JP2004345608A - 重心移動により操舵可能な車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】単なる体重移動によって左右方向への旋回操作を簡単且つ確実に行うことができる重心移動により操舵可能な車両を提供する。
【解決手段】少なくとも一部に弾性変形可能な流体室10が設けられた2個の車輪2L,2Rと、2個の車輪2L,2Rを回転自在に支持すると共に、人が搭乗される車体3と、を備え、車体3に搭乗した人の重心移動により2個の車輪2L,2Rの流体室10,10間の回転半径に差異を生じさせて操舵する。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも一部に弾性変形可能な流体室10が設けられた2個の車輪2L,2Rと、2個の車輪2L,2Rを回転自在に支持すると共に、人が搭乗される車体3と、を備え、車体3に搭乗した人の重心移動により2個の車輪2L,2Rの流体室10,10間の回転半径に差異を生じさせて操舵する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の上に乗った搭乗者の重心移動により、1個の車輪の左右方向両端の回転半径に差異を生じさせ又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせることにより左右方向へ操舵が行えるようにした重心移動により操舵可能な車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人を乗せて走行する車両としては、四輪車又は三輪車が一般的であるが、これら四輪車及び三輪車は平面形状が比較的大きくなるため、スペースの点で問題がある。そのため、比較的スペースを取らないで人を乗せて走行できる一輪車や二輪車が研究されている。
【0003】
二輪車の走行原理は、車両に搭乗する人の重心の位置や移動により、人が搭乗される車体に働く車軸を中心とする回転力と、電動モータが生ずるトルクの反作用によって車体に働く回転力とをバランスさせ、人を乗せる台が所定の位置に維持されるように制御するものである。
【0004】
このような車両としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。この特許文献1には、同軸二輪車の姿勢制御方法に関するものが記載されている。この同軸二輪車における姿勢制御方法は、一対の車輪と、両車輪間に架設された車軸と、この車軸上に回動可能に支持された車体と、この車体に装着された車輪駆動用モータと、この車輪駆動用モータに作動指令を送る制御コンピュータと、車体の傾きを検出する角度検出手段とからなる同軸二輪車において、角度検出手段により検出される車体の傾斜角度を短時間間隔にてサンプリングし、車体のサンプリング傾斜角度を状態変数、フィードバックゲインを係数として制御コンピュータ内に予め入力設定された制御入力算出式にサンプリング値を代入して演算し、この演算に基づいて車輪駆動用モータの制御トルクを算出し、この算出された制御トルク相当の作動を制御コンピュータから車輪駆動用モータに指令する、ことを特徴としている。
【0005】
また、他の同軸二輪車としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。この特許文献2には同軸二輪車の制御装置に関するものが記載されており、駆動する二つの車輪の回転軸線が同一となるように車輪を互いに平行に設け、一組の車輪を含む車両全体が倒れて所定の傾斜角に到達したとき、その傾斜角に係る信号を検出し、それに応じて傾斜状態を矯正するように制御すると共に、車輪の回転に伴って所望の方向へと移動することを可能にした、ことを特徴としている。
【0006】
更に、他の同軸二輪車としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。この特許文献3には、自立型搬送機並びにそれによる自動搬送装置に関するものが記載されている。この自立型搬送機は、縦長に形成された搬送機本体と、その下部に一軸上に配置された左右2箇所の走行手段と、この走行手段を各別に作動させる駆動機構と、走行時に前記軸方向と平行に収容され、停止時は前記軸方向と直交する方向に移動し走行手段の前後に位置して搬送機本体を支える停止時自立手段とを備え、走行手段の作動により自立走行を行う、ことを特徴としている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭63−305082号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献2】
特開昭62−181985号公報(第1頁、図1)
【特許文献3】
特開平1−316810号公報(第1頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような同軸二輪車においては、いずれの車両においても操舵する場合には、左右方向に配置された2個の車輪間に回転数の差を生じさせ、その回転差によって右方向へ旋回したり、左方向へ旋回したりする構成となっていた。そのため、2個の車輪間に回転数の差を生じ差せるための機構が必要であることから、部品点数が多くなり、構造が比較的複雑なものとなっていた。
【0009】
また、例えば、走行速度に応じた左右方向の傾斜角度の車両限界を操作ミス等によって越えた場合、或いは操舵の有無に限らず車両がバランスを崩して片輪走行となった場合には、従来の同軸二輪車には速度制御を行うフェールセーフ機能がなかったため、バランスを崩して横転等の転倒を起こし易いという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、単なる体重移動によって左右方向への旋回操作を簡単且つ確実に行うことができる重心移動により操舵可能な車両を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、前記目的を達成するため、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両は、少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、1個の車輪を跨ぐように配置されて1個の車輪を回転自在に支持し又は2個の車輪を回転自在に支持すると共に、人が搭乗される車体と、を備え、車体に搭乗した人の重心移動により1個の車輪の流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は2個の車輪の流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴としている。
【0012】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0013】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0014】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両は、2個の車輪の流体室間には互いの流体室を連通する連通管を設け、内部の流体を2個の車輪間に往来可能としたことを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両は、少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、1個の車輪又は2個の車輪を回転駆動する回転駆動手段と、1個の車輪を跨ぐように配置されると共に回転駆動手段を支持し又は2個の車輪を回転自在に支持すると共に回転駆動手段を支持し、且つ、人が搭乗される車体と、を備え、車体に搭乗した人の重心移動により1個の車輪の流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は2個の車輪の流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴としている。
【0016】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0017】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両は、2個の車輪の流体室間を連通する連通管を設け、互いの流体室間に内部の流体を往来可能としたことを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両は、回転駆動手段は電動モータであることを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両は、車体には、1個の車輪又は2個の車輪が接地する路面に対する傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、傾斜角検出手段からの検出信号に基づき回転駆動手段に制御信号を出力して車体を水平方向へ復帰させるように制御する駆動制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪の空転を検出する空転検出手段を設け、空転検出手段の検出信号を駆動制御手段に供給し、1個の車輪又は2個の車輪の空転状態により駆動制御手段の出力を決定するようにしたことを特徴としている。
【0022】
前述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて車輪の流体室を有する部分が弾性変形し、車輪の重心移動側の端部の回転半径がその反対側の端部の回転半径よりも小さくなる。また、2個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて2個の車輪の流体室を有する部分がそれぞれ弾性変形し、重心移動側に配置された車輪の回転半径がその反対側に配置された車輪の回転半径よりも小さくなる。その結果、1個の車輪の左右方向両端間の回転半径の差異により又は2個の車輪間の回転半径の差異により、車両が回転半径の小さい側に旋回される。このようにして、搭乗者の重心移動だけで車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができる。
【0023】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができる。
【0024】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができる。
【0025】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両では、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通されているため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができる。
