JP2004119975A - Icカードの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 薄型のICカードを提供する。
【解決手段】 ベース材とこのベース材の片面に設けられた吸着パッドとからなるキャリアを用意する第1の工程と、回路素子の形成されていない裏面を前記キャリアと反対方向に向けて半導体ウェハを前記キャリアに接着してウェハ複合体を形成する第2の工程と、前記半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第3の工程と、前記半導体ウェハの裏面をダイシングテープに貼着して前記キャリアを剥離する第4の工程と、前記半導体ウェハを個々の半導体チップPにダイシングする第5の工程と、前記ダイシングテープの接着力を減少または喪失させる第6の工程と、前記半導体チップPをカード基板101のチップ搭載位置に取り付ける第7の工程と、前記カード基板101を用いてICカード100を作成する第8の工程とからなる。
【選択図】 図58
【解決手段】 ベース材とこのベース材の片面に設けられた吸着パッドとからなるキャリアを用意する第1の工程と、回路素子の形成されていない裏面を前記キャリアと反対方向に向けて半導体ウェハを前記キャリアに接着してウェハ複合体を形成する第2の工程と、前記半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第3の工程と、前記半導体ウェハの裏面をダイシングテープに貼着して前記キャリアを剥離する第4の工程と、前記半導体ウェハを個々の半導体チップPにダイシングする第5の工程と、前記ダイシングテープの接着力を減少または喪失させる第6の工程と、前記半導体チップPをカード基板101のチップ搭載位置に取り付ける第7の工程と、前記カード基板101を用いてICカード100を作成する第8の工程とからなる。
【選択図】 図58
Description
本発明は半導体ウェハの加工技術に関し、特に、半導体ウェハの厚みを100μm以下と極めて薄く加工する際における半導体ウェハのハンドリングに適用して有効な技術、さらに詳細には、ICカードの製造方法に関する。
今日、たとえばICカードに用いられる半導体装置のように、高密度化、小型化とともに薄型化が要求される半導体装置においては、TQFP(Thin Quad Flat Package)やTSOP(Thin Small Outline Package)など通常に比べて厚さの薄いパッケージが用いられている。そして、このようなパッケージを製造するには、半導体ウェハを特に薄く加工する必要がある。ここで、半導体ウェハを薄くするための技術としては、たとえば、日経BP社発行、「実践講座 VLSIパッケージング技術(下)」(1993年 5月31日発行)、P12〜 P14(非特許文献1)に記載されているように、グラインディング、化学的なエッチング、およびラッピングの3種類の技術が知られている。該刊行物に記載されているように、グラインディングは半導体ウェハの裏面をダイヤモンド砥石で研削する技術、エッチングは半導体ウェハを高速回転させながら裏面をフッ酸と硝酸とを主体とする混酸でエッチングする技術、そして、ラッピングは半導体ウェハの裏面を研磨砥粒で研磨する技術である。
日経BP社発行、「実践講座 VLSIパッケージング技術(下)」(1993年 5月31日発行)、P12〜 P14
日経BP社発行、「実践講座 VLSIパッケージング技術(下)」(1993年 5月31日発行)、P12〜 P14
しかし、グラインディングやラッピングによる薄型加工では、一般的な厚みである 625μm(もしくは 725μm)程度の半導体ウェハを 300μm前後にまではできるが、たとえば 100μm以下といったレベルにまで薄型化しようとすると、十分な注意を払っていても装置から取り外す際に半導体ウェハが割れる恐れがある。あるいは、割れないまでもウェハ表面のパッシベーション膜の応力や半導体ウェハの内部応力に基づく反りが顕著に現われ、ダイシングなど次工程以降のプロセスに作業上の問題が発生する。これに加えて、12インチ以上の大口径の半導体ウェハでは平坦性および均一性を規定レベル得ることが困難になる。
また、エッチングによる薄型加工では、高速回転させるため半導体ウェハ外周部を複数箇所から保持しているピンにより過大な応力が働いて半導体ウェハが破損してしまう。さらに、グラインディングなどの場合と同様、内部応力に起因する反りも問題となる。
上述のような問題を解消するため、本発明者らは種々検討を重ね、半導体ウェハを何らかの支持基板にテープで固定した状態で加工することを思い至った。しかし、通常のテープでは半導体ウェハの処理毎にテープも使い捨てとなるため、コストがかさむという新たな問題点が発生することが懸念される。
そこで、本発明は以上のような技術的課題を解決するもので、その目的は、割れが発生することなく半導体ウェハを薄型加工することのできる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、容易な作業のもとで半導体ウェハを薄型加工することのできる技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、反りが発生することなく半導体ウェハを薄型加工することのできる技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、低コストのもとで半導体ウェハを薄型加工することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明による半導体ウェハの加工方法は、ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第1の工程と、回路素子の形成されていない裏面をキャリアと反対方向に向けて半導体ウェハをキャリアに接着してウェハ複合体を形成する第2の工程と、このウェハ複合体の半導体ウェハ側を上方に向け、ウェハ複合体を保持して半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第3の工程とを有することを特徴とするものである。
この半導体ウェハの加工方法において、半導体ウェハをキャリアよりも大径として半導体ウェハの外周部全体がキャリアからはみ出すようにしてウェハ複合体を形成し、第3の工程では、ウェハ複合体に対して下方より気体を吹きつけながら半導体ウェハに薄型加工を施すことができる。また、半導体ウェハをキャリアと同一径またはキャリアよりも小径とし、半導体ウェハの外周部がキャリアからはみ出さないようにウェハ複合体を形成することができる。
第3の工程により半導体ウェハを薄型加工した後には、その裏面をダイシングシートに貼着してキャリアを剥離する第4の工程、ダイシングシート上の半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第5の工程を設けることができる。
本発明による半導体ウェハの加工方法は、回路素子が作り込まれた主面にパッシベーション膜の形成された半導体ウェハを用意する第1の工程と、ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第2の工程と、回路素子の形成されていない裏面をキャリアと反対方向に向けて半導体ウェハをキャリアに接着してウェハ複合体を形成する第3の工程と、このウェハ複合体の半導体ウェハ側を上方に向け、ウェハ複合体を保持して半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第4の工程とを有することを特徴とするものである。この場合、第4の工程で半導体ウェハを薄型加工した後、その裏面をダイシングシートに貼着してキャリアを剥離する第5の工程と、ダイシングシート上の半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第6の工程とを設けることができる。
