【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋外線（「光屋外線」、「光ファイバドロップケーブル」もしくは「ドロップケーブル」ともいうが、以下、この明細書では「屋外線」という）を加入者側へ配線するために屋外線引留具が同一電柱上に多数用いられる。この多数存在する屋外線引留具の中から、所望の屋外線引留具の個別識別を容易に行うことを可能にさせ、布設される先の加入者の情報の管理性・識別性の向上を図る屋外線引留具及び前記屋外線引留具を用いた屋外線管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＦＴＴＨ（Ｆｉｂｅｒ−ｔｏ−ｔｈｅ−Ｈｏｍｅ）に代表される光アクセス網が急速に進展し、光ファイバが加入者宅にまで配線される時代となってきた。局から各家庭までの距離は、たかだか数ｋｍに過ぎないが、一般的に、日本の大都市部の局の加入者数は数万にも達すると予測される。
【０００３】
図６及び図７を参照するに、多数の光ファイバを内蔵した光ケーブル１０１が局から例えば電柱１０３（あるいは地中内の管路）を経て敷設される。この電柱１０３間に敷設される架空光ケーブル１０１は当該架空光ケーブル１０１に添設されている吊線１０５で電柱１０３間に支持され、光ケーブル本体部１０７が前記吊線１０５から離されて、電柱１０３の近くで上記の吊線１０５に支持された屋外線用のクロージャ１０９に引き込まれ、クロージャ１０９内で光ケーブル本体部１０７から複数本の屋外線１１１が各加入者宅１１３に向けて配線されることになる。
【０００４】
上記の屋外線１１１は、図９に示されているように、長尺の屋外線本体部１１５が例えば２芯の光ファイバ１１７からなる光ファイバテープ心線１１９（又は光ファイバ心線）と、この近傍に平行で両脇に一対の例えばＦＲＰからなる抗張力体１２１が添設されている。これらが一括してＰＶＣや難燃性のＰＥのような熱可塑性樹脂のケーブルシース１２３で被覆したもので、前記各抗張力体１２１を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ心線１１９の両側（図９において上下）におけるケーブルシース１２３の表面にノッチ部１２５が形成されている。
【０００５】
さらに、上記の屋外線本体部１１５のケーブルシース１２３に、金属線例えば鋼線からなる支持線１２７をケーブルシース１２３と同じ樹脂のシース材１２９で被覆した長尺のケーブル支持線部１３１を互いに平行に首部１３３を介して一体化されている。この場合、ケーブルシース１２３が首部１３３でケーブル支持線部１３１から分離され、屋外線本体部１１５がインドアケーブルに接続される。
【０００６】
屋外線１１１の配線形態は、図７及び図８（Ａ），（Ｂ）に示されているように電柱１０３及び加入者宅１１３などに固定された釣釘１３５（あるいはＣ型金物）のフックに引っ掛けた屋外線引留具１３７が用いられて配線される。
【０００７】
つまり、上記の屋外線１１１の両側端部の首部１３３が一部切り裂かれて前記屋外線本体部１１５とケーブル支持線部１３１とが分離され、この分離された一方のケーブル支持線部１３１の支持線１２７の端部１２７Ａが電柱１０３の屋外線引留具１３７に固定され、他方の端部１２７Ｂが加入者宅１１３の一部に屋外線引留具１３７を介して固定される。
【０００８】
また、前記屋外線本体部１１５の一方の端部１１５Ａは屋外線本体部１１５のノッチ部１２５を利用してケーブルシース１２３が切り裂かれてテープ心線１１９が取り出され、このテープ心線１１９が電柱１０３上のクロージャ１０９に接続される。他方の端部１１５Ｂは屋外線本体部１１５のノッチ部１２５を利用してケーブルシース１２３が切り裂かれてテープ心線１１９が取り出され、このテープ心線１１９が屋内のＯＥ変換器または成端箱に接続される。
【０００９】
屋外線引留具１３７は、図８（Ａ），（Ｂ）に示されているように、例えば釣釘１３５（あるいはＣ型金物）のフックに引っ掛けるために一部環状をなす吊り部１３９の一端が直方体形状の引留具本体部１４１の一端（図８（Ａ）、（Ｂ）において左端）に突設されており、引留具本体部１４１の平板部１４１Ａには図８（Ａ），（Ｂ）において右側から左へ順に、例えばキノコ状で溝部１４３Ａを備えた巻付部１４５Ａ、溝部１４３Ｂを備えた巻付部１４５Ｂ、溝部１４３Ｃを備えた巻付部１４５Ｃが一体成型されており、巻付部１４５Ｃの図８（Ａ），（Ｂ）において左側には溝部１４３Ｄを備えた巻付部１４５Ｄが一体成型されている（例えば、特許文献１参照）。
【００１０】
ケーブル支持線部１３１のシース材１２９を除去された支持線１２７の一端側は、順に巻付部１４５Ａ、巻付部１４５Ｂ、巻付部１４５Ｃ、巻付部１４５Ｄの各溝部１４３Ａ，１４３Ｂ，１４３Ｃ，１４３Ｄの周囲に巻き付けられることにより引留められる。ちなみに、屋外線引留具１３７は、吊り部１３９の先端から引留具本体部１４１の図８（Ａ）において右端までの距離が例えば１３６ｍｍであり、吊り部１３９は例えば直径φ２．６ｍｍの鋼線からなっている。
【００１１】
従来、上記の各屋外線１１１に対してどの加入者が使用しているかを管理するためには、図８（Ａ），（Ｂ）に示されているように、屋外線引留具１３７を個別識別するための識別コード１４７が直接、屋外線引留具１３７に印字されるか、あるいは識別コード１４７を印字したラベルが屋外線引留具１３７に貼られている。図８（Ａ），（Ｂ）では識別コード１４７が巻付部１４５Ｂの表面に貼られているが、他の巻付部１４５Ａ，１４５Ｃであっても、あるいは屋外線本体部１１５の他の表面であっても構わない。
【００１２】
一方、上記のように屋外線引留具１３７に識別コード１４７を設けるのではなく、屋外線１１１のケーブルシース１２３上に、社名・製造年・ケーブル識別記号などの識別情報を製造時に印字することが一般的である。あるいは、上記の識別情報を付記した識別タグを屋外線１１１に取り付けることも行われている。これにより、ケーブル種別などの限定的情報が得られる（例えば、特許文献２及び特許文献３参照）。
【００１３】
また、他の方法の例としては、局側の光配線盤（ＭＤＦ）を介して設備保留を解除する回線に識別音送出装置から識別音を送出し、加入者側のクロージャ（接続端子函）において前記識別音の聞こえる心線を線路用携帯送受器で探索して確認している（例えば、特許文献４参照）。
【００１４】
【特許文献１】
特開２００１−２３１１３７号公報
【００１５】
【特許文献２】
特開平９−１５９８８８号公報
【００１６】
【特許文献３】
特開２００１−２１８３２７号公報
【００１７】
【特許文献４】
