JP2004182388A - 電子部品保持手段の駆動制御装置とその方法、およびそのためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持ユニット駆動制御装置1は、複数の工程ユニット2に対して複数の電子部品3を順次搬送する。保持ユニット駆動制御装置1は、電子部品3を保持する可動の吸着ノズル11をそれぞれ有する複数の保持ユニット12、保持ユニット12を工程ユニット2に搬送するターンテーブル13、ターンテーブル13を駆動するダイレクトドライブモータ14、保持ユニット12を個別に駆動するように互いに独立して設けられた複数の駆動ユニット15、等を備えている。複数の駆動ユニット15による吸着ノズル11の駆動制御パターンは、各駆動ユニット15に対応する工程ユニット2に応じて、各工程毎に個別に設定される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品に対して、各種の工程処理を施す電子部品製造装置に関するものであり、特に、電子部品を保持する電子部品保持手段を駆動制御するための装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子等の電子部品は、電極切断、電極加工、電気特性測定、マーキング、外観検査、テープ梱包等の複数の工程処理を順次施して製造されている。そのような各種の工程処理を施す電子部品製造装置としては、例えば、電子部品搬入部と電子部品搬出部との間に複数の工程処理機構を順次配置し、複数の電子部品を個別に保持する複数の電子部品保持手段を、搬送機構により複数の工程処理機構に順次移動させて複数の工程処理を順次施すタイプの電子部品製造装置が存在している。
【0003】
このタイプの電子部品製造装置における動作の概略は次の通りである。まず、電子部品保持手段によって電子部品搬入部から電子部品を受け取り、搬送機構により工程処理機構に搬送する。電子部品が工程処理機構に達すると搬送が停止され、その工程処理機構により電子部品に所定の工程処理が施される。工程処理完了後、電子部品は電子部品保持手段によって保持されて次の工程処理機構に搬送される。この動作を繰り返して電子部品は所定の工程を順次施され、全ての工程が終了した電子部品は電子部品搬出部から搬出される。
【0004】
また、このタイプの電子部品製造装置においては、電子部品が搬送中に衝突してダメージを受けないよう、工程処理機構により工程処理を施される電子部品の処理位置は、電子部品の搬送経路から上下方向、または水平方向に離して設けられる。したがって、工程処理機構により電子部品に工程処理を施すためには、電子部品を搬送経路上の搬送位置から工程処理機構による処理位置に移動させ、工程処理完了後、搬送経路に戻す必要がある。
【0005】
このように電子部品を搬送位置と処理位置との間で移動させるために、搬送機構によって移動する電子部品保持手段のうち、電子部品を保持する部分を可動保持部とし、この可動保持部を移動させるための保持手段駆動機構を、各電子部品保持手段または各工程処理機構側に設けた装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0006】
従来、可動保持部を移動させる保持手段駆動機構は、カム、レバー、ロッド等の手段を用いて構成されており、全ての保持手段駆動機構は一定のタイミングで、一定の移動量、移動速度で制御されている。例えば、特許文献1においては、電子部品保持手段である吸着ノズルを駆動する保持手段駆動機構としてカム機構を採用し、このカム機構を、搬送機構であるターンテーブルと連動させることにより、ターンテーブルの動作に連動して吸着ノズルを上下動させる構成が記載されている。また、特許文献2においては、ターンテーブルを駆動するダイレクトドライブモータとは別に設けたリニアモータにより吸着ノズルを上下動させる構成が記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2620646号公報
【特許文献2】
特開2002−127064号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来、電子部品保持手段の可動保持部を移動させる保持手段駆動機構は、一定のタイミングで、一定の移動量、移動速度で制御されている。このため、搬送経路上における搬送位置と、工程処理機構による工程処理を施される処理位置との間における電子部品の移動時間は一定となっている。また、一般的に、間欠搬送しながら順次工程処理を行う場合、各工程処理機構における停止時間は一定となるので、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間が一定であると、工程処理時間が一定とならざるを得ない。