本発明によるICカードの製造方法は、ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第1の工程と、回路素子の形成されていない裏面をキャリアと反対方向に向けて半導体ウェハをキャリアに接着してウェハ複合体を形成する第2の工程と、ウェハ複合体の半導体ウェハ側を上方に向け、ウェハ複合体を保持して半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第3の工程と、薄型加工のされた半導体ウェハの裏面をダイシングシートに貼着してキャリアを剥離する第4の工程と、ダイシングシート上の半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第5の工程と、ダイシングシートの接着力を減少または喪失させる第6の工程と、半導体チップをカード基板のチップ搭載位置に取り付ける第7の工程と、半導体チップの取り付けられたカード基板を用いてICカードを作成する第8の工程とを有することを特徴とするものである。
本発明によるICカードの製造方法は、回路素子が作り込まれた主面にパッシベーション膜の形成された半導体ウェハを用意する第1の工程と、ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第2の工程と、回路素子の形成されていない裏面をキャリアと反対方向に向けて半導体ウェハをキャリアに接着してウェハ複合体を形成する第3の工程と、ウェハ複合体の半導体ウェハ側を上方に向け、ウェハ複合体を保持して半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第4の工程と、薄型加工のされた半導体ウェハの裏面をダイシングシートに貼着してキャリアを剥離する第5の工程と、ダイシングシート上の半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第6の工程と、ダイシングシートの接着力を減少または喪失させる第7の工程と、半導体チップをカード基板のチップ搭載位置に取り付ける第8の工程と、半導体チップの取り付けられたカード基板を用いてICカードを作成する第9の工程とを有することを特徴とするものである。
本発明のICカードの製造方法において半導体ウェハのチップ電極にバンプを形成したときには、ベース材に設けられた接着部材の厚みをバンプの高さ以上とするのがよい。また、第7の工程では、半導体チップをダイシングシート上から直接カード基板に取り付けるようにすることが望ましい。
また、本発明によるキャリアはこのような半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、減圧空間により半導体ウェハを吸着する弾性変形自在の吸着パッドとされたものである。このキャリアにおいて、吸着パッドを、半導体ウェハの片面のほぼ全域を吸着し得る大きさとしてもよい。また、半導体ウェハの外周形状に沿って環状に形成してもよい。さらに、ベース材の片面全域にわたって複数個設け、半導体ウェハをこれらの吸着パッドによって複数箇所で吸着保持するようにしてもよい。
また、本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、ベース材に形成され、真空ポンプに接続される真空孔に連通して半導体ウェハを負圧吸引する一方、大気圧でこの半導体ウェハから剥離する吸着溝とされたものである。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、ベース材の片面に開口して複数箇所に形成され、真空ポンプに接続される真空孔に連通して半導体ウェハを負圧吸引する一方、大気圧でこの半導体ウェハから剥離する吸着孔とされたものである。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、ベース材の片側に設けられ、真空ポンプに接続される真空孔に連通する多数の細孔により半導体ウェハを負圧吸引する一方、大気圧でこの半導体ウェハから剥離する多孔質体とされたものである。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、ベース材と同一面となって複数の凹部を形成する剥離部と、この剥離部と半導体ウェハとの間に位置して半導体ウェハをベース材に接着するゲル化されたシリコーンとで構成され、剥離部の周囲を負圧にしてシリコーンを凹部に陥没させて半導体ウェハから剥離する接着シート部とされたものである。このキャリアの剥離部は、ネットまたはベース材に形成された凹凸とすることができる。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、ベース材が、透明性を有する材料からなり、接着部材が、ベース材を通して照射する紫外線により接着力が減少または喪失して半導体ウェハから剥離するUV硬化型接着剤とされたものである。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、温度変化により接着力を減少または喪失させて半導体ウェハから剥離する温度活性型接着剤とされたものである。このキャリアにおいて、温度活性型接着剤は、低温で接着力が減少または喪失するものとすることができる。
本発明によるキャリアは前記した半導体ウェハの加工方法に用いられるものであって、接着部材が、界面力で半導体ウェハをベース材に密着させる一方、超音波で半導体ウェハから剥離する液体とされたものである。
これらに用いられるキャリアのベース材は耐酸性を有する材料、たとえば繊維状のフッ素樹脂を押し固めたものなどで構成することが望ましい。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、半導体ウェハをキャリアに接着してウェハ複合体を形成し、このウェハ複合体の状態でハンドリングして半導体ウェハを薄型加工するようにしたので、格段の注意を払わなくても割れが発生することがない。また、薄型化による半導体ウェハの剛性低下をキャリアが補強してパッシベーション膜の応力開放が阻止され、半導体ウェハに反りが発生することもない。これにより、安定的に半導体ウェハを超薄型に加工することができる。
また、薄型化前の厚みを有する半導体ウェハと同様にハンドリングすることが可能になるので、格段の注意を払わなくても半導体ウェハに割れが発生することなく、薄型加工に伴う作業の容易化を図ることができる。
さらに、ウェハ複合体のうちのキャリアの部分を保持するようにしており半導体ウェハには応力がかからないので、反りの発生が未然に排除され、良好な仕上がり品質のもとで半導体ウェハを薄型加工することが可能になる。
吸着パッドで半導体ウェハをベース材に固定するようにすれば、使い捨ての必要がなくなるとともにキャリアを簡単な構造とすることができるので、低コストのもとで半導体ウェハを薄型加工することが可能になる。
半導体ウェハをオーバーハングさせてウェハ複合体を形成し、このウェハ複合体に対して下方より気体を吹きつけながらエッチング液をスピン塗布するようにすれば、エッチング液が主面にまで回り込むことが確実に防止されて形成された回路素子へのダメージが未然に排除される。
半導体ウェハの外周部がキャリアからはみ出さないようにウェハ複合体を形成すれば、エッチング液の主面への回り込みがなくなるので、ウェハ複合体に気体を吹きつける必要がない。また、薄厚の半導体ウェハがキャリアからオーバーハングしていないので、ウェハ複合体の取り扱いが容易になる。さらに、半導体ウェハの主面全体がキャリアに覆われて外的雰囲気から遮断されるので、浸漬方式でも半導体ウェハの裏面をエッチングすることができる。
このようにして薄型化された半導体ウェハをダイシングした半導体チップを用いてICカードを組み立てれば、ICカードの薄型化を一層推進することが可能になる。
ベース材に設けられた接着部材の厚みを半導体ウェハに形成されたバンプの高さ以上とすれば、キャリアの全体が半導体ウェハと密着して両者の剥がれが防止される。また、半導体チップをダイシングシート上から直接カード基板に取り付けるようにすれば、半導体チップを移し変える手間が省略されて、スループットが向上する。
半導体ウェハをキャリアに真空吸着する構造、接着部材を剥離部と接着シート部とで構成したりUV硬化型接着剤、温度活性型接着剤で構成する構造とすることで、薄型加工後の剥離作業を簡単に行うことができる。さらに、半導体ウェハはベース材に沿って常に平坦に保たれるので、半導体ウェハの反りを効果的に抑制することができる。
可逆性のある温度活性型接着剤を用いれば、キャリアを繰り返し使用することが可能になるので、経済的に薄型の半導体ウェハを量産することができる。