特開平５−１４４９８号公報
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の屋外線引留具１３７を用いた屋外線管理方法においては、図８（Ａ）、（Ｂ）に示されているように、識別コード１４７が直接、屋外線引留具１３７の表面に印字されるか、あるいは識別コード１４７を印字したラベルが屋外線引留具１３７の表面に貼られる場合は、屋外の温度変化、経年変化などの理由で、識別コード１４７の印字の消滅あるいは、印字したラベルの接着剤と屋外線引留具１３７との剥離が生じるという問題があった。
【００１９】
一方、屋外線１１１のケーブルシース１２３上に直接、識別コード１４７が印字される場合は、屋外線１１１の製造長が数ｋｍであるのに対して、実際に電柱１０３から加入者宅１１３まで施工される屋外線１１１はせいぜい数十ｍである。したがって、施工時に適当長に切断される屋外線１１１の個別識別のために、屋外線１１１の製造工程の段階で、あらかじめ数十ｍ毎に異なる識別記号を屋外線１１１のケーブルシース１２３上に印字することは困難である。しかも、屋外線１１１のケーブルシース１２３の材料の大半がポリエチレンなので、印字したインクの材料とポリエチレンとの親和性が悪く、屋外で太陽光線、特に紫外線に長期間曝されていると、印字が消滅するという問題点があった。
【００２０】
屋外線１１１が銅線などのメタルの場合は、前述したように特許文献４に開示された方法でも可能であるが、この方法は電気絶縁体材料である石英系ガラスから成る光ファイバ１１７には全く適用できないという問題点があった。
【００２１】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、多数存在する屋外線引留具の中から、目的とする屋外線引留具を識別して該当する屋外線を管理することを容易に行える屋外線引留具及び前記屋外線引留具を用いた光屋外線管理方法を提供することにある。
【００２２】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１によるこの発明の屋外線引留具は、屋外線の支持線の端部側を巻き付けて引留めるための適数の巻付部とこの巻付部に一体化された引留具本体部とからなる引留具本体と、この引留具本体の一端に突設した吊り本体と、前記引留具本体に設けられ識別情報を記憶するＲＦＩＤと、からなることを特徴とするものである。
【００２３】
したがって、多数の屋外線引留具が存在しても、ＲＦＩＤを設けた屋外線本体を有した屋外線引留具を採用することにより、光ケーブルから屋外線により加入者宅へ配線する際に、ＲＦＩＤ読み書き装置で屋外線引留本体に設けたＲＦＩＤへ該当する屋外線の情報が書き込まれるので、屋外線引留具の個別識別が可能となり、該当する屋外線の管理が容易となる。その結果、回線切り替え時にはＲＦＩＤ読み書き装置により、多数の屋外線引留具の中から目的とする屋外線引留具を容易に且つ確実に識別することができ、回線切り替え工事が容易となる。
【００２４】
請求項２によるこの発明の屋外線引留具は、請求項１記載の屋外線引留具において、前記ＲＦＩＤが引留具本体における巻付部又は引留具本体部に埋設されていることを特徴とするものである。
【００２５】
したがって、ＲＦＩＤに記憶されている情報を正確かつ容易に読み書きできると共に壊れることなく長期間使用される。
【００２６】
請求項３によるこの発明の屋外線引留具は、請求項１又は２記載の屋外線引留具において、前記ＲＦＩＤが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【００２７】
したがって、屋外線の情報は、用いられる屋外線引留具における引留具本体のＲＦＩＤに容易に書き込むことができ、この書き込まれた屋外線引留具の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばＲＦＩＤ読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【００２８】
請求項４によるこの発明の光ファイバ管理方法は、敷設される光ケーブルの多数の光ファイバの回線を屋外線により配線するとき、前記各屋外線の支持線の端部側を複数の屋外線引留具における各巻付部に巻き付けることにより引留めて配線するにあたって、
予め、前記屋外線引留具の引留具本体に、該当する屋外線を識別するための識別情報を記憶せしめるＲＦＩＤを設け、このＲＦＩＤに識別情報をＲＦＩＤ読み書き装置で書き込み及び読み取りを行うことによって該当する屋外線引留具を個別に識別し、該当する屋外線を管理することを特徴とするものである。
【００２９】
したがって、多数の屋外線引留具が存在しても、引留具本体にＲＦＩＤを設けた屋外線引留具を採用することにより、光ケーブルから屋外線により加入者宅へ配線する際に、ＲＦＩＤ読み書き装置で屋外線引留具のＲＦＩＤへ該当する屋外線の情報が書き込まれるので、屋外線引留具の個別識別が可能となり、該当する屋外線の管理が容易となる。その結果、回線切り替え時にはＲＦＩＤ読み書き装置により、多数の屋外線引留具の中から目的とする屋外線引留具を容易に且つ確実に識別することができ、回線切り替え工事が容易となる。
【００３０】
請求項５によるこの発明の光ファイバ管理方法は、請求項４記載の光ファイバ管理方法において、前記ＲＦＩＤが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【００３１】
したがって、屋外線の情報は、用いられる屋外線引留具における引留具本体のＲＦＩＤに容易に書き込むことができ、この書き込まれた屋外線引留具の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばＲＦＩＤ読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【００３２】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００３３】
この実施の形態に係る屋外線引留具は、例えば局から電柱を経て敷設される光ケーブルの多数の光ファイバがクロージャ内で複数本の屋外線によって各加入者宅に向けて配線される時に使用されるものである。
【００３４】
