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JP2004115793A - 親水性を有する熱硬化性樹脂組成物、それから得られる成形体およびその製造方法 - Google Patents

親水性を有する熱硬化性樹脂組成物、それから得られる成形体およびその製造方法 Download PDF

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JP2004115793A
JP2004115793A JP2003315866A JP2003315866A JP2004115793A JP 2004115793 A JP2004115793 A JP 2004115793A JP 2003315866 A JP2003315866 A JP 2003315866A JP 2003315866 A JP2003315866 A JP 2003315866A JP 2004115793 A JP2004115793 A JP 2004115793A
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JP
Japan
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thermosetting resin
weight
hydrophilic
resin composition
water
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JP2003315866A
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English (en)
Inventor
Keiichi Oda
小 田  敬 一
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Japan Composite Co Ltd
Original Assignee
Japan Composite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

 【課題】水切り性に優れた熱硬化性樹脂組成物、この組成物からなる成形体およびこれら成形体の製造方法を提供すること。
 【解決手段】熱硬化性樹脂組成物は、分子量が1000以下、沸点が140℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物および分子量が1000を越え、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の親水性化合物と、熱硬化性樹脂とからなる。熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、縦700mm、横700mm、斜度3°の鏡面構造の排水性試験器で測定したときの、排水時間が30分以下である。熱硬化性樹脂組成物の硬化物である親水性部材としては、浴室用床材、屋内用床タイル、屋外用床タイル、洗面台化粧板などがある。
【選択図】 なし

Description

 本発明は、親水性を有する熱硬化性樹脂組成物、この組成物から得られる成形体およびこれら成形体の製造方法に関する。
 従来、浴室の洗い場の床、洗面台の化粧板には、親水性を含有しない不飽和ポリエステル樹脂等が用いられていた。しかし、近年、浴室の洗い場の床や化粧板は水切り性の要求が高まっている。特に、浴室の洗い場の水切り性の改良要求は顕著である。
 このために、成型物に水切りのための塗料等を塗布することが行われている。しかし、成型後に再度加工せねばならず、作業が煩雑になり、また新たな材料を用いねばならず高価になりがちであった。
 このため、安価でより簡便な方法で得られる水切り性に優れた部材の出現が望まれていた。
 本発明の課題は、水を使用する場所の床材、壁材として使用できるような、水切り性に優れた熱硬化性樹脂組成物、この組成物から得られる成形体およびこれら成形体の製造方法を提供することにある。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、分子量が1000以下、沸点が120℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物および分子量が1000を越え、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の親水性化合物と、熱硬化性樹脂とを含有することを特徴としている。水100mlに対する溶解性が7g未満である化合物を配合した組成物は、それから得られる成形体が、十分な排水性を有さないことがある。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、親水性化合物を0.5以上50重量%以下の量で含有することを特徴としている。
 前記親水性化合物としては、ピロリドン骨格を有する化合物、親水性オリゴマーまたは親水性高分子化合物が挙げられる。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、ピロリドン骨格を有する親水性化合物を0.1重量%以上50重量%以下の量で含有することを特徴としている。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、ポリマー分子中のピロリドン骨格の占める割合が0.1重量%以上50重量%以下である熱硬化性樹脂を含むことを特徴としている。
 また、本発明に係る熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、縦700mm、横700mm、斜度3°の鏡面構造の排水性試験器で測定したときの、排水時間が60分以下であることを特徴としている。
 さらに、本発明に係る熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、水との接触角が80°以下であることを特徴としている。
 本発明に係る親水性部材は、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴としている。上記親水性部材としては、浴室用床材、浴室用壁材、屋内用タイル、屋外用床タイル、浴室用壁材、洗面台化粧板などが挙げられる。従来、浴室用床材は、岩肌模様、タイル模様、格子状や凹凸などの幾何学模様が付されているという特徴を有している。
 本発明に係る親水性部材の製造方法は、上記熱硬化性樹脂組成物をプレス成形、注型成形、スプレーアップ成形、ハンドレーアップ成形などの成形法により成形して親水性部材を製造することを特徴としている。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物からは、親水性に優れた成形体を製造することができる。
本発明に係る熱硬化性樹脂組成物から得られる成形体は親水性に優れている。
 以下、本発明に係る親水性を有する熱硬化性樹脂組成物、それからなる成形体およびその製造方法について説明する。
              [熱硬化性樹脂組成物]
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、親水性化合物と熱硬化性樹脂とからなる。
 (親水性化合物)
 本発明では親水性化合物として、分子量が1000以下、沸点が120℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物および分子量が1000を越え、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物が用いられる。25℃における水100mlに対する溶解度が7g未満の化合物を含む組成物は、それから得られる成形体が十分な排水性を示さないことがある。
分子量が1000以下、沸点が120℃以上である親水性化合物は、水に対する溶解度が25(g/100ml水)以上であることが好ましく、45(g/100ml水)以上であることがより好ましく、160(g/100ml水)以上であることが特に好ましい。分子量が1000以下の親水性化合物は、分子量が大きいほど少量で排水性を改良する効果があるため分子量が大きいことが望ましく、好ましくは分子量が90以上、より好ましくは150以上、特に好ましくは200以上である。
