JP2004300194A - 水性エマルジョンおよび接着剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンを用いた接着剤を提供すること。
【解決手段】ビニルエステル系単量体単位を有する重合体を分散質とし、1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)および活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)からなり、重量比(A)/(B)が9.9/0.1〜3/7である組成物を分散剤とする水性エマルジョン。
【選択図】 なし
【解決手段】ビニルエステル系単量体単位を有する重合体を分散質とし、1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)および活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)からなり、重量比(A)/(B)が9.9/0.1〜3/7である組成物を分散剤とする水性エマルジョン。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンを用いた接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量体、特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量体を乳化重合する際の保護コロイドとして広く用いられており、これを保護コロイドとして用いた乳化重合により得られるビニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用およびプラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用および不織製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用いられている。
このような水性エマルジョンは、保護コロイドとして用いられるPVA系重合体のけん化度を調整することにより、一般的に粘度が低く、ニュートニアン流動に近い粘性を有し、比較的耐水性の良好なものから、一般的に粘度が高く、比較的エマルジョン粘度の温度依存性が小さいものまで、多様なエマルジョンが得られることから、種々の用途に賞用されてきた。
木工用接着剤としては、より高粘度のエマルジョンが好ましく、いわゆる部分けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンが広く用いられている。部分けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンは、低温安定性に優れ、高粘度のものが得やすい反面、耐水性に劣る問題点を有している。一方、完全けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンは、耐水性に優れるものの、低温安定性に劣る問題点を有している。
このような状況の中で、保護コロイドとしてエチレン単位を含有するビニルアルコール系重合体(特許文献1、特許文献2、特許文献3)、1,2−グリコール結合を通常より多く含有するビニルアルコール系重合体(特許文献4)などが提案され、水性エマルジョンの耐水性と低温放置安定性が大幅に改善されている。しかしながら、氷点下といった極低温下で貯蔵された際の凍結融解安定性を満足することができず、使用しうる地域、季節が限定されるのが現状であった。
一方、架橋により耐水性を向上させる目的で、分子内に1級アミノ基あるいは2級アミノ基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献5)、分子内にアセトアセチル基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献6)、分子内にジアセトンアクリルアミド基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献7)などが提案されている。しかし、得られる水性エマルジョンは、耐水接着力が向上するものの、より耐水性に優れる完全けん化品では低温での安定性が不足するため、その用途が限定されるのが現状であった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−21529号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平11−21380号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開平10−226774号公報(特許請求の範囲)
【特許文献4】
特開2001−220484号公報(特許請求の範囲)
【特許文献5】
特開平10−36440号公報(特許請求の範囲)
【特許文献6】
特開平10−287786号公報(特許請求の範囲)
【特許文献7】
特開平10−330572号公報(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温放置安定性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンを用いた接着剤を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の好ましい性質を有する水性エマルジョンおよび接着剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニルエステル系単量体単位を有する重合体を分散質とし、1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)および活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)からなり、重量比(A)/(B)が9.9/0.1〜3/7である組成物を分散剤とする水性エマルジョンが上記目的を満足するものであることを見出した。また、該水性エマルジョンが接着剤として好適であることを見出し、本発明を完成させるに到った。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)のけん化度は、70モル%以上であることが必要であり、好ましくは75モル%以上であり、より好ましくは80モル%以上である。けん化度が70モル%未満の場合には、ビニルアルコール系重合体の水溶性が低下する懸念が生じる。該ビニルアルコール系重合体の重合度も特に制限されないが、通常100〜8000の範囲であり、300〜3000の範囲がより好ましい。ビニルアルコール系重合体(A)の1,2−グリコール結合の含有量は1.9モル%以上であることが必要であり、より好ましくは1.95モル%以上、さらに好ましくは2.0モル%以上、最適には2.1モル%以上である。1,2−グリコール結合の含有量が1.9モル%未満の場合、水性エマルジョンの凍結融解安定性が低下する懸念が生じる。また、1,2−グリコール結合の含有量は4モル%以下であることが好ましく、さらに好ましくは3.5モル%以下、最適には3.2モル%以下である。ここで、1,2−グリコール結合の含有量はNMRスペクトルの解析から求められる。
1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有するビニルアルコール系重合体の製造方法としては特に制限はなく、公知の方法が使用可能である。一例としてビニレンカーボネートを上記の1,2−グリコール結合量になるようにビニルエステルと共重合する方法、ビニルエステルの重合温度を通常の条件より高い温度、例えば75〜200℃にして、加圧下で重合する方法などが挙げられる。後者の方法においては、重合温度は95〜190℃であることが好ましく、100〜180℃であることが特に好ましい。また加圧条件としては、重合系が沸点以下になるように選択することが重要であり、重合系の圧力は好適には0.2MPa以上、さらに好適には0.3MPa以上である。また重合系の圧力の上限は5MPa以下が好適であり、さらに3MPa以下がより好適である。重合はラジカル重合開始剤の存在下、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などいずれの方法でも行うことができるが、溶液重合、とくにメタノールを溶媒とする溶液重合法が好適である。このようにして得られたビニルエステル重合体を通常の方法によりけん化することによりビニルアルコール系重合体(A)が得られる。
【0007】
また、ここで、ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好ましく用いられる。
【0008】
