JP2004353784A - 真空比例開閉弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力ポート21側に弁孔23を設けてその弁孔周りの弁座24に対して弁体25に設けたOリング27を当接・離間させることによって弁の開閉を行うものであって、弁体25は、弁孔23内に挿入する挿入部25aと、Oリング27が保持されたフランジ部25bとを有し、その挿入部25aと弁孔23壁面との間に所定の間隔mの隙間が形成された真空比例開閉弁1。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置を含む産業機器に使用する真空比例開閉弁に関し、特に弁の開け始めにおいて流体の圧力を安定させながら、全開状態付近ではバルブコンダクタンスが大きくなる真空比例開閉弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程の真空圧力制御システムは、例えば図9に示すように構成されている。真空チャンバ100の内部にはウエハ105が段状に配置され、その入力側にはプロセスガス及びパージガス(窒素ガス)の供給源がそれぞれ接続されている。一方、真空チャンバ100の出力側には真空比例開閉弁110を介して真空ポンプ120が接続され、真空チャンバ100と真空比例開閉弁110との間に遮断弁121を介して圧力センサ122が接続されている。
【0003】
製造プロセス中は真空チャンバ100にプロセスガスが供給され、この真空圧力制御システムでは、真空圧力値が目標値より大気圧方向に高くなったときは、真空比例開閉弁110の開度を大きくして、真空ポンプ120が吸引する真空流量を多くする一方、真空圧力値が目標値より絶対真空方向に向かって低いときは、真空比例開閉弁110の開度を小さくして真空流量を少なくする。
【0004】
ところで、真空チャンバ100内を真空にする場合、その真空チャンバ100内に多量のプロセスガスが残っている状態で急速に真空引きが行われると、真空チャンバ100内に乱流が引き起こされて壁面に付着していたパーティクルが巻き上げられてしまう。従って、真空引きの際に真空チャンバ100内のパーティクルを巻き上げないようにするため、真空比例開閉弁110を開けるときには一気に開けることはせず、弁開度を小さくして流れを安定させてから徐々に弁開度を大きくしていくようにしている。従来、こうした点を課題とした真空比例開閉弁が特開平9−72458号公報に記載されている。
【0005】
図10及び図11は、当該公報に記載された真空比例開閉弁を示した断面図であり、図10は閉弁状態を示し、図11は開弁状態を示している。
真空比例開閉弁110は、駆動部150と弁部170とから構成されている。駆動部150は、シリンダチューブ151内にベロフラム152と一体のピストン153が挿入され、そのピストン153は、復帰バネ154により下向きに付勢され、逆に作動エアのエア圧が復帰バネ154の付勢力に抗してピストン153を上昇させるように構成されている。そして、ピストン153にはスライドレバー161を介してポテンショメータ160が連結され、上下の移動位置が計測できるようになっている。
【0006】
ピストン153の中心にピストンロッド155が固定され、下方の弁部170にまで延びた下端には弁体171が固定されている。ここで図12は、弁部170を構成する弁構造を示した拡大断面図である。
弁体171は、図示するように先細りのテーパ面181が形成された弁体ブロック172が一体に構成され、Oリング182がはめ込まれている。一方、ボディ175の下部中央に弁孔185が形成され、そこに弁体ブロック172が入り込み、Oリング182が弁座186に当接して閉弁時のシールをするようになっている。そして弁部170には、摺動部などで発生する粉塵の拡散を防ぐためのベローズ180が設けられている。
【0007】
そこで、こうした構成の真空比例開閉弁110では、先ず図10に示すようにピストン153が復帰バネ154によって押さえ付けられ、弁体ブロック172が弁孔185内にはまり込み、Oリング182が弁座186に当接して閉弁状態になっている。そして、これにシリンダチューブ151へ作動エアが供給されると、図11に示すようにピストン153が押し上げられる。すると、それに伴ってピストンロッド155が引き上げられ、弁体171が持ち上げられて開弁状態になる。
