[go: up one dir, main page]

JP2004156034A - 水溶性ビニルポリマーの製造法 - Google Patents

水溶性ビニルポリマーの製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004156034A
JP2004156034A JP2003358535A JP2003358535A JP2004156034A JP 2004156034 A JP2004156034 A JP 2004156034A JP 2003358535 A JP2003358535 A JP 2003358535A JP 2003358535 A JP2003358535 A JP 2003358535A JP 2004156034 A JP2004156034 A JP 2004156034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acid
water
salt
soluble vinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003358535A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Fukushima
元 福島
Shinobu Kawaguchi
忍 川口
Takashi Aranae
隆 新苗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2003358535A priority Critical patent/JP2004156034A/ja
Publication of JP2004156034A publication Critical patent/JP2004156034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】 高分子凝集剤として用いられる水溶性ビニルポリマーは、従来の製造方法では水への溶解性を悪化させる原因となるポリマー中の分岐やポリマー間の架橋の少ない高性能の超高分子量水溶性ビニルポリマーを工業的に安定して得ることが難しかったため、高分子量で、分子量分布が狭く、かつ溶解性に優れた水溶性ビニルポリマーの製造方法を提供する。
【解決手段】 (メタ)アクリルアミドおよびアクリル酸(塩)を必須構成単位とする水溶性ビニルポリマーの製造法において、アクリル酸(塩)中のダイマー酸(塩)含量が1重量%以下であることを特徴とする水溶性ビニルポリマーの製造法。
【選択図】 なし

Description

本発明は水溶性ビニルポリマーの製造方法に関する。さらに詳しくは高分子量で、分子量分布が狭く、かつ溶解性に優れた水溶性ビニルポリマーの製造方法に関する。
従来、製紙用リテンションエード、高分子凝集剤および増粘剤等として用いられる水溶性ビニルポリマーは、一般に対応する水溶性ビニルモノマーの重合によって製造され、その製造方法として水溶液重合が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照)。その際、水への溶解性に優れたポリマーを得るため重合熱による系の温度上昇をできるだけ避けて水溶液重合を低温で開始する方法(例えば、特許文献3、4参照))、特殊な重合装置を用いて除熱しながら重合させる方法(例えば、特許文献5参照)等が提案されている。
特公昭51−37672号公報 特公昭61−29964号公報 特開平1−319503号公報 特公昭36−444号公報 特開昭57−63305号公報
しかしながら、これらの従来の製造方法では、水への溶解性を悪化させる原因となるポリマー中の分岐やポリマー間の架橋の少ない高性能の超高分子量水溶性ビニルポリマーを工業的に安定して得ることが難しく、技術改善が望まれていた。
本発明の目的は、高分子量で、分子量分布が狭く、かつ溶解性に優れた水溶性ビニルポリマーの製造法、並びに該製造法で得られる水溶性ビニルポリマー
からなる高分子凝集剤を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を達成するべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、(メタ)アクリルアミドおよびアクリル酸(塩)を必須構成単位とする水溶性ビニルポリマーの製造法において、アクリル酸(塩)中のダイマー酸(塩)含量が1重量%以下であることを特徴とする水溶性ビニルポリマー(A)の製造法;並びに、該製造法で得られる水溶性ビニルポリマー(A)からなる高分子凝集剤である。
本発明の製造法によれば、高分子量で、分子量分布が狭く、かつ水への溶解性に優れる水溶性ビニルポリマーが得られる。該水溶性ビニルポリマーは、高分子凝集剤として汚泥、廃水などの処理に用いた場合は、凝集性、脱水性等を従来のものより大幅に向上させ、また、石油の3次回収用ポリマ−として用いた場合は、油層への圧入性が極めて良好で、石油の回収率を大幅に向上させるという効果を奏する。
