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JP2004325584A - パルス圧縮装置及びパルス圧縮方法 - Google Patents

パルス圧縮装置及びパルス圧縮方法 Download PDF

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JP2004325584A JP2003117233A JP2003117233A JP2004325584A JP 2004325584 A JP2004325584 A JP 2004325584A JP 2003117233 A JP2003117233 A JP 2003117233A JP 2003117233 A JP2003117233 A JP 2003117233A JP 2004325584 A JP2004325584 A JP 2004325584A
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朗 藤ノ木
Masahiro Nakatsuka
正大 中塚
Hisanori Fujita
尚徳 藤田
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】従来、大出力超短パルスレーザーとしては空白領域であった、数10p秒〜約1n秒のパルス幅を、通常のQスイッチレーザー光をパルス圧縮することにより安価に達成することができるパルス圧縮装置及び該パルス圧縮装置を用いて容易に短パルスレーザー光を得ることができるパルス圧縮方法を提供する。
【解決手段】パルス幅0.1n秒〜100n秒のレーザー光に対するパルス圧縮装置であって、レーザー光の光軸上、入射光の進行方向に沿って、ビームスプリッター、偏光子、集光レンズ、位相共役鏡を配置し、かつ位相差板が該偏光子と該集光レンズの間又は該集光レンズと該位相共役鏡の間に配置されており、かつ該位相共役鏡がレーザー光の波長に対する吸光係数が1×10−2/cm以下の固体媒質からなるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパルス幅0.1n秒〜100n秒のレーザー光に対するパルス圧縮装置に関し、特に、Qスイッチレーザーにおけるn秒(n秒:10−9秒)オーダーのパルス幅を有するレーザー光、例えばNd−YAGレーザーのパルス幅を効率良く圧縮して、数10p秒(p秒:10−12秒)〜約1n秒のパルス幅を有し、レーザー加工機、レーザーアブレーション用の光源等として有益に用いられる短パルスレーザー光を容易に製造することができるパルス圧縮装置及び該パルス圧縮装置を用いたパルス圧縮方法に関する。
【0002】
【関連技術】
近年、レーザー光を用いた加工技術においてパルス幅がp秒〜f秒(f秒:10−15秒)といった非常に短いパルス幅のレーザーを用いた加工技術が注目されつつある。その理由として、パルス幅が非常に短いため、エネルギーの尖頭値が非常に高いことから、レーザー加工に伴う、熱の影響を排除することが出来、プラスチックのように熱に対して弱い物品の加工が可能となること、逆にセラミクスのように耐熱性の非常に高い素材に対しての加工が可能であること、ガラスのように通常のレーザー光に対して透明な素材に対する加工が可能であること、また、非常に微細な加工が可能であること等が挙げられる。
【0003】
しかしながら、パルス幅が1n秒以下の超短パルスレーザー光は通常のQスイッチレーザーでは得ることが困難であり、直接変調(得られるパルス幅は20p秒程度まで)、モード同期等の方法によりパルス圧縮を行わなければならない。またこのような方法による場合、大出力のレーザー光を得ることは困難である。モード同期による超短パルスレーザーの代表的なものにチタンサファイアレーザーにおけるカーレンズモード同期(KLM)があり、パルス幅10f秒程度の超短パルスレーザー光が得られている。
【0004】
このパルス幅がf秒オーダーのレーザー光を用いることにより、通常のパルス幅のレーザーでは観察されなかった様々な現象が観察され、単にレーザー加工に留まらず、現在のレーザー光応用研究の最先端分野を形成している。しかしながら、f秒のレーザー光は、出力が小さい上、まだまだ非常にコストが高いうえ、加工に必要な光学系を構成する光学素子に対するダメージも強烈であるため光学系の寿命が著しく短いし、安定化が困難であるといった技術的な問題も抱えている。
【0005】
