JP2004309761A - 広角系ズームレンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差が良好に補正された広角系ズームレンズを提供する。
【解決手段】物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群G1と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群G2と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群G3と、開口絞りStと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群G4とを備えている。フォーカス群G1は、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群G1a、負の屈折力を有した第2レンズ群G1b、および正の屈折力を有した第3レンズ群G1cで構成され、かつそのうちの第2レンズ群G1bのみを移動させるインナーフォーカスの構成となっている。
【選択図】 図1
【解決手段】物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群G1と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群G2と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群G3と、開口絞りStと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群G4とを備えている。フォーカス群G1は、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群G1a、負の屈折力を有した第2レンズ群G1b、および正の屈折力を有した第3レンズ群G1cで構成され、かつそのうちの第2レンズ群G1bのみを移動させるインナーフォーカスの構成となっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高精細なテレビカメラへの搭載に適した広角系ズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、映画フィルムを用いずに高精細なデジタルカメラを利用してデジタル的に映画撮影を行う映画製作手法が開発され、実際に使用され始めている。このような映画製作手法を用いたシステムは、e−シネマ(エレクトロニクス・シネマ)と呼ばれる。e−シネマ用のカメラに用いられる撮影レンズは、HDTV(high definition television)カメラ用の撮影レンズと同等またはそれ以上の性能が要求される。HDTVやe−シネマ用のカメラに用いられる広角系のレンズは、従来、光学性能の点から固定焦点タイプのものが多く、用途に応じて複数本のレンズを付け替えて使用していた。
【0003】
しかしながら、特に、映画撮影やコマーシャル撮影の分野においては、使い勝手の点から、使用頻度の高い広角側の固定焦点タイプのレンズ数本分を1本で賄えるような広角系ズームレンズの要求がある。例えば2/3インチ用(イメージサイズφ11mm)で、焦点距離の可変域が5mmから15mm程度までのズームレンズへの要求がある。
【0004】
従来の広角系ズームレンズとしては、例えば以下の特許文献記載のものがある。特許文献1に記載のズームレンズは、物体側より順に、負正の2つのレンズ群からなる2群移動フォーカス群と、負正の2つのレンズ群からなるズーム群と、軸方向に静止している補助レンズ群とが配列された構成となっている。このズームレンズでは、フォーカス時に複数群を移動させる構成をとることにより、フォーカス群を至近から遠方あるいは遠方から至近方向へ動かしたときに被写体の大きさ(画角)の変化(以下、ブリージングと呼ぶ)を最小にすることを可能としている。また、特許文献2に記載のズームレンズは、変倍系の物体側に合焦系を配し、その合焦系を、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、および正の屈折力の第3レンズ群で構成し、第2レンズ群を近距離フォーカス時に物体側へ動かすことで合焦を可能としている。またその合焦系の屈折力配分を適切に行うことで,前玉の小型化を達成している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−95100号公報
【特許文献2】
特許第2526892号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特に映画撮影やコマーシャル撮影の分野においては、使い勝手の点から、広角系ズームレンズへの要求がある。そこで、これらの分野での使用に適した、上記各特許文献記載のレンズと同等またはそれ以上の良好な性能を有する広角系ズームレンズの開発が望まれる。特に、広角系ズームレンズの場合、広角端でのブリージングや歪曲収差が悪化し易くなるので、使い勝手の点に加えて、これらブリージングや歪曲収差の性能劣化を抑えたレンズの開発が望まれる。ところで、結像面の前側に色分解光学系を持つテレビカメラ用のものとして、例えば撮像素子サイズが2/3インチ用で焦点距離5mmのような広角レンズの場合では、色分解光学系を挿入するために、8倍程度のレトロ比(焦点距離に対するバックフォーカスの割合)が要求される。レトロ比を大きくするために、レンズ系をレトロ型に近い構成にすると、特に歪曲収差が悪化し易くなる。この点からも、歪曲収差の性能劣化を抑えたレンズの開発が望まれる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差が良好に補正された広角系ズームレンズを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による広角系ズームレンズは、物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群と、開口絞りと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群とを備え、フォーカス群は、物体側より順に、第1レンズ群、第2レンズ群、および第3レンズ群を有し、第1レンズ群が、像側の面を凸面形状とした正レンズが最も像側に配置され、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、第2レンズ群が、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズとを含み、近距離物体へのフォーカス時に物体側に移動するようになされ、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、第3レンズ群が、複数枚の正レンズを有した構成であり、かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されているものである。
【0009】
−6.5≦fG1a/fG1≦−3.5 ……(1)
ただし、
fG1は、フォーカス群全系の焦点距離を示し、fG1aは、フォーカス群における第1レンズ群の焦点距離を示している。
【0010】
本発明による広角系ズームレンズでは、第1移動群を光軸方向に移動させることにより、変倍が行われる。変倍に伴う焦点移動の補正は、第2移動群を光軸方向に移動させることにより行われる。フォーカス調整は、これら変倍系(第1移動群および第2移動群)の物体側に配置されたフォーカス群により行われる。フォーカス群は、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群、負の屈折力を有した第2レンズ群、および正の屈折力を有した第3レンズ群からなり、第2レンズ群が、近距離物体へのフォーカス時に物体側に移動する。このようにフォーカス群を、複数群に分割し、そのうちの負の屈折力を有する第2レンズ群のみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採り、また特にフォーカス群の各群のパワー配分やレンズ形状などを最適化することで、フォーカス時の画角変化と、歪曲収差を始めとする諸収差の発生とが各変倍域にわたって良好に補正される。
【0011】
ここで、この広角系ズームレンズはさらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されていることが好ましい。
−0.7≦fG1ap/fG1a≦−0.3 ……(2)
ただし、G1apは、フォーカス群における第1レンズ群中の最も像側の正レンズの焦点距離を示す。