【0009】
このように、工程処理時間が一定であることから、複数の工程のうち、時間を要する工程においては搬送位置−処理位置間の移動時間を短くして生産性を上げ、時間を要しない工程では移動時間を長くして欠陥発生を防止する、等の柔軟な処理を行うことができないという問題があった。また、位置精度が必要な工程においては、搬送機構からの振動による誤差を避けるため、搬送機構停止後、振動が十分に小さくなった後に電子部品を工程位置に移動させて位置精度を高めることが望ましいが、そのような柔軟な処理を行うこともできなかった。
【0010】
一方、複数の工程を順次行う場合、工程によって要求される荷重が異なることもある。例えば、電子部品の電極切断、加工工程においては、電子部品を固定するために大きな荷重が必要であるが、電気特性測定工程にはそれほど大きな荷重は必要ない。さらに、テープ梱包、マーキング、外観検査工程などでは荷重はほとんど必要ない。しかしながら、上記のような従来の装置では、保持手段駆動機構により電子部品を固定するための荷重は、複数の工程に亘って一定となるため、工程毎に電子部品固定用の荷重を制御して、大きな荷重が必要ない工程では小さな荷重で処理することにより不良品発生を防止する、等の柔軟な処理が行えないという問題があった。
【0011】
また、搬送機構として、電子部品を順次受け渡すように構成された複数の搬送機構を設けた電子部品製造装置において、搬送機構間で電子部品を受け渡す工程等の、1つの電子部品が複数の電子部品保持手段により同時に保持されるような工程においては、通常の工程より大きな衝撃が電子部品に加わり、不良品が発生する可能性が高くなるという問題がある。したがって、このような複数の搬送機構を設けた電子部品製造装置では、複数の電子部品保持手段全体の移動速度を、搬送機構間の受け渡し工程において不良を発生させない範囲の一定の移動速度に設定せざるを得ず、装置全体の処理速度が制限されるため、生産性の向上に限界があるという問題があった。
【0012】
また、上記のように、複数の電子部品保持手段全体の移動時間が一定である従来の電子部品製造装置においては、電子部品の厚みや電極形状等の変更に伴う移動量、移動速度の変更が容易ではないため、多品種生産に対応できないという問題があった。
【0013】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等を、各工程毎に最適に設定可能とし、かつ、電子部品の寸法変更に応じて移動量や移動速度を容易に変更可能とすることにより、電子部品の生産性、品質の向上に貢献可能でしかも多品種生産に容易に対応可能な電子部品保持手段の駆動制御装置と方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子部品保持手段毎または工程処理機構毎に設けた保持手段駆動機構を、互いに独立した駆動源によって個別に駆動することにより、電子部品保持手段を各工程毎に独立して制御できるようにしたものである。その結果、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等を、各工程毎に最適に設定でき、かつ、電子部品の寸法変更に応じて移動量や移動速度を容易に変更できる。
【0015】
請求項1の発明は、電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための電子部品保持手段の駆動制御装置において、搬送機構、搬送用の管源、保持手段駆動機構、保持手段駆動源、を備えたことを特徴としている。ここで、搬送機構は、複数の電子部品保持手段を複数の工程処理機構に順次搬送して各工程処理機構に対応する各停止位置で停止させる手段である。また、搬送用の駆動源は、搬送機構を駆動するための駆動源である。一方、保持手段駆動機構は、複数の電子部品保持手段と複数の工程処理機構の少なくとも一方に設けられ、各電子部品保持手段を個別に駆動してその可動保持部を動作させることにより、停止位置にある電子部品保持手段に保持された電子部品を、搬送機構による搬送経路上の搬送位置と搬送経路から外れて工程処理機構により処理される処理位置との間で移動させる手段である。さらに、保持手段駆動源は、複数の保持手段駆動機構を個別に駆動するように互いに独立して設けられた駆動源である。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1の発明を方法の観点から把握したものであり、電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための電子部品保持手段の駆動制御方法において、請求項1の搬送機構の機能に対応する搬送ステップと、保持手段駆動機構の機能に対応する保持手段駆動ステップを含むことを特徴としている。