JP2004504350A - 高眼圧症および緑内障処置用組成物 - Google Patents
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Abstract
オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物が眼投与用眼圧降下剤として使用される。これは対応する15−OH化合物についての既知の用量より低用量で投与される。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は高眼圧症および緑内障処置用組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
眼圧を降下させるためにオメガ鎖に環構造を有するプロスタグランジンアナログを使用することは従来技術により開示されている。この分野の代表的な特許は、Stjernschantzの米国特許第5321128号である。これらの化合物は15位の置換基としてヒドロキシ基またはケト基を有する。また、これらの化合物の1つのサブセットは、オメガ鎖の17位の炭素上に非置換フェニル基の置換基を有し、18−20位の炭素を有さない。通常のプロスタグランジンにおいて炭素18−20およびその同等基を有さない構造タイプは、Stjernschantzによって18,19,20−トリノールプロスタグランジン類と命名された。
【0003】
上記タイプの化合物の1つであるラタノプロストは、現在IOP(眼圧)降下用の点眼薬として市販されている。臨床用量は、1日1回点眼薬として1回あたり1.5μgである。これは米国FDAの認可用量である。1滴、すなわち約30μlの用量で使用される規定液状組成物製品はラタノプロストを0.005%含有可能であり、これは1回あたり1.5μgの投与となる。ラタノプロストはStjernschantzによって命名された、13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである。
【0004】
このファミリーに属する他の既知の化合物としては、13,14−ジヒドロ−15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルがあり、以下15−ケト−ラタノプロストと称する。
【0005】
上記の特許には、処置上有効であるとして広い用量範囲が可能であることが記載されている。例えば、’128特許の第5カラム、第33−66行を参照されたい(「該組成物は投与当たり約0.1−30μg、好ましくは1−10μgの有効物質を含む...」)。しかし、’128特許において使用される最小用量は、ヒトまたはサルの眼圧降下を評価するための試験化合物のいずれについても眼当たり1.0μgである。’128特許では15−ケト−ラタノプロストに関して、健康なヒトボランティアにおける試験用量は眼当たり5μgであり、サルの眼においては3μgである。’128特許において試験されたラタノプロストに関して、健康なヒトボランティアにおける用量は眼当たり1.0μgであり、サルの眼においては10.4μgの用量である。
【0006】
臨床濃度のラタノプロストは、虹彩への色素沈着、軽い眼圧スパイクおよび/または軽い充血を引き起こす可能性がある。
【0007】
(発明の概要)
この度、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物が非常に低い用量で眼圧降下のために使用可能なことが見出された。
【0008】
本発明の他の態様は、15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量を、対応する15−OH化合物の処置有効用量付近までで使用することである。本発明において使用される15−ケト−プロスタグランジン化合物は、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイク、そして充血を、ここに記載される用量では引き起こさない。
【0009】
本発明のさらに他の態様は、他の眼圧降下剤によって引き起こされる初期の急激な眼圧降下の後、長時間にわたり眼圧降下を維持するための、15−ケト−プロスタグランジン化合物の使用である。
【0010】
本発明の態様としては、眼圧降下が必要な緑内障の処置および緑内障の処置以外の目的のための眼圧降下を含む。
【0011】
即ち、本発明は、哺乳動物における眼圧降下または緑内障の処置のための眼科用組成物に関し、該組成物は、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物を、対応する15−OH化合物の処置有効用量より低用量で含む。
【0012】
別の態様においては、本発明はその哺乳動物への定期的投与により、哺乳動物における降下した眼圧を維持するための眼科用組成物に関し、該組成物はオメガ鎖末端に環構造を有する有効量の15−ケト−プロスタグランジン化合物を含む。
【0013】
別の態様においては、本出願はオメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の、上記眼科用組成物の製造のための使用にも関する。
【0014】
(図面の説明)
図1および図2は、サル眼における用量0.175μgのラタノプロスト(図1)および同用量の15−ケト−ラタノプロスト(図2)の使用を比較する、実施例1の結果を示す。
【0015】
図1は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%ラタノプロストの効果を示す。ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。ラタノプロスト処置眼と、反対側の媒体処置眼との間に有意差はなかった(スチューデントt 検定)。
【0016】
図2は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%15−ケト−ラタノプロストの効果を示す。15−ケト−ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。*P<0.05は反対側の媒体処置眼との比較(スチューデントt 検定)。
【0017】
図3は、図1および2で示したような対照無しで、実施例1の活性成分についての結果の比較を示すグラフである。即ち、図3は、サルにおける0.0005%15−ケト−ラタノプロストと0.0005%ラタノプロストの眼圧(IOP)への効果を示す。**P<0.01は0.0005%ラタノプロスト処置群との比較(スチューデントt 検定)。
【0018】
図4は、サル眼において臨床用量のラタノプロスト点眼の12時間後に、さらに少量のラタノプロストまたは15−ケト−ラタノプロスト点眼を行う、実施例2の結果を示す。すなわち、図4は、0.005%ラタノプロストを単回点眼した場合、0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合、および0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合の、サルにおける眼圧(IOP)への効果を示す。
○:0.005%ラタノプロスト単回点眼(n=6)
□:0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロスト(n=6)
△:0.005%ラタノプロスト+0.0005%15−ケト−ラタノプロスト(n=6)
(平均±S.E.として示す)
*P<0.05、**P<0.01は、0.005%ラタノプロスト単回点眼との比較。
##p<0.01は、0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロストとの比較(ターキー比較)。
【0019】
(発明の詳細な記載)
本発明は、緑内障または高眼圧症の処置において眼局所投与される眼圧降下剤として、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の、少用量を含む、様々な眼科用用量の使用に関する。
【0020】
本発明の好ましい15−ケト−プロスタグランジン化合物は式(I)
【化7】
(式中:LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソであり、LおよびMの少なくとも1つは水素以外の基であり、そして5員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい;
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはその官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級脂肪族炭化水素残基;および、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和の低級脂肪族炭化水素残基)によって表される。
【0021】
上記式中、R1およびRaの定義における「不飽和」の語は、主鎖および/または側鎖の炭素原子間の結合として、少なくとも1つまたはそれ以上の二重結合および/または三重結合を孤立、分離または連続して含むことを意味する。通常の命名法に従って、連続する2つの位置間の不飽和結合は若い方の位置番号を表示することにより示し、連続しない2つの位置間の不飽和結合は両方の位置番号を表示して示す。
【0022】
「低〜中級脂肪族炭化水素」の語は、炭素原子数1〜14の直鎖または分枝鎖(ただし、側鎖は炭素原子数1〜3のものが好ましい)を有する炭化水素基を意味し、好ましくは炭素原子数1〜10、R1の場合特に1〜8の炭化水素基である。
【0023】
「ハロゲン原子」の語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。特に好ましくはフッ素原子である。
【0024】
「低級」の語は、特にことわりのない限り炭素原子数1〜6を有する基を包含するものである。
【0025】
「低級アルキル」の語は、炭素原子数1〜6の直鎖または分枝状の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含む。
【0026】
「低級アルコキシ」の語は、低級アルキルが上述と同意義である低級アルキル−O−基を意味する。
【0027】
「ヒドロキシ(低級)アルキル」の語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換された上記のような低級アルキルを意味し、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルおよび1−メチル−1−ヒドロキシエチルである。
【0028】
「低級アルカノイルオキシ」の語は、式RCO−O−(ここで、RCO−は上記のような低級アルキルが酸化されて生じるアシル基、例えばアセチル)で示される基を意味する。
【0029】
「シクロ(低級)アルキル」の語は、炭素原子3個以上を含む上記のような低級アルキル基が閉環して生ずる環状基であり、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを含む。
【0030】
「シクロ(低級)アルキルオキシ」の語は、シクロ(低級)アルキルが上述と同意義であるシクロ(低級)アルキル−O−基を意味する。
【0031】
