JP2004298401A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙おむつ本体(10)と、腹側部の両側及び背側部の両側に延出して各々設けられた一対の伸縮性のサイドパネル(20)と、を備え、サイドパネルの側端部同士を固着してなる使い捨て紙おむつ(1)において、腹側部及び背側部と前記サイドパネルとの固着部(40)のうちの少なくとも一個所が、幅方向に少なくとも二箇所の固着部位(例えば、外側固着部位41、内側固着部位42)を備え、固着部位は、幅方向外側から内側に段階的に取り外し可能とされている。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、使い捨て紙おむつ等に代表される吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸収性物品である使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)100は、例えば、図5〜7に示すように、不織布からなり使用面側を覆う透液性トップシート101と、不織布からなり紙おむつの外面を覆うバックシート102と、透液性トップシート101とバックシート102との間に介在される吸収体103とを含む紙おむつ本体110を備える。
【0003】
紙おむつ本体110は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部120と、背中側に位置する背側部130と、腹側部120と背側部130との間の股下部140とに区分されており、腹側部120及び背側部130の幅方向両端部120a、130aに伸縮性のサイドパネル150が接合固定されている。そして、同一幅方向における腹側部120及び背側部130のサイドパネル150の側端部150a、150a(側端部150b、150b)同士が接合固定されることにより、パンツ型の紙おむつ100に組み立てられるようになっている(例えば、特許文献1)。
このような紙おむつ100においては、サイドパネル150の伸縮性を利用して、着用者の胴周りサイズに適合するようにしている。
【0004】
また、紙おむつ本体10の両側部に表面側に起立する立体ギャザーB1を形成するギャザーシート104が設けられている。そして、吸収体よりも側方に延出するバックシート102とギャザーシート104とに挟まれた状態で、腹側部120から股下部140を通って背側部130にかけて糸状弾性伸縮部材160が3本並列して設けられ、この糸状弾性伸縮部材160により脚周りギャザーC1が形成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−279448号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載した紙おむつ100の場合、着用可能な胴周りサイズは、サイドパネル150の伸縮率により決まってしまうため、使い勝手が悪いという問題があった。
即ち、通常、この種の紙おむつ100は同一サイズのものを複数個まとめて梱包したものを販売する形態を採っているため、例えば、着用者が複数いる施設等で使用する場合、着用者に合った胴周りりサイズの紙おむつ100を複数種類購入しなければならず、煩雑であるという問題があった。
【0007】
また、上記従来の脚周りギャザーC1周辺構造の場合、糸状弾性伸縮部材160が設けられている部分よりも幅方向外側のサイドフラップ部分(以下、外側フラップ部という。)170の形状は、糸状弾性伸縮部材160の伸縮により波打った形状となっているため、おむつである印象が否めないという外観上の問題があった。
また、外側フラップ部170自体は、漏れ防止の役割はほとんどなく、無駄な部分であるという問題もあった。
【0008】
さらに、特に、パンツ型の紙おむつの場合、外側フラップ部170が引っかかって足を入れにくく履きにくいという問題があった。
【0009】
そこで、本発明の課題は、着用可能な腰回りサイズの許容範囲がより広く、使い勝手のよい吸収性物品を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、図1〜図4に示すように、
請求項1記載の発明は、本体(例えば、紙おむつ本体10)と、前記本体の腹側部の両側又は背側部の両側に延出して各々設けられた一対の伸縮性のサイドパネル(20)と、を備え、前記本体の同一幅方向における前記腹側部と前記背側部のサイドパネルの側端部(例えば、側端部21a、22a及び側端部21b、22b)同士を固着してなる吸収性物品(例えば、使い捨て紙おむつ1)において、
前記腹側部及び前記背側部と前記サイドパネルとの固着部(40)のうちの少なくとも一方が、幅方向に少なくとも二箇所の固着部位(例えば、外側固着部位41、内側固着部位42)を備え、
