JP2004231778A - 高分子化合物の精製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属不純物を含む粗高分子化合物を、αージオキシム類と接触させることを特徴とする金属不純物の低減された高分子化合物の製造方法。
金属不純物を含む粗高分子化合物を、α−ジオキシム類と接触させることを特徴とする金属不純物の低減方法。
α−ジオキシム類と接触させたのち、鉱酸の水溶液と接触させることを特徴とする上記の方法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属不純物の低減された高分子化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高分子化合物は、その製造工程で、金属化合物を使用する等の理由で、金属不純物を含む粗高分子化合物として得られることが多い。
高分子化合物を、種々の用途、特に発光材料等電子デバイス用材料に用いる場合等には、金属不純物の低減された高分子化合物とすることが必要である。
粗高分子化合物の金属不純物の量を低減するための方法として、例えば、粗高分子化合物をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)と接触させるという方法が知られている。
具体的には、金属不純物としてニッケルを含むポリアリーレン類をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)と接触させて、金属不純物が低減されたポリアリーレン類を製造する方法が知られている(例えば非特許文献1)。
【0003】
【非特許文献1】
J.Am.Chem.Soc.(1994).VOL.116,4832−4845
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の方法では、金属不純物の低減の程度が未だ不十分であった。
本発明の目的は、金属不純物のさらに低減された高分子化合物を得ることができる製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、金属不純物を含む粗高分子化合物を、α−ジオキシム類と接触させることを特徴とする金属不純物の低減された高分子化合物の製造方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる粗高分子化合物が含む金属不純物としては、特に限定されないが、周期表で8族、9族、10族、11族、12族、13族、または14族の金属からなる不純物が好ましい。8族の金属としては、鉄、ルテニウムが好ましく、9族の金属としては、コバルト、ロジウムが好ましく、10族の金属としては、ニッケル、パラジウム、プラチナが好ましく、11族の金属としては、銅が好ましく、12族の金属としては、亜鉛が好ましく、13族の金属としては、アルミニウムが好ましく、14族の金属としては、スズが好ましい。
中でも、周期表で8族、9族または10族の金属であることが好ましく、最も好ましくは、ニッケルである。
金属不純物における金属は、1種でもよいし2種以上であってもよく、また金属は、高分子化合物中にどのような形態で存在していてもよく、例えば高分子化合物の一部と配位結合していてもよいし、金属の形で存在していてもよいし、錯体の形で存在していてもよい。
【0007】
本発明に用いられる粗高分子化合物としては、金属不純物を含むものであれば特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリアセチレン類、ポリアリーレンビニレン類、ポリアリーレン類等のπ共役系高分子化合物等があげらる。中でも、π共役系高分子化合物が好ましい。π共役系高分子化合物は、通常は、金属化合物を用いて製造するため、粗高分子化合物が金属不純物を含むため、本発明の方法が、好適に適用できる。
【0008】
π共役系高分子化合物の中では、芳香族π共役系高分子化合物が好ましく、ポリアリーレンビニレン類、ポリアリーレン類等が好ましく、特にポリアリーレン類が好ましい。
ポリアリーレン類としては、例えば、一般式(1)で示される繰り返し単位を1種または2種以上有するものが挙げられる。
−Ar1− (1)
〔式中、Ar1は、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基、アリーレン基または2価の複素環基を表す。〕
【0009】
上記式(1)において、Ar1は、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基、アリーレン基または2価の複素環基を示す。これらの基は、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールシリル基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルシリル基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アリールアミノ基、1価の複素環基、シアノ基等の置換基を有していてもよい。
【0010】
本発明において、アリーレン基とは、芳香族炭化水素から、水素原子2個を除いた原子団をいい、縮合環をもつもの、独立したベンゼン環または縮合環2個以上が直接またはビニレン等の基を介して結合したものも含まれる。無置換のアリーレン基の炭素数は通常6〜60程度である。
【0011】
