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JP2004141608A - 連設体、時計用バンド及び時計 - Google Patents

連設体、時計用バンド及び時計 Download PDF

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JP2004141608A
JP2004141608A JP2002359765A JP2002359765A JP2004141608A JP 2004141608 A JP2004141608 A JP 2004141608A JP 2002359765 A JP2002359765 A JP 2002359765A JP 2002359765 A JP2002359765 A JP 2002359765A JP 2004141608 A JP2004141608 A JP 2004141608A
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Tasuku Nakazawa
中澤 資
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Abstract

【課題】時計用バンドとして構成可能な連結構造の連結作業及び解除作業を容易にし、係合部材をデザイン要素として扱えるようにする。
【解決手段】バンドの駒4に連結部材5と直交する凹溝10を設け、駒4の中駒部4Aと駒3の外駒部3C及び3Dを嵌入させ、各連結孔で構成される貫通路7に連結部材5を挿通する。同様にして、駒4の中駒部4Bと別の駒3の3A、3Bを嵌入させ、同様の貫通路7に連結部材5を挿通すると、前後二本の連結部材5の被係合部が凹溝10内部に露出する。ここで係合部材9の係合保持部を凹溝10内にて連結部材5に係合させると、連結部材5は貫通路7内に保持される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連結部材を隣接する被連結部材に挿通させて連結する構造を備えた連設体に係り、特に、時計用バンド及びこれを備えた時計に用いる場合に好適な連結構造に関する。より具体的には、時計用バンドの被連結部材である駒を相互に連結部材により連結する連結構造、或いは、被連結部材である時計本体と時計用バンドとを連結部材により連結する連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、時計を装着する為のバンドなどとして、金属製の駒を複数連結したメタルバンドが利用されている。メタルバンドは、一般的に、駒の数を増減させることによって長さを変えることができるように、たとえば、腕時計に用いられるメタルバンドでは、装着する人の腕の太さに応じてバンドの長さを調整することができるように、各駒が着脱可能に構成されている。
【0003】
このようなメタルバンドの構造は、被連結部材である駒を連結部材である連結ピンで相互に連結してなるものである。通常、駒にはバンドの幅方向に伸びる連結孔が形成されており、相互に隣接する駒の連結孔の軸線を相互に一致させた状態で、連結ピンが連結孔に挿通されることにより、隣接する駒間が連結ピンで回動自在に連結される。
【0004】
上記のようなメタルバンドにおいて駒の数を増減するには、まず連結孔中における連結ピンのピン固定を解除してから、連結ピンを連結孔から抜き出して駒の連結を解除する。そして、連結の解除された端部において、さらに連結ピンを取り外して余分な駒を除去したり、当該端部に新たな駒を連結ピンによって連結させたりして、バンド全長を最適状態にした後、最初に連結を解除した端部において連結ピンを挿入し、駒を連結させて最初のバンド構造を復元する。
【0005】
(従来技術1)
図18には、従来のメタルバンドにおける駒の連結構造の一例が示されている。駒81には、バンド長手方向の一端に凹部が構成され、その幅方向両側にそれぞれ外駒部82が設けられている。また、バンド長手方向の他端には、その幅方向中央に凸部である中駒部83が設けられる。そして、隣接する2つの駒81は、一方の駒81の中駒部83が他方の駒81の一対の外駒部82の間に嵌合した状態で連結されている。
【0006】
これらの外駒部82および中駒部83には、それぞれ幅方向に伸びる連結孔84A,84B,84Cが形成され、上述のように一対の外駒部82の間に中駒部83を嵌合させた状態では、これらの連結孔84A,84B,84Cが幅方向に同軸に配列されることによって、外駒部82および中駒部83の全体を貫通する貫通路84が構成される。ここで、連結孔84Cには、その内径とほぼ同じ大きさの外径を有する断面C字状の保持リング85が収納されている。
【0007】
連結ピン86は、上記貫通路84の内部に挿入配置されている。連結ピン86は、上記貫通路84の全長よりも若干短く形成され、連結孔84Cの内部においては、保持リング85の内部を通過している。ここで、保持リング85の内径は、連結ピン86の外径よりも若干小さくなっている。したがって、連結孔84Cに収納された保持リング85内に連結ピン86を挿入すると、保持リング85が弾性変形し、その強い弾性力で保持リング85の内周面が連結ピン86の外周面に強く押し付けられるとともに、保持リング85が径方向外側へ弾性変形し、その強い弾性力で保持リング85の外周面が貫通路84(連結孔84C)の内周面に強く押し付けられる。これにより、保持リング85と連結ピン86との間、および、保持リング85と中駒部83との間には、連結孔84Cから連結ピン86が抜けないようにするのに充分な摩擦係合力が生じるようになっている。
【0008】
このようなCリング式の連結構造では、一方の駒81の中駒部83に設けられた連結孔84Cに保持リング85を収納させるとともに、その中駒部83を他方の駒81に設けられた外駒部82の間に嵌合させた状態で、貫通路84内に連結ピン86を挿入する。ここで、連結ピン86を貫通路84内に挿入するには、保持リング85と連結ピン86との間の摩擦係合力に抗しながら、連結ピン86を押し入れる必要があるので、専用の工具を用いる必要がある。一方、駒81間の連結を解除する場合には、専用の工具を用いて、保持リング85と連結ピン86との間の摩擦係合力に抗しながら、連結ピン86を貫通路84から押し出し、取り外す。
【0009】
ここで、連結孔84A,84Bの内径を連結孔84Cの内径よりも若干小さくしておくことにより、貫通路84内に連結ピン86を挿入する、あるいは、貫通路84から連結ピン86を取り外すにあたり、連結孔84Cに収納された保持リング85が連結孔84Aまたは84B側にずれることがなくなる。
【0010】
(従来技術2)
図19には、従来のメタルバンドにおける他の連結構造の一例が示されている。この構造は、以下の特許文献1に示されたものである。図19において、駒91は、前述の駒81と同様に、一方の端部に一対の外駒部92A,92Bを有し、他方の端部に中駒部93を有するものとなっている。これらの外駒部92A,92Bおよび中駒部93には、一対の外駒部92Aと92Bの間に中駒部93を嵌合させた状態で、外駒部92A,92Bおよび中駒部93の全体を貫通する貫通路94が設けられている。この貫通路94は、外駒部92A,92Bおよび中駒部93のそれぞれに設けられた連結孔94A,94B,94Cにより構成されている。
【0011】
連結孔94Cには、その内径とほぼ同じ大きさの外径を有するとともに、連結ピン96の外径より若干小さい内径を有し中央に小径部を備えたコイルスプリング95が収納されている。貫通路94に挿通される連結ピン96は、当該貫通路94の全長よりも若干短く、当該孔径より若干小さい径の、中央部に更に径小のくびれ形状の小径部を有する丸棒状となっている。前記連結ピンは連結孔94Cの内部において、コイルスプリング95の内部を通っている。
【0012】
ここで、コイルスプリング95は、図19に示されるように、螺旋状に形成された環状弾性部材であり、その内径は連結ピン96の外径よりも若干小さく、また、その小径部の内径も、連結ピン96の小径部の外径よりも若干小さくなっている。そして、コイルスプリング95内に連結ピン96を挿入して行くと、連結ピン96の小径部にコイルスプリング95の小径部が落ち込み、連結ピン96とコイルスプリング95は相互に係止される。また、その弾性力でコイルスプリング95の大小内周面が連結ピン96の大小外周面に押し付けられることで連結ピン96とコイルスプリング95間に摩擦係合力が生じて、前記係止がはずれることが防止される。
【0013】
また、連結孔94A,94Bの内径は、連結孔94Cの内径よりも若干小さく形成されている為、コイルスプリング95は、連結孔94A,94Bに係止される。これにより、コイルスプリング95に係止された連結ピン96は貫通路94から抜けることはなくなる。
【0014】
このようなコイルスプリング式の連結構造では、一方の駒91の中駒部93に設けられた連結孔94Cにコイルスプリング95を収納させるとともに、その中駒部93を他方の駒91に設けられた外駒部92の間に嵌合させた状態で、貫通路94内に連結ピン96を挿入し、連結ピン96を押し込むことができる細線状の一般工具を用いて、コイルスプリング95と連結ピン96との間の係合力に抗しながら、連結ピン96を押し入れ、貫通路94内の所定位置に連結ピン96を配置することにより、駒91同士が連結される。
【0015】
そして、前記工具を貫通路94の一方にさし込み、コイルスプリング95と連結ピン96との間の摩擦係合力に抗しながら、連結ピン96を押し出し、連結ピン96が当該貫通路94から反対側に突き出るようにした後、当該連結ピン96を貫通路94から取り外すことで、駒91同士の連結は解除される。
【0016】
ここで、連結孔94A,94Bの内径を連結孔94Cの内径よりも若干小さくしておくことにより、コイルスプリング95は、連結孔94A,94Bに係止され、貫通路94内に連結ピン96を挿入する、あるいは、貫通路94から連結ピン96を取り外すにあたり、連結孔94Cに収納したコイルスプリング95が連結孔94Aまたは94B側にずれることがなくなる。
【0017】
(従来技術3)
ところで、従来の時計バンドには、駒に挿通される連結ピンの端部近傍に小径の凹環部を形成し、この凹環部に座金や打ち込み駒を嵌合させることにより、連結ピンを固定する方法が知られている(特許文献2及び3参照)。たとえば、連結ピンの凹還部に座金を嵌合させてから、連結ピンの端部及び座金を覆うカバーをねじ止めする構造(特許文献2)が開示されている。また、連結ピンの端部を断面コ字型の外側駒に挿通し、外側駒の内側壁にのみ連結孔を形成し、この外側駒の連結孔に連結ピンを挿入して、外側駒の外側壁と内側壁との間の開口部に連結ピンの凹環部が露出するように構成し、ここに打ち込み駒を打ち込み、連結ピンの凹環部に嵌合させる構造(特許文献3)も開示されている。
【0018】
【特許文献1】
特開2001−153970号公報
【特許文献2】
登実3033873号公報
【特許文献3】
登実3033874号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の連結ピンと駒とを保持リングやコイルスプリングにより係合させる方式の連結構造にあっては、連結ピンを固定するために、保持リングやコイルスプリングを狭小な閉鎖空間、すなわち連結孔内部に配置させる必要があるため、保持リングやコイルスプリングを微細に構成しなければならず、これらの部品や連結ピンの取り扱いが困難であるとともに、錆や腐食が発生しやすいこと、連結を解除する構造をバンド駒全体に適用できないものがほとんどであること、さらには、当該連結構造の適用にあっては、特定の駒組みのバンドに限定されることなどの共通の問題点を有している。以下にその具体的な内容を記述する。
【0020】