【0008】
このとき、図12に示す位置まで弁体171が上昇する間、弁体ブロック172と弁孔185及び弁座186とによって面積の小さい流路が形成されている。従って、弁の開け始めにおいて一気に開いてしまうことなく、弁開度を小さくしておいて流体圧力を安定させておいてから徐々に弁開度を大きくすることにより、真空引きによって真空チャンバ100内でパーティクルが巻き上がるのを防止することができる。また、弁体171の停止位置を制御すれば、弁の開度を微小量変化させる制御を行うこともできる。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−72458号公報(第2−4頁、図1−図4)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした従来の真空比例開閉弁110では、前述したような構成により安定した圧力制御を行うことでパーティクルの巻上げを抑えるようにしている。しかし、その一方で弁を大きく開けたときに流体が流れ難くい構造であり、バルブコンダクタンス(抵抗の逆数)が小さいという問題があった。すなわち、バルブコンダクタンスが小さいと、真空ポンプ120による吸引の効率が悪くなり、真空チャンバ100内が目標の真空度に到達しなくなるという問題があった。
【0011】
具体的には、図13に示すように、従来の真空比例制御弁110は、弁孔185の広い流路S1から、弁体171と弁孔185及び弁座186とで構成する流路S21及びS22を通すことにより安定した圧力制御を行っている。しかし、それでは弁体ブロック172の径が大きいため、全開状態にしたときに弁孔185や弁座186との間にできる流路面積が小さく、2次側に流れる抵抗が大きくなってバルブコンダクタンスが小さくなってしまう。
【0012】
そこでバルブコンダクタンスを大きくするには、例えば図14に示す真空比例開閉弁(弁のみ記載する)190のように、弁体190をフラット形にすればよい。しかしこれでは、一方の課題であるパーティクルの巻上げを引き起こしてしまう。すなわち弁の開け始めには、流路断面が弁孔の広い断面部分S1から弁体190と弁座186から形成される狭い流路S31を通って流体が2次側へと流れる。そのため、弁を大きく空けた場合、弁体190がフラットなため流体を妨げるものがない分バルブコンダクタンスは大きいが、弁開度が小さいときには圧力の急激な変化が短い距離の中で起こることにより流体圧力が安定せずに乱れてしまう(詳細については後述する)。
【0013】
よって本発明は、かかる課題を解決すべく、流体の圧力を安定させながらバルブコンダクタンスを大きくする真空比例開閉弁を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る真空比例開閉弁は、入力ポート側に弁孔を設けてその弁孔周りの弁座に対して弁体に設けたOリングを当接・離間させることによって弁の開閉を行うものであって、前記弁体は、前記弁孔内に挿入する挿入部と、前記Oリングが保持されたフランジ部とを有し、その挿入部と弁孔壁面との間に所定の間隔の隙間が形成されたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る真空比例開閉弁は、前記弁体の挿入部と弁孔壁面との間に形成された所定の間隔の隙間が、ほぼ全開状態にした場合に、弁体の挿入部と弁座との間にできる隙間が、弁体のフランジ部とボディの出力ポート側壁面との隙間より大きくなるように形成されたことを特徴とする。
また、本発明に係る真空比例開閉弁は、前記弁体の挿入部と弁孔壁面との間に形成された所定の間隔の隙間が、入力ポート側に接続した容器内から出力ポート側に接続した真空ポンプによって容器内の流体を真空引きする場合に、その容器内の流体圧力を安定させる弁体ストロークにて、前記弁体のフランジ部と弁座とからなる流路面積より、その隙間による流路面積が大きくなるようにしたことを特徴とする。
【0016】