「アリール」の語は、非置換または置換の芳香性炭化水素環基を包含し、(好ましくは単環式基の)、例えばフェニル、ナフチル、トリル、キシリルが例示される。置換基としては、ハロゲン原子、低級アルコキシ、ハロゲン置換低級アルキル(ここで、ハロゲン原子および低級アルキルは前記の意味)が含まれる。
【0032】
「アリールオキシ」の語は、式ArO−(ここで、Arは上記のようなアリール)で示される基を意味する。
【0033】
「複素環基」の語としては、置換されていてもよい炭素原子および、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1〜4個、好ましくは1〜3個含む、5〜14員環、好ましくは5〜10員環の、単環式〜3環式、好ましくは単環式の複素環基が例示される。複素環基としては、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、フラザニル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジル基、2−ピロリニル基、ピロリジニル基、2−イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、2−ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、インドリル基、ベンゾチエニル基、キノリル基、イソキノリル基、プリル基、キナゾリニル基、カルバゾリル基、アクリジニル基、フェナントリジニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾイミダゾロニル基、ベンゾチアゾリル基、フェノチアジニル基などが例示される。置換基としてはハロゲン、ハロゲン置換低級アルキル基(ここで、ハロゲン原子および低級アルキル基は前記の意味)が例示される。
【0034】
「複素環オキシ基」の語は、式HcO−(ここでHcは上記のような複素環基)で示される基を意味する。
【0035】
Aの「官能性誘導体」の語は、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)、エーテル、エステルおよびアミド類を含む。
【0036】
適当な「医薬上許容し得る塩」としては、慣用される非毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩;または有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えばメチルアミン塩、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ベンジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミノ)エタン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性アミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リジン塩等)、テトラアルキルアンモニウム塩等が挙げられる。これらの塩類は、例えば対応する酸および塩基から常套の反応によってまたは塩交換によって製造し得る。
【0037】
エーテルの例としてはアルキルエーテル、例えば、メチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、イソブチルエーテル、t−ブチルエーテル、ペンチルエーテル、1−シクロプロピルエチルエーテル等の低級アルキルエーテル、オクチルエーテル、ジエチルヘキシルエーテル、ラウリルエーテル、セチルエーテル等の中級または高級アルキルエーテル、オレイルエーテル、リノレニルエーテル等の不飽和エーテル、ビニルエーテル、アリルエーテル等の低級アルケニルエーテル、エチニルエーテル、プロピニルエーテル等の低級アルキニルエーテル、ヒドロキシエチルエーテル、ヒドロキシイソプロピルエーテルのようなヒドロキシ(低級)アルキルエーテル、メトキシメチルエーテル、1−メトキシエチルエーテル等の低級アルコキシ(低級)アルキルエーテル、および例えばフェニルエーテル、トシルエーテル、t−ブチルフェニルエーテル、サリチルエーテル、3,4−ジメトキシフェニルエーテル、ベンズアミドフェニルエーテル等の所望により置換されたアリールエーテル、ベンジルエーテル、トリチルエーテル、ベンズヒドリルエーテル等のアリール(低級)アルキルエーテルが挙げられる。
【0038】
エステルとしては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、ペンチルエステル、1−シクロプロピルエチルエステル等の低級アルキルエステル、ビニルエステル、アリルエステル等の低級アルケニルエステル、エチニルエステル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル、ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキシ(低級)アルキルエステル、メトキシメチルエステル、1−メトキシエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)アルキルエステルのような脂肪族エステルおよび例えばフェニルエステル、トシルエステル、t−ブチルフェニルエステル、サリチルエステル、3,4−ジメトキシフェニルエステル、ベンズアミドフェニルエステル等の所望により置換されたアリールエステル、ベンジルエステル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル等のアリール(低級)アルキルエステルが挙げられる。
【0039】
Aのアミドは、式−CONR’R”(式中、R’およびR”はそれぞれ水素原子、低級アルキル、アリール、アルキル−またはアリール−スルホニル、低級アルケニルおよび低級アルキニル)で示される基であり、例えばメチルアミド、エチルアミド、ジメチルアミド、ジエチルアミド等の低級アルキルアミド、アニリド、トルイジド等のアリールアミド、メチルスルホニルアミド、エチルスルホニルアミド、トリルスルホニルアミド等のアルキルもしくはアリールスルホニルアミド等が挙げられる。
【0040】
好ましいLおよびMの例はヒドロキシおよびオキソであり、特に好ましくはLおよびMがヒドロキシであっていわゆるPGFタイプと称される5員環構造を有するものである。
【0041】
好ましいAの例は、−COOH、−CH2OH、その医薬上許容し得る塩、エステル、エーテルまたはアミドである。
【0042】
好ましいR1は置換基を有さない、飽和または不飽和2価低〜中級脂肪族炭化水素残基である。これは好ましくは炭素原子数1〜10であり、特に好ましくは炭素原子数2〜8の炭化水素残基である。
【0043】
R1の具体例としては、例えば、次のものが挙げられる。
−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−、
−CH2−C≡C−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−、
−CH2−C≡C−CH2−CH−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH=CH−、
−CH2−C≡C−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH(CH3)−CH2−
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH=CH−、
−CH2−C≡C−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2(CH3)−CH2−。
【0044】
好ましいRaは、その末端、すなわちオメガ鎖の末端が、アリールまたはアリールオキシ基で置換された、1−6炭素原子、より好ましくは1−4炭素原子を有する炭化水素である。
【0045】
本発明において環、αおよび/またはω鎖の配置は、天然のPG類の配置と同様かまたは異なっていてもよい。しかしながら、この発明は、天然の配置を有する化合物および非天然の配置を有する化合物の混合物も包含する。
【0046】
本発明で用いる15−ケト−PG化合物の例えば13位と14位の炭素原子の間が単結合のものである場合、該化合物の11位のヒドロキシと15位のオキソ間のへミアセタール形成により、ケト−ヘミアセタール平衡を生ずる場合がある。
【0047】
このような互変異性体が存在する場合、両異性体の存在比率は該分子の他の部分の構造または置換基の種類により変動し、場合によっては一方の異性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明においてはこれら両者を含むものとし、このような異性体の存在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命名法によって化合物を表わすことがあるが、これは便宜上のものであってヘミアセタール型の化合物を排除しようとするものではない。
【0048】
この発明においては、個々の互変異性体、その混合物、または光学異性体、その混合物、ラセミ混合物、その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に使用することが可能である。
【0049】
本発明の方法においては、上記化合物を1日に1−6回、好ましくは1日に1回もしくは2回、すでに冒された眼へ局所投与する。
【0050】
本発明の眼科用組成物には点眼剤および眼軟膏が含まれる。点眼剤は有効成分を無菌の水溶液、例えば生理食塩水、緩衝液等に溶解させることによって調製し得る。用時溶解用点眼液のための粉末組成物であってもよい。眼軟膏は活性成分を軟膏基剤と混合して調製される。
【0051】
本発明の実施に用いる眼科用媒体は、眼圧降下剤の分野で現在知られているものであり、例えば、上記ラタノプロストおよびレスキュラ(登録商標)などが挙げられ、後者はオメガ鎖が伸長しておりドコサノイドに分類される。眼科用媒体についてのさらなる情報は、本出願の背景技術において引用した特許に記載されている。遊離酸および医薬上許容し得る塩、エーテルおよびその他のエステルが、上記特許に記載されたもののように本発明の実施に有用であり得る。
【0052】
本発明の15−ケト−プロスタグランジン化合物は、対応する15−OH化合物の処置上有効量より低い用量で眼圧降下活性を示す。さらに、15−ケト−プロスタグランジン化合物は、実質的に、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイクおよび充血を含む副作用がないか、対応する15−OH化合物よりそれら副作用が少ない。したがって、本発明の眼科用組成物が哺乳動物における眼圧降下または緑内障の処置に使用される態様において、該組成物は15−ケト−プロスタグランジン化合物を含み、15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量は対応する15−OH化合物の処置上有効量より低い。
【0053】
