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JP2004244741A - チェーンソー用耐切創衣服 - Google Patents

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JP2004244741A
JP2004244741A JP2003033778A JP2003033778A JP2004244741A JP 2004244741 A JP2004244741 A JP 2004244741A JP 2003033778 A JP2003033778 A JP 2003033778A JP 2003033778 A JP2003033778 A JP 2003033778A JP 2004244741 A JP2004244741 A JP 2004244741A
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JP
Japan
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cut
garment
strength
cloth
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JP2003033778A
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English (en)
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Yoshihiko Itagaki
良彦 板垣
Yukio Sugimoto
幸夫 杉本
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Descente Ltd
Original Assignee
Descente Ltd
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Publication date
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Abstract

【目的】作業性に優れ、安全性にも優れたチェーンソー刃による事故を防止するための衣服。
【構成】表地と裏地の間に、化合繊布帛を複数層として成る布帛と、高強度ポリエチレン繊維をフエルトとして得た布帛とを配設し一体化したか、又は、更に表地の直下にポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維と、高強度ポリエチレン繊維とを交織とした布帛をも配設一体化した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、チェーンソーを用いて森林での木材伐採や園芸などに従事する作業員が、誤って作動中のチェーンソー刃を、身体、殊には腰部より下、に当ててしまった際にも傷つけることのないために開発された、チェーンソー事故により作業者に生じさせ得る切創を完璧に防止するためのみならず、作業性にも極めて優れた作業パンツ等の衣服に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の事故に対しては、金属を用いたり、あるいは硬度を有する布帛を何層にも形成するなどして、結果、極めて重く、かつ相当な肉厚ともなる防切創用衣服が多く用いられてきた。
しかし乍らこれら従来のものでは、極めて重量の大きな、かつまた極めて厚手のものとならざるを得ないため、仮に作業者の切創保護とはなりえたとしても、作業性には極めて劣り、実際上は非常に用いられにくく効果的ではない、というものであったに過ぎなかった。
殊に森林での伐採作業は、傾斜地など足場が悪い条件下で行われることなども多く、森林作業従事者にとっては極めて危険性を伴うため、深刻な問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記従来の欠点を解消し、重量が小さく、かつ、作業の妨げとなるような肉厚ともならず、前記、傾斜地など足場が悪い条件下での作業にも容易に対応可能であるため作業性には極めて優れ、その結果として、チェーンソーの操作ミスや誤作動によって作業者に生じさせることとなりうるチェーンソー刃による切創を防止するに最適な、作業パンツ等の衣服に係るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る作業パンツ等の衣服は、適宜素材より成る表生地と、同適宜素材より成る裏生地の間に、上面より順に、まず高強度ポリエチレン繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維とを交織して得た布帛を、次いで適宜硬度と強度を有するナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛を複数層として成る布帛集合体を、更に、高強度ポリエチレン繊維をフエルトとして得た布帛を、積層し縫製等任意の手段にて一体化したこと、を要旨とするものである。
尚、前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維は、ザイロン(商標)であること、がより好もしい。
又、前記高強度ポリエチレン繊維が、ダイニーマ(商標)であること、もまた好もしいことである。
【0005】
更には、適宜素材より成る表生地と、同適宜素材より成る裏生地の間に、上面より順に、まず適宜硬度と強度を有するナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛を複数層として成る布帛集合体を、次いで、高強度ポリエチレン繊維をフエルトとして得た布帛を、積層し縫製等任意の手段にて一体化したこと、をも要旨とするものである。
【0006】
