JP2004351850A - 型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】射出圧力の異常時に型締力を減少させることにより、発生したバリで金型を塑性変形させることを防止でき、また、その結果、バリの発生を抑制することができる型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置を提供する。
【解決手段】金型に型内圧力センサ30を設けるとともに、射出圧力の異常時における型内圧力値をメモリ41に設定する。そして、型内圧力センサ30によって型内圧力を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定型内圧力値以上に達すると、型を所定量だけ開いて型締力を減少させる。
【選択図】 図1
【解決手段】金型に型内圧力センサ30を設けるとともに、射出圧力の異常時における型内圧力値をメモリ41に設定する。そして、型内圧力センサ30によって型内圧力を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定型内圧力値以上に達すると、型を所定量だけ開いて型締力を減少させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型保護のために好適に実施することができる型締制御方法、及びその方法に用いられる型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂製品の射出成形は、樹脂の可塑化、充填、保圧、冷却という工程で行われる。ところで、従来から、この種の射出成形においては、射出圧が何らかの原因(例えば周辺温度の変化、材料のバラツキ、樹脂の充填量の変動等)により異常圧力状態になっても、型締力はそのまま維持されていた。そのため、金型キャビティ内の樹脂が冷却して体積が収縮すると、型締力が金型の合わせ面に均一に作用せず、金型のエッジ部に発生したバリにのみ作用し、金型が塑性変形していた。更に、繰り返し型締力を作用させることにより、金型の塑性変形が促進し、バリの成長を招いていた。
【0003】
そこで、このような問題を解決するため、従来から種々の発明が提案されている。例えば、特開2001−287252号公報(特許文献1)には、射出ノズルに圧力センサを設け、射出圧力の変化に応じて型締力を必要な値に制御する構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−287252号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1記載の発明は、成形サイクル中における通常の射出圧力の変化に応じて型締力を制御するものであって、射出圧力の異常時に型締力を制御するものではない。さらに、型締力を多段階に増加制御するみのである。従って、射出圧力の異常時に発生したバリによる金型の塑性変形を防止できない。
【0006】
本発明の目的は、射出圧力の異常時に、型締力を減少させることにより、発生したバリで金型を塑性変形させることを防止し、その結果、バリの成長を抑制することができるようにした型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る型締制御方法は、固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締めを行う型締機構を備えた型締装置の型締制御方法であって、型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、第1型締力によって金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行した場合に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることを特徴とする。
【0008】
具体的には、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定値以上に達した場合に、前記金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行したと認定して、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させる。なお、「型締力の減少」とは、型締力を所定値に減少させる場合の他に、型締力を0にする場合も含まれる。従って、「第2型締力」は、所定値である場合と0となる場合がある。
【0009】
上記の如く、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は金型の変位量を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定値以上に達すると、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることにより、発生したバリに型締力が作用しないため、金型の塑性変形が防止される。この結果、バリの発生を防止することができる。
【0010】
また、本発明に係る型締制御方法では、型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行ってもよく、また、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行ってもよく、また、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行ってもよい。
【0011】
また、本発明に係る型締制御方法は、型開き量や金型変位量を検出するセンサを用いずに、型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、1成形サイクルのたび毎に、若しくは、複数成形サイクルのたび毎に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を可動金型に作用させる場合もある。また、型締力減少動作のタイミングを計測するタイマを設け、このタイマからの信号に応じて、保圧時間完了時、若しくは、射出開始時から保圧時間完了時までの間の任意の時間に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を可動金型に作用させるようにしてもよい。
【0012】
また、本発明に係る型締装置は、固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させて型締めを行う型締機構を備えた型締装置であって、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出する検出手段と、予め設定された、射出圧力の異常時における型開き量又は金型変位量を記憶する記憶手段と、前記検出手段によって検出された検出値が前記記憶手段に記憶されている設定値以上になった場合に、前記第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させるように前記型締機構を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る型締装置では、型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行ってもよく、また、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行ってもよく、また、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行ってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の原理について説明し、次いで、具体的な実施の形態について説明する。本発明は、本発明者等がバリ発生のメカニズムを鋭意研究した結果得られたものである。即ち、射出圧力が異常状態になったとき、そのまま型締力を維持しておくと、発生したバリにのみ型締力が作用して金型が塑性変形してしまう。そこで、バリの発生する状況になったときに、型締力を減少させることにより、金型の塑性変形を防止し、その結果、バリの成長を防止することができることを見出したものである。
【0015】
なお、本明細書においては、「射出圧力の異常時」とは、射出圧力が何らかの原因で上昇し、その異常射出圧力により、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行する場合を意味する。ここで、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合を、バリの発生する状況から見れば、通常は厚みが1/100mm程度以上のバリが発生する状況に相当する。従って、以下に述べる実施の形態1〜5では、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合を、厚みが1/100mm以上のバリが発生する状況に相当するものとして説明することにする。但し、本発明は、バリの発生する状況から見れば、必ずしも厚みが1/100mm以上のバリが発生する状況に限定されるものではなく、厚みが1/100mm以下のバリが発生する状況であっても、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合は、そのような場合も含まれる。なお、「塑性変形領域」とは、1回の圧力により塑性変形する場合のみならず、複数回の弾性変形の繰り返しにより生じた金型の塑性変形も含まれる。
【0016】
先ず、バリ発生のメカニズムについて説明する。
バリの発生は、(1)射出圧力が高く、型締力が弱い場合、(2)金型の剛性及び型締機構の剛性が十分でない場合、の2つの要因がある。
【0017】
上記(1)の場合とは、通常の成形サイクル運転中においては、射出圧力P(kg/cm2)、成形面積S(cm2)とすると、型締力は、型締力>射出圧力P×成形面積Sに設定されているが、何らかの理由により、射出圧力が異常状態、すなわち、異常射出圧力が発生すると、型締力<射出圧力P×成形面積Sとなってしまう。このとき、型開が起こり、バリが発生する。なお、射出圧力が異常になる原因としては、ゲート詰まりが発生した場合に充填速度を守るために充填圧が上昇する場合、金型、加熱筒温度等の温度が下降した場合に充填速度を守るために充填圧が上昇する場合、さらには材料の混合及び乾燥状態の変動による充填圧力の変動等が考えられる。
【0018】
上記(2)の場合とは、金型の剛性及び型締機構の剛性が十分でないと、射出圧力に負けて金型が撓んだり、あるいは成形機型盤が金型を介して射出圧力に負けて金型及び型盤が撓む。この場合にバリが発生する。
【0019】
