JP2004117920A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の生産性の低下を防止し、かつ高精度の転写電圧制御を行う。
【解決手段】二次転写ニップ部T2に記録材Pがないときに、二次転写対向ローラ34と二次転写ローラ36との間に、転写用高圧電源105によって電圧を印加し、そのときの電圧と電流とをそれぞれD/Aコンバータ104、電流検出回路106によって検出し、電圧と電流との対向関係、つまり電圧電流特性をRAM102に記憶する。あらかじめ、湿度やカラーモード(カラーかモノカラーか)や記録材Pの性状(種類、転写面の1面目か2面目か)に応じてトナー像転写時の目標電流を決定しておく。このトナー像転写時の目標電流と、RAM102に記憶されているトナー像非転写時の電圧電流特性とに基づいて、トナー像転写時の電圧を決定する。
【選択図】 図2
【解決手段】二次転写ニップ部T2に記録材Pがないときに、二次転写対向ローラ34と二次転写ローラ36との間に、転写用高圧電源105によって電圧を印加し、そのときの電圧と電流とをそれぞれD/Aコンバータ104、電流検出回路106によって検出し、電圧と電流との対向関係、つまり電圧電流特性をRAM102に記憶する。あらかじめ、湿度やカラーモード(カラーかモノカラーか)や記録材Pの性状(種類、転写面の1面目か2面目か)に応じてトナー像転写時の目標電流を決定しておく。このトナー像転写時の目標電流と、RAM102に記憶されているトナー像非転写時の電圧電流特性とに基づいて、トナー像転写時の電圧を決定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上のトナー像を転写部材に電圧を印加して被転写体に転写するに際して、画像形成条件に応じて転写部材に印加する電圧を画像形成条件に応じて変化させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ,複写機等の白黒の画像形成装置においては、一般に、感光ドラム(像担持体)上にトナー像を形成し、このトナー像を紙等の記録材(被転写体)に転写する。感光ドラムに転写ローラ等の転写部材を当接させて転写ニップ(転写部位)を形成し、この転写ニップに記録材を通過させながら、転写部材に転写バイアスを印加することで、感光ドラム上のトナー像を記録材上に転写するのである。
【0003】
上述の転写部材として使用される転写ローラは、通常、ゴム,スポンジ等の弾性部材に導電性粒子を分散させて抵抗値を適宜に調整したものが使用されている。
【0004】
しかし、このような転写ローラは、製造時のばらつき,環境変動,装置寿命等の影響によって抵抗値が大きく変化するため、安定した転写バイアスを印加して良好な転写性を得るのが困難である。
【0005】
良好な転写性を常に得るためには、記録材裏面に与える電荷量を適宜に制御するのが理想的である。これには、例えば転写ローラを定電流制御することが考えられる。
【0006】
しかし、画像形成装置に使用される記録材の通紙幅(搬送方向に直角な方向の幅を言う。以下同じ。)の変化により転写ローラが像担持体表面に直接的に当接する部分の幅が変わるため、記録材のある部分とない部分とで転写ローラの像担持体表面に対する負荷インピーダンスが異なり、特に記録材のない部分では負荷インピーダンスが小さくなり、多くの電流が集中的に流入し、記録材のある部分では転写不良をきたしてしまう。
【0007】
このような単純な定電流制御の欠点を補うために、転写ニップ内に記録材がない状態で、転写動作時に転写ローラへ流す電流を推定した一定電流を転写ローラに流し、転写時に必要とする発生電圧を保持し、通紙時にはこの発生電圧又はこの発生電圧に係数倍、定数加算といった補正を加えた電圧を印加するATVC(Automatic Transfer Voltage Control)方式が提案されている。
【0008】
しかし、このATVC方式では、定電流回路が必要なのでコスト高になり、さらに定電流動作時に出力電圧を記憶する手段としてコンデンサを用いたハードウェア構成に頼っているため、リークによるコンデンサ電位の変動や、ゲイン抵抗の公差、温度特性等の変動が転写時の出力電圧に影響を及ぼすおそれがある。
【0009】
また、上述のATVC方式は、ハードウェアで構成されているので、回路設計をした時点で定数、例えば定電流値や発生電圧を適正転写電圧に補正するための係数が定まってしまい、単純なバイアス制御しか実現できない等といった不利な点がある。
【0010】
そこで、転写ローラに印加する電圧をデジタル的に増減させる手段と、転写ローラから像担持体に流入する電流を検出する手段と、転写ローラから像担持体に流入する電流が所望の値(ターゲット電流)に達しているか否かを判断する手段とを用いて、転写ローラから像担持体に流入する電流を一定値に収束させ、前述のATVC方式の定電流回路と同等の制御を可能にした、ソフト的なATVC方式も提案されている。
【0011】
このATVC方式では、転写バイアスをステップ状に印加し、このとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、転写ローラから像担持体に流入する電流がターゲット電流に達したら制御を終了し、このときの転写バイアスをRAM等に記憶しておく。そして、転写時には記憶しておいた転写バイアスを印加するようにする。
【0012】
しかし、このATVC方式では、転写ローラから像担持体に流入する電流が一定値に収束するまで、出力電圧をステップ状に変化させる操作を繰り返さなければならず、制御時間が長くなるという問題があった。また、製造上の誤差により転写ローラの周方向の抵抗ばらつきが大きい場合には、各出力電圧における電流としては転写ローラが少なくとも一回転する間検出し続けたものを平均化することが望ましく、電流検出回路のノイズが大きい場合においては、各出力電圧における電流のサンプリング数を増やし平均化することが望ましいため、制御時間がさらに長くなることがあった。
【0013】
そこで、転写ニップ内に記録材がない状態で、2段階の転写バイアスを印加し、そのときに転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、ターゲット電流を得られる転写バイアスを補間アルゴリズムによって求める方式が提案されている。
【0014】
補間アルゴリズムによるATVCの簡単な制御フローチャートを図16に示す。
【0015】
転写ニップ内に記録材がない状態でATVC開始が指示されると(ステップS101、以下「S101」のように略す。)、転写ローラには所定電圧V1(例えば2.0kV)が印加される(S102)。そのとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、I1として記憶する(S103)。つづいて、所定電圧V2(例えば3.0kV)が印加される(S104)。そのとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、I2として記憶する(S105)。そして、記録材や環境等で決定されるターゲット電流(目標電流)Itar(例えば3.5μA)を決定し(S106)、線形補間、
Vset=V1+(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)
といった線形補間アルゴリズムによって記録材への転写動作時に印加する転写電圧Vsetを決定し(S107)、その後、ATVCを終了する(S108)。
【0016】
このような補間アルゴリズムによるATVCの時間短縮によって一定の効果を挙げている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述のATVC方式、すなわち補間アルゴリズムによりターゲット電流が得られる転写バイアスを決定するATVC方式では、制御時間が2段階の転写バイアスを印加している時間に固定されるため、転写バイアスをステップ状に変化させてターゲット電流が得られる転写バイアスを決定するATVC方式に対して有利ではあるが、図16の制御フローチャートから明らかなように、ターゲット電流を変更するたびに電流測定を行うことになる。しかし例えば、カラー画像形成装置においてフルカラーとモノカラー(例えばモノクロ)とが連続して混在するジョブなどでは、トナー載り量の差があるためターゲット電流が画像ごとに異なる場合がある。そのため従来のATVC方式では画像形成条件が変化する都度、ターゲット電流を変更してATVCを行うので、画像形成装置における画像の生産性、つまり単位時間当たりのコピー枚数が低下してしまい、ユーザにとって不便であった。
【0018】
なお、以上では、白黒の画像形成装置において、像担持体としての感光ドラムから被転写体としての記録材にトナー像を転写する場合を例に説明したが、カラーの画像形成装置の場合も同様である。ただし、カラーの画像形成装置の場合には、像担持体としての感光ドラムから被転写体としての中間転写体(例えば、中間転写ベルト,中間転写ドラム)にトナー像を転写(一次転写)する場合と、像担持体としての中間転写体から被転写体としての記録材にトナー像を転写(二次転写)する場合とがある。
【0019】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、像担持体上のトナー像を被転写体に転写する際に転写部材に印加する電圧を、短時間でしかも精度よく決定することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体との間に転写部を形成して前記転写部において被転写体を挟持する転写部材と、定電圧制御された電圧を前記転写部材に印加する電圧印加手段とを備え、前記像担持体上のトナー像を前記転写部に供給された被転写体に転写するために前記電圧印加手段により前記転写部材に所定電圧を印加する画像形成装置において、前記転写部材と前記像担持体との間に印加される電圧を検知する電圧検知手段と、前記電圧検知手段が検知した電圧によって前記転写部材と前記像担持体との間に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電圧検知手段によって検知された電圧と前記電流検知手段によって検知された電流との対応関係である電圧電流特性を記憶する記憶手段と、前記像担持体上のトナー像を前記被転写体に転写するための前記所定電圧を決定する制御手段と、を備え、トナー像の非転写時に、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に電圧を印加し、そのときの電圧と電流とをそれぞれ前記電圧検知手段と前記電流検知手段とによって検知してトナー像の非転写時における前記電圧電流特性を前記記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたトナー像の非転写時の前記電圧電流特性と画像形成条件によって異なるトナー像転写時の目標転写電流とに基づいて前記制御手段により前記所定電圧を決定する、ことを特徴とする。