また、上記ビニルアルコール系重合体(A)は本発明の効果を損なわない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、N−ビニルピロリドン、 N−ビニルホルムアミド、 N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類が挙げられる。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量体を重合し、それをけん化することによって得られる末端変性物も用いることができる。
【0009】
本発明に用いられる活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)は、分子内に活性水素を含有する官能基を有するビニルアルコール系重合体であれば特に制限はないが、中でも、分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基から選ばれる1種以上の官能基を有するビニルアルコール系重合体が、基材との密着性向上という観点から特に好ましい。分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基から選ばれる1種以上の官能基を有するビニルアルコール重合体は従来公知の方法により合成される。
【0010】
例えば、1級または2級アミノ基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(1)1級アミノ基または2級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体、または加水分解等により1級アミノ基または2級アミノ基を生成しうる官能基を有するエチレン性不飽和単量体と、酢酸ビニル等のビニルエステル類とを共重合させた後、けん化する方法、
(2)アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基を有する単量体と酢酸ビニル等のビニルエステル類からなる重合体の側鎖のエポキシ基に、アミノ基を有するメルカプタンをNaOH等を触媒として付加反応させた後、けん化する方法や、
(3)従来公知のポリビニルアルコールの水酸基と反応しうる官能基を分子内に有し、かつ、一級あるいは二級アミノ基を有する化合物をビニルアルコール系重合体に反応させる方法、
(4)メルカプト基を有するビニルアルコール系重合体の存在下で、一級アミノ基または二級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体を重合する方法(この方法ではポリビニルアルコール系ブロックポリマーが得られる)、
等の方法によって得られる。
また、分子内にアセトアセチル基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(5)通常、従来公知のビニルアルコール系重合体にジケテンを付加させる後反応によって得られる。
また、ジアセトンアクリルアミド基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(6)ビニルエステルとジアセトンアクリルアミドを共重合させた後、けん化することでジアセトンアクリルアミド基を有するビニルアルコール系重合体が得られる。
【0011】
また、活性水素を有する官能基の含有量は、特に制限はなく、水性エマルジョンあるいは接着剤の用途や使用態様など、各種の状況に応じて適宜選定することができる。通常は、分子内に活性水素を有する官能基を有するビニルアルコール系重合体を構成する全構造単位に基づいて、活性水素を有する官能基の割合(1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基等を有する場合にあってはその合計の構造単位の割合)が0.1〜30モル%であることが好ましく、0.5〜25モル%であることがより好ましい。活性水素を有する官能基を有するビニルアルコール系重合体(以下、活性水素基含有PVAと略記することがある)における活性水素含有官能基を有する構造単位の割合が0.1モル%未満であるか又は30モル%を超えると水性エマルジョンの耐水性が不足する場合がある。
【0012】
また、活性水素基含有PVA(B)の重合度は、水性エマルジョンあるいは接着剤の使用目的に応じて異なり得るが、通常、その重合度が100以上であることが水性エマルジョンの耐熱性や耐水性の点から好ましく、200〜8000であることがより好ましい。また、活性水素基含有PVAのけん化度についても上記したような種々の要件に応じて異なるが、一般的にはビニルアルコールに基づく構造単位の50モル%以上がけん化されていることが水溶性の点から好ましく、80〜99.9モル%がけん化されていることがより好ましい。
また、活性水素基含有PVA(B)は、本発明の効果の妨げにならない限りは、ビニルアルコールに基づく構造単位並びに活性水素基を有する構造単位と共に、他の構造単位を含有していてもよい。
【0013】
本発明に用いるビニルアルコール系重合体(A)および(B)の重量比率(A)/(B)は、9.9/0.1〜3/7であり、より好ましくは9.5/0.5〜5/5、さらに好ましくは9/1〜6/4である。(A)/(B)の比率が9.9/0.1よりも大きい場合、得られるエマルジョンの耐水性が低下する場合がある。また、(A)/(B)の重量比率が3/7よりも小さい場合、得られるエマルジョンの低温安定性が低下する恐れがある。
【0014】
本発明の水性エマルジョンの分散質を構成するビニルエステル系単量体単位として、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどの単位が挙げられるが、一般に酢酸ビニル単位が好ましく用いられる。
【0015】
また、上記分散質は、本発明の効果を損なわない範囲でビニルエステル系単量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体から選ばれる少なくとも一種の単量体を共重合したものでも構わない。エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体から選ばれる少なくとも一種の単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどのハロゲン化オレフィン、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどのビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらには、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチレン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸およびそのナトリウム塩もしくはカリウム塩などのスチレン系単量体、その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さらに、ジビニルベンゼン、テトラアリロキシエタン、N,N’−メチレンビス−アクリルアミド、2,2−ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、アリルメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、メタクリル酸アルミニウム、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルクロレンデート、エチレングリコールジグリシジルエーテルアクリレート等の多官能性単量体が挙げられ、これらは単独でまたは二種以上を組合わせて用いることができる。これらのビニルエステルと共重合可能な単量体としてはエチレンが好適に用いられる。
【0016】
本発明に用いる水性エマルジョンの製法は特に制限されないが、例えばビニルアルコール系重合体(A)及び(B)の水溶液を分散剤に用い、ビニルエステル系単量体を一時又は連続的に添加し、アゾ系重合開始剤、過酸化水素、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム等の過酸化物系重合開始剤等の重合開始剤を添加し、乳化重合する方法が挙げられる。
【0017】
ビニルアルコール系重合体(A)及び(B)の合計使用量については特に制限はないが、上記ビニルエステル系単量体を含有する重合体からなる分散質100重量部に対して好ましくは2〜15重量部、より好ましくは3〜13重量部の範囲である。該使用量が2重量部未満の場合には重合安定性が低下する恐れがあり、15重量部を越える場合には、得られたエマルジョンの低温における放置安定性が低下することがある。