前記適宜硬度と強度を有するナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛を複数層として成る布帛集合体は2層〜8層の間の何れかであること、が好もしく、ケースにより任意に採択しうる。
【0007】
尚、着用時に前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維が長手方向乃至長尺方向に、又、該高強度ポリエチレン繊維が短手方向乃至短尺方向になるように縫製・完成品とすることは、格別に好もしいと云えるものである。
【0008】
また、該高強度ポリエチレン繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維との交織の態様は任意の組み合わせとすることが可能である。
【0009】
【実施例】
本発明者は、前述のような課題を解決するための対策について種々開発を重ねてきた結果として、好もしい実施例を提供することを可能とした。
まず第一の実施例を述べる。
【0010】
図1は、本発明に係る作業衣服のうちパンツP1の一態様の正面(図1a)及び側面(図1b)をそれぞれ表わすものであって、この態様の場合は、着用者は通常のパンツと同じように、下半身を完全に覆うスタイルをとる。
図2は、本発明に係る作業衣服のうちパンツP2の別の態様の正面(図2a)及び側面(図2b)をそれぞれ表わすものであり、この態様の場合は、着用者は、一般のパンツの上に、更に身体の前部のみを覆うようにして下半身を保護するスタイルをとる。
【0011】
尚、これら実施例に於いて、図3として、図1(a及びb)及び図2(a及びb)の構成を、判り易く分解した説明図を示すものである。
【0012】
該図3は、上面から順に、まず符号1は、一般に広く用いられる硬度と強度を有するナイロン生地その他適宜選択された生地よりなる表生地を、符号2は、超高分子量ポリエチレンを原料とし、ゲル紡糸と一般に称えられる方法によって完成する高強度ポリエチレンのうちから選択した「ダイニーマ(商標)」ポリエチレン2aと、直線性の高いポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールを液晶紡糸した繊維のうちから選択した「ザイロン(商標)」2b、とを交織、格子状に織り上げた中間層、符号3は適宜強さと硬さとを有する化合繊のうちから採択したナイロンを格子状に織り上げた三層より成る布帛を、符号4は、前述の高強度ポリエチレンのうちより選択した「ダイニーマ(商標)」ポリエチレンを繊維相互が絡みつくようフエルト状に仕上げた層を、符号5は適宜硬さと強さとを有する任意の裏地、をそれぞれ示している。
【0013】
尚、ここで、本発明技術の構成の中心とも云いうる素材たる、前記「ダイニーマ(商標)」と「ザイロン(商標)」とを、いま少し、詳しく説明しておきたい。
【0014】
まず「ダイニーマ(東洋紡の商標)」についてであるが、該繊維は、超高分子量ポリエチレンを原料とし、一般的にはゲル紡糸と称えられる方法によって完成するものであり、超高強度・高弾性率を有する優れた繊維素材である。
その特徴としては、軽さ(比重1以下)や、強さ(ピアノ線の約8倍)の他にも、衝撃吸収性が特筆される。
即ち、破断に必要なエネルギーが大きいため、衝撃を吸収するという特性に極めて優れており、防護衣料など悪環境下で人体を防護する素材繊維として好もしい特性を有している、と云いうる。
【0015】
次に「ザイロン(東洋紡の商標)」についてであるが、該繊維は、剛直で極めて直線性の高い分子構造を有するPBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)を液晶紡糸した繊維であって、その特筆すべき特徴としては、パラアミド繊維の2倍以上の強度・弾性率を有し、有機繊維の中では、最も高い強度と弾性率とを有している。
のみならず、極めて軽い(比重約1)ことの他しなやかで柔らかい、という特性をも具備している好もしいものである。
【0016】
上記した二つの素材に共通して云えることは、軽いこと、高強度であること、高弾性率を有していること、更には高衝撃吸収性、しなやかさ、といった共通の優れた特質を具備している点である。
【0017】
図4は、符号2aの「ダイニーマ(商標)」、2b「ザイロン(商標)」の拡大模式図であるが、交織の状態の一例がよく示されている。
前記のように採択された「ダイニーマ(商標)」2aと、「ザイロン(商標)」2bとは、該図4に示されているような格子状を呈している。
又、経緯の点については、この例に示されているように、完成品となった状態では、「ザイロン(商標)」が長手方向乃至長尺方向(パンツの上下の方向、矢符通り)に使用されるような態様で格子状とすること、がより好もしい。
これは後述する理由による。
【0018】
尚、図5(a及びb)に示されているように、「ダイニーマ(商標)」2aと「ザイロン(商標)」2bとの交織の態様は任意であって、適宜その表れる態様を変えることが可能なことは勿論である。
【0019】
作業者が、誤って、回転中のチェーンソー刃を、下半身に接触させてしまった場合に、表地を通過した刃は、「ダイニーマ(商標)」2aと、「ザイロン(商標)」2bを交織した層のうち、「ザイロン(商標)」2bは、長手方向乃至長尺方向(パンツの上下方向)に形成されているため、チェーンソー刃は、「ダイニーマ(商標)」2aと、「ザイロン(商標)」2bの交織層2の存在によって、又、殊には、短手方向の「ダイニーマ(商標)」2aの摩擦係数が低く他を滑らせ易いという特性により、長手方向の「ザイロン(商標)」2bが引き抜かれ易くなり、結果、チェーンソー刃に絡みつき易くなり回転は停止する。
【0020】
尚、仮に、交織層2下面に配設された三層より成るナイロン層を突き抜けても、前述のように、摩擦係数が低く他を滑らせ易く、かつ、高強度、という特性を有する「ダイニーマ(商標)」のフエルト層4の存在により、該層に至るまでに既に回転力が弱められたチェーンソー刃を滑らせるので、該フエルト層4で完全に停止させることができる。
従って、作業者の身体に切創が生じるという危険性は全くない。
【0021】