前記固着部位は、幅方向外側から内側に段階的に取り外し可能とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、腹側部及び背側部とサイドパネルとの固着部のうちの少なくとも一個所に、幅方向に少なくとも二箇所の固着部位が備えられ、固着部位は、幅方向外側から内側に段階的に取り外し可能とされているので、着用者の胴周りサイズに応じて固着部位を幅方向外側から内側に段階的に取り外すことによって、胴周りサイズの許容範囲を広くすることができることとなって、使い勝手のよいものとすることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の吸収性物品において、前記固着部位の固着強度は、幅方向外側のものほど弱くなっていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、固着部位の固着強度が幅方向外側のものほど弱くなっているので、固着部位を幅方向外側から内側に段階的に取り外すことが容易となる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
前記本体は、人体との接触面側に設けられるトップシート(11)と、バックシート(12)と、前記トップシートと前記バックシートとの間に腹側部(15)から股下部(17)を通って背側部(16)にかけて介装される吸収体(13)とを含んで構成され
前記バックシートの幅方向両端部(121)に、前記腹側部から前記股下部を通って前記背側部にかけて弾性部材(例えば、第1の糸状弾性部材30)が配設されていることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、バックシートの幅方向両端部に腹側部から股下部を通って背側部にかけて弾性部材が配設されているので、従来の吸収性物品のように、弾性部材よりも外側のフラップ部分が形成されない。従って、バックシートと弾性部材とで形成される脚周り部分や股間部分の端部がすっきりした形状になるので、下着のように見え、外観品質が向上する。
【0016】
また、外側フラップ部が形成されないので、その部分の材料が少なくなることとなっって、材料コストを削減できる。
加えて、脚周り部分に外側フラップが形成されないので、装着しやすいものとなる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の吸収性物品において、
前記吸収体の両側部のそれぞれに沿って、前記腹側部から前記股下部を通って前記背側部に亘り設けられるギャザーシート(14)を備え、
前記ギャザーシートの幅方向端部(141)の位置が、前記バックシートの幅方向端部と同じかそれよりも内側であることを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、吸収体の両側部のそれぞれに沿って、腹側部から股下部を通って背側部に亘り設けられたギャザーシートの幅方向端部の位置が、バックシートの幅方向端部と同じかそれよりも内側なので、ギャザーシートが設けられるタイプの吸収性物品においても、請求項3記載の発明と同様の効果が得られる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の吸収性物品において、
前記弾性部材は、前記バックシートの幅方向両端部が折り返された折り返し部(12a)に、当該折り返し部のバックシートに挟まれた状態で配設されていることを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、弾性部材は、バックシートの幅方向両端部が折り返された折り返し部に、当該折り返し部のバックシートに挟まれた状態で配設されているので、弾性部材を確実にバックシートの幅方向両端部に配設することができる。
また、例えば、パンツ型の吸収性物品においては、装着時に折り返し部を把持部として使用することができることとなって、履きやすいものとなる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記吸収体の側縁部と前記弾性部材との間に、前記腹側部から前記股下部を通って前記背側部にかけて第2の弾性部材(例えば、第2の糸状弾性部材31)が設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、請求項3〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、吸収体の側縁部と弾性部材との間に、第2の弾性部材が腹側部から股下部を通って背側部にかけて設けられているので、脚周り部からの漏れをさらに防止することができるとともに、脚周りのフィット性もさらに向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態では、吸収性物品として、特に、使い捨て紙おむつを一例として、以下に説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態における使い捨て紙おむつを、トップシートを上面にして展開した平面展開図である。また、図2は、図1のII−II部断面である。更に、図3は、使い捨て紙おむつの装着時の状態に組立てた斜視図である。