そこで、上記(1)の場合には型開変位量を検出し、上記(2)の場合は金型の弾性変形を検出し、検出値が予め定めた設定値以上になったとき、型締力を減少することにより、発生したバリで金型が塑性変形することを防止するものである。以下に、本発明を各実施の形態に基づいて説明する。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、バリの発生要因が上記(1)の場合、すなわち、何らかの原因で射出圧力が型締力より大きくなったことに起因してバリが発生する場合において、金型内圧力を検出し、検出された圧力が予め設定された設定圧力以上になったときに型締力を減少させるものである。以下、図面に基づいて、実施の形態1の具体的内容を説明する。
【0021】
図1は本発明に係る型締装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図であり、図2は型締装置の一部を拡大した斜視図である。本実施の形態1に係る射出成形機1は、インラインスリクュ式射出装置2と、油圧トグル式型締装置3と、制御装置4とから構成されている。
【0022】
射出装置2には、スクリュ5が加熱筒6の内周面に沿って、油圧モータ(図示せず)により回転駆動され、且つ、射出シリンダ7により前後進が自在にできるように配設されている。スクリュ5の回転に伴なって、ホッパ8内に供給された樹脂ペレットはスクリュ5の前方へ送られ、この間に加熱筒6の外周面に取付けられているヒータ(図示せず)による加熱を受けると共に、スクリュ5の回転による混練作用を受けることにより樹脂ペレットが溶融する構成となっている。
【0023】
スクリュ5の前方へ送られた溶融樹脂の量が、予め設定された量に達した時点で油圧モータの回転駆動を停止すると共に、射出シリンダ7を駆動してスクリュ5を前進させることにより、スクリュ5前方に貯えられた溶融樹脂は、ノズル9を経由して金型装置の金型キャビティ内へ射出される。
【0024】
一方、型締装置3は、型締状態中において所定の型締力(以下、第1型締力と称する。)を金型に作用させるとともに、後述するように型内圧力が設定圧力に達すると、第1型締力から設定量だけ減少した型締力(以下、第2型締力と称する。)を金型に作用させる。第2型締力は、0以外の所定値(以下の説明においては単に所定値と称する。)であってもよく、また、0であってもよい。なお、本実施の形態1では、第1型締力は0とする。また、後述する実施の形態2〜8においても、第1型締力は0とする。
【0025】
型締装置3は、本実施の形態1では油圧トグル式型締装置が用いられており、固定金型10を支持する固定盤11に対し、タイバー12を介して可動金型13を支持する可動盤14を移動自在に設けると共に、金型の開閉および型締めを行う型締め手段としてトグル式型締機構15をエンドプレート16を介して可動盤14に対して取付け、前記トグル式型締機構15を駆動するための型締用油圧シリンダ17が設けられている。油圧シリンダ17内にはピストン18及びロッド19が移動自在に設けられているとともに、ピストン18によって区画され、型閉・型締用油室17aと型開用油室17bが形成されている。そして、ロッド19の先端は、トグル式型締機構15の中央リンクプレート15aに固着されている。この中央リンクプレート15aには、図2に明らかに示すようにラック20が固着されている。このラック20に噛合うピニオン21の回転軸21aには、ロータリーエンコーダ22が装着されており、ラック20の直線移動量に対応するピニオン21の回転量を検出することができるようになっている。そして、ロータリーエンコーダ22によって検出されたラック20の直線移動量(油圧シリンダ17のストローク、つまり、ロッド19の移動量に相当)は、制御装置4に与えられる。なお、ピニオン21及びロータリーエンコーダ22は、支持板23に取付けられており、この支持板23はエンドプレート16に固着されている。
【0026】
前記油圧シリンダ17は、油圧回路25により駆動されている。油圧回路25は、油圧ポンプ26と、3位置電磁切換弁27と、流量制御弁28a,28bと、流量制御弁28a,28bをバイパスするバイパス管路に設けられ逆止弁29a,29bとを有する。3位置電磁切換弁27は、ソレノイドA,Bを有しており、制御装置4から出力される信号がソレノイドA,Bに与えられることによって開閉が制御されるようになっている。即ち、ソレノイドAがONで、かつ、ソレノイドBがOFFのときには、3位置電磁切換弁27は第1位置aを採り、油圧ポンプ26からの油を油圧シリンダ17の型閉・型締用油室17aに供給するとともに、型開用油室17bの油をタンクに排出する。また、3位置電磁切換弁27は、ソレノイドAがOFFで、かつ、ソレノイドBがONのときには第2位置bを採り、油圧ポンプ26からの油を油圧シリンダ17の型開用油室17bに供給するとともに、型閉・型締用油室17aの油をタンクに排出する。そして、ソレノイドA,BがOFFのときには、3位置電磁切換弁27は中立位置nを採る。なお、図1において、100はタンクである。
【0027】
金型装置は、固定金型10と可動金型13とからなり、固定金型10は固定側型板10aと固定側取付板10bとから構成され、可動金型13は可動側型板13aと可動側取付板13bとから構成されている。そして、金型には、図3に示すように、型内圧力を検出する圧力センサ30が設けられている。この圧力センサ30によって検出された検出信号は、アンプ31によって増幅されて制御装置4に与えられる。
【0028】
制御装置4は、予め定めた型内圧力の異常圧力値を入力するキーボード等の入力手段40と、入力された設定異常圧力値を記憶するメモリ41と、CPU42と、CRT等の表示手段43とから構成されている。
【0029】
次いで、上記構成の型締装置の金型保護に関連する動作について説明する。
先ず、通常運転に先立って、型内圧力の異常圧力値の設定を行う。具体的には、通常の運転条件で複数サイクル運転を行い、型内圧力をモニターする。そして、通常状態における型内圧力の最大値A1を求める。そして、最大値A1のα%増加した値A2を異常圧力値と設定し、この値A2を入力手段40によって設定入力する。これにより、メモリ41に設定異常圧力値A2が記憶される。ここで、異常圧力値A2とは、異常圧力値A2に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの型内圧力に対応するものである。α%は1〜50%の範囲内の何れかの値であり、好ましくは、2〜5%の範囲内の何れかの値である。
【0030】
次いで、異常圧力値A2の設定が行われた後、通常の成形サイクル運転が行われる。このとき、図4に示す処理により金型の保護が図られている。即ち、先ず、型閉工程が行われ(ステップS1)、次いで、型締状態(第1型締力が金型に作用している状態)中において樹脂の充填が開始される(ステップS2)と、圧力センサ30によって型内圧力が検出される(ステップS3)。そして、型内圧力が検出される毎に、CPU42は、メモリ41に記憶されている設定異常圧力値A2と検出値とを比較し、検出値が異常圧力値A2以上か否かを判定する(ステップS4)。検出値が異常圧力値A2未満であるときは、通常運転が続行される。即ち、冷却工程(ステップS6)、型開工程(ステップS7)、成形品の突出工程(ステップS8)が行われて1成形サイクルが終了し、その後、再び型閉工程(ステップS1)に移って、次の成形サイクルが実行される。
【0031】
このようにして成形サイクル運転継続中の、或る成形サイクルにおいて、圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、許容範囲を超えるバリが発生したと判断されて、処理はステップS4からステップS5に移り、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を金型に作用させるべく、型締力減少動作が実行される。なお、トグル式型締機機構を使用する本実施の形態1では、第2型締力を0(具体的にはタイバー12の伸び量を0)とする。
【0032】
ここで、トグル式型締機構は、てこの原理を利用した型締機構であって、油圧シリンダ17によってタイバー12が伸ばされ、その弾性復元力により型締力を発生するものである。そして、タイバーの伸び量は、例えば型締力150トンの成形機では0.5mm、型締力100トンの成形機では0.4mmである。このタイバーの伸び量を油圧シリンダ17の移動量に換算すると、型締力150トンの成形機では10〜15mmに相当し、型締力100トンの成形機では8〜12mmに相当する。従って、型締力を0、即ち、タイバー12の伸び量を0とするためには、タイバーの伸び量に相当する油圧シリンダ17の移動量をロータリーエンコーダ22で計測し、その計測値だけ後退させればよい。
【0033】
そこで、CPU42は、3位置電磁切換弁27のソレノイドAをOFF、かつ、ソレノイドBをONとし、3位置電磁切換弁27を第2位置bに切換え、油圧シリンダ17のロッド19を後退させる。そして、ロッド19が、ロータリーエンコーダ22で計測されたタイバーの伸び量に相当する油圧シリンダ17の移動量だけ後退したとき、CPU42は3位置電磁切換弁27のソレノイドA,BをOFFとする。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、型締力が0になる。そして、型締力が0となることにより、金型のエッジに発生したバリに過大な型締力が作用することが防止され、この結果、金型が塑性変形することが防止できることになる。
【0034】
なお、成形サイクル運転は停止することなく、次のサイクルに継続していく。そして、後続の成形サイクル運転中において、再び、圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、その度毎に上記と同様な動作によって、第1型締力を減少させ第2型締力を0とする。こうして、型締力を0とすることにより、金型が塑性変形することを防止できることになる。これによりバリの成長が抑制される。
【0035】
なお、参考までに述べると、型締力を多段階で制御する従来例は存在している。しかし、いずれの従来例も型締力を増加する方向に多段階制御する構成であり、型締力の増加によってバリを防止するものである。この方式は金型を大きく変形させることになって、バリを増進させることになっていた。本発明のように型締力を減少するように制御する技術思想は、従来全く存在していないことを付言しておく。
【0036】
(実施の形態2)
図5は実施の形態2に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態1では油圧トグル式型締装置3が用いられたけれども、本実施の形態2では、電動トグル式型締装置3Aが用いられる。即ち、トグル式型締機構15を駆動するための型締用サーボモータ50の出力軸がボールネジ51として構成されており、このボールネジ51に螺合するボールナット52がトグル式型締機構15の中央リンクプレート15aに連結されている。なお、サーボモータ50はサーボモータ用コントローラ53によって正転・逆転が制御されている。そして、サーボモータ50の回転力が、ボールネジ51の回転力として伝達され、次いで、ボールナット52を介して直線運動に変換されて、トグル式型締機構15を駆動するように構成されている。なお、サーボモータ50の正転が型締に対応し、サーボモータ50の逆転が型開に対応する。
