JP2004157010A - ファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース及び検査パレット並びに検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイバ付き半導体レーザモジュールのファイバや電極の保護と、組立・検査工程の効率化とを図る。
【解決手段】検査パレット3は、搬送用ケース1と検査用ケース4の2つのケースからなる。搬送用ケース1は、モジュール2の本体11が開口部46内に臨むように支持固定する枠部42aと、モジュール2の本体11に取り付けられるファイバ12を収容するファイバ収容部48と、フェルール16の先端を保持する保持部47を有している。検査用ケース4は、モジュール2を固定した搬送用ケース1が収容され、モジュール2の各電極13と導通接続する端子67aを備えた接続部材64と、端子67aとパターン接続されて一端に検査装置と接続するための端子部69を備えた回路基板62を有している。
【選択図】 図7
【解決手段】検査パレット3は、搬送用ケース1と検査用ケース4の2つのケースからなる。搬送用ケース1は、モジュール2の本体11が開口部46内に臨むように支持固定する枠部42aと、モジュール2の本体11に取り付けられるファイバ12を収容するファイバ収容部48と、フェルール16の先端を保持する保持部47を有している。検査用ケース4は、モジュール2を固定した搬送用ケース1が収容され、モジュール2の各電極13と導通接続する端子67aを備えた接続部材64と、端子67aとパターン接続されて一端に検査装置と接続するための端子部69を備えた回路基板62を有している。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査物としてのファイバ付き半導体レーザモジュールの組立時や搬送時に使用されるファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケースに関する。また、半導体レーザモジュールの検査時に使用される上記搬送ケースを含む検査パレット並びに検査パレットに取り付けられた半導体レーザモジュールの各種検査を行う検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、生産ラインで組立製造された製品は、被検査物として各種検査が行われる。これにより、製品の性能を調べ、正常と判断された製品のみが出荷される。ここでは、被検査物としての製品をファイバ付き半導体レーザモジュール(以下、モジュールと略称する)とし、このモジュールの組立から検査を行うまでの作業工程を例にとって説明する。
【0003】
モジュールを組み立てて検査する場合には、まずモジュールの基部となる本体内の構造を組み立てる。具体的には、光源としての半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどを複数対の電極を備えた金属ケースの本体内に組み込む。次に、本体内の半導体発光素子と光軸を合わせてファイバを本体に溶接する(ファイバ溶接工程)。その後、本体とファイバとの間の溶接部分にシール剤を塗布してシーリングする(ファイバシール工程)。次に、溶接部分を保護するカバーを本体に接着する(カバー接着工程)。以上の作業によりモジュールの組立が完了する。
【0004】
次に、高温状態(例えば70℃)と低温状態(例えば−40℃)を交互に繰り返して組立が完了したモジュールに熱衝撃を与える(熱衝撃工程)。続いて、モジュールを高温状態で所定時間放置する(高温放置工程)。その後、モジュールに通電して所定時間連続駆動する(エージング工程)。次に、外部の熱交換素子によって、モジュールを加熱又は冷却するときに、光出力変動などが発生するか否かを検査する(トラッキングエラー工程)。続いて、モジュールの入力電力に対する光出力を測定する(特性検査工程)。その後、最終的な出荷検査を経て、正常と判断されたモジュールが出荷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上述したモジュールの組立から検査を終えるまでの作業工程では、図13に示すようなトレイ100を使用し、検査対象となるモジュール101をトレイ100から図14に示すように一つずつ取り出し、セッティングを行っていた。従って、検査時にモジュール101を直接手で取り扱うため、モジュール101の本体101aの外部に露出して設けられる複数対の電極102やファイバ103を破損しやすく、手が電極102に触れると、静電気により半導体発光素子などにダメージを与える恐れがあるという問題があった。しかも、モジュール101は工程移動する度に直接手で取り扱うので、その分だけ破損の頻度が増すという問題があった。
【0006】
また、モジュール101は、工程移動のためトレイ100上に一時的に収容されるが、単にトレイ100上に置かれた状態で特に固定されていなかった。このため、モジュール101が不安定で、移動時にモジュール101の本体101aの電極102をトレイ100の角にぶつけて曲げたり、本体101aに接続されるファイバ103が折れたりして破損するおそれがあった。
【0007】
さらに、上述した作業工程のうち、ファイバ溶接工程と熱衝撃工程以外の作業工程では、モジュールを対象の装置に対して平行を保ってネジ締めして取り付ける必要があった。そして、モジュール101の組立を含めて検査を行う際には、モジュール101がトレイ100から一つずつ取り出されるが、ネジ締めが必要な工程では各工程に移行する度にモジュールの着脱作業を行わなければならなかった。このため、モジュールの着脱に手間と時間を要し、組立や検査を行う際の作業効率が悪いという問題があった。
【0008】
ところで、本発明に関連する先行技術としては下記特許文献1、2のようなものが知られている。
【0009】
下記特許文献1の発明には、搬送パレットに位置決めされた柔軟性回路基板上に半導体チップ部品を実装する場合に、穴を貫通させた搬送パレットを用い、半導体製造設備に備え付けのステージに搬送パレットに設けられた穴に対応した突部を設け、この突部により柔軟性回路基板の半導体チップ部品実装部をバックアップする構成が開示されている。
【0010】
下記特許文献2の発明は、複数の製品を組立試験する混流生産ラインにおける製品本体を載せるもので、混流生産ラインの組立または試験の各工程における情報データを通信し記憶する通信記憶ユニットとしてのIDが着脱可能に埋め込まれたパレットの構成が開示されている。そして、このパレットは、IDカードによりライン端末機を介して製品を生産するのに必要な情報をラインホスト制御部と送受信する構成となっている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−67822号公報
【特許文献2】
特開平6−143103号公報
【0012】
しかしながら、上記特許文献1、2の何れの発明においても、本発明のファイバ付き半導体レーザモジュールを被検査物とするパレットとしては適していなかった。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ファイバ付き半導体レーザモジュールの組立、検査の自動化を可能とし、作業性向上とファイバや電極の保護を図ることができ、さらにモジュールの取り扱いが容易で工程移動の際のネジ締めによる工数を削減して効率的にモジュールの組立や検査を行うことができるファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース及び検査パレット並びに検査システムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケースは、半導体レーザモジュール2の本体11が開口部46内に臨んで支持固定される枠部42aと、
前記半導体レーザモジュールの本体に取り付けられるファイバ12を収容するファイバ収容部48と、
前記ファイバの先端を保持する保持部47とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、外縁部を有する凹状の薄板材からなり、前記ファイバ収容部48が凹部の一部として形成され、表面に多数の貫通穴41が形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記半導体レーザモジュール2は、表裏面に平滑面を有する基台22に本体11が載置され、該本体の取付部14を挟むようにして一対の固定部材23により前記本体が前記開口部46内に位置して前記枠部42aに支持固定されることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記ファイバ12を巻回した状態で前記ファイバ収容部48に保持するファイバ押さえ部49を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記ファイバ押さえ部49の一部には、前記半導体レーザモジュール2の本体11とファイバ12の接続部分を保護する保護部材15を一時的に保持する保持部51が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明に係る検査パレットは、請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース1を備え、
該半導体レーザモジュール搬送用ケースが収容される収容部63と、前記半導体レーザモジュール搬送用ケースを収容した状態で前記半導体レーザモジュール2の本体11に設けられた複数対の電極13と導通接続する端子67aを備えた接続部材64と、前記端子と配線接続され、外部に露出して端子部69が設けられた回路基板62とを有する検査用ケース4を具備したことを特徴とする。
【0020】
請求項7の発明に係る検査システムは、請求項6の検査パレット3を備え、
前記検査用ケース4には、検査パレットのID情報を示す情報付与部材70が設けられており、
前記回路基板62の端子部69と電気的に接続されたときに、前記情報付与部材のID情報を読み取る検査装置6を具備したことを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明に係る検査システムは、請求項3の半導体レーザモジュール搬送用ケース1を具備した請求項6の検査パレット3を備え、
前記基台22の底面には温度計測用穴24が形成されており、
温度計測センサ6Deが埋設されて前記温度計測用穴に挿入される突起部材6Ddと、該突起部材を前記温度計測用穴の挿入方向に付勢する付勢部材6Dcと、前記突起部材の周囲を断熱する断熱材6Dfとが前記半導体レーザモジュール2の本体11に取り付けられた前記基台が載置される載置台6Daに設けられるとともに、該載置台を介して前記半導体レーザモジュールの本体を加熱又は冷却する熱交換素子6Dgを備えた検査治具6Dを含む検査装置6を具備したことを特徴とする。
【0022】
請求項9の発明に係る検査システムは、請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース1を具備した請求項6の検査パレット3を備え、
前記ファイバ12の先端に設けられるフェルール16は、該フェルールが挿通される貫通穴37と、2つの位置決め穴32a,32aを有するフェルール保持部材31によって先端部が保持されており、
前記検査パレットのケース本体61の外縁部には、前記フェルール保持部材の2つの位置決め穴が臨むように2つの位置出し穴73,73が形成されるとともに、前記フェルールの先端面が外部に露出した状態で前記フェルール保持部材を微動可能に保持する貫通溝72aに連通した長溝72bが形成されており、
前記位置出し穴を介して前記位置決め穴に挿入される先端にテーパを有する突部7aと、該突部を前記位置出し穴内に臨む前記位置決め穴に挿入したときに前記フェルールと光学的に接続されるコネクタ7bとを有する測定器7を具備したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による検査システムの全体構成を示す概要図、図2は本発明による検査システムにおける検査パレットと測定装置の接続部分を含む平面図であり、検査パレットに被検査物としてのファイバ付き半導体レーザモジュール(以下、モジュールと略称する)を取り付けた状態の透視平面図、図3は図2の検査パレットを矢印A方向から見た透視図、図4は図2の検査パレットを矢印B方向から見た透視図、図5はモジュール及び本体取付部材の構成図であり、モジュールに本体取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図、図6は本発明による検査パレットのファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース(以下、搬送用ケースと略称する)にモジュールを取り付けた状態を示す斜視図、図7は本発明による検査パレットの検査用ケースの斜視図、図8は検査パレットの全体構成を示す斜視図、図9はファイバフェルールの保持構造を示す部分拡大断面図、図10(a),(b)は図9のフェルール保持部材を構成するネジ部材を示す図、図11はモジュールの底面温度を検出する構成例を示す一部裁断側面図、図12(a)〜(c)は検査パレットと測定装置との間の接続構造を示す部分図である。
【0024】
本例の搬送用ケース1は、被検査物であるモジュール2の組立工程時や各作業工程間での移動搬送時のケースとして使用され、さらには出荷時のケースとしても使用可能である。
【0025】
また、検査パレット3は、上記搬送用ケース1と、この搬送用ケース1が収容される検査用ケース4で概略構成され、モジュール2の各種検査時の治具として使用される。