【0021】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、トナー像の非転写時の前記電圧電流特性は、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に少なくとも電圧値の異なる2種以上の電圧を印加して前記電圧検知手段によって検知し、それぞれの電流を前記電流検知手段によって検知して求める、ことを特徴とする。
【0022】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記像担持体が感光体であり、前記被転写体が中間転写体であり、前記像担持体上に形成したトナー像を前記中間転写体に転写した後、前記中間転写体上から記録材上に転写する、ことを特徴とする。
【0023】
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記像担持体が中間転写体であり、前記被転写体が記録材であり、前記中間転写体に転写されたトナー像を前記記録材に転写する、ことを特徴とする。
【0024】
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記画像形成条件が、雰囲気の湿度、カラーの画像形成かモノカラーの画像形成かの別、前記記録材の性状の別、前記記録材の1面目の画像形成か2面目の画像形成かの別、のうちの少なくとも1つである、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0026】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置1を示す。同図に示す画像形成装置1は、4色フルカラーの電子写真方式の画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0027】
同図に示す画像形成装置1は、大別して、画像形成部、給紙部、中間転写部、搬送部、定着部、操作部、制御部を備えている。以下、順に詳述する。
【0028】
画像形成部は、構成がほぼ同様の4個の画像形成ステーションa,b,c,d(以下適宜「a〜d」のように略記する。)を備えている。この順に、ブラック(Bk),マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)の各色のトナー像を形成する画像形成ステーションである。各画像形成ステーションa〜dは、それぞれ感光ドラム11a,11b,11c,11dを有している。これら感光ドラム11a〜11dは、駆動手段(不図示)によって矢印方向(図1中の反時計回り)に回転駆動される。
【0029】
感光ドラム11a〜11dの周囲には、その外周面に対向するように回転方向に沿ってほぼ順に、帯電ローラ(帯電手段)12a,12b,12c,12d、露光装置(露光手段)13a,13b,13c,13d、現像装置(現像手段)14a,14b,14c,14dが配置されている。
【0030】
感光ドラム11a〜11dは、その表面が帯電ローラ12a〜12dによって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム表面は、露光装置13a〜13dによって記録画像信号に応じて変調された、例えばレーザビームなどの光線が照射(露光)されることにより、静電潜像が形成される。これら各感光ドラム11a〜11d上の静電潜像は、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックといった4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって現像(顕像化)されてトナー像となる。これらトナー像は、後述の一次転写ローラ(転写部材)35a,35b,35c,35dによって、中間転写体としての中間転写ベルト30上に転写(一次転写)される。現像装置14a〜14dには、トナー補給容器77a,77b,77c,77dからトナーが補給される。
【0031】
給紙部は、記録材Pを収納する部分、記録材Pを搬送するためのローラ、記録材Pの通過を検知するためのセンサ、記録材Pの有無を検知するためのセンサ、記録材Pを搬送路に沿って搬送させるためのガイド(不図示)等から構成されている。記録材Pを収納する部分としては、給紙カセット21a,21b,21c,21d、手差しトレイ27、デッキ28等がある。給紙カセット21a〜21d内の記録材Pは、ピックアップローラ22a,22b,22c,22dによって給紙される。記録材Pは、ピックアップローラ22a〜22dによって複数枚、送り出されることがあるが、この場合には、分離ローラ23a,23b,23c,23dによって確実に1枚だけ分離されるようになっている。1枚だけ分離された記録材Pは、さらに引き抜きローラ24a,24b,24c,24d、レジスト前ローラ26によって搬送され、レジストローラ25まで搬送される。また、手差しトレイ27に収納された記録材Pは、分離ローラ29によって1枚分離され、レジスト前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。また、デッキ28に収納された記録材Pは、ピックアップローラ60によって給紙ローラ61まで複数枚搬送され、給紙ローラ61によって1枚だけ確実に分離され、引き抜きローラ62まで搬送される。さらに記録材Pはレジスト前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。
【0032】
中間転写部は、中間転写ユニットとして構成され、中間転写ベルト(中間転写体)30を備えている。中間転写ベルト30は、その材料として例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。中間転写ベルト30は、無端状に構成されており、駆動ローラ32、テンションローラ33、二次転写対向ローラ34に掛け渡されている。
【0033】
このうち駆動ローラ32は、中間転写ベルト30に駆動を伝達するローラであり、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、ステッピングモータ(不図示)によって図1中の時計回りに回転駆動され、これにより中間転写ベルト30を矢印R30方向に回転させる。テンションローラ33は、ばね(不図示)の付勢によって中間転写ベルト30に適度な張力を与えるローラである。二次転写対向ローラ34は、中間転写ベルト30を二次転写ローラ(転写部材)36との間に挟んで二次転写領域(二次転写部)つまり二次転写ニップ部(転写部)T2を形成するものである。二次転写ローラ36は中間転写体に対して適度な圧力で加圧されている。
【0034】
各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト30が対向する位置の、中間転写ベルト30の裏面には、トナー像を中間転写ベルト30上に転写(一次転写)するための高圧が印加される一次転写ローラ35a,35b,35c,35dが配置されている。中間転写ベルト30は、これら一次転写ローラ35a〜35dによって各感光ドラム11a〜11dに押圧されることにより、各感光ドラム11a〜11dとの間に一次転写領域(一次転写部)、つまり一次転写ニップ部(転写部)T1を構成している。
【0035】
また、中間転写ベルト30のうちの、二次転写部T2の下流側で、かつ中間転写ベルト30を挟んでテンションローラ33に対向する位置には、クリーニング装置50が配設されている。クリーニング装置50は、ポリウレタンゴムなど形成されたクリーニングブレード51と、廃トナーボックス52とを有している。クリーニング装置50は、クリーニングブレード51を中間転写ベルト30表面に押圧させて中間転写ベルト30上の二次転写残トナーを掻き落とし、そのトナーを廃トナーボックス52に収納する。
【0036】
定着部は、定着ユニット40によって構成されている。定着ユニット40は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を有する定着ローラ41aと、この定着ローラ41aに押圧された加圧ローラ41bと、これら定着ローラ41a及び加圧ローラ41bから排出されてきた記録材Pを搬送する内排紙ローラ44を備えている。
【0037】
上述の搬送部によってレジストローラ25まで搬送された記録材Pは、レジストローラ25よりも上流のローラの回転駆動を止めることで一旦停止され、その後、画像形成部の画像形成タイミングに合わせてレジストローラ25を含む上流のローラの回転駆動が再開されることにより、二次転写ニップ部T2に供給される。二次転写ニップ部T2に供給された記録材Pは、二次転写ローラ36に転写バイアスが印加されることにより、上述の中間転写ベルト30上の4色のトナー像が一括で二次転写される。
【0038】
トナー像転写後の記録材Pは、定着ユニット40の定着ローラ41a、加圧ローラ41bによって加熱・加圧され、表面にトナー像が定着される。トナー像定着後に記録材Pは、内排紙ローラ44を通過した後、切替えフラッパ73によって、搬送先が切替えられる。切替えフラッパ73がフェイスアップ排紙側にある場合は、記録材Pは外排紙ローラ45によってフェイスアップ用の排紙トレイ2に排出される。一方、切替えフラッパ73がフェイスダウン排紙側にある場合は、記録材Pは排紙ローラ72a,72b,72cの方向へ搬送され、フェイスダウン用の排紙トレイ3へ排出される。ここで、表面(1面目)にトナー像が定着された記録材Pは、その裏面(2面目)にも画像形成が行われる場合には、切替えフラッパ73によって表裏反転された後、再給搬送ローラ74a,74b,74c,74d等によって再度、レジストローラ25等を介して、二次転写ニップ部T2に供給され、ここで裏面にもトナー像が転写され、定着後、排紙トレイ2又は排紙トレイ3上に排出される。
【0039】
なお、記録材Pの搬送路には、記録材Pの通過を検知するために複数のセンサが配置されている。例えば、給紙リトライセンサ64a,64b,64c,64d、デッキ給紙センサ65、デッキ引き抜きセンサ66、レジストセンサ67、内排紙センサ68、フェイスダウン排紙センサ69、両面プレレジセンサ70、両面再給紙センサ71、等がある。また、記録材Pを収納する給紙カセット21a〜21dには、記録材Pの有無を検知する給紙カセット紙ありなしセンサ63a,63b,63c,63dが配置され、手差しトレイ27には手差しトレイ27上の記録材Pの有無を検知する手差しトレイ紙ありなしセンサ74が配置され、デッキ28にはデッキ28内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙ありなしセンサ75が配置されている。
【0040】
操作部は、画像形成装置本体の上部全面に配置された操作パネル(不図示)によって構成されている。この操作パネルの表示に基づいて、ユーザが、画像形成(プリント)スタート、画像形成枚数、記録材Pのサイズ、画像形成濃度等を手動で指示することになる。
【0041】
制御部は、制御ユニット100(図2参照)によって構成されている。制御ユニットは、上述の各装置、機器、部材の動作を制御するための制御基板(不図示)や、モータドライブ基板(不図示)などを有している。
【0042】
図2は、本実施の形態における画像形成装置1の二次転写高電圧制御ブロック図である。
【0043】
