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JP2004110581A - カード型情報記録媒体 - Google Patents

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JP2004110581A
JP2004110581A JP2002274047A JP2002274047A JP2004110581A JP 2004110581 A JP2004110581 A JP 2004110581A JP 2002274047 A JP2002274047 A JP 2002274047A JP 2002274047 A JP2002274047 A JP 2002274047A JP 2004110581 A JP2004110581 A JP 2004110581A
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Japan
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card
layer
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recording medium
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JP2002274047A
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Inventor
Minoru Fujita
藤田 実
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】背景とのコントラストが高く、かつ、刻印した文字が損なわれにくい刻印をレーザによって容易に施すことのできるカード型情報記録媒体を提供する。
【解決手段】磁気記録層5a及び5bを備え、厚さ方向に略対称な積層構造の磁気カードであって、センタコア層1a及び1bのうち、磁気カードのおもて面側の表面に最も近く配置されるセンタコア層1aの磁気カードのおもて面側の所定の領域に発色層4が形成され、センタコア1a上に、発色層4を介在して無色透明のオーバレイ層2aが形成され、オーバレイ層2a上に、少なくとも発色層4と対応する領域が不透明であるデザイン層3が形成される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に刻印が施されるカード型情報記録媒体に関し、特に背景とのコントラストが高く、かつ、刻印した文字が損なわれにくい刻印をレーザによって容易に施すことのできるカード型情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カード型の情報記録媒体の表面に文字を刻印(ナンバーリング)を施す方法としては、
▲1▼文字型をカードの表面に押しつけて型押しする方法、すなわちエンボス形成。
▲2▼サーマルヘッドを用いて転写箔をカード表面に熱転写する方法。
▲3▼レーザによってカード表面を焼き飛ばす方法、すなわちレーザ刻印。
などがある。
【0003】
これらの方法のうち、▲1▼の方法で施した刻印のみがカードの表面に立体的に浮き出る。
【0004】
クレジットカードなどでは、決済の際にカードの所有者に関する情報(氏名、会員番号など)を勘定書に記載する必要がある。
よって、カードの所有者に関する情報をカードに刻印しておき、カーボン紙などを用いてこれを勘定書に転写するために、上記▲1▼の方法で刻印を施す必要があった。
【0005】
一方、カード型の情報記録媒体としては、従来一般的であった磁気カードに代わって、ICカードが普及してきている。ICカードのうち非接触型のものは、ICを駆動させるための電力を得る為に、カード内部にアンテナ回路を配置する必要がある。しかし、アンテナ回路上にエンボスを形成すると、アンテナ回路が破断され、非接触ICカードとしての機能が損なわれてしまうことがある。
【0006】
このため、非接触ICカードの場合は、図14に示すように、エンボス領域を避けてアンテナ回路が形成する必要がある。しかし、エンボス領域を避けてアンテナ回路を形成すると、アンテナの有効面積が小さくなって感度が低下し、十分な動作電圧を得ることが難しくなってしまう。
【0007】
図15に示すように、ループアンテナがカードの略周縁部に位置するように配置すれば、エンボスが形成される領域を避けてループアンテナを配置することも可能ではある。