【0026】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて車輪の流体室を有する部分が弾性変形し、車輪の重心移動側の端部の回転半径がその反対側の端部の回転半径よりも小さくなる。また、2個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて2個の車輪の流体室を有する部分がそれぞれ弾性変形し、重心移動側に配置された車輪の回転半径がその反対側に配置された車輪の回転半径よりも小さくなる。その結果、1個の車輪の左右方向両端間の回転半径の差異により又は2個の車輪間の回転半径の差異により、回転駆動手段で回転駆動される車両が回転半径の小さい側に旋回される。このようにして、走行する車両を搭乗者の重心移動だけで所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができる。
【0027】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができる。
【0028】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができる。
【0029】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両では、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通されているため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができる。
【0030】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両では、回転駆動手段として電動モータを適用することができ、これにより1個の車輪又は2個の車輪を比較的簡単に且つ正確に駆動制御することができる。
【0031】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両では、傾斜角検出手段の検出信号に基づき駆動制御手段で回転駆動手段の回転駆動を制御することにより、フェールセーフ機能を発揮させて安全な操舵操作を実現することができる。
【0032】
また、本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両では、更に空転検出手段を設けることにより、車輪の空転によって車体のバランスが崩れるのを防止し又は抑制することができ、安全性の向上を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明の実施の形態を示すものである。即ち、図1は本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車の概略構成を示す説明図、図2は図1に示す二輪車の作用を説明する説明図、図3は本発明の重心移動により操舵可能な車両の第2の実施例に係る一輪車の車輪を断面した概略構成を示す説明図、図4は図3に示す一輪車の作用を説明する説明図、図5は図4の状態から重心移動が生じた状態を説明する説明図、図6A,B及びCは本発明の重心移動により操舵可能な車両の第3の実施例に係る三輪車の概略構成及び作用を説明する説明図、図7A,B及びCは本発明の重心移動により操舵可能な車両の第4の実施例に係る四輪車の概略構成及び作用を説明する説明図、図8は本発明の制御装置に係る操舵制御の第1の実施例を示すフローチャート、図9は本発明の制御装置に係る操舵制御の第2の実施例を示すフローチャートである。
【0034】
図1に示すように、本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車1は、流体入りタイヤを有する2個の車輪2L,2Rを車体3の左右両側に配置した形式の車両に適用したものである。この二輪車1は、2個の車輪2L,2R及び車体3と、回転駆動手段の一具体例を示す電動モータ4と、この電動モータ4の回転駆動を制御する駆動制御手段である制御装置5と、路面7に対する車体3の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段である傾斜計6等を備えて構成されている。
【0035】
2個の車輪2L,2Rは、同一の形状及び構成を有する同一の車輪であり、ゴム製のタイヤ8と、このタイヤ8が外周面に装着されるホイール9とから構成されている。タイヤ8は、平面側である前後方向の剛性が強く、断面側であるラジアル方向に対しては柔らかい特性を持つように構成されており、その内側の空間部が流体室10となっている。タイヤ8の流体室10には、流体の一具体例を示す空気が充填されている。この流体室10の内圧は、重心移動を敏感に感知できて迅速に応答できるように、通常の自動車のタイヤ内圧よりも低く設定する。尚、タイヤ8に充填される流体は、空気以外の気体であっても良く、また、水や油等の液体であっても良い。
【0036】
各ホイール9は、一般的にはアルミニウム合金等の金属材料によって形成されるが、他の金属材料であっても良く、また、金属以外のプラスチック材料や木材等であっても良い。各ホイール9にはロータリージョイント11が設けられていて、このロータリージョイント11が配管12によって流体室10と連通されている。更に、各ホイール9に設けられた2個のロータリージョイント11,11は、連通管14によって互いに連通されている。連通管14は、スムーズに空気(流体)が行き来できて圧力損失が低くなるように、十分な太さの管径及び断面形状であって、滑らかに引き回されて配管されるようにする。
【0037】
車体3は、人が乗ることができるステップ或いは踏み台等のように形成し、電動モータ4と制御装置5と傾斜計6が搭載できるように構成する。この車体3に固定された電動モータ4の回転軸15を、車体3の両側の側面から側方へそれぞれ突出させる。この回転軸15の両端に、左右の車輪2L,2Rの各ホイール9の中央部がネジ止め等の固着手段によって固定されている。電動モータ4としては、例えば、ステップモータが好適であるが、他の形式のモータを適用できることは勿論である。
【0038】
傾斜計6は、路面7に対する車体3の傾斜角度を検出するもので、例えば、クリノメータによって構成することができる。クリノメータは、機械的方法で測定するものであっても良く、また、光学的方法で測定するものであっても良い。この傾斜計6は、車体3の略中央部、即ち、水平面に車両を設置した状態で車両の重心と一致する位置に設置することが好ましい。そのように傾斜計6を設置することにより、車両の重心と異なる位置に設置したときのように得られた検出値をその変位量で補正する必要がなくなるからである。
【0039】
制御装置5は、例えば、マイクロコンピュータを備えた回路装置によって構成される。マイクロコンピュータは、中央処理装置を中心に、プログラムメモリにRAM,ROMを有し、周辺装置に入出力インタフェース等を組み合わせたもので、傾斜計6の検出信号等が入力され、その検出信号等に基づき予め設定された演算処理を実行して制御信号を電動モータ4等に出力する。これにより、傾斜角度θ及び走行速度による危険性を検知して走行速度を抑制する制御を行う。
【0040】
具体的には、左右操舵から生じる車体3の傾斜角度と走行速度を常にモニタし、車両及び搭乗者が受ける力(横力、遠心力)を推定して検出する。かかる検出結果を予め記憶装置に記憶されている判断基準値と比較し、いまの状態で車両が安全に走行できるか否かを判断する。その結果、安全に走行できる範囲を超えていると判断した場合には、その都度、速度を落とす制御を行う。例えば、三輪車又は四輪車の場合、各車輪と接地面との間でスリップを起こさないように任意の車輪にブレーキをかけるか、又は電動モータの回転速度を減少させるように制御する。
【0041】
このような速度抑制方法においても、安全性の度合いに応じて最適な減速パターンを取ることができるようにする。例えば、安全範囲を大幅に超えているような場合には急速に減速し、これとは反対に安全範囲を超える度合いが小さい場合には、徐々に減速するようにする。
【0042】
図8は、制御装置5による駆動制御の第1の実施例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、傾斜角度及び走行速度による危険を検知して、その危険を回避するための速度抑制方法に関するものである。図8において、制御装置5は、まず、ステップS1において、車体3の傾斜角度を読み込む。これは、傾斜計6の検出値を読み込むことによって行うことができる。次に、ステップS2に移行して、車両の走行速度を読み込む。これは、例えば、電動モータ4の回転数を検出したり、当該電動モータ4の電流を検出する等によって行うことができる。
【0043】
次に、ステップS3に移行して、車両及び搭乗者が受ける力(横力、遠心力)を算出する。これは、例えば、ステップS1で読み込んだ傾斜角度とステップS2で読み込んだ走行速度とに基づき、これらの検出値を、予めマイクロコンピュータの記憶装置等に記憶されている基準値と比較することによって算出することができる。次いで、ステップS4に移行して、車両の駆動力を算出する。これは、例えば、電動モータ4の無負荷の状態を予め前記記憶装置に記憶しておき、ステップS2で読み込んだ走行速度と比較することによって算出することができる。
【0044】
次に、ステップS5に移行して、車両がバランスの許容値を超えたか否かを判定する。これは、ステップS3で算出された値とステップS4で算出された値を、予め記憶装置に記憶された許容値と比較することによって行うことができる。このステップS5において、車両がバランスの許容値を超えていないと判定されたときには、車両は安定した状態にあるため、ステップS1に戻り、これまでの判定を繰り返す。一方、ステップS5の判定により、車両がバランスの許容値を超えていると判定されたときには、車両を安定した状態に戻す必要があるため、次のステップS6に移行する。
【0045】
ステップS6では、車両がバランスの許容値を超える度合いが大きいか否かを判定する。この判定は、ステップS3で算出された値とステップS4で算出された値を、予め記憶装置に記憶された許容値の大小と比較することによって行うことができる。このステップS6において、車両がバランスの許容値を超える度合いが大きい場合にはステップS7に移行し、超える度合いが小さい場合にはステップS8に移行する。このステップS6からステップS8までの処理は、三輪車及び四輪車において必要とされるものであり、一輪車及び二輪車の場合には、搭乗者に対する影響が大きいため、設けない方が好ましい。
【0046】
ステップS7では、車両がバランスを崩した状態を緊急に修正して安定した状態に復帰させる必要があるため、走行速度の瞬時抑制を行う。これは、例えば、電動モータ4への通電を瞬時に停止したり、場合によってはブレーキ装置を設けてブレーキをかけるようにする。この際、安全性の度合いに応じて、例えば、自動車のABS(アンチロックブレーキ・システム)のような制御が行われるようにすると良い。
【0047】
