JP2004266164A - 実装部品の実装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】実装対象物に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を高密度に実装することができる実装部品の実装方法を提供する。
【解決手段】充填工程s2で保持体2の貫通孔3に、はんだペースト6を充填し、保持工程s3で電子部品7を保持体2に保持させる。次に搭載工程s4で保持体2と基板12とを位置合わせし、接着工程s5ではんだペースト6によって電子部品7を基板12に接着する。保持体2を位置合わせして電子部品7を実装位置に配置したうえで、貫通孔3に充填したはんだペースト6で、電子部品7を基板12に接着する。これによってはんだペースト6を基板12に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がなく、実装対象物9に凹凸が形成される場合であっても電子部品を容易に基板12に接着することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】充填工程s2で保持体2の貫通孔3に、はんだペースト6を充填し、保持工程s3で電子部品7を保持体2に保持させる。次に搭載工程s4で保持体2と基板12とを位置合わせし、接着工程s5ではんだペースト6によって電子部品7を基板12に接着する。保持体2を位置合わせして電子部品7を実装位置に配置したうえで、貫通孔3に充填したはんだペースト6で、電子部品7を基板12に接着する。これによってはんだペースト6を基板12に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がなく、実装対象物9に凹凸が形成される場合であっても電子部品を容易に基板12に接着することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装対象物の表面に実装部品を高密度に実装する実装方法に関する。たとえば本発明は、ベアチップ搭載基板または凹凸が形成される基板の一表面に、実装部品を実装する実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
実装体は、実装部品が基板に実装されることによって電気回路を実現する。実装体を有する電子機器のうち、携帯情報機器などは、小型化および軽量化が図られている。この場合、基板に実装する実装部品の高密度実装化が強く望まれている。
【0003】
実装部品の高密度実装化を実現するために、実装部品自体の小型化および搭載される部品ピッチの狭ピッチ化が行われている。たとえば実装部品を小型化するためにチップオンボード(Chip on Board、略称COB)法が用いられている。
COB法は、パッケージングされていない状態のシリコンチップ部品、いわゆるベアチップを直接基板に実装する方法である。COB法を用いることによって、パッケージングされているシリコンチップ部品に比べて、シリコンチップ部品の占有面積を縮小化できる。
【0004】
またベアチップと他の実装部品とが基板の同一表面に実装される場合がある。
この場合、ベアチップを基板に搭載する前に、他の実装部品を実装するためにはんだペーストを溶融すると、はんだペーストに含まれるフラックスが飛散する。
フラックスの飛散によって、ベアチップの接続ランド部が汚染し、実装体の品質が低下する場合がある。
【0005】
図10は、第1の従来技術の実装部品の実装方法を説明するための断面図である。第1の従来技術は、ベアチップ52を基板51に実装して被膜した後に、リフロー法によって他の実装部品を基板51に実装する。この場合、はんだペーストの溶融時には、既にベアチップ52が基板51に実装されているので、ベアチップ52の接続ランドが汚染されることはない(たとえば特許文献1参照)。
【0006】
この第1の従来技術の実装方法では、はんだペースト印刷用のマスク54に特徴がある。このマスク54は、貫通孔55と、収容空間56とが形成され、被覆部57が設けられる。貫通孔55は、マスク54を厚み方向に挿通する。またマスク54は、基板51に位置合わせされた状態で、収容空間56にベアチップ52を収容する。被覆部57は、基板51の厚み方向一方58で収容空間56を塞ぎ、マスク54の残余の部分から厚み方向一方58に向かって突出する。
【0007】
第1の従来術の実装方法は、まずフリップチップ実装またはワイヤーボンディング実装によって基板51にベアチップ52を実装し、実装したベアチップ52を樹脂53によって被覆する。次に図10に示すように、マスク54を基板51の予め定める位置に位置合わせする。
【0008】
マスク54を基板51に位置合わせした後、スキージによって貫通孔55にはんだペーストを充填して、はんだペーストを基板上にスクリーン印刷する。次に、基板上のはんだペーストに実装部品の接着部位を接触させて、基板51に実装部品を保持させる。次に、基板をリフロー炉で加熱して、はんだペーストを溶融して、実装部品を基板51に実装する。
【0009】
また第2の従来技術として、実装体の小型化を目的として、実装体の厚みを小さくする技術が検討されている。この技術は、基板のうち実装部品が実装される部分の厚みを、残余の部分よりも小さくして凹部を形成し、凹所に実装部品を実装する技術である。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−186705号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来技術では、マスク54の被覆部57が厚み方向一方8に突出しているので、スクリーン印刷にあたって、スキージを被覆部57の膨らみに倣わせて変形させる必要がある。このとき、スキージとマスクとの隙間を無くすために、スキージをマスク54に押圧する圧力を高めたり、変形しやすいスキージを用いたりして、スキージとマスクとの密着性を高める必要がある。
【0012】
しかしながら上述した方法で、スキージとマスクとの密着性を高めると、貫通孔55に充填したはんだペーストをスキージが掻き取ってしまい、貫通孔55に充填されるはんだペーストの充填量が不足する不具合が生じる。
【0013】
またスキージを被覆部57の膨らみに倣わせて変形させるので、被覆部57の近傍では、はんだペーストを貫通孔55に十分に充填することができない。したがって基板に実装部品が実装される実装位置は、ベアチップ52から離反した位置に形成する必要がある。このことは、実装部品の高密度化を妨げる要因となる。
【0014】
さらに各ベアチップが近距離に並んで実装される場合には、複数のベアチップ52を覆うような広範囲の被覆部を形成する必要がある。この場合には、各ベアチップ52の間に実装部品を配置することが困難となる。
【0015】
また第2の従来技術において、基板の凹部にはんだペーストを供給する場合は、ディスペンサを用いて行われる。ディスペンサは、基板ランドごとに、はんだペーストの高精度位置決めおよび吐出量を制御する必要がある。したがって微小表面に実装部品を高密度に実装する場合には、実装部品の実装プロセスが煩雑になるという問題がある。
【0016】
上述したように、ベアチップが既に搭載される基板および凹凸が形成される基板など、実装部品が搭載される実装対象物の表面に凹凸がある場合には、実装対象物に実装部品を高密度に実装することが困難であるという問題がある。
【0017】
したがって本発明の目的は、実装対象物に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を高密度に実装することができる実装部品の実装方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実装対象物の表面に実装部品を実装する実装方法であって、
実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体の各貫通孔に、接着剤を充填する充填工程と、
貫通孔に充填された接着剤に実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
実装対象物に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、実装対象物に保持体を搭載する搭載工程と、
接着剤によって実装部品を実装対象物に接着する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法である。
【0019】
本発明に従えば、充填工程で保持体の貫通孔に接着剤を充填し、保持工程で実装部品を保持体に保持させる。次に搭載工程で保持体と実装対象物とを位置合わせし、接着工程で接着剤によって実装部品を実装対象物に接着する。
【0020】
実装部品は、その接着部位が接着剤に接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置関係が一定に保たれる。また実装部品が保持体に保持される位置は、保持体が実装対象物に位置合わせされた状態で、実装対象物に実装部品が実装される位置となる。したがって保持体が実装対象物に位置合わせされると、実装部品は、実装対象物の実装位置に配置される。この状態で実装部品は、貫通孔に充填される接着剤によって、実装対象物に接着される。
【0021】
このように本発明では、保持体を位置合わせして実装部品を実装位置に配置したうえで、保持体の貫通孔に充填される接着剤で実装部品を実装対象物に接着する。これによって実装対象物に接着剤を付着させる付着位置を位置決めする必要がない。したがって接着剤を実装対象物に直接付着させることが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0022】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、複数の実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を実装対象物に搭載することによって、凹凸が形成される実装対象物であっても、実装部品を高密度に実装することができる。また実装対象物に実装される実装部品の実装位置に応じて、保持体の形状を変更することができ、複数の実装部品を同時に実装することができる。
【0023】
また本発明は、電気配線が設けられる基板の表面に、実装部品を実装する実装方法であって、
基板に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成され、絶縁性を有する保持体の貫通孔に、はんだペーストを充填する充填工程と、
貫通孔に充填されたはんだペーストに実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
基板に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、基板に保持体を搭載する搭載工程と、
保持体が搭載された基板を加熱して、はんだペーストによって実装部品を基板に接着するとともに、基板の電気配線と実装部品とを電気的に接続する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法である。
【0024】
本発明に従えば、充填工程で保持体の貫通孔に、はんだペーストを充填し、保持工程で実装部品を保持体に保持させる。次に搭載工程で保持体と基板とを位置合わせし、接着工程ではんだペーストによって実装部品を基板に接着する。
【0025】
実装部品は、その接着部位がはんだペーストに接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置関係が一定に保たれる。また実装部品が保持体に保持される位置は、保持体が基板に位置合わせされた状態で、基板に実装部品が実装される位置となる。したがって保持体が基板に位置合わせされると、実装部品は、基板の実装位置に配置される。この状態で実装部品は、貫通孔に充填されるはんだペーストが溶融して、基板に接着される。
【0026】
このように本発明では、保持体を位置合わせして実装部品を実装位置に配置したうえで、貫通孔に充填したはんだペーストで、実装部品を基板に接着する。これによって従来技術のように、スクリーン印刷装置およびディスペンサなどを用いて、はんだペーストを基板に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がない。これによって実装部品を基板に容易に接着することができる。
【0027】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を基板に搭載することによって、凹凸が形成される基板であっても、実装部品を高密度に実装することができる。
【0028】
また接着剤としてはんだペーストを用い、絶縁性を有する保持体を用いることによって、実装部品を基板に接着するとともに実装部品を基板に対して電気的に接続することを同時に行うことができる。またはんだペーストは、粘着性を有する。これによって保持工程で、はんだペーストに実装部品を接触させることによって、その粘着性を利用して実装部品を良好に基板に保持させることができる。
【0029】
また本発明は、充填工程前に、準備体に実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔を形成して保持体として形成する保持体形成工程をさらに含むことを特徴とする。