【0012】
また、フォーカス群における第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、および負レンズが配列された構成で、かつ正レンズの像側の面と負レンズの物体側の面とにより形成された空気レンズが、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状となっていることが好ましい。
【0013】
この広角系ズームレンズはさらに、以下の条件式(3),(4)を満足するように構成されていることが好ましい。
−2.1≦fc/fab≦−1.4 ……(3)
−4.0≦fb/Db≦−2.0 ……(4)
ただし、fcは、フォーカス群における第3レンズ群の焦点距離を示し、fabは、フォーカス群における無限遠物点時での第1,第2レンズ群の合成焦点距離を示す。fbは、フォーカス群における第2レンズ群の焦点距離を示し、Dbは、フォーカス群における第2レンズ群中の正レンズの中心厚の合計を示す。
【0014】
これらの好ましい構成を必要に応じて適宜採用することで、フォーカス時の画角変化と諸収差の発生とがさらに良好に補正され、より高性能なレンズ系が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る広角系ズームレンズの構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例(図7,図8)のレンズ構成に対応している。図2,図3は、図1の広角系ズームレンズを拡大して示したものである。また、図4は、本実施の形態に係る広角系ズームレンズの他の構成例を示している。図4の構成例は、後述の第2の数値実施例(図9,図10)のレンズ構成に対応している。図5は、図4の広角系ズームレンズのうち、図1の広角系ズームレンズと大きく異なる構成部分を拡大して示したものである。また、図6は、本実施の形態に係る広角系ズームレンズのさらに他の構成例を示している。図6の構成例は、後述の第3の数値実施例(図11,図12)のレンズ構成に対応している。
【0017】
なお、図2,図3,図5において、符号Riは、絞りStも含めて最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜49または1〜50)の面の曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお、各構成例共に基本的な構成は同じなので、以下では、図1に示した広角系ズームレンズの構成を基本にして説明する。
【0018】
この広角系ズームレンズは、例えば、e−シネマやHDTV用の撮影カメラに搭載されて使用されるものである。この広角系ズームレンズは、光軸Z1に沿って、フォーカス群G1、変倍群G20、開口絞りSt、リレーレンズ群G4が、物体側より順に配設された構成となっている。変倍群G20は、物体側より順に、第1移動群G2および第2移動群G3が配設された構成となっている。この広角系ズームレンズの結像面(撮像面)Simgには、例えば図示しない撮像素子が配置される。リレーレンズ群G4と撮像面との間には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部材が配置されていても良い。図1の構成例では、色分解プリズム等からなる色分解光学系GCが配置されている。
【0019】
この広角系ズームレンズは、変倍群G20を光軸上で移動させることにより変倍を行うようになっている。より具体的には、第1移動群G2を光軸上で移動させることにより変倍が行われ、それに伴う焦点移動の補正が第2移動群G3を光軸上で移動させることにより行われるようになっている。第1移動群G2と第2移動群G3は、広角端から望遠端へと変倍させるに従い、図1に実線で示した軌跡を描くように移動する。フォーカス調整は、フォーカス群G1の一部のレンズ群を光軸上で移動させることにより行われる。リレーレンズ群G4は、変倍時およびフォーカス時のいずれにおいても固定となっている。
【0020】
フォーカス群G1は、この広角系ズームレンズにおいて最も特徴的な部分であり、全体として正の屈折力を有している。このフォーカス群G1は、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1a、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群G1b、および全体として正の屈折力を有する第3レンズ群G1cが、物体側より順に配設された構成となっている。
【0021】
第1レンズ群G1aの最も像側には、像側の面を強い凸面形状とした正レンズG1apが配置されている。第1レンズ群G1aは、具体的には例えば4枚のレンズL11〜L14で構成されている。レンズL14が、正レンズG1apに対応する。
【0022】
第1レンズ群G1aにおいて、レンズL11,L12は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。レンズL13は例えば、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。ただし、レンズL13は、図4および図6に示した構成例のように、両凹レンズであっても良い。レンズL14(G1ap)は例えば、像側に強い凸面を向けた正メニスカスレンズとなっている。
【0023】
第2レンズ群G1bは、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズとを含み、かつ全体として負の屈折力を有している。第2レンズ群G1bは、フォーカス調整のために光軸上を移動するようになっている。第2レンズ群G1bは、負の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に物体側に移動する。このように、この広角系ズームレンズは、フォーカス群G1のうち、内部の一部の群を動かすインナーフォーカスタイプのレンズとなっている。
【0024】
第2レンズ群G1bは、具体的には例えば、正レンズ(レンズL15)および負レンズ(レンズL16)が物体側から順に配列された構成となっている。この構成の場合、正レンズL15の像側の面と負レンズL16の物体側の面とにより形成された空気レンズL15Aが、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状となっていることが好ましい。このような形状にすることで、ブリージングや歪曲収差の補正がし易くなる。正レンズL15は例えば、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。負レンズL16は例えば、両凹レンズとなっている。
【0025】
第3レンズ群G1cは、複数枚の正レンズを有している。具体的には例えば、3枚の正レンズL17〜L19で構成されている。レンズL17は例えば、両凸レンズとなっている。レンズL18は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。ただし、レンズL18は、図4および図6に示した構成例のように、両凸レンズであっても良い。レンズL19は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。
【0026】
この広角系ズームレンズは、第1レンズ群G1aに関して、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。ただし、式(1)において、fG1は、フォーカス群全系の焦点距離を示し、fG1aは、第1レンズ群G1aの焦点距離を示している。
−6.5≦fG1a/fG1≦−3.5 ……(1)
【0027】
第1レンズ群G1aに関してはさらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されていることが好ましい。ただし、G1apは、第1レンズ群G1a中の最も像側の正レンズG1ap(レンズL14)の焦点距離を示す。
−0.7≦fG1ap/fG1a≦−0.3 ……(2)
【0028】
さらに、以下の条件式(3),(4)を満足することが好ましい。ただし、fcは、第3レンズ群G1cの焦点距離を示し、fabは、第1,第2レンズ群G1a,G1bの無限遠物点時での合成焦点距離を示す。fbは、第2レンズ群G1bの焦点距離を示し、Dbは、第2レンズ群G1b中の正レンズの中心厚の合計を示す。
−2.1≦fc/fab≦−1.4 ……(3)
−4.0≦fb/Db≦−2.0 ……(4)
【0029】