図18で示したCリング方式のバンドの長さ調節用連結ピンには、安定した固定力を得ようとすると連結ピンをはずしにくいという問題点がある。ここで、固定力とは、連結ピンがピン穴に組み込まれ外駒と中駒が連結された状態から連結ピンを引き抜くために必要な力である。従って、固定力が高い程連結ピンが外れにくく、日常の使用においては経時変化によるピン抜けが発生しにくくなる。一方バンドの長さ調節時には、固定力が高いと連結ピンを外しにくくなるので、固定力が低い程長さ調節がしやすくなる。Cリング方式における連結ピンの固定力は、約2〜10kgfに設定されることが多い。理論的にはこの範囲外に固定力を設定することは可能であるが、長さ調節が容易であること(固定力10kgf以下が望ましい)、日常の使用においてピン抜けが発生しにくいこと(固定力2kgf以上が望ましい)という条件に合致させるためには、約2〜10kgfに設定されることが多い。なお、上述のバンドの長さ調節とは、駒と駒を連結して構成されるタイプのバンドにおいて、バンドを構成する駒数を増減させることによって行われる。この他に、駒を使用しないタイプのバンド(皮バンド・ウレタンバンド等)の長さ調節においては、バンド長さ方向に留め具を挿入するための複数の穴を開けておき、それを使用して長さ調節をする方式があるが、上記の長さ調節とは、駒と駒を連結して構成されるタイプのバンドに関するものである。
【0021】
前述のCリング式の連結構造では、製造上の寸法誤差等により、保持リングが弾性変形した際に得られる弾性力にばらつきが生じるうえ、駒間の連結およびその解除を何度も繰り返すと、塑性変形して保持リングの弾性力が弱くなるおそれがあるので、保持リングと連結ピンとの間、および、保持リングと中駒部との間には、連結ピンが半永久的に抜けないようにするために、非常に強い摩擦係合力が生じるように設定されている。このため、駒間の連結およびその解除は、相応の技能を有する技能者が専用の工具を用いて行っており、専用の工具を利用できない一般消費者が行うことは困難であるという問題がある。特に、連結ピンを連結孔(貫通路)内の所定位置に正確に配置するのは、専用の工具を利用しないと困難である。また、当該作業中に連結ピンを挿入しすぎてバンドの反対側から突出してしまう場合が少なくない。さらに、連結ピンが正確に配置されず、連結ピンの端部が連結孔から突出していると、衣服や身体を傷つけるおそれがあるという問題もある。また、この連結ピンの固定構造においては保持リングを弾性変形させているので、応力が生じた部分に応力錆が発生しやすいという問題もある。
【0022】
以上の問題点は、Cリング方式だけではなく、特開平6−3084号公報記述のヘアピン方式、特開2001−153970号公報で取り上げられている止めパイプ方式など、従来多用されている方式に共通する問題点である。また、これらの連結方式を採用しているバンドは、駒の連結を解除してバンド駒の数を増減出来る部分すなわちアジャスト駒の数を最小限に留め、他の部分は連結ピンを駒の一部に強制的に固着させ連結が解除できないようにするのが一般的である。その理由は、全ての駒をアジャスト駒にすることで、バンドの組み立て作業の負担が大きくなりコスト高となるだけでなく、バンドの側面に穴が並ぶことで見栄えが悪くなり、更に先述の連結ピンの抜け出し突出問題や錆問題の発生比率が倍加する為である。この為この連結方式のバンドは、固着連結された駒に不具合が生じるとそのバンド全体を廃棄して新しいものに取り替えなくてはならないなど、バンド長さ調整はできても、任意の駒を分解して修理したり、取り替えたりすることができないという問題点が有る。
【0023】
一方、先述のコイルスプリング方式は、上記Cリング方式、ヘアピン方式、止めパイプ方式の上記課題を解決する為に考案されたものである。このコイルスプリング方式は上記3方式よりも小さな固定力で連結ピンを抜き出し、押し込むことができる方式であり、専用の技能や治工具を必要とせず、一般の消費者にもバンド長さ調整を行うことが出来るという利点をもつものである。また、駒をすべてこの方式で連結したバンドの実現性も高い。しかし、このコイルスプリング方式を含む、先述の全方式には、以下の問題点がある。
【0024】
上記の各方式において、同一方向を向いた、連結ピンと係合部材(保持リングやコイルスプリング)の係合構造は、連結ピンとしての丸棒材を係合部材が握り締める構造、すなわち両者の接触面における摩擦力を利用する構造である。この為これらの方式は連結ピンの係合部材への固着および係合部材の変形による連結ピンの抜け落ちの危険性を排除できない。また、先述のように係合部材が連結孔の内部に収納されており、駒の連結に不具合が生じた時に連結を解除し連結ピンと係合部材を取り出さないと、連結ピンと係合部材の状態を目で確認できないという問題が有る。特に係合部材が駒に固着して外せない場合は目視不能になる。
【0025】
また、連結ピンと係合部材を係合させ、駒を連結させた時に、連結孔が塞がれた状態となり、汗や水分が内部に滞留することによって錆が発生し、連結孔、連結ピン、係合部材が固着してしまう事例が後を絶たない。さらに、連結ピンを挿入し、また引き抜く際には必ず係合部材との固定力に抗して行うことになる。この為、当該作業の困難、連結ピン、係合部材の破損の可能性を排除できない。
【0026】
また、係合部材が微細であり駒の連結解除後も収納部から取り出しにくく、バンド長さ調整の際、紛失するなど取り扱いに難がある。また、これらの構造はバンドの長手方向に駒を連結するものであり、バラバラの駒を幅方向に寄せ合わせたバンドには利用できない。
【0027】
多くの時計には、図20に示すように、内駒87と外駒88とを連結ピン97により交互に連結してなり、外駒88の外側にカバー89を取り付けることによって連結ピン97を内駒87の連結孔87a及び外駒88の連結孔88a内に保持するタイプのバンドが利用されている。ここで、カバー89は、ネジ98を段付孔89aに通して外駒88のネジ穴88bにねじ込むことによって外駒88に固定される。この構造では、ネジ98を外し、内駒87と外駒88の幅方向の連結を解除することで、連結前のバラ駒状態に戻せるように構成される。しかしこの方式においてはネジ98が緩み、連結ピン97が抜け出す事故が後を絶たない。
【0028】
この連結構造を有するバンドでは、上記の特許文献2に記載された改良構造が示されているが、この改良構造では、座金7を装着する必要があるなど構造が複雑になるために組立や分解作業が困難になるとともに、カバー内側に錆が発生しやすくなるため、各部品の防錆対策を強化する必要がある。この点は、上記の特許文献3に開示された構造も同様であり、外側駒と打ち込み駒とによって連結ピンの端部が閉塞されているため、錆の発生を招きやすい。
【0029】
さらに、上記の連結構造においてはいずれも、連結ピンや係合部材を人の目から隠す前提で考案されたものなので、連結ピンも、係合部材も、バンドデザインの外観価値を形成する要素、あるいは腕時計の価値を引き上げる要素としては利用できない。
【0030】
そこで、本発明の目的は、前述の問題点を解決することであり、特に連結構造の心臓部をなす係合部材を閉鎖空間に配置することを止めて開放型とすることにより、係合部材と連結部材の係合部分を目で見ることが出来、被連結部材の連結および解除操作が簡単にできる連結構造を提供することにある。また、開放型構造によって錆の発生を抑制することが可能な連結構造を提供することにある。さらに、連結ピンの固着、連結孔からの突出の可能性を無くすかあるいは減少させることのできる連結構造を提供することにある。その上、バンドのデザイン価値、商品価値を引き上げる要素として高級な時計にも利用できる連結構造を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の連設体は、複数の被連結部材と、該被連結部材間を連結する連結部材とを有し、相互に隣接する複数の前記被連結部材が前記連結部材により幅方向に挿通されることにより、全体として前記複数の被連結部材が長手方向に連結されてなる連設体であって、前記被連結部材には前記幅方向に貫通した連結孔が設けられ、前記相互に隣接する複数の前記被連結部材の各連結孔に前記連結部材が挿通され、前記被連結部材、或いは、前記複数の被連結部材の間には、挿通された前記連結部材を露出させる露出部が形成され、前記露出部において前記被連結部材の外側から着脱可能に構成され、かつ、前記連結部材及び前記被連結部材に対して前記幅方向に係合する係合部材を設けたことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、駒などの被連結部材を幅方向に貫通する連結孔に挿通された連結ピンなどの連結部材は、被連結部材に設けられた露出部、或いは、複数の被連結部材間に設けられた露出部において露出し、この露出部において係合部材が連結部材及び被連結部材に対して幅方向に係合するため、連結部材は係合部材を介して被連結部材に対し幅方向に間接的に規制されることになることから、連結部材を上記連結孔内に保持することができる。このとき、係合部材は被連結部材の外側から着脱可能に構成されているため、連結部材の保持や解放を容易に行うことが可能になり、その結果、被連結部材の数を変更し、長さを調節することが容易になる。
【0033】
また、全ての被連結部材に貫通形成された連通孔を設けることによって、連結部材が幅方向に伸びる貫通路に挿通されることになり、閉塞部分がなくなることとなるため、連結部材と係合部材との係合部分などにおいて汗などの水分の滞留が低減されるため、錆の発生を低減することが可能になる。
【0034】
ここで、前記被連結部材として、前記幅方向の内側において前記連結部材に挿通される内側被連結部材と、前記幅方向の外側において前記連結部材に挿通される外側被連結部材とを有し、前記露出部を、前記内側被連結部材、複数の前記内側被連結部材間、或いは、前記内側被連結部材と前記外側被連結部材との間に設け、前記露出部において前記係合部材が前記連結部材及び前記内側被連結部材に係合する場合がある。
【0035】
本発明において、前記係合部材は、前記連結部材に係合した状態で保持される主係合保持部と、前記被連結部材に係合した状態で保持される副係合保持部とを別々に備え、前記主係合保持部は、前記連結部材に係合保持された状態で、前記被連結部材に対して接近若しくは離反する回動方向に前記係合部材の回動を許容するように構成され、前記副係合保持部は、前記主係合保持部が前記連結部材に係合保持された状態で、前記係合部材を前記被連結部材に対して前記回動方向に回動させることにより係合可能かつ離脱可能に構成されていることが好ましい。これによれば、係合部材には、連結部材に係合保持される主係合保持部と、被連結部材に係合保持される副係合保持部とが設けられることにより、別々の2箇所にて係合部材が保持されるため、連設体における係合部材の装着状態を安定させることが可能になるとともに、主係合保持部と副係合保持部とを順次係合若しくは離脱させることができるように構成すれば、係合部材の取り付け・取り外し作業を容易に行うことが可能になる。
【0036】
本発明において、前記露出部を有する前記被連結部材は、当該被連結部材とは別の相互に前記長手方向に隣接する2つの前記被連結部材をそれぞれ挿通する2つの前記連結部材に挿通され、前記係合部材は、前記2つの連結部材に対して共に前記幅方向に係合していることが好ましい。これによれば、係合部材が2つの連結部材に対して係合していることによって、係合部材の数を低減することができると同時に、係合部材が少なくとも2箇所にて連結部材に係合していることになるので、係合部材の装着姿勢を安定させることができる。
【0037】
本発明において、前記露出部は、前記長手方向に伸びて前記2つの連結部材を共に露出させる凹溝により構成されていることが好ましい。露出部が2つの連結部材を共に露出させる凹溝によって構成されていることにより、被連結部材の加工が容易になるとともに、係合部材の少なくとも一部を凹溝内に収容することができるため、係合部材を連設体において一体的に装着でき、さらに、凹溝と係合部材を幅方向に係合させることによって被連結部材と係合部材との幅方向の係合機能をも持たせることができる。
【0038】