図１（Ａ），（Ｂ）を参照するに、屋外線引留具１は、釣釘あるいはＣ型金物のフックに引っ掛けるために一部環状をなす吊り本体３と引留具本体４とで構成され、前記吊り本体３の一端が引留具本体４のうちの直方体形状の引留具本体部５の一端に突設されており、引留具本体部５の平板部７には図１（Ａ），（Ｂ）において右側から左へ順に、例えばキノコ状で溝部９Ａを備えた巻付部１１Ａ、溝部９Ｂを備えた巻付部１１Ｂ、溝部９Ｃを備えた巻付部１１Ｃが一体成型されており、前記巻付部１１Ｃの図１（Ａ），（Ｂ）において左側には溝部９Ｄを備えた巻付部１１Ｄが一体成型されている。前記引留具本体４は引留具本体部５と巻付部１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄとからなっている。ちなみに、屋外線引留具１は、吊り部３の先端から引留具本体部５の図１（Ａ）において右端までの距離が例えば１３６ｍｍであり、吊り本体３は例えば直径φ２．６ｍｍの鋼線からなっている。
【００３５】
また、この実施の形態では、ディスク状のＲＦＩＤ１３（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）が例えば引留具本体４における引留具本体部５の巻付部１１Ｂに内蔵されている。図１（Ａ），（Ｂ）では前記ＲＦＩＤ１３が巻付部１１Ｂの内部に埋め込まれているが、ＲＦＩＤ１３の片面が外側に露出するようにして巻付部１１Ｂに埋め込まれていたり、あるいは一部が突出して埋め込まれていても構わない。
【００３６】
上記のＲＦＩＤ１３についてより詳しく説明すると、図２に示されているようにこの実施の形態では中空のほぼ円盤形状でプラスチック製のケース１５内に、同調用コンデンサと電源用コンデンサとケーブル情報を記憶したＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）チップとを収納したＩＣパッケージ１７と、このＩＣパッケージ１７に電気的に接続したアンテナコイル１９が内蔵されている。アンテナコイル１９は微小アンテナの役割を果たすもので、円板状の磁芯部材２１と、この磁芯部材２１の周囲に渦巻き状に卷回されたコイル本体としての被覆銅線２３とからなっている。
【００３７】
ＲＦＩＤ１３は、図５に示されているように電磁誘導を用いたＲＦＩＤ読み書き装置としての例えばＲＦＩＤリード／ライタ機器２５にケーブル２７で結線されたアンテナ２９から発信される無線電波により、アンテナコイル１９を経てＩＣパッケージ１７内のＩＣチップに記憶されたケーブル情報が読み出し且つ書き込み可能に構成されている。つまり、ＲＦＩＤリード／ライタ機器２５のアンテナ２９とＲＦＩＤ１３のアンテナコイル１９との間で電磁波のやり取りが行われ、ＲＦＩＤ１３を内蔵する屋外線引留具１の個別識別が可能となる。
【００３８】
なお、上記のＲＦＩＤ１３のケーブル情報としては、例えば事業者名、加入者の住所や氏名、布設日、サービス内容などの識別情報が例えばＲＦＩＤリード／ライタ機器２５によって書き込まれると共に、局のホストサーバに上記のケーブル情報のデータが保存され、情報管理が行われる。
【００３９】
なお、屋外線引留具１における上記のＲＦＩＤ１３の設置場所に関しては、前述した巻付部１１Ｂに限らず、他の巻付部１１Ａ，１１Ｃであっても、あるいは引留具本体部５のいずれかの場所であっても構わないが、スペース的な点とＲＦＩＤリード／ライタ機器２５の使用状態を考慮すると、屋外線引留具１のいずれかの巻付部１１Ａ，１１Ｂ，１１Ｃの内部、あるいは引留具本体部５の裏面に埋設されているのが好適である。
【００４０】
次に、上記の屋外線引留具１を用いて屋外線を管理する方法について説明する。
【００４１】
図３（Ａ），（Ｂ）ないしは図５を参照するに、多数の光ファイバを内蔵した光ケーブル（図示省略）は局から例えば電柱３１を経て敷設され、電柱３１の近くの屋外線用のクロージャ（図示省略）内で複数本の屋外線３３が各加入者宅に向けて配線されることになる。
【００４２】
上記の屋外線３３は、図４に示されているように、長尺の屋外線本体部３５が例えば２芯の光ファイバ３７からなる光ファイバテープ心線３９（又は光ファイバ心線）と、この近傍に平行で両脇に一対の例えばＦＲＰからなる抗張力体４１が添設されている。これらが一括してＰＶＣや難燃性のＰＥのような熱可塑性樹脂のケーブルシース４３で被覆したもので、前記各抗張力体４１を結んだ方向に対して直交した方向の前記光ファイバテープ心線３９の両側（図４において上下）におけるケーブルシース４３の表面にノッチ部４５が形成されている。
【００４３】
さらに、上記の屋外線本体部３５のケーブルシース４３に、金属線例えば鋼線からなる支持線４７をケーブルシース４３と同じ樹脂のシース材４９で被覆した長尺のケーブル支持線部５１を互いに平行に首部５３を介して一体化されている。この場合、ケーブルシース４３が首部５３でケーブル支持線部５１から分離され、屋外線本体部３５がインドアケーブルに接続される。
【００４４】
屋外線３３の配線形態は、図３（Ａ），（Ｂ）に示されているように電柱３１側及び加入者宅側に固定された釣釘５５（あるいはＣ型金物）のフック５７に引っ掛けた屋外線引留具１が用いられて配線される。
【００４５】
上記の屋外線３３の両側端部の首部５３が一部切り裂かれて前記屋外線本体部３５とケーブル支持線部５１とが分離され、この分離された一方のケーブル支持線部５１の支持線４７の端部が電柱３１の屋外線引留具１に固定される。つまり、ケーブル支持線部５１のシース材４９を除去された支持線４７は、順に巻付部１１Ａ、巻付部１１Ｂ、巻付部１１Ｃ、巻付部１１Ｄの各溝部９Ａ，９Ｂ，９Ｃ，９Ｄの周囲に巻き付けられることにより引留められる。また、前記分離された他方のケーブル支持線部５１の支持線４７の端部は、上記の電柱３１側の屋外線引留具１と同様にして屋外線引留具（図示省略）に巻き付けられて家屋の一部に固定される。
【００４６】
なお、前記屋外線本体部３５の電柱３１側の端部は、屋外線本体部３５のノッチ部４５を利用してケーブルシース４３が切り裂かれて光ファイバテープ心線３９が取り出され、この光ファイバテープ心線３９が電柱３１の近くに設けたクロージャ（図示省略）に接続される。屋外線本体部３５の家屋側の端部は、屋外線本体部３５のノッチ部４５を利用してケーブルシース４３が切り裂かれて光ファイバテープ心線３９が取り出され、この光ファイバテープ心線３９が屋内のＯＥ変換器または成端箱に接続される。
【００４７】
現場における屋外線引留具１の識別試験の状態は、図５に示されているように多数の屋外線引留具１の中から目的とする屋外線引留具１を識別するために、ＲＦＩＤリード／ライタ機器２５にケーブル２７で結線されたアンテナ２９から、１３４ｋＨｚの電磁波が呼び掛け信号として周囲に放射される。なお、上記の電磁波は、通常は１３５ｋＨｚ以下であるが、これに限定されない。
【００４８】
