JP2004230035A - 靴カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】靴カバーを靴からはずれ難くすると共に、足を挿入し易い靴カバーを提供すること。
【解決手段】略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴70の靴底部側面74から靴70の甲の部分に対応したアッパー部76の周囲を覆うことができるカバー体であって、少なくとも、カバー体のアッパー部76に対応したアッパーカバー部12と、靴の靴底部側面74に対応した靴底カバー部14とが、伸縮素材により形成されることで、アッパー部76と靴底部側面74とに対して、圧接するようにされており、かつ、靴底カバー部14が靴底部側面74に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部12がアッパー部76の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている、ことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴70の靴底部側面74から靴70の甲の部分に対応したアッパー部76の周囲を覆うことができるカバー体であって、少なくとも、カバー体のアッパー部76に対応したアッパーカバー部12と、靴の靴底部側面74に対応した靴底カバー部14とが、伸縮素材により形成されることで、アッパー部76と靴底部側面74とに対して、圧接するようにされており、かつ、靴底カバー部14が靴底部側面74に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部12がアッパー部76の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている、ことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、靴に水が付着することを防止する靴カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、靴へ雨水が付着することを防止するために、靴の表面に防水性のある靴カバーを被せるようにしている。
図13は、この靴カバー1を靴2に被せた場合の概略縦断面図である。
この図に示されるように、靴カバー1は、略筒状の基本形態を備えることで、靴2の表面を覆っている。そして、略筒状の靴カバー1の上端開口4から足を挿入して、靴2の履き口7に足を入れられるようにしている。また、略筒状の靴カバー1の下端開口6から靴底2aの滑り止め凹凸部2cを露出させて、靴カバー1を被せても、歩く際に滑らないようにしている。
【0003】
また、靴カバー1は、クロロプレーンスポンジ等により形成されている。このクロロプレーンスポンジは伸縮性に優れているため、靴カバー1を、靴2の外形に対して小さく形成しても靴2に被せることができる。そして、このように外形を小さくすることにより、靴2に被せた場合に、靴カバー1を靴2に密着させ、靴カバー1が靴2から浮き上がることを防止している。
また、靴カバー1は、甲部の内側に第1の布ファスナー8を設け、この第1の布ファスナー8と、靴ひも3の裏側に設けられた第2の布ファスナー5を結合して、靴カバー1を靴2に接続している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実願2001−4555のマイクロフィルム
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、靴カバー1の内側と靴ひも3の裏側との双方に設けた布ファスナー5,8を結合する方法では、靴カバー1を靴2に接続し難い。また、このように、靴カバー1を、靴ひも3がある甲部の箇所でのみ接続し、甲部以外の箇所で靴2に密着させるだけでは、例えば歩いている際に、靴カバー1の下端開口6から砂利などが入り込んだ結果、靴カバー1が靴2から浮き上がり、そこから水が浸入してしまう恐れがある。
【0006】
そこで、発明者は、クロロプレーンスポンジの伸縮性を利用して、靴カバー1を靴2に接続し、かつ靴カバー1の浮き上がりを防止する手段を考えた。すなわち、靴カバー1の内周を靴2の外周より極端に小さく形成して、靴2に被せれば、上述のように布ファスナー5,8を設けなくても、靴カバー1が靴2の周囲を強く圧接するため、容易に靴カバー1を靴2に接続できる。そして、靴カバー1は、靴2の靴底部側面9を強く圧接するため、例えば歩いた際にも砂利などが入り難く、靴カバー1の浮き上がりを防止できる。
【0007】
しかし、靴カバー1を、靴2の周囲に強く圧接してしまうと、上述のようにウエットスーツは伸縮性が高いため、略筒状の靴カバー1の上端開口4の面積までも小さくなり、この上端開口4から足を挿入することが困難になってしまう。そして、このように足を挿入し難いと、例えば、突然の雨が降ってきた場合などは、足を靴カバー1に挿入する間、靴2の中に雨が入ってしまう。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解決するためのものであり、靴カバーが靴から外れ難くすると共に、靴カバーの浮き上がりを防止し、かつ、足を挿入し易い靴カバーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴の靴底部側面から靴の甲の部分に対応したアッパー部の周囲を覆うことができるカバー体であって、少なくとも、前記カバー体の前記アッパー部に対応したアッパーカバー部と、前記靴の靴底部側面に対応した靴底カバー部とが、伸縮素材により形成されることで、前記アッパー部と前記靴底部側面とに対して、圧接するようにされており、かつ、前記靴底カバー部が前記靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、前記アッパーカバー部が前記アッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている、靴カバーにより達成される。
【0010】
請求項1の構成によれば、靴カバーは、略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴の靴底部側面から靴の甲の部分に対応したアッパー部の周囲を覆うことができるカバー体である。このため、少なくとも靴の靴底部側面およびアッパー部に水等が付着することを防止できる。また、略筒状の上端開口部から足を挿入することができ、さらに、略筒状の下端開口部から靴の底を露出して、歩く際に滑ることを防止できる。
【0011】
また、靴カバーは、少なくとも、カバー体のアッパー部に対応したアッパーカバー部と、靴の靴底部側面に対応した靴底カバー部とが、伸縮素材により形成されることで、アッパー部と靴底部側面とに対して、圧接するようにされている。このため、アッパーカバー部と靴底カバー部とにより、アッパー部と靴底部を圧接して、靴から靴カバーが容易に外れてしまうことを防止できる。
ここで、靴底カバー部が靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部がアッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている。これにより、靴底カバー部で、靴底部を強く圧接したとしても、アッパーカバー部が、アッパー部を靴底カバー部のように強く圧接するようなことはなくなる。したがって、アッパーカバー部の上側にある略筒状の上端開口部の面積が、靴底カバー部の圧接力につられて小さくなってしまうことを防止し、容易に略筒状の上端開口部から足を挿入できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記カバー体の全体が、同一の伸縮性を有する素材で形成されており、前記アッパーカバー部の内周が前記アッパー部の外周よりも小さく、前記靴底カバー部の内周が前記靴底部側面の外周よりも小さく設定されており、かつ、前記アッパー部の水平断面の投影面積に対する前記アッパーカバー部の水平断面の投影面積の比率が、前記靴底部側面の水平断面の投影面積に対する前記靴底カバー部の水平断面の投影面積の比率よりも大きくなるようにされていることを特徴とする。
【0013】
