JP2004179094A - 挿入基板の電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たし、挿入基板を確実にロックすることができ、コンタクトにかかる応力を適正に抑えて寿命を長く維持できる挿入基板の電気コネクタを提供する。
【解決手段】両者間に挿入基板Bが挿入される受入空間Sが設けられた本体100及びスライダ200と、スライダを本体に支持し、第1位置と、第1位置よりも本体との間隔が大きくなるように離間した第2位置との間で移動できるように案内する支持機構300と、本体に設けられ、スライダが第2位置から第1位置に移動したときにスライダの移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁410を有するホルダ400と、本体又はスライダに設けられたコンタクト500とを備えた挿入基板の電気コネクタC。
【選択図】 図1
【解決手段】両者間に挿入基板Bが挿入される受入空間Sが設けられた本体100及びスライダ200と、スライダを本体に支持し、第1位置と、第1位置よりも本体との間隔が大きくなるように離間した第2位置との間で移動できるように案内する支持機構300と、本体に設けられ、スライダが第2位置から第1位置に移動したときにスライダの移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁410を有するホルダ400と、本体又はスライダに設けられたコンタクト500とを備えた挿入基板の電気コネクタC。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)、FPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)などの平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板を相手側部材に接続する挿入基板の電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、プリント配線板を接続する電気コネクタとして、上方に向けて開口する開口部を設けた絶縁ハウジングと、このハウジングに一定ピッチで収容保持された複数のコンタクトと、絶縁加圧カバーとを備えた電気コネクタを開示している。このコンタクトでは、弾性接触ビームの接点部が上記開口部に配列されると共に、この弾性接触ビームと一体に形成され、上記ハウジングの上部壁に沿って上記開口部まで延びるアームの先端に設けられた支持部が、上記接点部と対向して位置している。上記絶縁加圧カバーでは、上記支持部に係合して支持され、上記接点部に近接した加圧位置と、上記接点部から離反した開放位置との間を移動し、上記加圧位置に向けて移動したとき、上記弾性接触ビーム上に配されたプリント配線板を上記弾性接触ビームに押し付けるようになっている。
【0003】
特許文献2は、FPCを接続する電気コネクタとして、ハウジングおよびコンタクトを備えるコネクタにおいて、上記コンタクトが支柱と上記支柱の上に上ビームからなるT形状部を有し、上記上ビームは上記支柱に対して片側に接触部を有する接触ビームと上記接触ビームの反対側に回転ビームとを有し、上記回転ビームを変位させて上記支柱と上記上ビームとの接続部を支点として上記接触ビームと上記接触ビームに対向する部分との間隔を変位させる手段を、上記回転ビームと上記回転ビームに対向する部分との間に有する電気コネクタを開示している。
【0004】
特許文献3は、FPCを接続する電気コネクタとして、ハウジングに背面壁のない空間部を形成し、上記ハウジング内に、ばねコンタクトの端子を挿入固定すると共に、ハウジングの前壁部に、FPCの端子を挿入する端子挿入孔を穿設し、上記ハウジングの空間部内に組み付けたばねコンタクトの押圧部を上方より接触部側に押圧する可動片の挿入部をFPCの端子挿入方向に対向する方向に設けた電気コネクタを開示している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−185896号公報
【特許文献2】
特開平10−208810号公報
【特許文献3】
実開平3−82563公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の電気コネクタの場合、絶縁加圧カバーの押圧力によりコンタクトとプリント配線板との接触圧力を得ているが、コンタクトが多数設けられると、絶縁加圧カバーの幅が長くなり、絶縁加圧カバーを両端において絶縁ハウジングに支持するようにすると、絶縁加圧カバーが撓むことで絶縁加圧カバーの央部付近では押圧力が低下し、コンタクトとプリント配線板との接触圧力が充分に得られない。これでは全極にわたって電気コネクタとプリント配線板との電気的接続を確実に得ることが難しいし、コンタクトでプリント配線板を確実に保持してロックすることも難しい。その場合、絶縁加圧カバーの移動量を増加して押圧力を増すように対策を施せば、これらの問題を解決することができるが、そうするとコンタクトの変位量が大きくなり、過大な応力がかり、電気コネクタの寿命を縮めることになる。
【0007】
特許文献2の電気コネクタの場合、レバーの回転力を受けて上ビームが支柱に対して傾くように撓むことで接触ビームのパッドがFPCに接触するので、上ビーム及び支柱に過大な応力がかって電気コネクタの寿命を縮める可能性が高い。
【0008】
特許文献3の電気コネクタの場合、ハウジングの空間部内に組み付けたばねコンタクトの押圧部を可動片の挿入部により上方より接触部側に押圧するので、構造上、ばねコンタクトとして折り曲げ部を有する板バネが採用される。そのため、ばねコンタクトに過大な応力がかり、電気コネクタの寿命を縮める可能性が高い。
【0009】
本発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、本体とスライダとの間にコンタクトを設け、スライダを移動させて本体に設けたホルダに潜り込ませて係止することにより、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たし、挿入基板を確実にロックすることができ、コンタクトにかかる応力を適正に抑えて寿命を長く維持できる挿入基板の電気コネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の挿入基板の電気コネクタは、平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板を相手側部材に接続する挿入基板の電気コネクタであって、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向をとったときに、この電気コネクタは、いずれも絶縁性を有して厚さ方向に対向して配置され、両者の間に奥行き方向の手前から奥に向かって挿入基板が挿入される受入空間が設けられた本体及びスライダと、スライダを本体に支持すると共に、第1位置と、第1位置よりも奥行き方向に離間し且つ第1位置よりも本体との間隔が大きくなるように厚さ方向に離間した第2位置との間で移動できるように案内する支持機構と、本体に設けられ、スライダが第2位置から第1位置に移動したときにスライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁を有するホルダと、本体又はスライダに、受入空間に臨んで幅方向に並べて設けられ、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて弾性変形して受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減する接触片と、本体又はスライダに設けられ、接触片にそれぞれ接続し又は接触し、相手側部材に接続される接続片とを有するコンタクトとを備えたことを特徴としている。
【0011】
スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、コンタクトの接触片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて弾性変形し、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0012】
請求項2の挿入基板の電気コネクタは、請求項1の挿入基板の電気コネクタにおいて、本体及びスライダは幅方向に対向する案内面をそれぞれ有しており、支持機構が、本体及びスライダのうち一方の部材の案内面に設けられた突起と、他方の部材の案内面にスライダの軌跡に対応して形成され、上記突起が摺動可能に嵌合する溝とを備えている。
【0013】
このようにすれば、突起が溝のなかを摺動することで、スライダが第1位置と第2位置との間を移動する。
【0014】
請求項3の挿入基板の電気コネクタは、請求項1又は請求項2の挿入基板の電気コネクタにおいて、ホルダの少なくとも一部が導電性の金属材料で形成されている。
【0015】
このようにすれば、ホルダの剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板を確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクトにかかる応力を適正に抑えて電気コネクタの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能が向上する。
【0016】
請求項4の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、少なくとも一部のコンタクトが、本体に、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片が、挿入基板を介してスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、接続片が接触片に対して一体に設けられている。
【0017】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて挿入基板が押圧され、コンタクトの接触片は、この挿入基板の押圧力を受けて弾性変形し、挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0018】
請求項5の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、少なくとも一部のコンタクトの接触片が、スライダに、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片がスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、接続片が、本体に設けられていると共に、少なくともスライダが第1位置にあるときに接触片と接触するように構成されている。
【0019】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、コンタクトの接触片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて弾性変形し、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。
しかも、接続片が接触片と接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0020】
請求項6の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、さらに、スライダ又は本体には、コンタクトの接触片と受入空間を介して対向し、受入空間に臨んで幅方向に並ぶ対向片が設けられ、この対向片は、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成され、この対向片は、コンタクトの接続片と接続し、又は少なくともスライダが第1位置にあるときにコンタクトの接続片と接触するように構成されている。