アリーレン基としては、フェニレン基(例えば、下図の式1〜3)、ナフタレンジイル基(下図の式4〜13)、アントラセニレン基(下図の式14〜19)、ビフェニレン基(下図の式20〜25)、トリフェニレン基(下図の式26〜28)、縮合環化合物基(下図の式29〜38)などが例示される。中でもフェニレン基、ビフェニレン基、フルオレンージイル基(下図の式36〜38)が好ましい。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
上記1〜38においてRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アリールアミノ基、1価の複素環基またはシアノ基を示す。
【0018】
ここで、アルキル基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよく、炭素数は通常1〜20程度であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、ブチル基、 i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、3,7−ジメチルオクチル基、ラウリル基などが挙げられ、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、3,7−ジメチルオクチル基が好ましい。
【0019】
アルコキシ基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよく、炭素数は通常1〜20程度であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、 i−プロピルオキシ基、ブトキシ基、 i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7−ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基などが挙げられ、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、3,7−ジメチルオクチルオキシ基が好ましい。
【0020】
アルキルチオ基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよく、炭素数は通常1〜20程度であり、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、 i−プロピルチオ基、ブチルチオ基、 i−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基、ノニルチオ基、デシルチオ基、3,7−ジメチルオクチルチオ基、ラウリルチオ基などが挙げられ、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基、デシルチオ基、3,7−ジメチルオクチルチオ基が好ましい。
【0021】
アルキルシリル基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよく、炭素数は通常1〜60程度であり、具体的には、メチルシリル基、エチルシリル基、プロピルシリル基、 i−プロピルシリル基、ブチルシリル基、i−ブチルシリル基、t−ブチルシリル基、ペンチルシリル基、ヘキシルシリル基、シクロヘキシルシリル基、ヘプチルシリル基、オクチルシリル基、2−エチルヘキシルシリル基、ノニルシリル基、デシルシリル基、3,7−ジメチルオクチルシリル基、ラウリルシリル基、トリメチルシリル基、エチルジメチルシリル基、プロピルジメチルシリル基、 i−プロピルジメチルシリル基、ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、ペンチルジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、ヘプチルジメチルシリル基、オクチルジメチルシリル基、2−エチルヘキシル−ジメチルシリル基、ノニルジメチルシリル基、デシルジメチルシリル基、3,7−ジメチルオクチル−ジメチルシリル基、ラウリルジメチルシリル基などが挙げられ、ペンチルシリル基、ヘキシルシリル基、オクチルシリル基、2−エチルヘキシルシリル基、デシルシリル基、3,7−ジメチルオクチルシリル基、ペンチルジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、オクチルジメチルシリル基、2−エチルヘキシル−ジメチルシリル基、デシルジメチルシリル基、3,7−ジメチルオクチル−ジメチルシリル基が好ましい。
【0022】
アルキルアミノ基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよく、モノアルキルアミノ基でもジアルキルアミノ基でもよく、炭素数は通常1〜40程度であり、具体的には、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、 i−プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、 i−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、ノニルアミノ基、デシルアミノ基、3,7−ジメチルオクチルアミノ基、ラウリルアミノ基などが挙げられ、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、デシルアミノ基、3,7−ジメチルオクチルアミノ基が好ましい。
【0023】