【0018】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、上記の方法で得られる水性エマルジョンをそのまま用いることができるが、必要があれば、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知の各種エマルジョンを添加して用いることができる。
なお、本発明の水性エマルジョンにおける分散剤としては、前述のビニルアルコール系重合体(A)及び(B)が用いられるが、必要に応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性あるいはカチオン性の界面活性剤や、ヒドロキシエチルセルロースを併用することができるし、また本発明の目的を損なわない範囲でビニルアルコール系重合体(A)、(B)以外のビニルアルコール系重合体を併用しても構わない。
【0019】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加工用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工、紙管、製袋等の接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で好適に用いられる。
【0020】
【実施例】
次に、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例において「部」および「%」は、特に断らない限り重量基準を意味する。また、得られたエマルジョンの耐水性、放置安定性を、下記の要領で評価した。さらに、ビニルアルコール系重合体の重合度、けん化度はJISK6726により測定した。
【0021】
(エマルジョンの評価)
(1)凍結融解安定性
試料50gをポリエチレン製のびんに取り、試料を−15℃で16時間保ち、次いで30℃の恒温水槽中に1時間放置したときの状態を観察し、以下の基準により評価した。
◎流動性良好、○増粘するも流動性有り、△混ぜれば流動性戻る、×ゲル化
(2)耐水接着力(ツガ材の接着)
得られたビニルエステル系樹脂エマルジョンをカバ材(柾目)に200g/m2塗布し、はりあわせて7kg/cm2の荷重で24時間圧締し、その後、解圧し、20℃65%RH下で7日間養生した。養生後、60℃の温水に3時間浸漬し、ぬれたままの状態で圧縮せん断強度を測定した。
(3)低温安定性
エマルジョンを5℃で1か月間放置し、放置後の状態を観察した。評価結果を、○放置後も変化なし、△やや増粘が見られる、×ゲル化、で示す。
【0022】
製造例1
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2940g、メタノール60gおよび酒石酸0.088gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(V−40) をメタノールに溶解した濃度0.2g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を120℃に昇温した。このときの反応槽圧力は0.5MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液2.5mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を120℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて10ml/hrでV−40を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は0.5MPaであった。3時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は24%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が25%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液400g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約2分で系がゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA( PVA−1)を得た。得られたPVA−1のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化して、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ1700であった。PVAの1,2−グリコール結合含有量はNMRのピークから求めることができる。けん化度99.9モル%以上にけん化後、十分にメタノール洗浄を行い、次いで90℃減圧乾燥を2日間したPVAをDMSO−D6に溶解し、トリフルオロ酢酸を数滴加えた試料を500MHzのプロトンNMR(JEOL GX−500)を用いて80℃で測定する。
ビニルアルコール単位のメチン由来のピークは3.2〜4.0ppm(積分値A)、1,2−グリコール結合の1つのメチン由来のピークは3.25ppm(積分値B)に帰属され、次式で1,2−グリコール結合含有量を算出できる。
1,2−グリコール結合含有量(モル%)=B/A×100
該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.2モル%であった。
【0023】
製造例2
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2850g、メタノール150gおよび酒石酸0.086gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド) をメタノールに溶解した濃度0.1g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を150℃に昇温した。このときの反応槽圧力は1.0MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液15.0mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を150℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて15.8ml/hrで2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は1.0MPaであった。4時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は35%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が25%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液400g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約3分でゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA(PVA−3)を得た。得られたPVA−3のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化した後、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ1000であった。該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.5モル%であった。
【0024】
製造例3