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1、請求項6の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したものであり、コンピュータを利用して、電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための、電子部品保持手段の駆動制御用プログラムにおいて、請求項6の発明における各ステップに対応する搬送機能と保持手段駆動機能をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1の電子部品保持手段の駆動制御装置において、複数の保持手段駆動源が、各工程処理機構に対応する個別の駆動制御パターンにより互いに独立して制御されるように構成されたことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項2の発明を方法の観点から把握したものであり、請求項6の電子部品保持手段の駆動制御方法において、複数の保持手段駆動源を、各工程処理機構に対応する個別の駆動制御パターンにより互いに独立して制御することを特徴としている。
【0019】
請求項8の発明は、請求項7の電子部品保持手段の駆動制御方法において、電子部品保持手段の各工程処理機構に対応する停止位置における停止時間のうち、その電子部品保持手段の可動保持部によって保持された電子部品の処理位置における停止時間を可変に制御することを特徴としている。
【0020】
以上のような発明によれば、電子部品保持手段毎または工程処理機構毎に設けた保持手段駆動機構を、互いに独立した駆動源によって個別に駆動することにより、電子部品保持手段を各工程毎に独立して制御できるため、各工程に対する電子部品の受渡時における搬送位置−処理位置間の移動を最適に調節することができる。すなわち、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等を、各工程毎に最適に設定できるため、電子部品の生産性、品質を向上することができる。また、各電子部品保持手段を個別に独立して制御できるため、電子部品の寸法変更に応じた移動量や移動速度の変更等が容易になり、多品種生産への対応が容易になる。
【0021】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の電子部品保持手段の駆動制御装置において、搬送機構が、電子部品を順次受け渡すように構成された複数の搬送機構を含むことを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、同じ搬送機構による電子部品保持手段の工程間における通常の移動速度を最適に設定できる一方で、電子部品保持手段が複数の搬送機構間での電子部品の受渡元および受渡先となる場合にはその電子部品保持手段の移動速度を通常の移動速度よりも遅く設定することができる。その結果、複数の搬送機構を使用した製造ラインにおいて、製造ライン全体としての処理効率を高く維持しながら、しかも搬送機構間での受渡時の衝撃に起因する不良の発生を確実に防止することができるため、電子部品の生産性、品質を向上することができる。
【0023】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの電子部品保持手段の駆動制御装置において、複数の保持手段駆動源が、リニアモータ、回転式モータ、シリンダ、電磁石、バネ、およびそれらの組み合わせ、の中から選択された駆動源であり、複数の保持手段駆動機構が、駆動源による直接駆動、ラック・アンド・ピニオン、ボールネジ、レバー、カム、およびそれらの組み合わせ、の中から選択された駆動機構であることを特徴としている。
【0024】
請求項5の発明は、請求項4の電子部品保持手段の駆動制御装置において、複数の保持手段駆動源が、送り用の駆動源と、復帰用の駆動源を有することを特徴としている。ここで、送り用の駆動源は、保持手段駆動機構を動作させて電子部品保持手段を駆動し、電子部品保持手段の可動保持部に保持された電子部品を搬送位置から処理位置まで移動させるために、リニアモータ、回転式モータ、シリンダ、電磁石、の中から選択された駆動源である。また、復帰用の駆動源は、保持手段駆動機構を動作させて電子部品保持手段を駆動し、電子部品保持手段の可動保持部に保持された電子部品を処理位置から搬送位置まで移動させるためにバネから構成された駆動源である。