ベース材を耐酸性の材料で形成することにより、キャリアを繰り返し使用することが可能になり、経済的に薄型半導体ウェハを量産することができる。
繊維状のフッ素樹脂を押し固めてベース材とすることにより、耐酸性という特徴を有するフッ素樹脂をベース材として、これとの接着性が良好でない温度活性型接着剤など種々の接着剤を用いることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態である半導体ウェハの薄型加工に用いられるキャリアを示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3、図4、図6〜図10は図1のキャリアによる半導体ウェハの加工手順を連続して示す説明図、図5は半導体ウェハの薄型加工に用いられるエッチング装置の概略図である。
図1および図2に示すキャリア1は半導体ウェハ2(図3など)を吸着保持してウェハ複合体10(図3など)を形成する板状のもので、ベース材1aとこのベース材1aの片面に設けられた弾性変形自在の吸着パッド(接着部材)1bとから構成されている。半導体ウェハ2の形状に沿って円盤状に形成されたベース材1aは、たとえば耐酸性を有するフッ素樹脂、ガラス板、あるいはエポキシ樹脂などにより形成されており、また、半導体ウェハ2を吸着する吸着パッド1bは、たとえば半導体ウェハ2の片面のほぼ全域を吸着し得る大きさを有する軟質ゴムで形成されている。なお、以下の実施の形態における場合を含め、キャリア1を構成するベース材1aは、エッチング液L(図5、図6)による変質防止を考慮して、前記した耐酸性を有する材料で形成されるのが望ましい。また、後述するエッチング装置の把持ピンによる集中応力が半導体ウェハ2の把持位置に作用して半導体ウェハ2が破損することを防止するため、ベース材1aの直径は僅かに、たとえば10μm程度半導体ウェハ2より大きくなっている。
このような吸着パッド1bを用い、半導体ウェハ2は次のようにして薄型加工される。
先ず、主面に形成された回路素子に対する電気的検査までの前処理工程が完了した半導体ウェハ2を、ダイヤモンド砥石や研磨砥粒による裏面研削によりたとえば 250μm程度の厚みにまで薄くする。但し、このような予備的な加工を行うことなく、直ちに以降に述べる薄型加工を行うようにしてもよい。
次に、回路素子の形成されていない面つまり裏面を外側つまりキャリア1と反対方向に向け、図3に示すように半導体ウェハ2をキャリア1に押圧する。半導体ウェハ2の全面に均一に軽い荷重をかけると、吸着パッド1bが弾性変形して半導体ウェハ2により閉塞されたパッド内の体積が縮小し、内部の空気が排出される。そして、半導体ウェハ2への荷重を取り除くと、吸着パッド1bはその弾性により従前の形状に戻ろうとして縮小された空間の体積は幾分元の体積に近づくが、密着された半導体ウェハ2により気体の流入が妨げられて吸着パッド1bの内部に減圧状態が作り出され、その吸引力により半導体ウェハ2はキャリア1に吸着される。これによりウェハ複合体10が形成される(図4)。なお、図4に示すように、本実施の形態においては、ウェハ複合体10を構成する半導体ウェハ2とキャリア1との径は等しくなっているが、半導体ウェハ2をキャリア1よりも小径としてもよく、あるいは、後述するように大径としてもよい。
ウェハ複合体10を形成した後、半導体ウェハ2を上にしてこれを複数枚カセットケース20a(図5)に収め、エッチング処理工程へ搬送する。
ここで、ウェハ複合体10に対するエッチング装置を図5に示す。図示するエッチング装置はエッチング液Lをスピン塗布して半導体ウェハ2をエッチングする自転式のスピンエッチャーであり、前述のカセットケース20aが装着されるローダ部30、処理されるウェハ複合体10が載置される処理ステージ50、処理後のウェハ複合体10を収容したカセットケース20bが装着されるアンローダ部40を備えている。また、ウェハ複合体10をローダ部30から処理ステージ50へ、処理ステージ50からアンローダ部40へ移送するハンドラ60が備えられており、ウェハ複合体10はこのハンドラ60で裏面から持ち上げられた状態で搬送されるようになっている。処理ステージ50に搭載されたウェハ複合体10に下方からN2ガスなどの不活性ガスやエアなどを吹き付けるため、処理ステージ50の直下には気体噴出口70が設けられている。また、処理ステージ50を中心にしてたとえばその周囲3カ所に、120°ずつの角度を持ってウェハ複合体10を掴む構造の把持ピン80が設けられている。把持ピン80は図示しないモータにより処理ステージ50の回りで回転するようになっており、よって、ウェハ複合体10は把持ピン80によりその回転軸回りに回転される。処理ステージ50の上方には、エッチング液Lを半導体ウェハ2上に滴下するためのノズル90が設置されている。
このようなエッチング装置のローダ部30に装着されたカセットケース20aからハンドラ60によってウェハ複合体10を一枚ピックアップし、半導体ウェハ2が上方を向くようにして処理ステージ50にロードする。ここで、ハンドラ60はウェハ複合体10の裏面(つまり、ベース材1a側)を持ち上げて搬送する構造となっているので、半導体ウェハ2側を真空吸着して搬送する場合のような衝撃が半導体ウェハ2に加わらず、特に薄型加工後における半導体ウェハ2の割れが防止される。
処理ステージ50にロードした後、気体噴出口70からたとえばN2ガスをウェハ複合体10に吹き付けてこれを処理ステージ50から僅かに浮かせ、浮いたところで把持ピン80で掴む。そして、N2ガスを継続して吹き付けながら毎分数十回転から数千回転の任意の範囲でウェハ複合体10を回転させ、ノズル90より図6に示すようにエッチング液Lを垂らし、半導体ウェハ2に薄型加工を施してゆく。エッチング液Lを垂らす際には、ノズル90が半導体ウェハ2と一定の距離を保ちながらその中心部を通って外周部まで所定のスピードで移動するようにし、エッチング後における平坦性を確保するのが望ましい。エッチング液Lの滴下によるエッチング速度はたとえば30μm/minとし、エッチング時間はたとえば約 400秒とする。なお、高速回転で不要な振動が発生し、エッチング液Lが波立ってエッチングむらを起こしたり、あるいは半導体ウェハ2が把持ピン80からはずれてしまうことのないように、回転の中心と半導体ウェハ2の中心とは一致されている。また、エッチング液Lはエッチングの目的によりその組成が選択されるが、本実施の形態のような薄型加工の場合、エッチングレートが10μm/min〜 100μm/min程度と高いものを用いるのが望ましい。さらに、平坦性を重視する場合には、処理を二段階に分けて低いレートのエッチング液Lで仕上げを行うようにしてもよい。本実施の形態の場合、エッチング液Lには弗酸、硝酸、燐酸の混合液が用いられるが、たとえばこれに界面活性材を添加して反応を制御するようにしてもよい。
このようなエッチングにより、ウェハ複合体10の半導体ウェハ2は、図7に示すようにたとえば厚さ50μm程度にまで薄くされる。但し、厚さは任意のレベルとすることができ、50μmに限定されるものではない。なお、エッチング後は、純水を半導体ウェハ2に供給しながらリンスし、1000〜3000rpm の高速回転をかけてこれを乾燥する。
薄型加工後、ハンドラ60によりウェハ複合体10を処理ステージ50からアンロードし、アンローダ部40に用意されたアンローダ用のカセットケース20bへ搬送する。このような処理をローダ部30のカセットケース20aに収納された全てのウェハ複合体10に対して行い、アンローダ用のカセットケース20bに収納した後、このカセットケース20bごとエッチング装置より取り出す。
そして、ウェハ複合体10を一枚ずつカセットケース20bから取り出し、図8に示すように、通常の半導体ウェハ2のテープ張り付けと同様に半導体ウェハ2の裏面が粘着面に接着するようにしてウェハ複合体10をリング3に張り付けられたダイシングテープ4に貼着する。なお、ダイシングテープ4には、たとえばPET(ポリエチレンテレフタラート)、塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレンなどを基材とし、その上にアクリル系ポリマーの接着剤が塗布されたものが用いられている。但し、基材および接着剤にはこれら以外の種々のものを適用することができる。また、基材そのものが粘着性を有する自己粘着性型のダイシングテープを用いてもよい。