しかし、図16に示すように、カード型情報記録媒体は、シート状の積層体をカード形状にあわせて打ち抜くことで形成されるため、アンテナがカードの略周縁部に配置されていると、図17に示すように、シートから打ち抜く際にアンテナが切断されてしまうことがある。
【0008】
近年、光学機器の進歩により、OCR(Optical Character Reader)の文字読み取り精度が極めて高くなっている。このため、カード型の情報記録媒体に施された刻印は、カーボン紙などを用いて紙に転写せずとも、OCRによって読み取って認識できる。
【0009】
OCRによって刻印を読み取るのであれば、刻印を立体的に浮き出させる必要がないため、上記▲1▼の方法を用いなくても良い。よって、上記▲2▼又は▲3▼の方法でカードに刻印を施せば、アンテナ回路の有効面積を増加できる。
【0010】
上記▲2▼の方法で刻印を施した場合は、カードの最表面に転写層が形成されるため、施した刻印が摩擦などによって損なわれてしまうことがある。よって、上記▲3▼の方法のように、レーザを用いて刻印を施す方法を適用することが好ましい。
【0011】
刻印された文字をOCRを用いて読み取る場合、文字(刻印)と背景(カード表面)とのコントラストが不足すると、文字を正しく認識できなくなる恐れがある。
【0012】
図18に示すように、カードの最表層に配置されているデザイン層を単にレーザで除去して刻印を施すと、オーバレイ層の一部も熱の影響を受けてうす茶色乃至焦げ茶色になってしまい、文字と背景とのコントラストが高くならない。
【0013】
レーザを用いてカード型の情報記憶媒体に文字などを形成する従来技術として、特許文献1に開示される「証明カード」がある。
【0014】
特許文献1に記載された発明は、プラスチックカードの表面に形成された少なくとも二つの異なる着色層のうち、少なくとも一つの着色層から選択的な除去領域を生じさせるか、隣接する着色層同士の化学反応によって色変化を生じさせることにより、カード表面に文字や画像などを形成するものである。
【0015】
【特許文献1】
特公平4−35357号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明は、刻印を施した後に着色層がカードの最表層に位置することになる。このため、カードの表面に摩擦力が作用したり、カードに薬品などが付着すると、着色層が損なわれて文字や画像が劣化してしまうことがある。仮に、刻印した文字が劣化してしまうと、OCRが正しく読み取ることができなくなってしまう。
【0017】
また、レーザを用いて物体の表面に所望の色の文字などを形成する別の方法として、物体の表面に形成した発色層をレーザで加熱して発色させる方法が考えられるが、クレジットカードなどの硬質カードの場合はカード製造時に熱プレスを行うため、発色層が熱プレスの際に発色してしまう恐れがあり、この方法を適用することは難しい。
【0018】
さらに、この方法でカードに刻印を施そうとすると、刻印を所望の色に発色させるために、物体の表面に照射するレーザのエネルギーを精密に調整しなければならなくなる。例えば、最表層から順にR層、G層、B層の三層の着色層からなる構造の発色層においてG層の色に発色させようとした場合、発色層に照射するレーザのエネルギーが不足するとR層の色に発色してしまい、逆にレーザのエネルギーが過剰であると、B層の色に発色してしまう。
【0019】
すなわち、この方法で刻印を形成したとしても、刻印が所望の色とならずに背景とのコントラストが不足してしまう恐れがある。これは、カード製造時の歩留まりが低下してしまう原因ともなる。よって、上記のように、この方法で所望する色を確実に得ようとする場合は、レーザ光のエネルギーを精密に調節しなければならなくなり、エネルギー調整に手間を要することとなる。
【0020】
刻印として施される個人情報の内容は、カード一枚ごとに異なるため、カードに照射するレーザのエネルギー調整に手間がかかることは、カードの製造する上で好ましいことではない。
【0021】
このように、従来の方法では、レーザを用いてカード型の情報記録媒体に刻印を施すと、コントラストの高い文字が確実に得られないことに加え、刻印した文字が摩擦などによって損なわれてしまうという問題があった。
【0022】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、背景とのコントラストが高く、かつ、刻印した文字が損なわれにくい刻印をレーザによって容易に施すことのできるカード型情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、少なくとも一つの情報記録手段を備え、厚さ方向に略対象な積層構造のカード型情報記録媒体であって、少なくとも一層の基材のうち、カード型情報記録媒体のおもて面側の表面に最も近く配置される基材である表層基材のカード型情報記録媒体のおもて面側の所定の領域に着色層が形成され、表層基材上に、着色層を介在して無色透明の保護層が形成され、保護層上に、少なくとも着色層と対応する領域が不透明であるデザイン層が形成されたことを特徴とするカード型情報記録媒体を提供するものである。