【0025】
図1〜図3に示すように、本実施の形態にかかる使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1は、いわゆるパンツ型の紙おむつであって、紙おむつ本体10と、この紙おむつ本体10の背側両側端部10a、10aと腹側両側端部10b、10bから突出して設けられた幅方向に伸縮自在のサイドパネル20とを備えている。
【0026】
ここで、以下の説明において、長手方向とは、図1の紙面の上下方向をいい、幅方向とは図1の左右方向をいうものとする。また、内側とは、紙おむつ1の幅方向の中央側をいい、外側とは、紙おむつ1の幅方向の中央から離れる側をいうものとする。
【0027】
紙おむつ本体10は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布等からなるトップシート11と、装着時に外部側に設けられる不透液性の不織布等からなるバックシート12と、トップシート11とバックシート12との間に介装される吸収体13と、トップシート11側の吸収体13の両側部に、紙おむつ本体10の長手方向に沿って備えられる不織布等からなるギャザーシート14、14と、を備えている。
そして、紙おむつ1を装着した時、紙おむつ本体10により、人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように、一方の端部に腹側部15が形成され、他方の端部に背側部16が形成されているとともに、腹側部15と背側部16との間に股下部17が形成されている。股下部17の両縁部は、装着された際に着用者の脚の周りを囲む脚周り部18、18となっている。
【0028】
また、紙おむつ本体10の腹側部15の長手方向端部151と、背側部16の長手方向端部161とは、紙おむつ1が人体に装着された際に、胴周りを形成するようになっている。
【0029】
(トップシート11、バックシート12、ギャザーシート13の材質)
紙おむつ本体10を構成するトップシート11やバックシート12、ギャザーシート14、14等を形成する不織布の素材としてとしては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いてもよい。天然繊維の例としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また合成繊維としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられ、またPE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、また、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)も用いることができる。
【0030】
また、これらの繊維性素材から不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンレース等のいずれの方法を用いてもよく、また合成繊維等では、スパンボンド法、メルトブロー法、またこれらと上記の接着方法の組み合わせ等、いずれの方法を用いて製造してもよい。
【0031】
なお、バックシート12やギャザーシート14は不透液性とするため、特に、疎水性または撥水性の高い素材で製造することが望ましく、また、その不織布には疎水性または撥水性を高くする加工が施されている。
【0032】
また、より外部側へ水様成分が漏出しにくいように、吸収体13とバックシート12の間には、防水フィルム(図示省略)を設けてもよい。
【0033】
(脚周りギャザーの構造)
バックシート12の幅方向両端部には、腹側部15から股下部17を通って背側部16にかけて弾性部材としての第1の糸状弾性部材が30、30、30が3本並列して配設されている。
かかる第1の糸状弾性部材30は、バックシート12の幅方向両端部が折り返された折り返し部12aに、当該折り返し部12aのバックシート12に挟まれた状態で、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シール等により固着されている。
【0034】
また、第1の糸状弾性部材30よりも内側、即ち、吸収体13側に、バックシート12とギャザーシート14との間に、第2の弾性部材としての第2の糸状弾性部材31が、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シール等により固着されて配設されている。
【0035】
また、図2に示すように、トップシート11の幅方向端部111の位置が、バックシート12の幅方向端部121よりも内側となっており、また、ギャザーシート14の幅方向端部141の位置も、バックシート12の幅方向端部121よりも内側となっている。
