JP2004112591A - 弾性表面波フィルタ、通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通過帯域が広くても、良好な特性を有する弾性表面波フィルタおよび通信装置を提供する。
【解決手段】圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極203a、204a、205aとくし歯状電極203b、204b、205bとからなる複数のくし型電極部203、204、205を有する。少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっている。
【選択図】 図1
【解決手段】圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極203a、204a、205aとくし歯状電極203b、204b、205bとからなる複数のくし型電極部203、204、205を有する。少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性表面波フィルタおよび通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、近年の携帯電話機等の通信装置の小型化、軽量化に対する技術的進歩は目覚しいものがある。これを実現するための手段として、各構成部品の削減、小型化はもとより、複数の機能を複合した部品の開発も進んできた。特に、弾性表面波フィルタにも同様に高性能化が求められている。
【0003】
このような弾性表面波フィルタとして、たとえば、出力インピーダンスと入力インピーダンスとがほぼ等しく、通過帯域幅が広い縦結合共振子型弾性表面波フィルタがある(例えば、特許文献1参照)。この縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、図19に示すように、共振子として、3つのくし型電極部(Inter−Digital Transducer、以下、IDTという)101、102、103を有している。上記IDT101は、IDT102とIDT103に挟み込むように配置されている。さらに、これらIDT101、102、103を挟み込むように、その両側に反射器(リフレクタ)104、105が設けられている。また、IDT102とIDT103とは、入力端子106に接続されており、IDT101は、出力端子107に接続されている。
【0004】
IDTは、帯状の基端部(バスバー)と、その基端部の一方の側部から直交する方向に延びる複数の、互いに平行な電極指とを備えたくし歯状電極(IDT電極)を2つ備えており、上記各電極指部の電極指の側部を互いに対面するように互いの電極指間に入り組んだ状態にて上記各電極指部を有するものである。
【0005】
このようなIDT101、102、103では、各くし歯状電極の各電極指の長さや幅、隣り合う各電極指の間隔、互いの電極指間での入り組んだ状態の対面長さを示す交差幅を、それぞれ設定することにより信号変換特性や、通過域の設定がそれぞれ可能となっている。また、反射器においては、各反射器電極指の幅や間隔を調整することにより反射特性の設定が可能となっている。
【0006】
このような3IDTタイプの縦結合共振子方弾性表面波フィルタは、携帯電話機のRF段に使用されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−37585号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術の構成では、通過帯域の広く、周波数の高いDCS(digital communication system)用フィルタのような弾性表面波フィルタを実現しようとすると、良好なVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)および十分な通過帯域を得られないという問題があった。その理由は、IDT対数、交差幅、IDT−Refギャップなどで最適化した共振モードの位置では、十分な通過帯域幅が得られていないためである。また、通過帯域外においては、十分な減衰量が得られないという問題があった。その理由は、上記の構成では、弾性表面波フィルタのアースが十分に強くなかったためである。
【0009】
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、通過帯域が広くても、良好な特性を有する弾性表面波フィルタおよび通信装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の弾性表面波フィルタは、上記の課題を解決するために、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極からなるくし型電極部を複数有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることを特徴としている。ここで、デューティー比(duty)は電極幅/ピッチである。
【0011】
上記の構成によれば、良好なVSWRを有する、十分な通過帯域を有する、および通過帯域外において十分な減衰量を得ることができる等の良好な特性を有する弾性表面波フィルタを提供することができる。
【0012】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状型電極が信号端子に接続されていることが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWR改善することができる。
【0014】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状電極が接地端子に接続されていることが好ましい。
【0015】
上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量を改善することができる。
【0016】
また、本発明の弾性表面波フィルタは、すべてのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることが好ましい。
【0017】
また、前記弾性表面波フィルタが平衡−不平衡変換機能を有していてもよい。
【0018】
また、少なくとも1つの共振子が、少なくとも1つのくし型電極部に接続されていてもよい。
【0019】
本発明の通信装置は、前記課題を解決するために、上記弾性表面波装置のいずれかを有することを特徴としている。上記の構成によれば、通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善されている、通過帯域外の減衰量が改善されているという優れた特性を有する弾性表面波フィルタを有しているので、伝送特性を向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施の形態では、DCS受信用の弾性表面波フィルタを例にとって説明する。
【0021】
図1に、本実施の形態の弾性表面波フィルタの要部の構成を示す。上記弾性表面波フィルタは、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板(圧電基板)(図示せず)上に、縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201と、縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201に直列に接続されている弾性表面波共振子202とを備えている。
【0022】
縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201の構成は、IDT204を挟みこむようにIDT203、205が形成され、その両側に反射器(リフレクタ)206、207が形成されている。上記IDT204は、信号端子209に接続されている。また、上記IDT203、205は、上記弾性表面波共振子202を介して信号端子208に接続されている。また、上記IDT203は、1対のIDT電極203a、203bからなり、上記IDT204は、1対のIDT電極204a、204bからなり、上記IDT205は、1対のIDT電極205a、205bからなっている。
【0023】
また、本実施の形態では、上記縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201のIDT203、204、205のそれぞれにおいて、一方のIDTのIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDTのIDT電極におけるデューティー比とが異なっている。デューティー比(duty)とは、電極幅/ピッチであり、本実施の形態のように、ピッチを一定にした上で、幅を異ならせることによりデューティー比を異ならせることができる。つまり、IDT電極において電極指の幅を太くするとデューティー比が大きくなり、電極指の幅を細くするとデューティー比が小さくなる。
【0024】
つまり、上記縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201では、IDT電極203a、204a、205aのデューティー比が、IDT電極203b、204b、205bのデューティー比よりも大きくなっている。言い換えれば、上記IDT電極203a、204a、205aの電極指の幅は、IDT電極203b、204b、205bの電極指の幅よりも太くなっている。
【0025】
また、これらのIDT電極のうちデューティー比の大きいIDT電極203a、204a、205aが信号端子208または信号端子209に接続されている。
【0026】
縦結合共振子方弾性表面波フィルタ201の詳細な設計(実施例1)を以下に示す。縦結合共振子方弾性表面波フィルタ201の電極指のピッチで決まる波長をλIとすると、
交差幅W:57.2λI
IDT本数(IDT203、IDT204、IDT205の順):27/37/27本
IDT波長λI:2.17μm
反射器波長λR:2.18μm
反射器本数:116本
IDT−IDT間隔:0.51λI
IDT−反射器間隔:0.51λR
デューティー比:IDT電極(203a、204a、205a)0.78、IDT電極(203b、204b、205b)0.68、反射器部 0.60
電極膜厚:0.086λI1
上記の構成において、対向するIDT電極のピッチは同じである。また、弾性表面波フィルタ201においては、互いに隣り合うIDT203とIDT204との対向部分の数本の電極指(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDT203及びIDT204の他の部分の電極指よりも小さくしている。同様に、互いに隣り合うIDT204とIDT205との対向部分の数本の電極指(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDT204及びIDT205の他の部分の電極指よりも小さくしている。ここで、狭ピッチ電極指では、IDT電極203a、204a、205aにおいてデューティー比を0.74に、IDT電極203b、204b、205bにおいてデューティー比を0.64に設定している。
【0027】
また、弾性表面波共振子202の詳細な設計を以下に示す。弾性表面波共振子202の電極指のピッチで決まる波長をλとすると、
交差幅W:18.8λ
IDT本数:391本
波長λ(IDT、反射器共):2.13μm
反射器本数:30本
IDT−反射器間隔:0.50λ
デューティー比(IDT、反射器共):0.67
電極膜厚:0.088λ
上記の「間隔」とは、互いに隣り合う2本の電極指の中心間距離である。
【0028】
本実施の形態の弾性表面波フィルタにおける、通過帯域近傍の挿入損失のグラフを図2、VSWRを図3、4に示す。
【0029】
また、比較例として、図5に示すように、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタにおいて、IDT203、204、205の対向するIDT電極におけるデューティー比が等しい構成を挙げる。つまり、比較例の弾性表面波フィルタは、IDT203、204、205のIDT電極におけるデューティー比を0.68、狭ピッチデューティー比を0.64とし、対向するIDT電極のデューティー比を変えていないことを除いて、全く同じ構成である。なお、上記狭ピッチ電極指とは、互いに隣り合うIDT203とIDT204との対向部分の数本の電極指のピッチ、あるいは互いに隣り合うIDT204とIDT205との対向部分の数本の電極指のピッチを、他の部分の電極指よりも小さくしている電極指のことである。この比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフを図2、VSWRを図3、4に併せて示す。
【0030】
上記で示すDCS受信用フィルタにおける通過帯域の周波数範囲は、1805MHz〜1880MHzである。この範囲における最大の挿入損失は、比較例では、約3.6dBであるのに対し、本実施の形態では約3.35dBであり、この通過帯域内において挿入損失が約0.25dB改善している。また、VSWRを比較すると、入力側において、比較例では1.87であるのに対し、本実施の形態では1.78と、約0.1改善している。さらに、出力側において、比較例では2.07であるのに対し、本実施の形態では1.97であり、約0.1改善している。これは、IDT203、204、205において、一方のデューティー比を、もう一方のデューティー比より大きくすることで、共振モードの位置を調整したことによる効果である。(図17参照)
以上説明したように、本実施の形態では、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って複数のIDTを有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのIDTにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比を、もう一方のIDT電極におけるデューティー比と異ならせている。さらに、上記IDTにおけるデューティー比が大きいIDT電極が信号端子に接続されている。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0031】
本実施の形態では、縦結合共振子型弾性表面波フィルタの3つのIDTのすべてにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDT電極におけるデューティー比とを異ならせることが好ましい。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0032】
また、図6に示すように、3つのIDTのうち、両端のIDT203、205において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。さらに、図7に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT204において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0033】