変倍群G20において、第1移動群G2は、全体として負の屈折力を有している。この第1移動群G2は、具体的には例えば5枚のレンズL21〜L25により構成される。レンズL21は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。レンズL22,L23は例えば、接合レンズとなっている。レンズL24,L25も例えば、接合レンズとなっている。
【0030】
第2移動群G3は、全体として正または負の屈折力を有している。この第2移動群G3は、具体的には例えば2枚の接合レンズL31,L32により構成される。
【0031】
リレーレンズ群G4は、全体として正の屈折力を有している。このリレーレンズ群G4は、具体的には例えば9枚のレンズL41〜L49により構成される。図1の構成例では、レンズL41〜L44からなる前群とレンズL45〜L49からなる後群との間(D37)で、光束がほぼ平行となるように構成されている。この構成例では、後群の最も物体側のレンズL45を負レンズとし、それに続くレンズL46〜L49を全体として正レンズとすることで、レトロ比を大きくし、色分解光学系GCなどを配置するためのバックフォーカスを確保している。
【0032】
なお、図4および図6の構成例では、リレーレンズ群G4が、10枚のレンズL41〜L50により構成されている。これらの構成例では、後群が6枚のレンズL45〜L50で構成されており、図1の構成例に比べて1枚多くなっている。
【0033】
次に、以上のように構成された広角系ズームレンズの作用および効果を説明する。
【0034】
この広角系ズームレンズでは、変倍群G20における第1移動群G2を光軸方向に移動させることにより、変倍が行われ、その変倍に伴う焦点移動の補正が、第2移動群G3を光軸方向に移動させることにより行われる。フォーカス調整は、フォーカス群G1のうち、第2レンズ群G1bを光軸上で移動させることにより行われる。第2レンズ群G1bは、負の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に物体側に移動する。
【0035】
この広角系ズームレンズでは、フォーカス群G1を複数群に分割し、そのうちの第2レンズ群G1bのみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採用したことで、フォーカス時の画角変化(ブリージング)を良好に保つことができると共に、フォーカス調整機構の簡略化を図ることができる。また、最前群である第1レンズ群G1aを固定群にしたことで、防塵・防曇性を確保することも容易となる。
【0036】
また特にフォーカス群G1の各群のパワー配分やレンズ形状などを、各条件式を適宜満たして最適化することで、フォーカス時の画角変化と、歪曲収差を始めとする諸収差の発生とが各変倍域にわたって良好に補正される。
【0037】
例えば、第1レンズ群G1aの最も像側に、像側の面を強い凸面形状とした正レンズG1ap(レンズL14)を配置し、さらに第2レンズ群G1bにおける正レンズ(レンズL15)の像側の面と負レンズ(レンズL16)の物体側の面とにより形成された空気レンズL15Aを、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状としていることで、それらのレンズ部分で、特に歪曲収差が段階的に補正される。
【0038】
条件式(1)は、広角端でのブリージングを少なく制御するための条件を示している。条件式(1)の上限を越えると、特に、広角端における画面隅部でのブリージングが大きくなり、好ましくない。下限を下回ると、広角端における画面隅部でのブリージングは小さくなるが、水平方向でのブリージングの方向が反転して大きくなってしまう。
【0039】
条件式(2)は、前玉の外径を制約し、さらに広角端での歪曲収差の補正や画面周辺部の倍率色収差を制御するための条件である。条件式(2)の下限を外れると、第1レンズ群G1a中の最も像側の正レンズG1apの屈折力が弱くなり、前玉の大型化を招くとともに、広角端での歪曲収差が負に大きく補正不足になる。上限を外れると、その逆の作用が起き、さらに画面隅部において短波長側の倍率色収差がオーバーになり、好ましくない。
【0040】
条件式(3),(4)は共に、フォーカシングによる画角変化を少なく抑えるための条件である。条件式(3)の上限を越えると、フォーカシングによる画面隅部での画角変化が大きくなり、また広角端での中間像高の歪曲収差が大きくなる。条件式(3)の下限を下回ると、水平画角近傍での画角変化が大きくなり、また画面隅部の広角端での歪曲収差が負に大きくなる。条件式(4)の上限を越えると、広角端での歪曲収差が負に大きくなる。条件式(4)の下限を下回ると、画面隅での画角変化が大きくなり、また画面隅の広角端での歪曲収差が負に大きくなるので好ましくない。
【0041】
このように、本実施の形態に係る広角系ズームレンズによれば、フォーカス時の画角変化を少なく抑え、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる。さらに、例えば撮像素子サイズが2/3インチ用で焦点距離5mmのような広角レンズの場合には、色分解光学系GCを挿入するために、8倍程度のレトロ比が要求されるが、本実施の形態に係る広角系ズームレンズによれば、バックフォーカスを長くし、レトロ比を大きくしたとしても、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正することができる。
【0042】
【実施例】
次に、本実施の形態に係る広角系ズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。以下では、第1、第2および第3の数値実施例(実施例1〜3)をまとめて説明する。図7,図8は、図1〜図3に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例1)を示している。特に図7には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図8には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。
【0043】
また、図9,図10は、図4および図5に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例2)を示している。特に図9には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図10には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。さらに、図11,図12は、図6に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例3)を示している。特に図11には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図12には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。
【0044】
各図に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、各実施例の広角系ズームレンズについて、絞りStも含めて最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜49または50)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図2等において付した符号Riに対応させて、物体側からi番目の面の曲率半径の値を示す。面間隔Diの欄についても、図2等において付した符号に対応させて、物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示す。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(mm)である。Ndiの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からi番目のレンズ要素のd線(587.6nm)に対する屈折率の値を示す。νdjの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からj番目(j=1〜27または28)のレンズ要素のd線に対するアッベ数の値を示す。なお、曲率半径Riの値が0(ゼロ)の部分は、平面または仮想面であることを示す。
【0045】
各実施例の広角系ズームレンズ共に、フォーカシングの際には、フォーカス群G1のうち第2レンズ群G1bが移動する。したがって、第2レンズ群G1bの前後の面間隔D8,D12は、可変となっている。図示した各レンズデータには、面間隔D8,D12として、無限遠方(INF)にフォーカシングしたときの値を示している。なお、至近(MOD)にフォーカシングしたときの面間隔D8,D12の値は、以下のとおりである。