上述のように、ラタノプロストの臨床用量は眼当たり約1.5μgである。この臨床用量の10分の1では、ラタノプロストは実質的に有効でない。非常に驚くべきことに、15−ケト−ラタノプロストは、ラタノプロストの臨床用量の約10分の1で使用しても有効な眼圧降下剤である。本発明の1つの態様において、眼局所投与される眼圧降下剤としての15−ケト−ラタノプロストの用量範囲は約0.05から0.75μg/眼、好ましくは約0.075から0.25μg/眼、より好ましくは約0.1から0.175μg/眼であると考えられる。本発明の別の態様においては、眼局所投与される眼圧降下剤としての15−ケト−ラタノプロストの用量範囲は約0.05から5.0μg/眼、または約0.1から4.5μg/眼、または約0.5から2.5μg/眼、または約1.0から2.0μg/眼である。
【0054】
本発明の実施に有用なその他の15−ケト−プロスタグランジン化合物は、15−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αおよび13,14−ジヒドロ−15−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αイソプロピルエステルである。対応する医薬上許容し得る塩、エーテル、その他のエステルおよびアミドが本発明の実施に有用である。対応する15−OH化合物については米国特許第5510383号を参照されたい。16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αイソプロピルエステルの臨床(1日1回)用量(FDA認可用量)は0.004%溶液を1滴である。1滴の量は約20から50μlの範囲であり得、通常は約30から35μlである。したがって、本出願人の評価ではこの化合物の臨床用量は0.8から2.0μg/眼の範囲であり、おそらく約1.2μg/眼である。イソプロピルエステルとしてこれら化合物について本発明において考えられる低い用量は、0.2μg/眼以下であり、0.03μg/眼まで低くできる。本発明の別の態様において、これら2つのイソプロピルエステル化合物を、約0.05から5.0μg/眼まで、または約0.1から4.5μg/眼、または約0.5から2.5μg/眼、または約1.0から2.0μg/眼の用量で眼局所投与する。本発明のさらに別の態様において、上述の3つのイソプロピルエステル化合物を、約0.05から0.75μg/眼、好ましくは約0.075から0.25μg/眼、より好ましくは約0.1から0.175μg/眼の用量範囲で局所投与する。
【0055】
本発明の実施において有用な他のファミリーの15−ケト−プロスタグランジン化合物は、15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドおよび13,14−ジヒドロ−15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドである。これら化合物について本発明において考えられる低い用量は、15μg/眼以下で0.05μg/眼まで低くできる。本発明の別の態様において、これら2つの化合物を、約10μgから0.1μg/眼、または約8μgから0.5μg/眼、または約6μgから1μg/眼の用量で眼局所投与する。対応する15−OH化合物である、17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドについては米国特許第5,352,708号および米国特許第6,037,364号を参照されたい。この化合物の臨床(1日)用量(FDA認可用量)は、0.030%溶液を1滴である。出願時において本出願人はこの化合物の臨床用量を知らないが、一般に1滴の量は約20から50μlであり、通常は約30から35μlであることから、用量は約6から15μg/眼、おそらくは約9μg/眼と評価される。
【0056】
本発明の眼科用組成物が哺乳動物における降下した眼圧を維持するために使用される態様において、15−ケト化合物の用量は制限されない。この態様における15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量は、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイクおよび充血などの、15−OH−プロスタグランジン化合物の眼投与について知られる副作用が実質的に排除されるように選択するとよい。
【0057】
この態様において、初期の迅速な眼圧降下は既知の眼圧降下剤、例えば、レスキュラ(登録商標)、ラタノプロスト、チモロール、アルファガン(登録商標)、アゾプト(登録商標)コソプト(登録商標)トラボプロスト(フルプロステノールのイソプロピルエステル)、ビマトプロスト、その他によって得られる。上記の眼圧降下剤は既知用量または認可用量で投与すればよい。他の方法として、より高い用量の15−ケト−ラタノプロストまたはその他の本明細書に記載する15−ケト化合物のいずれかを最初に使用する方法がある。
【0058】
本明細書に開示される用量はヒト用である。
【0059】
本発明の眼科用組成物はさらに、その薬剤が本発明の目的と両立可能である限り、医薬上活性な薬剤と混合してもよい。本発明の改変は当業者に自明であろう。
【0060】
(実施例1)
本実施例は、サル眼を用いて眼圧試験を行うものであり、臨床用量の約10分の1のラタノプロストと、同用量の15−ケト−ラタノプロストとを、眼圧降下において比較する。
【0061】
(要約)
13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(15−ケト−ラタノプロスト)の0.0005%溶液と、13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(ラタノプロスト)の0.0005%溶液の、眼圧降下効果を、サルにおける単回眼局所投与によって比較した。
【0062】
0.0005%ラタノプロストの点眼後には眼圧降下効果はみられなかった。一方、0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼によって、処置前値と比較して投与8時間後には、眼圧が2.4mmHg降下した。15−ケト−ラタノプロストの点眼による眼圧降下は、媒体の点眼(反対側眼)または0.0005%ラタノプロストの点眼によるものと比較して統計的に有意であった。
【0063】
これらの結果は、15−ケト−ラタノプロストが少用量で強い眼圧降下作用を発揮することを示し、そして眼においてラタノプロストから代謝産物として生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α(ラタノプロストの15−ケト酸)自体が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下に関与していることを示唆する。
【0064】
(材料と方法)
1.被験物質
13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(15−ケト−ラタノプロスト)
13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(ラタノプロスト)
【0065】
2.点眼液の調製
15−ケト−ラタノプロストまたはラタノプロストを0.0005%含有する溶液を以下の媒体を用いて調製した。
媒体の組成1)(/mL):NaCl(4.1mg)、NaH2PO4−H2O(4.6mg)、Na2HPO4−2H2O(5.94mg)、塩化ベンザルコニウム(0.2mg)および注射用水
【0066】
3.動物
Kasyo Co., Ltd.から購入した5匹の雄性カニクイザルを用いた。これらサルは、室温24±1℃、相対湿度55±10%、換気率約12回/時間および12−時間明暗周期(蛍光照明:午前8時から午後8時まで)に維持した室内のサル用ケージで個別に飼育した。動物にはサル用餌ペレット(PS, Oriental Yeast Co., Ltd.)、野菜および果物を与え、自動ディスペンサーから自由に水道水を飲めるようにした。前眼部に異常のない健康な動物を試験に使用した。
【0067】
4.試験群および投与方法
【表1】
【0068】
5匹のサルを群1(3匹のサル)および群2(2匹のサル)の、2つの群に分けた。0.0005%の15−ケト−ラタノプロストおよび0.0005%のラタノプロストを、それぞれ群1および2のサルの右眼に点眼した。1週間後、0.0005%のラタノプロストと0.0005%の15−ケト−ラタノプロストを、交換してそれぞれ群1および2のサルの右眼に点眼した。35μLの各被験液をマイクロピペット(Pipetman P 100, Gilson)を用いて投与した。左眼には同容量の媒体を投与した。点眼前の各群の眼圧は以下のとおりであった(mmHg、平均±S.E.):15−ケト−ラタノプロスト投与群;右眼:16.6±0.5、左眼:16.6±0.2、ラタノプロスト投与群;右眼:15.8±0.7、左眼:17.0±0.3。点眼前は眼圧値の間に統計的に有意な差はなかった(スチューデントt−検定)。
【0069】
5.眼圧の測定
動物に5mg/kgの塩酸ケタミン(ケタラー(登録商標)50、Sankyo Co., Ltd.)の筋内注射によって全身麻酔をかけ、そして0.4%オキシブプロカイン塩酸塩(ベノキシル(登録商標)0.4%溶液、Santen Pharmaceutical Co., Ltd.)の点眼によって両眼の前方部分に麻酔をかけた。動物を座った位置で固定し、アプラネーションニューマトノグラフ(applanation pneumatonograph)(Alcon Japan Ltd.)を使用して点眼前、点眼2、4、8、12および24時間後に眼圧を測定した。動物は眼圧の測定時を除いてケージ内で飼育した。
【0070】
6.統計分析
データをスチューデントt検定により統計的に分析した。0.05より低いP値は、統計的に有意であると考えた。
【0071】
(結果)
0.0005%ラタノプロストの点眼では、眼圧は降下しなかった(図1)。一方、0.0005%15−ケト−ラタノプロスト−処置眼における眼圧は処置前値と比較して点眼8時間後には2.4mmHg降下し、この眼圧の降下は媒体−処置反対側眼におけるものと比較して統計的に有意であった(図2)。さらに、図3に示すように、0.0005%15−ケト−ラタノプロストによる眼圧の降下は、0.0005%ラタノプロストと比較しても統計的に有意であった。
【0072】
(考察)
本試験では、サルにおけるラタノプロストと15−ケト−ラタノプロストの眼圧降下効果を0.0005%の単回点眼の後に比較した。これはラタノプロストの臨床使用量の約10分の1である。0.0005%ラタノプロストの点眼後には眼圧降下はみられなかったが、0.0005%15−ケト−ラタノプロストの点眼では眼圧が有意に降下した。
【0073】
上述の結果は、15−ケト−ラタノプロストの眼圧降下効果の有効性がラタノプロストよりも有意に大きいということを明示する。さらに、ラタノプロストでは効果がみられないような低濃度で、15−ケト−ラタノプロストが有意に眼圧降下効果を発揮するという事実は、眼においてラタノプロストから生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下効果に関与していることを強く示唆する。
【0074】
(参考文献)
1)Sjoquist B., et al.: Drug metabolism and disposition 26 (8): 745−754, 1998
【0075】
(実施例2)