【0026】
さらに、検査システム5は、上記検査パレット3に収容されたモジュール2の各種検査を行い、モジュール2の性能を判断するシステムである。この検査システム5は、図1に示すように、モジュール2が収容された検査パレット3の他、検査装置6、測定装置7を備えて概略構成される。
【0027】
まず、製品として出荷される被検査物としてのモジュール2の構成について説明する。図2乃至図5に示すように、モジュール2は、本体11とファイバ12で概略構成される。本体11は例えば矩形状の金属ケースで構成される。図示はしないが、本体11の内部には、例えば半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどの各種電子部品が組み込まれて収容される。
【0028】
図5に示すように、本体11の長手方向の上端側外壁面には、線状のリードからなる複数対の電極13が本体11の表面に対して水平に延出して並設されている。この複数対の電極13は、本体11内の各電子部品と電気的に配線接続されている。さらに、図2および図4に示すように、本体11の底面側には、取付穴14aを有する取付部としての脚部14が対向して4個所に設けられている。
【0029】
なお、モジュール2の本体11は、モジュール11の性能によって内部に組み込まれる電子部品が異なるものであり、例えばサーミスタやペルチェ素子が組み込まれていないものもある。
【0030】
ファイバ12は、本体11の一外壁面に形成された不図示のガラス窓を介して本体11内の半導体発光素子と光軸合わせされた状態で、例えば溶接によりガラス窓に固定される。また、図2乃至図5に示すように、ファイバ12には、例えば金属材料のキャップ状の保護部材15が取り付けられている。この保護部材15は、先端面が本体11の外壁面に固着(例えば接着)され、ファイバ12と本体11との接続部分(溶接部分)を保護している。ファイバ12の先端には、測定装置7の受光器7Aと光学的に接続するためのフェルール16が取り付けられている。図5に示すように、フェルール16の先端部には、フェルール16を保護する保護キャップ17が着脱可能に取り付けられる。この保護キャップ17は、例えばシリコンなどの材料で形成される。
【0031】
上記のように構成されるモジュール2は、図2乃至図5に示すような本体取付部材21により搬送用ケース1の所定位置に固定される。なお、モジュール2の本体11に対するファイバ12の取付時に搬送用ケース1を使用する場合には、モジュール2の本体11のみが本体取付部材21により取り付けられる。
【0032】
図5に示すように、本体取付部材21は、略矩形状の基台22と、2組のコ字状の固定部材23,23で構成される。基台22は、モジュール2の本体11が載置される表面と裏面が平滑面をなしている。また、図11に示すように、基台22の裏面には、凹状の温度計測用穴24が形成されている。この温度計測用穴24には、後述する温度計測センサ6Deを埋設した突起部材6Ddが嵌入される。
【0033】
コ字状に形成された2組の固定部材23,23は、各々腕部23aの先端部がモジュール2の本体11の脚部14を挟むようにして脚部14の取付穴14aを介して基台22にネジ止めされる。また、2組の固定部材23,23は、腕部23aの基端部の2個所が搬送用ケース1にネジ止めされる。この2組の固定部材23,23は、ある程度の強度を持って搬送用ケース1に固定(例えばネジ止め)される。このため、固定部材23を金属材料で構成するのが好ましい。これにより、モジュール2の本体11へのファイバ12の取付作業時に、モジュール2の本体11が搬送用ケース1に固定され、本体11に多少の外力が加わっても強度的に耐えることができる。
【0034】
モジュール2は、搬送用ケース1に固定されるときは、後述するように、フェルール保持部47によってフェルール16が保持されるが、搬送用ケース1とともに検査パレット3に固定されるときは、図8乃至図10に示すようなフェルール保持部材31によってフェルール16の先端部が保持される。図8乃至図10に示すように、フェルール保持部材31は、矩形板状の保持部本体32と、ネジ部材33とを備えて構成される。図8及び図9に示すように、保持部本体32の両側には、位置決め穴32aが形成されている。また、保持部本体32の中央の一方の面には、円柱状の凸部34が一体形成されている。この凸部34には、貫通したネジ穴34aが形成されている。凸部34のネジ穴34aには、ファイバ12のフェルール16をフェルール保持部材31で保持する際に、フェルール16の先端部分が挿入される。
【0035】
図9及び図10に示すように、ネジ部材33は、小径部35と太径部36とが一体化された段付きの円柱部材で構成される。小径部35は、外周面にネジ溝35aが形成されている。太径部36は、保持部本体32の凸部32bとほぼ同径に形成され、外周面に滑り止めの多数の溝が形成されている。ネジ部材33には、小径部35と太径部36の中心を貫通して貫通穴37が形成されている。また、ネジ部材33には、ファイバ12の芯線が挿通可能な程度の幅(ファイバ12の芯線の径より若干大きい幅)を有するスリ割り溝38が貫通穴37に連通して形成されている。
【0036】
フェルール16の先端部をフェルール保持部材31に取り付けて保持する場合には、ネジ部材33のスリ割り溝38にファイバ12の一部を通して貫通穴37内に位置させるとともに、小径部35の先端側にフェルール16を位置させる。この状態で、ネジ部材33を保持部本体32のネジ穴32aにネジ止めする。これにより、フェルール16は、先端面がネジ穴34aから露出した状態でフェルール保持部材31に保持される。このフェルール16を保持したフェルール保持部材31は、後述する検査用ケース4の先端保持部72の長溝72bに落とし込まれて装着される。
【0037】
次に、モジュール2が固定収容される検査パレット3の構成について説明する。検査パレット3は、図6に示す搬送用ケース1と図7に示す検査用ケース4の2つのケースに分割して構成される。搬送用ケース1は、熱衝撃工程や高温放置工程でモジュール2に直接的に熱が加えられるようにするため、熱容量特性が良好で耐熱性および強度を有する薄板材料で形成される。また、搬送用ケース1は、軽量化を図るためと、通風及び熱容量をさらに良くするため、多数の貫通穴(図示の例では丸穴)41が形成されている。
【0038】
図6に示すように、搬送用ケース1は、矩形状のケース本体42の一部(図6における上半部の左側一部)がL字状に欠切された欠切部43を有している。搬送用ケース1には、外縁部44を有する凹部45が形成されている。図6における凹部45の上半部で右側上部には、開口部をなす矩形状の作業窓46が形成されている。この作業窓46が形成された枠部の上方位置には、モジュール2の本体11がネジ止めされる。そして、モジュール2の本体11のファイバ12の取付面側に位置する作業窓46の空間部分は、モジュール2の本体11へのファイバ12の取付作業を行う際の作業空間として作用する。
【0039】
また、図6に示すように、作業窓46と略並行して凹部45の外縁部44の上端縁には、モジュール2のフェルール16を保持するための凹溝からなるフェルール保持部47が形成されている。さらに、搬送用ケース1の下半部の凹部45は、一部が束ねられて巻回されたファイバ12を収容するファイバ収容部48を形成している。
【0040】
搬送用ケース1には、ファイバ収容部48に収容されたファイバ12を保持するファイバ押さえ部49が設けられている。図6に示すように、ファイバ押さえ部49は、例えば金属材料からなる弾性を有した線材を略M字状に折曲して構成される。このファイバ押さえ部49は、両端が搬送用ケース1の両側部に回動可能に軸支されている。ファイバ押さえ部49は、巻回されたファイバ12に複数個所で接触して押さえた状態で保持するべく、両側線材の一部が搬送用ケース1の凸状の係止片50に係止される。
【0041】
また、ファイバ押さえ部49の一部には、保護部材15を一時的に保持する保持部51が形成されている。この保持部51は、図6に示すような線材の一部を曲げた折曲部分で構成され、例えば搬送用ケース1にモジュール2の本体11を固定したときに、本体11の不図示のガラス窓と対向する位置に形成される。保持部51は、ファイバ12を本体11に取り付けるにあたって、保護部材15を一時的に保持している。これにより、本体11へのファイバ12の取付工程の際、保護部材15が動いてファイバ12を傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができる。
【0042】
図7に示すように、検査用ケース4は、矩形枠状に形成されたケース本体61の裏面側に回路基板62が取り付けられたものである。ケース本体61は、手動及び自動搬送に耐え得る強度を持つ材料(例えばアルミニウム)で形成される。回路基板62の表面側で枠状のケース本体61内は、モジュール2が取り付いた搬送用ケース1を収容するための凹状の収容部63を形成している。
【0043】
図8において、回路基板62の右側上端部には、搬送用ケース1に取り付けられたモジュール2の本体11と対応して接続部材64が設けられている。接続部材64の基部をなす基台65の中央部分には、モジュール2の本体11が挿通可能な矩形状の開口部66が形成されている。また、この開口部66と対応する回路基板62上にも開口部62aが形成されている。これら開口部66,62aには、搬送用ケース1を検査用ケース4に収容した際、本体取付部材21の基台22が貫装される。これにより、基台22が開口部66,62aを介して検査用ケース4の裏面側に表出する。
【0044】
図7に示すように、接続部材64の開口部66の両側には、モジュール2の複数対の電極13と対応して複数の端子67aを備えた2つのブロック形状のソケット部67,67が基台65と一体に設けられている。2つのソケット部67,67に備えた複数の端子67aは、例えばスプリングにより付勢された接点で構成され、モジュール2の複数対の電極13と導通接続される。この複数の端子67aは、モジュール2の1つの電極13につき2つずつ対応して設けられ、導通時に十分な電流容量が取れるようになっている。また、2つのソケット部67,67の上下位置には、直線状の受け溝67bが形成されている。この受け溝67bには、モジュール2の本体11に取り付けられた2つの固定部材23,23の腕部23aが遊嵌される。さらに、基台65の対角位置には位置決め穴68が形成されている。この位置決め穴68には、モジュール2の本体11を固定するための後述する本体固定部材81の位置決めピン83が挿入される。
【0045】
図7に示すように、回路基板62の下端部には、接続部材64の各端子67aとパターンを介して配線されたパターン状の端子部69が形成されている。回路基板62は、端子部69がケース本体61の切欠き部61aから外部に突出した状態でケース本体61の裏面側に取り付けられる。
【0046】
また、回路基板62には、検査パレット3のID情報を示す情報付与部材70が設けられている。本例では、図7に示すように、情報付与部材70が例えば直列接続された2つの抵抗で構成され、回路基板62の端子部69との間でパターンを介して配線接続されている。この2つの抵抗による抵抗値は、検査パレット3を検査装置6に電気的に接続した際に、回路基板62の端子部69を介して読み取られる。そして、2つの抵抗の抵抗値の組合せにより検査パレット3のIDが特定される。
【0047】
図7に示すように、検査用ケース4の左側上端部には、搬送用ケース1のL字状の欠切部43に対応してコ字状に欠切されて所定厚の外壁部71aを有する凹状の開口部71が形成されている。この開口部71には、フェルール保持部材31を保持する先端保持部72が形成されている。先端保持部72は、開口部71の外縁部71aに形成される貫通溝72aと長溝72bで構成される。貫通溝72aは、フェルール保持部材31の太径部36よりも若干大きい幅を有して開口部71の外縁部71aの略中央に矩形状に形成される。長溝72bは、貫通溝72aを中心として、ケース本体61の短手方向の外壁面に沿って開口部71の外縁部71aに形成される。この長溝72bは、フェルール保持部材31の保持部本体32が微動できるように保持部本体32の幅よりも長く貫通溝72aに連通して形成される。先端保持部72は、フェルール保持部材31が貫通溝72aを中心として長溝72bに落とし込まれると、ある程度の遊びを持ってフェルール保持部材31を保持している。すなわち、フェルール保持部材31は、抜取方向である長溝72bの上方向だけでなく、長溝72bの左右方向(ケース本体61の短手方向)に対しても移動可能に保持される。
【0048】
図7に示すように、貫通溝72aおよび長溝72bが形成された外縁部71aには、長溝72bに直交してケース本体61の長手方向に2つの位置出し穴73,73が貫通形成されている。この2つの位置出し穴73,73は、フェルール保持部材31の位置決め穴32aよりも太径に形成される。そして、フェルール保持部材31が先端保持部72に保持された状態では、フェルール保持部材31の位置決め穴32aが位置出し穴73内に位置している。この位置が略一致した2組の穴32a,73は、検査パレット3を測定装置7に装着する際に、後述する測定装置7の受光器7Aの筐体の外壁面に設けられるテーパ状の突部7aに挿通される。これにより、モジュール2が取り付けられた検査用パレット3は、測定装置7の受光器7Aに対して位置決めされた状態で光学的に接続される。
【0049】