実施例1:D8=7.56,D12=8.84
実施例2:D8=8.06,D12=6.58
実施例3:D8=7.90,D12=6.53
【0046】
さらに各実施例の広角系ズームレンズ共に、変倍に伴って第1移動群G2および第2移動群G3が光軸上を移動するため、これらの各群の前後の面間隔D18,D26,D29の値は、可変となっている。これらの面間隔D18,D26,D29の変倍時のデータとして、広角端、中間および望遠端における各実施例の値を以下の表1〜3に示す。また、各実施例の広角系ズームレンズについて、広角端での焦点距離fW,中間での焦点距離fM,および望遠端での焦点距離fTの値(mm)を表4にまとめて示す。表4に示したように、各実施例について、焦点距離の可変域が約5mmから約15mmまでとなっている。表4にはまた、バックフォーカスBfの値(mm)とFナンバー(FNO.)の値とを各実施例のレンズについてまとめて示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
また、表5および表6に、上述の条件式(1)〜(4)に関する値を、各実施例についてまとめて示す。表5および表6に示したように、各実施例の値が、各条件式(1)〜(4)の数値範囲内となっている。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
次に、表7に、ブリージングに関するデータとして、広角端(Wide)と望遠端(Tele)とのそれぞれにおいて、至近(MOD)および無限遠方(INF)にフォーカシングしたときの各像高での主光線の画角(度)を比較して示す。MODは、至近時にフォーカスしたときの前玉(レンズL11)から物体までの距離であり、各実施例共に300mmとなっている。像高4.795mmは、アスペクト比16:9の画面の水平端に相当し、像高5.5mmは、2/3インチのイメージサイズの画面隅の値に相当する。表7から分かるように、各実施例について、広角端と望遠端とにおける、それぞれのフォーカス時での角度差(画角の変化)が少なく抑えられている。
【0055】
【表7】
【0056】
図13(A)〜(D)は、実施例1の広角系ズームレンズにおける広角端での球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、および倍率色収差を示している。図14(A)〜(D)は、中間域における同様の各収差を示している。図15(A)〜(D)は、望遠端における同様の各収差を示している。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図には、g線(波長435.8nm),C線(波長656.3nm)についての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。ωは、半画角を示す。
【0057】
同様に、実施例2についての諸収差を図16(A)〜(D)(広角端)、図17(A)〜(D)(中間域)および図18(A)〜(D)(望遠端)に示す。実施例3についての諸収差も同様に、図19(A)〜(D)(広角端)、図20(A)〜(D)(中間域)および図21(A)〜(D)(望遠端)に示す。
【0058】
以上の各数値データおよび各収差図から分かるように、各実施例について、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差が良好に補正されている。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
【0060】
また、本発明の特徴部分は、特にフォーカス群G1にあり、変倍群G20およびリレーレンズ群G4の構成は図示したものに限定されず、レンズ枚数やそのレンズ形状なども他の構成をとり得る。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の広角系ズームレンズによれば、物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群と、開口絞りと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群とを備えた広角系ズームレンズであって、フォーカス群を、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群、負の屈折力を有した第2レンズ群、および正の屈折力を有した第3レンズ群で構成し、かつそのうちの負の屈折力を有する第2レンズ群のみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採り、特にフォーカス群の各群のパワー配分やレンズ形状などの最適化を行うようにしたので、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例1に対応するレンズ断面図である。
【図2】図1に示した広角系ズームレンズの一部を拡大して示したレンズ断面図である。
【図3】図1に示した広角系ズームレンズのその他の部分を拡大して示したレンズ断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る他の広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例2に対応するレンズ断面図である。
【図5】図4に示した広角系ズームレンズの一部を拡大して示したレンズ断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る他の広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例3に対応するレンズ断面図である。
【図7】実施例1に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図8】実施例1に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図9】実施例2に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図10】実施例2に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図11】実施例3に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図12】実施例3に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図13】実施例1に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図14】実施例1に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図15】実施例1に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図16】実施例2に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図17】実施例2に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図18】実施例2に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図19】実施例3に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図20】実施例3に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図21】実施例3に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【符号の説明】
GC…色分解光学系、G1…フォーカス群、G1a…第1レンズ群、G1b…第2レンズ群、G1c…第3レンズ群、G2…第1移動群、G3…第2移動群、G4…リレーレンズ群、G20…変倍群、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第i+1番目のレンズ面との面間隔、Z1…光軸。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高精細なテレビカメラへの搭載に適した広角系ズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、映画フィルムを用いずに高精細なデジタルカメラを利用してデジタル的に映画撮影を行う映画製作手法が開発され、実際に使用され始めている。このような映画製作手法を用いたシステムは、e−シネマ(エレクトロニクス・シネマ)と呼ばれる。e−シネマ用のカメラに用いられる撮影レンズは、HDTV(high definition television)カメラ用の撮影レンズと同等またはそれ以上の性能が要求される。HDTVやe−シネマ用のカメラに用いられる広角系のレンズは、従来、光学性能の点から固定焦点タイプのものが多く、用途に応じて複数本のレンズを付け替えて使用していた。