ダイシングテープ4に貼着した後、図9に示すように、剥離ジグ5を用いてキャリア1を半導体ウェハ2から引き剥がす。これにより、厚み50μmの半導体ウェハ2がダイシングテープ4に貼着されたことになり(図10)、この状態で半導体ウェハ2をフルカットして個々の半導体チップにダイシングする。ダイシング後、たとえば異方導電性接続用フィルムを介してICカードへ実装する。
このように、本実施の形態の半導体ウェハ2の加工技術によれば、半導体ウェハ2をキャリア1に接着してウェハ複合体10を形成し、このウェハ複合体10の状態でハンドリングして半導体ウェハ2を薄型加工するようにしたので、格段の注意を払わなくても割れや反りが発生することなく、安定的に半導体ウェハ2をたとえば50μmといった超薄型に加工することができる。
また、薄型化前の厚みを有する半導体ウェハ2と同様にハンドリングすることが可能になるので、格段の注意を払わなくても半導体ウェハ2に割れが発生することなく、薄型加工に伴う作業の容易化を図ることができる。
さらに、ウェハ複合体10のうちのキャリア1の部分を把持ピン80で把持するようにしているので、把持ピン80による応力に基づく反りの発生が排除され、良好な仕上がり品質のもとで半導体ウェハ2を薄型加工することが可能になる。
吸着パッド1bを介して半導体ウェハ2をベース材1aに固定するようにしているので、たとえばテープによる固定と異なって使い捨てがなくなるとともにキャリア1を簡単な構造とすることができ、低コストのもとで半導体ウェハ2を薄型加工することが可能になる。
そして、ベース材1aを耐酸性の材料で形成することにより、キャリア1を繰り返し使用することが可能になって経済的に薄型の半導体ウェハ2を量産することができる。
図11は本発明の半導体ウェハの薄型加工に用いられる他の実施の形態によるキャリアを示す平面図、図12は図11のXII −XII 線に沿う断面図である。
図示するように、本実施の形態によるキャリア1では、吸着パッド1bが半導体ウェハの外周形状に沿って環状に形成されたものである。
このようなキャリア1によれば、吸着パッド1bの減圧による保持力が半導体ウェハの外周部にしか作用せず内面域には作用しないので、内面域への面外応力による半導体ウェハの反りを抑制することができる。
図13は本発明の半導体ウェハの薄型加工に用いられるさらに他の実施の形態によるキャリアを示す平面図、図14は図13のXIV −XIV 線に沿う断面図である。
本実施の形態のキャリア1においては、吸着パッド1bがベース材1aの片面全域に複数個設けられたものである。したがって、半導体ウェハはこれらの吸着パッド1bによってその複数箇所で吸着保持される。
このように、吸着パッド1bを複数設けることによって、劣化や変形などにより一部の吸着パッド1bの吸着力が喪失しても、残りの吸着パッド1bにより確実に半導体ウェハを保持することが可能になる。
図15は本発明の半導体ウェハの薄型加工に用いられるさらに他の実施の形態によるキャリアを示す平面図、図16は図15のXVI −XVI 線に沿う断面図である。
本実施の形態では半導体ウェハ2の径がキャリア1の径よりも大径とされ、半導体ウェハ2の外周部全体がキャリア1からはみ出すような形で、つまり半導体ウェハ2がキャリア1からオーバーハングする形でウェハ複合体10が形成されている。把持ピンがオーバーハングした半導体ウェハ2に接触することなくキャリア1を把持できるようにするために、把持ピンに対応した3カ所に半導体ウェハ2よりやや外側に突出した形状でピン接触用突起1a1が形成されている。なお、このように半導体ウェハ2がオーバーハングした構成は他の実施の形態におけるキャリア1にも適用することができる。さらに、半導体ウェハ2の最終厚さによっては、オーバーハングした構成を採るときでもピン接触用突起1a1を設けず、直接半導体ウェハ2を保持してもよいことは勿論である。
また、ベース材1aの内部は空洞6となっており、この空洞6を介して真空ポンプ7に接続される真空孔6aに連通され、半導体ウェハ2を負圧吸引するための吸着溝(接着部材)11bがベース材1aの中心を中心としてつまりベース材1aの同心上に形成されている。真空孔6aには、通常はこれを閉塞し、真空ポンプ7のノズル7aが挿入されたときに押し広げられて該真空孔6aを開放する弁体8が取り付けられている。なお、吸着溝11bは必ずしもベース材1aの同心上に円形に形成されている必要はなく、たとえば渦巻き状など種々の形状を採ることができる。また、図16において、弁体8はベース材1aの中心に配置されているが、たとえばベース材1aの外周側面に取り付けるようにしてもよい。さらに、弁体8は複雑な構造を持つ機械式のものや、ゴム等のように弾力性に富む簡易型のものを採用することができる。
このキャリア1では、まず真空孔6aにノズル7aを差し込んで弁体8を開き、半導体ウェハ2をベース材1aに当てながら真空ポンプ7で真空吸引して空洞6を減圧する。そして、半導体ウェハ2がしっかりとベース材1aに固定されるまで真空引きした後、ノズル7aを引き抜く。弁体8はノズル7aが差し込まれている間は真空孔6aを開放して空気を空洞6から外部に流すが、ノズル7aが抜かれた後は真空孔6aを閉塞する構造となっているので、外部から空洞6への流入が阻止されて半導体ウェハ2はキャリア1に接着され、ウェハ複合体10が形成される。
このようなウェハ複合体10を形成した後、前述した実施の形態に記載の要領で図5に示すエッチング装置によりエッチング液Lをスピン塗布しながら半導体ウェハ2の薄型加工を行う。ここで、ウェハ複合体10を回転している間、下方からたとえばN2ガスを吹き付け続ける。前述のように、半導体ウェハ2はキャリア1からオーバーハングしているので、N2ガスはこのキャリア1に遮られることなく下方を向いている半導体ウェハ2の主面の外周部に吹き付けられる。
薄型加工終了後、ダイシングテープに貼着してから真空孔6aを開放して空洞6を大気圧に戻す。これにより、半導体ウェハ2に対する吸着溝11bの吸着力が喪失し、キャリア1は容易に半導体ウェハ2から分離される。そして、ダイシングテープ上の半導体ウェハ2を半導体チップにダイシングする。
このように、本実施の形態による半導体ウェハ2の加工技術によれば、半導体ウェハ2がオーバーハングするようにしてウェハ複合体10を形成し、このウェハ複合体10に対して下方より気体を吹きつけながらエッチング液Lをスピン塗布して薄型加工を施すようにしているので、たとえ低速回転下でスピン塗布を行うために大きな遠心力が得られない場合であっても、エッチング液Lが主面にまで回り込むことが防止される。これにより、半導体ウェハ2に形成された回路素子にダメージを与えるおそれが未然に排除される。
また、半導体ウェハ2をキャリア1に真空吸着する形でウェハ複合体10を形成し、薄型加工後には大気開放して両者を分離するようにしているので、キャリア1の剥離をスムーズに行うことができる。
さらに、半導体ウェハ2はベース材1aに沿って常に平坦に保たれるので、半導体ウェハ2の反りを抑制することができる。
なお、本実施の形態とは逆に半導体ウェハ2をキャリア1より小径としたり、両者を同一径としてもよいことは既に述べたが、このような場合には半導体ウェハ2の主面外周を隙間なくキャリア1に強固に接着することでエッチング液Lの主面への回り込みを防止することができる。したがって、本実施の形態のように、ウェハ複合体10に気体を吹きつけながらエッチング液Lをスピン塗布する必要はない。また、薄厚の半導体ウェハ2がキャリア1からオーバーハングしていないので、ウェハ複合体10の取り扱いが容易になる。さらに、半導体ウェハ2の主面全体がキャリア1に覆われて外的雰囲気から遮断されることから、自転式のスピンエッチャーではなく、ウェハ複合体10ごとエッチング液Lにディップする浸漬方式により半導体ウェハ2の裏面をエッチングして薄型加工を施すことが可能になる。
図17は本発明の半導体ウェハの薄型加工に用いられるさらに他の実施の形態によるキャリアを示す平面図、図18は図17のXVIII −XVIII 線に沿う断面図である。
本実施の形態では、前記した実施の形態における吸着溝11bに代えて、接着部材として吸着孔21bが形成されたものである。つまり、この吸着孔21bはベース材1aの片面に開口して複数箇所に形成され、吸着溝11bと同様、空洞6を介して真空ポンプ7に接続される真空孔6aに連通されている。そして、真空ポンプ7により半導体ウェハ2を負圧吸引するようになっている。したがって、吸引した半導体ウェハ2との分離も大気開放により行われる。