 分子量が1000を越える親水性化合物は、水に対する溶解度が10(g/100ml水)以上であることが好ましく、25(g/100ml水)以上であることがより好ましく、80(g/100ml水)以上であることが特に好ましい。
 親水性化合物の水に対する溶解度が上記範囲内にあると、熱硬化性樹脂組成物から得られる成形体(硬化物)は親水性に優れ、充分な排水性能を発現する傾向があり、沸点が上記範囲内にあると、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化させる際に外観に不具合がでない。水100mlに7g以上溶解しない化合物を含む組成物は、それから得られる成形品の排水性が十分ではないことがある。また、親水性化合物の沸点が120℃より低いと、熱硬化の過程で成形品の外観が低下することがある。
なお、親水性化合物の水に対する溶解度は以下のようにして測定される。
 所定の温度(25±0.5℃)で蒸留水100mlに化合物を添加し、高速ミキサー、またはニーダーで攪拌した後、25±0.5℃の恒温水槽に24時間放置した場合、化合物が析出し始める最小重量の比率(g/100ml水)と規定する。
なお高分子量のポリマーの場合は、ニーダーを使用して、溶解させた方が良い場合がある。
 分子量が1000以下、沸点が120℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物としては、ピロリドンまたはその誘導体などのピロリドン骨格を有する化合物、親水性オリゴマー、界面活性剤(耐電防止剤を含む)、シラン化合物などが挙げられ、分子量が1000を越え、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物としては親水性高分子化合物などが挙げられる。
 ピロリドン骨格を有する化合物としては、
2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:250℃)、
N−メチル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:204℃)、
N−ビニル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:215℃)、
N−エチル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:212℃)、
N−オクチル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:307℃)、
N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:309℃)、
N−シクロヘキシル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:292℃)、
N−ドデシル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:361℃)、
N−イソプロピル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:219℃)、
N−(n−ブチル)−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:244℃)、
N−(t−ブチル)−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:221℃)、
N−ヘキシル−2−ピロリドン(溶解度:148g/100ml水、沸点:276℃)、N−(3−ヒドロキシプロピル)ビニル−2−ピロリドン(溶解度:148g/100ml水、沸点:319℃)、
N−(2−メトキシエチル)−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:252℃)、
N−(3−メトキシプロピル)−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:272℃)、
N−ベンジル−2−ピロリドン(溶解度:160g/100ml水以上、沸点:319℃)
などが挙げられる。これらのピロリドン骨格を有する化合物は、例えばBASF社などが販売しており、市場から入手することができる。
 界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩、脂肪酸塩
、ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮合物、前記以外の高分子界面活性剤などの陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミドなどの非イオン性界面活性剤;アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩などの陽イオン性界面活性剤;アルキルベタイン、アミンオキサイドなどの両性界面活性剤が挙げられる。
 これらの界面活性剤は市場から入手することができ、陰イオン性界面活性剤としては、花王(株)のエマール0、10パウダー、10ニードル、2Fペースト、2Fニードル、2F−30、40ペースト、40パウダー、71、TD、AD−25R、エマール20C、E−27C、270J、20CM、D−3−D、D−4−D、20T、ラテムルE−118B、E−150、レベノールWX、ラテムルWX、ネオペレックスGS、G−15、G−25、G−65、No6Fパウダー、ペレックスNB−L、ペレックスOT−P、TR、CS、TA、ペレックスSS−L、SS−H、NSソープ、SS−40N、KSソープ、OSソープ、FR−14、FR−25、エレクトロストリッパーF、ラテムルS−180、S−180A、ASK、PS、デモールN、NL、RN、RN−L、T、T−45、MS、SN−B、SS−L、SC−30、EP、ポイズ520、521、530、532A、ホモゲノールL−18、L−1820、L−95、L−100(以上商品名)などが挙げられる。
 非イオン性界面活性剤としては、花王(株)のエマルゲン103、104P、105、106、108、109P、120、123P、147、150、130K、エマルゲン210P、220、エマルゲン306P、320P、エマルゲン404、408、409P、420、430、エマルゲン705、707、709、エマルゲン1108、1118S−70、1135S−70、1150S−70、エマルゲン4085、2020G−HA、2025G、エマルゲンLS−106、LS−110、LS−114、MS−110、エマルゲンA−60、A−90、A−500、B−66、PP−290、レオドールSP−L10、SP−P10、SP−S10V、SP−S30V、SP−O10V、SP−O30V、レオドールスーパーSP−L10、レオドールAS−10、AO−10、AO−15V、エマゾールL−10(F)、P−10(F)、S−10V、O−10V、エマゾールスーパーL−10(F)、エマゾールO−15R、S−20、レオドールTW−L120、TW−L106、TW−P120、TW−S120V、TW−S106、レオドールTW−S320V、TW−O120V、TW−O106V、TW−O320V、レオドールTW−IS399C、レオドールスーパーTW−L120、エマゾールO−105R、レオドール430、440、460、レオドールMS−50、MS−60、MO−60、MS−165V、エマゾールMO−50、エキセルT−95、VS−95、O−95R、エキセル150、200、300、84、122、P−40S、エマノーン1112、3199、3299、3299R、4110、エマノーンCH−25、CH−40、CH−60(K)、CH−80、アミート105、320、アミノーンPK−02S、L−02、エレクトロストリッパーTS−2B、TS−3B、TS−5、TS−6B、TS−7B、TS−8B、HS−12N、EA、PC(以上商品名)、日本油脂(株)のニッサンノニオンL−4、P−6、S−6、S−10、S−15.4、S−40、O−6、ニ