【0003】
しかしながら、特に、映画撮影やコマーシャル撮影の分野においては、使い勝手の点から、使用頻度の高い広角側の固定焦点タイプのレンズ数本分を1本で賄えるような広角系ズームレンズの要求がある。例えば2/3インチ用(イメージサイズφ11mm)で、焦点距離の可変域が5mmから15mm程度までのズームレンズへの要求がある。
【0004】
従来の広角系ズームレンズとしては、例えば以下の特許文献記載のものがある。特許文献1に記載のズームレンズは、物体側より順に、負正の2つのレンズ群からなる2群移動フォーカス群と、負正の2つのレンズ群からなるズーム群と、軸方向に静止している補助レンズ群とが配列された構成となっている。このズームレンズでは、フォーカス時に複数群を移動させる構成をとることにより、フォーカス群を至近から遠方あるいは遠方から至近方向へ動かしたときに被写体の大きさ(画角)の変化(以下、ブリージングと呼ぶ)を最小にすることを可能としている。また、特許文献2に記載のズームレンズは、変倍系の物体側に合焦系を配し、その合焦系を、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、および正の屈折力の第3レンズ群で構成し、第2レンズ群を近距離フォーカス時に物体側へ動かすことで合焦を可能としている。またその合焦系の屈折力配分を適切に行うことで,前玉の小型化を達成している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−95100号公報
【特許文献2】
特許第2526892号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特に映画撮影やコマーシャル撮影の分野においては、使い勝手の点から、広角系ズームレンズへの要求がある。そこで、これらの分野での使用に適した、上記各特許文献記載のレンズと同等またはそれ以上の良好な性能を有する広角系ズームレンズの開発が望まれる。特に、広角系ズームレンズの場合、広角端でのブリージングや歪曲収差が悪化し易くなるので、使い勝手の点に加えて、これらブリージングや歪曲収差の性能劣化を抑えたレンズの開発が望まれる。ところで、結像面の前側に色分解光学系を持つテレビカメラ用のものとして、例えば撮像素子サイズが2/3インチ用で焦点距離5mmのような広角レンズの場合では、色分解光学系を挿入するために、8倍程度のレトロ比(焦点距離に対するバックフォーカスの割合)が要求される。レトロ比を大きくするために、レンズ系をレトロ型に近い構成にすると、特に歪曲収差が悪化し易くなる。この点からも、歪曲収差の性能劣化を抑えたレンズの開発が望まれる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差が良好に補正された広角系ズームレンズを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による広角系ズームレンズは、物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群と、開口絞りと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群とを備え、フォーカス群は、物体側より順に、第1レンズ群、第2レンズ群、および第3レンズ群を有し、第1レンズ群が、像側の面を凸面形状とした正レンズが最も像側に配置され、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、第2レンズ群が、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズとを含み、近距離物体へのフォーカス時に物体側に移動するようになされ、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、第3レンズ群が、複数枚の正レンズを有した構成であり、かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されているものである。
【0009】
−6.5≦fG1a/fG1≦−3.5 ……(1)
ただし、
fG1は、フォーカス群全系の焦点距離を示し、fG1aは、フォーカス群における第1レンズ群の焦点距離を示している。
【0010】
本発明による広角系ズームレンズでは、第1移動群を光軸方向に移動させることにより、変倍が行われる。変倍に伴う焦点移動の補正は、第2移動群を光軸方向に移動させることにより行われる。フォーカス調整は、これら変倍系(第1移動群および第2移動群)の物体側に配置されたフォーカス群により行われる。フォーカス群は、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群、負の屈折力を有した第2レンズ群、および正の屈折力を有した第3レンズ群からなり、第2レンズ群が、近距離物体へのフォーカス時に物体側に移動する。このようにフォーカス群を、複数群に分割し、そのうちの負の屈折力を有する第2レンズ群のみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採り、また特にフォーカス群の各群のパワー配分やレンズ形状などを最適化することで、フォーカス時の画角変化と、歪曲収差を始めとする諸収差の発生とが各変倍域にわたって良好に補正される。
【0011】
ここで、この広角系ズームレンズはさらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されていることが好ましい。
−0.7≦fG1ap/fG1a≦−0.3 ……(2)
ただし、G1apは、フォーカス群における第1レンズ群中の最も像側の正レンズの焦点距離を示す。
【0012】
また、フォーカス群における第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、および負レンズが配列された構成で、かつ正レンズの像側の面と負レンズの物体側の面とにより形成された空気レンズが、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状となっていることが好ましい。
【0013】
この広角系ズームレンズはさらに、以下の条件式(3),(4)を満足するように構成されていることが好ましい。
−2.1≦fc/fab≦−1.4 ……(3)
−4.0≦fb/Db≦−2.0 ……(4)
ただし、fcは、フォーカス群における第3レンズ群の焦点距離を示し、fabは、フォーカス群における無限遠物点時での第1,第2レンズ群の合成焦点距離を示す。fbは、フォーカス群における第2レンズ群の焦点距離を示し、Dbは、フォーカス群における第2レンズ群中の正レンズの中心厚の合計を示す。
【0014】
これらの好ましい構成を必要に応じて適宜採用することで、フォーカス時の画角変化と諸収差の発生とがさらに良好に補正され、より高性能なレンズ系が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る広角系ズームレンズの構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例(図7,図8)のレンズ構成に対応している。図2,図3は、図1の広角系ズームレンズを拡大して示したものである。また、図4は、本実施の形態に係る広角系ズームレンズの他の構成例を示している。図4の構成例は、後述の第2の数値実施例(図9,図10)のレンズ構成に対応している。図5は、図4の広角系ズームレンズのうち、図1の広角系ズームレンズと大きく異なる構成部分を拡大して示したものである。また、図6は、本実施の形態に係る広角系ズームレンズのさらに他の構成例を示している。図6の構成例は、後述の第3の数値実施例(図11,図12)のレンズ構成に対応している。
【0017】
なお、図2,図3,図5において、符号Riは、絞りStも含めて最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜49または1〜50)の面の曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお、各構成例共に基本的な構成は同じなので、以下では、図1に示した広角系ズームレンズの構成を基本にして説明する。
