JP2004275074A - 動物胚における正常性のスクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
動物胚における遺伝的な異常を早い段階で検出するための手段を提供し、動物胚の効率的なスクリーニング技術を提供すること。
【課題の解決手段】
ドナー細胞において特異的に発現し、正常胚においては発現しない遺伝子に着目し、これをマーカーにすればより簡便に遺伝子発現の異常を判定することができることを見出し本発明を完成した。本発明によると、胚の正常性を早期に確認する事ができ、動物胚作製技術の優劣の指標とすることができる。また、本発明の方法により、遺伝子レベルにおいて正常であるとスクリーニングされた胚、又はスクリーニングによって正常な核移植胚の作製が保証された技術を用いて作製された再構築胚を借腹に移植すれば、動物胚作製技術の開発における効率の向上、及び実験に供試する卵子や借腹などに用いる雌動物個体自体の削減にもつながる。
Description
【技術分野】
本発明は、動物胚における発生異常に関するスクリーニング方法、および該スクリーニング法を取り入れた、体外培養下にある動物胚を操作するための方法に関する。また、本発明は、細胞培養環境又は核移植に代表される体外操作プロトコールが動物胚の発生異常を誘発するか否かの検討における該スクリーニング方法の使用に関する。
【0002】
【従来技術】
通常の受精、着床、出産は、受精卵(精子の卵子内への陥入)の卵割(2〜4cell、8〜16cell、桑実胚)から胚盤胞への着床にいたり出産となる。体細胞核移植技術では、単離、培養された又は遺伝子組換えなどがされたドナー細胞核を除核した未受精卵に移植し、適当な培養後に活性化を誘起し、クローン胚を発生させて得られた胚を借腹に移植し、着床、そして出産を経てクローン動物の作出が行われる(特許文献1)。
【0003】
しかし、これまでのクローン動物の作出における問題点は、個体の作出効率が低い、特に着床以後の発生率、すなわち着床・出産率が低いというようなものであった。これらは胚の遺伝子の発現異常が引き起こす発生異常によるものがほとんどであった。動物種によって異なるが、代表的な例として、ウシやマウスで顕著に起こる胎仔の肥大異常(LOS=Large Offspring Syndrome、巨大子症候群)が挙げられる(特許文献1)。
【0004】
原因の大きなものとして不完全な初期化が推定される。ドナー細胞の核は、除核未受精卵の卵細胞質内に移植することによって、全ての遺伝子がリセットされた状態に戻る(初期化)。初期化が成功すると、胚の発生が正常に進行し、着床・出産に至るが、初期化が不完全だと、胚の遺伝子の発現異常が起こり、発育・着床不全などを起こして発生を停止して死に至るのである。
【0005】
核移植技術の開発においては効率向上が望まれているが、これまで核移植技術の優劣の指標である核移植胚(クローン胚)の正常性の判定方法は不十分であった。従来、核移植胚の正常性の指標としては、胚の体外培養成績(分割率、生存率、胚盤胞形成率、胚盤胞の細胞数など)に依存してきた。しかし、核移植胚の発生異常は着床以後に起こることが多く、借腹に移植しなければ、胚の個体への発生能は判定できない。体外培養では着床以前(胚盤胞まで)までしか発生を進めることができないため、体外培養成績による判定は明確な差が現れず、核移植技術の優劣が判定できないことが多い。
【0006】
【先行文献】
【特許文献1】特表2002−525618号
【0007】
【解決すべき課題】
本発明の課題は、動物胚における遺伝的な異常を早い段階で検出するための手段を提供し、動物胚の効率的なスクリーニング技術を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
本発明者は、ドナー細胞において特異的に発現し、正常胚においては発現しない遺伝子に着目し、これをマーカーにすればより簡便に遺伝子発現の異常を判定できることを見出し本発明を完成した。本発明によると、胚の正常性を早期に確認する事ができ、動物胚作製技術の優劣の指標とすることができる。本発明の方法により、遺伝子レベルにおいて正常であるとスクリーニングされた胚、又はスクリーニングによって正常な核移植胚の作製が保証された技術を用いて作製された再構築胚を借腹に移植すれば、動物胚作製技術の開発における効率の向上、及び実験に供試する卵子や借腹などに用いる雌動物個体自体の削減にもつながる。
【0009】