本発明における水溶性ビニルポリマー(A)は、(メタ)アクリルアミドおよびアクリル酸(塩)を必須とするモノマーで構成される。
上記アクリル酸(塩)は、ダイマー酸(塩)含量が1重量%以下であり、好ましくは0〜0.5重量%、さらに好ましくは0〜0.3重量%である。ダイマー酸(塩)含量が1重量%を超えると、アクリル酸(塩)の重合性が悪化し、得られる水溶性ビニルポリマーの分子量の低下や未反応モノマーの増加を招く。ここでダイマー酸(塩)含量とは、後述する液体クロマトグラフィーを用いる方法で測定した値である。
水溶性ビニルポリマーの製造において、ダイマー酸(塩)含量が1重量%以下のアクリル酸(塩)を用いる方法としては、通常蒸留過程を経て製造されるアクリル酸を蒸留後のできるだけ新鮮なうちに使用すること、および通常水溶液(約80重量%)形態で取引、供給されるアクリル酸を重合に供するまでに保管を要する場合には低温保管(10〜40℃、好ましくは20〜30℃)を選択することなどが挙げられる。
本発明においてダイマー酸とは、次式に示される2分子のアクリル酸が付加反応して生成する二量体のことである。

2CH2=CHCOOH → CH2=CHCOOCH2CH2COOH

このダイマー酸はアクリル酸モノマー製造時に生成するが、通常蒸留操作などにより大部分が除去される。しかし、アクリル酸またはアクリル酸とアクリル酸塩の混合単量体を保存している期間中にダイマー酸が次第に生成し、保存条件や気温(特に夏場)によっては数重量%程度のダイマー酸含量にまで達することがある。ダイマー酸(塩)は重合性二重結合を有していることから、重合により(メタ)アクリルアミド、アクリル酸(塩)などの単量体と共重合し得るが、一旦ポリマー末端に組み込まれると重合性が悪いため、そこからさらにポリマー鎖が延びずに反応が停止して、分子量が上がらなくなり、所望する超高分子量の水溶性ビニルポリマーを工業的に安定して得ることができない。
また、未反応モノマーが増加するため重合ゲルを乾燥した際にポリマー間架橋が起こり、得られる水溶性ビニルポリマーの水および塩水に対する溶解性が悪くなる等の問題があった。
本発明における水溶性ビニルモノマー(A)を構成するモノマーとしては、必須モノマーとしての(メタ)アクリルアミドおよびアクリル酸(塩)以外に、その他の公知のモノマー(a)も特に限定なく使用でき、該(a)としては次のものが挙げられる。
(a1) 親水性ビニルモノマー
下記(a11)〜(a14)、およびこれらの混合物
(a11) ノニオン性モノマー
・(a11−1) (メタ)アクリレート誘導体[炭素数3〜250、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(重合度51〜100)モノ(メタ)アクリレート、ポリグリセロール(重合度1〜10)モノ(メタ)アクリレート]
・(a11−2) (メタ)アクリルアミド誘導体[炭素数3〜20、例えばN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド]
・(a11−3) 不飽和アルコール[炭素数2〜20、例えばビニルアルコール、(メタ)アリルアルコール]
・(a11−4) (a11−2)以外の窒素原子含有ビニルモノマー〔複素環含有モノマー[炭素数4〜20、例えばN−ビニル−2−ピロリドン、ビニルイミダゾール、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルカルバゾール、2−ビニルピリジン、ビニルモルホリン]、芳香族モノマー[炭素数8〜20、例えばp−アミノスチレン]、鎖状モノマー[炭素数3〜20、例えば2−シアノエチル(メタ)アクリレート]など〕
(a12) アニオン性モノマー
下記の酸(a12−1)〜(a12−3)、これらの塩[アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩およびアミン(炭素数1〜20)塩など]、およびこれらの混合物
・(a12−1) 不飽和カルボン酸〔脂肪族カルボン酸[炭素数4〜20、例えば(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、芳香族カルボン酸[炭素数6〜20、例えばビニル安息香酸]〕
・(a12−2) 不飽和スルホン酸{脂肪族スルホン酸[炭素数2〜20、例えばビニルスルホン酸]、芳香族スルホン酸[炭素数6〜20、例えばスチレンスルホン酸]、スルホン酸基含有(メタ)アクリレート〔炭素数2〜30、例えばスルホアルキル(炭素数4〜23)(メタ)アクリレート[スルホプロピル(メタ)アクリレート、スルホエチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、p−(メタ)アクリロイルオキシメチルベンゼンスルホン酸〕、スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド[炭素数3〜30、例えばN−スルホプロピル(メタ)アクリルアミド、N−スルホエチル(メタ)アクリルアミド、2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、AMPSと略記)、p−(メタ)アクリロイルアミノメチルベンゼンスルホン酸]、アルキル(炭素数1〜20)(メタ)アリルスルホコハク酸エステル[炭素数4〜30、例えばメチル(メタ)アリルスルホコハク酸エステル]など}
