JP2004281022A - 光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの欠陥等によるアドレスエラーがあっても、データの記録再生を正常に行う手段を提供する。
【解決手段】トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うための制御手段を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うための制御手段を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクへの記録又は再生を行う光ディスク装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザービームを利用した記録・再生が可能な光ディスクの規格の一つとして、データ追記型(Write Once)のCD−Rや、書き換え可能型(ReWritable)のCD−RWなどのCD(Compact Disk)規格がある。近年、CD−R及びCD−RWディスクについては、低価格化と併せて普及率が拡大しており、広く一般化されている。
【0003】
記録・再生が可能なCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute time In Pregroove)アドレスを取得することができる。なお、このATIPアドレスは、当該CD規格の論理フォーマットを用いてデータの記録・再生を行う光ディスク装置において、当該CD規格媒体上でのデータの記録・再生位置を管理するための情報として利用される。
【0004】
ところで、CD−R及びCD−RWディスクの記録容量は、標準で650Mバイトや700Mバイト程度である。近年、ビデオ録画の用途などで、光ディスク媒体に対してさらなる大容量記録を求めるニーズが高いため、CD−R及びCD−RWディスクの標準の記録容量ではこうしたニーズに対応できない。
【0005】
このため、CD−R及びCD−RW等といった既存のCD規格媒体からATIPアドレスを取得し、この取得したATIPアドレスをもとに変換した高密度記録用アドレスを利用することでCD規格媒体への高密度記録を実現する仕組みが提案されている(例えば、以下に示す特許文献1参照)。なお、高密度記録用アドレスとは、隣り合う2つのATIPアドレスの区間に対応する記録領域を所定数(記録密度の倍率)論理的に区分した場合に、その区分領域(セクタ)ごとに付与されるアドレスのことである。
【0006】
また、前述の仕組みを備える光ディスク装置(従来の光ディスク装置)は、前述の区分領域に対して、高密度記録用アドレスに対応づけられたID(Identification Data)情報を実データと併せて記録する。この目的は、当該光ディスク装置が、CD規格媒体から光学的に読み出した前述のID情報を高密度記録用アドレスに変換し、この変換した高密度記録用アドレスを用いて前述の区分領域の位置を識別することにある。
【0007】
さらに、従来の光ディスク装置において、DVD(Digital Versatile Disk)規格に準拠した論理フォーマットに基づいてCD規格媒体への記録・再生を行う技術が提案されている。なお、DVD規格に準拠した論理フォーマットでは、1ECC(Error Correction Code)ブロックを記録・再生単位としており、通常、8ATIP区間に相当する記録領域に対して、1ECCブロック分のデータが記録されることになる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−56617号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光ディスク装置では、CD規格媒体上の目的トラック位置からデータを記録・再生する前段階の処理として、光学ヘッドをトラックに沿う方向に移動させ、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて位置決めをするシーク動作が行われる。なお、このシーク動作の過程では、当該光ディスク装置は、シーク開始位置からシーク目標位置までにある区分領域(セクタ)を光スポットによってトレースする。そして、その光スポットの反射光に基づいて区分領域(セクタ)に記録されてあるID情報を読み出すとともに、そのID情報から変換した高密度記録用アドレスを参照することで、トラック上における現在の光スポットの位置を識別していくことになる。
【0010】
しかしながら、CD規格媒体上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といったCD規格媒体自体が有する欠陥によって、CD規格媒体から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、CD規格媒体から読み出されたID情報や、そのID情報から変換した高密度記録用アドレスが不正な情報となる場合がある。この場合、シーク動作の過程で不正な高密度記録用アドレスが参照されることになるので、シーク動作における位置決めの精度が低下し、目的トラック位置からのデータの記録・再生が正常に行われないという問題が発生する。
【0011】
また、シーク動作が正常に実行された後、目的トラック位置からデータの記録・再生が行われる過程においても、前述した光学的な情報の読み出しが正常に行われず、データの記録中又は再生中にあるトラック位置に対応した高密度記録用アドレスが不正な情報となってしまい、データの記録・再生が正常に行われない可能性がある。特に、データの記録が正常に行われない場合では、目的外のトラック位置にデータを記録することになるため、CD規格媒体が有している記録領域を無駄に消費するという問題が発生する。
【0012】
そこで、本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための主たる本発明は、トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち、正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うための制御手段を有することとする。
【0014】
好ましくは、本発明に係る第2の態様として、前記制御手段は、前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と前記閾値とを対照し、前記アドレス情報の数が前記閾値より大又は以下であるか否かを判定する閾値判定手段を有することとする。
なお、前述した『第1の記録領域』とは、例えば、後述の「1ATIP区間」であり、前述した『アドレス情報』とは、例えば、後述の「ATIPアドレス」のことであり、前述した『第2の記録領域』とは、例えば、後述の「1ECCブロック」のことである。また、前述した『制御手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」のことであり、前述した『閾値判定手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」が備える手段となる。
ここで、光ディスク上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク自体が有する欠陥によって、光ディスクから光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる可能性が高くなる場合がある。
本発明では、こうした事象を踏まえて、前述した仕組みを有することで、正常でない第2の記録領域、すなわち、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる第2の記録領域を識別することが可能となる。そして、光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御において、正常でない第2の記録領域を識別する前述した仕組みを有効に活用することによって、光ディスク装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0015】
本発明に係る第3の態様として、前記制御手段は、前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記シーク動作を停止するための制御を行うこととする。
なお、前述した『シーク動作を停止する』とは、例えば、『制御手段』が、光学ヘッドサーボ回路によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダによる記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダやPLLなどによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作の過程で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、シーク動作を停止することになる。このことは、シーク動作の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合では、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0016】
本発明に係る第4の態様として、前記制御手段は、前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、所定回数を上限として前記シーク動作をリトライするための制御を行うこととする。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作の過程で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、シーク動作をリトライすることになる。このことは、シーク動作の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合では、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0017】
本発明に係る第5の態様として、前記制御手段は、データの記録中又は再生中の状態にある前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記第2の記録領域へのデータの記録又は再生を停止するための制御を行うこととする。
なお、前述した『データの記録・再生処理の停止』とは、例えば、『制御手段』が、光学ヘッドサーボ回路によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダによる記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダやPLLなどによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作終了後のデータの記録中又は再生中にある状態で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、光ディスクへのデータの記録・再生処理を停止することになる。このことは、データの記録・再生処理の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録処理の場合では、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0018】
本発明に係る第6の態様として、前記光ディスクは、前記アドレス情報及び前記アドレス情報を検査するためのアドレス検査用情報を、前記トラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、前記光ディスク装置は、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス情報を生成するためのアドレス生成手段と、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス検査用情報に基づいて、前記アドレス生成手段にて生成した前記アドレス情報を検査するためのアドレス情報検査手段と、を有することとする。
なお、前述した『アドレス検査用情報』とは、例えば、後述の「CRCデータ」のことであり、前述した『アドレス生成手段』及び『アドレス情報検査手段』とは、例えば、後述の「ATIPデコーダ」である。
【0019】
本発明に係る第7の態様として、前記制御手段は、前記アドレス情報検査手段から、前記アドレス情報の検査結果を示すアドレス検査結果情報を受信し、前記受信したアドレス検査結果情報が前記検査したアドレス情報が正常であることを示す場合に、所定のパラメータ値を更新するパラメータ値更新手段を有し、前記閾値判定手段は、前記更新したパラメータ値と前記閾値とを対照することで、前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数が、前記閾値より大又は以下であるか否かを判定することとする。
なお、前述した『パラメータ値更新手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」が備える手段である。
【0020】
本発明に係る第8の態様として、トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置の制御方法において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち、正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うこととする。
本発明では、前述した仕組みを有することで、正常でない第2の記録領域、すなわち、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる第2の記録領域を識別することが可能となる。そして、光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御において、正常でない第2の記録領域を識別するための前述した仕組みを有効に活用することによって、光ディスク装置の制御方法の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかにする。
【0021】
【発明の実施の形態】
===実施例===
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
<システム構成>
まず、本発明の一実施形態である光ディスク装置100を含めたシステムの概略構成を、図1を用いて説明する。ここで、図1に示す光ディスク装置100は、CD−R及びCD−RWなどの既存のCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)200に対して、高密度記録用アドレスを利用した記録・再生が可能である。なお、物理フォーマットとは、光ディスク200の寸法や記録・再生方法、セクタ構成などを規定したものである。
なお、ユーザーの利便性を鑑みて、CD規格媒体に対して、当該CD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートするのが好適である。さらに、当該光ディスク装置100は、DVD−ROM、DVD−R及びDVD−RW/+RWなどのDVD(Digital Versatile Disk)規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク200(DVD規格媒体)に関して、当該DVD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートしてもよい。なお、論理フォーマットとは、ファイルやディレクトリ、ボリュームといったデータ構造の仕組みを規定したものである。
