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JP2004271022A - アップテーク冷却ジャケット - Google Patents

アップテーク冷却ジャケット Download PDF

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JP2004271022A
JP2004271022A JP2003061433A JP2003061433A JP2004271022A JP 2004271022 A JP2004271022 A JP 2004271022A JP 2003061433 A JP2003061433 A JP 2003061433A JP 2003061433 A JP2003061433 A JP 2003061433A JP 2004271022 A JP2004271022 A JP 2004271022A
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Akiyoshi Yamashiro
明義 山城
Akira Kaneda
章 金田
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Abstract

【課題】精錬炉等の炉に設けられるアップテークの腐食による損傷を生じにくくする。
【解決手段】炉とその後段の装置とを接続するアップテーク1の、後段の装置との接続部4の内壁を、外面を接続部外に露出させた状態にして設けられる第一熱伝導体板12によって構成する。この第一熱伝導体板12の外面に、外面の一部を覆う流路形成部材を設けて、外面と流露形成部材との間に線状の第一の冷媒流路13を形成する。接続部において、炉の後段の装置の入口内に位置してこの入口部分と重複する重複部を、内部に線状の第二の冷媒流路が形成された第二熱伝導体板17によって構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製錬炉等の炉に設けられるアップテークを冷却するためのアップテーク冷却ジャケット(以下、単に冷却ジャケットとする)に関する。
【0002】
【従来の技術】
アップテークは、炉とその後段に設けられるボイラーや排気処理装置等の装置との間に設けられて、炉内で発生した高温ガスを後段の装置へと導くものである。
アップテークは、後段の装置との接続部内に上方から遮蔽板を降ろして、炉を遮蔽することができるようになっている。このように炉を遮蔽することで、炉の操業期間中であっても、給鉱を一時的に停止して、炉を保温しながら、後段の装置に作業者が立ち入ってメンテナンス等の作業を行うことができ、また、炉修時において炉のメンテナンスが終了した場合、後段の装置のメンテナンス作業の終了を待たずに炉の昇温を先行して行うことができる。
【0003】
ここで、アップテークの内壁は、高温ガスと接触している上、炉内の熔体からの放射熱も受けているので、高温となっている。このように内壁が高温になっていると、内壁には、高温ガス中の成分や高温ガスとともに炉内から流れ込んだスプラッシュや灰等が固着して鋳付きが生じる。
このような鋳付きが接続部の内壁にも生じてしまうと、この鋳付きが障害となって遮蔽板の昇降操作が困難となってしまうが、この鋳付きは、冷却することによって内壁との間に隙間が生じ、容易に剥離することができるので、接続部の内壁は、鋳付きを冷却することができるよう、水冷ジャケットによって構成されている。
【0004】
従来のアップテークでは、このような水冷ジャケットとして、中空箱型の金属ケース内に冷媒を流通させる構成の水冷ジャケットが用いられている。また、後述する特許文献1には、アップテークに適用される技術ではないものの、内部に冷却水を流すための通路が蛇行して設けられた構成の水冷ジャケットが記載されている。なお、特許文献1に記載の水冷ジャケットは、セットラ角部(炉体角部)に設けられて炉体を冷却するためのものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−103871号公報(第5欄第24行から第26行、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように接続部を水冷ジャケットによって構成すると、炉の操業を続けるにつれて水冷ジャケットに次第に腐食による損傷が生じてしまうという新たな問題が発生する。