・(a12−3) (メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン(炭素数2〜6)硫酸エステル[炭素数5〜105、例えば(メタ)アクリロイルポリオキシエチレン[エチレンオキシド(以下EOと略記)付加モル数2〜50)硫酸エステル]など
(a13) カチオン性モノマー
下記の(a13−1)〜(a13−4)、これらの塩[無機酸(塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等)塩、4級化剤(メチルクロライド、ジメチル硫酸、ベンジルクロライド等)の塩など]、およびこれらの混合物
・(a13−1) 窒素原子含有(メタ)アクリレート誘導体[炭素数4〜30、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート]
・(a13−2) 窒素原子(アミド基窒素を除く)含有(メタ)アクリルアミド誘導体[炭素数4〜30、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド]
・(a13−3) アミノ基を有するビニル化合物[炭素数3〜20、例えばビニルアニリン、(メタ)アリルアミン]
(a13−4) アミンイミド基を有する化合物[炭素数3〜30、例えば1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミド、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド]
(a2) 疎水性ビニルモノマー
下記の(a21)〜(a26)、およびこれらの混合物
・(a21) (メタ)アクリレート〔炭素数4〜23、例えば炭素数1〜20の脂肪族または脂環式アルコールの(メタ)アクリレート[メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなど]、エポキシ基含有アルコールの(メタ)アクリレート[炭素数4〜20、例えばグリシジル(メタ)アクリレート]〕
・(a22) ポリプロピレングリコール[プロピレンオキシド(以下POと略記)付加モル数2〜50][モノアルキル(炭素数1〜20)、モノシクロアルキル(炭素数4〜12)もしくはモノフェニルエーテル]不飽和カルボン酸モノエステル〔モノオール(炭素数1〜20)PO付加物の(メタ)アクリル酸エステル[ω−メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−エトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−プロポキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−ブトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−シクロヘキシルポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−フェノキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなど]、ジオール(炭素数1〜20)PO付加物の(メタ)アクリル酸モノエステル[ω−ヒドロキシエチル(ポリ)オキシプロピレンモノ(メタ)アクリレートなど]など〕
・(a23) 不飽和ニトリル[炭素数2〜30、例えば(メタ)アクリロニトリル]
・(a24) 不飽和炭化水素モノマー[炭素数2〜30、例えばエチレン、ノネン、スチレン、1−メチルスチレン]
・(a25) 不飽和アルコール[炭素数2〜20,例えばビニルアルコール、(メタ)アリルアルコール]とカルボン酸[炭素数1〜20、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸]とのエステル(例えば酢酸ビニル)
・(a26) ハロゲン含有モノマー(炭素数2〜20,例えば塩化ビニル)
上記モノマー(a1)および(a2)のうち、得られる共重合体の水溶性の観点から好ましいのは、親水性ビニルモノマー(a1)、さらに好ましいのは、ノニオン性モノマー(a11)のうちの(メタ)アクリレート誘導体(a11−1)、(メタ)アクリルアミド誘導体(a11−2)、アニオン性モノマー(a12)のうちの不飽和カルボン酸(a12−1)、不飽和スルホン酸(a12−2)およびそれらの塩、カチオン性モノマーのうちの窒素原子含有(メタ)アクリレート誘導体(a13−1)、窒素原子(アミド基窒素を除く)含有(メタ)アクリルアミド誘導体(a13−2)およびそれらの塩からなる群から選ばれる1種または2種以上の親水性ビニルモノマー、とくに好ましいのは(a12−2)およびそれらの塩、最も好ましいのはAMPSである。