そして、当該紙おむつ1着用時に、この第1の糸状弾性部材30と第2の糸状弾性部材31が配設された股下部17の幅方向端部により脚周りギャザーCが形成されるようになっている。
【0036】
(吸収体の材質及び構造)
吸収体13は、紙おむつ1の使用時に体液としての尿等の水様成分を吸収するものであり、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア(図示省略)が、透液性のクレープ紙(図示省略)により覆われて構成されている。
【0037】
(ギャザーシートの構造)
ギャザーシート14,14は、紙おむつ1におけるトップシート11側において、紙おむつ本体10の腹側端部151から背側端部161にわたり、股下部17の両端に相当する位置に備えられている。
【0038】
このギャザーシート14,14は、不透液性の不織布のシートを二つ折りにし、折り合わされた面を、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シール等により固着させることにより形成されている。
この不織布シートを二つ折りにした折り返し部分側の端部を自由端部(図示省略)、紙おむつ本体側に固定される端部を固定端部(図示省略)とする。その固定端部(図示省略)が、トップシート11と、バックシート12との間に挟まれるように固着されることにより、ギャザーシート14、14が紙おむつ本体10側に固定されている。そして、その不織布が折り合わされた面間に、1本又は数本の糸ゴム33が挟み込まれて固着されて備えられている。
【0039】
このギャザーシート14、14が紙おむつ1に固着されて備えられた状態において、自由端部(図示省略)が起立することにより、立体ギャザーBが形成される。そして、この糸ゴム33によりギャザーシート14、14は、着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形し、着用者にフィットしやすい構造となっている。
【0040】
(サイドパネルの構造)
サイドパネル20は、例えば、ポリスチレン、ポリイソプレン又はポリブダジエンのブロック共重合体、エチレンの共重合体、天然ゴム、ウレタン及び、これらの混合/コエクストルージョン等の単一層の織布、不織弾性材料又は伸縮性材料により形成されたもの、又は伸縮性材料のフィルム、あるいは伸縮性材料の複合体などを用いることができる。
【0041】
サイドパネル20のうち、背側両端部10a、10aから突出する背側サイドパネル21、21と、腹側両側端部10b、10bから突出する腹側サイドパネル22、22とは、異なる色に配色され、腹側(前側)と背側(後側)の識別が容易にできるようになっている。
【0042】
サイドパネル20の基端部20a側は、紙おむつ本体10の腹側部15と背側部16のバックシート12に、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シールなどによって固着されている。
【0043】
サイドパネル20とバックシート12との固着部40には、幅方向に二箇所の固着部位41、42が長手方向に沿って設けられており、各固着部位41、42のうち、幅方向外側に位置する外側固着部位41の固着強度は、幅方向内側に位置する内側固着部位42の固着強度よりも弱くなっている。
【0044】
ここで、外側固着部位41の固着強度は、当該紙おむつ1を着用した場合に外側固着部位41に通常作用する力によっては容易に固着が外れない程度の強度を有するとともに、着用者或いは着用補助者が手で引っ張ると固着が外れる程度の強度に設定されている。
【0045】
また、背側サイドパネル21及び腹側サイドパネル22の側端部21a、22a同士及び側端部21b、22b同士が長手方向に沿ってホットメルトや、ヒートシール、超音波シールなどにより接合されることにより、図3に示すようなパンツ型の紙おむつ1に組み立てられる。
【0046】
パンツ型に組み立てられた紙おむつ1は、紙おむつ本体10の背側部16、腹側部15、及びサイドパネル20により胴周り部50が形成され、その上端に、胴周り開口部60が形成される。また、紙おむつ本体10の股下部17の側端部により脚周り開口部70が形成されている。
【0047】
(平面ギャザーの構造)
また、腹側部15及び背側部16の長手方向の縁部152、162の中央部には、糸状或いは帯状のゴム34が幅方向に沿って設けられ、この弾性部材により平面ギャザーDが形成され、着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成となっている。
【0048】
(紙おむつ1の着用動作)
上記のように構成された紙おむつ1を人体に装着する場合、まず、紙おむつ1の胴周り開口部60を手で広げて、脚を胴周り開口部60から脚周り開口部70に通す。このとき、脚周りギャザーCに、従来のような外側フラップが形成されないので、脚周り開口部70に脚を通すことが容易である。