本実施の形態では、3つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタ1つに2つの弾性表面波共振子と直列に接続した構成で説明したが、発明は上記の構成に限らず、弾性表面波フィルタに、どのような構成の複数のIDTを用いてもよい。たとえば、2つや4つ以上のIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタの場合、縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段以上縦続接続した場合が挙げられ、これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0034】
さらに、本実施の形態では、入出力の信号端子がともに不平衡の構成で示しているが、本発明はこの構成に限らず、たとえば、図8に示すように、IDT204に代えてIDT210を備え、この1つのIDT210の両極から信号を取り出し、入出力端子211、212の一方を平衡端子としてもよい。また、たとえば図9に示すように、信号の位相が約180°異なる上記弾性表面波フィルタ201と同様の構成の2つの弾性表面波フィルタ221、222において、一方の信号端子を並列接続して不平衡信号端子225とし、もう一方の信号端子を直列接続して平衡信号端子223、224としてもよい。つまり、上記弾性表面波フィルタが平衡−不平衡変換機能を有していてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0035】
また、本実施の形態では、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板を用いたが、効果が得られる原理からもわかる通り、本発明はこの基板に限らず64〜74°YcutX伝搬LiTaO3基板、41°YcutX伝搬LiTaO3基板等の基板でも同様の効果が得られる。
【0036】
また、通過帯域外の減衰量を大きくするためには、弾性表面波共振子(共振子)を少なくとも1つ以上、直列もしくは並列、あるいはその両方に、接続することが望ましい。
【0037】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図10ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0038】
本実施の形態における弾性表面波フィルタの構成を、図10に示す。本実施の形態では、実施の形態1の弾性表面波フィルタにおける縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201を縦結合共振子型弾性表面波フィルタ301に代えた構成であって、IDT203、204、205をIDT303、304、305に代えた構成となっている。つまり、IDT電極303a、304a、305aのデューティー比が、IDT電極303b、304b、305bのデューティー比よりも小さくなっており、デューティー比の小さいIDT電極303a、304a、305aが信号端子208または信号端子209に接続されており、デューティー比の大きいIDT電極303b、304b、305bが接地端子に接続されて接地されている構成である。その他の構成は、実施の形態1の構成と同じである。
【0039】
本実施の形態の弾性表面波フィルタにおける、上記実施の形態1と同じ詳細な設計の実施例2における、0〜2000MHzの挿入損失のグラフを図11に示す。また、実施の形態1において示した比較例の弾性表面波フィルタにおける挿入損失のグラフも図11に併せて示す。0〜1500MHzの周波数範囲での最小の減衰量は、比較例では38、5dBであるのに対し、本実施の形態2にかかる弾性表面波フィルタでは、39.5dBと、約1.0dB通過帯域外の減衰量が改善している。これは、IDT303、304、305において、一方のIDT電極303b、304b、305bにおけるデューティー比を、もう一方のIDT電極303a、304a、305aにおけるデューティー比より大きくし、デューティー比を大きくしたIDT電極303b、304b、305bを接地端子に接続することにより、アースを強化したことによる効果である。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態では、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って複数のIDTを有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのIDTにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比を、もう一方のIDT電極におけるデューティー比と異ならせている。さらに、上記IDTのデューティー比が大きいIDT電極が接地端子に接続されている。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0041】
本実施の形態では、縦結合共振子型弾性表面波フィルタの3つのIDTのすべてにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDT電極におけるデューティー比とを異ならせているが、図12に示すように、3つのIDTのうち、両端のIDT303、305において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。さらに、図13に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT304において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0042】
本実施の形態では、3つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタ1つに2つの弾性表面波共振子と直列に接続した構成で説明したが、発明は上記の構成に限らず、弾性表面波フィルタに、どのような構成の複数のIDTを用いてもよい。たとえば、2つや4つ以上のIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタの場合、縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段以上縦続接続した場合が挙げられ、これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0043】
さらに、本実施の形態では、入出力の信号端子がともに不平衡の構成で示しているが、本発明はこの構成に限らず、たとえば、図14に示すように、IDT304に代えて、IDT310を備え、この1つのIDT310の両極から信号を取り出し、入出力端子311、312の一方を平衡端子としてもよい。また、たとえば図15に示すように、信号の位相が約180°異なる弾性表面波フィルタ301と同様の構成の2つの弾性表面波装置321、322において、一方の信号端子を並列接続して不平衡信号端子325とし、もう一方の信号端子を直列接続して平衡信号端子323、324としてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0044】
さらに、本実施の形態では、たとえば、図16に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT304をIDT電極分割タイプのIDT330に代えてもよい。このIDT330では、IDT電極330aと、IDT電極330aに対向するIDT電極330b、330cを備えている。つまり、IDT330aに対向するIDT電極がIDT電極330b、330cに分割されている構成である。ここで、IDT電極330aおよび330bは、ともにデューティー比が同じである。また、IDT電極330cのデューティー比は上記IDT電極330a、330bのデューティー比よりも小さくなっている。そして、上記IDT電極330b、330cのそれぞれが、信号端子331、332に接続されている。この構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0045】