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2700g、メタノール300gおよび酒石酸0.081gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド) をメタノールに溶解した濃度0.05g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を180℃に昇温した。このときの反応槽圧力は1.6MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液0.4mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を180℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて10.6ml/hrで2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は1.6MPaであった。4時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は27%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が30%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液333g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約3分でゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA( PVA−6)を得た。得られたPVA(PVA−6)のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化した後、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ500であった。該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.9モル%であった。
【0025】
実施例1
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300g、PVA−1(1,2−グリコール結合量2.2モル%、重合度1700、けん化度98モル%)20.8gおよびPVA−2{アミノ基含有ポリビニルアルコール(N−ビニルアセトアミドと酢酸ビニルを共重合した後、けん化することにより得たポリビニルアルコール:重合度1000、けん化度98.9モル%、一級アミノ基変性量1.0モル%)}5.2gを仕込み(PVA−1/PVA−2=8/2)95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度48.1%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−1)の物性を前述の方法により測定した。結果を表1に示す。
【0026】
実施例2
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−3(1,2−グリコール結合量2.5モル%、重合度1000、けん化度98モル%)を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−2を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0027】
実施例3
実施例1においてPVA−2の代わりにPVA−4{アセトアセチル基含有PVA(ポリビニルアルコールにジケテンを固気反応により反応させることにより得たポリビニルアルコール);重合度1000、けん化度99モル%、アセトアセチル基含有量5モル%}を用いた他は実施例1と同様にしてEm−3を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0028】
実施例4
実施例1においてPVA−2の代わりにPVA−5{ジアセトンアクリルアミド基含有PVA(酢酸ビニルとジアセトンアクリルアミドを共重合した後、けん化して得たポリビニルアルコール);重合度1000、けん化度99.1モル%、ジアセトンアクリルアミド基含有量3モル%}を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−4を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0029】
比較例1
実施例1においてPVA−2を用いない他は、実施例1と同様にしてEm−5を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0030】
比較例2
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−2を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−6を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0031】
比較例3
実施例3においてPVA−1の代わりにPVA−4を用いた他は、実施例3と同様にしてEm−7を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0032】
実施例5
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300g、PVA−6(1,2−グリコール結合量2.9モル%、重合度500、けん化度98モル%)13.7gおよびPVA−4(アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール)5.9gを仕込み(PVA−6/PVA−4=7/3)、95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液を0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度47.7%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−8)の物性を前述の方法により測定した。結果を併せて表1に示す。
【0033】
比較例4
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水を300g、PVA−1を5.2gおよびPVA−2を20.8g仕込み(PVA−1/PVA−2=2/8)95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度48.2%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−9)の物性を前述の方法により測定した。結果を併せて表1に示す。
【0034】
比較例5
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−7{無変性PVA;重合度1700、けん化度98.5モル%、(株)クラレ製PVA−117}を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−10を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加工用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工、紙管、製袋等の接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で好適に用いられる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンを用いた接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量体、特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量体を乳化重合する際の保護コロイドとして広く用いられており、これを保護コロイドとして用いた乳化重合により得られるビニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用およびプラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用および不織製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用いられている。
このような水性エマルジョンは、保護コロイドとして用いられるPVA系重合体のけん化度を調整することにより、一般的に粘度が低く、ニュートニアン流動に近い粘性を有し、比較的耐水性の良好なものから、一般的に粘度が高く、比較的エマルジョン粘度の温度依存性が小さいものまで、多様なエマルジョンが得られることから、種々の用途に賞用されてきた。
木工用接着剤としては、より高粘度のエマルジョンが好ましく、いわゆる部分けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンが広く用いられている。部分けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンは、低温安定性に優れ、高粘度のものが得やすい反面、耐水性に劣る問題点を有している。一方、完全けん化PVAを保護コロイドとしたビニルエステル系水性エマルジョンは、耐水性に優れるものの、低温安定性に劣る問題点を有している。