本発明において、前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、前記第1係合保持部と前記第2係合保持部とは、相互に同一方向に向けて前記連結部材から離脱できないように構成されていることが好ましい。これによれば、第1係合保持部と第2係合保持部とが同一方向に離脱することができないことにより、第1係合保持部と第2係合保持部とが同時に離脱して係合部材が脱落することがなくなるため、係合部材の装着状態を確実に維持できる。また、係合部材の装着状態を保持する保持力を大きくしなくてもよいので、係合部材の装着や離脱時に必要な操作力が低減されることから、容易に作業を行うことが可能になる。
【0039】
本発明において、前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、前記第1係合保持部は、前記一方の連結部材に係合保持された状態で、前記他方の被連結部材に対して前記第2係合保持部が接近若しくは離反する回動方向に前記係合部材の回動を許容するように構成され、前記第2係合保持部は、前記第1係合保持部が前記一方の連結部材に係合保持された状態で、前記係合部材を前記被連結部材に対して前記回動方向に回動させることにより他方の前記連結部材に係合可能かつ離脱可能に構成されていることが好ましい。これによれば、第1係合保持部を一方の連結部材に係合させてから、係合部材を回動させて第2係合保持部を他方の連結部材に係合させることができ、また、係合部材を回動させて第2係合保持部を他方の連結部材から離脱させ、その後、第1係合部材を一方の連結部材から離脱させることができる。したがって、係合部材を着脱可能に構成しつつ、第1係合保持部と第2係合保持部とが同時に離脱しないように構成することができるため、係合部材の装着状態を確実に維持できる。また、係合部材の装着状態を保持する保持力を大きくしなくてもよいので、係合部材の装着や離脱時に必要な操作力が低減されることから、容易に作業を行うことが可能になる。
【0040】
本発明において、前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、前記第1係合保持部及び前記第2係合保持部は、前記2つの連結部材に対して係合若しくは離脱する際に、前記2つの連結部材の間に相互に接近若しくは離反する方向の応力を及ぼすように構成されていることが好ましい。これによれば、上記応力によって係合部材が離脱しないように保持されるため、複雑な係合構造を設けなくても確実に係合部材を取り付けることができる。
【0041】
本発明において、前記幅方向の一方側において前記相互に隣接する複数の前記被連結部材を共に挿通する第1の前記連結部材と、前記幅方向の他方側において前記相互に隣接する複数の前記被連結部材を共に挿通する第2の前記連結部材とを有し、前記第1の連結部材及び前記第2の連結部材は、前記係合部材によって前記幅方向に係合保持されていることが好ましい。これによれば、幅方向の両側にそれぞれ第1の連結部材と第2の連結部材を挿通させてあるため、連設体の組立及び分解が容易になるとともに、連結部材の端部を外部に突出させる場合、突出した部分の形状を、被連結部材の連結孔の断面形状や孔径に制約を受けることなく形成することが可能になるため、形状の自由度を高めることができる。また、上記の構成によれば、第1の連結部材と第2の連結部材をそれぞれ幅方向の反対側から被連結部材に挿通させることが可能になるので、第1の連結部材及び第2の連結部材の外端に、連通孔を通過できない大きさの拡大された頭部を共に設け、これらの頭部によって被連結部材を幅方向に係合保持することも可能になる。また、上記の頭部と被連結部材の外縁とを連結部材の軸線周りの回転方向に係合させ、連結部材の回転を防止することも可能である。
【0042】
本発明において、前記係合部材として、前記被連結部材及び前記第1の連結部材に対して前記幅方向に係合する第1の係合部材と、前記被連結部材及び前記第2の連結部材に対して前記幅方向に係合する第2の係合部材とを有することが好ましい。これによれば、第1の連結部材に係合する第1の係合部材と、第2の連結部材に係合する第2の係合部材とを設けることにより、第1の連結部材と第2の連結部材とを別々に取り付けたり、取り外したりすることができるので、連設体の組立作業及び分解作業を容易に行うことが可能になる。
【0043】
次に、本発明において、前記被連結部材並びに前記第1の連結部材及び前記第2の連結部材に対して前記幅方向に共に係合する共通の前記係合部材を有することが好ましい。これによれば、共通の係合部材が第1の連結部材と第2の連結部材とに共に係合するため、係合部材の数を低減し、構造を簡易なものとすることができるとともに、係合部材の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
【0044】
本発明の別の連設体は、複数の被連結部材と、該被連結部材間を連結する連結部材とを有し、相互に隣接する複数の前記被連結部材が前記連結部材により幅方向に挿通されることにより、全体として前記複数の被連結部材が長手方向に連結されてなる連設体であって、前記被連結部材には前記幅方向に貫通した連結孔が設けられ、前記相互に隣接する複数の前記被連結部材の各連結孔に前記連結部材が挿通され、前記被連結部材の外部から着脱可能に構成され、かつ、少なくとも一つの前記被連結部材の外側を前記幅方向に横断し、前記少なくとも一つの被連結部材の幅方向両側において前記連結部材及び前記被連結部材に対して前記幅方向に係合した係合部材が設けられていることを特徴とする。
【0045】
この発明によれば、係合部材が連結部材及び被連結部材に対して幅方向に係合していることにより、連結部材が係合部材を介して間接的に被連結部材に対して幅方向に規制されるため、連結部材の被連結部材に対する挿通状態を保持することができる。このとき、係合部材は被連結部材の外側から着脱可能に構成されているため、連結部材の保持や解放を容易に行うことが可能になり、その結果、被連結部材の数を変更し、長さを調節することが容易になる。
【0046】
また、全ての被連結部材に貫通形成された連通孔を設けることによって、連結部材が幅方向に伸びる貫通路に挿通されることになり、閉塞部分がなくなることとなるため、連結部材と係合部材との係合部分などにおいて汗などの水分の滞留が低減されるため、錆の発生を低減することが可能になる。
【0047】
ここで、係合部材は少なくとも一つの連結部材の外側を幅方向に横断し、少なくとも一つの被連結部材の幅方向両側において連結部材及び被係合部材に係合していることにより、少なくとも一つの被連結部材の幅方向両側に2箇所の係合位置が設定されることとなるので、係合部材の取り付け姿勢が安定し、確実に装着状態を維持することができるとともに、連設体の幅方向に伸びる装飾部材として係合部材を用いることができる。たとえば、この係合部材は少なくとも一つの被連結部材の外側を横断するため、幅方向に伸びる形状(横長形状)の装飾材として構成できる。
【0048】
また、係合部材が複数の被連結部材の外側を幅方向に横断し、それらの複数の被連結部材の幅方向両側にて連結部材に係合している場合には、係合部材により複数の被連結部材の姿勢を相互に規制する(たとえば、複数の被連結部材を相互に一体化させたり、或いは、複数の被連結部材相互間の姿勢の差異を所定の角度範囲内に制限させたりする)ことが可能になる。
【0049】
本発明において、前記少なくとも一つの被連結部材の外面に凹溝が設けられ、前記係合部材は、前記凹溝に嵌合していることが好ましい。これによれば、係合部材が被連結部材の外面に設けられた凹溝に嵌合していることによって、係合部材と被連結部材との外観デザイン上の一体性、及び、物理的な一体性を高めることができる。特に、係合部材が複数の被連結部材の外側を横断している場合には、複数の被連結部材に凹溝を形成してもよく、このときには、複数の被連結部材間の外観デザイン上の一体性、及び、物理的な一体性をも高めることができる。
【0050】
本発明において、前記係合部材は、前記少なくとも一つの被連結部材の両外側面に当接していることが好ましい。この場合には、係合部材が横断する少なくとも一つの被連結部材の両外側面に当接していることによって、当該少なくとも一つの被連結部材と係合部材との間の外観デザイン上の一体性、及び、物理的な一体性をさらに高めることができるとともに、上記の当接している部分によって被連結部材と連結部材の双方に対して同時に幅方向に係合することができるため、より確実に連結部材を保持することができる。
【0051】
本発明において、前記連結部材には、前記係合部材に対して前記幅方向に係合する段部が設けられていることが好ましい。これによれば、連結部材に段部が設けられ、この段部が係合部材に対して幅方向に係合していることにより、より確実に連結部材を保持することができる。ここで、連結部材に形成する段部は、幅方向に向いた段差を有するものであることが好ましい。上記の段部は、たとえば、連結部材である連結ピンに設けられた環状の凹溝や小径部などによって構成することができる。
【0052】
本発明において、前記係合部材は、前記連結部材に対する係合保持部を外側から覆う板状の外枠部を有することが好ましい。これによれば、係合部材を装着してなる連設体の外観デザインを向上させることができる。
【0053】
本発明において、前記係合部材の外表面には、前記係合部材の内外を連通させる通気孔が設けられていることが好ましい。これによって、係合部材によって覆われた部分の通気性を向上させることができ、汚れや錆の発生を低減できる。
【0054】
次に、本発明の時計用バンドは、上記のいずれかに記載の連設体で構成することができる。この場合、被連結部材は駒(駒部材)、連結部材は連結ピンとして構成できる。
【0055】
本発明において、前記係合部材の内側に吸湿材が配置されていることが好ましい。係合部材の内側に吸湿材が配置されていることにより、この吸湿材によって水分を吸収することができるので、係合部材と、被連結部材及び連結部材との係合部位に水分が滞留することを防止することができる。
【0056】
本発明において、前記吸湿材は、前記被連結部材と前記係合部材との間に配置され、前記吸湿材の両側に配置された前記被連結部材と前記係合部材の双方に通気孔が設けられていることが好ましい。これによれば、連設体の表裏に共に通気孔が設けられ、その間に吸湿材が配置されているため、表裏いずれから進入した水分についても吸湿材によって吸収することができるとともに、この吸湿材に吸収された水分を他方の通気孔から発散させることができる。
【0057】
なお、上記の吸湿材に対して前記被連結部材側又は前記係合部材側のいずれか一方側に透湿材を配置することが望ましい。これによれば、吸湿材によって吸収した水分を透湿材に移行させ、この透湿材から水分を発散させることができるので、被連結部材側と係合部材側のいずれか一方から吸収した水分を他方に効率的に発散させることができる。
【0058】
次に、本発明の時計は、時計本体と、該時計本体に連結された上記の時計用バンドとを有する。ここで、時計としては、腕時計や懐中時計などの携帯時計であることが好ましい。
【0059】
また、本発明の別の時計は、時計本体と、該時計本体に連結された時計用バンドとを有し、前記時計本体と前記時計用バンドとを前記被連結部材として、上記のいずれかに記載の連設体を構成する。この場合には、時計本体と時計用バンドとを連結してなる連設体として上記の構成を有するものが挙げられる。すなわち、時計本体と時計用バンドとが連結部材によって幅方向に挿通され、これによって両者が連結された構造である。
【0060】
上記の各発明においては、前記係合部材と前記連結部材の少なくとも一方が弾性体であることが好ましい。これによって、弾性体の弾性力を用いて係合保持を行うことができるので、係合部材の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
【0061】