本実施例は迅速に眼圧を降下させるための他の眼圧降下剤の単回投与の後の低眼圧レベルを維持するための低用量の15−ケト−ラタノプロストの利用を示す。
【0076】
(要約)
0.005%ラタノプロスト(臨床濃度)の単回点眼後のサルの眼圧は、点眼後12時間で最大の降下を示し、そしてその後眼圧は徐々に上昇し、点眼後24時間には投与前レベルに戻った。0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後のさらなる0.0005%ラタノプロスト(濃度:ラタノプロスト0.005%の1/10)点眼の後の眼圧変化と、0.005%ラタノプロスト単回点眼後の眼圧変化とでは差は見られなかった。一方、0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後にさらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合、0.005%ラタノプロストのみを点眼した場合または0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合と比較して、眼圧は継続的に有意に低レベルに維持された。これらの結果は、ラタノプロストの点眼後に眼においてラタノプロストから生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下効果の維持に関与していることを示唆する。
【0077】
I.イントロダクション
本試験では、動物を、臨床濃度のラタノプロストのみの点眼、ラタノプロストの点眼後眼圧が最大降下を示した、ラタノプロスト点眼12時間後にさらに少量のラタノプロストまたは15−ケト−ラタノプロストの点眼、によって処置した。3種の処置群における眼圧の変化を、ラタノプロスト点眼後に観察される眼圧降下効果の維持における、13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸の存在の意義を調べるために比較した。
【0078】
II.材料と方法
1.被験物質
Ueno Institute for Medical Scienceにおいて合成した15−ケト−ラタノプロストおよびラタノプロストを使用した。
2.動物
6匹の雄性カニクイザル(体重:3.2−3.8kg)を用いた。これらサルは、室温24±1℃、相対湿度55±10%、換気約12回/時間および12−時間明暗周期(蛍光照明:午前8時から午後8時まで)に維持したサル飼育室のサル用ケージで個別に飼育した。動物にはサル用固形餌(PS, Oriental Yeast Co., Ltd.)、野菜および果物を与え、自動ディスペンサーから自由に水道水を飲めるようにした。前眼部に異常のない健康な動物をこの試験に使用した。
【0079】
3.投与液の調製
0.0005%および0.005%ラタノプロスト点眼液、そして0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼液を以下の組成からなる媒体を用いて調製した。1mLの媒体の組成は以下のとおり:塩化ナトリウム(4.1mg)、リン酸水素ナトリウム−1H2O(4.6mg)、リン酸水素二ナトリウム−2H2O(5.94mg)、塩化ベンザルコニウム(0.200mg)および注入用水(1mL)。
【0080】
4.被験物質の投与方法
本試験では、臨床濃度の0.005%ラタノプロストのみの点眼後の眼圧の変化を、0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後のさらなる0.0005%ラタノプロストまたは0.0005%15−ケト−ラタノプロストの点眼後の眼圧の変化と比較し、ラタノプロスト点眼後に観察される眼圧降下効果の維持における13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物の存在の重要性を調べた。
【0081】
少なくとも10日の間隔をあけてサルの右眼に以下の3処置を施した。すなわち(1)0.005%ラタノプロスト点眼のみ、(2)0.005%ラタノプロスト点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロスト点眼、および(3)0.005%ラタノプロスト点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼。各被験物質30μLをピペットマン(Pipetman)(Gilson)を用いて動物の右眼に点眼した。同容量の媒体を左眼に点眼した。
【0082】
5.眼圧の測定
塩酸ケタミン5−7.5mg/kgの筋肉内注射による全身麻酔下、0.4%オキシブプロカイン塩酸塩(ベノキシル(登録商標)0.4%溶液、Santen Pharmaceutical Co., Ltd)でサルの眼表面を麻酔した後、眼圧をアプラネーションニューマトノグラフ(applanation pneumatonograph) (Alcon Japan Ltd.)によって測定した。眼圧を点眼前、0.005%ラタノプロスト点眼後4、8、12、16、20、24、28および32時間後に測定した。
【0083】
III.結果
図4に示すように、0.005%ラタノプロストのみをサルの眼に点眼した場合、眼圧は点眼後4、8および12時間では減少した。眼圧は0.005%ラタノプロスト点眼後16および20時間後には時間とともに点眼前レベルに戻っていった。点眼24時間後には眼圧は点眼前レベルに戻った。
【0084】
0.005%ラタノプロストの点眼12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼しても、0.005%ラタノプロストのみの点眼後と比較して眼圧に影響はなかった。
【0085】
一方、0.005%ラタノプロストのみの点眼後または0.005%ラタノプロスト点眼12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合と比較して、0.005%ラタノプロスト点眼12時間後にさらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合、眼圧は有意に低レベルに維持された。
【0086】
これらの結果は、ラタノプロスト点眼後の眼圧降下効果は、さらに少量の15−ケト−ラタノプロストを点眼することによって顕著に延長されることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%ラタノプロストの効果を示す。ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。ラタノプロスト処置眼と、反対側の媒体処置眼との間に有意差はなかった(スチューデントt 検定)。
【図2】図2は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%15−ケト−ラタノプロストの効果を示す。15−ケト−ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。*P<0.05は反対側の媒体処置眼との比較(スチューデントt 検定)。
【図3】図3は、図1および2で示したような対照無しで、実施例1の活性成分についての結果の比較を示すグラフである。即ち、図3は、サルにおける0.0005%15−ケト−ラタノプロストと0.0005%ラタノプロストの眼圧(IOP)への効果を示す。**P<0.01は0.0005%ラタノプロスト処置群との比較(スチューデントt 検定)。
【図4】図4は、サル眼において臨床用量のラタノプロスト点眼の12時間後に、さらに少量のラタノプロストまたは15−ケトラタノプロスト点眼を行う、実施例2の結果を示す。すなわち、図4は、0.005%ラタノプロストを単回点眼した場合、0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合、および0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合の、サルにおける眼圧(IOP)への効果を示す。
○:0.005%ラタノプロスト単回点眼(n=6)
□:0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロスト(n=6)
△:0.005%ラタノプロスト+0.0005%15−ケト−ラタノプロスト(n=6)
(平均±S.E.として示す)
*P<0.05、**P<0.01は、0.005%ラタノプロスト単回点眼との比較。
##p<0.01は、0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロストとの比較(ターキー比較)。
(技術分野)
本発明は高眼圧症および緑内障処置用組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
眼圧を降下させるためにオメガ鎖に環構造を有するプロスタグランジンアナログを使用することは従来技術により開示されている。この分野の代表的な特許は、Stjernschantzの米国特許第5321128号である。これらの化合物は15位の置換基としてヒドロキシ基またはケト基を有する。また、これらの化合物の1つのサブセットは、オメガ鎖の17位の炭素上に非置換フェニル基の置換基を有し、18−20位の炭素を有さない。通常のプロスタグランジンにおいて炭素18−20およびその同等基を有さない構造タイプは、Stjernschantzによって18,19,20−トリノールプロスタグランジン類と命名された。
【0003】
上記タイプの化合物の1つであるラタノプロストは、現在IOP(眼圧)降下用の点眼薬として市販されている。臨床用量は、1日1回点眼薬として1回あたり1.5μgである。これは米国FDAの認可用量である。1滴、すなわち約30μlの用量で使用される規定液状組成物製品はラタノプロストを0.005%含有可能であり、これは1回あたり1.5μgの投与となる。ラタノプロストはStjernschantzによって命名された、13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである。
【0004】
このファミリーに属する他の既知の化合物としては、13,14−ジヒドロ−15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルがあり、以下15−ケト−ラタノプロストと称する。
【0005】
上記の特許には、処置上有効であるとして広い用量範囲が可能であることが記載されている。例えば、’128特許の第5カラム、第33−66行を参照されたい(「該組成物は投与当たり約0.1−30μg、好ましくは1−10μgの有効物質を含む...」)。しかし、’128特許において使用される最小用量は、ヒトまたはサルの眼圧降下を評価するための試験化合物のいずれについても眼当たり1.0μgである。’128特許では15−ケト−ラタノプロストに関して、健康なヒトボランティアにおける試験用量は眼当たり5μgであり、サルの眼においては3μgである。’128特許において試験されたラタノプロストに関して、健康なヒトボランティアにおける用量は眼当たり1.0μgであり、サルの眼においては10.4μgの用量である。
【0006】
臨床濃度のラタノプロストは、虹彩への色素沈着、軽い眼圧スパイクおよび/または軽い充血を引き起こす可能性がある。
【0007】
(発明の概要)