このような状況の中で、保護コロイドとしてエチレン単位を含有するビニルアルコール系重合体(特許文献1、特許文献2、特許文献3)、1,2−グリコール結合を通常より多く含有するビニルアルコール系重合体(特許文献4)などが提案され、水性エマルジョンの耐水性と低温放置安定性が大幅に改善されている。しかしながら、氷点下といった極低温下で貯蔵された際の凍結融解安定性を満足することができず、使用しうる地域、季節が限定されるのが現状であった。
一方、架橋により耐水性を向上させる目的で、分子内に1級アミノ基あるいは2級アミノ基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献5)、分子内にアセトアセチル基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献6)、分子内にジアセトンアクリルアミド基を導入したビニルアルコール系重合体(特許文献7)などが提案されている。しかし、得られる水性エマルジョンは、耐水接着力が向上するものの、より耐水性に優れる完全けん化品では低温での安定性が不足するため、その用途が限定されるのが現状であった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−21529号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平11−21380号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開平10−226774号公報(特許請求の範囲)
【特許文献4】
特開2001−220484号公報(特許請求の範囲)
【特許文献5】
特開平10−36440号公報(特許請求の範囲)
【特許文献6】
特開平10−287786号公報(特許請求の範囲)
【特許文献7】
特開平10−330572号公報(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温放置安定性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンを用いた接着剤を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の好ましい性質を有する水性エマルジョンおよび接着剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニルエステル系単量体単位を有する重合体を分散質とし、1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)および活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)からなり、重量比(A)/(B)が9.9/0.1〜3/7である組成物を分散剤とする水性エマルジョンが上記目的を満足するものであることを見出した。また、該水性エマルジョンが接着剤として好適であることを見出し、本発明を完成させるに到った。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)のけん化度は、70モル%以上であることが必要であり、好ましくは75モル%以上であり、より好ましくは80モル%以上である。けん化度が70モル%未満の場合には、ビニルアルコール系重合体の水溶性が低下する懸念が生じる。該ビニルアルコール系重合体の重合度も特に制限されないが、通常100〜8000の範囲であり、300〜3000の範囲がより好ましい。ビニルアルコール系重合体(A)の1,2−グリコール結合の含有量は1.9モル%以上であることが必要であり、より好ましくは1.95モル%以上、さらに好ましくは2.0モル%以上、最適には2.1モル%以上である。1,2−グリコール結合の含有量が1.9モル%未満の場合、水性エマルジョンの凍結融解安定性が低下する懸念が生じる。また、1,2−グリコール結合の含有量は4モル%以下であることが好ましく、さらに好ましくは3.5モル%以下、最適には3.2モル%以下である。ここで、1,2−グリコール結合の含有量はNMRスペクトルの解析から求められる。
1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有するビニルアルコール系重合体の製造方法としては特に制限はなく、公知の方法が使用可能である。一例としてビニレンカーボネートを上記の1,2−グリコール結合量になるようにビニルエステルと共重合する方法、ビニルエステルの重合温度を通常の条件より高い温度、例えば75〜200℃にして、加圧下で重合する方法などが挙げられる。後者の方法においては、重合温度は95〜190℃であることが好ましく、100〜180℃であることが特に好ましい。また加圧条件としては、重合系が沸点以下になるように選択することが重要であり、重合系の圧力は好適には0.2MPa以上、さらに好適には0.3MPa以上である。また重合系の圧力の上限は5MPa以下が好適であり、さらに3MPa以下がより好適である。重合はラジカル重合開始剤の存在下、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などいずれの方法でも行うことができるが、溶液重合、とくにメタノールを溶媒とする溶液重合法が好適である。このようにして得られたビニルエステル重合体を通常の方法によりけん化することによりビニルアルコール系重合体(A)が得られる。
【0007】
また、ここで、ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好ましく用いられる。
【0008】
また、上記ビニルアルコール系重合体(A)は本発明の効果を損なわない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、N−ビニルピロリドン、 N−ビニルホルムアミド、 N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類が挙げられる。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量体を重合し、それをけん化することによって得られる末端変性物も用いることができる。
【0009】
本発明に用いられる活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)は、分子内に活性水素を含有する官能基を有するビニルアルコール系重合体であれば特に制限はないが、中でも、分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基から選ばれる1種以上の官能基を有するビニルアルコール系重合体が、基材との密着性向上という観点から特に好ましい。分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基から選ばれる1種以上の官能基を有するビニルアルコール重合体は従来公知の方法により合成される。
【0010】
例えば、1級または2級アミノ基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(1)1級アミノ基または2級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体、または加水分解等により1級アミノ基または2級アミノ基を生成しうる官能基を有するエチレン性不飽和単量体と、酢酸ビニル等のビニルエステル類とを共重合させた後、けん化する方法、
(2)アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基を有する単量体と酢酸ビニル等のビニルエステル類からなる重合体の側鎖のエポキシ基に、アミノ基を有するメルカプタンをNaOH等を触媒として付加反応させた後、けん化する方法や、
(3)従来公知のポリビニルアルコールの水酸基と反応しうる官能基を分子内に有し、かつ、一級あるいは二級アミノ基を有する化合物をビニルアルコール系重合体に反応させる方法、
(4)メルカプト基を有するビニルアルコール系重合体の存在下で、一級アミノ基または二級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体を重合する方法(この方法ではポリビニルアルコール系ブロックポリマーが得られる)、
等の方法によって得られる。
また、分子内にアセトアセチル基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(5)通常、従来公知のビニルアルコール系重合体にジケテンを付加させる後反応によって得られる。
また、ジアセトンアクリルアミド基を有するビニルアルコール系重合体の場合、(6)ビニルエステルとジアセトンアクリルアミドを共重合させた後、けん化することでジアセトンアクリルアミド基を有するビニルアルコール系重合体が得られる。
【0011】