また、ステップ8では、車両のバランスの崩れた状態が緊急を要するものではなく、急激な減速を必要としないため、走行速度の段階抑制を行う。これは、例えば、電動モータ4への通電を間欠的に停止したり、ブレーキ装置をポンピング動作させて徐々に減速させるようにする。これにより、車両の速度を徐々に落として安全に減速させることができる。
【0048】
図9は、制御装置5による駆動制御の第2の実施例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、片輪走行による危険を検知して、その危険を回避するための速度抑制方法に関するものである。この場合は、電動モータ4の出力トルクと駆動力を常にモニタし、それぞれの値に差が生じたことによって片輪(両輪の場合も同様)が空転したことを検知し、瞬時に走行速度を抑制する制御信号を電動モータ4に出力してフィードバック制御を行う。
【0049】
図9において、制御装置5は、まず、ステップS10において、車両の走行速度を読み込む。これは、例えば、ステップS2と同様に、電動モータ4の回転数やその電流値を読み込む等によって行うことができる。次に、ステップS11に移行して、車両の駆動力を算出する。これは、例えば、ステップS4と同様に、電動モータ4の無負荷の状態を予め前記記憶装置に記憶しておき、ステップS10で読み込んだ走行速度と比較することによって算出することができる。
【0050】
次に、ステップS12に移行して、車輪が空転したか否かを判定する。これは、例えば、ステップS10で読み込んだ走行速度とステップS11で算出した駆動力を、予め記憶装置に記憶されている基準値と比較することによって判定することができる。この判定の結果、車輪が空転していないと判定されたときには、車輪の空転に基づく片輪走行や両輪共の空転走行が行われておらず、走行が安全に行われていると判定してステップS10に戻り、ステップS10からステップS12までの処理を繰り返す。一方、ステップS12の判定の結果、車輪が空転していると判定されたときには、ステップS13に移行する。
【0051】
ステップS13では、走行速度を減速する制御を行う。この制御は、例えば、電動モータ4に通電される電流や電圧の値を小さくすることによって行うことができる。次に、ステップS14に移行して、車輪が空転しなくなったか否かを判定する。これは、ステップS10で読み込んだ走行速度とステップS11で算出した駆動力を、ステップS12で用いた基準値と再び比較することによって判定することができる。この判定の結果、車輪の空転が引き続き生じていると判定されたときには、ステップS13に戻り、ステップS13からステップS14までの処理を繰り返す。一方、ステップS14の判定の結果、車輪が空転しなくなったと判定されたときには、これで処理を終了し、スタートに戻る。
【0052】
このような2つの速度制御プログラムは、別個独立に行われるものであるが、これを実行するためのマイクロコンピュータは1個であっても良く、例えば、時分割処理システムによって並行処理する構成としても良いことは勿論である。
【0053】
前述したような構成を有する二輪車1の動作は、例えば、次のようなものである。この二輪車1に人が乗ったとき、図1に示すように、搭乗者の重心Wが車体3の中心と一致している場合には、左右の車輪二L,2Rに負荷される荷重が等しいため、両車輪の回転半径は、共にRであって等しい値となっている。そのため、この状態で電動モータ4によって左右の車輪二L,2Rが回転駆動されると、二輪車1は前方に真っ直ぐ走行される(矢印S方向)。
【0054】
この状態から、図2に示すように、搭乗者が重心Wを車体3の一側に移動してバランスを偏らせると、重心Wが近づいた側にある左車輪2Lのタイヤ8の下部が圧縮され、その回転半径がRからR1に縮小される(R>R1)。これにより、左車輪2Lのタイヤ8の流体室10内の圧力が高くなり、その圧力が連通管14を介して、反対側にある右車輪2Rのタイヤ8の流体室10内に導入される。その結果、右車輪2Rのタイヤ8の流体室10が膨張し、その回転半径がRからR2に拡大される(R<R2)。
【0055】
即ち、圧縮側車輪のタイヤの回転半径(車軸から路面7の接地面までの距離)が小さくなり(R→R1)、膨張側車輪のタイヤの回転半径が反対に大きくなる(R→R2)。この左右車輪2L,2Rの回転半径の差(R2>R1)により、二輪車1は圧縮側車輪側へ旋回し始める(矢印T方向)。これにより、二輪車1を図2において左側(反時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0056】
このような旋回動作は、二輪車1を右側へ旋回させる操舵を行う場合も同様であり、図2において重心Wを右側へ移動させることにより、右側車輪2Rの回転半径を小さくする一方、左側車輪2Lの回転半径を大きくすることができる。その結果、左右車輪2L,2Rの回転半径の差により、二輪車1を図1において右側(時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0057】
表1には、図1及び図2に示す構成を有する車両において、重心移動(車両センタからの変位量E)によって生じた左右タイヤの沈込量(mm)と車体の傾斜角度(°)と車両の旋回半径(m)の試験結果を示している。この試験に使用したタイヤは、バイアスプライタイヤCT26/1.0kg/mm3(チューブ入り空気タイヤ、サイズ2.5−10、外径Φ389mm、断面幅65mm、空気圧1.0kg/mm3)である。このタイヤを車体3の両側で平行同軸上に配置し、車両センタからの負荷(N)の変位量E(150mm)を一定して、負荷を100(N)から800(N)まで100(N)ずつ増加させて試験した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
[表2]は[表1]のうち、車体の傾斜角度(°)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。また、[表3]は[表1]のうち、重心が変位した側のタイヤの沈込量(mm)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。更に、[表4]は[表1]のうち、重心が変位した側と反対側のタイヤの沈込量(mm)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。
【0063】
表1から明らかなように、2個の車輪間において、負荷が100(N)である場合を除き、重心が変位(移動)した側に位置するタイヤの沈込量は、その反対側に位置するタイヤの沈込量よりも大きく変化ことが判明した。また、表2及び表3によれば、両タイヤの沈込量の値は異なるが、タイヤの沈込量と車両の旋回半径は、ともに二次曲線的に変化することが明らかになった。一方、表4によれば、両タイヤの沈込量の値は異なるが、負荷の増加に応じて沈込量が比例的に増加する状態がグラフによって見られた。
【0064】
尚、2個の車輪2L,2Rは、車体3の下側に配置し、両車輪を車体が跨ぐように構成することもできる。また、この実施例では、1個の電動モータ4で2個の車輪2L,2Rを回転駆動するように構成したが、各車輪2L,2R毎に1個の電動モータを用意し、1個の電動モータで1個の車輪を回転駆動する構成とすることもできる。
【0065】
図3は、本発明の第2の実施例に係る一輪車21の概略構成を示す図である。この一輪車21は、幅広で柔軟な流体入りタイヤを有する1個の車輪で自立走行する車両であり、駆動系に介装された車輪22と、この車輪22を回転自在に支持する車体23と、車輪22を回転駆動する電動モータ24等を備えて構成されている。
【0066】
この一輪車21においても前記実施例と同様に、傾斜角度及び走行速度による危険を検知してこれを回避するための速度制御を行う方法については、前述した第1の実施例の場合と同様である。即ち、左右操舵から生じる傾斜角度と走行速度を常にモニタし、これらに基づき車両及び搭乗者が受ける外力(横力、遠心力)を推定して検知する。その結果、検知したものが安全に走行できる範囲を超える場合には、その都度、走行速度を抑制するように制御する。この場合、速度抑制方法についても安全の度合いに応じて最適な減速パターンを取るようにし、安全範囲を大幅に超えた場合には緊急に減速し、反対に超えた値が小さい場合には徐々に減速するようにする。
【0067】
図3に示すように、車輪22は、左右方向に所定幅を有する円筒形状をなすゴム製のタイヤ28と、このタイヤ28の軸方向両端に装着される左右のホイール29L,29Rとから構成されている。各ホイール29L,29Rは、タイヤ28を位置決めするためのフランジ29aと、軸方向の一側に連続されたスリーブ29bを有し、各スリーブ29bの先端が電動モータ24の回転部に連結されている。タイヤ28の軸方向両端には、ホイール29L,29Rに装着される内フランジ28aが設けられている。
【0068】
電動モータ24は、車体23に固定される固定部26と、この固定部26に回転自在に支持された回転部27とから構成されている。固定部26は車輪22を回転自在に支持する車軸を兼ねており、車体23の左右両端から下方へ突出された一対の軸受部23a,23aによって両端支持されている。電動モータ24の回転部27は円筒状をなしており、この回転部27の内側に貫通された固定部26の両端が、回転部27の両端に固定された各スリーブ29bを共に貫通して、各軸受部23aに固定されている。尚、車体23及び制御装置25の構成、並びに図示しない傾斜計の構成は、前述した実施例と同様であるため、それらの説明は省略する。
【0069】
このような構成を有する一輪車21は、例えば、次のようにして操舵することができる。図4に示すように、車体23の上に乗った人が、車両の重心と一致するように中央に位置している場合には、車輪22のタイヤ28全体に等しく荷重が負荷されるため、タイヤ28の左右端部において回転半径は等しくRとなる。従って、この状態で電動モータ24を駆動させて車輪22を回転駆動すると、一輪車21は真っ直ぐに前方(図5において矢印Sで示す方向)へ走行される。
【0070】
次に、車体23に搭乗している人が重心Wを移動させることにより、一輪車21の姿勢が図4に示す状態から図5に示す状態に変化したものとする。すると、タイヤ28における重心Wが移動した側の端部(図5において左端部)が圧縮され、その圧縮された側の流体(例えば空気)が反対側に移動し、右端部及びその周辺部に拡散される。
【0071】
これにより、タイヤ28の圧縮側端部の回転半径(車軸から路面7の接地面までの距離)が小さくなり(R→R1)、膨張側端部の回転半径が反対に大きくなる(R→R2)。この1個のタイヤ28における左右端部の回転半径の差(R2>R1)により、一輪車21は圧縮側端部側(図5において矢印Tで示す方向)へ旋回し始める。これにより、二輪車1を図5において左側(反時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0072】
このような旋回動作は、一輪車21を右側へ旋回させる操舵を行う場合も同様であり、図4において重心Wを右側へ移動させることにより、タイヤ28の右側端部の回転半径を小さくする一方、左側端部の回転半径を大きくすることができる。その結果、タイヤ28における左右端部間の回転半径に差を生じさせ、これにより、図4において一輪車21を右側(時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0073】