【0030】
本発明に従えば、充填工程前に、保持体形成工程で保持体に貫通孔を形成する。これによって実装対象物に実装される実装部品の実装位置のパターンに応じて、保持体に形成する貫通孔の位置を変更することができる。たとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえば接着剤の充填状態の変動など後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔を形成する位置を変更することができる。
【0031】
また本発明は、接着工程後に、前記保持体の少なくとも一部を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする。
【0032】
本発明に従えば、除去工程で保持体の少なくとも一部を除去する。保持体を除去することによって、実装部品が実装される実装体の品質を向上できることがある。たとえば実装部品を実装対象物に接着する場合などに、接着剤が飛散する場合がある。実装部品を実装対象物に実装した後、飛散した接着剤を残しておくと、故障の原因となることがある。本発明では、接着工程後に除去工程で、保持体を除去することによって、飛散して保持体に付着した接着剤を除去することができ、実装体の故障の原因をなくして、品質を向上することができる。たとえば実装部品を高密度に実装対象物に実装すると、貫通孔の増加とともに飛散する接着剤の量も増加する。本発明では上述したように保持体を除去することによって飛散した接着剤を好適に除去することができ、実装部品の高密度化を図ったとしても、実装体の故障を少なくすることができ、品質を向上することができる。
【0033】
また本発明は、保持体は、外力が与えられたとき破断を誘引する破断誘引部が形成され、
除去工程は、破断誘引部で保持体を破断して、その少なくとも一部を除去することを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、除去工程で保持体に外力を与えるだけで、保持体が破断誘引部で容易に破断する。これによって保持体の所望する部分で、簡単に保持体を除去することができる。
【0035】
また本発明は、実装対象物の表面に実装部品を実装するための実装ユニットであって、
実装対象物に対する実装部品の実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体と、
各貫通孔に充填される接着剤と、
接着部位が貫通孔に充填された接着剤に接触して、保持体に保持される実装部品とを含むことを特徴とする実装ユニットである。
【0036】
本発明に従えば、保持体が実装部品を保持した状態で、実装ユニットが、実装対象物に位置合わせされる。このとき実装部品は、その接着部位が接着剤に接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置が一定に保たれる。
【0037】
このように実装ユニットの保持体が位置合わせされた状態で、実装部品が実装対象物に接着されることによって、実装対象物に対して接着剤の付着位置を位置決めする必要がない。これによって接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0038】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を実装対象物に搭載することによって、凹凸が形成される実装対象物であっても、実装部品を高密度に実装することができる。
【0039】
また本発明は、実装対象物の表面に実装部品が実装される実装体であって、
前記実装ユニットと、
実装ユニットに含まれる実装部品が接着され、その実装される側の表面部分に凹凸が形成される実装対象物とを有することを特徴とする実装体である。
【0040】
本発明に従えば、上述した実装ユニットが位置合わせされて、実装ユニットに含まれる実装部品が実装対象物の表面側部分に接着される。実装ユニットは、上述したように保持体が位置合わせされた状態で、実装部品が実装対象物に接着される。これによって実装対象物に接着剤を位置決めして付与する必要がなく、接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0041】
たとえばベアチップが基板に予め実装されて、実装対象物に凸部が設けられる場合であっても、保持体をベアチップに近接した位置に搭載することによって、ベアチップ付近に実装部品を密に実装することができる。ベアチップが実装されることによって基板サイズが縮小され、さらに実装部品をベアチップに近接した位置に実装部品を密に実装することによって、実装体を小型化することができる。またたとえば実装部品が実装される部分の厚みが薄く形成され、実装対象物に凹所が形成される場合であっても、凹所が形成される凹所形成部分に保持体を配置することで凹所形成部分に実装部品を密に実装することができる。実装される部分の厚みが薄く形成されることによって、実装体の厚みを薄くすることができる。このように実装体が実装ユニットを含むことによって、実装対象物に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を密に実装することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である実装部品の実装方法を示すフローチャートである。本発明の実装部品の実装方法は、実装対象物に実装部品を実装する方法である。たとえば高密度実装化された電子機器では、実装対象物としてプリント基板が用いられている。また実装部品として集積回路部品およびチップ部品などの電子部品が用いられる。チップ部品は、たとえばチップコンデンサまたはチップ抵抗などであって、部品本体に電極が形成される。またプリント基板には、電気配線が設けられる。電子部品は、基板に設けられる電気配線上に実装されることによって、電気的に電気配線に接続される。また本発明において、実装体は、実装対象物と実装部品とを含む。
【0043】
本発明の実装部品の実装方法は、実装対象物とは別に、実装部品を位置決めして保持する保持体を用いることが特徴である。たとえば、はんだペーストを付着させた保持体に電子部品を保持させ、その保持体を基板に位置合わせする。次に、保持体に付着させたはんだペーストによって、電子部品を基板に接着する。このような実装方法では、基板にはんだペーストを直接付着させる必要がない。なお、はんだペーストは、実装部品を実装対象物に接着するための接着剤の一例である。
【0044】
図1に示すように、本実施の形態の実装方法は、まずステップs0で、基板に実装する各電子部品の実装位置を決定し、実装位置が決定するとステップs1に進む。ステップs1では、基板と、基板に装着するために必要な各電子部品と、保持体とを準備する。保持体は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成されている。ステップs1ではこのほか、電子部品の実装に必要な準備を行う。このような準備工程が完了すると、ステップs2に進む。
【0045】
ステップs2では、保持体の各貫通孔にはんだペーストを充填する。このような充填工程が完了すると、ステップs3に進む。ステップs3では、各貫通孔に充填されたはんだペーストに電子部品の接着部位をそれぞれ接触させて、保持体に電子部品を保持させる。このような保持工程s3が完了すると、ステップs4に進む。
【0046】
ステップs4では、基板に実装される電子部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、基板に保持体を搭載する。このとき電子部品は、基板に対して実装位置に配置される。このような搭載工程が完了すると、ステップs5に進む。ステップs5では、保持体の貫通孔に充填されるはんだペーストによって、電子部品を基板に接着する。このような接着工程が完了すると、ステップs6に進み、ステップs6で動作を終了する。
【0047】
図2は、準備工程s1のうち、貼合構成体5を構成する過程を示す断面図である。本実施の形態では、準備工程s1は、準備体1に貫通孔3を形成して保持体2を形成する保持体形成段階と、保持体2に形成される貫通孔3のうち一方の開口を塞いで貼合構成体5を構成する貼合段階とを含む。図2を参照して、保持体形成段階と貼合段階とについて説明する。
【0048】
図2(1)に示すように、保持体2を形成するための準備体1を準備する。準備体1は、たとえば厚さ約100μmのポリイミドフィルムによって実現される。次に図2(2)に示すように、準備体1に厚み方向に挿通する複数の貫通孔3を形成する。準備体1は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターン、いわゆるランドパターンと同じ位置に、各貫通孔3がそれぞれ形成される。このように各貫通孔3が形成された準備体1を保持体2とする。保持体2は、後述するようにリフロー工程が施されるので、耐熱性を有する材料から成ることが好ましい。たとえばリフロー炉で加熱されても耐えうる耐熱性であって耐熱温度が240℃以上の材料から成る。
【0049】
各貫通孔3は、たとえばレジストを用いたパターニング後にヒドラジンなどを用いてエッチングして穿孔するほか、エキシマレーザまたはドリルなどによって穿孔して形成することができる。各貫通孔3の直径は、たとえば0603チップなどを搭載する場合は、300μm以上でかつ500μm以下に形成される。
【0050】
このようにして保持体2を形成して保持体形成段階を完了すると、貼合段階に進む。貼合段階では、まず図2(3)に示すように、貫通孔3のうち一方の開口3aを塞ぐための閉塞体4を準備する。閉塞体4は、たとえば厚さが約150μmのポリオレフィンを基材とした半導体用UVテープによって実現される。半導体UVテープは、その厚み方向一方の面4aが粘着性を有し、紫外線が照射されることによって、その粘着力が低下する。閉塞体4は、粘着力があり、保持体2と貼合わされた状態でずれることがないことが好ましい。また保持体2から容易に剥離できる性質のフィルムが望ましい。
【0051】
次に、図2(4)に示すように、保持体2の厚み方向一方の面2aと、閉塞体4の粘着性を有する面4aとを貼り合わせる。本実施の形態では、半導体UVテープの粘着力によって、保持体2に閉塞体4を貼り合わせる。このようにして各貫通孔3の一方の開口3aを塞ぎ、保持体2と閉塞体4とを含む貼合構成体5を構成して、貼合段階を完了する。保持体2と閉塞体4とが貼り合わされた貼合構成体5を形成したうえで、準備工程s1を完了すると、充填工程s2に進む。充填工程s2では、スクリーン印刷機を用いて、貼合構成体5にはんだペーストを印刷し、保持体2の貫通孔3にはんだペーストを充填する。
【0052】
図3は、スクリーン印刷機19の概略的構成を示す正面図である。スクリーン印刷機19は、被印刷体保持装置20と、スキージ装置21と、マスク保持装置18とを含んで構成される。
【0053】
被印刷体保持装置20は、ワーク台昇降機22と、支柱23と、ワーク台24と、ワーク支持ブロック25とを有する。ワーク台24は、下方に設けられているワーク台昇降機22に支柱23を介して支持されており、ワーク台昇降機22による支柱23の伸縮によって、たとえば上下方向Y1,Y2へ変位駆動される。ワーク台24上には、ワーク支持ブロック25が設けられており、このワーク支持ブロック25上に、貼合構成体5が着脱自在に装着される。本発明において、上方向Y1は、ワーク支持ブロック25が貼合構成体5を支持する支持面から鉛直に上方に延びる方向である。また下方向Y2は、支持面から鉛直に下方に伸びる方向である。
【0054】
貼合構成体5は、たとえばワーク支持ブロック25に真空吸着されて固定される。貼合構成体5は、保持体2が上方となり、閉塞体4が下方となるように配置される。また貼合構成体5は、保持体2の貫通孔3が上方に開放されて、貼合構成体5の上面が水平となるようにワーク支持ブロック25に固定される。
【0055】
ワーク支持ブロック25の上方には、矩形状のマスクフレーム26が、図示しない支持機構によって支持されている。このマスクフレーム26によって、印刷マスク体14が、上下方向Y,Y2に垂直になるように水平に保持される。このマスクフレーム26および支持機構を含んで、マスク保持装置18が構成される。印刷マスク体14は、熱可塑性合成樹脂、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)から成り、少なくとも印刷に用いられる印刷領域の厚み方向の寸法が均一なシート体に形成される。またステンレス薄板にYAGレーザーでパターン形成したマスク、アディティブ法で作製したマスクなどであってもよい。たとえば印刷マスク体14の厚さは、70μmに形成される。印刷マスク体14は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターン、いわゆるランドパターンと同じ位置に複数の挿通孔がそれぞれ形成される。挿通孔は、印刷マスク体14を厚み方向に挿通し、はんだペーストを保持体2にスクリーン印刷するために形成される。挿通孔の直径は、たとえば300μm以上でかつ500μm以下に形成される。またたとえば、保持体2の貫通孔3は、印刷マスク体14の挿通孔に対して、1倍以上でかつ1.2倍以下に形成される。
【0056】