【0021】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、対向片は、スライダの押圧力から解放されている。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、対向片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受け、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。
【0022】
請求項7の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、接触片及び接続片、並びに対向片及び接続片のうち少なくとも一方の対の片には、幅方向に対向する接触面が形成されており、少なくともスライダが第1位置にあるときに両片がこれらの接触面で接触している。
【0023】
このようにすれば、接触片又は対向片が厚さ方向に移動しても接触片又は対向片が接続片に重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性が向上する。
【0024】
請求項8の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、スライダに、受入空間に挿入された挿入基板を目視確認するための開口が設けられている。
【0025】
このようにすれば、挿入基板の斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板の均一且つ確実な電気的接続及びロックが実現される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図7は第1の実施形態である挿入基板の電気コネクタCを示す。この電気コネクタCは、平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板Bを相手側部材Pに接続する。挿入基板Bの表面及び裏面のうち少なくとも一方には導体が露出している。平形柔軟ケーブルにはFFC、FPCが含まれる。相手側部材Pとしては、例えばプリント配線板が挙げられるが、相手側部材はこれに限定されるものではなく、導体を備えた部材であれば相手側部材となる。
【0027】
以下、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向を想定し、これらの方向付けを利用して説明する。第1実施形態の場合、図3で説明すれば、図の上下方向が奥行き方向であり、図の下方が奥行き方向の手前、上方が奥行き方向の奥である。また、図の左右方向が幅方向であり、紙面に垂直な方向が厚さ方向である。
【0028】
この電気コネクタCは、いずれも絶縁性を有して厚さ方向に対向して配置された本体100及びスライダ200と、スライダ200を本体100に支持する支持機構300と、本体100に設けられたホルダ400と、本体100及びスライダ200のうち少なくとも一方に設けられたコンタクト500とを備えている。
【0029】
図8及び図9は本体100を示すが、第1実施形態では本体100にホルダ400を一体的に設けているので、これらの図にはホルダ400も表れている。図10ないし図12はスライダ200を示す。この本体100及びスライダ200は、いずれも例えば樹脂などの絶縁物で形成されている。本体100及びスライダ200は、厚さ方向に対向して配置されている。本体100とスライダ200との間には、奥行き方向の手前から奥に向かって挿入基板Bが挿入される受入空間Sが設けられている。第1実施形態では、本体100は、底壁110と、この底壁110の幅方向の両端において幅方向に向き且つ底壁110から厚さ方向に立ち上がる二つの側壁120と、この二つの側壁120の間において奥行き方向に向き且つ底壁110から厚さ方向に立ち上がる奥壁130とを備えており、スライダ200は本体100に被さるように板状に形成されている。この二つの側壁120の間で且つ奥壁130よりも手前において、底壁110とスライダ200との間に受入空間Sが設けられている。奥壁130の奥行き方向手前の面は、挿入基板Bを受入空間Sに挿入したときに挿入基板Bを受け止めてそれを正規の位置に位置づける機能を発揮する。奥壁を設けないときは、本体になんらかのストッパを設けて、この機能を発揮させればよい。第1実施形態にかかわらず、本発明の本体及びスライダは、いずれも概略で板状又は箱状に形成されておればよい。
【0030】
支持機構300は、スライダ200を本体100に支持すると共に、スライダ200を図22に示す第1位置と、図1ないし図7に示す第2位置との間で移動できるように案内する機能を発揮する。第2位置は、第1位置よりも奥行き方向に離間し且つ第1位置よりも本体100との間隔が大きくなるように厚さ方向に離間した位置である。第1実施形態では、本体100及びスライダ200は幅方向に対向する案内面をそれぞれ有しており、支持機構300が、本体100及びスライダ200のうち一方の部材の案内面に設けられた突起と、他方の部材の案内面にスライダの軌跡に対応して形成され、上記突起が摺動可能に嵌合する溝とを備えている。すなわち、本体100では、側壁120の幅方向の外側の面が案内面121に形成されている。一方、スライダ200は、板状の天壁210と、この天壁210の幅方向の両端において幅方向に向き且つ天壁210から厚さ方向に延びてスライダ200が本体100に被さったときに本体100の側壁120の外側に対向して位置する二つの側壁220とを備え、この側壁220の幅方向の内側の面が案内面221に形成されている。そして、スライダ200の案内面221には、幅方向に突出する突起310が設けられ、本体100の案内面121には突起310が摺動可能に嵌合する溝320が設けられている。溝320は、スライダ200の軌跡に対応して形成されている。すなわち、溝320は奥行き方向の奥に進むに従い、厚さ方向の位置が底壁110から離れるように変化している。溝320の奥行き方向奥側の端部を本体100の側壁120の厚さ方向の端面に連通すれば、突起310をはめる作業が容易となって好ましい。突起310及び溝320はスライダ200の移動を安定して行うためには複数設けることが好ましい。第1実施形態とは逆に本体に突起を設け、スライダに溝を設けてもよい。
【0031】
本体100には、ホルダ400が設けられている。ホルダ400には、スライダ200が第2位置から第1位置に移動したときにスライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁410が設けられている。第1実施形態では、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入され、またスライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の奥から手前に向かって移動するので、ホルダ400は本体100の奥行き方向手前側に設けられており、ホルダ400におけるスライダ200の移動方向進み側の端縁230は、スライダ200が奥行き方向の手前側の端縁である。所定距離というのは、少なくとも幅方向に並ぶコンタクト500の全てを覆うことができるだけの幅方向の距離である。図14ないし図21に示すように、ホルダ400は、スライダ200とは受入空間Sに対して厚さ方向の同じ側に配置されている。係止壁410はホルダ400から奥行き方向に沿って奥に向かって延びており、係止壁410の厚さ方向における受入空間側の横面411に、スライダ200の端縁230の厚さ方向における反・受入空間側の横面231が当接するようになっている。スライダ200の移動方向進み側に奥行き方向の手前側に面する縦面232を設け、ホルダ400に奥行き方向の奥側に面する縦面412を設け、スライダ200が第2位置から第1位置に移動したときに、これらの縦面232、412が当接するように構成したときには、スライダ200が第1位置にあってコンタクト500が挿入基板Bに接触しているときに挿入基板Bに奥行き方向手前に向かう引き抜き力がかかっても、縦面232、412が当接することでスライダ200が本体100から外れることがなく、コンタクト500の接触力は維持されるので、好ましい。この実施形態では、係止壁410を庇状に設けたが、係止壁の形状はこれに限定されるものではなく、スライダの移動方向進み側の端縁を幅方向に所定距離にわたって潜り込ませてこれを係止する機能を発揮できるものであればよい。
【0032】
コンタクト500は、本体100又はスライダ200に、受入空間Sに臨んで幅方向に並べて設けられた接触片510と、本体100又はスライダ200に設けられ、接触片510にそれぞれ接続し又は接触し、相手側部材Pに接続される接続片520とを備えている。接触片510は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するようになっている。
【0033】
第1実施形態では、コンタクト500は本体100に、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶように設けられている。挿入基板Bが受入空間Sに挿入され且つスライダ200が第1位置にあるときは、接触片510が、挿入基板Bを介してスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときは接触片510がスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成されている。接続片520は接触片510に対して一体に設けられている。コンタクト500は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。接触片510は、厚さ方向に変形できるように本体100又はスライダ200に設けられている。コンタクト500は中途部が本体100に圧入され、この圧入部から延びる一端が接触片510となり、他端が接続部520となっている。
【0034】
第1実施形態の電気コネクタCでは、さらに、スライダ200に、コンタクト500の接触片510と受入空間Sを介して対向し、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶ対向片600が設けられている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成されている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときにコンタクト500の接続片520と接触するように構成されている。対向片600は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。対向片600は中途部が本体100に埋設され、この埋設部から延びる一端が挿入基板Bと接触する第1接触部610となり、他端がコンタクト500の接続片520と接触する第2接触部620となっている。
【0035】
図13に示すように、対向片600及び接続片520には、幅方向に対向する接触面621、521が形成されており、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片600、520がこれらの接触面621、521で接触している。この場合、本体100又はスライダ200に、対向片600及び接続片520における接触面621、521と反対側の面を支持する支持壁を設け、この支持壁によって接触面621、521の接触圧力を受け止めれば、充分な接触力が得られるので好ましい。第1実施形態では、スライダ200の天壁210に、幅方向に面し且つ厚さ方向に突出する支持壁211を設けている。また、接触面621、521の一方にディンプルを突出させて設け、他方に凹陥部を設け、スライダ200が第1位置にあるときにディンプルが凹陥部に嵌入するようにしておけば、接触面621、521が接触したときにクリック感が得られ、好ましい。
対向片600及び接続片520では、接触面621、521の面積を他の部位の面積よりも大きく設定すれば、接触面積が大きくなるので、電気的接続の確実性が向上し、好ましい。