一方で、パルス幅が数10p秒〜数100p秒の領域における大出力のレーザー光はこれまで有効な作成手段がなかったために、f秒レーザー光のパルス幅をわざわざ広げて使用するといった非効率的な方法が取られてきた。しかし、この場合でも、出力が弱く、増幅する場合でも出力の制限があって、実用的ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来、大出力超短パルスレーザーとしては空白領域であった、数10p秒〜約1n秒のパルス幅を、通常のQスイッチレーザー光をパルス圧縮することにより安価に達成することができるパルス圧縮装置及び該パルス圧縮装置を用いて容易に短パルスレーザー光を得ることができるパルス圧縮方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決する為に鋭意検討を重ねた結果、誘導ブリルアン散乱に伴う後方散乱光と入射光との相互作用によるパルス圧縮効果を利用して、従来達成が困難であった数10p秒〜約1n秒のパルス幅を有する大出力のレーザー光を得ることが出来ることを見出した。
【0008】
即ち、誘導ブリルアン散乱光を得る為の位相共役鏡と位相共役鏡内部に光を集光する集光手段を有し、入射光と出射光を有効に分離する手段を組み合わせることにより、簡便にレーザー光をパルス圧縮し、かつその圧縮された光を取り出すことが出来る。
【0009】
上記課題を解決するため、本発明のパルス圧縮装置は、パルス幅0.1n秒〜100n秒のレーザー光に対するパルス圧縮装置であって、レーザー光の光軸上、入射光の進行方向に沿って、ビームスプリッター、偏光子、集光レンズ、位相共役鏡を配置し、かつ位相差板が該偏光子と該集光レンズの間又は該集光レンズと該位相共役鏡の間に配置されており、かつ該位相共役鏡がレーザー光の波長に対する吸光係数が1×10−2/cm以下の固体媒質からなることを特徴とする。
【0010】
位相共役鏡には媒質によりそれぞれ気体位相共役鏡、液体位相共役鏡、固体位相共役鏡の種類があるが、本発明においては装置構成の簡便さ、安定性から固体位相共役鏡を選択し、かつ、位相共役鏡を構成する媒質は高出力を得る為に用いるレーザー光に対する吸光係数が1×10−2/cm以下、好ましくは1×10−3/cm以下の高い透過率を有する媒質を選択する必要がある。
【0011】
広い波長範囲の光に対して高い透過率を有し、かつ高いレーザー耐久性を示す材料としては、石英ガラス、特に合成石英ガラスを媒質として位相共役鏡を構成することが好ましい。
【0012】
また、本装置による圧縮後の理論上の最小パルス幅の逆数1/τは入射レーザー光のパルス幅τ及び波長λの逆数の二乗に比例する為(下記式(3)参照)、入射レーザー光のパルス幅は短いほうが好ましい。しかしながら、入射パルス幅が短くなると実際のパルス圧縮効率が低下する為に、入射レーザー光のパルス幅は100p秒〜100n秒、好ましくは500p秒〜20n秒である。
【0013】
【数3】
1/τ=Aτ/λ・・・・・・(3)
(上記式(3)において、Aは定数である。)
【0014】
上記ビームスプリッター及び上記偏光子がブルースタープリズム及び該ブルースタープリズム上に製膜された誘電体多層膜偏光子であり、上記位相差板が1/4波長板であることが好適である。
【0015】
本発明のパルス圧縮装置において増幅用セルが挿入されていない場合、上記集光レンズの焦点が上記位相共役鏡の内部に存在し、かつ前記位相共役鏡におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離をL(m)、光速をC(m/秒)、入射レーザー光のパルス幅をτ(秒)、上記位相共役鏡の媒質のレーザー光に対する屈折率をnとしたとき、下記式(1)が成立することが必要である。
【0016】
【数4】
L≧Cτ/2n・・・・・・(1)
【0017】
上記偏光子と上記集光レンズの間に上記位相共役鏡と同じ媒質から構成される増幅用セルが挿入されていることが好ましい。
【0018】
本発明のパルス圧縮装置において増幅用セルが挿入されている場合、上記集光レンズの焦点が上記位相共役鏡の内部に存在し、かつ上記位相共役鏡におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離をL(m)、上記増幅用セルの長さをL(m)、光速をC(m/秒)、入射レーザー光のパルス幅をτ(秒)、上記位相共役鏡の媒質のレーザー光に対する屈折率をnとしたとき、下記式(2)が成立することが必要である。
【0019】
【数5】
+L≧Cτ/2n・・・・・・(2)
【0020】
上記偏光子と上記集光レンズの間にレーザー波長に対する透過率が1%〜80%の減衰器が挿入されていることが好適である。
【0021】
上記偏光子と上記集光レンズの間にビーム拡張器が挿入されていることが好ましい。
【0022】
本発明の多段パルス圧縮装置は、本発明のパルス圧縮装置を複数台並設し、パルス圧縮を多段に行うことができるようにしたことを特徴とする。
【0023】
本発明のパルス圧縮方法は、本発明のパルス圧縮装置を用いてパルス圧縮を行うことを特徴とする。
【0024】