【0025】
以上のような発明によれば、既存の技術を適用した駆動源と駆動機構を自由に用いて、電子部品保持手段を駆動するのに最適な装置を容易に実現することができる。また、電子部品を処理位置から搬送位置まで復帰させる速度は、一般的に、工程処理機構による工程に拘わらず一定速度とすることができるため、復帰用の駆動源としてバネを使用することにより、電子部品の移動用の可変制御は送り用の駆動源による搬送位置から処理位置までの単一方向の制御だけとなり、駆動源の制御構成を簡略化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下には、上記のような本発明を適用した実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】
[1.基本的な実施形態の構成]
図1は、本発明の基本的な実施形態として、複数の電子部品を保持してこれを搬送する保持ユニット駆動制御装置の1つの形態における構成の概略を示す垂直面の模式図であり、図2は、その要部の配置関係を示す水平面の模式図である。この図1、図2に示す保持ユニット駆動制御装置1は、円弧状に等間隔で順次配置された複数の工程ユニット(工程処理機構)2に対して、複数の電子部品3を順次搬送するための装置である。
【0028】
ここで、保持ユニット駆動制御装置1は、図1に示すように、まず、電子部品3を保持する可動の吸着ノズル(可動保持部)11をそれぞれ有する複数の保持ユニット(電子部品保持手段)12と、保持ユニット12を工程ユニット2に搬送するターンテーブル(搬送機構)13を備えている。保持ユニット駆動制御装置1はまた、ターンテーブル13を駆動するダイレクトドライブモータ(搬送用の駆動源)14、保持ユニット12を個別に駆動するように互いに独立して設けられた複数の駆動ユニット(保持手段駆動機構、送り用の駆動源)15、等を備えている。各部の詳細は次の通りである。
【0029】
まず、保持ユニット12は、図1に示すように、吸着ノズル11と、この吸着ノズル11を上下方向に可動に支持する支持部12aとから構成されており、この支持部12aによりターンテーブル13に取り付けられている。また、ターンテーブル13は、円弧状に配置された複数の工程ユニット2の上方に、工程ユニット2と離間し、かつ、その外周部で工程ユニット2と重なるようにして水平配置されており、ターンテーブル13の外周部には、複数の保持ユニット12が複数の工程ユニット2と同じ間隔で配置されている。
【0030】
この場合、複数の保持ユニット12は、図2に示すように、1つの保持ユニット12が1つの工程ユニット2と重なる場合に、他の保持ユニット12も、いずれかの工程ユニット2とそれぞれ重なるようにして、ターンテーブル13の外周部に配置されている。より詳細には、複数の工程ユニット2は、図1に示すように、電子部品3に工程処理を施す工程処理部2aを備えており、工程処理部2aの水平面上における中心が、ターンテーブル13と同軸の1つの円上に等間隔で位置するようにして配置されている。そして、複数の保持ユニット12は、その吸着ノズル11のノズル先端部11aの水平面上における中心が、工程ユニット2の工程処理部2aの水平面上における中心が位置する円上に同じ間隔で位置するようにして配置されている。
【0031】
なお、図1中においては、図面の簡略化の観点から、2個の工程ユニット2と2個の保持ユニット12のみが示されているが、実際には、図2に示すように、円周方向に多数の工程ユニット2が配置されており、ターンテーブル13の外周部にも多数の保持ユニット12が配置されている。また、ダイレクトドライブモータ14は、図1に示すように、ターンテーブル13の下方に同軸上に配置されており、ターンテーブル13を直接駆動するようになっている。
【0032】
一方、複数の駆動ユニット15は、図1に示すように、複数の工程ユニット2の各々に対応して設けられており、保持ユニット12の吸着ノズル11の上端部に当接して吸着ノズル11を下方に押し下げるための操作ロッド15aとそれを駆動する駆動部15bを備えている。複数の駆動ユニット15は、ターンテーブル13の上方に、保持ユニット12の搬送経路から離間し、かつ、このターンテーブル13を介して、対応する工程ユニット2の上方にそれぞれ重なるようにして配置され、連結部15cにより工程ユニット2と一体的に固定されている。
【0033】