また、活性水素を有する官能基の含有量は、特に制限はなく、水性エマルジョンあるいは接着剤の用途や使用態様など、各種の状況に応じて適宜選定することができる。通常は、分子内に活性水素を有する官能基を有するビニルアルコール系重合体を構成する全構造単位に基づいて、活性水素を有する官能基の割合(1級アミノ基、2級アミノ基、アセトアセチル基、ジアセトンアクリルアミド基等を有する場合にあってはその合計の構造単位の割合)が0.1〜30モル%であることが好ましく、0.5〜25モル%であることがより好ましい。活性水素を有する官能基を有するビニルアルコール系重合体(以下、活性水素基含有PVAと略記することがある)における活性水素含有官能基を有する構造単位の割合が0.1モル%未満であるか又は30モル%を超えると水性エマルジョンの耐水性が不足する場合がある。
【0012】
また、活性水素基含有PVA(B)の重合度は、水性エマルジョンあるいは接着剤の使用目的に応じて異なり得るが、通常、その重合度が100以上であることが水性エマルジョンの耐熱性や耐水性の点から好ましく、200〜8000であることがより好ましい。また、活性水素基含有PVAのけん化度についても上記したような種々の要件に応じて異なるが、一般的にはビニルアルコールに基づく構造単位の50モル%以上がけん化されていることが水溶性の点から好ましく、80〜99.9モル%がけん化されていることがより好ましい。
また、活性水素基含有PVA(B)は、本発明の効果の妨げにならない限りは、ビニルアルコールに基づく構造単位並びに活性水素基を有する構造単位と共に、他の構造単位を含有していてもよい。
【0013】
本発明に用いるビニルアルコール系重合体(A)および(B)の重量比率(A)/(B)は、9.9/0.1〜3/7であり、より好ましくは9.5/0.5〜5/5、さらに好ましくは9/1〜6/4である。(A)/(B)の比率が9.9/0.1よりも大きい場合、得られるエマルジョンの耐水性が低下する場合がある。また、(A)/(B)の重量比率が3/7よりも小さい場合、得られるエマルジョンの低温安定性が低下する恐れがある。
【0014】
本発明の水性エマルジョンの分散質を構成するビニルエステル系単量体単位として、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどの単位が挙げられるが、一般に酢酸ビニル単位が好ましく用いられる。
【0015】
また、上記分散質は、本発明の効果を損なわない範囲でビニルエステル系単量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体から選ばれる少なくとも一種の単量体を共重合したものでも構わない。エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体から選ばれる少なくとも一種の単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどのハロゲン化オレフィン、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどのビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらには、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチレン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸およびそのナトリウム塩もしくはカリウム塩などのスチレン系単量体、その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さらに、ジビニルベンゼン、テトラアリロキシエタン、N,N’−メチレンビス−アクリルアミド、2,2−ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、アリルメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、メタクリル酸アルミニウム、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルクロレンデート、エチレングリコールジグリシジルエーテルアクリレート等の多官能性単量体が挙げられ、これらは単独でまたは二種以上を組合わせて用いることができる。これらのビニルエステルと共重合可能な単量体としてはエチレンが好適に用いられる。
【0016】
本発明に用いる水性エマルジョンの製法は特に制限されないが、例えばビニルアルコール系重合体(A)及び(B)の水溶液を分散剤に用い、ビニルエステル系単量体を一時又は連続的に添加し、アゾ系重合開始剤、過酸化水素、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム等の過酸化物系重合開始剤等の重合開始剤を添加し、乳化重合する方法が挙げられる。
【0017】
ビニルアルコール系重合体(A)及び(B)の合計使用量については特に制限はないが、上記ビニルエステル系単量体を含有する重合体からなる分散質100重量部に対して好ましくは2〜15重量部、より好ましくは3〜13重量部の範囲である。該使用量が2重量部未満の場合には重合安定性が低下する恐れがあり、15重量部を越える場合には、得られたエマルジョンの低温における放置安定性が低下することがある。
【0018】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、上記の方法で得られる水性エマルジョンをそのまま用いることができるが、必要があれば、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知の各種エマルジョンを添加して用いることができる。
なお、本発明の水性エマルジョンにおける分散剤としては、前述のビニルアルコール系重合体(A)及び(B)が用いられるが、必要に応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性あるいはカチオン性の界面活性剤や、ヒドロキシエチルセルロースを併用することができるし、また本発明の目的を損なわない範囲でビニルアルコール系重合体(A)、(B)以外のビニルアルコール系重合体を併用しても構わない。
【0019】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加工用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工、紙管、製袋等の接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で好適に用いられる。
【0020】
【実施例】
次に、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例において「部」および「%」は、特に断らない限り重量基準を意味する。また、得られたエマルジョンの耐水性、放置安定性を、下記の要領で評価した。さらに、ビニルアルコール系重合体の重合度、けん化度はJISK6726により測定した。
【0021】
(エマルジョンの評価)
(1)凍結融解安定性
試料50gをポリエチレン製のびんに取り、試料を−15℃で16時間保ち、次いで30℃の恒温水槽中に1時間放置したときの状態を観察し、以下の基準により評価した。
◎流動性良好、○増粘するも流動性有り、△混ぜれば流動性戻る、×ゲル化
(2)耐水接着力(ツガ材の接着)
得られたビニルエステル系樹脂エマルジョンをカバ材(柾目)に200g/m2塗布し、はりあわせて7kg/cm2の荷重で24時間圧締し、その後、解圧し、20℃65%RH下で7日間養生した。養生後、60℃の温水に3時間浸漬し、ぬれたままの状態で圧縮せん断強度を測定した。
(3)低温安定性
エマルジョンを5℃で1か月間放置し、放置後の状態を観察した。評価結果を、○放置後も変化なし、△やや増粘が見られる、×ゲル化、で示す。
【0022】
製造例1