本発明の多段パルス圧縮方法は、本発明の多段パルス圧縮装置を用いてパルス圧縮を多段に行うことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、これらの実施の形態は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0026】
図1は、本発明のパルス圧縮装置の第1の実施の形態を示す概略説明図である。図1において、符号100aは本発明のパルス圧縮装置で、レーザー光の光軸上に入射レーザー光10の進行方向に沿って配置されたビームスプリッター12、偏光子14、位相差板16、集光レンズ18、及び位相共役鏡20を有している。
【0027】
図1の構成において、ビームスプリッター12としてブルースタープリズム、偏光子14として誘電体多層膜偏光子、位相差板16として1/4波長板を用いる場合について以下に説明する。また、入射レーザー光10は通常のQスイッチレーザー光、例えばNd−YAGレーザーの第2高調波(波長532nm、パルス幅10n秒)を用いることができる。この入射レーザー光10をブルースター面に誘電体多層膜偏光子14をのせたブルースタープリズム12に垂直に入射することにより、直線偏光化する。直線偏光化されたレーザー光10は、1/4波長板16を透過することで円偏光化され、集光レンズ18により位相共役鏡20内に焦点を結ぶように集光される。位相共役鏡20内で誘導ブリルアン散乱により位相反転及び反射された後方散乱光(反射光)との相互作用によりレーザー光は100p秒〜1n秒オーダーにパルス圧縮される。
【0028】
位相共役鏡20による反射レーザー光は集光レンズ18により平行光となり、1/4波長板16により入射レーザー光とは偏光角が90度回転した直線偏光となり、ブルースタープリズム12により反射され出射レーザー光22として出射する。
【0029】
上記したこれらの光学素子は同一光軸上に配置されることが必要である。また、図1に示した構成では、位相差板(1/4波長板)16は偏光子14と集光レンズ18の間に置かれているが、集光レンズ18と位相共役鏡20の間に配置しても同様の作用効果を達成することができる。
【0030】
更に、図1ではビームスプリッター12及び偏光子14としてブルースタープリズム及び誘電体多層膜偏光子を例示しているが、使用波長に耐性があり、十分な偏光特性が得られるのであれば、通常の偏光ビームスプリッターでも使用可能である。
【0031】
本発明のパルス圧縮装置においては、ビームスプリッター及び偏光子として立方体の対角面断面に偏光子を挟み込んだキューブ状偏光ビームスプリッターを用いることも可能であり、その場合の構成例を図2に示した。図2は本発明のパルス圧縮装置の第2の実施の形態を示す概略説明図である。図2において図1と同一又は類似部材は同一符号で示されている。
【0032】
図2において、符号100bは本発明のパルス圧縮装置であり、図1に示したビームスプリッター12及び偏光子14の替わりに、立方体の対角面断面に偏光子14を挟み込んだキューブ状偏光ビームスプリッター24を有しているが、その他の構成は図1と同様である。図2の構成の場合、出射レーザー光22が入射レーザー光10の光路に対して垂直に取り出せるため、装置構成上は都合の良いことが多い。但し、パルス圧縮によりレーザー尖頭値がかなり高くなるので、高出力レーザーの場合には耐久性の点に鑑みて、図1に示すようにブルースタープリズム上に誘電体多層膜偏光子を用いた偏光ビームスプリッターが好ましい。
【0033】
また、図1及び図2では位相差板16として最も簡便な1/4波長板を示しているが、ファラデー回転子、ロションプリズム、フネレル・ロム等を用いて同様の効果を得ることが出来る。但し、フレネル・ロムを用いる場合には入射光軸と出射光軸にずれが生じるために光学部品の配置に注意が必要である。
【0034】
本発明のパルス圧縮装置によると、パルス圧縮によるレーザーエネルギーの損失は位相共役鏡の反射率によって決定されるが、位相共役鏡20では反射率が30%からほぼ100%まで、広いレンジで調整することが可能で、高反射率を選択することにより実質的にほとんど損失のないパルス圧縮も可能である。
【0035】
更に、パルス圧縮することにより、圧縮後のパルスの尖頭値がパルス圧縮幅に対応して高くなるため、非常に高いエネルギー強度を有するレーザー光を得ることが出来る。
【0036】
また、位相共役鏡20を用いることにより、パルス圧縮と同時に位相整合も行われるために、得られた出射レーザー光22は、パルス圧縮装置に用いられる光学素子の不均質による波面の乱れが相殺され、基本的に入射レーザー光10と同等品質の位相が揃ったレーザー光が得られることも本発明のパルス圧縮装置の特徴のひとつである。
【0037】