ッサンノニオンK−220、K−230、P−208、P−210、P−213、P−223、P−240、E−212、E−215、E−230、S−211、S−215、S−220、S−230、T−208.5、ニッサンノニオンHS−210、HS−215
、HS−220、HS−240、NS−210、NS−212、NS−215、NS−2
20、NS−230、NS−240、NS−270、ニッサンノニオンLT−221、ST−221、OT−221、ユニルーブ34S−23、10MS−250KB、ユニオックスHC−40、HC−60、ニッサンナイミーンL−202、L−207、S−202、S−204、S−210、S−215、S−220、T2−210、T2−230、T2
−260、DT−208(以上商品名)などが挙げられる。
 なお、上記ニッサンナイミーン(商品名)は、下記一般式で表される化合物である。下記式中のX、Y、Zが大きいほど、親水性は向上する。
Figure 2004115793
 陽イオン性界面活性剤としては、花王(株)のアセタミン24、86、コータミン24P、86Pコンク、60W、86W、D86P、サニゾールC、B−50(以上商品名)などが挙げられる。
 両性界面活性剤としては、花王(株)のアンヒトール20BS、24B、86B、20YB、アンヒトール20N(以上商品名)などが挙げられる。
上記例示の市販されている界面活性剤は、分子量が1000以下であり、沸点が120℃以上であり、20℃において水100mlに7g以上溶解する。
 シラン化合物としては、日本ユニカー(株)のシランカップリング剤A−1100、シランモノマーA−1230、プライマーAPZ−6601、APZ−6633、シリコーン整泡剤SZ−1111,SZ−1136、L−580、SZ−1127、SZ−1919、SZ−1142、SZ−1162、SZ−1105、SZ−1605、SZ−1642、SZ−1649、L−5420、SZ−1675、SZ−1710、SZ−1627、L−5340、SZ−1671、SZ−1711(以上商品名)などが挙げられる。
上記例示の市販されているシラン化合物は、分子量が1000以下であり、沸点が120℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する。
 分子量が1000以下の親水性化合物については、沸点120℃以上が望ましい。好ましくは150℃以上、更に好ましくは180℃以上である。親水性化合物の沸点が120℃未満である場合には、成形品の外観が低下することがある。
親水性高分子化合物としては、
ポリビニルアルコール(溶解度:25g/100ml水以上)、
ポリビニルピロリドン(溶解度:80g/100ml水以上)、
カチオン化水溶性高分子(カチオン化デンプン、カチオン化グアガム、カチオン化ポリアクリルアミド(溶解度:7.5g/100ml水)、カチオン化ポリアクリル酸エステル(溶解度:7g/100ml水以上)、カチオン化ビニルホルムアミド、カチオン化ポリアミン(溶解度:7.5g/100ml水))、
アニオン化水溶性高分子(アニオン化ポリアクリルアミド(溶解度:7g/100ml水以上)、アニオン化ポリアクリル酸ソーダ(溶解度:7g/100ml水以上))
ポリアクリル酸エステル、
オルガノポリシロキサン(溶解度:230g/100ml水以上)、
ポリビニルアルコール−ポリ酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル-ポリビニルピロリドン共重合体、
ポリシロキサン(溶解度:7g/100ml水以上)、
ウレタン、
アミノ基含有縮合物、
ヒドロキシアルコキシセルロース、
ヒドロキシアルキルセルロース、
ポリビニルピロリドンとアクリルとの共重合体
等が挙げられる。
 このような親水性高分子化合物は、従来公知の方法で製造することができ、また市場から入手することもできる。
ポリビニルアルコールの例としては、信越化学工業(株)のポバールC−05GP、C−10GP、C−25GP、PA−10GP、PA−15GP;(株)クラレのPVA−217、PVA−224(以上商品名)などが挙げられる。
 ポリビニルピロリドンの例としては、BASF社のKollidon 12PF、17PF、2
5、30、90F、VA64;Luvitec K17、K30、K60、K80、K85、K90、K115(以上商品名)などが挙げられる。
カチオン化水溶性高分子の例として、カチオン化デンプンとしては、ハイモ(株)のハイマックスNC−10、PC−6500;カチオン化グアガムでは三晶(株)のメイプロボンド9806;カチオン化アクリルアミドとしては、荒川化学工業(株)のポリマロン351、360、ポリストロン311、619、アラフィックス251;カチオン化ポリアクリル酸エステルとしては、ハイモ(株)のハイモロックMP−184、MP−284、MP−384、MP−484、MP−584、MP−684、MP−784、MP−984、MP−173H、MP−373H、MP−373L、MP−473H、MP−405、MP−180、MP−380、MP−558、MS−882、MS−884、MX−0120、MX−0210、MX−8170、MX−8130、MX−6170、MX−6144、MX−4173、MX−2100、MX−4054、MX−3310、MX−2050、E−305、E−315、E−195、E−395、E−775、E−755、E−555、E−950、E−513、E−515、E−510;カチオン化ビニルホルムアミドとしては、ハイモ(株)のハイモロックZP−700;カチオン化ポリアクリルアミドとしてはハイモ(株)のハイモNeo−600;カチオン化ポリアミンとしてはハイモ(株)のハイモロックQ−101、Q−311、Q−501(以上商品名)などが挙げられる。
 アニオン化水溶性高分子の例として、アニオン化ポリアクリルアミドとしては、ハイモ(株)のハイモロックSS−200H、SS−200、SS−300、SS−500、SS−100、SS−120、SS−130、SS−140、AP−105、AP−107、AP−115、AP−120、V−330、V−320、V−310、OK−107、OK−307、OK−507、L−113、Neo−200;アニオン化ポリアクリル酸ソーダとしては、ハイモ(株)のハイモロックSS−190(以上商品名)などが挙げられる。
ポリアクリル酸エステルの例としては、ハイモ(株)のハイモロックDR−1500、DR−8500、DR−3015、DR−5700、DR−3600、DR−7300(以上商品名)などが挙げられる。
 オルガノポリシロキサンの例としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体などが挙げられる。
(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体として具
体的には、例えば下記式
Figure 2004115793
(式中、Rはアルキル基またはHである。)
で表される化合物が挙げられる。これらは、市場から入手することができ、例えば日本ユニカー(株)のSILWET L−77、L−720、L−7002、L−7604、F
Z−2101、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164、FZ−2166(以上商品名)などが挙げられる。
 親水性エチレンオキサイド・プロピレンオキサイドブロックコポリマーの例としては、旭電化工業(株)のアデカプルロニックL−44、L−62、L−72、P−84(商品名)など、第一工業製薬(株)エパン410、420、710、740などが挙げられる。
 また、親水性高分子化合物として−SO3H、−SO3M、−OSO3M、−COOM、
−NR3X、−COOH、−NH2、−CN、−OH、−NHCONH2、−(OCH2CH2n基のうち少なくとも1つの親水基が導入されている高分子(ここで、R:アルキル基、M:アルカリ金属、または−NH4、X:ハロゲン)が挙げられる。
 これらの親水性高分子化合物のうち、例えば、荒川化学工業(株)製、ポリマロン351、360、ポリストロン311、619、アラフィックス251(商品名)のように水溶液として販売されている場合には、乾燥して水を除去してから所定の熱硬化性樹脂に添加してもよい。このようにした場合であっても得られた排水性部材は、良好な排水性を発現する。
