JP2004155658A - TNF−α産生抑制剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビタミンKを有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用飲食品、TNF−α産生抑制用食品添加剤、TNF−α産生抑制用飼料およびTNF−α産生抑制用飼料添加剤、ならびにこれらを投与することを特徴とするTNF−αの産生抑制方法を提供する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、TNF−α産生抑制剤、飲食品、食品添加剤、飼料および飼料添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
腫瘍壊死因子α(Tumor Necrosis Factor Alpha、以下、 TNF−αという)は、1975年にマウスに移植した腫瘍に出血性壊死を起こさせる因子として見出され、その後、敗血症性ショック、全身性エリテマトーデスや慢性関節リュウマチ等の膠原病、アレルギー疾患、動脈硬化、インスリン抵抗性、多発性硬化症、移植、各種感染症(ウイルス性肝炎、HIV感染等)等、多くの病態に関与することが報告されている(非特許文献1参照。)。TNF−αの活性を阻害することによりTNF−αが発症や病態の進行に関与しているとされる疾患を治療できる可能性がある。
TNF−αの活性阻害の有効性が報告されている疾患としては、敗血症(非特許文献2参照。)、全身性エリテマトーデス(非特許文献3参照。)、炎症性腸疾患(非特許文献4参照。)、ベーチェット病(非特許文献5参照。)、慢性関節リュウマチ(非特許文献6参照。)等が知られている。
【0003】
現在、TNFの過剰産生またはTNF−αの活性を抑止するための受容体、抗体、阻害剤の開発が盛んに行われているが、疾患の治療という点で十分に満足できる結果が得られたとの報告はない。
したがって、TNF−αの過剰産生またはTNF−α活性を効率よく抑制できる方法の開発が望まれている。
ビタミンの一種であるビタミンKは、ビタミンK群として、現在までにビタミンK1(フィロキノン)、ビタミンK2(メナキノン)、ビタミンK3(メナジオン)、ビタミンK4、ビタミンK5、ビタミンK6およびビタミンK7が知られている。
ビタミンKの生理作用としては、血液凝固作用、骨量減少抑制作用、抗動脈硬化作用、糖代謝制御作用等が報告されている(非特許文献7参照。)が、ビタミンKのTNF−α産生抑制活性に関する報告はない。
【0004】
【非特許文献1】
「Bio Science用語ライブラリー 改訂版 サイトカイン・増殖因子16」、羊土社、1998年、p.6−167
【0005】
【非特許文献2】
「クリティカル ケア メディスン(Critical Care Medicine)」、2001年、第29巻、p.121−125
【0006】
【非特許文献3】
「ルーパス(Lupus)」、2001年、第10巻、第1号、p.23−31
【0007】
【非特許文献4】
「インフラマトリー バウエル ディジージィズ(Inflammatory Bowel Diseases)」、2001年、第7巻、第4号、p.323−326
【0008】
【非特許文献5】
「ガステロエンテロロジー(Gastroenterology)」、2001年、第120巻、第4号、p.995−999
【0009】
【非特許文献6】
「モレキュラー バイオテクノロジー(Molecular Biotechnology)」、2001年、第19巻、第2号、p.153−168
【0010】
【非特許文献7】
「日本臨床」、1999年、第57巻、p.2247−2253
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、TNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用飲食品、TNF−α産生抑制用食品添加剤、TNF−α産生抑制用飼料、TNF−α産生抑制用飼料添加剤およびTNF−αの産生を抑制する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の(1)〜(13)に関する。
(1) ビタミンKを有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤。
(2) ビタミンKがメナキノンである、上記(1)のTNF−α産生抑制剤。
(3) ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飲食品。
(4) ビタミンKがメナキノンである、上記(3)のTNF−α産生抑制用飲食品。
(5) ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用食品添加剤。
【0013】
(6) ビタミンKがメナキノンである、上記(5)のTNF−α産生抑制用食品添加剤。
(7) ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飼料。