また、前記係合部材は、線材を曲折させて形成されている場合があり、この場合には、係合部材を細幅或いは薄肉に形成できる。板材を曲折もしくは切削して形成されている場合もある。この場合でも、係合部材を細幅或いは薄肉に構成できる。さらに、前記係合部材は、箱型形状に形成されることがある。ここで、箱型構造とは、その内部に空間が設けられる構造を言う。これによって、係合部材の外観に制約を受けることなく軽量化を図ることができる。
【0062】
さらに、前記係合部材が前記被連結部材及び前記連結部材に係合した状態で、前記係合部材と前記被連結部材及び前記連結部材との間に空隙が生じることが好ましい。この場合にも、外観如何に拘わらず、軽量化等を図ることができる。
【0063】
また、上記のように係合部材が箱型に構成されたり、上記空隙が生じるように構成されたりする場合に、前記係合部材の内側に吸水性を有する素材が配置されていることが好ましい。この素材によって、連設体の内部に溜まった汗などの水分を吸収することができるため、水分が係合部分に滞留して汚れや錆などを発生させる恐れを低減できる。
【0064】
前記係合部材は、前記被連結部材の裏側あるいは表側の表面に現れ、目視できることが好ましい。これによって、係合部材を着脱しやすくなるとともに、係合部材を装飾部材として利用できる。
【0065】
前記連結部材は、複数の連結孔によって構成される貫通路の長さと同等であることが好ましい。ただし、幅方向に分断された2本以上の連結部材(上記の第1の連結部材と第2の連結部材)を有する場合には、連結部材の一端に被連結部材から露出する頭部、たとえば拡大した頭部、を設けることによって、上記被連結部材を幅方向に保持することが可能になる。また、この場合、第1の連結部材と第2の連結部材とが相互に連結されていることが好ましい。これにより、連設体の剛性が向上し、磨耗や変形が生じにくなるために耐久性が向上する。連結部材の頭部は、被連結部材の連通孔の開口縁に係合するように円形断面以外の形状に構成されていてもよい。
【0066】
本発明の連結構造では、連結部材を連結孔より抜き出し、再度挿入する作業は、簡単な一般工具で、目視の下に極めて容易に行える。また、係合部材や連結部材の被係合部を見ることが出来ることは、係合作業時における不具合の発見が容易であり、係合部分の変形や破損、腐食等の状態を直ちに見て取れ、適切な対策を講じることができるという利点を伴う。
【0067】
また、この連結構造においては、被連結部材に凹溝を設ける場合、当該凹溝の幅と係合部材の幅をほぼ同等に設定できるが、被連結部材において凹溝の両側面に係合部材に係合し、係合部材を介して連結部材を幅方向に支え得るだけの壁面を残しさえすれば、凹溝と係合部材の幅の選択ができるので、意図的に係合部材を幅広とし目に付きやすくして、駒の連結解除復元作業の負担を更に軽くすることができる。
【0068】
さらに、この連結構造では、連結の解除及び復元作業の容易さにより、バンド駒全体を本連結構造で連結してなるバンド製品の量産が可能となる。このバンドの組み込みに際しては、連結部材である連結ピンをバンド外形幅とほぼ同等の長さにしておき、連結ピンが挿入され駒全体が仮連結されたものを、バンド外形と同じ形状の凹部をもつ保持具に凹溝を上にして落とし込み、その後に係合部材を指先で次々に押し込むことでバンド組み立ては完了する。
【0069】
このような、バンド完成体において、全ての駒が容易に連結解除・復元出来る本発明により、バンド製造に際して、バンドが一旦完成した後にバンド完成体の一部に不具合が発見された場合、不良部分を含む駒のみを交換することが可能となる。これにより、従来のような部分的欠陥によるバンドの全体廃棄が無くなり、製造上の歩留まり率を大幅に引き上げる効果を生み出す。
【0070】
更にまた、バンドの全ての駒が連結解除および復元作業容易な構造となっていることで店頭におけるバンドの長さ調整と、バンドの修理、手入れが極めてやり易くなる。そして、これらの作業において、特殊技能、専用工具、治具が要らないので、消費者自身が自らバンドの長さ調整、手入れをすることも極めて容易である。
【0071】
更に先述の、係合部材が溝と共に外部に露出し、その形状サイズの選択幅が広いという特性は、商品化の目的によってその造形、素材、仕上げをバンド駒のそれと組み合わせ、意図的に使い分けることを可能にする。
【0072】
また、係合部材の造形、素材、仕上げに工夫を凝らす余地があることは、外見的付加価値要素として利用できることになる。例えば、見栄えを良くしてバンドの表側の付加価値要素とする、あるいは、肌触りのよい素材と、肌触りの良い仕上げを施した係合部材を裏側に配置し、触覚的付加価値要素として利用するなどである。
【0073】
一方、この連結構造においては、連結ピンの素材と係合部材の素材特性の組み合わせを変えることができる。例えば、チタンのバンドでは、連結ピンは電位差腐食防止の為にチタンの連結ピンを使用することが望ましい。その場合はチタン連結ピンの弾性を利用し、非弾性部材からなる係合部材及び非弾性係合部として、係合の際、弾性連結ピンを押し曲げるあるいは引き曲げることで、係合部材を押し込む構造にする。この場合、連結ピンは細目のものになる為、バンド全体を薄くすることができる。この連結構造では、このように連結ピンと係合部材どちらか一方を弾性部材とし、今一方を非弾性部材乃至剛性部材にすることは自由に選択できるので、金属、貴金属、樹脂など広汎な単一素材バンドだけでなく複合素材バンドにも利用できる利点が有る。係合部材は中駒に開口する凹溝に嵌め込まれる。係合部材の形状を、凹溝と係合部材下方の一方あるいは両方に空気が流通する穴が生じるような形にしておくと、係合部、連結ピンまわりに滞留した汗等の汚れや水分を逃がし易くなり、錆、腐食の発生を抑止し、更に万が一錆、変色発生した合も当該部分の洗浄が効果的に行えることになる。
【0074】
錆・腐食のより積極的な予防策としては、凹溝、係合部材を大きくし、凹溝が裏側にあるものは、凹溝を有する駒に凹溝より駒表面に貫通する小穴をいくつか明け、凹溝が表にあるものは係合部材の裏表に貫通する小穴を明けることで、汗・水分の蒸発を促すことが可能である。更に又、凹溝と係合部材の間に水分を吸収し蒸発を促す素材を配置し凹溝側から駒表面及び係合部材双方に上記小穴を穿つことで、バンドと肌の間に滞留する水分を積極的に逃がすことも出来る。
【0075】
上記凹溝と係合部材の造形選択幅の広さを活用した発明の一つは、係合部材の幅を目立たないように細くする場合を想定したもので、係合部材の二ヵ所の係合部形状と、凹溝を塞ぐ蓋形状を弾性金属線材の曲げ加工によって形成させ、凹溝は前記線材の直径に見合う幅とし、連結ピンは非弾性部材とする方式である。
【0076】
上記目的と同様、幅を細くする係合部材に関わる他の発明として、係合部材の側面形状すなわち二ヵ所の係合部形状と、凹溝を塞ぐ為の駒表面断面形に沿わせた外形状を、金属板を型打ちで打ち抜く、あるいはワイヤカットで切り抜いて形成させ、凹溝は金属板の厚さに見合う幅とする方式である。このようにすると、凹溝の蓋として凹溝を完全に塞ぐことができるし、駒表面に現れる部位の仕上げを、駒の仕上げに合わせる場合は、係合部材が駒に溶け込み目立たなくさせることが出来る。また、目的次第では、逆に駒の仕上げと異なる仕上げを施して目立たせることも可能である。
【0077】
同じ目的に供する他の係合部材として、二ヵ所の係合部形状を弾性金属線材の曲げ加工によって形成させ、凹溝の蓋形状は金属板を打ち抜くあるいは切りぬく方式で加工し、最後に両者を溶接する方式がある。凹溝は蓋に用いる金属板の厚さに見合う幅とする。このように凹溝の蓋となる部分と、連結ピンと係合する部分を別体化することでそれぞれの素材の選択幅が増え、係合部を標準化しながら蓋の外見的要求を満たすことができる。
【0078】
また、係合部材に関わる他の発明は、上記3例とは異なり、凹溝と係合部材の幅を意図的に大きくするものである。ここでは、係合部材は、幅広の凹溝を塞ぐ幅の蓋状を成し、当該蓋の内側に凹溝内に隣り合う2本の連結ピンを係合する為の係合部を2ヵ所以上形成させるか、又は、凹溝内に一本の連結ピンが露出する場合は、これに係合する係合部を1ヵ所以上と凹溝内部に設けられた被係合部に係合する係合部を1ヵ所以上形成させる方式である。
【0079】
ここで係合部材は射出成形の樹脂、あるいは金属粉末のメタルインジェクションモールド、あるいは貴金属のダイキャストあるいは金属薄板の絞り加工などによって形成することができる。
【0080】
この方式は、係合部材をバンドの表側に配置させ、バンド本体と係合部材の造形の組み合わせ、素材と、質感の組み合わせに、デザイン的な工夫を凝らす、あるいは幅広面積の大きな係合部材を肌触りの良い素材、仕上げとして裏側に配置したい場合にふさわしい特性を持つものである。
【0081】
係合部材と連結部材に係わる他の発明は、先述の方式とは逆に連結部材を弾性体とし係合部材を剛体とする方式である。ここでは連結部材は先述のそれより細くし、凹溝内において剛体である係合部材と係合する直前に、一旦押し曲げられ、あるいは引き曲げられ、係合部材の止めCリングに嵌入すると同時に元にもどるようにする。この方式はピンを細くする必要がある為にバンド全体を薄くなるあるいはバンド全体に伸縮性をもたせられる利点を持つものである。
【0082】
凹溝とそれに嵌め込む係合部材を利用した他の発明に、凸部のみで成り立つバラ駒を、3個以上短手方向に連結して凹凸を有する駒とし、これを長手方向に連結するバンドに応用する方式が有る。
【0083】
この方式は、連結ピンの基本形状が先述までの形状とは異なる。ここでは連結ピンは一本の連結孔に対して二本必要であり、それぞれはネジ切りを欠いた長ネジ様の有頭連結ピンであることを特徴とする。有頭連結ピンは、頭部は連結穴よりも径大であり、連結穴に挿通される本体部分は連結穴長さの二分の一より若干短く、また連結穴径より若干細く、頭部と逆側、すなわち凹溝に露出し連結穴に接する先端部に凹溝が一周する小径部を形成させる。
【0084】
この二本の有頭連結ピンによる駒の連結は以下のように行う。先ず、短手方向奇数のバンド駒、すなわちバンドの両側面に配置される外駒と、その内側に配置される中駒を長手方向にずらし、互いに反対側を向いた凹部と凸部を形成するように配置する。このように配置された駒を一直線に貫く連結孔の左右から前記有頭連結ピンを挿通すると、ピンの頭がバンド駒側面に突き当たり、挿通停止し、外駒二個と中駒が仮連結される。この状態で相対する二本の連結ピンの先端は、中央中駒に先述の発明と同様に設けられた凹溝の内部に露出する。次に凹溝に挿通されるもう一組の有頭連結ピンで連結される外駒二個を、上記と同じ方法で仮連結する。こうすると、中駒の凹溝中には、4本の有頭連結ピンの先端が露出し、それぞれのピンの小径部が、凹溝に開口した連結穴に隣接する位置に配置されることになる。この4ヶ所の小径部を被係合部とし、これに対応する4個の係合部を有する係合部材を係合させて4本の有頭ピンを凹溝に係止させることで、駒を短手方向、長手方向同時に連結させる方式である。
【0085】
この場合、連結部材は金属薄板等を用いて箱型に形成される。先ず箱型を展開した形状でありかつ両端には、4ヶ所の止めC形状を有する形を、プレスで打ち抜くあるいはワイヤカットで切り抜いた型抜き材とする。この型抜き材をプレス絞り加工により箱型に形成させる。この係合部材を用いた係合は、当該係合部材にみあう幅広の凹溝に露出する一本あるいは二本の連結ピンに、凹溝に開口する連結孔に接する位置の内側に、上記箱状係合部材の素材の厚さよりやや幅広の凹部をもつ小径部を形成させ、これに箱型係合部材の2ヶ所あるいは4ヶ所の係合部を係合させる方式である。
【0086】
バンド駒の連結を、部位を選ばずに自由に解除し、修理あるいは手入れ出来る自由連結バンドの駒組みの種類が、従来は一つの駒に凹凸が含まれているものと特殊な外見のものに限られていたが、このようなバラ駒を短手方向に寄せる構造が付け加えられることにより、既存の駒組みの大半が網羅できることになる。
【0087】
また、本発明の連結構造は、複数の被連結部材を交互に連結するバンドの、被連結部材の連結穴左右から挿通され、連結穴よりも径大に形成された頭部により、前記バンド側面に開口した連結穴に係止される2本一組の有頭連結部材であり、凹溝内に隣接し露出する先端部には被係合部である小径部を設け、この被係合部に相当する部位に請求項1と同様な係合部を有する係合部材を用いて、2本一組あるいは4本一組の有頭連結部材を一度に係止することが好ましい。
