JP2004311341A - 環形蛍光ランプ用ベース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】環形蛍光ランプ用ベース10は、ピン取付け側ベース部11とその受け手側ベース部12とで構成され、この2つを組み合わせボルトで固定して作られている。ピン取付け側ベース部11にはピン13が4箇所取り付けられており、裏側のピン穴15より一本ずつリード線16が導入される。このとき4箇所のピン穴15を仕切るように設置されたセパレート板25がそれぞれのリード線16を案内し、正規方向からリード線を挿入させる。このためリード線が途中でクロスして短絡することを有効に防止できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環形蛍光ランプ用ベースに関し、特に電極リード線が短絡するのを防止し得る環形蛍光ランプ用ベースに関する。
【0002】
【従来の技術】
環形蛍光ランプはバルブ形状が環形をなしており、このバルブの両端部は互いに近接して向かい合っているため、これら端部間に跨りこれら端部を包囲する円筒形の環形蛍光ランプ用口金(ベース)が掛け渡されている。この環形蛍光ランプ用ベースは、二つのプラスチック部材を嵌合することにより形成されており、その一方のプラスチック部材にはランプのフィラメントに接続されるピンが配設されている。
【0003】
図3は従来の環形蛍光ランプ用ベースの一例を示す斜視図である。図3に示すように、環形蛍光ランプ用ベース10は、フィラメントに接続される4本のピン13を植設するとともに、曲って形成された半円筒状のピン取付け側ベース部11と、このピン取付け側ベース部11の長手方向の軸に対して垂直に仕切壁を有し且つ曲って形成された半円筒状の受け手側ベース部12とを備えている。これら両ベース部11、12は嵌合され、ボルト14を仕切壁に固定することにより、ベース10を構成している。
【0004】
また、図4(a)、(b)はそれぞれ図3における環形蛍光ランプ用ベース、すなわちピン取付け側ベース部11および受け手側ベース部12の平面図である。まず、図4(a)に示すように、裏面側から見たピン取付け側ベース部11は、ピン13を植設したボックスと、受け手側ベース部12に嵌合させるための突起用溝18、19と、図示省略したランプのガラス管封入部を位置決めする段差部20とを形成している。また、ピン植設ボックスは、その中央に4つのピン穴15を形成し、ピン13と接続される電極リード線16を導入するとともに、4つのピン穴15の中心にボルト14を通すボルト穴17を形成している。これら突起用溝18,19は、同じサイズで、しかもボルト穴17から等距離の位置に形成される。
【0005】
一方、図4(b)に示すように、裏面側から見た受け手側ベース部12は、長手方向の軸に対し垂直な中央位置に仕切壁24を設け、その両端近傍に上述した突起用溝18、19に嵌合させるための半円突起21、22を形成している。また、仕切壁24には中央にボルト14を固定するためのボルト固定穴23を設けるとともに、ボルト固定穴23と半円突起21、22との間に1個以上の補強用リブを備えている。これら半円突起21、22は、同じ形状であり、同様にボルト固定穴23から等距離に形成される。
【0006】
上述したピン取付け側ベース部11の突起用溝18、19と受け手側ベース部12の半円突起21、22とを嵌合するように重ね合わせると、図3のベース10が構成される。
【0007】
図5はそれぞれ図3におけるベースの嵌合固定前後の断面図である。図5(a)に示すように、図4(a)のA−A断面および図4(b)のB−B断面で示すとおり、ピン取付け側ベース部11の突起用溝18、19と受け手側ベース部12の半円突起21、22とを嵌合させ、ついで図5(b)に示すように、ボルト14によりボルト穴17を介しボルト固定穴23に固定することにより、ベースを完成させることができる。
【0008】
なお、従来合成樹脂材で形成された半円筒状のピン取付け側ベース部と受け手側ベース部とからなる環形蛍光ランプ用ベースにおいて、受け手側ベース部に長手方向の軸に垂直に、引掛部を有する係止凸部を設け、ピンを備えたピン取付け側ベース部のピン間に形成されている係止穴に、係止凸部を係止してピン取付け側ベース部と受け手側ベース部とを結合するとともに、係止凸部の一部が外部へ突出している構造の環形蛍光ランプ用ベースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
特許文献1
