JP2004162540A - スクリュ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の単純化、小型化、メンテナンスの負担軽減等を可能としたスクリュ圧縮機を提供する。
【解決手段】互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ11,12と、このスクリュロータ11,12の両側に延びたロータ軸11L,11R及び12L,12Rを回転可能に支持する軸受・軸封部13L,13R及び14L,14Rとを収容したローターケーシング15に穿設され、軸受・軸封部13L,13R及び14L,14Rに潤滑及びシール用として液を導く注液孔16,17,18を備えた冷凍装置用スクリュ圧縮機1において、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を上記軸受・軸封部に導くように、一端が注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく注液孔16,17,18内に嵌入させられた注液管19を設けた構成としてある。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ11,12と、このスクリュロータ11,12の両側に延びたロータ軸11L,11R及び12L,12Rを回転可能に支持する軸受・軸封部13L,13R及び14L,14Rとを収容したローターケーシング15に穿設され、軸受・軸封部13L,13R及び14L,14Rに潤滑及びシール用として液を導く注液孔16,17,18を備えた冷凍装置用スクリュ圧縮機1において、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を上記軸受・軸封部に導くように、一端が注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく注液孔16,17,18内に嵌入させられた注液管19を設けた構成としてある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリュ圧縮機、特に冷凍装置における冷媒を圧縮する冷凍装置用スクリュ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍装置に適用されたスクリュ圧縮機は公知である(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−268988号公報(図1、図2、図4〜7)
【特許文献2】
特開平6−129370号公報(図1)
【特許文献3】
特開2001−317480号公報(図1)
【0004】
スクリュ圧縮機は、ロータ間、ロータとロータ室の内壁面との間のシール、圧縮に伴う昇温部の冷却、潤滑等の目的でロータ室内に油を注入する油冷式のスクリュ圧縮機と、ロータ室内に油を注入せず、軸受部がロータ室からシールにより完全に遮断され、雌雄ロータ間の回転駆動力伝達のために同期歯車が用いられる無給油式のスクリュ圧縮機とに大別される。圧縮機本体自体の構造は油冷式のスクリュ圧縮機に比して、無給油式のスクリュ圧縮機の方がかなり複雑であり、同一吐出風量とした場合、油冷式のスクリュ圧縮機に比して無給油式のスクリュ圧縮機の方が複雑化した分だけ高価となる。また、油冷式のスクリュ圧縮機に比して無給油式のスクリュ圧縮機の方が、ロータ間の隙間、及びロータとロータ室の内壁面との間の隙間は大きく、この隙間を介して漏れるガス量も多い。それ故に、圧縮ガス中に潤滑油が含まれるのが許されず、クリーンな圧縮ガスのみが要求される特別な用途以外では、一般的に、油冷式のスクリュ圧縮機が用いられ、無給油式のスクリュ圧縮機が用いられることはない。
【0005】
上記特許文献1には、図4に示す油冷式の2段形スクリュ圧縮機30が開示されている。この2段形スクリュ圧縮機30は、一体的に結合されたモーターケーシング31、低圧側の第1段ローターケーシング32及び高圧側の第2段ローターケーシング33を備え、第1段ローターケーシング32には吸込口34が設けられ、第2段ローターケーシング33からは油分離回収器35が介設された吐出流路36が延びている。また、モーターケーシング31内にはモータ37が収容され、第1段及び第2段ローターケーシング32及び33内には、それぞれ互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ38,39及び41,42が収容されている。第1段のスクリュロータ38及び39の両側に延びたロータ軸38L,38R及び39L,39Rのそれぞれは軸受・軸封部43L,43R及び44L,44Rにより回転可能に支持されている。さらに、第2段のスクリュロータ41及び42の両側に延びたロータ軸41L,41R及び42L,42Rのそれぞれは軸受・軸封部45L,45R及び46L,46Rにより回転可能に支持されている。そして、モータ37の出力軸47と第1段のスクリュロータ38のロータ軸38L,38Rと第2段のスクリュロータ41のロータ軸41L,41Rは同軸上に配置され、一体回転可能に結合されている。
【0006】