次には、第二の実施例を示す。
図5は本発明に係る作業パンツP3の他の実施例を示すものであって、そのうち図5aは正面図を、図5bは側面図を示す。
この実施例も、前述の実施例同様に、通常のパンツと同じく、下半身前後共にすっぽりと覆う。
又、図6は、別の例を示すものであって、この場合も前述同様に、パンツP4は身体の下半身前部のみを覆うようになり、図6aはその正面を、図6bはその側面をそれぞれ示す。
【0022】
又、図7は、図5及び図6の構成を判り易く分解した説明図である。
【0023】
該図7に於いて、上面より下面に至り、まず符号6は適宜高度と強度をもつナイロン生地その他適宜選択・採択される表生地、符号7は、適当な硬度と強度を有するナイロン布帛を六層に形成した層である。
符号8は、前述の実施例同様に、超高分子量ポリエチレンを原料とし、ゲル紡糸方法により得られた繊維をフェルト状を呈するよう織り上げたものであって、本実施例に於いても、上記のうちより、「ダイニーマ(商標)」繊維を採択してある。
尚、符号9は、強度と硬度を有する適宜裏生地である。
【0024】
作業者が誤って、下半身に、回転中のチェーンソー刃を接触させてしまった場合、本例でも、前述実施例同様、表地を通過してしまった刃は、六層のナイロン布帛層7に容易に、かつ密に絡みつき、瞬時に(厳密には0.1〜0.2秒程度で)、回転は完全に抑止され、仮に、該部を突き抜けたとしても、該複数のナイロン布帛層7下面に配設された前述の「ダイニーマ(商標)」をフェルト状を呈するよう織り上げられているフエルト層8の位置に於いては、完全に刃としての機能を失うため、着用者に切創を生じさせることは全くない。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明は、従来チェーンソーの操作性に支障をもたらす、例えば、傾斜地等足場の悪い条件下での作業において、誤って回転中のチェーンソーの刃を下半身に当ててしまい大事故となるようなことを完全に防止でき、軽量でありなおかつ耐切創効果の高い、作業者が安心出来運動性能を有する作業用衣服が提供されることとなり、本発明実施の効果は極めて大きい。
尚、更に、チェーンソー対策以外の、例えば刃物による切創にも適用しうる可能性も存することも顕著な効果と云いうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す正面図(1a)、及び側面図(1b)である。
【図2】本発明の第一実施例の別の態様を示す正面図(2a)及び側面図(2b)である。
【図3】図1及び図2の構成の分解説明図である。
【図4】図1、図2及び図3に於ける交織状態を示す拡大説明図である。
【図5】同任意の交織態様の表われ方を示す例(a及びb)の拡大説明図である。
【図6】本発明の第二実施例を示す正面図(6a)、及び側面図(6b)である。
【図7】本発明の第二実施例の別の態様を示す正面図(7a)、及び側面図(7b)である。
【図8】図6及び図7の構成の分解図である。
【符号の説明】
1,6 表地
2 交織中間層
2a 「ダイニーマ(商標)」繊維
2b 「ザイロン(商標)」繊維
3,7 ナイロン布帛層
4,8 「ダイニーマ(商標)」フエルト
5,9 裏地
P1,P2,P3,P4 パンツ

Claims (8)

  1. 適宜素材より成る表生地と、同適宜素材より成る裏生地の間に、上面となる表生地より順に、
    まず高強度ポリエチレン繊維とポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維とを交織して得た布帛を、
    次いで適宜硬度と強度を有するナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛を複数層として成る布帛集合体を、
    更に、高強度ポリエチレン繊維をフエルトとして得た布帛を、
    積層した上で、縫製等任意の手段にて一体化したこと、
    を特徴とするチェーンソー用耐切創衣服。
  2. 適宜素材より成る表生地と、同適宜素材より成る裏生地の間に、上面となる表生地より順に、
    まず適宜硬度と強度を有するナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛を複数層として成る布帛集合体を、
    次いで、高強度ポリエチレン繊維をフエルトとして得た布帛を、
    積層した上で、縫製等任意の手段にて一体化したこと、
    を特徴とするチェーンソー用耐切創衣服。
  3. 着用時に、前記ポリパラフェニレンベンゾール繊維が長手方向乃至長尺方向に、また、前記高強度ポリエチレン繊維が短手方向乃至短尺方向になるように縫製し完成品とすること、
    を特徴とする請求項1記載のチェーンソー用耐切創衣服。
  4. 前記高強度ポリエチレン繊維とポリパラフェニレンベンゾール繊維との交織の態様が任意の組み合わせより成ること、
    を特徴とする請求項1記載のチェーンソー用耐切創衣服。
  5. 前記ナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛の複数層が、2層乃至4層であること、
    を特徴とする請求項1記載のチェーンソー用耐切創衣服。
  6. 前記ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維が、ザイロン(商標)であること、
    を特徴とする請求項1又は3、4の何れかに記載のチェーンソー用耐切創衣服。
  7. 前記高強度ポリエチレン繊維が、ダイニーマ(商標)であること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のチェーンソー用耐切創衣服。
  8. 前記、ナイロン又はポリエステル等の化合繊布帛の複数層として成る布帛集合体が、4層乃至8層であること、
    を特徴とする請求項2記載のチェーンソー用耐切創衣服。
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