【0022】
以下では、説明の都合上、光ディスク200は、CD規格媒体とする。このCD規格媒体では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute Time In Pregroove)アドレスを取得できる。
【0023】
また、光ディスク装置100は、光ディスク(CD規格媒体)200への記録・再生処理に採用する論理フォーマットとして、高密度記録用アドレス等による高密度記録モードのみをサポートするものとする。
【0024】
同図に示すとおり、光ディスク装置100は、光学ヘッド1、フロントエンド処理部2、光学ヘッドサーボ回路3、WBL検出部4、ATIPデコーダ(『アドレス生成手段』、『アドレス情報検査手段』)5、PSNデコーダ6、PLL回路7、高密度記録モード用デコーダ8、高密度記録モード用エンコーダ9、インタフェース部10、RAM11、システム制御マイコン(『制御手段』)12、レーザー出力制御回路13、レーザー駆動回路14、スピンドルモーター15、モーター駆動回路16、モーター制御回路17、を有する。
【0025】
光学ヘッド1は、対物レンズ(不図示)と、この対物レンズを介して光ディスク200に対してレーザービームBを出射するレーザー素子1aと、光ディスク200に照射されている光スポットに基づく反射光を受光する受光素子(不図示)などが組み込まれている。また、光学ヘッド1には、シーク動作、すなわち、トラックに沿う方向に光学ヘッド1を移動させて、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めするためのスライド機構、光ディスク200に出射したレーザービームBを記録・再生対象の目的トラックに追従させる制御(トラッキング制御)を行うためのトラッキング機構、光ディスク200に出射したレーザービームBの焦点ずれを補正する制御(フォーカス制御)を行うためのフォーカス機構、などが組み込まれている(いずれも不図示)。
【0026】
フロントエンド処理部2は、マトリクス演算回路、増幅回路及び波形整形回路(イコライザ)などで構成されるRFアンプ、3ビーム法、プッシュプル法又はDPD(Differential Phase Detection)法などに基づいたトラッキング誤差信号生成回路、非点収差法やフーコー法などに基づいたフォーカス誤差信号生成回路などを備える(いずれも不図示)。
【0027】
RFアンプは、光学ヘッド1の受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、トラック上にあるピットの有無を判別するためのRF信号(ラジオ周波信号)を生成する。なお、このRF信号は2値化されている。また、RF信号は、ATIPアドレスを取得するためのウォブリング周波数成分を含んでいる。さらに、光ディスク200が予め高密度記録されている場合には、RF信号は、後述のID情報を含むことになる。
【0028】
トラッキング誤差信号生成回路は、前述のRFアンプと同様に、光学ヘッド1の当該受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、光学ヘッド1のトラッキング制御機構をサーボ制御するためのトラッキング誤差信号を生成する。また、フォーカス誤差信号生成回路も同様に、前述の受光素子(不図示)の電気信号に基づいて、光学ヘッド1のフォーカス制御機構をサーボ制御するためフォーカス誤差信号を生成する。
【0029】
光学ヘッドサーボ回路3は、フロントエンド処理部2にて生成された各種誤差信号(トラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号等)に基づいて、光学ヘッド1に組み込まれたサーボ機構(トラッキングサーボ機構やフォーカスサーボ機構等)を駆動するためのサーボ制御信号を生成する。そして、そのサーボ制御信号に基づいてサーボ機構の駆動をサーボ制御する。
【0030】
WBL検出部4は、BPF(Band Pass Filter)回路やコンパレータ等によって構成される。この構成において、BPF回路は、フロントエンド処理部2にて生成されたRF信号を受信し、その受信したRF信号からウォブリング周波数成分(中心周波数22.05kHz)を抽出する。このウォブリング周波数成分と基準となる電圧とをコンパレータにて比較することで、2値化データとしてのWBL(Wobble)信号(『ウォブリング情報』)をATIPデコーダ5やモーター制御回路17に送信する。
【0031】
ATIPデコーダ5は、WBL検出部4から受信した1ATIP区間(後述)あたりのWBL信号に基づいて、ATIPアドレスをデコードする。ここで、1ATIP区間あたりのWBL信号には、同期検出用のパターン、当該WBL信号が記録されている記録領域に付与された識別子、ATIPアドレス等を含めたウォブリング情報、誤り検出のためのCRC(Cyclic Redundancy Code)データ(『アドレス検査用情報』)が含まれている(図2参照)。
【0032】
また、ATIPデコーダ5は、CRCチェック回路(『アドレス情報検査手段』)5aを有している。CRCチェック回路5aは、1ATIP区間あたりのWBL信号からATIPアドレスが正常にデコードしたか否かを判定するために、前述のCRCデータに基づいてCRCチェックを行う。なお、ATIPアドレスのデコード結果の判定のために、前述したCRCチェックに限定されるものではなく、例えば、水平・垂直パリティビット(『アドレス検査用情報』)を用いたパリティチェック方式やECC(Error Correcting Code;『アドレス検査用情報』)を用いたECCチェック方式などのその他の誤り訂正・検出方式を採用してもよい。
【0033】
PSNデコーダ6は、光ディスク200が未記録状態である場合と、高密度記録用アドレスとしてのPSN(Physical Sector Number)アドレスを用いて高密度記録された状態にある場合とでは処理内容が異なる。
まず、光ディスク200が未記録状態である場合の処理を説明する。この場合、PSNデコーダ6は、ATIPデコーダ5にてデコードしたATIPアドレスを受信すると、この受信したATIPアドレスに基づいて、高密度記録用アドレスとしてのPSNアドレスをデコードする。
【0034】
つぎに、光ディスク200が、高密度記録用アドレスとしてのPSNアドレスを用いて、高密度記録された状態にある場合の処理を説明する。この場合、PSNアドレスにて論理的に区分した記録領域(区分領域)では、PSNアドレスに対応づけられたID(Identification Data)情報が実データと併せて記録されることになる(図3参照)。このID情報は、光ディスク装置100が、前述の区分領域を識別するための情報となる。また、前述の区分領域には、ID情報を含めたデータのビット誤り等を検査するためのパリティビットも併せて記録される(図3参照)。なお、前述の区分領域には、PSNアドレス自体を記録してもよい。
【0035】
すなわち、PSNデコーダ6は、フロントエンド処理部2において生成されたRF信号に含まれるID情報を受信し、この受信したID情報に基づいてPSNアドレスをデコードする。また、そのデコードの際には、ID情報と併せて前述のパリティビットも受信し、この受信したパリティビットに基づいてID情報のパリティチェックを行う。
【0036】
PLL回路7は、位相比較器、チャージポンプ、LPF、VCO、分周回路などを備える(いずれも不図示)。この構成において、PLL回路7は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づいて、光ディスク200の規格に応じたデコード処理にて用いられるタイミング信号としてのクロック信号を生成する。
【0037】
高密度記録モード用デコーダ8は、高密度記録モード時の場合に、光ディスク200への再生処理に採用する論理フォーマットに応じたデコード処理を行う。なお、本発明では、DVD規格にて規定された論理フォーマットに応じたデコード処理を採用する。なお、DVD規格では、変調コードとしてEFM−plusを、また誤り訂正符号としてRS(Reed Solomon)Product−Codeを採用している。そこで、高密度記録モード用デコーダ8は、PLL回路7にて生成されたクロック信号及びフロントエンド処理部2にて生成されたRF信号(RF信号の入力ラインは不図示)に基づいて、これらの変調コード及び誤り訂正符号に基づいたデコード処理を行うものとする。
【0038】
高密度記録モード用エンコーダ9は、パソコン等の情報処理装置(不図示)からインタフェース部14を介して入力される記録データに関して、高密度記録モードにおいて採用する論理フォーマットに応じたエンコード処理を行う。
なお、本発明では、高密度記録モード用デコーダ8との関連により、DVD規格にて規定された論理フォーマットに応じたエンコード処理を採用する。このエンコード処理としては、記録・再生時の誤り訂正単位であるECCブロックを構成するための処理や、EFM−plus変調処理、スクランブル処理などが該当し、これらの処理が施された後の記録用変調信号をレーザー出力制御回路13に送信する。
【0039】
インタフェース部10は、光ディスク装置100とパソコン等の情報処理装置(不図示)などとの間における記録・再生データの送受信を制御する。
【0040】
RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して再生要求を受信した場合に、高密度記録モード用デコーダ8においてデコード処理中の中間データやデコード処理後の再生データを一時記憶する。この一時記憶された再生データは、インタフェース部10を介して当該情報処理装置(不図示)に送信される。
また、RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して記録要求の対象となる記録データを受信した場合に、その記録データを一時記憶する。この一時記憶された記録データは、高密度記録モード用エンコーダ9におけるエンコード処理の際にアクセスされることになる。
【0041】
システム制御マイコン12は、光ディスク200の記録及び再生に係る光ディスク装置100全般のシステム制御を司る。なお、本発明では、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対して以下の割り込み処理を実行する仕組みを有している。
【0042】
まず、ATIPデコーダ5に対する割り込み処理としては、ATIPデコーダ5のCRCチェック回路5aが、記録・再生単位である1ECC(Error Correction Code)ブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとのATIPアドレスをCRCチェックした際に、そのCRCチェック結果に関する情報(以下、CRCチェック結果情報と称する。)を取得するための仕組みとする。
一方、PSNデコーダ6に対する割り込み処理としては、PSNデコーダ6が1ECCブロック分の記録領域における先頭ATIP区間についてのPSNアドレスをデコードした際に、そのデコードしたPSNアドレスを取得するための仕組みとする。
【0043】
また、システム制御マイコン12は、前述した仕組み以外にも、特に、CRCチェック結果判定部12a、アクセス制御部12bを有している。
CRCチェック結果判定部12aは、前述した割り込み処理によって取得したCRCチェック結果情報が、デコードしたATIPアドレスが正常でないことを識別した旨を示す情報であった場合に、所定のパラメータKの値をカウントアップ又はカウントダウンしていくことで更新する(『第1のパラメータ値更新手段』)。なお、パラメータKの値は、1ECCブロック分の記録領域を構成する全てのATIP区間(8ATIP区間)についてのCRCチェック結果情報を取得するごとに、初期値にリセットされるものとする。
【0044】
ところで、CRCチェック結果判定部12aは、前述した割り込み処理によって取得したCRCチェック結果情報が、デコードしたATIPアドレスが正常であることを識別した旨を示す情報であった場合に、所定のパラメータKの値を更新するようにしてもよいが(『第2のパラメータ値更新手段』)、以下の説明では、前述した『第1のパラメータ値更新手段』による更新を行うものとする。
【0045】
また、CRCチェック結果判定部12aは、所定の閾値A(0≦A≦8)と更新されたパラメータKの値とを対照することで、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与されたATIPアドレスそれぞれについて、正常でないと識別されたATIPアドレスの数が閾値Aより大又は以下であるか否かを判定する(『第1の閾値判定手段』)。
【0046】
なお、CRCチェック結果判定部12aは、前述の対照によって、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与されたATIPアドレスそれぞれについて、正常であると識別されたATIPアドレスの数が閾値Aより大又は以下であるか否かを判定するようにしてもよいが(『第2の閾値判定手段』)、以下の説明では、前述した『第1の閾値判定手段』による判定を行うものとする。
【0047】
アクセス制御部12bは、PSNデコーダ6に対しての割り込み処理によって取得したPSNアドレスを用いて、光ディスク200へのアクセス、すなわち、データの記録・再生処理を制御する。
例えば、シーク動作の場合、アクセス制御部12bは、取得したPSNアドレスを、当該情報処理装置(不図示)から指定された記録・再生対象の目的トラック位置に対応するPSNアドレスに更新する。この更新したPSNアドレスは、光学ヘッドサーボ回路3に送信される。なお、光学ヘッドサーボ回路3では、アクセス制御部12bから受信したPSNアドレスに基づいて、光学ヘッド1を移動させるべく光学ヘッド1が備えるスライド機構(不図示)を制御し、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めするサーボ制御が行われる。
【0048】
また、シーク動作後に目的トラック位置から実際にデータの記録を行う場合、アクセス制御部12bは、目的トラック位置のPSNアドレスにて指定される1ECCブロック分の記録領域(8ATIP区間)に対して、RAM11に一時記憶されてある記録データのエンコード処理を開始すべく高密度記録モード用エンコーダ9などを制御する。
【0049】
同様に、シーク動作後に目的トラック位置から実際にデータの再生を行う場合、アクセス制御部12bは、目的トラック位置のPSNアドレスにて指定される1ECCブロック分の記録領域(8ATIP区間)からの再生データのデコード処理を開始すべく高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などを制御する。
【0050】
レーザー出力制御回路13は、高密度記録モード用エンコーダ13から受信した記録用変調信号に基づいて、レーザー素子1aをレーザー発光駆動するためのパルス信号を生成する。このパルス信号は、レーザー駆動回路14に送信される。なお、レーザー出力制御回路13は、システム制御マイコン12による制御下で、光ディスク200の記録層の特性やレーザービームBのスポット形状などを判別して、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBの最適出力レベルを設定するための処理も行う。
【0051】