炉内で発生する高温ガスには硫黄分が含まれているので、このような水冷ジャケットの損傷が進行して水冷ジャケットから冷却水が漏出してしまうと、漏れた冷却水と高温ガス中の硫黄分とが反応して硫酸が生成されてしまい、後段の装置内(例えばボイラー内)に腐食が生じてしまう。このような腐食によって例えばボイラーに穴があいてしまった場合には、メンテナンスのために数日間炉の操業を停止しなくてはならない。
また、水冷ジャケット自体を交換する場合には、接続部を分解する必要があるので、多大な労力を要する上、この作業のために炉の操業を長期間停止させなければならず、炉の操業効率が低下してしまう。
【0007】
このように水冷ジャケットに腐食が生じるのは、炉内で発生する高温ガスに硫黄分と水分とが含まれていて、この高温ガスが低温の水冷ジャケットに接触することで結露してその硫黄分と水分とが化学反応を起こして硫酸が生成されてしまうからである。
【0008】
この水冷ジャケットの腐食の問題を解消するためには、水冷ジャケットの全面にわたって、その表面温度を、高温ガス中の成分の結露が生じる温度(経験的に150〜200°Cと思われる)よりも高温に保つ必要がある。また、当然ながら、水冷ジャケットの表面温度は鋳付きを十分に冷却できる温度に保つ必要がある。しかし、水冷ジャケットは、全体が一様に熱を受けているわけではなく、場所によって受ける熱量が異なる。また、各部が受ける熱量は一定ではなく、炉の操業条件等によって変動する。
【0009】
そして、従来よりアップテークに用いられている水冷ジャケットは、上記のように中空箱型をなす水冷ジャケットに冷却水を通す構成とされているので、各部における冷却水の流量を管理することができない。このため、場所によって冷却水の流量に差が生じるので、表面温度にむらが生じやすく、各部の表面温度を高精度に制御することはできない。また、従来の水冷ジャケットは、冷却の強化のみに主眼を置いた設計であるため、表面温度をコントロールすることは困難であった。
さらに、水冷ジャケットにおいて冷却水の流れが滞っている場所は、錆が生じたり水垢が付着するなどしやすい。このように水冷ジャケットに錆が生じたり水垢が付着すると、その場所の伝熱が低下して冷却が不十分となるので、表面温度のむらが顕著になるだけでなく、高温腐食が生じてしまう。
【0010】
一方、特許文献1に記載の水冷ジャケットは、腐食性ガスが存在する環境での使用は想定されていない。
これらの理由から、特許文献1の水冷ジャケットを、直ちにアップテークジャケットに応用することはできない。
【0011】
そして、上記いずれの構成の水冷ジャケットも、錆や水垢によるトラブルが生じた場合には、接続部を分解して水冷ジャケットを取り外した上で、水冷ジャケットを分解清掃するか、水冷ジャケット自体を交換する必要がある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、腐食による損傷が生じにくい冷却ジャケットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる冷却ジャケットは、炉から発生する高温ガスを後段の装置へ導くアップテークの、前記後段の装置との接続部に設けられる冷却ジャケットであって、前記接続部の内壁を構成するとともに外面が接続部外に露出される第一熱伝導体板と、該第一熱伝導体板の外面の一部を覆って前記第一熱伝導体板との間に線状の第一の冷媒流路を形成する流路形成部材とを有していることを特徴としている。
【0014】
このように構成される冷却ジャケットにおいては、アップテークの接続部の内壁が第一熱伝導体板によって構成されており、この第一熱伝導体板は全体で高温ガスや炉内の熔体からの熱を受けるのに対して、第一の冷媒流路は第一熱伝導体板の外面の一部にのみ接している。