本発明において、パルス圧縮は誘導ブリルアン散乱による後方散乱光(反射光)と進行レーザー光との相互作用により生じるために、相互作用長が非常に重要な要素である。相互作用長d(m)は光速をC(m/秒)、入射レーザー光10のパルス幅τ(秒)、位相共役鏡20の媒質のレーザー光に対する屈折率をnとして、下記式(4)で表される。
【0038】
【数6】
d=Cτ/2n・・・・・・(4)
【0039】
しかし、図1に示される位相共役鏡20を用いる場合には、レンズの焦点距離f(m)、及び位相共役鏡20におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離L(m)は、下記式(5)の関係を満たさなくてはならない。従って、位相共役鏡20の長さもL(m)より長くなければならない。
【0040】
【数7】
f>L≧d=Cτ/2n・・・・・・(5)
【0041】
例えば、τ=10n秒、波長532nmのNd−YAGレーザーの第2高調波を用い、位相共役鏡媒質を合成石英ガラス(532nmに対する屈折率n=1.46066)とする場合、相互作用長dは1.027mとなり、位相共役鏡の長さはこれ以上必要となる。
【0042】
このように長い長さの位相共役鏡を用意することは非常に大変であり、仮にダメージが入った場合、取替えのコストが大きいので、後述するように位相共役鏡と共に増幅器を用いることにより、そのような負荷を低減することが可能である。
【0043】
パルス圧縮の効果としてパルス幅が縮まることによりレーザー光のエネルギーの尖頭値が非常に高くなることが上げられる。即ち、レーザーの輝度が著しく高くなり、極めて高エネルギー強度のビームを得ることが出来るようになる。
【0044】
別の見方をすると、パルス圧縮装置には、このような高エネルギーのレーザー光が透過するために、装置を構成する光学部品には十分な耐久性を確保することが極めて重要である。
【0045】
特に位相共役鏡においては、レーザービームが絞り込まれて作用するために、極めて高いレーザー耐久性が要求されるので、レーザー光に対する透過性と耐久性に優れた合成石英ガラスを用いることが必要である。
【0046】
その他の光学材料に関しても、位相差板のように光学結晶を用いなくてはならない部分を除き、光学用合成石英ガラスを加工した光学部材を用いることが好ましい。
【0047】
このように光学部品に合成石英ガラスを用いても、レーザーエネルギーによって光学部品が損傷を生じるような高エネルギーパルスを発生したい場合、装置構成を工夫して光学部品の損傷を低減することが可能である。
【0048】
以下に、増幅用セル及び減衰器を用いてビームエネルギーを低減させる例を示す。図3は本発明のパルス圧縮装置の第3の実施の形態を示す概略説明図である。図3において図1と同一又は類似部材は同一符号で示されている。図3において、符号100cは本発明のパルス圧縮装置であり、その基本構造は図1に示したパルス圧縮装置100aと殆ど変わらないが、図3に示したパルス圧縮装置100cにおいては位相差板16と集光レンズ18の間に増幅用セル26及び減衰器(アッテネーター)28が追加配置されている点で図1の構成とは異なる。
【0049】
図3における増幅用セル26は主として位相共役鏡20aの長さの低減と負荷低減のために用いられる。即ち、図1の構成においては位相共役鏡20による反射光と入射光との相互作用は全て位相共役鏡20の内部で生じるが、図3においては増幅用セル26を用いることにより、相互作用を位相共役鏡(誘導ブリルアン散乱による後方散乱光発生用セル)20aと増幅用セル26に分割して生じさせることが出来る。別の見方をすると、図3においては、増幅用セル26と誘導ブリルアン散乱による後方散乱光発生用セル20aの2つが全体として図1における1つの位相共役鏡20と考えることも出来る。
【0050】
増幅用セル26を用いることにより、図1における上記式(5)の位相共役鏡20におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離Lを、図3の構成における位相共役鏡20aにおける距離Lと増幅用セル長Lに分割することが出来るために、ダメージを受けやすい位相共役鏡(誘導ブリルアン散乱による後方散乱光発生用セル)を小さくすることが可能で、また位相共役鏡がダメージにより劣化した場合、その部分のみを交換することでパルス圧縮装置として再使用することが出来る。即ち、図3の構成の場合には下記式(6)を満たせば良い。
【0051】
【数8】
+L≧d=Cτ/2n・・・・・・(6)
【0052】
この場合、増幅器26を構成する媒質はレーザー照射により生じるフォノンの物性値が位相共役鏡20aにより生じるフォノンの物性値と同一の方が好ましいので、位相共役鏡と同媒質のものであることが好ましい。
【0053】