 親水性高分子化合物のうち、カチオン化された親水性高分子は、排水性部材に高い排水性を発現させることができるが、酸性高分子をアンモニアなどでカチオン化して、カチオン化されたパウダーを得てもよい。また、セルロース樹脂(例えば、信越化学工業(株)製、メトロース)を用いると、得られた排水性部材は、良好な排水性を発現する。
 親水性オリゴマーとしては、上記親水性高分子を形成する構成単位からなる分子量が1000以下の低重合体が挙げられる。
親水性化合物は、重合性モノマーや熱硬化性樹脂と反応できる官能基を有するもの(例えば、N−ビニル−2−ピロリドンなど)でもよく、反応できる官能基を有さないものであってもよい。いずれも熱硬化性樹脂組成物から得られた排水性部材に高い排水機能を付与できる。なお反応できる官能基を有す親水性化合物の方が、排水機能の持続性に優れる。
 これらの親水性化合物のなかでは、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、ポリビニルピロリドン等のピロリドン骨格を有する親水性化合物が外観、物性と親水性とのバランスの点で好ましい。
この親水性化合物は、熱硬化性樹脂に完全に溶解することが望ましいが、必ずしも完全に溶解しないときでも排水機能は発現する。
親水性化合物は、1種単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
 親水性化合物は、成形方法や使用される用途、部材に応じて適宜選択できる。
このような親水性化合物は、熱硬化性樹脂と親水性化合物との合計量100(熱可塑性ポリマーは含まない。)に対して組成物中に0.5重量%以上50重量%以下、好ましくは2.5重量%以上40重量%以下、より好ましくは5.0重量%以上30重量%以下、特に好ましくは10.0重量%以上20重量%以下の量で含有することが望ましい。
 親水性化合物が熱硬化性樹脂組成物中に上記範囲内の量で含有されていると、熱硬化性樹脂組成物から得られる成形体(硬化物)は、親水性に優れる。親水性化合物の量が0.5重量%未満であると成形体は十分な排水性を示さないことがある。また、親水性化合物の量が50重量%を超えると成形品の外観が光沢不良となることがある。
(熱硬化性樹脂)
 本発明で用いられる熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。これらのなかでは、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましく、特に不飽和ポリエステル樹脂は経済性に優れる。不飽和ポリエステル樹脂としては、DCPD系、イソフタル酸系、水添ビスフェノールA系の樹脂が好ましい。
 これらの熱硬化性樹脂は、特に限定されず従来公知のものを用いることができる。
 不飽和ポリエステル樹脂としては、例えば、マレイン酸、フマル酸等を用いた多塩基酸類、エチレングリコール等を用いた多価アルコール類、スチレン等を用いた重合性ビニルモノマーなどを好ましく用いることができる。重合性ビニルモノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、メチル(メタ)アクリレート、α−エチルスチレン、ビニルトルエンの他に、ビニル単量体(c)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素原子数12または13)、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルベンジルクロライド塩、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸ヘプタデカフルオロデシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)ア
クリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール等の単官能アクリルモノマー;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(n=4〜23)、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(n=4〜10)、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート(n=8,9)、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペントールジ(メタ)アクリレート、ソルビトールジ(メタ)アクリレート、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔4−((メタ)アクリロキシポリエトキシ)フェニル〕プロパン(n=3〜30)、2−ヒドロキシ−1−アクリロキシ−3−メタクリロキシプロパンなどの多官能アクリルモノマー;下記式(1)または(2)で示されるジシクロペンタジエン系化合物などが挙げられる。
Figure 2004115793
(式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2およびR3は互いに同一でも異なって
いてもよく、エチレン、ブチレン等の炭素原子数2〜5の低級アルキレン基を示し、nおよびmは互いに同一でも異なっていてもよく0〜5の整数を示す。)
 ビニルエステル樹脂としては、例えばエポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂などを好ましく用いることができる。重合性ビニルモノマーは、不飽和ポリエステルと同様のものを用いることができる。
 ウレタン樹脂としては、例えばトルエンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナートなどと、ポリオールなどとを好ましく用いることができる。また、イソシアナート類と、前記不飽和ポリエステル樹脂または前記ビニルエステル樹脂とから得られるウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂やウレタン変性ビニルエステル樹脂も好ましく用いられる。
このような熱硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂と親水性化合物との合計量100(熱可塑性ポ
リマーは含まない。)に対して50重量%以上99.5重量%以下、好ましくは60重量%以上97.5重量%以下、より好ましくは70重量%以上95重量%以下、特に好ましくは80重量%以上90重量%以下の量で含有されている。
 熱硬化性樹脂が熱硬化性樹脂組成物中に上記範囲内の量で含有されていると、熱硬化性樹脂組成物から得られる成形体(硬化物)は、従来の物性を低下させることなく親水性能を付与することができる。
(他の成分)
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、上記親水性化合物と、上記熱硬化性樹脂とを必須成分として含有しているが、通常さらにフィラー、硬化用触媒、増粘剤、その他の添加剤などを含有している。
 フィラー
 フィラーとしては、有機フィラー、無機フィラーが挙げられる。
有機フィラーとしては、公知の再生繊維、合成繊維、天然繊維が挙げられ、例えば、レーヨンなどからなる再生繊維、ナイロン6、ナイロン66などの脂肪族ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル繊維(PAN)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ビニロンなどの合成繊維、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリオキシメチレン(POM)などのいわゆる耐熱性の高い高分子からなる繊維、アラミド繊維、全芳香族ポリエステル、ポリイミドなどのいわゆる高弾性率、高強度な高分子からなる繊維、ジュート繊維、竹繊維などの天然繊維などが挙げられる。
 無機フィラーとしては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ガラスバルーン、シリカ、溶融シリカ、アエロジル(商品名)、クレー、マイカ、水酸化マグネシウム、寒水などが挙げられる。