貼合構成体5は、ワーク台24が最も下方Y2に降下している状態で、図示しないローダ装置によって、所定の搬入元からワーク支持ブロック25上に搬送され、ワーク支持ブロック25に、水平に配置されて装着される。この状態で、ワーク台24が上方Y1へ変位され、貼合構成体5の保持体2が上方に配置された印刷マスク体14に当接する。つまり貼合構成体5と印刷マスク体14とが積重される。保持体の貫通孔3は、印刷マスク体14に対して位置合わせされて固定されており、貼合構成体5と印刷マスク体14とが積重された状態で、保持体の各貫通孔3は、印刷マスク体14のそれぞれ対応する挿通孔に対向する。
【0057】
印刷マスク体14を保持するマスクフレーム26の上方に、スキージ装置21が配置される。スキージ装置21は、一対のスキージ27a,27bと、一対のスキージホルダ28a,28bと、スキージ上下機構を構成する一対のエアシリンダ29a,29bとを有している。スキージ装置21は、さらにシリンダ台30および案内レール31を有している。案内レール31は、上下方向Y1,Y2に垂直な水平な操作方向X1,X2へ延びて配置され、シリンダ台30が、案内レール31に案内されて、図示しない駆動手段によって操作方向X1,X2へ変位駆動される。
【0058】
シリンダ台30に、一対のエアシリンダ29a,29bが、操作方向X1,X2に並んで設けられている。各エアシリンダ29a,29bのピストンロッドの先端部となる下端部に、各スキージホルダ28a,28bが設けられ、これらスキージホルダ28a,28bに保持されて、各スキージ27a,27bが、操作方向X1,X2に並んで配置設けられる。各スキージ27a,27bは、下方になるにつれて拡開するように傾斜させて設けられ、各エアシリンダ29a,29bによって、上下方向Y1,Y2へ変位駆動されるともに、シリンダ台30が変位駆動されることによって、操作方向X1,X2へ変位される。
【0059】
各スキージ27a,27bは、エアシリンダ29a,29bによる昇降変位によって下端部が印刷マスク体14に好適な当接力で当接された状態で、シリンダ台30の変位に伴って操作方向に変位されることによって、印刷マスク体14上のはんだペースト6を、印刷マスク体14上で操作方向X1,X2へ流動させることができる。このとき、はんだペース18は、印刷マスク体14に押し付けられる力を受けており、印刷マスク体14の挿通孔に流れ込んで充填される。
【0060】
図4は、充填工程s2の過程を示す断面図である。充填工程s2は、まず印刷マスク体14を用いて、貼合構成体5にはんだペースト6を印刷するために、図4(1)に示すように、印刷マスク体14をマスクフレーム26によって保持してスクリーン印刷機19に装着する。次に、印刷マスク体14の上面に、各スキージ27a,27b間にはんだペースト6を供給する。たとえばはんだペースト6は、平均粒径が約20μmであって、錫と、3重量%の銀と、0.5重量%銅との合金粉末(Sn−3wt%Ag−0.5wt%Cu)を含む。
【0061】
また、貼合構成体5をローダ装置によって、ワーク支持ブロック25上に搬送し、貼合構成体5をワーク支持ブロック25によって固定してスクリーン印刷機19に装着する。貼合構成値5と印刷マスク体14とは、スクリーン印刷機に装着されるにあたって、各挿通孔15と各貫通孔3とがそれぞれ対応するように、印刷マスク体14と貼合構成体5とが位置決めされる。
【0062】
次に、ワーク台昇降機22を作動させ、支柱23を伸張させて、ワーク支持ブロック25を上昇させ、ワーク支持ブロック25上の貼合構成体5を印刷マスク体14に当接させる。つまり印刷マスク体14と、貼合構成体5の保持体2とを積重する。このとき、印刷マスク体14の各挿通孔15が、保持体2に形成される貫通孔3に対向するように位置決めされている。言換えると、印刷マスク体14と貼合構成体5とが積重されると、各挿通孔15と対応する各貫通孔3とがそれぞれ連通する。
【0063】
次に、図4(2)に示すように、各エアシリンダ29a,29bを作動させて、各スキージ27a,27bのいずれか一方だけを印刷マスク体14に当接させる。たとえば操作方向一方X1側に配置される一方のスキージ27aを印刷マスク体14に当接させ、操作方向X2側に配置される他方のスキージ27bを印刷マスク体14から離間させる。このときはんだペースト6を流動操作させる方向は、操作方向他方X2となる。このようにはんだペースト6を流動操作させる方向の上流側にあるスキージ27a(27b)を印刷マスク体14に当接させ、下流側にあるスキージ27b(27a)を印刷マスク体14から離間させる。
【0064】
そして次に、図4(2)に示す状態から図4(3)に示す状態に、シリンダ台30を操作方向他方X2へ変位駆動して、一方のスキージ27aを操作方向他方X2へ変位させる。本実施の形態では、一方のスキージ27aを一例として約10〜30mm毎秒の速度で移動させて、スキージングする。このように一方のスキージ27aを操作方向他方X2へ変位させることによって、一方のスキージ27aで印刷マスク体14上のはんだペースト6を流動操作して、印刷マスク体14の各挿通孔15に、はんだペースト6をすり切り一杯に充填する。
【0065】
各挿通孔15と各貫通孔3とは水平方向に同じ位置に配置され、各貫通孔3は、各挿通孔15を介して、保持体2の上方の空間と連通している。言換えると挿通孔15の鉛直下方に貫通孔3が配置される。したがってスキージング時に、挿通孔15に入り込んだはんだペースト6は、挿通孔15を通過して貫通孔3に入り込む。これによって挿通孔15に、はんだペースト6をすり切り一杯に充填した場合、挿通孔15とともに貫通孔3にもはんだペースト6が充填される。
【0066】
そして次に、図4(4)に示すように、ワーク台昇降機22を作動させ、支柱23を縮退させて、ワーク支持ブロック25を下降させ、貼合構成体5と印刷マスク体14との当接状態を解除する。本実施の形態では、一例として、約0.01〜0.1mm毎秒の速度で離脱する。これとともに、エアシリンダ29aを縮退させて、一方のスキージ27aを印刷マスク体14から離間させる。そして次に、ローダ装置によって、ワーク支持ブロック25上の貼合構成体5を、離脱して所定の搬出先へ搬送する。
【0067】
このような一連の動作を繰り返し行うことによって、貼合構成体5上にはんだペースト6を所定の位置に、順次付着させることができる。図4(4)に示すように、貼合構成体5に印刷されたはんだペースト6は、充填部分6aと突出部分6bとを含む。はんだペースト6のうち充填部分6aは、保持体2の貫通孔3に充填される部分である。またはんだペースト6のうち突出部分6bは、印刷マスク体14の挿通孔15に充填されていたはんだペースト6であって、印刷マスク体14が離反後に残留して、充填部分6aから保持体2の厚み方向に突出する部分である。
【0068】
ここでは一方のスキージ27aを用いて操作方向他方X2へ変位させる説明をしたけれども、他方のスキージ27bを用いて操作方向一方X1へ変位させても同様に動作させることができる。このような一連の動作によって、印刷マスク体14に形成される各挿通孔15のパターンを転写して、貼合構成体5の所定位置にはんだペーストを印刷すると、充填工程s2を完了し、保持工程s3に進む。
【0069】
図5は、保持工程s3の過程を示す断面図である。保持工程s3では、まずはんだペースト6が印刷された貼合構成体5をローダ装置によって、電子部品搭載機の保持台17に移動させる。電子部品搭載機は、保持台17に保持される貼合構成体5の表面に電子部品7を搭載するための装置である。また保持台17は、ローダ装置によって搬送された貼合構成体5を水平に保持する。貼合構成体5は、たとえば保持台17に真空吸着されて着脱可能に装着される。貼合構成体5は、保持体2が上方となり、閉塞体4が下方となるように配置される。
【0070】
保持工程s4において、図5(1)に示すように、電子部品搭載器によって各電子部品7をそれぞれ移動させ、図5(2)に示すように、各電子部品7を貼合構成体5に順次保持させる。電子部品搭載機は、電子部品7に予め定められる接着部位8を、はんだペースト6の突出部分6bに接触させて搭載する。電子部品7がチップ抵抗およびチップコンデンサなどのチップ部品の場合、その表面部に形成される電極部分が接着部位8となる。また、はんだペースト6は粘着性を有しているので、突出部分6bに接触した電子部品7は、貼合構成体7に保持される。さらに貼合構成体5には、はんだペースト6の突出部分6bが形成されることによって、電子部品7をより確実に保持することができる。
【0071】
このように電子部品搭載機によるはんだペースト上への各電子部品の搭載が完了すると、閉塞体4を保持体から分離する。本実施の形態では、図5(3)に示すように、貼合構成体5を紫外線照射装置の保持台16に配置する。次に閉塞体4である半導体用UVテープ側から約150mJ/cm2の紫外線を照射する。
これによって閉塞体4が保持体2を粘着する粘着力を低下させて、保持体2から閉塞体4を分離する。このように電子部品7をはんだペースト上に搭載した保持体2から閉塞体4を分離して保持工程s3を終了すると、搭載工程s4に進む。
また、このように電子部品7を保持体2に搭載して閉塞体4を分離したものを実装ユニット10と称する場合がある。
【0072】
図6は、搭載工程s4および接着工程s5を説明するための断面図である。搭載工程s4では、前述した接着工程s3で製造した実装ユニット10を、実装対象物9に位置合わせし、次に接着工程s5で、はんだペーストによって実装ユニット10の電子部品7を実装対象物9に接着する。本実施の形態では、実装対象物9は、2つのベアチップ11a,11bが既に実装されているプリント基板12である。
【0073】
搭載工程s4では、まず図6(1)に示すように、ローダ装置によって実装ユニット10を移動させ、図6(2)に示すように、基板12上の実装位置に搭載する。具体的には、基板12に実装される電子部品7の実装位置と、保持体2の各貫通孔3とを位置合わせして、実装ユニット10を基板12上に搭載する。さらに具体的には、プリント基板12に設けられる電気配線14上に貫通孔3を位置合わせし、貫通孔3に充填される半導体ペースト6が電気配線のランド14に臨むように位置合わせする。電子部品は、基板12に実装すべき実装位置に配置され、位置合わせが完了すると搭載工程s4を終了し、接着工程s5に進む。
【0074】
接着工程s5では、実装ユニット10を実装した実装対象物9を、はんだペースト6の溶融温度以上に加熱する。これによって図6(3)に示すように、貫通孔3内のはんだペースト6が溶融し、電子部品7とプリント基板12のランド14とを電気的および機械的に接続する。たとえばはんだペースト6の溶融は、リフロー炉内で行われる。
【0075】
図7は、本発明の実装方法によって電子部品7が実装された実装体60を示す平面図である。実装対象物9に電子部品7を配置する領域の形状に合わせて、保持体2の形状を設計することによって、実装対象物9に形成されて、電子部品が実装される様々な領域に、複数の電子部品7を一度に搭載することができる。
【0076】
以上のように本発明の実施の一形態によれば、保持工程s2で保持体2の貫通孔3に、はんだペースト6を充填し、保持工程s3で電子部品7を保持体2に保持させる。次に搭載工程s4で保持体2と基板12とを位置合わせし、接着工程s5で保持体2の貫通孔3に充填されるはんだペースト6によって、電子部品7を基板12に接着する。
【0077】
電子部品7は、その接着部位8がはんだペースト6に接触して保持体2に保持されており、電子部品7と貫通孔3との位置関係が一定に保たれる。また電子部品7が保持体2に保持される位置は、保持体2が基板12に位置合わせされた状態で、基板12に電子部品7が実装される位置となる。したがって保持体2が基板12に位置合わせされると、電子部品7は、基板12の実装位置に配置される。この状態で電子部品7は、貫通孔3に充填されるはんだペースト6が溶融して、基板12に接着される。
【0078】
このように本実施の形態では、保持体2を位置合わせして電子部品7を実装位置に配置したうえで、貫通孔3に充填したはんだペースト6で、電子部品7を基板12に接着するので、従来技術のようにスクリーン印刷装置およびディスペンサなどを用いて、はんだペースト6を基板12に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がない。これによって電子部品7を基板12に容易に接着することができる。
【0079】
また保持体2は、電子部品7を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体2の表面を凹凸なく平坦に形成することで、複数の電子部品7を保持体2に高密度に容易に保持させることができる。たとえば第1の従来技術のように、スキージをマスク54に押圧する圧力を高めたり、変形しやすいスキージを用いたりする必要がなく、保持体の貫通孔3に充填されるはんだペースト6の充填量を十分に保つことができる。
【0080】
このように保持体2に密に電子部品7を保持させた状態で、その保持体2を基板12に搭載することによって、基板12に凹凸が形成される場合であっても、電子部品7を高密度に実装することができる。
【0081】
たとえば図6および図7に示すように、基板12に既にベアチップ11a,11bが実装されて、実装対象物9に凸部が形成される場合であっても、保持体2を位置合わせするだけでよく、実装対象物9にはんだペースト6を付着する必要がない。これによってベアチップ11a,11bに近接した位置であっても、各ベアチップ11a,11bの間の領域であっても、電子部品7を基板12に実装することができる。また他に、はんだペースト6を付着させることが困難な領域であっても、容易に複数の電子部品7を高密度に実装することができる。