【0024】
上記本発明の第1の態様において、着色層が、光学的に読み取り可能な模様又は記号を表示することが好ましい。
【0025】
また、上記のいずれの構成においても、着色層が形成された領域上のデザイン層の一部がレーザ光によって除去されることが好ましい。
【0026】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、少なくとも一つの情報記録手段を備え、厚さ方向に略対象な積層構造のカード型情報記録媒体であって、少なくとも一層の基材のうち、カード型情報記録媒体のおもて面側の表面に最も近く配置される基材であり、所定の色を呈する表層基材上に、無色透明の保護層が形成され、保護層上に、不透明のデザイン層が形成されたことを特徴とするカード型情報記録媒体を提供するものである。
【0027】
上記本発明の第2の態様において、表層基材が、光学的に読み取り可能な模様又は記号を表示することが好ましい。
【0028】
また、上記のいずれの構成においても、デザイン層の所定の領域の一部が、レーザ光によって除去されることが好ましい。
【0029】
上記本発明の第1の態様及び第2の態様のいずれの構成においても、厚さ方向の略中心にループアンテナを備えたアンテナ基板が配置され、情報記録手段の一つがICメモリであり、アンテナ基板とICメモリとが電気的に接続されることが好ましい。
【0030】
〔作用〕
本発明によれば、レーザを用いてカード型情報記録媒体の表面に刻印を形成した場合に、良好な印字コントラストが得られる。
また、模様や微細な記号などを、刻印した部分において保護層(オーバレイ層)を介して透けて見えるように配置できるため、カードの偽造が困難となる。
さらに、情報記録手段として、非接触型ICを適用する場合は、ループアンテナの効率を高めることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態にかかる磁気カードの構造を示す。本実施形態にかかる磁気カードは、カードの厚さ方向に対して略対象な構造であり、カードのおもて面側から順にデザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、センタコア層1b及びオーバレイ層2bが積層されている。
【0032】
センタコア層1a及び1bは、磁気カードの基材となる部材であり白色を呈する。また、その厚さは280μm程度である。オーバレイ層2a及び2bは、センタコア層1a及び1bを保護するための層であり、無色透明である。また、その厚さは100μm程度である。オーバレイ層2a及び2bには、それぞれ磁気記録層5a及び5bが配置されている。なお、磁気記録層5a及び5bのうち、磁気記録層5bのみが高保磁力型の磁気記録層である。デザイン層3は、カード表面に装飾を施して磁気記録層5aを隠蔽するための層である。サインパネル6は、オーバレイ層2b上に配置されており、カードの所有者が署名を施す領域となる。
【0033】
センタコア層1aのカードおもて面側の一部の領域には、着色層4が設けられており、センタコア層1aとオーバレイ層2aとは、着色層4を介在して積層されている。
【0034】
図2に示すように、着色層4が配置されている領域上のオーバレイ層2a及びデザイン層3の一部がレーザによって除去されることで刻印7が形成されている。
【0035】
図3に、刻印7の一部を拡大して示す。
デザイン層3の一部がレーザ光によって除去されたことにより、その直下のオーバレイ層2aが露出している。オーバレイ層2aの露出した部分は、レーザ刻印時の熱の影響によって茶色味を帯びてはいるが透明である。このため、刻印7は、オーバレイ層2aを介して着色層4が透けて見えており、着色層4の色を呈すこととなる。よって、着色層4に、デザイン層3と色彩が大きく異なる色を配することによって、背景(デザイン層3)とのコントラストが高い文字を刻印7として形成することができる。
【0036】
また、着色層4の上には、オーバレイ層2aが残存しているため、カード表面に摩擦力が作用したり薬品が付着したりしても、着色層4が損なわれることがない。
【0037】
本実施形態にかかる磁気カードの製造工程の一例について説明する。