すなわち本発明は、以下からなる;
1.動物胚において遺伝子の発現を分析する段階、又は核移植胚において使用したドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析する段階を含むことを特徴とする、胚の遺伝子レベルでの正常性のスクリーニング方法、
2.核移植に用いるドナー細胞の候補である細胞株の遺伝子発現を検出することによって、又は該細胞株の遺伝子発現量を定量比較することによって、核のドナー細胞として適した細胞株を選択し、決定することを特徴とする前項1の方法、
3.PCR法により遺伝子を増幅することによって、該当する遺伝子の検出の有無又は検出量が判定される前項1又は2の方法、
4.対象動物が、哺乳動物又はその遺伝子改変動物から選ばれる前項1〜3の何れか一に記載の方法、
5.核を提供するドナー細胞が以下のいずれかから選ばれる前項1〜3の何れか一に記載の方法;
1)前項4に記載の対象動物種の体細胞
2)遺伝子組換えを施した培養体細胞
3)ES細胞
4)EG細胞、
6.ドナー細胞が、ブタ卵丘細胞、胎仔繊維芽細胞、又は遺伝子組換えしたブタ卵丘細胞もしくは胎仔繊維芽細胞である前項1〜3の何れか一に記載の方法、
7.核移植の受容体となるレシピエント細胞が以下のいずれかから選ばれる前項1〜4の何れか一に記載の方法;
1)未受精卵
2)ES細胞
3)EG細胞、
8.動物胚が、以下のいずれかから選ばれる前項1〜7の何れか一に記載の方法;
1)核移植胚
2)体外培養胚
3)体外成熟卵に精子細胞を導入して得られる胚
4)他体外成熟卵を使用する胚、
9.以下の工程を含む動物胚を再構築するためのスクリーニング方法;
1)レシピエント細胞の同時活性化は行わずに第2減数分裂の分裂中期で停止した除核レシピエント細胞質内に二倍体核を移植する段階
2)胚が出生に至ることが可能となる十分な期間にわたって核をレシピエント細胞質と接触した状態に保つ段階
3)正しい倍数性を維持しながら再構築胚を活性化する段階
4)胚から得た生物試料におけるドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析することによって動物胚の遺伝子レベルでの正常性に関してスクリーニングすることを含む胚の培養を行う段階、
10.分析される遺伝子が、リポプロテインリパーゼ(以下LPL)である前項1〜9の何れか一に記載の方法、
11.前項1〜10の何れか一に記載の方法を使用する動物胚の最適培養条件の検討方法、
12.前項1〜10の何れか一に記載の方法によって作製された動物胚、
13.前項12において作成された動物胚から調製された生物試料、及び
14.前項1〜11の何れか一に記載の方法に使用する試薬キット。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の動物胚作製技術において対象とする動物は、広くクローン技術が適用される分野で利用可能な動物、特に哺乳動物又はその遺伝子改変動物である。好適な例としては例えばブタが例示され、その他の好適な動物としては、遺伝子組換えされた、例えばトランスジェニック、ノックアウト、ノックイン等のブタが例示される。その他、有蹄動物、例えばウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウマ等が例示される。さらに、マウスもしくは上記有蹄動物の遺伝子改変動物、特にトランスジェニック動物等が好適に例示される。
【0011】
本発明で動物胚とは、核移植胚をも含めた広義の意味で使用する。核移植胚の例示としては、ブタ核移植胚が、好適な例である。また、遺伝子組換えブタ核移植胚も同様に例示される。その他、有蹄動物であるウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウマ等や、マウス等の哺乳動物の核移植胚、及びこれら哺乳動物の遺伝子組換え核移植胚も例示される。そして、体外培養胚、体外成熟卵に精子細胞を導入して得られる胚、及び他体外成熟卵を使用する胚等も好適に例示される。
【0012】
「動物胚において遺伝子の発現を分析する段階を含む」とは、核移植以外の体外操作例えば卵の体外成熟、体外培養、精子細胞の導入を含む系の動物胚での遺伝子の発現を分析することを意味する。例えば体外成熟卵を電気刺激等の活性化処理をし、その胚を15〜30時間体外培養し、その発生胚を回収して遺伝子の発現を確認する。
【0013】