図6A,B及びCは、本発明の第3の実施例に係る三輪車31の概略構成を示す図である。この三輪車31は、前述した第1の実施例に係る二輪車1の後側に1個の補助輪36を設けることにより三輪車として構成したものである。補助輪36を設置するため、車体33は後方へ張り出した面積の広い板状の部材とされており、その後側の中央部に補助輪36が回転自在に支持されている。この補助輪36は、車両の安定性を確保することを主な役目とするものであり、そのため車体33に対して回転自在に支持されていれば良いが、左右車輪32L,32Rと同様に電動モータ等の動力を備える構成としても良い。また、図示しないが、補助輪36を左右車輪32L,32Rの前側に配置して三輪車を構成しても良い。
【0074】
図7A,B及びCは、本発明の第4の実施例に係る四輪車41の概略構成を示す図である。この四輪車41は、前述した第1の実施例に係る二輪車1の後側に同軸上に配置された2個の補助輪46L,46Rを設けることにより四輪車として構成したものである。2個の補助輪46L,46Rを設置するため、車体43は後方へ張り出した面積の広い板状の部材とされており、その後側の左右両側部に補助輪46L,46Rが個別に回転自在に支持されている。
【0075】
左右の補助輪46L,46Rは、車両の安定性を確保することを主な役目とするものであり、そのため車体43に対して回転自在に支持されていれば良いが、左右車輪42L,42Rと同様に電動モータ等の動力を備える構成としても良い。また、図示しないが、左右補助輪46L,46Rを左右車輪32L,32Rの前側に配置して四輪車を構成しても良い。
【0076】
図6及び図7に示すような構成を有する車両31及び41によっても、前述した第1の実施例の二輪車1及び第2の実施例の一輪車21と同様に、ハンドルを回転させる等によりラックアンドピニオン機構やアクチュエータ装置等を駆動させて操舵することなく、重心の移動だけで車両の走行操作及び操舵操作を行うことができる。しかも、操舵角度は重心の移動によって車両を傾けた角度に比例し、曲がりたい方向へ重心を移せば良いため、人間工学的に自然なコントロール性を持たせることができる。
【0077】
また、自立型の単輪及び複数輪車両や搬送装置において操舵を行うことができると共に、一般の自動車のように左右独立に駆動装置や制動装置を設けることなく操舵することができる。更に、突発的事態又は高速コーナリング時の不安定な挙動や左右操舵の操作ミスをしたことによる不安定な挙動に対して速度減速又は速度停止することにより、不安定な挙動を回避することができる。
【0078】
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、少なくとも1個の車輪又は2個の車輪と車体を備え、搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の左右方向両端の回転半径又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせる構成としたため、1個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の両端間に回転半径を生じさせ、2個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって2個の車輪間に回転半径の差異を生じさせて、搭乗者の重心移動だけで車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができるという効果が得られる。
【0080】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0081】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0082】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通する構成としたため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができるという効果が得られる。
【0083】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、少なくとも1個の車輪又は2個の車輪と回転駆動手段と車体を備え、搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の左右方向両端の回転半径又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせる構成としたため、1個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の両端間に回転半径を生じさせ、2個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって2個の車輪間に回転半径の差異を生じさせて、搭乗者の重心移動だけで走行する車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができるという効果が得られる。
【0084】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0085】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0086】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、2個の車輪の互いの流体室を連通管で連通する構成としたため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができるという効果が得られる。
【0087】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、回転駆動手段として電動モータを適用する構成としたため、これにより1個の車輪又は2個の車輪を比較的簡単に且つ正確に駆動制御することができるという効果が得られる。
【0088】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、傾斜角検出手段の検出信号に基づき駆動制御手段で回転駆動手段の回転駆動を制御する構成としたため、フェールセーフ機能を発揮させて安全な操舵操作を実現することができるという効果が得られる。
【0089】
本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、更に空転検出手段を設ける構成としたため、車輪の空転によって車体のバランスが崩れるのを防止し又は抑制することができ、安全性の向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車の概略構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す二輪車において重心移動により操舵する状態を示す説明図である。
【図3】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第2の実施例に係る一輪車の概略構成を示す要部を断面した説明図である。
【図4】図3に示す一輪車の概略構成を示す説明図である。
【図5】図4に示す一輪車において重心移動により操舵する状態を示す説明図である。
【図6】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第3の実施例に係る三輪車を示すもので、同図Aは概略構成を示す斜視図、同図Bは操舵前の状態を示す説明図、同図Cは操舵状態を示す説明図である。
【図7】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第4の実施例に係る四輪車を示すもので、同図Aは概略構成を示す斜視図、同図Bは操舵前の状態を示す説明図、同図Cは操舵状態を示す説明図である。
【図8】本発明の制御装置に係る操舵制御の第1の実施例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の制御装置に係る操舵制御の第2の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…二輪車(車両)、 2L,2R,22,32L,32R,42L,42R…車輪、 3,23,33,43…車体、 4,24…電動モータ(回転駆動手段)、 5,25…制御装置(駆動制御手段)、 6…傾斜計(傾斜角検出手段)、 7…路面、 8,28…タイヤ、 9,29L,29R…ホイール、 10…流体室、 11…ロータリージョイント、 14…連通管、 21…一輪車(車両)、 31…三輪車(車両)、 41…四輪車(車両)
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の上に乗った搭乗者の重心移動により、1個の車輪の左右方向両端の回転半径に差異を生じさせ又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせることにより左右方向へ操舵が行えるようにした重心移動により操舵可能な車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人を乗せて走行する車両としては、四輪車又は三輪車が一般的であるが、これら四輪車及び三輪車は平面形状が比較的大きくなるため、スペースの点で問題がある。そのため、比較的スペースを取らないで人を乗せて走行できる一輪車や二輪車が研究されている。
【0003】
二輪車の走行原理は、車両に搭乗する人の重心の位置や移動により、人が搭乗される車体に働く車軸を中心とする回転力と、電動モータが生ずるトルクの反作用によって車体に働く回転力とをバランスさせ、人を乗せる台が所定の位置に維持されるように制御するものである。
【0004】
このような車両としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。この特許文献1には、同軸二輪車の姿勢制御方法に関するものが記載されている。この同軸二輪車における姿勢制御方法は、一対の車輪と、両車輪間に架設された車軸と、この車軸上に回動可能に支持された車体と、この車体に装着された車輪駆動用モータと、この車輪駆動用モータに作動指令を送る制御コンピュータと、車体の傾きを検出する角度検出手段とからなる同軸二輪車において、角度検出手段により検出される車体の傾斜角度を短時間間隔にてサンプリングし、車体のサンプリング傾斜角度を状態変数、フィードバックゲインを係数として制御コンピュータ内に予め入力設定された制御入力算出式にサンプリング値を代入して演算し、この演算に基づいて車輪駆動用モータの制御トルクを算出し、この算出された制御トルク相当の作動を制御コンピュータから車輪駆動用モータに指令する、ことを特徴としている。