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2940g、メタノール60gおよび酒石酸0.088gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(V−40) をメタノールに溶解した濃度0.2g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を120℃に昇温した。このときの反応槽圧力は0.5MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液2.5mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を120℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて10ml/hrでV−40を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は0.5MPaであった。3時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は24%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が25%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液400g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約2分で系がゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA( PVA−1)を得た。得られたPVA−1のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化して、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ1700であった。PVAの1,2−グリコール結合含有量はNMRのピークから求めることができる。けん化度99.9モル%以上にけん化後、十分にメタノール洗浄を行い、次いで90℃減圧乾燥を2日間したPVAをDMSO−D6に溶解し、トリフルオロ酢酸を数滴加えた試料を500MHzのプロトンNMR(JEOL GX−500)を用いて80℃で測定する。
ビニルアルコール単位のメチン由来のピークは3.2〜4.0ppm(積分値A)、1,2−グリコール結合の1つのメチン由来のピークは3.25ppm(積分値B)に帰属され、次式で1,2−グリコール結合含有量を算出できる。
1,2−グリコール結合含有量(モル%)=B/A×100
該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.2モル%であった。
【0023】
製造例2
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2850g、メタノール150gおよび酒石酸0.086gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド) をメタノールに溶解した濃度0.1g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を150℃に昇温した。このときの反応槽圧力は1.0MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液15.0mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を150℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて15.8ml/hrで2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は1.0MPaであった。4時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は35%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が25%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液400g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約3分でゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA(PVA−3)を得た。得られたPVA−3のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化した後、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ1000であった。該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.5モル%であった。
【0024】
製造例3
攪拌機、窒素導入口、開始剤導入口を備えた5L加圧反応槽に酢酸ビニル2700g、メタノール300gおよび酒石酸0.081gを仕込み、室温下に窒素ガスによるバブリングをしながら反応槽圧力を2.0MPaまで昇圧して10分間放置した後、放圧するという操作を3回繰り返して系中を窒素置換した。開始剤として2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド) をメタノールに溶解した濃度0.05g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。次いで上記の重合槽内温を180℃に昇温した。このときの反応槽圧力は1.6MPaであった。次いで、上記の開始剤溶液0.4mlを注入し重合を開始した。重合中は重合温度を180℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて10.6ml/hrで2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)を連続添加して重合を実施した。重合中の反応槽圧力は1.6MPaであった。4時間後に冷却して重合を停止した。このときの固形分濃度は27%であった。次いで、30℃減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度33%)を得た。得られた該ポリ酢酸ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が30%となるように調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液333g(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、40℃で11.6g(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニル単位に対してモル比(MR)0.025)のアルカリ溶液(NaOHの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った。アルカリ添加後約3分でゲル化したものを粉砕器にて粉砕し、1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノール1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたPVAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVA( PVA−6)を得た。得られたPVA(PVA−6)のけん化度は98モル%であった。また、重合後未反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル比0.5でけん化した後、粉砕したものを60℃で5時間放置してけん化を進行させた後、メタノールによるソックスレー洗浄を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行って精製PVAを得た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したところ500であった。該精製PVAの1,2−グリコール結合量を500MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装置による測定から前述のとおり求めたところ、2.9モル%であった。
【0025】
実施例1
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300g、PVA−1(1,2−グリコール結合量2.2モル%、重合度1700、けん化度98モル%)20.8gおよびPVA−2{アミノ基含有ポリビニルアルコール(N−ビニルアセトアミドと酢酸ビニルを共重合した後、けん化することにより得たポリビニルアルコール:重合度1000、けん化度98.9モル%、一級アミノ基変性量1.0モル%)}5.2gを仕込み(PVA−1/PVA−2=8/2)95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度48.1%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−1)の物性を前述の方法により測定した。結果を表1に示す。
【0026】
実施例2