これらのうちでは、無機フィラーを用いることが好ましいが、有機フィラーと併用してもよい。
 本発明では強度を向上させるために、アスペクト比の大きい(500以上)有機フィラーまたは無機フィラー、例えばガラス繊維、炭素繊維を用いることが好ましい。またアスペクト比の大きいガラス繊維等と、アスペクト比の小さい(500以下)有機フィラーまたは無機フィラー、例えば水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マイカ、クレー、タルク、セラミックなど(以下「ガラス繊維、炭素繊維以外のフィラー」ともいう。)と併用してもよい。
 また、フィラーとしては、表面処理、コーティングやメッキしたフィラーを用いることができる。
これらのフィラーは、1種単独で、または複数を併用して用いることができる。
このようなフィラーは、熱可硬化性樹脂 100重量部に対して、5〜1,000重量部、好ましくは50〜700重量部、さらに好ましくは100〜500重量部、特に好ましくは130〜400重量部の範囲で用いることが望ましい。
 また、フィラーとしてアエロジル(商品名)を使用する場合には、熱可硬化性樹脂 1
00重量部に対して、5重量部以下、好ましくは2重量部以下、より好ましくは1重量部以下の量で用いられる。
前記フィラーが、このような範囲で含有されていると、成形時に発生する収縮を低く抑えられ成形体の耐衝撃性などの機械的強度をより優れたものとすることができる。
 硬化用触媒
 硬化用触媒は、10時間半減期温度が130℃以下、好ましくは110℃以下、より好ましくは105℃以下、さらに好ましくは100℃以下、特に好ましくは98℃以下であり、かつ10時間半減期温度が好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上であることが望ましい。10時間半減期温度が130℃を超えると硬化時間が長くなり、40℃未満であるとコンパウンドライフが短くなることがある。
 硬化用触媒は、用いる熱硬化性樹脂および成形温度に応じ適宜選択することができ、例えばアクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の場合には以下のようなものが挙げられる。
具体的には、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタール、アルキルパーエステル、パーカーボネートが挙げられる。これらのうちでは、ジアシルパーオキサイド、アルキルパーエステルを用いることが好ましく、アルキルパーエステルを用いることが特に好ましい。
 前記ケトンパーオキサイドとしては、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。
ハイドロパーオキサイドとしては、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイドなどが挙げられる。
 前記ジアシルパーオキサイドとしては、イソブチリルパーオキサイド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルイル−ベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。
前記ジアルキルパーオキサイドとしては、コハク酸パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイドン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、トリス(t−ブチルパーオキシ)トリアジンなどが挙げられる。
 前記パーオキシケタールとしては、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシ−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ビス(4,
4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、4,4−ジ(t−ブチルパーオキシ)バレリックアシッド−n−ブチルエステルなどが挙げられる。
 前記アルキルパーエステルとしては、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネ
オデカネート、α−クミルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシネオヘプタネート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、1,1,3,3−
テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、t−アミルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ヘキシルパ
ーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾネート、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチルアジペートなどが挙げられる。
 パーカーボネートとしては、ジ−3−メトキシブチルパーオキシカーボネート、ジ−3−メチルヘキシルパーオキシカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー
オキシカーボネート、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、t−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキシルカーボネート、1,
6−ビス(t−ブチルパーオキシカルボニルオキシ)ヘキサン、ジエチルエネグリコール
−ビス(t−ブチルパーオキシカーボネート)などが挙げられる。
 これらのなかで、前記パーカーボネートのうちでは、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネートなどが好ましい。
 前記ジアシルパーオキサイドのうちでは、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド(62℃)、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド(62℃)、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルイル−ベンゾイルパーオキサイド(62℃)などが好ましい。
 ジアルキルパーオキサイドとしては、コハク酸パーオキサイドなどが好ましい。
 前記アルキルパーエステルのうちでは、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ
ネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、t−アミルパー
オキシ−2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート)、t−ブチルパーオキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t
−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレートなどが好ましく、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネ
オデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレートなどがより好ましい。
 前記パーカーボネートとしては、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネートなどが好ましい。
 これらは、1種単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
本発明に係る熱硬化性樹脂組成物では、このような硬化用触媒は、熱可硬化性樹脂 10