請求項2の構成によれば、カバー体は、アッパーカバー部の内周がアッパー部の外周よりも小さく、靴底カバー部の内周が靴底部側面の外周よりも小さく設定されている。このため、カバー体を引き伸ばして靴に被せると、アッパーカバー部と靴底カバー部とが、アッパー部と靴底部とを圧接する。
また、アッパー部の水平断面の投影面積に対するアッパーカバー部の水平断面の投影面積の比率が、靴底部側面の水平断面の投影面積に対する靴底カバー部の水平断面の投影面積の比率よりも大きくなるようにされている。このため、カバー体の全体が、同一の伸縮性を有する素材で形成されていても、靴底カバー部が靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部がアッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1および請求項2のいずれかの構成において、前記靴底カバー部の表面に、外部の衝撃から前記靴底カバー部を保護することができる保護部材が設けられ、この保護部材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、靴底カバー部の表面に、外部の衝撃から靴底カバー部を保護するための保護部材が設けられているため、例えば石などの外部からの衝撃を受けても、靴底カバー部が切れてしまうこと等を防止できる。また、この保護部材は、伸縮性を有する素材で形成されているため、上述の靴底カバー部の伸縮性が損なわれることを有効に防止する。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの構成において、前記靴底カバー部は、少なくとも、前記靴の土踏まずの側面と前記靴底カバー部の内面との隙間を埋めるための防水材を有し、この防水材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする。
上述のように靴底カバー部は靴を圧接しているが、例えば靴の土踏まずの側面は括れているため、靴底カバー部と土踏まずの側面等との間に隙間が生じ、この隙間から水が浸入してくる恐れがある。ところが、請求項4の構成によれば、靴底カバー部は、少なくとも、靴の土踏まずの側面と靴底カバー部の内面との隙間を埋めるための防水材を有している。これにより、防水材が、靴底カバー部と少なくとも土踏まずの側面との間の隙間を埋めて、水の侵入を有効に防止できる。また、この防水材は伸縮性を有する素材で形成されているため、靴底カバー部の伸縮性が損なわれることを有効に防止する。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、前記防水材は、前記靴底部側面と接触する面に、凹部及び/又は凸部を有することを特徴とする。
請求項5の構成によれば、防水材は、靴底部側面と接触する面に、凹部及び/又は凸部を有する。したがって、この凹部及び/又は凸部が滑り止めとなって、靴底カバー部が靴底部側面を滑って動くことを有効に防止できる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの構成において、前記靴カバーは、ベルトにより前記靴に締め付けられるようになっており、前記ベルトは、前記カバー体の一方の側面から、前記靴の土踏まずの側面を経由して、前記カバー体の他方の側面に掛け渡すようになっていることを特徴とする。
請求項6の構成によれば、靴カバーは、ベルトにより靴に締め付けられるようになっているため、靴カバーが靴から外れてしまうことを有効に防止する。特に、このベルトは、カバー体の一方の側面から、靴の土踏まずの側面を経由して、カバー体の他方の側面に掛け渡すようになっている。このため、靴底カバー部の靴底部を圧接する力が最も弱い部分である土踏まずの側面を、ベルトが締め付けることができる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの構成において、前記アッパーカバー部は、前記靴の履き口からでた脚の一部の周囲を覆うと共に、この脚の一部の周囲の空気を排気するための通気口を有し、かつ、この通気口へ前記脚の一部の周囲の空気を導くための弾性体から形成された通風路を有し、この通風路の一端は前記履き口より上部に配設され、前記通風路の他端は前記履き口より下部に配設されていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の構成によれば、アッパーカバー部は、靴の履き口からでた脚の一部の周囲を覆うようになっているため、脚の一部は雨などから保護されるが、この脚の一部および靴の中の足は、カバーされて蒸れ易い状態になってしまう。
ところが、アッパーカバー部は、脚の一部の周囲の空気を排気するための通気口を有するため、靴カバーの内側の湿気などを通気口から排気できる。また、アッパーカバー部は、通気口へ脚の一部の周囲の空気を導くための弾性体から形成された通風路を有し、この通風路の一端が履き口より上部に配設され、他端が履き口より下部に配設されている。そうすると、履き口より上部に配設された通風路は、例えば人が歩く毎に脚に当たって形状が変形するのに対し、履き口より下部に配設された通風路は、履き口より下には靴があるため、人が歩いても変形し難い。これにより、通風路は、人が動く度に所謂ポンプの役割をし、通風路に入った空気を効率よく通気口から排気できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0021】
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態にかかる靴カバー10であって、図1は、靴に装着する前の概略縦断面図であり、図2は、図1のA−A線の位置における水平断面図、図3は、図1のB−B線の位置における水平断面図である。
これらの図において、靴カバー10は、略筒状の基本形態を備え、上端開口部12aと下端開口部14aとを有している。上端開口部12aは、足を挿入し、さらに、この挿入した足を靴70の履き口72に挿入できるように、履き口72の位置に対応して配設されている。下端開口部14aは、靴カバー10を被せても歩く際に滑らないように、靴70の底を露出させるための開口であり、また、靴カバー10を靴70に被せるための開口でもある。すなわち、下端開口部14aは、履き口72よりも大きな開口面積を有しており、履き口72から靴カバー10を被せるようになっている。
【0022】
そして、靴カバー10は、靴70に被せた場合に、靴70の靴底部側面74から甲の部分に対応したアッパー部76の周囲を覆うカバー体となっている。すなわち、靴カバー10は、靴底部側面74の外形に対応した靴底カバー部14と、アッパー部76の外形に対応したアッパーカバー部12とを有し、靴底部側面74およびアッパー部76の周囲を覆うようになっている。この靴底カバー部14とアッパーカバー部12とは、例えば接着剤により接着され、一体に形成されている。なお、アッパーカバー部12は、履き口72より上方に延長されて、履き口72からでた脚の一部80の周囲も覆うように形成されており、脚の一部80にも雨等が付着しないようになっている。
【0023】
これらの靴底カバー部14およびアッパーカバー部12は、同一の伸縮性を有する素材、例えば、合成ゴムに発泡剤を混ぜて、これを熱で膨らませたウエットスーツの素材から形成されている。このウエットスーツの素材は、例えば、クロロプレーンスポンジの表裏面にジャージ等の生地を貼り合わせた物で、300%〜500%の高い伸縮性を有する。また、このウエットスーツの素材は、防水性や保温性等も有する。このため、靴カバー10を靴70に被せた場合に、例えば、水分の侵入を効果的に防止し、また、靴カバー10が雨や雪に晒されてもさらに、足を保温することができる。なお、クロロプレーンスポンジの表裏面に、ジャージ等の生地を貼り合わせたのは、例えば、足を上端開口部12aから挿入する際、足を滑らせて挿入し易くするためであり、このジャージ等の生地はクロロプレーンスポンジ等と同等以上の伸縮性を有している。
【0024】
そして、このウエットスーツの素材の高い伸縮性を利用して、靴カバー10は、アッパー部76および靴底部側面74に対して、圧接するようにされている。すなわち、図2及び図3に示されるように、アッパーカバー部12の内周L1は、アッパー部76の外周L2よりも小さく形成されており、また、靴底カバー部14の内周L3も、靴底部側面74の外周L4よりも小さく形成されている。これにより、靴カバー10を指などで引き伸ばして靴70に被せ、靴カバー10が靴70から容易に外れてしまうことを防止している。