レーザー駆動回路14は、レーザー出力制御回路13から受信したパルス信号に基づいて、レーザー素子1aをデータ記録時においてレーザー発光駆動する。これによって、レーザー素子1aからレーザービームBが出射され、高密度記録モード用エンコーダ9出力の記録用変調信号に応じたピットが、光ディスクのトラックに形成される。また、データ再生時では、フロントエンド処理部2の内部又は外部に備える不図示のAPC(Automatic Power Control)回路の制御下において、レーザー素子1aをレーザー発光駆動する。なお、光学ヘッド1には、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBのパワーを検出するための検出器(不図示)が備わっており、APC回路は、この検出器にて検出されたレーザービームBのパワーを監視しつつ、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBのパワーが一定となるための制御を行う。
【0052】
スピンドルモーター15は、光ディスク200を回転駆動するモーターであり、モーター駆動回路16は、スピンドルモーター15を回転駆動するための回路である。モーター制御回路17は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づくウォブリング周波数の情報を用いて、CD規格による線速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行うための回路である。あるいは、スピンドルモーター15の回転に応じて発生するパルス信号を用いて、角速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行ってもよい。
【0053】
<高密度記録モードのデータ構造>
光ディスク装置100が、CD−RやCD−RWなどのCD規格媒体である光ディスク200に対して、記録・再生処理に採用する論理フォーマットとしての高密度記録モードについて詳細に説明する。
【0054】
まず、図2を用いて、標準記録モードにおけるデータ構造を説明する。
同図に示すように、CD規格媒体に対して記録されるデータの最小単位は、CD規格のEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式に基づいた1EFMフレームとなる。そして、98EFMフレームにて588ビットの1フレームが構成される。また、この1フレームによって、”P,Q,R,…,W”からなるサブコードデータ(トラック番号、インデックス情報、絶対・相対アドレス等を含む)が生成される。
【0055】
また、CD規格媒体の内周部のトラックから外周部のトラックに向かって、トラックのウォブリング情報に対応づけられた絶対アドレスが付与されている。この絶対アドレスは、絶対時間情報としてのATIPアドレスに該当する。ATIPアドレスは、通常、24ビットのデータで構成され、上位8ビットは「分(minute)」を示し、続く8ビットは「秒(second)」を示し、下位8ビットは「フレーム」を示す。なお、「分」、「秒」、「フレーム」の各データは、2進化10進数(BCD;Binary Coded Decimal)にて表現される。
【0056】
また、1秒間あたりのフレーム数は”75”(00フレーム〜74フレーム)である。ここで、”1/75”秒間に相当するATIPアドレスによって設定される記録領域(以下、1ATIP区間と称する。『第1の記録領域』)は、光ディスク装置100において記録・再生単位として扱う1セクタとなる。この1セクタ分の記録領域は、通常2kバイトで構成され、前述したようにシンクパターン、識別子、ウォブリング情報、CRCデータなどが記録される。
【0057】
一方、図3は、高密度記録モードの場合のデータ構造である。この高密度記録モードでは、例えば、標準記録モードに対して2.0倍の記録密度を実現する。この場合、1ATIP区間では、2セクタ分、すなわち4kバイトのデータが記録される。なお、この場合の1セクタ分の記録領域には、PSNアドレスに対応づけられるID情報、記録データ、ID情報及び記録データを検査するためのパリティビット等が記録される。
【0058】
また、前述したとおり、高密度記録モードでは、DVD規格に準拠した変調・復調方式を採用しているため、光ディスク装置100において記録・再生単位は1ECC(Error Correction Code)ブロックとなる。なお、この1ECCブロック分のデータは、8ATIP区間に相当する記録領域(『第2の記録領域』)に記録されるものとする。すなわち、1ECCブロック分の記録領域には、16セクタ分(32kバイト)のデータが記録されることになる。
【0059】
<ATIPアドレスとPSNアドレスの関係>
===物理フォーマット===
高密度記録モードにて採用する光ディスク200の物理フォーマットについて説明する。
光ディスク200の物理フォーマットは、例えば、図4上段部に示すような構成となる。同図に示すように、光ディスク200の内周側から外周側に対して、フォーマットエリア、PCA(Power Calibration Area)、PMA(Program Memory Area)、TOC(Table Of Contents)エリア、プログラムエリア及びリードアウトエリアが設けられている。
【0060】
フォーマットエリアは、高密度記録モードにおいて光ディスク200のフォーマット処理が実行された場合に、所定のデータ(例えば、オール”0”)が記録される。PCAは、レーザー素子1aの記録パワーの設定制御として試し書きを行うためのテストエリアと、試し書きされたテストエリア内のアドレスや試し書き回数を記憶するためのカウンタエリアが設けられる。
PMAは、トラックへの記録毎に、記録モードの情報や、記録開始及び終了時間情報などを一時的に記録するための領域として使用される。また、予定された全てのトラックが記録された後、PMAに記録された情報に基づいて生成されたTOC情報が、TOCエリアに記録される。
プログラムエリアは、ユーザー使用可能領域として、実データの記録及び再生のための領域である。リードアウトエリアは、光ディスク200の記録及び再生の終了位置を識別するための領域である。
以上の構成により、高密度記録モードにて採用する物理フォーマットは、既存のCD規格に準拠した物理フォーマットと比較すると、プリギャップエリアなどが省略されており、高密度な記録が可能となる。
【0061】
=== ATIPアドレス ===
ATIPアドレスについて詳細に説明する。
図4中段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200のプリグルーブの物理的なウォブリング情報をデコードして得られるATIPアドレスの設定情報を示している。このATIPアドレスは、光ディスク200のトラックに付与された物理アドレスとしての一面と、光ディスク装置100が光ディスク200への記録又は再生の制御するために用いる論理アドレスとしての一面がある。
【0062】
プログラムエリアの最内周側に相当するATIPアドレス(以下、第1の基準ATIPアドレスと称する。)は、”00(分):00(秒):00(フレーム)”である。そして、このプログラムエリアの最内周側から外周側に向かっての記録領域(以下、外周側記録領域と称する。)では、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第1の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。なお、本発明では、外周側記録領域におけるATIPアドレスの最大値を”89(分):59(秒):74(フレーム)”としている。
【0063】
一方、第1の基準ATIPアドレスより内周側の記録領域(以下、内周側記録領域と称する。)は、PCAやPMAなどのユーザーが使用不可能な予約領域である。この内周側記録領域にもATIPアドレスが付与されている。本発明では、例えば、内周側記録領域におけるATIPアドレスの最小値(以下、第2の基準ATIPアドレスと称する。)を、”90(分):00(秒):00(フレーム)”としている。そして、内周側記録領域では、外周側記録領域と同様に、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第2の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。
【0064】
=== PSNアドレス ===
PSNアドレスについて詳細に説明する。
図4下段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200への記録又は再生を高密度記録モードにて行う場合に、論理アドレスとして用いるPSNアドレスの設定情報を示している。
【0065】
ここで、PSNアドレスとは、当該ATIPアドレスとしての絶対アドレスを”x”とする場合に、”y=n×(x−m)+m”によって算出される高密度記録用アドレス(y)を示す。ここで、”n”は記録密度についての倍率(標準記録モードの倍率を1とする)であり、2.0倍の記録密度であれば”n=2.0”である。また、”m”は基準アドレスである。
【0066】
すなわち、PSNアドレスは、高密度記録モードの論理フォーマットに従って、絶対アドレス”x”に基づいた単位時間(”1/75”秒間)に相当する記録領域(1ATIP区間)を記録密度の倍率(n)によって区分した、1ATIP区間の論理的な区分領域に対して付与されることになる。このPSNアドレスを用いた高密度記録によって、1ATIP区間にはn倍のデータが記録され、その結果として、光ディスク200の記録密度はn倍となる。
【0067】
なお、本発明では、記録密度の倍率(n)を”2”とし、プログラムエリアの最内周側のPSNアドレス(m)を”30000H(Hexadecimal :16進)”とする。この場合、外周側記録領域のATIPアドレスに対応づけられるPSNアドレス(y)は、”y=2×(x(16進)−30000H)+30000H”として算出される。例えば、”00(分):00(秒):01(フレーム)”のATIPアドレスに対応するPSNアドレスは、”30002H=2×(30001H−30000H)+30000H”である。
【0068】
<システム制御マイコンの動作>
以下では、本発明において特徴的な処理を担当するシステム制御マイコン12の動作について詳細に説明する。
【0069】
=== CRC_NGフラグ値の設定 ===
図5は、システム制御マイコン12、特に、CRCチェック結果判定部12aが、1ECCブロック単位にてCRC_NGフラグ値を設定する処理を説明するフローチャートである。
【0070】
まず、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対する割り込み処理によって、1ECCブロック分の記録領域を構成する先頭1ATIP区間を対象として、ATIPアドレス、CRCチェック結果情報及びPSNアドレスを取得する(S500)。
CRCチェック結果判定部12aは、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないと識別した情報であるか否かを判定する(S501)。ここで、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないことを識別した旨を示す場合に(S501:YES)、所定のパラメータKの値を初期値(例えば、”0”)から+1単位でカウントアップしていく(S502)。一方、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常であること識別した旨を示す場合には(S501:NO)、パラメータKをそのままの値とする。
【0071】
ところで、1ECCブロック分の記録領域は、16セクタに相当する。このため、1ECCブロック分の記録領域の先頭セクタに付与されるPSNアドレスは、16PSNアドレスずつ更新されるので、最下位の4ビットは”0”となる。
そこで、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間それぞれに対して、前述したパラメータKの値のカウント処理を実行するために、S500にて取得したPSNアドレスの最下位の4ビットが”0”であるか否かを判定する(S503)。
【0072】
S503での判定の結果、最下位の4ビットが”0”でない場合(S503:NO)、1ECCブロック分の記録領域を構成する次の1ATIP区間を対象として、CRCチェック結果情報をATIPデコーダ5から取得し(S504)、S501乃至S503までのステップを再び実行する。なお、S504において、システム制御マイコン12は、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得するたびに、PSNデコーダ6への割り込み処理によって、1ECCブロックの先頭1ATIP区間に対応したPSNアドレスを取得することになる。
【0073】
一方、S503での判定の結果、最下位の4ビットが”0”となった場合(S503:YES)、1ECCブロック分の記録領域を構成する全ての1ATIP区間を対象として、前述したパラメータKの値のカウント処理が行われたことになる。そこで、CRCチェック結果判定部12aは、カウントされたパラメータKの値と予め設定された閾値Aとを対照して、パラメータKの値が閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S505)。
【0074】
ここで、パラメータKの値が閾値Aよりも大きい場合(S505:YES)、所定のCRC_NGフラグ値を、当該1ECCブロック分の記録領域が正常でないことを示す”1”に設定する(S506)。一方、パラメータKの値が閾値A以下である場合(S505:NO)、CRC_NGフラグ値を、当該1ECCブロック分の記録領域が正常であることを示す”0”に設定する(S507)。
このようにして、システム制御マイコン12のCRCチェック結果判定部12aによって、1ECCブロック単位でのCRC_NGフラグ値の設定が行われる。
【0075】
なお、前述した実施形態において、複数(2以上)ECCブロック分の記録領域に付与される全てのATIPアドレスの中で、当該ATIPアドレスが正常でないこと識別した旨を示すCRCチェック結果情報の数をカウントしていき、そのカウント値と(ECCブロック数×閾値A)とを対照することで、CRC_NGフラグ値を”0(正常)”又は”1(異常)”に設定してもよい。
【0076】
また、前述した実施形態において、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常な状態でないと識別した旨を示す場合(S501:YES)、パラメータKの値を初期値(例えば、”8”)から−1単位でカウントダウンしていってもよい。この場合、パラメータKの値が閾値Aよりも大きい場合には、CRC_NGフラグ値を”0(正常)”とし、パラメータKの値が閾値A以下となる場合には、”1(異常)”として設定する。
【0077】
=== CRC_NGフラグ値に応じたシーク動作 ===
光ディスク装置100は、例えば、図6に示すように、光ディスク200へのデータの記録・再生処理を開始するための前処理として、光学ヘッド1の現在位置に基づいたトラック上のシーク開始位置(PSNアドレス”30000H”、ATIPアドレス”0:0:0”)から、当該情報処理装置(不図示)にて指定されたトラック上のシーク目標位置(PSNアドレス”30040H”、ATIPアドレス”0:0:32”)まで、光学ヘッド1をスライド機構(不図示)によって移動させるシーク動作が行われる。
なお、シーク動作のモードには、複数のECCブロック単位ごとに光学ヘッド1(すなわち、光スポット)を移動させるモード、1ECCブロック単位ごとに光学ヘッド1を移動させるモードなどがある。
【0078】
以下では、システム制御マイコン12が、CRC_NGフラグ値に応じてシーク動作を制御する処理フローを、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明では、シーク動作のモードを1ECCブロック単位で光学ヘッド1を移動させるモードとし、また、シーク開始位置及びシーク目標位置は、当該1ECCブロック分の記録領域の先頭1ATIP区間に含まれるものとする。また、以下の処理は、特に断らない限り、システム制御マイコン12にて実行されるものとする。