【0082】
頻繁に用いられる電子部品7の実装位置のパターンがある場合には、その実装パターンに応じた実装ユニット10を予め製造しておいてもよい。これによって実装対象物9が異なる場合であっても、頻繁に用いられる複数の電子部品7を同時に短時間で実装することができる。
【0083】
また接着剤としてはんだペースト6を用い、絶縁性を有する保持体2を用いることによって、電子部品7を基板12に接着するとともに電子部品7を基板12に対して電気的に接続することを同時に行うことができる。またはんだペースト6は、粘着性を有する。これによって保持工程s3で、はんだペースト6に電子部品7を接触させることによって、その粘着性を利用して電子部品7を良好に基板12に保持させることができる。
【0084】
また充填工程s2前の準備工程s1のうち、保持体形成段階で保持体2に貫通孔3を形成する。これによって基板12に実装される電子部品7の実装位置のパターンに応じて、保持体2に形成する貫通孔3の位置を変更することができる。
たとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえばはんだペースト6の充填状態などの後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔3を形成する位置を変更することができる。
【0085】
また本実施の形態では、保持体2に閉塞体4を貼合わせた貼合構成体5を用い、貼合構成体5にはんだペースト6を充填する。これによって充填時にはんだペースト6が保持体2の貫通孔3を抜けだして、下方の開口3aからワーク支持ブロック25に流れ出ることを防止することができる。これによってワーク支持ブロック25がはんだペーストによって汚染されることを防止することができ、連続して充填工程s2を行っても、充填作業を良好に行うことができる。
【0086】
また閉塞体4は、一方の面に粘着性を有するので、保持体2に貼り合せる作業が容易であり、別途粘着剤を閉塞体4に付着する必要がない。はんだペーストが充填された保持体2は、閉塞体4が貼り合わされた状態でロード装置によって搬送される。これによって搬送時に、貫通孔3からはんだペースト6が下方に脱落することを防止することができる。閉塞体4が貼合わされることで、保持体2を補強することができる。これによってロード装置による貼合構成体5のハンドリングを容易にすることができる。
【0087】
また本実施の形態の閉塞体4は、紫外線を照射することによって、粘着性が低下して、剥離することが容易に形成されるので、大きい外力を与えることなく、容易に分離することができる。これによって閉塞体4を分離する時に、電子部品7に与える衝撃を小さくすることができ、保持される電子部品7がずれることを防止することができる。また絶縁性を有する保持体2によって、基板12に設けられる電気配線を覆うことによって、電気配線が短絡する可能性を少なくすることができる。たとえばリフロー時に保持体2が電気配線を覆うことによって、はんだペースト6のフレックスが飛散しても、電気配線に飛散したフレックスが付着することを防止することができ、実装体の品質を向上することができる。
【0088】
以上のような上述した構成は、本発明の実施の一形態であって、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、保持体2および閉塞体4の材料は、他の材料によって実現されてもよい。またはんだペースト以外の接着剤で電子部品7と実装対象物9とを接着してもよい。また実装対象物9に実装される実装部品は、電子部品以外の部品であってもよい。
【0089】
また本発明の実施の一形態では、保持体2に貫通孔3を形成する作業を行ったが、予め貫通孔3が形成される保持体2を用意しておいてもよい。また貫通孔3が形成される保持体2を購入しておいてもよく、保持体2が準備できるならば、電子部品7の実装作業において、保持体2を製造しなくてもよい。貼合構成体5についても同様である。すなわち予め準備できるならば、実装作業において貼合構成体5を構成しなくてもよい。
【0090】
また上述した装置は、本発明の実施の一例であり、他の装置を用いて、本発明のような実装部品の実装方法を実行してもよい。また各工程のうち、作業者によって行われる工程があってもよい。
【0091】
図8は、本発明の他の実施の形態の保持体40を示す平面図である。図8に示す保持体40には、上述した保持体2とほぼ同様の構成であるが、さらに外力が与えられたときに破断を誘引する破断誘引部13が形成される。破断誘引部13は、たとえばレーザなどによって形成されるミシン目であり、充填工程s2の前に、保持体40に形成される。ミシン目が形成されることによって、保持体40は、部分的に強度が弱い部分が形成され、保持体40が引張られることによって、少なくとも一部15が除去可能となる。
【0092】
以上のように本発明の他の実施の形態に従えば、接着工程s5後に除去工程で保持体2の少なくとも一部を除去する。保持体2の少なくとも一部を除去することによって、電子部品7が実装される実装体の品質を向上できる。たとえばリフロー炉を用いて、はんだペースト6を溶融した場合、はんだペーストに含まれるフラックスが飛散する場合がある。この場合、フラックスが故障の原因となることがある。本発明では、接着工程s5後に除去工程で、保持体2を除去することによって、保持体2とともに飛散して保持体2に付着したフラックスを除去することができ、実装体の故障の原因をなくして、さらに品質を向上することができる。たとえば電子部品7を高密度に基板12に実装すると、貫通孔3の増加とともに飛散するフラックスの量も増加する。本発明では上述したように保持体2を除去することによって飛散したフラックスを好適に除去することができ、電子部品7の高密度化を図ったとしても、実装体の故障を少なくすることができ、品質を向上することができる。
【0093】
また上述した破断誘引部13は、ミシン目に形成したが、ミシン目以外の構成であってもよい。たとえば破断誘引部13の厚み方向寸法を残余の部分に比べて薄くしてもよい。
【0094】
図9は、本発明の他の実施の形態の実装体41を示す断面図である。他の実施の形態の実装体41は、上述した実装体に対して、基板43の形状が異なり他の構成は同様であるので、同様の構成については、説明を省略し、同様の参照符号を付する。基板43は、電子部品7が実装される部分の厚みD1を、残余の部分の厚みD2よりも小さくして凹部42を形成する。電子部品7は、この凹所42に実装される。これによって電子部品7が実装される位置が低くなり、全体的な実装体41の厚みを薄くすることができる。
【0095】
このように凹部42が形成される場合であっても、上述した保持体を凹部42に位置合わせすることによって、容易に電子部品7を凹所に実装することができる。たとえば第2の従来の技術のように、ディスペンサを用いる必要がなく、保持体に形成される印刷パターンにしたがって、はんだペースト6を配置することができ、短時間で複数の電子部品7を実装することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、実装対象物に接着剤を位置合わせして付着させる必要がなく、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。たとえば実装対象物の実装面に凹凸が形成される場合など、接着剤の実装対象物への供給が困難な場合であっても、実装部品を保持する保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって実装対象物の面積を小型化することができ、実装対象物が設けられる各機器を小型化および軽量化することができる。また実装部品を実装する実装対象物の実装領域に応じて、様々な形状に保持体を構成することができ、複雑な実装領域であっても、実装部品を配置することができる。
【0097】
また本発明によれば、基板にはんだペーストの付着位置を位置決めして直接付着させる必要がなく、実装部品を基板に容易に接着することができる。たとえば基板の実装面に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を保持した保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって基板の面積を小型化することができ、基板が設けられる各電子機器を小型化および軽量化することができる。
【0098】
また本発明によれば、充填工程前に、保持体形成工程で保持体に貫通孔を形成する。実装対象物に実装される実装部品の実装位置のパターンに応じて、保持体に形成する貫通孔の位置を変更することができる。これによってたとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても、対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえば接着剤の充填状態などの後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔を形成する位置を変更することができる。
【0099】
また本発明によれば、保持体を除去することによって、実装対象物に実装部品が実装された実装体の品質を向上することができる。たとえば保持体を除去することで保持体とともに飛散した接着剤を除去することができる。これによって飛散した接着剤による故障をなくし、品質を向上することができる。たとえば実装部品が電子部品であり、接着剤がはんだペーストの場合、隣接する2つの電子部品の電極間にはんだブリッジが生じた場合、保持体を除去することによって、はんだブリッジも同時に取り除かれて、はんだごてによるはんだ修正を行う必要がない。
【0100】
また本発明によれば、除去工程で保持体に外力を与えるだけで、保持体が破断誘引部で容易に破断する。これによって保持体の所望する部分で、簡単に保持体を除去することができ、保持体の除去時に基板および装着部品の接着が損なわれることがない。
【0101】
また本発明によれば、実装ユニットを用いることによって、実装対象物に接着剤を位置合わせして付着させる必要がなく、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。たとえば実装対象物の実装面に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を保持する保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって実装対象物の面積を小型化することができ、実装対象物が設けられる各機器を小型化および軽量化することができる。
【0102】
また本発明によれば、上述した実装ユニットが位置合わせされて、実装ユニットに含まれる実装部品が実装対象物の表面側部分に接着される。実装ユニットが用いられることによって、実装対象物に接着剤を位置決めして付着させる必要がない。これによって接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である実装部品の実装方法を示すフローチャートである。
【図2】準備工程s1のうち、貼合構成体5を構成する過程を示す断面図である。
【図3】スクリーン印刷機19の概略的構成を示す正面図である。
【図4】充填工程s2の過程を示す断面図である。
【図5】保持工程s3の過程を示す断面図である。
【図6】搭載工程s4および接着工程s5を説明するための断面図である。
【図7】本発明の実装方法によって電子部品7が実装された実装対象物9を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の保持体40を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の実装体41を示す断面図である。
【図10】第1の従来技術の実装部品の実装方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 保持体
3 貫通孔
5 貼合構成体
6 はんだペースト
7 電子部品
8 接着部位
9 実装対象物
10 実装ユニット
11a,11b ベアチップ
12 基板
60 実装体
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装対象物の表面に実装部品を高密度に実装する実装方法に関する。たとえば本発明は、ベアチップ搭載基板または凹凸が形成される基板の一表面に、実装部品を実装する実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
実装体は、実装部品が基板に実装されることによって電気回路を実現する。実装体を有する電子機器のうち、携帯情報機器などは、小型化および軽量化が図られている。この場合、基板に実装する実装部品の高密度実装化が強く望まれている。
【0003】
実装部品の高密度実装化を実現するために、実装部品自体の小型化および搭載される部品ピッチの狭ピッチ化が行われている。たとえば実装部品を小型化するためにチップオンボード(Chip on Board、略称COB)法が用いられている。
COB法は、パッケージングされていない状態のシリコンチップ部品、いわゆるベアチップを直接基板に実装する方法である。COB法を用いることによって、パッケージングされているシリコンチップ部品に比べて、シリコンチップ部品の占有面積を縮小化できる。
【0004】