よって、本発明によれば、この真空比例開閉弁の1次側に真空チャンバを、2次側に真空ポンプを接続し、真空ポンプを駆動させて真空チャンバ内のガスを真空引きするために弁開度を小さくして弁を開けた場合、挿入部と弁孔壁面およびフランジ部と弁座面との狭い空間をつくって、そこを流体が入力ポートから出力ポートへと流れるようにするため、真空引きされて真空チャンバ内から流れ出る流体の圧力が安定する。一方、弁体は、その挿入部が弁孔壁面との間に流路面積を大きくとるような隙間が形成されているため、ストロークを大きくとったときのバルブコンダクタンスも大きくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る真空比例開閉弁の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本発明に係る真空比例開閉弁も前記従来例で示したものと同様に駆動部と弁部とから構成される。しかし、その駆動部は、前述したエア圧駆動のシリンダの他にも、モータなどを使ったアクチュエータであってもよい。そして弁部では、この駆動部から出力される往復直線運動によって弁体を動作させて弁の開閉が行われるよう構成されている。図1及び図2は、そうした本発明に係る真空比例開閉弁の第1実施形態を示した弁部の拡大断面図であり、図1は閉弁状態を、図2は開弁状態を示している。
【0018】
真空比例開閉弁1は、弁部10を構成する円筒形状のボディ11が不図示の駆動部に固定されて一体になり、そのボディ11内には上方の駆動部からロッド12が挿入されている。ボディ11には、下方に入力ポート21が、側方には出力ポート22が形成され、それぞれに1次側流路または2次側流路が接続されるようになっている。ボディ11には、入力ポート21側に円筒形状の弁孔23が形成され、弁孔23からボディ11内への段部には平らな弁座24が形成されている。
【0019】
そして、この弁座24に対して当接・離間する弁体25が、駆動部から伸びたロッド12の下端に固定されている。弁体25には、その下側から碗型のバルブディスク26が取り付けられ、同時に弁座24に対して気密に当接するシール部材としてOリング27が保持されている。弁体25は、挿入部25aとフランジ部25bとからなる形状をしたものであり、前記従来例と同様に弁孔23内に挿入部25a分が入り込んでいる。しかし、本実施形態では図1に示すように、バルブディスク26の部分も含めて、挿入部25aと弁孔23を形成する壁面との間には、閉弁時でも間隔mの隙間が比較的広くあくように形成されている。
【0020】
こうした構成の弁部10を有する真空比例開閉弁1は、例えば図9に示した真空比例開閉弁110と同様に、半導体製造工程の真空圧力制御システムの一部として配管されるものであり、入力ポート21側が真空チャンバ100に、そして出力ポート22側が真空ポンプ120に接続される。従って、真空チャンバ110内を真空引きする場合には、真空ポンプ120を駆動させ、更にこの真空比例開閉弁1を図1に示すの閉弁状態から図2に示す開弁状態へと動作させる。その際、一気に弁を開けてしまったのでは、真空チャンバ110内のパーティクルを巻き上げてしまうため、先ずは弁開度を小さくし、狭い流路をつくって流体圧力を安定させる。
【0021】
そこで、本実施形態の真空比例開閉弁1では、弁の開け始めの段階では図3に示す程度に弁を開けた状態にして流体の圧力を安定させる。なお、図3は、図13及び図14と同様に弁の開閉部分を簡略化して示した拡大断面図である。
真空引きが行われると、真空ポンプ120によって吸引された真空チャンバ110内の流体は、入力ポート21側から入って弁孔23及びボディ11内を通って出力ポート22から出ていく。
【0022】
その際、弁部10には弁孔23それ自体の径寸法を流路径とする流路S1から、弁体25の挿入部25a(バルブディスク26を含む。以下同じ)と弁孔23を形成する壁面との間隔mからなる狭い流路S11、そして弁体25のフランジ部25b(バルブディスク26を含む。以下同じ)と弁座24とからなる更に狭い流路S12が形成される。従って、真空チャンバ110から真空ポンプ120に引かれた流体は、真空比例開閉弁1において1次側から2次側にかけて流路S1、流路S11及び流路S12と段階的に狭くなる流路を通って流れることになる。
【0023】
ところで、図3に記載する本実施形態の真空比例開閉弁1(タイプ1)と、従来例で挙げた図13に示す真空比例開閉弁110(タイプ2)及び図14に示す真空比例開閉弁190(タイプ3)について、バルブストロークに対する流路面積の比較を行った。図4は、そうしたバルブストロークに対する流路面積を各タイプの弁についてグラフにしたものであり、横軸にバルブストロークを縦軸に流路面積をとっている。