【0079】
まず、システム制御マイコン12が、シーク開始位置を含んだ1ATIP区間を対象として、ATIPデコーダ5からはATIPアドレス及びCRCチェック結果情報を取得し、PSNデコーダ6からはPSNアドレスを取得する(S700)。
【0080】
そして、CRCチェック結果判定部12aにおいて、S700にて取得したCRCチェック結果情報のうち、ATIPアドレスが正常な状態でないと識別された旨を示す情報がカウントされ、さらに、そのカウント値と閾値Aとが対照されることで、1ECCブロック単位でのCRC_NGフラグ値の設定が行われる(S701)。なお、この設定されたCRC_NGフラグ値は、各1ECCブロックに関する情報と対応づけられて、適宜な記憶手段(不図示)にて記憶されるものとする。
【0081】
ここで、システム制御マイコン12は、S700にて取得したPSNアドレスが、シーク目標位置を含む1ATIP区間についてのPSNアドレスか否かを判定する(S702)。S702において、取得したPSNアドレスが、シーク目標位置を含む1ATIP区間についてのPSNアドレスと判定されなかった場合には(S702:NO)、現在シーク動作中の状態にあり、光スポットが次の1ATIP区間に対応した当該トラックに移動することになる。
【0082】
そして、システム制御マイコン12は、現在光スポットが照射されているトラックのプリグルーブからデコードしたATIPアドレスについて、そのCRCチェック結果情報をATIPデコーダ5から取得し(S703)、S701の処理を再び実行する。
【0083】
なお、S703において、システム制御マイコン12は、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得するたびに、PSNデコーダ6への割り込み処理によって、1ECCブロックの先頭1ATIP区間に対応したPSNアドレスを取得することになる。
【0084】
一方、S702において、シーク目標位置を含む1ATIP区間に対応したPSNアドレスと判定された場合(S702:YES)、光学ヘッド1がシーク目標位置に到達した状態にあることを意味する。この場合、システム制御マイコン12は、シーク開始位置からシーク目標位置までにある1ECCブロック分の記録領域ごとに対して設定されたCRC_NGフラグ値が、全て”0”に設定されたか否かを判定する(S704)。
【0085】
S704にて、CRC_NGフラグ値が全て”0”に設定されたことが判定された場合(S704:YES)、シーク動作が正常に実行されたものとして、シーク目標位置を含む1ECCブロック分の記録領域についてのデータの記録・再生処理を開始する(S705)。
【0086】
一方、S704にて、CRC_NGフラグ値が少なくとも1回以上”1”に設定されたことが判定された場合(S704:YES)、予め設定された最大リトライ回数を上限としたシークリトライを実行するか否かの判定を行う(S706)。
【0087】
ここで、シークリトライを実行する場合(S706:YES)、現在のシークリトライした回数が最大リトライ回数でなければ(S707:NO)、シーク開始位置からシーク目標位置までのシークリトライとあわせて、S700乃至S704のステップを再び実行する。
【0088】
また、シークリトライを実行しない場合や(S706:NO)、現在のリトライ回数が最大リトライ回数となる場合には(S707:YES)、シーク動作が正常に終了しなかったものとして、シーク動作の停止、すなわち、シーク目標位置を含んだ1ECCブロック分の記録領域に対してのデータの記録又は再生処理を停止する(S708)。そして、システム制御マイコン12は、インタフェース部10を介して、シーク動作が正常終了しなかったことを示すエラーコードを当該情報処理装置(不図示)に送信する。
【0089】
なお、前述したシークリトライとは、例えば、システム制御マイコン12が、シーク開始位置のPSNアドレスを記憶しておき、その記憶しておいたPSNアドレスを光学ヘッドサーボ回路3に送信する。そして、光学ヘッドサーボ回路3が、システム制御マイコン12から受信したシーク開始位置のPSNアドレスに基づいて、光スポットがシーク開始位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めした後、再び同様のシーク動作についてのサーボ制御を行うことである。
【0090】
また、前述したシーク動作の停止とは、例えば、システム制御マイコン12が、光学ヘッドサーボ回路3によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダ9による記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
【0091】
このように、光ディスク装置100は、シーク動作とあわせて、1ECCブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとにATIPアドレスのCRCチェックを実行する。そして、正常でないと(又は正常であると)識別されたATIPアドレスの数が所定の閾値Aより大又は以下である場合に、シーク動作の停止又はリトライを行う。
【0092】
ところで、光ディスク200上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク200自体が有する欠陥によって、光ディスク200から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常でない(又は正常であると)ATIPアドレスが閾値Aより大又は以下となる可能性が高くなる。
【0093】
こうした場合に、前述した処理が効果的に機能することになるので、シーク動作の信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスク200が有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0094】
=== CRC_NGフラグ値に応じた記録・再生動作 ===
光ディスク装置100は、図6に示すとおり、シーク動作が正常終了した場合に、シーク目標位置(PSNアドレス”30040H”、ATIPアドレス”0:0:32)を含む1ECCブロック分の記録領域からデータの記録・再生処理を開始することになる。
【0095】
そこで、以下では、システム制御マイコン12が、シーク動作の終了後、CRC_NGフラグ値に応じてデータの記録・再生処理を制御する処理フローを、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の処理は、特に断らない限り、システム制御マイコン12にて実行されるものとする。
【0096】
まず、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対する割り込み処理によって、当該1ECCブロック分の記録領域を構成する先頭1ATIP区間を対象として、ATIPアドレス、CRCチェック結果情報及びPSNアドレスを取得する(S800)。
【0097】
CRCチェック結果判定部12aは、S800にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないと識別した情報であるか否かを判定する(S801)。ここで、S801において、正常でないと識別した情報として判定された場合(S801:NO)、所定のパラメータKの値を初期値(例えば、”0”)から+1単位でカウントアップする(S802)。
【0098】
一方、正常であると識別した情報として判定された場合には(S801:YES)、パラメータKの値をそのままの値とする。なお、パラメータKの値は、8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスについてのCRCチェック結果情報の判定処理が終了すると、初期値にリセットされるものとする。
【0099】
つぎに、CRCチェック結果判定部12aは、カウントされたパラメータKの値と予め設定された閾値Aとを対照して、パラメータKの値が閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S803)。ここで、パラメータKの値が閾値A以下と判定された場合(S803:NO)、当該1ATIP区間についてのATIPアドレスのデコード処理が正常に行われたことになるので、当該1ATIP区間へのデータの記録・再生を通常どおり実行する。そして、引き続き、次の1ATIP区間についてのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得し(S804)、S801の処理を再び実行する。
【0100】
一方、パラメータKの値が閾値Aより大きいと判定された場合(S803:YES)、光ディスク装置100は、当該情報処理装置(不図示)から、正常でない1ECCブロック分の記録領域に対してデータの記録・再生処理を許可するためのコマンドデータを受信したか否かを判定する(S804)。
【0101】
ここで、S804において、前述のコマンドデータを受信した場合(S804:YES)、システム制御マイコン12は、当該1ATIP区間に対してのデータの記録・再生処理を実行する。なお、この場合、データの記録処理については、当該1ATIP区間に対して、当該情報処理装置(不図示)から指定された記録データをそのまま記録してもよいし、予め設定された無意味なデータ(例えば、オール”0”)を記録してもよい。
【0102】
また、S804において、前述のコマンドデータを受信しなかった場合には(S804:NO)、システム制御マイコン12は、当該1ATIP区間に対するデータの記録・再生処理を停止するための制御を行う。そして、システム制御マイコン12は、インタフェース部10を介して、記録・再生処理が正常終了しなかったことを示すエラーコードを当該情報処理装置(不図示)に送信する。
【0103】
このように、光ディスク装置100は、データの記録・再生中においても、当該1ECCブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとにATIPアドレスのCRCチェックを実行する。そして、正常でないと識別されたATIPアドレスの数が所定の閾値Aより大又は以下である場合に、データの記録・再生処理を停止する。
【0104】
なお、前述したデータの記録・再生処理の停止とは、例えば、システム制御マイコン12が、光学ヘッドサーボ回路3によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダ9による記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
【0105】
ところで、光ディスク200上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク200自体が有する欠陥によって、光ディスク200から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常でない(又は正常である)ATIPアドレスが閾値Aより大又は以下となる可能性が高くなる。
【0106】
こうした場合に、前述した処理が効果的に機能することになるので、データの記録・再生処理についての信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。特に、データの記録処理の場合では、ATIPアドレスが正常にデコードしなかった記録領域を速やかに検出し、当該記録領域へのデータの記録処理を停止することができるので、光ディスク200が有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0107】
以上、本発明の実施形態について、その実施形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置を含めたシステムの概略構成図である。
【図2】標準記録モード時における論理フォーマットを説明する図である。
【図3】高密度記録モード時における論理フォーマットを説明する図である。
【図4】光ディスクの物理フォーマットと、ATIPアドレス及びPSNアドレスの関係を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置がシーク動作中及びデータ記録・再生中に参照するATIPアドレス及びPSNアドレスを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学ヘッド
1a レーザー素子
2 フロントエンド処理部
3 光学ヘッドサーボ回路
4 WBL検出部
5 ATIPデコーダ
5a CRCチェック回路
6 PSNデコーダ
7 PLL
8 高密度記録モード用デコーダ
9 高密度記録モード用エンコーダ
10 インタフェース部
11 RAM
12 システム制御マイコン
12a CRCチェック結果判定部
12b アクセス制御部
13 レーザー出力制御部
14 レーザー駆動回路
15 スピンドルモーター
16 モーター駆動回路
17 モーター制御回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクへの記録又は再生を行う光ディスク装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザービームを利用した記録・再生が可能な光ディスクの規格の一つとして、データ追記型(Write Once)のCD−Rや、書き換え可能型(ReWritable)のCD−RWなどのCD(Compact Disk)規格がある。近年、CD−R及びCD−RWディスクについては、低価格化と併せて普及率が拡大しており、広く一般化されている。
【0003】
記録・再生が可能なCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute time In Pregroove)アドレスを取得することができる。なお、このATIPアドレスは、当該CD規格の論理フォーマットを用いてデータの記録・再生を行う光ディスク装置において、当該CD規格媒体上でのデータの記録・再生位置を管理するための情報として利用される。
【0004】
ところで、CD−R及びCD−RWディスクの記録容量は、標準で650Mバイトや700Mバイト程度である。近年、ビデオ録画の用途などで、光ディスク媒体に対してさらなる大容量記録を求めるニーズが高いため、CD−R及びCD−RWディスクの標準の記録容量ではこうしたニーズに対応できない。
【0005】
このため、CD−R及びCD−RW等といった既存のCD規格媒体からATIPアドレスを取得し、この取得したATIPアドレスをもとに変換した高密度記録用アドレスを利用することでCD規格媒体への高密度記録を実現する仕組みが提案されている(例えば、以下に示す特許文献1参照)。なお、高密度記録用アドレスとは、隣り合う2つのATIPアドレスの区間に対応する記録領域を所定数(記録密度の倍率)論理的に区分した場合に、その区分領域(セクタ)ごとに付与されるアドレスのことである。
【0006】
また、前述の仕組みを備える光ディスク装置(従来の光ディスク装置)は、前述の区分領域に対して、高密度記録用アドレスに対応づけられたID(Identification Data)情報を実データと併せて記録する。この目的は、当該光ディスク装置が、CD規格媒体から光学的に読み出した前述のID情報を高密度記録用アドレスに変換し、この変換した高密度記録用アドレスを用いて前述の区分領域の位置を識別することにある。
【0007】