【0025】
ここで、靴カバー10は、靴底カバー部14が靴底部側面74に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部12がアッパー部76の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている。具体的には、図2および図3に示されるように、アッパー部76の水平断面の投影面積(すなわち、アッパー部76で囲まれた空間の水平断面積も含む。)に対するアッパーカバー部12の水平断面の投影面積(すなわち、アッパーカバー部12で囲まれた空間の水平断面積も含む。)の比率が、靴底部側面74の水平断面の投影面積(すなわち、靴底部側面74で囲まれた空間の水平断面積も含む。)に対する靴底カバー部14の水平断面の投影面積(すなわち、靴底カバー部14で囲まれた空間の水平断面積も含む。)の比率よりも大きくなるように形成されている。本実施形態においては、靴底部側面74の水平断面の投影面積に対する靴底カバー部14の水平断面の投影面積の比率は、靴カバー10を靴70に被せる際に、靴底カバー部14と靴底部側面74との間に指を入れることができ、かつ、靴底部側面74を圧接することができるように、約70%となるように形成されている。これに対して、アッパー部76の水平断面の投影面積に対するアッパーカバー部12の水平断面の投影面積の比率は、90%となるように形成されている。
【0026】
本第1の実施形態は、以上のように構成され、このため、靴底カバー部14が、靴底部側面74を強く圧接したとしても、アッパーカバー部12は、アッパー部76を靴底カバー部14のように強く圧接するようなことはない。したがって、アッパーカバー部12の上端に配設された上端開口部12aの面積が、靴底カバー部14の圧接力につられて小さくなることがなく、容易に上端開口部12aから足を挿入することができる。また、靴70に靴カバー10を被せて足を挿入した後においても、アッパーカバー部12が、足を締め付け過ぎてしまうことを防止できる。
【0027】
図4は、第1の実施形態の第1の変形例であって、靴カバー20を靴70に被せた場合の概略斜視図、図5は、図4のC−C線切断端面図である。
これらの図において、図1ないし図3の靴カバー10と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー20において、第1の実施形態と異なるのは、靴カバー20に保護部材22および防水材24を設けた点である。
すなわち、靴底カバー部14の外周には、石などの外部の衝撃から靴底カバー部14を保護するための保護部材22が設けられている。この保護部材22は、弾性力を有し、かつ、伸縮性を有するゴム等から形成され、本第1の変形例においては、靴底カバー部14と略同様の伸縮性を備える素材から形成されている。なお、保護部材22は、図5に示されるように、靴底カバー部14のみならず、アッパーカバー部12の表面に設けられていてもよい。
【0028】
また、靴底カバー部14の内面には、靴底カバー部14と靴底部側面74との隙間を埋めるための防水材24が設けられている。すなわち、第1の実施形態においては、靴底カバー部14は、全体がウエットスーツの素材により形成され、靴底カバー部14全体が縮むことにより、靴底部74を圧接している。ところが、靴70には凹凸があり、特に靴底部側面74の土踏まずの部分は括れている。このため、靴カバー20を靴70に被せると、靴底部側面74と靴底カバー部14との間には、隙間が生じてしまう。そこで、この靴底部側面74と靴底カバー部14との隙間から水などが浸入してこないように、防水材24を設けている。なお、防水材24は、図5に示されているように、アッパーカバー部12の内面にも設けられてもよく、また、靴底カバー部14の内面全周に設けられてもよい。
【0029】
この防水材24は、伸縮性を有する素材から形成され、本第1の変形例においては、靴底カバー部14と同様の伸縮性を有する素材により形成されている。
より具体的には、ウエットスーツの素材のうちジャージ等を貼り付けていないもの、すなわち、合成ゴムに発泡剤を混ぜて、これを熱で膨らませて形成したクロロプレーンスポンジ等を、所定の大きさに切断して、靴底カバー部14の内面に接着している。このため、防水材24の表面には、図5の一点鎖線で囲った部分拡大図xに示されるように、発泡材が膨らむことで形成された気泡24aを切断したことにより、凹部24bが形成されている。このようにして、防水材24は、靴底部74と接触する面に、凹凸部が設けられている。
【0030】
本第1の実施形態の第1の変形例は、以上のように構成され、このため、靴底カバー部14が、靴70を圧接して張った状態にあり、例えば石などが当たった場合に、切れ易い状態であったとしても、このような外部からの衝撃を、保護部材22が和らげることができる。そして、この保護部材22は、伸縮性を有する素材から形成されているため、靴底カバー部14の伸縮性が損なわれて、靴底カバー部14が靴底部側面74を圧接する圧接力を弱めることを有効に防止できる。
【0031】
また、靴底カバー部14の内面に設けられた防水材24が、水の浸入を有効に防止できる。そして、この防水材24も伸縮性を有する素材から形成されているため、靴底カバー部14の伸縮性が損なわれて、靴底カバー部14が靴底部側面74を圧接する圧接力を弱めることを有効に防止できる。
さらに、この防水材24は、靴底部側面74と接触する面に凹凸部24bを有するため、この凹凸部24bが滑り止めとなって、靴底カバー部14が適性な位置からずれてしまうことを有効に防止できる。
【0032】
図6および図7は、第1の実施形態の第2の変形例であって、図6は、靴カバー30を靴70に被せた場合に上斜めから見た斜視図、図7は、靴カバー30を靴70に被せた場合に下斜めから見た斜視図である。
これらの図において、図1ないし図5の靴カバー10,20と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー30において、第1の実施形態およびその第1の変形例と異なるのは、靴カバー30を靴70に締め付けるためのベルト39を設けた点である。
【0033】
ベルト39は、アッパーカバー部12をアッパー部76に締め付けるためのアッパーベルト部32と、靴底カバー部14を靴底部側面74に締め付けるための靴底ベルト部34とを有する。
アッパーベルト部32は、ウエットスーツの素材あるいはゴム等の伸縮性を有する素材から形成されおり、ベルト39を靴カバー30から取り外した場合の平面図である図8に示すように、中心線CL1を中心にして、輪郭が略左右対称となっている。そして、このアッパーベルト部32の中心線CL1が、図6に示す靴カバー30の短手方向の中心線CL2と合うようにして、アッパーベルト部32の部位32a(図8参照)が、靴カバー30の爪先部73(図6参照)に固定されている。
【0034】
また、アッパーベルト部32は、図6に示すように、足の付け根付近75で二股に分かれ、この二股に分かれたアッパーベルト部32が、再び踵付近77で接続されている。この二股に分かれたアッパーベルト部32の接続は、図8に示すように、アッパーベルト部32の部位32bと部位32cとをフォック35や布ファスナー36等により接続することにより着脱可能となっている。また、足の付け根付近75と踵付近77との間におけるアッパーベルト部32は、図6および図8に示すように、略逆三角形になっており、部位32eおよび部位32dが靴底部側面74上に配置されるようになっている。
【0035】
靴底ベルト部34は、外部からの衝撃に耐え得るように、硬くて厚いゴムや革等から形成されている。この靴底ベルト部34の一方の端部34aは、靴カバー30の一方の側面に配置されている。すなわち、靴底ベルト部34の一方の端部34aは、図6に示すように、靴底部側面74の一方の側面に配置されたアッパーベルト部32の部位32eに固定されている。
また、図7に示されるように、靴底ベルト部34の他方の端部34bは、土踏まず79の側面を経由して、靴カバー30の他方の側面に接続されている。すなわち、靴底ベルト部34の他方の端部34bは、靴底部側面74の他方の側面に配置されたアッパーベルト部32の部位32dに接続されている。なお、靴底ベルト部34の他方の端部34bとアッパーベルト部32の部位32dとの接続は、図8に示すように、フォック38や布ファスナー37等により着脱可能となっている。