また、本実施の形態では、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板を用いたが、効果が得られる原理からもわかる通り、本発明はこの基板に限らず64〜74°YcutX伝搬LiTaO3基板、41°YcutX伝搬LiTaO3基板等の基板でも同様の効果が得られる。
【0046】
また、通過帯域外の減衰量を大きくするためには、弾性表面波共振子を少なくとも1つ以上、直列もしくは並列、あるいはその両方に、接続することが望ましい。
【0047】
次に、上記実施の形態に記載の弾性表面波フィルタを用いた通信装置について図18に基づき説明する。上記通信装置600は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテナ601、アンテナ共用部/RFTopフィルタ602、アンプ603、Rx段間フィルタ604、ミキサ605、1stIFフィルタ606、ミキサ607、2ndIFフィルタ608、1st+2ndローカルシンセサイザ611、TCXO(temperature compensated crystal oscillator(温度補償型水晶発振器))612、デバイダ613、ローカルフィルタ614を備えて構成されている。
【0048】
Rx段間フィルタ604からミキサ605へは、図18に二本線で示したように、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
【0049】
また、上記通信装置600は、送信を行うトランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ601及び上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ602を共用するとともに、TxIFフィルタ621、ミキサ622、Tx段間フィルタ623、アンプ624、カプラ625、アイソレータ626、APC(automatic power control (自動出力制御))627を備えて構成されている。
【0050】
そして、上記のRx段間フィルタ604、1stIFフィルタ606、TxIFフィルタ621、Tx段間フィルタ623には、上述した本実施の形態に記載の弾性表面波フィルタが好適に利用できる。
【0051】
本発明にかかる弾性表面波フィルタは、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善されている、通過帯域外の減衰量が改善されているという優れた特性を有するものである。よって、上記弾性表面波フィルタを有する本発明の通信装置は、伝送特性を向上できるものとなっている。
【0052】
【発明の効果】
本発明の弾性表面波装置は、以上のように、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極からなるくし型電極部を複数有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっている構成である。
【0053】
上記の構成によれば、良好なVSWRおよび十分な通過帯域を有する、通過帯域外において十分な減衰量を得ることができる等の良好な特性を有する弾性表面波フィルタを提供することができるという効果を奏する。
【0054】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状型電極が信号端子に接続されていることが好ましい。上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWR改善することができるという効果を奏する。
【0055】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状電極が接地端子に接続されていることが好ましい。上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量を改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図2】図1の弾性表面波フィルタおよび比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフである。
【図3】図1の弾性表面波装置および比較例の弾性表面波フィルタにおける入力側のVSWRを示すグラフである。
【図4】図1の弾性表面波装置および比較例の弾性表面波フィルタにおける出力側のVSWRを示すグラフである。
【図5】比較例の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図6】実施の形態1の弾性表面波フィルタの一変形例を示す概略構成図である。
【図7】実施の形態1の弾性表面波フィルタの他の変形例を示す概略構成図である。
【図8】実施の形態1の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図9】実施の形態1の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる弾性表面波装置の概略構成図である。
【図11】図10の弾性表面波フィルタおよび比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフである。
【図12】実施の形態2の弾性表面波フィルタの一変形例を示す概略構成図である。
【図13】実施の形態2の弾性表面波フィルタの他の変形例を示す概略構成図である。
【図14】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図15】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図16】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図17】実施の形態1と比較例との弾性表面波フィルタの共振モードの位置の変化を示すグラフである。
【図18】本発明の通信装置の要部ブロック図である。
【図19】従来の弾性表面波装置の概略構成図である。
【符号の説明】
203、204、205 IDT(くし型電極部)
203a、204a、205a IDT電極(くし歯状電極)
203b、204b、205b IDT電極(くし歯状電極)
208、209 信号端子
303、304、305 IDT(くし型電極部)
303a、304a、305a IDT電極(くし歯状電極)
303b、304b、305b IDT電極(くし歯状電極)
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性表面波フィルタおよび通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、近年の携帯電話機等の通信装置の小型化、軽量化に対する技術的進歩は目覚しいものがある。これを実現するための手段として、各構成部品の削減、小型化はもとより、複数の機能を複合した部品の開発も進んできた。特に、弾性表面波フィルタにも同様に高性能化が求められている。
【0003】