さらに、従来の光ディスク装置において、DVD(Digital Versatile Disk)規格に準拠した論理フォーマットに基づいてCD規格媒体への記録・再生を行う技術が提案されている。なお、DVD規格に準拠した論理フォーマットでは、1ECC(Error Correction Code)ブロックを記録・再生単位としており、通常、8ATIP区間に相当する記録領域に対して、1ECCブロック分のデータが記録されることになる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−56617号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光ディスク装置では、CD規格媒体上の目的トラック位置からデータを記録・再生する前段階の処理として、光学ヘッドをトラックに沿う方向に移動させ、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて位置決めをするシーク動作が行われる。なお、このシーク動作の過程では、当該光ディスク装置は、シーク開始位置からシーク目標位置までにある区分領域(セクタ)を光スポットによってトレースする。そして、その光スポットの反射光に基づいて区分領域(セクタ)に記録されてあるID情報を読み出すとともに、そのID情報から変換した高密度記録用アドレスを参照することで、トラック上における現在の光スポットの位置を識別していくことになる。
【0010】
しかしながら、CD規格媒体上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といったCD規格媒体自体が有する欠陥によって、CD規格媒体から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、CD規格媒体から読み出されたID情報や、そのID情報から変換した高密度記録用アドレスが不正な情報となる場合がある。この場合、シーク動作の過程で不正な高密度記録用アドレスが参照されることになるので、シーク動作における位置決めの精度が低下し、目的トラック位置からのデータの記録・再生が正常に行われないという問題が発生する。
【0011】
また、シーク動作が正常に実行された後、目的トラック位置からデータの記録・再生が行われる過程においても、前述した光学的な情報の読み出しが正常に行われず、データの記録中又は再生中にあるトラック位置に対応した高密度記録用アドレスが不正な情報となってしまい、データの記録・再生が正常に行われない可能性がある。特に、データの記録が正常に行われない場合では、目的外のトラック位置にデータを記録することになるため、CD規格媒体が有している記録領域を無駄に消費するという問題が発生する。
【0012】
そこで、本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための主たる本発明は、トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち、正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うための制御手段を有することとする。
【0014】
好ましくは、本発明に係る第2の態様として、前記制御手段は、前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と前記閾値とを対照し、前記アドレス情報の数が前記閾値より大又は以下であるか否かを判定する閾値判定手段を有することとする。
なお、前述した『第1の記録領域』とは、例えば、後述の「1ATIP区間」であり、前述した『アドレス情報』とは、例えば、後述の「ATIPアドレス」のことであり、前述した『第2の記録領域』とは、例えば、後述の「1ECCブロック」のことである。また、前述した『制御手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」のことであり、前述した『閾値判定手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」が備える手段となる。
ここで、光ディスク上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク自体が有する欠陥によって、光ディスクから光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる可能性が高くなる場合がある。
本発明では、こうした事象を踏まえて、前述した仕組みを有することで、正常でない第2の記録領域、すなわち、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる第2の記録領域を識別することが可能となる。そして、光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御において、正常でない第2の記録領域を識別する前述した仕組みを有効に活用することによって、光ディスク装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0015】
本発明に係る第3の態様として、前記制御手段は、前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記シーク動作を停止するための制御を行うこととする。
なお、前述した『シーク動作を停止する』とは、例えば、『制御手段』が、光学ヘッドサーボ回路によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダによる記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダやPLLなどによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作の過程で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、シーク動作を停止することになる。このことは、シーク動作の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合では、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0016】
本発明に係る第4の態様として、前記制御手段は、前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、所定回数を上限として前記シーク動作をリトライするための制御を行うこととする。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作の過程で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、シーク動作をリトライすることになる。このことは、シーク動作の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合では、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0017】
本発明に係る第5の態様として、前記制御手段は、データの記録中又は再生中の状態にある前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記第2の記録領域へのデータの記録又は再生を停止するための制御を行うこととする。
なお、前述した『データの記録・再生処理の停止』とは、例えば、『制御手段』が、光学ヘッドサーボ回路によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダによる記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダやPLLなどによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
本発明では、前述した仕組みを有することで、シーク動作終了後のデータの記録中又は再生中にある状態で、正常でない第2の記録領域が識別された場合、すなわち、光ディスクから光学的な読み取りが正常に行われていない可能性が高い場合に、光ディスクへのデータの記録・再生処理を停止することになる。このことは、データの記録・再生処理の信頼性を向上させることになる。また、特に、データの記録処理の場合では、光ディスクが有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0018】
本発明に係る第6の態様として、前記光ディスクは、前記アドレス情報及び前記アドレス情報を検査するためのアドレス検査用情報を、前記トラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、前記光ディスク装置は、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス情報を生成するためのアドレス生成手段と、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス検査用情報に基づいて、前記アドレス生成手段にて生成した前記アドレス情報を検査するためのアドレス情報検査手段と、を有することとする。
なお、前述した『アドレス検査用情報』とは、例えば、後述の「CRCデータ」のことであり、前述した『アドレス生成手段』及び『アドレス情報検査手段』とは、例えば、後述の「ATIPデコーダ」である。
【0019】
本発明に係る第7の態様として、前記制御手段は、前記アドレス情報検査手段から、前記アドレス情報の検査結果を示すアドレス検査結果情報を受信し、前記受信したアドレス検査結果情報が前記検査したアドレス情報が正常であることを示す場合に、所定のパラメータ値を更新するパラメータ値更新手段を有し、前記閾値判定手段は、前記更新したパラメータ値と前記閾値とを対照することで、前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数が、前記閾値より大又は以下であるか否かを判定することとする。
なお、前述した『パラメータ値更新手段』とは、例えば、後述の「システム制御マイコン」が備える手段である。
【0020】
本発明に係る第8の態様として、トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置の制御方法において、前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち、正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うこととする。
本発明では、前述した仕組みを有することで、正常でない第2の記録領域、すなわち、正常である(又は、正常でない)アドレス情報の数が所定の閾値より大又は以下となる第2の記録領域を識別することが可能となる。そして、光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御において、正常でない第2の記録領域を識別するための前述した仕組みを有効に活用することによって、光ディスク装置の制御方法の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかにする。
【0021】
【発明の実施の形態】
===実施例===
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
<システム構成>
まず、本発明の一実施形態である光ディスク装置100を含めたシステムの概略構成を、図1を用いて説明する。ここで、図1に示す光ディスク装置100は、CD−R及びCD−RWなどの既存のCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)200に対して、高密度記録用アドレスを利用した記録・再生が可能である。なお、物理フォーマットとは、光ディスク200の寸法や記録・再生方法、セクタ構成などを規定したものである。
なお、ユーザーの利便性を鑑みて、CD規格媒体に対して、当該CD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートするのが好適である。さらに、当該光ディスク装置100は、DVD−ROM、DVD−R及びDVD−RW/+RWなどのDVD(Digital Versatile Disk)規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク200(DVD規格媒体)に関して、当該DVD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートしてもよい。なお、論理フォーマットとは、ファイルやディレクトリ、ボリュームといったデータ構造の仕組みを規定したものである。
【0022】
以下では、説明の都合上、光ディスク200は、CD規格媒体とする。このCD規格媒体では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute Time In Pregroove)アドレスを取得できる。
【0023】
また、光ディスク装置100は、光ディスク(CD規格媒体)200への記録・再生処理に採用する論理フォーマットとして、高密度記録用アドレス等による高密度記録モードのみをサポートするものとする。
【0024】
同図に示すとおり、光ディスク装置100は、光学ヘッド1、フロントエンド処理部2、光学ヘッドサーボ回路3、WBL検出部4、ATIPデコーダ(『アドレス生成手段』、『アドレス情報検査手段』)5、PSNデコーダ6、PLL回路7、高密度記録モード用デコーダ8、高密度記録モード用エンコーダ9、インタフェース部10、RAM11、システム制御マイコン(『制御手段』)12、レーザー出力制御回路13、レーザー駆動回路14、スピンドルモーター15、モーター駆動回路16、モーター制御回路17、を有する。
【0025】
光学ヘッド1は、対物レンズ(不図示)と、この対物レンズを介して光ディスク200に対してレーザービームBを出射するレーザー素子1aと、光ディスク200に照射されている光スポットに基づく反射光を受光する受光素子(不図示)などが組み込まれている。また、光学ヘッド1には、シーク動作、すなわち、トラックに沿う方向に光学ヘッド1を移動させて、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めするためのスライド機構、光ディスク200に出射したレーザービームBを記録・再生対象の目的トラックに追従させる制御(トラッキング制御)を行うためのトラッキング機構、光ディスク200に出射したレーザービームBの焦点ずれを補正する制御(フォーカス制御)を行うためのフォーカス機構、などが組み込まれている(いずれも不図示)。
【0026】
フロントエンド処理部2は、マトリクス演算回路、増幅回路及び波形整形回路(イコライザ)などで構成されるRFアンプ、3ビーム法、プッシュプル法又はDPD(Differential Phase Detection)法などに基づいたトラッキング誤差信号生成回路、非点収差法やフーコー法などに基づいたフォーカス誤差信号生成回路などを備える(いずれも不図示)。
【0027】
RFアンプは、光学ヘッド1の受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、トラック上にあるピットの有無を判別するためのRF信号(ラジオ周波信号)を生成する。なお、このRF信号は2値化されている。また、RF信号は、ATIPアドレスを取得するためのウォブリング周波数成分を含んでいる。さらに、光ディスク200が予め高密度記録されている場合には、RF信号は、後述のID情報を含むことになる。
【0028】