【0036】
このようにして、靴底ベルト部34は、靴カバー30の一方の側面から、土踏まず79の側面を経由して、靴カバー30の他方の側面に掛け渡すようになっている。そして、この靴底ベルト部34の他方の端部34bを、アッパーベルト部32の部位32dに接続した場合、伸縮性を有するアッパーベルト部32が引き伸ばされるように形成されている。
【0037】
本第1の実施形態の第2の変形例は以上のように構成され、このため、靴底ベルト部34の他方の端部34bをアッパーベルト部32の部位32dに接続すると、ベルト39は、アッパーベルト部32および靴底ベルト部34が配置された、例えば靴カバー30の足の付け根付近75、踵付近77、及び土踏まず79の側面などを、靴70に締め付けることができる。特に、靴底カバー部14の靴底部側面74を圧接する力が最も弱い部分である土踏まず79の側面を、ベルト39が締め付けて、靴カバー30が靴70から外れてしまうことを有効に防止できる。
【0038】
図9ないし図11は、本発明の第2の実施形態であって、図9は、靴カバー40を靴70に装着した場合に下斜めから見た斜視図、図10は、図9のD−D線切断端面図、図11は、図9のE−E線切断断面図である。
これらの図において、図1ないし図8の第1の実施形態及びその変形例に係る靴カバー10,20,30と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー40において、第1の実施形態及びその変形例と異なるのは、靴カバー40の内側の空気を排気するようにした点である。
【0039】
すなわち、アッパーカバー部12は、図10に示されるように、履き口72より上方に延長され、この延長されたアッパーカバー部12の上端開口部12a側が脚の一部80に密着し、靴70の履き口72側が脚の一部80との間に内部空間Sを有するようにして、脚の一部80の周囲を覆っている。そして、アッパーカバー部12は、脚の一部80の周囲の空気、すなわち、内部空間S内の空気を排気するための通気口50を有している。通気口50は、図9および図10に示されるように、アッパーカバー部12に大気に開放された下向きの貫通孔を設けることにより形成されている。これにより、通気口50に雨が当たらないようにしている。
【0040】
また、アッパーカバー部12は、内部空間S内の空気を通気口50へ導くための通風路52を有している。本第2の実施形態において、通風路52は、ウエットスーツの素材やゴム、シリコン、ウレタン、或いは発泡ポリエチレン等の弾性体を筒状にすることで形成されている。
この通風路52は、図9および図11に示されるように、アッパーカバー部12の周方向に沿って、隣接するようにして複数(図において4本)設けられている。これらの複数の通風路52は、図11に示されるように、それぞれアッパーカバー部12の内面に接着剤54等で接続され、さらに各通風路52同士も接着剤56等により接続されている。また、これらの通風路52は、脚の一部80に当たって、アッパーカバー部12から剥がれてしまわないように、脚の一部80と複数の通風路52との間に、ジャージ等の滑り易い布58などが設けられている。
【0041】
ここで、この弾性体から形成された通風路52の一端側は、図10および図12に示されるように、例えば人が歩いた際、通風路52が布58を介して脚80に当たって変形し易い位置に配置されている。本第2の実施形態においては、靴70の履き口72よりも上部(脚の一部80とアッパーカバー部12との間に設けられた内部空間S内)であって、脚の一部80の後側に配置されている。
なお、通風路52の一端側にある開口部52aは、上向きに形成することで、開口部52aに脚の一部80が当接して通風路52の開口部52aが塞がれてしまわないようにしている。
【0042】
これに対して、通風路52の他端側は、例えば人が歩いた場合であっても、変形し難い箇所に配置されている。すなわち、靴70の履き口72よりも下部、本第2の実施形態においては、靴70の形が保持されているヒールカーブ部78とアッパーカバー部12との間に配置されている。
なお、通風路52の他端側における端部は通気口50の周縁と接着されており、通風路52から流れてきた空気が漏れないようにしている。
【0043】
本発明の第2の実施形態は以上のように構成され、このため、弾性体から形成された通風路52の一端側は、人が動く度に変形するが、他端側は、履き口72より下に靴70があるため、人が歩いても変形し難い。したがって、通風路52は、人が動く度にポンプの役割をし、通気性の悪いウエットスーツの素材により形成された靴カバー40であっても、靴カバー40の内側の湿気を外部空間に効率よく排気することができる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜相互に組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、靴カバーを靴からはずれ難くすると共に、足を挿入し易い靴カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる靴カバーであって、靴に装着する前の概略縦断面図。
【図2】図1のA−A線の位置における水平断面図。
【図3】図1のB−B線の位置における水平断面図。
【図4】第1の実施形態の第1の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合の概略斜視図。
【図5】図4のC−C線切断端面図。
【図6】第1の実施形態の第2の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合に上斜めから見た斜視図。
【図7】第1の実施形態の第2の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合の下斜めから見た斜視図である。
【図8】ベルトを靴カバーから取り外した場合の平面図。
【図9】本発明の第2の実施形態であって、靴カバーを靴に装着した場合に下斜めから見た斜視図。
【図10】図9のD−D線切断端面図。
【図11】図9のE−E線切断端面図。
【図12】人が歩いている際の通風路の形状の変化を示す図。
【図13】従来の靴カバーを靴に被せた場合の概略縦断面図。
【符号の説明】
10,20,30,40・・・靴カバー、12・・・アッパーカバー部、14・・・靴底カバー部、22・・・保護部材、24・・・防水材、32・・・アッパーベルト部、34・・・靴底ベルト部、39・・・ベルト、50・・・通気口、52・・・通風路、70・・・靴、72・・・履き口、74・・・靴底部側面、76・・・アッパー部
【発明の属する技術分野】
本発明は、靴に水が付着することを防止する靴カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、靴へ雨水が付着することを防止するために、靴の表面に防水性のある靴カバーを被せるようにしている。
図13は、この靴カバー1を靴2に被せた場合の概略縦断面図である。
この図に示されるように、靴カバー1は、略筒状の基本形態を備えることで、靴2の表面を覆っている。そして、略筒状の靴カバー1の上端開口4から足を挿入して、靴2の履き口7に足を入れられるようにしている。また、略筒状の靴カバー1の下端開口6から靴底2aの滑り止め凹凸部2cを露出させて、靴カバー1を被せても、歩く際に滑らないようにしている。
【0003】
また、靴カバー1は、クロロプレーンスポンジ等により形成されている。このクロロプレーンスポンジは伸縮性に優れているため、靴カバー1を、靴2の外形に対して小さく形成しても靴2に被せることができる。そして、このように外形を小さくすることにより、靴2に被せた場合に、靴カバー1を靴2に密着させ、靴カバー1が靴2から浮き上がることを防止している。
また、靴カバー1は、甲部の内側に第1の布ファスナー8を設け、この第1の布ファスナー8と、靴ひも3の裏側に設けられた第2の布ファスナー5を結合して、靴カバー1を靴2に接続している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実願2001−4555のマイクロフィルム