図3及び図4に示すように、検査用ケース4のケース本体61の表面側の外縁部には、段付き凸部74が対向して形成されている。また、ケース本体61の裏面側の外縁部には、段付き凸部74と同等の段差を有する段付き凹部75が段付き凸部74に対向して形成されている。この段付き凸部74と段付き凹部75は、逆転させた構成でも良く、複数の検査用ケース4(検査パレット3)を上下に積み重ねる際に互いに係合するものである。これにより、複数の検査用ケース4(検査パレット3)を場所を取らずに積み重ねて管理することができる。
【0050】
図8に示すように、本体固定部材81は、検査用ケース4に収容された搬送用ケース1上のモジュール2の本体11を上方から位置決め固定するものである。図4に示すように、本体固定部材81は、矩形ブロック状をなす本体82の裏面側にモジュール2の本体11に嵌め込まれる凹部82aが形成されている。また、本体82の対角位置には、2つの位置決めピン83,83が裏面側に突出して設けられている。さらに、本体82の両側面には、係止爪84が対向して設けられている。各係止爪84と本体82の側面との間には、常に係止爪84を接続部材64の外壁面に係止する方向に付勢するスプリングなどの付勢部材85が設けられている。
【0051】
上記構成による本体固定部材81を用いてモジュール2の本体11を固定する場合には、本体固定部材81の2つの位置決めピン83,83を接続部材64の2つの位置決め穴68,68に挿入して凹部82aをモジュール2の本体11に嵌め込む。そして、本体固定部材81の係止爪84を接続部材64の外壁面に係止する。このとき、接続部材64の各端子67aのスプリングが押し込まれ、この各端子67aとモジュール2の複数の電極13との間が導通接続される。これにより、モジュール2の本体11が位置決め固定される。
【0052】
ここで、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の左右方向の位置決めは、モジュール2の本体11の両側面と接続部材64のソケット部67のブロック左右の内壁面との間でなされる。また、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の前後方向の位置決めは、接続部材64のソケット部67のブロック前後の外壁面とコ字状の固定部材23の腕部23aの内壁面との間でなされる。
【0053】
なお、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の位置決めは、上記構成に限定されるものではない。すなわち、搬送用ケース1を検査用ケース4に装着した際、モジュール2の本体11の複数対の電極13が各々対応する接続部材64の端子67aに導通接続されるように位置決めされる構成であれば良い。
【0054】
次に、検査システム5の構成について説明する。本例の検査システム5は、上述した検査パレット3の他、検査装置6、測定装置7を備えて構成される。なお、以下では、検査装置6及び測定装置7に対する検査パレット3の接続構成を主体として説明する。
【0055】
図1に示すように、検査装置6は、処理部6A、情報読取部6B、電源供給部6C、検査治具6D、制御部6Eを備えて概略構成される。この検査装置6は、図1に示すように、図2における検査パレット3の回路基板62の端子部69と導通接続されるプローブ形状の接触子6aを備えている。検査装置6は、接触子6aが回路基板62の端子部69と導通接続されると、モジュール2の本体11内に収容される各電子部品と電気的に接続され、処理部6Aの指令に基づく電源供給部6Cによる電源供給や情報読取部6Bによる信号検出などが行われる。例えばモジュール2の本体11内に収容される電子部品が半導体発光素子、サーミスタ、ペルチェ素子、フォトダイオードの場合には、電源供給部6Cから半導体発光素子とペルチェ素子に電源を供給し、サーミスタとフォトダイオードの出力を検出している。また、検査装置6の情報読取部6Bは、検査パレット3が回路基板62の端子部69を通じて検査装置6と電気的に接続された際に、回路基板62上の情報付与部材70である抵抗の抵抗値や、モジュール本体からの情報を読み取っている。そして、検査装置6の処理部6Aは、情報読取部6Bが読み取った検査パレット3(搬送用ケース1を検査用ケース4に収容したもの)のIDを判別している。さらに、検査装置6の処理部6Aは、測定装置7の測定器7Bとも電気的に接続されており、測定器7Bからの測定信号やモジュール2からの各種信号に基づいてモジュール2の性能を総合的に判断している。
【0056】
ところで、モジュール2の性能を評価する上では、モジュール2の底面温度に対する光の出方が重要な要素となっている。このため、モジュール2の底面温度を精度良く測定し制御する必要がある。
【0057】
本例では、モジュール2の底面温度を測定する温度計測センサをモジュール2から切り離す構成を採用している。すなわち、モジュール2の底面温度を測定する場合には、検査装置6の構成要素である図11に示すような検査治具6Dが用いられる。
【0058】
図9に示すように、検査治具6Dは、表面が平滑面をなす載置台6Daを備えており、測定時(トラッキングエラー工程時)にモジュール2の本体11の裏面に固定される基台22が載置台6Daの表面上に載置される。そして、検査パレット3に収容されたモジュール2は、モジュール2側の基台22が載置台6Da上に載置された状態で図1に示す押さえ部材90により本体固定部材81が押圧されて位置が固定される。載置台6Daには、モジュール2の本体取付部材21の温度計測用穴24に対応して開口穴6Dbが形成されている。この開口穴6Dbには、スプリングなどの付勢手段6Dcにより常に上方に付勢された突起部材6Ddが設けられている。
【0059】
図11に示すように、突起部材6Ddは、先端がテーパ面をなす円柱状に形成され、内部にモジュール2の底面温度を測定するための温度計測センサ6Deが埋設されている。本例では、温度計測センサ6Deとして、熱電対を使用しているが、例えばサーミスタ、抵抗測温体、IC温度センサなどを使用することもできる。
【0060】
また、図11に示すように、載置台6Daにおける開口穴6Dbの周囲部分には断熱材6Dfが埋設されている。これにより、温度計測センサ6Deが埋設された突起部材6Ddと外部との間の熱を遮断している。
【0061】
さらに、図11に示すように、載置台6Daは、熱交換素子としてのペルチェ素子6Dgを介して冷却ブロック6Dh上に配設される。図1に示すように、ペルチェ素子6Dgおよび温度計測センサ6Deは、コントローラ(制御部)6Eに電気的に接続されている。コントローラ6Eは、ペルチェ素子6Dgに電源を供給して駆動し、モジュール2の本体11が載置される載置台6Daの温度を制御している。また、コントローラ6Eは、温度計測センサ6Deの検出信号を処理部6Aに測定信号として出力している。
【0062】
図1に示すように、測定装置7は、検査パレット3に収容されたモジュール2から出力される光を検出する受光器7Aと、受光器7Aからの信号を処理してモジュール2の光出力を測定する測定器7Bを備えて構成される。測定装置7は、検査パレット3にセットされたモジュール2から出力される光を受光器7Aで受光し、この受光した光に基づく測定信号を検査装置6に出力している。
【0063】
図2および図12に示すように、受光器7Aの筐体の外壁面には、検査パレット3を位置決めして取り付けるための円柱棒状の2つの突部7a,7aが設けられている。この突部7a,7aは、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける際、検査パレット3側の穴(位置出し穴73内に位置する位置決め穴32a,32a)の個々に対応して設けられる。また、各突部7aは、先端部が円錐形状のテーパをなしている。さらに、2つの突部7a,7aの間には、モジュール2のフェルール16が取り付けられるコネクタ7bが設けられている。
【0064】
そして、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける際は、図12(a)〜(c)に示すように、位置決め穴32aを突部7aの先端部に挿入して差し込む。これにより、フェルール保持部材31が突部7aへの挿入に伴って突部7aのテーパ部分で案内され、モジュール2のフェルール16がコネクタ7bに取り付けられ、検査パレット3が受光器7Aに位置決めされる。そして、検査パレット3上のモジュール2と受光器7Aとの間が光学的に接続される。
【0065】
なお、本例では、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける構成として説明しているが、検査パレット3を直接測定器7Bに取り付ける構成とすることもできる。この場合、受光器7Aが測定器7Bの筐体内に内蔵され、上述した位置決め穴32a,32aに挿入される2つの突起7a,7aと、モジュール2のフェルール16と受光器7Aとの間を光学的に接続するためのコネクタ7bを測定器7Bの筐体の外壁面に設ける。
【0066】
次に、上記のように構成された検査パレット3を含む検査システム5によりモジュール2の組立から検査までの作業工程について説明する。
【0067】
モジュール2を組み立てて検査する場合には、まずモジュール2の基部となる本体11内の構造を組み立てる。具体的には、光源としての半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどを複数対の電極13を備えた金属ケースの本体11内に組み込む。
【0068】
次に、モジュール2を搬送用ケース1に取り付ける。具体的には、本体取付部材21の基台22上にモジュール2の本体11を載置し、2組のコ字状の固定部材23の先端部と基台22とが本体11の脚部14を挟むようにネジ止めする。また、2組の固定部材23の基端部を搬送用ケース1にネジ止めする。これにより、モジュール2の本体11が搬送用ケース1の作業窓46内に位置して固定される。
【0069】
次に、搬送用ケース1に取り付けられたモジュール2の本体11内の半導体発光素子と光軸を合わせてファイバ12を本体11に溶接する(ファイバ溶接工程)。この際、保護部材15は、ファイバ12に通し、ファイバ押さえ部49の保持部51に挿入して一時的に保持しておく。これにより、保護部材15が動いてファイバを傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができ、効率的に保護部材15の取り付け作業に移行できる。
【0070】
次に、モジュール2の本体11とファイバ12との間の溶接部分にシール剤を塗布してシーリングする(ファイバシール工程)。続いて、予めファイバ押さえ部49の保持部51に一時的に保持された保護部材15を本体11に接着する(カバー接着工程)。なお、ファイバ12の先端には予めフェルール16が取り付けられている。そして、本体11に取り付けられたファイバ12は、搬送用ケース1のファイバ収容部48に収容され、巻回された部分がファイバ押さえ部49によって保持される。また、ファイバ12のフェルールは、保護キャップ17が装着された状態で搬送用ケース1のフェルール保持部47に保持される。これにより、モジュール2は、本体11が作業窓46に固定され、ファイバ12の巻回部分とフェルール16が保持された状態で搬送用ケース1に取り付けられる。以上の作業によりモジュール2の組立が完了し、以下モジュール2の検査工程に移行する。
【0071】
検査工程では、モジュール2を搬送用ケース1に取り付けたままの状態で、高温状態(例えば70℃)と低温状態(例えば−40℃)を交互に繰り返してモジュール2に熱衝撃を与える(熱衝撃工程)。続いて、モジュール2を高温状態で所定時間放置する(高温放置工程)。その後、モジュール2が取り付いた搬送用ケース1を検査用ケース4の収容部63に収容する。さらに説明すると、保護キャップ17を外したフェルール16をフェルール保持部材31に取り付け、このフェルール保持部材31を先端保持部72の長溝72bに落とし込み、かつ本体11の電極13を接続部材64の個々の対応する端子67a上に位置させて搬送用ケース1を検査用ケース4の収容部63に装着する。その後、本体固定部材81をモジュール2の本体11の上方から取り付け、モジュール2の本体11を接続部材64に対して固定する。これにより、モジュール2の各電極13と接続部材64の各端子67aとが導通接続される。そして、モジュール2を収容した検査用ケース4と測定装置7との間の接続は、位置決め穴32aを受光器7Aの突部7aの先端部に挿入して差し込み、モジュール2のフェルール16をコネクタ7bに取り付けて行う。また、検査用ケース4と検査装置6との間の接続は、図1に示すようなプローブ状の接触子6aを回路基板62の端子部69に接触導通して行う。
【0072】
以上のようにして、モジュール2の取り付いた搬送用ケース1が検査用ケース4に取り付けられると、まず、モジュール2に通電して所定時間連続駆動する(エージング工程)。次に、外部の熱交換素子6Dgによって、モジュールを加熱又は冷却するときに、光出力変動などが発生するか否かを検査する(トラッキングエラー工程)。続いて、モジュール2の入力電力に対する光出力を測定する(特性検査工程)。その後、最終的な出荷検査を経て、正常と判断されたモジュール2が出荷される。その際、検査用ケース4から搬送用ケース1を取り外せば、検査済のモジュール2が取り付いた搬送用ケース1をそのまま出荷時のケースとして使用することができる。
【0073】
なお、上記検査工程において、モジュール2の底面温度を測定する場合(トラッキングエラー工程)には、検査治具6Dを用いる。この場合、検査パレット3の底面から露出する本体取付部材21の基台22の温度計測用穴24に検査治具6Dの突起部材6Ddを挿入し、検査治具6Dの載置台6Da上にモジュール2の本体11が固定された基台22を載置してモジュール2をセットする。これにより、検査治具6Dの突起部材6Ddに埋設された温度計測センサ6Deがモジュール2の底面温度を検出し、その検出信号が検査装置6の処理部6Aに出力される。