CPU(制御手段)101は転写高電圧の制御を行う。CPU101には制御プログラムが書き込まれたROM103及び処理を行うためのRAM(記憶手段)102がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。制御プログラムの内容に従って、転写高圧制御動作を実行する。
【0044】
CPU101から00〜FFまでのデジタル信号がD/Aコンバータ(電圧検知手段)104に入力されると、図3に示すように、0〜12Vの電圧に変換され、転写用高圧電源(電圧印加手段)105によって二次転写対向ローラ34に−4〜+8kVの電圧が印加される。
【0045】
この電圧によって二次転写対向ローラ34より二次転写ローラ36に流れる転写電流は、図4に示すように−40〜+100μAの範囲で図2に示す電流検出回路(電流検知手段)106により検知され、A/Dコンバータ107によって00〜FFまでのデジタル信号に変換される。CPU101はこの信号を読み込み、ATVC(前述)における演算処理を行う。
【0046】
次に、図1に示す画像形成装置1の動作に即して説明を加える。一例として、給紙カセット21aから記録材Pを搬送する場合を説明する。
【0047】
画像形成動作開始信号が発せられてから所定時間経過後、まずピックアップローラ22aにより、給紙カセット21aから記録材Pが1枚ずつ送り出される。そして分離ローラ23aによって記録材Pが引き抜きローラ24a、レジスト前ローラ26を経由して、レジストローラ25まで搬送される。このときレジストローラ25は停止されており、記録材Pの先端は、レジストローラ25のニップ部に突き当たる。その後、画像形成部が画像形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25は回転を始める。この回転時期は、記録材Pと画像形成部から中間転写ベルト30上に一次転写されたトナー像とが二次転写ニップ部T2においてちょうど一致するようにそのタイミングが設定されている。
【0048】
一方、画像形成部では、画像形成動作開始信号が発せられると、中間転写ベルト30の回転方向(矢印R30方向)に沿っての最も上流側に配設されている画像形成ステーションdの感光ドラム11d上に、前述したプロセスにより形成されたイエローのトナー像が、高電圧が印加された転写ローラ35dによって一次転写ニップ部T1において中間転写ベルト30に一次転写される。一次転写されたトナー像は次の画像形成ステーションcの一次転写ニップ部T1まで搬送される。そこでは画像形成ステーションd,c間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して感光ドラム11c上にシアンのトナー像が形成されており、このシアンのトナー像は、既に中間転写ベルト30上に転写されているイエローのトナー像上に先端を合わせるようにして転写されることになる。以下、同様に、画像形成ステーションb,aの感光ドラム11b,11a上に形成されたマゼンタ,ブラックのトナー像もそれぞれの一次転写ニップ部T1において、同様に一次転写される。このように、中間転写ベルト30上には各画像形成ステーションa〜dに形成されたそれぞれ異なる4色のトナー像が、順次に一次転写されて中間転写ベルト30上で重ね合わされる。
【0049】
最下流側のブラックの画像形成ステーションaに対して画像形成開始信号が発せられるのに同期して、二次転写ニップ部T2では後述する理由により、図5に示すような転写電流測定動作が行われる。本実施の形態における画像形成装置1では転写電流測定用としてV1〜V3の3段階の電圧(例えばV1=1kV,V2=2kV,V3=3kV)を印加する。
【0050】
その後、記録材Pが二次転写ニップ部T2に進入して中間転写ベルト30に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写対向ローラ34に、後述する手段によって決定された高電圧が印加される。図5の制御タイミングチャートではAのタイミングに相当する。そして前述したプロセスにより中間転写ベルト30上に形成された4色のトナー像が記録材Pの表面に一括で二次転写される。その後、記録材Pは、定着ユニット40に導かれる。そして、定着ローラ41a、加圧ローラ41bの加熱・加圧によって、表面にトナー像が定着される。その後、切替えフラッパ73の切替え方向に応じて、フェイスアップ用の排紙トレイ2又はフェイスダウン用の排紙トレイ3に排出される。
【0051】
次に本実施の形態の特徴である二次転写系におけるATVCについて説明する。すなわち、本実施の形態では、像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)30上に形成されたトナー像を被転写体としての記録材に転写する際の制御について説明する。
【0052】
図6は、二次転写対向ローラ34の印加電圧に対して、二次転写ローラ36に流入する電流量(V−I特性)を示す図である。
【0053】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において、記録材Pとしての普通紙の表面に4色フルカラーのトナー像を転写する場合に必要な転写電流量(目標転写電流)は19.8μA(図6中の(a)で示すカラーターゲット電流)である。フルカラー転写の際に(a−1)より高い転写電流量が流れた場合、二次転写対向ローラ34に印加する電圧が強いため、二次転写ニップ部T2近傍で強い放電が生じ、記録材P上にトナー像が水玉状に抜ける放電跡が発生することある(カラー転写爆発)。一方、(a−2)より低い転写電流が流れた場合、二次転写対向ローラ34に印加する電圧が弱いため、記録材Pの裏面にトナーを強く保持するだけの電荷を付与できず、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある(カラー転写不良)。
【0054】
一方、同環境同条件においてモノカラー(例えばモノクロ。以下ではモノクロを例に説明する。)のトナー像を転写する場合に必要な転写電流量は12.7μA((b)で示すモノクロターゲット電流)である。モノクロのトナー像の転写の際に(b−1)より高い転写電流量が流れた場合、記録材P上に放電跡が発生することある(モノクロ転写爆発)。一方、(b−2)より低い転写電流が流れた場合、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある(モノクロ転写不良)。
【0055】
これらのターゲット電流の差異は、主に中間転写ベルト30上のトナーの載り量(のりりょう)の差に起因しており、後者のモノクロの方が少ない転写電流量でも良好な転写画像が得られる。
【0056】
しかし例えば、同ジョブ内にカラー画像形成とモノクロ画像形成が連続してなされるような場合に転写電圧を変えずに転写を行うと、モノクロ画像形成時の転写電圧が高すぎて放電跡が発生してしまう。
【0057】
そこで画像形成動作に先立って、非転写時に前述した転写電流測定動作で二次転写ローラ36のV−I特性を検知する。その制御フローチャートが図7である。なお、トナー像の非転写時とは、二次転写ニップ部T2に記録材Pがないときをいうものとする。
【0058】
まず、二次転写対向ローラ34に電圧V1を印加し(ステップS1。以下「S1」のように略記する。)、転写電流I1を検知する(S2)。本実施の形態では測定誤差を低減するために二次転写ローラ36の一周期(本実施の形態では780msec)に渡って、例えば20msec間隔で29回分の電流をサンプリング後、平均化値をRAM102に記憶する。同様に電圧V2を印加し(S3)、転写電流I2を検知し(S4)、さらに電圧V3を印加し(S5)、転写電流I3を検知する(S6)。3段階の電圧を印加しているのは、測定レンジを広げ、精度の向上を図るためである。RAM102内には印加電圧V1〜V3と転写電流I1〜I3は、図8のようなV−I特性のテーブルとして記憶されている。
【0059】
図9は、本実施の形態に係るATVC制御を示すフローチャートである。
【0060】
本実施の形態における画像形成装置1では、図10に示すように、記録材Pの種類(普通紙、OHT(オーバー・ヘッド・トランスペアレンシー))やカラーモード(4色(4C)、モノクロ(Bk))、転写面(1面目、2面目)毎に環境(湿度5,10,20,30,50,60,70,80%)により異なる理想的な転写電流がテーブル化され、ROM103に記憶されている。
【0061】
図5におけるAのタイミングにおいて、ATVC開始が指示されると、画像形成条件に応じて、すなわち環境(雰囲気の湿度)、カラーモード(4色フルカラーかモノカラーか)、記録材Pの性状(性質や状態。例えば普通紙かOHTか、転写面が1面目の画像形成か2面目の画像形成か)に応じてターゲット電流Itarが、ROM103に格納された図10のテーブルから決定される(S11)。そして、RAM102に格納されたV−I特性であるV1〜V3、及びI1〜I3を読み込む(S12)。ATVCにより印加する転写電圧をVsetとすると、
Itar<I2のときは、
Vset=(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)+V1
Itar≧I2のときは、
Vset=(V3−V2)(Itar−I2)/(I3−I2)+V2
を演算することで、Vsetが決定される(S13)。そして二次転写対向ローラ34にはVsetが印加される(S14)。
【0062】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において1回目の画像形成が、普通紙,1面目,フルカラーであった場合、ターゲット電流Itarはテーブルより19.8μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは1824Vと決定される。また、連続して2回目の画像形成が普通紙,1面目,モノクロで行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより12.7μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは1335Vと決定される。
【0063】
別の例として、連続して2回目の画像形成がモノクロのOHTで行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより6.1μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは864Vと決定される。
【0064】
このようにV−I特性の測定制御と、ATVCの動作を分割したことで、連続するジョブにおいて色のモード(カラーモード,モノクロモード)や記録材の種類が複数種混在する場合にも、毎回V−I特性検知を行う必要はなく、画像形成装置1の生産性(一定時間内のコピー枚数)の低下を防ぎ、かつ良好な転写画像が得られる。
【0065】
本実施の形態では画像形成動作開始から二次転写ニップ部T2にトナー像が達するまでの時間に、V−I特性の測定制御に十分時間的余裕があるため、間欠ジョブでは毎回V−I特性は更新され、環境変動や装置寿命によってローラ抵抗の変化にも追従できる。また、連続ジョブにおいても画像形成回数をカウントしたり、大きな環境変動を検知したり、前回のV−I特性測定制御からの経過時間を測定するなどして、割り込みでV−I特性測定制御を行うと、より安定した転写画像が得られる。