【0088】
本発明の連結構造は、以下に示す多くの他の特徴点を有する。すなわち、連結部材と係合部材の係合を、前記係合部材の操作によって解除できる。前記連結部材は丸棒状を成し係合部材と係合する為に、前記凹溝の内法幅と同等以下の幅の、当該部材を一周する溝状の小径部を一ヶ所以上設ける。前記係合部材は、被連結部材に設けられた凹溝を塞ぐ蓋状の形状を形成して、一方に開口部を有する係合部を二箇所形成して、前記連結部材二本と係合する。また、前記係合部材は、被連結部材に設けられた凹溝を塞ぐ蓋状の形状を形成して、一方は前記連結部材と係合する係合部を有し、他方は凹溝の内壁部に設けられた被係合部と係合する係合部を有する。前記係合部材の係合保持部は、圧力をもって連結部材に押し当てると開くような開口部を有し、係合部が連結部材に係合された状態では、連結部材と同等以下の内径を形成する。前記係合部材が金属あるいは樹脂の線材を曲げて形成されている。前記係合部材が板状素材によって形成され、係合部は金属あるいは樹脂の線材を曲げて形成される。前記係合部材が金属あるいは樹脂の箱型形状に形成される。前記被連結部材の裏あるいは表に前記凹溝が設けられ、前記係合部材を取り外した状態では、前記連結ピンが溝内に露出する。前記係合部材が連結部材あるいは前記凹溝に係合し、前記凹溝が塞がった状態において凹溝の底面と係合部材との間に空隙が生じる。前記被連結部材の表側及び裏側に、連結部材と直交する前記凹溝が形成される。
【0089】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0090】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係る携帯時計1の裏側(腕に接触する面側)の一部を示す。この携帯時計1には、本発明に基づく連設体構造を備えたバンド2が取り付けられている。このバンド2は、被連結部材である複数の駒3と駒4を連結部材5で交互に連結したものである。図2には、バンド2を構成する連結構造11の拡大部分断面図を示す。連結部材5は、ピン状若しくは軸状に構成されている。この点は、以下に記述する全ての実施形態の連結部材においても同様である。
【0091】
バンド2においては、図2に示すように、駒3、4が交互に凹凸嵌入するように構成するために、駒3は、間に凹部を形成する外駒部3A,3B,3C,3Dを備えたものであり、また、駒4は、前記凹部に嵌合するように構成された凸部である中駒部4A,4Bを備えたものである。駒3は、前記外駒部3Aと3Bの間に設けられた凹部と、前記外駒部3Cと3Dの間に設けられた凹部とが互いに反対側を向いたH型形状を有する。また、駒4は、中駒部4Aと4Bとが互いに反対を向いたI型形状となっている。中駒部4Aは、外駒部3Cと3Dの間に設けられた凹部に、中駒部4Bは、外駒部3Aと3Bの間に設けられた凹部に、それぞれ反対方向から交互に嵌入した態様で、バンド2の長手方向(図示上下方向)に連設されている。すなわち、駒3と駒4とは全体としてバンド2の長手方向に交互に連設されているが、駒3の外駒部3A及び3Bと駒4の中駒部4Bとはバンド2の幅方向に隣接配置され、また、駒3の外駒部3C及び3Dと駒4の中駒部4Aについてもバンド2の幅方向に隣接配置されている。
【0092】
上記の駒3と駒4には、図2に示すように、バンド2の幅方向(図示左右方向)に貫通する連結孔3a,3b,3c,3d,4a,4bが設けられている。上述のように駒3と駒4とが交互に連設された状態では、外駒部3Aの連結孔3a、中駒部4Bの連結孔4b及び外駒部3Bの連結孔3b、或いは、外駒部3Cの連結孔3c、中駒部4Aの連結孔4a及び外駒部3Dの連結孔3dは相互に同軸に配置され、これにより、駒3の外駒部3A,3Bと駒4の中駒部4Bを貫通する、或いは、駒3の外駒部3C,3Dと駒4の中駒部4Aを貫通する貫通路7が構成されている。このように同軸に配置された連結孔3a,4b,3b又は3c,4a,3d、すなわち貫通路7には、連結部材としての連結部材5が挿通されている。
【0093】
ここで駒4の裏側中央には凹溝10が形成されている。この凹溝10は、バンド2の長手方向、すなわち連結部材5と直交する方向に延長された形状を有する。この凹溝10は連結孔4a,4bを完全に断ち切る深さと、後述する係合部材を収納できる幅を備えている。また、凹溝10は、駒4に設けられた一対の連結孔4a,4bに対して共に交差するように構成されている。この凹溝10により連結部材5の中央部は駒4の外部に露出している。
【0094】
連結部材5が凹溝10により露出する部位には、ピンの外周を一周する環状の凹部すなわち小径部8が設けられている。この小径部8は凹溝10内において露出している。本実施形態では凹溝10内に、隣り合う二本の連結部材5(図2には5A,5Bで示す。)の小径部8(8A,8B)が露出している。そして、これらの連結部材5の露出部分には、当該連結部材5が駒3,4の各連結孔から抜けないように、係合部材9が係合している。係合部材9は、連結部材5の小径部8により構成される段部(段差)によって連結部材5に対してバンド2の幅方向に係合している。また、係合部材9は凹溝10に係合していることにより、駒4に対してもバンド2の幅方向に係合している。係合部材9はその弾性により連結部材5A,5Bに対して係合保持された状態となっている。
【0095】
ここにおいて、駒3及び駒4が連設されてなる連結構造11は、連結部材5A,5B、被連結部材としての中駒部4A、4B、外駒部3A、3B、3C、3D及びそれぞれを貫通する連結孔3a,3b,3c,4a,4b、係合部材9、凹溝10を備えたものとなっている。また、この携帯時計1のケース1Aは、その両端部にバンド2が連結される連結部12,13を備えている。これらの連結部12、13は、バンド2の端部に適合した形状を有する。たとえば、図示例の場合、駒4の中駒部4Aが嵌合可能な凹部形状を連結部12と13の間に有するものとなっている。
【0096】
そして、バンド2は、駒3と駒4を連結する連結構造11と同じ連結構造14でケース1Aに連結されている。すなわち、ケース1Aの連結部12,13にはバンド2の幅方向に貫通する連結孔12a,13aが設けられており、これらの連結孔12a,13aは、連結部12と13の間に嵌合するように配置された駒4の中駒部4Aに設けられた連結孔4aと同軸に配置される。したがって、これらの連結孔12a,13a及び4aは貫通路7′を構成する。この貫通経路7′には、連結部材6が挿通されている。
【0097】
駒4の裏側中央には上記のように凹溝10が設けられているので、この凹溝10内には連結部材6の被係合部である小径部8が露出している。そして、この凹溝10にも上記と同様の係合部材9が配置され、この係合部材9は凹溝10内において上記連結部材5と同様の連結部材6に係合している。なお、この係合部材9は、連結部12に連結された駒4と、この駒4に対し隣接するバンド2内の駒3とを連結するもう一本の連結部材5にも係合している。すなわち、バンド2をケース1Aに連結する連結構造14は、駒3、駒4を連結する連結構造11における外駒部3A、3Bを、連結部12,13に置き換えたものとなっている。
【0098】
次に、連結構造11について詳細に説明する。なお、連結構造14の詳細は、連結構造11の下記内容と基本的に同構造であるので、その説明を省略する。図2に示すように、連結構造11には、前述のように、連結部材5、5、被連結部材として中駒部4A、4B及び外駒部3A、3B、3C、3D、これらの各駒に設けられ幅方向に同軸に配列される複数の連結孔によって構成される貫通路7、中駒部4A,4Bに形成された凹溝10、並びに、係合部材9が設けられている。
【0099】
上記の連結構造11を構成する各部品の材質は、それぞれ、ステンレス鋼・Ti・Au・Pt・Bs等の金属又は金属合金で構成してもよく、また、ウレタン・プラスチック・セラミック等の非金属で構成してもよい。本実施形態では、連結部材5を上記の非金属で構成し、係合部材9を上記の金属又は金属合金で構成してもよく、また、連結部材5を上記の金属又は金属合金で構成し、係合部材9を上記の非金属で構成してもよい。
【0100】
図4には、係合部材9を拡大して示す。上記の係合部材9は、上記の金属又は金属合金、或いは、非金属によって構成される線材が曲折された状態で構成されている。この線材は弾性を有する。係合部材9には、凹溝10の奥部側に配置される係合保持部15,16と、これらの係合保持部15,16の外側に配置された外枠部9aとが設けられている。この外枠部9aの外縁(図示上縁)17は、駒4の外表面に沿った輪郭を有する。係合保持部15,16はそれぞれ連結部材5に係合し、その係合状態が自身の弾性によって保持されるように構成されている。係合保持部15,16は、それぞれ上記線材のC字状に湾曲形成された部分により構成されている。ここで、係合保持部15は、外枠部9aの外縁17とほぼ平行(図示水平)な方向に開口している。また、係合保持部16は、外枠部9aの外縁17と直交する(図示垂直)方向下側に開口している。
【0101】
図3には、係合部材9が連結部材5A,5Bに係合する際の状態変化を拡大して示す。上記の係合部材9を装着する場合には、まず、図3(a)に示すように、係合部材9を正規の装着状態(図9(b)に示す。)に対してバンド2の長手方向に傾斜させた姿勢とし、図示矢印Aに沿って移動させることによって、係合保持部15が一方の連結部材5Aに当接し、ここでやや強く押し込むことによって係合保持部15が一方の連結部材5A(具体的にはその小径部8A)に係合保持された状態になる。この状態では、係合部材9は、係合保持部15が一方の連結部材5Aに装着されたまま、その連結部材5Aを中心として回動可能になっている。次に、係合部材9を回動させることにより、図3(b)に示すように、係合保持部16を他方の連結部材5Bに当接させ、さらに強く回動させることによって、係合保持部16は他方の連結部材5B(具体的にはその小径部8B)に係合保持される。
【0102】
なお、上記の連結部材5と係合部材9との係合保持状態の解除は、上記とは逆に、係合保持部16を他方の連結部材5Bから取り外した後に、斜めに引き抜くことによって係合保持部15を一方の連結部材5Aから取り外す。ここで、係合保持部16を取り外す際には、係合部材9の係合保持部16側に設けられた端部16A(駒4の外表面に対して傾斜した斜面となっている。)と凹溝10の底部との間の間隙内に、硬質金属のくさび状先端を有する小型ドライバーなどの一般工具を差込み、凹溝底部に押し当てた当該工具先端を支点にするなどの方法で、上方にこじ開けることによって、連結部材5Bと係合保持部16との係合を容易に解除することができる。
【0103】
図5には、図4に示す係合部材9と同じ機能を果たし、形状の異なる係合部材二例が示されている。図5(a)に示す係合部材18は、全体が弾性素材の板状部材で構成されたものであり、板形状に切り欠き状の係合保持部18A,18Bが設けられている。係合保持部18Aは上記係合保持部15と同様の方向に開口し、係合保持部18Bは上記係合保持部16と同様の方向に開口している。また、係合保持部18Aの開口幅を増減する態様で弾性変形しやすくするために、係合保持部18Aに連通するスリット部18C及びこのスリット部18Cに連通する開口部18Dが形成されている。なお、この係合部材18は、金属板の場合は打ち抜きあるいはワイヤカット等で成形し、合成樹脂の場合は射出成形によって成形することにより容易に製造できる。また、この係合部材18の連結部材への装着及び取り外し方法は上記係合部材9と同様である。
【0104】