一方、油分離回収器35の下部は油溜まり部51になっており、ここから油冷却器52及び油フィルタ53を経由して第1段及び第2段ローターケーシング32及び33内のロータ室及び軸受・軸封部に通じる油流路54が延びている。さらに詳しく説明すると、第1段ローターケーシング32及び第2段ローターケーシング33には、軸受・軸封部43L,43R及び44L,44R、軸受・軸封部45L及び46Lに通じる注液孔55,56,57が穿設され、油流路54は注液孔55,56,57に接続されている。
【0007】
そして、モータ37によりスクリュロータ38及び41が駆動され、スクリュロータ38及び41とともにスクリュロータ39及び42が回転し、吸込口34から吸込まれたガスが油注入を受けつつスクリュロータ38,39により圧縮され、さらに油注入を受けつつスクリュロータ41,42により圧縮されて、油を随伴して吐出流路36に吐出される。油とともに吐出流路36に吐出されたガスは油分離回収器35にて油分離されて、油分離回収器35の上方から吐出流路36の延設部に送り出される一方、分離された油は一旦油溜まり部51に溜められる。この油溜まり部51の油は、油冷却器52、油フィルタ53を経て、上記ロータ室に注入されるとともに、潤滑及びシールのために注液孔55,56,57を経て上記軸受・軸封部に導かれる。そして、これらの油はやがてガスとともに吐出流路36に導かれて、繰返し循環させられる。
なお、2段形スクリュ圧縮機30が冷凍装置用として用いられる場合、上記ガスは冷媒であり、凝縮器、膨張弁、蒸発器を含む流路を循環し、圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰返す。
【0008】
上記特許文献2には、油分離回収器から油冷却器、油フィルタ及び油ポンプを経て注液孔から軸受・軸封部に通じる油流路を備えた油冷式スクリュ圧縮機が開示されている。
上記特許文献3には、デミスタ及び油溜めを含む油分離回収器を有する油冷式スクリュ圧縮機が開示されている。
そして、これらの油冷式スクリュ圧縮機も冷凍装置用として適用可能であることは言うまでもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
冷凍装置用として上述した特許文献1に開示の2段形スクリュ圧縮機30及び特許文献2及び3に開示の油冷式スクリュ圧縮機を用いた場合、少なくとも油分離回収器を要するとともに、油流路のための油用配管を要し、これらが装置全体の容積に占める割合は大きく、装置が嵩高となり、その設置スペースが大きくなるとともに、装置が複雑な構造になり、それだけ高コストのものになるのに加えて、メンテナンスに多大な負担が強いられる等の問題があった。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、構造の単純化、小型化、メンテナンスの負担軽減等を可能としたスクリュ圧縮機を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1発明は、互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータと、このスクリュロータの両側に延びたロータ軸を回転可能に支持する軸受・軸封部とを収容したローターケーシングに穿設され、上記軸受・軸封部に潤滑及びシール用として液を導く注液孔を備えたスクリュ圧縮機において、一端が上記注液孔の内壁面に接触することなく上記注液孔内に嵌入させられた注液管を設けた構成とした。
【0011】
第2発明は、第1発明の構成に加えて、上記注液孔の内壁面と上記注液管との間に断熱材を介在させた構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1及び2は第1発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機1を示し、このスクリュ圧縮機1は、互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ11,12と、このスクリュロータ11,12の両側に延びたロータ軸11L,11R及び12L,12Rを回転可能に支持する軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rとを収容したローターケーシング15を有している。また、このローターケーシング15には、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに通じる注液孔16,17,18が穿設されている。
【0013】
注液孔16,17,18のそれぞれには、スクリュ圧縮機1が冷凍装置に用いられた場合に、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに潤滑及びシール用として導く注液管19の一端が、注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく嵌入させられている。この一端は出来る限り軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに近接するのが望ましい。注液孔16の箇所のみ、図2に拡大して示してあるが、注液孔17,18の箇所についても同様に形成されている。