【0037】
本実施の形態2における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態1と同様である。但し、ステップS5の型締力減少の制御動作が異なる。つまり、第2型締力を0、即ち、タイバー12の伸び量を0とするために、本実施の形態2ではタイバー12の伸び量に相当するボールナット52の移動量をロータリーエンコーダ22で計測し、その計測値だけ後退させるように制御する。
【0038】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42はコントローラ53にサーボモータ50を逆転方向に駆動する指令信号を与える。これにより、コントローラ53はサーボモータ50を逆転方向に駆動する。これにより、ボールナット52が後退する。そして、ロータリーエンコーダ22で計測されたタイバーの伸び量に相当するボールナット52の移動量だけ後退したとき、CPU42はモータ停止指令信号をコントローラ53に与え、この結果、サーボモータ50は回転を停止する。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、第2型締力が0になる。このように、電動トグル式型締装置3Aを用いた場合にも、第2型締力を0とすることにより、金型が大きく塑性変形することを防止し、これによりバリの成長を抑制することが可能となる。
【0039】
(実施の形態3)
図6は実施の形態3に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態1では油圧トグル式型締装置が用いられたけれども、本実施の形態3では、油圧直圧式型締装置が用いられる。この油圧直圧式型締装置3Bでは、油圧シリンダ17のロッド19の先端部が可動盤14に固着されており、油圧シリンダ17の出力そのものが型締力(第1型締力)を発生させている。また、油圧直圧式型締装置3Bにおける油圧回路25Aは、実施の形態1の油圧回路25の構成に加えて、流量制御弁28aと油圧シリンダ17とを接続する接続管路の途中で分岐した分岐管路上に、2位置電磁切換弁60と、リリーフ弁61とが設けられている。2位置電磁切換弁60は、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61とを遮断する第1位置aと、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61を連通する第2位置bとに切り換え可能となっている。なお、リリーフ弁61のリリーフ圧は、後述するように、所定の型締力(第2型締力)を付与できるような圧力に設定されている。
【0040】
本実施の形態3における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態1と同様である。但し、ステップ5の型締力減少の制御動作が異なる。
【0041】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42は電磁切換弁27を中立位置nに切換える。これにより、油圧シリンダ17の型閉・型締用油室17aは、タンク100と連通状態となり、減圧される。そして、第2位置bに切り換えることにより、ロッド19が所定距離(1/100〜1/10mm程度)後退し、可動金型13に作用する第2型締力が0となる。こうして、本実施の形態3においてもまた、型締力を0とすることにより、金型のエッジに発生したバリに過大な型締力が作用することが防止され、この結果、金型が大きく塑性変形することが防止できることになる。なお、電磁切換弁27が第2位置bにあってロッド19が後退しているときに、ロータリーエンコダ22からの出力によってロッド19の後退位置を検出して、所定の後退位置になったときに電磁切換弁27を中立位置nに切換えること(いわゆるロッド19の移動量に基づく位置制御)により、第2型締力を所定値に設定にすることが可能となる。
【0042】
なお、電磁切換弁27を第1位置aにしておいて、電磁切換弁60を用いて第2型締力を所定値に減少させるようにしてもよい。具体的には、CPU42は電磁切換弁60を第1位置aから第2位置bに切換えて、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61とを連通状態にさせる。これにより、型閉・型締用油室17a内に供給される作動油の圧力がリリーフ弁61の設定圧力となるため、ロッド19が後退する。これにより、可動金型13に作用する型締力(第2型締力)が所定値となる。
【0043】
(実施の形態4)
図7は実施の形態4に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態2では電動トグル式型締装置3Aが用いられたけれども、本実施の形態2では電動直圧式型締装置3Cが用いられる。この電動直圧式型締装置3Cでは、型締用サーボモータ50の出力軸がボールネジ51として構成されており、このボールネジ51に螺合するボールナット52が連結部材70を介して可動盤14に連結されている。また、ラック20はボールナット52に固着されている。なお、サーボモータ50はサーボモータ用コントローラ53によって正転・逆転が制御されている。そして、サーボモータ50の回転力が、ボールネジ51の回転力として伝達され、次いで、及びボールナット52を介して直線運動に変換されて、可動盤14を駆動するように構成されている。つまり、サーボモータ50の回転出力トルク制御そのものが型締力を発生させるものである。
【0044】
本実施の形態4における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態2と同様である。但し、ステップ5の型締力減少の制御動作が異なる。
【0045】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42はコントローラ53にサーボモータ50を逆転方向に駆動する指令信号を与える。これにより、コントローラ53はサーボモータ50を逆転方向に駆動する。これにより、ボールナット52が後退する。そして、ロータリーエンコーダ22で計測されたボールナット52の移動量だけ後退したとき、CPU42はモータ停止指令信号をコントローラ53に与え、この結果、サーボモータ50は回転を停止する。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、第1型締力が所定量減少されて、第2型締力が0となる。このように、電動直圧式型締装置3Cを用いた場合にも、第2型締力を0とすることにより、金型が大きく塑性変形することを防止し、これによりバリの成長を抑制することが可能となる。なお、第2型締力を所定値に減少させる場合は、ロータリーエンコーダ22の出力に応じたサーボモータ50の出力制御を行えばよい。
【0046】
(実施の形態5)
上記実施の形態1では型内圧力を圧力センサ30で直接検出するようにしたけれども、本実施の形態5では圧力センサ30に代えて、射出装置2側で樹脂圧力を検出するセンサを設けて、型内圧力を間接的に検出するように構成されている。なお、実施の形態5は、圧力センサ80A以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0047】
具体的には、図8に示すように、ノズル9に樹脂圧力を検出する圧力センサ80Aが設けられている。この圧力センサ80Aからの検出信号は、制御装置4に与えられる。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により第1型締力を減少させ第2型締力を0とすることにより、金型の保護が図られる。本実施の形態5では、異常射出圧力としての設定値は、正常射出圧力値に対してα%増しの値とされており、異常射出圧力の設定値に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの射出圧力に対応するものである。
【0048】
なお、電動式射出装置を用いた場合は、上記と同様にノズル9に圧力センサ80Aを設けて樹脂圧力を直接検出してもよく、また、図9に示すように、射出用ボールネジ81とスリクュ6との間にロードセル80Bを設けて、ボールネジ81の回転によって前進・進退する射出アクチュエータ84の力Pを換算して樹脂圧力を検出するようにしてもよい。なお、図9において、85は射出用モータ、86はスリクュ回転駆動用モータ、87a,87bはベルト、88a,88b,88c,88dはプーリである。また、ロードセル80Bを用いて樹脂圧力を直接検出する構成は、油圧式射出装置にも適用できる。
【0049】
上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0050】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0051】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0052】
(実施の形態6)
本実施の形態6では、型内圧力センサ30に代えて、タイバー12にタイバー伸びを検出するタイバー伸びセンサ90を設け、タイバー12の伸び量が異常値となったときに、型締力を減少するように構成されている。射出圧力が異常に大きくなると、タイバー12の伸び量も大きく増加する。従って、タイバー12の伸び量が大きく増加したときに、型締力を減少することにより、バリ発生の成長を抑制できる。なお、実施の形態6は、タイバー伸びセンサ90以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0053】
具体的には、図10に示すように、タイバー12にリング状のタイバー伸びセンサ90を装着し、タイバー伸びの検出信号を制御装置4に与える。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とすることにより、金型の保護が図られている。本実施の形態6では、異常タイバー伸びとしての設定値は、正常タイバー伸びに対してα%増しの値とされており、タイバー伸びの設定値に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときのタイバー伸びに対応するものである。
【0054】
上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0055】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0056】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0057】
(実施の形態7)