「核移植胚において使用したドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析する段階を含む」とは、ドナー細胞から核を取り出し、レシピエント細胞に核を導入し、その後レシピエント細胞においてドナー細胞に特異的な遺伝子の発現の有無を確認する。
【0014】
核の供給源となるドナー細胞の好適な例は、ブタ卵丘細胞、胎仔繊維芽細胞、及び遺伝子組換えを施したブタ卵丘細胞、胎仔繊維芽細胞などがあげられる。その他、有蹄動物であるウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウマ等や、マウス等の哺乳動物種の体細胞、遺伝子組換えを施した培養体細胞、遺伝子組換え個体から採取した体細胞、核移植に使用可能な全ての細胞、ES細胞、EG細胞等が例示される。
【0015】
核が導入されるレシピエント細胞の好適な例は、除核未受精卵、「マウス、ウシ、サル、及びブタ」など由来のES細胞、マウス及びブタなど由来のEG細胞が好適に例示される。
【0016】
本発明において核移植技術は、既にブタ等で十分に確立されている卵細胞質内核注入法及び電気融合法が利用できる。電気融合法では、除核未受精卵(レシピエント細胞)の囲卵腔(透明帯と卵細胞質の間)にドナー細胞を移植し、電気パルスで融合させた後、約2時間後に活性化刺激(電気刺激によるものが多い)を与える。この方法は、従来から、家畜(例えばヒツジ、ウシ、ヤギ等)で広く用いられている技術である。卵細胞質内核注入法は、ピエゾマイクロマニュピレーターという実験装置を使用して、核(細胞)を除核未受精卵の細胞質内に直接注入(マイクロインジェクション)し、約2時間後に電気的活性化刺激を与える方法であり、マウスで開発された技術である。活性化を行っていない未受精卵のようなレシピエント細胞質内には初期化因子が存在しており、このような細胞質にドナー核を一定時間曝すことによって、初期化が促される。
【0017】
本発明では、以下のような工程をを含む評価系が提供される。
本発明は、動物胚を再構築するためのスクリーニング方法であって、その最初の工程は、除核未受精卵の同時活性化は行わずに第2減数分裂の分裂中期で停止したレシピエント細胞である除核未受精卵内に二倍体核を移植する段階である。この工程では、活性化を行わずに、ドナー細胞からの核を移植することのみが行われる。活性化を行わないことにより細胞周期をMII期のままで維持し、初期化因子の存在する卵細胞質内に核を一定時間さらすことが可能になる。次の工程は、胚が出生に至ることが可能となる十分な期間にわたってドナー細胞からの核をレシピエントの細胞質と接触した状態に保つ段階である。これによって、卵細胞質に曝されたドナー核は、核のリモデリング(核膜崩壊及び早期染色体凝集)を起こし、各遺伝子機能のリセットが達成される(核の初期化)。この時間は、約1〜2時間程度である。次の工程は、正しい倍数性を維持しながら再構築した胚を活性化する段階であり、通常電気刺激によって行われる。次に、核移植胚から得た生物試料におけるドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析することによって動物胚の正常性に関してスクリーニングすることを含む胚の培養を行う段階である。
本発明の特徴部分はこの工程であり、特に再構築胚からの試料をもとにドナー細胞に特異的な遺伝子発現の分析を行うのである。ここで、発現の分析は、選択された特異的遺伝子のmRNAの産生状況を検出、さらに定量することによって行われる。mRNAの検出は、RT−PCR法として公知であり、PCRの約30〜50サイクル程度で、十分な発現が検出できる。発現量の定量には、いくつかの方法があるが、代表的な方法として、リアルタイム(RT−)PCR法が公知であり、検量線を設定することによって絶対定量ができる。
【0018】
本発明で分析される遺伝子は、好適な酵素としてリポプロテインリパーゼ(以下LPL)をコードするものが選択され、プライマー配列も公知の技術に準じて配列表1及び2に示した塩基配列が用いられた。その他、適当な候補遺伝子としては、LH−R、ADD1などが例示され、各配列の特徴に応じたプライマーの選定によって同様に分析される(配列表3〜8)。本発明の系においては、核の初期化が完全にされることが正常な核移植胚の調製に必要であり、当該選択された遺伝子の発現が全く検出されないことは、核移植胚の初期化が達成されたこと、及び遺伝子の発現が正常であることを示すものである。
