JP2004359274A - 液体タンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タンク1の底面1aに、水平面に対して所定勾配で傾斜する傾斜部6を設けると共に、タンク上面1bに、該傾斜部6をタンク上方から見るための視認孔7を設け、該視認孔6を通して視認される、傾斜部6の液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界の位置に基づいてタンク内の液位を把握する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に液体が貯留される液体タンクに関し、特に、外部からタンク内部の液位を把握可能な液体タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内部に液体が貯留される液体タンクとして、タンクの周面に設けられた透視体を通して、タンク内の液位を直接把握できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、液体タンクの外部にタンク内の液位を検知する液位計を接続し、その液位計によってタンク内の液位を把握するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
また、液体タンク内部の液面の上昇下降に応じて上下に変位するフロートと、そのフロートの上下動に連動して、一方が他方に対して相対的に変位するように近接して配置された磁気応答部材及び検出部とを備え、検出部は磁気応答部材の相対的変位の方向に沿って所定範囲にわたって磁気的に結合される1次及び2次巻線とを含み、フロートの上下動に応じて磁気応答部材と検出部の相対的位置が変化することにより、1次巻線と2次巻線間の磁気結合が磁気応答部材位置に応じて変化し、それに応じた出力信号を2次巻線より得ることによって液位を把握するようにしたものも知られている。(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−325537号公報
【特許文献2】
特開2000−257884号公報
【特許文献3】
特開2000−275088号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の周面に透視体が設けられた液体タンクは、必然的に透視体をタンクの横方向から見てタンク内の液位を把握することになるため、液位を上方から把握するように設計された装置に組み込むことができない。
【0007】
また、上記従来の液位計が接続された液体タンクでは、液体タンクと別個に液位計を設ける必要があるため、その分のスペースの確保が必要になると共に、コストが高くなるといった問題がある。
【0008】
また、上記従来のフロートの上下動に応じた磁気結合の変化を検出することによって液位を把握するようにした液体タンクでは、液体タンク内にフロートを設ける必要があると共に、磁気結合の変化を検出する検出系が必要となるため、構造が複雑化してコストが高くなると共に、メンテナンスが煩雑となるといった問題がある。
【0009】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、タンク内の液位をタンク上方から把握することが出来ると共に、タンク外に別個にスペースを必要とせず、コストも高くならなず、メンテナンスの簡単な液体タンクを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、内部に液体が貯留される液体タンクにおいて、タンクの周面又は底面の少なくとも一部が、水平面に対して所定勾配で傾斜する傾斜部であって、タンク内の液位が所定範囲内にあるときに該傾斜部のある部分まで液体が浸り、該液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能に構成された傾斜部を構成すると共に、タンク上面に、該傾斜部をタンク上方から見るための視認孔が備えられ、該視認孔を通して視認される前記境界の位置に基づいてタンク内の液位が把握されることを特徴とする。
【0011】
これによれば、タンク内の液位の変動に従って、傾斜部の液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界位置が横方向に移動するので、この境界位置を視認孔を介して視認することにより、タンク上方からタンク内の液位を把握することが出来る。
【0012】
また、内部に液体が貯留される液体タンクにおいて、タンク内部に、水平面に対して所定勾配で傾斜する傾斜部材であって、タンク内の液位が所定範囲内にあるときに該傾斜部材のある部分まで液体が浸り、該液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能に構成された傾斜部材が備えられると共に、タンク上面に、該傾斜部材をタンク上方から見るための視認孔が備えられ、該視認孔を通して視認される前記境界の位置に基づいてタンク内の液位が把握されるようにしても良い。