本実施の形態7では、バリの発生要因が上記(2)の場合、すなわち、金型の剛性が低く、射出工程中に射出圧力に負けて金型が弾性変形してバリが発生する場合において、金型の変位量を検出手段で検出し、変位量が予め設定された設定変位量以上に達した時に型締力を減少させるものである。なお、本実施の形態7は、金型の変位量検出手段以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0058】
具体的には、図11に示すように、この金型には、金型の変位量を検出する検出手段としてのレーザセンサ95が設けられている。即ち、レーザセンサ95が可動側取付板13bに設けられており、レーザセンサ95からのレーザ光が可動側型板13aの反射部材96に照射され、その反射光がレーザセンサ95に受光されることにより、可動側取付板13bと可動側型板13aとの距離を測定し、これにより金型の変形量が検出され得る。なぜなら、射出圧力により可動側型板13aが撓むと、可動側取付板13bと可動側型板13aとの距離が変化するので、レーザセンサ95により当該距離を検出すれば、可動側型板13aの変位量Eが検出されることになるからである。そして、レーザセンサ95からの検出信号は制御装置4に与えられる。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができ、金型の保護が図られる。本実施の形態7では、異常変位量としての設定値は、正常変位量に対して1/100mm増した値とされており、変位量の設定値に達すればバリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの金型の変位量に対応するものである。
【0059】
上記の例では、金型の変形量をレーザセンサ95により検出したけれども、可動金型に歪み及び変位量測定センサを設けて金型の変位量を検出するようにしてもよい。
【0060】
また、上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0061】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0062】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0063】
(実施の形態8)
上記実施の形態1〜7では、射出圧の異常状態を各種センサを用いて検出し、射出圧の異常発生の場合に、型締力を減少するようにしたけれども、本実施の形態5では、上記の各種センサを用いずに、型締状態中において所定の第1型締力を金型に作用させるとともに、1成形サイクルのたび毎に、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせるように構成されている。なお、型締力減少のタイミングは、射出制御用として射出成形機に本来的に備わっている保圧時間終了時を時間管理するタイマT(図示せず)を用いて、保圧時間終了時に行うように構成されている。以下に、図12を参照して説明する。
【0064】
成形サイクルとして型閉工程(ステップN1)が行われ、次いで、型締状態(第1型締力が金型に作用している状態)中において樹脂の充填が開始されると、その充填開始のタイミングでタイマTが作動する(ステップN2)。そして、充填・保圧工程が行われ、タイマTからの信号により保圧時間終了時が告知されると(ステップN3)、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力(第2型締力は0)を金型に作用させるべく、型締力を減少させる(ステップN4)。次いで、通常運転が続行される。即ち、冷却工程(ステップN5)、型開工程(ステップN6)、成形品の突出工程(ステップN7)が行われて1成形サイクルが終了し、その後、再び型閉工程(ステップN1)に移って、次の成形サイクルが実行される。そして、このような成形サイクルのたび毎に毎回、上記と同様の方法により第1型締力を減少させ第2型締力を0とする。
【0065】
なお、上記の例では射出成形機に本来的に備わっているタイマを用いて、保圧時間終了後に型締力を減少させたけれども、別個のタイマを設けて射出開始時から保圧時間完了時までの間の任意の時間に、型締力を0に減少させるようにしてもよい。
【0066】
また、成形サイクルの回数をカンウトするカウンタを設け、複数サイクル毎に型締力を0に減少させるようにしてもよい。
【0067】
更に、設定時刻の異なる複数のタイマを別途設け、各タイマの設定時刻毎に型締力を減少させるとともに、その際の減少量をタイマの設定時刻が大きくなるに従って小さくして、型締力を多段階でかつ漸次減少させるようにしてもよい。例えば、4個の第1〜第4タイマを備える場合を想定すると、第1〜第4タイマの設定時刻が、第1タイマ、第2タイマ、第3タイマ、第4タイマの順に大きい場合に、第1タイマの設定時刻に型締力を50%減少させ、第2タイマの設定時刻に型締力をさらに25%減少させ、第3タイマの設定時刻に型締力をさらに15%減少させ、第4タイマのの設定時刻に型締力をさらに10%減少させるような場合が該当する。
【0068】
(その他の事項)
(1)上記実施の形態1〜8では、型締力を0まで減少させた(即ち、第2型締力を0にした)けれども、所定値まで減少させる(即ち、第2型締力を所定値とする)ようにしてもよい。
(2)上記実施の形態では、射出装置としてはインラインスリクュ式射出装置が用いられたけれども、プランジャ式射出装置を用いてもよく、また、スリクュプリプラ式射出装置を用いもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、射出圧力の異常時に型締力を減少させることにより、発生したバリで金型を塑性変形させることを防止できる。また、その結果、バリの成長を抑制することができる。従って、本発明は、工業的に極めて大きな価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る型締装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図である。型締装置の一部を拡大した斜視図である。実施の形態1に係る金型保護装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図である。
【図2】図1の一部を拡大した斜視図である。
【図3】実施の形態1の射出成形機に備えられた型内圧力を検出する圧力センサ30を示す図である。
【図4】実施の形態1における金型保護の処理を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図6】実施の形態3に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図7】実施の形態4に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図8】実施の形態5における圧力センサ80Aを示す図である。
【図9】実施の形態5におけるロードセル80Bを示す図である。
【図10】実施の形態6におけるタイバー伸びセンサ90を示す図である。
【図11】実施の形態7におけるレーザセンサ95を示す図である。
【図12】実施の形態7における金型保護の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:射出成形機 2:射出装置
3:油圧トグル式型締装置 3A:電動トグル式型締装置
3B:油圧直圧式型締装置 3C:電動直圧式型締装置
4:制御装置 5:スクリュ
6:加熱筒 10:固定金型
11:固定盤 12:タイバー
13:可動金型 14:可動盤
15:型締機構 17:油圧シリンダ
22:ロータリーエンコーダ 30:型内圧力センサ
41:メモリ 42:CPU
50:サーボモータ 61:リリーフ弁
80A:圧力センサ 80B:ロードセル
90:タイバー伸びセンサ 95:レーザセンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型保護のために好適に実施することができる型締制御方法、及びその方法に用いられる型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂製品の射出成形は、樹脂の可塑化、充填、保圧、冷却という工程で行われる。ところで、従来から、この種の射出成形においては、射出圧が何らかの原因(例えば周辺温度の変化、材料のバラツキ、樹脂の充填量の変動等)により異常圧力状態になっても、型締力はそのまま維持されていた。そのため、金型キャビティ内の樹脂が冷却して体積が収縮すると、型締力が金型の合わせ面に均一に作用せず、金型のエッジ部に発生したバリにのみ作用し、金型が塑性変形していた。更に、繰り返し型締力を作用させることにより、金型の塑性変形が促進し、バリの成長を招いていた。
【0003】
そこで、このような問題を解決するため、従来から種々の発明が提案されている。例えば、特開2001−287252号公報(特許文献1)には、射出ノズルに圧力センサを設け、射出圧力の変化に応じて型締力を必要な値に制御する構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−287252号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1記載の発明は、成形サイクル中における通常の射出圧力の変化に応じて型締力を制御するものであって、射出圧力の異常時に型締力を制御するものではない。さらに、型締力を多段階に増加制御するみのである。従って、射出圧力の異常時に発生したバリによる金型の塑性変形を防止できない。
【0006】
本発明の目的は、射出圧力の異常時に、型締力を減少させることにより、発生したバリで金型を塑性変形させることを防止し、その結果、バリの成長を抑制することができるようにした型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る型締制御方法は、固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締めを行う型締機構を備えた型締装置の型締制御方法であって、型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、第1型締力によって金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行した場合に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることを特徴とする。
【0008】
具体的には、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定値以上に達した場合に、前記金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行したと認定して、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させる。なお、「型締力の減少」とは、型締力を所定値に減少させる場合の他に、型締力を0にする場合も含まれる。従って、「第2型締力」は、所定値である場合と0となる場合がある。