(8) ビタミンKがメナキノンである、上記(7)のTNF−α産生抑制用飼料。
【0014】
(9) ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飼料添加剤。
(10) ビタミンKがメナキノンである、上記(9)のTNF−α産生抑制用飼料添加剤。
(11) ビタミンKを投与することを特徴とするTNF−αの産生を抑制する方法。
【0015】
(12) ビタミンKを添加してなる飼料を投与することを特徴とする上記(11)の方法。
(13) ビタミンKを添加してなる飼料が、上記(7)または(8)の飼料である、上記(12)の方法。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるビタミンKとしては、ビタミンK1(フィロキノン)、ビタミンK2(メナキノン)、ビタミンK3(メナジオン)、ビタミンK4、ビタミンK5、ビタミンK6およびビタミンK7のいずれも用いることができるが、フィロキノン(ビタミンK1)およびメナキノン(ビタミンK2)が好ましく用いられ、メナキノンがさらに好ましく用いられる。
メナキノンには、3位側鎖のプレニル単位の数によって区別される同族体が存在する。これらの同族体としては、メナキノン−4、メナキノン−5、メナキノン−6、メナキノン−7、メナキノン−8およびメナキノン−9等があげられるが、医薬品として用いられているメナキノン−4が好ましく用いられる。
本発明のTNF−α産生抑制剤は、有効成分としてビタミンKを単独で、あるいは任意の他の治療のための有効成分との混合物として含有する製剤である。
【0017】
該TNF−α産生抑制剤は、有効成分を薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
製剤の投与形態は、治療に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口投与または、例えば静脈内、腹膜内もしくは皮下投与等の非経口投与をあげることができるが、経口投与が好ましい。
投与する剤形としては、錠剤、散剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、浸剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、液剤、エリキシル剤等があげられる。
経口投与に適当な、例えばシロップ剤のような液体調製物は、水、蔗糖、ソルビトール、果糖等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油等の油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、パラオキシ安息香酸メチル等のパラオキシ安息香酸誘導体、安息香酸ナトリウム等の保存剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミント等のフレーバー類等の担体を使用して製造することができる。
【0018】
また、経口投与に適当な、例えば錠剤、散剤および顆粒剤等は、乳糖、白糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイショ、コムギ、トウモロコシ等の澱粉、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等の無機物、結晶セルロース、カンゾウ末、ゲンチアナ末等の植物末等の賦形剤、澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク、水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油等の滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルメロース、ゼラチン、澱粉のり液等の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いて製造することができる。
【0019】
非経口投与に適当な、例えば注射剤は、好ましくは受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩溶液とブドウ糖溶液の混合物からなる担体等を用いて注射用の溶液を調製する。
また、これら非経口剤においても、前述の防腐剤、保存剤、界面活性剤等を使用することができる。
本発明のTNF−α産生抑制剤中のビタミンKの含量は、0.1重量%〜100重量%、好ましくは1.0重量%〜100重量%である。
本発明のTNF−α産生抑制剤をヒトまたはヒト以外の動物(以下、非ヒト動物と略す)に投与することにより、ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生を抑制することができる。
【0020】
非ヒト動物としては、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類等、ヒト以外の動物をあげることができる。
