの薬物は、単独で使用するとき、片頭痛の全ての症状の完全かつ急速な軽減をもたらすには、特に発作の症状が、悪心又は嘔吐を既に含んでいるときには殆ど効果がない。更に、それらの作用の発現は遅いので、緩和は時には少なくとも数時間は起こらない。
【0014】
エルゴタミン薬
片頭痛の普通の治療の一つは、エルゴタミン又はエルゴタミン様薬のような血管収縮薬の性質を有する化合物の投与である。しかしながら、エルゴタミンは非選択的血管収縮薬であり、身体全体の血管を収縮して好ましくない潜在的に危険な副作用を有している。エルゴタミンは、末梢血管障害、冠状動脈性心疾患、高血圧、損傷した肝又は腎機能、重篤なそう痒又は敗血症の患者には使用してはならない。又、妊娠中又は可能性のある婦人には禁忌である。治療量のエルゴタミンの投与を受けた患者の10%までが、悪心及び嘔吐を報告している。急性麦角中毒症は、麦角薬の特に有害な副作用であり、時には冒された下肢及び/又は足指の切断、悪心、嘔吐、下痢、仙痛、頭痛、めまい、知覚異常及び痙攣発作の可能性の結果をもたらす、重篤な中枢及び末梢血管収縮によって特徴付けられる。慢性麦角中毒症は、間欠性の跛行、筋肉痛、しびれ及び冷えた四肢、並びにその他の胃腸及び中枢神経系(CNS)の副作用によって特徴付けられる。麦角又は他の医薬とともにカフェインの高用量の投与を含む治療がある。更に、麦角及びカフェインは、よく知られた禁断症状のある潜在的に常習を生じる。
【0015】
トリプタン薬(セロトニン作動薬)
別の治療は、セロトニン作動薬又は5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)作動薬として知られている、より新しい治療薬の投与である。この種の最初のもの、スマトリプタンは、疑いもなく片頭痛治療に著しい進歩をもたらした。コハク酸スマトリプタンは、Glaxo Wellcome Inc.社によって商標名IMITREXで販売されている。片頭痛治療におけるスマトリプタンの有用性にも拘わらず、いくつかの制限がある、例えば低い経口生物学的利用能、高い頭痛の再発及び冠状動脈疾患の患者に対する使用禁忌である。
【0016】
片頭痛におけるトリプタンの主な作用機作は、拡張した頭部脳外血管を収縮することである。更に、トリプタンは、硬膜血管を超える神経ペプチド放出及び血漿タンパク質の血管外漏出を減少し、そして三叉神経血管系内の刺激伝達を中枢的に阻害することができる。
【0017】
一般的に、片頭痛の管理は、同じ型の片頭痛を有する全ての患者において効果がある単一の治療法が欠けていることによって、及びこれらの片頭痛に対して、成熟していない又は予防的であるか、いずれかの治療方法を選択する必要があることによって複雑になっている。更に、複雑化は、麦角アルカロイドエルゴタミンのように、長期使用に伴って依存性を引き起こす薬の現時点での使用を含むことである。別の重要な考慮すべきことは、現在使用されているより効果的な抗片頭痛薬、例えば麦角、メチセルジド、は長期使用で厳しい、使用を制限する副作用を生じることである。
【0018】
それ故に、発作前、例えば前兆相において、又は、発作中のいずれかで使用することができ、片頭痛発作中に片頭痛の症状を急速に緩和するような、そして副作用が全くない、片頭痛症状を緩和或いは治療する効果的な薬に対する需要がある。
【0019】
抗嘔吐薬
抗嘔吐薬の特に重要な適用は、ガン化学療法に関連する悪心及び嘔吐の予防及び治療においてである。嘔吐は、ガン化学療法剤、例えばシスプラチン等のよく知られた頻度の高い副作用である。それは、ガン化学療法において深刻な問題となり、幾人かの患者では、嘔吐が非常に重篤なので治療を続けることを止めなければならない。それ故、ガン化学療法剤のこの副作用を緩和するために、抗嘔吐薬がしばしば投与される。採用される抗嘔吐薬は、通常、ドーパミン拮抗活性を有するメトクロプラミドのような、ベンズアミド誘導体類である。それらのドーパミン拮抗活性を考慮すると、メトクロプラミドのようなベンズアミド誘導体類自体は、錐体外路系効果、即ち、晩発性ジスキネジー、急性失調症、静座不能及び振戦のような、重篤且つ望ましくない副作用を示す。カルバゾロンの生理的に許容される塩類が、一次求心性神経の末端に位置する型の、そして中枢神経系にも存在すると信じられている、ニューロン5−HT受容体での5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)の選択的拮抗剤であり、強力な抗嘔吐剤として、米国特許第5,578,628号に記載されている。
【0020】
それ故、種々のCNS受容体を経て作用を誘発する公知の抗嘔吐薬の望ましくない副作用が全くない、安全且つ効果的な抗嘔吐薬及び胃運動促進剤に対する需要がある。
【0021】
WO第98/13036号は、動脈血圧を増加させ、又は高酸素症に対し対象を保護する医薬として、いくつかの新規化合物類を包含する、S−アルキルイソチオウロニウム誘導体類の使用が開示されている。それらの化合物類は、急性低血圧、例えばショック状態及び慢性動脈低血圧或いは酸素毒性の治療用として提案されている。該発明は、種々の条件下でのS−エチルイソチオウロニウムリン酸ジエチルの高血圧効果により例証されている。しかしながら、WO第98/13036号には、頭痛、片頭痛、又は悪心及び嘔吐を治療するためのS−アルキルイソチオウロニウム誘導体類の使用は、教示も示唆もされていない。
【0022】
(発明の概要)
意外にも、高血圧薬として知られていたS−アルキルイソチオウロニウム塩誘導体類が、一般的な頭痛及び特に片頭痛の症状を緩和するのにも非常に有効であることが、今や開示される。本発明を実施化すると、これらS−アルキルイソチオウロニウム塩誘導体類は、悪心及び嘔吐の治療に有効であることが見出された。片頭痛の対象が、抗低血圧への適用に必要とされるより低投与量のS−エチルイソチオウロニウムリン酸ジエチルで、思いがけなくも成功裏に治療された。片頭痛発作のピークで開始した治療は、薬を投与後60分以内に一貫して軽減を示した。いくつかの症例では、約15分以内に劇的な改善が報告された。
【0023】
それ故に、本発明の一つの態様によれば、頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐の治療用の医薬組成物であって、有効成分として一般式I:
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級若しくは第三級アミン、及び第一級、第二級若しくは第三級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ若しくはそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐した飽和若しくは不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに含む上記組成物が提供される。
【0024】
以下に記載する本発明の現時点での好ましい実施態様によれば、生理的に許容されるアニオンは、リン含有酸から誘導されるアニオン、より好ましくはリンの酸エステル又はアミドから誘導されるアニオンからなる基、最も好ましくはアニオンはリン含有酸のモノ又はジアルキルエステルから誘導されるものである。
【0025】
本発明の更に別の態様によれば、頭痛、片頭痛、或いは悪心を患う対象を治療する方法であって、一般式(I):
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級若しくは第三級アミン、及び第一級、第二級若しくは第三級アルコールからなる群から選択される、一つ若しくはそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐した飽和若しくは不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物の治療有効量を含む医薬組成物を投与するステップを含む、上記方法が提供される。
【0026】
本発明の別の態様によれば、頭痛、片頭痛又は悪心用の医薬を調製する方法であって、有効成分として一般式(I):
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級若しくは第三級アミン、及び第一級、第二級若しくは第三級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐した飽和若しくは不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに混合するステップを含む、上記方法が提供される。
【0027】
本発明の好ましい実施態様における更なる特徴によれば、生理的に許容されるアニオンは、リン含有酸、亜リン酸エステル、亜リン酸アミド、アセタート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォスルホナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、グルタマート、バイカルボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカノアートから誘導されるアニオンからなる群から選択される。
【0028】
以下に記載する本発明の現時点での好ましい実施態様によれば、生理的に許容されるアニオンは、リン含有酸から誘導されるアニオン、より好ましくは亜リン酸エステル又はアミドから誘導されるアニオンからなる基、最も好ましくは、アニオンはリン含有酸のモノ又はジアルキルエステルから誘導されるものである。
【0029】
好ましい記載された実施態様における、なお更なる特徴によれば、本医薬は、容器に詰められ、そして、抗頭痛活性、抗片頭痛活性又は抗嘔吐活性を有するものとして同定される。
【0030】
記載された好ましい態様におけるさらなる特徴によると、化合物は、
S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;
S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;
S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;
S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;
S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;
S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;
S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;
S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;
S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及び
S−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイト;
からなる群から選択される。
【0031】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、抗頭痛、抗片頭痛、抗悪心又は抗嘔吐薬は、経口用、又は非経口用投与様式で処方される。非経口投与経路の中で、特に好ましい処方は、注射、舌下、経皮、経粘膜又は吸入投与に適したものである。
【0032】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、抗片頭痛薬は、錠剤又はカプセルとして処方される。
【0033】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、錠剤又はカプセルの各々は、10から300mgの化合物を含む。