0重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部、特に好ましくは0
.7〜2重量部の範囲で用いることが望ましい。
硬化用触媒の含有量が0.1重量部より少ないと、硬化に時間がかかりすぎて実用的でなく、含有量が5重量部より多いと経済的ではない。
 増粘剤
 増粘剤としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウムなどの2価金属の酸化物または水酸化物などが挙げられる。
本発明に係る熱硬化性樹脂組成物では、このような2価金属の酸化物または水酸化物の増粘剤は、熱硬化性樹脂 100質量部に対して、例えば0.1〜10質量部、好ましくは
0.5〜5質量部の範囲で用いることが望ましい。
 また、他の増粘剤として、特開平5−171022号公報に記載されるアクリルポリマーを好ましく用いることもできる。例えば、メチルメタクリレートを主成分とするアクリルポリマーであって、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等の他の(メタ)アクリル系モノマー、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの多官能架橋モノマーを共重合したものでよい。メチルメタクリレートの含有量は好ましくは90重量%以上、多官能架橋ポリマーの含有量が好ましくは5重量%以下であるアクリルポリマーである。
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物では、このようなアクリルポリマーの増粘剤は、熱硬化性樹脂 100質量部に対して、例えば2〜50質量部、好ましくは3〜25質量部の
範囲で用いることが望ましい。
前記2価金属の酸化物または水酸化物、前記アクリルポリマーなどの増粘剤は、1種単独でまたは併用して用いることができる。
 その他の添加剤
 本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、さらに、必要に応じて、ステアリン酸亜鉛、液体ワックスなどの離型剤、可使時間、硬化反応の立ち上がりを調整するための公知の重合禁止剤、成形収縮を調整するための公知の低収縮化剤(例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、架橋ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル-ポリスチレンブロックコポリ
マー、SBS(ゴム)など。)、難燃剤、抗菌剤(有機系および/または無機系)、粘度低下剤、低収縮化剤分離防止剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、潤滑分散剤、チクソ付与剤、チクソ安定剤、顔料、染料等の着色剤、重合促進剤、柄剤(加飾粒)等の添加剤などを添加することができる。
 柄剤としては、酸化アルミニウム、PETフィルム、マイカ、セラミックおよびそれらを着色剤、表面処理剤などでコーティングしたもの、メッキ処理したもの、熱硬化性樹脂と無機フィラーと着色剤などとを熱硬化させて粉砕したものなどが挙げられる。
        [熱硬化性樹脂組成物の硬化物およびその製法]
 熱硬化性樹脂組成物の硬化物(成形体)は、前記熱硬化性樹脂組成物を金型、樹脂型、ガラス型等の型枠に注入し、あるいは対象型上に塗布し、加圧または常圧下、特定の温度範囲で硬化させて得ることができる。
 具体的には、例えば増粘剤を添加して増粘させた熱硬化性樹脂組成物を、シートモールディングコンパウンド(SMC)、チックモールディングコンパウンド(TMC)あるいはバルクモールディングコンパウンド(BMC)などとして得た後、該SMC、TMCあるいはBMCとなっている熱硬化性樹脂組成物を、公知の圧縮成形法、射出成形法などを用いて、加熱した金型に、適切に加圧しつつ、硬化させての成形体とすることができる。
 また、増粘剤を添加していない熱硬化性樹脂組成物を、型に注入して、加熱硬化させて、シート状の成形体を得ることもできる。BMCや注型で得られた成形体を裏から、スプレー、ハンドレイアップで補強、木材などで張り合わせた補強したものも含まれる。
 加熱硬化の温度は、180℃未満、好ましくは75℃以上170℃未満、さらに好ましくは80℃以上160℃未満、特に好ましくは85℃以上150℃以下の範囲にあることが望ましい。
 加熱温度が75℃未満であると硬化速度が低下しすぎて実用的でない場合があり、180℃を超えると、成形体の親水性が低下したり、製品外観が低下したりすることがある。また、上記の温度範囲内で、上金型と下金型に温度差をつけて加熱してもよい。
 加熱時間は、重合開始剤の10時間半減期温度、成形品の厚さなどにより適宜選択でき限定されない。
型締め速度、真空条件などは、従来公知の条件を採用することができる。
加熱成形時に加圧する場合は、成形品にかかる圧力は、好ましくは0.3〜20MPa、さらに好ましくは2〜15MPa程度にすることが望ましい。
 親水性化合物としてピロリドン骨格を有する化合物を用いた場合には、上記のようにして製造した熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、組成物中のピロリドン骨格を有する化合物が硬化時に熱硬化性樹脂に取り込まれ、硬化した熱硬化性樹脂がピロリドン骨格を有する基を含有することがある。このときには硬化した熱硬化性樹脂は、ピロリドン骨格を有する基を0.1重量%以上50重量%以下の割合で含有することが好ましい。
 このようにして得られる熱硬化性樹脂組成物の硬化物(成形体)は、親水性に優れており、例えば(1)縦700mm、横700mm、斜度3°の鏡面構造の排水性試験器で測定したときの、排水時間が60分以下、好ましくは40分以下、より好ましくは10分以下である、(2)水との接触角が80°以下、好ましくは75°以下、より好ましくは70°以下である、のうち少なくとも1つを満たすことが望ましく、(1)および(2)を同時に満たすものが特に好ましい。水との接触角が小さいほど、成形体は排水性が優れる。
なお、排水時間は以下のようにして測定される。図1および2に排水時間の測定に用いられる排水性試験器を示す。
 図1および2に示すような排水性試験器を成形後、型から取り出し、成形品を25℃で3時間以上放置する。排水性試験器のa面、b面、c面の全面が濡れるように水(25±0.5℃)50リットルをまく。水をまき終えた時から時間計測を開始し、a面、b面、c面の水滴が完全になくなるまでの時間を測定する(秒以下は切り捨て)。水滴の有無の確認は目視にて行う。また水滴の有無の確認がし易いように、水に染料を添加してもよい。なお、測定は25±0.5℃、50%RHの条件下で行う。また鏡面構造とは、油砥石#1000で仕上げおよび磨き硬質クロムメッキを施したことを意味する。
排水性試験器は、後述するような熱硬化性樹脂を成形する各種方法にて製造される。
 また、熱硬化性樹脂組成物の硬化物(成形体)の水との接触角の測定方法については実施例で後述する。
上記のように熱硬化性樹脂組成物を硬化させて製造される成形体としては、風呂の洗い場の床、洗面台化粧板、日本料理店等の厨房の床等の水回り部分の床、壁、ベランダの床等に用いられる親水性部材が挙げられる。
 親水性部材として具体的には、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴室用グレーチング、