このように、吸着孔21bを複数形成し、この吸着孔21bによって半導体ウェハ2を負圧吸引してウェハ複合体10を形成するようにしてもよい。
図19は本発明の半導体ウェハの薄型加工に用いられるさらに他の実施の形態によるキャリアを示す平面図、図20は図19のXX−XX線に沿う断面図である。
本実施の形態では、前記した実施の形態における吸着溝11bに代えて、樹脂製あるいは金属製の多孔質体31bがベース材1aの片側に設けられているものである。図19のA部に拡大して示すように、多孔質体31bには多数の細孔31b1が形成され、図20に示すように、空洞6を介して真空孔6aに連通されている。このようなキャリア1では、半導体ウェハ2は多孔質体31bの細孔31b1に負圧吸引され、また、大気開放により分離される。
このように、多孔質体31bで半導体ウェハ2を負圧吸引してウェハ複合体10を形成することもできる。
図21は本発明の他の実施の形態による半導体ウェハの薄型加工に用いられるキャリアを示す平面図、図22は図21のXXII−XXII線に沿う断面図、図23〜図28、図30は図21のキャリアによる半導体ウェハの加工手順を連続して示す説明図、図29は半導体ウェハとキャリアとの接着状態および分離状態を示す説明図である。なお、本実施の形態において、図22に表されている接着シート部41b1は透明であるため、図21においては、この接着シート部41b1を通してネット(剥離部)41b2が表されている。
本実施の形態のキャリア1における接着部材41bは、ベース材1aと同一面となって複数の凹部を形成するネット41b2と、このネット41b2と半導体ウェハ2(図23〜図30)との間に位置して半導体ウェハ2をベース材1aに接着する接着シート部41b1とから構成されている。接着シート部41b1は硬化性液体ポリマーつまり硬化性成分が含有されてゲル化されたシリコーンのように表面が平滑で可ぎょう性を有する材質で構成されている。したがって、接着シート部41b1の上に表面が平滑な半導体ウェハ2のような固体が乗ると面全体が互いに密着して界面接着力により固定される。なお、ネット41b2の代わりにベース材1aに凹凸を形成して剥離部としてもよい。
ベース材1aの中央部には貫通孔1a2が形成されており、後述する半導体ウェハ2とキャリア1との剥離時にこの貫通孔1a2が真空ポンプ7に接続される。
次に、このようなキャリア1を用いた半導体ウェハ2の薄型加工の手順を説明する。なお、本実施の形態における加工手順は最初に記載した実施の形態に記載の手順とほぼ同一であり、重複する部分については簡略な説明にとどめる。
先ず、図23に示すように、所定の厚みにまで薄くした半導体ウェハ2をキャリア1に押圧する。このとき、接着シート部41b1に伸びや弛みによるだぶつきがあると回転の際に半導体ウェハ2が振動してしまうので、接着シート部41b1はベース材1aとネット41b2とから形成される面と完全に接合していることが必要である。半導体ウェハ2の全面に均一に軽い荷重をかけると、半導体ウェハ2と接着シート部41b1との間に界面力が働いて半導体ウェハ2はキャリア1に吸着され、ウェハ複合体10が形成される(図24)。このウェハ複合体10を図5に示すエッチング装置にロードし、上方を向けた半導体ウェハ2の裏面に対してエッチング液Lをスピン塗布し(図25)、薄型加工する(図26)。その後、洗浄および乾燥を行ってから、ウェハ複合体10をダイシングテープ4に貼着し(図27)、ベース材1aの貫通孔1a2を真空ポンプ7に接続して負圧吸引する(図28)。これにより、図29(a)に示すように、面接触により強固に接合していた半導体ウェハ2と接着シート部41b1は、図29(b)に示すように、吸引で接着シート部41b1がネット41b2の凹部に引き込まれることによりいわば点接触に移行する。この移行により両者の間の界面力が極端に減少したところで、キャリア1を半導体ウェハ2から引き離す。こうして、薄型の半導体ウェハ2がダイシングテープ4に貼着される(図30)。貼着後、半導体ウェハ2をフルカットして個々の半導体チップにダイシングする。
このように、本実施の形態の半導体ウェハ2の加工技術によれば、薄型加工後、ネット41b2の周囲を負圧にして接着シート部41b1をネット41b2の凹部に引き込んで半導体ウェハ2と接着シート部41b1とを点接触にし、界面力を減少させてキャリア1を半導体ウェハ2から引き離すようにしているので、キャリア1を半導体ウェハ2から剥離する作業を一層容易に行うことが可能になり、生産性良く薄型の半導体ウェハ2を量産することができる。
また、半導体ウェハ2はベース材1aに沿って常に平坦に保たれるので、半導体ウェハ2の反りを抑制することができる。
図31〜図37は本発明のさらに他の実施の形態による半導体ウェハの薄型加工の手順を連続して示す説明図である。
図31に示すキャリア1にあっては、透明なシートテープ52が透明な接着剤53によってベース材1aに貼着されたもので、シートテープ52の表面にはUV(ultraviolet −紫外線)光54(図36)を照射すると接着力が減少または喪失する、つまり落ちるUV硬化型接着剤(接着部材)51bが塗布されている。また、ベース材1aは、たとえばアクリルのようにUV光54が透過できる透明または半透明の、つまり透明性を有する材料により構成されている。
このようなキャリア1を用いた半導体ウェハ2の薄型加工の手順は次のようなものである。なお、前述の場合と同様、本実施の形態においても加工手順は最初に記載した実施の形態に記載の手順とほぼ同一であり、したがって、重複する部分については簡略な説明にとどめる。
先ず、図31に示すように、所定の厚みにまで薄くした半導体ウェハ2をキャリア1のUV硬化型接着剤51bが塗布された面に押圧する。半導体ウェハ2の全面に均一に軽い荷重をかけると、UV硬化型接着剤51bが半導体ウェハ2に押しつけられて半導体ウェハ2がキャリア1に固定され、ウェハ複合体10が形成される(図32)。次に、半導体ウェハ2の裏面が上方を向くようにしてこのウェハ複合体10をエッチング装置にロードし、エッチング液Lを滴下しながらスピンエッチングにより薄型加工する(図33、図34)。そして、洗浄・乾燥後、ウェハ複合体10をダイシングテープ4に貼着し(図35)、ベース材1aを通してUV光54を照射する(図36)。照射されたUV光54は透明なベース材1a、シートテープ52、接着剤53を透過してUV硬化型接着剤51bにまで到達するため、このUV光54によりUV硬化型接着剤51bの接着力が弱められる。このように接着力が弱められたところでキャリア1を半導体ウェハ2から引き離す。これにより、薄型の半導体ウェハ2がダイシングテープ4に貼着される(図30)。貼着後は、半導体ウェハ2をフルカットして個々の半導体チップにダイシングする。なお、ダイシングテープ4にUV光の照射で接着力が落ちる種類のものを用い、ダイシング後における半導体チップのピックアップ時にUV光を照射して作業性を向上させるようにしてもよい。
このように、本実施の形態の半導体ウェハ2の加工技術によれば、半導体ウェハ2とベース材1aとを接着する接着部材としてUV硬化型接着剤51bを用い、薄型加工後にUV光54を照射して積極的に該接着剤51bの接着力を弱めてキャリア1を半導体ウェハ2から剥離するようにしているので、剥離作業を簡単に行うことが可能になる。
また、UV光54の照射によりキャリア1と半導体ウェハ2との接着力が落ちているので、ダイシングテープ4のように薄型化後の半導体ウェハ2が移される部材に熱影響を及ぼすおそれがなく、半導体製造のプロセス設計における自由度が増加する。
さらに、UV硬化型接着剤51bを用いることによりウェハ複合体10の厚さを薄くすることができるので、特に薄厚であることに注意を払うことなく、通常の厚みを有する半導体ウェハと同様のハンドリングが可能になる。
そして、半導体ウェハ2はベース材1aに沿って常に平坦に保たれるので、半導体ウェハ2の反りを抑制することができる。
図38は本発明のさらに他の実施の形態による半導体ウェハの薄型加工に用いられるキャリアを示す平面図、図39は図38の XXXIX− XXXIX線に沿う断面図である。