図5(b)に示す係合部材19は、凹溝を塞ぐ蓋の部分(外枠部)19Aは係合部材18と同じ素材および製造方式とし、係合保持部19B及び19Cは曲げ加工された弾性線材で構成し、外枠部19Aと、係合保持部19B,19Cとを溶着等の方法で固定してなるものである。この係合部材19においては、外枠部19Aと、係合保持部19B,19Cとが別々の部材で構成されることにより、外枠部19Aにより装着後の外見を当該溝が切られた駒の表面形状、仕上げと一体化させ、あるいは逆に対比的に目立たせるなどのデザイン処理がし易くなると同時に、係合保持部19B,19Cを外枠部19Aの素材や形状にとらわれることなく構成できるため、それらの係合保持機能を容易に最適化できる。
【0105】
(第2実施形態)
図6には、本実施形態に係る携帯時計20の裏側を部分的に示す。この携帯時計20には、本発明に基づく連結構造を備えたバンド21が取り付けられている。このバンド21は、図1のバンド2と同様に、被連結部材である複数の駒23と駒24を連結部材である連結部材25で交互に連結したものである。図7は、バンド21の連結構造31を拡大して示す拡大部分断面図である。これらの駒23、24の各々は図1と同じ平面形状と構成を有し、駒23の平面形状は、互いに反対側を向いた凹部を備えたH型形状であり、当該凹部は、一対の外駒部23Aと23B、或いは、外駒部23Cと23Dとの間に設けられている。一方の駒24の平面形状は、駒23の上記凹部に嵌合する凸部である中駒部24Aと24Bとが互いに反対を向いたI型形状となっている。駒24の中駒部24Aは、外駒部23Cと23Dの間に形成された凹部に、中駒部24Bは、外駒部23Aと23Bの間に形成された凹部に、それぞれ反対方向から交互に嵌入している。
【0106】
上記のようにバンド21の長手方向に交互に連結された駒23及び駒24には、駒23の外駒部23C,23Dをバンド21の幅方向に貫通する連結孔23c,23dと、駒24の中駒部24Aをバンド21の幅方向に貫通する連結孔24aとが設けられ、これらの連結孔23c,24a,23dは、相互に同軸に配置されて貫通路27を構成している。また、駒23の外駒部23A,23Bをバンド21の幅方向に貫通する連結孔23a,23bと、駒24の中駒部24Bを幅方向に貫通する連結孔24bとが設けられ、これらの連結孔23a,24b,23bは相互に同軸に配置されて、貫通路27を構成している。これらの貫通路27にはそれぞれ連結部材25が挿通されている。
【0107】
ここで、前記中駒4の裏側中央には凹溝22が設けられている。この凹溝22は、バンド21の長手方向、すなわち、連結部材25と直交する方向に伸びるように構成されている。この凹溝22は連結孔24a,24bを完全に断ち切る深さと、後述する係合部材を収納できる幅とを備えている。これにより連結部材25の中央部が当該凹溝22内に露出することになる。
【0108】
連結部材25が前記凹溝22に露出する部位には、ピンの外周を一周する凹部すなわち小径部28が設けられている。そして、凹溝10に露出し、隣り合う二本の連結部材25(図7では25A,25Bで示す。)の小径部28には、当該連結部材25が抜けないようにする係合部材29が係合している。この係合部材29は凹溝22内に収容されるように装着されている。
【0109】
ここにおいて、駒23及び駒24を連結する連結構造31は、連結部材25、被連結部材としての駒23,24に設けられた、中駒部24A、24B及び外駒部23A、23B、23C、23Dと、それぞれを貫通する連結孔23a,23b,23c,23d及び24a,24b、凹溝22、並びに、係合部材29を備えたものとなっている。
【0110】
また、携帯時計20のケース20Aは、バンド21が連結される連結部32,33を備えたものとなっている。これらの連結部32と33の間には、駒24の中駒部24Bが嵌合可能な凹部形状を有している。そして、バンド21は、駒23及び駒24を連結する連結構造31と同じ連結構造34でケース20Aに連結されている。すなわち、上記連結部32,33には、バンド21の幅方向に貫通した連結孔32a,33aが形成され、これらの連結孔32a,33aには、駒24を連結部32,33に連結するための連結部材26が挿通されている。連結部材26は、駒24の中駒部24Aに設けられた連結孔24aにも挿通されている。この駒24の裏側中央には上記と同様に凹溝22が設けられ、凹溝22の内部に連結部材26の被係合部である小径部28が露出している。そして、その凹溝22には、その駒24自身と、バンド21の駒23とを連結するもう一本の連結部材25が露出し、当該連結部材25と上記連結部材26とが抜けないように係合部材29が橋渡し状に装着されている。ここにおいて、バンド21をケース20Aに連結する連結構造34は、駒23及び駒24を連結する連結構造31における外駒部23C、23Dを、連結部32、33に置き換えたものとなっている。
【0111】
次に、連結構造31について詳細に説明する。なお、連結構造34は、連結構造31と基本的に同構造であるので、その説明を省略する。図7に示すように、連結構造31には、前述のように、連結部材25A,25B、被連結部材としての駒23,24における中駒部24A、24B、外駒部23A、23B、23C、23D、連結孔及び凹溝22、並びに連結部材29が設けられている。ここで、係合部材及び連結部材の材質については、上記第1実施形態と同様である。
【0112】
図9には、上記の係合部材29を拡大して示す。係合部材29は、基本的に図5(a)に示す係合部材18とほぼ同様の板状材として構成され、外縁37は駒24の外表面に沿った形状をなし、その反対側には二箇所に係合保持部35,36を備えている。係合保持部35,36は、係合部材18とほぼ同様の切り欠き状に構成されている。当該二箇所の係合保持部35,36は、一方は下方向に開口した係合保持部35であり、もう一方は斜め右下方向に開口し、係合保持部35とは逆方向に鼻状突起39を備えた係合保持部36である。この鼻状突起39は、後述するように、係合保持部36を連結部材25に係合させる際に連結部材25を係合保持部36の内部に向けて案内する機能を有する。上記形状を備えた係合部材29は、非弾性板材の打ち抜きあるいは切り抜き加工によって形成することができる。
【0113】
図8には、係合部材29が連結部材25に係合する過程を示す。本実施形態では、連結部材25は図3の連結部材5より径を細く形成したり、素材を変えたりすることなどにより、弾性を有し撓み易く構成されている。また、係合部材29の係合保持部35,36は実質的に剛体であり、その開口幅が実質的に増大しないことが、上記第1実施形態の係合部材9との相違点である。係合保持部35,36は、変形しなくても連結部材25A,25B(の小径部28A,28B)に嵌合できる開口幅を有している。しかしながら、係合保持部35の開口と36の開口との間隔は、係合部材25が装着されていない状態における一対の連結部材25の間隔とは若干異なっている。すなわち、図示例では、係合保持部35の開口と、係合保持部36の開口とは、連結部材25の間隔よりもやや狭く構成されている。
【0114】
上記の係合部材29を装着する場合には、図8(a)に示すように、係合部材29を駒24の凹溝22を案内として、連結部材25Aの被係合部(小径部28A)に係合保持部35を当接させ、矢印A方向に押し込むことにより当該被係合部に引っかけるようにして嵌め込む。次に、係合部材29を、連結部材25Aの中心を支点としてB方向に回動させると、図8(b)に示すように、係合保持部36の鼻状突起部39が連結部材25Bの被係合部(小径部28B) に突き当たる。そのまま同方向に力を込めて回動させると、係合保持部36の開口縁により連結部材25Bは矢印C方向に応力を受け、その結果、図8(c)に示すように、一対の連結部材25Aと25Bが同時に撓み、被係合部同士が互いに引き寄せられる方向に応力を受けながら、最終的に、図8(d)に示すように、上記係合保持部36が連結部材25Bの被係合部に嵌合し係止される。このとき、係合部材29は、少なくとも装着時(図8(b)に示す時)において一時的に一対の連結部材25A,25B間が相互に接近するように応力を付与して撓ませた状態で係合保持部35,36を連結部材25に係合させる。したがって、図8(d)に示す状態から逆に係合部材29を取り外そうとすれば、上記の装着過程と同様の応力を加える必要があることになるから、係合部材29は、上記応力に対応する保持力により係合保持部35,36と連結部材25とが係合した状態に保持されていることになる。
【0115】
また、係合部材29を取り外す際には、上記とは逆に、係合保持部36を連結部材25Bから取り外した後に、係合保持部35を連結部材25Aから引き離す。ここで、係合部材29における係合保持部36側の端面38(外側斜め下方に向いた斜面となっている。)と凹溝22の底部とに挟まれた空間(外部に開いた空間)に、くさび状先端を有する小型ドライバーなどの一般工具を差込み、凹溝22の底部に押し当てた当該工具先端を支点にするなどの方法で、上方にこじ開けるようにする。これによって、上記保持力に抗して、係合保持部36を連結部材25から容易に取り外すことができる。
【0116】
再び図7に戻って説明すると、上記の連結孔24a,24bは、連結孔23a,23b,23c,23dより内径が大きく構成されている、また、連結孔23a,23b,23c,23dは連結部材25の外径よりも内径が大きく設定されている。この為、2本の連結部材25,25は、それらの両端を連結孔23a,23b,23c,23dで支えられながら、連結孔24a,24bの内部で図8(c)に示されるように、互いに引き寄せられるように撓むことができる。
【0117】
(第3実施形態)
図10には、本実施形態に係る携帯時計40の表側を部分的に示す。この携帯時計40においては、時計本体41の時計ケース41Aに、本発明に基づく連結構造を備えたバンド42が取り付けられている。図11には、連結構造52を拡大した部分断面図を示す。このバンド42は、被連結部材である複数の駒43を連結部材45で連結したものである。これらの駒43の各々は、他の駒43と凹凸嵌入するために、凸部である中駒部44と、凹部を形成する外駒部43A,43Bとを備えたものである。そして、各駒43の平面形状は、前述の中駒部44と外駒部43A,43Bとが互いに反対側を向いて設けられた平面形状(略Y字形状)を有するものとなっている。そして、各駒43は、その中駒部44が隣接する他の駒43の外駒部43Aと43Bの間に設けられた凹部に嵌合する態様で、バンド42の長手方向に連設されている。
【0118】
互いに連結された隣接する一対の駒43においては、図11に示すように、一方の駒43の中駒部44に設けられた連結孔44aと、その幅方向両側に配置された隣接する駒43の一対の外駒部43A,43Bに設けられた連結孔43a,43bとが同軸に配置され、これらの連結孔によって図10に示す貫通路47が構成されている。この貫通路47には、連結部材45が挿通されている。
【0119】
ここで、前記中駒43の表側中央には凹溝49が設けられ、この凹溝49は、バンド42の長手方向、すなわち、連結部材45と直交する方向に延長した形状を有する。この凹溝49は連結孔44aを完全に断ち切る深さと、後述する係合部材を収納できる幅とを備えている。これにより連結部材45の中央部が当該凹溝49内において外部に露出することになる。また、この凹溝49は、図1及び図6に示す凹溝のように前後が開口した凹溝ではなく、開口されているのは前方(すなわち駒43の内駒部44の端部)のみで、後方(外駒部43Aと43Bとの間の凹部側の端部)は壁面43Pで塞がれている。
【0120】
連結部材45が前記凹溝49に露出する部位には、被係合部としてピンの外周を一周する凹部すなわち小径部50が設けられている。この小径部50は凹溝49内に露出し、この露出した小径部50には、連結部材45が抜けないように、凹溝49を介して、係合部材48が装着されている。
【0121】
ここにおいて、隣り合う複数の駒43を連結する連結構造52は、連結部材45、中駒部44、外駒部43A、43B及びそれぞれを貫通する連結孔により構成される貫通路47、係合部材49、凹溝49を備えたものとなっている。
【0122】