【0066】
<実施の形態2>
本実施の形態は、上述の実施の形態1で説明したATVCを一次転写系に適応したものである。すなわち、像担持体としての感光ドラム上に形成されたトナー像を、被転写体としての中間転写ベルト(中間転写体)上に転写する際の制御について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置は、図1に示す実施の形態1に係る画像形成装置とほぼ同様であるので、画像形成装置全体の構成及び動作についての説明は適宜省略し、本実施の形態の特徴部分を主に説明するものとする。
【0067】
図11は、本実施の形態における画像形成装置1のブラックの画像形成ステーションaにおいてブラックのトナー像を一次転写するための高電圧制御ブロック図である。
【0068】
CPU(制御手段)201は転写高電圧の制御を行う。CPU201には制御プログラムが書き込まれたROM203及び処理を行うためのRAM202がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。制御プログラムの内容に従って、転写高圧制御動作を実行する。
【0069】
CPU201によって00〜FFまでのデジタル信号がD/Aコンバータ(電圧検知手段)204に入力されると、0〜12Vの電圧に変換され、転写用高圧電源(電圧印加手段)205から一次転写ローラ35aに0〜1000Vの電圧が印加される。
【0070】
この電圧によって一次転写ローラ35aから感光ドラム11aに流れる転写電流は0〜30μAの範囲で電流検出回路206により検知され、A/Dコンバータ207によって00〜FFまでのデジタル信号に変換される。CPU201はこの信号を読み込み、ATVCにおける演算処理を行う。
【0071】
帯電高圧電源208は帯電ローラ12aに帯電電圧を印加する電源であり、現像高圧電源209は現像装置14aに現像電圧を印加する電源である。本実施の形態では、感光ドラム11a上の帯電ローラ12aによる帯電電位は、暗電位(非露光部電位)VD=−600V、露光装置13aによる明電位(露光電位)VL=−100Vである。
【0072】
次に一次転写におけるATVCについて説明する。
【0073】
図12は一次転写ローラ35aの印加電圧に対して、感光ドラム11a上の暗電位VD部に流入する電流量(V−I特性)を示す図である。
【0074】
温度23℃、湿度60%の環境下において4色フルカラーのトナー像の転写を行う場合に必要な転写電流量(カラーターゲット電流)は7.9μA(図12中の(c))である。フルカラー転写の際に(c−1)より高い転写電流量が流れた場合、一次転写ローラ35aに印加する電圧が強いため、一旦は中間転写ベルト30に転写されたトナー像が感光ドラム11aに逆転写され、濃度低下を招く。一方、(c−2)より低い転写電流が流れた場合、一次転写ローラ35aに印加する電圧が弱いため、中間転写ベルト30の裏面にトナーを強く保持するだけの電荷を付与できず、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある。
【0075】
一方、同環境同条件においてモノクロのトナー像の転写を行う場合に必要な転写電流量(モノクロターゲット電流)は5.0μA(図12中の(d))である。モノクロ転写の際に(d−1)より高い転写電流量が流れた場合、再転写が発生することある。一方、(d−2)より低い転写電流が流れた場合、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある。
【0076】
これらのターゲット電流の差異は、主に中間転写ベルト30上のトナーの載り量差に起因しており、特に最下流のブラックの画像形成ステーションaではトナーの載り量差が転写不良の原因になりやすい。
【0077】
しかし例えば、同ジョブ内にカラー画像形成とモノクロ画像形成が連続してなされるような場合に転写電圧を変えずに転写を行うと、モノクロ画像形成時の転写電圧が高すぎて再転写が発生してしまう。
【0078】
そこで画像形成動作に先立って、前述した転写電流測定動作で一次転写ローラ35aのV−I特性を検知する。その制御フローチャートが図13である。
【0079】
まず、一次転写ローラ35aにV1を印加して(S31)、転写電流I1を検知する(S32)。本実施の形態では測定誤差を低減するために一次転写ローラ35a一周期(本実施の形態では430msec)に渡って、例えば10msec間隔で43回分の電流をサンプリング後、平均化値をRAM202に記憶する。同様にV2を印加し(S33)、I2を検知する(S34)。RAM202内には印加電圧V1〜V2と転写電流I1〜I2は、図14に示すようなV−I特性のテーブルとして記憶されている。
【0080】
本実施の形態によるATVC制御の流れは、図9に示すフローチャートのようになり、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0081】
本実施の形態における画像形成装置1では、図15に示すように、湿度5,10,20,30,50,60,70,80%ごとに、カラーモード(4色フルカラー、モノクロ)に応じて異なる理想的な転写電流がテーブル化され、ROM203に記憶されている。
【0082】
画像形成動作開始信号が発せられてから所定時間経過後のタイミングにおいて、ATVC開始が指示されると、カラーモード、環境に応じてターゲット電流ItarがROM203に格納された図15に示すテーブルから決定される(図9のS11)。そして、RAM202に格納されたV−I特性であるV1〜V2、及びI1〜I2を読み込む(S12)。ATVCにより印加する転写電圧をVsetとすると、
Vset=(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)+V1
を演算する(S13)。そして一次転写ローラ35aにはVsetが印加される(S14)。
【0083】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において1枚目の画像形成が普通紙1面目の4色(4C)フルカラーであった場合、ターゲット電流Itarはテーブルより7.9μAと決定される。V−I特性が、図14に示すようなものだったとすると、前述の式よりVsetは908Vと決定される。また、連続して2回目の画像形成が普通紙1面目のモノクロ(Bk)で行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより5.0μAと決定される。V−I特性が図14に示すようなものだったとすると、前述の式よりVsetは666Vと決定される。
【0084】
このようにV−I特性の測定制御とATVCの動作とを分割したことで、連続するジョブにおいて色のモード(カラーモード,モノクロモード)が混在する場合にも毎回V−I特性検知を行う必要はなく、画像形成装置の生産性の低下を防ぎ、かつ良好な転写画像が得られる。
【0085】
本実施の形態では例えば画像形成装置の定着温度を所定温度まで上昇させるウェイト制御中など、非画像形成時間を利用してV−I特性の測定制御を行うため、V−I特性は随時更新される。このため、環境変動や装置寿命によってローラ抵抗が変化した場合であっても、その抵抗変化にも追従できる。また、連続ジョブにおいても画像形成回数をカウントしたり、大きな環境変動を検知したり、前回のV−I特性測定制御からの経過時間を測定するなどして、割り込みでV−I特性測定制御を行うと、より安定した転写画像が得られる。
【0086】
以上説明した実施の形態1,2においては、中間転写体がベルト状の中間転写ベルト30である場合を例に説明したが、本発明のこれに代えて、中間転写体がドラム状の中間転写ドラムである場合も適用することができ、この場合にも、ほぼ同様な効果を奏することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、トナー像の非転写時に、転写部材と像担持体との間に電圧を印加してそのときの電圧と電流とを検知し、その検知結果と目標転写電流とに基づいてトナー像転写時に印加する電圧を決定するので、決定に要する時間を短縮して画像の生産性の低下を防止し、かつ高精度の転写電圧制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1,2に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1において、二次転写高電圧を制御するためのブロック図である。
【図3】実施の形態1における、D/Aコンバータ出力と、転写電圧との関係を示す図である。
【図4】実施の形態1における、転写電流とA/Dコンバータ入力との関係を示す図である。
【図5】実施の形態1において、転写電圧を印加するタイミングを説明する図である。
【図6】実施の形態1において、二次転写ローラのV−I特性を説明する図である。
【図7】実施の形態1における転写電流測定動作を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態1におけるV−I特性のテーブルを説明する図である。
【図9】実施の形態1,2におけるATVC制御を説明するフローチャートである。
【図10】実施の形態1において、ターゲット電流を説明する図である。
【図11】実施の形態2において、一次転写高電圧を制御するためのブロック図である。
【図12】実施の形態2において、一次転写ローラのV−I特性を説明する図である。
【図13】実施の形態2における転写電流測定動作を説明するフローチャートである。
【図14】実施の形態2におけるV−I特性のテーブルを説明する図である。
【図15】実施の形態2において、ターゲット電流を説明する図である。
【図16】従来のATVC制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11a,11b,11c,11d像担持体(感光体、感光ドラム)
30 像担持体,被転写体,中間転写体(中間転写ベルト)
35a,35b,35c,35d転写部材(一次転写ローラ)
36 転写部材(二次転写ローラ)
101 制御手段(CPU)
102 記憶手段(RAM)
104 電圧検知手段(D/Aコンバータ)
105 電圧印加手段(転写用高圧電源)
106 電流検知手段(電流検出回路)
201 制御手段(CPU)
202 記憶手段(RAM)
204 電圧検知手段(D/Aコンバータ)
205 電圧印加手段(転写用高圧電源)
206 電流検知部材(電流検出回路)
P 被転写体(記録材)
T1 転写部(一次転写ニップ部)
T2 転写部(二次転写ニップ部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上のトナー像を転写部材に電圧を印加して被転写体に転写するに際して、画像形成条件に応じて転写部材に印加する電圧を画像形成条件に応じて変化させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ,複写機等の白黒の画像形成装置においては、一般に、感光ドラム(像担持体)上にトナー像を形成し、このトナー像を紙等の記録材(被転写体)に転写する。感光ドラムに転写ローラ等の転写部材を当接させて転写ニップ(転写部位)を形成し、この転写ニップに記録材を通過させながら、転写部材に転写バイアスを印加することで、感光ドラム上のトナー像を記録材上に転写するのである。
