JP2004160868A - シートおよび記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)4と、該フィルム層(A)の片面に設けられた隠蔽層(B)5と、該隠蔽層(B)の前記フィルム層(A)とは反対面側に設けられた発泡樹脂層(C6)とを、有するシート2である。このシート2は、フィルム層(A)4の表面側から測定した白色度が80%以上であり、全体の不透明度が98%以上であり、全体の厚みが80〜1000μmである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷性、防水性および光隠蔽性に優れたシートと、該シートに印刷が施された記録物とに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層とし、無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層とする合成紙は知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の合成紙の紙状層の表面には、オフセット印刷性をより向上させるために、必要により更にポリエチレンイミン、三級ないし四級窒素原子を含有するカチオン性もしくは両性のアクリル系ポリマー、ポリ(エチレン・尿素)重合体、ポリアミドのエピクロルヒドリン付加物等の水溶液よりなる表面改質剤が塗布、乾燥されることがある。この複層構造の合成紙は、二軸延伸フィルムを基材層とするゆえに、機械的強度が高い。また紙状層は延伸により無機微細粉末を中心に微細なボイドが多数発生し、軽量であり、かつ、表面に無数の細かい亀裂が生じ、インクの吸収性、付着性に優れるものである。このため、耐久性の要求されるポスター、地図、カレンダー、トレーシング用紙、表装資材、カタログ、ラベル等の用紙として用いられている。
【0004】
また、無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを紙状層とするパール調の合成紙も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0005】
更に、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(1a)とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる表面層(1b)と裏面層(1c)を有する複層フィルム(1)を支持体とし、この支持体の表面層(1b)側に無機微細粉末を含有しない熱可塑性樹脂の透明フィルム層(2)を設け、更に帯電防止機能を有するプライマー塗布層(3)が設けられた合成紙も知られている(たとえば、特許文献3参照)。
【0006】
しかしながら、特許文献1〜3に記載の合成紙は、いずれも、その印刷物の貼着設置に際し、画鋲で壁面に留められて使用されたり、両面テープで貼り付けられて使用されたり、全面に粘着加工されて使用されるのが一般的であり、いずれについても貼着、掲示作業が煩わしかった。設置箇所の変更に伴う掲示や、貼着位置の変更については、なおさらに作業が煩雑であった。
【0007】
また、特許文献3に記載の合成紙を、壁面に貼着、掲示した後、該合成紙を視認した場合に、壁面の色や絵柄が透けて見え、その結果、視認性の低下を引き起こし、不都合を来すことがあった。
【0008】
また、粘着剤を利用して貼着した後に長時間が経過すると、粘着剤の粘性が上昇することがある。このため、その後の設置箇所の変更などに伴い、印刷物を剥離しようとすると、印刷物が粘着剤側に引っ張られて破断し、粘着剤とともに貼着対象側に残存したり、あるいは印刷物をうまく除去できても、粘着剤が貼着対象側に残存することがあり、見栄えの悪いものとなることがあった。
【0009】
そこで、粘着剤を貼着対象側に残存させなくするために、粘性の経時変化の少ない粘着剤を用いる技術が提案されている(たとえば、特許文献4〜5参照)。
【0010】
しかしながら、たとえば特許文献4〜5に記載の技術でも、粘着剤の粘性の上昇を完全に抑制できるものではなく、粘着剤の残存を生じることがあった。
【0011】
【特許文献1】特開昭57−181829号公報
【特許文献2】米国特許第3775521号明細書
【特許文献3】特開昭61−3748号公報
【特許文献4】特開平6−145616号公報
【特許文献5】特開平7−18235号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、印刷性に優れ、たとえば、合成樹脂板、化粧板、金属板、ガラス板などの各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、貼着した壁面の色や絵柄や背景が透けて見えることによる視認性の低下を防止でき、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることのないシートと、該シートからなる記録物と、該記録物からなるPOPカードとを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、印刷面としてのフィルムと貼着面としての発泡樹脂層とを、間に隠蔽層を挟んで積層することにより、印刷性に優れ、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、貼着した壁面の色や絵柄や背景が透けて見えることによる視認性の低下を防止でき、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることのないシートを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0013】
すなわち、本発明によれば、
熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)と、
該フィルム層(A)の片面に設けられた隠蔽層(B)と、
該隠蔽層(B)の前記フィルム層(A)とは反対面側に設けられた発泡樹脂層(C)とを、有するシートであって、
前記フィルム層(A)の表面側から測定した白色度が80%以上であり、
全体の不透明度が98%以上であり、
全体の厚みが80〜1000μmである
シートが提供される。
【0014】
本発明のシートにおいて、前記発泡樹脂層(C)は、「隠蔽層(B)のフィルム層(A)とは反対面側に」設けてあればよい。このことは、発泡樹脂層(C)が、隠蔽層(B)に直接に設けてあることもあるし、間に任意の層を介在させて間接的に設けてあることもあることを意味している。
【0015】
この発明によると、特定のフィルム層(A)と発泡樹脂層(C)とを積層することで、シート全体の白色度、不透明度および厚みを制御している。このため、印刷性に優れている。また、本発明では、発泡樹脂層(C)を、好ましくは−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成し、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を100〜1000個/mm2 の割合で有するようにすることで、各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがない。さらに、本発明では、特定のフィルム層(A)と発泡樹脂層(C)の間に隠蔽層(B)を介在させることで、シート全体の不透明度をさらに制御している。このため、貼着した壁面の色や絵柄や背景が透けて見えることによる視認性の低下を、効果的に防止することができる。
【0016】
好ましくは、本発明に係るシートは、全光線透過率が5%以下である。
【0017】