すなわち、この冷却ジャケットは、従来の水冷ジャケットに比べて、受熱面積に対する冷媒との接触面積(流路面積)が少なく、単位時間に第一熱伝導体板から冷媒によって持ち去られる熱量が少ないため、その表面温度が高くなり、表面への高温ガスの成分の結露が生じにくくなって表面に硫酸による腐食が生じにくい。
【0015】
ここで、第一熱伝導体板の受熱面積に対する流路面積の割合、及び第一熱伝導体板上に形成される第一の冷媒流路の形状等の各種の条件は、第一熱伝導体板の表面温度が全体にわたって高温ガスの結露が生じる温度よりも高温で、かつ高温腐食が生じにくく鋳付きが十分に冷却される温度範囲となるように適宜設定されるものである。
この設定事項について最適な条件を決定するにあたっては、コンピュータを用いた数値解析を用いることができる。
【0016】
そして、流路形成部材は、第一熱伝導体板において接続部外に露出されている外面に設けられているので、接続部の内壁を構成している第一熱伝導体板を取り外すことなく、流路形成部材のみを着脱することができる。
このため、炉の操業期間中であっても、炉を一時的に保温状態にして、流路形成部材のみを取り外して第一の冷媒流路のメンテナンスを行うことができる。また、炉の操業条件が変わるなどして第一熱伝導体板の各部が受ける熱量が変動し、当初の第一の冷媒流路の形状では望ましい冷却を行うことができなくなった場合にも、流路形成部材の配置を変更したり、適切な形状のものと交換することで、炉の操業期間中であっても第一の冷媒流路の形状を変更して、望ましい冷却を行うことができる。
【0017】
また、第一の冷媒流路は線状に形成されており、第一の冷媒流路の各部で冷媒の流量が均一となって冷媒の淀みが生じにくいので、錆の発生や水垢の付着が生じにくい。また、錆や水垢によるトラブルが発生した場合にも、上記のように炉を保温した状態のままで流路形成部材を取り外して第一の冷媒流路の清掃を行うことができ、迅速に対応して冷却性能を回復することができる。
【0018】
また、接続部は、後段の装置の入口内に位置してこの入口部分と重複する重複部を有しており、この重複部は、内部に線状の第二の冷媒流路が形成された第二熱伝導体板によって構成されていてもよい。
【0019】
このように、重複部を、内部に第二の冷媒流路が形成された第二熱伝導体板によって構成した場合には、重複部に冷却ジャケットとしての機能をもたせつつ、その外面を突起物のない平坦形状とすることができるので、重複部を冷却しつつ、重複部の外面と後段の装置の入口内面とを密着させてこれらの間の気密を確保することが容易となり、これらの間からの高温ガスの漏出を効果的に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図を用いて説明する。
まず、本発明にかかる冷却ジャケットの設置対象であるアップテークの構成について説明する。
図1に示すように、アップテーク1は、製錬炉等の炉2と、炉2の後段に設けられる装置3(例えばボイラーや排気処理装置等)とを接続して、炉2から発生した高温ガスを後段の装置3へと導くものである。
具体的には、アップテーク1は、炉2の天井から略垂直に立ち上げられており、その上端には、側方に突出させて、後段の装置3との接続部4が設けられている。ここで、接続部4は、その一部が後段の装置3の入口3a内に位置して設けられている。以下、接続部4において、後段の装置3の入口部分と重複する部分を、重複部Dとする。
【0021】
接続部4は、図2に示すように、側壁部6と、天井部7と、底部8とを有している。側壁部6には、作業者が接続部4の内壁の点検を行うためのマンホール6aが設けられている。また、底部8において後段の装置3側の部分は、後段の装置3側に向かうにつれて下るよう傾斜して設けられた斜底板8aによって構成されている。
【0022】
そして、側壁部6及び斜底板8aには、本発明にかかる冷却ジャケット11が設けられている。
具体的には、側壁部6及び斜底板8aにおいて、後段の装置3外に露出されている部分の内壁は、第一熱伝導体板12によって構成されている。この第一熱伝導体板12の外面12aは接続部4外に露出されており、この外面12aには、図3に示すように、外面12aの一部を覆って第一熱伝導体板12との間に線状の第一の冷媒流路13を形成する流路形成部材14が設けられている。これら第一熱伝導体板12と流路形成部材14、及びこれらによって構成される第一の冷媒流路13とが、本発明にかかる冷却ジャケット11を構成している。