またベアチップと他の実装部品とが基板の同一表面に実装される場合がある。
この場合、ベアチップを基板に搭載する前に、他の実装部品を実装するためにはんだペーストを溶融すると、はんだペーストに含まれるフラックスが飛散する。
フラックスの飛散によって、ベアチップの接続ランド部が汚染し、実装体の品質が低下する場合がある。
【0005】
図10は、第1の従来技術の実装部品の実装方法を説明するための断面図である。第1の従来技術は、ベアチップ52を基板51に実装して被膜した後に、リフロー法によって他の実装部品を基板51に実装する。この場合、はんだペーストの溶融時には、既にベアチップ52が基板51に実装されているので、ベアチップ52の接続ランドが汚染されることはない(たとえば特許文献1参照)。
【0006】
この第1の従来技術の実装方法では、はんだペースト印刷用のマスク54に特徴がある。このマスク54は、貫通孔55と、収容空間56とが形成され、被覆部57が設けられる。貫通孔55は、マスク54を厚み方向に挿通する。またマスク54は、基板51に位置合わせされた状態で、収容空間56にベアチップ52を収容する。被覆部57は、基板51の厚み方向一方58で収容空間56を塞ぎ、マスク54の残余の部分から厚み方向一方58に向かって突出する。
【0007】
第1の従来術の実装方法は、まずフリップチップ実装またはワイヤーボンディング実装によって基板51にベアチップ52を実装し、実装したベアチップ52を樹脂53によって被覆する。次に図10に示すように、マスク54を基板51の予め定める位置に位置合わせする。
【0008】
マスク54を基板51に位置合わせした後、スキージによって貫通孔55にはんだペーストを充填して、はんだペーストを基板上にスクリーン印刷する。次に、基板上のはんだペーストに実装部品の接着部位を接触させて、基板51に実装部品を保持させる。次に、基板をリフロー炉で加熱して、はんだペーストを溶融して、実装部品を基板51に実装する。
【0009】
また第2の従来技術として、実装体の小型化を目的として、実装体の厚みを小さくする技術が検討されている。この技術は、基板のうち実装部品が実装される部分の厚みを、残余の部分よりも小さくして凹部を形成し、凹所に実装部品を実装する技術である。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−186705号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来技術では、マスク54の被覆部57が厚み方向一方8に突出しているので、スクリーン印刷にあたって、スキージを被覆部57の膨らみに倣わせて変形させる必要がある。このとき、スキージとマスクとの隙間を無くすために、スキージをマスク54に押圧する圧力を高めたり、変形しやすいスキージを用いたりして、スキージとマスクとの密着性を高める必要がある。
【0012】
しかしながら上述した方法で、スキージとマスクとの密着性を高めると、貫通孔55に充填したはんだペーストをスキージが掻き取ってしまい、貫通孔55に充填されるはんだペーストの充填量が不足する不具合が生じる。
【0013】
またスキージを被覆部57の膨らみに倣わせて変形させるので、被覆部57の近傍では、はんだペーストを貫通孔55に十分に充填することができない。したがって基板に実装部品が実装される実装位置は、ベアチップ52から離反した位置に形成する必要がある。このことは、実装部品の高密度化を妨げる要因となる。
【0014】
さらに各ベアチップが近距離に並んで実装される場合には、複数のベアチップ52を覆うような広範囲の被覆部を形成する必要がある。この場合には、各ベアチップ52の間に実装部品を配置することが困難となる。
【0015】
また第2の従来技術において、基板の凹部にはんだペーストを供給する場合は、ディスペンサを用いて行われる。ディスペンサは、基板ランドごとに、はんだペーストの高精度位置決めおよび吐出量を制御する必要がある。したがって微小表面に実装部品を高密度に実装する場合には、実装部品の実装プロセスが煩雑になるという問題がある。
【0016】
上述したように、ベアチップが既に搭載される基板および凹凸が形成される基板など、実装部品が搭載される実装対象物の表面に凹凸がある場合には、実装対象物に実装部品を高密度に実装することが困難であるという問題がある。
【0017】
したがって本発明の目的は、実装対象物に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を高密度に実装することができる実装部品の実装方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実装対象物の表面に実装部品を実装する実装方法であって、
実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体の各貫通孔に、接着剤を充填する充填工程と、
貫通孔に充填された接着剤に実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
実装対象物に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、実装対象物に保持体を搭載する搭載工程と、
接着剤によって実装部品を実装対象物に接着する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法である。
【0019】
本発明に従えば、充填工程で保持体の貫通孔に接着剤を充填し、保持工程で実装部品を保持体に保持させる。次に搭載工程で保持体と実装対象物とを位置合わせし、接着工程で接着剤によって実装部品を実装対象物に接着する。
【0020】
実装部品は、その接着部位が接着剤に接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置関係が一定に保たれる。また実装部品が保持体に保持される位置は、保持体が実装対象物に位置合わせされた状態で、実装対象物に実装部品が実装される位置となる。したがって保持体が実装対象物に位置合わせされると、実装部品は、実装対象物の実装位置に配置される。この状態で実装部品は、貫通孔に充填される接着剤によって、実装対象物に接着される。
【0021】
このように本発明では、保持体を位置合わせして実装部品を実装位置に配置したうえで、保持体の貫通孔に充填される接着剤で実装部品を実装対象物に接着する。これによって実装対象物に接着剤を付着させる付着位置を位置決めする必要がない。したがって接着剤を実装対象物に直接付着させることが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0022】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、複数の実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を実装対象物に搭載することによって、凹凸が形成される実装対象物であっても、実装部品を高密度に実装することができる。また実装対象物に実装される実装部品の実装位置に応じて、保持体の形状を変更することができ、複数の実装部品を同時に実装することができる。
【0023】
また本発明は、電気配線が設けられる基板の表面に、実装部品を実装する実装方法であって、
基板に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成され、絶縁性を有する保持体の貫通孔に、はんだペーストを充填する充填工程と、
貫通孔に充填されたはんだペーストに実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
基板に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、基板に保持体を搭載する搭載工程と、
保持体が搭載された基板を加熱して、はんだペーストによって実装部品を基板に接着するとともに、基板の電気配線と実装部品とを電気的に接続する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法である。
【0024】
本発明に従えば、充填工程で保持体の貫通孔に、はんだペーストを充填し、保持工程で実装部品を保持体に保持させる。次に搭載工程で保持体と基板とを位置合わせし、接着工程ではんだペーストによって実装部品を基板に接着する。
【0025】
実装部品は、その接着部位がはんだペーストに接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置関係が一定に保たれる。また実装部品が保持体に保持される位置は、保持体が基板に位置合わせされた状態で、基板に実装部品が実装される位置となる。したがって保持体が基板に位置合わせされると、実装部品は、基板の実装位置に配置される。この状態で実装部品は、貫通孔に充填されるはんだペーストが溶融して、基板に接着される。
【0026】
このように本発明では、保持体を位置合わせして実装部品を実装位置に配置したうえで、貫通孔に充填したはんだペーストで、実装部品を基板に接着する。これによって従来技術のように、スクリーン印刷装置およびディスペンサなどを用いて、はんだペーストを基板に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がない。これによって実装部品を基板に容易に接着することができる。
【0027】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を基板に搭載することによって、凹凸が形成される基板であっても、実装部品を高密度に実装することができる。
【0028】
また接着剤としてはんだペーストを用い、絶縁性を有する保持体を用いることによって、実装部品を基板に接着するとともに実装部品を基板に対して電気的に接続することを同時に行うことができる。またはんだペーストは、粘着性を有する。これによって保持工程で、はんだペーストに実装部品を接触させることによって、その粘着性を利用して実装部品を良好に基板に保持させることができる。
【0029】
また本発明は、充填工程前に、準備体に実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔を形成して保持体として形成する保持体形成工程をさらに含むことを特徴とする。
【0030】
本発明に従えば、充填工程前に、保持体形成工程で保持体に貫通孔を形成する。これによって実装対象物に実装される実装部品の実装位置のパターンに応じて、保持体に形成する貫通孔の位置を変更することができる。たとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえば接着剤の充填状態の変動など後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔を形成する位置を変更することができる。
【0031】
また本発明は、接着工程後に、前記保持体の少なくとも一部を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする。
【0032】
本発明に従えば、除去工程で保持体の少なくとも一部を除去する。保持体を除去することによって、実装部品が実装される実装体の品質を向上できることがある。たとえば実装部品を実装対象物に接着する場合などに、接着剤が飛散する場合がある。実装部品を実装対象物に実装した後、飛散した接着剤を残しておくと、故障の原因となることがある。本発明では、接着工程後に除去工程で、保持体を除去することによって、飛散して保持体に付着した接着剤を除去することができ、実装体の故障の原因をなくして、品質を向上することができる。たとえば実装部品を高密度に実装対象物に実装すると、貫通孔の増加とともに飛散する接着剤の量も増加する。本発明では上述したように保持体を除去することによって飛散した接着剤を好適に除去することができ、実装部品の高密度化を図ったとしても、実装体の故障を少なくすることができ、品質を向上することができる。
【0033】
また本発明は、保持体は、外力が与えられたとき破断を誘引する破断誘引部が形成され、
除去工程は、破断誘引部で保持体を破断して、その少なくとも一部を除去することを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、除去工程で保持体に外力を与えるだけで、保持体が破断誘引部で容易に破断する。これによって保持体の所望する部分で、簡単に保持体を除去することができる。
【0035】
また本発明は、実装対象物の表面に実装部品を実装するための実装ユニットであって、
実装対象物に対する実装部品の実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体と、
各貫通孔に充填される接着剤と、
接着部位が貫通孔に充填された接着剤に接触して、保持体に保持される実装部品とを含むことを特徴とする実装ユニットである。
【0036】
本発明に従えば、保持体が実装部品を保持した状態で、実装ユニットが、実装対象物に位置合わせされる。このとき実装部品は、その接着部位が接着剤に接触して保持体に保持されており、実装部品と貫通孔との位置が一定に保たれる。
【0037】
このように実装ユニットの保持体が位置合わせされた状態で、実装部品が実装対象物に接着されることによって、実装対象物に対して接着剤の付着位置を位置決めする必要がない。これによって接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0038】