【0034】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、錠剤又はカプセルの各々は、20から200mgの化合物を含む。
【0035】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、錠剤又はカプセルの各々は、30から80mgの化合物を含む。
【0036】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、方法は、薬物を容器に詰めるステップ、及び、抗頭痛活性、抗片頭痛活性、抗悪心活性又は抗嘔吐活性を有するとして薬物を同定するステップを更に含む。
【0037】
好ましい実施態様によれば、治療有効量は、0.1から3mg/kg体重の範囲にある。
【0038】
更に好ましい実施態様によれば、治療有効量は、0.4から1.6mg/kg体重の範囲にある。
【0039】
現行で最も好ましい実施態様によれば、治療有効量は、0.5から1.2mg/kg体重の範囲にある。
【0040】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、治療有効量は、投与後60分未満の時間内において、片頭痛症状における実質的な軽減が体験されるように選択される。
【0041】
ある種の好ましい実施態様によれば、化合物は、頭痛、特に片頭痛又は悪心の症状の発症の後に投与される。
【0042】
付加的な好ましい実施態様によれば、化合物は、頭痛、特に片頭痛又は悪心の発症に際して投与される。
【0043】
片頭痛は、頭痛の最も重篤な型であるが、本発明の治療方法は、又、PMS又は二日酔いに関連する頭痛及び悪心を含むがこれらに限定されない、頭痛及び悪心の別の型にも適していることが理解される。このことは、本発明の組成物及び方法に伴い人である対象において観察される無視し得る副作用の故に好適である。
【0044】
式(I)の化合物は嘔吐を阻害する。化合物は、それ故に抗嘔吐剤としても、即ち悪心及び嘔吐の予防及び治療においても有益である。本化合物は、シスプラチンのようなガン化学療法剤によって誘発される嘔吐の予防に特に価値がある。特に言及すべきこととして、放射線誘発嘔吐の治療が挙げられる。それ故、式(I)の化合物は、例えばガンの治療における放射線療法、例えば胸部又は腹部の照射、によって誘発される嘔吐の予防において、又は放射線宿酔の治療において使用され得る。式(I)の化合物は予防的に使用することができ、そして、本明細書における治療への言及は、予防的治療及び急性症状の緩和を包含することが理解されよう。
【0045】
記載された好ましい実施態様における、なお更なる特徴によれば、本化合物を投与するステップは、悪心の発症時又はその前に有効である。経口投与は、悪心の発症後は望ましくないことは当業者によって理解されよう。
【0046】
本発明は、頭痛、特に片頭痛又は悪心の症状を治療及び/又は緩和するために有効な化合物を提供することによって、現時点で公知の医薬の欠点に成功裡に対処するものである。現在の好ましい化合物は、明白な副作用を有さず、現在市販されている医薬類と比べて、低投与量で強力であり、短時間内に治療/緩和効果をもたらすことが示された。
【0047】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、頭痛、特に片頭痛、又は悪心及び嘔吐の治療のためのS−アルキルイソチオウロニウム誘導体類の使用に関する。本発明の組成物は、片頭痛、或いは化学療法又は放射線療法のようなその他の医学的状態、並びに音声恐怖症及び光恐怖症を含むその他の片頭痛の症状と関連がある嘔吐を、予防或いは緩和するのに有効である。これらの化合物は、急性低血圧(例えば、出血、外傷、ショック又は中毒の後の)の症例における動脈血圧に影響することが、これまでに知られていた。
【0048】
本発明の少なくとも一つの実施態様を詳細に説明する前に、本発明は、以下の記載に示された、又は、実施例の節に例示された詳細な記載に、その適用が限定されるものではないことを理解すべきである。本発明は、他の実施態様又は種々の方法において実施し又は実行することができる。又、本明細書において採用されている語法及び用語は、説明目的のためのものであり、限定目的のためのものと解釈してはならないことは理解されるべきである。
【0049】
本明細書において使用されているように、用語「片頭痛」は、通常の重症度の、片側性の、ずきずきする、4乃至72時間持続する頭痛によって特徴付けられる、頭痛の亜集団を包含すると拡張的に理解すべきであり、又、以下の症状の一つ又はそれ以上を包含することができる:悪心、嘔吐、先立つ「前兆」を伴う又は伴わない光及び/又は音への感受性及び可視光線恐怖症(例えば、視覚障害)。
【0050】
本発明の一つの態様によれば、有効成分として一般式I:
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級若しくは第二級アミン、及び第一級若しくは第二級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐した飽和若しくは不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに含む、抗頭痛、抗片頭痛、抗悪心及び抗嘔吐薬が提供される。
【0051】
好ましくは、生理的に許容されるアニオンは、リン含有酸、リン含有酸から誘導されるアニオンからなる基、アセタート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォルスルホナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、ヒドロクロリド、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、ホスファート、グルタマート、バイカーボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカノアートから誘導されるが、これらに限定されない。
【0052】
以下に記載する本発明の現時点での好ましい実施態様によれば、生理的に許容されるアニオンは、リン含有酸から誘導されるアニオン、より好ましくはリンの酸エステル又はアミドから誘導されるアニオンからなる基、最も好ましくは、アニオンはリン含有酸のモノ又はジアルキルエステルから誘導されるものである。
【0053】
本明細書及び請求項において使用されるように、用語「アルキレン」は、直鎖又は分岐鎖アルキル、アルケニル又はアルキニルを包含する、飽和又は不飽和炭化水素鎖をいう。
【0054】
本明細書において使用されるように、用語「アルキル」は、1乃至30個、好ましくは1乃至6個の炭素原子を含有する飽和炭化水素鎖、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等をいうが、これらに限定されない。本明細書で使用されるように、用語「アルキル」は、又、ハロゲン原子を含有するハロアルキルとしても解釈される。「アルキル」は、又、硫黄、酸素及び窒素のヘテロ原子を有するヘテロアルキルを包含する。
【0055】
「アルケニル」及び「アルキニル」は2乃至12個の炭素を有し、そしてそれぞれ二重結合又は三重結合によって不飽和化された、直鎖又は分岐鎖炭化水素基、例えば、ビニル、アリル、プロパルギル、1−メチルビニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−2−イニル、1−メチルブタ−2−エニル、ペンタ−1−エニル、ペンタ−3−エニル、3−メチルブタ−1−イニル、1,1−ジメチルアリル、ヘキサ−2−エニル及び1−メチル−1−エチルアリルを意味するのに使用される。
【0056】
用語「シクロアルキル」は、本明細書では環状基を意味して使用され、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を包含するが、これらに限定されない。
【0057】
用語「シクロアルキルアルキル」は、本明細書では、低級アルキル基に付加したシクロアルキル基を称するのに使用され、シクロヘキシルメチルを包含するがこれに限定されない。
【0058】
R置換基として挙げた「アルコキシアルキル」は、好ましくは、総計1乃至22個の炭素原子を含有する基である。例として、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、n−プロポキシエチル及びイソ−プロポキシエチルが挙げられる。
【0059】
本明細書で使用される用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して親分子基に連結したアルキル基を表す。
【0060】
本明細書で使用される用語「アルコキシアルコキシ」は、アルコキシ基を介して親分子基に連結したアルコキシ基を表す。
【0061】
本明細書で使用される用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、I、Br、Cl又はFを表す。
【0062】
本明細書で使用される用語「カルボキシ」は−COOH基を表す。用語「エステル」は−COORを表し、用語「アミド」は、−CONH又はCONHR又はCONRを表す。本明細書で使用される用語「シアノ」は−CN基を表す。
【0063】
S−アルキルイソチオウロニウムのリン含有及びその他の塩類は、当業界においてよく知られた種々の方法、例えば、有機溶媒中で加熱しつつチオウレアを好適なトリアルキルホスファート又はジアルキルホスファイトでアルキル化することによって合成される。
【0064】
以下に列挙する他の見解を排除することなしに、現時点で、S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートは、頭痛、特に片頭痛、及び悪心又は嘔吐を治療するための好ましい化合物である。本発明による片頭痛の治療に使用することができるS−アルキルイソチオウロニウム誘導体類の別の例として、S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及びS−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイトが挙げられるが、これらに限定されない。
【0065】
これらの化合物は、S−アルキルイソチオウロニウムのリン含有誘導体類が低毒性であり、それらのLD50(50%致死量)は100乃至1000mg/kgであり、これはそれら化合物の治療投与量をはるかに超えることが、当業界ではよく知られているので、人に対して使用しても安全であることが知られている。
【0066】
本発明の抗頭痛、抗片頭痛、抗悪心又は抗嘔吐薬は、好適に容器に詰められ、そしてそのような活性を有するものとして同定される。そのような同定は、例えば、医薬品付属の能書に、又は医薬を含有する包装又は容器に印刷することができる。
【0067】
本発明による化合物は、治療する対象にそれ自体を投与することができ、又は好適な担体又は賦形剤と混合して医薬組成物として投与することができる。
【0068】
本明細書で使用されているように、「医薬組成物」は、本明細書に記載された化合物の一つ又はそれ以上、又はそれらの生理的に許容される塩類或いはプロドラッグの製剤であり、生理的に好適な担体及び賦形剤のようなその他の化学成分を有するものを意味する。医薬組成物の目的は、生体に対して化合物の投与を容易にするためである。
【0069】
用語「プロドラッグ」は、インビボで活性な親の薬物に変換される薬物を意味する。プロドラッグは、ある種の例では、親薬物よりもより容易に投与できるのでしばしば有用である。例えば、それらは、親薬物が経口投与できない場合経口投与によって生体内利用できる。プロドラッグは、又、医薬組成物において、親薬物に比べて溶解性が改善されている。
【0070】