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−3(1,2−グリコール結合量2.5モル%、重合度1000、けん化度98モル%)を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−2を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0027】
実施例3
実施例1においてPVA−2の代わりにPVA−4{アセトアセチル基含有PVA(ポリビニルアルコールにジケテンを固気反応により反応させることにより得たポリビニルアルコール);重合度1000、けん化度99モル%、アセトアセチル基含有量5モル%}を用いた他は実施例1と同様にしてEm−3を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0028】
実施例4
実施例1においてPVA−2の代わりにPVA−5{ジアセトンアクリルアミド基含有PVA(酢酸ビニルとジアセトンアクリルアミドを共重合した後、けん化して得たポリビニルアルコール);重合度1000、けん化度99.1モル%、ジアセトンアクリルアミド基含有量3モル%}を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−4を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0029】
比較例1
実施例1においてPVA−2を用いない他は、実施例1と同様にしてEm−5を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0030】
比較例2
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−2を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−6を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0031】
比較例3
実施例3においてPVA−1の代わりにPVA−4を用いた他は、実施例3と同様にしてEm−7を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0032】
実施例5
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300g、PVA−6(1,2−グリコール結合量2.9モル%、重合度500、けん化度98モル%)13.7gおよびPVA−4(アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール)5.9gを仕込み(PVA−6/PVA−4=7/3)、95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液を0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度47.7%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−8)の物性を前述の方法により測定した。結果を併せて表1に示す。
【0033】
比較例4
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水を300g、PVA−1を5.2gおよびPVA−2を20.8g仕込み(PVA−1/PVA−2=2/8)95℃で完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10%水溶液4.4gおよび5%過酸化水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み、重合を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石酸の10%水溶液0.9gおよび5%過酸化水素水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわたって連続的に添加し、重合を完結させた後、冷却した。その後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上の結果、固形分濃度48.2%のポリ酢酸ビニル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの100重量部に対してジブチルフタレート10部を添加混合した。このエマルジョン(Em−9)の物性を前述の方法により測定した。結果を併せて表1に示す。
【0034】
比較例5
実施例1においてPVA−1の代わりにPVA−7{無変性PVA;重合度1700、けん化度98.5モル%、(株)クラレ製PVA−117}を用いた他は、実施例1と同様にしてEm−10を得た。このエマルジョンの物性を併せて表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】
本発明の水性エマルジョンおよび接着剤は、凍結融解安定性、耐水性に優れ、さらに低温における放置安定性に優れており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加工用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工、紙管、製袋等の接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で好適に用いられる。
Claims (5)
- ビニルエステル系単量体単位を有する重合体を分散質とし、1,2−グリコール結合を1.9モル%以上有する、けん化度が70モル%以上であるビニルアルコール系重合体(A)および活性水素を含有する官能基を分子内に有するビニルアルコール系重合体(B)からなり、重量比(A)/(B)が9.9/0.1〜3/7である組成物を分散剤とする水性エマルジョン。
- 活性水素を含有する官能基が1級アミノ基または2級アミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基である請求項1記載の水性エマルジョン。
- 活性水素を含有する官能基がアセトアセチル基である請求項1記載の水性エマルジョン。
- 活性水素を含有する官能基がジアセトンアクリルアミド基である請求項1記載の水性エマルジョン。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の水性エマルジョンからなる接着剤。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003092328A JP2004300194A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 水性エマルジョンおよび接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003092328A JP2004300194A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 水性エマルジョンおよび接着剤 |
Publications (1)
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|---|---|
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| JP2003092328A Pending JP2004300194A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 水性エマルジョンおよび接着剤 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015034197A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 日本合成化学工業株式会社 | 乳化重合用分散剤およびそれを用いて得られる酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、ならびに接着剤 |
| JP2015038168A (ja) * | 2013-08-19 | 2015-02-26 | 日本合成化学工業株式会社 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003092328A patent/JP2004300194A/ja active Pending
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