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JP2004291328A - 射出ノズル - Google Patents

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Takeshi Konno
武司 金野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】糸引きが発生するのを防止し、成形不良が発生するのを防止し、射出ノズルの耐久性を向上させる。
【解決手段】シリンダ部に取り付けるための取付部27を備えた本体21と、該本体21の前端に取り付けられ、成形材料を射出するためのノズル口24を備えたノズルアタッチメント22とを有する。そして、該ノズルアタッチメント22の内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成される。この場合、ノズルアタッチメント22の内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成されるので、射出ノズル11の熱が固定金型に伝達されるのを抑制することができる。したがって、キャビティ空間内の成形品の部分の成形材料及びスプルー部の成形材料を十分に冷却することができる。その結果、糸引きが発生するのを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させることによって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】
そのために、前記射出成形機は型締装置、金型装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、前記金型装置は、前記固定プラテンに取り付けられた固定金型、及び可動プラテンに取り付けられた可動金型を備え、前記型締装置の型締シリンダが可動プラテンを進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う。
【0004】
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出するための射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリューを前進させることによって射出ノズルから樹脂が射出され、スクリューを回転させることによって樹脂の計量が行われる。
【0005】
ところで、前記射出装置は、計量工程において後退させられ、射出ノズルが固定金型から分離させられるようになっているが、このとき、樹脂の温度が高いと、射出ノズルの前端において糸引き等が生じてしまう。
【0006】
そこで、前記射出ノズルの所定の箇所に、後方から前方に熱が伝導されるのを阻止するための断熱スリット部を形成するようにしている。
【0007】
図2は従来の射出ノズルの縦断面図、図3は従来の射出ノズルの横断面図である。
【0008】
図において、11は筒状の射出ノズルであり、該射出ノズル11は、筒状の本体50を備え、該本体50内に樹脂流路52が形成され、該樹脂流路52は前端(図2において左端)に形成されたノズル口51において開放される。そして、前記本体50の周囲にノズル用ヒータ13が配設され、該ノズル用ヒータ13を通電することによって前記樹脂流路52内の樹脂が加熱される。
【0009】
前記射出ノズル11は、図示されない加熱シリンダの前端に取り付けられ、該加熱シリンダ内の樹脂流路と前記樹脂流路52とが連通させられる。そして、射出工程において、前記射出装置は前進(図2において左方向に移動)させられ、射出ノズル11が金型装置の固定金型15に2〜8〔tf〕程度の力で押し付けられ、加熱シリンダ内において溶融させられた樹脂が射出ノズル11から射出され、前記固定金型15内のスプルー16を介して金型装置の図示されないキャビティ空間に充填される。
【0010】
ところで、前記樹脂流路52の前端部(図2において左端部)には、後方(図2において右方)から前方(図2において左方)にかけて内径を次第に小さくすることによってテーパ部19が形成されるとともに、該テーパ部19より前方において、ノズル口51にかけて内径を次第に大きくすることによって逆テーパ部20が形成される。したがって、金型装置の冷却に伴って、前記スプルー16内の樹脂及び逆テーパ部20内の樹脂が成形品と一体になって固化させられ、樹脂片から成る図示されないスプルー部が形成される。一方、テーパ部19と逆テーパ部20との間の切断部S1において、樹脂流路52の内径が最も小さくなるので、テーパ部19内の樹脂と逆テーパ部20内の樹脂とは分離しやすい。
【0011】
したがって、型開きに伴って前記スプルー部が成形品と共に取り出されるときに、前記テーパ部19と逆テーパ部20との間で樹脂が切断される。
【0012】