本明細書で、用語「賦形剤」は、化合物の投与を更に容易にするために医薬組成物に添加される不活性の物質を意味する。賦形剤の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類及び各種のでん粉、セルロース誘導体類、ゼラチン、植物性油類及びポリエチレングリコール類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0071】
医薬組成物は、例えば、これに限定されないが、通常の抗片頭痛剤のような一つ又はそれ以上の他の有効成分を包含してもよい。
【0072】
本発明の医薬組成物は、当業界においてよく知られた方法によって製造することができる。例えば、通常の混合、溶解、顆粒化、粉砕、粉末化、糖衣錠作成、微粉末化、エマルジョン化、マイクロカプセル化、閉じ込め、又は凍結乾燥工程による。
【0073】
本発明により使用するための医薬組成物は、それ故、有効化合物を医薬として使用できる製剤に加工するのを容易にする、添加剤及び補助剤を含む一つ又はそれ以上の生理的に許容される担体を使用して、通常の方法で処方することができる。好適な処方は、選択される投与経路による。
【0074】
注射用には、本発明の化合物は、水溶液、好ましくは、ハンクス液、リンゲル液又は生理食塩緩衝液のような生理的に適合性のバッファーを用いて処方される。経粘膜投与には、透過すべきバリアーに適した浸透剤が処方中に使用される。そのような浸透剤、例えばDMSO又はポリエチレングリコールは、一般に知られている。
【0075】
経口投与用としては、化合物は、有効化合物を周知の生理的に許容される担体と組み合わせることによって、容易に処方することができる。そのような担体は、本発明の化合物が患者によって経口服用されるように、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液剤、ゲル剤、シロップ、スラリー、懸濁剤等として処方することを可能にする。経口用の医薬製剤は、固体の賦形剤を用い、得られる混合物を任意により粉砕し、所望により好適な補助剤を加えた後顆粒の混合物を加工して、錠剤又は糖衣錠の核を得る。好適な賦形剤は、特に、乳糖、ショ糖、マンニトール又はソルビトールを含む糖類のような充填剤;例えばトウモロコシでん粉、小麦でん粉、米でん粉、ジャガイモでん粉、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボメチルセルロースナトリウム、のようなセルロース製剤;及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)のような生理的に許容されるポリマー類である。所望により、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、若しくはアルギン酸又はアルギン酸ナトリウムのようなそれらの塩等の崩壊剤を加えることができる。
【0076】
糖衣錠の核には好適な被覆が与えられる。この目的のために、所望によりアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、二酸化チタン、ラッカー溶液及び好適な有機溶媒又は溶媒混和物を含有してもよい濃縮糖溶液を使用することができる。染料又は色素が、識別のため、又は活性化合物用量の異なった組み合わせを特徴付けるために、錠剤又は糖衣錠被覆に加えられる。
【0077】
経口用に使用することのできる医薬組成物は、ゼラチン製押込みばめ型カプセル、ゼラチン製のソフト、シールドカプセル、及びグリセロール又はソルビトールのような可塑剤を包含する。押込みばめ型カプセルには、乳糖のような充填剤、でん粉のような結合剤、タルク又はステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、及び、所望により、安定剤が含有され得る。ソフトカプセルでは、活性化合物は、脂肪油類、流動パラフィン又は流動ポリエチレングリコール類のような好適な液体の中に溶解又は懸濁され得る。更に、安定剤が加えられる。経口投与用の全ての処方は、選択される投与経路に適した投与量でなければならない。
【0078】
口腔内投与用には、組成物は、通常の方法において処方された錠剤又はトローチの形式がとられる。
【0079】
吸入による投与のためには、本発明による使用のための化合物は、好適な高圧ガス、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン又は二酸化炭素を使用した加圧パック又はネブライザーから、エアロゾルスプレー供給の形で簡便に送達される。加圧エアロゾルの場合には、投与単位は、計量された量を送達するようなバルブを備えることによって定量され得る。吸入器又は散布器で使用するための、例えばゼラチンのカプセル及びカートリッジは、化合物及び好適な粉末ベース、例えば乳糖又はでん粉、の粉末混合物を含有して処方することができる。
【0080】
非経口投与用医薬組成物は、水溶性の形で活性製剤の水溶液を包含する。更に、活性化合物の懸濁液が、好適な油性注射懸濁剤として調製される。好適な親油性溶媒又はビヒクルとしては、ごま油のような脂肪油、或いは、オレイン酸エチル、トリグリセリド又はリポソームのような合成脂肪酸エステルが挙げられる。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール又はデキストランのような懸濁液の粘度を増加する物質を含有してもよい。所望により、懸濁液は、高濃度溶液の製剤が可能なように、化合物の溶解性を増加する好適な安定剤又は試剤を含有してもよい。
【0081】
或いは又、有効成分は、使用前に好適なビヒクル、例えば滅菌した、発熱性物質を含まない水を用いてもどされる粉末形態でもよい。
【0082】
本発明の化合物は、例えば、カカオバター又は他のグリセリドのような通常の坐薬基剤を使用する坐剤、又は停留浣腸のような直腸組成物に処方してもよい。
【0083】
本明細書に記載する医薬組成物は、ゲル相担体又は賦形剤の好適な固体を含んでもよい。そのような担体又は賦形剤の例として、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類、でん粉類、セルロース誘導体類、ゼラチン及びポリエチレングリコール類のようなポリマー類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0084】
本発明の文脈における使用に好適な医薬組成物は、意図する目的を達成するのに有効な量の有効成分を含有する組成物を包含する。更に詳しくは、治療有効量は、治療される対象の疾病の症状を予防し、緩和し又は改善するのに有効な化合物の量を意味する。
【0085】
治療有効量の決定は、当業者の能力の範囲内で十分可能であり、特に本明細書に提供されている詳細な開示が参考となる。
【0086】
本明細書に記載された化合物の毒性及び治療効果は、例えば対象化合物についてのIC50(50%阻害を与える濃度)及びLD50(試験動物の50%において死をもたらす致死量)を決定することによって、細胞培養或いは実験動物における標準医薬手順により決定することができる。これら細胞培養アッセイ及び動物実験から得られたデータは、人における使用のための用量の範囲を処方することに使用することができる。用量は、採用される投与形態及び用いられる投与経路によって変わる。正確な処方、投与経路及び用量は、患者の状態を考慮して個々の医師によって選択することができる。(例えば、Finglら、1975,「治療の薬理学的基礎(The Pharmacological Basis of Therapeutics)」、第一章、1頁を参照)。
【0087】
治療されるべき状態の重篤さ及び応答性に依存して、投与は、数日から数週間続く治療経過で、又は治癒が効果あるまで、或いは病態の縮小が達成されるまで、徐放性組成物の単回投与で行うこともできる。
【0088】
投与されるべき組成物の量は、もちろん、治療される対象、苦痛の重さ、投与方法、処方した医師の判定等に依存する。
【0089】
S−アルキルイソチオウロニウムを含有する徐放性錠剤又はカプセルは、例えば、化学療法或いは悪心又は嘔吐が起こることが知られている他の治療を受けようとする人、月経前の期間に続いて典型的に悪心又は片頭痛が起こることがわかる女性か、或いは「前兆」を経験した片頭痛患者で、これが片頭痛前の状態であると識別することができる人のいずれかにおいて、発作前に使用される。又、錠剤又はカプセルは、有効成分の一部分が初期の片頭痛緩和を与えるために即座に放出され、これに対して残りの一部がゆっくり一定量で放出されるように、処方することができる。
【0090】
本明細書で使用されているように、用語「初期の片頭痛緩和」は、投与後予め決められた範囲の時間内に、そして特に本発明においては、投与後約10乃至60分未満の時間内に、片頭痛症状が減少又は消失することを意味する。
【0091】
本発明の錠剤又はカプセルの各々は、10から300mgの間の、好ましくは20から200mgの間の、より好ましくは30から80mgの間の活性化合物(S−アルキルイソチオウロニウム誘導体類)を含有する。本明細書で使用される用語「約」は、±20%を意味する。
【0092】
本発明の別の態様によれば、抗頭痛、抗片頭痛、抗悪心又は抗嘔吐薬を調製する方法が提供される。本発明のこの態様による方法は、有効成分として一般式(I):
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級若しくは第二級アミン、及び第一級若しくは第二級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに混合することによって実施される。
【0093】
本発明の好ましい実施態様によれば、該方法は、更に、医薬を容器に詰めるステップ、及び、上記に更に記載されたように、抗頭痛活性、抗片頭痛活性、抗悪心活性又は抗嘔吐活性を有するものとして医薬を同定するステップを更に含む。抗頭痛剤、特に抗片頭痛剤としての、又は抗嘔吐剤としての医薬の同定は、S−アルキルイソチオウロニウム誘導体類についての新規な効能効果であり、同誘導体類は高血圧剤として知られており、そして頭痛、片頭痛又は悪心の症状を治療する、又は緩和する目的のために、これまで示唆されたことはない。
【0094】
本発明のなお別の態様において、頭痛、片頭痛又は悪心を治療する方法が提供される。本発明のこの態様による方法は、一般式(I):
Figure 2004508311
式中、Rは、ハロゲン、第一級若しくは第二級アミン、及び第一級若しくは第二級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
は生理的に許容されるアニオンである;
を有する化合物の治療有効量を、医薬として許容される担体又は希釈剤と共に、対象に投与することによって実施される。
【0095】
この点に関して、後の実施例において詳細に記載されるように、継続する臨床治験において、ヒトの対象が、S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートに対する彼等の応答及びその有益な効果について評価されたことに注目すべきである。意外にも、これらの対象は、片頭痛発作中に投与された薬物の劇的且つ有益な効果を示した。投与された用量は、低血圧治療に使用された有効経口投与量(それは一般的に約100mgである)よりも実質的に低かった。更に、薬物は、対象が片頭痛発作のピークであったにも拘わらず、平均約45分という比較的短い時間内で、片頭痛症状が軽減するという強力さであることが見出された。
【0096】
急性頭痛を除去するのとは別に、本薬物は、又、悪心、光恐怖症の不快な感覚を除去し、視覚焦点障害を改善する。本薬物は、迅速で持続する効果を有することが示された。更に、急速な作用様式は、薬物の早い吸収を示唆している。更に、毒性がないことは明らかであった。
【0097】