【0024】
この図から、タイプ2の真空比例開閉弁は、テーパ面181を有しながらも弁体171の弁体ブロック172が弁孔内にほぼ同寸法で挿入しているため、ストロークCまでは流路面積に変化がなく、それ以降の弁体ブロック172が弁孔185から抜け出たところで急激に大きくなっていることが分かる。
これに対してタイプ1,3の真空比例開閉弁1,190は、弁の開き始めから徐々に流路面積が大きくなり、タイプ3がほぼ一定の値で変化するのに比べて、タイプ1は途中のストロークBで変化が小さくなっていることが分かる。
【0025】
タイプ1に見られるこの変化は、始めのストロークBまでは、弁体25のフランジ部25bと弁座24との隙間の流路面積を示しているが、弁体25が上昇することによってその隙間が大きくなってしまったストロークB以降では、弁体25の挿入部25aと弁座24との隙間n(図2参照)の方がより流路面積が小さくなっており、そこを示しているからである。これに対して、タイプ3では、常に弁体191と弁座186との隙間における流路面積の変化が示されている。
【0026】
そして、ストロークに応じてこのように流路面積が変化するタイプ1〜3の真空比例開閉弁を比較すると、本実施形態のタイプ1に係る真空比例開閉弁1が、流体圧力を安定させたい弁開度の小さいところと(例えばストロークA)、バルブコンダクタンスを大きくしたい弁開度の大きいところとで(例えばストロークD)、ともに良い結果を得ることができた。ここで、図5及び図6は、タイプ1〜3の真空比例開閉弁をそれぞれ使用した場合の真空チャンバ内の圧力変化をグラフにして示した図であり、図5は、弁開度の小さい低真空時の圧力変化を示し、図6は弁開度を大きくした高真空時の圧力変化を示している。なお、各図において(a)はタイプ1、(b)はタイプ2、(c)はタイプ3の結果を示し、グラフに示す実線が圧力であり、一点鎖線がバルブストロークの変化を示している。
【0027】
先ず、真空チャンバ110と真空ポンプ120との間に配管された真空比例開閉弁は、真空引きの開始時には真空チャンバ110内の流体圧力が安定するように流体を少しずつ流すため、例えば図4のグラフにおけるストロークA付近で僅かだけ弁が開けられる。このとき弁体は、シールのために弁座に当接していたOリングがその弁座から僅かに離れる程度に移動し、流体はこのOリングと弁座との隙間から漏れるようにして2次側に流れて真空引きされる。
【0028】
そして、真空ポンプ120の真空引きによって真空チャンバ110内から流体が入力ポートから出力ポートへとボディ内を通って流れたところ、タイプ1〜3の真空比例開閉弁では、それぞれ図5(a)〜(c)に示す結果が得られた。すなわち、タイプ1,2の真空比例開閉弁1,110では、バルブストロークを一定にした時点で流体圧力も目標値(例えば5kPa)で安定したが、タイプ3の真空比例開閉弁では、バルブストロークが安定せず、その結果、流体圧力が不安定であった。
【0029】
このタイプ3の真空比例開閉弁190(図14参照)でバルブストロークが安定しないのは、バルブを開閉させる駆動部の調整によるバルブストロークの不安定ではなく、正確にいえばOリング192と弁座196との隙間が安定しないことを示している。すなわち、図3及び図13、図14では、分かりやすく表現するためストロークを大きくとって示しているが、実際は前述したように流体が漏れる程度の僅かな隙間である。従って、タイプ3の真空比例開閉弁190ではOリング192がオリフィスを構成し、流路S1からいきなりそのOリング192のある流路S31を通って2次側に流れ出るため、Oリング192自身が大きな抵抗を受ける。そして、ゴム材で形成されたOリング192は、流体が流れるその勢いによって変形を繰り返すため、隙間の大きさを変化させてしまい流体圧力を安定させることができなかった。
【0030】
その一方で、タイプ2の真空比例開閉弁(図13参照)は、Oリング173の手前に弁体ブロック172によって狭い流路S21が形成されているため、真空チャンバからの流体は、流路S1から流路S21を通って勢いが落ちるため、流路S22のOリング173は変形することなく、図5(b)に示すように安定した圧力となる。