【0013】
この場合にあっても、タンク内の液位の変動に従って、傾斜部材の液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界位置が横方向に移動するので、この境界位置を視認孔を介して視認することにより、タンク上方からタンク内の液位を把握することが出来る。この上記傾斜部材は、上記視認孔の縁部に固定され該固定部分から下方に延びる支持部材によって支持されるようにしても良く、さらに、上記傾斜部材と支持部材とは一体に形成しても良い。
【0014】
また、上記視認孔は、液体をタンク内に注入するための注入口を兼ねる用にしても良い。また、上記傾斜部又は傾斜部材には、タンク内の液位を示すための目盛りが形成又は印刷するのが好ましい。
【0015】
なお、上記本発明に係る液体タンクは、水熱交換機と放熱器との間に熱媒体として水を循環させる方式の暖房機の該水循環路に水を補給するために用いることができる。
【0016】
また、液体タンクを透明又は半透明の樹脂製とすれば、タンクの成形(ブロー成形等)が容易になると共に、タンク外部からタンク内部へ透過してくる光の作用により、上記視認孔を通しての上記境界位置の視認が容易となり、液位の把握がしやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照して、1は水タンクであり、暖房用温水機の、熱媒としての水を循環させる循環回路に設けられ、内部に水を貯留する補給水タンクとして用いられるものである。
【0018】
水タンク1は、ポリプロピレン等の樹脂をブロー成形することにより形成され、底面1a及び周面1bの底面1a近傍には、水をタンク内に流入させるための流入口2と、水をタンク1内から流出させるための流出口3とがそれぞれ開口している。
【0019】
また、水タンク1の上面1cには、蒸発によって失われた分の水を補給するための給水口4と、タンク内の水が多すぎる場合に水を強制的に排出させるための排水口5とが形成されている。
【0020】
水タンク1の底面1aは、全面が水平面に対して30度傾斜する傾斜部6となっている。この傾斜部6は、タンク1内の水位が所定範囲内にあるとき、具体的には、水位が高さaから高さbの範囲内にあるとき、傾斜部6のある部分まで液体が浸り、傾斜部6のうち水が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能になっている。
【0021】
水タンク1の上面1cには、傾斜部6をタンク1上方から見るための視認孔7が開口している。この視認孔7を通して傾斜部6全体のうち位置cから位置dまでを視認できるようになっている。
【0022】
傾斜部6の、位置c近傍で位置d方向よりの位置には、暖房用温水機の非運転時に水タンク1内に貯留する水の最低水位を示すための目盛り8aが形成されている。また、位置d近傍で位置c方向よりの位置には、暖房用温水機の非運転時に水タンク1内に貯留する水の最高水位を示すための目盛り8bが形成されている。これら最低水位目盛り8aと最高水位目盛り8bとは、水タンク1をブロー成形する際に、窪みとして形成される。
【0023】
水タンク1の上面1cには、視認孔7を覆うように表示板9が固定されている。具体的には、水タンク1の上面1cと表示板9との間にゴムパッキン10を介した状態で、表示板9の2点91、92において水タンク1の上面1cに超音波溶着される。なお、ゴムパッキン10の、表示板9の2点91、92に対応する部分には溶着用孔(図示しない)が開いている。
【0024】
表示板9は、透明樹脂で形成されており、水タンク1を上方から見た場合、表示板9及び視認孔7を介して傾斜部6の位置cから位置dまでを視認できるようになっている。また、表示板9には、水タンク1を上方から見た場合に上記最低水位目盛り8aと重なる位置の下方に、「下限」の文字が印刷されており、水タンク1を上方から見た場合に上記最高水位目盛り8bと重なる位置の下方に、「上限」の文字が印刷されている。
【0025】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0026】
水タンク1は、水熱交換機と放熱器との間に熱媒体として水を循環させる方式の暖房用温水機の循環回路中に設けられる。
【0027】
使用者は、暖房用温水機の非運転時に水タンク1上方から、表示板9を通して、傾斜部6上のタンク1内の水の境界位置を視認する。そして、その境界位置が最低水位目盛り8aよりも位置c方向(図1及び図2において左方向)にあるときには、タンク1内の水位が低い、すなわちタンク内の水量が少ないと判断し、給水口4から水を補給する。そして、水の境界位置が最高水位目盛り8b近くに来るようにする。
【0028】
なお、本実施形態では、タンク1の底面1aに傾斜部6を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、タンク1の周面1c又は底面1aの少なくとも一部が傾斜部6を構成していればよい。例えば、図3(a)に示すように、タンク1の周面1bに設けても良く、また、図3(b)に示すように、タンク1の底面1aと周面1bとに跨るように設けても良い。