また保持体は、実装部品を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体の表面を凹凸なく平坦に形成することで、実装部品を保持体に密に保持させることができる。保持体に密に実装部品を保持させた状態で、その保持体を実装対象物に搭載することによって、凹凸が形成される実装対象物であっても、実装部品を高密度に実装することができる。
【0039】
また本発明は、実装対象物の表面に実装部品が実装される実装体であって、
前記実装ユニットと、
実装ユニットに含まれる実装部品が接着され、その実装される側の表面部分に凹凸が形成される実装対象物とを有することを特徴とする実装体である。
【0040】
本発明に従えば、上述した実装ユニットが位置合わせされて、実装ユニットに含まれる実装部品が実装対象物の表面側部分に接着される。実装ユニットは、上述したように保持体が位置合わせされた状態で、実装部品が実装対象物に接着される。これによって実装対象物に接着剤を位置決めして付与する必要がなく、接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【0041】
たとえばベアチップが基板に予め実装されて、実装対象物に凸部が設けられる場合であっても、保持体をベアチップに近接した位置に搭載することによって、ベアチップ付近に実装部品を密に実装することができる。ベアチップが実装されることによって基板サイズが縮小され、さらに実装部品をベアチップに近接した位置に実装部品を密に実装することによって、実装体を小型化することができる。またたとえば実装部品が実装される部分の厚みが薄く形成され、実装対象物に凹所が形成される場合であっても、凹所が形成される凹所形成部分に保持体を配置することで凹所形成部分に実装部品を密に実装することができる。実装される部分の厚みが薄く形成されることによって、実装体の厚みを薄くすることができる。このように実装体が実装ユニットを含むことによって、実装対象物に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を密に実装することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である実装部品の実装方法を示すフローチャートである。本発明の実装部品の実装方法は、実装対象物に実装部品を実装する方法である。たとえば高密度実装化された電子機器では、実装対象物としてプリント基板が用いられている。また実装部品として集積回路部品およびチップ部品などの電子部品が用いられる。チップ部品は、たとえばチップコンデンサまたはチップ抵抗などであって、部品本体に電極が形成される。またプリント基板には、電気配線が設けられる。電子部品は、基板に設けられる電気配線上に実装されることによって、電気的に電気配線に接続される。また本発明において、実装体は、実装対象物と実装部品とを含む。
【0043】
本発明の実装部品の実装方法は、実装対象物とは別に、実装部品を位置決めして保持する保持体を用いることが特徴である。たとえば、はんだペーストを付着させた保持体に電子部品を保持させ、その保持体を基板に位置合わせする。次に、保持体に付着させたはんだペーストによって、電子部品を基板に接着する。このような実装方法では、基板にはんだペーストを直接付着させる必要がない。なお、はんだペーストは、実装部品を実装対象物に接着するための接着剤の一例である。
【0044】
図1に示すように、本実施の形態の実装方法は、まずステップs0で、基板に実装する各電子部品の実装位置を決定し、実装位置が決定するとステップs1に進む。ステップs1では、基板と、基板に装着するために必要な各電子部品と、保持体とを準備する。保持体は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成されている。ステップs1ではこのほか、電子部品の実装に必要な準備を行う。このような準備工程が完了すると、ステップs2に進む。
【0045】
ステップs2では、保持体の各貫通孔にはんだペーストを充填する。このような充填工程が完了すると、ステップs3に進む。ステップs3では、各貫通孔に充填されたはんだペーストに電子部品の接着部位をそれぞれ接触させて、保持体に電子部品を保持させる。このような保持工程s3が完了すると、ステップs4に進む。
【0046】
ステップs4では、基板に実装される電子部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、基板に保持体を搭載する。このとき電子部品は、基板に対して実装位置に配置される。このような搭載工程が完了すると、ステップs5に進む。ステップs5では、保持体の貫通孔に充填されるはんだペーストによって、電子部品を基板に接着する。このような接着工程が完了すると、ステップs6に進み、ステップs6で動作を終了する。
【0047】
図2は、準備工程s1のうち、貼合構成体5を構成する過程を示す断面図である。本実施の形態では、準備工程s1は、準備体1に貫通孔3を形成して保持体2を形成する保持体形成段階と、保持体2に形成される貫通孔3のうち一方の開口を塞いで貼合構成体5を構成する貼合段階とを含む。図2を参照して、保持体形成段階と貼合段階とについて説明する。
【0048】
図2(1)に示すように、保持体2を形成するための準備体1を準備する。準備体1は、たとえば厚さ約100μmのポリイミドフィルムによって実現される。次に図2(2)に示すように、準備体1に厚み方向に挿通する複数の貫通孔3を形成する。準備体1は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターン、いわゆるランドパターンと同じ位置に、各貫通孔3がそれぞれ形成される。このように各貫通孔3が形成された準備体1を保持体2とする。保持体2は、後述するようにリフロー工程が施されるので、耐熱性を有する材料から成ることが好ましい。たとえばリフロー炉で加熱されても耐えうる耐熱性であって耐熱温度が240℃以上の材料から成る。
【0049】
各貫通孔3は、たとえばレジストを用いたパターニング後にヒドラジンなどを用いてエッチングして穿孔するほか、エキシマレーザまたはドリルなどによって穿孔して形成することができる。各貫通孔3の直径は、たとえば0603チップなどを搭載する場合は、300μm以上でかつ500μm以下に形成される。
【0050】
このようにして保持体2を形成して保持体形成段階を完了すると、貼合段階に進む。貼合段階では、まず図2(3)に示すように、貫通孔3のうち一方の開口3aを塞ぐための閉塞体4を準備する。閉塞体4は、たとえば厚さが約150μmのポリオレフィンを基材とした半導体用UVテープによって実現される。半導体UVテープは、その厚み方向一方の面4aが粘着性を有し、紫外線が照射されることによって、その粘着力が低下する。閉塞体4は、粘着力があり、保持体2と貼合わされた状態でずれることがないことが好ましい。また保持体2から容易に剥離できる性質のフィルムが望ましい。
【0051】
次に、図2(4)に示すように、保持体2の厚み方向一方の面2aと、閉塞体4の粘着性を有する面4aとを貼り合わせる。本実施の形態では、半導体UVテープの粘着力によって、保持体2に閉塞体4を貼り合わせる。このようにして各貫通孔3の一方の開口3aを塞ぎ、保持体2と閉塞体4とを含む貼合構成体5を構成して、貼合段階を完了する。保持体2と閉塞体4とが貼り合わされた貼合構成体5を形成したうえで、準備工程s1を完了すると、充填工程s2に進む。充填工程s2では、スクリーン印刷機を用いて、貼合構成体5にはんだペーストを印刷し、保持体2の貫通孔3にはんだペーストを充填する。
【0052】
図3は、スクリーン印刷機19の概略的構成を示す正面図である。スクリーン印刷機19は、被印刷体保持装置20と、スキージ装置21と、マスク保持装置18とを含んで構成される。
【0053】
被印刷体保持装置20は、ワーク台昇降機22と、支柱23と、ワーク台24と、ワーク支持ブロック25とを有する。ワーク台24は、下方に設けられているワーク台昇降機22に支柱23を介して支持されており、ワーク台昇降機22による支柱23の伸縮によって、たとえば上下方向Y1,Y2へ変位駆動される。ワーク台24上には、ワーク支持ブロック25が設けられており、このワーク支持ブロック25上に、貼合構成体5が着脱自在に装着される。本発明において、上方向Y1は、ワーク支持ブロック25が貼合構成体5を支持する支持面から鉛直に上方に延びる方向である。また下方向Y2は、支持面から鉛直に下方に伸びる方向である。
【0054】
貼合構成体5は、たとえばワーク支持ブロック25に真空吸着されて固定される。貼合構成体5は、保持体2が上方となり、閉塞体4が下方となるように配置される。また貼合構成体5は、保持体2の貫通孔3が上方に開放されて、貼合構成体5の上面が水平となるようにワーク支持ブロック25に固定される。
【0055】
ワーク支持ブロック25の上方には、矩形状のマスクフレーム26が、図示しない支持機構によって支持されている。このマスクフレーム26によって、印刷マスク体14が、上下方向Y,Y2に垂直になるように水平に保持される。このマスクフレーム26および支持機構を含んで、マスク保持装置18が構成される。印刷マスク体14は、熱可塑性合成樹脂、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)から成り、少なくとも印刷に用いられる印刷領域の厚み方向の寸法が均一なシート体に形成される。またステンレス薄板にYAGレーザーでパターン形成したマスク、アディティブ法で作製したマスクなどであってもよい。たとえば印刷マスク体14の厚さは、70μmに形成される。印刷マスク体14は、基板に電子部品が実装される実装位置のパターン、いわゆるランドパターンと同じ位置に複数の挿通孔がそれぞれ形成される。挿通孔は、印刷マスク体14を厚み方向に挿通し、はんだペーストを保持体2にスクリーン印刷するために形成される。挿通孔の直径は、たとえば300μm以上でかつ500μm以下に形成される。またたとえば、保持体2の貫通孔3は、印刷マスク体14の挿通孔に対して、1倍以上でかつ1.2倍以下に形成される。
【0056】
貼合構成体5は、ワーク台24が最も下方Y2に降下している状態で、図示しないローダ装置によって、所定の搬入元からワーク支持ブロック25上に搬送され、ワーク支持ブロック25に、水平に配置されて装着される。この状態で、ワーク台24が上方Y1へ変位され、貼合構成体5の保持体2が上方に配置された印刷マスク体14に当接する。つまり貼合構成体5と印刷マスク体14とが積重される。保持体の貫通孔3は、印刷マスク体14に対して位置合わせされて固定されており、貼合構成体5と印刷マスク体14とが積重された状態で、保持体の各貫通孔3は、印刷マスク体14のそれぞれ対応する挿通孔に対向する。
【0057】
印刷マスク体14を保持するマスクフレーム26の上方に、スキージ装置21が配置される。スキージ装置21は、一対のスキージ27a,27bと、一対のスキージホルダ28a,28bと、スキージ上下機構を構成する一対のエアシリンダ29a,29bとを有している。スキージ装置21は、さらにシリンダ台30および案内レール31を有している。案内レール31は、上下方向Y1,Y2に垂直な水平な操作方向X1,X2へ延びて配置され、シリンダ台30が、案内レール31に案内されて、図示しない駆動手段によって操作方向X1,X2へ変位駆動される。
【0058】
シリンダ台30に、一対のエアシリンダ29a,29bが、操作方向X1,X2に並んで設けられている。各エアシリンダ29a,29bのピストンロッドの先端部となる下端部に、各スキージホルダ28a,28bが設けられ、これらスキージホルダ28a,28bに保持されて、各スキージ27a,27bが、操作方向X1,X2に並んで配置設けられる。各スキージ27a,27bは、下方になるにつれて拡開するように傾斜させて設けられ、各エアシリンダ29a,29bによって、上下方向Y1,Y2へ変位駆動されるともに、シリンダ台30が変位駆動されることによって、操作方向X1,X2へ変位される。
【0059】
各スキージ27a,27bは、エアシリンダ29a,29bによる昇降変位によって下端部が印刷マスク体14に好適な当接力で当接された状態で、シリンダ台30の変位に伴って操作方向に変位されることによって、印刷マスク体14上のはんだペースト6を、印刷マスク体14上で操作方向X1,X2へ流動させることができる。このとき、はんだペース18は、印刷マスク体14に押し付けられる力を受けており、印刷マスク体14の挿通孔に流れ込んで充填される。
【0060】
図4は、充填工程s2の過程を示す断面図である。充填工程s2は、まず印刷マスク体14を用いて、貼合構成体5にはんだペースト6を印刷するために、図4(1)に示すように、印刷マスク体14をマスクフレーム26によって保持してスクリーン印刷機19に装着する。次に、印刷マスク体14の上面に、各スキージ27a,27b間にはんだペースト6を供給する。たとえばはんだペースト6は、平均粒径が約20μmであって、錫と、3重量%の銀と、0.5重量%銅との合金粉末(Sn−3wt%Ag−0.5wt%Cu)を含む。
【0061】
また、貼合構成体5をローダ装置によって、ワーク支持ブロック25上に搬送し、貼合構成体5をワーク支持ブロック25によって固定してスクリーン印刷機19に装着する。貼合構成値5と印刷マスク体14とは、スクリーン印刷機に装着されるにあたって、各挿通孔15と各貫通孔3とがそれぞれ対応するように、印刷マスク体14と貼合構成体5とが位置決めされる。