また、上記同様にして、スクリュ圧縮機1のロータ室に凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を供給するようにしてもよい。
【0014】
なお、ローターケーシング15には、一体的にモータケーシング21が結合され、ここに収容されたモータ22の出力軸23とロータ軸11Rとは同軸上に配置され、一体回転可能に結合している。また、モータケーシング21には、フィルタ24が設けられた冷媒流入口25が形成されている。そして、冷媒流入口25から流入した冷媒ガスはモータ22を通過した後、スクリュロータ11,12により吸込口26から吸込まれて、圧縮され、図示しない吐出口から吐出される。
ところで、スクリュ圧縮機1の運転中は、ローターケーシング15の温度が上昇しており、凝縮された冷媒が注液孔16,17,18の内壁面に接触すると、冷媒が過熱され、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに液状態の冷媒が供給されなくなる可能性がある。軸受に液状態の冷媒が供給されないと、潤滑不良を起こし、軸受の焼き付き原因となる。
【0015】
しかしながら、スクリュ圧縮機1の場合、上述したように注液管19の一端が、注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく嵌入させられているため、凝縮された冷媒は、ローターケーシング15の温度上昇の影響を受けることなく、液状態のまま軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに導かれ、この箇所での潤滑及びシールの役割を果たすことが可能となっている。
【0016】
この結果、スクリュ圧縮機1は上述した無給油式のスクリュ圧縮機のように複雑な構造でなく、油冷式のスクリュ圧縮機の単純な構造で、冷凍装置に用いられても、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rの潤滑及びシール用として、潤滑油を必要としなくなる。このため、スクリュ圧縮機1では、従来潤滑油を用いていた場合には、構造が複雑化するという面において、さらに装置全体の容積、設置面積の増大及びコスト上昇という面においてかなり大きな比重を占めていた油分離回収器、油冷却器、油フィルタ、これらの潤滑油用機器を含む潤滑油循環のための油用配管が一切不要となり、潤滑油を用いた場合に負担となっていた潤滑油関連のメンテナンスも不要となる。
【0017】
図3は、第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機における注液孔16の箇所のみ拡大して示したものであり、この注液孔16及び注液孔17,18の箇所を除き、他はスクリュ圧縮機1と変わるところはなく、図3において、図2と共通する部分については同一番号を付してある。
この第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機では、注液孔16の内壁面と注液管19との間に断熱材27を介在させてあり、注液孔17及び18についても同様に断熱材27を介在させてある。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第1発明によれば、軸受・軸封部に潤滑及びシール用として液を導く注液孔を備えたスクリュ圧縮機において、一端が上記注液孔の内壁面に接触することなく上記注液孔内に嵌入させられた注液管を設けた構成としてある。
また、第2発明によれば、第1発明の構成に加えて、上記注液孔の内壁面と上記注液管との間に断熱材を介在させた構成としてある。
【0019】
このため、このスクリュ圧縮機では、凝縮された冷媒を液状態のまま軸受・軸封部に供給でき、潤滑及びシール用として利用でき、潤滑油が不要となり、この結果、構造の複雑化、及び装置全体の容積、設置面積の増大及びコスト上昇という面においてかなり大きな比重を占めていた潤滑油用の油分離回収器、油冷却器、油フィルタ、これらを含む潤滑油循環のための油用配管が一切不要となり、装置全体の構造が簡素化され、かつコンパクトになるとともに、潤滑油を用いた場合に負担となっていた潤滑油関連のメンテナンスも不要となる等、種々の効果を奏する。
【0020】
特に、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を上記注液孔を通じて上記軸受・軸封部に導くように構成された冷凍装置用のスクリュ圧縮機として本発明を適用すれば、好ましい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機の断面図である。
【図2】図1に示す冷凍装置用スクリュ圧縮機における一注液孔の箇所の部分拡大断面図である。
【図3】第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機における一注液孔の箇所の部分拡大断面図である。