ここで、複数の駆動ユニット15は、駆動部15bによって操作ロッド15aを上下動させることにより、吸着ノズル11を上方位置と下方位置との間で昇降させ、吸着ノズル11のノズル先端部11aに保持した電子部品3を、搬送経路上の搬送位置と工程ユニット2の工程処理部2a上の処理位置との間で移動させるようになっている。より詳細には、各駆動ユニット15は、その操作ロッド15aの水平面上における中心が、対応する各工程ユニット2の工程処理部2aの水平面上における中心と重なるようにして配置されている。
【0034】
本発明に従い、複数の駆動ユニット15による吸着ノズル11の駆動制御パターン、すなわち、操作ロッド15aの動作による吸着ノズル11の上方位置−下方位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等の駆動制御パターンは、各駆動ユニット15に対応する工程ユニット2に応じて、各工程毎に個別に設定されている。
【0035】
また、図3は、駆動ユニット15における駆動部15bの具体的な複数の構成例を示す模式図である。この図3に示すように、各駆動ユニット15は、リニアモータ21、回転式モータ22、エア等の気体またはオイル等の液体を使用したシリンダ23、ソレノイドコイル等を使用した電磁石24、の中から選択された送り用の駆動源を備えており、この送り用の駆動源の駆動力により、操作ロッド15aを上下動させるように構成される。
【0036】
ここで、駆動源としてリニアモータ21、シリンダ23、電磁石24、を使用する場合には、駆動機構は、これらの駆動源によって操作ロッド15aを直接駆動するように構成される。また、駆動源として回転モータ22を使用する場合には、駆動機構は、ラック・アンド・ピニオン31、ボールネジ32、レバー33、カム34、およびそれらの組み合わせ、の中から選択される。
【0037】
一方、複数の保持ユニット12には、駆動ユニット15の操作ロッド15aが下方に復帰する際に吸着ノズル11を下方位置から上方位置に押し上げて復帰させるためのバネ16が設けられている。このバネ16は、本発明における復帰用の駆動源に相当する。
【0038】
[2.基本的な実施形態の作用]
以上のような構成を有する本実施形態の保持ユニット駆動制御装置1の作用は、次の通りである。
【0039】
まず、複数の保持ユニット12の吸着ノズル11により複数の電子部品3を保持した状態で、ターンテーブル13を回転させることにより、複数の電子部品3を複数の工程ユニット2に順次搬送する。電子部品3を保持した各保持ユニット12が個々の工程ユニット2に対応する各停止位置に達した時点で、ターンテーブル13を停止させる。
【0040】
この場合、個々の工程ユニット2に対応する各停止位置にある各保持ユニット12の吸着ノズル11の水平面上における中心は、当該工程ユニット2の水平面上における中心、およびその工程ユニット2に対応する駆動ユニット15の操作ロッド15aの水平面上における中心と重なる。すなわち、各停止位置にある各保持ユニット12の吸着ノズル11を、各駆動ユニット15の操作ロッド15aによって駆動できる状態となる。
【0041】
したがって、このような状態から、各駆動ユニット15において、図4の(A)〜(C)に示すように、操作ロッド15aを上下動させることにより、電子部品3を、ターンテーブル13による搬送経路上の搬送位置と工程ユニット2の工程処理部2a上の処理位置との間で移動させる。
【0042】
すなわち、まず、各駆動ユニット15において、駆動部15bにより操作ロッド15aを下降させることにより、吸着ノズル11を図4の(A)に示す上方位置から(B)に示す下方位置に押し下げる。この操作により、吸着ノズル11のノズル先端部11aに保持した電子部品3を、ターンテーブル13による搬送経路上の搬送位置から工程ユニット2の工程処理部2a上の処理位置まで移動させ、工程ユニット2に受け渡すことができる。
【0043】
そして、各工程ユニット2により各電子部品3に工程処理を施した後、各保持ユニット12の吸着ノズル11により各電子部品3を保持した状態で、各駆動ユニット15において、駆動部15bにより操作ロッド15aを上昇させることにより、復帰用のバネ16の蓄勢力によって吸着ノズル11を図4の(B)に示す下方位置から図4の(C)に示す上方位置に押し上げて復帰させる。これにより、吸着ノズル11のノズル先端部11aに保持した電子部品3を、工程ユニット2の工程処理部2a上の処理位置からターンテーブル13による搬送経路上の搬送位置に復帰させる。
【0044】
本実施形態において、このような保持ユニット12の停止状態における駆動ユニット15による吸着ノズル11の駆動制御パターン、すなわち、吸着ノズル11の上方位置−下方位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等の駆動制御パターンは、前述したように、各駆動ユニット15に対応する工程ユニット2に応じて、各工程毎に個別に設定されている。