特開平9−213207号公報([0014]、図1)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図6(a)、(b)は従来のピン取付け側ベース部11において、4つのピン穴15に電極リード線16を挿入する様子を示した図である。図6(a)はリード線16がピン穴15に正規に挿入された状態を表している。図6(b)はリード線16がクロスして挿入された状態を示している。従来のピン取付け側ベース部11には、ボルト締め位置を中心として4本のピン穴15が左右対称形に配置されている。このようなピン穴15に電極リード線16を挿入する際、図6(a)に示すように正規に挿入することが必要であるが、従来のピン取付け側ベース部11のピン穴15の間には何も仕切るものが設けられていないので、電極リード線16が図6(b)に示すようにクロス方向から挿入されることも起こり得る。
【0011】
電極リード線16同士がクロスした状態でピン穴15に挿入されると、電気的な短絡を生じ、ランプが不良品になってしまう。あるいは外部リード線16がたるんだ状態でピン穴内に導入されても、ピン先端からのリード線突き出し量の変化はわずかなものであり、この突き出し量で不良品を判定することは不可能であった。
【0012】
このように従来は、クロスするような異なる方向からリード線がピン穴に導入されたり、わずかにたるんだ状態でリード線が導入された場合、ピンからのリード線突き出し量は正常品とあまり変わることがなく、別工程での抵抗値検査でしか不良品は排除できなかったり、また環形蛍光ランプのベースはある程度回転できる構造となっているので、抵抗値検査のときは接触していない状態のものが、製品完成後、器具への装着時にリード線同士が接触して短絡不良となるケースが見られた。
【0013】
なお、カメラなどの光学系検査装置でクロス状態を判定することは可能であるが、たるみなどの検出は難しく、また検査装置が高価なものになるという難点があった。
【0014】
上記した特許文献1に記載された環形蛍光ランプ用ベースの係止凸部は、ベースの長手方向の軸に垂直に設けられている上、その役割は引掛け部をピン取付け側ベース部の係止穴に係合してピン取付け側ベース部と受け手側ベース部とを結合することにあり、本発明のように外部リード線がクロスしてピン穴に挿入されるのを防止するという作用はない。
【0015】
本発明の目的は、ピン穴に挿入される2本の電極リード線を確実に分離して正規のピン穴に挿入することができ、リード線が途中で短絡することを防止することができる環形蛍光ランプ用ベースを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表面に4本のピンを植設し、裏面に2個の突起溝を備えたピン取付け側ベース部と、裏面に長手方向の軸に対し垂直な方向に仕切壁を設けると共に、その仕切壁の中央にボルト固定穴を形成し、このボルト固定穴から対称の位置に前記突起溝に嵌合する2個の突起を備えた受け手側ベース部とを前記突起溝に突起を嵌合するように組合せてボルトで固定してなる環形蛍光ランプ用ベースにおいて、前記ピン取付け側ベース部にピン穴間を仕切るセパレート板を設けたことを特徴とする。
【0017】
前記セパレート板は、前記ピン取付け側ベース部の長手方向の軸に沿って前記ピン穴の間を仕切るように設けた2枚の板部材から構成されており、2枚の板部材は、それぞれ前記ピン取付け側ベース部の長手方向の軸に沿ってピン穴の径より広い幅を有している。前記セパレート板は,絶縁材料で形成されており、絶縁材料としてはプラスチック材が好ましい。また、セパレート板は、ピン取付け側ベース部と同じプラスチックなどの材料を用いて金型で一体成形して作ることもできる。
【0018】
このように本発明の環形蛍光ランプ用ベースは、ピン穴間を仕切るセパレート板を有するのでピン穴に挿入される2本の電極リード線を確実に分離することができ、リード線が途中で短絡することを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)〜(f)は本発明の一実施形態を示す図である。図1(a)、(b)、(c)はそれぞれピン取付け側ベース部11の平面図、断面図および裏面から見た平面図であり、図1(d)、(e)は受け手側ベース部12の平面図および断面図、図1(f)はピン取付け側ベース部11と受け手側ベース部12を組合わせた状態を示す断面図である。本実施形態の特徴は、図1に示すように環形蛍光ランプ用ベースを構成するピン取付け側ベース部に、ピン穴間を仕切るセパレート板を設け、ランプのフィラメントとピンを接続する電極リード線が定められたピン穴に誘導される形状を持たせた点である。
【0020】
図1(f)に示すように、環形蛍光ランプ用ベース10は、フィラメントに接続される4本のピン13を植設するとともに、曲って形成された半円筒状のピン取付け側ベース部11と、このピン取付け側ベース部11の長手方向の軸に対して垂直な仕切壁24(図1(d)参照)を有し且つ曲って形成された半円筒状の受け手側ベース部12とを備えている。これら両ベース部11、12は嵌合され、ボルト14を仕切壁24に固定することにより、ベース10を構成している。