この度、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物が非常に低い用量で眼圧降下のために使用可能なことが見出された。
【0008】
本発明の他の態様は、15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量を、対応する15−OH化合物の処置有効用量付近までで使用することである。本発明において使用される15−ケト−プロスタグランジン化合物は、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイク、そして充血を、ここに記載される用量では引き起こさない。
【0009】
本発明のさらに他の態様は、他の眼圧降下剤によって引き起こされる初期の急激な眼圧降下の後、長時間にわたり眼圧降下を維持するための、15−ケト−プロスタグランジン化合物の使用である。
【0010】
本発明の態様としては、眼圧降下が必要な緑内障の処置および緑内障の処置以外の目的のための眼圧降下を含む。
【0011】
即ち、本発明は、哺乳動物における眼圧降下または緑内障の処置のための眼科用組成物に関し、該組成物は、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物を、対応する15−OH化合物の処置有効用量より低用量で含む。
【0012】
別の態様においては、本発明はその哺乳動物への定期的投与により、哺乳動物における降下した眼圧を維持するための眼科用組成物に関し、該組成物はオメガ鎖末端に環構造を有する有効量の15−ケト−プロスタグランジン化合物を含む。
【0013】
別の態様においては、本出願はオメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の、上記眼科用組成物の製造のための使用にも関する。
【0014】
(図面の説明)
図1および図2は、サル眼における用量0.175μgのラタノプロスト(図1)および同用量の15−ケト−ラタノプロスト(図2)の使用を比較する、実施例1の結果を示す。
【0015】
図1は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%ラタノプロストの効果を示す。ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。ラタノプロスト処置眼と、反対側の媒体処置眼との間に有意差はなかった(スチューデントt 検定)。
【0016】
図2は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%15−ケト−ラタノプロストの効果を示す。15−ケト−ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。*P<0.05は反対側の媒体処置眼との比較(スチューデントt 検定)。
【0017】
図3は、図1および2で示したような対照無しで、実施例1の活性成分についての結果の比較を示すグラフである。即ち、図3は、サルにおける0.0005%15−ケト−ラタノプロストと0.0005%ラタノプロストの眼圧(IOP)への効果を示す。**P<0.01は0.0005%ラタノプロスト処置群との比較(スチューデントt 検定)。
【0018】
図4は、サル眼において臨床用量のラタノプロスト点眼の12時間後に、さらに少量のラタノプロストまたは15−ケト−ラタノプロスト点眼を行う、実施例2の結果を示す。すなわち、図4は、0.005%ラタノプロストを単回点眼した場合、0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合、および0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合の、サルにおける眼圧(IOP)への効果を示す。
○:0.005%ラタノプロスト単回点眼(n=6)
□:0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロスト(n=6)
△:0.005%ラタノプロスト+0.0005%15−ケト−ラタノプロスト(n=6)
(平均±S.E.として示す)
*P<0.05、**P<0.01は、0.005%ラタノプロスト単回点眼との比較。
##p<0.01は、0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロストとの比較(ターキー比較)。
【0019】
(発明の詳細な記載)
本発明は、緑内障または高眼圧症の処置において眼局所投与される眼圧降下剤として、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の、少用量を含む、様々な眼科用用量の使用に関する。
【0020】
本発明の好ましい15−ケト−プロスタグランジン化合物は式(I)
【化7】
(式中:LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソであり、LおよびMの少なくとも1つは水素以外の基であり、そして5員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい;
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはその官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級脂肪族炭化水素残基;および、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和の低級脂肪族炭化水素残基)によって表される。
【0021】
上記式中、R1およびRaの定義における「不飽和」の語は、主鎖および/または側鎖の炭素原子間の結合として、少なくとも1つまたはそれ以上の二重結合および/または三重結合を孤立、分離または連続して含むことを意味する。通常の命名法に従って、連続する2つの位置間の不飽和結合は若い方の位置番号を表示することにより示し、連続しない2つの位置間の不飽和結合は両方の位置番号を表示して示す。
【0022】
「低〜中級脂肪族炭化水素」の語は、炭素原子数1〜14の直鎖または分枝鎖(ただし、側鎖は炭素原子数1〜3のものが好ましい)を有する炭化水素基を意味し、好ましくは炭素原子数1〜10、R1の場合特に1〜8の炭化水素基である。
【0023】
「ハロゲン原子」の語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。特に好ましくはフッ素原子である。
【0024】
「低級」の語は、特にことわりのない限り炭素原子数1〜6を有する基を包含するものである。
【0025】
「低級アルキル」の語は、炭素原子数1〜6の直鎖または分枝状の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含む。
【0026】
「低級アルコキシ」の語は、低級アルキルが上述と同意義である低級アルキル−O−基を意味する。
【0027】
「ヒドロキシ(低級)アルキル」の語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換された上記のような低級アルキルを意味し、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルおよび1−メチル−1−ヒドロキシエチルである。
【0028】
「低級アルカノイルオキシ」の語は、式RCO−O−(ここで、RCO−は上記のような低級アルキルが酸化されて生じるアシル基、例えばアセチル)で示される基を意味する。
【0029】
「シクロ(低級)アルキル」の語は、炭素原子3個以上を含む上記のような低級アルキル基が閉環して生ずる環状基であり、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを含む。
【0030】
「シクロ(低級)アルキルオキシ」の語は、シクロ(低級)アルキルが上述と同意義であるシクロ(低級)アルキル−O−基を意味する。
【0031】
「アリール」の語は、非置換または置換の芳香性炭化水素環基を包含し、(好ましくは単環式基の)、例えばフェニル、ナフチル、トリル、キシリルが例示される。置換基としては、ハロゲン原子、低級アルコキシ、ハロゲン置換低級アルキル(ここで、ハロゲン原子および低級アルキルは前記の意味)が含まれる。
【0032】
「アリールオキシ」の語は、式ArO−(ここで、Arは上記のようなアリール)で示される基を意味する。
【0033】
「複素環基」の語としては、置換されていてもよい炭素原子および、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1〜4個、好ましくは1〜3個含む、5〜14員環、好ましくは5〜10員環の、単環式〜3環式、好ましくは単環式の複素環基が例示される。複素環基としては、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、フラザニル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジル基、2−ピロリニル基、ピロリジニル基、2−イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、2−ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、インドリル基、ベンゾチエニル基、キノリル基、イソキノリル基、プリル基、キナゾリニル基、カルバゾリル基、アクリジニル基、フェナントリジニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾイミダゾロニル基、ベンゾチアゾリル基、フェノチアジニル基などが例示される。置換基としてはハロゲン、ハロゲン置換低級アルキル基(ここで、ハロゲン原子および低級アルキル基は前記の意味)が例示される。
【0034】
「複素環オキシ基」の語は、式HcO−(ここでHcは上記のような複素環基)で示される基を意味する。
【0035】
Aの「官能性誘導体」の語は、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)、エーテル、エステルおよびアミド類を含む。
【0036】
適当な「医薬上許容し得る塩」としては、慣用される非毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩;または有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えばメチルアミン塩、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ベンジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミノ)エタン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性アミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リジン塩等)、テトラアルキルアンモニウム塩等が挙げられる。これらの塩類は、例えば対応する酸および塩基から常套の反応によってまたは塩交換によって製造し得る。
【0037】