【0019】
上記のように遺伝子の発現の有無によって初期化が達成された胚(遺伝子発現において正常な胚)であるかどうかの判定を可能としたことから、より早期に核移植技術の完全性の確認を可能とする優れた技術である。
【0020】
本発明の方法によってスクリーニングされた胚、又は本発明のスクリーニング工程を組み入れた方法によって作製された胚は、核ドナー細胞の供給源として用いることができる。胚をさらにES細胞又はES細胞様細胞などの細胞株を作製するための細胞の供給源として利用することもできる。このような胚に由来する動物細胞又は細胞系を細胞移植療法に用いることも可能である。したがって、本発明のさらなる局面においては、動物細胞を患者に投与することを含む治療方法であって、その細胞が上記の方法に従ってスクリーニングされた胚、又はこのようなスクリーニングの段階を組み入れた方法に従って作製された胚から作製されたものである方法が提供される。本発明のこの局面は、細胞移植療法などの医学におけるこの種の細胞の使用、および同じく移植用の細胞又は組織片の作製におけるこの種の胚に由来する細胞の使用にも適用される。細胞を例えば心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、角膜、神経(例えば、脳、中枢神経系、脊髄など)、皮膚などの組織へと組織化させることもでき、又は細胞が血液細胞(例えば、血球すなわち赤血球、白血球など)もしくは造血幹細胞もしくは他の幹細胞(骨髄など)であってもよい。例えば、遺伝子改変の前に患者から細胞を採取してその後に戻すような自家移植片を作製することもできる。しかし、本発明の方法は、同族移植片(同系移植片)、同種移植片および/又は異種移植片の作製における胚のスクリーニングにも有用である。これらの方法には、医学的欠陥を補正するために細胞が遺伝的に改変される状況を含む、患者への治療的移植のための胚性細胞の体外における各種幹細胞、組織細胞への分化誘導が含まれる。この種の用途には、糖尿病、パーキンソン病、運動ニューロン疾患、多発性硬化症、AIDSなどの疾患、又は罹患した個体の細胞もしくは臓器における機能喪失を特徴とする罹病状態の治療が含まれる。
【0021】
本発明は、動物胚において遺伝子の発現の分析のために使用する、又は動物胚又は胚から得た試料における使用したドナー細胞に特異的な遺伝子の発現の分析のために使用する試薬キットも対象とする。このようなキットは、動物胚又は核移植胚に関して、胚培養環境の検査又は検討のために用いてもよい。
【0022】
【実施例】
以下に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、「ドナー細胞において特異的に発現し、正常胚においては発現しない遺伝子に着目し、これをマーカーにして遺伝子発現の異常を判定することを含む動物胚のスクリーニングに関する」限り、全て本発明に包含される。
【0023】
実施例1
(各種(ドナー)細胞における遺伝子発現の分析)
(1)方法
核移植胚のドナー細胞として代表的な細胞である卵丘細胞、胎仔繊維芽細胞、ドナー細胞としての利用価値が潜在的に高いとされている前駆脂肪細胞、及び脂肪細胞における特異的な遺伝子発現を分析した。
ブタ由来の各細胞株を液体窒素で急速に凍結−融解処理、さらにQIAshredder(Qiagen社)を用いて細胞膜を破壊し、RNA抽出キット(Qiagen RNeasy Mini kit:Qiagen社)を用いてRNAを抽出した。次にQiagen OneStep RT−PCR(Qiagen社)を用いて、Stratagene社のRobocyclerでRT−PCRを行い、得られたPCR産物を2%アガロースゲルで電気泳動し、各遺伝子の発現を検出した。
遺伝子は、house keeping geneとしてβアクチンをコードする遺伝子、各細胞において特異的に発現している遺伝子として、LPL(Lipoprotein Lipase=リポプロテイン・リパーゼ)、ADD1(adipocyte determination and differentiation−dependent factor 1)、及びLH−R(Luteinizing Hormone Receptor=黄体ホルモン・レセプター)をコードする各遺伝子を選択した。なお、house keeping geneとは、細胞の生存に必須なタンパク質(構成タンパク質やエネルギー代謝の酵素など)をコードしている遺伝子であって、 全ての細胞で常に発現しており、発現量は異なる。遺伝子発現(mRNA)の定量などを行う際に、house keeping geneの発現量を基準にすることは一般的である。