これらの結果は、極めて意外なことである。この点に関して、認められた片頭痛薬は、非経口経路によって投与されたとき、最も早く作用することは評価される。又、たとえいかに投与されようとも、片頭痛の治療的緩和は、これら認められた片頭痛薬を使用してもしばしば得られるとは限らない。経口投与したとき、この認められた片頭痛薬は、非経口的に投与されたときよりも、疼痛緩和があるとしても、投与後2乃至3時間まで明らかでない程、著しくゆっくりと作用する。
【0098】
本明細書で薬物の用量に関して使用される用語「治療有効量」又は「治療的に有効な」は、薬物がそのような治療を必要とする有効数の人に投与された場合、特異的な薬理学的応答をもたらすような用量を意味する。「治療有効量」は、例えば、患者の身体条件、患者の年令及び疾病の重症度によって変化する。片頭痛は、よく理解されていない上、特殊な片頭痛の病因は、特殊な薬物に対する応答が変化するように変わるものであることが強調される。それ故、「そのために薬物がそのような治療を必要とする有効数の人に投与される、特異的な薬理学的応答」に関しては、特殊な状況下において特殊な対象に投与された「治療有効量」は、そのような投与量が当業者にとって「治療有効量」と考えられても、必ずしも片頭痛発作を阻止し、或いは実際の片頭痛を緩和するものではないという認識である。
【0099】
S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートに関して、用語「持続効果」は、その薬物動力学的半減期に関する。これに関しては、以下の実施例において記載された症例報告において、薬の投与後数分以内に片頭痛発作が除去され、報告された症例では追加の治療は必要とされなかったことに、注目すべきである。
【0100】
予備的な臨床治験は、投与してから数時間後の頭痛の「再発」及び現在市販の抗片頭痛薬の副作用に関する、別の二つの重要な問題を明らかにしている。成功した初期治療後の頭痛再発は、いくつかの現在市販の抗片頭痛製剤の別の弱点である。これは、公知の治療薬の用量が、片頭痛発作の初期治療をするための有効量で対象に投与され、そして片頭痛緩和が見られた後に、最初の緩和後約1乃至8時間から約12乃至24時間後に、再び片頭痛症状が起こることである。上記に記載した状況下で起こる頭痛は、種々にそして交換的に、「リバウンド」、「ぶり返し」、「再発」、「あと追い」、又は「二次的」頭痛と称している。この用語にも拘わらず、この後の頭痛は元の頭痛に起因する事象の生理的連鎖の継続であるか、あるいは、別の又は繰り返される、しかし関連のない、根元的な疾患による新しい頭痛なのかどうかは現時点では不明である。あと追い頭痛は、最初は初期の片頭痛症状を治療するのに成功した治療薬に対する応答である可能性もある。用語、「リバウンド」、「ぶり返し」、「再発」、「あと追い」及び「二次的」(以下に定義する)は、片頭痛の機作又は原因を推論することなく、本明細書で使われるように、同意語と考えられる。
【0101】
記載された症例報告によれば、この現象は、S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートを投与されている間観察されなかった。
【0102】
これに関して、片頭痛発作は頭部の血管の拡張と関連し、片頭痛の軽減は、とりわけ、そのような血管拡張の減少と関連していることに注目すべきである。副作用として、抗片頭痛剤は、(血管拡張又は血管収縮のいずれかによる)異常血液流の原因となり得る。それ故、抗片頭痛剤としてのS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートの著しい治療効果は、異常血管流を制御する公知の能力とともに、公知の抗片頭痛剤に見られる副作用なしに片頭痛症状を弱める効果に対する回答である。
【0103】
更に、S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートは、エルゴタミン誘導体、又はセロトニン作動薬のような別の抗片頭痛剤と有利に組み合わせることができる。併用治療は、各薬物の必要量をより少なくし、公知の治療剤に対するS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートの添加は、公知の薬の副作用を軽減し、短い時間内に罹患者に初期軽減をもたらす。
【0104】
前に考察したように、化合物は、経口、注射、吸入或いは経皮投与用に処方される。
【0105】
経口投与は、錠剤又はカプセルによるが、好ましい用量は、10から200mgの間の化合物、好ましくは20から70mgの間の化合物の範囲にわたり、そして臨床結果によると約50mgの化合物である。それ故、化合物の治療有効量は、0.1から3.0mg/kg体重の間、好ましくは0.4から1.6mg/kg体重の間、より好ましくは0.5から1.2mg/kg体重までの範囲である。
【0106】
上記の治療有効量の範囲は、投与後15乃至60分以内に片頭痛症状における実質的な軽減を発揮するように選択される。
【0107】
本発明の好適な実施態様において、S−アルキルイソチオウロニウム誘導体の投与は、片頭痛の発作時又はその後に行なわれる。
【0108】
本発明の更なる目的、効果及び新規な特徴は、限定を意図しない以下の例の検討によって、当業者には明らかになるであろう。更に、上記に詳細に記載したように、そして請求項において請求したように、本発明の種々の実施態様及び態様の各々は、以下の実施例において実験的な支持を見出している。
【0109】
(例)
以下の例について言及するが、これらは上記の記載とともに、本発明を非制限的な様式で例証する。
【0110】
実施例1
ジフェツール(Difetur)経口処方(錠剤)による片頭痛発作の治療における臨床治験の結果
試験計画
急性片頭痛発作の治療用ジフェツール錠の安全性及び有効性に関する用量上昇診査試験
【0111】
1.試験の目的
以下の診査計画の目的は、単一の急性片頭痛発作の治療における、10mgで始めて50mgまで上昇する用量で、ジフェツール(S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート)錠の安全性及び可能な効能を評価することである。試験は、前兆のない中程度又は重症の片頭痛に罹患しているIHS基準により分類された対象の選択された群における一般試験として計画された。試験は、片頭痛治療の安全性及び有効性を評価するための確立された国際基準によって行われた。
【0112】
2.試験計画
試験は、5アーム(arm、群)試験として実施された。IHS基準により、前兆がなく片頭痛に罹患したとして分類された女性患者のみが試験に登録された。各群は、病院で用意されたジフェツール錠で、急性片頭痛発作の間治療された10名の片頭痛患者からなる。ジフェツールの初回量は10mg(1錠)であり、その後、20mg、30mg、40mg及び50mgに増量した。登録された患者総数は50名である。患者は入院し、その後少なくとも4時間ジフェツールの安全性、効能及び可能性のある副作用を評価する。
【0113】
3.薬物投与
10名の患者の第一群は、各々単一錠剤形で試験投薬の初回量10mgを服用した。50mg投与量は、25mgの2錠剤を与えられた。錠剤は、PTP包装で個々に包装され、治験薬として研究投与と明示されたラベルを有している。上昇する方式で各投与量が10名の患者に与えられる。投薬は、主治医の監督下にグラス一杯の水でのみ下す。
【0114】
4.効能評価
4.1.一次効果の目的は頭痛軽減である。
頭痛の重症度は、4点スケールを用いて言葉で等級付けされる:重症(等級4)、中程度(等級3)、軽症(等級2)、又は疼痛なし(等級1)。頭痛の重症度の、重症又は中程度の頭痛(等級3乃至4)から軽症又は疼痛なし(等級1乃至2)への軽減を成功と考える。
【0115】
4.2.二次効能標的は、悪心、嘔吐並びに光及び音声感受性の減少である。
これらは、患者によって記録された、それらの存在、不存在又は消失について与えられる。
【0116】
試験結果
Figure 2004508311
【0117】
意外にも、片頭痛の重症度の緩和には効果がないか又は効果が低いジフェツールの低投与量で、悪心の症状を軽減又は除去するのに既に有効であることが今や開示されている。更に、悪心からの緩和が報告されるまでに経過した時間は、頭痛の重症度の軽減が記録されるよりもより短いことが観察された。このことは、抗嘔吐剤としての薬物の使用を支持している。
【0118】
Figure 2004508311
【0119】
例2
片頭痛の緩和のためのジフェツールの多回投与
症例報告1
既往病歴:患者は、30才、女性、喫煙者で、17才の時に古典的片頭痛罹患者として初め診断された。これ以外には、彼女は完全に健康である。二年前まで、片頭痛発作の頻度は、月に7回の症状発現であった。過去2年間、彼女は異なった種類の認められた薬物療法を繰り返していたが、殆ど又は全く効果がなかった。片頭痛発作の間薬物療法に応答がなかったので、彼女は別の薬物療法を試みた。
【0120】
S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート療法の結果、彼女が罹患した片頭痛発作の頻度は、月に約3回に減少した。更に、片頭痛発作の性質が、より弱い強度に変化した。片頭痛の痛みに対するS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート療法の報告された効果は、それが著しく弱くなったというものであった。現在、彼女は、およそ月に2回だけの片頭痛発作を、大部分は月経期間前、非常に暑い天候条件中、又は天気の極端な変化が起こったときに経験している。月経期間前片頭痛発作は、通常他の片頭痛発作よりもより長くかつより急性である。各片頭痛発作の期間は、24乃至72時間続いている。
【0121】
過去の薬物療法:代替の薬物治療の前に、彼女が治療されていた薬物は、テミグラン(Temigran)、ミグラレブ(Migraleve)、イミトレックス(Imitrex)及びゾミグ(Zomig)であった。これらの治療は、手の振戦、震え、口腔乾燥、悪心及び嘔吐を含む種々の強い副作用のために停止された。
【0122】
S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートでの治療
【0123】
第一回目の発作:対象は、72時間続いた急性片頭痛発作に罹った。2時間おきに処方薬を服用したにも拘わらず、片頭痛に関連した疼痛の強度は変化しなかった。翌日、対象は、50mgのS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート(各25mgを2錠)の単回投与を受けた。薬は空腹時に服用され、対象は薬を服用する前には飲食しなかった。投与後10乃至15分の間に、片頭痛発作中に現れた全ての他の症状が消失したように、疼痛は突然消失した。
【0124】
第二回目の発作(3週間後):第二回目の片頭痛発作は夜間に始まった。翌日、対象は再び2錠のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート(50mg)を服用した。このときは、錠剤の服用は、食後、片頭痛発作のピーク中に行われた。20分以内に片頭痛は和らぎ、対象は自分の視覚の焦点を合わせることができ、光恐怖症は消失した。弱い頭痛があったがその強度は減少した。3時間後、対象は更に2錠のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート(50mg)を服用した。15分以内に片頭痛は消失した。
【0125】
第三回目の発作(第二回目の発作後2週間半):発作は仕事に行く途中に始まった。発作後1時間、片頭痛発作のピーク中に、患者は2錠(各25mg)のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートを服用した。薬物は空腹時に服用された。11分以内に片頭痛症状は消失した。
【0126】
副作用:S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート服用後の副作用はないことが明らかであった。
【0127】
例2