【0021】
まず、図1(a)、(b)、(c)に示すように、ピン取付け側ベース部11は、ピン13を植設したボックスと、受け手側ベース部12に嵌合させるための突起用溝18、19と、図示省略したランプのガラス管封入部を位置決めする段差部20とを形成している。また、ピン植設ボックスは、その中央に4つのピン穴15を形成し、ランプのフィラメントとピン13とを接続する電極リード線16を導入するとともに、4つのピン穴15の中心にボルト14を通すボルト穴17を形成している。
【0022】
本発明では、ピン取付け側ベース部11の4箇所のピン穴15を仕切るようにセパレート板25が設置されている。このセパレート板25は、ピン取付け側ベース部11の長手方向の軸に沿って中央からピン穴の間を通って両側へ伸びる2枚の板部材で構成されている。板部材の軸方向の幅はピン穴15の径より大きくされている。このためピン穴15にリード線16を導入する際にセパレート板25がそれぞれのリード線を案内し、正規の方向からリード線を挿入させる。したがって、2本のリード線がクロスして電気的に短絡するようなことはない。このセパレート板は、絶縁材料を用い所望の幅の板部材をピン取付け側ベース部11に取付けて形成する。絶縁材料としては、プラスチック材が適当である。また、環形蛍光ランプ用ベースは通常プラスチック材を用いて金型成形して製作されるので、セパレート板をピン取付け側ベース部と同じプラスチック材料で金型を用いて一体に作ってもよい。この場合には製作が容易になるという利点がある。
【0023】
一方、図1(d)、(e)に示すように、裏面側から見た受け手側ベース部12は、長手方向の軸に対し垂直な中央位置に仕切壁24を設け、その両端近傍に上述した突起用溝18、19に嵌合させるための半円突起21、22を形成している。また、仕切壁24には中央にボルト14を固定するためのボルト固定穴23を設けるとともに、ボルト固定穴23と半円突起21、22との間に1個以上の補強用リブを備えている。
【0024】
上述したピン取付け側ベース部11の突起用溝18、19と受け手側ベース部12の半円突起21、22とを嵌合するように重ね合わせボルト14で固定して図1(f)に示した環形蛍光ランプ用ベース10が構成される。
【0025】
図2(a)、(b)は、それぞれ本実施の形態で設けたセパレート板の効果を説明するための平面図と断面図である。図2から分かるように、セパレート板25は、中央からピン取付け側ベース部11の長手方向の軸に沿ってピン穴15の間を仕切るようにピン穴径より大きい幅を有して設置されている。セパレート板25がピン穴15の間を仕切るように設けられているので、ピン穴15にリード線16を導入する際それぞれのリード線を案内し、正規方向からリード線を挿入させる。図2(a)の左側の2個のピン穴15について示したように、クロス状態ではリード線16がピン穴15に入らない。
【0026】
また、図2(a)の右側の2個のピン穴について示したように、万一ピン穴15リード線が折れ曲がった状態でに入っても、折れ曲がった分長さが必要となり、図2(b)に示すようにピン13の先端からの突き出し量で正規にリード線16がピン穴15に挿入されたかどうかを判別できる。すなわち4本のリード線が正規の方向からピン穴に導入された場合、ピン先端から突き出したリード線の長さはほぼ同一となる。一方セパレート板を迂回するなどして、正しくない方向からリード線が導入された場合、ピン先端からのリード線突き出し量は短くなる。この突き出し量を測定することにより、短絡しかねない不良品を製造工程から自動的に排除することができる。
【0027】
なお、本発明は通常の環形蛍光ランプ用ベースだけでなく、管径の細い高周波専用環形蛍光ランプ用ベースにも適用できる。高周波専用環形蛍光ランプは管径が細く、したがってピン穴の間隔が狭いのでセパレート板を設けることはリード線の短絡防止により有効である。
【0028】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、環形蛍光ランプ用ベースのピン取付け側ベース部にピン穴間を仕切るセパレート板を設けるという簡単な構成により、リード線がクロスするような方向からピン穴に導入された場合、その検査および工程からの排除を容易かつ確実なものとし、また、リード線がたるんだ状態であった場合にも、リード線同士の接触を防止することができるという効果がある。さらに、ピン取付け側ベース部を金型を用いて製作する際、セパレート板も同時に一体に製作できるので特別な製造工程を必要としないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)は、本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】(a)、(b)は本発明の一実施形態における効果を説明する図である。