各遺伝子及びプライマーの塩基配列はブタの配列として決定されており公知である。全ての実験では、下記のものを使用した。
RT−PCR条件:
50℃:30分、95℃:15分(RT)、94℃:5分、40サイクル{94℃:1分、At:1分、72℃:1分}、72℃7分(PCR)
(2)結果
【表1】
ブタ卵丘細胞において、LPL、ADD1、及びLH−Rの各遺伝子が、胎仔繊維芽細胞、前駆脂肪細胞、及び脂肪細胞において、LPL及びADD1の各遺伝子がそれぞれ特異的に発現していることが示された。
(3)効果
ブタ卵丘細胞において、LPL、ADD1、及びLH−Rの各遺伝子が、胎仔繊維芽細胞、前駆脂肪細胞、及び脂肪細胞において、LPL及びADD1の各遺伝子が、それぞれの細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚のスクリーニングを行うマーカー遺伝子として有用であることが確認できた。
【0024】
実施例2
(RNA抽出、RT−PCRの検出感度の検討)
(1)方法
実験系は、核移植胚の遺伝子発現を個別に検出するSingle Embryo(=単一の胚) RT−PCRを用いた。一般的に、細胞1個に含まれている全RNA量は50pg以下、卵1個に含まれている全RNA量は500〜1000pgであることから、単為発生胚(20時間培養:1cell)、単一の卵丘細胞から抽出したRNA、及び卵丘細胞株から抽出したRNAを、各25〜1000pgの量になるように段階希釈したサンプルを用いて、RT−PCRの検出感度の確認を行った。単為発生胚は、体外成熟卵を電気刺激により活性化して作製し、20時間培養した後に回収して使用した。
各サンプルは液体窒素で急速に凍結−融解処理し、さらにQIAshredder(Qiagen社)を用いて細胞膜(胚では透明帯)を破壊し、その後RNA抽出キット(Qiagen RNeasy Mini kit:Qiagen社)およびグリコーゲン(共沈剤:核酸と結合しやすいため、DNAあるいはRNAの回収率を向上する)を用いて、RNAを抽出した。次にQiagen OneStep RT−PCR(Qiagen社)を用いて、Stratagene社のRobocyclerでRT−PCRを行い、得られたPCR産物を2%アガロースゲルで電気泳動し、各遺伝子の発現を検出した。遺伝子は、単為発生胚においてはβアクチン及びADD1、卵丘細胞においてはβアクチン及びLPLの発現を確認した。PCRのサイクル数は50とした。これらの抽出方法およびRT−PCR条件は複数検討した。体外成熟卵から抽出したRNAを用いることによって、βアクチン部位をRT−PCRにより増幅して、電気泳動を行い、増幅産物がより多い(ゲル上のバンドが最も濃い)方法を選択・決定した。
RT−PCR条件:
50℃:30分、95℃:15分(RT)、94℃:5分、50サイクル{94℃:1分、At:1分、72℃:1分}、72℃7分(PCR)
(2)結果
・単為発生胚(Single Embryo)
βアクチン:35/35 ADD1:27/30
・単一の卵丘細胞(Single Cell)
βアクチン:10/10 LPL:0/10
・卵丘細胞株
βアクチン:全て検出 LPL:9/10(200pg) 14/15(150pg) 9/14(100pg)
(3)効果
単一の卵丘細胞でLPL以外は、ほぼ全て検出が可能であった。RNA段階希釈サンプルでは、LPLの場合、150〜200pgが検出限界であり、これは細胞ならば数個、卵又は胚ならば1個以下の量に相当する。house keeping gene(βアクチン)を基準とした場合は、単一の胚又は単一の細胞からmRNAの検出が可能である。またLPLなど、特定の遺伝子をマーカーとした場合には、単一の胚からmRNAの検出が可能である。このことは、ドナー細胞核の遺伝子が核移植胚において活動しているときに、その遺伝子発現を検出できることを意味する。
【0025】
実施例3
〔単為発生胚(正常胚)における遺伝子発現の検討〕
(1)方法
体外成熟卵を電気刺激により活性化して作製し、20時間体外培養した単為発生胚を回収してRNAを抽出し、RT−PCRによって、βアクチン、LPL、ADD1、及びLH−Rの各遺伝子の発現を検出した。RNA抽出及びRT−PCRの方法は前記と同様である。(2)結果
【表2】
(3)効果