このような弾性表面波フィルタとして、たとえば、出力インピーダンスと入力インピーダンスとがほぼ等しく、通過帯域幅が広い縦結合共振子型弾性表面波フィルタがある(例えば、特許文献1参照)。この縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、図19に示すように、共振子として、3つのくし型電極部(Inter−Digital Transducer、以下、IDTという)101、102、103を有している。上記IDT101は、IDT102とIDT103に挟み込むように配置されている。さらに、これらIDT101、102、103を挟み込むように、その両側に反射器(リフレクタ)104、105が設けられている。また、IDT102とIDT103とは、入力端子106に接続されており、IDT101は、出力端子107に接続されている。
【0004】
IDTは、帯状の基端部(バスバー)と、その基端部の一方の側部から直交する方向に延びる複数の、互いに平行な電極指とを備えたくし歯状電極(IDT電極)を2つ備えており、上記各電極指部の電極指の側部を互いに対面するように互いの電極指間に入り組んだ状態にて上記各電極指部を有するものである。
【0005】
このようなIDT101、102、103では、各くし歯状電極の各電極指の長さや幅、隣り合う各電極指の間隔、互いの電極指間での入り組んだ状態の対面長さを示す交差幅を、それぞれ設定することにより信号変換特性や、通過域の設定がそれぞれ可能となっている。また、反射器においては、各反射器電極指の幅や間隔を調整することにより反射特性の設定が可能となっている。
【0006】
このような3IDTタイプの縦結合共振子方弾性表面波フィルタは、携帯電話機のRF段に使用されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−37585号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術の構成では、通過帯域の広く、周波数の高いDCS(digital communication system)用フィルタのような弾性表面波フィルタを実現しようとすると、良好なVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)および十分な通過帯域を得られないという問題があった。その理由は、IDT対数、交差幅、IDT−Refギャップなどで最適化した共振モードの位置では、十分な通過帯域幅が得られていないためである。また、通過帯域外においては、十分な減衰量が得られないという問題があった。その理由は、上記の構成では、弾性表面波フィルタのアースが十分に強くなかったためである。
【0009】
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、通過帯域が広くても、良好な特性を有する弾性表面波フィルタおよび通信装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の弾性表面波フィルタは、上記の課題を解決するために、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極からなるくし型電極部を複数有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることを特徴としている。ここで、デューティー比(duty)は電極幅/ピッチである。
【0011】
上記の構成によれば、良好なVSWRを有する、十分な通過帯域を有する、および通過帯域外において十分な減衰量を得ることができる等の良好な特性を有する弾性表面波フィルタを提供することができる。
【0012】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状型電極が信号端子に接続されていることが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWR改善することができる。
【0014】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状電極が接地端子に接続されていることが好ましい。
【0015】
上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量を改善することができる。
【0016】
また、本発明の弾性表面波フィルタは、すべてのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることが好ましい。
【0017】
また、前記弾性表面波フィルタが平衡−不平衡変換機能を有していてもよい。
【0018】
また、少なくとも1つの共振子が、少なくとも1つのくし型電極部に接続されていてもよい。
【0019】
本発明の通信装置は、前記課題を解決するために、上記弾性表面波装置のいずれかを有することを特徴としている。上記の構成によれば、通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善されている、通過帯域外の減衰量が改善されているという優れた特性を有する弾性表面波フィルタを有しているので、伝送特性を向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施の形態では、DCS受信用の弾性表面波フィルタを例にとって説明する。
【0021】
図1に、本実施の形態の弾性表面波フィルタの要部の構成を示す。上記弾性表面波フィルタは、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板(圧電基板)(図示せず)上に、縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201と、縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201に直列に接続されている弾性表面波共振子202とを備えている。
【0022】
縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201の構成は、IDT204を挟みこむようにIDT203、205が形成され、その両側に反射器(リフレクタ)206、207が形成されている。上記IDT204は、信号端子209に接続されている。また、上記IDT203、205は、上記弾性表面波共振子202を介して信号端子208に接続されている。また、上記IDT203は、1対のIDT電極203a、203bからなり、上記IDT204は、1対のIDT電極204a、204bからなり、上記IDT205は、1対のIDT電極205a、205bからなっている。
【0023】
また、本実施の形態では、上記縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201のIDT203、204、205のそれぞれにおいて、一方のIDTのIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDTのIDT電極におけるデューティー比とが異なっている。デューティー比(duty)とは、電極幅/ピッチであり、本実施の形態のように、ピッチを一定にした上で、幅を異ならせることによりデューティー比を異ならせることができる。つまり、IDT電極において電極指の幅を太くするとデューティー比が大きくなり、電極指の幅を細くするとデューティー比が小さくなる。
【0024】
つまり、上記縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201では、IDT電極203a、204a、205aのデューティー比が、IDT電極203b、204b、205bのデューティー比よりも大きくなっている。言い換えれば、上記IDT電極203a、204a、205aの電極指の幅は、IDT電極203b、204b、205bの電極指の幅よりも太くなっている。
【0025】
また、これらのIDT電極のうちデューティー比の大きいIDT電極203a、204a、205aが信号端子208または信号端子209に接続されている。
【0026】