一方、識別すべき屋外線引留具１の例えば巻付部１１ＢにはＲＦＩＤ１３が内蔵されているので、ＲＦＩＤ１３は上記のアンテナ２９から発信された呼び掛け信号としての１３４ｋＨｚの電磁波をエネルギー源にして電源用コンデンサに蓄積した後に、ＩＣチップに記憶された屋外線引留具１の識別情報などを含む応答信号としての電磁波を上記アンテナ２９に返送する。
【００４９】
以上のように、屋外線３３が布設される際に、屋外線引留具１の引留具本体４に内蔵されたＲＦＩＤ１３に加入者情報などのケーブル情報をＲＦＩＤリード／ライタ機器２５で書き込んでおくことにより、顧客情報の管理が容易に行える。
【００５０】
例えば、回線切り替えを行う際に、ある特定の加入者向けに敷設された屋外線３３を撤去したいときは、多数の屋外線３３から目的とする屋外線３３のみを識別する必要がある。このとき、ＲＦＩＤリード／ライタ機器２５のアンテナ２９とＲＦＩＤ１３との間の電磁波のやり取りにより、ＲＦＩＤ１３の識別情報がＲＦＩＤリード／ライタ機器２５で読み出され、ＲＦＩＤ１３が設けられている屋外線引留具１の個別識別を容易に行うことができるので、該当する屋外線３３の配線及び管理が可能となる。したがって、特定の屋外線３３が撤去される時には、ＲＦＩＤリード／ライタ機器２５で照合してから容易に且つ確実に撤去されるので、回線切り替え工事費の大幅削減に寄与する。
【００５１】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【００５２】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項１の発明によれば、多数の屋外線引留具が存在しても、ＲＦＩＤを設けた屋外線引留具を採用したことにより、光ケーブルから屋外線により加入者宅へ配線する際に、ＲＦＩＤ読み書き装置で屋外線引留具のＲＦＩＤへ該当する屋外線のケーブル情報を書き込むことができるので、屋外線引留具を容易に個別識別することができ、該当する屋外線の管理を容易に行うことができる。その結果、回線切り替え時にはＲＦＩＤ読み書き装置により、多数の屋外線引留具の中から目的とする屋外線引留具を容易に且つ確実に識別することができ、回線切り替え工事を容易に行うことができる。
【００５３】
請求項２の発明によれば、ＲＦＩＤに記憶されている情報を正確かつ容易に読み書きできると共に壊れることなく長期間使用することができる。
【００５４】
請求項３の発明によれば、屋外線の情報は、用いられる屋外線引留具における引留具本体のＲＦＩＤに容易に書き込むことができ、この書き込まれた屋外線引留具の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばＲＦＩＤ読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【００５５】
請求項４の発明によれば、多数の屋外線引留具が存在しても、引留具本体にＲＦＩＤを設けた屋外線引留具を採用したことにより、光ケーブルから屋外線により加入者宅へ配線する際に、ＲＦＩＤ読み書き装置で屋外線引留具のＲＦＩＤへ該当する屋外線のケーブル情報を書き込むことができるので、屋外線引留具を容易に個別識別することができ、該当する屋外線の管理を容易に行うことができる。その結果、回線切り替え時にはＲＦＩＤ読み書き装置により、多数の屋外線引留具の中から目的とする屋外線引留具を容易に且つ確実に識別することができ、回線切り替え工事を容易に行うことができる。
【００５６】
請求項５の発明によれば、屋外線のケーブル情報は、用いられる屋外線引留具のＲＦＩＤに容易に書き込むことができ、この書き込まれた屋外線引留具の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばＲＦＩＤ読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は、この発明の実施の形態の屋外線引留具の平面図で、（Ｂ）は、（Ａ）の側面図ある。
【図２】この発明の実施の形態で用いられるディスク状のＲＦＩＤの斜視図である。
【図３】（Ａ）は、この発明の実施の形態の屋外線引留具を用いて屋外線を配線するときの部分的な平面図で、（Ｂ）は、（Ａ）の側面図である。
【図４】この発明の実施の形態に用いられる屋外線の断面図である。
【図５】この発明の実施の形態の屋外線引留具の管理方法の概略的な説明図である。
【図６】従来における光ケーブル並びに屋外線の配線状態を示す概略説明図である。
【図７】図６の部分的な詳細説明図である。
【図８】（Ａ）は、従来の屋外線引留具を用いて屋外線を配線するときの部分的な平面図で、（Ｂ）は、（Ａ）の側面図である。
【図９】従来例で用いられる屋外線の断面図である。
【符号の説明】
１ 屋外線引留具
３ 吊り本体
４ 引留具本体
５ 引留具本体部
９ 溝部
１１Ａ，１１Ｂ，１１Ｃ 巻付部
１３ ＲＦＩＤ
２５ ＲＦＩＤリード／ライタ機器（ＲＦＩＤ読み書き装置）
３３ 屋外線
３５ 屋外線本体部
３７ 光ファイバ
４１ 抗張力体
４３ ケーブルシース
４７ 支持線
５１ ケーブル支持線部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an outdoor line for wiring an outdoor line (also referred to as an "optical outdoor line", an "optical fiber drop cable" or a "drop cable", hereinafter referred to as an "outdoor line") to a subscriber side. Many wire anchors are used on the same utility pole. It is possible to easily identify a desired outdoor line anchoring tool from among the many existing outdoor line anchoring tools, and to improve manageability and identification of information of a subscriber to which the cable is installed. The present invention relates to an outdoor line anchor and an outdoor line management method using the outdoor line anchor.
