JP2004363230A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線レイアウトを規定することにより、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止する。
【解決手段】配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする。ここで、配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、配線間隙Sに隣接する配線幅LはLm以上Lcより小さい大きさであることを特徴とする、配線レイアウトを提供する。その結果、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれ、配線間にブリッジが形成されるのを防ぐことが出来る。
【選択図】 図1
【解決手段】配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする。ここで、配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、配線間隙Sに隣接する配線幅LはLm以上Lcより小さい大きさであることを特徴とする、配線レイアウトを提供する。その結果、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれ、配線間にブリッジが形成されるのを防ぐことが出来る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線を有する半導体装置の配線レイアウトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ULSIの高性能化を進めるため、半導体プロセス技術においても、配線や素子の超微細化、及び高集積化が行われてきた。例えば、高集積化プロセスの手法として、配線材料としてCuを用いたダマシンプロセスが使われ始めている。
【0003】
以下、配線材料としてCuを用いたダマシンプロセスについて図面を参照しながら説明する。
【0004】
まず、図9(a)に示すように、絶縁膜10を堆積し、その絶縁膜10中にフォトリソグラフィー、及びドライエッチングプロセスを用いて、配線溝11を形成する。その後、配線溝11内を完全に埋め込まないようにバリアメタル膜12を堆積し、このバリアメタル膜12上にCu膜13が配線溝11を完全に埋め込むように堆積する。
【0005】
その後、図9(b)に示すように、機械化学研磨(CMP)を用いて、配線溝11からはみ出しているCu膜13を除去し、Cu配線14を形成する。
【0006】
続いて、図9(c)に示すように、絶縁膜10上に堆積されたバリアメタル膜12をCMP法により除去し、Cu配線14の構造を形成する。ここで、CMPの条件によっては、絶縁膜10表面よりCu配線14表面の方がやや高く残る場合もある。この絶縁膜10より高い位置にあるCu配線14の表面部分をリセス15という(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−214834号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来の配線構造の形成方法においては、配線の微細化が進むに伴い、配線同士の間で短絡が生じるという問題がある。具体的には、配線間に形成された傷、特に配線間を横断する傷に導電膜が埋め込まれたブリッジが形成され、配線間でショートが発生する。
【0009】
そこで本発明では、上記配線間ショート発生不良の特性を考慮し、配線レイアウトを規定することにより、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする配線レイアウトにおいて、配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、配線間隙Sに隣接する配線幅はLm以上Lcより小さい大きさであることを特徴とする、配線レイアウトを有する半導体装置を提供する。
【0011】
その結果、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0012】
また、ある一定配線幅Lc(>Lm)より狭い領域では隣接する配線間隙の最小配線間隔Smを許し、かつ一定配線幅Lcより太い領域の配線に対しては、配線端部もしくは配線内部にスリットを有する事を特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】
その結果、配線の端部、もしくは内部へスリットを形成することにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。よって、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
(発明の原理)
まず、配線間ショートが発生するメカニズムについて、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図10(a)は、絶縁膜10内に配線溝11が形成され、その中にバリア膜12と導電膜13が順に埋め込まれた状態の配線部分の断面図を示している。この後、配線構造を完成するには、この状態から機械的化学研磨(CMP)方法を用いて、配線溝11からはみ出した導電膜13及びバリア膜12を順に除去する。その結果、絶縁膜10部分に対して、配線部となる構造が形成され、配線構造が完成する。
【0016】
この配線溝11からはみ出したバリア膜12及び導電膜13をCMPにより除去する際に、図10(b)に示すようなパーティクル17が発生する。発生したパーティクル17はCMP時に研磨パッドなどにより押圧されてウェハ表面上を転がり、ウェハ上に傷を形成する。そして、形成された傷の中でも配線間にまたがって形成された傷に、導電膜13もしくはバリア膜12が埋め込まれると、ブリッジ18が形成され配線間でショートが発生する場合がある。
【0017】
また、CMPの条件によっては、図10(c)に示すように、配線14の表面が絶縁膜10の表面より高くなる部分、すなわちリセス部15が発生する場合がある。このようなリセス部15が形成させるような条件で研磨を行うと、研磨時にパーティクル17が形成された際に、凸部となるリセス部15はパーティクル17の衝突を受ける。そして、リセス部15の一部がパーティクル17によって削られ、平坦性が低下すると共に、パーティクル17によって形成された被研磨面に出来た傷に、導電膜13が埋め込まれやすくなる。
【0018】
その結果、被研磨面上に形成された傷の中でも隣接配線との間に形成された傷に導電膜が埋めこまれ、図10(b)と同様に、これが配線間のブリッジ18となって配線間ショートが発生する。なお、リセス部15が形成されるCMP条件である場合では、研磨時に凸状のリセス部15が引っかかりとなるため、より傷を多く発生し、配線間ブリッジの発生箇所も多くなる。
【0019】
ここで、隣り合う配線間でブリッジ18が形成され、配線間ショートが発生する様子を図面に示す。図11(a)に示す配線レイアウトにおいては、デバイスのデザインルールで定められる最小配線幅19(例えば0.22μm)、と最小配線間隙20(例えば0.20μm)の組み合わせとなる場合に、配線間ショートが発生する。
【0020】
また、図11(b)に示すように、両脇の配線間隙の幅と比較すると幅の広い配線19(例えば、1.06μm)と最小配線間隙20(例えば0.2μm)の組み合わせからなる配線レイアウトにおいても、パーティクル17による傷に沿って、ブリッジ18が発生していることがわかる。
【0021】
次に、配線幅、もしくは配線間隙と配線間ショートの発生率の関係について説明する。
【0022】
まず、配線幅と配線欠陥の関係について説明する。
【0023】
図12(a)は、横軸に配線幅、縦軸に配線欠陥密度(個/μm2)を示している。このグラフは、配線間隔を一定の幅(例えば0.20μm)とした際に隣接する配線の配線幅を変化させて、各配線レイアウトを有する配線構造形成する際に、どれぐらいの箇所で配線間ショートが発生するか、つまりある一定面積における配線欠陥密度を調べたものである。このグラフより、配線間隙が0.20μmの場合におけるCu配線群において、配線幅0.22μmの配線の欠陥密度に対して0.64μm以上の配線幅では、その欠陥密度は約35倍程度増大する事がわかる。つまり、配線幅が広くなる程配線欠陥密度が上昇することがわかる。