【図4】従来の油冷式2段形スクリュ圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1 冷凍装置用スクリュ圧縮機 11 スクリュロータ
11L,11R ロータ軸 12 スクリュロータ
12L,12R ロータ軸 13L,13R 軸受・軸封部
14L,14R 軸受・軸封部 15 ローターケーシング
16,17,18 注液孔 19 注液管
21 モータケーシング 22 モータ
23 出力軸 24 フィルタ
25 冷媒流入口 26 吸込口
27 断熱材
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリュ圧縮機、特に冷凍装置における冷媒を圧縮する冷凍装置用スクリュ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍装置に適用されたスクリュ圧縮機は公知である(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−268988号公報(図1、図2、図4〜7)
【特許文献2】
特開平6−129370号公報(図1)
【特許文献3】
特開2001−317480号公報(図1)
【0004】
スクリュ圧縮機は、ロータ間、ロータとロータ室の内壁面との間のシール、圧縮に伴う昇温部の冷却、潤滑等の目的でロータ室内に油を注入する油冷式のスクリュ圧縮機と、ロータ室内に油を注入せず、軸受部がロータ室からシールにより完全に遮断され、雌雄ロータ間の回転駆動力伝達のために同期歯車が用いられる無給油式のスクリュ圧縮機とに大別される。圧縮機本体自体の構造は油冷式のスクリュ圧縮機に比して、無給油式のスクリュ圧縮機の方がかなり複雑であり、同一吐出風量とした場合、油冷式のスクリュ圧縮機に比して無給油式のスクリュ圧縮機の方が複雑化した分だけ高価となる。また、油冷式のスクリュ圧縮機に比して無給油式のスクリュ圧縮機の方が、ロータ間の隙間、及びロータとロータ室の内壁面との間の隙間は大きく、この隙間を介して漏れるガス量も多い。それ故に、圧縮ガス中に潤滑油が含まれるのが許されず、クリーンな圧縮ガスのみが要求される特別な用途以外では、一般的に、油冷式のスクリュ圧縮機が用いられ、無給油式のスクリュ圧縮機が用いられることはない。
【0005】
上記特許文献1には、図4に示す油冷式の2段形スクリュ圧縮機30が開示されている。この2段形スクリュ圧縮機30は、一体的に結合されたモーターケーシング31、低圧側の第1段ローターケーシング32及び高圧側の第2段ローターケーシング33を備え、第1段ローターケーシング32には吸込口34が設けられ、第2段ローターケーシング33からは油分離回収器35が介設された吐出流路36が延びている。また、モーターケーシング31内にはモータ37が収容され、第1段及び第2段ローターケーシング32及び33内には、それぞれ互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ38,39及び41,42が収容されている。第1段のスクリュロータ38及び39の両側に延びたロータ軸38L,38R及び39L,39Rのそれぞれは軸受・軸封部43L,43R及び44L,44Rにより回転可能に支持されている。さらに、第2段のスクリュロータ41及び42の両側に延びたロータ軸41L,41R及び42L,42Rのそれぞれは軸受・軸封部45L,45R及び46L,46Rにより回転可能に支持されている。そして、モータ37の出力軸47と第1段のスクリュロータ38のロータ軸38L,38Rと第2段のスクリュロータ41のロータ軸41L,41Rは同軸上に配置され、一体回転可能に結合されている。
【0006】
一方、油分離回収器35の下部は油溜まり部51になっており、ここから油冷却器52及び油フィルタ53を経由して第1段及び第2段ローターケーシング32及び33内のロータ室及び軸受・軸封部に通じる油流路54が延びている。さらに詳しく説明すると、第1段ローターケーシング32及び第2段ローターケーシング33には、軸受・軸封部43L,43R及び44L,44R、軸受・軸封部45L及び46Lに通じる注液孔55,56,57が穿設され、油流路54は注液孔55,56,57に接続されている。
【0007】
そして、モータ37によりスクリュロータ38及び41が駆動され、スクリュロータ38及び41とともにスクリュロータ39及び42が回転し、吸込口34から吸込まれたガスが油注入を受けつつスクリュロータ38,39により圧縮され、さらに油注入を受けつつスクリュロータ41,42により圧縮されて、油を随伴して吐出流路36に吐出される。油とともに吐出流路36に吐出されたガスは油分離回収器35にて油分離されて、油分離回収器35の上方から吐出流路36の延設部に送り出される一方、分離された油は一旦油溜まり部51に溜められる。この油溜まり部51の油は、油冷却器52、油フィルタ53を経て、上記ロータ室に注入されるとともに、潤滑及びシールのために注液孔55,56,57を経て上記軸受・軸封部に導かれる。そして、これらの油はやがてガスとともに吐出流路36に導かれて、繰返し循環させられる。
なお、2段形スクリュ圧縮機30が冷凍装置用として用いられる場合、上記ガスは冷媒であり、凝縮器、膨張弁、蒸発器を含む流路を循環し、圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰返す。