浴室用天井、シャワーフック、浴槽ハンドグリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓枠、排水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、風呂椅子、トランスファーボード、浴室用収納棚、浴室用手摺、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワーチェア、洗面器置き台等の浴室用部材;台所用キッチンバック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、レンジフード、換気扇、コンロのつまみ等の台所用部材;小便器、大便器、便器用トラップ、便器用配管、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天井、ボールタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便座、トイレ用扉、トイレ用タオル掛け、便蓋、トイレ用手摺、トイレ用カウンタ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等のトイレ用部材;洗面ボウル、洗面トラップ、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾燥機、回転タイル等の洗面用部材;洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、人体検知センサーのカバー、シャワーホース、シャワーヘッド、シャワー吐水部、シーラント;競技場などの野外用の椅子、ベンチ、食器トレー、化粧板などが挙げられる。これら水切り性の要求のある用途のなかでも、浴室用床材、浴室用壁材の用途は、水切り性のニーズが強く、特に浴室用床材の用途は水切り性のニーズが強い。
 上記熱硬化性樹脂組成物から本発明に係る親水性部材を製造する方法として具体的には、従来公知の方法であるプレス成形法、注型成形法、RTM(レジントランスファー)成型法、スプレーアップ法、ハンドレーアップ法、フローコーター法などが挙げられ、これらの成形方法では、従来公知の装置を用いて、従来公知の製造条件と同様の条件で製造することができる。生産性に優れるプレス成形法が特に好ましい。
 プレス成形法は、油圧プレスを取り付けた雄・雌一対の金型で、材料を加熱・加圧して成形する圧縮成形法であり、プリフォームMMD法、SMC成形法、TMC成形法、BMC成形法に分類される。プレス成形法としては、生産性に優れるSMC成形法、TMC成形法、BMC成形法が好ましい。プレス成型法により製造される親水性部材は、製品裏面に補強用リブ構造を有し、金型からの脱型は突き上げピンおよび/またはエアー弁にいより迅速に脱型される。
プレス成形法により製造される親水性部材としては、浴槽、浴室用床材、浴室用グレーチング、浴室用天井材、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓枠、すのこ、浴室用収納棚、シンク、キッチンカウンタ、洗面ボウル、化粧板、野外用の椅子、ベンチなどが挙げられる。
 注型成形法は、熱硬化性樹脂組成物を型に注入し、重合し、型の形状を硬化物に転写させて所望の成形品を得る方法であり、常圧注型法、加圧注型法、真空注型法、連続注型法、封入注型法などがある。
注型成形法により製造される親水性部材としては、浴槽、浴室用床材、シンク、キッチンカウンタ、洗面ボウル、洗面カウンター、化粧板、野外用の椅子、ベンチなどが挙げられる。
 スプレーアップ法は、ガラスロービングを連続的に定量的に所定の長さに切断しながら吹き付ける装置と、熱硬化性樹脂組成物を連続的に可変な必要量を連続的に定量スプレー可能な装置を基本とするスプレーアップ機により積層工程を行う方法である。
スプレーアップ法により製造される親水性部材としては、上記親水性部材として例示したものなどが挙げられる。
 ハンドレーアップ法は、有機または無機繊維(例えば、ガラス繊維)を予め離型処理された型に、人手によって熱硬化性樹脂組成物を刷毛やローラーで含浸させ、また脱泡しながら所定の厚さまで積層し、硬化後成形品を得る方法である。
ハンドレーアップ法により製造される親水性部材としては、上記親水性部材として例示したものなどが挙げられる。
  [実施例]
 以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
 不飽和ポリエステル樹脂(三井武田ケミカル(株)製、商品名:ポリマール5410S;DCPD系)80重量部、低収縮化剤(三井武田ケミカル(株)製、商品名:ポリマール9965(スチレンモノマー60%含有ポリスチレン溶液))20重量部、(住友精化(株)、商品名:UF−20)2重量部、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)5重量部、炭酸カルシウム(日東粉化社製、商品名:NS#200)80部、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、商品名:ハイジライトH−32)80部、内部離型剤(ステアリン酸亜鉛、日本油脂(株)製)5部、硬化剤(日本油脂(株)製、TBPB)1部、重合禁止剤(パラベンゾキノン:PBQ)0.04重量部、グレートナー(東洋インキ製造(株)製)5部を高速ミキサーで5分攪拌し、各原料を十分に均一分散させた。このペーストに増粘剤(三井武田ケミカル(株)製、ポリマール増粘剤:24%酸化マグネシウムのペースト)4部を加えて2分攪拌後、直ちにSMC慣用の含浸機に供給し、1インチカットされたガラス繊維(日本電気硝子(株)製 S235)90重量部に十分に含浸させて、SMCを調整した。このSMCを40℃で48時間熟成させ、タックフリーの成形可能な硬さに調節した。
 図1および2に示す形状の排水性試験器を得るため、SMC 8.0kg、金型温度は
、製品面側が145℃、裏面側が130℃で、面圧10MPaで加熱圧縮成形した。10分で硬化し、成形品を得た。
また、SMCを300mm角の金型で、上記と同一の条件で成形し、板厚3mmの平板を得た。これを用いて、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
物性測定方法は次の通りである。
 [光沢]
 光沢度は、JIS K7105 5.2準拠して、入射角60度、検出角60度の条件で行った。
 [曲げ特性]
 曲げ特性は、JIS K7055に準拠して、下記の条件にて曲げ試験を行って曲げ弾性率を求めた。
<試験条件>
  試験片:6.4mm(厚さ)×12.7mm(幅)×127mm(長さ)
  スパン間:100mm
  曲げ速度:2mm/分
  測定温度:23℃
 [アイゾット衝撃強度]
 アイゾット衝撃強度は、JIS K7110に準拠して、下記の条件にて衝撃試験を行って求めた。
<試験条件>
  試験片:12.7mm(幅)×6.4mm(厚さ)×64mm(長さ)
  ノッチ:機械加工
  測定温度:23℃
 [排水性]
 排水性は、当社試験型(面積:700mm×700mmで排水口へ傾斜がある鏡面構造)で60分後の水滴の有無で評価した。
    ○は水滴無し   ×は水滴あり
 [接触角]
 接触角は、液滴法により測定した。すなわち、JIS K7100 JIS 1級で試験片を調製し、この試験片表面に水滴を着滴し、1秒後の接触角を協和界面科学社製の自動接触角計で測定した。
<試験雰囲気>
 室温23℃、湿度50%
 N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)の量を5重量部から、7重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
 N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)5重量部を、N−ビニル−2−ピロリドン(BASF製)7重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
 ビニルエステル樹脂(三井武田ケミカル(株)製、プロミネートKSV−16)100重量部、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)15重量部、重合禁止剤(ハイドロキノン)0.04重量部、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製ハイジライトH−32)250重量部、内部離型剤(ステアリン酸亜鉛、日本油脂(株)製)2重量部、グレートナー(東洋インキ製造(株)製、5重量部)高速ミキサーで5分攪拌し、各原料を十分に均一分散させた。このペーストに硬化剤(日本油脂(株)製、パーヘキシルHO)1.5部を加えて2分攪拌後、型に注入して成形品を得た。図面の評価用成形品(700mm×700mm)を得るため、注入型にペースト9.0kgをそそぎ込み、金型温度は、製品面側が100℃、裏面側が90℃で、30分で硬化し、排水性試験器を得た。