【0074】
このように、本例の構成によれば、モジュール2(本体11のみ又はファイバ12を含む全体)を移動する際、モジュール2の本体11の電極13やファイバ12の破損を低減して組立の作業性を高めることができる。しかも、モジュールを搬送用ケース1に取り付けた後はモジュールを直接手で取り扱う必要がなく、極めてハンドリング性に優れ、検査工程の自動化を容易にすることができる。また、以下に説明する様々な効果を奏する。
【0075】
モジュール2の組立や検査を行うにあたっては、モジュール2の本体11を搬送用ケース1の枠部42aに支持固定する1回のネジ締め作業で済ますことができる。すなわち、モジュール2は、本体11が搬送用ケース1の枠部42aにネジ締めされると、モジュール2の組立及び検査が終了するまで取り外す必要がない。これにより、従来、モジュールの組立や検査の度に行われていた工程移動の際のネジ締め工数が削減され、効率的にモジュールの組立及び検査を行うことができる。しかも、モジュールをケースに取り付けた状態で搬送できるので、従来に比べてモジュールが取り扱い易く、工程移動時の搬送も容易に行うことができる。
【0076】
モジュール2は、本体11が本体取付部材21を介して搬送用ケース1の作業窓46の枠部に固定され、ファイバ12がファイバ押さえ部49によりファイバ収容部48に収容保持され、フェルール16がフェルール保持部47に保持される。従って、モジュール2を搬送用ケース1に固定した状態で移動することができる。しかも、モジュール2に直接手を触れることがないので、静電気により半導体発光素子などにダメージを与える恐れや移動時にモジュールを破損する頻度を大幅に低減することができる。
【0077】
同様に、モジュール2の取り付いた搬送用ケース1を検査用ケース4に取り付けて検査パレット3として使用した場合でも、モジュール2を直接手で取り扱うことがないので、検査工程間の移動時や検査時にモジュールを破損することなく、モジュール2の検査を行うことができる。
【0078】
モジュール2は、表裏面が平滑面をなす基台22に本体11が固定され、搬送用ケース1の枠部42a内に臨むようにモジュール2全体が搬送用ケース1に取り付けられる。そして、モジュール2の本体11が固定された基台22の裏面(平滑面)が外部に露出するように搬送用ケース1ごと検査用ケース4に収容される。これにより、モジュール2の本体11の平行状態を保ってモジュール2の組立や検査の作業を行うことができる。例えば、検査治具6Dに検査パレット3をセットする際、基台22の裏面を平滑な載置台6Da上に載置して位置を固定すれば、モジュール2の本体11の平行状態を保ってトラッキングエラー工程の検査を行うことができる。
【0079】
モジュール2の各電極13は、検査用ケース4に搬送用ケース1を収容してモジュール2の本体11を本体固定部材81により固定したときに、2つの端子67aに導通接続されるので、各電極13に対して十分な電流容量を取ることができる。
【0080】
フェルール16は、保護キャップ17が取り付けられた状態で搬送用ケース1のフェルール保持部47に保持されるので、フェルール16の端面が傷付くのを防止することができる。
【0081】
モジュール2のファイバ12は、巻回した状態でファイバ押さえ部49により保持された状態でケース本体からはみ出すことなくファイバ収容部48に収容されるので、ファイバ12を損傷させることなく保護することができる。
【0082】
搬送用ケース1は、熱伝導性や耐熱性および強度を有する薄板材料で形成され、多数の貫通穴41が形成された構成なので、熱衝撃工程や高温放置工程でモジュール2に直接的に熱を加えて正確な検査を行うことができる。
【0083】
モジュール2の本体11にファイバ12を取り付ける場合には、モジュール2の本体11のみが本体取付部材21により搬送用ケース1に固定され、この搬送用ケース1を治具として使用し、ファイバ12をモジュール2の本体11に取り付けることができる。その際、搬送用ケース1を垂設した状態で固定し、搬送用ケース1の作業窓46の空間部分を利用して本体11に対するファイバ12や保護部材15の取り付けを効率的に行うことができる。
【0084】
検査パレット3を測定装置7に接続する際には、受光器7Aの各突部7aが検査用ケース4の各位置出し穴73を介してフェルール保持部材31の各位置決め穴32aに挿入され、受光器7Aのコネクタ7bがフェルール16に接続される。その際、フェルール16は、フェルール保持部材31に保持された状態で検査用ケース4の長溝72bに遊挿されているので、位置出し穴73内に臨む位置決め穴32aが多少ずれていても受光器7Aの突部7aのテーパ部分でガイドされてフェルール保持部材31が位置出しされる。これにより、フェルール16と測定装置7(受光器7A)との間の光学的接続を確実かつ容易に行うことができる。
【0085】
搬送用ケース1と検査用ケース4は、搬送用ケース1が検査用ケース4に一旦取り付けられると、全ての検査が終了するまで検査パレット3として使用される。そして、検査用ケース4の回路基板62には、検査パレット3のID情報を示す情報付与部材70が設けられているので、回路基板62の端子部69を検査装置6のコネクタ6aに接続した状態でID情報を検査装置6が読み取れば、検査中のモジュール2が取り付いた検査パレット3を認識することができる。
【0086】
モジュール2の底面温度を測定する場合には、本体取付部材21の基台22の温度計測用穴24に検査治具6Dの突起部材6Ddを挿入し、検査治具6Dの載置台6Da上にモジュール2の本体11に固定された基台22を載置してセットすれば、検査治具6Dの突起部材6Ddに埋設された温度計測センサ6Deによりモジュール2の底面温度を検出することができる。温度計測センサを基台に直接固定する構成に比べて、この構成によれば、温度計測センサ6Deの配線を基台22から引き出す必要がないので、搬送用ケース1及び検査装置6の構成の簡略化が図れる。
【0087】
検査パレット3は、搬送用ケース1と検査用ケース4の2つに分かれた構成なので、検査後に検査用ケース4から搬送用ケース1を取り出せば、モジュール2を搬送用ケース1に取りついた状態で搬送でき、搬送用ケース1を出荷時のケースとして使用することができる。この場合、モジュール2に直接手を触れることがないので、出荷のための梱包作業において、モジュールを破損する頻度を大幅に低減でき、且つ、梱包作業の簡略化が図れる。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、モジュールを移動する際の本体の電極やファイバの破損を低減して組立の作業性を高めると共に、検査工程の自動化を容易にすることができる。
【0089】
モジュールの組立や検査を行うにあたっては、モジュールの本体を搬送用ケースの枠部に支持固定する1回のネジ締め作業で済ますことができ、本体が搬送用ケースの枠部にネジ締めされると、モジュールの組立及び検査が終了するまで取り外す必要がない。これにより、従来、モジュールの組立や検査の度に行われていた工程移動の際のネジ締め工数が削減され、効率的にモジュールの組立及び検査を行うことができる。しかも、モジュールをケースに取り付けた状態で搬送できるので、従来に比べてモジュールが取り扱い易く、工程移動時の搬送も容易に行うことができる。
【0090】
搬送用ケースは、検査終了後に検査用ケースから取り外せば、検査済のモジュールが取り付けられた状態でそのまま出荷時のケースとして使用することができる。
【0091】
半導体レーザモジュールは、表裏面に平滑面を有する基台に本体が載置され、本体の取付部を挟むようにして一対の固定部材により本体が搬送用ケースの開口部内に臨んで支持固定されるので、モジュールの平行状態を保って各種検査を行うことができる。
【0092】
モジュールのファイバは、巻回した状態でファイバ押さえ部により保持された状態でケース本体からはみ出すことなくファイバ収容部に収容されるので、ファイバを損傷させることなく保護することができる。
【0093】
ファイバ押さえ部の一部には、モジュールの本体とファイバの接続部分を保護する保護部材を一時的に保持する保持部が設けられているので、本体へのファイバの取付工程の際、保護部材が動いてファイバを傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができる。
【0094】
検査用ケースの回路基板には、検査パレットのID情報を示す情報付与部材が設けられているので、検査パレットを検査装置に電気的に接続した際にID情報を検査装置が読み取れば、検査中のモジュールが取り付いた検査パレットを認識することができる。
【0095】
モジュールに取り付いた基台の取付穴に測定用装置の突起部材を挿入し、測定用装置の基台上にモジュールをセットすれば、測定用装置の突起部材に埋設された温度計測センサによりモジュールの底面温度を検出することができる。この際、温度計測センサの配線を基台から引き出す必要がないので、温度計測センサを基台に直接固定する構成に比べて、搬送用ケース及び検査装置の構成の簡略化が図れる。
【0096】
検査パレットを測定器に接続する場合、測定器の各突部がフェルール保持部材の各位置決め穴に挿入され、測定器のコネクタがフェルールに接続される。その際、フェルールがフェルール保持部材に保持された状態で検査用ケースの長溝に遊挿されているので、位置決め穴が多少ずれていても測定器の突部のテーパ部分でガイドされてフェルール保持部材が位置出しされるので、フェルールと測定器との間の光学的接続を確実かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による検査システムの全体構成を示す概要図である。
【図2】本発明による検査システムにおける検査パレットと測定装置の接続部分を含む平面図であり、検査パレットにモジュールを取り付けた状態の透視平面図である。
【図3】図2の検査パレットを矢印A方向から見た透視図である。
【図4】図2の検査パレットを矢印B方向から見た透視図である。
【図5】モジュール及び本体取付部材の構成図であり、モジュールに本体取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明による検査パレットの搬送用ケースにモジュールを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明による検査パレットの検査用ケースの斜視図である。
【図8】検査パレットの全体構成を示す斜視図である。
【図9】ファイバフェルールの保持構造を示す部分拡大断面図である。
【図10】(a)図9のフェルール保持部材を構成するネジ部材の平面図である。
(b)(a)のネジ部材を矢印X方向から見た図である。
【図11】モジュールの底面温度を検出する構成例を示す一部裁断側面図である。
【図12】(a)〜(c)検査パレットと測定装置との間の接続構造を示す部分図である。
【図13】従来のモジュールが収容される構成の一例を示す図である。
【図14】従来のモジュールの取り扱いを説明するための図である。
【符号の説明】
1…搬送用ケース、2…モジュール、3…検査パレット、4…検査用ケース、5…検査システム、6…検査装置、6Da…載置台、6Dc…付勢手段、6Dd…突起部材、6De…温度計測センサ、6Df…断熱材、6Dg…熱交換素子、7…測定装置、7a…突部、7b…コネクタ、6D…検査治具、11…本体、12…ファイバ、13…電極、14…取付部(脚部)、15…保護部材、16…フェルール、22…基台、23…固定部材、24…温度計測用穴、31…フェルール保持部材、32a…位置決め穴、37…貫通穴、41…貫通穴、42…ケース本体、46…開口部(作業窓)、47…フェルール保持部、48…ファイバ収容部、49…ファイバ押さえ部、51…保持部、61…ケース本体、62…回路基板、63…収容部、64…接続部材、67a…端子、69…端子部、70…情報付与部材、72a…貫通溝、72b…長溝、73…位置出し穴。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査物としてのファイバ付き半導体レーザモジュールの組立時や搬送時に使用されるファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケースに関する。また、半導体レーザモジュールの検査時に使用される上記搬送ケースを含む検査パレット並びに検査パレットに取り付けられた半導体レーザモジュールの各種検査を行う検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、生産ラインで組立製造された製品は、被検査物として各種検査が行われる。これにより、製品の性能を調べ、正常と判断された製品のみが出荷される。ここでは、被検査物としての製品をファイバ付き半導体レーザモジュール(以下、モジュールと略称する)とし、このモジュールの組立から検査を行うまでの作業工程を例にとって説明する。
【0003】
モジュールを組み立てて検査する場合には、まずモジュールの基部となる本体内の構造を組み立てる。具体的には、光源としての半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどを複数対の電極を備えた金属ケースの本体内に組み込む。次に、本体内の半導体発光素子と光軸を合わせてファイバを本体に溶接する(ファイバ溶接工程)。その後、本体とファイバとの間の溶接部分にシール剤を塗布してシーリングする(ファイバシール工程)。次に、溶接部分を保護するカバーを本体に接着する(カバー接着工程)。以上の作業によりモジュールの組立が完了する。