アリール基は、炭素数は通常6〜60程度であり、具体的には、フェニル基、C1〜C12アルコキシフェニル基(C1〜C12は、炭素数1〜12であることを示す。以下も同様である。)、C1〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが例示され、 C1〜C12アルコキシフェニル基、C1〜C12アルキルフェニル基が好ましい。
【0024】
アリールオキシ基は、炭素数は通常6〜60程度であり、具体的には、フェノキシ基、C1〜C12アルコキシフェノキシ基、C1〜C12アルキルフェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基などが例示され、 C1〜C12アルコキシフェノキシ基、C1〜C12アルキルフェノキシ基が好ましい。
【0025】
アリールアルキル基は、炭素数は通常7〜60程度であり、具体的には、フェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキル基、1−ナフチル−C1〜C12アルキル基、2−ナフチル−C1〜C12アルキル基などが例示され、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキル基が好ましい。
【0026】
アリールアルコキシ基は、炭素数は通常7〜60程度であり、具体的には、フェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルコキシ基、1−ナフチル−C1〜C12アルコキシ基、2−ナフチル−C1〜C12アルコキシ基などが例示され、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルコキシ基が好ましい。
【0027】
アリールアルケニル基は、炭素数は通常8〜60程度であり、具体的には、フェニル−C2〜C12アルケニル基、C1〜C12アルコキシフェニル−C2〜C12アルケニル基、C1〜C12アルキルフェニル−C2〜C12アルケニル基、1−ナフチル−C2〜C12アルケニル基、2−ナフチル−C2〜C12アルケニル基、などが例示され、C1〜C12アルコキシフェニル−C2〜C12アルケニル基、C1〜C12アルキルフェニル−C2〜C12アルケニル基が好ましい。
【0028】
アリールアルキニル基は、炭素数は通常8〜60程度であり、具体的には、フェニル−C2〜C12アルキニル基、C1〜C12アルコキシフェニル−C2〜C12アルキニル基、C1〜C12アルキルフェニル−C2〜C12アルキニル基、1−ナフチル−C1〜C12アルキニル基、2−ナフチル−C2〜C12アルキニル基、などが例示され、C1〜C12アルコキシフェニル−C2〜C12アルケニル基、C1〜C12アルキルフェニル−C2〜C12アルケニル基が好ましい。
【0029】
アリールアミノ基は、炭素数は通常6〜60程度であり、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、C1〜C12アルコキシフェニルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコキシフェニル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル)アミノ基、1−ナフチルアミノ基、2−ナフチルアミノ基などが例示され、C1〜C12アルキルフェニルアミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル)アミノ基が好ましい。
【0030】
1価の複素環基は、炭素数は通常3〜60程度であり、具体的には、チエニル基、C1〜C12アルキルチエニル基、ピロリル基、フリル基、ピリジル基、C1〜C12アルキルピリジル基などが例示され、チエニル基、C1〜C12アルキルチエニル基、ピリジル基、C1〜C12アルキルピリジル基が好ましい。
【0031】
上記の例において、1つの構造式中に複数のRを有しているが、それらは同一であってもよいし、異なっていてもよい。溶媒への溶解性を高めるためには、Rの少なくとも1つが水素原子でないことが好ましく、繰り返し単位の形状の対称性が少ないことが好ましい。
また、複数のRが連結して環を形成していてもよい。
Rのうち、アルキル基を含む基においては、該アルキル基は直鎖、分岐または環状のいずれかまたはそれらの組み合わせであってもよく、直鎖でない場合、例えば、イソアミル基、2−エチルヘキシル基、3,7−ジメチルオクチル基、シクロヘキシル基、4−C1〜C12アルキルシクロヘキシル基などが例示される。本発明の高分子化合物の溶媒への溶解性を高めるためには、Rのうちの1つ以上に環状または分岐のあるアルキル基を含む基が含まれることが好ましい。
また、Rがアルキル基を含む基においては、該アルキル基は、へテロ原子またはヘテロ原子を含む基で中断されていてもよい。ここに、ヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子などが例示される。
ヘテロ原子またはヘテロ原子を含む基としては、例えば、以下の基が挙げられる。
【0032】
ここで、R3としては、例えば、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜60のアリール基、炭素数3〜60の1価の複素環基が挙げられる。
【0033】
本発明において、2価の複素環基とは、複素環化合物から水素原子2個を除いた残りの原子団をいう。無置換である2価の複素環基の炭素数は通常3〜60程度である。
ここに複素環化合物とは、環式構造をもつ有機化合物のうち、環を構成する元素が炭素原子だけでなく、酸素、硫黄、窒素、リン、ホウ素、ヒ素などのヘテロ原子を環内に含むものをいう。