【0062】
次に、ワーク台昇降機22を作動させ、支柱23を伸張させて、ワーク支持ブロック25を上昇させ、ワーク支持ブロック25上の貼合構成体5を印刷マスク体14に当接させる。つまり印刷マスク体14と、貼合構成体5の保持体2とを積重する。このとき、印刷マスク体14の各挿通孔15が、保持体2に形成される貫通孔3に対向するように位置決めされている。言換えると、印刷マスク体14と貼合構成体5とが積重されると、各挿通孔15と対応する各貫通孔3とがそれぞれ連通する。
【0063】
次に、図4(2)に示すように、各エアシリンダ29a,29bを作動させて、各スキージ27a,27bのいずれか一方だけを印刷マスク体14に当接させる。たとえば操作方向一方X1側に配置される一方のスキージ27aを印刷マスク体14に当接させ、操作方向X2側に配置される他方のスキージ27bを印刷マスク体14から離間させる。このときはんだペースト6を流動操作させる方向は、操作方向他方X2となる。このようにはんだペースト6を流動操作させる方向の上流側にあるスキージ27a(27b)を印刷マスク体14に当接させ、下流側にあるスキージ27b(27a)を印刷マスク体14から離間させる。
【0064】
そして次に、図4(2)に示す状態から図4(3)に示す状態に、シリンダ台30を操作方向他方X2へ変位駆動して、一方のスキージ27aを操作方向他方X2へ変位させる。本実施の形態では、一方のスキージ27aを一例として約10〜30mm毎秒の速度で移動させて、スキージングする。このように一方のスキージ27aを操作方向他方X2へ変位させることによって、一方のスキージ27aで印刷マスク体14上のはんだペースト6を流動操作して、印刷マスク体14の各挿通孔15に、はんだペースト6をすり切り一杯に充填する。
【0065】
各挿通孔15と各貫通孔3とは水平方向に同じ位置に配置され、各貫通孔3は、各挿通孔15を介して、保持体2の上方の空間と連通している。言換えると挿通孔15の鉛直下方に貫通孔3が配置される。したがってスキージング時に、挿通孔15に入り込んだはんだペースト6は、挿通孔15を通過して貫通孔3に入り込む。これによって挿通孔15に、はんだペースト6をすり切り一杯に充填した場合、挿通孔15とともに貫通孔3にもはんだペースト6が充填される。
【0066】
そして次に、図4(4)に示すように、ワーク台昇降機22を作動させ、支柱23を縮退させて、ワーク支持ブロック25を下降させ、貼合構成体5と印刷マスク体14との当接状態を解除する。本実施の形態では、一例として、約0.01〜0.1mm毎秒の速度で離脱する。これとともに、エアシリンダ29aを縮退させて、一方のスキージ27aを印刷マスク体14から離間させる。そして次に、ローダ装置によって、ワーク支持ブロック25上の貼合構成体5を、離脱して所定の搬出先へ搬送する。
【0067】
このような一連の動作を繰り返し行うことによって、貼合構成体5上にはんだペースト6を所定の位置に、順次付着させることができる。図4(4)に示すように、貼合構成体5に印刷されたはんだペースト6は、充填部分6aと突出部分6bとを含む。はんだペースト6のうち充填部分6aは、保持体2の貫通孔3に充填される部分である。またはんだペースト6のうち突出部分6bは、印刷マスク体14の挿通孔15に充填されていたはんだペースト6であって、印刷マスク体14が離反後に残留して、充填部分6aから保持体2の厚み方向に突出する部分である。
【0068】
ここでは一方のスキージ27aを用いて操作方向他方X2へ変位させる説明をしたけれども、他方のスキージ27bを用いて操作方向一方X1へ変位させても同様に動作させることができる。このような一連の動作によって、印刷マスク体14に形成される各挿通孔15のパターンを転写して、貼合構成体5の所定位置にはんだペーストを印刷すると、充填工程s2を完了し、保持工程s3に進む。
【0069】
図5は、保持工程s3の過程を示す断面図である。保持工程s3では、まずはんだペースト6が印刷された貼合構成体5をローダ装置によって、電子部品搭載機の保持台17に移動させる。電子部品搭載機は、保持台17に保持される貼合構成体5の表面に電子部品7を搭載するための装置である。また保持台17は、ローダ装置によって搬送された貼合構成体5を水平に保持する。貼合構成体5は、たとえば保持台17に真空吸着されて着脱可能に装着される。貼合構成体5は、保持体2が上方となり、閉塞体4が下方となるように配置される。
【0070】
保持工程s4において、図5(1)に示すように、電子部品搭載器によって各電子部品7をそれぞれ移動させ、図5(2)に示すように、各電子部品7を貼合構成体5に順次保持させる。電子部品搭載機は、電子部品7に予め定められる接着部位8を、はんだペースト6の突出部分6bに接触させて搭載する。電子部品7がチップ抵抗およびチップコンデンサなどのチップ部品の場合、その表面部に形成される電極部分が接着部位8となる。また、はんだペースト6は粘着性を有しているので、突出部分6bに接触した電子部品7は、貼合構成体7に保持される。さらに貼合構成体5には、はんだペースト6の突出部分6bが形成されることによって、電子部品7をより確実に保持することができる。
【0071】
このように電子部品搭載機によるはんだペースト上への各電子部品の搭載が完了すると、閉塞体4を保持体から分離する。本実施の形態では、図5(3)に示すように、貼合構成体5を紫外線照射装置の保持台16に配置する。次に閉塞体4である半導体用UVテープ側から約150mJ/cm2の紫外線を照射する。
これによって閉塞体4が保持体2を粘着する粘着力を低下させて、保持体2から閉塞体4を分離する。このように電子部品7をはんだペースト上に搭載した保持体2から閉塞体4を分離して保持工程s3を終了すると、搭載工程s4に進む。
また、このように電子部品7を保持体2に搭載して閉塞体4を分離したものを実装ユニット10と称する場合がある。
【0072】
図6は、搭載工程s4および接着工程s5を説明するための断面図である。搭載工程s4では、前述した接着工程s3で製造した実装ユニット10を、実装対象物9に位置合わせし、次に接着工程s5で、はんだペーストによって実装ユニット10の電子部品7を実装対象物9に接着する。本実施の形態では、実装対象物9は、2つのベアチップ11a,11bが既に実装されているプリント基板12である。
【0073】
搭載工程s4では、まず図6(1)に示すように、ローダ装置によって実装ユニット10を移動させ、図6(2)に示すように、基板12上の実装位置に搭載する。具体的には、基板12に実装される電子部品7の実装位置と、保持体2の各貫通孔3とを位置合わせして、実装ユニット10を基板12上に搭載する。さらに具体的には、プリント基板12に設けられる電気配線14上に貫通孔3を位置合わせし、貫通孔3に充填される半導体ペースト6が電気配線のランド14に臨むように位置合わせする。電子部品は、基板12に実装すべき実装位置に配置され、位置合わせが完了すると搭載工程s4を終了し、接着工程s5に進む。
【0074】
接着工程s5では、実装ユニット10を実装した実装対象物9を、はんだペースト6の溶融温度以上に加熱する。これによって図6(3)に示すように、貫通孔3内のはんだペースト6が溶融し、電子部品7とプリント基板12のランド14とを電気的および機械的に接続する。たとえばはんだペースト6の溶融は、リフロー炉内で行われる。
【0075】
図7は、本発明の実装方法によって電子部品7が実装された実装体60を示す平面図である。実装対象物9に電子部品7を配置する領域の形状に合わせて、保持体2の形状を設計することによって、実装対象物9に形成されて、電子部品が実装される様々な領域に、複数の電子部品7を一度に搭載することができる。
【0076】
以上のように本発明の実施の一形態によれば、保持工程s2で保持体2の貫通孔3に、はんだペースト6を充填し、保持工程s3で電子部品7を保持体2に保持させる。次に搭載工程s4で保持体2と基板12とを位置合わせし、接着工程s5で保持体2の貫通孔3に充填されるはんだペースト6によって、電子部品7を基板12に接着する。
【0077】
電子部品7は、その接着部位8がはんだペースト6に接触して保持体2に保持されており、電子部品7と貫通孔3との位置関係が一定に保たれる。また電子部品7が保持体2に保持される位置は、保持体2が基板12に位置合わせされた状態で、基板12に電子部品7が実装される位置となる。したがって保持体2が基板12に位置合わせされると、電子部品7は、基板12の実装位置に配置される。この状態で電子部品7は、貫通孔3に充填されるはんだペースト6が溶融して、基板12に接着される。
【0078】
このように本実施の形態では、保持体2を位置合わせして電子部品7を実装位置に配置したうえで、貫通孔3に充填したはんだペースト6で、電子部品7を基板12に接着するので、従来技術のようにスクリーン印刷装置およびディスペンサなどを用いて、はんだペースト6を基板12に対して付着させる付着位置を位置決めする必要がない。これによって電子部品7を基板12に容易に接着することができる。
【0079】
また保持体2は、電子部品7を保持するために特化した構成であり、構造上の制約が少なく任意の構成にすることができる。たとえば保持体2の表面を凹凸なく平坦に形成することで、複数の電子部品7を保持体2に高密度に容易に保持させることができる。たとえば第1の従来技術のように、スキージをマスク54に押圧する圧力を高めたり、変形しやすいスキージを用いたりする必要がなく、保持体の貫通孔3に充填されるはんだペースト6の充填量を十分に保つことができる。
【0080】
このように保持体2に密に電子部品7を保持させた状態で、その保持体2を基板12に搭載することによって、基板12に凹凸が形成される場合であっても、電子部品7を高密度に実装することができる。
【0081】
たとえば図6および図7に示すように、基板12に既にベアチップ11a,11bが実装されて、実装対象物9に凸部が形成される場合であっても、保持体2を位置合わせするだけでよく、実装対象物9にはんだペースト6を付着する必要がない。これによってベアチップ11a,11bに近接した位置であっても、各ベアチップ11a,11bの間の領域であっても、電子部品7を基板12に実装することができる。また他に、はんだペースト6を付着させることが困難な領域であっても、容易に複数の電子部品7を高密度に実装することができる。
【0082】
頻繁に用いられる電子部品7の実装位置のパターンがある場合には、その実装パターンに応じた実装ユニット10を予め製造しておいてもよい。これによって実装対象物9が異なる場合であっても、頻繁に用いられる複数の電子部品7を同時に短時間で実装することができる。
【0083】
また接着剤としてはんだペースト6を用い、絶縁性を有する保持体2を用いることによって、電子部品7を基板12に接着するとともに電子部品7を基板12に対して電気的に接続することを同時に行うことができる。またはんだペースト6は、粘着性を有する。これによって保持工程s3で、はんだペースト6に電子部品7を接触させることによって、その粘着性を利用して電子部品7を良好に基板12に保持させることができる。
【0084】
また充填工程s2前の準備工程s1のうち、保持体形成段階で保持体2に貫通孔3を形成する。これによって基板12に実装される電子部品7の実装位置のパターンに応じて、保持体2に形成する貫通孔3の位置を変更することができる。
たとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえばはんだペースト6の充填状態などの後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔3を形成する位置を変更することができる。
【0085】
また本実施の形態では、保持体2に閉塞体4を貼合わせた貼合構成体5を用い、貼合構成体5にはんだペースト6を充填する。これによって充填時にはんだペースト6が保持体2の貫通孔3を抜けだして、下方の開口3aからワーク支持ブロック25に流れ出ることを防止することができる。これによってワーク支持ブロック25がはんだペーストによって汚染されることを防止することができ、連続して充填工程s2を行っても、充填作業を良好に行うことができる。
【0086】
また閉塞体4は、一方の面に粘着性を有するので、保持体2に貼り合せる作業が容易であり、別途粘着剤を閉塞体4に付着する必要がない。はんだペーストが充填された保持体2は、閉塞体4が貼り合わされた状態でロード装置によって搬送される。これによって搬送時に、貫通孔3からはんだペースト6が下方に脱落することを防止することができる。閉塞体4が貼合わされることで、保持体2を補強することができる。これによってロード装置による貼合構成体5のハンドリングを容易にすることができる。
【0087】
また本実施の形態の閉塞体4は、紫外線を照射することによって、粘着性が低下して、剥離することが容易に形成されるので、大きい外力を与えることなく、容易に分離することができる。これによって閉塞体4を分離する時に、電子部品7に与える衝撃を小さくすることができ、保持される電子部品7がずれることを防止することができる。また絶縁性を有する保持体2によって、基板12に設けられる電気配線を覆うことによって、電気配線が短絡する可能性を少なくすることができる。たとえばリフロー時に保持体2が電気配線を覆うことによって、はんだペースト6のフレックスが飛散しても、電気配線に飛散したフレックスが付着することを防止することができ、実装体の品質を向上することができる。