【0045】
例えば、第1の工程を行う工程ユニット2における吸着ノズル11の駆動制御パターンがP1であるとすると、別の第2の工程を行う工程ユニット2における駆動制御パターンP2は、駆動制御パターンP1に何ら制約されることなく、独自に設定される。したがって、各工程毎に、電子部品3の受渡時間や工程処理部における停止時間に応じて決まる工程処理時間等は、保持ユニット12の停止時間の範囲内で自由に設定される。また、駆動ユニット15により保持ユニット12を介して電子部品3を工程ユニット2上に固定するための荷重もまた、各工程に応じて自由に設定される。
【0046】
そして、以上のような、ターンテーブル13の回転による保持ユニット12の各停止位置への移動、電子部品3の処理位置への移動、電子部品3の搬送位置への復帰、を繰り返すことにより、各電子部品3に対して、複数の工程ユニット2による複数の工程を順次施すことができる。
【0047】
[3.基本的な実施形態の効果]
上記のような本実施形態の保持ユニット駆動制御装置1の効果は、次の通りである。
【0048】
まず、本実施形態によれば、工程ユニット毎に個別に設けた駆動ユニットにより、各工程ユニットに対応する停止位置に停止した複数の保持ユニットを、互いに独立かつ個別の駆動制御パターンで駆動制御できるため、各工程に対する電子部品の受渡時における搬送位置−処理位置間の移動を最適に調節することができる。
【0049】
すなわち、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等を、各工程毎に最適に設定できるため、電子部品の生産性、品質を向上することができる。また、各保持ユニットを個別に独立して制御できるため、電子部品の寸法変更に応じた移動量や移動速度の変更等が容易になり、多品種生産への対応が容易になる。
【0050】
また、本実施形態によれば、図3に示すように、既存の技術を適用した駆動源と駆動機構を自由に用いて、電子部品保持手段を駆動するのに最適な装置を容易に実現することができる。なお、図3に示すような駆動源と駆動機構の組み合わせのうち、特に効果が高いものは、リニアモータによる直接駆動、回転式モータとラック・アンド・ピニオンの組み合わせ、回転式モータとボールネジの組み合わせ、回転式モータとレバーの組み合わせ、等である。しかしながら、それ以外の構成の駆動ユニットにおいても、本発明の効果、特に、移動量、移動速度の制御における効果は十分に得られる。
【0051】
さらに、電子部品を処理位置から搬送位置まで復帰させる速度は、一般的に、工程ユニットによる工程に拘わらず一定速度とすることができるため、復帰用の駆動源としてバネを使用することにより、電子部品の移動用の可変制御は送り用の駆動源による搬送位置から処理位置までの単一方向の制御だけとなり、駆動源の制御構成を簡略化することができる。
【0052】
さらに、複数の駆動ユニットとして同一規格の駆動機構と同一規格の送り用の駆動源を使用する場合には、復帰用の駆動源として使用するバネについても同一規格のバネを使用できるため、全体の駆動構成を統一・簡略化することができる。
【0053】
[4.他の実施形態]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で、他にも多種多様な変形例が同様に実施可能である。例えば、前記実施形態においては、電子部品保持手段の可動保持部を吸着ノズルから構成したが、可動保持部の具体的な構成は自由に変更可能である。また、搬送機構についても、ターンテーブルは一例にすぎず、本発明は、複数の電子部品保持手段を搬送可能な各種の搬送機構に同様に対応可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。
【0054】
また、前記実施形態においては、バネ16の駆動力により保持ユニット12を上昇させる場合について説明したが、操作ロッド15aをバネによる上昇速度より小さな速度の範囲で上昇させ、上昇速度を駆動部15によって制御してもよい。さらに、保持ユニット12と操作ロッド15aを下降開始から上昇完了まで真空吸着や機械的手段によって結合させ、下降、上昇速度を駆動部15によって制御してもよい。
【0055】
また、前記実施形態においては、保持ユニット12を駆動する駆動ユニット15を各工程ユニット2毎に設けたが、これに限らず、駆動ユニット15を保持ユニット12毎に設けることも可能である。例えば、図5に示すように、各駆動ユニット15を連結部15cにより保持ユニット12と一体的に固定する等により、各駆動ユニット15を個々の保持ユニット12に完全に対応させることが考えられる。