縦結合共振子方弾性表面波フィルタ201の詳細な設計(実施例1)を以下に示す。縦結合共振子方弾性表面波フィルタ201の電極指のピッチで決まる波長をλIとすると、
交差幅W:57.2λI
IDT本数(IDT203、IDT204、IDT205の順):27/37/27本
IDT波長λI:2.17μm
反射器波長λR:2.18μm
反射器本数:116本
IDT−IDT間隔:0.51λI
IDT−反射器間隔:0.51λR
デューティー比:IDT電極(203a、204a、205a)0.78、IDT電極(203b、204b、205b)0.68、反射器部 0.60
電極膜厚:0.086λI1
上記の構成において、対向するIDT電極のピッチは同じである。また、弾性表面波フィルタ201においては、互いに隣り合うIDT203とIDT204との対向部分の数本の電極指(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDT203及びIDT204の他の部分の電極指よりも小さくしている。同様に、互いに隣り合うIDT204とIDT205との対向部分の数本の電極指(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDT204及びIDT205の他の部分の電極指よりも小さくしている。ここで、狭ピッチ電極指では、IDT電極203a、204a、205aにおいてデューティー比を0.74に、IDT電極203b、204b、205bにおいてデューティー比を0.64に設定している。
【0027】
また、弾性表面波共振子202の詳細な設計を以下に示す。弾性表面波共振子202の電極指のピッチで決まる波長をλとすると、
交差幅W:18.8λ
IDT本数:391本
波長λ(IDT、反射器共):2.13μm
反射器本数:30本
IDT−反射器間隔:0.50λ
デューティー比(IDT、反射器共):0.67
電極膜厚:0.088λ
上記の「間隔」とは、互いに隣り合う2本の電極指の中心間距離である。
【0028】
本実施の形態の弾性表面波フィルタにおける、通過帯域近傍の挿入損失のグラフを図2、VSWRを図3、4に示す。
【0029】
また、比較例として、図5に示すように、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタにおいて、IDT203、204、205の対向するIDT電極におけるデューティー比が等しい構成を挙げる。つまり、比較例の弾性表面波フィルタは、IDT203、204、205のIDT電極におけるデューティー比を0.68、狭ピッチデューティー比を0.64とし、対向するIDT電極のデューティー比を変えていないことを除いて、全く同じ構成である。なお、上記狭ピッチ電極指とは、互いに隣り合うIDT203とIDT204との対向部分の数本の電極指のピッチ、あるいは互いに隣り合うIDT204とIDT205との対向部分の数本の電極指のピッチを、他の部分の電極指よりも小さくしている電極指のことである。この比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフを図2、VSWRを図3、4に併せて示す。
【0030】
上記で示すDCS受信用フィルタにおける通過帯域の周波数範囲は、1805MHz〜1880MHzである。この範囲における最大の挿入損失は、比較例では、約3.6dBであるのに対し、本実施の形態では約3.35dBであり、この通過帯域内において挿入損失が約0.25dB改善している。また、VSWRを比較すると、入力側において、比較例では1.87であるのに対し、本実施の形態では1.78と、約0.1改善している。さらに、出力側において、比較例では2.07であるのに対し、本実施の形態では1.97であり、約0.1改善している。これは、IDT203、204、205において、一方のデューティー比を、もう一方のデューティー比より大きくすることで、共振モードの位置を調整したことによる効果である。(図17参照)
以上説明したように、本実施の形態では、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って複数のIDTを有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのIDTにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比を、もう一方のIDT電極におけるデューティー比と異ならせている。さらに、上記IDTにおけるデューティー比が大きいIDT電極が信号端子に接続されている。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0031】
本実施の形態では、縦結合共振子型弾性表面波フィルタの3つのIDTのすべてにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDT電極におけるデューティー比とを異ならせることが好ましい。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0032】
また、図6に示すように、3つのIDTのうち、両端のIDT203、205において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。さらに、図7に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT204において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0033】
本実施の形態では、3つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタ1つに2つの弾性表面波共振子と直列に接続した構成で説明したが、発明は上記の構成に限らず、弾性表面波フィルタに、どのような構成の複数のIDTを用いてもよい。たとえば、2つや4つ以上のIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタの場合、縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段以上縦続接続した場合が挙げられ、これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0034】
さらに、本実施の形態では、入出力の信号端子がともに不平衡の構成で示しているが、本発明はこの構成に限らず、たとえば、図8に示すように、IDT204に代えてIDT210を備え、この1つのIDT210の両極から信号を取り出し、入出力端子211、212の一方を平衡端子としてもよい。また、たとえば図9に示すように、信号の位相が約180°異なる上記弾性表面波フィルタ201と同様の構成の2つの弾性表面波フィルタ221、222において、一方の信号端子を並列接続して不平衡信号端子225とし、もう一方の信号端子を直列接続して平衡信号端子223、224としてもよい。つまり、上記弾性表面波フィルタが平衡−不平衡変換機能を有していてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRを改善することができる。
【0035】
また、本実施の形態では、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板を用いたが、効果が得られる原理からもわかる通り、本発明はこの基板に限らず64〜74°YcutX伝搬LiTaO3基板、41°YcutX伝搬LiTaO3基板等の基板でも同様の効果が得られる。
【0036】
また、通過帯域外の減衰量を大きくするためには、弾性表面波共振子(共振子)を少なくとも1つ以上、直列もしくは並列、あるいはその両方に、接続することが望ましい。