【0005】
また、他の同軸二輪車としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。この特許文献2には同軸二輪車の制御装置に関するものが記載されており、駆動する二つの車輪の回転軸線が同一となるように車輪を互いに平行に設け、一組の車輪を含む車両全体が倒れて所定の傾斜角に到達したとき、その傾斜角に係る信号を検出し、それに応じて傾斜状態を矯正するように制御すると共に、車輪の回転に伴って所望の方向へと移動することを可能にした、ことを特徴としている。
【0006】
更に、他の同軸二輪車としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。この特許文献3には、自立型搬送機並びにそれによる自動搬送装置に関するものが記載されている。この自立型搬送機は、縦長に形成された搬送機本体と、その下部に一軸上に配置された左右2箇所の走行手段と、この走行手段を各別に作動させる駆動機構と、走行時に前記軸方向と平行に収容され、停止時は前記軸方向と直交する方向に移動し走行手段の前後に位置して搬送機本体を支える停止時自立手段とを備え、走行手段の作動により自立走行を行う、ことを特徴としている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭63−305082号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献2】
特開昭62−181985号公報(第1頁、図1)
【特許文献3】
特開平1−316810号公報(第1頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような同軸二輪車においては、いずれの車両においても操舵する場合には、左右方向に配置された2個の車輪間に回転数の差を生じさせ、その回転差によって右方向へ旋回したり、左方向へ旋回したりする構成となっていた。そのため、2個の車輪間に回転数の差を生じ差せるための機構が必要であることから、部品点数が多くなり、構造が比較的複雑なものとなっていた。
【0009】
また、例えば、走行速度に応じた左右方向の傾斜角度の車両限界を操作ミス等によって越えた場合、或いは操舵の有無に限らず車両がバランスを崩して片輪走行となった場合には、従来の同軸二輪車には速度制御を行うフェールセーフ機能がなかったため、バランスを崩して横転等の転倒を起こし易いという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、単なる体重移動によって左右方向への旋回操作を簡単且つ確実に行うことができる重心移動により操舵可能な車両を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、前記目的を達成するため、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両は、少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、1個の車輪を跨ぐように配置されて1個の車輪を回転自在に支持し又は2個の車輪を回転自在に支持すると共に、人が搭乗される車体と、を備え、車体に搭乗した人の重心移動により1個の車輪の流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は2個の車輪の流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴としている。
【0012】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0013】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0014】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両は、2個の車輪の流体室間には互いの流体室を連通する連通管を設け、内部の流体を2個の車輪間に往来可能としたことを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両は、少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、1個の車輪又は2個の車輪を回転駆動する回転駆動手段と、1個の車輪を跨ぐように配置されると共に回転駆動手段を支持し又は2個の車輪を回転自在に支持すると共に回転駆動手段を支持し、且つ、人が搭乗される車体と、を備え、車体に搭乗した人の重心移動により1個の車輪の流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は2個の車輪の流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴としている。
【0016】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0017】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両は、2個の車輪の流体室間を連通する連通管を設け、互いの流体室間に内部の流体を往来可能としたことを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両は、回転駆動手段は電動モータであることを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両は、車体には、1個の車輪又は2個の車輪が接地する路面に対する傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、傾斜角検出手段からの検出信号に基づき回転駆動手段に制御信号を出力して車体を水平方向へ復帰させるように制御する駆動制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両は、1個の車輪又は2個の車輪の空転を検出する空転検出手段を設け、空転検出手段の検出信号を駆動制御手段に供給し、1個の車輪又は2個の車輪の空転状態により駆動制御手段の出力を決定するようにしたことを特徴としている。
【0022】
前述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて車輪の流体室を有する部分が弾性変形し、車輪の重心移動側の端部の回転半径がその反対側の端部の回転半径よりも小さくなる。また、2個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて2個の車輪の流体室を有する部分がそれぞれ弾性変形し、重心移動側に配置された車輪の回転半径がその反対側に配置された車輪の回転半径よりも小さくなる。その結果、1個の車輪の左右方向両端間の回転半径の差異により又は2個の車輪間の回転半径の差異により、車両が回転半径の小さい側に旋回される。このようにして、搭乗者の重心移動だけで車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができる。
【0023】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができる。
【0024】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができる。
【0025】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両では、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通されているため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができる。
【0026】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて車輪の流体室を有する部分が弾性変形し、車輪の重心移動側の端部の回転半径がその反対側の端部の回転半径よりも小さくなる。また、2個の車輪の場合には、車体に搭乗した人が重心を移動すると、その重心の大きさ及び移動量に応じて2個の車輪の流体室を有する部分がそれぞれ弾性変形し、重心移動側に配置された車輪の回転半径がその反対側に配置された車輪の回転半径よりも小さくなる。その結果、1個の車輪の左右方向両端間の回転半径の差異により又は2個の車輪間の回転半径の差異により、回転駆動手段で回転駆動される車両が回転半径の小さい側に旋回される。このようにして、走行する車両を搭乗者の重心移動だけで所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができる。
【0027】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができる。
【0028】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両では、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置することにより、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができる。
【0029】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両では、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通されているため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができる。
【0030】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両では、回転駆動手段として電動モータを適用することができ、これにより1個の車輪又は2個の車輪を比較的簡単に且つ正確に駆動制御することができる。
【0031】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両では、傾斜角検出手段の検出信号に基づき駆動制御手段で回転駆動手段の回転駆動を制御することにより、フェールセーフ機能を発揮させて安全な操舵操作を実現することができる。
【0032】
また、本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両では、更に空転検出手段を設けることにより、車輪の空転によって車体のバランスが崩れるのを防止し又は抑制することができ、安全性の向上を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明の実施の形態を示すものである。即ち、図1は本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車の概略構成を示す説明図、図2は図1に示す二輪車の作用を説明する説明図、図3は本発明の重心移動により操舵可能な車両の第2の実施例に係る一輪車の車輪を断面した概略構成を示す説明図、図4は図3に示す一輪車の作用を説明する説明図、図5は図4の状態から重心移動が生じた状態を説明する説明図、図6A,B及びCは本発明の重心移動により操舵可能な車両の第3の実施例に係る三輪車の概略構成及び作用を説明する説明図、図7A,B及びCは本発明の重心移動により操舵可能な車両の第4の実施例に係る四輪車の概略構成及び作用を説明する説明図、図8は本発明の制御装置に係る操舵制御の第1の実施例を示すフローチャート、図9は本発明の制御装置に係る操舵制御の第2の実施例を示すフローチャートである。