更に、増幅用セル26の出射側に減衰器28を用いることにより、位相共役鏡20aのエネルギー的な負荷を軽減し、位相共役鏡20aのダメージを低減することが可能である。原則的に誘導ブリルアン散乱による後方散乱光発生用セルとして見た場合、位相共役鏡20aには誘導ブリルアン散乱による後方散乱光を発生する光強度しか必要ないので、減衰器28には透過率1%〜80%、好ましくは透過率5%〜20%の範囲の吸収板を用いる。透過率が高すぎると減衰器28としての効果が小さいし、透過率が低すぎると光吸収により減衰器28のダメージが甚だしい。
【0054】
透過率T%の減衰器28を用いた場合、反射光強度は(T/100)で減衰するが、増幅用セル26内部においては進行してくる入射レーザー光10は減衰器28の影響を受けずに反射光と相互作用するために、パルス圧縮された反射光の強度はそれほど低減することはない。
【0055】
また、図3では増幅用セル26と減衰器28を同時に用いたパルス圧縮装置を示しているが、増幅用セル26も減衰器28も独立して機能するので、それぞれを単独で図1に示される基本形に付加することで、それぞれの機能を発揮することが可能である。即ち、図1に増幅用セル26を単独で付加すれば位相共役鏡20の長さを短くすることが出来るし、減衰器28を単独で集光レンズ18の前又は後に付加すれば位相共役鏡20のダメージを低減することが可能である。但し、増幅用セル26がない場合には減衰器28によるエネルギー低下の影響が直接出るために出力は(T/100)で低減する。尚、いずれの場合にも位相差板16は偏光子14と位相共役鏡20間のいずれかの部位に挿入すれば良い。
【0056】
本発明のパルス圧縮装置においては、ビームエクスパンダーを用いることも可能であり、その場合の構成例を図4に示した。図4は本発明のパルス圧縮装置の第4の実施の形態を示す概略説明図である。図4において図3と同一又は類似部材は同一符号で示されている。
【0057】
図4において、符号100dは本発明のパルス圧縮装置で、図3の構成において、位相差板16と増幅用セル26との間にビームエクスパンダー30が配置されかつ減衰器28が省略されており、その他の構成は図3と同様である。図4ではビームエクスパンダー30としては、凹凸レンズの組み合わせによる、いわゆるケプラータイプのビームエクスパンダーが示されているが、凸凸レンズの組み合わせであるガリレオタイプのビームエクスパンダーでも構わない。図4の構成の場合はビームエクスパンダー30によりレーザービームの面積を拡大させることによって光学部品内を透過するレーザービームのエネルギー密度を低減させることにより、光学部品のレーザーダメージを低減する工夫がなされている。
【0058】
上述した本発明のパルス圧縮装置を用いて1回又は複数回のパルス圧縮を行うことが可能である。後述する実施例1及び2に示すように、本発明のパルス圧縮装置を用いて1回パルス圧縮を行っても良く、また、本発明のパルス圧縮装置を複数台並べて多段にパルス圧縮を行うことも可能である。
【0059】
本発明のパルス圧縮装置を2台並べて多段にパルス圧縮を行う場合の例を図5に示した。図5は、本発明の多段パルス圧縮装置の1つの実施の形態を示す概略説明図である。図5において図1と同一又は類似部材は同一符号で示されている。図5に示した如く、図1に示した本発明のパルス圧縮装置100aと同様の構成のパルス圧縮装置を2台並べ、第1のパルス圧縮装置100a1の出射レーザー光22をそのまま第2のパルス圧縮装置100a2に導入することにより二段階のパルス圧縮を行って、最初のレーザー光10の数十分の一という高圧縮率のパルス圧縮を行うことができる。従って、多段パルス圧縮を行うことにより、数10p秒〜数100p秒のパルス幅を有する短パルスレーザー光を得ることが可能である。
【0060】
なお、図5では、同じ構成からなる2台の本発明のパルス圧縮装置100a1,100a2を用いた場合の例を示したが、例えば図1のパルス圧縮装置100aと図2〜図4の100b〜100dとを用いるように、構成の異なる本発明のパルス圧縮装置を組み合わせることもできる。また、本発明のパルス圧縮装置及び従来のパルス圧縮装置を組み合わせることも可能である。さらに、必要に応じて3台以上パルス圧縮装置を組み合わせることも勿論可能である。
【0061】
本発明のパルス圧縮装置のパルス圧縮におけるエネルギーロスは基本的に位相共役鏡の反射率で決まるが、位相共役鏡の反射率は30%〜約100%と高いために、多段パルス圧縮を行っても高い出射エネルギーを得られることも本発明のパルス圧縮装置の特徴の一つである。
【0062】
上記した本発明のパルス圧縮装置に入射する入射レーザー光10は、公知のレーザー発振手段により発振し、必要に応じてエネルギー調整及び波長変換を行えばよいが、以下に公知のレーザー発振手段等と図1に示した本発明のパルス圧縮装置100aを組み合わせた場合の構成例を図6によって説明する。図6において図1と同一又は類似部材は同一符号で示される。
【0063】