【0023】
第一熱伝導体板12の厚みは、第一熱伝導体板12の内壁面の各部から第一の冷媒流路13までの熱伝導距離の大小に関わるものであって、その厚みは、後述する第一の冷媒流路13の配置、形状と同様、第一熱伝導体板12の温度が適正範囲内に保たれるよう、適宜設定される。具体的には、第一熱伝導体板12の厚みを確保することで、内壁面の各部間での第一の冷媒流路13までの熱伝導距離の差が小さくなるので、第一熱伝導体板12において、第一の冷媒流路13と接していて直接冷却される領域とそうでない領域との間での温度むらを緩和して、第一熱伝導体板12の表面温度を均一にすることができる。
また、第一熱伝導体板12の厚みを増加させることで熱伝導距離を増加させて表面温度を上昇させることができ、厚みを低減させることで熱伝導距離を低減させて表面温度を低下させることができる。
さらに、第一熱伝導体板12の厚みは、腐食による損傷も考慮して設定されるものであって、操業期間中は腐食による冷媒もれが生じないだけの厚みが確保されている。なお、第一熱伝導体板12の耐食性を向上させるために、上記のように厚みを増加させる以外に、Ni(ニッケル)基合金等の耐食性材料によって第一熱伝導体板12を被覆してもよい。
【0024】
ここで、第一熱伝導体板12は、厚みの増加に伴ってその重量が増加して施工性が低下し、また設置スペースも大きくなってしまうことから、第一熱伝導体板12の厚みには上限がある。このため、第一熱伝導体板12の厚みは、第一熱伝導体板12の表面温度の分布が適正になるように、第一の冷媒流路13の配置、形状、第一熱伝導体板12の材質(熱伝導率、比熱等)とともに複合的に勘案されて設定されるものである。
【0025】
また、第一の冷媒流路13の一端には、冷却水等の冷媒を供給する冷媒供給源15が接続されており、第一の冷媒流路13内に、冷媒供給源15から供給された冷媒が流通されるようになっている。
流路形成部材14は、第一熱伝導体板12の外面に対して、例えば溶接によって設けられている。流路形成部材14としては、例えば半割パイプや山形鋼、溝形鋼等、第一熱伝導体板12との間に第一の冷媒流路13となる空間を形成することができるものであれば任意の形状のものを用いることができる。
【0026】
ここで、第一熱伝導体板12の、受熱面積に対する第一の冷媒流路13との接触面積(流路面積)の割合、及び第一熱伝導体板12上に形成される第一の冷媒流路13の形状は、第一熱伝導体板12の表面温度が全体にわたって高温ガス中の成分の結露が生じる温度よりも高温で、かつ高温腐食が生じにくく鋳付きが十分に冷却される温度範囲となるように(経験的に、目標温度範囲は250〜400°C)適宜設定されるものである。
ここでは、第一の冷媒流路13の各部における冷媒の流量がほぼ同一となるよう、第一の冷媒流路13の各部における幅及び断面積がほぼ同一とされており、第一熱伝導体板12の外面12に沿って蛇行させて設けられている。
【0027】
また、側壁部6の重複部D、及び斜底板8の重複部Dは、図2に示すように、内部に線状の第二の冷媒流路16が形成された第二熱伝導体板17によって構成されている。具体的には、第二の冷媒流路16は、第二熱伝導体板17をくり貫いて形成された穴によって形成されている。
第一の冷媒流路13と第二の冷媒流路16とは、それぞれ独立した系統としてもよく、またこれらを直列に接続して同一の系統としてもよい。本実施の形態では、これらはそれぞれ独立した系統としている。すなわち、冷却ジャケット11は、側壁部6及び斜底板8aで、それぞれ冷媒流路が二系統設けられている。
このように第二の冷媒流路16が形成された第二熱伝導体板17によって、重複部Dにおける冷却ジャケット11が構成されている。
【0028】