水溶性ビニルポリマー(A)を構成するモノマー中の(メタ)アクリルアミドの割合は、高分子量化の観点から好ましくは1〜99モル%、さらに好ましくは50〜99モル%;アクリル酸(塩)の割合は、高分子量化の観点から好ましくは1〜99モル%、さらに好ましくは3〜50モル%である。また(メタ)アクリルアミドとアクリル酸(塩)の合計の割合は、高分子量化の観点から好ましくは30〜100モル%、さらに好ましくは50〜100モル%である。
(A)がアニオン性ポリマーもしくは両性ポリマーのいずれの場合でも、その構成モノマー中の(a1)は好ましくは0〜70モル%、さらに好ましくは0〜50モル%、とくに(a12−2)は好ましくは0.1〜50モル%、さらに好ましくは1〜30モル%、また、(a2)は好ましくは0〜30モル%、さらに好ましくは0〜10モル%である。
(A)の製造に当たり、モノマーの重合方法としては特に限定なく、公知の水溶液重合、沈澱重合および乳化重合などの方法が挙げられる。これらのうち工業的観点から好ましいのは水溶液重合である。水溶液重合の場合は、モノマー濃度が通常10〜80重量%となるようにモノマー水溶液を調製し、系内を不活性ガス(窒素等)で置換した後、公知の重合開始剤{水溶性アゾ系開始剤〔アゾビスアミジノプロパン酸、アゾビスシアノバレリン酸およびこれらの塩[アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)塩、アンモニウム塩など]など〕;油溶性アゾ系開始剤(アゾビスイソバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルなど);水溶性有機過酸化物(過酸化水素、過酢酸など);油溶性有機過酸化物(ベンゾイルパーオキシド、クメンハイドロパーオキシドなど);無機過酸化物(過硫酸カリ、過硫酸アンモンなど);およびレドックス系開始剤〔上記過酸化物と還元剤[無機還元剤(硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄など)、有機還元剤(ジメチルアニリン、アスコルビン酸など)、チオール化合物(1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタンなど)など]との組み合わせなど〕など}を加えて20〜100℃程度で1〜24時間重合を行う。重合の終点は重合による発熱がなくなった点で確認できる。
重合開始剤はアゾ系開始剤、過酸化物系開始剤ないしレドックス系開始剤を適宜併用してもよい。これらのうちでアゾ系開始剤の単独使用およびアゾ系開始剤とレドックス系開始剤の併用が、高分子量かつ分子量分布の狭い目的のポリマーを得やすく好ましい。
アゾ系開始剤とレドックス系開始剤を併用する場合の重量比は、高分子量化の観点から好ましくは10,000/1〜1/100、さらに好ましくは1,000/1〜1/1である。併用の具体例としては、アゾ系開始剤:アゾビスアミジノプロパン酸ナトリウム塩と、レドックス系開始剤:過硫酸アンモン/アスコルビン酸との組み合わせ、アゾ系開始剤:アゾビスシアノバレリン酸ナトリウム塩と、レドックス系開始剤:過硫酸カリ/硫酸第一鉄との組み合わせなどが挙げられる。
また、光増感剤[過酸化物(過酸化ベンゾイルなど)、アゾ化合物(アゾビスイソブチロニトリルなど)、カルボニル化合物(ジアセチル、ジベンジルなど)、硫黄化合物(ジフェニルモノ−およびジ−スルフィド、ジベンゾイルモノ−およびジ−スルフィドなど)、ハロゲン化合物(四塩化炭素など)および金属塩(三塩化鉄など)など]を加えた後、紫外線などを照射してもよい。
上記重合開始剤の使用量は全モノマーの重量に基づいて通常0.0001〜10重量%、ポリマーの高分子量化の観点から好ましくは0.001〜1重量%であり、開始剤量を調整(少なく)することでより高分子量のポリマーを得ることができる。
光増感剤の使用量はモノマーの重量に基づいて通常0.0001〜1重量%、高分子量化の観点から好ましくは0.001〜0.1重量%である。
また重合時のモノマー水溶液pHを6〜7に調整して重合を行うことにより特に性能の優れた(不溶解分の減少、耐加水分解性等)ポリマーが得られるため、モノマー水溶液pHをこの範囲に調整して行うことが好ましい。pH調整に用いるpH調整剤としては特に限定なく、モノマー水溶液がアルカリ性の場合には鉱酸(硫酸、塩酸、リン酸など)、無機固体酸性物質(酸性リン酸ソーダ、酸性ぼう硝、塩安、硫安、重硫安、スルファミン酸など)、有機酸(シュウ酸、こはく酸など)などが挙げられ、モノマー水溶液が酸性の場合には無機アルカリ性物質(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、有機アルカリ性物質(アンモニア、グアニジンなど)などが挙げられる。
水溶性ビニルポリマー(A)中の不溶解分は、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0〜0.5重量%である。