エーテルの例としてはアルキルエーテル、例えば、メチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、イソブチルエーテル、t−ブチルエーテル、ペンチルエーテル、1−シクロプロピルエチルエーテル等の低級アルキルエーテル、オクチルエーテル、ジエチルヘキシルエーテル、ラウリルエーテル、セチルエーテル等の中級または高級アルキルエーテル、オレイルエーテル、リノレニルエーテル等の不飽和エーテル、ビニルエーテル、アリルエーテル等の低級アルケニルエーテル、エチニルエーテル、プロピニルエーテル等の低級アルキニルエーテル、ヒドロキシエチルエーテル、ヒドロキシイソプロピルエーテルのようなヒドロキシ(低級)アルキルエーテル、メトキシメチルエーテル、1−メトキシエチルエーテル等の低級アルコキシ(低級)アルキルエーテル、および例えばフェニルエーテル、トシルエーテル、t−ブチルフェニルエーテル、サリチルエーテル、3,4−ジメトキシフェニルエーテル、ベンズアミドフェニルエーテル等の所望により置換されたアリールエーテル、ベンジルエーテル、トリチルエーテル、ベンズヒドリルエーテル等のアリール(低級)アルキルエーテルが挙げられる。
【0038】
エステルとしては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、ペンチルエステル、1−シクロプロピルエチルエステル等の低級アルキルエステル、ビニルエステル、アリルエステル等の低級アルケニルエステル、エチニルエステル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル、ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキシ(低級)アルキルエステル、メトキシメチルエステル、1−メトキシエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)アルキルエステルのような脂肪族エステルおよび例えばフェニルエステル、トシルエステル、t−ブチルフェニルエステル、サリチルエステル、3,4−ジメトキシフェニルエステル、ベンズアミドフェニルエステル等の所望により置換されたアリールエステル、ベンジルエステル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル等のアリール(低級)アルキルエステルが挙げられる。
【0039】
Aのアミドは、式−CONR’R”(式中、R’およびR”はそれぞれ水素原子、低級アルキル、アリール、アルキル−またはアリール−スルホニル、低級アルケニルおよび低級アルキニル)で示される基であり、例えばメチルアミド、エチルアミド、ジメチルアミド、ジエチルアミド等の低級アルキルアミド、アニリド、トルイジド等のアリールアミド、メチルスルホニルアミド、エチルスルホニルアミド、トリルスルホニルアミド等のアルキルもしくはアリールスルホニルアミド等が挙げられる。
【0040】
好ましいLおよびMの例はヒドロキシおよびオキソであり、特に好ましくはLおよびMがヒドロキシであっていわゆるPGFタイプと称される5員環構造を有するものである。
【0041】
好ましいAの例は、−COOH、−CH2OH、その医薬上許容し得る塩、エステル、エーテルまたはアミドである。
【0042】
好ましいR1は置換基を有さない、飽和または不飽和2価低〜中級脂肪族炭化水素残基である。これは好ましくは炭素原子数1〜10であり、特に好ましくは炭素原子数2〜8の炭化水素残基である。
【0043】
R1の具体例としては、例えば、次のものが挙げられる。
−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−、
−CH2−C≡C−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−、
−CH2−C≡C−CH2−CH−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH=CH−、
−CH2−C≡C−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH(CH3)−CH2−
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH=CH−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH=CH−、
−CH2−C≡C−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、
−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2(CH3)−CH2−。
【0044】
好ましいRaは、その末端、すなわちオメガ鎖の末端が、アリールまたはアリールオキシ基で置換された、1−6炭素原子、より好ましくは1−4炭素原子を有する炭化水素である。
【0045】
本発明において環、αおよび/またはω鎖の配置は、天然のPG類の配置と同様かまたは異なっていてもよい。しかしながら、この発明は、天然の配置を有する化合物および非天然の配置を有する化合物の混合物も包含する。
【0046】
本発明で用いる15−ケト−PG化合物の例えば13位と14位の炭素原子の間が単結合のものである場合、該化合物の11位のヒドロキシと15位のオキソ間のへミアセタール形成により、ケト−ヘミアセタール平衡を生ずる場合がある。
【0047】
このような互変異性体が存在する場合、両異性体の存在比率は該分子の他の部分の構造または置換基の種類により変動し、場合によっては一方の異性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明においてはこれら両者を含むものとし、このような異性体の存在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命名法によって化合物を表わすことがあるが、これは便宜上のものであってヘミアセタール型の化合物を排除しようとするものではない。
【0048】
この発明においては、個々の互変異性体、その混合物、または光学異性体、その混合物、ラセミ混合物、その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に使用することが可能である。
【0049】
本発明の方法においては、上記化合物を1日に1−6回、好ましくは1日に1回もしくは2回、すでに冒された眼へ局所投与する。
【0050】
本発明の眼科用組成物には点眼剤および眼軟膏が含まれる。点眼剤は有効成分を無菌の水溶液、例えば生理食塩水、緩衝液等に溶解させることによって調製し得る。用時溶解用点眼液のための粉末組成物であってもよい。眼軟膏は活性成分を軟膏基剤と混合して調製される。
【0051】
本発明の実施に用いる眼科用媒体は、眼圧降下剤の分野で現在知られているものであり、例えば、上記ラタノプロストおよびレスキュラ(登録商標)などが挙げられ、後者はオメガ鎖が伸長しておりドコサノイドに分類される。眼科用媒体についてのさらなる情報は、本出願の背景技術において引用した特許に記載されている。遊離酸および医薬上許容し得る塩、エーテルおよびその他のエステルが、上記特許に記載されたもののように本発明の実施に有用であり得る。
【0052】
本発明の15−ケト−プロスタグランジン化合物は、対応する15−OH化合物の処置上有効量より低い用量で眼圧降下活性を示す。さらに、15−ケト−プロスタグランジン化合物は、実質的に、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイクおよび充血を含む副作用がないか、対応する15−OH化合物よりそれら副作用が少ない。したがって、本発明の眼科用組成物が哺乳動物における眼圧降下または緑内障の処置に使用される態様において、該組成物は15−ケト−プロスタグランジン化合物を含み、15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量は対応する15−OH化合物の処置上有効量より低い。
【0053】
上述のように、ラタノプロストの臨床用量は眼当たり約1.5μgである。この臨床用量の10分の1では、ラタノプロストは実質的に有効でない。非常に驚くべきことに、15−ケト−ラタノプロストは、ラタノプロストの臨床用量の約10分の1で使用しても有効な眼圧降下剤である。本発明の1つの態様において、眼局所投与される眼圧降下剤としての15−ケト−ラタノプロストの用量範囲は約0.05から0.75μg/眼、好ましくは約0.075から0.25μg/眼、より好ましくは約0.1から0.175μg/眼であると考えられる。本発明の別の態様においては、眼局所投与される眼圧降下剤としての15−ケト−ラタノプロストの用量範囲は約0.05から5.0μg/眼、または約0.1から4.5μg/眼、または約0.5から2.5μg/眼、または約1.0から2.0μg/眼である。
【0054】
本発明の実施に有用なその他の15−ケト−プロスタグランジン化合物は、15−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αおよび13,14−ジヒドロ−15−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αイソプロピルエステルである。対応する医薬上許容し得る塩、エーテル、その他のエステルおよびアミドが本発明の実施に有用である。対応する15−OH化合物については米国特許第5510383号を参照されたい。16−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−17,18,19,20−テトラノ−ル PGF2αイソプロピルエステルの臨床(1日1回)用量(FDA認可用量)は0.004%溶液を1滴である。1滴の量は約20から50μlの範囲であり得、通常は約30から35μlである。したがって、本出願人の評価ではこの化合物の臨床用量は0.8から2.0μg/眼の範囲であり、おそらく約1.2μg/眼である。イソプロピルエステルとしてこれら化合物について本発明において考えられる低い用量は、0.2μg/眼以下であり、0.03μg/眼まで低くできる。本発明の別の態様において、これら2つのイソプロピルエステル化合物を、約0.05から5.0μg/眼まで、または約0.1から4.5μg/眼、または約0.5から2.5μg/眼、または約1.0から2.0μg/眼の用量で眼局所投与する。本発明のさらに別の態様において、上述の3つのイソプロピルエステル化合物を、約0.05から0.75μg/眼、好ましくは約0.075から0.25μg/眼、より好ましくは約0.1から0.175μg/眼の用量範囲で局所投与する。
【0055】
本発明の実施において有用な他のファミリーの15−ケト−プロスタグランジン化合物は、15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドおよび13,14−ジヒドロ−15−オキソ−17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドである。これら化合物について本発明において考えられる低い用量は、15μg/眼以下で0.05μg/眼まで低くできる。本発明の別の態様において、これら2つの化合物を、約10μgから0.1μg/眼、または約8μgから0.5μg/眼、または約6μgから1μg/眼の用量で眼局所投与する。対応する15−OH化合物である、17−フェニル−18,19,20−トリノール PGF2αN−エチルアミドについては米国特許第5,352,708号および米国特許第6,037,364号を参照されたい。この化合物の臨床(1日)用量(FDA認可用量)は、0.030%溶液を1滴である。出願時において本出願人はこの化合物の臨床用量を知らないが、一般に1滴の量は約20から50μlであり、通常は約30から35μlであることから、用量は約6から15μg/眼、おそらくは約9μg/眼と評価される。