培養20時間後の正常胚において、LPL及びLH−Rの各遺伝子の発現は検出されず、ADD1の遺伝子発現は検出されることを示している。
【0026】
実施例4
(卵丘細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚における遺伝子発現の検討)
ブタ体外成熟卵由来の卵丘細胞をドナー細胞核としてピエゾマイクロマニュピレーターを用いて、卵細胞質内注入法(下記に示した(a)、(b)、(c)、及び(d)の4種の方法)により、核移植を行い、再構築胚(核移植胚)を作製した(図2)。各方法の条件は以下である。
(a)pre:除核未受精卵に卵丘細胞核を卵細胞質内に注入し、2時間後に活性化を行い、再構築胚を作製した。
(b)immediately:除核未受精卵に卵丘細胞核を卵細胞質内に注入し、同時に(30分以内)活性化を行い、再構築胚を作製した。
(c)peri:除核未受精卵に活性化を行い、2時間後に卵丘細胞核を卵細胞質内に注入し、再構築胚を作製した。
(d)late:除核未受精卵に活性化を行い、5時間後に卵丘細胞核を卵細胞質内に注入し、再構築胚を作製した。
(a)pre:NT(核移植)2時間後に活性化
(b)imme:NTと同時(30分以内)に活性化
(c)peri:活性化の2時間後にNT
(d)late:活性化の5時間後にNT
核移植後、20時間体外培養した、それぞれの再構築胚を回収してRNAを抽出し、RT−PCRによって、βアクチン、LPL、ADD1、及びLH−Rの各遺伝子の発現を検出した。RNA抽出、RT−PCRの方法は前記と同様である。
(2)結果
【表3】
・有意差水準10%で有意差あり
LPL:pre VS. late、peri VS. late
・有意差水準5%で有意差あり
LPL:imme VS. late
(3)効果
LPLの発現では、lateの方法において、その他の方法(pre、imme、peri)に比較して発現異常胚が有意に多く検出された(late:21.6%(8/37)、pre:5.7 %(2/35)、imme:0%(0/24)、peri:4%(1/25)、有意水準10%)。核移植では、活性化を行っていない除核未受精卵の細胞質に、ドナー細胞核を、一定時間曝すことによって、核の初期化が起こり正常な発生が進む。その結果、4種の方法で作製した胚はより正常な順にpre、imme、peri、lateである。体外培養成績については、pre、imme、periの方法では胚盤胞が得られ、胚盤胞形成率において有意な差は得られなかった。lateの方法では、体外培養を行うと全ての胚が発生を停止してしまった。lateの方法において、LPLの発現異常を起こす胚が有意に多かったことは、核の初期化が不十分であることを示し、これは体外培養成績の結果と一致する。
【0027】
実施例5
(卵丘細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚と単為発生胚の遺伝子発現量の相対比較)
(1)方法
単為発生胚及び卵丘細胞をドナー細胞として用いて作製した核移植胚(pre、imme、peri、late)において得られたβアクチン及びADD1の結果について、各遺伝子発現量の相対比較を行った。RT−PCRによって得られたPCR産物をそれぞれ2%アガロースゲルで電気泳動し、画像解析ソフトMulti−Analyst(BIO−RAD社)によって各バンドの強度を検出・数値化し、PCR産物量を算出した。バンドの強度は各ゲルにおいて泳動したポジティブコントロール(ブタ卵丘細胞RNA)のバンドの強度を基準として相対化を行った。βアクチン及びADD1の各PCR産物量、およびその相対量(ADD/βアクチン)をANOVAによって解析し、Tukey法を用いて多重比較を行い、それぞれの胚における遺伝子発現量の相対比較とした。
(2)結果
【表4】
・有意差水準5%で有意差あり
ADD1/βアクチン:有意差なし
(3)効果
late及びperiにおいて、βアクチンの発現量が他に比べて有意に低かった。このことより、late又はperiによって作製された再構築胚には基礎代謝が低下している胚が多く含まれている。ADD1/βアクチンにおいて有意差は見られなかったが、lateにおいて標準偏差が0.81と高く、ばらつきの多さが示された。このことより、lateによって作製された再構築胚において、ADD1の相対発現量にばらつきがあり、ADD1の相対発現量が異常な胚が含まれている。図3及び図4に電気泳動図を示した。