【0036】
スライダ200に、受入空間Sに挿入された挿入基板Bを目視確認するための開口240が設けられている。この開口240は、スライダ200が第1位置にあるときも第2位置にあるときも、挿入基板Bが正規の位置にあることを確認できるように設けられている。第1実施形態の場合、挿入基板Bが本体100の奥壁130に当接することで正規の位置に位置づけられるので、開口240は、スライダ200において、挿入基板Bの先端と奥壁130の奥行き方向手前の面とが外部から目視できるような部位に設けられている。700は、本体100に設けられた補強タブであり、電気コネクタCをプリント配線板等に実装したときに、この補強タブ700をプリント配線板等にハンダ付けすることで電気コネクタCの実装強度を向上させることができる。
【0037】
第1実施形態の電気コネクタCは、例えばプリント配線板等の相手側部材Pに対して本体100の底壁110が平行になるように配置され、コンタクト500の接続片520をプリント配線板にハンダ付けし、補強タブ700を設けたときは必要に応じて補強タブ700をプリント配線板にハンダ付けする。スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、コンタクト500の接触片510は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて弾性変形し、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する(図14ないし図17,図18ないし図21を参照)。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。
【0038】
本発明は、支持機構の構造を第1実施形態のような構造に限定するものではない。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、本体100及びスライダ200に幅方向に対向する案内面121、221を設け、支持機構300が、本体100及びスライダ200のうち一方の部材の案内面に設けられた突起310と、他方の部材の案内面にスライダ200の軌跡に対応して形成され、上記突起310が摺動可能に嵌合する溝320とを備えている。このようにすれば、突起310が溝320のなかを摺動することで、スライダ200が第1位置と第2位置との間を移動し、簡単な機構でもって支持機構300を実現することができる。
【0039】
本発明は、対向片を設けていない実施形態を含む。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、スライダ200に対向片600を設けた。このようにすれば、スライダ200を第2位置にしておくと、対向片600は、スライダ200の押圧力から解放されている。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、対向片600は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受け、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。従って、本体側に導体がある挿入基板Bであってもスライダ側に導体がある挿入基板Bであっても接続することができる電気コネクタCとして好適である。また、コンタクト500の接触片510と対向片600とにより高い接触圧力を得ることができる。
【0040】
本発明は、対向片と接続片との電気的接続の形態を限定するものではない。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、対向片600及び接続片520に、幅方向に対向する接触面621、521を形成し、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片600、520がこれらの接触面621、521で接触している。このようにすれば、対向片600が厚さ方向に移動しても接続片520及び対向片600が重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性が向上する。
【0041】
本発明は、スライダが開口をもたない実施形態を含む。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、スライダ200に、受入空間Sに挿入された挿入基板Bを目視確認するための開口240を設けている。このようにすれば、挿入基板Bの斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板Bの均一且つ確実な電気的接続及びロックが実現される。
【0042】
以下、他の実施形態を説明する。第1実施形態のときと同一の作用を発揮する部材には第1実施形態で用いた符合と同一の符合を付してその説明を省略する。
図23ないし図26は、第2実施形態の電気コネクタCを示す。第1実施形態の電気コネクタCでは、スライダ200の天壁210の幅方向両側に二つの側壁220を設け、この側壁220を本体100の側壁120の外側に配置した。これに対し、第2実施形態の電気コネクタCでは、スライダ200には側壁220を設けず、スライダ200の天壁210の幅方向の両側の側面を案内面221に形成し、スライダ200を本体100の二つの側壁120の間に挿入しており、本体100では側壁120の幅方向の内側の面を案内面121に形成している。そして、スライダ200の案内面221には、幅方向に突出する突起310が設けられ、本体100の案内面121には突起310が摺動可能に嵌合する溝320が設けられている。溝320は、スライダ200の軌跡に対応して形成されている。すなわち、溝320は奥行き方向の奥に進むに従い、厚さ方向の位置が底壁110から離れるように変化している。溝320の奥行き方向奥側の端部を本体100の側壁120の厚さ方向の端面に連通すれば、突起310をはめる作業が容易となって好ましい。突起310及び溝320はスライダ200の移動を安定して行うためには複数設けることが好ましい。第1実施形態とは逆に本体に突起を設け、スライダに溝を設けてもよい。その他の構成は第1実施形態と同様であり、この第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0043】
図27は、第3実施形態を示す。この第3実施形態の電気コネクタCでは、第1実施形態の電気コネクタCにおいて、対向片600を設けず、スライダ200が受入空間Sにある挿入基板Bに接触する。その場合、スライダ200に挿入基板Bに接触する突出部250を突出して設けてもよい。
【0044】
第3実施形態の電気コネクタCにおいては、スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて挿入基板Bが押圧され、コンタクト500の接触片510は、この挿入基板Bの押圧力を受けて弾性変形し、挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。第3実施形態の電気コネクタCは、本体側に導体がある挿入基板Bを接続する電気コネクタCとして好適である。
【0045】
図28は、第4実施形態を示す。この第4実施形態の電気コネクタCでは、コンタクト500の接触片510が、スライダ200に、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶように設けられている。挿入基板Bが受入空間Sに挿入され且つスライダ200が第1位置にあるときは、接触片510がスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときは接触片510がスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成されている。接触片510と接続片520とは一体ではなく別部材になっている。接続片520は、本体100に設けられていると共に、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに接触片510と接触するように構成されている。コンタクト500は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。接触片510は、厚さ方向に変形できるようにスライダ200に設けられている。コンタクト500は中途部が本体100に圧入され、この圧入部から延びる一端が接触片510となっている。その場合、本体100に挿入基板Bに接触する突出部140を突出して設けてもよい。
【0046】
接触片510及び接続片520には、幅方向に対向する接触面511、521が形成されており、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片510、520がこれらの接触面511、521で接触している。この場合、本体100又はスライダ200に、接触片510及び接続片520における接触面511、521と反対側の面を支持する支持壁を設け、この支持壁によって接触面511、521の接触圧力を受け止めれば、充分な接触力が得られるので好ましい。また、接触面511、521の一方にディンプルを突出させて設け、他方に凹陥部を設け、スライダ200が第1位置にあるときにディンプルが凹陥部に嵌入するようにしておけば、接触面511、521が接触したときにクリック感が得られ、好ましい。接触片510及び接続片520では、接触面511、521の面積を他の部位の面積よりも大きく設定すれば、接触面積が大きくなるので、電気的接続の確実性が向上し、好ましい。
【0047】
第4実施形態の電気コネクタCにおいては、スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、コンタクト500の接触片510は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて弾性変形し、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。しかも、接続片520が接触片510と接触する。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。第4実施形態の電気コネクタCは、スライダ側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0048】
図29は、第5実施形態を示す。この第5実施形態の電気コネクタCでは、第4実施形態の電気コネクタCにおいて、さらに対向片600を設けている。すなわち、本体100には、コンタクト500の接触片510と受入空間Sを介して対向し、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶ対向片600が設けられている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成されている。この対向片600は、コンタクト500と接続している。対向片600は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。対向片600は中途部が本体100に埋設され、この埋設部から延びる一端が挿入基板Bと接触する第1接触部610となり、他端がコンタクト500の接続片520と一体的に設けられている。対向片600の第1接触部610は本体100から浮かせて設けてもよい。
【0049】
第5実施形態の電気コネクタCは、コンタクト500をスライダ200に設け、対向片600を本体100に設けたので、コンタクト500を本体100に設け、対向片600をスライダ200に設けた第1実施形態の電気コネクタCとはコンタクト500及び対向片600の配置が厚さ方向に逆転しているが、作用及び効果は第1実施形態の電気コネクタCのときと同様である。
【0050】