本発明における水溶性ビニルポリマー(A)の分子量は、固有粘度で表され、該固有粘度は、ノニオン性およびアニオン性(共)重合体では、通常15〜35dl/g、好ましくは18〜32dl/g、カチオン性(共)重合体では、通常3〜20dl/g、好ましくは4〜15dl/g、両性(共)重合体では、通常3〜15dl/g、好ましくは4〜12dl/gである。
ここで、固有粘度は、30℃で1Nの硝酸ソーダ水溶液中で測定した値である。
また、(A)の分子量分布は曳糸長で表され、曳糸長の数値の大小で分子量分布の広狭が示される(曳糸長の数値が小さいほど分子量分布が狭い)。
ノニオン性およびアニオン性(共)重合体では、通常50〜200mm、好ましくは60〜150mm、カチオン性(共)重合体では、通常5〜90mm、好ましくは10〜80mmである。
ここで、曳糸長は後述する方法で測定される値(単位mm)である。
(A)は、ハンドリングの面から粉末状にすることが好ましい。
水溶液重合の場合の粉末化法としては、公知の任意の方法をとりうるが、重合後の含水ゲルを細断して熱風で乾燥する方法が工業的に好ましい。
本発明の製造法により得られる水溶性ビニルポリマー(A)は、超高分子量でありながら水溶性に優れることから、高分子凝集剤として幅広い用途に用いられる。該(A)を高分子凝集剤として用いる際には、本発明の効果を阻害しない範囲で必要に応じ種々の添加剤を併用することができる。
添加剤としては、無機酸塩〔無機酸(塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸など)の金属[アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど]塩およびアンモニウム塩、例えば硫酸ソーダ、硫酸アンモン、炭酸ソーダ、炭酸カリウム、炭酸アンモン〕、有機酸塩[有機酸(カルボン酸、スルホン酸、フェノールなど)の金属(前記のもの)塩およびアンモニウム塩、例えば、酢酸ソーダ、乳酸ソーダなど]、界面活性剤[米国特許第4331447号明細書記載の界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ジオクチルスルホコハク酸ソーダなど]、酸化防止剤{フェノール系化合物(ハイドロキノン、カテコールなど)、ヒンダードアミン[2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなど]、含硫化合物〔2−メルカプトベンゾチアゾールおよびその塩[金属(前記のもの)塩およびアンモニウム塩など]、チオ尿素、テトラメチルチウラムジサルファイド、ジメチルジチオカルバミン酸およびその塩[(金属(前記のもの)塩またはアンモニウム塩など]、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなど〕、含リン化合物(トリフェニルホスファイト、トリエチルホスファイト、亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウムなど)、含窒素化合物(グアニジン硫酸塩など)など}などが挙げられる。これらの中で酸化防止剤を併用する場合は本発明における(A)の水溶液の粘度安定性の観点から(A)中に予め含有させておくことがより好ましい。含有させる方法としては特に限定はないが、予めモノマー水溶液に添加する方法、重合後の含水ゲルに添加する方法等が挙げられる。
上記添加剤の使用量は通常(A)の重量に基づいて無機酸塩、有機酸塩はそれぞれ通常10重量%以下、ポリマー水溶液の粘度の観点から好ましくは0.1〜5重量%、界面活性剤は通常5重量%以下、ポリマー水溶液の粘度の観点から好ましくは0.1〜3重量%、酸化防止剤は通常20重量%以下、ポリマー水溶液の粘度の観点から好ましくは0.1〜10重量%である。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部は重量部、%は重量%である。
また、曳糸長、不溶解分、ダイマー酸(塩)含量は下記の方法により測定した。
<曳糸長>
測定は曳糸長測定装置[協和科学(株)製]による。具体的な測定方法はつぎのとおり。
(共)重合体をイオン交換水に溶かして0.2%水溶液(液温25℃)とし、これにガラス球の下底が深さ11mmとなるようにガラス球(直径7mm)を浸漬する。約3秒間浸漬後、16mm/秒の速度でガラス球を引き上げた時、ガラス球と液面の間で形成される(共)重合体水溶液の糸(曳糸)が切れるまでの引き上げ距離を測定しこれを曳糸長(mm)とする。なお、該ガラス球は引き上げ用の糸が取り付けられた、約10mmのガラス棒付きのガラス球である。
<不溶解分>
1Lビーカーに0.1%の塩化ナトリウム水溶液500g(液温25℃)を入れ、これを長さ50mm、幅20mmの撹拌翼を取り付けたモーターにて700r.p.m.で撹拌下、該水溶液中に2.5gの試料[(共)重合体、以下同じ]を加えて、2時間かけて溶解させる。予め秤量した100μm(150メッシュ)のステンレス製金網にて溶解液を減圧ろ過する(圧力約7kPa・s)。残渣を金網とともにアルミ皿に載せて、120℃の恒温槽で2時間乾燥させる。乾燥後の残渣を金網とともにデシケータ内で室温まで冷却後、秤量してステンレス製金網重量を差し引いた重量を[乾燥後の残渣量]とし、下記の式から不溶解分を求める。