第二熱伝導体板17において、接続部4の内壁となる面から第二の冷媒流路16までの厚みは、第二熱伝導体板17の内壁面の各部から第二の冷媒流路16までの熱伝導距離に関わるものであって、その厚みは、後述する第二の冷媒流路16の配置、形状と同様、第二熱伝導体板17の温度を適正範囲内に保たれるよう、適宜設定される。具体的には、第二熱伝導体板17において上記厚みを確保することで、内壁面の各部間での第二の冷媒流路16までの熱伝導距離の差が小さくなるので、第二熱伝導体板17において、第二の冷媒流路16と接していて直接冷却される領域とそうでない領域との間での温度むらを緩和して、第二熱伝導体板17の表面温度を均一にすることができる。
また、第二熱伝導体板17の厚みを増加させることで熱伝導距離を増加させて表面温度を上昇させることができ、厚みを低減させることで熱伝導距離を低減させて表面温度を低下させることができる。
さらに、第二熱伝導体板17の厚みは、腐食による損傷も考慮して設定されるものであって、操業期間中は腐食による冷媒もれが生じないだけの厚みが確保されている。なお、第一熱伝導体板12の耐食性を向上させるために、上記のように厚みを増加させる以外に、Ni基合金等の耐食性材料によって第二熱伝導体板17を被覆してもよい。
【0029】
ここで、第二熱伝導体板17は、厚みの増加に伴ってその重量が増加して施工性が低下し、また設置スペースも大きくなってしまうことから、第二熱伝導体板17の厚みには上限がある。このため、第二熱伝導体板17の厚みは、第二熱伝導体板17の表面温度の分布が適正になるように、第二の冷媒流路16の配置、形状、第二熱伝導体板17の材質(熱伝導率、比熱等)とともに複合的に勘案されて設定されるものである。
【0030】
また、第二の冷媒流路16の一端には、冷媒供給源15が接続されており、第二の冷媒流路16内に、冷媒供給源15から供給された冷媒が流通されるようになっている。
【0031】
ここで、第二熱伝導体板17の、受熱面積に対する第二の冷媒流路16との接触面積(流路面積)の割合、及び第二熱伝導体板17内に形成される第二の冷媒流路16の形状は、第二熱伝導体板17の表面温度が全体にわたって高温ガス中の成分の結露が生じる温度よりも高温で、かつ高温腐食が生じにくく鋳付きが十分に冷却される温度範囲となるように適宜設定されるものである。
ここでは、第二の冷媒流路16の各部における冷媒の流量がほぼ同一となるよう、第二の冷媒流路16の各部における幅及び断面積がほぼ同一とされており、第二熱伝導体板17に沿って蛇行させて設けられている。
【0032】
天井部7は、中空箱型の熱伝導体製ケース内に冷媒を流通させる構成の箱型冷却ジャケット18を、接続部4の延在方向(高温ガスの流通方向)に複数連結させた構成とされている。また、これら箱型冷却ジャケット18のうちの一部は、天井部7に対して着脱可能にして設けられており、この箱型冷却ジャケット18を取り外すことによって、図2に示すように、天井部7の上方から接続部4内に遮蔽板Cを下ろして炉2を遮蔽することができるようになっている。ここで、この箱型冷却ジャケット18は、強度の点で優れており、このように着脱を繰り返しても歪みが生じにくく、接続部4の気密を良好に保つことができる。
【0033】
上記の第一熱伝導体板12や流路形成部材14、第二熱伝導体板17、箱型冷却ジャケット18としては、ステンレス鋼等の耐食性を有する材質を用いることが好ましいが、十分な耐熱性、耐食性を有していれば、任意の材質を用いることができる。例えば、第一熱伝導体板12や流路形成部材14や第二熱伝導体板17として炭素鋼を用いた場合には、ステンレス鋼板を用いる場合に比べて材料コストを抑えることができる。
【0034】
上記のように構成される冷却ジャケット11においては、アップテーク1の接続部4の内壁を構成する第一熱伝導体板12の外面12aと、この外面12aのうちの一部のみを覆う流路形成部材14とによって第一の冷媒流路13が形成されている。すなわち、この冷却ジャケット11では、第一熱伝導体板12は全体で高温ガスや炉2内の熔体から熱を受ける一方で、その一部のみが第一の冷媒流路13と接しているので、従来の水冷ジャケットに比べて、受熱面積に対する冷媒との接触面積が少ない。
このため、この冷却ジャケット11では、従来の水冷ジャケットに比べて単位時間に第一熱伝導体板12から冷媒によって持ち去られる熱量が少なく、その表面温度が高くなるので、冷却ジャケット11の表面への高温ガスの成分の結露が生じにくくなり、表面に硫酸が形成されにくい。