【0004】
次に、高温状態(例えば70℃)と低温状態(例えば−40℃)を交互に繰り返して組立が完了したモジュールに熱衝撃を与える(熱衝撃工程)。続いて、モジュールを高温状態で所定時間放置する(高温放置工程)。その後、モジュールに通電して所定時間連続駆動する(エージング工程)。次に、外部の熱交換素子によって、モジュールを加熱又は冷却するときに、光出力変動などが発生するか否かを検査する(トラッキングエラー工程)。続いて、モジュールの入力電力に対する光出力を測定する(特性検査工程)。その後、最終的な出荷検査を経て、正常と判断されたモジュールが出荷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上述したモジュールの組立から検査を終えるまでの作業工程では、図13に示すようなトレイ100を使用し、検査対象となるモジュール101をトレイ100から図14に示すように一つずつ取り出し、セッティングを行っていた。従って、検査時にモジュール101を直接手で取り扱うため、モジュール101の本体101aの外部に露出して設けられる複数対の電極102やファイバ103を破損しやすく、手が電極102に触れると、静電気により半導体発光素子などにダメージを与える恐れがあるという問題があった。しかも、モジュール101は工程移動する度に直接手で取り扱うので、その分だけ破損の頻度が増すという問題があった。
【0006】
また、モジュール101は、工程移動のためトレイ100上に一時的に収容されるが、単にトレイ100上に置かれた状態で特に固定されていなかった。このため、モジュール101が不安定で、移動時にモジュール101の本体101aの電極102をトレイ100の角にぶつけて曲げたり、本体101aに接続されるファイバ103が折れたりして破損するおそれがあった。
【0007】
さらに、上述した作業工程のうち、ファイバ溶接工程と熱衝撃工程以外の作業工程では、モジュールを対象の装置に対して平行を保ってネジ締めして取り付ける必要があった。そして、モジュール101の組立を含めて検査を行う際には、モジュール101がトレイ100から一つずつ取り出されるが、ネジ締めが必要な工程では各工程に移行する度にモジュールの着脱作業を行わなければならなかった。このため、モジュールの着脱に手間と時間を要し、組立や検査を行う際の作業効率が悪いという問題があった。
【0008】
ところで、本発明に関連する先行技術としては下記特許文献1、2のようなものが知られている。
【0009】
下記特許文献1の発明には、搬送パレットに位置決めされた柔軟性回路基板上に半導体チップ部品を実装する場合に、穴を貫通させた搬送パレットを用い、半導体製造設備に備え付けのステージに搬送パレットに設けられた穴に対応した突部を設け、この突部により柔軟性回路基板の半導体チップ部品実装部をバックアップする構成が開示されている。
【0010】
下記特許文献2の発明は、複数の製品を組立試験する混流生産ラインにおける製品本体を載せるもので、混流生産ラインの組立または試験の各工程における情報データを通信し記憶する通信記憶ユニットとしてのIDが着脱可能に埋め込まれたパレットの構成が開示されている。そして、このパレットは、IDカードによりライン端末機を介して製品を生産するのに必要な情報をラインホスト制御部と送受信する構成となっている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−67822号公報
【特許文献2】
特開平6−143103号公報
【0012】
しかしながら、上記特許文献1、2の何れの発明においても、本発明のファイバ付き半導体レーザモジュールを被検査物とするパレットとしては適していなかった。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ファイバ付き半導体レーザモジュールの組立、検査の自動化を可能とし、作業性向上とファイバや電極の保護を図ることができ、さらにモジュールの取り扱いが容易で工程移動の際のネジ締めによる工数を削減して効率的にモジュールの組立や検査を行うことができるファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース及び検査パレット並びに検査システムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケースは、半導体レーザモジュール2の本体11が開口部46内に臨んで支持固定される枠部42aと、
前記半導体レーザモジュールの本体に取り付けられるファイバ12を収容するファイバ収容部48と、
前記ファイバの先端を保持する保持部47とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、外縁部を有する凹状の薄板材からなり、前記ファイバ収容部48が凹部の一部として形成され、表面に多数の貫通穴41が形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記半導体レーザモジュール2は、表裏面に平滑面を有する基台22に本体11が載置され、該本体の取付部14を挟むようにして一対の固定部材23により前記本体が前記開口部46内に位置して前記枠部42aに支持固定されることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記ファイバ12を巻回した状態で前記ファイバ収容部48に保持するファイバ押さえ部49を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4の半導体レーザモジュール搬送用ケースにおいて、前記ファイバ押さえ部49の一部には、前記半導体レーザモジュール2の本体11とファイバ12の接続部分を保護する保護部材15を一時的に保持する保持部51が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明に係る検査パレットは、請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース1を備え、
該半導体レーザモジュール搬送用ケースが収容される収容部63と、前記半導体レーザモジュール搬送用ケースを収容した状態で前記半導体レーザモジュール2の本体11に設けられた複数対の電極13と導通接続する端子67aを備えた接続部材64と、前記端子と配線接続され、外部に露出して端子部69が設けられた回路基板62とを有する検査用ケース4を具備したことを特徴とする。
【0020】
請求項7の発明に係る検査システムは、請求項6の検査パレット3を備え、
前記検査用ケース4には、検査パレットのID情報を示す情報付与部材70が設けられており、
前記回路基板62の端子部69と電気的に接続されたときに、前記情報付与部材のID情報を読み取る検査装置6を具備したことを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明に係る検査システムは、請求項3の半導体レーザモジュール搬送用ケース1を具備した請求項6の検査パレット3を備え、
前記基台22の底面には温度計測用穴24が形成されており、
温度計測センサ6Deが埋設されて前記温度計測用穴に挿入される突起部材6Ddと、該突起部材を前記温度計測用穴の挿入方向に付勢する付勢部材6Dcと、前記突起部材の周囲を断熱する断熱材6Dfとが前記半導体レーザモジュール2の本体11に取り付けられた前記基台が載置される載置台6Daに設けられるとともに、該載置台を介して前記半導体レーザモジュールの本体を加熱又は冷却する熱交換素子6Dgを備えた検査治具6Dを含む検査装置6を具備したことを特徴とする。
【0022】
請求項9の発明に係る検査システムは、請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース1を具備した請求項6の検査パレット3を備え、
前記ファイバ12の先端に設けられるフェルール16は、該フェルールが挿通される貫通穴37と、2つの位置決め穴32a,32aを有するフェルール保持部材31によって先端部が保持されており、
前記検査パレットのケース本体61の外縁部には、前記フェルール保持部材の2つの位置決め穴が臨むように2つの位置出し穴73,73が形成されるとともに、前記フェルールの先端面が外部に露出した状態で前記フェルール保持部材を微動可能に保持する貫通溝72aに連通した長溝72bが形成されており、
前記位置出し穴を介して前記位置決め穴に挿入される先端にテーパを有する突部7aと、該突部を前記位置出し穴内に臨む前記位置決め穴に挿入したときに前記フェルールと光学的に接続されるコネクタ7bとを有する測定器7を具備したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による検査システムの全体構成を示す概要図、図2は本発明による検査システムにおける検査パレットと測定装置の接続部分を含む平面図であり、検査パレットに被検査物としてのファイバ付き半導体レーザモジュール(以下、モジュールと略称する)を取り付けた状態の透視平面図、図3は図2の検査パレットを矢印A方向から見た透視図、図4は図2の検査パレットを矢印B方向から見た透視図、図5はモジュール及び本体取付部材の構成図であり、モジュールに本体取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図、図6は本発明による検査パレットのファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース(以下、搬送用ケースと略称する)にモジュールを取り付けた状態を示す斜視図、図7は本発明による検査パレットの検査用ケースの斜視図、図8は検査パレットの全体構成を示す斜視図、図9はファイバフェルールの保持構造を示す部分拡大断面図、図10(a),(b)は図9のフェルール保持部材を構成するネジ部材を示す図、図11はモジュールの底面温度を検出する構成例を示す一部裁断側面図、図12(a)〜(c)は検査パレットと測定装置との間の接続構造を示す部分図である。
【0024】
本例の搬送用ケース1は、被検査物であるモジュール2の組立工程時や各作業工程間での移動搬送時のケースとして使用され、さらには出荷時のケースとしても使用可能である。
【0025】
また、検査パレット3は、上記搬送用ケース1と、この搬送用ケース1が収容される検査用ケース4で概略構成され、モジュール2の各種検査時の治具として使用される。
【0026】
さらに、検査システム5は、上記検査パレット3に収容されたモジュール2の各種検査を行い、モジュール2の性能を判断するシステムである。この検査システム5は、図1に示すように、モジュール2が収容された検査パレット3の他、検査装置6、測定装置7を備えて概略構成される。
【0027】
まず、製品として出荷される被検査物としてのモジュール2の構成について説明する。図2乃至図5に示すように、モジュール2は、本体11とファイバ12で概略構成される。本体11は例えば矩形状の金属ケースで構成される。図示はしないが、本体11の内部には、例えば半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどの各種電子部品が組み込まれて収容される。
【0028】
図5に示すように、本体11の長手方向の上端側外壁面には、線状のリードからなる複数対の電極13が本体11の表面に対して水平に延出して並設されている。この複数対の電極13は、本体11内の各電子部品と電気的に配線接続されている。さらに、図2および図4に示すように、本体11の底面側には、取付穴14aを有する取付部としての脚部14が対向して4個所に設けられている。
【0029】
なお、モジュール2の本体11は、モジュール11の性能によって内部に組み込まれる電子部品が異なるものであり、例えばサーミスタやペルチェ素子が組み込まれていないものもある。
【0030】
ファイバ12は、本体11の一外壁面に形成された不図示のガラス窓を介して本体11内の半導体発光素子と光軸合わせされた状態で、例えば溶接によりガラス窓に固定される。また、図2乃至図5に示すように、ファイバ12には、例えば金属材料のキャップ状の保護部材15が取り付けられている。この保護部材15は、先端面が本体11の外壁面に固着(例えば接着)され、ファイバ12と本体11との接続部分(溶接部分)を保護している。ファイバ12の先端には、測定装置7の受光器7Aと光学的に接続するためのフェルール16が取り付けられている。図5に示すように、フェルール16の先端部には、フェルール16を保護する保護キャップ17が着脱可能に取り付けられる。この保護キャップ17は、例えばシリコンなどの材料で形成される。
【0031】
上記のように構成されるモジュール2は、図2乃至図5に示すような本体取付部材21により搬送用ケース1の所定位置に固定される。なお、モジュール2の本体11に対するファイバ12の取付時に搬送用ケース1を使用する場合には、モジュール2の本体11のみが本体取付部材21により取り付けられる。
【0032】
図5に示すように、本体取付部材21は、略矩形状の基台22と、2組のコ字状の固定部材23,23で構成される。基台22は、モジュール2の本体11が載置される表面と裏面が平滑面をなしている。また、図11に示すように、基台22の裏面には、凹状の温度計測用穴24が形成されている。この温度計測用穴24には、後述する温度計測センサ6Deを埋設した突起部材6Ddが嵌入される。
【0033】