【0028】
実施例6
(胎仔繊維芽細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚における遺伝子発現の検討)
(1)方法
ブタ胎仔由来の繊維芽細胞をドナー細胞核として電気融合法により核移植胚を作製した。電気融合が成功した胚及び失敗した胚について、それぞれ核移植直後20分以内、1時間後、及び2時間後に回収して(図5)、RNAを抽出し、RT−PCRによりβアクチン、LPL、及びADD1の各遺伝子の発現を検出した。RNA抽出、RT−PCRの方法は前記と同様である。
(2)結果
【表5】
(3)効果
LPLの発現検出の結果は、特に傾向は見られなかった。
【0029】
実施例7
(胎仔繊維芽細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚の遺伝子発現量の相対比較)
(1)方法
胎仔繊維芽細胞をドナー細胞に用いて作製した核移植胚において得られたβアクチン及びADD1の結果について前記と同様の方法でβアクチン及びADD1の各PCR産物量、およびその相対量(ADD1/βアクチン)をANOVAによって解析し、Tukey法を用いて多重比較を行い、それぞれの胚における遺伝子発現量の相対比較をおこなった。ただし融合失敗−直後の系はサンプル数が少ないため、多重比較からは除外した。
(2)結果
【表6】
・有意差水準5%で有意差あり
βアクチン:有意差なし
(3)効果
電気融合が成功し、再構築が達成された胚では1時間後にADD1の発現量の低下が示された。一方電気融合が失敗した胚では、1時間後にADD1の過剰発現が示された。ADD1/βアクチンにおいても同様の結果が示された。電気融合が失敗した胚は、核移植および再構築が達成されていないため、正常な発生が進まなかった。当然、体外培養しても胚盤胞は得られない。一方、電気融合が成功した胚を体外培養すると胚盤胞が得られる。実際、電気融合の方法によるクローン個体の作出例がヒツジ、ウシ、ブタなどの動物種で多数報告されている。電気融合が失敗した胚においてADD1の発現異常が起こったことは、体外培養成績やクローン個体作出の結果と一致する。
【発明の効果】
本発明は、核移植初期胚の遺伝子発現異常を検出し、胚の正常性を判定することによって、核移植方法の優劣を正確かつ簡便に判定できる方法である。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】LPL電気泳動ゲル写真を示す。図中左から各以下を示す。
M:100bp ladder marker
1:単為発生胚(LPL−)
2:単為発生胚(LPL+)
3:卵丘細胞(ポジティブ・コントロール)
4:no template(ネガティブ・コントロール)
【図2】電気刺激による活性化のタイミングを示す。
【図3】βアクチン電気泳動ゲル写真を示す。図中左から各以下を示す。
M:100bp ladder marker
1、2:核移植胚(βアクチン+)
3:卵丘細胞(ポジティブ・コントロール)
【図4】ADD1電気泳動ゲル写真を示す。図中左から各以下を示す。
M:100bp ladder marker
1、2:核移植胚(ADD1+)
3:卵丘細胞(ポジティブ・コントロール)
【図5】胚サンプルの回収時期を示す。
Claims (14)
- 動物胚において遺伝子の発現を分析する段階、又は核移植胚において使用したドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析する段階を含むことを特徴とする、胚の遺伝子レベルでの正常性のスクリーニング方法。
- 核移植に用いるドナー細胞の候補である細胞株の遺伝子発現を検出することによって、又は該細胞株の遺伝子発現量を定量比較することによって、(核の)ドナー細胞として適した細胞株を選択し、決定することを特徴とする請求項1の方法。
- PCR法により遺伝子を増幅することによって、該当する遺伝子の検出の有無又は検出量が判定される請求項1又は2の方法。
- 対象動物が、哺乳動物又はその遺伝子改変動物から選ばれる請求項1〜3の何れか一に記載の方法;
- 核を提供するドナー細胞が以下のいずれかから選ばれる請求項1〜3の何れか一に記載の方法;
1)請求項4に記載の対象動物種の体細胞
2)遺伝子組換えを施した培養体細胞
3)ES細胞
4)EG細胞 - ドナー細胞が、ブタ卵丘細胞、胎仔繊維芽細胞、又は遺伝子組換えしたブタ卵丘細胞もしくは胎仔繊維芽細胞である請求項1〜3の何れか一に記載の方法。