症例報告2
既往病歴:対象は、34才、女性、非喫煙者で、過去二年間片頭痛発作に罹っていた。片頭痛発作の頻度は月経期間前、月に一度である。疼痛は、こめかみ、副鼻腔に現れ、下あごに広がった。光恐怖症の期間は約48時間であった。患者はこれまで特別な医学治療を受けたことはなく、通常の鎮痛剤を服用していた。
【0128】
過去の薬物療法:通常の疼痛緩和(鎮痛)薬。
【0129】
S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートでの治療
第一回目の発作:急性片頭痛発作の発症は朝に起こり、症状は昼間により強く大きくなった。正午直前に、対象は1錠のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート(25mg)を服用した。片頭痛の実質的な変化は見られなかった。2時間後、対象はさらに2錠(各25mg)のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートを服用した。10分後に片頭痛は消失した。
【0130】
第二回目の発作(第一回目の発作後約4週間):片頭痛発作は非常に暑い天候条件の結果として始まった。この発作の強さは、通常の片頭痛発作よりも大きかった。患者は朝の空腹時に、2錠のS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート(50mg)を服用した。S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート服用後20分以内に、片頭痛の顕著な緩和があった。15分後に疼痛は消失した。その日遅く、午後に、対象は軽い疼痛に罹った。このとき対象自身で鎮痛薬を投与し、疼痛は消失した。
【0131】
副作用:25又は50mgのS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートを服用した後の副作用は、モニターによって検出されなかった。
【0132】
結果の考察
両症例報告及び特に第一の症例は、片頭痛発作中に投与されたS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートの、劇的で意外で有益な効果を示している。有効量は、低血圧治療に使用される有効量(約50乃至100mg)の約半分であった。更に、薬は、対象が片頭痛発作のピークにあったとき、20分以内で片頭痛症状を除去し、高度に強力であることが見出された。急性頭痛を除去するのとは別に、本薬物は、又、悪心及び光恐怖症の不快な感覚を除去し、視界焦点障害を改善した。本薬物の特筆すべき効果は、第一の患者で3回、第二の患者で2回繰り返された。本薬物は、空腹時に投与したときの方がより効果的であるように見える。更に、副作用は検出されなかった。
【0133】
それ故、S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートは、片頭痛症状を治療し緩和するための高度に強力な薬であると結論することができる。それは、早い作用機作、効果的な低投与量を有し、記載された症例報告によれば、副作用が全くない。
【0134】
例3
試験動物における抗嘔吐
嘔吐における試験化合物の効果が、Florezyk、Schurig及びBradnet[Cancer Treatment Report,1982,66(1)187−9]によって記載された一般の方法によってフェレットで試験された。結果を以下に要約する。試験化合物及びシスプラチンの両者は、通常の生理食塩水で調製し投与した。
【0135】
a)対照:試験化合物なし
雄フェレット、体重1.5乃至2kgの間、6頭の群に、シスプラチン静脈投与、10mg/kgの投与量によって嘔吐を誘発した。嘔吐の発症は、注射後30分と75分の間に起こり、2時間の期間にわたる嘔吐/吐き気(偶発)の数は、30乃至60の範囲(平均2時間当り40嘔吐/吐き気)であった。嘔吐の特徴を有する行動変化が、又、見られた。
【0136】
b)試験化合物あり
上記したシスプラチン投与直前に、試験化合物を、雄フェレット(体重1.5乃至2kg)、6頭の群に、0.01及び1mg/kgの投与量で静脈投与した。動物は3時間観察した。
【0137】
嘔吐に対する試験化合物の効果は、又、上記に記載したのと同様の手順を用いて、腹腔内投与後に評価された。シスプラチンを雄フェレットの群に、5乃至10mg/kgの投与量で腹腔内に投与し、嘔吐の発症の時間及び嘔吐症状の発現の数を記録した。第二群の雄フェレットにおいて、試験化合物はシスプラチンの腹腔内投与の30分前及び1時間後に、1mg/kg、腹腔内の投与量で投与した。
【0138】
例4
静注ジフェツールによる片頭痛発作の治療の臨床治験
1.試験の概要
以下の診査計画の目的は、単一の急性片頭痛発作の治療における、0.6mg/kg用量で、注射用ジフェツール10%溶液の安全性及び可能な効能を評価することである。試験は、前兆のない中程度又は重症の片頭痛に罹っているIHS基準により分類された対象の選択された群における一般試験として計画された。試験は、片頭痛治療の安全性及び効能を評価するための確立された国際基準によって行われた。
【0139】
2.薬物投与
ジフェツールは、1mLアンプル中に10%(100mg/mL)溶液として提供された。薬物は、治療前静注用機器の生理食塩水100mLに溶解した。ジフェツールの用量は、0.6mg/kgで、10分間かけて静脈点滴により投与された。
【0140】
3.効能評価
頭痛の重症度は、5点スケールを用い、言葉で等級付けされた:非常に重症(等級4)、重症(等級3)、中程度(等級2)、軽症(等級1)、疼痛なし(等級0)。成功は、頭痛の重症度の、非常に重症、重症又は中程度の頭痛(等級4〜2)から軽症又は疼痛なし(等級1〜0)への軽減として考えた。
【0141】
4.試験結果
頭痛重症度の種々の等級を有する13名の患者が試験に含まれた。1名の頭痛の軽減が認められなかった患者を除いて、残り全ては顕著な頭痛緩和を得た。効能及び効果までに経過した時間は、以下の表に示される。
【0142】
Figure 2004508311
【0143】
本発明は、その特別な実施態様と連結して記載されたが、当業者には、多くの変更、変形及び変化が明白であることは明らかである。従って、付随する請求項の精神及び広い範囲内に包含される全てのそのような変更、変形及び変化が含まれることを意図するものである。本明細書に挙げた全ての刊行物、特許及び特許出願は、その全文において引用により本明細書の一部に取り込まれている。あたかも個々の刊行物、特許又は特許出願の各々が、特別に、個別に本明細書の一部に取り込まれていると示されるのと同程度である。更に、本出願におけるいかなる文献の引用又は同定も、そのような文献が本発明に対する先行技術として得られるものであることを受入れたと解釈すべきではない。

Claims (47)

  1. 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐の治療用の医薬組成物であって、有効成分として一般式:
    Figure 2004508311
    式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級又は第三級アミン、及び第一級、第二級又は第三級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
    、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
    は生理的に許容されるアニオンである;
    を有する化合物を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに含む、上記組成物。
  2. 該生理的に許容されるアニオンが、リン含有酸、リン含有酸エステル、リン含有酸アミド、アセタート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォルスルホナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、ヒドロクロリド、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、ホスファート、グルタマート、バイカルボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカノアートから誘導されるアニオンからなる群から選択される、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 薬物が容器に詰められ、抗頭痛活性、抗片頭痛活性、抗悪心活性又は抗嘔吐活性を有するものとして同定されている、請求項1記載の医薬組成物。
  4. 化合物が、
    S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;
    S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;
    S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;
    S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;
    S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及び
    S−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイト;
    からなる群から選択される、請求項1記載の医薬組成物。
  5. 経口投与用、注射投与用、吸入投与用、経粘膜投与用又は経皮投与用に製剤化された、請求項1記載の医薬組成物。
  6. 錠剤、カプセル又は注射用アンプルとして製剤化された、請求項5記載の医薬組成物。
  7. 該錠剤又はカプセルの各々が10から300mgの間の化合物を含む、請求項6記載の医薬組成物。
  8. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が20から200mgの間の化合物を含む、請求項6記載の医薬組成物。
  9. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が40から80mgの間の化合物を含む、請求項6記載の医薬組成物。
  10. 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐の治療用の薬物調製のための、一般式:
    Figure 2004508311
    式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級又は第三級アミン、及び第一級、第二級又は第三級アルコールからなる群から選択される一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
    、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
    は生理的に許容されるアニオンである;
    を有する化合物の、医薬として許容される担体又は希釈剤を伴う使用。
  11. 該生理的に許容されるアニオンが、リン含有酸、リン含有酸エステル、リン含有酸アミド、アセタート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォルスルフォナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、ホスファート、グルタマート、バイカーボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカン酸塩から誘導されるアニオンからなる群から選択される、請求項10記載の使用。