【0003】
上述の転写部材として使用される転写ローラは、通常、ゴム,スポンジ等の弾性部材に導電性粒子を分散させて抵抗値を適宜に調整したものが使用されている。
【0004】
しかし、このような転写ローラは、製造時のばらつき,環境変動,装置寿命等の影響によって抵抗値が大きく変化するため、安定した転写バイアスを印加して良好な転写性を得るのが困難である。
【0005】
良好な転写性を常に得るためには、記録材裏面に与える電荷量を適宜に制御するのが理想的である。これには、例えば転写ローラを定電流制御することが考えられる。
【0006】
しかし、画像形成装置に使用される記録材の通紙幅(搬送方向に直角な方向の幅を言う。以下同じ。)の変化により転写ローラが像担持体表面に直接的に当接する部分の幅が変わるため、記録材のある部分とない部分とで転写ローラの像担持体表面に対する負荷インピーダンスが異なり、特に記録材のない部分では負荷インピーダンスが小さくなり、多くの電流が集中的に流入し、記録材のある部分では転写不良をきたしてしまう。
【0007】
このような単純な定電流制御の欠点を補うために、転写ニップ内に記録材がない状態で、転写動作時に転写ローラへ流す電流を推定した一定電流を転写ローラに流し、転写時に必要とする発生電圧を保持し、通紙時にはこの発生電圧又はこの発生電圧に係数倍、定数加算といった補正を加えた電圧を印加するATVC(Automatic Transfer Voltage Control)方式が提案されている。
【0008】
しかし、このATVC方式では、定電流回路が必要なのでコスト高になり、さらに定電流動作時に出力電圧を記憶する手段としてコンデンサを用いたハードウェア構成に頼っているため、リークによるコンデンサ電位の変動や、ゲイン抵抗の公差、温度特性等の変動が転写時の出力電圧に影響を及ぼすおそれがある。
【0009】
また、上述のATVC方式は、ハードウェアで構成されているので、回路設計をした時点で定数、例えば定電流値や発生電圧を適正転写電圧に補正するための係数が定まってしまい、単純なバイアス制御しか実現できない等といった不利な点がある。
【0010】
そこで、転写ローラに印加する電圧をデジタル的に増減させる手段と、転写ローラから像担持体に流入する電流を検出する手段と、転写ローラから像担持体に流入する電流が所望の値(ターゲット電流)に達しているか否かを判断する手段とを用いて、転写ローラから像担持体に流入する電流を一定値に収束させ、前述のATVC方式の定電流回路と同等の制御を可能にした、ソフト的なATVC方式も提案されている。
【0011】
このATVC方式では、転写バイアスをステップ状に印加し、このとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、転写ローラから像担持体に流入する電流がターゲット電流に達したら制御を終了し、このときの転写バイアスをRAM等に記憶しておく。そして、転写時には記憶しておいた転写バイアスを印加するようにする。
【0012】
しかし、このATVC方式では、転写ローラから像担持体に流入する電流が一定値に収束するまで、出力電圧をステップ状に変化させる操作を繰り返さなければならず、制御時間が長くなるという問題があった。また、製造上の誤差により転写ローラの周方向の抵抗ばらつきが大きい場合には、各出力電圧における電流としては転写ローラが少なくとも一回転する間検出し続けたものを平均化することが望ましく、電流検出回路のノイズが大きい場合においては、各出力電圧における電流のサンプリング数を増やし平均化することが望ましいため、制御時間がさらに長くなることがあった。
【0013】
そこで、転写ニップ内に記録材がない状態で、2段階の転写バイアスを印加し、そのときに転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、ターゲット電流を得られる転写バイアスを補間アルゴリズムによって求める方式が提案されている。
【0014】
補間アルゴリズムによるATVCの簡単な制御フローチャートを図16に示す。
【0015】
転写ニップ内に記録材がない状態でATVC開始が指示されると(ステップS101、以下「S101」のように略す。)、転写ローラには所定電圧V1(例えば2.0kV)が印加される(S102)。そのとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、I1として記憶する(S103)。つづいて、所定電圧V2(例えば3.0kV)が印加される(S104)。そのとき転写ローラから像担持体に流入する電流を検知し、I2として記憶する(S105)。そして、記録材や環境等で決定されるターゲット電流(目標電流)Itar(例えば3.5μA)を決定し(S106)、線形補間、
Vset=V1+(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)
といった線形補間アルゴリズムによって記録材への転写動作時に印加する転写電圧Vsetを決定し(S107)、その後、ATVCを終了する(S108)。
【0016】
このような補間アルゴリズムによるATVCの時間短縮によって一定の効果を挙げている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述のATVC方式、すなわち補間アルゴリズムによりターゲット電流が得られる転写バイアスを決定するATVC方式では、制御時間が2段階の転写バイアスを印加している時間に固定されるため、転写バイアスをステップ状に変化させてターゲット電流が得られる転写バイアスを決定するATVC方式に対して有利ではあるが、図16の制御フローチャートから明らかなように、ターゲット電流を変更するたびに電流測定を行うことになる。しかし例えば、カラー画像形成装置においてフルカラーとモノカラー(例えばモノクロ)とが連続して混在するジョブなどでは、トナー載り量の差があるためターゲット電流が画像ごとに異なる場合がある。そのため従来のATVC方式では画像形成条件が変化する都度、ターゲット電流を変更してATVCを行うので、画像形成装置における画像の生産性、つまり単位時間当たりのコピー枚数が低下してしまい、ユーザにとって不便であった。
【0018】
なお、以上では、白黒の画像形成装置において、像担持体としての感光ドラムから被転写体としての記録材にトナー像を転写する場合を例に説明したが、カラーの画像形成装置の場合も同様である。ただし、カラーの画像形成装置の場合には、像担持体としての感光ドラムから被転写体としての中間転写体(例えば、中間転写ベルト,中間転写ドラム)にトナー像を転写(一次転写)する場合と、像担持体としての中間転写体から被転写体としての記録材にトナー像を転写(二次転写)する場合とがある。
【0019】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、像担持体上のトナー像を被転写体に転写する際に転写部材に印加する電圧を、短時間でしかも精度よく決定することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体との間に転写部を形成して前記転写部において被転写体を挟持する転写部材と、定電圧制御された電圧を前記転写部材に印加する電圧印加手段とを備え、前記像担持体上のトナー像を前記転写部に供給された被転写体に転写するために前記電圧印加手段により前記転写部材に所定電圧を印加する画像形成装置において、前記転写部材と前記像担持体との間に印加される電圧を検知する電圧検知手段と、前記電圧検知手段が検知した電圧によって前記転写部材と前記像担持体との間に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電圧検知手段によって検知された電圧と前記電流検知手段によって検知された電流との対応関係である電圧電流特性を記憶する記憶手段と、前記像担持体上のトナー像を前記被転写体に転写するための前記所定電圧を決定する制御手段と、を備え、トナー像の非転写時に、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に電圧を印加し、そのときの電圧と電流とをそれぞれ前記電圧検知手段と前記電流検知手段とによって検知してトナー像の非転写時における前記電圧電流特性を前記記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたトナー像の非転写時の前記電圧電流特性と画像形成条件によって異なるトナー像転写時の目標転写電流とに基づいて前記制御手段により前記所定電圧を決定する、ことを特徴とする。
【0021】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、トナー像の非転写時の前記電圧電流特性は、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に少なくとも電圧値の異なる2種以上の電圧を印加して前記電圧検知手段によって検知し、それぞれの電流を前記電流検知手段によって検知して求める、ことを特徴とする。
【0022】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記像担持体が感光体であり、前記被転写体が中間転写体であり、前記像担持体上に形成したトナー像を前記中間転写体に転写した後、前記中間転写体上から記録材上に転写する、ことを特徴とする。
【0023】
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記像担持体が中間転写体であり、前記被転写体が記録材であり、前記中間転写体に転写されたトナー像を前記記録材に転写する、ことを特徴とする。
【0024】
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記画像形成条件が、雰囲気の湿度、カラーの画像形成かモノカラーの画像形成かの別、前記記録材の性状の別、前記記録材の1面目の画像形成か2面目の画像形成かの別、のうちの少なくとも1つである、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0026】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置1を示す。同図に示す画像形成装置1は、4色フルカラーの電子写真方式の画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0027】
同図に示す画像形成装置1は、大別して、画像形成部、給紙部、中間転写部、搬送部、定着部、操作部、制御部を備えている。以下、順に詳述する。
【0028】
画像形成部は、構成がほぼ同様の4個の画像形成ステーションa,b,c,d(以下適宜「a〜d」のように略記する。)を備えている。この順に、ブラック(Bk),マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)の各色のトナー像を形成する画像形成ステーションである。各画像形成ステーションa〜dは、それぞれ感光ドラム11a,11b,11c,11dを有している。これら感光ドラム11a〜11dは、駆動手段(不図示)によって矢印方向(図1中の反時計回り)に回転駆動される。