【0034】
図1に示すように、本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車1は、流体入りタイヤを有する2個の車輪2L,2Rを車体3の左右両側に配置した形式の車両に適用したものである。この二輪車1は、2個の車輪2L,2R及び車体3と、回転駆動手段の一具体例を示す電動モータ4と、この電動モータ4の回転駆動を制御する駆動制御手段である制御装置5と、路面7に対する車体3の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段である傾斜計6等を備えて構成されている。
【0035】
2個の車輪2L,2Rは、同一の形状及び構成を有する同一の車輪であり、ゴム製のタイヤ8と、このタイヤ8が外周面に装着されるホイール9とから構成されている。タイヤ8は、平面側である前後方向の剛性が強く、断面側であるラジアル方向に対しては柔らかい特性を持つように構成されており、その内側の空間部が流体室10となっている。タイヤ8の流体室10には、流体の一具体例を示す空気が充填されている。この流体室10の内圧は、重心移動を敏感に感知できて迅速に応答できるように、通常の自動車のタイヤ内圧よりも低く設定する。尚、タイヤ8に充填される流体は、空気以外の気体であっても良く、また、水や油等の液体であっても良い。
【0036】
各ホイール9は、一般的にはアルミニウム合金等の金属材料によって形成されるが、他の金属材料であっても良く、また、金属以外のプラスチック材料や木材等であっても良い。各ホイール9にはロータリージョイント11が設けられていて、このロータリージョイント11が配管12によって流体室10と連通されている。更に、各ホイール9に設けられた2個のロータリージョイント11,11は、連通管14によって互いに連通されている。連通管14は、スムーズに空気(流体)が行き来できて圧力損失が低くなるように、十分な太さの管径及び断面形状であって、滑らかに引き回されて配管されるようにする。
【0037】
車体3は、人が乗ることができるステップ或いは踏み台等のように形成し、電動モータ4と制御装置5と傾斜計6が搭載できるように構成する。この車体3に固定された電動モータ4の回転軸15を、車体3の両側の側面から側方へそれぞれ突出させる。この回転軸15の両端に、左右の車輪2L,2Rの各ホイール9の中央部がネジ止め等の固着手段によって固定されている。電動モータ4としては、例えば、ステップモータが好適であるが、他の形式のモータを適用できることは勿論である。
【0038】
傾斜計6は、路面7に対する車体3の傾斜角度を検出するもので、例えば、クリノメータによって構成することができる。クリノメータは、機械的方法で測定するものであっても良く、また、光学的方法で測定するものであっても良い。この傾斜計6は、車体3の略中央部、即ち、水平面に車両を設置した状態で車両の重心と一致する位置に設置することが好ましい。そのように傾斜計6を設置することにより、車両の重心と異なる位置に設置したときのように得られた検出値をその変位量で補正する必要がなくなるからである。
【0039】
制御装置5は、例えば、マイクロコンピュータを備えた回路装置によって構成される。マイクロコンピュータは、中央処理装置を中心に、プログラムメモリにRAM,ROMを有し、周辺装置に入出力インタフェース等を組み合わせたもので、傾斜計6の検出信号等が入力され、その検出信号等に基づき予め設定された演算処理を実行して制御信号を電動モータ4等に出力する。これにより、傾斜角度θ及び走行速度による危険性を検知して走行速度を抑制する制御を行う。
【0040】
具体的には、左右操舵から生じる車体3の傾斜角度と走行速度を常にモニタし、車両及び搭乗者が受ける力(横力、遠心力)を推定して検出する。かかる検出結果を予め記憶装置に記憶されている判断基準値と比較し、いまの状態で車両が安全に走行できるか否かを判断する。その結果、安全に走行できる範囲を超えていると判断した場合には、その都度、速度を落とす制御を行う。例えば、三輪車又は四輪車の場合、各車輪と接地面との間でスリップを起こさないように任意の車輪にブレーキをかけるか、又は電動モータの回転速度を減少させるように制御する。
【0041】
このような速度抑制方法においても、安全性の度合いに応じて最適な減速パターンを取ることができるようにする。例えば、安全範囲を大幅に超えているような場合には急速に減速し、これとは反対に安全範囲を超える度合いが小さい場合には、徐々に減速するようにする。
【0042】
図8は、制御装置5による駆動制御の第1の実施例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、傾斜角度及び走行速度による危険を検知して、その危険を回避するための速度抑制方法に関するものである。図8において、制御装置5は、まず、ステップS1において、車体3の傾斜角度を読み込む。これは、傾斜計6の検出値を読み込むことによって行うことができる。次に、ステップS2に移行して、車両の走行速度を読み込む。これは、例えば、電動モータ4の回転数を検出したり、当該電動モータ4の電流を検出する等によって行うことができる。
【0043】
次に、ステップS3に移行して、車両及び搭乗者が受ける力(横力、遠心力)を算出する。これは、例えば、ステップS1で読み込んだ傾斜角度とステップS2で読み込んだ走行速度とに基づき、これらの検出値を、予めマイクロコンピュータの記憶装置等に記憶されている基準値と比較することによって算出することができる。次いで、ステップS4に移行して、車両の駆動力を算出する。これは、例えば、電動モータ4の無負荷の状態を予め前記記憶装置に記憶しておき、ステップS2で読み込んだ走行速度と比較することによって算出することができる。
【0044】
次に、ステップS5に移行して、車両がバランスの許容値を超えたか否かを判定する。これは、ステップS3で算出された値とステップS4で算出された値を、予め記憶装置に記憶された許容値と比較することによって行うことができる。このステップS5において、車両がバランスの許容値を超えていないと判定されたときには、車両は安定した状態にあるため、ステップS1に戻り、これまでの判定を繰り返す。一方、ステップS5の判定により、車両がバランスの許容値を超えていると判定されたときには、車両を安定した状態に戻す必要があるため、次のステップS6に移行する。
【0045】
ステップS6では、車両がバランスの許容値を超える度合いが大きいか否かを判定する。この判定は、ステップS3で算出された値とステップS4で算出された値を、予め記憶装置に記憶された許容値の大小と比較することによって行うことができる。このステップS6において、車両がバランスの許容値を超える度合いが大きい場合にはステップS7に移行し、超える度合いが小さい場合にはステップS8に移行する。このステップS6からステップS8までの処理は、三輪車及び四輪車において必要とされるものであり、一輪車及び二輪車の場合には、搭乗者に対する影響が大きいため、設けない方が好ましい。
【0046】
ステップS7では、車両がバランスを崩した状態を緊急に修正して安定した状態に復帰させる必要があるため、走行速度の瞬時抑制を行う。これは、例えば、電動モータ4への通電を瞬時に停止したり、場合によってはブレーキ装置を設けてブレーキをかけるようにする。この際、安全性の度合いに応じて、例えば、自動車のABS(アンチロックブレーキ・システム)のような制御が行われるようにすると良い。
【0047】
また、ステップ8では、車両のバランスの崩れた状態が緊急を要するものではなく、急激な減速を必要としないため、走行速度の段階抑制を行う。これは、例えば、電動モータ4への通電を間欠的に停止したり、ブレーキ装置をポンピング動作させて徐々に減速させるようにする。これにより、車両の速度を徐々に落として安全に減速させることができる。
【0048】
図9は、制御装置5による駆動制御の第2の実施例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、片輪走行による危険を検知して、その危険を回避するための速度抑制方法に関するものである。この場合は、電動モータ4の出力トルクと駆動力を常にモニタし、それぞれの値に差が生じたことによって片輪(両輪の場合も同様)が空転したことを検知し、瞬時に走行速度を抑制する制御信号を電動モータ4に出力してフィードバック制御を行う。
【0049】
図9において、制御装置5は、まず、ステップS10において、車両の走行速度を読み込む。これは、例えば、ステップS2と同様に、電動モータ4の回転数やその電流値を読み込む等によって行うことができる。次に、ステップS11に移行して、車両の駆動力を算出する。これは、例えば、ステップS4と同様に、電動モータ4の無負荷の状態を予め前記記憶装置に記憶しておき、ステップS10で読み込んだ走行速度と比較することによって算出することができる。
【0050】
次に、ステップS12に移行して、車輪が空転したか否かを判定する。これは、例えば、ステップS10で読み込んだ走行速度とステップS11で算出した駆動力を、予め記憶装置に記憶されている基準値と比較することによって判定することができる。この判定の結果、車輪が空転していないと判定されたときには、車輪の空転に基づく片輪走行や両輪共の空転走行が行われておらず、走行が安全に行われていると判定してステップS10に戻り、ステップS10からステップS12までの処理を繰り返す。一方、ステップS12の判定の結果、車輪が空転していると判定されたときには、ステップS13に移行する。
【0051】
ステップS13では、走行速度を減速する制御を行う。この制御は、例えば、電動モータ4に通電される電流や電圧の値を小さくすることによって行うことができる。次に、ステップS14に移行して、車輪が空転しなくなったか否かを判定する。これは、ステップS10で読み込んだ走行速度とステップS11で算出した駆動力を、ステップS12で用いた基準値と再び比較することによって判定することができる。この判定の結果、車輪の空転が引き続き生じていると判定されたときには、ステップS13に戻り、ステップS13からステップS14までの処理を繰り返す。一方、ステップS14の判定の結果、車輪が空転しなくなったと判定されたときには、これで処理を終了し、スタートに戻る。
【0052】
このような2つの速度制御プログラムは、別個独立に行われるものであるが、これを実行するためのマイクロコンピュータは1個であっても良く、例えば、時分割処理システムによって並行処理する構成としても良いことは勿論である。