2価の複素環基としては、例えば以下のものが挙げられる。
ヘテロ原子として、窒素を含む2価の複素環基;ピリジンージイル基(下図の式39〜44)、ジアザフェニレン基(下図の式45〜48)、キノリンジイル基(下図の式49〜63)、キノキサリンジイル基(下図の式64〜68)、アクリジンジイル基(下図の式69〜72)、ビピリジルジイル基(下図の式73〜75)、フェナントロリンジイル基(下図の式76〜78)、など。
ヘテロ原子としてけい素、窒素、硫黄、セレンなどを含みフルオレン構造を有する基(下図の式79〜93)。
ヘテロ原子としてけい素、窒素、硫黄、セレンなどを含む5員環複素環基:(下図の式94〜98)
ヘテロ原子としてけい素、窒素、硫黄、セレンなどを含む5員環縮合複素環基:(下図の式99〜108)、ベンゾチアジアゾール−4,7−ジイル基やベンゾオキサジアゾール−4,7−ジイル基。
ヘテロ原子としてけい素、窒素、硫黄、セレンなどを含む5員環複素環基でそのヘテロ原子のα位で結合し2量体やオリゴマーになっている基:(下図の式109〜110)。
ヘテロ原子としてけい素、窒素、硫黄、セレンなどを含む5員環複素環基でそのヘテロ原子のα位でフェニル基に結合している基:(下図の式111〜117)
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
上記式39〜117において、Rは前記と同じ意味を表す。
【0044】
Ar1の中で、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基の無置換のものの炭素数は通常6〜60程度である。
該2価の基におけるヘテロ原子としては例えば酸素原子、硫黄原子等の2価のヘテロ原子、窒素原子、ホウ素原子等の3価のヘテロ原子が挙げられる。該2価の基はヘテロ原子を2個以上含んでいてもよい。
【0045】
該2価の基としては、例えば、下記一般式(a)で示される基が挙げられる。
【0046】
式中、Ar2およびAr3はそれぞれ独立にアリーレン基または2価の複素環基を表す。Yは、2価または3価のヘテロ原子を示す。R4はアリール基または1価の複素環基を表わす。Yが2価のヘテロ原子の場合はm=0であり、Yが3価のヘテロ原子の場合m=1である。nは0から3の整数である。nが2以上の場合複数のAr3は同一でも異なっていてもよい。pは1または2である。
pが2の場合、2つのAr2は同一でも異なっていてもよく、複数のAr3は同一でも異なっていてもよく、2つのYは同一でも異なっていてもよく、2つのmは同一でも異なっていてもよい。
【0047】
上記2価の基の中で、pが1で、nが1で、Yが2価のヘテロ原子であるものとしては、例えば、下式(3)または(4)で示される基が挙げられる。具体的には、下図の(式118と式119)が挙げられる。
上記2価の基の中で、pが1で、nが1で、Yが3価のヘテロ原子であるものとしては、例えば、下式(5)または(6)で示される基が挙げられる。具体的には、下図の(式120、式122、式124)が挙げられる。
(式中、Ar4〜Ar9、Ar11、Ar12 はそれぞれ独立にアリーレン基または2価の複素環基を表す。Ar10、Ar11 はそれぞれ独立にアリール基または1価の複素環基を表す。)
【0048】
上記2価の基の中で、pが2で、nが1で、Yが3価のヘテロ原子であるものとしては、下図の(式121、式123、式125)が挙げられる。また、pが1で、nが0で、Yが3価のヘテロ原子であるものとpが1で、nが1で、Yが3価のヘテロ原子であるもが結合した基としては、下図の(式126)が挙げられる。
【0049】
上記2価の基のなかでは、フェニレン基またはピリジン―ジイル基を含む基が好ましい
また、上記の2価の基の中で、Yが窒素原子である2価の基が好ましく、下記式120、121、126、127で示される2価の基がより好ましく、中でも、上図 式121 で示される2価の基が好ましい。
【0050】
【0051】
Ar1としては、WO99/12989 WO00/55927 WO01/49769A1 WO01/49768A2 、WO98/06773 US5,777,070 WO99/54385 WO00/46321 US6,169,163B1に開示されている高分子化合物の含む基も例示される。
【0052】
本発明の製造方法で用いる粗高分子化合物のなかで、上記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物は、
例えば、 一般式(2)
X1−Ar1−X2 (2)
〔式中、Ar1は、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基、アリーレン基または2価の複素環基を表す。X1およびX2は、それぞれ独立にハロゲン原子、アルキルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基を表す。〕
で表される単量体を金属化合物存在下重合させることにより製造される。この方法により得られる粗高分子化合物は、通常は、金属不純物として、上記金属化合物に由来する金属不純物を含むので、本発明の方法が、好ましく適用される。
【0053】
上記式(2)において、X1およびX2は、それぞれ独立にハロゲン原子、アルキルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基を表す。
ハロゲン原子としては、例えば、塩素原子、臭素原子、よう素原子が挙げられる。X1およびX2は同一でも異なっていてもよいが、単量体の製造の容易さという点で同一であることが好ましい。