[0002]
[Prior art]
An optical access network represented by FTTH (Fiber-to-the-Home) has rapidly advanced, and an era has come in which optical fibers are wired to subscriber homes. The distance from the station to each home is only a few kilometers at most, but in general, the number of subscribers of stations in metropolitan areas in Japan is expected to reach tens of thousands.
[0003]
Referring to FIGS. 6 and 7, an optical cable 101 containing a large number of optical fibers is laid from a station via, for example, a telephone pole 103 (or an underground pipe). The overhead optical cable 101 laid between the utility poles 103 is supported between the utility poles 103 by a suspension line 105 attached to the overhead optical cable 101, and the optical cable main body 107 is separated from the suspension line 105, and near the utility pole 103. The cable is pulled into the outdoor line closure 109 supported by the hanging wire 105, and a plurality of outdoor lines 111 are wired from the optical cable main body 107 to each subscriber's home 113 in the closure 109.
[0004]
As shown in FIG. 9, the outdoor wire 111 includes, as shown in FIG. 9, an optical fiber tape core 119 (or an optical fiber core) in which a long outdoor wire main body 115 is composed of, for example, a two-core optical fiber 117. A pair of tensile members 121 made of, for example, FRP are provided on both sides in parallel with the vicinity of the member. These are collectively covered with a cable sheath 123 made of a thermoplastic resin such as PVC or flame-retardant PE, and the tape core wire 119 in a direction orthogonal to the direction connecting the strength members 121 is formed. Notch portions 125 are formed on the surface of the cable sheath 123 on both sides (up and down in FIG. 9).
[0005]
Further, the cable sheath 123 of the outdoor wire main body 115 has a long cable support wire 131 in which a support wire 127 made of a metal wire, for example, a steel wire is covered with a sheath material 129 of the same resin as the cable sheath 123. Are integrated through a neck 133. In this case, the cable sheath 123 is separated from the cable support line 131 at the neck 133, and the outdoor line main body 115 is connected to the indoor cable.
[0006]
As shown in FIGS. 7 and 8 (A) and (B), the wiring form of the outdoor line 111 is a hook of a hook 135 (or a C-shaped metal) fixed to the telephone pole 103 and the subscriber's house 113 or the like. The wiring is carried out using the outdoor wire anchoring tool 137 hooked on the cable.
[0007]
That is, the necks 133 at both ends of the outdoor line 111 are partially cut away to separate the outdoor line main body 115 and the cable support line 131, and the support of the separated one cable support line 131 is performed. The end 127A of the wire 127 is fixed to the outdoor wire anchor 137 of the utility pole 103, and the other end 127B is fixed to a part of the subscriber's house 113 via the outdoor wire anchor 137.
[0008]
The cable sheath 123 is cut off at one end 115A of the outdoor wire main body 115 by using the notch 125 of the outdoor wire main body 115, and the tape core 119 is taken out. It is connected to a closure 109 on 103. At the other end 115B, the cable sheath 123 is cut off using the notch 125 of the outdoor wire main body 115, and the tape core 119 is taken out. This tape core 119 is connected to an indoor OE converter or a termination box. Connected.
[0009]
As shown in FIGS. 8 (A) and 8 (B), the outdoor wire anchor 137 is, for example, one end of a hanging portion 139 which is partially annular so as to be hooked on a hook of a fishing nail 135 (or a C-shaped metal). 8A is protruded from one end (left end in FIGS. 8A and 8B) of a rectangular parallelepiped fastening tool main body 141, and the flat plate portion 141A of the fastening tool main body 141 has FIGS. ), A winding portion 145A having a groove portion 143A, a winding portion 145B having a groove portion 143B, and a winding portion 145C having a groove portion 143C are integrally molded in order from the right to the left, for example. In FIGS. 8A and 8B, a winding portion 145D having a groove 143D is integrally formed on the left side of the portion 145C (see, for example, Patent Document 1).
[0010]
One end side of the support wire 127 from which the sheath material 129 of the cable support wire portion 131 has been removed is sequentially provided with the grooves 143A, 143B, 143C of the winding portion 145A, the winding portion 145B, the winding portion 145C, and the winding portion 145D. It is retained by being wrapped around 143D. Incidentally, in the outdoor wire anchor 137, the distance from the tip of the hanging portion 139 to the right end of the anchor body 141 in FIG. 8A is, for example, 136 mm, and the hanging portion 139 is made of, for example, a steel wire having a diameter of 2.6 mm. Has become.