【0053】
前述したような構成を有する二輪車1の動作は、例えば、次のようなものである。この二輪車1に人が乗ったとき、図1に示すように、搭乗者の重心Wが車体3の中心と一致している場合には、左右の車輪二L,2Rに負荷される荷重が等しいため、両車輪の回転半径は、共にRであって等しい値となっている。そのため、この状態で電動モータ4によって左右の車輪二L,2Rが回転駆動されると、二輪車1は前方に真っ直ぐ走行される(矢印S方向)。
【0054】
この状態から、図2に示すように、搭乗者が重心Wを車体3の一側に移動してバランスを偏らせると、重心Wが近づいた側にある左車輪2Lのタイヤ8の下部が圧縮され、その回転半径がRからR1に縮小される(R>R1)。これにより、左車輪2Lのタイヤ8の流体室10内の圧力が高くなり、その圧力が連通管14を介して、反対側にある右車輪2Rのタイヤ8の流体室10内に導入される。その結果、右車輪2Rのタイヤ8の流体室10が膨張し、その回転半径がRからR2に拡大される(R<R2)。
【0055】
即ち、圧縮側車輪のタイヤの回転半径(車軸から路面7の接地面までの距離)が小さくなり(R→R1)、膨張側車輪のタイヤの回転半径が反対に大きくなる(R→R2)。この左右車輪2L,2Rの回転半径の差(R2>R1)により、二輪車1は圧縮側車輪側へ旋回し始める(矢印T方向)。これにより、二輪車1を図2において左側(反時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0056】
このような旋回動作は、二輪車1を右側へ旋回させる操舵を行う場合も同様であり、図2において重心Wを右側へ移動させることにより、右側車輪2Rの回転半径を小さくする一方、左側車輪2Lの回転半径を大きくすることができる。その結果、左右車輪2L,2Rの回転半径の差により、二輪車1を図1において右側(時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0057】
表1には、図1及び図2に示す構成を有する車両において、重心移動(車両センタからの変位量E)によって生じた左右タイヤの沈込量(mm)と車体の傾斜角度(°)と車両の旋回半径(m)の試験結果を示している。この試験に使用したタイヤは、バイアスプライタイヤCT26/1.0kg/mm3(チューブ入り空気タイヤ、サイズ2.5−10、外径Φ389mm、断面幅65mm、空気圧1.0kg/mm3)である。このタイヤを車体3の両側で平行同軸上に配置し、車両センタからの負荷(N)の変位量E(150mm)を一定して、負荷を100(N)から800(N)まで100(N)ずつ増加させて試験した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
[表2]は[表1]のうち、車体の傾斜角度(°)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。また、[表3]は[表1]のうち、重心が変位した側のタイヤの沈込量(mm)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。更に、[表4]は[表1]のうち、重心が変位した側と反対側のタイヤの沈込量(mm)と車両の旋回半径(m)との関係をグラフに表したものである。
【0063】
表1から明らかなように、2個の車輪間において、負荷が100(N)である場合を除き、重心が変位(移動)した側に位置するタイヤの沈込量は、その反対側に位置するタイヤの沈込量よりも大きく変化ことが判明した。また、表2及び表3によれば、両タイヤの沈込量の値は異なるが、タイヤの沈込量と車両の旋回半径は、ともに二次曲線的に変化することが明らかになった。一方、表4によれば、両タイヤの沈込量の値は異なるが、負荷の増加に応じて沈込量が比例的に増加する状態がグラフによって見られた。
【0064】
尚、2個の車輪2L,2Rは、車体3の下側に配置し、両車輪を車体が跨ぐように構成することもできる。また、この実施例では、1個の電動モータ4で2個の車輪2L,2Rを回転駆動するように構成したが、各車輪2L,2R毎に1個の電動モータを用意し、1個の電動モータで1個の車輪を回転駆動する構成とすることもできる。
【0065】
図3は、本発明の第2の実施例に係る一輪車21の概略構成を示す図である。この一輪車21は、幅広で柔軟な流体入りタイヤを有する1個の車輪で自立走行する車両であり、駆動系に介装された車輪22と、この車輪22を回転自在に支持する車体23と、車輪22を回転駆動する電動モータ24等を備えて構成されている。
【0066】
この一輪車21においても前記実施例と同様に、傾斜角度及び走行速度による危険を検知してこれを回避するための速度制御を行う方法については、前述した第1の実施例の場合と同様である。即ち、左右操舵から生じる傾斜角度と走行速度を常にモニタし、これらに基づき車両及び搭乗者が受ける外力(横力、遠心力)を推定して検知する。その結果、検知したものが安全に走行できる範囲を超える場合には、その都度、走行速度を抑制するように制御する。この場合、速度抑制方法についても安全の度合いに応じて最適な減速パターンを取るようにし、安全範囲を大幅に超えた場合には緊急に減速し、反対に超えた値が小さい場合には徐々に減速するようにする。
【0067】
図3に示すように、車輪22は、左右方向に所定幅を有する円筒形状をなすゴム製のタイヤ28と、このタイヤ28の軸方向両端に装着される左右のホイール29L,29Rとから構成されている。各ホイール29L,29Rは、タイヤ28を位置決めするためのフランジ29aと、軸方向の一側に連続されたスリーブ29bを有し、各スリーブ29bの先端が電動モータ24の回転部に連結されている。タイヤ28の軸方向両端には、ホイール29L,29Rに装着される内フランジ28aが設けられている。
【0068】
電動モータ24は、車体23に固定される固定部26と、この固定部26に回転自在に支持された回転部27とから構成されている。固定部26は車輪22を回転自在に支持する車軸を兼ねており、車体23の左右両端から下方へ突出された一対の軸受部23a,23aによって両端支持されている。電動モータ24の回転部27は円筒状をなしており、この回転部27の内側に貫通された固定部26の両端が、回転部27の両端に固定された各スリーブ29bを共に貫通して、各軸受部23aに固定されている。尚、車体23及び制御装置25の構成、並びに図示しない傾斜計の構成は、前述した実施例と同様であるため、それらの説明は省略する。
【0069】
このような構成を有する一輪車21は、例えば、次のようにして操舵することができる。図4に示すように、車体23の上に乗った人が、車両の重心と一致するように中央に位置している場合には、車輪22のタイヤ28全体に等しく荷重が負荷されるため、タイヤ28の左右端部において回転半径は等しくRとなる。従って、この状態で電動モータ24を駆動させて車輪22を回転駆動すると、一輪車21は真っ直ぐに前方(図5において矢印Sで示す方向)へ走行される。
【0070】
次に、車体23に搭乗している人が重心Wを移動させることにより、一輪車21の姿勢が図4に示す状態から図5に示す状態に変化したものとする。すると、タイヤ28における重心Wが移動した側の端部(図5において左端部)が圧縮され、その圧縮された側の流体(例えば空気)が反対側に移動し、右端部及びその周辺部に拡散される。
【0071】
これにより、タイヤ28の圧縮側端部の回転半径(車軸から路面7の接地面までの距離)が小さくなり(R→R1)、膨張側端部の回転半径が反対に大きくなる(R→R2)。この1個のタイヤ28における左右端部の回転半径の差(R2>R1)により、一輪車21は圧縮側端部側(図5において矢印Tで示す方向)へ旋回し始める。これにより、二輪車1を図5において左側(反時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0072】
このような旋回動作は、一輪車21を右側へ旋回させる操舵を行う場合も同様であり、図4において重心Wを右側へ移動させることにより、タイヤ28の右側端部の回転半径を小さくする一方、左側端部の回転半径を大きくすることができる。その結果、タイヤ28における左右端部間の回転半径に差を生じさせ、これにより、図4において一輪車21を右側(時計方向)へ旋回させる操舵を行うことができる。
【0073】
図6A,B及びCは、本発明の第3の実施例に係る三輪車31の概略構成を示す図である。この三輪車31は、前述した第1の実施例に係る二輪車1の後側に1個の補助輪36を設けることにより三輪車として構成したものである。補助輪36を設置するため、車体33は後方へ張り出した面積の広い板状の部材とされており、その後側の中央部に補助輪36が回転自在に支持されている。この補助輪36は、車両の安定性を確保することを主な役目とするものであり、そのため車体33に対して回転自在に支持されていれば良いが、左右車輪32L,32Rと同様に電動モータ等の動力を備える構成としても良い。また、図示しないが、補助輪36を左右車輪32L,32Rの前側に配置して三輪車を構成しても良い。
【0074】
図7A,B及びCは、本発明の第4の実施例に係る四輪車41の概略構成を示す図である。この四輪車41は、前述した第1の実施例に係る二輪車1の後側に同軸上に配置された2個の補助輪46L,46Rを設けることにより四輪車として構成したものである。2個の補助輪46L,46Rを設置するため、車体43は後方へ張り出した面積の広い板状の部材とされており、その後側の左右両側部に補助輪46L,46Rが個別に回転自在に支持されている。
【0075】
左右の補助輪46L,46Rは、車両の安定性を確保することを主な役目とするものであり、そのため車体43に対して回転自在に支持されていれば良いが、左右車輪42L,42Rと同様に電動モータ等の動力を備える構成としても良い。また、図示しないが、左右補助輪46L,46Rを左右車輪32L,32Rの前側に配置して四輪車を構成しても良い。
【0076】
図6及び図7に示すような構成を有する車両31及び41によっても、前述した第1の実施例の二輪車1及び第2の実施例の一輪車21と同様に、ハンドルを回転させる等によりラックアンドピニオン機構やアクチュエータ装置等を駆動させて操舵することなく、重心の移動だけで車両の走行操作及び操舵操作を行うことができる。しかも、操舵角度は重心の移動によって車両を傾けた角度に比例し、曲がりたい方向へ重心を移せば良いため、人間工学的に自然なコントロール性を持たせることができる。
【0077】
また、自立型の単輪及び複数輪車両や搬送装置において操舵を行うことができると共に、一般の自動車のように左右独立に駆動装置や制動装置を設けることなく操舵することができる。更に、突発的事態又は高速コーナリング時の不安定な挙動や左右操舵の操作ミスをしたことによる不安定な挙動に対して速度減速又は速度停止することにより、不安定な挙動を回避することができる。
【0078】