図4に、本実施形態にかかる磁気カードの製造工程の流れを示す。本実施形態にかかる磁気カードも従来と同様に、カードを形成する各層をシートの状態で積層し、これをカード状に切り出して製造できる。
【0038】
まず、センタコア層1aのカードのおもて面となる側の所定の位置に着色層4を予め形成しておく(ステップS101)。着色層4を形成する方法としては、オフセット印刷やスクリーン印刷などを適用できる。着色層4に適用する色は、デザイン層3とのコントラストが高い色であることが好ましく、例えば、黒や紺などの濃色系の色であれば、多くのデザイン層とのコントラストが高いものとなる。また、着色層4に適用する色をデザイン層の色調と補色関係にある色とすることによっても、デザイン層とのコントラストの高い刻印を形成できる。
なお、カードの裏面に文字などを配置する場合は、センタコア層1b上に印刷などによって文字などを形成しておく。
そして、着色層4が形成された側がカードのおもて面となる側の表面側となるように、センタコア層1a及び1bを位置決めして配置する(ステップS102)。
【0039】
次に、センタコア層1a上にオーバレイ層2aを、センタコア層1b上には、オーバレイ層2bを位置決めして配置する(ステップS103)。なお、オーバレイ層2aのカードのおもて面となる側の表面側の所定の位置には、磁気記録部5aが予め配置されている。また、オーバレイ層2bの所定の位置には、磁気記録層5bが予め配置されている。なお、磁気記録部5a、5bは、オーバレイ層2a、2b上に磁気テープを貼り付けることで配置できる。
【0040】
その後、オーバレイ層2aのカード表面側にデザイン層3を位置決めして配置する(ステップS104)。デザイン層3は、オーバレイ層2a上に熱転写フィルムを貼り付けることで配置できる。
【0041】
ここまでの工程では、カードのおもて面となる側から順にデザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、センタコア層1b、オーバレイ層2bを重ねただけの状態である。よって、これを熱プレスすることにより各層を固着させる(ステップS105)。
【0042】
熱プレスの後、熱プレスしたシートを所定のカード形状に打ち抜き、磁気カードを得る(ステップS106)。打ち抜いた磁気カードに、カード所有者が署名を施す領域となるサインパネル6やホログラムを貼り付けることで、生の磁気カード(何ら情報が記録されていない磁気カード)が完成する(ステップS107)。
【0043】
以上に説明した磁気カードの製造工程は、センタコア層1a上に着色層4を予め形成しておく他は、従来の磁気カードの製造工程と同様である。よって、本実施形態にかかる磁気カードは、従来の磁気カードを製造する際に使用する設備を利用して製造することが可能である。
【0044】
次に、この磁気カードに個人情報を書き込む工程、いわゆるパーソナライズについて説明する。図5に、本実施形態にかかる磁気カードをパーソナライズ工程の流れを示す。
パーソナライズの際には、磁気記録層5a、5bに所定の情報をエンコード(磁気記録)する(ステップS111)。なお、磁気記録層5a、5bにエンコードされる情報は、従来の磁気カードと同様である。
【0045】
そして、カードおもて面の着色層4が形成された領域にレーザを照射してデザイン層3を除去し、刻印7を形成する(ステップS112)。着色層4は、デザイン層3の直下ではなく、センタコア層1a上に配置されているため、刻印7を形成するために照射するレーザの強度が多少強くても着色層4が除去されてしまうことはない。よって、レーザの照射エネルギーの調整を容易に行える。
なお、刻印7としては、カード所有者の氏名、会員番号、カード有効期間などの情報が書き込まれる。
以上の工程によって、磁気カードのパーソナライズが完成する。
このようにして磁気カードに記録した個人情報は、従来の磁気カードと同様に、カードの真贋を判断する際に利用できる。
【0046】
このように、本実施形態による磁気カードは、背景とのコントラストが高く、かつ、経時的に損なわれにくい文字を刻印として容易に形成できる。
【0047】
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。
図6に、本実施形態にかかる複合カード(非接触型ICチップを備えた磁気カード)の構造を示す。本実施形態にかかる複合カードは、カードの厚さ方向に関して略対象な構造であり、カードのおもて面側から順に、デザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、アンテナ基板8、センタコア層1b、オーバレイ層2bが積層されている。不図示の非接触型ICチップは、アンテナ基板8に形成されたループアンテナに接続されている。