【0029】
感光ドラム11a〜11dの周囲には、その外周面に対向するように回転方向に沿ってほぼ順に、帯電ローラ(帯電手段)12a,12b,12c,12d、露光装置(露光手段)13a,13b,13c,13d、現像装置(現像手段)14a,14b,14c,14dが配置されている。
【0030】
感光ドラム11a〜11dは、その表面が帯電ローラ12a〜12dによって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム表面は、露光装置13a〜13dによって記録画像信号に応じて変調された、例えばレーザビームなどの光線が照射(露光)されることにより、静電潜像が形成される。これら各感光ドラム11a〜11d上の静電潜像は、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックといった4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって現像(顕像化)されてトナー像となる。これらトナー像は、後述の一次転写ローラ(転写部材)35a,35b,35c,35dによって、中間転写体としての中間転写ベルト30上に転写(一次転写)される。現像装置14a〜14dには、トナー補給容器77a,77b,77c,77dからトナーが補給される。
【0031】
給紙部は、記録材Pを収納する部分、記録材Pを搬送するためのローラ、記録材Pの通過を検知するためのセンサ、記録材Pの有無を検知するためのセンサ、記録材Pを搬送路に沿って搬送させるためのガイド(不図示)等から構成されている。記録材Pを収納する部分としては、給紙カセット21a,21b,21c,21d、手差しトレイ27、デッキ28等がある。給紙カセット21a〜21d内の記録材Pは、ピックアップローラ22a,22b,22c,22dによって給紙される。記録材Pは、ピックアップローラ22a〜22dによって複数枚、送り出されることがあるが、この場合には、分離ローラ23a,23b,23c,23dによって確実に1枚だけ分離されるようになっている。1枚だけ分離された記録材Pは、さらに引き抜きローラ24a,24b,24c,24d、レジスト前ローラ26によって搬送され、レジストローラ25まで搬送される。また、手差しトレイ27に収納された記録材Pは、分離ローラ29によって1枚分離され、レジスト前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。また、デッキ28に収納された記録材Pは、ピックアップローラ60によって給紙ローラ61まで複数枚搬送され、給紙ローラ61によって1枚だけ確実に分離され、引き抜きローラ62まで搬送される。さらに記録材Pはレジスト前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。
【0032】
中間転写部は、中間転写ユニットとして構成され、中間転写ベルト(中間転写体)30を備えている。中間転写ベルト30は、その材料として例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。中間転写ベルト30は、無端状に構成されており、駆動ローラ32、テンションローラ33、二次転写対向ローラ34に掛け渡されている。
【0033】
このうち駆動ローラ32は、中間転写ベルト30に駆動を伝達するローラであり、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、ステッピングモータ(不図示)によって図1中の時計回りに回転駆動され、これにより中間転写ベルト30を矢印R30方向に回転させる。テンションローラ33は、ばね(不図示)の付勢によって中間転写ベルト30に適度な張力を与えるローラである。二次転写対向ローラ34は、中間転写ベルト30を二次転写ローラ(転写部材)36との間に挟んで二次転写領域(二次転写部)つまり二次転写ニップ部(転写部)T2を形成するものである。二次転写ローラ36は中間転写体に対して適度な圧力で加圧されている。
【0034】
各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト30が対向する位置の、中間転写ベルト30の裏面には、トナー像を中間転写ベルト30上に転写(一次転写)するための高圧が印加される一次転写ローラ35a,35b,35c,35dが配置されている。中間転写ベルト30は、これら一次転写ローラ35a〜35dによって各感光ドラム11a〜11dに押圧されることにより、各感光ドラム11a〜11dとの間に一次転写領域(一次転写部)、つまり一次転写ニップ部(転写部)T1を構成している。
【0035】
また、中間転写ベルト30のうちの、二次転写部T2の下流側で、かつ中間転写ベルト30を挟んでテンションローラ33に対向する位置には、クリーニング装置50が配設されている。クリーニング装置50は、ポリウレタンゴムなど形成されたクリーニングブレード51と、廃トナーボックス52とを有している。クリーニング装置50は、クリーニングブレード51を中間転写ベルト30表面に押圧させて中間転写ベルト30上の二次転写残トナーを掻き落とし、そのトナーを廃トナーボックス52に収納する。
【0036】
定着部は、定着ユニット40によって構成されている。定着ユニット40は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を有する定着ローラ41aと、この定着ローラ41aに押圧された加圧ローラ41bと、これら定着ローラ41a及び加圧ローラ41bから排出されてきた記録材Pを搬送する内排紙ローラ44を備えている。
【0037】
上述の搬送部によってレジストローラ25まで搬送された記録材Pは、レジストローラ25よりも上流のローラの回転駆動を止めることで一旦停止され、その後、画像形成部の画像形成タイミングに合わせてレジストローラ25を含む上流のローラの回転駆動が再開されることにより、二次転写ニップ部T2に供給される。二次転写ニップ部T2に供給された記録材Pは、二次転写ローラ36に転写バイアスが印加されることにより、上述の中間転写ベルト30上の4色のトナー像が一括で二次転写される。
【0038】
トナー像転写後の記録材Pは、定着ユニット40の定着ローラ41a、加圧ローラ41bによって加熱・加圧され、表面にトナー像が定着される。トナー像定着後に記録材Pは、内排紙ローラ44を通過した後、切替えフラッパ73によって、搬送先が切替えられる。切替えフラッパ73がフェイスアップ排紙側にある場合は、記録材Pは外排紙ローラ45によってフェイスアップ用の排紙トレイ2に排出される。一方、切替えフラッパ73がフェイスダウン排紙側にある場合は、記録材Pは排紙ローラ72a,72b,72cの方向へ搬送され、フェイスダウン用の排紙トレイ3へ排出される。ここで、表面(1面目)にトナー像が定着された記録材Pは、その裏面(2面目)にも画像形成が行われる場合には、切替えフラッパ73によって表裏反転された後、再給搬送ローラ74a,74b,74c,74d等によって再度、レジストローラ25等を介して、二次転写ニップ部T2に供給され、ここで裏面にもトナー像が転写され、定着後、排紙トレイ2又は排紙トレイ3上に排出される。
【0039】
なお、記録材Pの搬送路には、記録材Pの通過を検知するために複数のセンサが配置されている。例えば、給紙リトライセンサ64a,64b,64c,64d、デッキ給紙センサ65、デッキ引き抜きセンサ66、レジストセンサ67、内排紙センサ68、フェイスダウン排紙センサ69、両面プレレジセンサ70、両面再給紙センサ71、等がある。また、記録材Pを収納する給紙カセット21a〜21dには、記録材Pの有無を検知する給紙カセット紙ありなしセンサ63a,63b,63c,63dが配置され、手差しトレイ27には手差しトレイ27上の記録材Pの有無を検知する手差しトレイ紙ありなしセンサ74が配置され、デッキ28にはデッキ28内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙ありなしセンサ75が配置されている。
【0040】
操作部は、画像形成装置本体の上部全面に配置された操作パネル(不図示)によって構成されている。この操作パネルの表示に基づいて、ユーザが、画像形成(プリント)スタート、画像形成枚数、記録材Pのサイズ、画像形成濃度等を手動で指示することになる。
【0041】
制御部は、制御ユニット100(図2参照)によって構成されている。制御ユニットは、上述の各装置、機器、部材の動作を制御するための制御基板(不図示)や、モータドライブ基板(不図示)などを有している。
【0042】
図2は、本実施の形態における画像形成装置1の二次転写高電圧制御ブロック図である。
【0043】
CPU(制御手段)101は転写高電圧の制御を行う。CPU101には制御プログラムが書き込まれたROM103及び処理を行うためのRAM(記憶手段)102がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。制御プログラムの内容に従って、転写高圧制御動作を実行する。
【0044】
CPU101から00〜FFまでのデジタル信号がD/Aコンバータ(電圧検知手段)104に入力されると、図3に示すように、0〜12Vの電圧に変換され、転写用高圧電源(電圧印加手段)105によって二次転写対向ローラ34に−4〜+8kVの電圧が印加される。
【0045】
この電圧によって二次転写対向ローラ34より二次転写ローラ36に流れる転写電流は、図4に示すように−40〜+100μAの範囲で図2に示す電流検出回路(電流検知手段)106により検知され、A/Dコンバータ107によって00〜FFまでのデジタル信号に変換される。CPU101はこの信号を読み込み、ATVC(前述)における演算処理を行う。
【0046】
次に、図1に示す画像形成装置1の動作に即して説明を加える。一例として、給紙カセット21aから記録材Pを搬送する場合を説明する。
【0047】
画像形成動作開始信号が発せられてから所定時間経過後、まずピックアップローラ22aにより、給紙カセット21aから記録材Pが1枚ずつ送り出される。そして分離ローラ23aによって記録材Pが引き抜きローラ24a、レジスト前ローラ26を経由して、レジストローラ25まで搬送される。このときレジストローラ25は停止されており、記録材Pの先端は、レジストローラ25のニップ部に突き当たる。その後、画像形成部が画像形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25は回転を始める。この回転時期は、記録材Pと画像形成部から中間転写ベルト30上に一次転写されたトナー像とが二次転写ニップ部T2においてちょうど一致するようにそのタイミングが設定されている。
【0048】