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、少なくとも1個の車輪又は2個の車輪と車体を備え、搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の左右方向両端の回転半径又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせる構成としたため、1個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の両端間に回転半径を生じさせ、2個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって2個の車輪間に回転半径の差異を生じさせて、搭乗者の重心移動だけで車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができるという効果が得られる。
【0080】
本出願の請求項2記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0081】
本出願の請求項3記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0082】
本出願の請求項4記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、2個の車輪の互いの流体室が連通管で連通する構成としたため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができるという効果が得られる。
【0083】
本出願の請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、少なくとも1個の車輪又は2個の車輪と回転駆動手段と車体を備え、搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の左右方向両端の回転半径又は2個の車輪間の回転半径に差異を生じさせる構成としたため、1個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって1個の車輪の両端間に回転半径を生じさせ、2個の車輪の場合には車両に搭乗した人の重心移動によって2個の車輪間に回転半径の差異を生じさせて、搭乗者の重心移動だけで走行する車両を所望の左側又は右側に旋回動作させて操舵することができるという効果が得られる。
【0084】
本出願の請求項6記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、この他の1個の車輪を1個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を三輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0085】
本出願の請求項7記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、1個の車輪又は2個の車輪に加えて同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、この他の2個の車輪を2個の車輪の前側又は後側に配置する構成としたため、重心移動により操舵可能な車両を四輪車として実現することができるという効果が得られる。
【0086】
本出願の請求項8記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、2個の車輪の互いの流体室を連通管で連通する構成としたため、重心移動によって圧力が高くなった側の流体室内の流体が圧力の低い側の流体室内に流れ込むことにより、2個の車輪間における回転半径の差異を迅速に生じさせ、操舵動作を明確に現わすことができるという効果が得られる。
【0087】
本出願の請求項9記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、回転駆動手段として電動モータを適用する構成としたため、これにより1個の車輪又は2個の車輪を比較的簡単に且つ正確に駆動制御することができるという効果が得られる。
【0088】
本出願の請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、傾斜角検出手段の検出信号に基づき駆動制御手段で回転駆動手段の回転駆動を制御する構成としたため、フェールセーフ機能を発揮させて安全な操舵操作を実現することができるという効果が得られる。
【0089】
本出願の請求項11記載の重心移動により操舵可能な車両によれば、更に空転検出手段を設ける構成としたため、車輪の空転によって車体のバランスが崩れるのを防止し又は抑制することができ、安全性の向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第1の実施例に係る二輪車の概略構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す二輪車において重心移動により操舵する状態を示す説明図である。
【図3】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第2の実施例に係る一輪車の概略構成を示す要部を断面した説明図である。
【図4】図3に示す一輪車の概略構成を示す説明図である。
【図5】図4に示す一輪車において重心移動により操舵する状態を示す説明図である。
【図6】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第3の実施例に係る三輪車を示すもので、同図Aは概略構成を示す斜視図、同図Bは操舵前の状態を示す説明図、同図Cは操舵状態を示す説明図である。
【図7】本発明の重心移動により操舵可能な車両の第4の実施例に係る四輪車を示すもので、同図Aは概略構成を示す斜視図、同図Bは操舵前の状態を示す説明図、同図Cは操舵状態を示す説明図である。
【図8】本発明の制御装置に係る操舵制御の第1の実施例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の制御装置に係る操舵制御の第2の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…二輪車(車両)、 2L,2R,22,32L,32R,42L,42R…車輪、 3,23,33,43…車体、 4,24…電動モータ(回転駆動手段)、 5,25…制御装置(駆動制御手段)、 6…傾斜計(傾斜角検出手段)、 7…路面、 8,28…タイヤ、 9,29L,29R…ホイール、 10…流体室、 11…ロータリージョイント、 14…連通管、 21…一輪車(車両)、 31…三輪車(車両)、 41…四輪車(車両)
Claims (11)
- 少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、
前記1個の車輪を跨ぐように配置されて当該1個の車輪を回転自在に支持し又は前記2個の車輪を回転自在に支持すると共に、人が搭乗される車体と、を備え、
前記車体に搭乗した人の重心移動により前記1個の車輪の前記流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は前記2個の車輪の前記流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴とする重心移動により操舵可能な車両。 - 前記1個の車輪又は前記2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、当該他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴とする請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記1個の車輪又は前記2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、当該他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴とする請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記2個の車輪の前記流体室間には互いの流体室を連通する連通管を設け、内部の流体を2個の車輪間に往来可能としたことを特徴とする請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 少なくとも一部が左右方向に所定幅を有し且つ弾性変形可能な流体室が設けられた1個の車輪又は左右方向に所定間隔をあけて同軸上に配置され且つ少なくとも一部に弾性変形可能な流体室が設けられた2個の車輪と、
前記1個の車輪又は前記2個の車輪を回転駆動する回転駆動手段と、
前記1個の車輪を跨ぐように配置されると共に前記回転駆動手段を支持し又は前記2個の車輪を回転自在に支持すると共に前記回転駆動手段を支持し、且つ、人が搭乗される車体と、を備え、
前記車体に搭乗した人の重心移動により前記1個の車輪の前記流体室における左側端部の回転半径と右側端部の回転半径とに差異を生じさせ又は前記2個の車輪の前記流体室間の回転半径に差異を生じさせて操舵するようにしたことを特徴とする重心移動により操舵可能な車両。 - 前記1個の車輪又は前記2個の車輪に加えて他の1個の車輪を設け、当該他の1個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴とする請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記1個の車輪又は前記2個の車輪に加えて、同軸上に配置された他の2個の車輪を設け、当該他の2個の車輪は、1個の車輪又は2個の車輪から前側又は後側に変位させて配置したことを特徴とする請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記2個の車輪の前記流体室間を連通する連通管を設け、互いの流体室間に内部の流体を往来可能としたことを特徴とする請求項1記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記回転駆動手段は電動モータであることを特徴とする請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記車体には、前記1個の車輪又は前記2個の車輪が接地する路面に対する傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記傾斜角検出手段からの検出信号に基づき前記回転駆動手段に制御信号を出力して車体を水平方向へ復帰させるように制御する駆動制御手段と、を設けたことを特徴とする請求項5記載の重心移動により操舵可能な車両。
- 前記1個の車輪又は前記2個の車輪の空転を検出する空転検出手段を設け、当該空転検出手段の検出信号を前記駆動制御手段に供給し、1個の車輪又は2個の車輪の空転状態により駆動制御手段の出力を決定するようにしたことを特徴とする請求項10記載の重心移動により操舵可能な車両。
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