〔[乾燥後の残渣量(g)]/[溶解時の試料量(g)]〕×100=不溶解分(単位%)
<ダイマー酸(塩)含量>
1Lのメスフラスコに原料アクリル酸(塩)1.0gを入れ、 蒸留水を加えて1Lとして測定試料とする。該試料を高速液体クロマトグラフィー[Hi−SepLC、(株)島津製作所製]に注入して、下記の測定条件にてダイマー酸(塩)のピーク面積を求める。別に既知濃度のダイマー酸(塩)水溶液から検量線[ダイマー酸(塩)含量とピーク面積との関係グラフ]を作成し、この検量線から原料アクリル酸(塩)中のダイマー酸(塩)含量を求める。上記高速液体クロマトグラフィーを用いた測定は下記の条件に従った。
<測定条件>
カラム :SCR−101H、0.3m×7.9mmφ
展開溶媒 :0.015%H3PO3イオン交換水溶液
流速 :0.5ml/min
サンプル注入量:100μl
検出器 :UV検出器、波長195nm
実施例1〜3
撹拌機を備えたコルベンに、アクリルアミド(以下AAmと略記)、ダイマー酸含量が表1に示す割合[アクリル酸に対する重量%]であるアクリル酸(以下AAcと略記)、およびAMPSを表1に示す割合(モル比)で仕込み、これをAAcおよびAMPSと当量の水酸化ナトリウムで中和しpHを6.5に調整した。
次にイオン交換水を加えて、モノマーの全重量が全体の22%となるように調整した。次に液温を25℃に温調し、系内を窒素で置換した。ついで開始剤として、アゾビスシアノバレリン酸ナトリウムの2%水溶液をアゾビスシアノバレリン酸ナトリウムの添加量が全モノマー重量の0.1%となるように、また、過硫酸アンモニウムの0.01%水溶液を過硫酸アンモニウムの重量が全モノマー重量の0.002%となるように、さらに硫酸水素ナトリウム0.2%水溶液を硫酸水素ナトリウムの重量が全モノマー重量の0.01%となるように、撹拌しながら1分間隔で順次加えた。
約1分後に重合反応が開始し、発熱が認められ内容物温度が70℃に到達したところで、その温度を保持しながら、10時間熟成を行なった。なお、内容物温度が70℃となったときの重合率は96%であった。重合中、内容物が高粘度となり、撹拌が困難となったため、撹拌は途中で停止した。
重合完結後、内容物を取り出し、切断、破砕し、80℃で熱風乾燥した。これを、粉砕し粉末状(体積平均粒径50〜2,000μm)の水溶性ビニルポリマーを得た。収率は99.8%以上であった。得られたポリマーの分析値を表1に示す。なお、ポリマ−の分子量は固有粘度で、また分子量分布は曳糸長で評価したが、曳糸長は大であるほど分子量分布が広く、小であるほど分子量分布が狭いことを意味する。
比較例1〜3
使用したアクリル酸のダイマー酸含量が表1に示した量である以外は実施例1〜3と同じ操作を行った。得られたポリマーの分析値を表1に示す。
Figure 2004156034
性能評価例1
実施例1〜3および比較例1〜3で得た水溶性ビニルポリマーを用い、K砂利洗浄場廃水(懸濁物質0.34%、pH6.5)の凝沈試験を行った。試験結果を表2に示す。
なお、凝沈試験は廃水300mlを栓付き300mlメスシリンダー(沈降管)に入れ、これに水溶性ビニルポリマーの0.1%イオン交換水溶液を室温にて所定量添加した 。次にこの沈降管を10回転倒させて廃水と水溶性ビニルポリマー水溶液とを混合させ、フロックを形成させた後、沈降管を静置してフロック層の界面の沈降速度(凝沈速度、単位m/hr)を測定した。
Figure 2004156034
表2の結果から、実施例1〜3の水溶性ビニルポリマーは、比較例1〜3の
水溶性ビニルポリマーに比較して、低添加量で、高い凝沈速度(凝沈性)が得られることがわかる。
本発明の製造方法で得られる水溶性ビニルポリマー(A)からなる高分子凝集剤は、優れた凝集性能を有することから、産業廃水の凝集沈澱用、下水汚泥の脱水用、石油の3次回収用、製紙工程での濾水歩留向上用および紙力増強用として幅広く用いられる。

Claims (5)

  1. (メタ)アクリルアミドおよびアクリル酸(塩)を必須構成単位とする水溶性ビニルポリマーの製造法において、アクリル酸(塩)中のダイマー酸(塩)含量が1重量%以下であることを特徴とする水溶性ビニルポリマー(A)の製造法。
  2. さらに、不飽和スルホン酸(塩)を構成単位とする請求項1記載の製造法。
  3. (A)を構成するモノマー中のアクリルアミド含量が50〜99モル%である請求項1または2記載の製造法。
  4. (A)中の不溶解分が1重量%以下である請求項1〜3のいずれか記載の製造法。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の製造法で得られる水溶性ビニルポリマー(A)からなる高分子凝集剤。