トラッキング誤差信号生成回路は、前述のRFアンプと同様に、光学ヘッド1の当該受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、光学ヘッド1のトラッキング制御機構をサーボ制御するためのトラッキング誤差信号を生成する。また、フォーカス誤差信号生成回路も同様に、前述の受光素子(不図示)の電気信号に基づいて、光学ヘッド1のフォーカス制御機構をサーボ制御するためフォーカス誤差信号を生成する。
【0029】
光学ヘッドサーボ回路3は、フロントエンド処理部2にて生成された各種誤差信号(トラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号等)に基づいて、光学ヘッド1に組み込まれたサーボ機構(トラッキングサーボ機構やフォーカスサーボ機構等)を駆動するためのサーボ制御信号を生成する。そして、そのサーボ制御信号に基づいてサーボ機構の駆動をサーボ制御する。
【0030】
WBL検出部4は、BPF(Band Pass Filter)回路やコンパレータ等によって構成される。この構成において、BPF回路は、フロントエンド処理部2にて生成されたRF信号を受信し、その受信したRF信号からウォブリング周波数成分(中心周波数22.05kHz)を抽出する。このウォブリング周波数成分と基準となる電圧とをコンパレータにて比較することで、2値化データとしてのWBL(Wobble)信号(『ウォブリング情報』)をATIPデコーダ5やモーター制御回路17に送信する。
【0031】
ATIPデコーダ5は、WBL検出部4から受信した1ATIP区間(後述)あたりのWBL信号に基づいて、ATIPアドレスをデコードする。ここで、1ATIP区間あたりのWBL信号には、同期検出用のパターン、当該WBL信号が記録されている記録領域に付与された識別子、ATIPアドレス等を含めたウォブリング情報、誤り検出のためのCRC(Cyclic Redundancy Code)データ(『アドレス検査用情報』)が含まれている(図2参照)。
【0032】
また、ATIPデコーダ5は、CRCチェック回路(『アドレス情報検査手段』)5aを有している。CRCチェック回路5aは、1ATIP区間あたりのWBL信号からATIPアドレスが正常にデコードしたか否かを判定するために、前述のCRCデータに基づいてCRCチェックを行う。なお、ATIPアドレスのデコード結果の判定のために、前述したCRCチェックに限定されるものではなく、例えば、水平・垂直パリティビット(『アドレス検査用情報』)を用いたパリティチェック方式やECC(Error Correcting Code;『アドレス検査用情報』)を用いたECCチェック方式などのその他の誤り訂正・検出方式を採用してもよい。
【0033】
PSNデコーダ6は、光ディスク200が未記録状態である場合と、高密度記録用アドレスとしてのPSN(Physical Sector Number)アドレスを用いて高密度記録された状態にある場合とでは処理内容が異なる。
まず、光ディスク200が未記録状態である場合の処理を説明する。この場合、PSNデコーダ6は、ATIPデコーダ5にてデコードしたATIPアドレスを受信すると、この受信したATIPアドレスに基づいて、高密度記録用アドレスとしてのPSNアドレスをデコードする。
【0034】
つぎに、光ディスク200が、高密度記録用アドレスとしてのPSNアドレスを用いて、高密度記録された状態にある場合の処理を説明する。この場合、PSNアドレスにて論理的に区分した記録領域(区分領域)では、PSNアドレスに対応づけられたID(Identification Data)情報が実データと併せて記録されることになる(図3参照)。このID情報は、光ディスク装置100が、前述の区分領域を識別するための情報となる。また、前述の区分領域には、ID情報を含めたデータのビット誤り等を検査するためのパリティビットも併せて記録される(図3参照)。なお、前述の区分領域には、PSNアドレス自体を記録してもよい。
【0035】
すなわち、PSNデコーダ6は、フロントエンド処理部2において生成されたRF信号に含まれるID情報を受信し、この受信したID情報に基づいてPSNアドレスをデコードする。また、そのデコードの際には、ID情報と併せて前述のパリティビットも受信し、この受信したパリティビットに基づいてID情報のパリティチェックを行う。
【0036】
PLL回路7は、位相比較器、チャージポンプ、LPF、VCO、分周回路などを備える(いずれも不図示)。この構成において、PLL回路7は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づいて、光ディスク200の規格に応じたデコード処理にて用いられるタイミング信号としてのクロック信号を生成する。
【0037】
高密度記録モード用デコーダ8は、高密度記録モード時の場合に、光ディスク200への再生処理に採用する論理フォーマットに応じたデコード処理を行う。なお、本発明では、DVD規格にて規定された論理フォーマットに応じたデコード処理を採用する。なお、DVD規格では、変調コードとしてEFM−plusを、また誤り訂正符号としてRS(Reed Solomon)Product−Codeを採用している。そこで、高密度記録モード用デコーダ8は、PLL回路7にて生成されたクロック信号及びフロントエンド処理部2にて生成されたRF信号(RF信号の入力ラインは不図示)に基づいて、これらの変調コード及び誤り訂正符号に基づいたデコード処理を行うものとする。
【0038】
高密度記録モード用エンコーダ9は、パソコン等の情報処理装置(不図示)からインタフェース部14を介して入力される記録データに関して、高密度記録モードにおいて採用する論理フォーマットに応じたエンコード処理を行う。
なお、本発明では、高密度記録モード用デコーダ8との関連により、DVD規格にて規定された論理フォーマットに応じたエンコード処理を採用する。このエンコード処理としては、記録・再生時の誤り訂正単位であるECCブロックを構成するための処理や、EFM−plus変調処理、スクランブル処理などが該当し、これらの処理が施された後の記録用変調信号をレーザー出力制御回路13に送信する。
【0039】
インタフェース部10は、光ディスク装置100とパソコン等の情報処理装置(不図示)などとの間における記録・再生データの送受信を制御する。
【0040】
RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して再生要求を受信した場合に、高密度記録モード用デコーダ8においてデコード処理中の中間データやデコード処理後の再生データを一時記憶する。この一時記憶された再生データは、インタフェース部10を介して当該情報処理装置(不図示)に送信される。
また、RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して記録要求の対象となる記録データを受信した場合に、その記録データを一時記憶する。この一時記憶された記録データは、高密度記録モード用エンコーダ9におけるエンコード処理の際にアクセスされることになる。
【0041】
システム制御マイコン12は、光ディスク200の記録及び再生に係る光ディスク装置100全般のシステム制御を司る。なお、本発明では、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対して以下の割り込み処理を実行する仕組みを有している。
【0042】
まず、ATIPデコーダ5に対する割り込み処理としては、ATIPデコーダ5のCRCチェック回路5aが、記録・再生単位である1ECC(Error Correction Code)ブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとのATIPアドレスをCRCチェックした際に、そのCRCチェック結果に関する情報(以下、CRCチェック結果情報と称する。)を取得するための仕組みとする。
一方、PSNデコーダ6に対する割り込み処理としては、PSNデコーダ6が1ECCブロック分の記録領域における先頭ATIP区間についてのPSNアドレスをデコードした際に、そのデコードしたPSNアドレスを取得するための仕組みとする。
【0043】
また、システム制御マイコン12は、前述した仕組み以外にも、特に、CRCチェック結果判定部12a、アクセス制御部12bを有している。
CRCチェック結果判定部12aは、前述した割り込み処理によって取得したCRCチェック結果情報が、デコードしたATIPアドレスが正常でないことを識別した旨を示す情報であった場合に、所定のパラメータKの値をカウントアップ又はカウントダウンしていくことで更新する(『第1のパラメータ値更新手段』)。なお、パラメータKの値は、1ECCブロック分の記録領域を構成する全てのATIP区間(8ATIP区間)についてのCRCチェック結果情報を取得するごとに、初期値にリセットされるものとする。
【0044】
ところで、CRCチェック結果判定部12aは、前述した割り込み処理によって取得したCRCチェック結果情報が、デコードしたATIPアドレスが正常であることを識別した旨を示す情報であった場合に、所定のパラメータKの値を更新するようにしてもよいが(『第2のパラメータ値更新手段』)、以下の説明では、前述した『第1のパラメータ値更新手段』による更新を行うものとする。
【0045】
また、CRCチェック結果判定部12aは、所定の閾値A(0≦A≦8)と更新されたパラメータKの値とを対照することで、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与されたATIPアドレスそれぞれについて、正常でないと識別されたATIPアドレスの数が閾値Aより大又は以下であるか否かを判定する(『第1の閾値判定手段』)。
【0046】
なお、CRCチェック結果判定部12aは、前述の対照によって、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与されたATIPアドレスそれぞれについて、正常であると識別されたATIPアドレスの数が閾値Aより大又は以下であるか否かを判定するようにしてもよいが(『第2の閾値判定手段』)、以下の説明では、前述した『第1の閾値判定手段』による判定を行うものとする。
【0047】
アクセス制御部12bは、PSNデコーダ6に対しての割り込み処理によって取得したPSNアドレスを用いて、光ディスク200へのアクセス、すなわち、データの記録・再生処理を制御する。
例えば、シーク動作の場合、アクセス制御部12bは、取得したPSNアドレスを、当該情報処理装置(不図示)から指定された記録・再生対象の目的トラック位置に対応するPSNアドレスに更新する。この更新したPSNアドレスは、光学ヘッドサーボ回路3に送信される。なお、光学ヘッドサーボ回路3では、アクセス制御部12bから受信したPSNアドレスに基づいて、光学ヘッド1を移動させるべく光学ヘッド1が備えるスライド機構(不図示)を制御し、光スポットが目的トラック位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めするサーボ制御が行われる。
【0048】
また、シーク動作後に目的トラック位置から実際にデータの記録を行う場合、アクセス制御部12bは、目的トラック位置のPSNアドレスにて指定される1ECCブロック分の記録領域(8ATIP区間)に対して、RAM11に一時記憶されてある記録データのエンコード処理を開始すべく高密度記録モード用エンコーダ9などを制御する。
【0049】
同様に、シーク動作後に目的トラック位置から実際にデータの再生を行う場合、アクセス制御部12bは、目的トラック位置のPSNアドレスにて指定される1ECCブロック分の記録領域(8ATIP区間)からの再生データのデコード処理を開始すべく高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などを制御する。
【0050】
レーザー出力制御回路13は、高密度記録モード用エンコーダ13から受信した記録用変調信号に基づいて、レーザー素子1aをレーザー発光駆動するためのパルス信号を生成する。このパルス信号は、レーザー駆動回路14に送信される。なお、レーザー出力制御回路13は、システム制御マイコン12による制御下で、光ディスク200の記録層の特性やレーザービームBのスポット形状などを判別して、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBの最適出力レベルを設定するための処理も行う。
【0051】
レーザー駆動回路14は、レーザー出力制御回路13から受信したパルス信号に基づいて、レーザー素子1aをデータ記録時においてレーザー発光駆動する。これによって、レーザー素子1aからレーザービームBが出射され、高密度記録モード用エンコーダ9出力の記録用変調信号に応じたピットが、光ディスクのトラックに形成される。また、データ再生時では、フロントエンド処理部2の内部又は外部に備える不図示のAPC(Automatic Power Control)回路の制御下において、レーザー素子1aをレーザー発光駆動する。なお、光学ヘッド1には、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBのパワーを検出するための検出器(不図示)が備わっており、APC回路は、この検出器にて検出されたレーザービームBのパワーを監視しつつ、レーザー素子1aから出射されるレーザービームBのパワーが一定となるための制御を行う。
【0052】
スピンドルモーター15は、光ディスク200を回転駆動するモーターであり、モーター駆動回路16は、スピンドルモーター15を回転駆動するための回路である。モーター制御回路17は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づくウォブリング周波数の情報を用いて、CD規格による線速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行うための回路である。あるいは、スピンドルモーター15の回転に応じて発生するパルス信号を用いて、角速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行ってもよい。
【0053】
<高密度記録モードのデータ構造>
光ディスク装置100が、CD−RやCD−RWなどのCD規格媒体である光ディスク200に対して、記録・再生処理に採用する論理フォーマットとしての高密度記録モードについて詳細に説明する。
【0054】
まず、図2を用いて、標準記録モードにおけるデータ構造を説明する。
同図に示すように、CD規格媒体に対して記録されるデータの最小単位は、CD規格のEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式に基づいた1EFMフレームとなる。そして、98EFMフレームにて588ビットの1フレームが構成される。また、この1フレームによって、”P,Q,R,…,W”からなるサブコードデータ(トラック番号、インデックス情報、絶対・相対アドレス等を含む)が生成される。
【0055】
また、CD規格媒体の内周部のトラックから外周部のトラックに向かって、トラックのウォブリング情報に対応づけられた絶対アドレスが付与されている。この絶対アドレスは、絶対時間情報としてのATIPアドレスに該当する。ATIPアドレスは、通常、24ビットのデータで構成され、上位8ビットは「分(minute)」を示し、続く8ビットは「秒(second)」を示し、下位8ビットは「フレーム」を示す。なお、「分」、「秒」、「フレーム」の各データは、2進化10進数(BCD;Binary Coded Decimal)にて表現される。
【0056】
また、1秒間あたりのフレーム数は”75”(00フレーム〜74フレーム)である。ここで、”1/75”秒間に相当するATIPアドレスによって設定される記録領域(以下、1ATIP区間と称する。『第1の記録領域』)は、光ディスク装置100において記録・再生単位として扱う1セクタとなる。この1セクタ分の記録領域は、通常2kバイトで構成され、前述したようにシンクパターン、識別子、ウォブリング情報、CRCデータなどが記録される。