【0018】
この広角系ズームレンズは、例えば、e−シネマやHDTV用の撮影カメラに搭載されて使用されるものである。この広角系ズームレンズは、光軸Z1に沿って、フォーカス群G1、変倍群G20、開口絞りSt、リレーレンズ群G4が、物体側より順に配設された構成となっている。変倍群G20は、物体側より順に、第1移動群G2および第2移動群G3が配設された構成となっている。この広角系ズームレンズの結像面(撮像面)Simgには、例えば図示しない撮像素子が配置される。リレーレンズ群G4と撮像面との間には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部材が配置されていても良い。図1の構成例では、色分解プリズム等からなる色分解光学系GCが配置されている。
【0019】
この広角系ズームレンズは、変倍群G20を光軸上で移動させることにより変倍を行うようになっている。より具体的には、第1移動群G2を光軸上で移動させることにより変倍が行われ、それに伴う焦点移動の補正が第2移動群G3を光軸上で移動させることにより行われるようになっている。第1移動群G2と第2移動群G3は、広角端から望遠端へと変倍させるに従い、図1に実線で示した軌跡を描くように移動する。フォーカス調整は、フォーカス群G1の一部のレンズ群を光軸上で移動させることにより行われる。リレーレンズ群G4は、変倍時およびフォーカス時のいずれにおいても固定となっている。
【0020】
フォーカス群G1は、この広角系ズームレンズにおいて最も特徴的な部分であり、全体として正の屈折力を有している。このフォーカス群G1は、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1a、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群G1b、および全体として正の屈折力を有する第3レンズ群G1cが、物体側より順に配設された構成となっている。
【0021】
第1レンズ群G1aの最も像側には、像側の面を強い凸面形状とした正レンズG1apが配置されている。第1レンズ群G1aは、具体的には例えば4枚のレンズL11〜L14で構成されている。レンズL14が、正レンズG1apに対応する。
【0022】
第1レンズ群G1aにおいて、レンズL11,L12は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。レンズL13は例えば、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。ただし、レンズL13は、図4および図6に示した構成例のように、両凹レンズであっても良い。レンズL14(G1ap)は例えば、像側に強い凸面を向けた正メニスカスレンズとなっている。
【0023】
第2レンズ群G1bは、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズとを含み、かつ全体として負の屈折力を有している。第2レンズ群G1bは、フォーカス調整のために光軸上を移動するようになっている。第2レンズ群G1bは、負の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に物体側に移動する。このように、この広角系ズームレンズは、フォーカス群G1のうち、内部の一部の群を動かすインナーフォーカスタイプのレンズとなっている。
【0024】
第2レンズ群G1bは、具体的には例えば、正レンズ(レンズL15)および負レンズ(レンズL16)が物体側から順に配列された構成となっている。この構成の場合、正レンズL15の像側の面と負レンズL16の物体側の面とにより形成された空気レンズL15Aが、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状となっていることが好ましい。このような形状にすることで、ブリージングや歪曲収差の補正がし易くなる。正レンズL15は例えば、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。負レンズL16は例えば、両凹レンズとなっている。
【0025】
第3レンズ群G1cは、複数枚の正レンズを有している。具体的には例えば、3枚の正レンズL17〜L19で構成されている。レンズL17は例えば、両凸レンズとなっている。レンズL18は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。ただし、レンズL18は、図4および図6に示した構成例のように、両凸レンズであっても良い。レンズL19は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。
【0026】
この広角系ズームレンズは、第1レンズ群G1aに関して、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。ただし、式(1)において、fG1は、フォーカス群全系の焦点距離を示し、fG1aは、第1レンズ群G1aの焦点距離を示している。
−6.5≦fG1a/fG1≦−3.5 ……(1)
【0027】
第1レンズ群G1aに関してはさらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されていることが好ましい。ただし、G1apは、第1レンズ群G1a中の最も像側の正レンズG1ap(レンズL14)の焦点距離を示す。
−0.7≦fG1ap/fG1a≦−0.3 ……(2)
【0028】
さらに、以下の条件式(3),(4)を満足することが好ましい。ただし、fcは、第3レンズ群G1cの焦点距離を示し、fabは、第1,第2レンズ群G1a,G1bの無限遠物点時での合成焦点距離を示す。fbは、第2レンズ群G1bの焦点距離を示し、Dbは、第2レンズ群G1b中の正レンズの中心厚の合計を示す。
−2.1≦fc/fab≦−1.4 ……(3)
−4.0≦fb/Db≦−2.0 ……(4)
【0029】
変倍群G20において、第1移動群G2は、全体として負の屈折力を有している。この第1移動群G2は、具体的には例えば5枚のレンズL21〜L25により構成される。レンズL21は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。レンズL22,L23は例えば、接合レンズとなっている。レンズL24,L25も例えば、接合レンズとなっている。
【0030】
第2移動群G3は、全体として正または負の屈折力を有している。この第2移動群G3は、具体的には例えば2枚の接合レンズL31,L32により構成される。
【0031】
リレーレンズ群G4は、全体として正の屈折力を有している。このリレーレンズ群G4は、具体的には例えば9枚のレンズL41〜L49により構成される。図1の構成例では、レンズL41〜L44からなる前群とレンズL45〜L49からなる後群との間(D37)で、光束がほぼ平行となるように構成されている。この構成例では、後群の最も物体側のレンズL45を負レンズとし、それに続くレンズL46〜L49を全体として正レンズとすることで、レトロ比を大きくし、色分解光学系GCなどを配置するためのバックフォーカスを確保している。
【0032】
なお、図4および図6の構成例では、リレーレンズ群G4が、10枚のレンズL41〜L50により構成されている。これらの構成例では、後群が6枚のレンズL45〜L50で構成されており、図1の構成例に比べて1枚多くなっている。
【0033】
次に、以上のように構成された広角系ズームレンズの作用および効果を説明する。
【0034】
この広角系ズームレンズでは、変倍群G20における第1移動群G2を光軸方向に移動させることにより、変倍が行われ、その変倍に伴う焦点移動の補正が、第2移動群G3を光軸方向に移動させることにより行われる。フォーカス調整は、フォーカス群G1のうち、第2レンズ群G1bを光軸上で移動させることにより行われる。第2レンズ群G1bは、負の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に物体側に移動する。
【0035】
この広角系ズームレンズでは、フォーカス群G1を複数群に分割し、そのうちの第2レンズ群G1bのみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採用したことで、フォーカス時の画角変化(ブリージング)を良好に保つことができると共に、フォーカス調整機構の簡略化を図ることができる。また、最前群である第1レンズ群G1aを固定群にしたことで、防塵・防曇性を確保することも容易となる。