  12. 薬物を容器に詰めるステップ、及び、薬物を抗頭痛活性、抗片頭痛活性、抗悪心活性又は抗嘔吐活性を有するものとして同定するステップを更に含む、請求項10記載の使用。
  13. 化合物が、
    S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;
    S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;
    S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;
    S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;
    S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及び
    S−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイト;
    からなる群から選択される、請求項10記載の使用。
  14. 抗片頭痛薬物が経口投与用、注射投与用、吸入投与用、経粘膜投与用又は経皮投与用に製剤化された、請求項10記載の使用。
  15. 薬物が錠剤、カプセル又はアンプルとして製剤化された、請求項14記載の使用。
  16. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が10から300mgの間の化合物を含む、請求項15記載の使用。
  17. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が20から200mgの間の化合物を含む、請求項15記載の使用。
  18. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が40から80mgの間の化合物を含む、請求項15記載の使用。
  19. 頭痛又は片頭痛を治療する方法であって、一般式:
    Figure 2004508311
    式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級又は第三級アミン、及び第一級、第二級又は第三級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
    、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
    は生理的に許容されるアニオンである;
    を有する化合物の治療有効量を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに対象に投与するステップを含む、上記方法。
  20. 該生理的に許容されるアニオンが、リン含有酸、リン含有酸エステル、リン含有酸アミド、アセタート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォルスルフォナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、ホスファート、グルタマート、バイカルボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカン酸塩から誘導されるアニオンからなる群から選択される、請求項19記載の方法。
  21. 化合物が、
    S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;
    S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;
    S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;
    S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;
    S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及び
    S−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイト;
    からなる群から選択される、請求項19記載の方法。
  22. 化合物が経口投与用、注射投与用、吸入投与用、経粘膜投与用又は経皮投与用に製剤化された、請求項19記載の方法。
  23. 化合物が錠剤、カプセル又は注射用アンプルとして製剤化された、請求項22記載の方法。
  24. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が10から300mgの間の化合物を含む、請求項23記載の方法。
  25. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が20から200mgの間の化合物を含む、請求項23記載の方法。
  26. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が30から80mgの間の化合物を含む、請求項23記載の方法。
  27. 該治療有効量が0.1から3mg/kg体重の範囲にある、請求項19記載の方法。
  28. 該治療有効量が0.4から1.6mg/kg体重の範囲にある、請求項19記載の方法。
  29. 該治療有効量が0.5から1.2mg/kg体重の範囲にある、請求項19記載の方法。
  30. 化合物がS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートである、請求項21記載の方法。
  31. 該治療有効量が、投与後一時間未満の時間内に片頭痛症状における実質的な軽減が体験されるように選択される、請求項19記載の方法。
  32. 該化合物を投与するステップが頭痛又は片頭痛の発症の後に実施される、請求項19記載の方法。
  33. 該化合物を投与するステップが頭痛又は片頭痛の発症時に実施される、請求項19記載の方法。
  34. 悪心又は嘔吐を予防又は緩和する方法であって、一般式:
    Figure 2004508311
    式中、Rは、ハロゲン、第一級、第二級又は第三級アミン、及び第一級、第二級又は第三級アルコールからなる群から選択される、一つ又はそれ以上の置換基で所望により置換された、又はO、N、及びSからなる群から選択される一つ又はそれ以上のヘテロ原子によって所望により中断された、1乃至8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐した飽和又は不飽和アルキレンであり;
    、R、R及びRは、各々独立して水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルケニル、直鎖又は分岐低級アルキニル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、低級チオアルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、スルホニル、ハロアルキル、カルボアリールオキシ、カルボアルキルアリールオキシ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホンアミド、チオアルキルであり、これらは所望によりハロゲンによって置換されていてもよく;
    は生理的に許容されるアニオンである;
    を有する化合物の治療有効量を、医薬として許容される担体又は希釈剤とともに対象に投与するステップを含む、上記方法。
  35. 該生理的に許容されるアニオンが、リン含有酸、リン含有酸エステル、リン含有酸アミド、アセテート、アジパート、アルギナート、シトラート、アスパルタート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、バイタルトラート、バイスルファート、ブチラート、カンフォラート、カンフォルスルホナート、ジグルコナート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、フマラート、2−ヒドロキシエタンスルホナート、イソチオナート、ラクタート、マレアート、メタンスルホナート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート、オギザラート、パルモアート、ペクチナート、3−フェニルプロピオナート、ピバラート、プロピオナート、スクシナート、タルトラート、チオシアナート、ホスファート、グルタマート、バイカルボナート、p−トルエンスルホナート、塩化物、臭化物、ヨウ化物及びウンデカン酸塩から誘導されるアニオンからなる群から選択される、請求項34記載の方法。
  36. 化合物が、
    S−メチルイソチオウロニウムメチルホスファイト;
    S−メチルイソチオウロニウムジメチルホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−エチルイソチオウロニウムエチルホスファイト;
    S−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファート;
    S−プロピルイソチオウロニウムプロピルホスファイト;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムメタホスファート;
    S−イソプロピルイソチオウロニウムイソプロピルホスファイト;
    S−ブチルイソチオウロニウムジブチルホスファート;及び
    S−イソブチルイソチオウロニウムイソブチルホスファイト;
    からなる群から選択される、請求項34記載の方法。
  37. 化合物が経口投与用、注射投与用、吸入投与用、経粘膜投与用又は経皮投与用に製剤化された、請求項34記載の方法。
  38. 化合物が錠剤、カプセル又はアンプルとして製剤化された、請求項34記載の方法。
  39. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が10から300mgの間の化合物を含む、請求項38記載の方法。
  40. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が20から200mgの間の化合物を含む、請求項38記載の方法。
  41. 該錠剤、カプセル又はアンプルの各々が30から80mgの間の化合物を含む、請求項38記載の方法。
  42. 該治療有効量が0.1から3mg/kg体重の範囲にある、請求項34記載の方法。
  43. 該治療有効量が0.4から1.6mg/kg体重の範囲にある、請求項34記載の方法。
  44. 該治療有効量が0.5から1.2mg/kg体重の範囲にわたる、請求項34記載の方法。
  45. 化合物がS−エチルイソチオウロニウムジエチルホスファートである、請求項36記載の方法。
  46. 該化合物が抗ガン剤の投与又は治療とともに又はそれより前に投与される、請求項34記載の方法。
  47. 抗ガン剤又は治療が化学療法、又は放射線療法からなる群から選択される、請求項34記載の方法。
JP2002524446A 2000-09-05 2001-08-30 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐用の医薬組成物 Pending JP2004508311A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US22981200P 2000-09-05 2000-09-05
IL14463201A IL144632A0 (en) 2001-07-30 2001-07-30 Method and pharmaceutical compositions for treating headache, nausea and migraine