【0008】
上記特許文献2には、油分離回収器から油冷却器、油フィルタ及び油ポンプを経て注液孔から軸受・軸封部に通じる油流路を備えた油冷式スクリュ圧縮機が開示されている。
上記特許文献3には、デミスタ及び油溜めを含む油分離回収器を有する油冷式スクリュ圧縮機が開示されている。
そして、これらの油冷式スクリュ圧縮機も冷凍装置用として適用可能であることは言うまでもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
冷凍装置用として上述した特許文献1に開示の2段形スクリュ圧縮機30及び特許文献2及び3に開示の油冷式スクリュ圧縮機を用いた場合、少なくとも油分離回収器を要するとともに、油流路のための油用配管を要し、これらが装置全体の容積に占める割合は大きく、装置が嵩高となり、その設置スペースが大きくなるとともに、装置が複雑な構造になり、それだけ高コストのものになるのに加えて、メンテナンスに多大な負担が強いられる等の問題があった。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、構造の単純化、小型化、メンテナンスの負担軽減等を可能としたスクリュ圧縮機を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1発明は、互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータと、このスクリュロータの両側に延びたロータ軸を回転可能に支持する軸受・軸封部とを収容したローターケーシングに穿設され、上記軸受・軸封部に潤滑及びシール用として液を導く注液孔を備えたスクリュ圧縮機において、一端が上記注液孔の内壁面に接触することなく上記注液孔内に嵌入させられた注液管を設けた構成とした。
【0011】
第2発明は、第1発明の構成に加えて、上記注液孔の内壁面と上記注液管との間に断熱材を介在させた構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1及び2は第1発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機1を示し、このスクリュ圧縮機1は、互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ11,12と、このスクリュロータ11,12の両側に延びたロータ軸11L,11R及び12L,12Rを回転可能に支持する軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rとを収容したローターケーシング15を有している。また、このローターケーシング15には、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに通じる注液孔16,17,18が穿設されている。
【0013】
注液孔16,17,18のそれぞれには、スクリュ圧縮機1が冷凍装置に用いられた場合に、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに潤滑及びシール用として導く注液管19の一端が、注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく嵌入させられている。この一端は出来る限り軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに近接するのが望ましい。注液孔16の箇所のみ、図2に拡大して示してあるが、注液孔17,18の箇所についても同様に形成されている。
また、上記同様にして、スクリュ圧縮機1のロータ室に凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を供給するようにしてもよい。
【0014】
なお、ローターケーシング15には、一体的にモータケーシング21が結合され、ここに収容されたモータ22の出力軸23とロータ軸11Rとは同軸上に配置され、一体回転可能に結合している。また、モータケーシング21には、フィルタ24が設けられた冷媒流入口25が形成されている。そして、冷媒流入口25から流入した冷媒ガスはモータ22を通過した後、スクリュロータ11,12により吸込口26から吸込まれて、圧縮され、図示しない吐出口から吐出される。
ところで、スクリュ圧縮機1の運転中は、ローターケーシング15の温度が上昇しており、凝縮された冷媒が注液孔16,17,18の内壁面に接触すると、冷媒が過熱され、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに液状態の冷媒が供給されなくなる可能性がある。軸受に液状態の冷媒が供給されないと、潤滑不良を起こし、軸受の焼き付き原因となる。
【0015】
しかしながら、スクリュ圧縮機1の場合、上述したように注液管19の一端が、注液孔16,17,18の内壁面に接触することなく嵌入させられているため、凝縮された冷媒は、ローターケーシング15の温度上昇の影響を受けることなく、液状態のまま軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rに導かれ、この箇所での潤滑及びシールの役割を果たすことが可能となっている。