【0036】
また特にフォーカス群G1の各群のパワー配分やレンズ形状などを、各条件式を適宜満たして最適化することで、フォーカス時の画角変化と、歪曲収差を始めとする諸収差の発生とが各変倍域にわたって良好に補正される。
【0037】
例えば、第1レンズ群G1aの最も像側に、像側の面を強い凸面形状とした正レンズG1ap(レンズL14)を配置し、さらに第2レンズ群G1bにおける正レンズ(レンズL15)の像側の面と負レンズ(レンズL16)の物体側の面とにより形成された空気レンズL15Aを、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状としていることで、それらのレンズ部分で、特に歪曲収差が段階的に補正される。
【0038】
条件式(1)は、広角端でのブリージングを少なく制御するための条件を示している。条件式(1)の上限を越えると、特に、広角端における画面隅部でのブリージングが大きくなり、好ましくない。下限を下回ると、広角端における画面隅部でのブリージングは小さくなるが、水平方向でのブリージングの方向が反転して大きくなってしまう。
【0039】
条件式(2)は、前玉の外径を制約し、さらに広角端での歪曲収差の補正や画面周辺部の倍率色収差を制御するための条件である。条件式(2)の下限を外れると、第1レンズ群G1a中の最も像側の正レンズG1apの屈折力が弱くなり、前玉の大型化を招くとともに、広角端での歪曲収差が負に大きく補正不足になる。上限を外れると、その逆の作用が起き、さらに画面隅部において短波長側の倍率色収差がオーバーになり、好ましくない。
【0040】
条件式(3),(4)は共に、フォーカシングによる画角変化を少なく抑えるための条件である。条件式(3)の上限を越えると、フォーカシングによる画面隅部での画角変化が大きくなり、また広角端での中間像高の歪曲収差が大きくなる。条件式(3)の下限を下回ると、水平画角近傍での画角変化が大きくなり、また画面隅部の広角端での歪曲収差が負に大きくなる。条件式(4)の上限を越えると、広角端での歪曲収差が負に大きくなる。条件式(4)の下限を下回ると、画面隅での画角変化が大きくなり、また画面隅の広角端での歪曲収差が負に大きくなるので好ましくない。
【0041】
このように、本実施の形態に係る広角系ズームレンズによれば、フォーカス時の画角変化を少なく抑え、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる。さらに、例えば撮像素子サイズが2/3インチ用で焦点距離5mmのような広角レンズの場合には、色分解光学系GCを挿入するために、8倍程度のレトロ比が要求されるが、本実施の形態に係る広角系ズームレンズによれば、バックフォーカスを長くし、レトロ比を大きくしたとしても、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正することができる。
【0042】
【実施例】
次に、本実施の形態に係る広角系ズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。以下では、第1、第2および第3の数値実施例(実施例1〜3)をまとめて説明する。図7,図8は、図1〜図3に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例1)を示している。特に図7には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図8には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。
【0043】
また、図9,図10は、図4および図5に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例2)を示している。特に図9には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図10には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。さらに、図11,図12は、図6に示した広角系ズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータ(実施例3)を示している。特に図11には、フォーカス群G1および第1移動群G2に関するレンズデータを示し、図12には、第2移動群G3以降、結像面までのレンズデータを示す。
【0044】
各図に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、各実施例の広角系ズームレンズについて、絞りStも含めて最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜49または50)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図2等において付した符号Riに対応させて、物体側からi番目の面の曲率半径の値を示す。面間隔Diの欄についても、図2等において付した符号に対応させて、物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示す。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(mm)である。Ndiの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からi番目のレンズ要素のd線(587.6nm)に対する屈折率の値を示す。νdjの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からj番目(j=1〜27または28)のレンズ要素のd線に対するアッベ数の値を示す。なお、曲率半径Riの値が0(ゼロ)の部分は、平面または仮想面であることを示す。
【0045】
各実施例の広角系ズームレンズ共に、フォーカシングの際には、フォーカス群G1のうち第2レンズ群G1bが移動する。したがって、第2レンズ群G1bの前後の面間隔D8,D12は、可変となっている。図示した各レンズデータには、面間隔D8,D12として、無限遠方(INF)にフォーカシングしたときの値を示している。なお、至近(MOD)にフォーカシングしたときの面間隔D8,D12の値は、以下のとおりである。
実施例1:D8=7.56,D12=8.84
実施例2:D8=8.06,D12=6.58
実施例3:D8=7.90,D12=6.53
【0046】
さらに各実施例の広角系ズームレンズ共に、変倍に伴って第1移動群G2および第2移動群G3が光軸上を移動するため、これらの各群の前後の面間隔D18,D26,D29の値は、可変となっている。これらの面間隔D18,D26,D29の変倍時のデータとして、広角端、中間および望遠端における各実施例の値を以下の表1〜3に示す。また、各実施例の広角系ズームレンズについて、広角端での焦点距離fW,中間での焦点距離fM,および望遠端での焦点距離fTの値(mm)を表4にまとめて示す。表4に示したように、各実施例について、焦点距離の可変域が約5mmから約15mmまでとなっている。表4にはまた、バックフォーカスBfの値(mm)とFナンバー(FNO.)の値とを各実施例のレンズについてまとめて示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
また、表5および表6に、上述の条件式(1)〜(4)に関する値を、各実施例についてまとめて示す。表5および表6に示したように、各実施例の値が、各条件式(1)〜(4)の数値範囲内となっている。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
次に、表7に、ブリージングに関するデータとして、広角端(Wide)と望遠端(Tele)とのそれぞれにおいて、至近(MOD)および無限遠方(INF)にフォーカシングしたときの各像高での主光線の画角(度)を比較して示す。MODは、至近時にフォーカスしたときの前玉(レンズL11)から物体までの距離であり、各実施例共に300mmとなっている。像高4.795mmは、アスペクト比16:9の画面の水平端に相当し、像高5.5mmは、2/3インチのイメージサイズの画面隅の値に相当する。表7から分かるように、各実施例について、広角端と望遠端とにおける、それぞれのフォーカス時での角度差(画角の変化)が少なく抑えられている。
【0055】
【表7】
【0056】