PCT/IL2001/000817 WO2002019961A2 (en) 2000-09-05 2001-08-30 Pharmaceutical compositions for headache, migraine, nausea and emesis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004508311A true JP2004508311A (ja) 2004-03-18
JP2004508311A5 JP2004508311A5 (ja) 2008-10-30

Family

ID=26324036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002524446A Pending JP2004508311A (ja) 2000-09-05 2001-08-30 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐用の医薬組成物

Country Status (21)

Country Link
US (2) US7148208B2 (ja)
EP (1) EP1315505B1 (ja)
JP (1) JP2004508311A (ja)
KR (1) KR100849999B1 (ja)
CN (1) CN100448439C (ja)
AT (1) ATE375797T1 (ja)
AU (2) AU2001286178B2 (ja)
BR (1) BR0113698A (ja)
CA (1) CA2420410C (ja)
CY (1) CY1107270T1 (ja)
DE (1) DE60131004T2 (ja)
DK (1) DK1315505T3 (ja)
ES (1) ES2296792T3 (ja)
HU (1) HUP0302362A3 (ja)
IL (1) IL154456A (ja)
MD (1) MD2447G2 (ja)
MX (1) MXPA03001737A (ja)
NO (1) NO20031902L (ja)
NZ (1) NZ524903A (ja)
PT (1) PT1315505E (ja)
WO (1) WO2002019961A2 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0113698A (pt) * 2000-09-05 2003-12-09 Meditor Pharmaceuticals Ltd Composições farmacêuticas para dor de cabeça, enxaqueca, náusea e emese
US20090186854A1 (en) * 2006-03-23 2009-07-23 Meditor Pharmaceuticals Ltd. S-alkylisothiouronium derivatives for the treatment of inflammatory diseases
US20100285127A1 (en) * 2007-06-13 2010-11-11 Refael Barkan Taste masked pharmaceutical compositions of s-alkylisothiouronium derivatives
RU2342923C1 (ru) * 2007-07-26 2009-01-10 Общество с ограниченной ответственностью "Бентус лаборатории" Дезинфицирующее антисептическое средство для обработки рук с увлажняющим эффектом (варианты)
US12011423B2 (en) 2007-11-06 2024-06-18 Foraviset Ltd. S-alkylisothiouronium derivatives for treating uterine hypercontractility disorders
MD3619G2 (ro) * 2007-11-06 2009-01-31 Рафаэль Баркан Remediu medicamentos nazal cu acţiune anticongestivă
WO2009060451A2 (en) * 2007-11-06 2009-05-14 Barkan-Farma S.R.L. S-alkylisothiouronium derivatives for treating uterine hypercontractility disorders
US9560967B2 (en) 2008-04-24 2017-02-07 The Invention Science Fund I Llc Systems and apparatus for measuring a bioactive agent effect
US9239906B2 (en) 2008-04-24 2016-01-19 The Invention Science Fund I, Llc Combination treatment selection methods and systems
US20090270687A1 (en) * 2008-04-24 2009-10-29 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Methods and systems for modifying bioactive agent use
US9449150B2 (en) 2008-04-24 2016-09-20 The Invention Science Fund I, Llc Combination treatment selection methods and systems
US9026369B2 (en) 2008-04-24 2015-05-05 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for presenting a combination treatment
US20100063368A1 (en) * 2008-04-24 2010-03-11 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Computational system and method for memory modification
US20100069724A1 (en) * 2008-04-24 2010-03-18 Searete Llc Computational system and method for memory modification
US9064036B2 (en) 2008-04-24 2015-06-23 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for monitoring bioactive agent use
US8615407B2 (en) 2008-04-24 2013-12-24 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for detecting a bioactive agent effect
US8682687B2 (en) 2008-04-24 2014-03-25 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for presenting a combination treatment
US8606592B2 (en) 2008-04-24 2013-12-10 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for monitoring bioactive agent use
US9282927B2 (en) 2008-04-24 2016-03-15 Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for modifying bioactive agent use
US8876688B2 (en) 2008-04-24 2014-11-04 The Invention Science Fund I, Llc Combination treatment modification methods and systems
US8930208B2 (en) 2008-04-24 2015-01-06 The Invention Science Fund I, Llc Methods and systems for detecting a bioactive agent effect
US9649469B2 (en) 2008-04-24 2017-05-16 The Invention Science Fund I Llc Methods and systems for presenting a combination treatment
US9662391B2 (en) 2008-04-24 2017-05-30 The Invention Science Fund I Llc Side effect ameliorating combination therapeutic products and systems
US20100130811A1 (en) * 2008-04-24 2010-05-27 Searete Llc Computational system and method for memory modification
US7974787B2 (en) * 2008-04-24 2011-07-05 The Invention Science Fund I, Llc Combination treatment alteration methods and systems
US8357117B2 (en) * 2008-08-06 2013-01-22 Family Health International Device and method for delivering an agent into breast milk while breastfeeding
WO2012018341A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 Family Health International Device and method for delivering an agent into breast milk while breastfeeding
CN109523244B (zh) * 2018-11-02 2023-06-27 创新先进技术有限公司 一种基于母子账户的用于转移款项数据的方法和系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998013036A1 (en) * 1996-09-26 1998-04-02 Meditor Pharmaceuticals Ltd. Pharmaceutical compositions comprising s-alkylisothiouronium derivatives

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2419675A1 (fr) * 1978-03-16 1979-10-12 Philagro Sa Compositions fongicides a base de phosphites d'isothiouronium
GB9418912D0 (en) * 1994-09-20 1994-11-09 Fisons Corp Pharmaceutically active compounds