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、靴カバー1の内側と靴ひも3の裏側との双方に設けた布ファスナー5,8を結合する方法では、靴カバー1を靴2に接続し難い。また、このように、靴カバー1を、靴ひも3がある甲部の箇所でのみ接続し、甲部以外の箇所で靴2に密着させるだけでは、例えば歩いている際に、靴カバー1の下端開口6から砂利などが入り込んだ結果、靴カバー1が靴2から浮き上がり、そこから水が浸入してしまう恐れがある。
【0006】
そこで、発明者は、クロロプレーンスポンジの伸縮性を利用して、靴カバー1を靴2に接続し、かつ靴カバー1の浮き上がりを防止する手段を考えた。すなわち、靴カバー1の内周を靴2の外周より極端に小さく形成して、靴2に被せれば、上述のように布ファスナー5,8を設けなくても、靴カバー1が靴2の周囲を強く圧接するため、容易に靴カバー1を靴2に接続できる。そして、靴カバー1は、靴2の靴底部側面9を強く圧接するため、例えば歩いた際にも砂利などが入り難く、靴カバー1の浮き上がりを防止できる。
【0007】
しかし、靴カバー1を、靴2の周囲に強く圧接してしまうと、上述のようにウエットスーツは伸縮性が高いため、略筒状の靴カバー1の上端開口4の面積までも小さくなり、この上端開口4から足を挿入することが困難になってしまう。そして、このように足を挿入し難いと、例えば、突然の雨が降ってきた場合などは、足を靴カバー1に挿入する間、靴2の中に雨が入ってしまう。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解決するためのものであり、靴カバーが靴から外れ難くすると共に、靴カバーの浮き上がりを防止し、かつ、足を挿入し易い靴カバーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴の靴底部側面から靴の甲の部分に対応したアッパー部の周囲を覆うことができるカバー体であって、少なくとも、前記カバー体の前記アッパー部に対応したアッパーカバー部と、前記靴の靴底部側面に対応した靴底カバー部とが、伸縮素材により形成されることで、前記アッパー部と前記靴底部側面とに対して、圧接するようにされており、かつ、前記靴底カバー部が前記靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、前記アッパーカバー部が前記アッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている、靴カバーにより達成される。
【0010】
請求項1の構成によれば、靴カバーは、略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴の靴底部側面から靴の甲の部分に対応したアッパー部の周囲を覆うことができるカバー体である。このため、少なくとも靴の靴底部側面およびアッパー部に水等が付着することを防止できる。また、略筒状の上端開口部から足を挿入することができ、さらに、略筒状の下端開口部から靴の底を露出して、歩く際に滑ることを防止できる。
【0011】
また、靴カバーは、少なくとも、カバー体のアッパー部に対応したアッパーカバー部と、靴の靴底部側面に対応した靴底カバー部とが、伸縮素材により形成されることで、アッパー部と靴底部側面とに対して、圧接するようにされている。このため、アッパーカバー部と靴底カバー部とにより、アッパー部と靴底部を圧接して、靴から靴カバーが容易に外れてしまうことを防止できる。
ここで、靴底カバー部が靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部がアッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている。これにより、靴底カバー部で、靴底部を強く圧接したとしても、アッパーカバー部が、アッパー部を靴底カバー部のように強く圧接するようなことはなくなる。したがって、アッパーカバー部の上側にある略筒状の上端開口部の面積が、靴底カバー部の圧接力につられて小さくなってしまうことを防止し、容易に略筒状の上端開口部から足を挿入できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記カバー体の全体が、同一の伸縮性を有する素材で形成されており、前記アッパーカバー部の内周が前記アッパー部の外周よりも小さく、前記靴底カバー部の内周が前記靴底部側面の外周よりも小さく設定されており、かつ、前記アッパー部の水平断面の投影面積に対する前記アッパーカバー部の水平断面の投影面積の比率が、前記靴底部側面の水平断面の投影面積に対する前記靴底カバー部の水平断面の投影面積の比率よりも大きくなるようにされていることを特徴とする。
【0013】
請求項2の構成によれば、カバー体は、アッパーカバー部の内周がアッパー部の外周よりも小さく、靴底カバー部の内周が靴底部側面の外周よりも小さく設定されている。このため、カバー体を引き伸ばして靴に被せると、アッパーカバー部と靴底カバー部とが、アッパー部と靴底部とを圧接する。
また、アッパー部の水平断面の投影面積に対するアッパーカバー部の水平断面の投影面積の比率が、靴底部側面の水平断面の投影面積に対する靴底カバー部の水平断面の投影面積の比率よりも大きくなるようにされている。このため、カバー体の全体が、同一の伸縮性を有する素材で形成されていても、靴底カバー部が靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部がアッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1および請求項2のいずれかの構成において、前記靴底カバー部の表面に、外部の衝撃から前記靴底カバー部を保護することができる保護部材が設けられ、この保護部材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、靴底カバー部の表面に、外部の衝撃から靴底カバー部を保護するための保護部材が設けられているため、例えば石などの外部からの衝撃を受けても、靴底カバー部が切れてしまうこと等を防止できる。また、この保護部材は、伸縮性を有する素材で形成されているため、上述の靴底カバー部の伸縮性が損なわれることを有効に防止する。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの構成において、前記靴底カバー部は、少なくとも、前記靴の土踏まずの側面と前記靴底カバー部の内面との隙間を埋めるための防水材を有し、この防水材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする。
上述のように靴底カバー部は靴を圧接しているが、例えば靴の土踏まずの側面は括れているため、靴底カバー部と土踏まずの側面等との間に隙間が生じ、この隙間から水が浸入してくる恐れがある。ところが、請求項4の構成によれば、靴底カバー部は、少なくとも、靴の土踏まずの側面と靴底カバー部の内面との隙間を埋めるための防水材を有している。これにより、防水材が、靴底カバー部と少なくとも土踏まずの側面との間の隙間を埋めて、水の侵入を有効に防止できる。また、この防水材は伸縮性を有する素材で形成されているため、靴底カバー部の伸縮性が損なわれることを有効に防止する。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、前記防水材は、前記靴底部側面と接触する面に、凹部及び/又は凸部を有することを特徴とする。
請求項5の構成によれば、防水材は、靴底部側面と接触する面に、凹部及び/又は凸部を有する。したがって、この凹部及び/又は凸部が滑り止めとなって、靴底カバー部が靴底部側面を滑って動くことを有効に防止できる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの構成において、前記靴カバーは、ベルトにより前記靴に締め付けられるようになっており、前記ベルトは、前記カバー体の一方の側面から、前記靴の土踏まずの側面を経由して、前記カバー体の他方の側面に掛け渡すようになっていることを特徴とする。