【0024】
一方、図12(b)は、横軸は配線間隙の長さ、縦軸が配線欠陥発生頻度を表しており、配線幅を一定(例えば0.20μm)とした際に、その配線に隣接する配線間隙と配線欠陥密度の関係を示している。このグラフから、配線間隙が0.25μm以上である場合は配線欠陥密度が0.5(個/μm2)以下と低いのに対し、配線間隙が0.20μm以下になると急に配線欠陥密度の値が1.5〜2.5(個/μm2)へと高くなることが分かる。よって、配線間隙が狭くなるほど配線欠陥密度は高くなる。
【0025】
ここで、配線幅が広い領域で欠陥密度が増大するメカニズムは以下のように説明できる。
【0026】
図13は、導電膜の機械化学研磨(CMP)完了後の研磨表面の凹凸形状を示している。図13(a)は、配線構造を上から見た図である。図13(b)は、図13(a)に示す配線レイアウトを有する配線構造の立体図と、図13(a)に示すX方向で配線構造を切断した断面図、つまり配線表面の凹凸量を示している。具体的に図13(a)に示す配線レイアウトは、配線幅の太い部分は1.06μm、その太い配線に隣接する配線は左右2本ずつで幅0.22μm、それぞれの配線間隙は0.20μmで構成されているものである。ここで、図13(b)の断面図より、配線幅が細い0.22μmの配線の凸部(3nm程度)に対して、配線幅が太い1.06μmでの凸部の量は10.3nmであり、配線幅の太さに応じて配線部の凸量は大きくなる特徴があることがわかる。従って、配線幅が太い配線は、配線上部の凸部の量が多く、研磨時にスクラッチからの攻撃を受けやすい。その結果、配線幅が広いところほど、配線上凸部の導電膜から導電材料がはみ出し、被研磨面についた傷に導電材料が埋め込まれてブリッジが生じやすくなる。
【0027】
そこで、本発明では、配線幅と配線間隙のバランスを調整し、配線レイアウト上の工夫を行うことにより、配線間ショートの発生率を低減することに特徴がある。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
発明の原理で述べたように、配線ピッチ上許される範囲内であれば、配線幅が狭いほど、また配線間隙が広いほど、配線間ショートの発生頻度は低下する。しかし、配線抵抗の上昇を防ぐためには、配線幅は太い方が望ましい。よって、次のような方法に従って配線のレイアウトを設計する。
【0029】
図1は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。先にも述べたように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合には、配線幅を広げることは望ましくない。
【0030】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙の組み合わせ、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。
【0031】
例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0032】
よって図1によると、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線幅Lがクリティカル配線幅Lcを超えても、配線間隙SがSc以上と充分広いので、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0033】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、配線幅に制限を加え、配線間隙に自由度をもたせるところに特徴がある。つまり、配線間隙に配線ピッチ以外の条件を課さない場合、配線間隙が狭いところで配線幅を広くすると、欠陥密度が向上する、つまり配線ショートの発生頻度が上昇する。よって、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0034】
Sm≦S<Scの時、L=Lm
S≧Scの時、L≧Lm
具体的には、配線幅Lを固定すると、図13(b)の配線間隙Sと配線欠陥密度の関係から分かるように、配線間隙Sを大きくするほど欠陥密度は小さくなる。つまり、配線幅0.5μmを最小配線幅Lm(例えば0.2μm)にすることによって、配線間隙Sが小さくても、欠陥密度を極端に少なくする事ができる。よって、配線間隙Sが狭く、欠陥密度が上昇する場合には、配線幅が最小幅Lmを取ることにより、欠陥密度の上昇を低減することが出来る。
【0035】
図2に、本実施形態と従来方法による配線構造のレイアウトの一例を示す。ここで、例えば最小配線幅Lm、最小配線間隙Smのデザインルールを持つ配線構造のレイアウトに対して、配線間ショートが発生しにくいクリティカル配線間隙Scは、図12(b)よりレイアウト上からの制限による最小配線間隙Smの1.5倍(Sc=Sm×1.5)と定義する。
【0036】
その場合において、図2(a)に示すように、配線ピッチP1(=L1+S1)のレイアウトの配線間隙をSmと設定したい場合には、従来方法によって設定される配線幅はL=P1−Smとなる。
【0037】
しかし、図13(a)及び(b)より、配線間隙が狭く、また配線幅が広いほど、配線間ショートの発生頻度は高くなる。従って本実施形態では、図2(b)に示すように、配線間隙を最小配線間隙Smと設定する場合において、たとえ配線ピッチP1に余裕があったとしても、配線幅を最小配線幅Lmと設定する。その結果、配線間隙がSmと狭くても、配線幅Lも最小値Lmであるので、配線間ショートの発生頻度の上昇を抑制することが出来る。
【0038】
なお、配線間隙Sが配線間ショートを起こしにくいクリティカル領域(配線間隙Sc)を越えるまでは、配線幅Lは最小配線幅Lmに設定しておくことが好ましい。つまり、配線間隙SがSm以上Sc以下の範囲にある際には、配線ピッチP1に余裕がある場合であっても、配線幅はLmと設定し、配線構造のレイアウトを設計する。例えば、配線間隙Sが0.2μm以上0.3μm以下の場合には、配線幅はLm=0.22μmとして配線構造のレイアウト設計を行う。ここで、Sc=Sm×1.5と定義したが、もちろんプロセスの特性もしくはレイアウト上の制限等を加味して適宜Scは設定することが出来る。例えば、図14(a)に示すように、配線ピッチを2倍にしてレイアウト設計を行う(1ピッチはP1=L+Sであるので、P2=2L+2Sとする)場合は、図14(b)に示すように、たとえ規定のピッチ内に収まるとしても、配線間隙をSm、配線幅LをP2−Smと設定しない。図12(a)に示すように、配線間ショートの発生頻度が高くなるためである。よって、図14(c)に示すように、配線幅LはLmとし、配線間隙Sは例えばSc=2Sm+Lmとして配線レイアウト設計を行う。
【0039】
以上本実施形態によると、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれたブリッジが、配線間にまたがった状態で形成されにくくなる。つまり、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0040】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、配線構造のレイアウトルールを緩和し、適用範囲を広げた場合のレイアウトの形成方法を提供する。
【0041】
まず、第1の実施形態と同様に図3は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。
【0042】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0043】
図3では第1の実施形態と同様に、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0044】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線間隙に自由度をもたせるが、第1の実施形態と異なり、クリティカル配線幅以上の配線幅に制限を加えるところに特徴がある。つまり、配線間隙に配線ピッチ以外の条件を課さない場合、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、欠陥密度が向上するため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0045】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