【0048】
センタコア層1a及び1bは、複合カードの基材となる部材であり白色である。また、その厚さは350μm程度である。オーバレイ層2a及び2bは、センタコア層1a及び1bを保護するための層であり、無色透明である。また、その厚さは50μm程度である。オーバレイ層2a及び2bには、それぞれ磁気記録層5a及び5bが配置されている。なお、磁気記録層5a及び5bのうち、磁気記録層5bのみが高保磁力型の磁気記録層である。デザイン層3は、カード表面に装飾を施して磁気記録層5aを隠蔽するための層である。サインパネル6は、オーバレイ層2b上に配置されており、カードの所有者が署名を施す領域となる。
【0049】
センタコア層1aのカードおもて面側の一部の領域には、着色層4が設けられていており、センタコア層1aとオーバレイ層2aとは、着色層4を介在して積層されている。
【0050】
第1の実施形態と同様に、着色層4が配置されている領域上のオーバレイ層2a及びデザイン層3の一部がレーザによって除去されることで刻印7が形成されている。
【0051】
デザイン層3の一部がレーザ光によって除去されたことにより、その直下のオーバレイ層2aが露出している。オーバレイ層2aの露出した部分は、レーザ刻印時の熱の影響によって茶色味を帯びてはいるが透明である。このため、刻印7は、オーバレイ層2aを介して着色層4が透けて見えており、着色層4の色を呈することとなる。よって、着色層4に、デザイン層3と色彩が大きく異なる色を配することによって、背景(デザイン層3)とのコントラストが高い文字を刻印7として形成することができる。
【0052】
また、着色層4の上には、オーバレイ層2aが残存しているため、カード表面に摩擦力が作用したり薬品が付着したりしても、着色層4が損なわれることがない。
【0053】
本実施形態にかかる複合カードの製造工程の一例について説明する。
図7に本実施形態にかかる複合カードの製造工程の流れを示す。本実施形態にかかる複合カードも従来と同様に、カードを形成する各層をシートの状態で積層し、これをカード状に切り出して製造できる。
【0054】
まず、センタコア層1aのカードのおもて面となる側の所定の位置に着色層4を予め形成しておく(ステップS201)。着色層4を形成する方法としては、オフセット印刷やスクリーン印刷などを適用できる。
そして、着色層4が形成された側がカードのおもて面となる側の表面側となるように、非接触ICを実装したアンテナ基板8を中心として、センタコア層1a及びセンタコア層1bを配置する(ステップS202)。
【0055】
そして、第1の実施形態と同様に、オーバレイ層2a及び2b、磁気記録層5a及び5b、デザイン層3を配置する(ステップS203、S204)。
【0056】
ここまでの工程では、カードのおもて面となる側から順にデザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、非接触ICを実装したアンテナ基板8、センタコア層1b、オーバレイ層2bを重ねただけの状態である。よって、これを熱プレスすることにより各層を固着させる(ステップS205)。
【0057】
熱プレスの後、熱プレスしたシートを所定のカード形状に打ち抜き、カード状の積層体を得る(ステップS206)。打ち抜いたカード状の積層体に、サインパネル6やホログラムを貼り付けることで、生の複合カード(何ら情報が記録されていない複合カード)が完成する(ステップS207)。
【0058】
次に、この複合カードに個人情報を書き込む工程、いわゆるパーソナライズについて説明する。図8に、本実施形態にかかる複合カードをパーソナライズする工程の流れを示す。
パーソナライズの際には、アンテナ基板8に実装された不図示の非接触ICにデータを書き込む(ステップS211)。不図示のICに書き込まれるデータは、従来の非接触ICカードと同様である。
続いて、磁気記録層5a、5bに所定の情報を磁気記録する(ステップS212)。磁気記録層5a、5bに記録される情報は、従来の磁気カードと同様である。
【0059】
最後に、カードおもて面の着色層4が形成された領域にレーザを照射してデザイン層3を除去し、刻印7を形成することで、パーソナライズが完成する(ステップS213)。着色層4は、デザイン層3の直下ではなく、センタコア層1a上に配置されているため、刻印7を形成するために照射するレーザの強度が多少強くても着色層4が除去されてしまうことはない。よって、レーザの照射エネルギーの調整を容易に行える。
なお、刻印7としては、カード所有者の氏名、会員番号、カード有効期間などの情報が書き込まれる。