好ましくは、前記フィルム層(A)が、85%以上の不透明度を持つ。
【0018】
好ましくは、前記フィルム層(A)が、20〜900μmの厚みを持つ。
【0019】
好ましくは、前記フィルム層(A)が、10〜60%の空孔率を持つ。
【0020】
好ましくは、前記フィルム層(A)が、延伸された層を含む。
【0021】
好ましくは、前記フィルム層(A)の表面に積層された印刷特性を持つコート層(X)を有する。
【0022】
好ましくは、前記隠蔽層(B)と前記発泡樹脂層(C)との間に、熱可塑性樹脂を含有する第2のフィルム層(D)を有する。
【0023】
好ましくは、前記フィルム層(A)またはフィルム層(D)に含有される熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を含む。
【0024】
好ましくは、前記発泡樹脂層(C)が、−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成されており、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を100〜1000個/mm2 の割合で有するものである。この発明では、発泡樹脂層(C)の陥没孔により吸着作用が発揮されるため、貼着対象の表面に、該発泡樹脂層(C)を介してフィルム層(A)および隠蔽層(B)を貼付可能である。発泡樹脂層(C)は粘着剤で構成されていないため、粘性が経時変化を生じることはなく、フィルム層(A)および隠蔽層(B)を除去した後にも貼着対象側に発泡樹脂層(C)が残存することはない。その結果、貼着対象側に汚れを残存させることがなくなる。
【0025】
本発明に係るシートは、たとえば、芯材に発泡樹脂層(C)を接触させつつ外表面に、フィルム層(A)が位置するようにして巻き取って保管してもよいが、発泡樹脂層(C)の表面に剥離可能な剥離フィルム(Y)を積層して保管してもよい。すなわち、本発明のシートは、前記発泡樹脂層(C)の表面に剥離可能に積層された剥離フィルム(Y)を有していてもよい。
【0026】
本発明によれば、上記いずれかのシートのフィルム層(A)上に印刷を施した記録物が提供される。フィルム層(A)上にコート層(X)が形成されている場合には、該コート層(X)上に印刷が施される。
【0027】
本発明によれば、この記録物からなるPOPカードが提供される。
【0028】
本発明に係る記録物およびPOPカードによると、発泡樹脂層(C)を貼着面とすることで、各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがない。
【0029】
本発明に係るシート、記録物およびPOPカードの貼着対象としては、特に限定されないが、合成樹脂板(たとえばアクリル板)、化粧板(たとえば壁面)、金属板、ガラス板などが例示される。
【0030】
なお、本明細書でいう「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味である。本明細書でいう「白色度」とは、JIS−L1015記載の方法に準拠して測定された白色度を意味する。本明細書でいう「不透明度」とは、JIS−P8138記載の方法に従い、波長450nm〜500nmの青色光を主とする光源を使用して測定された不透明度を意味する。本明細書でいう「全光線透過率」とは、JIS−Z8701記載の方法に従い、波長400nm〜700nmの範囲で測定した各波長の透過率の平均値を意味する。すなわち、不透明度と全光線透過率とは、測定光源の波長が異なる。したがって、不透明度が98%以上(たとえば100%)であっても、全光線透過率が5%を超える場合もありうる。本明細書でいう「空孔率」とは、フィルムの断面を切り出して電子顕微鏡で観察し、その領域で空孔が占める面積割合(%)を測定することにより求めた値を意味する。
【0031】
【発明の実施の形態】
シート
本発明に係るシートは、熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)と、該フィルム層(A)の片面に設けられた隠蔽層(B)と、該隠蔽層(B)に直接または間接的に設けられた発泡樹脂層(C)とを、有する。
【0032】
本発明に係るシートは、前記フィルム層(A)の表面側から測定した白色度が80%以上であり、好ましくは85%以上である。フィルム層(A)面側の白色度を80%以上とすることで、本シートに印刷記録された内容を判別し易くすることができる。
【0033】
本発明に係るシートは、全体の不透明度が98%以上である。全体の不透明度を98%以上とすることで、本シートを貼着した壁面の色や絵柄が透けて見えることが効果的に防止され、その結果、本シートに印刷記録された内容を判別し易くすることができる。
【0034】
本発明に係るシートは、全体の厚みが80〜1000μmであり、好ましくは100〜800μmである。全体の厚みを80μm以上とすることで、貼着の際に、フィルム層にシワが入りにくくなるようにすることができる。全体の厚みを1000μm以下とすることで、コシが強くなりすぎることを防止し、かつ自重を軽くして貼着使用時の脱落防止を図ることができる。
【0035】
本発明に係るシートは、全光線透過率が5%以下であることが好ましく、より好ましくは2%以下、特に好ましくは0〜0.5%である。シート全体の全光線透過率を5%以下とすることで、本シートを貼着した壁面の色や絵柄が透けて見えることがより一層効果的に防止され、その結果、本シートに印刷記録された内容を判別し易くすることができる。
【0036】
熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)
本発明の熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(以下、単にフィルム層と言うことがある)(A)は、その不透明度が、85%以上であることが好ましく、より好ましくは90〜100%である。フィルム層(A)自体の不透明度を85%以上とすることで、後述する隠蔽層(B)の着色が透けて見えることが防止され、本シートに印刷記録された内容をより一層判別し易くすることができる。
【0037】
フィルム層(A)は、その厚みが、20〜900μmであることが好ましく、より好ましくは30〜800μmである。フィルム層(A)自体の厚みを20μm以上とすることで、本発明のシート全体の機械的強度を向上させることができ、ひいては大面積のポスターなどを形成することが可能となる。フィルム層(A)自体の厚みを900μm以下とすることで、本発明のシート全体のコシが強くなりすぎることを防止し、かつ自重を軽くして貼着使用時の脱落防止を図ることができる。
【0038】
フィルム層(A)は、空孔を含有するものであってもよい。この場合の空孔率は、10〜60%であることが好ましく、より好ましくは15〜55%である。フィルム層(A)自体の空孔率を10%以上とすることで、フィルム層(A)自体の不透明度を上げることができ、後述する隠蔽層(B)の着色が透けて見えることがより一層防止され、その結果、本シートに印刷記録された内容をより一層判別し易くすることができる。フィルム層(A)自体の空孔率を60%以下とすることで、フィルム層(A)の表面強度が低下してしまうことを防止でき、凹みやシワが入り難くなる。
【0039】
フィルム層(A)としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂と、無機微細粉末及び有機フィラーの一方または双方とを、含む配合物をフィルム化したもので構成することができる。
【0040】
熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,10等のポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート、アタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂の中では、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体や、主成分であるプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。立体規則性は特に制限されず、アイソタクチック又はシンジオタクチック及び種々の程度の立体規則性を示すものを用いることができる。共重合体は、2元系でも3元系でも4元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。
【0041】
無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、珪藻土、タルク、マイカ、合成マイカ、セリサイト、カオリナイト、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ等が挙げられる。中でも炭酸カルシウム、硫酸バリウムが好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0042】
有機フィラーとしては、上述した主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば、上述した主成分である熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂の場合、有機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイロン6,6、環状オレフィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が120〜300℃、ないしはガラス転移温度が120〜280℃を有するものが挙げられる。上述した熱可塑性樹脂がポリエステル系樹脂の場合、有機フィラーとしては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ポリメチル−1−ペンテン、環状オレフィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が120〜300℃、ないしはガラス転移温度が120〜280℃を有するものが挙げられる。これらの有機フィラーは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0043】
無機微細粉末及び有機フィラーの合計の含有量は、フィルム層(A)中で、8〜65重量%であることが好ましく、より好ましくは10〜60重量%である。合計の含有量を8〜65重量%の範囲とすることで、フィルム層(A)自体の白色度と不透明度とのバランスをとることができる。
【0044】
フィルム層(A)には、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、分散剤、滑剤等のその他の配合剤が配合されていてもよい。酸化防止剤としては、立体障害フェノール系やリン系、アミン系等が挙げられる。その配合量は、フィルム層(A)中で、通常0.001〜1重量%程度である。
【0045】
光安定剤としては、立体障害アミンやベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等が挙げられる。その配合量は、フィルム層(A)中で、通常0.001〜1重量%程度である。
【0046】
無機微細粉末の分散剤としては、シランカップリング剤、オレイン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、またはそれらの塩等が挙げられる。その配合量は、フィルム層(A)中で、通常0.01〜4重量%程度である。
【0047】
熱可塑性樹脂と、無機微細粉末及び有機フィラーの一方または双方とを、含む配合物をフィルム化する方法としては、一般的な成形方法が使用され、例えば、スクリュー型押し出し機に接続された単層又は多層のTダイやIダイを使用して溶融樹脂をフィルム状に押し出すキャスト成形法、またこのキャストフィルムをロール群の周速差を利用して縦延伸して成形した一軸延伸法、この一軸延伸フィルムをさらにテンターオーブンを使用して横延伸した二軸延伸法や、テンターオーブンとリニアモーターの組み合わせによる同時二軸延伸法等が挙げられる。
【0048】
延伸する場合の延伸温度は、使用する熱可塑性樹脂の融点より2〜60℃低い温度であり、樹脂がプロピレン単独重合体(融点155〜167℃)のときは152〜164℃、高密度ポリエチレン(融点121〜134℃)のときは110〜120℃が好ましい。また延伸速度は20〜350m/minが好ましい。
【0049】
フィルム層(A)は、単層構造であってもよいし、あるいは多層構造であってもよい。単層構造の場合、フィルムは無延伸、1軸延伸、2軸延伸いずれであっても構わない。多層構造の場合、2層構造、3層以上の構造のものであってもよい。2層構造の場合、無延伸/1軸延伸、無延伸/2軸延伸、1軸延伸/1軸延伸、1軸延伸/2軸延伸、2軸延伸/2軸延伸のいずれの構造であっても構わない。3層以上の構造の場合、上記単層構造と2層構造を組み合わせればよく、いずれの組み合わせても構わない。2層構造以上の積層法は、共押出しやラミネーション等、公知の方法で行うことができる。
【0050】
隠蔽層(B)
本発明の隠蔽層(B)は、本発明に係るシートを構成する全層の中で、単位肉厚当たりの可視光線の透過率が最も小さい層であり、光の波長400〜700nmにおける全光線透過率(JIS−Z8701に準拠)が0.5%以下のものであることが好ましい。
【0051】
隠蔽層(B)を前記フィルム層(A)上に形成する方法は、特に限定されず、たとえば、(1)フィルム層(A)の表面に、直接に、オフセット印刷、グラビア印刷またはスクリーン印刷により厚さ1μm以上の黒色ベタ印刷を行って形成してもよい。また、(2)アルミなどの金属蒸着箔の箔押しによる転写、転写蒸着およびダイレクト蒸着により、厚さ500nm程度に形成してもよい。また、(3)フィルム層(A)と後述する第2のフィルム層(D)とを、接着剤を用いて貼合させる際に、該接着剤中に、カーボンブラック等の黒色充填剤や酸化チタンウィスカー、酸化チタン微粒子等の白色充填剤を多量に含有させ、2g/m2以上塗布して形成してもよい。
【0052】
隠蔽層(B)の厚さは、特に限定されないが、(1)黒ベタ印刷により形成する場合には、好ましくは1μm以上、より好ましくは1.5〜10μmである。(2)金属蒸着箔を用いて形成する場合には、好ましくは100nm以上、より好ましくは200〜1000nmである。(3)接着剤中に各種充填材を含有させる場合の前記接着剤の塗布厚は、好ましくは2g/m2 以上、より好ましくは3〜10g/m2 である。
【0053】
隠蔽層(B)の厚さが薄すぎると、本シートを貼着した壁面の色や絵柄が透けて見えてしまい、その結果、本シートに印刷記録された内容を判別し難くなるおそれがある。隠蔽層(B)の厚さが厚すぎると、コスト的に不経済である。
【0054】
発泡樹脂層(C)
本発明の発泡樹脂層(C)は、その表面(前記隠蔽層(B)と接する面とは反対側の外表面)に、たとえば図1および図2に示すような陥没孔を有することが好ましい。図1および図2中の符号2はシートを表し、符号4はフィルム層(A)を表し、符号5は隠蔽層(B)を表し、符号6は発泡樹脂層(C)を表し、符号62は陥没孔を表している。
【0055】