アルキルスルホニルオキシ基は、フッ素原子で置換されていてもよく、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等があげられる。
アリールスルホニルオキシ基は、アルキル基で置換されていてもよく、フェニルスルホニルオキシ基、トリスルホニルオキシ基等があげられる。
【0054】
ここに、上記式(2)で示される単量体を1種類または2種類以上を原料として用いるが、
単量体として一般式(2)で示される単量体を1種類使用した場合には、ホモ重合体が形成され、2種類以上使用した場合は、通常ランダム共重合体が形成される。
【0055】
上記重合に用いる金属化合物としてはゼロ価のニッケル錯体が好ましい。
ゼロ価のニッケル金属錯体を用いる重合方法としていわゆる山本重合法を用いる場合について説明する。
【0056】
ゼロ価のニッケル錯体としては、例えば、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)、(エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケルなどが例示され、中でも、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)が好ましい。
【0057】
ゼロ価のニッケル錯体は、1価または2価のニッケル錯体を還元剤により反応系中で発生させることもできる。1価または2価のニッケル錯体としては、前記のものが挙げられる。還元剤としては、亜鉛、マグネシウム、ヒドラジン、水素化ナトリウム、リチウムアルミニウムハイドライドが挙げられる。
系内でゼロ価ニッケルを反応させる方法においては、ニッケル塩として塩化ニッケル、酢酸ニッケル等が挙げられる。還元剤としては、亜鉛,水素化ナトリウム,ヒドラジンおよびその誘導体、リチウムアルミニウムハイドライドなどが上げられ、必要に応じて添加物として、よう化アンモニウム、よう化リチウム、よう化カリウム等が用いられる。
【0058】
ゼロ価のニッケル錯体の使用量は、重合反応を阻害しない程度ならば、特には限定されないが、使用量が過少だと分子量が低い傾向にあり、使用量が過大であると後処理が繁雑になる傾向がある。そのため、モノマー1モルに対して、0.1〜10モルが好ましく、1〜5モルがより好ましい。
【0059】
また、中性配位子を添加することが、収率向上の観点から好ましい。ここに、中性配位子とは、アニオンやカチオンを有していない配位子であり、2,2’−ビピリジル、1,10−フェナントロリン、メチレンビスオキサゾリン、N,N‘−テトラメチルエチレンジアミン等の含窒素配位子;トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェノキシホスフィン等の第三ホスフィン配位子などが例示され、汎用性、安価の点で含窒素配位子が好ましく、2,2’−ビピリジルが高反応性、高収率の点で特に好ましい。
また、中性配位子を使用する場合には、その使用量としては、反応収率とコストの点からゼロ価のニッケル錯体1モルに対して、0.5〜10モル程度が好ましく、0.8〜1.5モルがより好ましく、0.9〜1.1モルがさらに好ましい。
【0060】
特に、重合体の収率向上の点から、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を含む系に中性配位子として2,2’−ビピリジルを加えた系が好ましい。
溶媒としては、エーテル系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、アミド系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒などゼロ価の遷移金属触媒共存下で安定な溶媒ならばいかなる溶媒も用いることができる。
ここに芳香族炭化水素系溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、ブチルベンゼン、ナフタリン、テトラリン、等が挙げられ、トルエン、キシレン、テトラリン、テトラメチルベンゼンが好ましい。脂肪族炭化水素系溶媒としては、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、デカリンなどが挙げられ、ヘキサンが特に好ましい。
また、エーテル系溶媒としては、例えば、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジフェニルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等が挙げられ、高分子化合物に対する良溶媒である、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどが好ましい。溶媒の中では、テトラヒドロフランが最も好ましい。
また、アミド系溶媒としては、N,N’−ジメチルアセトアミド、N,N’−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられ、N,N’−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンが特に好ましい。
【0061】
ここにエステル系溶媒とは、酢酸エチル、プロピオン酸ブチル、安息香酸オクチルなどが挙げられ、酢酸エチルが好ましい。
ここにケトン溶媒とは、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノンなどが挙げられる。高分子化合物に対する良溶媒という意味で、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトンが好ましい。