ところで、前記射出ノズル11は、射出を行う際に固定金型15に押し付けられるようになっているが、温度が200〜400〔℃〕程度になるように設定されるので、射出ノズル11の熱がそのまま固定金型15に伝達されると、キャビティ空間内の樹脂を十分に冷却することができない。その結果、キャビティ空間内の成形品の部分の樹脂は完全に固化するのに対して、スプルー部の樹脂が十分に冷却されず、計量工程において、前記射出装置を後退(図2において右方向に移動)させ、射出ノズル11が固定金型15から離れるのに伴って、樹脂が糸状に細く伸びる現象、すなわち、糸引きが発生してしまう。そして、糸状に固化した樹脂が次の成形サイクルで射出ノズル11と固定金型15との間に挟まると、成形不良が発生したり、金型保護の監視機能が働いて射出成形機が停止したりしてしまう。
【0013】
また、射出ノズル11の熱が固定金型15に伝達されるのに伴って、射出ノズル11の温度が不安定になり、充填される樹脂の圧力が変動し、成形不良が発生してしまう。
【0014】
そこで、前記本体50の前端部における切断部S1の位置に、後方から前方に熱が伝導されるのを阻止するための断熱スリット部55が形成される。該断熱スリット部55は、本体50の外周面から径方向内方に向けて所定の深さで形成された環状の溝から成る(例えば、特許文献1参照。)。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−117776号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出ノズルにおいては、断熱スリット部55が形成された分だけ射出ノズル11の外径が実質的に小さくなり、射出ノズル11の耐久性が低下してしまう。
【0017】
また、断熱スリット部55が本体50の外周面に形成されるので、樹脂替え、色替え等を行う際に、射出ノズル11を固定金型15から離した状態でノズル口51から樹脂を吐出させる場合等に、吐出させられた樹脂が断熱スリット部55内に進入することがある。その場合、後方から前方に熱が伝導されるのを十分に阻止することができなくなり、糸引きが発生するのを確実に防止することができなくなり、その結果、充填される樹脂の圧力を安定させることができず、成形不良が発生してしまう。
【0018】
本発明は、前記従来の射出ノズルの問題点を解決して、糸引きが発生するのを防止することができ、成形不良が発生するのを防止することができ、射出ノズルの耐久性を向上させることができる射出ノズルを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出ノズルにおいては、シリンダ部に取り付けるための取付部を備えた本体と、該本体の前端に取り付けられ、成形材料を射出するためのノズル口を備えたノズルアタッチメントとを有する。
【0020】
そして、該ノズルアタッチメントの内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成される。
【0021】
本発明の他の射出ノズルにおいては、さらに、前記各断熱部は、互いに分離させて形成される。
【0022】
本発明の更に他の射出ノズルにおいては、さらに、前記各断熱部は小径の穴である。
【0023】
本発明の更に他の射出ノズルにおいては、さらに、前記各断熱部は細い溝である。
【0024】
本発明の更に他の射出ノズルにおいては、さらに、前記各断熱部は軸方向に延在させて形成され、本体と対向する接合面において開口させられる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明の第1の実施の形態における射出装置の要部を示す縦断面図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるノズルアタッチメントの縦断面図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるノズルアタッチメントの右側面図、図6は本発明の第1の実施の形態における射出ノズルの温度分布図である。
【0027】
図において、12はシリンダ部としての加熱シリンダであり、該加熱シリンダ12の前端(図1において左端)に筒状の射出ノズル11が取り付けられ、前記加熱シリンダ12の周囲に第1の加熱部材としてのシリンダ用ヒータ14が、前記射出ノズル11の周囲に第2の加熱部材としてのノズル用ヒータ13が配設される。前記加熱シリンダ12内には、射出部材としての図示されないスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。なお、前記加熱シリンダ12及び射出ノズル11は、いずれも熱伝導率の高い金属材料で形成される。
【0028】
そして、前記スクリューは、前端にスクリューヘッドを有し、前記加熱シリンダ12の後方において、図示されない第1の駆動部としての計量用モータ、及び第2の駆動部としての射出用モータと連結させられる。また、前記スクリューの周囲には、螺(ら)旋状のフライトが形成され、該フライトに沿って溝が形成される。
【0029】
そして、前記加熱シリンダ12の後方の所定の箇所には、図示されない材料供給口が形成され、該材料供給口に、成形材料としての樹脂を加熱シリンダ12内に供給するために図示されないホッパが取り付けられる。
【0030】