本実施の形態によるキャリア1は、ベース材1aがたとえば厚さ 188μmのPETフィルムで構成され、このベース材1aにたとえば 0℃〜 5℃といった低温で接着力が減少または喪失する温度活性型接着剤(接着部材)61bが塗布されたフィルム状のものである。但し、ベース材1aには、たとえば 100μmや 250μmなど種々の厚さのPETフィルムを用いることができ、さらに、たとえばプラスチックやガラス板など、PETフィルム以外のものを用いることもできる。なお、温度活性型接着剤61bには、たとえば幅25mm当たり10℃以上で90°ピール強度が35gf〜 150gfであるが、0℃〜 5℃程度でほぼ 0gfに落ちるクールオフ型のものが用いられている。なお、使用環境によっては、温度活性化点がより高い15℃付近のものを使用してもよい。ここで、本明細書において温度活性型接着剤61bとは、温度変化により接着力が減少あるいは喪失する接着剤を指し、本実施の形態に記載のような低温で接着力の落ちるクールオフ型、および高温で接着力の落ちるウォームオフ型の何れもが含まれる。
このようなキャリア1を用いた半導体ウェハの薄型加工では、先ず、常温下においてこのキャリア1に半導体ウェハを張り付けてウェハ複合体を形成し、前記した実施の形態と同様のエッチング処理を施して半導体ウェハを薄型化する。そして、半導体ウェハが接着面と接合するようにしてウェハ複合体をダイシングテープに貼り付ける。その後、冷蔵庫などのような低温中に10分間程度放置して、この複合体をたとえば 3℃まで冷却する。ここで、温度活性型接着剤61bは 0℃〜 5℃でピール強度がほぼ 0gfに落ちて接着力が大幅に減少するクールオフ型なので、3℃まで冷却することでキャリア1は容易に半導体ウェハから剥離される。
なお、本実施の形態における温度活性型接着剤61bには低温で接着力の落ちるクールオフ型が用いられているが、ベース材1aやダイシングテープに熱影響の出ない範囲の高温で接着力の落ちるウォームオフ型を使用してもよい。また、ダイシングテープにUV光の照射で接着力が落ちるUVテープを用いれば、熱影響を完全に排除することができる。
このように、本実施の形態による半導体ウェハの薄型加工技術によれば、キャリア1の接着部材に温度活性型接着剤61bを用い、温度変化により接着力を落としてこれを半導体ウェハから剥離するようにしているので、剥離作業を簡単に行うことができる。また、キャリア1を繰り返し使用することが可能になるので、経済的に薄型の半導体ウェハを量産することができる。
さらに、ベース材1aをPETフィルムで構成することで、ウェハ複合体の厚さを薄くすることができ、通常の厚みを有する半導体ウェハと同様のハンドリングが可能になる。これに加え、コストを低く抑えることが可能になり、キャリア1を使い捨てとすることができる。
このように、ベース材1aをフィルム状のものにすると、半導体ウェハから取り外す際にピーリングによる引き剥がしが行えるため、板状でしかも固い材質のものを取り外す場合より、剥離を容易に行うことができる。なお、このベース材1aには薄型エッチングを施す前のBG(バックグラインディング−裏面研削)等の保護テープを利用することも可能である。
そして、半導体ウェハはベース材1aに沿って常に平坦に保たれるので、本実施の形態のキャリア1によっても、半導体ウェハの反りを抑制することができる。
図40は本発明のさらに他の実施の形態による半導体ウェハの薄型加工に用いられるキャリアを示す断面図である。
本実施の形態によるキャリア1におけるベース材1aは、前記した実施の形態に記載のPETフィルムに代えて、繊維状のフッ素樹脂を押し固めて構成されている。このようなベース材1aとすることにより、温度活性型接着剤61bなどの接着部材がフッ素樹脂の隙間に入り込むアンカー効果で確実にベース材1aに塗布される。なお、接着部材には前記した実施の形態に記載のUV硬化型接着剤51b等を用いてもよい。
このようなキャリア1によれば、耐酸性という特徴を有するフッ素樹脂をベース材1aとして、これとの接着性が良好でない温度活性型接着剤61bなど種々の接着剤を用いることができる。
図41〜図54は本発明のさらに他の実施の形態による半導体ウェハの加工手順の一部を示す説明図であって、本発明の一実施の形態によるICカードの製造方法を連続して示す説明図、図55は図41の半導体ウェハのチップ電極部を拡大して示す平面図、図56は図55のC1〜C1線に沿う断面図、図57は図48を詳しく示す説明図、図58は本実施の形態により製造されたICカードの内部構造を示す平面図、図59は図58のC2〜C2線に沿う断面図、図60は図59のA部を拡大して示す断面図、図61は図60のB部を拡大して示す断面図である。
本実施の形態におけるICカードの製造方法では、先ず、図41に示すように、主面に回路素子が作り込まれたいわゆるウェハプロセスの完了した半導体ウェハ2が用意される。したがって、主面にはたとえばSi3N4膜からなるパッシベーション膜2a(図55、図56)が形成されて回路素子が外的雰囲気から遮断され、素子特性の安定化が図られている。なお、図示する場合には、チップ電極にはAu(金)バンプ2bがたとえば電解メッキや蒸着法により形成され、後述するカード基板101(図53など)の配線101a(図58など)とはこのAuバンプ2bを介して電気的に接続される。但し、このようなバンプ接続ではなく、ボンディングワイヤによりワイヤ接続されるようにしてもよい。また、チップ電極にはPb(リン)/Sn(スズ)バンプなど他の金属からなるバンプを形成してもよい。
ここで、半導体ウェハ2のチップ電極を図55に示す。図示するように、Auバンプ2bの周囲にはパッシベーション膜2aが成膜されている。図55のC1〜C1線に沿った断面図である図56に示すように、素子領域Aを保護するパッシベーション膜2aは、下層に位置する無機パッシベーション膜2a1と上層に位置する有機パッシベーション膜2a2との2層で構成されており、無機パッシベーション膜2a1はたとえば 1.2μm厚のSiN(窒化シリコン)と 0.6μm厚のSiO2(酸化シリコン)とによって、有機パッシベーション膜2a2はたとえば 2.3μm厚のポリイミドによってそれぞれ形成されている。素子領域Aの上には、たとえば厚みが 0.8μmのAl電極配線2cの上にアンダーバンプメタル2dが成膜されており、このアンダーバンプメタル2dをメッキ電極として前記したAuバンプ2bがたとえば20μmの高さに形成されている。なお、本実施の形態では、接着性向上および金属拡散防止のために、アンダーバンプメタル2dとしてTi(チタン)/Pd(パラジウム)が用いられている。但し、他の金属、たとえばTiW(チタン・タングステン)、Cr(クロム)、Cu(銅)などを用いてもよい。
次に、図42に示すように、半導体ウェハ2の主面に表面保護用のレジスト111を塗布・加熱して成膜する。そして、図43に示すように、半導体ウェハ2の主面に裏面研削用のBGテープ112を貼り付けてBG加工を施し、図44に示すように、たとえば 550μm厚の半導体ウェハ2を 150μmまで薄くする。ここで、ウェハ主面にはレジスト111が塗布されているので、BG工程において発生する研削滓による半導体ウェハ2の表面汚染が防止される。
BG加工により半導体ウェハ2を薄くしたならば、図45に示すようにBGテープ112を剥がし、図46に示すようにレジスト111を除去する。
そして、たとえば厚さ250μmのPETフィルムからなるベース材に通常の接着剤(つまり、温度活性型ではない接着剤)が塗布されたキャリア1を用意しておき、図47に示すように、半導体ウェハ2を、その裏面が反対方向を向くようにしてキャリア1に貼り付けてウェハ複合体10を形成する。但し、キャリア1には前記した実施の形態に記載された他の種々のキャリア1を用いてもよい。
ここで、キャリア1の接着剤の厚さはAuバンプ2bの高さと同じ20μmとなっている。したがって、Auバンプ2bのみならず、このAuバンプ2bより20μm低い位置にあるウェハ表面のパッシベーション膜2aにも接着剤が作用することになる。これにより、キャリア1の全体が半導体ウェハ2と密着して両者の剥がれが防止される。なお、接着剤はAuバンプ2bの高さを超える厚みであってもウェハ表面に接着するので、接着剤の厚さはAuバンプ2bの高さ以上(つまり、Auバンプ2bの高さと同じ値かそれよりも大きな値)であればよい。