図6において、符号50は入射レーザー光の発振装置で、レーザー発振手段32を有している。該レーザー発振手段32としては、例えば、QスイッチNd−YAGレーザーが用いられる。レーザー発振手段32によって発振されたレーザー光10aは、1/2波長板(エネルギー調整用)34、偏光子14b、及び波長変換用光学結晶、例えば、KDP(KHPO)結晶36a,36bを経由して第3高調波(波長355nm)に波長変換される。上記1/2波長板34又は偏光子14bを回転させることにより、レーザーの入射エネルギーは調整可能とされている。
【0064】
なお、図6は第3高調波に波長変換をする場合を示してあり、第3高調波(波長355nm)を発振させる場合にはKDP結晶を2個使用する必要があるが、第2高調波(波長532nm)を発振させる場合にはKDP結晶を1個使用すればよく、第2高調波を発振させる場合には図6の2個のKDP結晶36a,36bの内の1個を削除すればよい。
【0065】
また、上記波長変換用光学結晶36a,36bとしては、KDP結晶の他に、例えば、BBO(BaB)、LBO(LiB)、CLBO(CsLiB10)、KTP(KTiOPO)等の非線形光学結晶を用いることもできる。
【0066】
上述した如く、波長変換したレーザー光10aを第1反射ミラー38a及び第2反射ミラー38bによって反射させ、図6に示したように、入射レーザー光10として本発明のパルス圧縮装置100aに入射する。パルス圧縮装置100aに入射される入射レーザー光10はパルス圧縮された後、出射レーザー光22として出射されることは図1によって既に説明した通りであり、再度の説明は省略する。
【0067】
続いて、上記した公知のレーザー発振手段等と図3に示した本発明のパルス圧縮装置100cを組み合わせた場合の構成例を図7に示した。図7において図3及び図6と同一又は類似部材は同一符号で示される。図7において入射レーザー光の発振装置50の構成は図6によって説明し、パルス圧縮装置100cの構成は図3によって説明した通りである。即ち、パルス圧縮装置100cに入射される入射レーザー光10はパルス圧縮された後、出射レーザー光22として出射されることは図3によって既に説明した通りであり、再度の説明は省略する。
【0068】
【実施例】
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
【0069】
(実施例1)
本実施例においては図6と同様の構成の装置(I)を用いた。即ち、本実施例で用いたパルス圧縮装置100aは、ビームスプリッター12,偏光子14,位相差板16,集光レンズ18及び位相共役鏡20を有している。このパルス圧縮装置100aにおいて、ビームスプリッター12はブルースタープリズム(合成石英ガラス製)、偏光子14は誘電体偏光子、位相差板16は1/4波長板を用いた。また、位相共役鏡20は、合成石英ガラス製であり、波長532nm及び355nmの光に対する吸光係数がいずれも1×10−4/cm以下であるものを用いた。集光レンズ18は、合成石英ガラス製であり、位相共役鏡20と同じ媒質のものを用いた。
【0070】
このパルス圧縮装置100aにおいて、位相共役鏡20の長さは1200mmであり、集光レンズ18の焦点距離fは1000mmであった。波長532nm及び波長355nmの光に対する合成石英ガラスの屈折率はそれぞれ1.46066及び1.47607であり、相互作用長dはそれぞれ82.2cm及び81.3cmである。位相共役鏡20におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離Lは、波長532nmの場合82.2cm、波長355nmの場合81.3cmであった。即ち、f>L=dであり、前記式(5)を満たしていた。
【0071】
また、レーザー発振手段32としては、QスイッチNd−YAGレーザー(波長1064nm)を用い、パルス幅8n秒、出力500mJで発振し、1/2波長板34(エネルギー調整用)、偏光子14b、及びKDP(KHPO)結晶36a,36bを経由して第3高調波(波長355nm)に波長変換した。また、KDP結晶36bを削除した以外は第3高調波の場合と同様にして、第2高調波(波長532nm)に波長変換した。
【0072】
波長変換したレーザー光10a(ビーム経8mm、第2及び第3高調波)を第1反射ミラー38a及び第2反射ミラー38bを用いてパルス圧縮装置100aに導入し、出射レーザー光22のパルス幅及び出力を測定した。パルス幅の測定には高速ピンダイオードの出力を10GHz帯域のオシロスコープにて波形観測して求め、出力エネルギーはパワーメータを用いて測定した。なお、測定は第2高調波及び第3高調波についてそれぞれ3回行い、その測定結果を実施例1−1,1−2,1−3,1−4,1−5及び1−6として表1に示した。
【0073】
【表1】
Figure 2004325584