【0056】
本発明の眼科用組成物が哺乳動物における降下した眼圧を維持するために使用される態様において、15−ケト化合物の用量は制限されない。この態様における15−ケト−プロスタグランジン化合物の用量は、虹彩への色素沈着、初期眼圧スパイクおよび充血などの、15−OH−プロスタグランジン化合物の眼投与について知られる副作用が実質的に排除されるように選択するとよい。
【0057】
この態様において、初期の迅速な眼圧降下は既知の眼圧降下剤、例えば、レスキュラ(登録商標)、ラタノプロスト、チモロール、アルファガン(登録商標)、アゾプト(登録商標)コソプト(登録商標)トラボプロスト(フルプロステノールのイソプロピルエステル)、ビマトプロスト、その他によって得られる。上記の眼圧降下剤は既知用量または認可用量で投与すればよい。他の方法として、より高い用量の15−ケト−ラタノプロストまたはその他の本明細書に記載する15−ケト化合物のいずれかを最初に使用する方法がある。
【0058】
本明細書に開示される用量はヒト用である。
【0059】
本発明の眼科用組成物はさらに、その薬剤が本発明の目的と両立可能である限り、医薬上活性な薬剤と混合してもよい。本発明の改変は当業者に自明であろう。
【0060】
(実施例1)
本実施例は、サル眼を用いて眼圧試験を行うものであり、臨床用量の約10分の1のラタノプロストと、同用量の15−ケト−ラタノプロストとを、眼圧降下において比較する。
【0061】
(要約)
13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(15−ケト−ラタノプロスト)の0.0005%溶液と、13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(ラタノプロスト)の0.0005%溶液の、眼圧降下効果を、サルにおける単回眼局所投与によって比較した。
【0062】
0.0005%ラタノプロストの点眼後には眼圧降下効果はみられなかった。一方、0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼によって、処置前値と比較して投与8時間後には、眼圧が2.4mmHg降下した。15−ケト−ラタノプロストの点眼による眼圧降下は、媒体の点眼(反対側眼)または0.0005%ラタノプロストの点眼によるものと比較して統計的に有意であった。
【0063】
これらの結果は、15−ケト−ラタノプロストが少用量で強い眼圧降下作用を発揮することを示し、そして眼においてラタノプロストから代謝産物として生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α(ラタノプロストの15−ケト酸)自体が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下に関与していることを示唆する。
【0064】
(材料と方法)
1.被験物質
13,14−ジヒドロ−15−ケト−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(15−ケト−ラタノプロスト)
13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2α−イソプロピルエステル(ラタノプロスト)
【0065】
2.点眼液の調製
15−ケト−ラタノプロストまたはラタノプロストを0.0005%含有する溶液を以下の媒体を用いて調製した。
媒体の組成1)(/mL):NaCl(4.1mg)、NaH2PO4−H2O(4.6mg)、Na2HPO4−2H2O(5.94mg)、塩化ベンザルコニウム(0.2mg)および注射用水
【0066】
3.動物
Kasyo Co., Ltd.から購入した5匹の雄性カニクイザルを用いた。これらサルは、室温24±1℃、相対湿度55±10%、換気率約12回/時間および12−時間明暗周期(蛍光照明:午前8時から午後8時まで)に維持した室内のサル用ケージで個別に飼育した。動物にはサル用餌ペレット(PS, Oriental Yeast Co., Ltd.)、野菜および果物を与え、自動ディスペンサーから自由に水道水を飲めるようにした。前眼部に異常のない健康な動物を試験に使用した。
【0067】
4.試験群および投与方法
【表1】
【0068】
5匹のサルを群1(3匹のサル)および群2(2匹のサル)の、2つの群に分けた。0.0005%の15−ケト−ラタノプロストおよび0.0005%のラタノプロストを、それぞれ群1および2のサルの右眼に点眼した。1週間後、0.0005%のラタノプロストと0.0005%の15−ケト−ラタノプロストを、交換してそれぞれ群1および2のサルの右眼に点眼した。35μLの各被験液をマイクロピペット(Pipetman P 100, Gilson)を用いて投与した。左眼には同容量の媒体を投与した。点眼前の各群の眼圧は以下のとおりであった(mmHg、平均±S.E.):15−ケト−ラタノプロスト投与群;右眼:16.6±0.5、左眼:16.6±0.2、ラタノプロスト投与群;右眼:15.8±0.7、左眼:17.0±0.3。点眼前は眼圧値の間に統計的に有意な差はなかった(スチューデントt−検定)。
【0069】
5.眼圧の測定
動物に5mg/kgの塩酸ケタミン(ケタラー(登録商標)50、Sankyo Co., Ltd.)の筋内注射によって全身麻酔をかけ、そして0.4%オキシブプロカイン塩酸塩(ベノキシル(登録商標)0.4%溶液、Santen Pharmaceutical Co., Ltd.)の点眼によって両眼の前方部分に麻酔をかけた。動物を座った位置で固定し、アプラネーションニューマトノグラフ(applanation pneumatonograph)(Alcon Japan Ltd.)を使用して点眼前、点眼2、4、8、12および24時間後に眼圧を測定した。動物は眼圧の測定時を除いてケージ内で飼育した。
【0070】
6.統計分析
データをスチューデントt検定により統計的に分析した。0.05より低いP値は、統計的に有意であると考えた。
【0071】
(結果)
0.0005%ラタノプロストの点眼では、眼圧は降下しなかった(図1)。一方、0.0005%15−ケト−ラタノプロスト−処置眼における眼圧は処置前値と比較して点眼8時間後には2.4mmHg降下し、この眼圧の降下は媒体−処置反対側眼におけるものと比較して統計的に有意であった(図2)。さらに、図3に示すように、0.0005%15−ケト−ラタノプロストによる眼圧の降下は、0.0005%ラタノプロストと比較しても統計的に有意であった。
【0072】
(考察)
本試験では、サルにおけるラタノプロストと15−ケト−ラタノプロストの眼圧降下効果を0.0005%の単回点眼の後に比較した。これはラタノプロストの臨床使用量の約10分の1である。0.0005%ラタノプロストの点眼後には眼圧降下はみられなかったが、0.0005%15−ケト−ラタノプロストの点眼では眼圧が有意に降下した。
【0073】
上述の結果は、15−ケト−ラタノプロストの眼圧降下効果の有効性がラタノプロストよりも有意に大きいということを明示する。さらに、ラタノプロストでは効果がみられないような低濃度で、15−ケト−ラタノプロストが有意に眼圧降下効果を発揮するという事実は、眼においてラタノプロストから生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下効果に関与していることを強く示唆する。
【0074】
(参考文献)
1)Sjoquist B., et al.: Drug metabolism and disposition 26 (8): 745−754, 1998
【0075】
(実施例2)
本実施例は迅速に眼圧を降下させるための他の眼圧降下剤の単回投与の後の低眼圧レベルを維持するための低用量の15−ケト−ラタノプロストの利用を示す。
【0076】
(要約)
0.005%ラタノプロスト(臨床濃度)の単回点眼後のサルの眼圧は、点眼後12時間で最大の降下を示し、そしてその後眼圧は徐々に上昇し、点眼後24時間には投与前レベルに戻った。0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後のさらなる0.0005%ラタノプロスト(濃度:ラタノプロスト0.005%の1/10)点眼の後の眼圧変化と、0.005%ラタノプロスト単回点眼後の眼圧変化とでは差は見られなかった。一方、0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後にさらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合、0.005%ラタノプロストのみを点眼した場合または0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合と比較して、眼圧は継続的に有意に低レベルに維持された。これらの結果は、ラタノプロストの点眼後に眼においてラタノプロストから生成する13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸が、ラタノプロストの点眼後の眼圧降下効果の維持に関与していることを示唆する。
【0077】
I.イントロダクション
本試験では、動物を、臨床濃度のラタノプロストのみの点眼、ラタノプロストの点眼後眼圧が最大降下を示した、ラタノプロスト点眼12時間後にさらに少量のラタノプロストまたは15−ケト−ラタノプロストの点眼、によって処置した。3種の処置群における眼圧の変化を、ラタノプロスト点眼後に観察される眼圧降下効果の維持における、13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物である、ラタノプロストの15−ケト酸の存在の意義を調べるために比較した。
【0078】
II.材料と方法
1.被験物質
Ueno Institute for Medical Scienceにおいて合成した15−ケト−ラタノプロストおよびラタノプロストを使用した。
2.動物
6匹の雄性カニクイザル(体重:3.2−3.8kg)を用いた。これらサルは、室温24±1℃、相対湿度55±10%、換気約12回/時間および12−時間明暗周期(蛍光照明:午前8時から午後8時まで)に維持したサル飼育室のサル用ケージで個別に飼育した。動物にはサル用固形餌(PS, Oriental Yeast Co., Ltd.)、野菜および果物を与え、自動ディスペンサーから自由に水道水を飲めるようにした。前眼部に異常のない健康な動物をこの試験に使用した。
【0079】
3.投与液の調製
0.0005%および0.005%ラタノプロスト点眼液、そして0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼液を以下の組成からなる媒体を用いて調製した。1mLの媒体の組成は以下のとおり:塩化ナトリウム(4.1mg)、リン酸水素ナトリウム−1H2O(4.6mg)、リン酸水素二ナトリウム−2H2O(5.94mg)、塩化ベンザルコニウム(0.200mg)および注入用水(1mL)。