計量工程において、前記計量用モータを駆動することによって前記スクリューを回転させると、前記ホッパ内のペレット状の樹脂は、落下して加熱シリンダ内に供給され、前記溝内を前進させられる。このとき、前記シリンダ用ヒータ14によって加熱シリンダ12が加熱され、該加熱シリンダ12内の樹脂が溶融させられる。したがって、スクリューを回転させることによって発生させられた樹脂の圧力により、スクリューが所定量だけ後退させられ、スクリューヘッドの前方に1ショット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0031】
続いて、射出工程時において、前記射出用モータを駆動することによってスクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル11から射出され、固定金型15内のスプルー16を介して金型装置の図示されないキャビティ空間に充填される。
【0032】
次に、前記射出ノズル11について説明する。
【0033】
射出ノズル11は、筒状の本体21、及び該本体21の前端に取り付けられたノズルアタッチメント22を備え、前記本体21及びノズルアタッチメント22内に樹脂流路23が形成され、該樹脂流路23は前端に形成されたノズル口24において開放される。そして、前記本体21の周囲に配設された前記ノズル用ヒータ13を通電することによって、前記樹脂流路23内の樹脂が加熱され、溶融状態が維持される。また、前記本体21内に図示されない温度センサが埋設され、該温度センサによって樹脂の温度が検出され、検出された温度に基づいて前記ノズル用ヒータ13の通電が制御される。
【0034】
前記本体21は、ノズルアタッチメント22を本体21に取り付けるための穴31が前端に形成された筒状部25、該筒状部25の後端(図1において右端)に一体に形成されたフランジ部26、及び該フランジ部26の後端に一体に形成された取付部27を備える。そして、該取付部27に形成された雄ねじと、加熱シリンダ12の前端の取付穴17に形成された雌ねじとを螺合させることによって、前記射出ノズル11は、加熱シリンダ12の前端に取り付けられ、該加熱シリンダ12内の樹脂流路32と前記樹脂流路23とが連通させられる。
【0035】
また、ノズルアタッチメント22は、前端から後方(図1及び4において右方)にかけて方物線状に広がり、次第に径が大きくされる本体部35、及び該本体部35の後端における中央に、後方に向けて突出させて形成された筒状部36を備え、該筒状部36を前記穴31内に嵌(かん)入させることによって、ノズルアタッチメント22を本体21に取り付けることができる。なお、筒状部36の外周に雄ねじを、穴31の内周に雌ねじを形成し、雄ねじと雌ねじとを螺合させることによって、ノズルアタッチメント22を本体21に取り付けることもできる。
【0036】
そして、射出工程において、射出装置は前進(図1において左方向に移動)させられ、前記射出ノズル11が金型装置の固定金型15に2〜8〔tf〕程度の力で押し付けられ、前述されたように、前記射出用モータを駆動することによって前記スクリューを前進させると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズル11から射出され、前記固定金型15内のスプルー16を介してキャビティ空間に充填される。
【0037】
その後、金型装置が冷却されると、前記キャビティ空間に充填された樹脂は冷却されて成形品になり、前記金型装置の型開きが行われて、成形品が取り出される。
【0038】
また、前記ノズルアタッチメント22内の樹脂流路23の前端部(図1において左端部)には、後方から前方(図1において左方)にかけて内径を次第に小さくすることによってテーパ部19が形成されるとともに、該テーパ部19より前方において、ノズル口24にかけて内径を次第に大きくすることによって逆テーパ部20が形成される。したがって、金型装置の冷却に伴って、前記スプルー16内の樹脂及び逆テーパ部20内の樹脂が前記キャビティ空間内の成形品と一体になって固化させられ、樹脂片から成る図示されないスプルー部になる。一方、テーパ部19と逆テーパ部20との間の切断部において、樹脂流路23の内径が最も小さくなるので、テーパ部19内の樹脂と逆テーパ部20内の樹脂とは分離しやすい。
【0039】
したがって、型開きに伴って、前記スプルー部が成形品と共に取り出されるときに、前記テーパ部19と逆テーパ部20との間で樹脂が切断される。なお、スプルー部は、前記切断部に近くなるほど内径が小さくなるので、金型装置及び射出ノズル11から取り出しやすい。
【0040】
ところで、計量工程において、前記射出装置は、後退(図1において右方向に移動)させられ、固定金型15から離れるが、このとき、前記切断部より前方の樹脂の温度が高いと、射出ノズル11の前端において糸引きが生じてしまう。そこで、金属材料で形成された射出ノズル11において、後方から前方に熱が伝導されるのを阻止するために、前記ノズルアタッチメント22の内部に複数の断熱部から成る断熱構造が形成される。
【0041】