JP2003358535A 2002-10-18 2003-10-17 水溶性ビニルポリマーの製造法 Pending JP2004156034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003358535A JP2004156034A (ja) 2002-10-18 2003-10-17 水溶性ビニルポリマーの製造法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002304647 2002-10-18
JP2003358535A JP2004156034A (ja) 2002-10-18 2003-10-17 水溶性ビニルポリマーの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004156034A true JP2004156034A (ja) 2004-06-03

Family

ID=32827997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003358535A Pending JP2004156034A (ja) 2002-10-18 2003-10-17 水溶性ビニルポリマーの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004156034A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205054A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Mikuni Eco System Kk 汚濁排水の凝集分離浄化剤及び浄化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205054A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Mikuni Eco System Kk 汚濁排水の凝集分離浄化剤及び浄化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10316170B2 (en) Process for producing stabilized polyacrylamide compositions
EP1567570B1 (en) Modified polymeric flocculants with improved performance characteristics
JP6423700B2 (ja) 高分子凝集剤の製造方法
JPWO2017209105A1 (ja) 重合体、重合体の製造方法及び高分子凝集剤
JP4901756B2 (ja) 陽イオン性ポリマー分散液、前記分散液の調製方法およびその使用
CN1117035C (zh) 水处理剂
JP6465435B2 (ja) 油中水型エマルジョン凝集処理剤を用いた汚泥の脱水方法
EP0637599B1 (en) Method for treating oily wastewater
JP5641642B2 (ja) 汚泥の濃縮方法
JP3892839B2 (ja) 高分子凝集剤
TWI773799B (zh) 藉由自由基聚合的含有氧乙烯鏈的乙烯醚聚合物的製造方法
JP2004156034A (ja) 水溶性ビニルポリマーの製造法
KR970707182A (ko) 양이온성 중합체(cationic polymer)
JP2011178818A (ja) 水溶性高分子架橋剤、それを用いて製造される水溶性重合体、およびこれらの製造方法
JP5729717B2 (ja) 汚泥の濃縮方法
KR20150137601A (ko) 고점도 수용성 폴리머 및 이를 포함하는 고점도 수용액의 제조방법
JP6815607B2 (ja) 含油廃水の処理方法
JP6324305B2 (ja) 高分子凝集剤の製造方法
CN116888210A (zh) (甲基)丙烯酰胺系水溶性聚合物粉末及其制造方法
JP6590731B2 (ja) 活性汚泥沈降方法
KR102115717B1 (ko) 고몰수 에멀젼 유기고분자 응집제의 제조방법 및 이에 의해 제조된 에멀젼 고분자 응집제
JP2013078755A (ja) 両性高分子凝集剤及びその製造方法並びにこれを用いる汚泥の脱水方法
Bajpai et al. Polymerization of acrylamide using mandelic acid/permanganate redox system in acidic medium
JPWO2002032538A1 (ja) 油水分離凝集剤および油水分離凝集方法
JP4677110B2 (ja) アクリルアミド系重合体組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060809

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060815

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306