例えば、最小配線幅Lm=0.22μm、最小配線間隙Sm=0.2μmの配線構造のレイアウトの場合に、Lc=1.5Lmと定義すると、配線幅Lc=1.5×Lm=0.3μm程度となる。ここで、図12(a)よりLc=0.3μm程度であれば、配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度、図12(b)よりSm=0.2μm程度である場合には配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度である。よって、配線欠陥密度が比較的低い値であるため、クリティカル配線幅Lcを最小配線幅Lmの1.5倍と定義するのは適正であり、
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
の範囲において配線間ショートの発生を抑制することが出来る。
【0046】
なお、本実施形態ではLc=1.5×Lmと定めたが、プロセスの特性もしくはレイアウトの利便性によってLcを設定することが望ましい。たとえば、配線レイアウトを2倍ピッチで設計する場合、Scを2×Smと設定すれば、その分配線間隙が広くなっているので、配線幅についても自由度を広げ、Lcを2×Lmに設定することも出来る。
【0047】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、出来る限り広く配線レイアウトの自由度を確保するために、レイアウトの設計方法を細分化し、配線幅によって取りうる隣接配線間隙の値を制限することに特徴がある。
【0048】
まず、図4は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。
【0049】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0050】
図4では第1の実施形態と同様に、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0051】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、クリティカル配線幅Lc、およびクリティカル配線間隙Sc以下の配線幅と配線間隙に制限を加えるところに特徴がある。つまり、ある配線ピッチPにおいて、配線間隙S、及び配線幅Lの条件を課さない場合、配線間隙Sが狭いところで配線幅Lを広くしすぎると、配線欠陥密度が向上するため、配線幅L及び配線間隙Sに対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0052】
Sm≦S<Sc、かつLm≦L<Lcの時、
S>(Sc−Sm)/(Lc−Lm)・(L−Lm)+Sm
S≧Scの時、L≧Lm
つまり、本実施形態では、配線幅LがLc以下でかつ配線間隙SがSc以下となる場合には、配線幅Lが増加するにつれて隣接配線間隙Sも増加するようにレイアウト設計を行う。
【0053】
また、配線幅LがLc以上となる場合には、Sc(>Sm)以上の配線間隙になるように、レイアウト設計を行う。図12(a)に示すように、配線幅Lが広くなるにつれ、配線欠陥頻度は上昇するため、図12(b)に示す関係から配線間隙Sを広く取ることで、その欠陥頻度の上昇を抑制することが出来る。
【0054】
なお、具体的には、最小配線幅Lm=0.22μm、最小配線間隙Sm=0.2μmの配線構造のレイアウトの場合に、Lc=1.5Lmと定義すると、配線幅Lc=1.5×Lm=0.3μm程度となる。ここで、図12(a)よりLc=0.3μm程度であれば、配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度、図12(b)よりSm=0.2μm程度である場合には配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度である。よって、配線欠陥密度が比較的低い値であるため、クリティカル配線幅Lcを最小配線幅Lmの1.5倍と定義するのは適正であり、Sm≦S<Sc、かつLm≦L≦Lcの範囲においてSとLの関係が、
S>(Sc−Sm)/(Lc−Lm)・(L−Lm)+Sm
となる配線間ショートの発生を抑制することが出来る。
【0055】
本実施形態ではSc=1.5×Sm、Lc=1.5×Lmと定めたが、プロセスの特性もしくはレイアウト形状の利便性を考慮し、Scの定義を適宜最適化することが出来る。例えば、図14(a)に示すように、配線ピッチを2倍にしてレイアウト設計を行う(1ピッチはP1=L+Sであるので、P2=2L+2Sとする)場合は、図14(b)に示すように、たとえ規定のピッチ内に収まるとしても、配線間隙をSm、配線幅LをP2−Smと設定しない。図12(a)に示すように、配線間ショートの発生頻度が高くなるためである。よって、図14(c)に示すように、配線幅LはLmとし、配線間隙Sは例えばSc=2Sm+Lmとして配線レイアウト設計を行う。
【0056】
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、最小配線間隙に隣接する配線幅Lが広い場合であっても配線間隙については制限を加えず、配線幅が広い場合には配線端部にスリットを形成し、配線間の短絡を防ぐところに特徴がある。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。
【0057】
図5(a)に示すように、斜線部以外の部分に関しては、第2の実施形態と同様に、配線レイアウトを設定する。具体的には、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、配線欠陥密度が高くなるため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。以下の条件で配線レイアウトを設計する場合には、配線の端部にスリットは形成しない。
【0058】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
また、発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。よって、配線幅が広くなる、斜線部に該当する配線レイアウトの場合には、幅の広い配線の端部にスリットを形成することによって、配線間での短絡が発生するのを抑制する。
【0059】
斜線部に該当する配線レイアウト、つまりSm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる場合に、図5(b)に示すようなスリットを施す。
【0060】
具体的には、主配線101に対して配線幅L、配線間隙Sとし、スリットの長さをW、スリット幅をTとする。ここで、先の定義より、配線幅L≧Lc、配線間隙SはSm≦S<Scの範囲内にある。次にスリットの形状について図5(b)(c)を参照しながら説明する。
【0061】
スリットの長さWは、主配線101にスリットが入っていない部分(101aと101b)が両端に来るので、配線間隙と同じようにみなすことが出来る。ただし、主配線間の配線間隙と異なり、スリットWの両側にくる主配線部分101aと101b同士は、主配線部分101aと主配線部分101bの間でブリッジが形成されても、配線間ショートの問題は発生しない。もともと、1つの配線であったものに、スリットを入れただけであるからである。よって、Wの長さは、実際に配線が形成出来る大きさであって、W≧Smの範囲にあることが望ましい。
【0062】
また、スリットの横の長さTについては、主配線101の配線幅Lに対して水平方向となる寸法Tのスリットをいれる。ここでスリットの横の長さTは、主配線同士が最も接近した場合においても、配線間ブリッジが形成されにくい幅以上であることが望ましいため、スリット部分を含めた配線間距離がSc以上になるように設計する。よって、1つのスリットの長さは、(Sc−Sm)/2以上であることが望ましい。
【0063】