【0060】
刻印7は、レーザ光によって形成されるため、刻印形成時にカードに機械的な力は作用せず、カード内部に配置されたアンテナ基板8の配線が損なわれることがない。よって、図9に示すように、アンテナ基板8のループアンテナを、刻印7が形成される領域にまで広げることができる。これにより、ループアンテナの感度が向上し、非接触ICチップの動作電力を得やすくなる。
このようにして複合カードに記録した個人情報は、従来の非接触ICカードや磁気カードと同様に、カードの真贋を判断する際に利用できる。
【0061】
このように、本実施形態による複合カードは、背景とのコントラストが高く、かつ、経時的に損なわれにくい文字を刻印として容易に形成できる。
また、非接触ICチップの動作電力を得やすいため、カードリーダとの間隔が広くともICチップが作動する「非接触ICカード」とすることが容易である。
【0062】
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。
図10に、本実施形態にかかる複合カード(非接触型ICチップを備えた磁気カード)の構造を示す。本実施形態にかかる非接触型ICカードは、カードの厚さ方向に関して略対象な構造であり、カードのおもて面側から順に、デザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、アンテナ基板8、センタコア層1b、オーバレイ層2bが積層されている。不図示の非接触型ICチップは、アンテナ基板8に形成されたループアンテナに接続されている。
本実施形態にかかる複合カードは、着色層として記号層9が形成されている他は、第2の実施形態と同様である。
【0063】
センタコア層1aのカードおもて面側の一部の領域には、記号層9が形成されており、センタコア層1aとオーバレイ層2aとは、記号層9を介して積層されている。
【0064】
第1の実施形態と同様に、記号層9が配置されている領域上のオーバレイ層2a及びデザイン層3の一部がレーザによって除去されることで刻印7が形成されている。
【0065】
図11に、刻印7を拡大して示す。
デザイン層3の一部が除去されたことにより、その直下のオーバレイ層2aが露出している。露出したオーバレイ層2aは、レーザ刻印時の熱の影響によって茶色味を帯びてはいるが透明である。このため、刻印7が形成された部分では、オーバレイ層2aを介して、記号層9に形成された記号(数字、文字など)が、透けて見えている。
【0066】
本実施形態にかかる複合カードの製造工程及びパーソナライズの工程は、第2の実施形態と同様である。
【0067】
本実施形態にかかる複合カードは、第2の実施形態にかかる複合カードの効果が得られることに加え、刻印7に微細な記号が浮き出るため、カードの偽造が困難なものとなる。
【0068】
〔第4の実施形態〕
本発明を好適に実施した第4の実施形態について説明する。
図12に、本実施形態にかかる複合カード(非接触型ICチップを備えた磁気カード)の構成を示す。本実施形態にかかる複合カードは、カードの厚さ方向に関して略対象な構造であり、カードのおもて面側から順に、デザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a’、アンテナ基板8、センタコア1b’、オーバレイ層2bが積層されている。
本実施形態にかかる複合カードは、センタコア層1a及び1bの代わりにセンタコア層1a’及び1b’を有し、着色層4を備えていない他は、第2の実施形態にかかる複合カードと同様である。
センタコア層1a’及び1b’のうち、少なくともセンタコア層1a’は、第1〜第3の実施形態におけるセンタコア層1a及び1bとは異なり、白以外の色に着色されている。センタコア層1a’に適用する色は、デザイン層3とのコントラストが高い色であることが好ましく、例えば、黒や紺などの濃色系の色であれば、多くのデザイン層とのコントラストが高いものとなる。また、センタコア層1a’に適用する色をデザイン層3の色調と補色関係にある色とすることによっても、デザイン層3とのコントラストの高い刻印を形成できる。例えば、センタコア層1a’が黒色の場合は、コントラストの高い刻印7を形成できる。
【0069】
第1の実施形態と同様に、オーバレイ層2a及びデザイン層3の一部がレーザによって除去されることで刻印7が形成されている。
【0070】
図13に、刻印7を拡大して示す。
デザイン層の一部が除去されたことにより、その直下のオーバレイ層2aが露出している。露出したオーバレイ層2aは、レーザ刻印時の熱の影響によって茶色味を帯びてはいるが、透明である。このため、刻印7の部分では、オーバレイ層2aを介してセンタコア1a’の色が透けて見えている。