【0056】
このように、駆動ユニット15を保持ユニット12毎に設けた場合には、保持ユニット12の停止位置に応じて、その停止位置に対応する各工程ユニット2に最適な駆動制御を行えばよい。例えば、第1の工程を行う工程ユニット2に対応する第1の停止位置における駆動制御パターンがP1であるとすると、第2の工程を行う工程ユニット2に対応する第2の停止位置における駆動制御パターンがP2となる、といった形で、同一の保持ユニット12に対し、停止位置毎に最適な駆動制御パターンを設定することにより、前記実施形態と同様の効果が得られる。
【0057】
また、本発明は、図1に示すような単一の搬送機構を使用した製造ラインに限らず、図6に示すように、電子部品を順次受け渡すように構成された複数の搬送機構(図中のターンテーブル13a,13b)を使用した製造ラインにも同様に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。特に、複数の搬送機構を使用した製造ラインに適用した場合には、同じ搬送機構による保持ユニットの工程間における通常の移動速度を最適に設定できる一方で、保持ユニットが複数の搬送機構間での電子部品の受渡元および受渡先となる際の保持ユニットの移動速度を通常の移動速度よりも遅く設定することができる。
【0058】
その結果、複数の搬送機構を使用した製造ラインにおいて、製造ライン全体としての処理効率を高く維持しながら、しかも搬送機構間での受渡時の衝撃に起因する不良の発生を確実に防止することができるため、電子部品の生産性、品質を向上することができる。なお、これに関連してさらに言及すれば、本発明は、複数の搬送機構として、同じ方式の搬送機構に限らず、異なる複数種類の方式の搬送機構を組み合わせた場合にも同様に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子部品保持手段毎または工程処理機構毎に設けた保持手段駆動機構を、互いに独立した駆動源によって個別に駆動することにより、電子部品保持手段を各工程毎に独立して制御できる。したがって、電子部品の搬送位置−処理位置間の移動時間、移動量、移動速度、移動タイミング、荷重等を、各工程毎に最適に設定可能とし、かつ、電子部品の寸法変更に応じて移動量や移動速度を容易に変更可能にできるため、電子部品の生産性、品質の向上に貢献可能でしかも多品種生産に容易に対応可能な電子部品保持手段の駆動制御装置と方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態として、複数の電子部品を保持してこれを搬送する保持ユニット駆動制御装置の1つの形態における構成の概略を示す垂直面の模式図。
【図2】図1に示す保持ユニット駆動制御装置の要部の配置関係を示す水平面の模式図。
【図3】図1に示す駆動ユニットの具体的な複数の構成例を示す模式図。
【図4】図1に示す駆動ユニットと保持ユニットの動作を説明する説明図。
【図5】本発明を適用した別の実施形態の一例を示す模式図。
【図6】本発明を適用したさらに別の実施形態の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1…保持ユニット駆動制御装置
2…工程ユニット(工程処理機構)
2a…工程処理部
3…電子部品
11…吸着ノズル(可動保持部)
11a…ノズル先端部
12…保持ユニット(電子部品保持手段)
12a…支持部
13…ターンテーブル(搬送機構)
14…ダイレクトドライブモータ(搬送用の駆動源)
15…駆動ユニット(保持手段駆動機構、送り用の駆動源)
15a…操作ロッド
15b…駆動部
15c…連結部
16…バネ(復帰用の駆動源)
21…リニアモータ
22…回転式モータ
23…シリンダ
24…電磁石
31…ラック・アンド・ピニオン
32…ボールネジ
33…レバー
34…カム
Claims (9)
- 電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための電子部品保持手段の駆動制御装置において、
前記複数の電子部品保持手段を前記複数の工程処理機構に順次搬送して各工程処理機構に対応する各停止位置で停止させる搬送機構と、
前記搬送機構を駆動する搬送用の駆動源と、
前記複数の電子部品保持手段と前記複数の工程処理機構の少なくとも一方に設けられ、各電子部品保持手段を個別に駆動してその前記可動保持部を動作させることにより、前記停止位置にある電子部品保持手段に保持された電子部品を、前記搬送機構による搬送経路上の搬送位置と搬送経路から外れて前記工程処理機構により処理される処理位置との間で移動させる複数の保持手段駆動機構と、