【0057】
一方、図3は、高密度記録モードの場合のデータ構造である。この高密度記録モードでは、例えば、標準記録モードに対して2.0倍の記録密度を実現する。この場合、1ATIP区間では、2セクタ分、すなわち4kバイトのデータが記録される。なお、この場合の1セクタ分の記録領域には、PSNアドレスに対応づけられるID情報、記録データ、ID情報及び記録データを検査するためのパリティビット等が記録される。
【0058】
また、前述したとおり、高密度記録モードでは、DVD規格に準拠した変調・復調方式を採用しているため、光ディスク装置100において記録・再生単位は1ECC(Error Correction Code)ブロックとなる。なお、この1ECCブロック分のデータは、8ATIP区間に相当する記録領域(『第2の記録領域』)に記録されるものとする。すなわち、1ECCブロック分の記録領域には、16セクタ分(32kバイト)のデータが記録されることになる。
【0059】
<ATIPアドレスとPSNアドレスの関係>
===物理フォーマット===
高密度記録モードにて採用する光ディスク200の物理フォーマットについて説明する。
光ディスク200の物理フォーマットは、例えば、図4上段部に示すような構成となる。同図に示すように、光ディスク200の内周側から外周側に対して、フォーマットエリア、PCA(Power Calibration Area)、PMA(Program Memory Area)、TOC(Table Of Contents)エリア、プログラムエリア及びリードアウトエリアが設けられている。
【0060】
フォーマットエリアは、高密度記録モードにおいて光ディスク200のフォーマット処理が実行された場合に、所定のデータ(例えば、オール”0”)が記録される。PCAは、レーザー素子1aの記録パワーの設定制御として試し書きを行うためのテストエリアと、試し書きされたテストエリア内のアドレスや試し書き回数を記憶するためのカウンタエリアが設けられる。
PMAは、トラックへの記録毎に、記録モードの情報や、記録開始及び終了時間情報などを一時的に記録するための領域として使用される。また、予定された全てのトラックが記録された後、PMAに記録された情報に基づいて生成されたTOC情報が、TOCエリアに記録される。
プログラムエリアは、ユーザー使用可能領域として、実データの記録及び再生のための領域である。リードアウトエリアは、光ディスク200の記録及び再生の終了位置を識別するための領域である。
以上の構成により、高密度記録モードにて採用する物理フォーマットは、既存のCD規格に準拠した物理フォーマットと比較すると、プリギャップエリアなどが省略されており、高密度な記録が可能となる。
【0061】
=== ATIPアドレス ===
ATIPアドレスについて詳細に説明する。
図4中段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200のプリグルーブの物理的なウォブリング情報をデコードして得られるATIPアドレスの設定情報を示している。このATIPアドレスは、光ディスク200のトラックに付与された物理アドレスとしての一面と、光ディスク装置100が光ディスク200への記録又は再生の制御するために用いる論理アドレスとしての一面がある。
【0062】
プログラムエリアの最内周側に相当するATIPアドレス(以下、第1の基準ATIPアドレスと称する。)は、”00(分):00(秒):00(フレーム)”である。そして、このプログラムエリアの最内周側から外周側に向かっての記録領域(以下、外周側記録領域と称する。)では、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第1の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。なお、本発明では、外周側記録領域におけるATIPアドレスの最大値を”89(分):59(秒):74(フレーム)”としている。
【0063】
一方、第1の基準ATIPアドレスより内周側の記録領域(以下、内周側記録領域と称する。)は、PCAやPMAなどのユーザーが使用不可能な予約領域である。この内周側記録領域にもATIPアドレスが付与されている。本発明では、例えば、内周側記録領域におけるATIPアドレスの最小値(以下、第2の基準ATIPアドレスと称する。)を、”90(分):00(秒):00(フレーム)”としている。そして、内周側記録領域では、外周側記録領域と同様に、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第2の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。
【0064】
=== PSNアドレス ===
PSNアドレスについて詳細に説明する。
図4下段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200への記録又は再生を高密度記録モードにて行う場合に、論理アドレスとして用いるPSNアドレスの設定情報を示している。
【0065】
ここで、PSNアドレスとは、当該ATIPアドレスとしての絶対アドレスを”x”とする場合に、”y=n×(x−m)+m”によって算出される高密度記録用アドレス(y)を示す。ここで、”n”は記録密度についての倍率(標準記録モードの倍率を1とする)であり、2.0倍の記録密度であれば”n=2.0”である。また、”m”は基準アドレスである。
【0066】
すなわち、PSNアドレスは、高密度記録モードの論理フォーマットに従って、絶対アドレス”x”に基づいた単位時間(”1/75”秒間)に相当する記録領域(1ATIP区間)を記録密度の倍率(n)によって区分した、1ATIP区間の論理的な区分領域に対して付与されることになる。このPSNアドレスを用いた高密度記録によって、1ATIP区間にはn倍のデータが記録され、その結果として、光ディスク200の記録密度はn倍となる。
【0067】
なお、本発明では、記録密度の倍率(n)を”2”とし、プログラムエリアの最内周側のPSNアドレス(m)を”30000H(Hexadecimal :16進)”とする。この場合、外周側記録領域のATIPアドレスに対応づけられるPSNアドレス(y)は、”y=2×(x(16進)−30000H)+30000H”として算出される。例えば、”00(分):00(秒):01(フレーム)”のATIPアドレスに対応するPSNアドレスは、”30002H=2×(30001H−30000H)+30000H”である。
【0068】
<システム制御マイコンの動作>
以下では、本発明において特徴的な処理を担当するシステム制御マイコン12の動作について詳細に説明する。
【0069】
=== CRC_NGフラグ値の設定 ===
図5は、システム制御マイコン12、特に、CRCチェック結果判定部12aが、1ECCブロック単位にてCRC_NGフラグ値を設定する処理を説明するフローチャートである。
【0070】
まず、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対する割り込み処理によって、1ECCブロック分の記録領域を構成する先頭1ATIP区間を対象として、ATIPアドレス、CRCチェック結果情報及びPSNアドレスを取得する(S500)。
CRCチェック結果判定部12aは、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないと識別した情報であるか否かを判定する(S501)。ここで、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないことを識別した旨を示す場合に(S501:YES)、所定のパラメータKの値を初期値(例えば、”0”)から+1単位でカウントアップしていく(S502)。一方、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常であること識別した旨を示す場合には(S501:NO)、パラメータKをそのままの値とする。
【0071】
ところで、1ECCブロック分の記録領域は、16セクタに相当する。このため、1ECCブロック分の記録領域の先頭セクタに付与されるPSNアドレスは、16PSNアドレスずつ更新されるので、最下位の4ビットは”0”となる。
そこで、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間それぞれに対して、前述したパラメータKの値のカウント処理を実行するために、S500にて取得したPSNアドレスの最下位の4ビットが”0”であるか否かを判定する(S503)。
【0072】
S503での判定の結果、最下位の4ビットが”0”でない場合(S503:NO)、1ECCブロック分の記録領域を構成する次の1ATIP区間を対象として、CRCチェック結果情報をATIPデコーダ5から取得し(S504)、S501乃至S503までのステップを再び実行する。なお、S504において、システム制御マイコン12は、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得するたびに、PSNデコーダ6への割り込み処理によって、1ECCブロックの先頭1ATIP区間に対応したPSNアドレスを取得することになる。
【0073】
一方、S503での判定の結果、最下位の4ビットが”0”となった場合(S503:YES)、1ECCブロック分の記録領域を構成する全ての1ATIP区間を対象として、前述したパラメータKの値のカウント処理が行われたことになる。そこで、CRCチェック結果判定部12aは、カウントされたパラメータKの値と予め設定された閾値Aとを対照して、パラメータKの値が閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S505)。
【0074】
ここで、パラメータKの値が閾値Aよりも大きい場合(S505:YES)、所定のCRC_NGフラグ値を、当該1ECCブロック分の記録領域が正常でないことを示す”1”に設定する(S506)。一方、パラメータKの値が閾値A以下である場合(S505:NO)、CRC_NGフラグ値を、当該1ECCブロック分の記録領域が正常であることを示す”0”に設定する(S507)。
このようにして、システム制御マイコン12のCRCチェック結果判定部12aによって、1ECCブロック単位でのCRC_NGフラグ値の設定が行われる。
【0075】
なお、前述した実施形態において、複数(2以上)ECCブロック分の記録領域に付与される全てのATIPアドレスの中で、当該ATIPアドレスが正常でないこと識別した旨を示すCRCチェック結果情報の数をカウントしていき、そのカウント値と(ECCブロック数×閾値A)とを対照することで、CRC_NGフラグ値を”0(正常)”又は”1(異常)”に設定してもよい。
【0076】
また、前述した実施形態において、S500にて取得したCRCチェック結果情報が、正常な状態でないと識別した旨を示す場合(S501:YES)、パラメータKの値を初期値(例えば、”8”)から−1単位でカウントダウンしていってもよい。この場合、パラメータKの値が閾値Aよりも大きい場合には、CRC_NGフラグ値を”0(正常)”とし、パラメータKの値が閾値A以下となる場合には、”1(異常)”として設定する。
【0077】
=== CRC_NGフラグ値に応じたシーク動作 ===
光ディスク装置100は、例えば、図6に示すように、光ディスク200へのデータの記録・再生処理を開始するための前処理として、光学ヘッド1の現在位置に基づいたトラック上のシーク開始位置(PSNアドレス”30000H”、ATIPアドレス”0:0:0”)から、当該情報処理装置(不図示)にて指定されたトラック上のシーク目標位置(PSNアドレス”30040H”、ATIPアドレス”0:0:32”)まで、光学ヘッド1をスライド機構(不図示)によって移動させるシーク動作が行われる。
なお、シーク動作のモードには、複数のECCブロック単位ごとに光学ヘッド1(すなわち、光スポット)を移動させるモード、1ECCブロック単位ごとに光学ヘッド1を移動させるモードなどがある。
【0078】
以下では、システム制御マイコン12が、CRC_NGフラグ値に応じてシーク動作を制御する処理フローを、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明では、シーク動作のモードを1ECCブロック単位で光学ヘッド1を移動させるモードとし、また、シーク開始位置及びシーク目標位置は、当該1ECCブロック分の記録領域の先頭1ATIP区間に含まれるものとする。また、以下の処理は、特に断らない限り、システム制御マイコン12にて実行されるものとする。
【0079】
まず、システム制御マイコン12が、シーク開始位置を含んだ1ATIP区間を対象として、ATIPデコーダ5からはATIPアドレス及びCRCチェック結果情報を取得し、PSNデコーダ6からはPSNアドレスを取得する(S700)。
【0080】
そして、CRCチェック結果判定部12aにおいて、S700にて取得したCRCチェック結果情報のうち、ATIPアドレスが正常な状態でないと識別された旨を示す情報がカウントされ、さらに、そのカウント値と閾値Aとが対照されることで、1ECCブロック単位でのCRC_NGフラグ値の設定が行われる(S701)。なお、この設定されたCRC_NGフラグ値は、各1ECCブロックに関する情報と対応づけられて、適宜な記憶手段(不図示)にて記憶されるものとする。
【0081】
ここで、システム制御マイコン12は、S700にて取得したPSNアドレスが、シーク目標位置を含む1ATIP区間についてのPSNアドレスか否かを判定する(S702)。S702において、取得したPSNアドレスが、シーク目標位置を含む1ATIP区間についてのPSNアドレスと判定されなかった場合には(S702:NO)、現在シーク動作中の状態にあり、光スポットが次の1ATIP区間に対応した当該トラックに移動することになる。
【0082】
そして、システム制御マイコン12は、現在光スポットが照射されているトラックのプリグルーブからデコードしたATIPアドレスについて、そのCRCチェック結果情報をATIPデコーダ5から取得し(S703)、S701の処理を再び実行する。
【0083】
なお、S703において、システム制御マイコン12は、1ECCブロック分の記録領域を構成する8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得するたびに、PSNデコーダ6への割り込み処理によって、1ECCブロックの先頭1ATIP区間に対応したPSNアドレスを取得することになる。
【0084】
一方、S702において、シーク目標位置を含む1ATIP区間に対応したPSNアドレスと判定された場合(S702:YES)、光学ヘッド1がシーク目標位置に到達した状態にあることを意味する。この場合、システム制御マイコン12は、シーク開始位置からシーク目標位置までにある1ECCブロック分の記録領域ごとに対して設定されたCRC_NGフラグ値が、全て”0”に設定されたか否かを判定する(S704)。
【0085】
S704にて、CRC_NGフラグ値が全て”0”に設定されたことが判定された場合(S704:YES)、シーク動作が正常に実行されたものとして、シーク目標位置を含む1ECCブロック分の記録領域についてのデータの記録・再生処理を開始する(S705)。
【0086】
一方、S704にて、CRC_NGフラグ値が少なくとも1回以上”1”に設定されたことが判定された場合(S704:YES)、予め設定された最大リトライ回数を上限としたシークリトライを実行するか否かの判定を行う(S706)。
【0087】
ここで、シークリトライを実行する場合(S706:YES)、現在のシークリトライした回数が最大リトライ回数でなければ(S707:NO)、シーク開始位置からシーク目標位置までのシークリトライとあわせて、S700乃至S704のステップを再び実行する。