【0009】
上記の如く、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は金型の変位量を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定値以上に達すると、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることにより、発生したバリに型締力が作用しないため、金型の塑性変形が防止される。この結果、バリの発生を防止することができる。
【0010】
また、本発明に係る型締制御方法では、型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行ってもよく、また、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行ってもよく、また、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行ってもよい。
【0011】
また、本発明に係る型締制御方法は、型開き量や金型変位量を検出するセンサを用いずに、型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、1成形サイクルのたび毎に、若しくは、複数成形サイクルのたび毎に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を可動金型に作用させる場合もある。また、型締力減少動作のタイミングを計測するタイマを設け、このタイマからの信号に応じて、保圧時間完了時、若しくは、射出開始時から保圧時間完了時までの間の任意の時間に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を可動金型に作用させるようにしてもよい。
【0012】
また、本発明に係る型締装置は、固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させて型締めを行う型締機構を備えた型締装置であって、射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出する検出手段と、予め設定された、射出圧力の異常時における型開き量又は金型変位量を記憶する記憶手段と、前記検出手段によって検出された検出値が前記記憶手段に記憶されている設定値以上になった場合に、前記第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させるように前記型締機構を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る型締装置では、型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行ってもよく、また、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行ってもよく、また、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行ってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の原理について説明し、次いで、具体的な実施の形態について説明する。本発明は、本発明者等がバリ発生のメカニズムを鋭意研究した結果得られたものである。即ち、射出圧力が異常状態になったとき、そのまま型締力を維持しておくと、発生したバリにのみ型締力が作用して金型が塑性変形してしまう。そこで、バリの発生する状況になったときに、型締力を減少させることにより、金型の塑性変形を防止し、その結果、バリの成長を防止することができることを見出したものである。
【0015】
なお、本明細書においては、「射出圧力の異常時」とは、射出圧力が何らかの原因で上昇し、その異常射出圧力により、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行する場合を意味する。ここで、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合を、バリの発生する状況から見れば、通常は厚みが1/100mm程度以上のバリが発生する状況に相当する。従って、以下に述べる実施の形態1〜5では、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合を、厚みが1/100mm以上のバリが発生する状況に相当するものとして説明することにする。但し、本発明は、バリの発生する状況から見れば、必ずしも厚みが1/100mm以上のバリが発生する状況に限定されるものではなく、厚みが1/100mm以下のバリが発生する状況であっても、金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域へ移行する場合は、そのような場合も含まれる。なお、「塑性変形領域」とは、1回の圧力により塑性変形する場合のみならず、複数回の弾性変形の繰り返しにより生じた金型の塑性変形も含まれる。
【0016】
先ず、バリ発生のメカニズムについて説明する。
バリの発生は、(1)射出圧力が高く、型締力が弱い場合、(2)金型の剛性及び型締機構の剛性が十分でない場合、の2つの要因がある。
【0017】
上記(1)の場合とは、通常の成形サイクル運転中においては、射出圧力P(kg/cm2)、成形面積S(cm2)とすると、型締力は、型締力>射出圧力P×成形面積Sに設定されているが、何らかの理由により、射出圧力が異常状態、すなわち、異常射出圧力が発生すると、型締力<射出圧力P×成形面積Sとなってしまう。このとき、型開が起こり、バリが発生する。なお、射出圧力が異常になる原因としては、ゲート詰まりが発生した場合に充填速度を守るために充填圧が上昇する場合、金型、加熱筒温度等の温度が下降した場合に充填速度を守るために充填圧が上昇する場合、さらには材料の混合及び乾燥状態の変動による充填圧力の変動等が考えられる。
【0018】
上記(2)の場合とは、金型の剛性及び型締機構の剛性が十分でないと、射出圧力に負けて金型が撓んだり、あるいは成形機型盤が金型を介して射出圧力に負けて金型及び型盤が撓む。この場合にバリが発生する。
【0019】
そこで、上記(1)の場合には型開変位量を検出し、上記(2)の場合は金型の弾性変形を検出し、検出値が予め定めた設定値以上になったとき、型締力を減少することにより、発生したバリで金型が塑性変形することを防止するものである。以下に、本発明を各実施の形態に基づいて説明する。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、バリの発生要因が上記(1)の場合、すなわち、何らかの原因で射出圧力が型締力より大きくなったことに起因してバリが発生する場合において、金型内圧力を検出し、検出された圧力が予め設定された設定圧力以上になったときに型締力を減少させるものである。以下、図面に基づいて、実施の形態1の具体的内容を説明する。
【0021】
図1は本発明に係る型締装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図であり、図2は型締装置の一部を拡大した斜視図である。本実施の形態1に係る射出成形機1は、インラインスリクュ式射出装置2と、油圧トグル式型締装置3と、制御装置4とから構成されている。
【0022】
射出装置2には、スクリュ5が加熱筒6の内周面に沿って、油圧モータ(図示せず)により回転駆動され、且つ、射出シリンダ7により前後進が自在にできるように配設されている。スクリュ5の回転に伴なって、ホッパ8内に供給された樹脂ペレットはスクリュ5の前方へ送られ、この間に加熱筒6の外周面に取付けられているヒータ(図示せず)による加熱を受けると共に、スクリュ5の回転による混練作用を受けることにより樹脂ペレットが溶融する構成となっている。
【0023】
スクリュ5の前方へ送られた溶融樹脂の量が、予め設定された量に達した時点で油圧モータの回転駆動を停止すると共に、射出シリンダ7を駆動してスクリュ5を前進させることにより、スクリュ5前方に貯えられた溶融樹脂は、ノズル9を経由して金型装置の金型キャビティ内へ射出される。
【0024】
一方、型締装置3は、型締状態中において所定の型締力(以下、第1型締力と称する。)を金型に作用させるとともに、後述するように型内圧力が設定圧力に達すると、第1型締力から設定量だけ減少した型締力(以下、第2型締力と称する。)を金型に作用させる。第2型締力は、0以外の所定値(以下の説明においては単に所定値と称する。)であってもよく、また、0であってもよい。なお、本実施の形態1では、第1型締力は0とする。また、後述する実施の形態2〜8においても、第1型締力は0とする。
【0025】
型締装置3は、本実施の形態1では油圧トグル式型締装置が用いられており、固定金型10を支持する固定盤11に対し、タイバー12を介して可動金型13を支持する可動盤14を移動自在に設けると共に、金型の開閉および型締めを行う型締め手段としてトグル式型締機構15をエンドプレート16を介して可動盤14に対して取付け、前記トグル式型締機構15を駆動するための型締用油圧シリンダ17が設けられている。油圧シリンダ17内にはピストン18及びロッド19が移動自在に設けられているとともに、ピストン18によって区画され、型閉・型締用油室17aと型開用油室17bが形成されている。そして、ロッド19の先端は、トグル式型締機構15の中央リンクプレート15aに固着されている。この中央リンクプレート15aには、図2に明らかに示すようにラック20が固着されている。このラック20に噛合うピニオン21の回転軸21aには、ロータリーエンコーダ22が装着されており、ラック20の直線移動量に対応するピニオン21の回転量を検出することができるようになっている。そして、ロータリーエンコーダ22によって検出されたラック20の直線移動量(油圧シリンダ17のストローク、つまり、ロッド19の移動量に相当)は、制御装置4に与えられる。なお、ピニオン21及びロータリーエンコーダ22は、支持板23に取付けられており、この支持板23はエンドプレート16に固着されている。
【0026】
前記油圧シリンダ17は、油圧回路25により駆動されている。油圧回路25は、油圧ポンプ26と、3位置電磁切換弁27と、流量制御弁28a,28bと、流量制御弁28a,28bをバイパスするバイパス管路に設けられ逆止弁29a,29bとを有する。3位置電磁切換弁27は、ソレノイドA,Bを有しており、制御装置4から出力される信号がソレノイドA,Bに与えられることによって開閉が制御されるようになっている。即ち、ソレノイドAがONで、かつ、ソレノイドBがOFFのときには、3位置電磁切換弁27は第1位置aを採り、油圧ポンプ26からの油を油圧シリンダ17の型閉・型締用油室17aに供給するとともに、型開用油室17bの油をタンクに排出する。また、3位置電磁切換弁27は、ソレノイドAがOFFで、かつ、ソレノイドBがONのときには第2位置bを採り、油圧ポンプ26からの油を油圧シリンダ17の型開用油室17bに供給するとともに、型閉・型締用油室17aの油をタンクに排出する。そして、ソレノイドA,BがOFFのときには、3位置電磁切換弁27は中立位置nを採る。なお、図1において、100はタンクである。