【0074】
表1に示した如く、実施例1ではパルス幅8n秒の第2高調波を用いて、パルス幅0.8〜1n秒、出射強度31.25〜80MW(MW:10ワット)という高出力の短パルスレーザー光を、パルス幅8n秒の第3高調波を用いて、パルス幅0.8〜0.9n秒、出射強度35.7〜100MWという高出力の短パルスレーザー光をそれぞれ得ることが出来た。また、位相共役鏡の反射率は全て50%以上と良好であった。
【0075】
(実施例2)
本実施例においては図7と同様の構成の装置(II)を用いた。即ち、本実施例で用いたパルス圧縮装置100cは、ビームスプリッター12,偏光子14,位相差板16,増幅用セル26,減衰器28,集光レンズ18及び位相共役鏡20を有している。
【0076】
本実施例で用いた装置は、増幅用セル26及び減衰器28を挿入し、集光レンズ18の焦点距離fを500mm、位相共役鏡の長さを700mmとした以外は、実施例1で用いた装置と同様である。なお、増幅用セル26は、セル長L=1000mm、合成石英ガラス製であり、位相共役鏡の媒質と同じものを用いた。減衰器28は透過率50%のものを用いた。
【0077】
上記パルス圧縮装置100cにおいて、波長532nmの場合相互作用長d=82.2cm、波長355nmの場合相互作用長d=81.3cmであり、位相共役鏡20におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離Lは、いずれの波長においても約400mmであった。即ち、L+L=約1400mm>dであり、前記式(6)を満たしていた。
【0078】
実施例1と同様にパルス圧縮装置100cにレーザー光10を導入し、出射レーザー光22のパルス幅,位相共役鏡における反射率及び出力を測定した。なお、測定は第2高調波について2回、及び第3高調波について3回行い、その測定結果を実施例2−1,2−2,2−3,2−4及び2−5として表1に示した。
【0079】
表1に示した如く、実施例2ではパルス幅8n秒の第2高調波を用いて、パルス幅0.8n秒、出射強度31.25〜62.5MW(MW:10ワット)という高出力の短パルスレーザー光を、パルス幅8n秒の第3高調波を用いて、パルス幅0.7〜0.9n秒、出射強度51.4〜177.3MWという高出力の短パルスレーザー光をそれぞれ得ることが出来た。また、位相共役鏡の反射率は全て50%以上と良好であった。
【0080】
(実施例3)
実施例1で圧縮したレーザー光の二段パルス圧縮を行った。これは図5に示したように、本発明のパルス圧縮装置によりパルス圧縮されたレーザー光を再度、別のパルス圧縮装置を用いて圧縮するものである。二段のパルス圧縮を行う場合、入射パルス幅が短い為、圧縮効率は一段のパルス圧縮の約半分程度に低下するものの、得られるパルス幅は100p秒程度で非常に強度の大きなレーザー光を得ることができる。
【0081】
本実施例では、上記実施例1の装置(I)のパルス圧縮装置(図6における100a、即ち図5における100a1)によりパルス圧縮したレーザー光を、このパルス圧縮装置と同構成のもう一台のパルス圧縮装置(図5における100a2)に導入してパルス二段圧縮を行った。実施例3−1,3−2,3−3及び3−4はそれぞれ実施例1−1、1−2、1−5及び1−6で得られた出射レーザー光22を入射レーザー光としてパルス圧縮装置100a2に導入してパルス圧縮を行い、パルス圧縮装置100a2より得られた出射レーザー光のパルス幅、位相共役鏡における反射率及び出力を実施例1と同様に測定した。結果を表2に示す。
【0082】
【表2】
Figure 2004325584
【0083】
表2に示した如く、実施例3においては最短パルス幅90p秒、出射強度167MWを達成したほか、パルス幅は110p秒であるが、出射強度582MWという超高出力を達成した。また、位相共役鏡の反射率は全て50%以上と良好であった。
【0084】
上記実施例1〜3で得られたこれらの出力は、短パルスレーザーとして注目されているチタンサファイアレーザー(パルス幅100f秒)の一般的な出力0.1MWに比較して、1000倍〜5000倍以上の高出力値である。また、本実施例と同様の条件でモードロックレーザー(パルス幅0.5n秒)を波長変換した場合、得られる出力は40MW程度で、本発明のパルス圧縮装置による出力の1/4〜1/15程度である。
【0085】
【発明の効果】
上述した如く、本発明のパルス圧縮装置によれば、従来、大出力超短パルスレーザーとしては空白領域であった、数10p秒〜約1n秒のパルス幅を、通常のQスイッチレーザー光をパルス圧縮することにより安価に達成することができる。本発明のパルス圧縮方法によれば、本発明のパルス圧縮装置を用いて数10p秒〜約1n秒のパルス幅を有する短パルスレーザー光を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルス圧縮装置の第1の実施の形態を示す概略説明図である。