請求項6の構成によれば、靴カバーは、ベルトにより靴に締め付けられるようになっているため、靴カバーが靴から外れてしまうことを有効に防止する。特に、このベルトは、カバー体の一方の側面から、靴の土踏まずの側面を経由して、カバー体の他方の側面に掛け渡すようになっている。このため、靴底カバー部の靴底部を圧接する力が最も弱い部分である土踏まずの側面を、ベルトが締め付けることができる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの構成において、前記アッパーカバー部は、前記靴の履き口からでた脚の一部の周囲を覆うと共に、この脚の一部の周囲の空気を排気するための通気口を有し、かつ、この通気口へ前記脚の一部の周囲の空気を導くための弾性体から形成された通風路を有し、この通風路の一端は前記履き口より上部に配設され、前記通風路の他端は前記履き口より下部に配設されていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の構成によれば、アッパーカバー部は、靴の履き口からでた脚の一部の周囲を覆うようになっているため、脚の一部は雨などから保護されるが、この脚の一部および靴の中の足は、カバーされて蒸れ易い状態になってしまう。
ところが、アッパーカバー部は、脚の一部の周囲の空気を排気するための通気口を有するため、靴カバーの内側の湿気などを通気口から排気できる。また、アッパーカバー部は、通気口へ脚の一部の周囲の空気を導くための弾性体から形成された通風路を有し、この通風路の一端が履き口より上部に配設され、他端が履き口より下部に配設されている。そうすると、履き口より上部に配設された通風路は、例えば人が歩く毎に脚に当たって形状が変形するのに対し、履き口より下部に配設された通風路は、履き口より下には靴があるため、人が歩いても変形し難い。これにより、通風路は、人が動く度に所謂ポンプの役割をし、通風路に入った空気を効率よく通気口から排気できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0021】
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態にかかる靴カバー10であって、図1は、靴に装着する前の概略縦断面図であり、図2は、図1のA−A線の位置における水平断面図、図3は、図1のB−B線の位置における水平断面図である。
これらの図において、靴カバー10は、略筒状の基本形態を備え、上端開口部12aと下端開口部14aとを有している。上端開口部12aは、足を挿入し、さらに、この挿入した足を靴70の履き口72に挿入できるように、履き口72の位置に対応して配設されている。下端開口部14aは、靴カバー10を被せても歩く際に滑らないように、靴70の底を露出させるための開口であり、また、靴カバー10を靴70に被せるための開口でもある。すなわち、下端開口部14aは、履き口72よりも大きな開口面積を有しており、履き口72から靴カバー10を被せるようになっている。
【0022】
そして、靴カバー10は、靴70に被せた場合に、靴70の靴底部側面74から甲の部分に対応したアッパー部76の周囲を覆うカバー体となっている。すなわち、靴カバー10は、靴底部側面74の外形に対応した靴底カバー部14と、アッパー部76の外形に対応したアッパーカバー部12とを有し、靴底部側面74およびアッパー部76の周囲を覆うようになっている。この靴底カバー部14とアッパーカバー部12とは、例えば接着剤により接着され、一体に形成されている。なお、アッパーカバー部12は、履き口72より上方に延長されて、履き口72からでた脚の一部80の周囲も覆うように形成されており、脚の一部80にも雨等が付着しないようになっている。
【0023】
これらの靴底カバー部14およびアッパーカバー部12は、同一の伸縮性を有する素材、例えば、合成ゴムに発泡剤を混ぜて、これを熱で膨らませたウエットスーツの素材から形成されている。このウエットスーツの素材は、例えば、クロロプレーンスポンジの表裏面にジャージ等の生地を貼り合わせた物で、300%〜500%の高い伸縮性を有する。また、このウエットスーツの素材は、防水性や保温性等も有する。このため、靴カバー10を靴70に被せた場合に、例えば、水分の侵入を効果的に防止し、また、靴カバー10が雨や雪に晒されてもさらに、足を保温することができる。なお、クロロプレーンスポンジの表裏面に、ジャージ等の生地を貼り合わせたのは、例えば、足を上端開口部12aから挿入する際、足を滑らせて挿入し易くするためであり、このジャージ等の生地はクロロプレーンスポンジ等と同等以上の伸縮性を有している。
【0024】
そして、このウエットスーツの素材の高い伸縮性を利用して、靴カバー10は、アッパー部76および靴底部側面74に対して、圧接するようにされている。すなわち、図2及び図3に示されるように、アッパーカバー部12の内周L1は、アッパー部76の外周L2よりも小さく形成されており、また、靴底カバー部14の内周L3も、靴底部側面74の外周L4よりも小さく形成されている。これにより、靴カバー10を指などで引き伸ばして靴70に被せ、靴カバー10が靴70から容易に外れてしまうことを防止している。
【0025】
ここで、靴カバー10は、靴底カバー部14が靴底部側面74に対して圧接する圧接力よりも、アッパーカバー部12がアッパー部76の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている。具体的には、図2および図3に示されるように、アッパー部76の水平断面の投影面積(すなわち、アッパー部76で囲まれた空間の水平断面積も含む。)に対するアッパーカバー部12の水平断面の投影面積(すなわち、アッパーカバー部12で囲まれた空間の水平断面積も含む。)の比率が、靴底部側面74の水平断面の投影面積(すなわち、靴底部側面74で囲まれた空間の水平断面積も含む。)に対する靴底カバー部14の水平断面の投影面積(すなわち、靴底カバー部14で囲まれた空間の水平断面積も含む。)の比率よりも大きくなるように形成されている。本実施形態においては、靴底部側面74の水平断面の投影面積に対する靴底カバー部14の水平断面の投影面積の比率は、靴カバー10を靴70に被せる際に、靴底カバー部14と靴底部側面74との間に指を入れることができ、かつ、靴底部側面74を圧接することができるように、約70%となるように形成されている。これに対して、アッパー部76の水平断面の投影面積に対するアッパーカバー部12の水平断面の投影面積の比率は、90%となるように形成されている。
【0026】
本第1の実施形態は、以上のように構成され、このため、靴底カバー部14が、靴底部側面74を強く圧接したとしても、アッパーカバー部12は、アッパー部76を靴底カバー部14のように強く圧接するようなことはない。したがって、アッパーカバー部12の上端に配設された上端開口部12aの面積が、靴底カバー部14の圧接力につられて小さくなることがなく、容易に上端開口部12aから足を挿入することができる。また、靴70に靴カバー10を被せて足を挿入した後においても、アッパーカバー部12が、足を締め付け過ぎてしまうことを防止できる。
【0027】
図4は、第1の実施形態の第1の変形例であって、靴カバー20を靴70に被せた場合の概略斜視図、図5は、図4のC−C線切断端面図である。
これらの図において、図1ないし図3の靴カバー10と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー20において、第1の実施形態と異なるのは、靴カバー20に保護部材22および防水材24を設けた点である。
すなわち、靴底カバー部14の外周には、石などの外部の衝撃から靴底カバー部14を保護するための保護部材22が設けられている。この保護部材22は、弾性力を有し、かつ、伸縮性を有するゴム等から形成され、本第1の変形例においては、靴底カバー部14と略同様の伸縮性を備える素材から形成されている。なお、保護部材22は、図5に示されるように、靴底カバー部14のみならず、アッパーカバー部12の表面に設けられていてもよい。
【0028】
また、靴底カバー部14の内面には、靴底カバー部14と靴底部側面74との隙間を埋めるための防水材24が設けられている。すなわち、第1の実施形態においては、靴底カバー部14は、全体がウエットスーツの素材により形成され、靴底カバー部14全体が縮むことにより、靴底部74を圧接している。ところが、靴70には凹凸があり、特に靴底部側面74の土踏まずの部分は括れている。このため、靴カバー20を靴70に被せると、靴底部側面74と靴底カバー部14との間には、隙間が生じてしまう。そこで、この靴底部側面74と靴底カバー部14との隙間から水などが浸入してこないように、防水材24を設けている。なお、防水材24は、図5に示されているように、アッパーカバー部12の内面にも設けられてもよく、また、靴底カバー部14の内面全周に設けられてもよい。