更に、スリットがたくさん入っている程リセス量を減らすことが出来るため、配線間におけるブリッジの影響を低減することが出来る。より詳しくは、図6を用いて説明する。図6(a)は、スリットが複数入った配線構造を上から見た図である。また図6(b)は、配線構造のスリットの入っていない箇所AA“を切断したリセス部分の断面図と、スリットが入っている部分をBB“において切断した断面図を示している。図6(b)より、スリットが入っている部分は、配線の幅が一部狭くなっている分、配線表面上に形成されるリセス量も減少する。その結果、スリットが多く入るほど、配線表面上のリセス量が少なくなり、研磨時に取れて、スクラッチ発生の原因となるのを防ぐことが出来る。
【0064】
なお、図6(a)に示すように、主配線101にスリットが入っていない部分(101aと101b)の長さXは、特に配線間ショート発生の問題に関しては影響がほとんどないので、現実に形成出来る範囲の配線幅Lm以上であればよい。
【0065】
以上より、本実施形態によると、配線の端部へスリットを入れることにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。その結果、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0066】
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、最小配線間隙に隣接する配線幅Lが広い場合であっても配線間隙については制限を加えず、配線幅が広い場合には配線内部にスリットを形成し、配線間の短絡を防ぐところに特徴がある。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。
【0067】
図7(a)に示すように、斜線部以外の部分に関しては、第2の実施形態と同様に、配線レイアウトを設定する。具体的には、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、配線欠陥密度が高くなるため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。以下の条件で配線レイアウトを設計する場合には、配線の内部にホールは形成しない。
【0068】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
また、発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。よって、配線幅が広くなる、斜線部に該当する配線レイアウトの場合には、幅の広い配線の内部にホールを形成することによって、配線間での短絡が発生するのを抑制する。
【0069】
斜線部に該当する配線レイアウト、つまりSm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる場合に、図7(b)に示すようなスリットを配線内部に形成する。具体的には、配線を主配線101とし、L≧Lcとなる配線幅Lを有する配線の場合には、主配線に対して主配線の端からLmの箇所に最小配線間隙のSmをもつスリットを主配線の長辺方向に形成する。このとき長辺の長さは、最小配線間隙Sm以上で、かつ主配線の長さと配線抵抗を考慮して決定する。
【0070】
更に、スリットが複数入っている程リセス量を減らすことが出来るため、より配線間におけるブリッジの影響を低減することが出来る。より詳しくは、図8を用いて説明する。図8(a)は、スリットが複数入った配線構造を上から見た図である。また図8(b)は、配線構造のスリットの入っていない箇所AA“を切断したリセス部分の断面図と、スリットが入っている部分をBB“において切断したリセス部分の断面図を示している。図8(b)より、スリットが入っている部分は、配線の幅が一部狭くなっている分、配線表面上に形成されるリセス量も減少する。その結果、スリットが多く入るほど、配線表面上のリセス量が少なくなり、研磨時に取れてスクラッチ発生の原因となるのを防ぐことが出来る。
【0071】
なお、図8(a)に示すように、スリットの縦と横の長さが小さくて、スリット内でブリッジが形成されても、主配線内部であって主配線間に形成されるブリッジではないので、配線間ショートには影響がほとんどない。よって、形成するスリットの縦と横のサイズは、現実に形成出来る範囲の配線間隙Sm以上であればよい。
【0072】
以上より、本実施形態によると、配線の内部へスリットを形成することにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。その結果、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0073】
【発明の効果】
本発明によると、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれたブリッジが、配線間にまたがった状態で形成されにくくなる。つまり、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0074】
また、配線幅が広くなり、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整するだけでは配線間ショートを予防が出来ない場合に、配線の端部、もしくは内部にスリットを有する配線レイアウトを提供する。その結果、配線幅が広くても、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来る。
【0075】
したがって、配線間でのブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下するため、配線形成時の歩留りを向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す図
【図2】第1の実施形態を示す図
【図3】第2の実施形態を示す図
【図4】第3の実施形態を示す図
【図5】第4の実施形態を示す図
【図6】第4の実施形態を示す図
【図7】第5の実施形態を示す図
【図8】第5の実施形態を示す図
【図9】従来方法の工程断面図
【図10】課題の発生を示す図
【図11】配線間ショートの断面図
【図12】(a)配線欠陥密度と配線幅の関係を示す図(b)配線欠陥密度と配線間隙の関係を示す図
【図13】配線表面のリセスの断面図
【図14】2倍ピッチの配線レイアウトを示す図
【符号の説明】
101 主配線
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線を有する半導体装置の配線レイアウトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ULSIの高性能化を進めるため、半導体プロセス技術においても、配線や素子の超微細化、及び高集積化が行われてきた。例えば、高集積化プロセスの手法として、配線材料としてCuを用いたダマシンプロセスが使われ始めている。
【0003】
以下、配線材料としてCuを用いたダマシンプロセスについて図面を参照しながら説明する。
【0004】
まず、図9(a)に示すように、絶縁膜10を堆積し、その絶縁膜10中にフォトリソグラフィー、及びドライエッチングプロセスを用いて、配線溝11を形成する。その後、配線溝11内を完全に埋め込まないようにバリアメタル膜12を堆積し、このバリアメタル膜12上にCu膜13が配線溝11を完全に埋め込むように堆積する。
【0005】
その後、図9(b)に示すように、機械化学研磨(CMP)を用いて、配線溝11からはみ出しているCu膜13を除去し、Cu配線14を形成する。
【0006】
続いて、図9(c)に示すように、絶縁膜10上に堆積されたバリアメタル膜12をCMP法により除去し、Cu配線14の構造を形成する。ここで、CMPの条件によっては、絶縁膜10表面よりCu配線14表面の方がやや高く残る場合もある。この絶縁膜10より高い位置にあるCu配線14の表面部分をリセス15という(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−214834号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来の配線構造の形成方法においては、配線の微細化が進むに伴い、配線同士の間で短絡が生じるという問題がある。具体的には、配線間に形成された傷、特に配線間を横断する傷に導電膜が埋め込まれたブリッジが形成され、配線間でショートが発生する。