【0062】
反応操作等は、例えば、特開2000−44544号公報に記載の方法に準じて行うことができる。
山本重合法においては、例えば、重合反応は、通常アルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、テトラヒドロフラン溶媒中、60℃の温度で、ゼロ価のニッケル錯体、中性配位子の存在下行われる。重合時間は、通常0.5〜100時間程度であるが、製造コストの点から、10時間以内が好ましい。重合温度は、通常0〜200℃程度であるが、高収率、低加熱費の点から、20〜100℃が好ましい。
【0063】
また、粗高分子化合物のなかで、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンは、エチレンやプロピレンなどのオレフィンを金属化合物を用いて重合することにより製造される。〔例えば、ニッケル錯体を用いて重合する方法(J.Am.Chem.Soc.,Vol.120, p4049 (1998)〕
【0064】
本発明の製造方法に使用するαージオキシム類としては、例えば下記一般式(7)で示されるものが挙げられる。
【0065】
【0066】
式中R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基を表す。その具体例は前記の通りである。
またR1およびR2は一緒になって環を形成していてもよい。
【0067】
αージオキシム類として具体的には、グリオキシム、ジメチルグリオキシム、ジブチルジオキシム、ベンジルジオキシム、ジフェニルグリオキシム、シクロヘキサン−1,2−ジオンジオキシムなどが例示される。中でも、鉱酸類の水溶液にα−ジオキシム類と金属の付加物(この付加物とは錯体形成など何らかの相互作用をしている状態を意味する)が溶解しやすい方が好ましく、例えば、グリオキシム、ジメチルグリオキシム、ジフェニルグリオキシムなどが好ましい。
【0068】
次に、金属不純物を含む粗高分子化合物と、α−ジオキシム類とを接触させる方法について説明する。
粗高分子化合物とα−ジオキシム類とを接触させる態様としては、例えば、固体状態の粗高分子化合物と液体状態のα−ジオキシム類と接触させてもよいし、液体状態の粗高分子化合物と、液体状態のα−ジオキシム類とを接触させてもよい。
α−ジオキシム類および粗高分子化合物がそれぞれ液体で無い場合、それらを液体状態にする方法としては、溶融させる方法、溶媒に溶解させて溶液とする方法などがあげられる。
液体状態の粗高分子化合物と、液体状態のα−ジオキシム類とを接触させる場合、それらは、二相を形成していることが好ましい。
液体状態の粗高分子化合物としては、それを製造するための重合反応終了後の重合液をそのまま使用することができる。
粗高分子化合物とα−ジオキシム類との接触の際は、その効率を高めるため、機械的に撹拌するか、超音波照射等を用いて接触を促進してもよい。また、必要により、加熱してもよい。また、一度の接触で効果が不十分な場合には、接触を繰り返して行うことも効果的である。
接触の際には、塩基の存在下で行うことが、不純物低減効率の観点から好ましい。塩基としては、無機および有機塩基を用いることができる。無機塩基としては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが例示される。有機塩基としては、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどが例示される。
【0069】
粗高分子化合物をα−ジオキシム類とを接触させた後、あるいは接触させつつ、高分子化合物とα−ジオキシム類とを分離する。
【0070】
その後高分子化合物を必要に応じて洗浄する。
洗浄の操作としては、特に限定されないが、高分子化合物を、固体状態で、金属不純物を溶解しうる溶液と接触させる操作が好ましい。金属不純物を溶解しうる溶液としては、鉱酸の水溶液が好ましい。鉱酸としては例えば、塩酸、亜硝酸、アミド硫酸、亜燐酸、亜硫酸、次亜燐酸、セレン酸、チオ硫酸、二燐酸、フッ化水素酸、ヨウ素酸、硫酸などがあげられ、塩酸が好ましい。洗浄操作は繰り返して行ってもよい。
【0071】
α−ジオキシム類としてジメチルグリオキシムを用いる場合につきより具体的に説明する。これは、粗高分子化合物の含む金属不純物がニッケルである場合特に有効である。
【0072】
ジメチルグリオキシムは、水溶液として、粗高分子化合物と接触させることが好ましく、不純物の低減化効果の観点から塩基を添加した水溶液として接触させることが好ましい。
ここで使用する塩基としては、前記の無機および有機塩基を用いることができる。この中でも、好ましい塩基としては無機の水溶性塩基が好ましく、特にアンモ二アが好ましい。 塩基としてアンモニアを使用する場合、アンモニアの使用の方法としては、アンモニア水として洗浄溶液に混合する方法が通常用いられる。
【0073】
また、不純物の低減化効果の観点から水溶性の有機溶媒を添加することがより好ましく、塩基と、水溶性の有機溶媒とを添加することが特に好ましい。
【0074】
ここに、水溶性の有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール、t−ブタノール、エタノール、メタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどが例示される。また、これらの混合溶媒を用いてもよい。中でも、t−ブタノール、エタノール、メタノールなどが好ましく、メタノールがより好ましい。
【0075】