前記断熱部は、本体部35内の複数箇所において、軸方向(スクリューの進退方向)に延在させられ、本体部35の後端の本体21と対向する面、すなわち、接合面K1において開口させられる有底の小径の、本実施の形態においては、内径が1〔mm〕以下の穴33から成る。該穴33は、円柱の形状を有し、前記接合面K1の全体にわたり、水平方向及び垂直方向に整列させて、かつ、互いに分離させてマトリックス状に配列される。なお、穴33を径方向における複数箇所において同心状に配列することもできる。そして、各穴33は、本体部35の形状に沿って設定され、径方向外方ほど浅くされ、径方向内方ほど深くされる。
【0042】
また、前記本体部35の後端における外周面の所定の箇所、本実施の形態においては、円周方向における2箇所に、ノズルアタッチメント22を本体21に対して取り付けたり、本体21から取り外すための爪(つめ)部38が形成される。
【0043】
このように、ノズルアタッチメント22に複数の穴33が形成され、各穴33が断熱作用を有するので、射出ノズル11の熱が固定金型15に伝達されるのを抑制することができる。したがって、図6に示されるように、本体21の温度を十分に高く、固定金型15の温度を十分に低くすることができるので、キャビティ空間内の成形品の部分の樹脂及びスプルー部の樹脂を十分に冷却することができる。その結果、糸引きが発生するのを防止することができるので、糸状に固化した樹脂が次の成形サイクルで射出ノズル11と固定金型15との間に挟まることがなくなり、成形不良が発生したり、金型保護の監視機能が働いて射出成形機が停止したりするのを防止することができる。
【0044】
また、射出ノズル11の熱が固定金型15に伝達されるのに伴って、射出ノズル11の温度が不安定になるのを防止することができるので、充填される樹脂の圧力を安定させることができ、成形不良が発生するのを防止することができる。
【0045】
そして、ノズルアタッチメント22の外周面に溝が形成されないので、ノズルアタッチメント22の強度を確保することができる。また、各穴33が円柱の形状を有するので、穴33内において応力集中が発生することがない。したがって、ノズルアタッチメント22の強度を十分に確保することができる。その結果、射出ノズル11の耐久性を向上させることができる。
【0046】
また、各穴33が前記ノズルアタッチメント22の内部に形成され、外周面に露出しないので、樹脂替え、色替え等を行う際に、射出ノズル11を固定金型15から離した状態でノズル口24から樹脂を吐出させる場合等に、吐出させられた樹脂が穴33内に進入することがない。したがって、後方から前方に熱が伝導されるのを十分に阻止することができ、糸引きが発生するのを確実に防止することができるとともに、充填される樹脂の圧力を安定させることができ、成形不良が発生するのを防止することができる。なお、各穴33は前記接合面K1において開口するが、ノズルアタッチメント22を本体21に取り付けた状態において各穴33は密封される。
【0047】
本実施の形態においては、穴33内の空気によって断熱効果を得ることができるようになっているが、穴33内に断熱剤を注入して、断熱効果を一層得ることもできる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0049】
図7は本発明の第2の実施の形態におけるノズルアタッチメントの右側面図である。
【0050】
図に示されるように、本体部35の内部に複数の断熱部から成る断熱構造が形成される。前記断熱部は、径方向における複数箇所において、軸方向に延在させられ、本体部35の後端の本体21(図6)と対向する接合面K2において開口させられる有底の細い、本実施の形態においては、径方向における幅が1〔mm〕以下の環状の溝43〜46から成る。該溝43〜46は、円筒の形状を有し、前記接合面K2の全体にわたり、互いに分離させて同心状に配列される。そして、各溝43〜46は、本体部35の形状に沿って設定され、径方向外方ほど浅くされ、径方向内方ほど深くされる。なお、図において38は爪部である。
【0051】
このように、ノズルアタッチメント22に複数の溝43〜46が形成され、各溝43〜46が断熱作用を有するので、射出ノズル11の熱が固定金型15に伝達されるのを抑制することができる。したがって、キャビティ空間内の成形品の部分の樹脂及びスプルー部の樹脂を十分に冷却することができる。その結果、糸引きが発生するのを防止することができるので、糸状に固化した樹脂が次の成形サイクルで射出ノズル11と固定金型15との間に挟まることがなくなり、成形不良が発生したり、金型保護の監視機能が働いて射出成形機が停止したりするのを防止することができる。
【0052】
また、射出ノズル11の熱が固定金型15に伝達されるのに伴って射出ノズル11の温度が不安定になるのを防止することができるので、充填される樹脂の圧力を安定させることができ、成形不良が発生するのを防止することができる。
【0053】
そして、ノズルアタッチメント22の外周面に溝が形成されないので、ノズルアタッチメント22の強度を確保することができる。また、各溝43〜46が円筒の形状を有するので、溝43〜46内において応力集中が発生することがない。したがって、ノズルアタッチメント22の強度を十分に確保することができ、その結果、射出ノズル11の耐久性を向上させることができる。