図30は、第6実施形態を示す。第1実施形態の電気コネクタCでは、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入され、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の奥から手前に向かって移動するので、ホルダ400は本体100の奥行き方向手前側に設けられていた。これに対して、第6実施形態の電気コネクタCでは、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入される点は第1実施形態と同じであるが、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の手前から奥に向かって移動するようにしている。そのため、ホルダ400は本体100の奥行き方向奥側に設けられており、スライダ200の移動方向進み側の端縁230は、スライダ200の奥行き方向の奥側の端縁である。係止壁410はホルダ400から奥行き方向に沿って手前に向かって延びており、係止壁410の厚さ方向における受入空間側の横面411に、スライダ200の端縁230の厚さ方向における反・受入空間側の横面231が当接するようになっている。
この第6実施形態の電気コネクタCによっても第1実施形態の電気コネクタCのときと同様の作用及び効果が得られる。
【0051】
第7実施形態の電気コネクタCは、第1実施形態の電気コネクタCにおいて、ホルダ400の少なくとも一部が導電性の金属材料で形成されている(図示省略)。これはホルダ400の一部又は全部を導電性の金属材料で形成し、これをホルダ400の他の部分又は本体100に、例えば圧入、モールド成形、嵌合などにより固定することで行う。また、ホルダ400の一部を導電性の金属材料で板状に形成し、これをホルダ400の他の部分の表面に被せてもよいし、ホルダ400の一部を導電性の金属材料で形成し、これをホルダ400のなかに埋設してもよい。このようにホルダ400の少なくとも一部を導電性の金属材料で形成すれば、ホルダ400の剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板Bを確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクト500にかかる応力を適正に抑えて電気コネクタCの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能が向上する。導電性のある補強タブ700を設け、これをホルダ400の金属材料で形成された部分に電気的に接続しておけば、電気コネクタCをプリント配線板等に実装し、補強タブ700をプリント配線板等の接地部にハンダ付けすることで、ホルダ400の金属材料で形成された部分を接地接続することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の挿入基板の電気コネクタは、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たし、挿入基板を確実にロックすることができる。しかも、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命を長く維持することができる。
【0053】
請求項2のようにすれば、簡単な機構でもって支持機構を実現することができる。
【0054】
請求項3のようにすれば、ホルダの剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板を確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクトにかかる応力を適正に抑えて電気コネクタの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能を向上させることができる。
【0055】
請求項4のようにすれば、本体側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0056】
請求項5のようにすれば、スライダ側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0057】
請求項6のようにすれば、本体側に導体がある挿入基板であってもスライダ側に導体がある挿入基板であっても接続することができる電気コネクタとして好適である。また、コンタクトの接触片と対向片とにより高い接触圧力を得ることができる。
【0058】
請求項7のようにすれば、接触片、接続片又は対向片が重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。また片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性を向上させることができる。
【0059】
請求項8のようにすれば、挿入基板の斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板の均一且つ確実な電気的接続及びロックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図2】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタを別の角度からみたときの斜視図である。
【図3】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの平面図である。
【図4】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの正面図である。
【図5】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの側面図である。
【図6】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの背面図である。
【図7】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの底面図である。
【図8】第1実施形態の電気コネクタの本体の斜視図である。
【図9】第1実施形態の電気コネクタの本体の側面図である。
【図10】第1実施形態の電気コネクタのスライダの斜視図である。
【図11】第1実施形態の電気コネクタのスライダを別の角度からみたときの斜視図である。
【図12】第1実施形態の電気コネクタのスライダの正面図である。
【図13】第1実施形態の電気コネクタのコンタクト及び対向片を拡大して示す斜視図である。上側の図はスライダが第2位置にあるときを示し、上側の図はスライダが第1位置にあるときを示す。
【図14】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置にある。
【図15】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ進んでいる。
【図16】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ更に進んでいる。
【図17】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第1位置にある。
【図18】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置にある。
【図19】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ進んでいる。
【図20】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ更に進んでいる。
【図21】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第1位置にある。
【図22】スライダが第1位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図23】スライダが第2位置にあるときの第2実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図24】第2実施形態の電気コネクタの本体の斜視図である。
【図25】第2実施形態の電気コネクタのスライダの斜視図である。
【図26】スライダが第1位置にあるときの第2実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図27】スライダが第2位置にあるときの第3実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図28】スライダが第2位置にあるときの第4実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図29】スライダが第2位置にあるときの第5実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図30】スライダが第1位置にあるときの第6実施形態の電気コネクタの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
C 電気コネクタ
B 挿入基板
P 相手側部材
S 受入空間
100 本体
121 案内面
200 スライダ
221 案内面
230 端縁
240 開口
300 支持機構
310 突起
320 溝
400 ホルダ
410 係止壁
500 コンタクト
510 接触片
520 接続片
600 対向片
【発明の属する技術分野】
本発明は、FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)、FPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)などの平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板を相手側部材に接続する挿入基板の電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、プリント配線板を接続する電気コネクタとして、上方に向けて開口する開口部を設けた絶縁ハウジングと、このハウジングに一定ピッチで収容保持された複数のコンタクトと、絶縁加圧カバーとを備えた電気コネクタを開示している。このコンタクトでは、弾性接触ビームの接点部が上記開口部に配列されると共に、この弾性接触ビームと一体に形成され、上記ハウジングの上部壁に沿って上記開口部まで延びるアームの先端に設けられた支持部が、上記接点部と対向して位置している。上記絶縁加圧カバーでは、上記支持部に係合して支持され、上記接点部に近接した加圧位置と、上記接点部から離反した開放位置との間を移動し、上記加圧位置に向けて移動したとき、上記弾性接触ビーム上に配されたプリント配線板を上記弾性接触ビームに押し付けるようになっている。
【0003】
特許文献2は、FPCを接続する電気コネクタとして、ハウジングおよびコンタクトを備えるコネクタにおいて、上記コンタクトが支柱と上記支柱の上に上ビームからなるT形状部を有し、上記上ビームは上記支柱に対して片側に接触部を有する接触ビームと上記接触ビームの反対側に回転ビームとを有し、上記回転ビームを変位させて上記支柱と上記上ビームとの接続部を支点として上記接触ビームと上記接触ビームに対向する部分との間隔を変位させる手段を、上記回転ビームと上記回転ビームに対向する部分との間に有する電気コネクタを開示している。
【0004】
特許文献3は、FPCを接続する電気コネクタとして、ハウジングに背面壁のない空間部を形成し、上記ハウジング内に、ばねコンタクトの端子を挿入固定すると共に、ハウジングの前壁部に、FPCの端子を挿入する端子挿入孔を穿設し、上記ハウジングの空間部内に組み付けたばねコンタクトの押圧部を上方より接触部側に押圧する可動片の挿入部をFPCの端子挿入方向に対向する方向に設けた電気コネクタを開示している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−185896号公報
【特許文献2】
特開平10−208810号公報