 また、300mm角のガラス板を2枚準備し、厚さ3mmのスペーサで注入型枠を作製し、上記条件で300mm角の平板を得た。これを用いて、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
 アクリル樹脂(三井武田ケミカル(株)製、商品名:アクレストHKY−100)80重量部、低収縮化剤(三井武田ケミカル(株)製、商品名:ポリマール9965)20重量部、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)15重量部、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、商品名:ハイジライトH−32)300重量部、内部離型剤(ステアリン酸亜鉛、日本油脂(株)製)5重量部、グレートナー(東洋インキ製造(株)製)5重量部、硬化剤(日本油脂(株)製、商品名:パーヘキシルHO)1.5重量部、重合禁止剤(ハイドロキノン)0.04重量部、増粘剤(三井武田ケミカル(株)製、商品名:ポリマール増粘剤:24%酸化マグネシウムのペースト)4重量部、3mmチョップドストランドガラス(日本板硝子(株)製、商品名:RES03X−BM)20重量部を双腕型ニーダーで混練し、餅状のBMCを調整した。このBMCを40℃で24時間熟成させ、タックフリーの成形可能な硬さに調節した。
 図1および2に示す評価用成形品(700mm×700mm)を得るため、BMC 8
.5kg、金型温度は、製品面側が120℃、裏面側が110℃で、面圧10MPaで加熱圧縮成形した。10分で硬化し、排水性試験器を得た。
 また、BMCを300mm角の金型で上記と同一条件で成形し、板厚3mmの平板を得た。これを用いて、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
 N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)5重量部を、ノニオン S−40(商標、
日本油脂社製)5重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
  [比較例1]
 実施例1において、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
  [比較例2]
 実施例4において、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)を添加しないこと以外は、実施例4と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
  [比較例3]
 実施例5において、N−メチル−2−ピロリドン(BASF製)を添加しないこと以外は、実施例5と同様にして排水性試験器および試験片を成形し、各種物性を測定した。結果を表1および2に示す。
Figure 2004115793
Figure 2004115793
 エスターR2150(商品名、三井武田ケミカル(株)製、不飽和ポリエステル樹脂)100重量部にN−ビニル−2−ピロリドン30重量部を添加した樹脂組成物(親水性化合物の濃度23.1%)に、硬化促進剤 エスターEP430(商品名、三井武田ケミカ
ル(株)製)を0.65重量部、硬化剤 パーメックN(商品名、日本油脂製、MEKP
O)1.3重量部の組成で、均一になるように攪拌したゲルコート樹脂液を、実施例1で評価用成形品の製造に使用した金型の下型(製品面側)にスプレーアップした。室温で10分で硬化させ60℃の硬化炉に20分でアフターキュアさせ、放冷しゲルコート層約0.5mmを成形した。次に中間層としてゲルコート層の上にガラスマット#450(日東紡製)1plyを敷いて、エスターR257(三井武田ケミカル(株)製、不飽和ポリエステル樹脂)100重量部に硬化剤パーメックN(日本油脂製、MEKPO)1.0重量部の組成で均一になるように攪拌した液をスプレーアップした。室温で1時間で硬化させた。最後に補強層として、中間層の上にガラスマット#450(日東紡製)2plyを敷いて、エスターR235(三井武田ケミカル(株)製、不飽和ポリエステル樹脂)100重量部に硬化剤パーメックN(日本油脂製、MEKPO)1.0重量部の組成で均一になるように攪拌した液をスプレーアップした。中間層同様、室温で1時間で硬化させ、さらに60℃硬化炉で、1時間アフターキュアさせた。炉から取り出し、放冷後、脱型すると、厚み約6mmの図1および2に示すような排水性試験器が得られた。
 得られた排水性試験器を用い実施例1と同様にして、排水時間を測定すると、4分で水滴は無くなった。排水性の評価は○である。
 物性測定用サンプルは、平滑なフィルム上に積層したこと以外は、上記と同様な組成のものを同様な方法により作製した。実施例1と同様にして測定した結果、光沢は85であり、曲げ強度は150MPaであり、アイゾット衝撃強度は70KJ/m2であった。
  [比較例4]
 実施例6において、N−ビニル−2−ピロリドンを添加しなかったこと以外は、実施例6と同様にして排水性試験器および試験片を成形した。
 得られた排水性試験器を用い実施例1と同様にして、排水時間を測定すると、180分以上水滴が付着し濡れていた。排水性の評価は×である。
 試験片の物性を実施例1と同様にして測定した結果、光沢は84であり、曲げ強度150MPaであり、アイゾット衝撃強度は68KJ/m2であり、実施例7の物性とほぼ同
等であった。
排水性試験器を示す説明図である。 図1の平面図のA−A’断面図およびB−B’断面図である。

Claims (11)

  1.  分子量が1000以下、沸点が120℃以上であり、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物および分子量が1000を越え、25℃において水100mlに7g以上溶解する親水性化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の親水性化合物と、熱硬化性樹脂とを含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2.  前記親水性化合物を0.5重量%以上50重量%以下の量で含有することを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3.  前記親水性化合物が、ピロリドン骨格を有する化合物、親水性オリゴマーまたは親水性高分子化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4.  ピロリドン骨格を有する親水性化合物を0.1重量%以上50重量%以下の量で含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  5.  ポリマー分子中のピロリドン骨格の占める割合が0.1重量%以上50重量%以下である熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする熱硬化性樹脂組成物の硬化物。
  6.  水との接触角が80°以下であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物の硬化物。
  7.  縦700mm、横700mm、斜度3°の鏡面構造の排水性試験器で測定したときの、排水時間が60分以下であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物の硬化物。
  8.  請求項6または7に記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴とする親水性部材。
  9.  浴室用床材、屋内用床タイル、屋外用床タイル、浴室用壁材または洗面台化粧板であることを特徴とする請求項8に記載の親水性部材。
  10.  請求項1ないし4のいずかれ1項に記載の熱硬化性樹脂組成物を成形して親水性部材を製造することを特徴とする親水性部材の製造方法。
  11.  前記成形法がプレス成形であることを特徴とする請求項10に記載の親水性部材の製造方法。

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