陥没孔は、発泡樹脂層(C)中の気泡が表面に現れたものであり、ミクロ吸盤として機能するものである。陥没孔の形状は、概ね、球形の一部が平面で切断されたものである。気泡の直径によって、陥没孔の直径や深さが決まる。陥没孔の直径は、気泡の直径が一定であっても、その中心の発泡樹脂層(C)表面からの位置によって異なるなどの理由により、分布を有する。本発明で使用される発泡樹脂層(C)は、その表面に、直径5〜100μmの陥没孔を有するものであることが好ましい。その陥没孔の数は、単位面積(1mm2 )当たり、好ましくは100〜1000個、より好ましくは200〜400個である。特に、直径5〜100μmの陥没孔の内、直径10〜50μmのものが5割以上であるものが好ましく、8割以上であるものがより好ましい。さらに、20〜30μmのものが8割以上であるものが特に好ましい。直径が小さい陥没孔が多いとミクロ吸盤としての吸着性に劣り、逆に大きい陥没孔が多いと均一に吸着しない場合がある。また、単位面積当たりの陥没孔が少なすぎると吸着性が劣り、逆に多すぎると均一に吸着しない場合がある。気泡が独立気泡の場合においては、陥没孔の深さの分布は、ほぼ陥没孔の直径の分布と同じである。
【0056】
発泡樹脂層(C)は、合成樹脂で構成される。発泡樹脂層(C)を構成する合成樹脂としては、−50〜0℃(好ましくは−45〜−10℃、より好ましくは−40〜−25℃)のガラス転移温度(Tg)を持つ合成樹脂であることが望ましい。Tgの低い柔らかい合成樹脂を用いることにより、吸着性を発現させることが可能な発泡樹脂層(C)を形成することができる。−50〜0℃のTgを持つ合成樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂などが挙げられる。中でもアクリル系樹脂が好ましく、より好ましくは(メタ)アクリレート系重合体を含有する。(メタ)アクリレート系重合体は、全繰り返し単位中に、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上の(メタ)アクリレート系単量体から誘導される繰り返し単位を含有する。(メタ)アクリレート系重合体は、単独重合体であってもよいし、2元以上の共重合体であってもよい。
【0057】
発泡樹脂層(C)は、単層で形成してもよいし、あるいは多層で形成してもよい。
【0058】
発泡樹脂層(C)の厚みは、用途に合わせればよく、好ましくは25〜500μm、より好ましくは50〜300μmである。厚みが薄すぎると、独立気泡の径が、厚さに対して大きくなりすぎる。または複数の気泡が一体となって連続気泡となる。これらの結果、陥没孔にはならず、貫通孔となりやすく、吸着性に劣る場合がある。逆に厚すぎると、発泡が均一に起こらず、均一に吸着させられない場合がある。
【0059】
積層方法
発泡樹脂層(C)を前記隠蔽層(B)の表面に積層する方法は、特に限定されず、たとえば、(1)予め製造しておいた発泡樹脂層(C)と隠蔽層(B)とを、間に接着剤を介在させて両者を積層する方法、(2)発泡剤を含有させた合成樹脂溶液を調製し、これを隠蔽層(B)の表面に塗布した後、合成樹脂を発泡させる方法、(3)合成樹脂エマルジョン液を調製し、このエマルジョン液に気体を吹き込んで微細気泡を生成させた後、これを隠蔽層(B)の表面に塗布し、その後乾燥により水分を除去する方法、などが挙げられる。
【0060】
(1)の場合の発泡樹脂層(C)の製造は、平滑で、剥離しやすい平面上に(2)で用いる発泡剤を含有させた合成樹脂溶液か、(3)で用いるエマルジョン液中に気体を吹き込んだ液を塗布して乾燥させることにより行うことができる。(1)で使用可能な接着剤としては、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤などが挙げられる。接着剤層の厚さは、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下である。厚さが厚すぎると硬くなるため、シートが貼り付け難くなる。(2)の場合の発泡剤としては、アゾ系発泡剤や重炭酸ソーダ類などが挙げられる。その添加量は、合成樹脂100重量部に対して通常1〜10重量部程度である。(2)および(3)の場合においては、発泡剤や吹き込む空気の量、処理温度などよって、発生する気泡の大きさや量を制御して、表面の陥没孔の直径や個数を上述した範囲になるように制御すればよい。
【0061】
中でも(3)の方法が好ましい。以下の説明では、たとえばアクリルエマルジョンを用いた(3)の方法による場合を例示する。
【0062】
使用可能なアクリルエマルジョンは、(メタ)アクリレート系重合体を含有する。アクリルエマルジョン中の(メタ)アクリレート系重合体の含有量は、固形分濃度で、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜80重量%である。重合体粒子の平均粒径は、好ましくは0.05〜10μm、より好ましくは0.1〜2μmである。
【0063】
(メタ)アクリレート系重合体を製造するために使用可能な(メタ)アクリレート系単量体としては、汎用性が高く、入手しやすいメチルメタクリレート(105℃)の他、たとえば、メチルアクリレート(8℃)、エチルアクリレート(−22℃)、n−プロピルアクリレート(−52℃)、n−ブチルアクリレート(−54℃)、イソブチルアクリレート(−24℃)、n−オクチルアクリレート(−65℃)、2−エチルヘキシルアクリレート(−85℃)、n−ラウリルアクリレート(15℃)、n−テトラデシルアクリレート(20℃)、メトキシエチルアクリレート(−85℃)、エトキシエチルアクリレート(−50℃)、シクロヘキシルアクリレート(15℃)、ベンジルアクリレート(6℃)などのアクリレート類;n−アミルメタクリレート(10℃)、n−オクチルメタクリレート(−20℃)、n−デシルメタクリレート(−65℃)、n−ラウリルメタクリレート(−65℃)、n−セチルメタクリレート(15℃)などのメタクリレート類;などが挙げられる。上記かっこ内の数字は、その単量体を用いて得られる単独重合体のTgを示している。これらの(メタ)アクリレート単量体は、適宜、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。最終的には、所望のTgが得られるように、重合性モノマーを選択すればよい。
【0064】
本実施形態では、上述した(メタ)アクリレート単量体の他に、たとえば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系化合物;(メタ)アクリロニトリル、シアン化ビニリデンなどの不飽和ニトリル類;2−ヒドロキシエチルフマレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、モノブチルマレエート、グリシジルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレートなどの他のモノマーを併用してもよい。全重合性モノマー中の他のモノマーの含有量は、好ましくは50重量%以下、より好ましくは30重量%以下とすればよい。
【0065】
本発明で使用可能なアクリルエマルジョンは、乳化重合法、播種乳化重合法または微細懸濁重合法などを用いて製造できる。
【0066】
アクリルエマルジョンに微細気泡を生成させるには、例えば、連続発泡機を用い、0.1〜5リットル/分の割合で、エマルジョン中に気体を吹き込むことにより行なうことができる。
【0067】
微細気泡が生成したアクリルエマルジョンを隠蔽層(B)の表面に塗布する方法としては、たとえば、コンマコーター、リバースコーターなどを用いることができる。乾燥温度は、好ましくは60〜120℃、より好ましくは80〜100℃である。乾燥温度が高すぎても、低すぎても、気泡の大きさが大きすぎたり、小さすぎたりするため、吸着力が不十分になる場合がある。乾燥時間は、通常3〜10分程度である。