【0054】
また、溝43〜46がノズルアタッチメント22の内部に形成され、外周面に露出しないので、樹脂替え、色替え等を行う際に、射出ノズル11を固定金型15から離した状態でノズル口24から樹脂を吐出させる場合等に、吐出させられた樹脂が溝43〜46内に進入することがない。したがって、後方から前方に熱が伝導されるのを十分に阻止することができ、糸引きが発生するのを確実に防止することができる。なお、各溝43〜46は接合面K2において開口するが、ノズルアタッチメント22を本体21に取り付けた状態において各溝43〜46は密封される。
【0055】
本実施の形態においては、各溝43〜46は、円周方向における全体に延在させられるようになっているが、円周方向において所定の箇所で分割し、扇状の形状にすることができる。
【0056】
本実施の形態においては、各溝43〜46の空気によって断熱効果を得ることができるようになっているが、各溝43〜46内に断熱剤を注入して、断熱効果を一層得ることもできる。
【0057】
前記各実施の形態においては、各穴33及び溝43〜46が互いに分離させて形成されるようになっているが、一部を連通させることもできる。
【0058】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出ノズルにおいては、シリンダ部に取り付けるための取付部を備えた本体と、該本体の前端に取り付けられ、成形材料を射出するためのノズル口を備えたノズルアタッチメントとを有する。
【0060】
そして、該ノズルアタッチメントの内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成される。
【0061】
この場合、ノズルアタッチメントの内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成されるので、射出ノズルの熱が固定金型に伝達されるのを抑制することができる。したがって、キャビティ空間内の成形品の部分の成形材料及びスプルー部の成形材料を十分に冷却することができる。その結果、糸引きが発生するのを防止することができるので、糸状に固化した成形材料が次の成形サイクルで射出ノズルと固定金型との間に挟まることがなくなり、成形不良が発生したり、金型保護の監視機能が働いて射出成形機が停止したりするのを防止することができる。
【0062】
また、射出ノズルの熱が固定金型に伝達されるのに伴って射出ノズルの温度が不安定になるのを防止することができるので、充填される成形材料の圧力を安定させることができ、成形不良が発生するのを防止することができる。
【0063】
そして、ノズルアタッチメントの外周面に溝が形成されないので、ノズルアタッチメントの強度を十分に確保することができる。したがって、射出ノズルの耐久性を向上させることができる。
【0064】
また、各断熱部が、ノズルアタッチメントの内部に形成され、ノズルアタッチメントの外周面に露出しないので、樹脂替え、色替え等を行う際に、射出ノズルを固定金型から離した状態でノズル口から樹脂を吐出させる場合等に、吐出させられた樹脂が断熱部内に進入することがない。したがって、後方から前方に熱が伝導されるのを十分に阻止することができ、糸引きが発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】従来の射出ノズルの縦断面図である。
【図3】従来の射出ノズルの横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるノズルアタッチメントの縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるノズルアタッチメントの右側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における射出ノズルの温度分布図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるノズルアタッチメントの右側面図である。
【符号の説明】
11 射出ノズル
12 加熱シリンダ
21 本体
22 ノズルアタッチメント
24 ノズル口
27 取付部
33 穴
43〜46 溝
K1、K2 接合面

Claims (5)

  1. (a)シリンダ部に取り付けるための取付部を備えた本体と、
    (b)該本体の前端に取り付けられ、成形材料を射出するためのノズル口を備えたノズルアタッチメントとを有するとともに、
    (c)該ノズルアタッチメントの内部に、複数の断熱部から成る断熱構造が形成されることを特徴とする射出ノズル。
  2. 前記各断熱部は、互いに分離させて形成される請求項1に記載の射出ノズル。
  3. 前記各断熱部は小径の穴である請求項1に記載の射出ノズル。
  4. 前記各断熱部は細い溝である請求項1に記載の射出ノズル。
  5. 前記各断熱部は軸方向に延在させて形成され、本体と対向する接合面において開口させられる請求項3又は4に記載の射出ノズル。
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