【0080】
4.被験物質の投与方法
本試験では、臨床濃度の0.005%ラタノプロストのみの点眼後の眼圧の変化を、0.005%ラタノプロスト点眼の12時間後のさらなる0.0005%ラタノプロストまたは0.0005%15−ケト−ラタノプロストの点眼後の眼圧の変化と比較し、ラタノプロスト点眼後に観察される眼圧降下効果の維持における13,14−ジヒドロ−15−ケト型代謝産物の存在の重要性を調べた。
【0081】
少なくとも10日の間隔をあけてサルの右眼に以下の3処置を施した。すなわち(1)0.005%ラタノプロスト点眼のみ、(2)0.005%ラタノプロスト点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロスト点眼、および(3)0.005%ラタノプロスト点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロスト点眼。各被験物質30μLをピペットマン(Pipetman)(Gilson)を用いて動物の右眼に点眼した。同容量の媒体を左眼に点眼した。
【0082】
5.眼圧の測定
塩酸ケタミン5−7.5mg/kgの筋肉内注射による全身麻酔下、0.4%オキシブプロカイン塩酸塩(ベノキシル(登録商標)0.4%溶液、Santen Pharmaceutical Co., Ltd)でサルの眼表面を麻酔した後、眼圧をアプラネーションニューマトノグラフ(applanation pneumatonograph) (Alcon Japan Ltd.)によって測定した。眼圧を点眼前、0.005%ラタノプロスト点眼後4、8、12、16、20、24、28および32時間後に測定した。
【0083】
III.結果
図4に示すように、0.005%ラタノプロストのみをサルの眼に点眼した場合、眼圧は点眼後4、8および12時間では減少した。眼圧は0.005%ラタノプロスト点眼後16および20時間後には時間とともに点眼前レベルに戻っていった。点眼24時間後には眼圧は点眼前レベルに戻った。
【0084】
0.005%ラタノプロストの点眼12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼しても、0.005%ラタノプロストのみの点眼後と比較して眼圧に影響はなかった。
【0085】
一方、0.005%ラタノプロストのみの点眼後または0.005%ラタノプロスト点眼12時間後にさらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合と比較して、0.005%ラタノプロスト点眼12時間後にさらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合、眼圧は有意に低レベルに維持された。
【0086】
これらの結果は、ラタノプロスト点眼後の眼圧降下効果は、さらに少量の15−ケト−ラタノプロストを点眼することによって顕著に延長されることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%ラタノプロストの効果を示す。ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。ラタノプロスト処置眼と、反対側の媒体処置眼との間に有意差はなかった(スチューデントt 検定)。
【図2】図2は、サルにおける眼圧(IOP)への0.0005%15−ケト−ラタノプロストの効果を示す。15−ケト−ラタノプロストを右眼に点眼した。左眼には媒体を点眼した。*P<0.05は反対側の媒体処置眼との比較(スチューデントt 検定)。
【図3】図3は、図1および2で示したような対照無しで、実施例1の活性成分についての結果の比較を示すグラフである。即ち、図3は、サルにおける0.0005%15−ケト−ラタノプロストと0.0005%ラタノプロストの眼圧(IOP)への効果を示す。**P<0.01は0.0005%ラタノプロスト処置群との比較(スチューデントt 検定)。
【図4】図4は、サル眼において臨床用量のラタノプロスト点眼の12時間後に、さらに少量のラタノプロストまたは15−ケトラタノプロスト点眼を行う、実施例2の結果を示す。すなわち、図4は、0.005%ラタノプロストを単回点眼した場合、0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%ラタノプロストを点眼した場合、および0.005%ラタノプロストの点眼12時間後さらに0.0005%15−ケト−ラタノプロストを点眼した場合の、サルにおける眼圧(IOP)への効果を示す。
○:0.005%ラタノプロスト単回点眼(n=6)
□:0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロスト(n=6)
△:0.005%ラタノプロスト+0.0005%15−ケト−ラタノプロスト(n=6)
(平均±S.E.として示す)
*P<0.05、**P<0.01は、0.005%ラタノプロスト単回点眼との比較。
##p<0.01は、0.005%ラタノプロスト+0.0005%ラタノプロストとの比較(ターキー比較)。
Claims (30)
- 哺乳動物における眼圧降下または緑内障処置のための眼科用組成物であって、オメガ鎖末端に環構造を含む15−ケト−プロスタグランジン化合物を、対応する15−OH化合物の処置上有効用量より低い用量で含む眼科用組成物。
- 15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項1に記載の組成物。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項1に記載の組成物。
- 前記用量が、対応する15−OH化合物の処置上有効用量の約10分の1である、請求項1に記載の組成物。
- 前記用量が、眼当たり約0.05から5.0μgである、請求項3に記載の組成物。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項1に記載の組成物。
- オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物を有効用量含む、哺乳動物への定期的投与により哺乳動物における降下した眼圧を維持するための眼科用組成物。
- 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項7に記載の組成物。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項7に記載の組成物。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項7に記載の組成物。
- オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物を、対応する15−OH化合物の処置上有効用量より低い用量で哺乳動物の眼に局所投与することを含む、哺乳動物における眼圧降下または緑内障処置方法。
- 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項11に記載の方法。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項11に記載の方法。
- 前記用量が対応する15−OH化合物の処置上有効用量の約10分の1である、請求項11に記載の方法。
- 前記用量が眼あたり約0.05から5.0μgである、請求項13に記載の方法。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項11に記載の方法。
- 哺乳動物の眼に、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物を有効量定期的に投与することにより、哺乳動物における降下した眼圧を維持する方法。
- 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項17に記載の方法。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項17に記載の方法。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項17に記載の組成物。
- 哺乳動物における眼圧降下用または緑内障処置用眼科用組成物を製造するための、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の使用であって、前記組成物が対応する15−OH化合物の処置上有効用量より低い用量の15−ケト−プロスタグランジン化合物を含む、15−ケト−プロスタグランジン化合物の使用。
- 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシで置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項21に記載の使用。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項21に記載の使用。
- 前記用量が対応する15−OH化合物の処置上有効用量の約10分の1である、請求項21に記載の使用。
- 前記用量が眼あたり約0.05から5.0μgである、請求項23に記載の使用。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項21に記載の使用。
- 哺乳動物に定期的に投与される、哺乳動物の降下した眼圧を維持するための眼科用組成物の製造用の、オメガ鎖末端に環構造を有する15−ケト−プロスタグランジン化合物の使用。
- 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が式(I)
[式中、LおよびMは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ(ただし、LおよびMのうち少なくとも1つは、水素以外の基であり、五員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよい);
Aは、−CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはそれらの官能性誘導体;
Bは、−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡C−;
R1は、非置換またはハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基で置換された、飽和または不飽和2価低〜中級の脂肪族炭化水素残基;そして、
Raは、末端がアリールまたはアリールオキシ基で置換された、飽和または不飽和低級脂肪族炭化水素残基]
で示される、請求項27に記載の使用。 - 前記15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−18,19,20−トリノール−PGF2αイソプロピルエステルである、請求項27に記載の使用。
- 前記哺乳動物がヒトである、請求項27に記載の使用。
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