図13(A)〜(D)は、実施例1の広角系ズームレンズにおける広角端での球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、および倍率色収差を示している。図14(A)〜(D)は、中間域における同様の各収差を示している。図15(A)〜(D)は、望遠端における同様の各収差を示している。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図には、g線(波長435.8nm),C線(波長656.3nm)についての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。ωは、半画角を示す。
【0057】
同様に、実施例2についての諸収差を図16(A)〜(D)(広角端)、図17(A)〜(D)(中間域)および図18(A)〜(D)(望遠端)に示す。実施例3についての諸収差も同様に、図19(A)〜(D)(広角端)、図20(A)〜(D)(中間域)および図21(A)〜(D)(望遠端)に示す。
【0058】
以上の各数値データおよび各収差図から分かるように、各実施例について、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差が良好に補正されている。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
【0060】
また、本発明の特徴部分は、特にフォーカス群G1にあり、変倍群G20およびリレーレンズ群G4の構成は図示したものに限定されず、レンズ枚数やそのレンズ形状なども他の構成をとり得る。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の広角系ズームレンズによれば、物体側より順に、全体として正の屈折力を有するフォーカス群と、変倍を担う負の屈折力の第1移動群と、変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群と、開口絞りと、全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群とを備えた広角系ズームレンズであって、フォーカス群を、物体側より順に、負の屈折力を有した第1レンズ群、負の屈折力を有した第2レンズ群、および正の屈折力を有した第3レンズ群で構成し、かつそのうちの負の屈折力を有する第2レンズ群のみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採り、特にフォーカス群の各群のパワー配分やレンズ形状などの最適化を行うようにしたので、フォーカス時の画角変化が少なく、かつ各変倍域にわたって歪曲収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例1に対応するレンズ断面図である。
【図2】図1に示した広角系ズームレンズの一部を拡大して示したレンズ断面図である。
【図3】図1に示した広角系ズームレンズのその他の部分を拡大して示したレンズ断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る他の広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例2に対応するレンズ断面図である。
【図5】図4に示した広角系ズームレンズの一部を拡大して示したレンズ断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る他の広角系ズームレンズの全体構成を示すものであり、実施例3に対応するレンズ断面図である。
【図7】実施例1に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図8】実施例1に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図9】実施例2に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図10】実施例2に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図11】実施例3に係る広角系ズームレンズの第1移動群までのレンズデータを示す図である。
【図12】実施例3に係る広角系ズームレンズの第2移動群以降のレンズデータを示した図である。
【図13】実施例1に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図14】実施例1に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図15】実施例1に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図16】実施例2に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図17】実施例2に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図18】実施例2に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図19】実施例3に係る広角系ズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図20】実施例3に係る広角系ズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【図21】実施例3に係る広角系ズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、ディストーション、および倍率色収差を示す収差図である。
【符号の説明】
GC…色分解光学系、G1…フォーカス群、G1a…第1レンズ群、G1b…第2レンズ群、G1c…第3レンズ群、G2…第1移動群、G3…第2移動群、G4…リレーレンズ群、G20…変倍群、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第i+1番目のレンズ面との面間隔、Z1…光軸。
Claims (4)
- 物体側より順に、
全体として正の屈折力を有するフォーカス群と、
変倍を担う負の屈折力の第1移動群と、
変倍に伴う焦点移動を補正するための第2移動群と、
開口絞りと、
全体として正の屈折力を有するリレーレンズ群と
を備え、
前記フォーカス群は、物体側より順に、第1レンズ群、第2レンズ群、および第3レンズ群を有し、
前記第1レンズ群が、像側の面を凸面形状とした正レンズが最も像側に配置され、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、
前記第2レンズ群が、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズとを含み、近距離物体へのフォーカス時に物体側に移動するようになされ、かつ全体として負の屈折力を有した構成であり、
前記第3レンズ群が、複数枚の正レンズを有した構成であり、
かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されている
ことを特徴とする広角系ズームレンズ。
−6.5≦fG1a/fG1≦−3.5 ……(1)
ただし、
fG1:フォーカス群全系の焦点距離
fG1a:フォーカス群における第1レンズ群の焦点距離 - さらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の広角系ズームレンズ。
−0.7≦fG1ap/fG1a≦−0.3 ……(2)
ただし、
G1ap:フォーカス群における第1レンズ群中の最も像側の正レンズの焦点距離 - 前記フォーカス群における前記第2レンズ群は、
物体側から順に、正レンズ、および負レンズが配列された構成で、かつ前記正レンズの像側の面と前記負レンズの物体側の面とにより形成された空気レンズが、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状となっている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の広角系ズームレンズ。 - さらに、以下の条件式(3),(4)を満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の広角系ズームレンズ。
−2.1≦fc/fab≦−1.4 ……(3)
−4.0≦fb/Db≦−2.0 ……(4)
ただし、
fc:フォーカス群における第3レンズ群の焦点距離
fab:フォーカス群における無限遠物点時での第1,第2レンズ群の合成焦点距離
fb:フォーカス群における第2レンズ群の焦点距離
Db:フォーカス群における第2レンズ群中の正レンズの中心厚の合計
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