【特許文献3】
実開平3−82563公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の電気コネクタの場合、絶縁加圧カバーの押圧力によりコンタクトとプリント配線板との接触圧力を得ているが、コンタクトが多数設けられると、絶縁加圧カバーの幅が長くなり、絶縁加圧カバーを両端において絶縁ハウジングに支持するようにすると、絶縁加圧カバーが撓むことで絶縁加圧カバーの央部付近では押圧力が低下し、コンタクトとプリント配線板との接触圧力が充分に得られない。これでは全極にわたって電気コネクタとプリント配線板との電気的接続を確実に得ることが難しいし、コンタクトでプリント配線板を確実に保持してロックすることも難しい。その場合、絶縁加圧カバーの移動量を増加して押圧力を増すように対策を施せば、これらの問題を解決することができるが、そうするとコンタクトの変位量が大きくなり、過大な応力がかり、電気コネクタの寿命を縮めることになる。
【0007】
特許文献2の電気コネクタの場合、レバーの回転力を受けて上ビームが支柱に対して傾くように撓むことで接触ビームのパッドがFPCに接触するので、上ビーム及び支柱に過大な応力がかって電気コネクタの寿命を縮める可能性が高い。
【0008】
特許文献3の電気コネクタの場合、ハウジングの空間部内に組み付けたばねコンタクトの押圧部を可動片の挿入部により上方より接触部側に押圧するので、構造上、ばねコンタクトとして折り曲げ部を有する板バネが採用される。そのため、ばねコンタクトに過大な応力がかり、電気コネクタの寿命を縮める可能性が高い。
【0009】
本発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、本体とスライダとの間にコンタクトを設け、スライダを移動させて本体に設けたホルダに潜り込ませて係止することにより、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たし、挿入基板を確実にロックすることができ、コンタクトにかかる応力を適正に抑えて寿命を長く維持できる挿入基板の電気コネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の挿入基板の電気コネクタは、平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板を相手側部材に接続する挿入基板の電気コネクタであって、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向をとったときに、この電気コネクタは、いずれも絶縁性を有して厚さ方向に対向して配置され、両者の間に奥行き方向の手前から奥に向かって挿入基板が挿入される受入空間が設けられた本体及びスライダと、スライダを本体に支持すると共に、第1位置と、第1位置よりも奥行き方向に離間し且つ第1位置よりも本体との間隔が大きくなるように厚さ方向に離間した第2位置との間で移動できるように案内する支持機構と、本体に設けられ、スライダが第2位置から第1位置に移動したときにスライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁を有するホルダと、本体又はスライダに、受入空間に臨んで幅方向に並べて設けられ、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて弾性変形して受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減する接触片と、本体又はスライダに設けられ、接触片にそれぞれ接続し又は接触し、相手側部材に接続される接続片とを有するコンタクトとを備えたことを特徴としている。
【0011】
スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、コンタクトの接触片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて弾性変形し、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0012】
請求項2の挿入基板の電気コネクタは、請求項1の挿入基板の電気コネクタにおいて、本体及びスライダは幅方向に対向する案内面をそれぞれ有しており、支持機構が、本体及びスライダのうち一方の部材の案内面に設けられた突起と、他方の部材の案内面にスライダの軌跡に対応して形成され、上記突起が摺動可能に嵌合する溝とを備えている。
【0013】
このようにすれば、突起が溝のなかを摺動することで、スライダが第1位置と第2位置との間を移動する。
【0014】
請求項3の挿入基板の電気コネクタは、請求項1又は請求項2の挿入基板の電気コネクタにおいて、ホルダの少なくとも一部が導電性の金属材料で形成されている。
【0015】
このようにすれば、ホルダの剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板を確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクトにかかる応力を適正に抑えて電気コネクタの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能が向上する。
【0016】
請求項4の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、少なくとも一部のコンタクトが、本体に、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片が、挿入基板を介してスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、接続片が接触片に対して一体に設けられている。
【0017】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて挿入基板が押圧され、コンタクトの接触片は、この挿入基板の押圧力を受けて弾性変形し、挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0018】
請求項5の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、少なくとも一部のコンタクトの接触片が、スライダに、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片がスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、接続片が、本体に設けられていると共に、少なくともスライダが第1位置にあるときに接触片と接触するように構成されている。
【0019】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、コンタクトの接触片は、スライダの押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、コンタクトの接触片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受けて弾性変形し、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。
しかも、接続片が接触片と接触する。また、スライダが第2位置から第1位置に移動すると、スライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたってホルダの係止壁に潜り込んで係止される。そのため、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続が確実に果たされ、挿入基板が確実にロックされる。このことから、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命が長く維持される。
【0020】
請求項6の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、さらに、スライダ又は本体には、コンタクトの接触片と受入空間を介して対向し、受入空間に臨んで幅方向に並ぶ対向片が設けられ、この対向片は、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成され、この対向片は、コンタクトの接続片と接続し、又は少なくともスライダが第1位置にあるときにコンタクトの接続片と接触するように構成されている。
【0021】
このようにすれば、スライダを第2位置にしておくと、対向片は、スライダの押圧力から解放されている。挿入基板を受入空間に挿入し、スライダを第2位置から第1位置に移動させると、対向片は、支持機構により第2位置にあるときよりも本体に近づいたスライダの押圧力を受け、受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触する。
【0022】
請求項7の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、接触片及び接続片、並びに対向片及び接続片のうち少なくとも一方の対の片には、幅方向に対向する接触面が形成されており、少なくともスライダが第1位置にあるときに両片がこれらの接触面で接触している。
【0023】
このようにすれば、接触片又は対向片が厚さ方向に移動しても接触片又は対向片が接続片に重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性が向上する。
【0024】
請求項8の挿入基板の電気コネクタは、請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、スライダに、受入空間に挿入された挿入基板を目視確認するための開口が設けられている。
【0025】
このようにすれば、挿入基板の斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板の均一且つ確実な電気的接続及びロックが実現される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図7は第1の実施形態である挿入基板の電気コネクタCを示す。この電気コネクタCは、平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板Bを相手側部材Pに接続する。挿入基板Bの表面及び裏面のうち少なくとも一方には導体が露出している。平形柔軟ケーブルにはFFC、FPCが含まれる。相手側部材Pとしては、例えばプリント配線板が挙げられるが、相手側部材はこれに限定されるものではなく、導体を備えた部材であれば相手側部材となる。
【0027】
以下、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向を想定し、これらの方向付けを利用して説明する。第1実施形態の場合、図3で説明すれば、図の上下方向が奥行き方向であり、図の下方が奥行き方向の手前、上方が奥行き方向の奥である。また、図の左右方向が幅方向であり、紙面に垂直な方向が厚さ方向である。
【0028】
この電気コネクタCは、いずれも絶縁性を有して厚さ方向に対向して配置された本体100及びスライダ200と、スライダ200を本体100に支持する支持機構300と、本体100に設けられたホルダ400と、本体100及びスライダ200のうち少なくとも一方に設けられたコンタクト500とを備えている。
【0029】