よって、センタコア1a’に、デザイン層3とのコントラストが高くなる色を配することによって、背景(デザイン層3)とのコントラストが高い文字を刻印7として形成することができる。
【0071】
本実施形態にかかる複合カードの製造工程の一例について説明する。
本実施形態にかかる複合カードも従来と同様に、カードを形成する各層をシートの状態で積層し、これをカード状に切り出して製造できる。
【0072】
まず、非接触ICを実装したアンテナ基板8を中心として、センタコア層1a及びセンタコア層1bを配置したのち、第1の実施形態と同様に、オーバレイ層2a及び2b、磁気記録層5a及び5b、デザイン層3を配置する。
【0073】
ここまでの工程では、カードのおもて面となる側から順にデザイン層3、オーバレイ層2a、センタコア層1a、非接触ICを実装したアンテナ基板8、センタコア層1b、オーバレイ層2bを重ねただけの状態である。よって、これを熱プレスすることにより各層を固着させる。
【0074】
熱プレスの後、熱プレスしたシートを所定のカード形状に打ち抜き、カード状の積層体を得る。打ち抜いたカード状の積層体に、サインパネル6やホログラムを貼り付けることで、生の複合カード(何ら情報が記録されていない複合カード)が完成する。
【0075】
以上に説明した磁気カードの製造工程は、従来の磁気カードの製造工程と同様である。よって、本実施形態にかかる磁気カードは、従来の磁気カードを製造する際に使用する設備をそのまま利用して製造することが可能である。
【0076】
次に、この複合カードに個人情報を書き込む工程、いわゆるパーソナライズについて説明する。
第2の実施形態と同様に、パーソナライズの際には、アンテナ基板8に実装された不図示の非接触ICに所定の情報(従来の非接触ICカードと同様の情報)を書き込んだ後、磁気記録層5a、5bに所定の情報(従来の磁気カードと同様の情報)を磁気記録する。
そして、カードおもて面の着色層4が形成された領域にレーザを照射してデザイン層3を除去し、刻印7を形成する。これによって、複合カードのパーソナライズが完成する。本実施形態にかかる複合カードは、センタコア層1a’自体が着色されているため、刻印7を形成するために照射するレーザの強度が多少強くても、刻印7が呈する色は変化しない。よって、レーザの照射エネルギーの調整を容易に行える。
なお、刻印7としては、カード所有者の氏名、会員番号、カード有効期間などの情報が書き込まれる。
【0077】
刻印7は、レーザ光によって形成されるため、刻印形成時にカードに機械的な力は作用せず、カード内部に配置されたアンテナ基板8の配線が損なわれることがない。よって、第2の実施形態と同様に、アンテナ基板8のループアンテナを、刻印7が形成される領域にまで広げることができる。これにより、ループアンテナの感度が向上し、非接触ICチップの動作電力を得やすくなる。
【0078】
なお、不図示の非接触ICチップや磁気記録層5a、5bに書き込む情報は、第2の実施形態と同様であり、複合カードに記録した個人情報は、従来の非接触ICカードや磁気カードと同様に、カードの真贋を判断する際に利用できる。
【0079】
このように、本実施形態による複合カードは、背景とのコントラストが高く、かつ、経時的に損なわれにくい文字を刻印として容易に形成できる。
また、非接触ICチップの動作電力を得やすいため、カードリーダとの間隔が広くともICチップが作動する「非接触ICカード」とすることが容易である。
【0080】
なお、上記各実施形態は、本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第2〜第4の実施形態では、複合カード(非接触ICチップを備えた磁気カード)を例に説明を行ったが、磁気記録層を省略した構成、すなわち、単純な非接触型ICカードであっても良い。
また、上記実施形態において示した磁気カードや複合カードの製造工程は、あくまでも一例であり、本発明によるカード型情報記録媒体は、必ずしも上記製造工程で製造する必要はない。
また、上記各実施形態では、厚さ方向に略対象構造のカード型情報記録媒体を例に説明したが、必ずしも厚さ方向に略対象な構造である必要はない。ただし、カードの反りやゆがみを考慮すると、厚さ方向に略対象構造であることが好ましい。
さらに、情報を記録する手段は、非接触型ICチップや磁気記録層に限定されることはなく、接触型のICチップや光記録層などを適用してもよい。接触型ICチップの場合は、カード内部の配線の自由度が増すため、歩留まりを向上させることができる。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、背景とのコントラストが高く、かつ、刻印した文字が損なわれにくい刻印をレーザによって容易に施すことのできるカード型情報記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態にかかる磁気カードの断面を示す図である。