本発明のTNF−α産生抑制剤の投与量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度により異なるが、通常、成人一日当り、ビタミンKとして0.05mg〜30mgとなるように一日一回ないし数回投与する。
投与期間は、特に限定されないが、1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間である。
また、非ヒト動物に投与する場合、動物の年齢、種類、症状の性質もしくは重篤度により異なるが、通常、体重1kg1日当たり、ビタミンKとして0.1μg〜10mg、好ましくは1μg〜1mgとなるように一日一回ないし数回投与する。
【0021】
投与期間は、特に限定されないが、1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間である。
上記本発明のTNF−α産生抑制剤と同様な方法によりビタミンKを有効成分として含有する食品添加剤を調製することができる。
例えば、ビタミンKに、一般に飲食品に用いられる添加剤、例えば食品添加物表示ハンドブック(日本食品添加物協会、平成9年1月6日発行)に記載されている甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、香料、香辛料抽出物等の添加剤を添加してもよい。また、本発明のTNF−α産生抑制剤の使用に用いられる担体をビタミンKに添加してもよい。
【0022】
該ビタミンKを含有する食品添加剤は、必要に応じて他の食品添加物を混合または溶解し、例えば粉末、顆粒、ペレット、錠剤、各種液剤の形態に加工、製造される。
本発明の飲食品は、飲食品中にビタミンKまたはビタミンKを含有する食品添加剤を添加する以外は、一般的な飲食品の製造方法を用いることにより、加工、製造することができる。
【0023】
また、本発明の飲食品は、例えば流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒等の造粒方法、パンコーティング、流動層コーティング、ドライコーティング等のコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等を用いて製造することもできる。
【0024】
ビタミンKまたはビタミンKを含有する食品添加剤を添加する飲食品としては、例えばジュース類、清涼飲料水、茶類、乳酸菌飲料、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨーグルト、加工乳、脱脂乳等の乳製品、ハム、ソーセージ、ハンバーグ等の畜肉製品、蒲鉾、竹輪、さつま揚げ等の魚肉練り製品、だし巻き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、チューインガム、キャンディー、スナック菓子等の菓子類、パン類、麺類、漬物類、燻製品、干物、佃煮、塩蔵品、スープ類、調味料等、いずれの形態のものであってもよい。
【0025】
飲食品の形態としては、例えば粉末食品、シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク剤等の形態があげられる。
本発明の飲食品は、TNF−αの産生を抑制する活性を有する健康飲食品、機能性飲食品として用いることができる。
【0026】
本発明の飲食品を摂取する場合、通常、成人一日あたり、ビタミンKとして0.05mg〜30mgとなるように摂取する。
摂取期間は特に限定はないが、1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間である。
上記ビタミンKを含有する食品添加剤と同様な方法によりビタミンKを含有する飼料添加剤を調製することができる。該ビタミンKを含有する飼料添加剤は、必要に応じて他の飼料添加物を混合または溶解し、例えば粉末、顆粒、ペレット、錠剤、各種液剤の形態に加工、製造される。
【0027】
本発明の飼料は、非ヒト動物用の飼料にビタミンKまたはビタミンKを含有する飼料添加剤を添加する以外は、一般的な飼料の製造方法を用いることにより、加工、製造することができる。
非ヒト動物用の飼料としては、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類等の非ヒト動物用の飼料で有ればいずれでもよく、例えば、イヌ、ネコ、ネズミ等のペット用飼料、ウシ、ブタ等の家畜用飼料、ニワトリ、七面鳥等の家禽用飼料、タイ、ハマチ等の養殖魚用飼料等があげられる。
【0028】
ビタミンKまたはビタミンKを含有する飼料添加剤を添加する飼料としては、穀物類、糟糠類、植物性油かす類、動物性飼料原料、その他の飼料原料、精製品等があげられる。
穀物としては、例えばマイロ、小麦、大麦、えん麦、らい麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、とうもろこし、大豆等があげられる。
糟糠類としては、例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦胚芽、麦ぬか、ペレット、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等があげられる。