【0029】
また、本実施形態では、タンク1の底面1aの全面を傾斜部6としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、タンク1の周面1c又は底面1aの少なくとも一部が傾斜部6を構成していればよい。例えば、図4(a)に示すように、タンク1の前後方向(紙面に対して垂直な方向)中央部のみを傾斜部6としても良く、また、図4(b)に示すように、前後方向の前側部又は後側部のみを傾斜部6としても良い。また、図5(a)、(b)に示すように、タンク1の底面1a又は周面1cを窪ませることにより、傾斜部6を形成するようにしても良い。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成要素については同じ付号を用いて説明する。
【0031】
図6及び図7を参照して、1は水タンクであり、暖房用温水機の、熱媒としての水を循環させる循環回路に設けられ、内部に水を貯留する補給水タンクとして用いられるものである。
【0032】
水タンク1は、ポリプロピレン等の樹脂をブロー成形することにより形成され、底面1a及び周面1bの底面1a近傍には、水をタンク内に流入させるための流入口2と、水をタンク1内から流出させるための流出口3とがそれぞれ開口している。
【0033】
また、水タンク1の上面1cには、蒸発によって失われた分の水を補給するための給水口(注入口)4と、タンク内の水が多すぎる場合に水を強制的に排出させるための排水口5とが形成されている。
【0034】
給水口4は円形に形成されており、この給水口4には、後述する給水口キャップ11を閉めるためのねじ山が形成された給水管4aが接続されている。
【0035】
給水管4aには、その縁部の2箇所(図6及び図7において左右の2箇所)に、それぞれ切り欠き12が形成されており、この2箇所の切り欠き12にはそれぞれ後述する支持部材13を固定するためのピン(図示しない)が上方に突出して設けられている。
【0036】
水タンク1の内部には、水平面に対して45度傾斜する傾斜部材14が支持部材13によって支持されて設けられている。図8を参照して、支持部材13は、板状の部材であり、下端に傾斜部材14を保持する延出部131と、その延出部131の上端から90度折り曲げられた折曲部132とで構成されている。2つの支持部材13は、延出部131の長さが異なっており、また、折曲部132には、上記切り欠き12のピンを差し込んで超音波溶着するための溶着用孔133が設けられている。かくて、切り欠き12のピンを溶着用孔133に差し込んでその箇所を超音波溶着することにより、上記給水管4aの縁部の2つの切り欠き12に2つの板状の支持部材13の折曲部132が固定される。そして、延出部131の下端に傾斜部材14が保持され、これにより、傾斜部材14が水平面に対して45度傾斜した状態で支持される。なお、上記傾斜部材14と支持部材13とは、一体的に形成されている。
【0037】
傾斜部材14は、タンク1内の水位が所定範囲内にあるとき、具体的には、水位が高さeから高さfの範囲内にあるとき、傾斜部材14のある部分まで液体が浸り、傾斜部材14のうち水が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能になっている。
【0038】
水タンク1の上面1cの給水口4は、傾斜部材14をタンク1上方から見るための視認孔を兼ねている。この給水口4を通して傾斜部材14の位置gから位置hまでを視認できるようになっている。
【0039】
傾斜部材14の、位置g近傍で位置h方向よりの位置には、暖房用温水機の非運転時に水タンク1内に貯留する水の最低水位を示すための目盛り15aが印刷されている。また、位置h近傍で位置g方向よりの位置には、暖房用温水機の非運転時に水タンク1内に貯留する水の最高水位を示すための目盛り15bが印刷されている。また、傾斜部材14には、上記最低水位目盛り15a近傍で位置h方向よりの位置に「←下限」の文字が印刷されており、上記最高水位目盛り15b近傍で位置g方向よりの位置に「上限→」の文字が印刷されている。
【0040】
給水口キャップ11の内周面にはねじ溝が切ってあり、給水口キャップ11を給水管4aに合わせて回転させることにより、給水口キャップ11が上記給水管4aに閉められる(図6では給水口キャップ11を外した状態を示し、図7では、給水口キャップ11を閉めた状態を示している。)。
【0041】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0042】
水タンク1は、水熱交換機と放熱器との間に熱媒体として水を循環させる方式の暖房用温水機の循環回路中に設けられる。
【0043】