【0027】
金型装置は、固定金型10と可動金型13とからなり、固定金型10は固定側型板10aと固定側取付板10bとから構成され、可動金型13は可動側型板13aと可動側取付板13bとから構成されている。そして、金型には、図3に示すように、型内圧力を検出する圧力センサ30が設けられている。この圧力センサ30によって検出された検出信号は、アンプ31によって増幅されて制御装置4に与えられる。
【0028】
制御装置4は、予め定めた型内圧力の異常圧力値を入力するキーボード等の入力手段40と、入力された設定異常圧力値を記憶するメモリ41と、CPU42と、CRT等の表示手段43とから構成されている。
【0029】
次いで、上記構成の型締装置の金型保護に関連する動作について説明する。
先ず、通常運転に先立って、型内圧力の異常圧力値の設定を行う。具体的には、通常の運転条件で複数サイクル運転を行い、型内圧力をモニターする。そして、通常状態における型内圧力の最大値A1を求める。そして、最大値A1のα%増加した値A2を異常圧力値と設定し、この値A2を入力手段40によって設定入力する。これにより、メモリ41に設定異常圧力値A2が記憶される。ここで、異常圧力値A2とは、異常圧力値A2に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの型内圧力に対応するものである。α%は1〜50%の範囲内の何れかの値であり、好ましくは、2〜5%の範囲内の何れかの値である。
【0030】
次いで、異常圧力値A2の設定が行われた後、通常の成形サイクル運転が行われる。このとき、図4に示す処理により金型の保護が図られている。即ち、先ず、型閉工程が行われ(ステップS1)、次いで、型締状態(第1型締力が金型に作用している状態)中において樹脂の充填が開始される(ステップS2)と、圧力センサ30によって型内圧力が検出される(ステップS3)。そして、型内圧力が検出される毎に、CPU42は、メモリ41に記憶されている設定異常圧力値A2と検出値とを比較し、検出値が異常圧力値A2以上か否かを判定する(ステップS4)。検出値が異常圧力値A2未満であるときは、通常運転が続行される。即ち、冷却工程(ステップS6)、型開工程(ステップS7)、成形品の突出工程(ステップS8)が行われて1成形サイクルが終了し、その後、再び型閉工程(ステップS1)に移って、次の成形サイクルが実行される。
【0031】
このようにして成形サイクル運転継続中の、或る成形サイクルにおいて、圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、許容範囲を超えるバリが発生したと判断されて、処理はステップS4からステップS5に移り、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を金型に作用させるべく、型締力減少動作が実行される。なお、トグル式型締機機構を使用する本実施の形態1では、第2型締力を0(具体的にはタイバー12の伸び量を0)とする。
【0032】
ここで、トグル式型締機構は、てこの原理を利用した型締機構であって、油圧シリンダ17によってタイバー12が伸ばされ、その弾性復元力により型締力を発生するものである。そして、タイバーの伸び量は、例えば型締力150トンの成形機では0.5mm、型締力100トンの成形機では0.4mmである。このタイバーの伸び量を油圧シリンダ17の移動量に換算すると、型締力150トンの成形機では10〜15mmに相当し、型締力100トンの成形機では8〜12mmに相当する。従って、型締力を0、即ち、タイバー12の伸び量を0とするためには、タイバーの伸び量に相当する油圧シリンダ17の移動量をロータリーエンコーダ22で計測し、その計測値だけ後退させればよい。
【0033】
そこで、CPU42は、3位置電磁切換弁27のソレノイドAをOFF、かつ、ソレノイドBをONとし、3位置電磁切換弁27を第2位置bに切換え、油圧シリンダ17のロッド19を後退させる。そして、ロッド19が、ロータリーエンコーダ22で計測されたタイバーの伸び量に相当する油圧シリンダ17の移動量だけ後退したとき、CPU42は3位置電磁切換弁27のソレノイドA,BをOFFとする。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、型締力が0になる。そして、型締力が0となることにより、金型のエッジに発生したバリに過大な型締力が作用することが防止され、この結果、金型が塑性変形することが防止できることになる。
【0034】
なお、成形サイクル運転は停止することなく、次のサイクルに継続していく。そして、後続の成形サイクル運転中において、再び、圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、その度毎に上記と同様な動作によって、第1型締力を減少させ第2型締力を0とする。こうして、型締力を0とすることにより、金型が塑性変形することを防止できることになる。これによりバリの成長が抑制される。
【0035】
なお、参考までに述べると、型締力を多段階で制御する従来例は存在している。しかし、いずれの従来例も型締力を増加する方向に多段階制御する構成であり、型締力の増加によってバリを防止するものである。この方式は金型を大きく変形させることになって、バリを増進させることになっていた。本発明のように型締力を減少するように制御する技術思想は、従来全く存在していないことを付言しておく。
【0036】
(実施の形態2)
図5は実施の形態2に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態1では油圧トグル式型締装置3が用いられたけれども、本実施の形態2では、電動トグル式型締装置3Aが用いられる。即ち、トグル式型締機構15を駆動するための型締用サーボモータ50の出力軸がボールネジ51として構成されており、このボールネジ51に螺合するボールナット52がトグル式型締機構15の中央リンクプレート15aに連結されている。なお、サーボモータ50はサーボモータ用コントローラ53によって正転・逆転が制御されている。そして、サーボモータ50の回転力が、ボールネジ51の回転力として伝達され、次いで、ボールナット52を介して直線運動に変換されて、トグル式型締機構15を駆動するように構成されている。なお、サーボモータ50の正転が型締に対応し、サーボモータ50の逆転が型開に対応する。
【0037】
本実施の形態2における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態1と同様である。但し、ステップS5の型締力減少の制御動作が異なる。つまり、第2型締力を0、即ち、タイバー12の伸び量を0とするために、本実施の形態2ではタイバー12の伸び量に相当するボールナット52の移動量をロータリーエンコーダ22で計測し、その計測値だけ後退させるように制御する。
【0038】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42はコントローラ53にサーボモータ50を逆転方向に駆動する指令信号を与える。これにより、コントローラ53はサーボモータ50を逆転方向に駆動する。これにより、ボールナット52が後退する。そして、ロータリーエンコーダ22で計測されたタイバーの伸び量に相当するボールナット52の移動量だけ後退したとき、CPU42はモータ停止指令信号をコントローラ53に与え、この結果、サーボモータ50は回転を停止する。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、第2型締力が0になる。このように、電動トグル式型締装置3Aを用いた場合にも、第2型締力を0とすることにより、金型が大きく塑性変形することを防止し、これによりバリの成長を抑制することが可能となる。
【0039】
(実施の形態3)
図6は実施の形態3に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態1では油圧トグル式型締装置が用いられたけれども、本実施の形態3では、油圧直圧式型締装置が用いられる。この油圧直圧式型締装置3Bでは、油圧シリンダ17のロッド19の先端部が可動盤14に固着されており、油圧シリンダ17の出力そのものが型締力(第1型締力)を発生させている。また、油圧直圧式型締装置3Bにおける油圧回路25Aは、実施の形態1の油圧回路25の構成に加えて、流量制御弁28aと油圧シリンダ17とを接続する接続管路の途中で分岐した分岐管路上に、2位置電磁切換弁60と、リリーフ弁61とが設けられている。2位置電磁切換弁60は、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61とを遮断する第1位置aと、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61を連通する第2位置bとに切り換え可能となっている。なお、リリーフ弁61のリリーフ圧は、後述するように、所定の型締力(第2型締力)を付与できるような圧力に設定されている。
【0040】
本実施の形態3における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態1と同様である。但し、ステップ5の型締力減少の制御動作が異なる。
【0041】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42は電磁切換弁27を中立位置nに切換える。これにより、油圧シリンダ17の型閉・型締用油室17aは、タンク100と連通状態となり、減圧される。そして、第2位置bに切り換えることにより、ロッド19が所定距離(1/100〜1/10mm程度)後退し、可動金型13に作用する第2型締力が0となる。こうして、本実施の形態3においてもまた、型締力を0とすることにより、金型のエッジに発生したバリに過大な型締力が作用することが防止され、この結果、金型が大きく塑性変形することが防止できることになる。なお、電磁切換弁27が第2位置bにあってロッド19が後退しているときに、ロータリーエンコダ22からの出力によってロッド19の後退位置を検出して、所定の後退位置になったときに電磁切換弁27を中立位置nに切換えること(いわゆるロッド19の移動量に基づく位置制御)により、第2型締力を所定値に設定にすることが可能となる。
【0042】
なお、電磁切換弁27を第1位置aにしておいて、電磁切換弁60を用いて第2型締力を所定値に減少させるようにしてもよい。具体的には、CPU42は電磁切換弁60を第1位置aから第2位置bに切換えて、型閉・型締用油室17aとリリーフ弁61とを連通状態にさせる。これにより、型閉・型締用油室17a内に供給される作動油の圧力がリリーフ弁61の設定圧力となるため、ロッド19が後退する。これにより、可動金型13に作用する型締力(第2型締力)が所定値となる。