また携帯時計のケース41Aは、バンド42が連結される連結部53、54を備えたものとなっている。これらの連結部53と54の間は、駒43の中駒部44が嵌合するように凹部状に構成されている。そして、バンド42は、複数の駒43同士を連結する連結構造52と同じ連結構造51でケース41Aに連結されている。すなわち、ケース41Aには、連結部53,54をバンド42の幅方向に貫通する連結孔53a,54aが形成されている。そして、駒43の中駒部44を連結部53と54の間に嵌合させることによって、上記連結孔53a,54aが中駒部44の連結孔44aと同軸に配置されるように構成され、これらの連結孔53a,44a,54aによって構成される貫通路47に、連結部材46が挿通される。
【0123】
上記連結部53と54の間に嵌合した中駒部44の表側中央には上記と同様の凹溝49が設けられ、この凹溝49の内部に連結部材46の被係合部である小径部50が露出し、当該連結部材46が抜けないように係合する係合部材48が凹溝49を介して装着されている。
【0124】
ここにおいて、バンド42をケース41Aに連結する連結構造51は、複数の駒43を連結する連結構造52における外駒部43A、43Bを、連結部53、54に置き換えたものとなっている。
【0125】
次に、連結構造52について詳細に説明する。なお、連結構造51は、連結構造52と基本的に同様の構造であるので、その説明を省略する。図11に示すように、連結構造52には、前述のように、連結部材45、中駒部44、外駒部43A、43B、連結孔及び凹溝49、連結部材48が設けられている。
【0126】
また、凹溝49の後方の壁とそれに接する係合部材48の中央部に、係合保持部55が設けられている。この係合保持部55は、凹溝49の後方を閉塞する凸状の壁面43Pに係合保持されている。なお、係合部材及び連結部材の材質は、上記各実施形態と同様である。
【0127】
図13には、係合部材48を拡大して示す。係合部材48は、板状の外枠部48Aと、この外枠48Aの端部にて一体に接続された内側部48Bとを有する。外枠部48Aの外表面57は駒43の外表面に沿った形状をなしている。外枠部48Aと内側部48Bの端部間には、上記の連結部材45に係合する係合保持部56を備えている。この係合保持部56は、上記外表面57とほぼ平行な方向に開口し、その開口幅が増減する方向に弾性変形可能に構成されている。また、係合部材48は、係合保持部56とは反対側の端部(すなわち、外枠部48Aと内側部48Bとが接続された端部)に、駒43に係合する係合保持部55が形成されている。この係合保持部55は、横向逆V字様の凹部となっている。上記係合部材48の形状は、金属粉末のメタルインジェクションモールド、あるいは金属のダイキャスト、あるいは樹脂の射出成形などにより形成することができる。
【0128】
図12には、係合部材48が連結部材45に係合する過程を示す。図12(a)に示すように、係合部材48を、駒43の凹溝49を案内として、連結部材45の被係合部(小径部50)に向けて斜め(矢印A方向)にさし込んでゆくと、係合保持部56が当該被係合部に突き当たる。ここで力を込めて更に矢印A方向に押し込むと、図12(b)に示すように、係合保持部56の開口が押し開かれて連結部材45に係合する。更に、係合部材48を、連結部材45の中心を支点としてB方向に回動させると、図12(c)に示すように係合保持部55が壁面43Pに突き当たり、そのまま同方向に力を込めて回転させると、係合保持部55が変形し、図12(d)に示すように、係合保持部55は壁面43Pの凸形状に嵌合して係止される。
【0129】
また、係合部材48を取り外す際には、上記とは逆の手順で、まず、係合保持部55を壁面43Pから外し、その後、斜めに係合部材48を引き抜くことにより、前記係合保持部56を連結部材45から外す。ここで、上記の係合保持部55と壁面43Pとの係合を解除させるには、壁面43Pの一部(幅方向の中央にある部分)に形成された凹溝58により形成された空間内に、くさび状硬質先端を有する小型ドライバーなどの工具を差込み、凹溝58の底部斜面上縁を支点にして梃子の原理を応用するなどの方法で、係合部材48の後端部を上方へこじ開けるようにすればよい。
【0130】
(第4実施形態)
図14には本実施形態に係る携帯時計81の裏側が部分的に示されている。この携帯時計には、本発明に基づく連結構造を備えたバンド62が取り付けられている。図15には、連結構造72の断面図を拡大して示す。このバンド62は、被連結部材である矩形の外駒63、中駒65、外駒64を連結部材66で、バンド62の幅方向及び長手方向に同時に連結したものである。
【0131】
このバンド62は、幅方向中央において長手方向に一列に配置された中駒65と、その両側において長手方向に各々一列に配置された外駒63及び64とで構[HS1]成され、各々の駒を連結するための連結孔が、各々の駒毎に長手方向に二ヶ所ずつ幅方向に貫通している。これらの連結孔の内、外駒63の長手方向一方側(図示上側)の連結孔63aと、中駒65の長手方向他方側(図示下側)の図示左右の連結孔65a,65bと、外駒64の長手方向一方側(図示上側)の連結孔64aとが幅方向に同軸に配置され、これらによって幅方向に伸びる貫通路69が構成されている。したがって、中駒65と外駒63,64とはバンド62の長手方向にずれた位置にて幅方向に連結され、これらが交互にバンド62の長手方向に伸びている。
【0132】
外駒63の連結孔63aと、中駒65の連結孔65aには、連結部材66Aが挿通されている。また、外駒64の連結孔64aと、中駒65の連結孔65bには、連結部材66Bが挿通されている。また、外駒63の連結孔63bと、中駒65の連結孔65cには、連結部材66Cが挿通されている。さらに、外駒64の連結孔64bと、中駒65の連結孔65dには、連結部材66Dが挿通されている。連結部材66A,66B,66C,66Dは共に有頭形状を有し、その頭部において他の部分よりも大きな外径を備えている。連結部材66A、66Cは外駒63側から挿入され、外駒63の外側にそれらの頭部が配置されている。また、連結部材66B,66Dは外駒64側から挿入され、外駒64の外側にそれらの頭部が配置されている。これらの連結部材66A,66B,66C,66Dには、その頭部とは反対側の端部寄りの位置に、小径部70が被係合部として形成されている。
【0133】
ここで、前記中駒65の裏側中央には凹溝71が設けられている。この凹溝71は上記連結部材を挿通させた複数の連結孔からなる貫通路69を上記連結孔65aと65bとの間、及び、連結孔65cと65dとの間において完全に断ち切る深さと、後述する係合部材を収納できる幅とを備えている。これにより前記連結部材66A,66B,66C,66Dの先端部が当該凹溝71内に露出することになる。連結部材66A,66B,66C,66Dが前記凹溝71に露出する部位には上記の被係合部、すなわち小径部70が設けられている。そして、凹溝71に露出する連結部材66A,66B,66C,66Dの各被係合部(小径部70)には、当該連結部材66A,66B,66C,66Dが抜けないように、凹溝71を介して、係合部材67が装着されている。
【0134】
ここにおいて、一個の中駒65と各々二個の外駒63、64を連結する連結構造72は、連結部材としての計4本の連結部材66A,66B,66C,66D、及びそれぞれを貫通する各2個の連結孔63a,63b,64a,64b,65a,65b,65c,65d、係合部材67、凹溝71を備えたものとなっている。
【0135】
また、携帯時計のケース61Aは、バンド62が連結される連結部73,74を備えたものとなっている。これらの連結部73と74の間には、中駒65が嵌合することができる凹部が設けられている。そして、バンド62は、中駒65、外駒63、64を連結する連結構造72と同じ連結構造78でケース61Aに連結されている。すなわち、ケース61Aの連結部73,74には、バンド62の幅方向に貫通する連結孔73a,74aが形成され、これらの連結孔73a,74aは、中駒65が連結部73に嵌合した状態で配置されたとき、中駒65に設けられた連結孔65c,65dと同軸に配置されるようになっている。これらのうち連結孔73aと65cには、連結部材68Aが挿通され、連結孔74aと65dには連結部材68Bが挿通されている。これらの連結部材68A,68Bもまた上記連結部材66A,66B,66C,66Dと全く同様の有頭形状を有し、連結部材68Aは連結孔73a側から挿入され、連結部材68Bは連結孔73b側から挿入されている。
【0136】
中駒65の裏側中央には凹溝71が設けられ、凹溝71の内部には連結部材68A,68Bの被係合部である小径部70が露出している。そして凹溝71には外駒63と64を連結するもう2本の連結部材66A,66Bが露出し、当該連結部材66A,66Bと上記連結部材68A,68Bが抜けないように係合する係合部材67が装着されている。ここにおいて、バンド62をケース61Aに連結する連結構造78は、中駒65、外駒63,64を連結する連結構造72における外駒63,64を、連結部73,74に置き換えたものとなっている。
【0137】
次に、連結構造72について詳細に説明する。なお、連結構造78は、連結構造72と同構造であるので、その詳細な説明を省略する。図15に示すように、連結構造72には、前述のように、左右2本ずつ計4本の連結部材66A,66B,66C,66D、中駒65の両端2つの中駒部65A,65B、外駒63,64の4つの外駒部63A,63B,64A,64B、外駒63,64に設けられた2つずつ計4つの連結孔63a,63b,64a,64b、中駒65に設けられた4つの連結孔65a,65b,65c,65d、凹溝71、及び、連結部材67が設けられている。ここで、係合部材及び連結部材の材質については、上記各実施形態と同様である。
【0138】
図17(a)には、係合部材67の構造を拡大して示す。係合部材67には、中駒65の縦断面に沿った曲げ板状のカバー(蓋形状)の外枠部67Aが設けられている。この外枠部67Aの外表面77は、中駒65の外表面にほぼ沿った形状を有する。また、係合部材67は、外枠部67Aの内側に係合保持部75A,75A、76A,76Bを備えている。これらの係合保持部は、上記連結部材66A,66B,66C,66Dの被係合部(小径部70)の露出位置に合わせて形成されている。この係合部材67は、金属板材の打ち抜き曲げ加工、金属粉末のメタルインジェクションモールド、金属のダイキャスト、樹脂の射出成形などによって形成することができる。
【0139】
図17(b)乃至(d)には、上記係合部材67とは異なる形状の係合部材の形態を示す。これらの係合部材67X、67Y、67Zは、いずれも上記の係合部材67に対して、装着状態で外側から見た形状、すなわち、外枠部77X,77Y,77Zの外面形状はほぼ同一に構成されているが、係合保持部の構造がそれぞれ係合部材67とは異なるものである。これらのうち、係合部材67X,67Yは上記と同じ製造方式にて製造できるものである。係合部材67Xは係合保持部75X,76Xを有し、上記第2実施形態と同様の作用効果により連結部材に係合保持されるようになっているものである。また、係合部材67Yは係合保持部75Y,76Yを有し、上記第1実施形態と同様の作用効果により連結部材に係合保持されるようになっているものである。一方、係合部材67Zは、別体の係合保持部75Z,76Zを蓋状の外枠部77Zに対して溶接等により固定したものである。ここで、係合保持部75Z,76Zは薄板状の弾性素材を曲げ加工して形成することができ、また、外枠部77Zは薄板の曲げ加工により形成することができる。
【0140】
図16には、係合部材67が連結部材に係合する状態が拡大されて示されている。係合部材67を装着する場合には、図15に示す中駒65の凹溝71を案内として、係合部材67を連結部材66A,66Bの被係合部に向けてさし込む。すると、係合部材67の係合保持部75A、75B、76A、76Bが、前記4ヶ所の各被係合部に突き当たる。ここで係合保持部75A、75Bの側に力を込めて更に矢印A方向に押し込むと、当該2ヵ所の係合保持部75A,75Bの開口が押し開かれて連結部材66A,66Bの被係合部にそれぞれに係合する。更に、係合部材67を、既に係合した連結部材66A、66Bの中心を支点としてB方向に回動させると、係合保持部76A、76Bが残りの連結部材66C、66Dの被係合部にそれぞれ突き当たり、そのまま同方向に力を込めて回動させると、当該係合保持部の開口は押し開かれ、それぞれ連結部材66C,66Dの被係合部に嵌合して係止される。