[0011]
Conventionally, as shown in FIGS. 8A and 8B, the outdoor line anchor 137 is individually managed in order to manage which subscriber uses each outdoor line 111. An identification code 147 for identification is printed directly on the outdoor line anchor 137, or a label printed with the identification code 147 is attached to the outdoor line anchor 137. 8A and 8B, the identification code 147 is attached to the surface of the winding portion 145B. However, the identification code 147 may be applied to other winding portions 145A and 145C, or to another surface of the outdoor line main body 115. It does not matter.
[0012]
On the other hand, instead of providing the identification code 147 on the outdoor line anchoring tool 137 as described above, identification information such as a company name, a manufacturing year, and a cable identification code may be printed on the cable sheath 123 of the outdoor line 111 at the time of manufacturing. General. Alternatively, an identification tag to which the above-described identification information is added is attached to the outdoor line 111. As a result, limited information such as a cable type can be obtained (for example, see Patent Literature 2 and Patent Literature 3).
[0013]
As another example of the method, an identification sound is transmitted from an identification sound transmission device to a line for releasing the equipment reservation via an optical distribution board (MDF) on the office side, and a closure (connection terminal box) on the subscriber side. In Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-157, the core wire from which the identification sound can be heard is searched for and confirmed using a portable handset for a track.
[0014]
[Patent Document 1]
JP 2001-231137 A
[Patent Document 2]
JP-A-9-159888
[Patent Document 3]
JP 2001-218327 A
[Patent Document 4]
JP-A-5-14498
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional outdoor line management method using the outdoor line anchor 137, as shown in FIGS. 8A and 8B, the identification code 147 is directly attached to the surface of the outdoor line anchor 137. When the label is printed or the label on which the identification code 147 is printed is affixed to the surface of the outdoor wire anchor 137, the printing of the identification code 147 disappears or is printed due to a change in temperature or aging of the outdoors. There is a problem that the adhesive of the label and the outdoor wire anchor 137 are separated.
[0019]
On the other hand, when the identification code 147 is printed directly on the cable sheath 123 of the outdoor line 111, the length of the outdoor line 111 is several kilometers, whereas the actual length is from the telephone pole 103 to the subscriber's house 113. The outdoor line 111 is several tens of meters at most. Therefore, in order to individually identify the outdoor line 111 that is cut to an appropriate length at the time of construction, a different identification code is printed on the cable sheath 123 of the outdoor line 111 in advance every several tens of meters during the manufacturing process of the outdoor line 111. It is difficult to do. Moreover, since most of the material of the cable sheath 123 of the outdoor wire 111 is polyethylene, the affinity between the printed ink material and polyethylene is poor, and the print disappears when exposed outdoors to sunlight, particularly ultraviolet rays, for a long period of time. There was a problem of doing.
[0020]
When the outdoor wire 111 is a metal such as a copper wire, the method disclosed in Patent Document 4 can be used as described above. However, this method is applicable to an optical fiber 117 made of quartz glass which is an electric insulator material. There was a problem that it could not be applied at all.
[0021]
The present invention has been made to solve the above-described problem, and an object of the present invention is to identify a desired outdoor line anchoring tool from among a number of outdoor line anchoring tools and manage the corresponding outdoor line. And a light outdoor line management method using the outdoor line anchor.
[0022]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an outdoor wire anchoring device according to the present invention according to claim 1 is provided with an appropriate number of winding portions for winding and holding the end side of a support wire of an outdoor wire and being integrated with the winding portion. And a suspension main body protruding from one end of the main body, and an RFID provided on the main body and storing identification information. Things.
[0023]
Therefore, even if there are a large number of outdoor line anchors, by using the outdoor line anchor having the outdoor line body provided with the RFID, when reading from the optical cable to the subscriber's home by the outdoor line, the RFID reading and writing can be performed. Since the information of the corresponding outdoor line is written into the RFID provided in the outdoor line anchoring body by the device, the outdoor line anchor can be individually identified, and the management of the corresponding outdoor line becomes easy. As a result, at the time of line switching, the target outdoor line anchor can be easily and reliably identified from a large number of outdoor line anchors by the RFID read / write device, and line switching work is facilitated.
[0024]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the outdoor wire anchoring device according to the first aspect, wherein the RFID is embedded in a winding portion or a fastener main body of the anchoring tool main body. It is.
[0025]
Therefore, the information stored in the RFID can be read and written accurately and easily, and is used for a long time without breaking.
[0026]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the outdoor line anchor according to the first or second aspect, wherein the RFID is capable of reading and writing the identification information from outside without contact. is there.
[0027]
Therefore, the information of the outdoor line anchor can be easily written in the RFID of the anchor of the outdoor line anchor used in the outdoor line anchor used, and the written identification information of the outdoor line anchor does not disappear over time. The RFID reader / writer can easily identify the device from outside without contact in a short time.
[0028]
According to the optical fiber management method of the present invention, when a plurality of optical fiber lines of an optical cable to be laid are wired by outdoor lines, a plurality of outdoor line anchors are used to connect the end of the support line of each outdoor line. When wiring by holding around by winding around each winding part in
In advance, an RFID for storing identification information for identifying the corresponding outdoor line is provided on the fastening tool main body of the outdoor wire fastening tool, and the identification information is written to and read from the RFID by an RFID reading / writing device. The present invention is characterized in that outdoor line anchors are individually identified and the corresponding outdoor line is managed.
[0029]
Therefore, even if there are a large number of outdoor wire anchors, by adopting the outdoor wire anchors provided with the RFID on the anchor body, when wiring from an optical cable to an outdoor line to a subscriber's home, the RFID read / write device can be used. Since the information of the corresponding outdoor line is written into the RFID of the outdoor line anchor, individual identification of the outdoor line anchor is possible, and the management of the corresponding outdoor line is facilitated. As a result, at the time of line switching, the target outdoor line anchor can be easily and reliably identified from a large number of outdoor line anchors by the RFID read / write device, and line switching work is facilitated.
[0030]
An optical fiber management method according to a fifth aspect of the present invention is the optical fiber management method according to the fourth aspect, wherein the RFID can read and write the identification information from outside without contact.