【0068】
第2のフィルム層(D)
本発明に係るシートのコシや風合いを調整するために、上述した隠蔽層(B)と発泡樹脂層(C)との間に、熱可塑性樹脂を含有する第2のフィルム層(D)を設けても良い。第2のフィルム層(D)は、上述したフィルム層(A)と同様の材質で構成してもよいし、あるいはこれに加えて、一般的な熱可塑性樹脂で構成してもよい。第2のフィルム層(D)の外観は、透明でもよいし、不透明でもよい。また、無色でもよいし、着色されていてもよい。さらに、部分的または全面に、印刷絵柄が施されていてもよい。
【0069】
積層構造
本発明で用いる隠蔽層(B)は、フィルム層(A)の表面に積層されていればよく、本発明の目的を害さない限度において、間に他の層が介在してあってもよい。また、本発明で用いる発泡樹脂層(C)は、隠蔽層(B)の表面に積層されていればよく、間に上述した第2のフィルム層(D)を介在させた後に積層されていてもよく、さらには本発明の目的を害さない限度において、間に他の層が介在してあってもよい。
【0070】
すなわち、本発明に係るシートは、フィルム層(A)、隠蔽層(B)および発泡樹脂層(C)が、この順で積層されていればよい。このような例としては、たとえば、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/発泡樹脂層(C)の3層構造、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/フィルム層(A)/発泡樹脂層(C)の4層構造、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/第2のフィルム層(D)/発泡樹脂層(C)の4層構造などが挙げられる。
【0071】
ここで、隠蔽層(B)を介して、フィルム層(A)同士の積層、またはフィルム層(A)と第2のフィルム層(D)との積層には、間に一般的な接着剤を介在させることができる。ここで使用可能な接着剤としては、液状のアンカーコート剤、例えばポリウレタン系アンカーコート剤としては東洋モートン(株)のEL−150(商品名)またはBLS−2080AとBLS−2080Bの混合物が挙げられる。ポリエステル系アンカーコート剤としては、同社のAD−503(商品名)が挙げられる。アンカーコート剤は、0.5〜25g/m2 となるように塗布されることが好ましい。
【0072】
また、接着剤として、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレン、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩(いわゆるサーリン)、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等のホットメルト接着剤は、フィルム層(A)および/または第2のフィルム層(D)の製造時の延伸温度より低い融点を有する熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。前記延伸温度より高い温度で該ホットメルト接着剤を用いると、フィルム層(A)および/または第2のフィルム層(D)を収縮させてしまうことがある。
【0073】
前記アンカーコート剤で接着させる場合は、フィルム層(A)および第2のフィルム層(D)の一方または双方の表面に、アンカーコート剤を塗布し、間に隠蔽層(B)を介在させた後、ロールで加圧接着すればよく、ホットメルト接着剤を用いる場合は、フィルム層(A)および第2のフィルム層(D)のいずれか一方のフィルム層上に、隠蔽層(B)を、ダイより溶融フィルム状に押し出し、ラミネートした後、フィルム層(A)および第2のフィルム層(D)のいずれか他方のフィルム層を圧着ロールで接着させてもよい。あるいは、フィルム層(A)および第2のフィルム層(D)のいずれか一方のフィルム層上に、溶融した接着剤フィルムをラミネートした後、該接着剤フィルム上に、隠蔽層(B)を介在させた後、フィルム層(A)および第2のフィルム層(D)のいずれか他方のフィルム層を積層し、ロールで圧着して接着してもよい。
【0074】
剥離フィルム(Y)
本発明に係るシートは、貼着対象の表面以外に吸着することを防止するため、通常、たとえば図3に示すように、芯材に発泡樹脂層(C)を接触させつつ外表面にフィルム層(A)が位置するようにして巻き取られて保管される。図3中の符号10は芯材を表し、符号4はフィルム層(A)を表し、符号6は発泡樹脂層(C)を表す。なお、図3では隠蔽層(B)を図示省略してある。しかしながら、この場合、巻き皺が問題となる場合がある。この場合、発泡樹脂層(C)の表面に、たとえば図4に示すように、剥離フィルム(Y)を剥離可能に積層して保管してもよい。図4中の符号20は剥離フィルム(Y)を表す。
【0075】
剥離フィルム(Y)としては、伸縮性のある材質で構成してあることが好ましく、たとえば、好ましくは伸縮性のあるポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリメチルペンテンフィルムなどが挙げられる。これらの伸縮性のある樹脂フィルムからなる剥離フィルム(Y)を積層した場合、本発明に係るシートを巻き取って保管しても巻き皺を生じにくくなる。
【0076】
剥離フィルム(Y)の厚みは、好ましくは10〜100μm、より好ましくは12〜50μm、特に好ましくは15〜35μmである。剥離フィルム(Y)の厚さが薄すぎると、剥離フィルム(Y)を剥離する際に破断することがあり、逆に厚すぎると剥離フィルム(Y)ごとシートを巻き取って保存したり、運搬したりすると、巻き皺ができることがある。
【0077】
記録物
本発明では、上述した本発明に係るシートのフィルム層(A)に、たとえば、オフセット印刷、シール印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、レーザープリンター、熱転写プリンター、インクジェットプリンター等による印刷を施すことで、本発明に係る記録物を作製することができる。図5中の符号100は記録物を表し、符号30は印刷を表す。
【0078】
本発明に係る記録物は、販売促進カード、いわゆるPOPカード(ポスター、ステッカー、ディスプレイなど)、下敷き(ランチマット、テーブルマット、文房具用など)、ハンバーガー、寿司、焼ソバなどのファースト・フード店のメニュー、カタログ、パネル、プレート(金属板の代替え)、ブロマイド、店頭価格表、案内板(売り場案内、方向・行き先案内、お菓子・食品など)、園芸用POP(差しラベルなど)、ロード・サイン(葬式・住宅展示場所など)、表示板(立ち入り禁止、林道作業などの)、カレンダー(画像入り)、簡易ホワイトボード、マウスパッド、コースター、ラベルライターの代替え印刷物、粘着ラベル等として利用することが可能である。
【0079】
本発明に係る記録物は、貼着対象の表面の少なくとも一部に積層して用いることができる。貼着対象の表面に、本発明の記録物を積層する方法は、特に限定されない。たとえば、記録物の発泡樹脂層(C)に剥離フィルム(Y)が積層されておらず、図3に示すように巻き取られている場合には、記録物を送り出しながら、貼着対象の表面に、発泡樹脂層(C)を介して記録物を積層すればよい。また、図4に示すように、シートの発泡樹脂層(C)に剥離フィルム(Y)が積層されている場合には、該剥離フィルム(Y)を剥離除去した後、発泡樹脂層(C)を貼着対象の表面に接触させて、記録物を積層すればよい。
【0080】
本発明に係る記録物の貼着対象としては、特に限定されないが、合成樹脂板(たとえばアクリル板)、化粧板(たとえば壁面)、金属板、ガラス板などが例示される。
【0081】