植物性油かす類としては、例えば大豆油かす、きな粉、あまに油かす、綿実油かす、落花生油かす、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、ごま油かす、ひまわり油かす、なたね油かす、カポック油かす、からし油かす等があげられる。
【0029】
動物性飼料原料としては、例えば魚粉(北洋ミール、輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール)、フィッシュソルブル、肉粉、肉骨粉、血粉、分解毛、骨粉、家畜用処理副産物、フェザーミール、蚕よう、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。
その他の飼料原料としては、植物茎葉類(アルファルファ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセアカシア粉末等)、トウモロコシ加工工業副産物(コーングルテンミール、コーングルテンフィード、コーンステープリカー等)、でんぷん加工品(でんぷん等)、砂糖、発酵工業産物(酵母、ビールかす、麦芽根、アルコールかす、しょう油かす等)、農産製造副産物(柑橘加工かす、豆腐かす、コーヒーかす、ココアかす等)、キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻、オキアミ、スピルリナ、クロレラ、鉱物等があげられる。
【0030】
精製品としては、タンパク質(カゼイン、アルブミン等)、アミノ酸、糖質(スターチ、セルロース、蔗糖、グルコース等)、ミネラル、ビタミン等があげられる。
本発明の飼料は、TNF−αの産生を抑制する活性を有する飼料として用いることができる。
本発明の飼料を非ヒト動物に摂餌させる場合、摂餌量は、通常、体重1kg1日当たり、ビタミンKとして0.1μg〜10mgであり、好ましくは1μg〜1mgである。
【0031】
摂餌期間は、特に限定はないが、1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間である。
上記方法でビタミンKをヒトまたは非ヒト動物に投与することにより、該ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生を抑制することができる。
TNF−αの産生を抑制することにより治療することができる疾患としては、TNF−αの産生が関与していることが報告されている疾患であればいずれの疾患でもよいが、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチ、アレルギー疾患、動脈硬化、多発性硬化症、各種感染症(ウイルス性肝炎、HIV感染等)等があげられ、好ましくは敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチがあげられる。
【0032】
【実施例】
実施例1
BALB/c Cr Slcマウス(日本SLC社、オス、8週齢)20匹を10匹ずつ2つの群に分け、第1群および第2群とした。
第1群および第2群のマウスに自由に摂食、摂水させた。第1群のマウスに、0.5%メチルセルロース400(ナカライテスク社製)を経口投与(20ml/kg)し、その60分後にリポポリサッカライド(E.coli 0111:B4、和光純薬社製)を腹腔内投与(1mg/kg)した。第2群のマウスに、メナキノン−4(メナキノン協和、協和発酵工業社製)を0.5%メチルセルロース400に50mg/mlとなるように懸濁したものを経口投与(20ml/kg)し、その60分後にリポポリサッカライドを腹腔内投与(1mg/kg)した。
【0033】
リポポリサッカライド投与60分後に、各群のマウスの下大静脈から採血し、この血液から血漿を分離し、該血漿中のTNF−α量をmouse TNF−α ELISA Development Kit(テクネ社製)を用いてELISA(Enzyme linked immunosorbent assay)法により測定した。
TNF−α量は、第1群では2901.6±370.1(pg/ml)であり、第2群では、2091.1±510.2(pg/ml)であった。ただし、数値は平均値±標準誤差を示す。
この結果から明らかなように、マウスへメナキノン−4を投与することにより、マウスでのTNF−αの産生が、メナキノン−4を投与しない場合に比べて抑制された。
【0034】
実施例2
C3H/HeNCrjマウス(日本チャールズリバー社、オス、8〜10週齢)の腹腔へMacrophage−SFM培地(インビトロジェン社製)5mlを注入し、腹部をマッサージしたのち培地を回収した。3匹のマウスより回収した培地を合わせて遠心分離(1,000rpm、5分間、4℃)してマクロファージを得、Macrophage−SFM培地で2回洗浄した。細胞数をカウントして1×106 cells/mlの細胞懸濁液を調製後、該細胞懸濁液を96ウェルのプレートに100μlずつ播種した。該プレートをCO2インキュベーター(5%CO2/95%air)中、37℃で1時間静置し、マクロファージがプレートに接着したことを確認後、PBS(−)(インビトロジェン社製)で2回洗浄した。Macrophage−SFM培地を200μlずつ加え、メナキノン−4を終濃度0、60、または200μg/mlとなるように添加し、CO2インキュベーター(5%CO2/95%air)中、37℃で培養した。1時間後に終濃度1μg/mlとなるようにリポポリサッカライドを添加し、さらに20時間培養を行った後、遠心分離を行って培養上清を回収した。該培養上清中のTNF−α量をELISA法により測定した。値は平均値±標準誤差(n=3、pg/ml)で示し、統計学的な危険率(p値)はt検定により求めた。