【0043】
(実施の形態4)
図7は実施の形態4に係る射出成形機の全体構成を示す図である。上記実施の形態2では電動トグル式型締装置3Aが用いられたけれども、本実施の形態2では電動直圧式型締装置3Cが用いられる。この電動直圧式型締装置3Cでは、型締用サーボモータ50の出力軸がボールネジ51として構成されており、このボールネジ51に螺合するボールナット52が連結部材70を介して可動盤14に連結されている。また、ラック20はボールナット52に固着されている。なお、サーボモータ50はサーボモータ用コントローラ53によって正転・逆転が制御されている。そして、サーボモータ50の回転力が、ボールネジ51の回転力として伝達され、次いで、及びボールナット52を介して直線運動に変換されて、可動盤14を駆動するように構成されている。つまり、サーボモータ50の回転出力トルク制御そのものが型締力を発生させるものである。
【0044】
本実施の形態4における金型保護に関連する動作は、基本的には上記実施の形態2と同様である。但し、ステップ5の型締力減少の制御動作が異なる。
【0045】
以下、具体的に説明する。
圧力センサ30からの検出値が異常圧力値A2以上になると、CPU42はコントローラ53にサーボモータ50を逆転方向に駆動する指令信号を与える。これにより、コントローラ53はサーボモータ50を逆転方向に駆動する。これにより、ボールナット52が後退する。そして、ロータリーエンコーダ22で計測されたボールナット52の移動量だけ後退したとき、CPU42はモータ停止指令信号をコントローラ53に与え、この結果、サーボモータ50は回転を停止する。これにより、可動金型13が所定距離だけ後退し、第1型締力が所定量減少されて、第2型締力が0となる。このように、電動直圧式型締装置3Cを用いた場合にも、第2型締力を0とすることにより、金型が大きく塑性変形することを防止し、これによりバリの成長を抑制することが可能となる。なお、第2型締力を所定値に減少させる場合は、ロータリーエンコーダ22の出力に応じたサーボモータ50の出力制御を行えばよい。
【0046】
(実施の形態5)
上記実施の形態1では型内圧力を圧力センサ30で直接検出するようにしたけれども、本実施の形態5では圧力センサ30に代えて、射出装置2側で樹脂圧力を検出するセンサを設けて、型内圧力を間接的に検出するように構成されている。なお、実施の形態5は、圧力センサ80A以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0047】
具体的には、図8に示すように、ノズル9に樹脂圧力を検出する圧力センサ80Aが設けられている。この圧力センサ80Aからの検出信号は、制御装置4に与えられる。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により第1型締力を減少させ第2型締力を0とすることにより、金型の保護が図られる。本実施の形態5では、異常射出圧力としての設定値は、正常射出圧力値に対してα%増しの値とされており、異常射出圧力の設定値に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの射出圧力に対応するものである。
【0048】
なお、電動式射出装置を用いた場合は、上記と同様にノズル9に圧力センサ80Aを設けて樹脂圧力を直接検出してもよく、また、図9に示すように、射出用ボールネジ81とスリクュ6との間にロードセル80Bを設けて、ボールネジ81の回転によって前進・進退する射出アクチュエータ84の力Pを換算して樹脂圧力を検出するようにしてもよい。なお、図9において、85は射出用モータ、86はスリクュ回転駆動用モータ、87a,87bはベルト、88a,88b,88c,88dはプーリである。また、ロードセル80Bを用いて樹脂圧力を直接検出する構成は、油圧式射出装置にも適用できる。
【0049】
上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0050】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0051】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0052】
(実施の形態6)
本実施の形態6では、型内圧力センサ30に代えて、タイバー12にタイバー伸びを検出するタイバー伸びセンサ90を設け、タイバー12の伸び量が異常値となったときに、型締力を減少するように構成されている。射出圧力が異常に大きくなると、タイバー12の伸び量も大きく増加する。従って、タイバー12の伸び量が大きく増加したときに、型締力を減少することにより、バリ発生の成長を抑制できる。なお、実施の形態6は、タイバー伸びセンサ90以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0053】
具体的には、図10に示すように、タイバー12にリング状のタイバー伸びセンサ90を装着し、タイバー伸びの検出信号を制御装置4に与える。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とすることにより、金型の保護が図られている。本実施の形態6では、異常タイバー伸びとしての設定値は、正常タイバー伸びに対してα%増しの値とされており、タイバー伸びの設定値に達すれば型開きしてその結果バリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときのタイバー伸びに対応するものである。
【0054】
上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0055】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0056】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0057】
(実施の形態7)
本実施の形態7では、バリの発生要因が上記(2)の場合、すなわち、金型の剛性が低く、射出工程中に射出圧力に負けて金型が弾性変形してバリが発生する場合において、金型の変位量を検出手段で検出し、変位量が予め設定された設定変位量以上に達した時に型締力を減少させるものである。なお、本実施の形態7は、金型の変位量検出手段以外の構成は上記実施の形態1と同様である。
【0058】
具体的には、図11に示すように、この金型には、金型の変位量を検出する検出手段としてのレーザセンサ95が設けられている。即ち、レーザセンサ95が可動側取付板13bに設けられており、レーザセンサ95からのレーザ光が可動側型板13aの反射部材96に照射され、その反射光がレーザセンサ95に受光されることにより、可動側取付板13bと可動側型板13aとの距離を測定し、これにより金型の変形量が検出され得る。なぜなら、射出圧力により可動側型板13aが撓むと、可動側取付板13bと可動側型板13aとの距離が変化するので、レーザセンサ95により当該距離を検出すれば、可動側型板13aの変位量Eが検出されることになるからである。そして、レーザセンサ95からの検出信号は制御装置4に与えられる。そして、上記実施の形態1と同様の型締力減少処理動作により第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができ、金型の保護が図られる。本実施の形態7では、異常変位量としての設定値は、正常変位量に対して1/100mm増した値とされており、変位量の設定値に達すればバリが発生する(本実施の形態では厚みが1/100mm以上のバリに相当)ときの金型の変位量に対応するものである。
【0059】
上記の例では、金型の変形量をレーザセンサ95により検出したけれども、可動金型に歪み及び変位量測定センサを設けて金型の変位量を検出するようにしてもよい。
【0060】
また、上記の例では、油圧トグル式型締装置3を用いたけれども、電動トグル式型締装置3Aを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態2で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0061】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、油圧直圧式型締装置3Bを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態3で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0062】
また、油圧トグル式型締装置3に代えて、電動直圧式型締装置3Cを用いてもよく、この場合は、上記実施の形態4で説明した型締力減少処理動作と同様の処理動作により、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせることができる。
【0063】
(実施の形態8)
上記実施の形態1〜7では、射出圧の異常状態を各種センサを用いて検出し、射出圧の異常発生の場合に、型締力を減少するようにしたけれども、本実施の形態5では、上記の各種センサを用いずに、型締状態中において所定の第1型締力を金型に作用させるとともに、1成形サイクルのたび毎に、第1型締力を減少させ第2型締力を0とさせるように構成されている。なお、型締力減少のタイミングは、射出制御用として射出成形機に本来的に備わっている保圧時間終了時を時間管理するタイマT(図示せず)を用いて、保圧時間終了時に行うように構成されている。以下に、図12を参照して説明する。
【0064】
成形サイクルとして型閉工程(ステップN1)が行われ、次いで、型締状態(第1型締力が金型に作用している状態)中において樹脂の充填が開始されると、その充填開始のタイミングでタイマTが作動する(ステップN2)。そして、充填・保圧工程が行われ、タイマTからの信号により保圧時間終了時が告知されると(ステップN3)、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力(第2型締力は0)を金型に作用させるべく、型締力を減少させる(ステップN4)。次いで、通常運転が続行される。即ち、冷却工程(ステップN5)、型開工程(ステップN6)、成形品の突出工程(ステップN7)が行われて1成形サイクルが終了し、その後、再び型閉工程(ステップN1)に移って、次の成形サイクルが実行される。そして、このような成形サイクルのたび毎に毎回、上記と同様の方法により第1型締力を減少させ第2型締力を0とする。
【0065】
なお、上記の例では射出成形機に本来的に備わっているタイマを用いて、保圧時間終了後に型締力を減少させたけれども、別個のタイマを設けて射出開始時から保圧時間完了時までの間の任意の時間に、型締力を0に減少させるようにしてもよい。
【0066】