[0031]
Therefore, the information of the outdoor line anchor can be easily written in the RFID of the anchor of the outdoor line anchor used in the outdoor line anchor used, and the written identification information of the outdoor line anchor does not disappear over time. The RFID reader / writer can easily identify the device from outside without contact in a short time.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0033]
The outdoor line anchoring device according to this embodiment is used, for example, when a number of optical fibers of an optical cable laid from a station via a telephone pole are wired toward each subscriber's home by a plurality of outdoor lines in a closure. Things.
[0034]
Referring to FIGS. 1 (A) and 1 (B), an outdoor wire anchoring tool 1 is composed of a hanging body 3 and an anchoring tool body 4 which are partially annular so as to be hooked on hooks of hooks or C-shaped hardware. One end of the suspension main body 3 is protruded from one end of a rectangular parallelepiped anchor main body 5 of the anchor main body 4, and the flat plate portion 7 of the anchor main body 5 is shown in FIGS. In B), a winding portion 11A having a groove 9A, a winding portion 11B having a groove 9B, and a winding portion 11C having a groove 9C are integrally molded in order from the right side to the left side, for example. 1A and 1B of the winding portion 11C, a winding portion 11D having a groove 9D is integrally formed on the left side. The retaining tool main body 4 includes a retaining tool main body 5 and winding portions 11A, 11B, 11C, and 11D. Incidentally, the outdoor wire anchor 1 has a distance of, for example, 136 mm from the tip of the hanging portion 3 to the right end of the anchor body 5 in FIG. 1 (A), and the hanging body 3 is made of, for example, a steel wire having a diameter of 2.6 mm. Has become.
[0035]
Further, in this embodiment, a disk-shaped RFID 13 (Radio Frequency Identification) is incorporated in, for example, the winding portion 11B of the retaining member main body 5 in the retaining member main body 4. In FIGS. 1A and 1B, the RFID 13 is embedded inside the winding portion 11B. However, the RFID 13 is embedded in the winding portion 11B such that one surface of the RFID 13 is exposed to the outside, or is partially embedded. May be protruded and embedded.
[0036]
The RFID 13 will be described in more detail. As shown in FIG. 2, in this embodiment, a tuning capacitor, a power supply capacitor, and cable information are stored in a hollow, almost disk-shaped, plastic case 15. An IC package 17 containing an IC (Integrated Circuit) chip and an antenna coil 19 electrically connected to the IC package 17 are incorporated. The antenna coil 19 plays a role of a minute antenna, and includes a disk-shaped magnetic core member 21 and a covered copper wire 23 as a coil body spirally wound around the magnetic core member 21. I have.
[0037]
As shown in FIG. 5, the RFID 13 has an antenna coil 19 formed by a radio wave transmitted from an antenna 29 connected with a cable 27 to, for example, an RFID read / write device 25 as an RFID read / write device using electromagnetic induction. Cable information stored in the IC chip in the IC package 17 via the IC package 17 is readable and writable. That is, an electromagnetic wave is exchanged between the antenna 29 of the RFID reader / writer device 25 and the antenna coil 19 of the RFID 13, and the outdoor wire anchor 1 having the RFID 13 built therein can be individually identified.
[0038]
As the cable information of the RFID 13, for example, identification information such as a business name, a subscriber's address and name, a laying date, service contents, and the like are written by the RFID reader / writer device 25, for example, and are also stored in the station host server. The data of the above cable information is stored, and information management is performed.
[0039]
The location of the RFID 13 in the outdoor wire anchoring tool 1 is not limited to the above-described winding portion 11B, but may be any of the other winding portions 11A and 11C, or any one of the anchoring tool body 5. Although it may be a place, in consideration of space and the use state of the RFID read / writer device 25, the inside of any of the winding portions 11A, 11B, 11C of the outdoor wire anchor 1 or the anchor. It is preferable that it is embedded in the back surface of the main body 5.
[0040]
Next, a method for managing an outdoor line using the outdoor line anchor 1 will be described.
[0041]
Referring to FIGS. 3 (A), 3 (B) and 5, an optical cable (not shown) containing a large number of optical fibers is laid from a station via a power pole 31, for example, and a closure for an outdoor line near the power pole 31. Inside (not shown), a plurality of outdoor lines 33 are wired toward each subscriber's house.
[0042]
As shown in FIG. 4, the outdoor wire 33 includes, as shown in FIG. 4, an optical fiber tape core 39 (or an optical fiber core) in which a long outdoor wire main body portion 35 includes, for example, a two-core optical fiber 37. A pair of tensile members 41 made of, for example, FRP are provided on both sides in parallel with the vicinity of the member. These are collectively covered with a cable sheath 43 of a thermoplastic resin such as PVC or flame-retardant PE, and the optical fiber ribbon in a direction orthogonal to the direction in which the strength members 41 are connected. Notches 45 are formed on the surface of the cable sheath 43 on both sides (up and down in FIG. 4) of the cable 39.
[0043]
Further, the cable sheath 43 of the above-mentioned outdoor wire main body 35 has a long cable support wire 51 in which a support wire 47 made of a metal wire, for example, a steel wire is covered with a sheath material 49 of the same resin as the cable sheath 43. Are integrated through a neck 53. In this case, the cable sheath 43 is separated from the cable support line 51 at the neck 53, and the outdoor line main body 35 is connected to the indoor cable.
[0044]
The wiring form of the outdoor line 33 is, as shown in FIGS. 3A and 3B, hooked on a hook 57 of a hook 55 (or a C-shaped metal) fixed to the telephone pole 31 and the subscriber's house side. The outdoor wire anchor 1 is used for wiring.
[0045]
The neck 53 at both ends of the outdoor wire 33 is partially cut away to separate the outdoor wire main body 35 from the cable support wire 51, and the support wire 47 of the separated one cable support wire 51 is separated. Is fixed to the outdoor wire anchor 1 of the utility pole 31. That is, the support wire 47 of the cable support wire portion 51 from which the sheath material 49 has been removed is sequentially provided with the groove portions 9A, 9B, 9C, 9D of the winding portion 11A, the winding portion 11B, the winding portion 11C, and the winding portion 11D. It is retained by being wrapped around. Further, the end of the support wire 47 of the other separated cable support wire portion 51 is wound around an outdoor wire anchoring tool (not shown) in the same manner as the outdoor wire anchoring tool 1 on the telephone pole 31 side, and is housed. Fixed to a part of.