コ字状に形成された2組の固定部材23,23は、各々腕部23aの先端部がモジュール2の本体11の脚部14を挟むようにして脚部14の取付穴14aを介して基台22にネジ止めされる。また、2組の固定部材23,23は、腕部23aの基端部の2個所が搬送用ケース1にネジ止めされる。この2組の固定部材23,23は、ある程度の強度を持って搬送用ケース1に固定(例えばネジ止め)される。このため、固定部材23を金属材料で構成するのが好ましい。これにより、モジュール2の本体11へのファイバ12の取付作業時に、モジュール2の本体11が搬送用ケース1に固定され、本体11に多少の外力が加わっても強度的に耐えることができる。
【0034】
モジュール2は、搬送用ケース1に固定されるときは、後述するように、フェルール保持部47によってフェルール16が保持されるが、搬送用ケース1とともに検査パレット3に固定されるときは、図8乃至図10に示すようなフェルール保持部材31によってフェルール16の先端部が保持される。図8乃至図10に示すように、フェルール保持部材31は、矩形板状の保持部本体32と、ネジ部材33とを備えて構成される。図8及び図9に示すように、保持部本体32の両側には、位置決め穴32aが形成されている。また、保持部本体32の中央の一方の面には、円柱状の凸部34が一体形成されている。この凸部34には、貫通したネジ穴34aが形成されている。凸部34のネジ穴34aには、ファイバ12のフェルール16をフェルール保持部材31で保持する際に、フェルール16の先端部分が挿入される。
【0035】
図9及び図10に示すように、ネジ部材33は、小径部35と太径部36とが一体化された段付きの円柱部材で構成される。小径部35は、外周面にネジ溝35aが形成されている。太径部36は、保持部本体32の凸部32bとほぼ同径に形成され、外周面に滑り止めの多数の溝が形成されている。ネジ部材33には、小径部35と太径部36の中心を貫通して貫通穴37が形成されている。また、ネジ部材33には、ファイバ12の芯線が挿通可能な程度の幅(ファイバ12の芯線の径より若干大きい幅)を有するスリ割り溝38が貫通穴37に連通して形成されている。
【0036】
フェルール16の先端部をフェルール保持部材31に取り付けて保持する場合には、ネジ部材33のスリ割り溝38にファイバ12の一部を通して貫通穴37内に位置させるとともに、小径部35の先端側にフェルール16を位置させる。この状態で、ネジ部材33を保持部本体32のネジ穴32aにネジ止めする。これにより、フェルール16は、先端面がネジ穴34aから露出した状態でフェルール保持部材31に保持される。このフェルール16を保持したフェルール保持部材31は、後述する検査用ケース4の先端保持部72の長溝72bに落とし込まれて装着される。
【0037】
次に、モジュール2が固定収容される検査パレット3の構成について説明する。検査パレット3は、図6に示す搬送用ケース1と図7に示す検査用ケース4の2つのケースに分割して構成される。搬送用ケース1は、熱衝撃工程や高温放置工程でモジュール2に直接的に熱が加えられるようにするため、熱容量特性が良好で耐熱性および強度を有する薄板材料で形成される。また、搬送用ケース1は、軽量化を図るためと、通風及び熱容量をさらに良くするため、多数の貫通穴(図示の例では丸穴)41が形成されている。
【0038】
図6に示すように、搬送用ケース1は、矩形状のケース本体42の一部(図6における上半部の左側一部)がL字状に欠切された欠切部43を有している。搬送用ケース1には、外縁部44を有する凹部45が形成されている。図6における凹部45の上半部で右側上部には、開口部をなす矩形状の作業窓46が形成されている。この作業窓46が形成された枠部の上方位置には、モジュール2の本体11がネジ止めされる。そして、モジュール2の本体11のファイバ12の取付面側に位置する作業窓46の空間部分は、モジュール2の本体11へのファイバ12の取付作業を行う際の作業空間として作用する。
【0039】
また、図6に示すように、作業窓46と略並行して凹部45の外縁部44の上端縁には、モジュール2のフェルール16を保持するための凹溝からなるフェルール保持部47が形成されている。さらに、搬送用ケース1の下半部の凹部45は、一部が束ねられて巻回されたファイバ12を収容するファイバ収容部48を形成している。
【0040】
搬送用ケース1には、ファイバ収容部48に収容されたファイバ12を保持するファイバ押さえ部49が設けられている。図6に示すように、ファイバ押さえ部49は、例えば金属材料からなる弾性を有した線材を略M字状に折曲して構成される。このファイバ押さえ部49は、両端が搬送用ケース1の両側部に回動可能に軸支されている。ファイバ押さえ部49は、巻回されたファイバ12に複数個所で接触して押さえた状態で保持するべく、両側線材の一部が搬送用ケース1の凸状の係止片50に係止される。
【0041】
また、ファイバ押さえ部49の一部には、保護部材15を一時的に保持する保持部51が形成されている。この保持部51は、図6に示すような線材の一部を曲げた折曲部分で構成され、例えば搬送用ケース1にモジュール2の本体11を固定したときに、本体11の不図示のガラス窓と対向する位置に形成される。保持部51は、ファイバ12を本体11に取り付けるにあたって、保護部材15を一時的に保持している。これにより、本体11へのファイバ12の取付工程の際、保護部材15が動いてファイバ12を傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができる。
【0042】
図7に示すように、検査用ケース4は、矩形枠状に形成されたケース本体61の裏面側に回路基板62が取り付けられたものである。ケース本体61は、手動及び自動搬送に耐え得る強度を持つ材料(例えばアルミニウム)で形成される。回路基板62の表面側で枠状のケース本体61内は、モジュール2が取り付いた搬送用ケース1を収容するための凹状の収容部63を形成している。
【0043】
図8において、回路基板62の右側上端部には、搬送用ケース1に取り付けられたモジュール2の本体11と対応して接続部材64が設けられている。接続部材64の基部をなす基台65の中央部分には、モジュール2の本体11が挿通可能な矩形状の開口部66が形成されている。また、この開口部66と対応する回路基板62上にも開口部62aが形成されている。これら開口部66,62aには、搬送用ケース1を検査用ケース4に収容した際、本体取付部材21の基台22が貫装される。これにより、基台22が開口部66,62aを介して検査用ケース4の裏面側に表出する。
【0044】
図7に示すように、接続部材64の開口部66の両側には、モジュール2の複数対の電極13と対応して複数の端子67aを備えた2つのブロック形状のソケット部67,67が基台65と一体に設けられている。2つのソケット部67,67に備えた複数の端子67aは、例えばスプリングにより付勢された接点で構成され、モジュール2の複数対の電極13と導通接続される。この複数の端子67aは、モジュール2の1つの電極13につき2つずつ対応して設けられ、導通時に十分な電流容量が取れるようになっている。また、2つのソケット部67,67の上下位置には、直線状の受け溝67bが形成されている。この受け溝67bには、モジュール2の本体11に取り付けられた2つの固定部材23,23の腕部23aが遊嵌される。さらに、基台65の対角位置には位置決め穴68が形成されている。この位置決め穴68には、モジュール2の本体11を固定するための後述する本体固定部材81の位置決めピン83が挿入される。
【0045】
図7に示すように、回路基板62の下端部には、接続部材64の各端子67aとパターンを介して配線されたパターン状の端子部69が形成されている。回路基板62は、端子部69がケース本体61の切欠き部61aから外部に突出した状態でケース本体61の裏面側に取り付けられる。
【0046】
また、回路基板62には、検査パレット3のID情報を示す情報付与部材70が設けられている。本例では、図7に示すように、情報付与部材70が例えば直列接続された2つの抵抗で構成され、回路基板62の端子部69との間でパターンを介して配線接続されている。この2つの抵抗による抵抗値は、検査パレット3を検査装置6に電気的に接続した際に、回路基板62の端子部69を介して読み取られる。そして、2つの抵抗の抵抗値の組合せにより検査パレット3のIDが特定される。
【0047】
図7に示すように、検査用ケース4の左側上端部には、搬送用ケース1のL字状の欠切部43に対応してコ字状に欠切されて所定厚の外壁部71aを有する凹状の開口部71が形成されている。この開口部71には、フェルール保持部材31を保持する先端保持部72が形成されている。先端保持部72は、開口部71の外縁部71aに形成される貫通溝72aと長溝72bで構成される。貫通溝72aは、フェルール保持部材31の太径部36よりも若干大きい幅を有して開口部71の外縁部71aの略中央に矩形状に形成される。長溝72bは、貫通溝72aを中心として、ケース本体61の短手方向の外壁面に沿って開口部71の外縁部71aに形成される。この長溝72bは、フェルール保持部材31の保持部本体32が微動できるように保持部本体32の幅よりも長く貫通溝72aに連通して形成される。先端保持部72は、フェルール保持部材31が貫通溝72aを中心として長溝72bに落とし込まれると、ある程度の遊びを持ってフェルール保持部材31を保持している。すなわち、フェルール保持部材31は、抜取方向である長溝72bの上方向だけでなく、長溝72bの左右方向(ケース本体61の短手方向)に対しても移動可能に保持される。
【0048】
図7に示すように、貫通溝72aおよび長溝72bが形成された外縁部71aには、長溝72bに直交してケース本体61の長手方向に2つの位置出し穴73,73が貫通形成されている。この2つの位置出し穴73,73は、フェルール保持部材31の位置決め穴32aよりも太径に形成される。そして、フェルール保持部材31が先端保持部72に保持された状態では、フェルール保持部材31の位置決め穴32aが位置出し穴73内に位置している。この位置が略一致した2組の穴32a,73は、検査パレット3を測定装置7に装着する際に、後述する測定装置7の受光器7Aの筐体の外壁面に設けられるテーパ状の突部7aに挿通される。これにより、モジュール2が取り付けられた検査用パレット3は、測定装置7の受光器7Aに対して位置決めされた状態で光学的に接続される。
【0049】
図3及び図4に示すように、検査用ケース4のケース本体61の表面側の外縁部には、段付き凸部74が対向して形成されている。また、ケース本体61の裏面側の外縁部には、段付き凸部74と同等の段差を有する段付き凹部75が段付き凸部74に対向して形成されている。この段付き凸部74と段付き凹部75は、逆転させた構成でも良く、複数の検査用ケース4(検査パレット3)を上下に積み重ねる際に互いに係合するものである。これにより、複数の検査用ケース4(検査パレット3)を場所を取らずに積み重ねて管理することができる。
【0050】
図8に示すように、本体固定部材81は、検査用ケース4に収容された搬送用ケース1上のモジュール2の本体11を上方から位置決め固定するものである。図4に示すように、本体固定部材81は、矩形ブロック状をなす本体82の裏面側にモジュール2の本体11に嵌め込まれる凹部82aが形成されている。また、本体82の対角位置には、2つの位置決めピン83,83が裏面側に突出して設けられている。さらに、本体82の両側面には、係止爪84が対向して設けられている。各係止爪84と本体82の側面との間には、常に係止爪84を接続部材64の外壁面に係止する方向に付勢するスプリングなどの付勢部材85が設けられている。
【0051】
上記構成による本体固定部材81を用いてモジュール2の本体11を固定する場合には、本体固定部材81の2つの位置決めピン83,83を接続部材64の2つの位置決め穴68,68に挿入して凹部82aをモジュール2の本体11に嵌め込む。そして、本体固定部材81の係止爪84を接続部材64の外壁面に係止する。このとき、接続部材64の各端子67aのスプリングが押し込まれ、この各端子67aとモジュール2の複数の電極13との間が導通接続される。これにより、モジュール2の本体11が位置決め固定される。
【0052】
ここで、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の左右方向の位置決めは、モジュール2の本体11の両側面と接続部材64のソケット部67のブロック左右の内壁面との間でなされる。また、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の前後方向の位置決めは、接続部材64のソケット部67のブロック前後の外壁面とコ字状の固定部材23の腕部23aの内壁面との間でなされる。
【0053】
なお、検査用ケース4の接続部材64に対するモジュール2の本体11の位置決めは、上記構成に限定されるものではない。すなわち、搬送用ケース1を検査用ケース4に装着した際、モジュール2の本体11の複数対の電極13が各々対応する接続部材64の端子67aに導通接続されるように位置決めされる構成であれば良い。
【0054】
次に、検査システム5の構成について説明する。本例の検査システム5は、上述した検査パレット3の他、検査装置6、測定装置7を備えて構成される。なお、以下では、検査装置6及び測定装置7に対する検査パレット3の接続構成を主体として説明する。
【0055】