このα−グリオキシム類を含む溶液の濃度は限定されないが、
上記ジメチルグリオキシム100重量部に対して、アンモニアは2〜300重量部、好ましくは20〜250重量部、水は20〜10000重量部、好ましくは400〜3000重量部、水溶性有機溶媒は50〜10000重量部、好ましくは200〜3000重量部、これらを混合した溶液が用いられる。
【0076】
粗高分子化合物と上記のジメチルグリオキシムの水溶液との接触方法としては、粗高分子化合物固体を例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、ブチルベンゼン、クロロホルム、メチレンジクロリドなどの疎水性有機溶媒に溶かし、この溶液を上記溶液と接触させることもできる。また、粗高分子化合物固体粉末として上記溶液と混合しスラリーにしてリパルプ洗浄することもできる。
【0077】
その後、鉱酸の水溶液、好ましくは希塩酸水溶液と接触させることが、不純物低減効率の点から好ましい。
【0078】
本発明の製造方法におけるα−ジオキシム類との接触の前あるいは後に、高分子化合物を、必要に応じ、酸洗浄、アルカリ洗浄、中和、水洗浄、有機溶媒洗浄、再沈殿、遠心分離、抽出、カラムクロマトグラフィーなどの慣用の分離操作、精製操作、乾燥その他の操作に供してもよい。粗高分子化合物をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)と接触させたのち、本発明の製造方法に供してもよい。
【0079】
本反応の製造方法は、以下の式で示すような金属配位性の繰り返し単位を含む高分子化合物にも効率良く用いることができる。
【0080】
【0081】
【0082】
また、本発明の製造方法は、前述の山本重合法の一例のように、大量、例えば、モノマーに対して0.1当量、好ましくは0.5当量、より好ましくは1当量以上の金属化合物を使用して製造された高分子化合物に対して、特に有効である。
【0083】
【実施例】
以下、本発明をさらに詳細に説明するために実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0084】
実施例1<ジメチルグリオキシムを使用した場合>
ポリ(5,6−ジペンチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジイル)の合成
反応は窒素気流雰囲気下で行った。50mLのシュレンク管にNi(cod)2を0.66g(2.40mmol)投入し、これに無水DMF20mLを加えた。次いで2,2’−ビピリジル0.374g(2.40mmol)、1,5−シクロオクタジエン1.2mL(10mmol)を加えて攪拌した。溶液が暗紫色になるまで攪拌し、これに5,6−ジペンチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジブロミド1.021g(2.00mmol)を加えた。60℃まで昇温し36時間加熱攪拌した。その後室温まで冷却し、アンモニア水を加え攪拌して重合反応を終了させた。その後、アンモニア水で3回、アンモニア水−ジメチルグリオキシムメタノール溶液の混合溶液と希塩酸とメタノールの混合溶液で交互に3回づつ、次いで希塩酸とメタノールの混合溶液でもう1回、アンモニア水−メタノール混合溶液で2回、水−メタノール混合溶液で2回洗浄し、その後減圧加熱により乾燥を行った。目的物は黄土色の粉末固体として得られた。得量0.589g、収率84.0%で得られた。この重合体の元素分析値:計算値for C22H26N2O2/0.7H2O :C,72.78;H,7.61;N,7.71;O,11.90;Br,0.0 測定値:C,70.35;H,7.72;N,7.56;O,11.59;Br,0.0を示した。このポリマーには灰分は検出されずニッケル金属は除去されていると言える。
【0085】
比較例1<エチレンジアミン四酢酸を使用した場合>
ポリ(5,6−ジペンチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジイル)の合成
実施例1と同じ方法で、重合を行い、アンモニア水を加え攪拌した。その後、濃塩酸を反応系に加え、重合反応を停止し、攪拌洗浄した後に濃アンモニア水で中和した。不溶性のポリマーを濾別した後に、このポリマー粉末を、濃塩酸で1回洗浄し、さらにエチレンジアミン四酢酸水溶液、メタノール、水のサイクルを2回繰り返し、総計7回洗浄した後に乾燥した。得られた粉末を臭化水素酸で洗浄した後に、さらに、塩酸水溶液、アンモニア水、水で各々2回洗浄して、また、さらに希臭化水素酸とメタノールの混合溶媒で2回、アンモニア水で2回、メタノールで2回洗浄し、その後減圧加熱により乾燥を行った。目的物は黄土色の粉末固体として得られた。得量0.556g、収率79.3%で得られた。この重合体の元素分析値:計算値for C22H26N2O2/H2O :C,71.71;H,7.66;N,7.60;O,13.03 測定値:C,68.65;H,7.39;N,7.87;O,13.63;Br,0.4;灰分,2.3を示した。この灰分は、酸化ニッケル(NiO)と推定されるが、2.29%w/w含まれていることがわかる。
【0086】
実施例2<ジメチルグリオキシムを使用した場合>
ポリ(5,6−ジオクチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジイル)の合成