同じように本実施形態に係るタイプ1の真空比例弁1(図3参照)でも、Oリング27の手前に挿入部25aによって狭い流路S11が形成されているため、真空チャンバからの流体は、流路S1から流路S11を通って勢いが落ちるため、流路S12のOリング27は変形することなく、図5(b)に示すように安定した圧力となる。
【0031】
そして、更にタイプ1とタイプ2を比較した場合、本実施形態に係るタイプ1の真空比例開閉弁1は、弁部の流路面積が図4に示すように、流路S1の面積dから流路S11による面積cと、段階的に経て流路S12の面積bにまで縮小している。これに対してタイプ2の真空比例開閉弁は、流路面積が流路S1の面積dから一気に流路S3の面積bにまで落ちてしまい、必要以上に流体の流れを妨げてしまっている。そのため、本実施形態に係るタイプ1の真空比例開閉弁1は、流体圧力を安定させるのに優れ真空チャンバ内のパーティクルの巻上げを抑えることができ、更に流体をスムーズに流すことができる。
【0032】
次に、真空チャンバ110内の流体を排出して高真空状態にするためには、弁開度を大きくして真空引きする必要がある。例えば、図4のグラフにおいてストロークDまで弁を開け、その状態で真空チャンバ内の流体を吸引する。真空チャンバ内の流体を最大限排出するには弁開度を大きくして真空ポンプによる吸引効率を良くする必要があるからである。そこで、図4に示すようにストロークDまで弁を開けた場合、タイプ1〜3の真空比例開閉弁に関してそれぞれ図6に示す結果が得られた。
【0033】
すなわち、各真空比例開閉弁をほぼ全開状態にまでしたところ、タイプ1,3では、図6(a),(c)に示すように目標値の50Paまで真空チャンバ110内の圧力を落とすことができたが、タイプ2では、図6(b)に示すように目標値に達することはなかった。
これは、図4を見て分かるように、タイプ1に示す本実施形態の真空比例開閉弁1は、面積fであってタイプ3の面積gに比べると若干小さいものの、タイプ2の真空比例開閉弁110の面積eと比べるとほぼ2倍の流路面積を確保することができた。
【0034】
すなわち、タイプ2の真空比例開閉弁110は、弁体ブロック172の径が大きいものであるため、図11に示すように弁体ブロック172と弁座186との隙間n´が全開時のときでも十分な流路面積が得られず、流体が流れにくくなってしまっている。これに対して、タイプ1の真空比例開閉弁1では、弁体25の挿入部25aが、弁孔23の壁面との間に閉弁時でも間隔mの隙間があくように形成されているので、開弁時には図2に示すように挿入部25aと弁座24との隙間nが広くとられている。
【0035】
具体的には、弁体25の挿入部25aを径を小さくして閉弁時にその挿入部25aと弁孔23の壁面との隙間を間隔mとしたことにより、全開時にでも従来は狭かった隙間n´を、本実施形態では弁体25のフランジ部25bとボディ11の出力ポート側壁面11aとの隙間n1よりも隙間nの方が広くなるように構成されている。そのため、流体が流れが良く、真空チャンバ内を目標の50Paにまでするのに十分な弁開度、すなわちバルブコンダクタンスを得ることができた。
【0036】
従って、流体の圧力制御とバルブコンダクタンスの両面からみてみると、タイプ2の真空比例開閉弁110は、流体の圧力制御は比較的良いものの、ストロークを大きくとっても流路面積が十分でないためバルブコンダクタンスが小さいものであった。そして、逆にタイプ3の真空比例開閉弁190は、バルブコンダクタンスは大きいものの、流体の圧力制御に劣っているため真空チャンバ内のパーティクルを巻き上げてしまう欠点があった。そして、こうした従来の真空比例開閉弁に対して本実施形態に置けるタイプ1の真空比例開閉弁1は、流体の圧力制御に優れるとともに、ストロークを大きくとったときのバルブコンダクタンスも大きくすることができた。従って、真空チャンバ内でパーティクルの巻上げを防止するとともに、その真空チャンバ内のガスを効率よく真空引きすることができるようになった。
【0037】
次に、真空比例開閉弁の他の実施形態について説明する。図7及び図8は、真空比例開閉弁の実施形態を示した弁部の拡大断面図であり、ともに閉弁時の状態を示している。なお、前記実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。すなわち、真空比例開閉弁2,3が前記実施形態と異なる点は、弁体25の下側から固定された碗型のバルブディスク31,32である。ともに図7及び図8に示す真空比例開閉弁とも、弁孔23の壁面に沿って湾曲している。