【0088】
また、シークリトライを実行しない場合や(S706:NO)、現在のリトライ回数が最大リトライ回数となる場合には(S707:YES)、シーク動作が正常に終了しなかったものとして、シーク動作の停止、すなわち、シーク目標位置を含んだ1ECCブロック分の記録領域に対してのデータの記録又は再生処理を停止する(S708)。そして、システム制御マイコン12は、インタフェース部10を介して、シーク動作が正常終了しなかったことを示すエラーコードを当該情報処理装置(不図示)に送信する。
【0089】
なお、前述したシークリトライとは、例えば、システム制御マイコン12が、シーク開始位置のPSNアドレスを記憶しておき、その記憶しておいたPSNアドレスを光学ヘッドサーボ回路3に送信する。そして、光学ヘッドサーボ回路3が、システム制御マイコン12から受信したシーク開始位置のPSNアドレスに基づいて、光スポットがシーク開始位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めした後、再び同様のシーク動作についてのサーボ制御を行うことである。
【0090】
また、前述したシーク動作の停止とは、例えば、システム制御マイコン12が、光学ヘッドサーボ回路3によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダ9による記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
【0091】
このように、光ディスク装置100は、シーク動作とあわせて、1ECCブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとにATIPアドレスのCRCチェックを実行する。そして、正常でないと(又は正常であると)識別されたATIPアドレスの数が所定の閾値Aより大又は以下である場合に、シーク動作の停止又はリトライを行う。
【0092】
ところで、光ディスク200上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク200自体が有する欠陥によって、光ディスク200から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常でない(又は正常であると)ATIPアドレスが閾値Aより大又は以下となる可能性が高くなる。
【0093】
こうした場合に、前述した処理が効果的に機能することになるので、シーク動作の信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。特に、データの記録前に伴うシーク動作の場合、誤ったシーク目標位置にデータが記録されなくなるので、光ディスク200が有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0094】
=== CRC_NGフラグ値に応じた記録・再生動作 ===
光ディスク装置100は、図6に示すとおり、シーク動作が正常終了した場合に、シーク目標位置(PSNアドレス”30040H”、ATIPアドレス”0:0:32)を含む1ECCブロック分の記録領域からデータの記録・再生処理を開始することになる。
【0095】
そこで、以下では、システム制御マイコン12が、シーク動作の終了後、CRC_NGフラグ値に応じてデータの記録・再生処理を制御する処理フローを、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の処理は、特に断らない限り、システム制御マイコン12にて実行されるものとする。
【0096】
まず、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5及びPSNデコーダ6に対する割り込み処理によって、当該1ECCブロック分の記録領域を構成する先頭1ATIP区間を対象として、ATIPアドレス、CRCチェック結果情報及びPSNアドレスを取得する(S800)。
【0097】
CRCチェック結果判定部12aは、S800にて取得したCRCチェック結果情報が、正常でないと識別した情報であるか否かを判定する(S801)。ここで、S801において、正常でないと識別した情報として判定された場合(S801:NO)、所定のパラメータKの値を初期値(例えば、”0”)から+1単位でカウントアップする(S802)。
【0098】
一方、正常であると識別した情報として判定された場合には(S801:YES)、パラメータKの値をそのままの値とする。なお、パラメータKの値は、8ATIP区間に付与された全てのATIPアドレスについてのCRCチェック結果情報の判定処理が終了すると、初期値にリセットされるものとする。
【0099】
つぎに、CRCチェック結果判定部12aは、カウントされたパラメータKの値と予め設定された閾値Aとを対照して、パラメータKの値が閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S803)。ここで、パラメータKの値が閾値A以下と判定された場合(S803:NO)、当該1ATIP区間についてのATIPアドレスのデコード処理が正常に行われたことになるので、当該1ATIP区間へのデータの記録・再生を通常どおり実行する。そして、引き続き、次の1ATIP区間についてのATIPアドレスのCRCチェック結果情報を取得し(S804)、S801の処理を再び実行する。
【0100】
一方、パラメータKの値が閾値Aより大きいと判定された場合(S803:YES)、光ディスク装置100は、当該情報処理装置(不図示)から、正常でない1ECCブロック分の記録領域に対してデータの記録・再生処理を許可するためのコマンドデータを受信したか否かを判定する(S804)。
【0101】
ここで、S804において、前述のコマンドデータを受信した場合(S804:YES)、システム制御マイコン12は、当該1ATIP区間に対してのデータの記録・再生処理を実行する。なお、この場合、データの記録処理については、当該1ATIP区間に対して、当該情報処理装置(不図示)から指定された記録データをそのまま記録してもよいし、予め設定された無意味なデータ(例えば、オール”0”)を記録してもよい。
【0102】
また、S804において、前述のコマンドデータを受信しなかった場合には(S804:NO)、システム制御マイコン12は、当該1ATIP区間に対するデータの記録・再生処理を停止するための制御を行う。そして、システム制御マイコン12は、インタフェース部10を介して、記録・再生処理が正常終了しなかったことを示すエラーコードを当該情報処理装置(不図示)に送信する。
【0103】
このように、光ディスク装置100は、データの記録・再生中においても、当該1ECCブロック分の記録領域を構成する1ATIP区間ごとにATIPアドレスのCRCチェックを実行する。そして、正常でないと識別されたATIPアドレスの数が所定の閾値Aより大又は以下である場合に、データの記録・再生処理を停止する。
【0104】
なお、前述したデータの記録・再生処理の停止とは、例えば、システム制御マイコン12が、光学ヘッドサーボ回路3によるスライド機構(不図示)に対してのスライド制御、高密度記録モード用エンコーダ9による記録データのエンコード処理、高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などによる再生データのデコード処理などを停止させることである。
【0105】
ところで、光ディスク200上にある埃・塵や、傷・ディスクの偏芯等といった光ディスク200自体が有する欠陥によって、光ディスク200から光学的な情報の読み出しが正常に行われず、正常でない(又は正常である)ATIPアドレスが閾値Aより大又は以下となる可能性が高くなる。
【0106】
こうした場合に、前述した処理が効果的に機能することになるので、データの記録・再生処理についての信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。特に、データの記録処理の場合では、ATIPアドレスが正常にデコードしなかった記録領域を速やかに検出し、当該記録領域へのデータの記録処理を停止することができるので、光ディスク200が有する記録領域の無駄な消費を抑制することが可能となる。
【0107】
以上、本発明の実施形態について、その実施形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、信頼性を向上させた光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置を含めたシステムの概略構成図である。
【図2】標準記録モード時における論理フォーマットを説明する図である。
【図3】高密度記録モード時における論理フォーマットを説明する図である。
【図4】光ディスクの物理フォーマットと、ATIPアドレス及びPSNアドレスの関係を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置がシーク動作中及びデータ記録・再生中に参照するATIPアドレス及びPSNアドレスを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの処理フローを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学ヘッド
1a レーザー素子
2 フロントエンド処理部
3 光学ヘッドサーボ回路
4 WBL検出部
5 ATIPデコーダ
5a CRCチェック回路
6 PSNデコーダ
7 PLL
8 高密度記録モード用デコーダ
9 高密度記録モード用エンコーダ
10 インタフェース部
11 RAM
12 システム制御マイコン
12a CRCチェック結果判定部
12b アクセス制御部
13 レーザー出力制御部
14 レーザー駆動回路
15 スピンドルモーター
16 モーター駆動回路
17 モーター制御回路
Claims (8)
- トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、
前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うための制御手段を有することを特徴とする光ディスク装置。 - 前記制御手段は、
前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数と前記閾値とを対照し、前記アドレス情報の数が前記閾値より大又は以下であるか否かを判定する閾値判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記制御手段は、
前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記シーク動作を停止するための制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。 - 前記制御手段は、
前記光ディスクに照射されている光スポットをシーク開始位置からシーク目標位置に移動させるシーク動作が行われる場合に、前記シーク開始位置から前記シーク目標位置までに含まれる少なくとも一つの前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、所定回数を上限として前記シーク動作をリトライするための制御を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。 - 前記制御手段は、
データの記録中又は再生中の状態にある前記第2の記録領域について、前記閾値判定手段の判定結果に基づいて、前記第2の記録領域へのデータの記録又は再生を停止するための制御を行うことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の光ディスク装置。 - 前記光ディスクは、
前記アドレス情報及び前記アドレス情報を検査するためのアドレス検査用情報を、前記トラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、
前記光ディスク装置は、
前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス情報を生成するためのアドレス生成手段と、
前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応した前記アドレス検査用情報に基づいて、前記アドレス生成手段にて生成した前記アドレス情報を検査するためのアドレス情報検査手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ディスク装置。 - 前記制御手段は、
前記アドレス情報検査手段から、前記アドレス情報の検査結果を示すアドレス検査結果情報を受信し、前記受信したアドレス検査結果情報が前記検査したアドレス情報が正常であると識別したことを示す場合に、所定のパラメータ値を更新するパラメータ値更新手段を有し、
前記閾値判定手段は、
前記更新したパラメータ値と前記閾値とを対照することで、前記第2の記録領域が有している前記アドレス情報のうち正常であると識別された前記アドレス情報の数が、前記閾値より大又は以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項6に記載の光ディスク装置。 - トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、複数の前記第1の記録領域で構成される第2の記録領域単位にて前記光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置の制御方法において、
前記第2の記録領域を構成する複数の前記第1の記録領域ごとに付与される前記アドレス情報のうち、正常であると識別された前記アドレス情報の数と所定の閾値とを対照した結果に基づいて、前記光ディスクへのデータの記録又は再生に関する制御を行うことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
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| JP2003075109A Withdrawn JP2004281022A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004281022A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012170496A1 (en) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | Drinkholder, L.L.C. | Horizontal platform and advertisement display apparatus and method of using same |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075109A patent/JP2004281022A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012170496A1 (en) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | Drinkholder, L.L.C. | Horizontal platform and advertisement display apparatus and method of using same |
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