図8及び図9は本体100を示すが、第1実施形態では本体100にホルダ400を一体的に設けているので、これらの図にはホルダ400も表れている。図10ないし図12はスライダ200を示す。この本体100及びスライダ200は、いずれも例えば樹脂などの絶縁物で形成されている。本体100及びスライダ200は、厚さ方向に対向して配置されている。本体100とスライダ200との間には、奥行き方向の手前から奥に向かって挿入基板Bが挿入される受入空間Sが設けられている。第1実施形態では、本体100は、底壁110と、この底壁110の幅方向の両端において幅方向に向き且つ底壁110から厚さ方向に立ち上がる二つの側壁120と、この二つの側壁120の間において奥行き方向に向き且つ底壁110から厚さ方向に立ち上がる奥壁130とを備えており、スライダ200は本体100に被さるように板状に形成されている。この二つの側壁120の間で且つ奥壁130よりも手前において、底壁110とスライダ200との間に受入空間Sが設けられている。奥壁130の奥行き方向手前の面は、挿入基板Bを受入空間Sに挿入したときに挿入基板Bを受け止めてそれを正規の位置に位置づける機能を発揮する。奥壁を設けないときは、本体になんらかのストッパを設けて、この機能を発揮させればよい。第1実施形態にかかわらず、本発明の本体及びスライダは、いずれも概略で板状又は箱状に形成されておればよい。
【0030】
支持機構300は、スライダ200を本体100に支持すると共に、スライダ200を図22に示す第1位置と、図1ないし図7に示す第2位置との間で移動できるように案内する機能を発揮する。第2位置は、第1位置よりも奥行き方向に離間し且つ第1位置よりも本体100との間隔が大きくなるように厚さ方向に離間した位置である。第1実施形態では、本体100及びスライダ200は幅方向に対向する案内面をそれぞれ有しており、支持機構300が、本体100及びスライダ200のうち一方の部材の案内面に設けられた突起と、他方の部材の案内面にスライダの軌跡に対応して形成され、上記突起が摺動可能に嵌合する溝とを備えている。すなわち、本体100では、側壁120の幅方向の外側の面が案内面121に形成されている。一方、スライダ200は、板状の天壁210と、この天壁210の幅方向の両端において幅方向に向き且つ天壁210から厚さ方向に延びてスライダ200が本体100に被さったときに本体100の側壁120の外側に対向して位置する二つの側壁220とを備え、この側壁220の幅方向の内側の面が案内面221に形成されている。そして、スライダ200の案内面221には、幅方向に突出する突起310が設けられ、本体100の案内面121には突起310が摺動可能に嵌合する溝320が設けられている。溝320は、スライダ200の軌跡に対応して形成されている。すなわち、溝320は奥行き方向の奥に進むに従い、厚さ方向の位置が底壁110から離れるように変化している。溝320の奥行き方向奥側の端部を本体100の側壁120の厚さ方向の端面に連通すれば、突起310をはめる作業が容易となって好ましい。突起310及び溝320はスライダ200の移動を安定して行うためには複数設けることが好ましい。第1実施形態とは逆に本体に突起を設け、スライダに溝を設けてもよい。
【0031】
本体100には、ホルダ400が設けられている。ホルダ400には、スライダ200が第2位置から第1位置に移動したときにスライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁410が設けられている。第1実施形態では、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入され、またスライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の奥から手前に向かって移動するので、ホルダ400は本体100の奥行き方向手前側に設けられており、ホルダ400におけるスライダ200の移動方向進み側の端縁230は、スライダ200が奥行き方向の手前側の端縁である。所定距離というのは、少なくとも幅方向に並ぶコンタクト500の全てを覆うことができるだけの幅方向の距離である。図14ないし図21に示すように、ホルダ400は、スライダ200とは受入空間Sに対して厚さ方向の同じ側に配置されている。係止壁410はホルダ400から奥行き方向に沿って奥に向かって延びており、係止壁410の厚さ方向における受入空間側の横面411に、スライダ200の端縁230の厚さ方向における反・受入空間側の横面231が当接するようになっている。スライダ200の移動方向進み側に奥行き方向の手前側に面する縦面232を設け、ホルダ400に奥行き方向の奥側に面する縦面412を設け、スライダ200が第2位置から第1位置に移動したときに、これらの縦面232、412が当接するように構成したときには、スライダ200が第1位置にあってコンタクト500が挿入基板Bに接触しているときに挿入基板Bに奥行き方向手前に向かう引き抜き力がかかっても、縦面232、412が当接することでスライダ200が本体100から外れることがなく、コンタクト500の接触力は維持されるので、好ましい。この実施形態では、係止壁410を庇状に設けたが、係止壁の形状はこれに限定されるものではなく、スライダの移動方向進み側の端縁を幅方向に所定距離にわたって潜り込ませてこれを係止する機能を発揮できるものであればよい。
【0032】
コンタクト500は、本体100又はスライダ200に、受入空間Sに臨んで幅方向に並べて設けられた接触片510と、本体100又はスライダ200に設けられ、接触片510にそれぞれ接続し又は接触し、相手側部材Pに接続される接続片520とを備えている。接触片510は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するようになっている。
【0033】
第1実施形態では、コンタクト500は本体100に、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶように設けられている。挿入基板Bが受入空間Sに挿入され且つスライダ200が第1位置にあるときは、接触片510が、挿入基板Bを介してスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときは接触片510がスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成されている。接続片520は接触片510に対して一体に設けられている。コンタクト500は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。接触片510は、厚さ方向に変形できるように本体100又はスライダ200に設けられている。コンタクト500は中途部が本体100に圧入され、この圧入部から延びる一端が接触片510となり、他端が接続部520となっている。
【0034】
第1実施形態の電気コネクタCでは、さらに、スライダ200に、コンタクト500の接触片510と受入空間Sを介して対向し、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶ対向片600が設けられている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成されている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときにコンタクト500の接続片520と接触するように構成されている。対向片600は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。対向片600は中途部が本体100に埋設され、この埋設部から延びる一端が挿入基板Bと接触する第1接触部610となり、他端がコンタクト500の接続片520と接触する第2接触部620となっている。
【0035】
図13に示すように、対向片600及び接続片520には、幅方向に対向する接触面621、521が形成されており、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片600、520がこれらの接触面621、521で接触している。この場合、本体100又はスライダ200に、対向片600及び接続片520における接触面621、521と反対側の面を支持する支持壁を設け、この支持壁によって接触面621、521の接触圧力を受け止めれば、充分な接触力が得られるので好ましい。第1実施形態では、スライダ200の天壁210に、幅方向に面し且つ厚さ方向に突出する支持壁211を設けている。また、接触面621、521の一方にディンプルを突出させて設け、他方に凹陥部を設け、スライダ200が第1位置にあるときにディンプルが凹陥部に嵌入するようにしておけば、接触面621、521が接触したときにクリック感が得られ、好ましい。
対向片600及び接続片520では、接触面621、521の面積を他の部位の面積よりも大きく設定すれば、接触面積が大きくなるので、電気的接続の確実性が向上し、好ましい。
【0036】
スライダ200に、受入空間Sに挿入された挿入基板Bを目視確認するための開口240が設けられている。この開口240は、スライダ200が第1位置にあるときも第2位置にあるときも、挿入基板Bが正規の位置にあることを確認できるように設けられている。第1実施形態の場合、挿入基板Bが本体100の奥壁130に当接することで正規の位置に位置づけられるので、開口240は、スライダ200において、挿入基板Bの先端と奥壁130の奥行き方向手前の面とが外部から目視できるような部位に設けられている。700は、本体100に設けられた補強タブであり、電気コネクタCをプリント配線板等に実装したときに、この補強タブ700をプリント配線板等にハンダ付けすることで電気コネクタCの実装強度を向上させることができる。
【0037】
第1実施形態の電気コネクタCは、例えばプリント配線板等の相手側部材Pに対して本体100の底壁110が平行になるように配置され、コンタクト500の接続片520をプリント配線板にハンダ付けし、補強タブ700を設けたときは必要に応じて補強タブ700をプリント配線板にハンダ付けする。スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、コンタクト500の接触片510は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて弾性変形し、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する(図14ないし図17,図18ないし図21を参照)。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。
【0038】
本発明は、支持機構の構造を第1実施形態のような構造に限定するものではない。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、本体100及びスライダ200に幅方向に対向する案内面121、221を設け、支持機構300が、本体100及びスライダ200のうち一方の部材の案内面に設けられた突起310と、他方の部材の案内面にスライダ200の軌跡に対応して形成され、上記突起310が摺動可能に嵌合する溝320とを備えている。このようにすれば、突起310が溝320のなかを摺動することで、スライダ200が第1位置と第2位置との間を移動し、簡単な機構でもって支持機構300を実現することができる。
【0039】
本発明は、対向片を設けていない実施形態を含む。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、スライダ200に対向片600を設けた。このようにすれば、スライダ200を第2位置にしておくと、対向片600は、スライダ200の押圧力から解放されている。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、対向片600は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受け、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。従って、本体側に導体がある挿入基板Bであってもスライダ側に導体がある挿入基板Bであっても接続することができる電気コネクタCとして好適である。また、コンタクト500の接触片510と対向片600とにより高い接触圧力を得ることができる。
【0040】