【0088】
以上のような上述した構成は、本発明の実施の一形態であって、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、保持体2および閉塞体4の材料は、他の材料によって実現されてもよい。またはんだペースト以外の接着剤で電子部品7と実装対象物9とを接着してもよい。また実装対象物9に実装される実装部品は、電子部品以外の部品であってもよい。
【0089】
また本発明の実施の一形態では、保持体2に貫通孔3を形成する作業を行ったが、予め貫通孔3が形成される保持体2を用意しておいてもよい。また貫通孔3が形成される保持体2を購入しておいてもよく、保持体2が準備できるならば、電子部品7の実装作業において、保持体2を製造しなくてもよい。貼合構成体5についても同様である。すなわち予め準備できるならば、実装作業において貼合構成体5を構成しなくてもよい。
【0090】
また上述した装置は、本発明の実施の一例であり、他の装置を用いて、本発明のような実装部品の実装方法を実行してもよい。また各工程のうち、作業者によって行われる工程があってもよい。
【0091】
図8は、本発明の他の実施の形態の保持体40を示す平面図である。図8に示す保持体40には、上述した保持体2とほぼ同様の構成であるが、さらに外力が与えられたときに破断を誘引する破断誘引部13が形成される。破断誘引部13は、たとえばレーザなどによって形成されるミシン目であり、充填工程s2の前に、保持体40に形成される。ミシン目が形成されることによって、保持体40は、部分的に強度が弱い部分が形成され、保持体40が引張られることによって、少なくとも一部15が除去可能となる。
【0092】
以上のように本発明の他の実施の形態に従えば、接着工程s5後に除去工程で保持体2の少なくとも一部を除去する。保持体2の少なくとも一部を除去することによって、電子部品7が実装される実装体の品質を向上できる。たとえばリフロー炉を用いて、はんだペースト6を溶融した場合、はんだペーストに含まれるフラックスが飛散する場合がある。この場合、フラックスが故障の原因となることがある。本発明では、接着工程s5後に除去工程で、保持体2を除去することによって、保持体2とともに飛散して保持体2に付着したフラックスを除去することができ、実装体の故障の原因をなくして、さらに品質を向上することができる。たとえば電子部品7を高密度に基板12に実装すると、貫通孔3の増加とともに飛散するフラックスの量も増加する。本発明では上述したように保持体2を除去することによって飛散したフラックスを好適に除去することができ、電子部品7の高密度化を図ったとしても、実装体の故障を少なくすることができ、品質を向上することができる。
【0093】
また上述した破断誘引部13は、ミシン目に形成したが、ミシン目以外の構成であってもよい。たとえば破断誘引部13の厚み方向寸法を残余の部分に比べて薄くしてもよい。
【0094】
図9は、本発明の他の実施の形態の実装体41を示す断面図である。他の実施の形態の実装体41は、上述した実装体に対して、基板43の形状が異なり他の構成は同様であるので、同様の構成については、説明を省略し、同様の参照符号を付する。基板43は、電子部品7が実装される部分の厚みD1を、残余の部分の厚みD2よりも小さくして凹部42を形成する。電子部品7は、この凹所42に実装される。これによって電子部品7が実装される位置が低くなり、全体的な実装体41の厚みを薄くすることができる。
【0095】
このように凹部42が形成される場合であっても、上述した保持体を凹部42に位置合わせすることによって、容易に電子部品7を凹所に実装することができる。たとえば第2の従来の技術のように、ディスペンサを用いる必要がなく、保持体に形成される印刷パターンにしたがって、はんだペースト6を配置することができ、短時間で複数の電子部品7を実装することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、実装対象物に接着剤を位置合わせして付着させる必要がなく、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。たとえば実装対象物の実装面に凹凸が形成される場合など、接着剤の実装対象物への供給が困難な場合であっても、実装部品を保持する保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって実装対象物の面積を小型化することができ、実装対象物が設けられる各機器を小型化および軽量化することができる。また実装部品を実装する実装対象物の実装領域に応じて、様々な形状に保持体を構成することができ、複雑な実装領域であっても、実装部品を配置することができる。
【0097】
また本発明によれば、基板にはんだペーストの付着位置を位置決めして直接付着させる必要がなく、実装部品を基板に容易に接着することができる。たとえば基板の実装面に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を保持した保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって基板の面積を小型化することができ、基板が設けられる各電子機器を小型化および軽量化することができる。
【0098】
また本発明によれば、充填工程前に、保持体形成工程で保持体に貫通孔を形成する。実装対象物に実装される実装部品の実装位置のパターンに応じて、保持体に形成する貫通孔の位置を変更することができる。これによってたとえば実装位置のパターンが頻繁に変更される場合、実装体が少量である場合などであっても、対応することができ、利便性を向上することができる。またたとえば接着剤の充填状態などの後工程の状態変化に基づいて、容易に貫通孔を形成する位置を変更することができる。
【0099】
また本発明によれば、保持体を除去することによって、実装対象物に実装部品が実装された実装体の品質を向上することができる。たとえば保持体を除去することで保持体とともに飛散した接着剤を除去することができる。これによって飛散した接着剤による故障をなくし、品質を向上することができる。たとえば実装部品が電子部品であり、接着剤がはんだペーストの場合、隣接する2つの電子部品の電極間にはんだブリッジが生じた場合、保持体を除去することによって、はんだブリッジも同時に取り除かれて、はんだごてによるはんだ修正を行う必要がない。
【0100】
また本発明によれば、除去工程で保持体に外力を与えるだけで、保持体が破断誘引部で容易に破断する。これによって保持体の所望する部分で、簡単に保持体を除去することができ、保持体の除去時に基板および装着部品の接着が損なわれることがない。
【0101】
また本発明によれば、実装ユニットを用いることによって、実装対象物に接着剤を位置合わせして付着させる必要がなく、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。たとえば実装対象物の実装面に凹凸が形成される場合であっても、実装部品を保持する保持体を用いることによって、実装部品を高密度に実装することができる。これによって実装対象物の面積を小型化することができ、実装対象物が設けられる各機器を小型化および軽量化することができる。
【0102】
また本発明によれば、上述した実装ユニットが位置合わせされて、実装ユニットに含まれる実装部品が実装対象物の表面側部分に接着される。実装ユニットが用いられることによって、実装対象物に接着剤を位置決めして付着させる必要がない。これによって接着剤を実装対象物に直接付与することが困難な場合であっても、実装部品を実装対象物に容易に接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である実装部品の実装方法を示すフローチャートである。
【図2】準備工程s1のうち、貼合構成体5を構成する過程を示す断面図である。
【図3】スクリーン印刷機19の概略的構成を示す正面図である。
【図4】充填工程s2の過程を示す断面図である。
【図5】保持工程s3の過程を示す断面図である。
【図6】搭載工程s4および接着工程s5を説明するための断面図である。
【図7】本発明の実装方法によって電子部品7が実装された実装対象物9を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の保持体40を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の実装体41を示す断面図である。
【図10】第1の従来技術の実装部品の実装方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 保持体
3 貫通孔
5 貼合構成体
6 はんだペースト
7 電子部品
8 接着部位
9 実装対象物
10 実装ユニット
11a,11b ベアチップ
12 基板
60 実装体
Claims (7)
- 実装対象物の表面に実装部品を実装する実装方法であって、
実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体の各貫通孔に、接着剤を充填する充填工程と、
貫通孔に充填された接着剤に実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
実装対象物に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、実装対象物に保持体を搭載する搭載工程と、
接着剤によって実装部品を実装対象物に接着する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法。 - 電気配線が設けられる基板の表面に、実装部品を実装する実装方法であって、
基板に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成され、絶縁性を有する保持体の貫通孔に、はんだペーストを充填する充填工程と、
貫通孔に充填されたはんだペーストに実装部品の接着部位を接触させて、保持体に実装部品を保持させる保持工程と、
基板に実装される実装部品の実装位置と、保持体の各貫通孔とを位置合わせして、基板に保持体を搭載する搭載工程と、
保持体が搭載された基板を加熱して、はんだペーストによって実装部品を基板に接着するとともに、基板の電気配線と実装部品とを電気的に接続する接着工程とを含むことを特徴とする実装部品の実装方法。 - 充填工程前に、準備体に実装対象物に実装部品が実装される実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔を形成して保持体として形成する保持体形成工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の実装部品の実装方法。
- 接着工程後に、前記保持体の少なくとも一部を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の実装部品の実装方法。
- 保持体は、外力が与えられたとき破断を誘引する破断誘引部が形成され、
除去工程は、破断誘引部で保持体を破断して、その少なくとも一部を除去することを特徴とする請求項4記載の実装部品の実装方法。 - 実装対象物の表面に実装部品を実装するための実装ユニットであって、
実装対象物に対する実装部品の実装位置のパターンに応じて、複数の貫通孔が形成される保持体と、
各貫通孔に充填される接着剤と、
接着部位が貫通孔に充填された接着剤に接触して、保持体に保持される実装部品とを含むことを特徴とする実装ユニット。 - 実装対象物の表面に実装部品が実装される実装体であって、
請求項6記載の実装ユニットと、
実装ユニットに含まれる実装部品が接着され、その実装される側の表面部分に凹凸が形成される実装対象物とを有することを特徴とする実装体。
Priority Applications (1)
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| JP2003056275A JP2004266164A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 実装部品の実装方法 |
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|---|---|---|---|
| JP2003056275A JP2004266164A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 実装部品の実装方法 |
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|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016084122A1 (ja) * | 2014-11-25 | 2016-06-02 | 富士機械製造株式会社 | 受注処理装置、識別情報プレート及び受注処理方法 |
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2003
- 2003-03-03 JP JP2003056275A patent/JP2004266164A/ja active Pending
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