ウェハ複合体10を形成したならば、図48に示すようにウェハ側を上方に向けてその裏面にエッチング液Lを滴下し、スピンエッチングにより半導体ウェハ2の厚さをたとえば50μmまで薄くする。ここで、半導体ウェハ2をこのレベルまで薄くした際に反るのは、半導体ウェハ2の剛性が小さくなることによってパッシベーション膜2aに残留する応力が解放されるためである。特に、無機パッシベーション膜2a1であるSiNの圧縮応力や有機パッシベーション膜2a2であるポリイミドの硬化収縮に伴う引っ張り応力が解放されるときに、半導体ウェハ2の表面はそれぞれ凸、凹になるように反る。そこで、本実施の形態のように半導体ウェハ2をキャリア1に接着してウェハ複合体10を形成しておけば、キャリア1を構成するベース材が半導体ウェハ2の剛性低下を補強してパッシベーション膜2aの応力開放を阻止するように作用するので、薄型加工による半導体ウェハ2の反りが発生することはない。なお、図48に示すように、本実施の形態ではキャリア1の径よりも半導体ウェハ2の径の方が大きく半導体ウェハ2がキャリア1からオーバーハングしているため、エッチングに際してはエッチング液Lがウェハ主面にまで回り込むことを防止するために、ウェハ複合体10の下面に向かってたとえばN2ガス(窒素ガス)Gが吹き付けられている。
スピンエッチングには、図57に示すような、たとえばピンレスチャック式のエッチング装置113が用いられる。ここでは、真空引きされる吸着溝113a1が処理ステージ113aの表面の複数箇所に開口して形成されている。この吸着溝113a1は真空ポンプに接続された吸引管113bの吸引溝113b1と連通しており、この吸引溝113b1を介して吸着溝113a1が真空引きされることにより、半導体ウェハ2が処理ステージ113aに吸着・固定されるようになっている。したがって、図示するように半導体ウェハ2が処理ステージ113aからオーバーハングしていても把持ピンなどを用いて外周部を支える必要がない。これにより、エッチング液Lが把持ピンなどによる支持箇所に滞留することがなくなるので、局所的にエッチングが進行して欠けやへこみが発生することもない。
なお、半導体ウェハ2とキャリア1との間の密着力を強固にすることができれば前記したエッチング液Lの回り込みの問題がなくなるので、半導体ウェハ2の径をキャリア1の径より小さくしても構わない。その場合はウェハ複合体10へのN2ガスGの吹き付けが不要になるのみならず、前述のように、浸漬式など他のエッチング方式を採用して半導体ウェハ2に薄型加工を施すことができる。
半導体ウェハ2を50μm厚程度にまで薄くしたならば、図49に示すように、半導体ウェハ2を下にしてウェハ複合体10をダイシングテープ4に貼り付け、図50に示すように、テープ下面を真空吸着テーブル114に固定し、半導体ウェハ2からキャリア1をピーリング法により剥離する。
その後、図51に示すように、半導体ウェハ2をたとえばフルカットにより個々の半導体チップPに分割し、図52に示すように、ダイシングテープ4のUV粘着剤にUV光54を照射してダイシングテープ4と半導体ウェハ2との接着力を減少または喪失させる。
そして、図53に示すように、カード基板101を半導体チップPの上方にセットし、下方から突き上げピン114で突き上げる直接転写方式により半導体チップPをカード基板101のチップ搭載位置に異方導電性接着剤116を介して仮付けする。その後、図54に示すように、台座117で支持しながらボンディングツール118で加熱加圧してこれを本圧着する。
このようにして半導体チップPの取り付けられたカード基板101を用いて作成されたICカード100を図58に示す。図示するICカード100はラミネート方式により組み上げた無線式ICカードであり、カード基板101には外部信号の授受を行うアンテナである印刷コイル101bがその外周形状に沿って環状に形成されている。印刷コイル101bから延びるようにして、この印刷コイル101bと半導体チップPとを導通する配線101aが形成されており、これにより、種々の機能を有する半導体チップPと外部との間で信号が送受信されるようになっている。
図59に示すように、ICカード100の各構成部材は積層構造をなして接着剤により張り合わされている。すなわち、カード基板101のチップ搭載面側には、印刷コイル101b、配線101aおよび取り付けられた半導体チップPに相当する箇所が凹となったスペーサ102が接着されており、これによりスペーサ102と半導体チップPとで平面が構成されている。さらに、スペーサ102には、ICチップやコンデンサチップといった半導体チップPがICカード100の曲げ中立点(曲げ中立点は、たとえば半導体チップPの両側の構成部材が全て等しい場合にはICカード100の厚さでの中心となる。)に来るように厚さを調整する厚さ補正用シート103が接着され、ICカード100が屈曲された場合に半導体チップPに加わる圧縮力および引っ張り力が緩和されるようになっている。そして、積層されたカード基板101、スペーサ102および厚さ補正用シート103を挟むようにして、ICカード100の表裏面をなす外装化粧板104a,104bが接着されている。なお、本実施の形態では、カード基板101、厚さ補正用シート103および外装化粧板104a,104bは何れもPETが用いられている。
図59のA部を拡大した図60に示すように、ICカード100のチップ実装部では、Auバンプ2bが異方導電性接着剤116によって配線101aと電気的に接続されて半導体チップPがカード基板101に取り付けられている。そして、スペーサ102を介してカード基板101に厚さ補正用シート103が接着されている。また、図60のB部を拡大した図61に示すように、たとえば球体のプラスチックにAuコーティングが施された粒径5μm程度の導電性粒子116aと接着剤116bとで構成された異方導電性接着剤116の導電性粒子116aがAuバンプ2bと配線101aとの間に挟まれて潰れている。そして、この潰れた導電性粒子116aを介してAuバンプ2bと配線101aとの間の導通がとられる。
このように、本実施の形態のICカード100の製造方法によれば、キャリア1と半導体ウェハ2とでウェハ複合体10を形成して割れや反りを発生させることなく半導体ウェハ2をたとえば50μmという薄型に加工し、この半導体ウェハ2をダイシングした半導体チップPを用いてICカード100を組み立てることとしているので、ICカード100の薄型化を一層推進することが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、フッ素樹脂、ガラス板、あるいはエポキシ樹脂による一体成形でベース材1aを構成し、吸着パッド1bにはたとえば水などのように界面力で半導体ウェハ2をベース材1aに密着させる液体を用い、超音波を加えながらキャリア1を半導体ウェハ2から剥離するようにしてもよい。
本発明のICカードは、超薄型の電子機器としてのICカードに用いて好適なものである。
1 キャリア
1a ベース材
1b 吸着パッド(接着部材)
2 半導体ウェハ
2a パッシベーション膜
2b Auバンプ
4 ダイシングテープ(ダイシングシート)
6 空洞
6a 真空孔
7a ノズル
8 弁体
10 ウェハ複合体
11b 吸着溝(接着部材)
20a、20b カセットケース
21b 吸着孔
30 ローダ部
31b 多孔質体
40 アンローダ部
41b 接着部材
50 処理ステージ
51b UV硬化型接着剤
52 シートテープ
53 接着剤
54 UV光
60 ハンドラ
61b 温度活性型接着剤(接着部材)
70 気体噴出部
80 把持ピン
90 ノズル
100 ICカード
101 カード基板
101a 配線
101b 印刷コイル
102 スペーサ
103 厚さ補正用シート
104a、104b 外装化粧板
111 レジスト
112 BGテープ
113 エッチング装置
113a 処理ステージ
113b 吸引管
114 真空吸着テーブル
116 異方導電性接着剤
116a 導電性粒子
116b 接着剤
P 半導体チップ
1a ベース材
1b 吸着パッド(接着部材)
2 半導体ウェハ
2a パッシベーション膜
2b Auバンプ
4 ダイシングテープ(ダイシングシート)
6 空洞
6a 真空孔
7a ノズル
8 弁体
10 ウェハ複合体
11b 吸着溝(接着部材)
20a、20b カセットケース
21b 吸着孔
30 ローダ部
31b 多孔質体