本発明は、対向片と接続片との電気的接続の形態を限定するものではない。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、対向片600及び接続片520に、幅方向に対向する接触面621、521を形成し、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片600、520がこれらの接触面621、521で接触している。このようにすれば、対向片600が厚さ方向に移動しても接続片520及び対向片600が重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性が向上する。
【0041】
本発明は、スライダが開口をもたない実施形態を含む。そのなかで、第1実施形態の電気コネクタCの場合、スライダ200に、受入空間Sに挿入された挿入基板Bを目視確認するための開口240を設けている。このようにすれば、挿入基板Bの斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板Bの均一且つ確実な電気的接続及びロックが実現される。
【0042】
以下、他の実施形態を説明する。第1実施形態のときと同一の作用を発揮する部材には第1実施形態で用いた符合と同一の符合を付してその説明を省略する。
図23ないし図26は、第2実施形態の電気コネクタCを示す。第1実施形態の電気コネクタCでは、スライダ200の天壁210の幅方向両側に二つの側壁220を設け、この側壁220を本体100の側壁120の外側に配置した。これに対し、第2実施形態の電気コネクタCでは、スライダ200には側壁220を設けず、スライダ200の天壁210の幅方向の両側の側面を案内面221に形成し、スライダ200を本体100の二つの側壁120の間に挿入しており、本体100では側壁120の幅方向の内側の面を案内面121に形成している。そして、スライダ200の案内面221には、幅方向に突出する突起310が設けられ、本体100の案内面121には突起310が摺動可能に嵌合する溝320が設けられている。溝320は、スライダ200の軌跡に対応して形成されている。すなわち、溝320は奥行き方向の奥に進むに従い、厚さ方向の位置が底壁110から離れるように変化している。溝320の奥行き方向奥側の端部を本体100の側壁120の厚さ方向の端面に連通すれば、突起310をはめる作業が容易となって好ましい。突起310及び溝320はスライダ200の移動を安定して行うためには複数設けることが好ましい。第1実施形態とは逆に本体に突起を設け、スライダに溝を設けてもよい。その他の構成は第1実施形態と同様であり、この第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0043】
図27は、第3実施形態を示す。この第3実施形態の電気コネクタCでは、第1実施形態の電気コネクタCにおいて、対向片600を設けず、スライダ200が受入空間Sにある挿入基板Bに接触する。その場合、スライダ200に挿入基板Bに接触する突出部250を突出して設けてもよい。
【0044】
第3実施形態の電気コネクタCにおいては、スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて挿入基板Bが押圧され、コンタクト500の接触片510は、この挿入基板Bの押圧力を受けて弾性変形し、挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。第3実施形態の電気コネクタCは、本体側に導体がある挿入基板Bを接続する電気コネクタCとして好適である。
【0045】
図28は、第4実施形態を示す。この第4実施形態の電気コネクタCでは、コンタクト500の接触片510が、スライダ200に、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶように設けられている。挿入基板Bが受入空間Sに挿入され且つスライダ200が第1位置にあるときは、接触片510がスライダ200の押圧力を受けて弾性変形して挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときは接触片510がスライダ200の押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成されている。接触片510と接続片520とは一体ではなく別部材になっている。接続片520は、本体100に設けられていると共に、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに接触片510と接触するように構成されている。コンタクト500は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。接触片510は、厚さ方向に変形できるようにスライダ200に設けられている。コンタクト500は中途部が本体100に圧入され、この圧入部から延びる一端が接触片510となっている。その場合、本体100に挿入基板Bに接触する突出部140を突出して設けてもよい。
【0046】
接触片510及び接続片520には、幅方向に対向する接触面511、521が形成されており、少なくともスライダ200が第1位置にあるときに両片510、520がこれらの接触面511、521で接触している。この場合、本体100又はスライダ200に、接触片510及び接続片520における接触面511、521と反対側の面を支持する支持壁を設け、この支持壁によって接触面511、521の接触圧力を受け止めれば、充分な接触力が得られるので好ましい。また、接触面511、521の一方にディンプルを突出させて設け、他方に凹陥部を設け、スライダ200が第1位置にあるときにディンプルが凹陥部に嵌入するようにしておけば、接触面511、521が接触したときにクリック感が得られ、好ましい。接触片510及び接続片520では、接触面511、521の面積を他の部位の面積よりも大きく設定すれば、接触面積が大きくなるので、電気的接続の確実性が向上し、好ましい。
【0047】
第4実施形態の電気コネクタCにおいては、スライダ200を第2位置にしておくと、コンタクト500の接触片510は、スライダ200の押圧力から解放されて弾性復原している。挿入基板Bを受入空間Sに挿入し、スライダ200を第2位置から第1位置に移動させると、コンタクト500の接触片510は、支持機構300により第2位置にあるときよりも本体100に近づいたスライダ200の押圧力を受けて弾性変形し、受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触する。しかも、接続片520が接触片510と接触する。また、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200の移動方向進み側の端縁230が幅方向に所定距離にわたってホルダ400の係止壁410に潜り込んで係止される。そのため、スライダ200が撓みにくく、スライダ200の押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続が確実に果たされ、挿入基板Bが確実にロックされる。このことから、スライダ200の撓みを見越してスライダ200の移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクト500にかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタCの寿命が長く維持される。第4実施形態の電気コネクタCは、スライダ側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0048】
図29は、第5実施形態を示す。この第5実施形態の電気コネクタCでは、第4実施形態の電気コネクタCにおいて、さらに対向片600を設けている。すなわち、本体100には、コンタクト500の接触片510と受入空間Sを介して対向し、受入空間Sに臨んで幅方向に並ぶ対向片600が設けられている。この対向片600は、スライダ200が第1位置にあるときはスライダ200の押圧力を受けて受入空間Sにある挿入基板Bに所定の接触圧でもって接触し、スライダ200が第2位置にあるときはスライダ200の押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成されている。この対向片600は、コンタクト500と接続している。対向片600は、ほぼ奥行き方向に延びる板片状に形成されている。対向片600は中途部が本体100に埋設され、この埋設部から延びる一端が挿入基板Bと接触する第1接触部610となり、他端がコンタクト500の接続片520と一体的に設けられている。対向片600の第1接触部610は本体100から浮かせて設けてもよい。
【0049】
第5実施形態の電気コネクタCは、コンタクト500をスライダ200に設け、対向片600を本体100に設けたので、コンタクト500を本体100に設け、対向片600をスライダ200に設けた第1実施形態の電気コネクタCとはコンタクト500及び対向片600の配置が厚さ方向に逆転しているが、作用及び効果は第1実施形態の電気コネクタCのときと同様である。
【0050】
図30は、第6実施形態を示す。第1実施形態の電気コネクタCでは、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入され、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の奥から手前に向かって移動するので、ホルダ400は本体100の奥行き方向手前側に設けられていた。これに対して、第6実施形態の電気コネクタCでは、挿入基板Bが奥行き方向の手前から奥に向かって挿入される点は第1実施形態と同じであるが、スライダ200が第2位置から第1位置に移動すると、スライダ200が奥行き方向の手前から奥に向かって移動するようにしている。そのため、ホルダ400は本体100の奥行き方向奥側に設けられており、スライダ200の移動方向進み側の端縁230は、スライダ200の奥行き方向の奥側の端縁である。係止壁410はホルダ400から奥行き方向に沿って手前に向かって延びており、係止壁410の厚さ方向における受入空間側の横面411に、スライダ200の端縁230の厚さ方向における反・受入空間側の横面231が当接するようになっている。
この第6実施形態の電気コネクタCによっても第1実施形態の電気コネクタCのときと同様の作用及び効果が得られる。
【0051】
第7実施形態の電気コネクタCは、第1実施形態の電気コネクタCにおいて、ホルダ400の少なくとも一部が導電性の金属材料で形成されている(図示省略)。これはホルダ400の一部又は全部を導電性の金属材料で形成し、これをホルダ400の他の部分又は本体100に、例えば圧入、モールド成形、嵌合などにより固定することで行う。また、ホルダ400の一部を導電性の金属材料で板状に形成し、これをホルダ400の他の部分の表面に被せてもよいし、ホルダ400の一部を導電性の金属材料で形成し、これをホルダ400のなかに埋設してもよい。このようにホルダ400の少なくとも一部を導電性の金属材料で形成すれば、ホルダ400の剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタCと挿入基板Bとの電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板Bを確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクト500にかかる応力を適正に抑えて電気コネクタCの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能が向上する。導電性のある補強タブ700を設け、これをホルダ400の金属材料で形成された部分に電気的に接続しておけば、電気コネクタCをプリント配線板等に実装し、補強タブ700をプリント配線板等の接地部にハンダ付けすることで、ホルダ400の金属材料で形成された部分を接地接続することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の挿入基板の電気コネクタは、スライダが撓みにくく、スライダの押圧力が幅方向にわたって均一に得られ、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たし、挿入基板を確実にロックすることができる。しかも、スライダの撓みを見越してスライダの移動量を余分に設定しておくなどの対策を施す必要がないので、コンタクトにかかる応力が適正に抑えられ、電気コネクタの寿命を長く維持することができる。