また、成形サイクルの回数をカンウトするカウンタを設け、複数サイクル毎に型締力を0に減少させるようにしてもよい。
【0067】
更に、設定時刻の異なる複数のタイマを別途設け、各タイマの設定時刻毎に型締力を減少させるとともに、その際の減少量をタイマの設定時刻が大きくなるに従って小さくして、型締力を多段階でかつ漸次減少させるようにしてもよい。例えば、4個の第1〜第4タイマを備える場合を想定すると、第1〜第4タイマの設定時刻が、第1タイマ、第2タイマ、第3タイマ、第4タイマの順に大きい場合に、第1タイマの設定時刻に型締力を50%減少させ、第2タイマの設定時刻に型締力をさらに25%減少させ、第3タイマの設定時刻に型締力をさらに15%減少させ、第4タイマのの設定時刻に型締力をさらに10%減少させるような場合が該当する。
【0068】
(その他の事項)
(1)上記実施の形態1〜8では、型締力を0まで減少させた(即ち、第2型締力を0にした)けれども、所定値まで減少させる(即ち、第2型締力を所定値とする)ようにしてもよい。
(2)上記実施の形態では、射出装置としてはインラインスリクュ式射出装置が用いられたけれども、プランジャ式射出装置を用いてもよく、また、スリクュプリプラ式射出装置を用いもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、射出圧力の異常時に型締力を減少させることにより、発生したバリで金型を塑性変形させることを防止できる。また、その結果、バリの成長を抑制することができる。従って、本発明は、工業的に極めて大きな価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る型締装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図である。型締装置の一部を拡大した斜視図である。実施の形態1に係る金型保護装置を備えた射出成形機の全体構成を示す図である。
【図2】図1の一部を拡大した斜視図である。
【図3】実施の形態1の射出成形機に備えられた型内圧力を検出する圧力センサ30を示す図である。
【図4】実施の形態1における金型保護の処理を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図6】実施の形態3に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図7】実施の形態4に係る射出成形機の全体構成を示す図である。
【図8】実施の形態5における圧力センサ80Aを示す図である。
【図9】実施の形態5におけるロードセル80Bを示す図である。
【図10】実施の形態6におけるタイバー伸びセンサ90を示す図である。
【図11】実施の形態7におけるレーザセンサ95を示す図である。
【図12】実施の形態7における金型保護の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:射出成形機 2:射出装置
3:油圧トグル式型締装置 3A:電動トグル式型締装置
3B:油圧直圧式型締装置 3C:電動直圧式型締装置
4:制御装置 5:スクリュ
6:加熱筒 10:固定金型
11:固定盤 12:タイバー
13:可動金型 14:可動盤
15:型締機構 17:油圧シリンダ
22:ロータリーエンコーダ 30:型内圧力センサ
41:メモリ 42:CPU
50:サーボモータ 61:リリーフ弁
80A:圧力センサ 80B:ロードセル
90:タイバー伸びセンサ 95:レーザセンサ
Claims (15)
- 固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締めを行う型締機構を備えた型締装置の型締制御方法であって、
型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、第1型締力によって金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行した場合に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることを特徴とする型締制御方法。 - 射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出し、型締状態中において検出値が予め設定された設定値以上に達した場合に、前記金型の変形が弾性変形領域から塑性変形領域に移行したと認定して、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させる、請求項1記載の型締制御方法。
- 前記型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時における射出圧力値を用いる、請求項2記載の型締制御方法。
- 前記型開き量の検出は、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時における金型内圧力値を用いる、請求項2記載の型締制御方法。
- 前記型開き量の検出は、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時におけるタイバーの伸び量を用いる、請求項2記載の型締制御方法。
- 固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締めを行う型締機構を備えた型締装置の型締制御方法であって、
型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、
1成形サイクルのたび毎に、若しくは、複数成形サイクルのたび毎に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることを特徴とする型締制御方法。 - 固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締めを行う型締機構を備えた型締装置の型締制御方法であって、
型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させるとともに、型締力減少動作のタイミングを計測するタイマを設け、このタイマからの信号に応じて、保圧時間完了時、若しくは、射出開始時から保圧時間完了時までの間の任意の時間に、第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させることを特徴とする型締制御方法。 - 固定盤に保持された固定金型に対して、可動盤に保持された可動金型を接触・離反変位させることにより型開閉及び型締状態中において所定の第1型締力を前記可動金型に作用させて型締めを行う型締機構を備えた型締装置であって、
射出圧力の異常により金型が型開きしたときの型開き量又は射出圧力の異常により金型が弾性変形したときの金型の変位量を検出する検出手段と、
予め設定された、射出圧力の異常時における型開き量又は金型変位量を記憶する記憶手段と、
前記検出手段によって検出された検出値が前記記憶手段に記憶されている設定値以上になった場合に、前記第1型締力から設定量だけ減少した第2型締力を前記可動金型に作用させるように前記型締機構を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする型締装置。 - 前記型開き量の検出は、射出装置に設けた射出圧力検出手段により溶融樹脂の射出圧力を検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時における射出圧力値を用いる、請求項8記載の型締装置。
- 前記型開き量の検出は、金型内圧力検出手段により金型内圧力を検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時における金型内圧力値を用いる、請求項8記載の型締装置。
- 前記型開き量の検出は、タイバー伸び検出手段によりタイバーの伸びを検出することにより行うとともに、前記設定値としては射出圧力の異常時におけるタイバーの伸び量を用いる、請求項8記載の型締装置。
- 前記型締機構は油圧トグル式型締機構である、請求項8乃至11の何れかに記載の型締装置。
- 前記型締機構は油圧直圧式型締機構である、請求項8乃至11の何れかに記載の型締装置。
- 前記型締機構は電動トグル式型締機構である、請求項8乃至11の何れかに記載の型締装置。
- 前記型締機構は電動直圧式型締機構である、請求項8乃至11の何れかに記載の型締装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003154553A JP2004351850A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2003154553A JP2004351850A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004351850A true JP2004351850A (ja) | 2004-12-16 |
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ID=34049177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2003154553A Pending JP2004351850A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 型締制御方法及びその方法に用いられる型締装置 |
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|---|---|
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008001028A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機の異常検出方法 |
| JP2009298019A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機及び射出成形方法 |
| JP2014041145A (ja) * | 2013-10-22 | 2014-03-06 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成型機 |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003154553A patent/JP2004351850A/ja active Pending
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| JP2009298019A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機及び射出成形方法 |
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