反応は窒素気流雰囲気下で行った。50mLのシュレンク管にNi(cod)2を0.66g(2.40mmol)投入し、これに無水DMF20mLを加えた。次いで2,2’−ビピリジル0.374g(2.40mmol)、1,5−シクロオクタジエン1.2mL(10mmol)を加えて攪拌した。溶液が暗紫色になるまで攪拌し、これに5,6−ジオクチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジブロミド1.18g(2.00mmol)を加えた。60℃まで昇温し36時間加熱攪拌した。その後室温まで冷却し、アンモニア水を加え攪拌して重合反応を終了させた。その後、アンモニア水で3回、アンモニア水−ジメチルグリオキシムメタノール溶液の混合溶液と希塩酸とメタノールの混合溶液で交互に3回づつ、次いで希塩酸とメタノールの混合溶液でもう1回、アンモニア水−メタノール混合溶液で2回、水−メタノール混合溶液で2回洗浄し、その後減圧加熱により乾燥を行った。目的物は黄土色の粉末固体として得られた。得量0.547g、収率62.9%で得られた。この重合体の元素分析値:計算値for C28H38N2O2/0.2H2O :C,76.74;H,8.83;N,6.39;O,8.03;Br,0.0 測定値:C,74.29;H,8.83;N,6.51;O,7.94;Br,0.20を示した。このポリマーには灰分は検出されずニッケル金属は除去されていると言える。
【0087】
比較例2<エチレンジアミン四酢酸を使用した場合>
ポリ(5,6−ジオクチルオキシ−1,10−フェナントロリン−3,8−ジイル)の合成
実施例2と同じ方法で、重合を行い、重合反応終了後得られたポリマーを臭化水素酸を含むエチレンジアミン四酢酸水溶液で3回、アンモニア水で2回、水、メタノールで洗浄し、真空乾燥した。得られた粉末をさらに臭化水素酸を含むエチレンジアミン四酢酸のメタノール−水混合溶液で洗い、さらに濃アンモニア水、メタノール、水、メタノールの順に洗浄し、その後減圧加熱により乾燥を行った。目的物は黄土色の粉末固体として得られた。得量0.540g、収率62.1%で得られた。この重合体の元素分析値:計算値for C28H38N2O2/H2O :C,74.30;H,8.91;N,6.19;O,10.60 測定値:C,66.14;H,7.98;N,5.92;O,10.99;Br,2.28;灰分,5.4を示した。この灰分は、酸化ニッケル(NiO)と推定されるが、5.47%w/w含まれていることがわかる。なお、この灰分を多く含む粗高分子化合物はギ酸に不溶であった
【0088】
実施例3
比較例2の方法で製造した粗高分子化合物を、ジメチルグリオキシムのメタノールとアンモニア水に溶かした溶液で1回洗浄し、さらに希塩酸−メタノール混合溶媒で洗浄して得られた高分子化合物の灰分は4.0%であり、粗高分子化合物のそれより低減されていた。また本高分子化合物はギ酸に可溶であり、比較例2の粗高分子化合物よりも溶解性に優れていた。
【0089】
【発明の効果】
本発明の製造方法により、金属不純物を含む粗高分子化合物から、金属不純物のさらに低減された高分子化合物を製造することができる。
Claims (9)
- 金属不純物を含む粗高分子化合物を、α−ジオキシム類と接触させることを特徴とする金属不純物の低減された高分子化合物の製造方法。
- 金属不純物を含む粗高分子化合物を、α−ジオキシム類と接触させることを特徴とする金属不純物の低減方法。
- 金属不純物が、周期表で8族、9族、10族、11族、12族、13族、または14族の金属からなる不純物であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
- 10族の金属が、ニッケルであることを特徴とする請求項3記載の方法。
- 粗高分子化合物が、一般式(1)で示される繰り返し単位を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
−Ar1−(1)
〔式中、Ar1は、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基、アリーレン基または2価の複素環基を表す。〕 - 粗高分子化合物が、
一般式(2)
X1−Ar1−X2 (2)
〔式中、Ar1は、アリーレン基および2価の複素環基から選ばれる複数の基がヘテロ原子を介して結合されてなる2価の基、アリーレン基または2価の複素環基を表す。X1およびX2は、それぞれ独立にハロゲン原子、アルキルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基を表す。〕
で表される単量体を金属化合物の存在下重合させて得られた高分子化合物であることを特徴とする請求項5記載の方法。 - α−ジオキシム類がジメチルグリオキシムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- α−ジオキシム類と接触させたのち、鉱酸の水溶液と接触させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 請求項1、3〜8のいずれかに記載の方法により製造されたことを特徴とする高分子化合物。
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|---|---|---|---|---|
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| CN111057056A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-24 | 南京艾姆材料科技有限公司 | 一类有机-水相高效重金属螯合剂及其制备方法 |
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