【0053】
請求項2のようにすれば、簡単な機構でもって支持機構を実現することができる。
【0054】
請求項3のようにすれば、ホルダの剛性が向上するので、全極にわたって電気コネクタと挿入基板との電気的接続を確実に果たすこと、挿入基板を確実にロックすることが一層確実に達成され、またコンタクトにかかる応力を適正に抑えて電気コネクタの寿命を長く維持することが一層確実に達成される。さらに、シールド機能を向上させることができる。
【0055】
請求項4のようにすれば、本体側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0056】
請求項5のようにすれば、スライダ側に導体がある挿入基板を接続する電気コネクタとして好適である。
【0057】
請求項6のようにすれば、本体側に導体がある挿入基板であってもスライダ側に導体がある挿入基板であっても接続することができる電気コネクタとして好適である。また、コンタクトの接触片と対向片とにより高い接触圧力を得ることができる。
【0058】
請求項7のようにすれば、接触片、接続片又は対向片が重なり合って接触するので、過大な応力を受けることがない。また片の外縁同士を接触させるときに較べて接触面積を大きく取れるので、電気的接続の確実性を向上させることができる。
【0059】
請求項8のようにすれば、挿入基板の斜め挿入、不完全な挿入が防止され、挿入基板の均一且つ確実な電気的接続及びロックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図2】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタを別の角度からみたときの斜視図である。
【図3】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの平面図である。
【図4】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの正面図である。
【図5】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの側面図である。
【図6】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの背面図である。
【図7】スライダが第2位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの底面図である。
【図8】第1実施形態の電気コネクタの本体の斜視図である。
【図9】第1実施形態の電気コネクタの本体の側面図である。
【図10】第1実施形態の電気コネクタのスライダの斜視図である。
【図11】第1実施形態の電気コネクタのスライダを別の角度からみたときの斜視図である。
【図12】第1実施形態の電気コネクタのスライダの正面図である。
【図13】第1実施形態の電気コネクタのコンタクト及び対向片を拡大して示す斜視図である。上側の図はスライダが第2位置にあるときを示し、上側の図はスライダが第1位置にあるときを示す。
【図14】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置にある。
【図15】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ進んでいる。
【図16】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ更に進んでいる。
【図17】第1実施形態の電気コネクタを断面して示す斜視図である。スライダは第1位置にある。
【図18】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置にある。
【図19】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ進んでいる。
【図20】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第2位置から奥行き方向の手前へ更に進んでいる。
【図21】第1実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。スライダは第1位置にある。
【図22】スライダが第1位置にあるときの第1実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図23】スライダが第2位置にあるときの第2実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図24】第2実施形態の電気コネクタの本体の斜視図である。
【図25】第2実施形態の電気コネクタのスライダの斜視図である。
【図26】スライダが第1位置にあるときの第2実施形態の電気コネクタの斜視図である。
【図27】スライダが第2位置にあるときの第3実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図28】スライダが第2位置にあるときの第4実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図29】スライダが第2位置にあるときの第5実施形態の電気コネクタの拡大断面図である。
【図30】スライダが第1位置にあるときの第6実施形態の電気コネクタの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
C 電気コネクタ
B 挿入基板
P 相手側部材
S 受入空間
100 本体
121 案内面
200 スライダ
221 案内面
230 端縁
240 開口
300 支持機構
310 突起
320 溝
400 ホルダ
410 係止壁
500 コンタクト
510 接触片
520 接続片
600 対向片
Claims (8)
- 平形柔軟ケーブル、プリント配線板その他の挿入基板を相手側部材に接続する挿入基板の電気コネクタであって、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向をとったときに、この電気コネクタは、
いずれも絶縁性を有して厚さ方向に対向して配置され、両者の間に奥行き方向の手前から奥に向かって挿入基板が挿入される受入空間が設けられた本体及びスライダと、
スライダを本体に支持すると共に、第1位置と、第1位置よりも奥行き方向に離間し且つ第1位置よりも本体との間隔が大きくなるように厚さ方向に離間した第2位置との間で移動できるように案内する支持機構と、
本体に設けられ、スライダが第2位置から第1位置に移動したときにスライダの移動方向進み側の端縁が幅方向に所定距離にわたって潜り込んで係止される係止壁を有するホルダと、
本体又はスライダに、受入空間に臨んで幅方向に並べて設けられ、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて弾性変形して受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減する接触片と、本体又はスライダに設けられ、接触片にそれぞれ接続し又は接触し、相手側部材に接続される接続片とを有するコンタクトとを備えたことを特徴とする挿入基板の電気コネクタ。 - 本体及びスライダは幅方向に対向する案内面をそれぞれ有しており、支持機構が、本体及びスライダのうち一方の部材の案内面に設けられた突起と、他方の部材の案内面にスライダの軌跡に対応して形成され、上記突起が摺動可能に嵌合する溝とを備えている請求項1の挿入基板の電気コネクタ。
- ホルダの少なくとも一部が導電性の金属材料で形成されている請求項1又は請求項2の挿入基板の電気コネクタ。
- 少なくとも一部のコンタクトが、本体に、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、
挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片が、挿入基板を介してスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、
接続片が接触片に対して一体に設けられている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタ。 - 少なくとも一部のコンタクトの接触片が、スライダに、受入空間に臨んで幅方向に並ぶように設けられ、
挿入基板が受入空間に挿入され且つスライダが第1位置にあるときは、接触片がスライダの押圧力を受けて弾性変形して挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときは接触片がスライダの押圧力から解放されて弾性復原して上記接触圧を軽減するように構成され、
接続片が、本体に設けられていると共に、少なくともスライダが第1位置にあるときに接触片と接触するように構成されている請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタ。 - 請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタにおいて、さらに、
スライダ又は本体には、コンタクトの接触片と受入空間を介して対向し、受入空間に臨んで幅方向に並ぶ対向片が設けられ、
この対向片は、スライダが第1位置にあるときはスライダの押圧力を受けて受入空間にある挿入基板に所定の接触圧でもって接触し、スライダが第2位置にあるときはスライダの押圧力から解放されて上記接触圧を軽減するように構成され、
この対向片は、コンタクトの接続片と接続し、又は少なくともスライダが第1位置にあるときにコンタクトの接続片と接触するように構成されている挿入基板の電気コネクタ。 - 接触片及び接続片、並びに対向片及び接続片のうち少なくとも一方の対の片には、幅方向に対向する接触面が形成されており、少なくともスライダが第1位置にあるときに両片がこれらの接触面で接触している請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタ。
- スライダに、受入空間に挿入された挿入基板を目視確認するための開口が設けられている請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項の挿入基板の電気コネクタ。
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| US9829932B2 (en) | 2010-09-30 | 2017-11-28 | Apple Inc. | Portable computing device |
| US10317955B2 (en) | 2010-09-30 | 2019-06-11 | Apple Inc. | Portable computing device |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002346587A patent/JP2004179094A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10061361B2 (en) | 2010-09-30 | 2018-08-28 | Apple Inc. | Portable computing device |
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