前記複数の保持手段駆動機構を個別に駆動するように互いに独立して設けられた複数の保持手段駆動源と、
を備えたことを特徴とする電子部品保持手段の駆動制御装置。 - 前記複数の保持手段駆動源は、各工程処理機構に対応する個別の駆動制御パターンにより互いに独立して制御されるように構成された、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品保持手段の駆動制御装置。 - 前記搬送機構は、電子部品を順次受け渡すように構成された複数の搬送機構を含む、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品保持手段の駆動制御装置。 - 前記複数の保持手段駆動源は、リニアモータ、回転式モータ、シリンダ、電磁石、バネ、およびそれらの組み合わせ、の中から選択された駆動源であり、
前記複数の保持手段駆動機構は、前記駆動源による直接駆動、ラック・アンド・ピニオン、ボールネジ、レバー、カム、およびそれらの組み合わせ、の中から選択された駆動機構である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子部品保持手段の駆動制御装置。 - 前記複数の保持手段駆動源は、
前記保持手段駆動機構を動作させて電子部品保持手段を駆動し、電子部品保持手段の前記可動保持部に保持された電子部品を前記搬送位置から前記処理位置まで移動させるために、前記リニアモータ、回転式モータ、シリンダ、電磁石、の中から選択された送り用の駆動源と、
前記保持手段駆動機構を動作させて電子部品保持手段を駆動し、電子部品保持手段の前記可動保持部に保持された電子部品を前記処理位置から前記搬送位置まで移動させるために前記バネから構成された復帰用の駆動源とを有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子部品保持手段の駆動制御装置。 - 電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための電子部品保持手段の駆動制御方法において、
前記複数の電子部品保持手段を前記複数の工程処理機構に順次搬送して各工程処理機構に対応する各停止位置で停止させる搬送ステップと、
互いに独立して設けられた複数の保持手段駆動源を用いて、前記複数の電子部品保持手段を個別に駆動してその前記可動保持部を動作させることにより、前記停止位置にある電子部品保持手段に保持された電子部品を、前記搬送ステップにおける搬送経路上の搬送位置と搬送経路から外れて前記工程処理機構により処理される処理位置との間で移動させる保持手段駆動ステップと、
を含むことを特徴とする電子部品保持手段の駆動制御方法。 - 前記複数の保持手段駆動源を、各工程処理機構に対応する個別の駆動制御パターンにより互いに独立して制御する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電子部品保持手段の駆動制御方法。 - 前記電子部品保持手段の各工程処理機構に対応する前記停止位置における停止時間のうち、その電子部品保持手段の可動保持部によって保持された電子部品の前記処理位置における停止時間を可変に制御する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子部品保持手段の駆動制御方法。 - コンピュータを利用して、電子部品を保持する可動保持部を備えた複数の電子部品保持手段を、順次配置された複数の工程処理機構に順次移動させるための、電子部品保持手段の駆動制御用プログラムにおいて、
前記複数の電子部品保持手段を前記複数の工程処理機構に順次搬送して各工程処理機構に対応する各停止位置で停止させる搬送機能と、
互いに独立して設けられた複数の保持手段駆動源を用いて、前記複数の電子部品保持手段を個別に駆動してその前記可動保持部を動作させることにより、前記停止位置にある電子部品保持手段に保持された電子部品を、前記搬送機能による搬送経路上の搬送位置と搬送経路から外れて前記工程処理機構により処理される処理位置との間で移動させる保持手段駆動機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする電子部品保持手段の駆動制御用プログラム。
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| JP2004182388A true JP2004182388A (ja) | 2004-07-02 |
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