【0029】
この防水材24は、伸縮性を有する素材から形成され、本第1の変形例においては、靴底カバー部14と同様の伸縮性を有する素材により形成されている。
より具体的には、ウエットスーツの素材のうちジャージ等を貼り付けていないもの、すなわち、合成ゴムに発泡剤を混ぜて、これを熱で膨らませて形成したクロロプレーンスポンジ等を、所定の大きさに切断して、靴底カバー部14の内面に接着している。このため、防水材24の表面には、図5の一点鎖線で囲った部分拡大図xに示されるように、発泡材が膨らむことで形成された気泡24aを切断したことにより、凹部24bが形成されている。このようにして、防水材24は、靴底部74と接触する面に、凹凸部が設けられている。
【0030】
本第1の実施形態の第1の変形例は、以上のように構成され、このため、靴底カバー部14が、靴70を圧接して張った状態にあり、例えば石などが当たった場合に、切れ易い状態であったとしても、このような外部からの衝撃を、保護部材22が和らげることができる。そして、この保護部材22は、伸縮性を有する素材から形成されているため、靴底カバー部14の伸縮性が損なわれて、靴底カバー部14が靴底部側面74を圧接する圧接力を弱めることを有効に防止できる。
【0031】
また、靴底カバー部14の内面に設けられた防水材24が、水の浸入を有効に防止できる。そして、この防水材24も伸縮性を有する素材から形成されているため、靴底カバー部14の伸縮性が損なわれて、靴底カバー部14が靴底部側面74を圧接する圧接力を弱めることを有効に防止できる。
さらに、この防水材24は、靴底部側面74と接触する面に凹凸部24bを有するため、この凹凸部24bが滑り止めとなって、靴底カバー部14が適性な位置からずれてしまうことを有効に防止できる。
【0032】
図6および図7は、第1の実施形態の第2の変形例であって、図6は、靴カバー30を靴70に被せた場合に上斜めから見た斜視図、図7は、靴カバー30を靴70に被せた場合に下斜めから見た斜視図である。
これらの図において、図1ないし図5の靴カバー10,20と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー30において、第1の実施形態およびその第1の変形例と異なるのは、靴カバー30を靴70に締め付けるためのベルト39を設けた点である。
【0033】
ベルト39は、アッパーカバー部12をアッパー部76に締め付けるためのアッパーベルト部32と、靴底カバー部14を靴底部側面74に締め付けるための靴底ベルト部34とを有する。
アッパーベルト部32は、ウエットスーツの素材あるいはゴム等の伸縮性を有する素材から形成されおり、ベルト39を靴カバー30から取り外した場合の平面図である図8に示すように、中心線CL1を中心にして、輪郭が略左右対称となっている。そして、このアッパーベルト部32の中心線CL1が、図6に示す靴カバー30の短手方向の中心線CL2と合うようにして、アッパーベルト部32の部位32a(図8参照)が、靴カバー30の爪先部73(図6参照)に固定されている。
【0034】
また、アッパーベルト部32は、図6に示すように、足の付け根付近75で二股に分かれ、この二股に分かれたアッパーベルト部32が、再び踵付近77で接続されている。この二股に分かれたアッパーベルト部32の接続は、図8に示すように、アッパーベルト部32の部位32bと部位32cとをフォック35や布ファスナー36等により接続することにより着脱可能となっている。また、足の付け根付近75と踵付近77との間におけるアッパーベルト部32は、図6および図8に示すように、略逆三角形になっており、部位32eおよび部位32dが靴底部側面74上に配置されるようになっている。
【0035】
靴底ベルト部34は、外部からの衝撃に耐え得るように、硬くて厚いゴムや革等から形成されている。この靴底ベルト部34の一方の端部34aは、靴カバー30の一方の側面に配置されている。すなわち、靴底ベルト部34の一方の端部34aは、図6に示すように、靴底部側面74の一方の側面に配置されたアッパーベルト部32の部位32eに固定されている。
また、図7に示されるように、靴底ベルト部34の他方の端部34bは、土踏まず79の側面を経由して、靴カバー30の他方の側面に接続されている。すなわち、靴底ベルト部34の他方の端部34bは、靴底部側面74の他方の側面に配置されたアッパーベルト部32の部位32dに接続されている。なお、靴底ベルト部34の他方の端部34bとアッパーベルト部32の部位32dとの接続は、図8に示すように、フォック38や布ファスナー37等により着脱可能となっている。
【0036】
このようにして、靴底ベルト部34は、靴カバー30の一方の側面から、土踏まず79の側面を経由して、靴カバー30の他方の側面に掛け渡すようになっている。そして、この靴底ベルト部34の他方の端部34bを、アッパーベルト部32の部位32dに接続した場合、伸縮性を有するアッパーベルト部32が引き伸ばされるように形成されている。
【0037】
本第1の実施形態の第2の変形例は以上のように構成され、このため、靴底ベルト部34の他方の端部34bをアッパーベルト部32の部位32dに接続すると、ベルト39は、アッパーベルト部32および靴底ベルト部34が配置された、例えば靴カバー30の足の付け根付近75、踵付近77、及び土踏まず79の側面などを、靴70に締め付けることができる。特に、靴底カバー部14の靴底部側面74を圧接する力が最も弱い部分である土踏まず79の側面を、ベルト39が締め付けて、靴カバー30が靴70から外れてしまうことを有効に防止できる。
【0038】
図9ないし図11は、本発明の第2の実施形態であって、図9は、靴カバー40を靴70に装着した場合に下斜めから見た斜視図、図10は、図9のD−D線切断端面図、図11は、図9のE−E線切断断面図である。
これらの図において、図1ないし図8の第1の実施形態及びその変形例に係る靴カバー10,20,30と同一の構成には、共通する符号を付して重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この靴カバー40において、第1の実施形態及びその変形例と異なるのは、靴カバー40の内側の空気を排気するようにした点である。
【0039】
すなわち、アッパーカバー部12は、図10に示されるように、履き口72より上方に延長され、この延長されたアッパーカバー部12の上端開口部12a側が脚の一部80に密着し、靴70の履き口72側が脚の一部80との間に内部空間Sを有するようにして、脚の一部80の周囲を覆っている。そして、アッパーカバー部12は、脚の一部80の周囲の空気、すなわち、内部空間S内の空気を排気するための通気口50を有している。通気口50は、図9および図10に示されるように、アッパーカバー部12に大気に開放された下向きの貫通孔を設けることにより形成されている。これにより、通気口50に雨が当たらないようにしている。
【0040】
また、アッパーカバー部12は、内部空間S内の空気を通気口50へ導くための通風路52を有している。本第2の実施形態において、通風路52は、ウエットスーツの素材やゴム、シリコン、ウレタン、或いは発泡ポリエチレン等の弾性体を筒状にすることで形成されている。
この通風路52は、図9および図11に示されるように、アッパーカバー部12の周方向に沿って、隣接するようにして複数(図において4本)設けられている。これらの複数の通風路52は、図11に示されるように、それぞれアッパーカバー部12の内面に接着剤54等で接続され、さらに各通風路52同士も接着剤56等により接続されている。また、これらの通風路52は、脚の一部80に当たって、アッパーカバー部12から剥がれてしまわないように、脚の一部80と複数の通風路52との間に、ジャージ等の滑り易い布58などが設けられている。
【0041】
ここで、この弾性体から形成された通風路52の一端側は、図10および図12に示されるように、例えば人が歩いた際、通風路52が布58を介して脚80に当たって変形し易い位置に配置されている。本第2の実施形態においては、靴70の履き口72よりも上部(脚の一部80とアッパーカバー部12との間に設けられた内部空間S内)であって、脚の一部80の後側に配置されている。