【0037】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図10ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0038】
本実施の形態における弾性表面波フィルタの構成を、図10に示す。本実施の形態では、実施の形態1の弾性表面波フィルタにおける縦結合共振子型弾性表面波フィルタ201を縦結合共振子型弾性表面波フィルタ301に代えた構成であって、IDT203、204、205をIDT303、304、305に代えた構成となっている。つまり、IDT電極303a、304a、305aのデューティー比が、IDT電極303b、304b、305bのデューティー比よりも小さくなっており、デューティー比の小さいIDT電極303a、304a、305aが信号端子208または信号端子209に接続されており、デューティー比の大きいIDT電極303b、304b、305bが接地端子に接続されて接地されている構成である。その他の構成は、実施の形態1の構成と同じである。
【0039】
本実施の形態の弾性表面波フィルタにおける、上記実施の形態1と同じ詳細な設計の実施例2における、0〜2000MHzの挿入損失のグラフを図11に示す。また、実施の形態1において示した比較例の弾性表面波フィルタにおける挿入損失のグラフも図11に併せて示す。0〜1500MHzの周波数範囲での最小の減衰量は、比較例では38、5dBであるのに対し、本実施の形態2にかかる弾性表面波フィルタでは、39.5dBと、約1.0dB通過帯域外の減衰量が改善している。これは、IDT303、304、305において、一方のIDT電極303b、304b、305bにおけるデューティー比を、もう一方のIDT電極303a、304a、305aにおけるデューティー比より大きくし、デューティー比を大きくしたIDT電極303b、304b、305bを接地端子に接続することにより、アースを強化したことによる効果である。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態では、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って複数のIDTを有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのIDTにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比を、もう一方のIDT電極におけるデューティー比と異ならせている。さらに、上記IDTのデューティー比が大きいIDT電極が接地端子に接続されている。これにより、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0041】
本実施の形態では、縦結合共振子型弾性表面波フィルタの3つのIDTのすべてにおいて、一方のIDT電極におけるデューティー比と、もう一方のIDT電極におけるデューティー比とを異ならせているが、図12に示すように、3つのIDTのうち、両端のIDT303、305において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。さらに、図13に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT304において、一方のIDT電極のデューティー比と、もう一方のIDT電極のデューティー比とが異なっていてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0042】
本実施の形態では、3つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタ1つに2つの弾性表面波共振子と直列に接続した構成で説明したが、発明は上記の構成に限らず、弾性表面波フィルタに、どのような構成の複数のIDTを用いてもよい。たとえば、2つや4つ以上のIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタの場合、縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段以上縦続接続した場合が挙げられ、これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0043】
さらに、本実施の形態では、入出力の信号端子がともに不平衡の構成で示しているが、本発明はこの構成に限らず、たとえば、図14に示すように、IDT304に代えて、IDT310を備え、この1つのIDT310の両極から信号を取り出し、入出力端子311、312の一方を平衡端子としてもよい。また、たとえば図15に示すように、信号の位相が約180°異なる弾性表面波フィルタ301と同様の構成の2つの弾性表面波装置321、322において、一方の信号端子を並列接続して不平衡信号端子325とし、もう一方の信号端子を直列接続して平衡信号端子323、324としてもよい。これらの構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0044】
さらに、本実施の形態では、たとえば、図16に示すように、3つのIDTのうち、中央のIDT304をIDT電極分割タイプのIDT330に代えてもよい。このIDT330では、IDT電極330aと、IDT電極330aに対向するIDT電極330b、330cを備えている。つまり、IDT330aに対向するIDT電極がIDT電極330b、330cに分割されている構成である。ここで、IDT電極330aおよび330bは、ともにデューティー比が同じである。また、IDT電極330cのデューティー比は上記IDT電極330a、330bのデューティー比よりも小さくなっている。そして、上記IDT電極330b、330cのそれぞれが、信号端子331、332に接続されている。この構成においても、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0045】
また、本実施の形態では、40±5°YcutX伝搬LiTaO3基板を用いたが、効果が得られる原理からもわかる通り、本発明はこの基板に限らず64〜74°YcutX伝搬LiTaO3基板、41°YcutX伝搬LiTaO3基板等の基板でも同様の効果が得られる。
【0046】
また、通過帯域外の減衰量を大きくするためには、弾性表面波共振子を少なくとも1つ以上、直列もしくは並列、あるいはその両方に、接続することが望ましい。
【0047】
次に、上記実施の形態に記載の弾性表面波フィルタを用いた通信装置について図18に基づき説明する。上記通信装置600は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテナ601、アンテナ共用部/RFTopフィルタ602、アンプ603、Rx段間フィルタ604、ミキサ605、1stIFフィルタ606、ミキサ607、2ndIFフィルタ608、1st+2ndローカルシンセサイザ611、TCXO(temperature compensated crystal oscillator(温度補償型水晶発振器))612、デバイダ613、ローカルフィルタ614を備えて構成されている。
【0048】
Rx段間フィルタ604からミキサ605へは、図18に二本線で示したように、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
【0049】
また、上記通信装置600は、送信を行うトランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ601及び上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ602を共用するとともに、TxIFフィルタ621、ミキサ622、Tx段間フィルタ623、アンプ624、カプラ625、アイソレータ626、APC(automatic power control (自動出力制御))627を備えて構成されている。