使用者は、暖房用温水機の非運転時に水タンク1上方から、給水口4を通して、傾斜部材14上のタンク1内の水の境界位置を視認する。そして、その境界位置が最低水位目盛り15aよりも位置g方向(図1及び図2において左方向)にあるときには、タンク1内の水位が低い、すなわちタンク内の水量が少ないと判断し、給水口4から水を補給する。そして、水の境界位置が最高水位目盛り15b近くに来るようにする。
【0044】
なお、本実施形態では、傾斜部材14と支持部材13とが一体に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、別部材であっても良い。また、傾斜部材14の形状も本実施形態のものに限定されるものではなく、傾斜部材14は、タンク1内の液位が所定範囲内にあるときに傾斜部材14のある部分まで液体が浸り、該液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能に構成されていれば良い。また、支持部材13の形状も本実施形態のものに限定されるものではなく、支持部材13は、傾斜部材14をタンク内に固定できるものであれば良い。
【0045】
また、上記第1及び第2の実施形態では、暖房用温水機の、熱媒としての水を循環させる循環回路に設けられ、内部に水を貯留する補給水タンク1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の液体タンクに適用することが出来る。
【0046】
なお、本発明は前期実施の形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、タンク内の液位の変動に従って、傾斜部または傾斜部材の液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界位置が横方向に移動するので、この境界位置を視認孔を介して視認することにより、タンク上方からタンク内の液位を把握することが出来る。本発明によれば、タンク外に別個にスペースを必要とせず、コストも高くならなず、メンテナンスも簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体タンクの第1の実施形態の正断面図
【図2】液体タンクの上面図
【図3】第1の実施形態の変形例を示す正断面図
【図4】第1の実施形態の変形例を示す斜視図
【図5】第1の実施形態の変形例を示す正断面図
【図6】液体タンクの第2の実施形態の正断面図
【図7】液体タンクの上面図
【図8】傾斜部材を示す(a)正面図及び(b)上面図
【符号の説明】
1 液体タンク
6 傾斜部
7 視認孔
13 支持部材
14 傾斜部材
Claims (8)
- 内部に液体が貯留される液体タンクにおいて、
タンクの周面又は底面の少なくとも一部が、水平面に対して所定勾配で傾斜する傾斜部であって、タンク内の液位が所定範囲内にあるときに該傾斜部のある部分まで液体が浸り、該液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能に構成された傾斜部を構成すると共に、
タンク上面に、該傾斜部をタンク上方から見るための視認孔が備えられ、
該視認孔を通して視認される前記境界の位置に基づいてタンク内の液位が把握されることを特徴とする液体タンク。 - 内部に液体が貯留される液体タンクにおいて、
タンク内部に、水平面に対して所定勾配で傾斜する傾斜部材であって、タンク内の液位が所定範囲内にあるときに該傾斜部材のある部分まで液体が浸り、該液体が浸っている部分と浸っていない部分との境界が視認可能に構成された傾斜部材が備えられると共に、
タンク上面に、該傾斜部材をタンク上方から見るための視認孔が備えられ、
該視認孔を通して視認される前記境界の位置に基づいてタンク内の液位が把握されることを特徴とする液体タンク。 - 上記傾斜部材は、上記視認孔の縁部に固定され該固定部分から下方に延びる支持部材によって支持されていることを特徴とする請求項2に記載の液体タンク。
- 上記傾斜部材と支持部材とが一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体タンク。
- 上記視認孔は、液体をタンク内に注入するための注入口を兼ねていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の液体タンク。
- 上記傾斜部又は傾斜部材には、タンク内の液位を示すための目盛りが形成又は印刷されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の液体タンク。
- 水熱交換機と放熱器との間に熱媒体として水を循環させる方式の暖房機の該水循環路に水を補給するために用いられることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の液体タンク。
- 透明又は半透明の樹脂製であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の液体タンク。
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