次いで、紙おむつ100を腰部まで引き上げて、股下部17を人体の股間に当て、腹側部15及び背側部16をそれぞれ人体の腹部及び背部に位置させた状態で手を離すことにより胴周り開口部60が収縮して人体の胴周りにフィットして装着される。
【0049】
また、外側固着部位41が固着された状態で着用した場合に、着用者の胴周りサイズが大きくてきついと判断した場合には、着用者或いは着用補助者が手で引っ張ることで外側固着部位41の固着が外れる。すると、サイドパネル20の胴周りの長さが長くなって、より胴周りにフィットするようになる。
【0050】
以上説明した、本実施の形態による紙おむつ1によれば、サイドパネル20とバックシート12との固着部40には、幅方向に二箇所の固着部位41、42が長手方向に沿って設けられ、各固着部位41、42のうち、幅方向外側に位置する外側固着部位41の固着強度は、幅方向内側に位置する内側固着部位42の固着強度よりも弱くなっているので、着用者の胴周りサイズに応じて固着部位を幅方向外側から内側に段階的に取り外すことによって、胴周りサイズの許容範囲を広くすることができることとなって、使い勝手のよいものとすることができる。
また、バックシート12の幅方向両端部121に腹側部15から股下部17を通って背側部16にかけて第1の糸状弾性部材30が配設され、トップシート11及びギャザーシート14の幅方向端部111、141の位置が、バックシート12の幅方向端部121が内側なので、従来の吸収性物品のように、第1の糸状弾性部材30よりも外側フラップ部170(図7)が形成されない。従って、バックシート12と第1の糸状弾性部材30とで形成される脚周り部分や股間部分の端部がすっきりした形状になるので、下着のように見え、外観品質が向上する。
【0051】
また、外側フラップ部170が形成されないので、その部分の材料が少なくなることとなっって、材料コストを削減できる。
また、特に、第1の糸状弾性部材30は、バックシート12の幅方向両端部121が折り返された折り返し部12aに、当該折り返し部12aのバックシート12に挟まれた状態で配設されているので、第1の糸状弾性部材30を確実にバックシート12の幅方向両端部121に配設することができる。
【0052】
さらに、脚周りギャザーCに第1の糸状弾性部材30…に加えて、第2の糸状弾性部材31が設けられているので、脚周り開口部18からの漏れをさらに防止することができるとともに、脚周りのフィット性をさらに向上させることができる。
加えて、紙おむつ1を装着する際、脚周り開口部70に脚を通しやすいので、従来のパンツ型の紙おむつに比べて履きやすい。
また、バックシート12の幅方向両端部121の折り返し部12aが外側に出るので、この折り返し部12aを人体装着時に把持部として利用することができることとなって、履きやすさがさらに向上する。
【0053】
尚、上記の実施の形態は、本発明を例示したに過ぎず、適宜変更可能である。
例えば、サイドパネル20とバックシート12との固着部40に設けられる固着部位は、幅方向に二箇所に限らず、三箇所以上であってもよい。その場合、各固着部位の固着強度は、幅方向外側にいくにつれて段々弱くなるように構成する。こうすることにより、固着部位を段階的に外すことができて好適である。
また、段階的な固着部位は、腹側部15とサイドパネル20との固着部或いは背側部16とサイドパネル20との固着部にのみ設けても良い。また、腹側部15とサイドパネル20との二つの固着部のうちどちらか一方のみに設けてもよいし、背側部16とサイドパネル20との二つの固着部のうちどちらか一方のみに設けてもよい。
【0054】
第1の糸状弾性部材30は、上記実施の形態では、3本設けた構成としたが、1本でもよく、また、2本以上何本設けても良い。
また、第1の糸状弾性部材30は、バックシート12の折り返し部12aに設ける構成としたが、バックシート12のどちらかの面に直接固着する構成であってもよい。
さらに、第1の糸状弾性部材30は、紙おむつ10の長手方向全域に設けられていてもよいが、少なくとも股下部17全域に設けられていればよい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、腹側部及び背側部とサイドパネルとの固着部のうちの少なくとも一方に、幅方向に少なくとも二箇所の固着部位が備えられ、固着部位は、幅方向外側から内側に段階的に取り外し可能とされているので、着用者の胴周りサイズに応じて固着部位を幅方向外側から内側に段階的に取り外すことによって、胴周りサイズの許容範囲を広くすることができることとなって、使い勝手のよいものとすることができる。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、固着部位の固着強度が幅方向外側のものほど弱くなっているので、固着部位を幅方向外側から内側に段階的に取り外すことが容易となる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、バックシートの幅方向両端部に腹側部から股下部を通って背側部にかけて弾性部材が配設されているので、従来の吸収性物品のように、弾性部材よりも外側のフラップ部分が形成されない。従って、バックシートと弾性部材とで形成される脚周り部分や股間部分の端部がすっきりした形状になるので、下着のように見え、外観品質が向上する。