その他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0082】
たとえば、白色度や不透明度に不都合を来さない範囲で、フィルム層(A)の表面に、上述した各種印刷による印刷適性を持たせるようなコート層(X)を設けても良い。この場合、フィルム層(A)上のコート層(X)に、上記印刷を施すことにより記録物を作製することができる。
【0083】
また、本発明の目的を阻害しない限り、フィルム層(A)、隠蔽層(B)および発泡樹脂層(C)以外の他の層を、さらに有する構造であってもよい。
【0084】
【実施例】
以下、本発明をさらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。特に示さない限り、%は重量基準である。
【0085】
実施例1
まず、次に示すように、熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)を作製した。
【0086】
プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:MA4)74%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)10%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)16%を、250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、冷却ロールで冷却して無延伸シートを得た。得られた無延伸シートを、135℃に加熱して縦方向に4倍の倍率で延伸して基材層(b)とした。次に、プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:EA8)52%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)3%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)45%を、それぞれ別々の押し出し機にて250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、表面層(a)、裏面層(c)として上記基材層(b)の両側に積層し、60℃まで冷却して、三層構造の積層フィルム(a/b/c)を得た。次に、得られた三層構造の積層フィルムを、再び180℃まで加熱してテンターで横方向に9倍の倍率で延伸した。その後、160℃でアニーリング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして、厚さ60μm(a/b/c=12μm/36μm/12μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)を得た。
【0087】
得られたフィルム層(A)の不透明度、厚み、および空孔率を測定した。不透明度は、JIS−P8138記載の方法に準拠して測定した。空孔率は、フィルムの断面を切り出して電子顕微鏡で観察し、その領域で空孔が占める面積割合(%)を測定することによって求めた。その結果、フィルム層(A)の不透明度は87%、フィルム層(A)の厚みは60μm、フィルム層(A)の空孔率は32%であった。
【0088】
次に、得られた熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)の裏面層(c)側全面に、コロナ放電を施し、グラビア印刷で黒ベタ1色印刷(厚さ2μm)を行い、隠蔽層(B)を形成した。
【0089】
次に、形成された隠蔽層(B)の表面全面に、機械的に空気を吹き込んで微細気泡を生成させた泡状アクリルエマルジョン液(大日本インキ化学工業社製、アクリル樹脂のTg:−35℃)を、コンマコータにて塗工し、80℃から120℃まで6分間、一定昇温速度で乾燥して、発泡樹脂層(C)としての厚み144μmのアクリル樹脂層を形成して、シートを得た。得られたシートの構造は、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/発泡樹脂層(C)の3層構造であった。
【0090】
なお、樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量計(DSC)により昇温速度10℃/minで測定した。アクリル樹脂層の表面を光学顕微鏡にて観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mm2 あたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0091】
このようにして得られたシートの前記フィルム層(A)の表面層(a)側から不透明度、白色度および全光線透過率を測定した。この場合の全光線透過率は、測定器の入射光がフィルム層(A)の表面層(a)側に照射されるようにして測定した。その結果、フィルム層(A)の表面層(a)側から測定した、不透明度は100%、白色度は88%、全光線透過率は0.4%であった。シート全体の厚みは206μmであった。
【0092】
次に、得られたシートのフィルム層(A)の表面層(a)上に、コロナ放電を施した後、UVオフセット印刷でハンバーガーの絵柄を4色印刷にて施して記録物を得た。
【0093】
画像の鮮明さ
得られた記録物を、A3サイズに断裁し、エンボス加工された凹凸を持ち、花柄の印刷が施された壁面上に貼着し、印刷画像の鮮明さを、以下の基準により評価した。○:裏地壁面が透けて見えず鮮明、×:裏地壁面が透けて見えてしまい不鮮明。その結果、○であった。
【0094】
初期吸着力および吸着力の経時変化
得られた記録物から、縦250mm×横25mmの試験片を2枚切り出した。
【0095】
試験片の一枚について、初期吸着力を測定した。初期吸着力の測定は、試験片の発泡樹脂層(C)側を、各種貼着対象(ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、表面がサンドマットされたポリエステルフィルムA、表面未処理のポリエステルフィルムB)に貼付した後、JIS−Z0237に準じて180℃剥離試験を行い、吸着力を測定した。クロスヘッドスピードを300mm/min、ロードセルを10kgfとした。その結果、その値は、ガラス板に対しては0.03N/cm、アルミニウム板に対しては0.03N/cm、SUS304板に対しては0.02N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.02N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.06N/cmの初期吸着力を示し、いずれの貼着対象に対しても良好な初期吸着力が得られることが確認できた。
【0096】
試験片を、温度23℃および湿度50%の恒温恒湿室内で1週間放置した後、上記同様に吸着力の測定をし、発泡樹脂層(C)の吸着力の経時変化を評価した。その結果、ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、ポリエステルフィルムA、ポリエステルフィルムBのいずれに対しても、吸着力は経時変化を起こしていなかった。
【0097】
表面汚染状態
試験片の発泡樹脂層(C)を、貼着対象としてのガラス板の表面に接触させ、160Paの圧力で押圧して貼り付けた。このような試料を2つ作製した。
【0098】
得られた試料の一つを、温度23℃および湿度50%の環境下に1週間放置した後、フィルム層(A)をガラス板から剥離除去した後、ガラス板の表面汚染状態を評価した。表面汚染状態の評価は、目視により行い、発泡樹脂層(C)の残存が、○:なし、△:少々あり、×:あり、で評価した。その結果、○であった。