【0038】
ストロークを小さくした場合、弁部の流路面積が挿入部と弁孔との流路から段階的にフランジ部と弁座面との流路にまで縮小しているので、流体圧力を安定させるのに優れ、真空チャンバ内のパーティクルの巻上げを抑えることができ、しかも曲面によって流体がスムーズに流れるようになっている。
一方、ストロークを大きくとれば、挿入部と弁孔や弁座面との距離を大きくとってバルブコンダクタンスを大きくすることができた。
【0039】
なお、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、入力ポート側に弁孔を設けてその弁孔周りの弁座に対して弁体に設けたOリングを当接・離間させることによって弁の開閉を行うものであって、前記弁体は、前記弁孔内に挿入する挿入部と、前記Oリングが保持されたフランジ部とを有し、その挿入部と弁孔壁面との間に所定の間隔の隙間を形成する構成としたので、流体の圧力を安定させながらバルブコンダクタンスを大きくする真空比例開閉弁を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空比例開閉弁の第1実施形態を示した弁部(閉弁状態)の拡大断面図である。
【図2】真空比例開閉弁の第1実施形態を示した弁部(開弁状態)の拡大断面図である。
【図3】第1実施形態の真空比例開閉弁(タイプ1)について弁の開閉部分を簡略化して示した拡大断面図である。
【図4】バルブストロークに対する流路面積の関係を各タイプの弁についてグラフにして示した図である。
【図5】タイプ1〜3の真空比例開閉弁をそれぞれ使用した場合の真空チャンバ内の圧力変化(低真空時)をグラフにして示した図である。
【図6】タイプ1〜3の真空比例開閉弁をそれぞれ使用した場合の真空チャンバ内の圧力変化(高真空時)をグラフにして示した図である。
【図7】真空比例開閉弁の他の実施形態を示した弁部の拡大断面図である。
【図8】真空比例開閉弁の他の実施形態を示した弁部の拡大断面図である。
【図9】半導体製造工程の真空圧力制御システムを示した図である。
【図10】真空比例開閉弁を示した閉弁状態の断面図である。
【図11】真空比例開閉弁を示した開弁状態の断面図である。
【図12】弁部を構成する弁構造を示した拡大断面図である。
【図13】タイプ2の真空比例開閉弁の弁の開閉部分を簡略化して示した拡大断面図である。
【図14】タイプ3の真空比例開閉弁の弁の開閉部分を簡略化して示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 真空比例開閉弁
10 弁部
11 ボディ
21 入力ポート
22 出力ポート
23 弁孔
24 弁座
25 弁体
25a 挿入部
25b フランジ部
26 バルブディスク
27 Oリング
Claims (3)
- 入力ポート側に弁孔を設けてその弁孔周りの弁座に対して弁体に設けたOリングを当接・離間させることによって弁の開閉を行う真空比例開閉弁において、
前記弁体は、前記弁孔内に挿入する挿入部と、前記Oリングが保持されたフランジ部とを有し、その挿入部と弁孔壁面との間に所定の間隔の隙間が形成されたことを特徴とする真空比例開閉弁。 - 請求項1に記載する真空比例開閉弁において、
前記弁体の挿入部と弁孔壁面との間に形成された所定の間隔の隙間は、ほぼ全開状態にした場合に、弁体の挿入部と弁座との間にできる隙間が、弁体のフランジ部とボディの出力ポート側壁面との隙間より大きくなるように形成されたことを特徴とする真空比例開閉弁。 - 請求項1又は請求項2に記載する真空比例開閉弁において、
前記弁体の挿入部と弁孔壁面との間に形成された所定の間隔の隙間は、入力ポート側に接続した容器内から出力ポート側に接続した真空ポンプによって容器内の流体を真空引きする場合に、その容器内の流体圧力を安定させる弁体ストロークにて、前記弁体のフランジ部と弁座とからなる流路面積より、その隙間による流路面積が大きくなるようにしたことを特徴とする真空比例開閉弁。
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