【0009】
そこで本発明では、上記配線間ショート発生不良の特性を考慮し、配線レイアウトを規定することにより、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする配線レイアウトにおいて、配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、配線間隙Sに隣接する配線幅はLm以上Lcより小さい大きさであることを特徴とする、配線レイアウトを有する半導体装置を提供する。
【0011】
その結果、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0012】
また、ある一定配線幅Lc(>Lm)より狭い領域では隣接する配線間隙の最小配線間隔Smを許し、かつ一定配線幅Lcより太い領域の配線に対しては、配線端部もしくは配線内部にスリットを有する事を特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】
その結果、配線の端部、もしくは内部へスリットを形成することにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。よって、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
(発明の原理)
まず、配線間ショートが発生するメカニズムについて、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図10(a)は、絶縁膜10内に配線溝11が形成され、その中にバリア膜12と導電膜13が順に埋め込まれた状態の配線部分の断面図を示している。この後、配線構造を完成するには、この状態から機械的化学研磨(CMP)方法を用いて、配線溝11からはみ出した導電膜13及びバリア膜12を順に除去する。その結果、絶縁膜10部分に対して、配線部となる構造が形成され、配線構造が完成する。
【0016】
この配線溝11からはみ出したバリア膜12及び導電膜13をCMPにより除去する際に、図10(b)に示すようなパーティクル17が発生する。発生したパーティクル17はCMP時に研磨パッドなどにより押圧されてウェハ表面上を転がり、ウェハ上に傷を形成する。そして、形成された傷の中でも配線間にまたがって形成された傷に、導電膜13もしくはバリア膜12が埋め込まれると、ブリッジ18が形成され配線間でショートが発生する場合がある。
【0017】
また、CMPの条件によっては、図10(c)に示すように、配線14の表面が絶縁膜10の表面より高くなる部分、すなわちリセス部15が発生する場合がある。このようなリセス部15が形成させるような条件で研磨を行うと、研磨時にパーティクル17が形成された際に、凸部となるリセス部15はパーティクル17の衝突を受ける。そして、リセス部15の一部がパーティクル17によって削られ、平坦性が低下すると共に、パーティクル17によって形成された被研磨面に出来た傷に、導電膜13が埋め込まれやすくなる。
【0018】
その結果、被研磨面上に形成された傷の中でも隣接配線との間に形成された傷に導電膜が埋めこまれ、図10(b)と同様に、これが配線間のブリッジ18となって配線間ショートが発生する。なお、リセス部15が形成されるCMP条件である場合では、研磨時に凸状のリセス部15が引っかかりとなるため、より傷を多く発生し、配線間ブリッジの発生箇所も多くなる。
【0019】
ここで、隣り合う配線間でブリッジ18が形成され、配線間ショートが発生する様子を図面に示す。図11(a)に示す配線レイアウトにおいては、デバイスのデザインルールで定められる最小配線幅19(例えば0.22μm)、と最小配線間隙20(例えば0.20μm)の組み合わせとなる場合に、配線間ショートが発生する。
【0020】
また、図11(b)に示すように、両脇の配線間隙の幅と比較すると幅の広い配線19(例えば、1.06μm)と最小配線間隙20(例えば0.2μm)の組み合わせからなる配線レイアウトにおいても、パーティクル17による傷に沿って、ブリッジ18が発生していることがわかる。
【0021】
次に、配線幅、もしくは配線間隙と配線間ショートの発生率の関係について説明する。
【0022】
まず、配線幅と配線欠陥の関係について説明する。
【0023】
図12(a)は、横軸に配線幅、縦軸に配線欠陥密度(個/μm2)を示している。このグラフは、配線間隔を一定の幅(例えば0.20μm)とした際に隣接する配線の配線幅を変化させて、各配線レイアウトを有する配線構造形成する際に、どれぐらいの箇所で配線間ショートが発生するか、つまりある一定面積における配線欠陥密度を調べたものである。このグラフより、配線間隙が0.20μmの場合におけるCu配線群において、配線幅0.22μmの配線の欠陥密度に対して0.64μm以上の配線幅では、その欠陥密度は約35倍程度増大する事がわかる。つまり、配線幅が広くなる程配線欠陥密度が上昇することがわかる。
【0024】
一方、図12(b)は、横軸は配線間隙の長さ、縦軸が配線欠陥発生頻度を表しており、配線幅を一定(例えば0.20μm)とした際に、その配線に隣接する配線間隙と配線欠陥密度の関係を示している。このグラフから、配線間隙が0.25μm以上である場合は配線欠陥密度が0.5(個/μm2)以下と低いのに対し、配線間隙が0.20μm以下になると急に配線欠陥密度の値が1.5〜2.5(個/μm2)へと高くなることが分かる。よって、配線間隙が狭くなるほど配線欠陥密度は高くなる。
【0025】
ここで、配線幅が広い領域で欠陥密度が増大するメカニズムは以下のように説明できる。
【0026】
図13は、導電膜の機械化学研磨(CMP)完了後の研磨表面の凹凸形状を示している。図13(a)は、配線構造を上から見た図である。図13(b)は、図13(a)に示す配線レイアウトを有する配線構造の立体図と、図13(a)に示すX方向で配線構造を切断した断面図、つまり配線表面の凹凸量を示している。具体的に図13(a)に示す配線レイアウトは、配線幅の太い部分は1.06μm、その太い配線に隣接する配線は左右2本ずつで幅0.22μm、それぞれの配線間隙は0.20μmで構成されているものである。ここで、図13(b)の断面図より、配線幅が細い0.22μmの配線の凸部(3nm程度)に対して、配線幅が太い1.06μmでの凸部の量は10.3nmであり、配線幅の太さに応じて配線部の凸量は大きくなる特徴があることがわかる。従って、配線幅が太い配線は、配線上部の凸部の量が多く、研磨時にスクラッチからの攻撃を受けやすい。その結果、配線幅が広いところほど、配線上凸部の導電膜から導電材料がはみ出し、被研磨面についた傷に導電材料が埋め込まれてブリッジが生じやすくなる。
【0027】
そこで、本発明では、配線幅と配線間隙のバランスを調整し、配線レイアウト上の工夫を行うことにより、配線間ショートの発生率を低減することに特徴がある。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
発明の原理で述べたように、配線ピッチ上許される範囲内であれば、配線幅が狭いほど、また配線間隙が広いほど、配線間ショートの発生頻度は低下する。しかし、配線抵抗の上昇を防ぐためには、配線幅は太い方が望ましい。よって、次のような方法に従って配線のレイアウトを設計する。
【0029】
図1は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。先にも述べたように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合には、配線幅を広げることは望ましくない。
【0030】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙の組み合わせ、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。
【0031】
例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0032】