[0046]
At the end of the outdoor line main body 35 on the utility pole 31 side, the cable sheath 43 is cut off by using the notch 45 of the outdoor line main body 35, and the optical fiber tape 39 is taken out. A tape core 39 is connected to a closure (not shown) provided near the utility pole 31. At the end of the outdoor line main body 35 on the house side, the cable sheath 43 is cut using the notch portion 45 of the outdoor line main body 35 to take out the optical fiber ribbon 39, and this optical fiber tape 39 is taken out. Is connected to an indoor OE converter or termination box.
[0047]
As shown in FIG. 5, the state of the identification test of the outdoor wire anchor 1 at the site is to identify the target outdoor wire anchor 1 out of a large number of outdoor wire anchors 1 as shown in FIG. An 134 kHz electromagnetic wave is radiated to the surroundings as an interrogation signal from an antenna 29 connected to the writer device 25 by a cable 27. Note that the above-mentioned electromagnetic wave is usually at or below 135 kHz, but is not limited to this.
[0048]
On the other hand, since the RFID 13 is built in, for example, the winding portion 11B of the outdoor wire anchor 1 to be identified, the RFID 13 uses a 134 kHz electromagnetic wave as an energy source as an interrogation signal transmitted from the antenna 29 as an energy source for power supply. After being stored in the capacitor, an electromagnetic wave as a response signal including identification information of the outdoor line anchor 1 stored in the IC chip is returned to the antenna 29.
[0049]
As described above, when the outdoor line 33 is laid, the cable information such as the subscriber information is written in the RFID 13 built in the anchor body 4 of the outdoor line anchor 1 by the RFID reader / writer device 25. Thereby, management of customer information can be easily performed.
[0050]
For example, when performing line switching, when it is desired to remove an outdoor line 33 laid for a specific subscriber, it is necessary to identify only a target outdoor line 33 from a large number of outdoor lines 33. At this time, the identification information of the RFID 13 is read by the RFID read / write device 25 by the exchange of the electromagnetic wave between the antenna 29 of the RFID read / write device 25 and the RFID 13, and the outdoor line anchor 1 provided with the RFID 13 is provided. Can be easily identified, and the wiring and management of the corresponding outdoor line 33 can be performed. Therefore, when a specific outdoor line 33 is removed, it is easily and reliably removed after collation by the RFID read / writer device 25, thereby contributing to a significant reduction in line switching costs.
[0051]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be embodied in other modes by making appropriate changes.
[0052]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description of the embodiment of the invention, according to the invention of claim 1, even when a large number of outdoor wire anchors exist, the outdoor wire anchor provided with the RFID is adopted. Therefore, when wiring from an optical cable to a subscriber's home by an outdoor line, the cable information of the corresponding outdoor line can be written to the RFID of the outdoor line anchor by the RFID read / write device, so that the outdoor line anchor can be easily identified individually. And the management of the corresponding outdoor line can be easily performed. As a result, when the line is switched, the target outdoor line anchor can be easily and reliably identified from the large number of outdoor line anchors by the RFID read / write device, and the line switching work can be easily performed.
[0053]
According to the invention of claim 2, the information stored in the RFID can be read and written accurately and easily, and can be used for a long time without being broken.
[0054]
According to the invention of claim 3, the information of the outdoor line can be easily written in the RFID of the anchor of the outdoor line anchor used in the outdoor line anchor used, and the written identification information of the outdoor line anchor is changed over time. It does not disappear, and can be easily identified in a short time without contact from the outside by, for example, an RFID read / write device.
[0055]
According to the fourth aspect of the present invention, even when a large number of outdoor wire anchors are present, the outdoor wire anchor having the RFID provided in the anchor body is employed, so that wiring is performed from the optical cable to the subscriber's home by the outdoor wire. At this time, since the cable information of the corresponding outdoor line can be written to the RFID of the outdoor line anchoring device by the RFID reading / writing device, the outdoor line anchoring device can be easily identified individually, and the management of the corresponding outdoor line can be easily performed. Can be done. As a result, when the line is switched, the target outdoor line anchor can be easily and reliably identified from the large number of outdoor line anchors by the RFID read / write device, and the line switching work can be easily performed.
[0056]
According to the invention of claim 5, the cable information of the outdoor line can be easily written in the RFID of the outdoor line anchor used, and the written identification information of the outdoor line anchor can disappear with the passage of time. However, for example, identification can be easily performed in a short time without contact from the outside by using an RFID reading / writing device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view of an outdoor wire anchor according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a side view of FIG.
FIG. 2 is a perspective view of a disk-shaped RFID used in the embodiment of the present invention.
FIG. 3A is a partial plan view when wiring an outdoor line using the outdoor line anchoring device according to the embodiment of the present invention, and FIG. 3B is a side view of FIG. .
FIG. 4 is a sectional view of an outdoor line used in the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic explanatory diagram of a method for managing an outdoor line anchor according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic explanatory view showing a wiring state of a conventional optical cable and an outdoor line.
FIG. 7 is a partial detailed explanatory view of FIG. 6;
FIG. 8A is a partial plan view when an outdoor line is wired using a conventional outdoor wire anchoring tool, and FIG. 8B is a side view of FIG.
FIG. 9 is a sectional view of an outdoor line used in a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Outdoor wire anchor 3 Suspension main body 4 anchor main body 5 anchor main body 9 Grooves 11A, 11B, 11C Winding part 13 RFID
25 RFID read / writer device (RFID read / write device)
33 Outdoor line 35 Outdoor line main body 37 Optical fiber 41 Strength member 43 Cable sheath 47 Support wire 51 Cable support wire