このように、本発明にかかる冷却ジャケット11では、硫酸の発生を抑えることができるので、従来の水冷ジャケットに比べて、腐食による損傷が生じにくく、メンテナンスの頻度及びその規模を著しく低減することができ、炉2の操業効率を向上させることができる。
【0035】
ここで、冷却ジャケット11の性能を決定する設定事項は、第一熱伝導体板12及び第二熱伝導体板17の材質(熱伝導度、比熱、密度)、厚み、受熱面積に対する流路面積の割合や、第一、第二の冷媒流路13、16の形状や、第一、第二の冷媒流路13、16に供給する冷媒の流量、冷媒の温度である。
このように多くの設定事項について最適な条件を決定するにあたっては、コンピュータを用いた数値解析を行うことが効率的である。具体的には、接続部4の各部と高温ガスとの間の輻射伝熱及び対流伝熱、接続部4の各部と炉2内の熔体からの輻射伝熱、冷却ジャケット11と冷媒との間の熱伝達、冷却ジャケット11から大気への放散熱に適切な境界条件を設定し、コンピュータシミュレーションによって、接続部4の各部の温度分布を求める。そして、このコンピュータシミュレーションにおいて、計算結果(接続部4の各部の温度分布)が最適となるように上記の各設定事項を調整してゆくことで、最適な条件を求める。このように、コンピュータシミュレーションを用いて求めた最適条件に基いて実際の冷却ジャケット11の各設定事項を設定することで、炉2の操業開始直後から接続部4の冷却を最適な状態で行うことができる。
【0036】
そして、流路形成部材14は、第一熱伝導体板12において接続部4外に露出されている外面12aに設けられているので、接続部4の内壁を構成している第一熱伝導体板12を取り外すことなく、流路形成部材14のみを着脱することができる。
このため、炉2の操業期間中であっても、炉2を一時的に保温状態にして、流路形成部材14のみを取り外して第一の冷媒流路13のメンテナンスを行うことができる。また、炉2の操業条件が変わるなどして第一熱伝導体板12の各部が受ける熱量が変動し、当初の第一の冷媒流路13の形状では望ましい冷却を行うことができなくなった場合にも、流路形成部材14の配置を変更したり、適切な形状のものと交換することで、第一の冷媒流路13の形状を変更して、望ましい冷却を行うことができる。
【0037】
また、第一の冷媒流路13は線状に形成されていて、第一の冷媒流路13の各部で冷媒の流量が均一となって冷媒の淀みが生じにくいので、第一の冷媒流路13内に錆の発生や水垢の付着が生じにくい。また、錆や水垢によるトラブルが発生した場合にも、上記のように炉2を保温した状態のままで流路形成部材14を取り外して第一の冷媒流路13の清掃を行うことができ、迅速に対応して冷却性能を回復することができる。
【0038】
また、接続部4において、後段の装置3の入口部分と重複する重複部Dは、内部に線状の第二の冷媒流路16が形成された第二熱伝導体板17によって構成されている。これにより、重複部Dに冷却ジャケットとしての機能をもたせつつ、その外面を突起物のない平坦形状とすることができるので、重複部Dを冷却しつつ、重複部Dの外面と後段の装置3の入口3aの内面とを密着させてこれらの間の気密を確保して、これらの間からの高温ガスの漏れを防止することができる。
【0039】
ここで、上記の実施の形態では、重複部Dに設けられる第二の冷媒流路16に、冷媒供給源15を接続して、第二の冷媒流路16内に冷媒として冷却水が供給される構成としたが、これに限られることなく、第二の冷媒流路16には、冷媒として空気等の気体を供給する第二の冷媒供給源を接続可能な構成としてもよい。これにより、第二熱伝導体板17の表面温度が目標温度よりも低くなってしまう場合には、第二の冷媒流路16には、第二の冷媒供給源から、冷媒として冷却水よりも抜熱量の少ない気体を供給して、第二熱伝導体板17の表面温度を高めることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明にかかる冷却ジャケットによれば、従来の水冷ジャケットに比べてその表面温度を高くして、高温ガスの成分の結露を防止することができるので、表面に硫酸が形成されにくく、腐食による損傷が生じにくい。このため、従来の水冷ジャケットに比べて、腐食による損傷が生じにくく、メンテナンスの頻度及びその規模を著しく低減することができ、炉の操業効率を向上させることができる。