- 核移植の受容体となるレシピエント細胞が以下のいずれかから選ばれる請求項1〜4の何れか一に記載の方法;
1)未受精卵
2)ES細胞
3)EG細胞 - 動物胚が、以下のいずれかから選ばれる請求項1〜7の何れか一に記載の方法;
1)核移植胚
2)体外培養胚
3)体外成熟卵に精子細胞を導入して得られる胚
4)他体外成熟卵を使用する胚 - 以下の工程を含む動物胚を再構築するためのスクリーニング方法;
1)レシピエント細胞の同時活性化は行わずに第2減数分裂の分裂中期で停止した除核レシピエント細胞質内に二倍体核を移植する段階
2)胚が出生に至ることが可能となる十分な期間にわたって核をレシピエント細胞質と接触した状態に保つ段階
3)正しい倍数性を維持しながら再構築胚を活性化する段階
4)胚から得た生物試料におけるドナー細胞に特異的な遺伝子の発現を分析することによって動物胚の遺伝子レベルでの正常性に関してスクリーニングすることを含む胚の培養を行う段階 - 分析される遺伝子が、リポプロテインリパーゼ(以下LPL)である請求項1〜9の何れか一に記載の方法。
- 請求項1〜10の何れか一に記載の方法を使用する動物胚の最適培養条件の検討方法。
- 請求項1〜10の何れか一に記載の方法によって作製された動物胚。
- 請求項12において作成された動物胚から調製された生物試料。
- 請求項1〜11の何れか一に記載の方法に使用する試薬キット。
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|---|---|---|---|
| JP2003070829A JP2004275074A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 動物胚における正常性のスクリーニング方法 |
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| JP2003070829A Pending JP2004275074A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 動物胚における正常性のスクリーニング方法 |
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| JP (1) | JP2004275074A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010075099A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Japan Science & Technology Agency | 哺乳動物核移植胚のスクリーニング方法、非ヒト哺乳動物核移植胚、クローン非ヒト哺乳動物、及びスクリーニングキット |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001035734A1 (en) * | 1999-11-19 | 2001-05-25 | Korea Research Institute Of Bioscience And Biotechnolgoy | An improved method for production of porcine clone embryos via somatic cell nuclear transfer |
| JP2002511234A (ja) * | 1998-03-16 | 2002-04-16 | リレグ ピーティーワイ リミテッド | ブタの核移植 |
| JP2003509031A (ja) * | 1999-09-13 | 2003-03-11 | ユニバシティ オブ マサチューセッツ、ア パブリック インスチチユーション オブ ハイアー エデュケイション オブ ザ コモンウエルス オブ マサチューセッツ、アズ リプリゼンテッド バイ イッツ アマースト キャンパス | ドナー細胞又は分化細胞からの核を使用する豚のクローニング並びに多能性豚の産生 |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003070829A patent/JP2004275074A/ja active Pending
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