一方、画像形成部では、画像形成動作開始信号が発せられると、中間転写ベルト30の回転方向(矢印R30方向)に沿っての最も上流側に配設されている画像形成ステーションdの感光ドラム11d上に、前述したプロセスにより形成されたイエローのトナー像が、高電圧が印加された転写ローラ35dによって一次転写ニップ部T1において中間転写ベルト30に一次転写される。一次転写されたトナー像は次の画像形成ステーションcの一次転写ニップ部T1まで搬送される。そこでは画像形成ステーションd,c間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して感光ドラム11c上にシアンのトナー像が形成されており、このシアンのトナー像は、既に中間転写ベルト30上に転写されているイエローのトナー像上に先端を合わせるようにして転写されることになる。以下、同様に、画像形成ステーションb,aの感光ドラム11b,11a上に形成されたマゼンタ,ブラックのトナー像もそれぞれの一次転写ニップ部T1において、同様に一次転写される。このように、中間転写ベルト30上には各画像形成ステーションa〜dに形成されたそれぞれ異なる4色のトナー像が、順次に一次転写されて中間転写ベルト30上で重ね合わされる。
【0049】
最下流側のブラックの画像形成ステーションaに対して画像形成開始信号が発せられるのに同期して、二次転写ニップ部T2では後述する理由により、図5に示すような転写電流測定動作が行われる。本実施の形態における画像形成装置1では転写電流測定用としてV1〜V3の3段階の電圧(例えばV1=1kV,V2=2kV,V3=3kV)を印加する。
【0050】
その後、記録材Pが二次転写ニップ部T2に進入して中間転写ベルト30に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写対向ローラ34に、後述する手段によって決定された高電圧が印加される。図5の制御タイミングチャートではAのタイミングに相当する。そして前述したプロセスにより中間転写ベルト30上に形成された4色のトナー像が記録材Pの表面に一括で二次転写される。その後、記録材Pは、定着ユニット40に導かれる。そして、定着ローラ41a、加圧ローラ41bの加熱・加圧によって、表面にトナー像が定着される。その後、切替えフラッパ73の切替え方向に応じて、フェイスアップ用の排紙トレイ2又はフェイスダウン用の排紙トレイ3に排出される。
【0051】
次に本実施の形態の特徴である二次転写系におけるATVCについて説明する。すなわち、本実施の形態では、像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)30上に形成されたトナー像を被転写体としての記録材に転写する際の制御について説明する。
【0052】
図6は、二次転写対向ローラ34の印加電圧に対して、二次転写ローラ36に流入する電流量(V−I特性)を示す図である。
【0053】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において、記録材Pとしての普通紙の表面に4色フルカラーのトナー像を転写する場合に必要な転写電流量(目標転写電流)は19.8μA(図6中の(a)で示すカラーターゲット電流)である。フルカラー転写の際に(a−1)より高い転写電流量が流れた場合、二次転写対向ローラ34に印加する電圧が強いため、二次転写ニップ部T2近傍で強い放電が生じ、記録材P上にトナー像が水玉状に抜ける放電跡が発生することある(カラー転写爆発)。一方、(a−2)より低い転写電流が流れた場合、二次転写対向ローラ34に印加する電圧が弱いため、記録材Pの裏面にトナーを強く保持するだけの電荷を付与できず、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある(カラー転写不良)。
【0054】
一方、同環境同条件においてモノカラー(例えばモノクロ。以下ではモノクロを例に説明する。)のトナー像を転写する場合に必要な転写電流量は12.7μA((b)で示すモノクロターゲット電流)である。モノクロのトナー像の転写の際に(b−1)より高い転写電流量が流れた場合、記録材P上に放電跡が発生することある(モノクロ転写爆発)。一方、(b−2)より低い転写電流が流れた場合、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある(モノクロ転写不良)。
【0055】
これらのターゲット電流の差異は、主に中間転写ベルト30上のトナーの載り量(のりりょう)の差に起因しており、後者のモノクロの方が少ない転写電流量でも良好な転写画像が得られる。
【0056】
しかし例えば、同ジョブ内にカラー画像形成とモノクロ画像形成が連続してなされるような場合に転写電圧を変えずに転写を行うと、モノクロ画像形成時の転写電圧が高すぎて放電跡が発生してしまう。
【0057】
そこで画像形成動作に先立って、非転写時に前述した転写電流測定動作で二次転写ローラ36のV−I特性を検知する。その制御フローチャートが図7である。なお、トナー像の非転写時とは、二次転写ニップ部T2に記録材Pがないときをいうものとする。
【0058】
まず、二次転写対向ローラ34に電圧V1を印加し(ステップS1。以下「S1」のように略記する。)、転写電流I1を検知する(S2)。本実施の形態では測定誤差を低減するために二次転写ローラ36の一周期(本実施の形態では780msec)に渡って、例えば20msec間隔で29回分の電流をサンプリング後、平均化値をRAM102に記憶する。同様に電圧V2を印加し(S3)、転写電流I2を検知し(S4)、さらに電圧V3を印加し(S5)、転写電流I3を検知する(S6)。3段階の電圧を印加しているのは、測定レンジを広げ、精度の向上を図るためである。RAM102内には印加電圧V1〜V3と転写電流I1〜I3は、図8のようなV−I特性のテーブルとして記憶されている。
【0059】
図9は、本実施の形態に係るATVC制御を示すフローチャートである。
【0060】
本実施の形態における画像形成装置1では、図10に示すように、記録材Pの種類(普通紙、OHT(オーバー・ヘッド・トランスペアレンシー))やカラーモード(4色(4C)、モノクロ(Bk))、転写面(1面目、2面目)毎に環境(湿度5,10,20,30,50,60,70,80%)により異なる理想的な転写電流がテーブル化され、ROM103に記憶されている。
【0061】
図5におけるAのタイミングにおいて、ATVC開始が指示されると、画像形成条件に応じて、すなわち環境(雰囲気の湿度)、カラーモード(4色フルカラーかモノカラーか)、記録材Pの性状(性質や状態。例えば普通紙かOHTか、転写面が1面目の画像形成か2面目の画像形成か)に応じてターゲット電流Itarが、ROM103に格納された図10のテーブルから決定される(S11)。そして、RAM102に格納されたV−I特性であるV1〜V3、及びI1〜I3を読み込む(S12)。ATVCにより印加する転写電圧をVsetとすると、
Itar<I2のときは、
Vset=(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)+V1
Itar≧I2のときは、
Vset=(V3−V2)(Itar−I2)/(I3−I2)+V2
を演算することで、Vsetが決定される(S13)。そして二次転写対向ローラ34にはVsetが印加される(S14)。
【0062】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において1回目の画像形成が、普通紙,1面目,フルカラーであった場合、ターゲット電流Itarはテーブルより19.8μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは1824Vと決定される。また、連続して2回目の画像形成が普通紙,1面目,モノクロで行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより12.7μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは1335Vと決定される。
【0063】
別の例として、連続して2回目の画像形成がモノクロのOHTで行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより6.1μAと決定される。V−I特性が図8のとおりだったとすると、前述の式よりVsetは864Vと決定される。
【0064】
このようにV−I特性の測定制御と、ATVCの動作を分割したことで、連続するジョブにおいて色のモード(カラーモード,モノクロモード)や記録材の種類が複数種混在する場合にも、毎回V−I特性検知を行う必要はなく、画像形成装置1の生産性(一定時間内のコピー枚数)の低下を防ぎ、かつ良好な転写画像が得られる。
【0065】
本実施の形態では画像形成動作開始から二次転写ニップ部T2にトナー像が達するまでの時間に、V−I特性の測定制御に十分時間的余裕があるため、間欠ジョブでは毎回V−I特性は更新され、環境変動や装置寿命によってローラ抵抗の変化にも追従できる。また、連続ジョブにおいても画像形成回数をカウントしたり、大きな環境変動を検知したり、前回のV−I特性測定制御からの経過時間を測定するなどして、割り込みでV−I特性測定制御を行うと、より安定した転写画像が得られる。
【0066】
<実施の形態2>
本実施の形態は、上述の実施の形態1で説明したATVCを一次転写系に適応したものである。すなわち、像担持体としての感光ドラム上に形成されたトナー像を、被転写体としての中間転写ベルト(中間転写体)上に転写する際の制御について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置は、図1に示す実施の形態1に係る画像形成装置とほぼ同様であるので、画像形成装置全体の構成及び動作についての説明は適宜省略し、本実施の形態の特徴部分を主に説明するものとする。
【0067】
図11は、本実施の形態における画像形成装置1のブラックの画像形成ステーションaにおいてブラックのトナー像を一次転写するための高電圧制御ブロック図である。
【0068】
CPU(制御手段)201は転写高電圧の制御を行う。CPU201には制御プログラムが書き込まれたROM203及び処理を行うためのRAM202がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。制御プログラムの内容に従って、転写高圧制御動作を実行する。
【0069】
CPU201によって00〜FFまでのデジタル信号がD/Aコンバータ(電圧検知手段)204に入力されると、0〜12Vの電圧に変換され、転写用高圧電源(電圧印加手段)205から一次転写ローラ35aに0〜1000Vの電圧が印加される。
【0070】
この電圧によって一次転写ローラ35aから感光ドラム11aに流れる転写電流は0〜30μAの範囲で電流検出回路206により検知され、A/Dコンバータ207によって00〜FFまでのデジタル信号に変換される。CPU201はこの信号を読み込み、ATVCにおける演算処理を行う。
【0071】
帯電高圧電源208は帯電ローラ12aに帯電電圧を印加する電源であり、現像高圧電源209は現像装置14aに現像電圧を印加する電源である。本実施の形態では、感光ドラム11a上の帯電ローラ12aによる帯電電位は、暗電位(非露光部電位)VD=−600V、露光装置13aによる明電位(露光電位)VL=−100Vである。