また、外側フラップ部が形成されないので、その部分の材料が少なくなることとなっって、材料コストを削減できる。
加えて、脚周り部分に外側フラップが形成されないので、装着しやすいものとなる。
【0058】
請求項4記載の発明によれば、吸収体の両側部のそれぞれに沿って、腹側部から股下部を通って背側部に亘り設けられたギャザーシートの幅方向端部の位置が、バックシートの幅方向端部と同じかそれよりも内側なので、ギャザーシートが設けられるタイプの吸収性物品においても、請求項3記載の発明と同様の効果が得られる。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、弾性部材は、バックシートの幅方向両端部が折り返された折り返し部に、当該折り返し部のバックシートに挟まれた状態で配設されているので、弾性部材を確実にバックシートの幅方向両端部に配設することができる。
また、例えば、パンツ型の吸収性物品においては、装着時に折り返し部を把持部として使用することができることとなって、履きやすいものとなる。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、請求項3〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、吸収体の側縁部と弾性部材との間に、第2の弾性部材が腹側部から股下部を通って背側部にかけて設けられているので、脚周り部からの漏れをさらに防止することができるとともに、脚周りのフィット性もさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における使い捨て紙おむつを、トップシートを上面にして展開した平面展開図である。
【図2】図1のII−II部の断面図である。
【図3】図1の使い捨て紙おむつの装着時の状態に組立てた斜視図である。
【図4】図3における右側の固着部40周辺の拡大図である。
【図5】従来の使い捨て紙おむつを、トップシートを上面にして展開した平面展開図である。
【図6】図5のVI−VI部の断面図である。
【図7】図5の使い捨て紙おむつの装着時の状態に組立てた斜視図である。
【符号の説明】
1 使い捨て紙おむつ(吸収性物品)
10 紙おむつ本体(本体)
11 トップシート
12 バックシート
12a 折り返し部
13 吸収体
14 ギャザーシート
15 腹側部
16 背側部
17 股下部
20 サイドパネル
30 第1の糸状弾性部材(弾性部材)
31 第2の糸状弾性部材(第2の弾性部材)
40 固着部
41 外側固着部位
42 内側固着部位
Claims (6)
- 本体と、前記本体の腹側部の両側又は背側部の両側に延出して各々設けられた一対の伸縮性のサイドパネルと、を備え、前記本体の同一幅方向における前記腹側部と前記背側部のサイドパネルの側端部同士を固着してなる吸収性物品において、
前記本体と前記サイドパネルとの固着部のうちの少なくとも一個所が、幅方向に少なくとも二箇所の固着部位を備え、
前記固着部位は、幅方向外側から内側に段階的に取り外し可能とされていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記固着部位の固着強度は、幅方向外側のものほど弱くなっていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
- 前記本体は、人体との接触面側に設けられるトップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に腹側部から股下部を通って背側部にかけて介装される吸収体とを含んで構成され、
前記バックシートの幅方向両端部に、前記腹側部から前記股下部を通って前記背側部にかけて弾性部材が配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体の両側部のそれぞれに沿って、腹側部から股下部を通って背側部に亘り設けられるギャザーシートを備え、
前記ギャザーシートの幅方向端部の位置が、前記バックシートの幅方向端部と同じかそれよりも内側であることを特徴とする請求項3記載の吸収性物品。 - 前記弾性部材は、前記バックシートの幅方向両端部が折り返された折り返し部に、当該折り返し部のバックシートに挟まれた状態で配設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の側縁部と前記弾性部材との間に、前記腹側部から前記股下部を通って前記背側部にかけて第2の弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
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