図1に示すように、検査装置6は、処理部6A、情報読取部6B、電源供給部6C、検査治具6D、制御部6Eを備えて概略構成される。この検査装置6は、図1に示すように、図2における検査パレット3の回路基板62の端子部69と導通接続されるプローブ形状の接触子6aを備えている。検査装置6は、接触子6aが回路基板62の端子部69と導通接続されると、モジュール2の本体11内に収容される各電子部品と電気的に接続され、処理部6Aの指令に基づく電源供給部6Cによる電源供給や情報読取部6Bによる信号検出などが行われる。例えばモジュール2の本体11内に収容される電子部品が半導体発光素子、サーミスタ、ペルチェ素子、フォトダイオードの場合には、電源供給部6Cから半導体発光素子とペルチェ素子に電源を供給し、サーミスタとフォトダイオードの出力を検出している。また、検査装置6の情報読取部6Bは、検査パレット3が回路基板62の端子部69を通じて検査装置6と電気的に接続された際に、回路基板62上の情報付与部材70である抵抗の抵抗値や、モジュール本体からの情報を読み取っている。そして、検査装置6の処理部6Aは、情報読取部6Bが読み取った検査パレット3(搬送用ケース1を検査用ケース4に収容したもの)のIDを判別している。さらに、検査装置6の処理部6Aは、測定装置7の測定器7Bとも電気的に接続されており、測定器7Bからの測定信号やモジュール2からの各種信号に基づいてモジュール2の性能を総合的に判断している。
【0056】
ところで、モジュール2の性能を評価する上では、モジュール2の底面温度に対する光の出方が重要な要素となっている。このため、モジュール2の底面温度を精度良く測定し制御する必要がある。
【0057】
本例では、モジュール2の底面温度を測定する温度計測センサをモジュール2から切り離す構成を採用している。すなわち、モジュール2の底面温度を測定する場合には、検査装置6の構成要素である図11に示すような検査治具6Dが用いられる。
【0058】
図9に示すように、検査治具6Dは、表面が平滑面をなす載置台6Daを備えており、測定時(トラッキングエラー工程時)にモジュール2の本体11の裏面に固定される基台22が載置台6Daの表面上に載置される。そして、検査パレット3に収容されたモジュール2は、モジュール2側の基台22が載置台6Da上に載置された状態で図1に示す押さえ部材90により本体固定部材81が押圧されて位置が固定される。載置台6Daには、モジュール2の本体取付部材21の温度計測用穴24に対応して開口穴6Dbが形成されている。この開口穴6Dbには、スプリングなどの付勢手段6Dcにより常に上方に付勢された突起部材6Ddが設けられている。
【0059】
図11に示すように、突起部材6Ddは、先端がテーパ面をなす円柱状に形成され、内部にモジュール2の底面温度を測定するための温度計測センサ6Deが埋設されている。本例では、温度計測センサ6Deとして、熱電対を使用しているが、例えばサーミスタ、抵抗測温体、IC温度センサなどを使用することもできる。
【0060】
また、図11に示すように、載置台6Daにおける開口穴6Dbの周囲部分には断熱材6Dfが埋設されている。これにより、温度計測センサ6Deが埋設された突起部材6Ddと外部との間の熱を遮断している。
【0061】
さらに、図11に示すように、載置台6Daは、熱交換素子としてのペルチェ素子6Dgを介して冷却ブロック6Dh上に配設される。図1に示すように、ペルチェ素子6Dgおよび温度計測センサ6Deは、コントローラ(制御部)6Eに電気的に接続されている。コントローラ6Eは、ペルチェ素子6Dgに電源を供給して駆動し、モジュール2の本体11が載置される載置台6Daの温度を制御している。また、コントローラ6Eは、温度計測センサ6Deの検出信号を処理部6Aに測定信号として出力している。
【0062】
図1に示すように、測定装置7は、検査パレット3に収容されたモジュール2から出力される光を検出する受光器7Aと、受光器7Aからの信号を処理してモジュール2の光出力を測定する測定器7Bを備えて構成される。測定装置7は、検査パレット3にセットされたモジュール2から出力される光を受光器7Aで受光し、この受光した光に基づく測定信号を検査装置6に出力している。
【0063】
図2および図12に示すように、受光器7Aの筐体の外壁面には、検査パレット3を位置決めして取り付けるための円柱棒状の2つの突部7a,7aが設けられている。この突部7a,7aは、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける際、検査パレット3側の穴(位置出し穴73内に位置する位置決め穴32a,32a)の個々に対応して設けられる。また、各突部7aは、先端部が円錐形状のテーパをなしている。さらに、2つの突部7a,7aの間には、モジュール2のフェルール16が取り付けられるコネクタ7bが設けられている。
【0064】
そして、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける際は、図12(a)〜(c)に示すように、位置決め穴32aを突部7aの先端部に挿入して差し込む。これにより、フェルール保持部材31が突部7aへの挿入に伴って突部7aのテーパ部分で案内され、モジュール2のフェルール16がコネクタ7bに取り付けられ、検査パレット3が受光器7Aに位置決めされる。そして、検査パレット3上のモジュール2と受光器7Aとの間が光学的に接続される。
【0065】
なお、本例では、検査パレット3を受光器7Aに取り付ける構成として説明しているが、検査パレット3を直接測定器7Bに取り付ける構成とすることもできる。この場合、受光器7Aが測定器7Bの筐体内に内蔵され、上述した位置決め穴32a,32aに挿入される2つの突起7a,7aと、モジュール2のフェルール16と受光器7Aとの間を光学的に接続するためのコネクタ7bを測定器7Bの筐体の外壁面に設ける。
【0066】
次に、上記のように構成された検査パレット3を含む検査システム5によりモジュール2の組立から検査までの作業工程について説明する。
【0067】
モジュール2を組み立てて検査する場合には、まずモジュール2の基部となる本体11内の構造を組み立てる。具体的には、光源としての半導体発光素子、半導体発光素子の温度をモニタするサーミスタ、半導体発光素子を冷却するペルチェ素子、半導体発光素子の光出力をモニタするフォトダイオードなどを複数対の電極13を備えた金属ケースの本体11内に組み込む。
【0068】
次に、モジュール2を搬送用ケース1に取り付ける。具体的には、本体取付部材21の基台22上にモジュール2の本体11を載置し、2組のコ字状の固定部材23の先端部と基台22とが本体11の脚部14を挟むようにネジ止めする。また、2組の固定部材23の基端部を搬送用ケース1にネジ止めする。これにより、モジュール2の本体11が搬送用ケース1の作業窓46内に位置して固定される。
【0069】
次に、搬送用ケース1に取り付けられたモジュール2の本体11内の半導体発光素子と光軸を合わせてファイバ12を本体11に溶接する(ファイバ溶接工程)。この際、保護部材15は、ファイバ12に通し、ファイバ押さえ部49の保持部51に挿入して一時的に保持しておく。これにより、保護部材15が動いてファイバを傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができ、効率的に保護部材15の取り付け作業に移行できる。
【0070】
次に、モジュール2の本体11とファイバ12との間の溶接部分にシール剤を塗布してシーリングする(ファイバシール工程)。続いて、予めファイバ押さえ部49の保持部51に一時的に保持された保護部材15を本体11に接着する(カバー接着工程)。なお、ファイバ12の先端には予めフェルール16が取り付けられている。そして、本体11に取り付けられたファイバ12は、搬送用ケース1のファイバ収容部48に収容され、巻回された部分がファイバ押さえ部49によって保持される。また、ファイバ12のフェルールは、保護キャップ17が装着された状態で搬送用ケース1のフェルール保持部47に保持される。これにより、モジュール2は、本体11が作業窓46に固定され、ファイバ12の巻回部分とフェルール16が保持された状態で搬送用ケース1に取り付けられる。以上の作業によりモジュール2の組立が完了し、以下モジュール2の検査工程に移行する。
【0071】
検査工程では、モジュール2を搬送用ケース1に取り付けたままの状態で、高温状態(例えば70℃)と低温状態(例えば−40℃)を交互に繰り返してモジュール2に熱衝撃を与える(熱衝撃工程)。続いて、モジュール2を高温状態で所定時間放置する(高温放置工程)。その後、モジュール2が取り付いた搬送用ケース1を検査用ケース4の収容部63に収容する。さらに説明すると、保護キャップ17を外したフェルール16をフェルール保持部材31に取り付け、このフェルール保持部材31を先端保持部72の長溝72bに落とし込み、かつ本体11の電極13を接続部材64の個々の対応する端子67a上に位置させて搬送用ケース1を検査用ケース4の収容部63に装着する。その後、本体固定部材81をモジュール2の本体11の上方から取り付け、モジュール2の本体11を接続部材64に対して固定する。これにより、モジュール2の各電極13と接続部材64の各端子67aとが導通接続される。そして、モジュール2を収容した検査用ケース4と測定装置7との間の接続は、位置決め穴32aを受光器7Aの突部7aの先端部に挿入して差し込み、モジュール2のフェルール16をコネクタ7bに取り付けて行う。また、検査用ケース4と検査装置6との間の接続は、図1に示すようなプローブ状の接触子6aを回路基板62の端子部69に接触導通して行う。
【0072】
以上のようにして、モジュール2の取り付いた搬送用ケース1が検査用ケース4に取り付けられると、まず、モジュール2に通電して所定時間連続駆動する(エージング工程)。次に、外部の熱交換素子6Dgによって、モジュールを加熱又は冷却するときに、光出力変動などが発生するか否かを検査する(トラッキングエラー工程)。続いて、モジュール2の入力電力に対する光出力を測定する(特性検査工程)。その後、最終的な出荷検査を経て、正常と判断されたモジュール2が出荷される。その際、検査用ケース4から搬送用ケース1を取り外せば、検査済のモジュール2が取り付いた搬送用ケース1をそのまま出荷時のケースとして使用することができる。
【0073】
なお、上記検査工程において、モジュール2の底面温度を測定する場合(トラッキングエラー工程)には、検査治具6Dを用いる。この場合、検査パレット3の底面から露出する本体取付部材21の基台22の温度計測用穴24に検査治具6Dの突起部材6Ddを挿入し、検査治具6Dの載置台6Da上にモジュール2の本体11が固定された基台22を載置してモジュール2をセットする。これにより、検査治具6Dの突起部材6Ddに埋設された温度計測センサ6Deがモジュール2の底面温度を検出し、その検出信号が検査装置6の処理部6Aに出力される。
【0074】
このように、本例の構成によれば、モジュール2(本体11のみ又はファイバ12を含む全体)を移動する際、モジュール2の本体11の電極13やファイバ12の破損を低減して組立の作業性を高めることができる。しかも、モジュールを搬送用ケース1に取り付けた後はモジュールを直接手で取り扱う必要がなく、極めてハンドリング性に優れ、検査工程の自動化を容易にすることができる。また、以下に説明する様々な効果を奏する。
【0075】
モジュール2の組立や検査を行うにあたっては、モジュール2の本体11を搬送用ケース1の枠部42aに支持固定する1回のネジ締め作業で済ますことができる。すなわち、モジュール2は、本体11が搬送用ケース1の枠部42aにネジ締めされると、モジュール2の組立及び検査が終了するまで取り外す必要がない。これにより、従来、モジュールの組立や検査の度に行われていた工程移動の際のネジ締め工数が削減され、効率的にモジュールの組立及び検査を行うことができる。しかも、モジュールをケースに取り付けた状態で搬送できるので、従来に比べてモジュールが取り扱い易く、工程移動時の搬送も容易に行うことができる。
【0076】
モジュール2は、本体11が本体取付部材21を介して搬送用ケース1の作業窓46の枠部に固定され、ファイバ12がファイバ押さえ部49によりファイバ収容部48に収容保持され、フェルール16がフェルール保持部47に保持される。従って、モジュール2を搬送用ケース1に固定した状態で移動することができる。しかも、モジュール2に直接手を触れることがないので、静電気により半導体発光素子などにダメージを与える恐れや移動時にモジュールを破損する頻度を大幅に低減することができる。
【0077】
同様に、モジュール2の取り付いた搬送用ケース1を検査用ケース4に取り付けて検査パレット3として使用した場合でも、モジュール2を直接手で取り扱うことがないので、検査工程間の移動時や検査時にモジュールを破損することなく、モジュール2の検査を行うことができる。
【0078】
モジュール2は、表裏面が平滑面をなす基台22に本体11が固定され、搬送用ケース1の枠部42a内に臨むようにモジュール2全体が搬送用ケース1に取り付けられる。そして、モジュール2の本体11が固定された基台22の裏面(平滑面)が外部に露出するように搬送用ケース1ごと検査用ケース4に収容される。これにより、モジュール2の本体11の平行状態を保ってモジュール2の組立や検査の作業を行うことができる。例えば、検査治具6Dに検査パレット3をセットする際、基台22の裏面を平滑な載置台6Da上に載置して位置を固定すれば、モジュール2の本体11の平行状態を保ってトラッキングエラー工程の検査を行うことができる。
【0079】
モジュール2の各電極13は、検査用ケース4に搬送用ケース1を収容してモジュール2の本体11を本体固定部材81により固定したときに、2つの端子67aに導通接続されるので、各電極13に対して十分な電流容量を取ることができる。
【0080】