【0099】
実施例2
実施例1と同様に、厚さ60μm(a/b/c=12μm/36μm/12μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)の裏面層(c)側全面に、コロナ放電を施し、グラビア印刷で黒ベタ1色印刷(厚さ2μm)を行い、隠蔽層(B)を形成した。次に、隠蔽層(B)の表面全面に、ポリウレタン系アンカーコート剤(東洋モートン社製の、BLS−2080AとBLS−2080Bとの混合物)を、4g/m2 の固形分となるように塗布し、乾燥させた後、このアンカーコート剤上に、別に作製しておいた上記同様の厚さ60μm(a/b/c=12μm/36μm/12μm)の多層樹脂延伸フィルムからなるフィルム層(A)の表面層(a)側を、圧着ロールを用いて貼合した。次に、前記後から貼合させたフィルム層(A)の裏面層(c)側に、実施例1と同様にして、発泡樹脂層(C)を形成して、シートを作製した。得られたシートの構造は、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/フィルム層(A)/発泡樹脂層(C)の4層構造であった。
【0100】
得られたシートでの前記フィルム層の表面層(a)側から不透明度、白色度、全光線透過率および全光線透過率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層(A)の表面層(a)側から測定した、不透明度は100%、白色度は88%、全光線透過率は0.3%であった。シート全体の厚みは268μmであった。
【0101】
次に、得られたシートのフィルム層(A)面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、○であった。
【0102】
比較例1
次に示すようにして作製された熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)を用いた以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
【0103】
樹脂の押し出し量を変更して、実施例1と同じ方法により厚さ110μm(A/B/C=22μm/66μm/22μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)を得た。
【0104】
フィルム層(A)の不透明度、厚み、および空孔率を実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の不透明度は93%、フィルム層の厚みは110μm、フィルム層の空孔率は30%であった。
【0105】
次に、得られたフィルム層(A)の裏面層(c)側に、実施例1と同様にして、発泡樹脂層(C)を形成して、シートを作製した。得られたシートの構造は、フィルム層(A)/発泡樹脂層(C)の2層構造であった。
【0106】
得られたシートでの前記フィルム層の表面層(a)側から不透明度、白色度、全光線透過率および全光線透過率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層(A)の表面層(a)側から測定した不透明度は94%、白色度は96%、全光線透過率は10%であった。シート全体の厚みは255μmであった。
【0107】
次に、得られたシートのフィルム層面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、×であった。
【0108】
比較例2
次に示すようにして作製された熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)を用いた以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
【0109】
プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:MA4)87%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)10%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)3%を、250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、冷却ロールで冷却して無延伸シートを得た。得られた無延伸シートを、160℃に加熱して縦方向に4倍の倍率で延伸して基材層(b)とした。次に、プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:EA8)94%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)3%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)3%を、それぞれ別々の押し出し機にて250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、表面層(a)、裏面層(c)として上記基材層(b)の両側に積層し、60℃まで冷却して、三層構造の積層フィルム(a/b/c)を得た。次に、得られた三層構造の積層フィルムを、再び185℃まで加熱してテンターで横方向に9倍の倍率で延伸した。その後、165℃でアニーリング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして、厚さ110μm(a/b/c=20μm/70μm/20μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を得た。
【0110】
フィルム層(A)の白色度、不透明度および空孔率を実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の白色度は75%、不透明度は25%、空孔率は5%であった。
【0111】
次に、得られた熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)の裏面層(c)側全面に、実施例1と同様にして隠蔽層(B)を形成した。
【0112】
次に、形成された隠蔽層(B)の表面全面に、実施例1と同様にして、発泡樹脂層(C)としての厚み143μmのアクリル樹脂層を形成して、シートを得た。得られたシートの構造は、フィルム層(A)/隠蔽層(B)/発泡樹脂層(C)の3層構造であった。
【0113】
得られたシートでの前記フィルム層の表面層(a)側から不透明度、白色度、および厚みを、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層(A)の表面層(a)側から測定した不透明度は40%、白色度は78%であった。シート全体の厚みは255μmであった。
【0114】
次に、得られたシートのフィルム層面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、×であった。
【0115】
参考例1
Tgが−54℃のアクリル樹脂を含む泡状アクリルエマルジョン液を用いた以外は、実施例1と同様にして、隠蔽層(B)の表面全体に、発泡樹脂層(C)としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mm2 あたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0116】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0117】
シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.10N/cm、アルミニウム板に対しては0.11N/cm、SUS304板に対しては0.05N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.05N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.20N/cmの初期吸着力を示した。すなわち、初期吸着力は十分であることが確認された。
【0118】
しかしながら、シートの発泡樹脂層(C)の吸着力の経時変化については、いずれの貼着対象に対しても吸着力が初期の2〜2.5倍となり、剥がし難くなっていることが確認された。表面汚染状態は、×であった。
【0119】
参考例2
Tgが3℃のアクリル樹脂を含む泡状アクリルエマルジョン液を用いた以外は、実施例1と同様にして、隠蔽層(B)の表面全体に、発泡樹脂層(C)としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mm2 あたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0120】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0121】
表面汚染状態は、○であった。
【0122】
しかしながら、シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.008N/cm、アルミニウム板に対しては0.009N/cm、SUS304板に対しては0.007N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.008N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.03N/cmの初期吸着力を示した。すなわち初期吸着力が実施例1と比較して低くなり、吸着性に劣ることが確認された。また、シートの発泡樹脂層(C)の吸着力の経時変化については、ポリエステルフィルムb以外では極僅かな力で剥離してしまい、経時変化、光学特性の評価を行うことができなかった。ポリエステルフィルムBに対しては、吸着力の経時変化は認められなかったが、若干、剥がし難い傾向があった。
【0123】
参考例3
コンマコータにて塗工した泡状アクリルエマルジョン液を、120℃から150℃まで10分間、一定昇温速度で乾燥した以外は、実施例1と同様にして、隠蔽層(B)の表面全体に、発泡樹脂層(C)としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mm2 あたりに、約80個の割合で存在していることが確認された。
【0124】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0125】
表面汚染状態は、○であった。
【0126】
しかしながら、シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.01N/cm、アルミニウム板に対しては0.01N/cm、SUS304板に対しては0.01N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.007N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.04N/cmの初期吸着力を示した。すなわち初期吸着力が実施例1と比較して低くなる傾向があることが確認された。また、シートの発泡樹脂層(C)の吸着力の経時変化については、ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、ポリエステルフィルムA、ポリエステルフィルムBのいずれに対しても、吸着力は経時変化を起こしていなかった。
【0127】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、印刷性に優れ、たとえば、合成樹脂板、化粧板、金属板、ガラス板などの各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、貼着した壁面の色や絵柄や背景が透けて見えることによる視認性の低下を防止でき、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることのないシートと、該シートからなる記録物と、該記録物からなるPOPカードとを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るシートの断面図である。
【図2】図2は図1のII部分の拡大図である。
【図3】図3は図1のシートの保管状態の一例を示す斜視図である。
【図4】図4は図1のシートに剥離フィルムを積層した態様を示す断面図である。
【図5】図5は図1のシートに印刷を施した記録物の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2… シート
4… 熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)
5… 隠蔽層(B)
6… 発泡樹脂層(C)
62… 陥没孔
10… 芯材
20… 剥離フィルム(Y)
30… 印刷
100… 記録物
Claims (13)
- 熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(A)と、
該フィルム層(A)の片面に設けられた隠蔽層(B)と、
該隠蔽層(B)の前記フィルム層(A)とは反対面側に設けられた発泡樹脂層(C)とを、有するシートであって、
前記フィルム層(A)の表面側から測定した白色度が80%以上であり、
全体の不透明度が98%以上であり、
全体の厚みが80〜1000μmである
シート。 - 全光線透過率が5%以下である請求項1に記載のシート。
- 前記フィルム層(A)が、85%以上の不透明度を持つ請求項1または2に記載のシート。
- 前記フィルム層(A)が、20〜900μmの厚みを持つ請求項1〜3のいずれかに記載のシート。
- 前記フィルム層(A)が、10〜60%の空孔率を持つ請求項1〜4のいずれかに記載のシート。
- 前記フィルム層(A)が、延伸された層を含む請求項1〜5のいずれかに記載のシート。
- 前記フィルム層(A)の表面に積層された印刷適正を持つコート層(X)を有する請求項1〜6のいずれかに記載のシート。
- 前記隠蔽層(B)と前記発泡樹脂層(C)との間に、熱可塑性樹脂を含有する第2のフィルム層(D)を有する請求項1〜7のいずれかに記載のシート。
- 前記フィルム層(A)または前記フィルム層(D)に含有される熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を含む請求項1〜8のいずれかに記載のシート。
- 前記発泡樹脂層(C)が、−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成されており、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を100〜1000個/mm2 の割合で有するものである請求項1〜9のいずれかに記載のシート。
- 前記発泡樹脂層(C)の表面に剥離可能に積層された剥離フィルム(Y)を有する請求項1〜10のいずれかに記載のシート。
- 請求項1〜11のいずれかに記載のシートに印刷を施した記録物。
- 請求項12に記載の記録物からなるPOPカード。
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