【0016】
この結果、スクリュ圧縮機1は上述した無給油式のスクリュ圧縮機のように複雑な構造でなく、油冷式のスクリュ圧縮機の単純な構造で、冷凍装置に用いられても、軸受・軸封部13L,13R,14L,14Rの潤滑及びシール用として、潤滑油を必要としなくなる。このため、スクリュ圧縮機1では、従来潤滑油を用いていた場合には、構造が複雑化するという面において、さらに装置全体の容積、設置面積の増大及びコスト上昇という面においてかなり大きな比重を占めていた油分離回収器、油冷却器、油フィルタ、これらの潤滑油用機器を含む潤滑油循環のための油用配管が一切不要となり、潤滑油を用いた場合に負担となっていた潤滑油関連のメンテナンスも不要となる。
【0017】
図3は、第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機における注液孔16の箇所のみ拡大して示したものであり、この注液孔16及び注液孔17,18の箇所を除き、他はスクリュ圧縮機1と変わるところはなく、図3において、図2と共通する部分については同一番号を付してある。
この第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機では、注液孔16の内壁面と注液管19との間に断熱材27を介在させてあり、注液孔17及び18についても同様に断熱材27を介在させてある。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第1発明によれば、軸受・軸封部に潤滑及びシール用として液を導く注液孔を備えたスクリュ圧縮機において、一端が上記注液孔の内壁面に接触することなく上記注液孔内に嵌入させられた注液管を設けた構成としてある。
また、第2発明によれば、第1発明の構成に加えて、上記注液孔の内壁面と上記注液管との間に断熱材を介在させた構成としてある。
【0019】
このため、このスクリュ圧縮機では、凝縮された冷媒を液状態のまま軸受・軸封部に供給でき、潤滑及びシール用として利用でき、潤滑油が不要となり、この結果、構造の複雑化、及び装置全体の容積、設置面積の増大及びコスト上昇という面においてかなり大きな比重を占めていた潤滑油用の油分離回収器、油冷却器、油フィルタ、これらを含む潤滑油循環のための油用配管が一切不要となり、装置全体の構造が簡素化され、かつコンパクトになるとともに、潤滑油を用いた場合に負担となっていた潤滑油関連のメンテナンスも不要となる等、種々の効果を奏する。
【0020】
特に、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が繰返される冷媒循環流路における凝縮後で、かつ膨張前の冷媒を上記注液孔を通じて上記軸受・軸封部に導くように構成された冷凍装置用のスクリュ圧縮機として本発明を適用すれば、好ましい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機の断面図である。
【図2】図1に示す冷凍装置用スクリュ圧縮機における一注液孔の箇所の部分拡大断面図である。
【図3】第2発明に係る冷凍装置用スクリュ圧縮機における一注液孔の箇所の部分拡大断面図である。
【図4】従来の油冷式2段形スクリュ圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1 冷凍装置用スクリュ圧縮機 11 スクリュロータ
11L,11R ロータ軸 12 スクリュロータ
12L,12R ロータ軸 13L,13R 軸受・軸封部
14L,14R 軸受・軸封部 15 ローターケーシング
16,17,18 注液孔 19 注液管
21 モータケーシング 22 モータ
23 出力軸 24 フィルタ
25 冷媒流入口 26 吸込口
27 断熱材
Claims (2)
- 互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータと、このスクリュロータの両側に延びたロータ軸を回転可能に支持する軸受・軸封部とを収容したローターケーシングに穿設され、上記軸受・軸封部に潤滑及びシール用として液を導く注液孔を備えたスクリュ圧縮機において、一端が上記注液孔の内壁面に接触することなく上記注液孔内に嵌入させられた注液管を設けたことを特徴とするスクリュ圧縮機。
- 上記注液孔の内壁面と上記注液管との間に断熱材を介在させたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュ圧縮機。
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| JP2004162540A true JP2004162540A (ja) | 2004-06-10 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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