【0050】
そして、上記のRx段間フィルタ604、1stIFフィルタ606、TxIFフィルタ621、Tx段間フィルタ623には、上述した本実施の形態に記載の弾性表面波フィルタが好適に利用できる。
【0051】
本発明にかかる弾性表面波フィルタは、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWRが改善されている、通過帯域外の減衰量が改善されているという優れた特性を有するものである。よって、上記弾性表面波フィルタを有する本発明の通信装置は、伝送特性を向上できるものとなっている。
【0052】
【発明の効果】
本発明の弾性表面波装置は、以上のように、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極からなるくし型電極部を複数有する弾性表面波フィルタにおいて、少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっている構成である。
【0053】
上記の構成によれば、良好なVSWRおよび十分な通過帯域を有する、通過帯域外において十分な減衰量を得ることができる等の良好な特性を有する弾性表面波フィルタを提供することができるという効果を奏する。
【0054】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状型電極が信号端子に接続されていることが好ましい。上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域内の挿入損失、VSWR改善することができるという効果を奏する。
【0055】
また、前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状電極が接地端子に接続されていることが好ましい。上記の構成によれば、従来の弾性表面波フィルタよりも通過帯域外の減衰量を改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図2】図1の弾性表面波フィルタおよび比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフである。
【図3】図1の弾性表面波装置および比較例の弾性表面波フィルタにおける入力側のVSWRを示すグラフである。
【図4】図1の弾性表面波装置および比較例の弾性表面波フィルタにおける出力側のVSWRを示すグラフである。
【図5】比較例の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図6】実施の形態1の弾性表面波フィルタの一変形例を示す概略構成図である。
【図7】実施の形態1の弾性表面波フィルタの他の変形例を示す概略構成図である。
【図8】実施の形態1の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図9】実施の形態1の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる弾性表面波装置の概略構成図である。
【図11】図10の弾性表面波フィルタおよび比較例の弾性表面波フィルタにおける通過帯域近傍の挿入損失のグラフである。
【図12】実施の形態2の弾性表面波フィルタの一変形例を示す概略構成図である。
【図13】実施の形態2の弾性表面波フィルタの他の変形例を示す概略構成図である。
【図14】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図15】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図16】実施の形態2の弾性表面波フィルタのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図17】実施の形態1と比較例との弾性表面波フィルタの共振モードの位置の変化を示すグラフである。
【図18】本発明の通信装置の要部ブロック図である。
【図19】従来の弾性表面波装置の概略構成図である。
【符号の説明】
203、204、205 IDT(くし型電極部)
203a、204a、205a IDT電極(くし歯状電極)
203b、204b、205b IDT電極(くし歯状電極)
208、209 信号端子
303、304、305 IDT(くし型電極部)
303a、304a、305a IDT電極(くし歯状電極)
303b、304b、305b IDT電極(くし歯状電極)
Claims (7)
- 圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って、1対のくし歯状電極からなるくし型電極部を複数有する弾性表面波フィルタにおいて、
少なくとも1つのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状型電極が信号端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタ。
- 前記くし型電極部を構成するくし歯状電極のうち、デューティー比が大きい側のくし歯状電極が接地端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタ。
- すべてのくし型電極部で、一方のくし歯状電極におけるデューティー比と、もう一方のくし歯状電極におけるデューティー比とが異なっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ。
- 前記弾性表面波フィルタが平衡−不平衡変換機能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ。
- 少なくとも1つの共振子が、少なくとも1つのくし型電極部に接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタを有することを特徴とする通信装置。
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|---|---|---|---|
| JP2002274651A JP2004112591A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 弾性表面波フィルタ、通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002274651A JP2004112591A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 弾性表面波フィルタ、通信装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004112591A true JP2004112591A (ja) | 2004-04-08 |
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| JP2002274651A Pending JP2004112591A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 弾性表面波フィルタ、通信装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274651A patent/JP2004112591A/ja active Pending
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