よって図1によると、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線幅Lがクリティカル配線幅Lcを超えても、配線間隙SがSc以上と充分広いので、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0033】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、配線幅に制限を加え、配線間隙に自由度をもたせるところに特徴がある。つまり、配線間隙に配線ピッチ以外の条件を課さない場合、配線間隙が狭いところで配線幅を広くすると、欠陥密度が向上する、つまり配線ショートの発生頻度が上昇する。よって、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0034】
Sm≦S<Scの時、L=Lm
S≧Scの時、L≧Lm
具体的には、配線幅Lを固定すると、図13(b)の配線間隙Sと配線欠陥密度の関係から分かるように、配線間隙Sを大きくするほど欠陥密度は小さくなる。つまり、配線幅0.5μmを最小配線幅Lm(例えば0.2μm)にすることによって、配線間隙Sが小さくても、欠陥密度を極端に少なくする事ができる。よって、配線間隙Sが狭く、欠陥密度が上昇する場合には、配線幅が最小幅Lmを取ることにより、欠陥密度の上昇を低減することが出来る。
【0035】
図2に、本実施形態と従来方法による配線構造のレイアウトの一例を示す。ここで、例えば最小配線幅Lm、最小配線間隙Smのデザインルールを持つ配線構造のレイアウトに対して、配線間ショートが発生しにくいクリティカル配線間隙Scは、図12(b)よりレイアウト上からの制限による最小配線間隙Smの1.5倍(Sc=Sm×1.5)と定義する。
【0036】
その場合において、図2(a)に示すように、配線ピッチP1(=L1+S1)のレイアウトの配線間隙をSmと設定したい場合には、従来方法によって設定される配線幅はL=P1−Smとなる。
【0037】
しかし、図13(a)及び(b)より、配線間隙が狭く、また配線幅が広いほど、配線間ショートの発生頻度は高くなる。従って本実施形態では、図2(b)に示すように、配線間隙を最小配線間隙Smと設定する場合において、たとえ配線ピッチP1に余裕があったとしても、配線幅を最小配線幅Lmと設定する。その結果、配線間隙がSmと狭くても、配線幅Lも最小値Lmであるので、配線間ショートの発生頻度の上昇を抑制することが出来る。
【0038】
なお、配線間隙Sが配線間ショートを起こしにくいクリティカル領域(配線間隙Sc)を越えるまでは、配線幅Lは最小配線幅Lmに設定しておくことが好ましい。つまり、配線間隙SがSm以上Sc以下の範囲にある際には、配線ピッチP1に余裕がある場合であっても、配線幅はLmと設定し、配線構造のレイアウトを設計する。例えば、配線間隙Sが0.2μm以上0.3μm以下の場合には、配線幅はLm=0.22μmとして配線構造のレイアウト設計を行う。ここで、Sc=Sm×1.5と定義したが、もちろんプロセスの特性もしくはレイアウト上の制限等を加味して適宜Scは設定することが出来る。例えば、図14(a)に示すように、配線ピッチを2倍にしてレイアウト設計を行う(1ピッチはP1=L+Sであるので、P2=2L+2Sとする)場合は、図14(b)に示すように、たとえ規定のピッチ内に収まるとしても、配線間隙をSm、配線幅LをP2−Smと設定しない。図12(a)に示すように、配線間ショートの発生頻度が高くなるためである。よって、図14(c)に示すように、配線幅LはLmとし、配線間隙Sは例えばSc=2Sm+Lmとして配線レイアウト設計を行う。
【0039】
以上本実施形態によると、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれたブリッジが、配線間にまたがった状態で形成されにくくなる。つまり、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0040】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、配線構造のレイアウトルールを緩和し、適用範囲を広げた場合のレイアウトの形成方法を提供する。
【0041】
まず、第1の実施形態と同様に図3は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。
【0042】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0043】
図3では第1の実施形態と同様に、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0044】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線間隙に自由度をもたせるが、第1の実施形態と異なり、クリティカル配線幅以上の配線幅に制限を加えるところに特徴がある。つまり、配線間隙に配線ピッチ以外の条件を課さない場合、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、欠陥密度が向上するため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0045】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
例えば、最小配線幅Lm=0.22μm、最小配線間隙Sm=0.2μmの配線構造のレイアウトの場合に、Lc=1.5Lmと定義すると、配線幅Lc=1.5×Lm=0.3μm程度となる。ここで、図12(a)よりLc=0.3μm程度であれば、配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度、図12(b)よりSm=0.2μm程度である場合には配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度である。よって、配線欠陥密度が比較的低い値であるため、クリティカル配線幅Lcを最小配線幅Lmの1.5倍と定義するのは適正であり、
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
の範囲において配線間ショートの発生を抑制することが出来る。
【0046】
なお、本実施形態ではLc=1.5×Lmと定めたが、プロセスの特性もしくはレイアウトの利便性によってLcを設定することが望ましい。たとえば、配線レイアウトを2倍ピッチで設計する場合、Scを2×Smと設定すれば、その分配線間隙が広くなっているので、配線幅についても自由度を広げ、Lcを2×Lmに設定することも出来る。
【0047】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、出来る限り広く配線レイアウトの自由度を確保するために、レイアウトの設計方法を細分化し、配線幅によって取りうる隣接配線間隙の値を制限することに特徴がある。
【0048】
まず、図4は、配線ピッチ上許される範囲内において、配線幅と配線間隙の関係を示した図である。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。
【0049】
そこで、まず配線ルール等の制約を外して、配線間ショートが発生しにくいゾーンを選定する。具体的には、配線幅と配線間隙を自由に変化させ、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅と配線間隙、つまりクリティカル配線幅Lcとクリティカル配線間隙Scを求める。例えばLcについて、図12(a)に示す配線幅と配線欠陥密度の関係より、配線幅が0.3μm以上になると、急激に配線欠陥密度が高くなり、得られる歩留まりが低下する。これをクリティカル配線幅Lcと設定する。一方Scについて、図12(b)に示す配線間隙と配線欠陥密度の関係より、配線間隙が0.3μm以上になると、配線欠陥密度は急激に低下し、得られる歩留まりは充分高くなる。これを、クリティカル配線間隙Scと設定する。
【0050】
図4では第1の実施形態と同様に、配線幅Lc以上、配線間隙Sc以上となる斜線部分が、配線間ショートが発生しにくい領域である。
【0051】
次に、配線ルールを適用して、実際に取り得る配線幅、配線間隙を設定する。調整可能なパラメータは配線幅と配線間隙の2種類あるが、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、クリティカル配線幅Lc、およびクリティカル配線間隙Sc以下の配線幅と配線間隙に制限を加えるところに特徴がある。つまり、ある配線ピッチPにおいて、配線間隙S、及び配線幅Lの条件を課さない場合、配線間隙Sが狭いところで配線幅Lを広くしすぎると、配線欠陥密度が向上するため、配線幅L及び配線間隙Sに対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。