培養上清中のメナキノン−4の濃度およびTNF−αの濃度を第1表に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
第1表から明らかなように、マウスにメナキノン−4を投与することにより、リポポリサッカライドによる刺激によってマクロファージから産生されるTNF−αの量が有意に抑制された。
【0037】
実施例3
第2表記載の配合により清涼飲料水(10本分)を製造する。
【0038】
【表2】
【0039】
水にて1000mlとする。
【0040】
実施例4
第3表記載の配合により茶飲料1000mlを製造する。
【0041】
【表3】
【0042】
水1000mlにて溶出する。
【0043】
実施例5
第4表の配合によりクッキー(30個分)を製造する。
【0044】
【表4】
【0045】
実施例6
第5表記載の配合で常法により食パン(4斤分)を製造する。
【0046】
【表5】
【0047】
実施例7
第6表記載の配合によりチューインガム(30個分)を製造する。
【0048】
【表6】
【0049】
実施例8
第7表記載の配合によりキャンディー(20個分)を製造する。
【0050】
【表7】
【0051】
実施例9
第8表記載の配合によりマーマレードを製造する。
【0052】
【表8】
【0053】
実施例10
第9表記載の処方で常法により錠剤(1錠あたり157mg)を製造する。
【0054】
【表9】
【0055】
実施例11
第10表記載の処方で常法により散剤(1包あたり505mg)を製造する。
【0056】
【表10】
【0057】
実施例12
第11表記載の処方でハードカプセル剤(1カプセルあたり113mg)を製造する。
【0058】
【表11】
【0059】
3mgのメナキノン−4に乳糖60mgおよびコーンスターチ30mgを添加して混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース20mgの水溶液を添加して練合する。次いで、押し出し造粒機を用いて、常法により顆粒を製造する。この顆粒をゼラチンハードカプセルに充填することにより、ハードカプセル剤を製造する。
【0060】
実施例13
第12表記載の処方でソフトカプセル剤(1カプセルあたり127mg)を製造する。
【0061】
【表12】
【0062】
大豆油120mgにメナキノン−4 7mgを添加して混合する。次いで、ロータリー・ダイズ式自動成型機を用いて、常法に従い、ソフトカプセルに充填することにより、ソフトカプセル剤を製造する。
【0063】
【発明の効果】
本発明により、TNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用飲食品、TNF−α産生抑制用食品添加剤、TNF−α産生抑制用飼料、TNF−α産生抑制用飼料添加剤およびTNF−αの産生を抑制する方法が提供される。
Claims (13)
- ビタミンKを有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤。
- ビタミンKがメナキノンである、請求項1記載のTNF−α産生抑制剤。
- ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飲食品。
- ビタミンKがメナキノンである、請求項3記載のTNF−α産生抑制用飲食品。
- ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用食品添加剤。
- ビタミンKがメナキノンである、請求項5記載のTNF−α産生抑制用食品添加剤。
- ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飼料。
- ビタミンKがメナキノンである、請求項7記載のTNF−α産生抑制用飼料。
- ビタミンKを有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制用飼料添加剤。
- ビタミンKがメナキノンである、請求項9記載のTNF−α産生抑制用飼料添加剤。
- ビタミンKを投与することを特徴とするTNF−αの産生を抑制する方法。
- ビタミンKを添加してなる飼料を投与することを特徴とする請求項11記載の方法。
- ビタミンKを添加してなる飼料が、請求項7または8記載の飼料である、請求項12記載の方法。
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