【図2】本発明のパルス圧縮装置の第2の実施の形態を示す概略説明図である。
【図3】本発明のパルス圧縮装置の第3の実施の形態を示す概略説明図である。
【図4】本発明のパルス圧縮装置の第4の実施の形態を示す概略説明図である。
【図5】本発明の多段パルス圧縮装置の1つの実施の形態を示す概略説明図である。
【図6】入射レーザー光の発振装置と本発明のパルス圧縮装置の第1の実施の形態を組み合わせた場合の1つの構成例を示す概略説明図である。
【図7】入射レーザー光の発振装置と本発明のパルス圧縮装置の第3の実施の形態を組み合わせた場合の1つの構成例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
100a,100a1,100a2,100b,100c,100d:パルス圧縮装置、10,10a:入射レーザー光、12:ビームスプリッター、14,14b:偏光子、16:位相差板、18:集光レンズ、20,20a:位相共役鏡、22,22a:出射レーザー光、24:キューブ状偏光ビームスプリッター、26:増幅用セル、28:減衰器、30:ビーム拡張器、32:レーザー発振手段、34:1/2波長板、36a,36b:KDP結晶、38a:第1反射ミラー,38b:第2反射ミラー、50:入射レーザー光の発振装置。

Claims (11)

  1. パルス幅0.1n秒〜100n秒のレーザー光に対するパルス圧縮装置であって、レーザー光の光軸上、入射光の進行方向に沿って、ビームスプリッター、偏光子、集光レンズ、位相共役鏡を配置し、かつ位相差板が該偏光子と該集光レンズの間又は該集光レンズと該位相共役鏡の間に配置されており、かつ該位相共役鏡がレーザー光の波長に対する吸光係数が1×10−2/cm以下の固体媒質からなることを特徴とするパルス圧縮装置。
  2. 前記位相共役鏡が石英ガラスよりなることを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮装置。
  3. 前記ビームスプリッター及び前記偏光子がブルースタープリズム及び該ブルースタープリズム上に製膜された誘電体多層膜偏光子であり、前記位相差板が1/4波長板であることを特徴とする請求項1又は2記載のパルス圧縮装置。
  4. 前記集光レンズの焦点が前記位相共役鏡の内部に存在し、かつ前記位相共役鏡におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離をL(m)、光速をC(m/秒)、入射レーザー光のパルス幅をτ(秒)、前記位相共役鏡の媒質のレーザー光に対する屈折率をnとしたとき、下記式(1)が成立することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のパルス圧縮装置。
    Figure 2004325584
  5. 前記偏光子と前記集光レンズの間に前記位相共役鏡と同じ媒質から構成される増幅用セルが挿入されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のパルス圧縮装置。
  6. 前記集光レンズの焦点が前記位相共役鏡の内部に存在し、かつ前記位相共役鏡におけるレーザー光の入射面から焦点までの距離をL(m)、前記増幅用セルの長さをL(m)、光速をC(m/秒)、入射レーザー光のパルス幅をτ(秒)、前記位相共役鏡の媒質のレーザー光に対する屈折率をnとしたとき、下記式(2)が成立することを特徴とする請求項5記載のパルス圧縮装置。
    Figure 2004325584
  7. 前記偏光子と前記集光レンズの間にレーザー波長に対する透過率が1%〜80%の減衰器が挿入されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のパルス圧縮装置。
  8. 前記偏光子と前記集光レンズの間にビーム拡張器が挿入されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のパルス圧縮装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載のパルス圧縮装置を複数台並設し、パルス圧縮を多段に行うことができるようにしたことを特徴とする多段パルス圧縮装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項記載のパルス圧縮装置を用いてパルス圧縮を行うことを特徴とするパルス圧縮方法。
  11. 請求項9記載の多段パルス圧縮装置を用いてパルス圧縮を多段に行うことを特徴とする多段パルス圧縮方法。
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