【0072】
次に一次転写におけるATVCについて説明する。
【0073】
図12は一次転写ローラ35aの印加電圧に対して、感光ドラム11a上の暗電位VD部に流入する電流量(V−I特性)を示す図である。
【0074】
温度23℃、湿度60%の環境下において4色フルカラーのトナー像の転写を行う場合に必要な転写電流量(カラーターゲット電流)は7.9μA(図12中の(c))である。フルカラー転写の際に(c−1)より高い転写電流量が流れた場合、一次転写ローラ35aに印加する電圧が強いため、一旦は中間転写ベルト30に転写されたトナー像が感光ドラム11aに逆転写され、濃度低下を招く。一方、(c−2)より低い転写電流が流れた場合、一次転写ローラ35aに印加する電圧が弱いため、中間転写ベルト30の裏面にトナーを強く保持するだけの電荷を付与できず、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある。
【0075】
一方、同環境同条件においてモノクロのトナー像の転写を行う場合に必要な転写電流量(モノクロターゲット電流)は5.0μA(図12中の(d))である。モノクロ転写の際に(d−1)より高い転写電流量が流れた場合、再転写が発生することある。一方、(d−2)より低い転写電流が流れた場合、トナー像が非画像部に飛び散る転写不良を起こすことがある。
【0076】
これらのターゲット電流の差異は、主に中間転写ベルト30上のトナーの載り量差に起因しており、特に最下流のブラックの画像形成ステーションaではトナーの載り量差が転写不良の原因になりやすい。
【0077】
しかし例えば、同ジョブ内にカラー画像形成とモノクロ画像形成が連続してなされるような場合に転写電圧を変えずに転写を行うと、モノクロ画像形成時の転写電圧が高すぎて再転写が発生してしまう。
【0078】
そこで画像形成動作に先立って、前述した転写電流測定動作で一次転写ローラ35aのV−I特性を検知する。その制御フローチャートが図13である。
【0079】
まず、一次転写ローラ35aにV1を印加して(S31)、転写電流I1を検知する(S32)。本実施の形態では測定誤差を低減するために一次転写ローラ35a一周期(本実施の形態では430msec)に渡って、例えば10msec間隔で43回分の電流をサンプリング後、平均化値をRAM202に記憶する。同様にV2を印加し(S33)、I2を検知する(S34)。RAM202内には印加電圧V1〜V2と転写電流I1〜I2は、図14に示すようなV−I特性のテーブルとして記憶されている。
【0080】
本実施の形態によるATVC制御の流れは、図9に示すフローチャートのようになり、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0081】
本実施の形態における画像形成装置1では、図15に示すように、湿度5,10,20,30,50,60,70,80%ごとに、カラーモード(4色フルカラー、モノクロ)に応じて異なる理想的な転写電流がテーブル化され、ROM203に記憶されている。
【0082】
画像形成動作開始信号が発せられてから所定時間経過後のタイミングにおいて、ATVC開始が指示されると、カラーモード、環境に応じてターゲット電流ItarがROM203に格納された図15に示すテーブルから決定される(図9のS11)。そして、RAM202に格納されたV−I特性であるV1〜V2、及びI1〜I2を読み込む(S12)。ATVCにより印加する転写電圧をVsetとすると、
Vset=(V2−V1)(Itar−I1)/(I2−I1)+V1
を演算する(S13)。そして一次転写ローラ35aにはVsetが印加される(S14)。
【0083】
例えば、温度23℃、湿度60%の環境下において1枚目の画像形成が普通紙1面目の4色(4C)フルカラーであった場合、ターゲット電流Itarはテーブルより7.9μAと決定される。V−I特性が、図14に示すようなものだったとすると、前述の式よりVsetは908Vと決定される。また、連続して2回目の画像形成が普通紙1面目のモノクロ(Bk)で行われる場合、ターゲット電流Itarはテーブルより5.0μAと決定される。V−I特性が図14に示すようなものだったとすると、前述の式よりVsetは666Vと決定される。
【0084】
このようにV−I特性の測定制御とATVCの動作とを分割したことで、連続するジョブにおいて色のモード(カラーモード,モノクロモード)が混在する場合にも毎回V−I特性検知を行う必要はなく、画像形成装置の生産性の低下を防ぎ、かつ良好な転写画像が得られる。
【0085】
本実施の形態では例えば画像形成装置の定着温度を所定温度まで上昇させるウェイト制御中など、非画像形成時間を利用してV−I特性の測定制御を行うため、V−I特性は随時更新される。このため、環境変動や装置寿命によってローラ抵抗が変化した場合であっても、その抵抗変化にも追従できる。また、連続ジョブにおいても画像形成回数をカウントしたり、大きな環境変動を検知したり、前回のV−I特性測定制御からの経過時間を測定するなどして、割り込みでV−I特性測定制御を行うと、より安定した転写画像が得られる。
【0086】
以上説明した実施の形態1,2においては、中間転写体がベルト状の中間転写ベルト30である場合を例に説明したが、本発明のこれに代えて、中間転写体がドラム状の中間転写ドラムである場合も適用することができ、この場合にも、ほぼ同様な効果を奏することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、トナー像の非転写時に、転写部材と像担持体との間に電圧を印加してそのときの電圧と電流とを検知し、その検知結果と目標転写電流とに基づいてトナー像転写時に印加する電圧を決定するので、決定に要する時間を短縮して画像の生産性の低下を防止し、かつ高精度の転写電圧制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1,2に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1において、二次転写高電圧を制御するためのブロック図である。
【図3】実施の形態1における、D/Aコンバータ出力と、転写電圧との関係を示す図である。
【図4】実施の形態1における、転写電流とA/Dコンバータ入力との関係を示す図である。
【図5】実施の形態1において、転写電圧を印加するタイミングを説明する図である。
【図6】実施の形態1において、二次転写ローラのV−I特性を説明する図である。
【図7】実施の形態1における転写電流測定動作を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態1におけるV−I特性のテーブルを説明する図である。
【図9】実施の形態1,2におけるATVC制御を説明するフローチャートである。
【図10】実施の形態1において、ターゲット電流を説明する図である。
【図11】実施の形態2において、一次転写高電圧を制御するためのブロック図である。
【図12】実施の形態2において、一次転写ローラのV−I特性を説明する図である。
【図13】実施の形態2における転写電流測定動作を説明するフローチャートである。
【図14】実施の形態2におけるV−I特性のテーブルを説明する図である。
【図15】実施の形態2において、ターゲット電流を説明する図である。
【図16】従来のATVC制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11a,11b,11c,11d像担持体(感光体、感光ドラム)
30 像担持体,被転写体,中間転写体(中間転写ベルト)
35a,35b,35c,35d転写部材(一次転写ローラ)
36 転写部材(二次転写ローラ)
101 制御手段(CPU)
102 記憶手段(RAM)
104 電圧検知手段(D/Aコンバータ)
105 電圧印加手段(転写用高圧電源)
106 電流検知手段(電流検出回路)
201 制御手段(CPU)
202 記憶手段(RAM)
204 電圧検知手段(D/Aコンバータ)
205 電圧印加手段(転写用高圧電源)
206 電流検知部材(電流検出回路)
P 被転写体(記録材)
T1 転写部(一次転写ニップ部)
T2 転写部(二次転写ニップ部)
Claims (5)
- 表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体との間に転写部を形成して前記転写部において被転写体を挟持する転写部材と、定電圧制御された電圧を前記転写部材に印加する電圧印加手段とを備え、前記像担持体上のトナー像を前記転写部に供給された被転写体に転写するために前記電圧印加手段により前記転写部材に所定電圧を印加する画像形成装置において、
前記転写部材と前記像担持体との間に印加される電圧を検知する電圧検知手段と、
前記電圧検知手段が検知した電圧によって前記転写部材と前記像担持体との間に流れる電流を検知する電流検知手段と、
前記電圧検知手段によって検知された電圧と前記電流検知手段によって検知された電流との対応関係である電圧電流特性を記憶する記憶手段と、
前記像担持体上のトナー像を前記被転写体に転写するための前記所定電圧を決定する制御手段と、を備え、
トナー像の非転写時に、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に電圧を印加し、そのときの電圧と電流とをそれぞれ前記電圧検知手段と前記電流検知手段とによって検知してトナー像の非転写時における前記電圧電流特性を前記記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたトナー像の非転写時の前記電圧電流特性と画像形成条件によって異なるトナー像転写時の目標転写電流とに基づいて前記制御手段により前記所定電圧を決定する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - トナー像の非転写時の前記電圧電流特性は、前記電圧印加手段によって前記転写部材と前記像担持体との間に少なくとも電圧値の異なる2種以上の電圧を印加して前記電圧検知手段によって検知し、それぞれの電流を前記電流検知手段によって検知して求める、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体が感光体であり、前記被転写体が中間転写体であり、前記像担持体上に形成したトナー像を前記中間転写体に転写した後、前記中間転写体上から記録材上に転写する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体が中間転写体であり、前記被転写体が記録材であり、前記中間転写体に転写されたトナー像を前記記録材に転写する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成条件が、雰囲気の湿度、カラーの画像形成かモノカラーの画像形成かの別、前記記録材の性状の別、前記記録材の1面目の画像形成か2面目の画像形成かの別、のうちの少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
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