【図3】従来の環形蛍光ランプ用ベースの外観構造を示す斜視図である。
【図4】(a)、(b)は、それぞれ従来のピン取付け側ベース部と受け手側ベース部の構造を裏側から見た平面図である。
【図5】(a)、(b)は、従来の環形蛍光ランプ用ベースの組合わせた状態を示す断面図である。
【図6】(a)、(b)は、従来の環形蛍光ランプ用ベースの場合に電極リード線を接続する際の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 環形蛍光ランプ用ベース
11 ピン取付け側ベース部
12 受け手側ベース部
13 ピン
14 ボルト
15 ピン穴
16 リード線
17 ボルト穴
18、19 突起用溝
20 段差部
21、22 半円突起
23 ボルト固定穴
24 仕切壁
25 セパレート板
Claims (6)
- 表面に4本のピンを植設し、裏面に2個の突起溝を備えたピン取付け側ベース部と、裏面に長手方向の軸に対し垂直な方向に仕切壁を設けると共に、その仕切壁の中央にボルト固定穴を形成し、このボルト固定穴から対称の位置に前記突起溝に嵌合する2個の突起を備えた受け手側ベース部とを前記突起溝に突起を嵌合するように組合せてボルトで固定してなる環形蛍光ランプ用ベースにおいて、前記ピン取付け側ベース部にピン穴間を仕切るセパレート板を設けたことを特徴とする環形蛍光ランプ用ベース。
- 前記セパレート板は、前記ピン取付け側ベース部の長手方向の軸に沿って前記ピン穴の間を仕切るように設けた2枚の板部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の環形蛍光ランプ用ベース。
- 前記セパレート板を構成する2枚の板部材は、前記ピン取付け側ベース部の長手方向の軸に沿ってピン穴の径より広い幅を有することを特徴とする請求項2記載の環形蛍光ランプ用ベース。
- 前記セパレート板は,絶縁材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の環形蛍光ランプ用ベース。
- 前記セパレート板は、プラスチックで作られていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環形蛍光ランプ用ベース。
- 前記セパレート板は、前記ピン取付け側ベース部と同じ材料で一体に作られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の環形蛍光ランプ用ベース。
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| JP2003106610A JP2004311341A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 環形蛍光ランプ用ベース |
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| WO2006033325A1 (ja) * | 2004-09-24 | 2006-03-30 | Toshiba Lighting & Technology Corporation | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
| JP2007324076A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 環形蛍光ランプ |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106610A patent/JP2004311341A/ja active Pending
Cited By (2)
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| WO2006033325A1 (ja) * | 2004-09-24 | 2006-03-30 | Toshiba Lighting & Technology Corporation | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
| JP2007324076A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 環形蛍光ランプ |
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