MD263C2 (ro) * 1995-03-01 1995-12-31 Виктор ГИКАВЫЙ Remediu cu acţiune antihipotensivă "IZOTURON"
MD586C2 (ro) * 1995-05-25 1997-03-31 Государственный Медицинский И Фармацевтический Университет "Nicolae Testemitanu" Республики Молдова Substanţă medicamentoasă cu acţiune antihipotensivă "Difetur"
FR2753098B1 (fr) * 1996-09-06 1998-11-27 Sod Conseils Rech Applic Composition pharmaceutique comprenant au moins un inhibiteur de no synthase et au moins un piegeur des formes reactives de l'oxygene
WO1998019674A2 (en) * 1996-11-05 1998-05-14 Head Explorer Aps A method for treating tension-type headache
MD1138C2 (ro) * 1997-02-17 1999-07-31 Государственный Медицинский И Фармацевтический Университет "Nicolae Testemitanu" Республики Молдова Izopropilfosfit-S-izopropilizotiuroniu- substanţă cu acţiune hipertensivă
MD1223C2 (ro) * 1997-07-15 2000-01-31 Государственный Медицинский И Фармацевтический Университет "Nicolae Testemitanu" Республики Молдова Aplicarea dimetilfosfatului de S-metil-izo-tiouroniu în calitate de substanţă vasoconstrictoare şi preparat farmaceutic pe baza lui
US6127420A (en) * 1997-08-22 2000-10-03 The Medical College Of Wisconsin Research Foundation, Inc. L-N5 -(1-imino-3-alkenyl) ornithine and related compounds and use thereof
MD1431G2 (ro) * 1998-01-16 2001-02-28 Государственный Медицинский И Фармацевтический Университет "Nicolae Testemitanu" Республики Молдова Remedii antihipotensive
US6093743A (en) * 1998-06-23 2000-07-25 Medinox Inc. Therapeutic methods employing disulfide derivatives of dithiocarbamates and compositions useful therefor
FR2788771B1 (fr) 1999-01-22 2001-04-13 Pf Medicament Nouvelles 1,2-alcoyl-1-[1-[aryl (alcoyl) oxyalcoyl] piperidin-4-yl]-3-aryl isothiourees substituees, leur preparation et leur application en therapeutique
AU3511500A (en) * 1999-03-05 2000-09-21 Trustees Of University Technology Corporation, The Inhibitors of serine protease activity, methods and compositions for treatment of nitric oxide-induced clinical conditions
CN1402642A (zh) * 1999-07-21 2003-03-12 奥默罗斯公司 用于抑制疼痛,炎症和软骨退化的溶液及方法
BR0113698A (pt) * 2000-09-05 2003-12-09 Meditor Pharmaceuticals Ltd Composições farmacêuticas para dor de cabeça, enxaqueca, náusea e emese

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998013036A1 (en) * 1996-09-26 1998-04-02 Meditor Pharmaceuticals Ltd. Pharmaceutical compositions comprising s-alkylisothiouronium derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
MD20020139A (en) 2002-11-30
MXPA03001737A (es) 2004-09-10
NZ524903A (en) 2004-11-26
ATE375797T1 (de) 2007-11-15
MD2447G2 (ro) 2005-12-31
ES2296792T3 (es) 2008-05-01
AU2001286178B2 (en) 2006-09-14
HUP0302362A3 (en) 2005-05-30
DK1315505T3 (da) 2008-03-03
BR0113698A (pt) 2003-12-09
HK1058009A1 (zh) 2004-04-30
CA2420410C (en) 2011-04-26
US8673979B2 (en) 2014-03-18
MD2447F2 (en) 2004-05-31
NO20031902L (no) 2003-06-09
WO2002019961A2 (en) 2002-03-14
EP1315505A2 (en) 2003-06-04
DE60131004D1 (de) 2007-11-29
IL154456A (en) 2013-05-30
CA2420410A1 (en) 2002-03-14
KR100849999B1 (ko) 2008-08-01
NO20031902D0 (no) 2003-04-28
EP1315505B1 (en) 2007-10-17
US20070088005A1 (en) 2007-04-19
DE60131004T2 (de) 2008-07-31
EP1315505A4 (en) 2006-02-22
US7148208B2 (en) 2006-12-12
WO2002019961A3 (en) 2002-08-15
CN100448439C (zh) 2009-01-07
US20040006044A1 (en) 2004-01-08
HUP0302362A2 (hu) 2003-11-28
PT1315505E (pt) 2008-01-28
AU8617801A (en) 2002-03-22
KR20030055257A (ko) 2003-07-02
CN1464788A (zh) 2003-12-31
CY1107270T1 (el) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004508311A (ja) 頭痛、片頭痛、悪心及び嘔吐用の医薬組成物
AU2001286178A1 (en) Pharmaceutical compositions for headache, migraine, nausea and emesis
HU206042B (en) Process for producing pharmaceutical compositions comprising indole-3-carboxylic acid-endo-8-methyl-8-azabicyclo/3.2.1./oct-3-yl ester and/or 1,2,3-9-tetrahydro-9-methyl-3-(2-methyl-1h-imidazol-1-yl)-methyl-4h-carbazol-4-one, with an activity preventing or reducing opiate-, alcohol- and nicotine-dependence
JP2000508341A (ja) 片頭痛の治療法及び薬効の強化組成物
US20250161251A1 (en) Dosage forms and therapeutic uses of l-4-chlorokynurenine
JP2013056911A (ja) 運動障害の予防および/または治療剤
NO327860B1 (no) Anvendelse av farmasoytiske kombinasjoner med tramadol for fremstilling av et legemiddel.
JP3159263B2 (ja) 薬 剤
US4479956A (en) Analgesic compositions comprising propiram and methods of using same
TW201841635A (zh) 用於治療抑鬱症之組合物及方法
JPH02500596A (ja) 医薬組成物
KR100692235B1 (ko) 안지오텐신 ⅱ 길항물질의 신규한 용도
US3995058A (en) Treatment of ethanol withdrawal symptoms with levodopa
RU2275905C2 (ru) Фармацевтические композиции от головной боли, мигрени, тошноты и рвоты
JPS60500016A (ja) 鎮痛薬組成物類
HK1058009B (en) Pharmaceutical compositions for headache, migraine, nausea and emesis
UA28717U (en) Method for preventing or alleviating nausea or vomiting
UA28715U (en) Method for treating headache or migraine
UA27494U (en) Pharmaceutical compositions for headache, migraine, nausea and emesis
WO2017100324A1 (en) Combination therapy for treating female hypoactive sexual desire disorders
UA28712U (en) Use of pharmaceutical composition for drug intended for treating headache, migraine, nausea or vomiting
Tablets a measurable difference
TW201919597A (zh) 利用新斯的明(neostigmine)及nk-1拮抗劑治療重症肌無力之醫藥組合物及方法
MYLAN-SUMATRIPTAN 5-HT1 Receptor Agonist

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120518