なお、通風路52の一端側にある開口部52aは、上向きに形成することで、開口部52aに脚の一部80が当接して通風路52の開口部52aが塞がれてしまわないようにしている。
【0042】
これに対して、通風路52の他端側は、例えば人が歩いた場合であっても、変形し難い箇所に配置されている。すなわち、靴70の履き口72よりも下部、本第2の実施形態においては、靴70の形が保持されているヒールカーブ部78とアッパーカバー部12との間に配置されている。
なお、通風路52の他端側における端部は通気口50の周縁と接着されており、通風路52から流れてきた空気が漏れないようにしている。
【0043】
本発明の第2の実施形態は以上のように構成され、このため、弾性体から形成された通風路52の一端側は、人が動く度に変形するが、他端側は、履き口72より下に靴70があるため、人が歩いても変形し難い。したがって、通風路52は、人が動く度にポンプの役割をし、通気性の悪いウエットスーツの素材により形成された靴カバー40であっても、靴カバー40の内側の湿気を外部空間に効率よく排気することができる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜相互に組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、靴カバーを靴からはずれ難くすると共に、足を挿入し易い靴カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる靴カバーであって、靴に装着する前の概略縦断面図。
【図2】図1のA−A線の位置における水平断面図。
【図3】図1のB−B線の位置における水平断面図。
【図4】第1の実施形態の第1の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合の概略斜視図。
【図5】図4のC−C線切断端面図。
【図6】第1の実施形態の第2の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合に上斜めから見た斜視図。
【図7】第1の実施形態の第2の変形例であって、靴カバーを靴に被せた場合の下斜めから見た斜視図である。
【図8】ベルトを靴カバーから取り外した場合の平面図。
【図9】本発明の第2の実施形態であって、靴カバーを靴に装着した場合に下斜めから見た斜視図。
【図10】図9のD−D線切断端面図。
【図11】図9のE−E線切断端面図。
【図12】人が歩いている際の通風路の形状の変化を示す図。
【図13】従来の靴カバーを靴に被せた場合の概略縦断面図。
【符号の説明】
10,20,30,40・・・靴カバー、12・・・アッパーカバー部、14・・・靴底カバー部、22・・・保護部材、24・・・防水材、32・・・アッパーベルト部、34・・・靴底ベルト部、39・・・ベルト、50・・・通気口、52・・・通風路、70・・・靴、72・・・履き口、74・・・靴底部側面、76・・・アッパー部
Claims (7)
- 略筒状の基本形態を備えることで、少なくとも靴の靴底部側面から靴の甲の部分に対応したアッパー部の周囲を覆うことができるカバー体であって、
少なくとも、前記カバー体の前記アッパー部に対応したアッパーカバー部と、前記靴の靴底部側面に対応した靴底カバー部とが、伸縮素材により形成されることで、前記アッパー部と前記靴底部側面とに対して、圧接するようにされており、
かつ、前記靴底カバー部が前記靴底部側面に対して圧接する圧接力よりも、前記アッパーカバー部が前記アッパー部の周囲に対して圧接する圧接力が弱くなるように設定されている
ことを特徴とする、靴カバー。 - 前記カバー体の全体が、同一の伸縮性を有する素材で形成されており、前記アッパーカバー部の内周が前記アッパー部の外周よりも小さく、前記靴底カバー部の内周が前記靴底部側面の外周よりも小さく設定されており、かつ、前記アッパー部の水平断面の投影面積に対する前記アッパーカバー部の水平断面の投影面積の比率が、前記靴底部側面の水平断面の投影面積に対する前記靴底カバー部の水平断面の投影面積の比率よりも大きくなるようにされていることを特徴とする、請求項1に記載の靴カバー。
- 前記靴底カバー部の表面に、外部の衝撃から前記靴底カバー部を保護することができる保護部材が設けられ、この保護部材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする、請求項1および請求項2のいずれかに記載の靴カバー。
- 前記靴底カバー部は、少なくとも、前記靴の土踏まずの側面と前記靴底カバー部の内面との隙間を埋めるための防水材を有し、この防水材は伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の靴カバー。
- 前記防水材は、前記靴底部側面と接触する面に、凹部及び/又は凸部を有することを特徴とする、請求項4に記載の靴カバー。
- 前記靴カバーは、ベルトにより前記靴に締め付けられるようになっており、前記ベルトは、前記カバー体の一方の側面から、前記靴の土踏まずの側面を経由して、前記カバー体の他方の側面に掛け渡すようになっていることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の靴カバー。
- 前記アッパーカバー部は、前記靴の履き口からでた脚の一部の周囲を覆うと共に、この脚の一部の周囲の空気を排気するための通気口を有し、かつ、この通気口へ前記脚の一部の周囲の空気を導くための弾性体から形成された通風路を有し、この通風路の一端は前記履き口より上部に配設され、前記通風路の他端は前記履き口より下部に配設されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の靴カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003024604A JP2004230035A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 靴カバー |
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| JP2003024604A JP2004230035A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 靴カバー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004230035A true JP2004230035A (ja) | 2004-08-19 |
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ID=32953093
Family Applications (1)
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| JP2003024604A Pending JP2004230035A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 靴カバー |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004230035A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009142623A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Manami Koyama | コンパクト雨靴 |
| JP2011050705A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Tomi Shichizawa | 簡易携帯靴カバー |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003024604A patent/JP2004230035A/ja active Pending
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