【図2】第1の実施形態にかかる磁気カードの表面を示す図である。
【図3】第1の実施形態にかかる磁気カードに形成された刻印を示す図である。
【図4】第1の実施形態にかかる磁気カードの製造工程の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態にかかる磁気カードをパーソナライズする工程の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明を好適に実施した第2の実施形態にかかる複合カードの断面を示す図である。
【図7】第2の実施形態にかかる複合カードの製造工程の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態にかかる複合カードをパーソナライズする工程の流れを示す図である。
【図9】第2の実施形態にかかる複合カードにおけるループアンテナの配置例を示す図である。
【図10】本発明を好適に実施した第3の実施形態にかかる複合カードの断面を示す図である。
【図11】第3の実施形態にかかる複合カードに形成された刻印を示す図である。
【図12】本発明を好適に実施した第4の実施形態にかかる複合カードの断面を示す図である。
【図13】第4の実施形態にかかる複合カードに形成された刻印を示す図である。
【図14】従来の非接触型ICカードにおけるループアンテナの配置例を示す図である。
【図15】ループアンテナを非接触ICカードの略周縁部に配置した状態を示す図である。
【図16】カード型情報記録媒体が打ち抜かれるシート状の積層体の例を示す図である。
【図17】シート状の積層体からカード型情報記録媒体が打ち抜かれた際にループアンテナが切断される場合の例を示す図である。
【図18】カードの最表層に配置されたデザイン層の一部をレーザで除去し、刻印を形成した状態を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b、1a’、1b’ センタコア層
2a、2b オーバレイ層
3 デザイン層
4 着色層
5a、5b 磁気記録層
6 サインパネル
7 刻印
8 アンテナ基板
9 記号層

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの情報記録手段を備え、厚さ方向に略対称な積層構造のカード型情報記録媒体であって、
    少なくとも一層の基材のうち、前記カード型情報記録媒体のおもて面側の表面に最も近く配置される基材である表層基材の前記カード型情報記録媒体のおもて面側の所定の領域に着色層が形成され、
    前記表層基材上に、前記着色層を介在して無色透明の保護層が形成され、
    前記保護層上に、少なくとも前記着色層と対応する領域が不透明であるデザイン層が形成されたことを特徴とするカード型情報記録媒体。
  2. 前記着色層が、光学的に読み取り可能な模様又は記号を表示することを特徴とする請求項1記載のカード型情報記録媒体。
  3. 前記着色層が形成された領域上の前記デザイン層の一部がレーザ光によって除去されたことを特徴とする請求項1又は2記載のカード型情報記録媒体。
  4. 少なくとも一つの情報記録手段を備え、厚さ方向に略対称な積層構造のカード型情報記録媒体であって、
    少なくとも一層の基材のうち、前記カード型情報記録媒体のおもて面側の表面に最も近く配置される基材であり、所定の色を呈する表層基材上に、無色透明の保護層が形成され、
    前記保護層上に、不透明のデザイン層が形成されたことを特徴とするカード型情報記録媒体。
  5. 前記表層基材が、光学的に読み取り可能な模様又は記号を表示することを特徴とする請求項4記載のカード型情報記録媒体。
  6. 前記デザイン層の所定の領域の一部が、レーザ光によって除去されたことを特徴とする請求項4又は5記載のカード型情報記録媒体。
  7. 厚さ方向の略中心にループアンテナを備えたアンテナ基板が配置され、前記情報記録手段の一つがICメモリであり、前記アンテナ基板と前記ICメモリとが電気的に接続されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のカード型情報記録媒体。
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