フェルール16は、保護キャップ17が取り付けられた状態で搬送用ケース1のフェルール保持部47に保持されるので、フェルール16の端面が傷付くのを防止することができる。
【0081】
モジュール2のファイバ12は、巻回した状態でファイバ押さえ部49により保持された状態でケース本体からはみ出すことなくファイバ収容部48に収容されるので、ファイバ12を損傷させることなく保護することができる。
【0082】
搬送用ケース1は、熱伝導性や耐熱性および強度を有する薄板材料で形成され、多数の貫通穴41が形成された構成なので、熱衝撃工程や高温放置工程でモジュール2に直接的に熱を加えて正確な検査を行うことができる。
【0083】
モジュール2の本体11にファイバ12を取り付ける場合には、モジュール2の本体11のみが本体取付部材21により搬送用ケース1に固定され、この搬送用ケース1を治具として使用し、ファイバ12をモジュール2の本体11に取り付けることができる。その際、搬送用ケース1を垂設した状態で固定し、搬送用ケース1の作業窓46の空間部分を利用して本体11に対するファイバ12や保護部材15の取り付けを効率的に行うことができる。
【0084】
検査パレット3を測定装置7に接続する際には、受光器7Aの各突部7aが検査用ケース4の各位置出し穴73を介してフェルール保持部材31の各位置決め穴32aに挿入され、受光器7Aのコネクタ7bがフェルール16に接続される。その際、フェルール16は、フェルール保持部材31に保持された状態で検査用ケース4の長溝72bに遊挿されているので、位置出し穴73内に臨む位置決め穴32aが多少ずれていても受光器7Aの突部7aのテーパ部分でガイドされてフェルール保持部材31が位置出しされる。これにより、フェルール16と測定装置7(受光器7A)との間の光学的接続を確実かつ容易に行うことができる。
【0085】
搬送用ケース1と検査用ケース4は、搬送用ケース1が検査用ケース4に一旦取り付けられると、全ての検査が終了するまで検査パレット3として使用される。そして、検査用ケース4の回路基板62には、検査パレット3のID情報を示す情報付与部材70が設けられているので、回路基板62の端子部69を検査装置6のコネクタ6aに接続した状態でID情報を検査装置6が読み取れば、検査中のモジュール2が取り付いた検査パレット3を認識することができる。
【0086】
モジュール2の底面温度を測定する場合には、本体取付部材21の基台22の温度計測用穴24に検査治具6Dの突起部材6Ddを挿入し、検査治具6Dの載置台6Da上にモジュール2の本体11に固定された基台22を載置してセットすれば、検査治具6Dの突起部材6Ddに埋設された温度計測センサ6Deによりモジュール2の底面温度を検出することができる。温度計測センサを基台に直接固定する構成に比べて、この構成によれば、温度計測センサ6Deの配線を基台22から引き出す必要がないので、搬送用ケース1及び検査装置6の構成の簡略化が図れる。
【0087】
検査パレット3は、搬送用ケース1と検査用ケース4の2つに分かれた構成なので、検査後に検査用ケース4から搬送用ケース1を取り出せば、モジュール2を搬送用ケース1に取りついた状態で搬送でき、搬送用ケース1を出荷時のケースとして使用することができる。この場合、モジュール2に直接手を触れることがないので、出荷のための梱包作業において、モジュールを破損する頻度を大幅に低減でき、且つ、梱包作業の簡略化が図れる。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、モジュールを移動する際の本体の電極やファイバの破損を低減して組立の作業性を高めると共に、検査工程の自動化を容易にすることができる。
【0089】
モジュールの組立や検査を行うにあたっては、モジュールの本体を搬送用ケースの枠部に支持固定する1回のネジ締め作業で済ますことができ、本体が搬送用ケースの枠部にネジ締めされると、モジュールの組立及び検査が終了するまで取り外す必要がない。これにより、従来、モジュールの組立や検査の度に行われていた工程移動の際のネジ締め工数が削減され、効率的にモジュールの組立及び検査を行うことができる。しかも、モジュールをケースに取り付けた状態で搬送できるので、従来に比べてモジュールが取り扱い易く、工程移動時の搬送も容易に行うことができる。
【0090】
搬送用ケースは、検査終了後に検査用ケースから取り外せば、検査済のモジュールが取り付けられた状態でそのまま出荷時のケースとして使用することができる。
【0091】
半導体レーザモジュールは、表裏面に平滑面を有する基台に本体が載置され、本体の取付部を挟むようにして一対の固定部材により本体が搬送用ケースの開口部内に臨んで支持固定されるので、モジュールの平行状態を保って各種検査を行うことができる。
【0092】
モジュールのファイバは、巻回した状態でファイバ押さえ部により保持された状態でケース本体からはみ出すことなくファイバ収容部に収容されるので、ファイバを損傷させることなく保護することができる。
【0093】
ファイバ押さえ部の一部には、モジュールの本体とファイバの接続部分を保護する保護部材を一時的に保持する保持部が設けられているので、本体へのファイバの取付工程の際、保護部材が動いてファイバを傷つけたり、溶接作業の邪魔になるようなことを防ぐことができる。
【0094】
検査用ケースの回路基板には、検査パレットのID情報を示す情報付与部材が設けられているので、検査パレットを検査装置に電気的に接続した際にID情報を検査装置が読み取れば、検査中のモジュールが取り付いた検査パレットを認識することができる。
【0095】
モジュールに取り付いた基台の取付穴に測定用装置の突起部材を挿入し、測定用装置の基台上にモジュールをセットすれば、測定用装置の突起部材に埋設された温度計測センサによりモジュールの底面温度を検出することができる。この際、温度計測センサの配線を基台から引き出す必要がないので、温度計測センサを基台に直接固定する構成に比べて、搬送用ケース及び検査装置の構成の簡略化が図れる。
【0096】
検査パレットを測定器に接続する場合、測定器の各突部がフェルール保持部材の各位置決め穴に挿入され、測定器のコネクタがフェルールに接続される。その際、フェルールがフェルール保持部材に保持された状態で検査用ケースの長溝に遊挿されているので、位置決め穴が多少ずれていても測定器の突部のテーパ部分でガイドされてフェルール保持部材が位置出しされるので、フェルールと測定器との間の光学的接続を確実かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による検査システムの全体構成を示す概要図である。
【図2】本発明による検査システムにおける検査パレットと測定装置の接続部分を含む平面図であり、検査パレットにモジュールを取り付けた状態の透視平面図である。
【図3】図2の検査パレットを矢印A方向から見た透視図である。
【図4】図2の検査パレットを矢印B方向から見た透視図である。
【図5】モジュール及び本体取付部材の構成図であり、モジュールに本体取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明による検査パレットの搬送用ケースにモジュールを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明による検査パレットの検査用ケースの斜視図である。
【図8】検査パレットの全体構成を示す斜視図である。
【図9】ファイバフェルールの保持構造を示す部分拡大断面図である。
【図10】(a)図9のフェルール保持部材を構成するネジ部材の平面図である。
(b)(a)のネジ部材を矢印X方向から見た図である。
【図11】モジュールの底面温度を検出する構成例を示す一部裁断側面図である。
【図12】(a)〜(c)検査パレットと測定装置との間の接続構造を示す部分図である。
【図13】従来のモジュールが収容される構成の一例を示す図である。
【図14】従来のモジュールの取り扱いを説明するための図である。
【符号の説明】
1…搬送用ケース、2…モジュール、3…検査パレット、4…検査用ケース、5…検査システム、6…検査装置、6Da…載置台、6Dc…付勢手段、6Dd…突起部材、6De…温度計測センサ、6Df…断熱材、6Dg…熱交換素子、7…測定装置、7a…突部、7b…コネクタ、6D…検査治具、11…本体、12…ファイバ、13…電極、14…取付部(脚部)、15…保護部材、16…フェルール、22…基台、23…固定部材、24…温度計測用穴、31…フェルール保持部材、32a…位置決め穴、37…貫通穴、41…貫通穴、42…ケース本体、46…開口部(作業窓)、47…フェルール保持部、48…ファイバ収容部、49…ファイバ押さえ部、51…保持部、61…ケース本体、62…回路基板、63…収容部、64…接続部材、67a…端子、69…端子部、70…情報付与部材、72a…貫通溝、72b…長溝、73…位置出し穴。
Claims (9)
- 半導体レーザモジュール(2)の本体(11)が開口部(46)内に臨んで支持固定される枠部(42a)と、
前記半導体レーザモジュールの本体に取り付けられるファイバ(12)を収容するファイバ収容部(48)と、
前記ファイバの先端を保持する保持部(47)とを備えたことを特徴とするファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース。 - 外縁部を有する凹状の薄板材からなり、前記ファイバ収容部(48)が凹部の一部として形成され、表面に多数の貫通穴(41)が形成された請求項1記載の半導体レーザモジュール搬送用ケース。
- 前記半導体レーザモジュール(2)は、表裏面に平滑面を有する基台(22)に本体(11)が載置され、該本体の取付部(14)を挟むようにして一対の固定部材(23)により前記本体が前記開口部(46)内に位置して前記枠部(42a)に支持固定される請求項2記載の半導体レーザモジュール搬送用ケース。
- 前記ファイバ(12)を巻回した状態で前記ファイバ収容部(48)に保持するファイバ押さえ部(49)を備えた請求項1乃至請求項3の何れかに記載の半導体レーザモジュール搬送用ケース。
- 前記ファイバ押さえ部(49)の一部には、前記半導体レーザモジュール(2)の本体(11)とファイバ(12)の接続部分を保護する保護部材(15)を一時的に保持する保持部(51)が設けられている請求項4記載の半導体レーザモジュール搬送用ケース。
- 請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース(1)を備え、
該半導体レーザモジュール搬送用ケースが収容される収容部(63)と、前記半導体レーザモジュール搬送用ケースを収容した状態で前記半導体レーザモジュール(2)の本体(11)に設けられた複数対の電極(13)と導通接続する端子(67a)を備えた接続部材(64)と、前記端子と配線接続され、外部に露出して端子部(69)が設けられた回路基板(62)とを有する検査用ケース(4)を具備したことを特徴とする検査パレット。 - 請求項6の検査パレット(3)を備え、
前記検査用ケース(4)には、検査パレットのID情報を示す情報付与部材(70)が設けられており、
前記回路基板(62)の端子部(69)と電気的に接続されたときに、前記情報付与部材のID情報を読み取る検査装置(6)を具備したことを特徴とする検査システム。 - 請求項3の半導体レーザモジュール搬送用ケース(1)を具備した請求項6の検査パレット(3)を備え、
前記基台(22)の底面には温度計測用穴(24)が形成されており、
温度計測センサ(6De)が埋設されて前記温度計測用穴に挿入される突起部材(6Dd)と、該突起部材を前記温度計測用穴の挿入方向に付勢する付勢部材(6Dc)と、前記突起部材の周囲を断熱する断熱材(6Df)とが前記半導体レーザモジュール(2)の本体(11)に取り付けられた前記基台が載置される載置台(6Da)に設けられるとともに、該載置台を介して前記半導体レーザモジュールの本体を加熱又は冷却する熱交換素子(6Dg)を備えた検査治具(6D)を含む検査装置(6)を具備したことを特徴とする検査システム。 - 請求項1乃至請求項5の何れかの半導体レーザモジュール搬送用ケース(1)を具備した請求項6の検査パレット(3)を備え、
前記ファイバ(12)の先端に設けられるフェルール(16)は、該フェルールが挿通される貫通穴(37)と、2つの位置決め穴(32a,32a)を有するフェルール保持部材(31)によって先端部が保持されており、
前記検査パレットのケース本体(61)の外縁部には、前記フェルール保持部材の2つの位置決め穴が臨むように2つの位置出し穴(73,73)が形成されるとともに、前記フェルールの先端面が外部に露出した状態で前記フェルール保持部材を微動可能に保持する貫通溝(72a)に連通した長溝(72b)が形成されており、
前記位置出し穴を介して前記位置決め穴に挿入される先端にテーパを有する突部(7a)と、該突部を前記位置出し穴内に臨む前記位置決め穴に挿入したときに前記フェルールと光学的に接続されるコネクタ(7b)とを有する測定装置(7)を具備したことを特徴とする検査システム。
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| JP2002322766A JP2004157010A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | ファイバ付き半導体レーザモジュール搬送用ケース及び検査パレット並びに検査システム |
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2002
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