40 アンローダ部
41b 接着部材
50 処理ステージ
51b UV硬化型接着剤
52 シートテープ
53 接着剤
54 UV光
60 ハンドラ
61b 温度活性型接着剤(接着部材)
70 気体噴出部
80 把持ピン
90 ノズル
100 ICカード
101 カード基板
101a 配線
101b 印刷コイル
102 スペーサ
103 厚さ補正用シート
104a、104b 外装化粧板
111 レジスト
112 BGテープ
113 エッチング装置
113a 処理ステージ
113b 吸引管
114 真空吸着テーブル
116 異方導電性接着剤
116a 導電性粒子
116b 接着剤
P 半導体チップ
Claims (4)
- ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第1の工程と、
回路素子の形成されていない裏面を前記キャリアと反対方向に向けて半導体ウェハを前記キャリアに接着してウェハ複合体を形成する第2の工程と、
前記ウェハ複合体の前記半導体ウェハ側を上方に向け、前記ウェハ複合体を保持して前記半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第3の工程と、
薄型加工のされた前記半導体ウェハの裏面をダイシングシートに貼着して前記キャリアを剥離する第4の工程と、
前記ダイシングシート上の前記半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第5の工程と、
前記ダイシングシートの接着力を減少または喪失させる第6の工程と、
前記半導体チップをカード基板のチップ搭載位置に取り付ける第7の工程と、
前記半導体チップの取り付けられた前記カード基板を用いてICカードを作成する第8の工程とを有することを特徴とするICカードの製造方法。 - 回路素子が作り込まれた主面にパッシベーション膜の形成された半導体ウェハを用意する第1の工程と、
ベース材とこのベース材の片面に設けられた接着部材とからなる板状またはフィルム状のキャリアを用意する第2の工程と、
回路素子の形成されていない裏面を前記キャリアと反対方向に向けて前記半導体ウェハを前記キャリアに接着してウェハ複合体を形成する第3の工程と、
前記ウェハ複合体の前記半導体ウェハ側を上方に向け、前記ウェハ複合体を保持して前記半導体ウェハの裏面にエッチング液をスピン塗布して該半導体ウェハに薄型加工を施す第4の工程と、
薄型加工のされた前記半導体ウェハの裏面をダイシングシートに貼着して前記キャリアを剥離する第5の工程と、
前記ダイシングシート上の前記半導体ウェハを個々の半導体チップにダイシングする第6の工程と、
前記ダイシングシートの接着力を減少または喪失させる第7の工程と、
前記半導体チップをカード基板のチップ搭載位置に取り付ける第8の工程と、
前記半導体チップの取り付けられた前記カード基板を用いてICカードを作成する第9の工程とを有することを特徴とするICカードの製造方法。 - 請求項1記載のICカードの製造方法において、前記半導体ウェハのチップ電極にはバンプが形成され、前記ベース材に設けられた前記接着部材の厚みは前記バンプの高さ以上であることを特徴とするICカードの製造方法。
- 請求項1記載のICカードの製造方法において、前記第7の工程では、前記半導体チップを前記ダイシングシート上から直接前記カード基板に取り付けることを特徴とするICカードの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003325585A JP2004119975A (ja) | 1995-12-04 | 2003-09-18 | Icカードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31508995 | 1995-12-04 | ||
| JP2003325585A JP2004119975A (ja) | 1995-12-04 | 2003-09-18 | Icカードの製造方法 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9-521143A Division JPWO1997021243A1 (ja) | 1995-12-04 | 1996-10-02 | 半導体ウェハの加工方法およびicカードの製造方法ならびにキャリア |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004119975A true JP2004119975A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32300030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003325585A Pending JP2004119975A (ja) | 1995-12-04 | 2003-09-18 | Icカードの製造方法 |
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| JP (1) | JP2004119975A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2020136370A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP2020174117A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| WO2024204615A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社レゾナック | 半導体装置の製造方法 |
-
2003
- 2003-09-18 JP JP2003325585A patent/JP2004119975A/ja active Pending
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| JP2013524545A (ja) * | 2010-04-23 | 2013-06-17 | エーファウ・グループ・ゲーエムベーハー | キャリア基板から製品基板を分離する装置および方法 |
| US9272501B2 (en) | 2010-04-23 | 2016-03-01 | Ev Group Gmbh | Device for detaching a product substrate off a carrier substrate |
| US9457552B2 (en) | 2010-04-23 | 2016-10-04 | Ev Group Gmbh | Method for detaching a product substrate off a carrier substrate |
| JP2020136403A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP2020136370A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP7282453B2 (ja) | 2019-02-15 | 2023-05-29 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP7282452B2 (ja) | 2019-02-15 | 2023-05-29 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP2020174117A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| JP7313767B2 (ja) | 2019-04-10 | 2023-07-25 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
| WO2024204615A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社レゾナック | 半導体装置の製造方法 |
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