【0052】
Sm≦S<Sc、かつLm≦L<Lcの時、
S>(Sc−Sm)/(Lc−Lm)・(L−Lm)+Sm
S≧Scの時、L≧Lm
つまり、本実施形態では、配線幅LがLc以下でかつ配線間隙SがSc以下となる場合には、配線幅Lが増加するにつれて隣接配線間隙Sも増加するようにレイアウト設計を行う。
【0053】
また、配線幅LがLc以上となる場合には、Sc(>Sm)以上の配線間隙になるように、レイアウト設計を行う。図12(a)に示すように、配線幅Lが広くなるにつれ、配線欠陥頻度は上昇するため、図12(b)に示す関係から配線間隙Sを広く取ることで、その欠陥頻度の上昇を抑制することが出来る。
【0054】
なお、具体的には、最小配線幅Lm=0.22μm、最小配線間隙Sm=0.2μmの配線構造のレイアウトの場合に、Lc=1.5Lmと定義すると、配線幅Lc=1.5×Lm=0.3μm程度となる。ここで、図12(a)よりLc=0.3μm程度であれば、配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度、図12(b)よりSm=0.2μm程度である場合には配線欠陥密度は2.0(個/μm2)程度である。よって、配線欠陥密度が比較的低い値であるため、クリティカル配線幅Lcを最小配線幅Lmの1.5倍と定義するのは適正であり、Sm≦S<Sc、かつLm≦L≦Lcの範囲においてSとLの関係が、
S>(Sc−Sm)/(Lc−Lm)・(L−Lm)+Sm
となる配線間ショートの発生を抑制することが出来る。
【0055】
本実施形態ではSc=1.5×Sm、Lc=1.5×Lmと定めたが、プロセスの特性もしくはレイアウト形状の利便性を考慮し、Scの定義を適宜最適化することが出来る。例えば、図14(a)に示すように、配線ピッチを2倍にしてレイアウト設計を行う(1ピッチはP1=L+Sであるので、P2=2L+2Sとする)場合は、図14(b)に示すように、たとえ規定のピッチ内に収まるとしても、配線間隙をSm、配線幅LをP2−Smと設定しない。図12(a)に示すように、配線間ショートの発生頻度が高くなるためである。よって、図14(c)に示すように、配線幅LはLmとし、配線間隙Sは例えばSc=2Sm+Lmとして配線レイアウト設計を行う。
【0056】
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、最小配線間隙に隣接する配線幅Lが広い場合であっても配線間隙については制限を加えず、配線幅が広い場合には配線端部にスリットを形成し、配線間の短絡を防ぐところに特徴がある。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。
【0057】
図5(a)に示すように、斜線部以外の部分に関しては、第2の実施形態と同様に、配線レイアウトを設定する。具体的には、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、配線欠陥密度が高くなるため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。以下の条件で配線レイアウトを設計する場合には、配線の端部にスリットは形成しない。
【0058】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
また、発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。よって、配線幅が広くなる、斜線部に該当する配線レイアウトの場合には、幅の広い配線の端部にスリットを形成することによって、配線間での短絡が発生するのを抑制する。
【0059】
斜線部に該当する配線レイアウト、つまりSm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる場合に、図5(b)に示すようなスリットを施す。
【0060】
具体的には、主配線101に対して配線幅L、配線間隙Sとし、スリットの長さをW、スリット幅をTとする。ここで、先の定義より、配線幅L≧Lc、配線間隙SはSm≦S<Scの範囲内にある。次にスリットの形状について図5(b)(c)を参照しながら説明する。
【0061】
スリットの長さWは、主配線101にスリットが入っていない部分(101aと101b)が両端に来るので、配線間隙と同じようにみなすことが出来る。ただし、主配線間の配線間隙と異なり、スリットWの両側にくる主配線部分101aと101b同士は、主配線部分101aと主配線部分101bの間でブリッジが形成されても、配線間ショートの問題は発生しない。もともと、1つの配線であったものに、スリットを入れただけであるからである。よって、Wの長さは、実際に配線が形成出来る大きさであって、W≧Smの範囲にあることが望ましい。
【0062】
また、スリットの横の長さTについては、主配線101の配線幅Lに対して水平方向となる寸法Tのスリットをいれる。ここでスリットの横の長さTは、主配線同士が最も接近した場合においても、配線間ブリッジが形成されにくい幅以上であることが望ましいため、スリット部分を含めた配線間距離がSc以上になるように設計する。よって、1つのスリットの長さは、(Sc−Sm)/2以上であることが望ましい。
【0063】
更に、スリットがたくさん入っている程リセス量を減らすことが出来るため、配線間におけるブリッジの影響を低減することが出来る。より詳しくは、図6を用いて説明する。図6(a)は、スリットが複数入った配線構造を上から見た図である。また図6(b)は、配線構造のスリットの入っていない箇所AA“を切断したリセス部分の断面図と、スリットが入っている部分をBB“において切断した断面図を示している。図6(b)より、スリットが入っている部分は、配線の幅が一部狭くなっている分、配線表面上に形成されるリセス量も減少する。その結果、スリットが多く入るほど、配線表面上のリセス量が少なくなり、研磨時に取れて、スクラッチ発生の原因となるのを防ぐことが出来る。
【0064】
なお、図6(a)に示すように、主配線101にスリットが入っていない部分(101aと101b)の長さXは、特に配線間ショート発生の問題に関しては影響がほとんどないので、現実に形成出来る範囲の配線幅Lm以上であればよい。
【0065】
以上より、本実施形態によると、配線の端部へスリットを入れることにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。その結果、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0066】
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、最小配線間隙に隣接する配線幅Lが広い場合であっても配線間隙については制限を加えず、配線幅が広い場合には配線内部にスリットを形成し、配線間の短絡を防ぐところに特徴がある。ここで、配線ピッチをP、配線幅をL、配線間隙をS、とすると、P=L+Sで定義される。また、配線抵抗、及びリソグラフィー等のパターン形成上の制限をクリアした最小の配線幅をLm、最小の配線間隙をSmとする。
【0067】
図7(a)に示すように、斜線部以外の部分に関しては、第2の実施形態と同様に、配線レイアウトを設定する。具体的には、配線間隙が狭いところで配線幅を広くしすぎると、配線欠陥密度が高くなるため、配線幅に対して次のような制限を課して、配線レイアウトを設計する。以下の条件で配線レイアウトを設計する場合には、配線の内部にホールは形成しない。
【0068】
Sm≦S<Scの時、Lm≦L≦Lc
S≧Scの時、L≧Lm
また、発明の原理で説明したように、配線幅Lが広いほど、また配線間隙Sが狭いほど、配線間ショートが誘発されるため、配線間隙が狭い場合に配線幅を広げることは望ましくない。よって、配線幅が広くなる、斜線部に該当する配線レイアウトの場合には、幅の広い配線の内部にホールを形成することによって、配線間での短絡が発生するのを抑制する。
【0069】