そして、流路形成部材は、第一熱伝導体板において接続部外に露出されている外面に設けられているので、接続部の内壁を構成している第一熱伝導体板を取り外すことなく、流路形成部材のみを着脱することができる。
このため、炉の操業期間中であっても、炉を一時的に保温状態として、流路形成部材のみを取り外して冷媒流路のメンテナンスを行うことができる。また、炉の操業条件が変わるなどして第一熱伝導体板の各部が受ける熱量が変動し、当初の冷媒流路の形状では望ましい冷却を行うことができなくなった場合にも、流路形成部材の配置を変更したり、適切な形状のものと交換することで、冷媒流路の形状を変更して、望ましい冷却を行うことができる。
【0041】
また、冷媒流路は線状に形成されているので、冷媒流路の各部で冷媒の流量が均一となって冷媒の淀みが生じにくいので、冷媒流路内に錆の発生や水垢の付着が生じにくい。また、錆や水垢によるトラブルが発生した場合にも、上記のように炉を保温した状態のままで流路形成部材を取り外して冷媒流路の清掃を行うことができ、迅速に対応して冷却性能を回復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる冷却ジャケットが適用されるアップテークの構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる冷却ジャケットの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかる冷却ジャケットの構成を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【符号の説明】
1 アップテーク 2 炉
3 後段の装置 3a 入口
4 接続部 11 冷却ジャケット
12 第一熱伝導体板 12a 外面
13 第一の冷媒流路 14 流路形成部材
16 第二の冷媒流路 17 第二熱伝導体板
D 重複部

Claims (2)

  1. 炉から発生する高温ガスを後段の装置へ導くアップテークの、前記後段の装置との接続部に設けられるアップテーク冷却ジャケットであって、
    前記接続部の内壁を構成するとともに外面が接続部外に露出される第一熱伝導体板と、
    該第一熱伝導体板の外面の一部を覆って前記第一熱伝導体板との間に線状の第一の冷媒流路を形成する流路形成部材とを有していることを特徴とするアップテーク冷却ジャケット。
  2. 前記接続部は、前記後段の装置の入口内に位置してこの入口部分と重複する重複部を有しており、
    該重複部は、内部に線状の第二の冷媒流路が形成された第二熱伝導体板によって構成されていることを特徴とする請求項1記載のアップテーク冷却ジャケット。
JP2003061433A 2003-03-07 2003-03-07 アップテーク冷却ジャケット Expired - Lifetime JP4292830B2 (ja)

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JP2007139321A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Mitsubishi Materials Corp アップテーク及び炉
JP2009162401A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Pan Pacific Copper Co Ltd 自溶炉の点検孔用水冷ジャケット構造体
JP2009216300A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Pan Pacific Copper Co Ltd 自溶炉のアップテイク部水冷ジャケット取出し装置
KR101948831B1 (ko) 2018-07-17 2019-02-15 주식회사 신도이엔지 도가니용 내화벽돌의 냉각장치

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