斜線部に該当する配線レイアウト、つまりSm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる場合に、図7(b)に示すようなスリットを配線内部に形成する。具体的には、配線を主配線101とし、L≧Lcとなる配線幅Lを有する配線の場合には、主配線に対して主配線の端からLmの箇所に最小配線間隙のSmをもつスリットを主配線の長辺方向に形成する。このとき長辺の長さは、最小配線間隙Sm以上で、かつ主配線の長さと配線抵抗を考慮して決定する。
【0070】
更に、スリットが複数入っている程リセス量を減らすことが出来るため、より配線間におけるブリッジの影響を低減することが出来る。より詳しくは、図8を用いて説明する。図8(a)は、スリットが複数入った配線構造を上から見た図である。また図8(b)は、配線構造のスリットの入っていない箇所AA“を切断したリセス部分の断面図と、スリットが入っている部分をBB“において切断したリセス部分の断面図を示している。図8(b)より、スリットが入っている部分は、配線の幅が一部狭くなっている分、配線表面上に形成されるリセス量も減少する。その結果、スリットが多く入るほど、配線表面上のリセス量が少なくなり、研磨時に取れてスクラッチ発生の原因となるのを防ぐことが出来る。
【0071】
なお、図8(a)に示すように、スリットの縦と横の長さが小さくて、スリット内でブリッジが形成されても、主配線内部であって主配線間に形成されるブリッジではないので、配線間ショートには影響がほとんどない。よって、形成するスリットの縦と横のサイズは、現実に形成出来る範囲の配線間隙Sm以上であればよい。
【0072】
以上より、本実施形態によると、配線の内部へスリットを形成することにより、配線幅が広くても、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来る。その結果、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来、Sm≦S<Scの時に、L≧Lcの関係になる配線レイアウトであっても、隣接配線間ブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下する。よって、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線レイアウトを設計することが出来る。
【0073】
【発明の効果】
本発明によると、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整することによって、CMP後に被研磨面に傷が形成された場合においても、形成された傷等に導電膜が埋め込まれたブリッジが、配線間にまたがった状態で形成されにくくなる。つまり、絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における短絡を防止できるため、配線間ショートの発生率を低減し、配線形成時の歩留まりを向上させることが出来る。
【0074】
また、配線幅が広くなり、配線幅と配線間隙のレイアウトを調整するだけでは配線間ショートを予防が出来ない場合に、配線の端部、もしくは内部にスリットを有する配線レイアウトを提供する。その結果、配線幅が広くても、特に配線間隙や配線間距離に制限を加えることなく、配線上に形成されるリセス量を低減することが出来、研磨時のスクラッチの発生を抑制することが出来る。
【0075】
したがって、配線間でのブリッジの形成が抑制され、配線間ショートの発生頻度が低下するため、配線形成時の歩留りを向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す図
【図2】第1の実施形態を示す図
【図3】第2の実施形態を示す図
【図4】第3の実施形態を示す図
【図5】第4の実施形態を示す図
【図6】第4の実施形態を示す図
【図7】第5の実施形態を示す図
【図8】第5の実施形態を示す図
【図9】従来方法の工程断面図
【図10】課題の発生を示す図
【図11】配線間ショートの断面図
【図12】(a)配線欠陥密度と配線幅の関係を示す図(b)配線欠陥密度と配線間隙の関係を示す図
【図13】配線表面のリセスの断面図
【図14】2倍ピッチの配線レイアウトを示す図
【符号の説明】
101 主配線
Claims (8)
- 配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする配線レイアウトにおいて、
前記配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、前記配線間隙Sに隣接する配線幅LはLm以上Lcより小さい大きさであることを特徴とする、配線レイアウトを有する半導体装置。 - 配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする配線レイアウトにおいて、
前記配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲でレイアウト設定する場合、前記配線Lに隣接する前記配線間隙Sの大きさが、(Sc−Sm)/(Lc−Lm)×(L−Lm)+Smより長いことを特徴とする、配線レイアウトを有する半導体装置。 - 前記配線間隙Scが、2×Sm+Lmとなることを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
- 配線幅をL、配線間隙をSと、プロセス上可能な最小配線幅をLm、最小配線間隔Smとし、配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅をLc、配線間隙をScとする配線レイアウトにおいて、
前記配線間隙SがSm以上Scより小さい範囲で、かつ前記配線幅LがLcより大きいレイアウト設定をする場合、前記配線の長辺方向端部、もしくは配線内にスリットを備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記スリットは、配先端部よりLm離れた配線内に存在することを特徴とする、請求項4記載の半導体装置。
- 前記スリットの形状は、前記配線の長手方向の長さはSm以上、配線と直行する辺の長さはSc−Sm以上、であり、
前記スリット間の最小幅がLmであることを特徴とする、請求項4、又は5記載の半導体装置。 - 前記配線間ショートが発生しにくい最小の配線間隙Scは、前記プロセス上可能な配線間隙Smの1.5〜2.0倍であることを特徴とする、請求項1、2、又は4記載の半導体装置。
- 前記配線間ショートが発生しにくい最小の配線幅LcがLmの1.5〜2.0倍であることを特徴とする、請求項1、2、又は4記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
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| JP2003157929A JP2004363230A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 半導体装置 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023052638A (ja) * | 2017-03-07 | 2023-04-11 | 長江存儲科技有限責任公司 | メモリデバイスおよびその形成方法 |
-
2003
- 2003-06-03 JP JP2003157929A patent/JP2004363230A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023052638A (ja) * | 2017-03-07 | 2023-04-11 | 長江存儲科技有限責任公司 | メモリデバイスおよびその形成方法 |
| JP7566944B2 (ja) | 2017-03-07 | 2024-10-15 | 長江存儲科技有限責任公司 | メモリデバイスおよびその形成方法 |
| US12232320B2 (en) | 2017-03-07 | 2025-02-18 | Yangtze Memory Technologies Co., Ltd. | Word line structure of three-dimensional memory device |
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