【0141】
(第5実施形態)
図21には、本発明形態に係る携帯時計100の裏側を部分的に示す。この携帯時計100には、本発明に基づく連結構造を備えたバンド101が取り付けられている。図22には、このバンド101の連結構造104の断面図を示す。ケース100は図14のケース81と同じものである。バンド101は中駒102と係合部材9A、9Bを除き、各部材が図14のバンド62と同じもので構成されているので、同一部品には同一符号を付し、それらの説明は省略する。また、係合部材9A、9Bは図1のバンド2に使われている係合部材9と同じものであるので、これらの説明もまた省略する。
【0142】
このバンド101は、図22に示すように、前記バンド62と同様に被連結部材である外駒63、中駒102、外駒64にそれぞれ2ヵ所ずつ設けられた連結孔63a,63b,64a,64b,102a,102bに、左右からそれぞれ2本、計4本の連結部材66A,66B,66C,66Dを挿通して、外駒63、中駒102、外駒64を、連結構造104によりバンド101の幅方向と長手方向に連設したものである。
【0143】
連結部材66A,66B,66C,66Dには被係合部(小径部70A,70B,70C,70D)が設けられている。また、前記中駒102の裏側には2本の凹溝103,103が設けられている。これらの凹溝103は、バンド101の長手方向に、すなわち連結部材66A,66B,66C,66Dと直交する方向に伸びるように形成されている。図示左側の凹溝103中には前記連結部材66A,66Cの被係合部(小径部70A,70C)が露出し、図示右側の凹溝103中には連結部材66B,66Dの被係合部(小径部70B,70D)が露出している。ここで、図示左側の凹溝103中に露出した連結部材66A,66Cの2ヵ所の被係合部には、凹溝103を介し係合部材9Aが橋渡し状に装着され、図示右側の凹溝103中に露出した連結部材66B,66Dの2ヵ所の被係合部にも、係合部材9Bが同じ方法により装着されている。
【0144】
ここにおいて、2個の外駒63、1個の中駒102、2個の外駒64を連結する連結構造104は、前述の連結部材66A,66B,66C,66Dと、中駒102の連結孔102a,102bと、外駒63の連結孔63a,63bと、外駒64の連結孔64a,64bと、係合部材9A、9Bと、2個の凹溝102とを備えたものとなっている。なお、係合部材および連結部材の材質については図14と同様である。
【0145】
再び図21にもどって説明をすると、携帯時計のケース100Aとバンド101の連結構造105は、バンド101の連結構造104の外駒63および外駒64の図示下半分がケースの連結部73,74に置き換わり、連結部材66Cと66Dがケース用の連結部材68Aと68Bに置きかえられているが、連結方式そのものは連結構造104と同じものである。
【0146】
本実施形態の係合部材9Aと連結部材66A,66Cの係合構造及び係合過程、並びに、係合部材9Bと連結部材66B,66Dの係合構造及び係合過程は図3に示すものと同様であり、係合部材の形状違い、材質、製造方式などについても図3、図4に示すものを同様に適用することができる。
【0147】
(第6実施形態)
図23には、本発明形態に係る携帯時計110を示す。この携帯時計には、本発明に基づく連結構造を備えたバンド111が取り付けられている。このバンド111は、図14のバンド62が、連結構造72により3列のバラ駒を幅方向及び長手方向に連結して構成されているのに対して、連結構造72を応用して、5列のバラ駒を連結したものである。
【0148】
このバンド111は、被連結部材である外駒63、つなぎ駒112A、中駒113、つなぎ駒112B、外駒64が幅方向に配列され、これらの各駒にそれぞれ2ヵ所ずつ設けられた連結孔に連結部材66A、66B、66C、66Dを順次挿通して、バンドの幅方向と長手方向に連設したものである。連結部材66Cには被係合部(小径部)115Bが、連結部材66Dには同115Cが、連結部材66Aには同115Aが、連結部材66Bには同115Dが設けられている。
【0149】
ここで、前記中駒113には凹溝119が設けられている。この凹溝119は、バンドの長手方向、すなわち連結部材と直交する方向に伸びるように形成されている。そして凹溝119中には、前記連結部材の前記被係合部(小径部)115A、115B、115C、115Dが露出している。これらの4ヵ所の被係合部には、凹溝119を介し、係合部材116が橋渡し状に装着されている。
【0150】
ここにおいて、1個の外駒63、2個のつなぎ駒112A、1個の中駒113、2個のつなぎ駒112B、1個の外駒64を連結する連結構造117は、連結部材66C、66D、66A、66B、1個の外駒63、2個のつなぎ駒112A、1個の中駒113、2個のつなぎ駒112B、1個の外駒64のそれぞれを貫通する各2個の連結孔により構成される貫通路114、係合部材116、凹溝119を備えたものになっている。
【0151】
また、携帯時計のケース110Aとバンド111の連結構造118は、バンド101の連結構造117のつなぎ駒112Aおよび同112Bの図示下半分がケースの連結部110X,110Yに置き換わり、連結部材66Cと66Dがケース用の連結部材68Aと68B(連結部材66A〜66Dと同じ形状(有頭形状)を有する。)に置きかえられているが、連結方式そのものは連結構造117と同じものとなっている。
【0152】
このように、本連結構造117では、前述図14の連結構造72を応用するに当たり、連結構造72の凹溝の長手方向位置をずらし、凹溝の巾を細くし、それに応じて連結部材の被係合部を内側寄りにずらし、係合部材の巾を細くし、ケースの連結部を外駒に対する代替位置に設けられたものから、つなぎ駒に対する代替位置に設けられたものに置きかえる方策を用いたものである。なお、本実施形態の係合部材及び連結部材の係合方式並びに材質については図14と同様である。
【0153】
(第7実施形態)
図24には、本発明に係る第7実施形態の時計の裏側の一部を示す。この実施形態は、上記第6実施形態と同様の5列のバラ駒を、バンドの幅方向、長手方向に連設させるに当たり、図14、図21〜23の連結構造のように1つの貫通路において連結部材2本をそれぞれ反対方向から挿通する方式ではなく、図1、図6、図10の連結構造のように1つの貫通路に連結部材1本を挿通する方式を応用したものである。
【0154】
この携帯時計には本発明に基づく、連結構造を備えたバンド121が取り付けられている。バンド121の被連結部材の構成及び個々の平面形状は、図23に示すバンド111と全く同じものであるのでその説明は省略し、異なる部分、すなわち凹溝の形態、凹溝位置、連結部材及び係合部材による連結方法について説明する。
【0155】
このバンド121の被連結部材には、2個の外駒122,123、4個のつなぎ駒112A,112B及び1個の中駒125にそれぞれ二つずつ設けられた連結孔によって構成される2ヵ所の貫通路に、連結部材124Aと124Bが挿通されている。この連結部材124Aと124Bは、その両端近くにそれぞれ2ヵ所の被係合部(小径部)127Aと127Bを有するものである。
【0156】
外駒123と122にはそれぞれ凹溝129が設けられ、外駒123の凹溝129には前記連結部材124Aの被係合部127Aと、前記連結部材124Bの被係合部127Aが露出し、外駒122の凹溝129には前記連結部材124Aの被係合部127Bと前記連結部材124Bの被係合部127Bが露出している。更に、外駒123の凹溝129に露出する2ヵ所の被係合部127Aには,この凹溝129を介して係合部材9が装着され、外駒122の凹溝129に露出する2ヵ所の被係合部127Bにも、当該凹溝129を介して係合部材9が装着されている。なお、係合部材9は図1、図6、図21と同様のものである。
【0157】
ここにおいて、外駒123、2個のつなぎ駒112A、中駒125、2個のつなぎ駒112B、外駒122を連結する連結構造128は、連結部材124A、124Bと外駒123、2個のつなぎ駒112A、中駒125、2個のつなぎ駒112B、外駒122とそれらをそれぞれ貫通する2つずつの連結孔により構成される貫通路126、係合部材9、2個の凹溝129を備えたものとなっている。
【0158】
また、携帯用ケース120Aとバンド121の連結は、ここでは一般に普及しているワニ口とバネ棒を有する連結方式としているが、図23のケース110Aとバンドの連結構造と同じ連結構造を採用してもよい。
【0159】
(第8実施形態)
図25には、本発明に係る第8実施形態の携帯時計130の裏側の一部を示す。この実施形態には、図24で示されたバラ駒で成り立つバンドの両端に配置された外駒に凹溝を設けて係合連結する連結方式の他の応用例が示されている。
【0160】
この携帯時計には本発明に基づく、連結構造を備えたバンド131が取り付けられている。バンド131の被連結部材の構成及び個々の平面形状は、図24に示すバンド111に対して、中駒132の長手方向の位置が、その両脇に配置されたつなぎ駒112A、112Bと同位置になっている点で異なるが、その他の構成は基本的に同じである。また、外駒122,123に設けられた凹溝129の形態及び形成位置、並びに、バンド本体の連結部材及び係合部材による連結方法および材質は、第7実施形態と同じであるので、これらの連結方式の詳細は省略する。
【0161】
このバンド131においては、被連結部材としての2個の外駒122,123と、その内側に配置された2個のつなぎ駒112A,112Bおよび1個の中駒132が幅方向に並列したものが2組長手方向に並んで配置された部分とが、連結部材124A,124Bによって連設されている。これらの連結部材124Aと124Bは、各駒に2つずつ設けられた連結孔により構成された2ヵ所の貫通路に挿通されている。連結部材124A,124Bには、それぞれ両端部に2ヵ所ずつの被係合部(小径部)127Aと127Bを有している。
【0162】
外駒123と122には凹溝129が1ヵ所ずつ設けられ、外駒123の凹溝129に露出する2ヵ所の被係合部127Aには係合部材9が装着され、外駒122の凹溝129に露出する2ヶ所の被係合部127Bにも係合部材9が装着されている。
【0163】
ここにおいて、外駒123と2個のつなぎ駒112A、2個の中駒132、2個のつなぎ駒112B、外駒122を連結する連結構造135は、連結部材124A、124Bと外駒123、2個のつなぎ駒112A、2個の中駒132、2個のつなぎ駒112B、外駒122のそれぞれに2つずつ貫通形成された連結孔(2つの貫通路126を構成するもの)、係合部材9、2個の凹溝129を備えたものとなっている。
【0164】
また、携帯用ケース130Aとバンド131の連結は、図1の連結構造14と先述のバンド131の連結構造135とを組み合わせたものになっている。すなわち、ケース130Aの端部には、バンド131を連結する為の凹凸構造を有する。この凹凸構造は、それぞれを貫通する連結孔を備えた一対の連結部130X及び130Yの間に凹部を備えており、この凹部には、バンド131の端部において突出する、つなぎ駒112A、中駒133及びつなぎ駒112Bが嵌入している。この状態で、同駒112A、133、112Bとその両側のケース130Aの連結部130X,130Yに設けられた各連結孔によって貫通路7が構成され、この貫通路7に連結部材6が挿通されている。連結部材6の中央には被係合部8が設けられている。
【0165】
一方、中駒133の中央には凹溝10が設けられ、当該凹溝10中には先述の連結部材6の被係合部8が露出している。そして、凹溝10には上記と同様の係合部材9が配置され、この係合部材9は上記連結部材6の被係合部8に係合している。なお、上記のつなぎ駒112A、中駒133及びつなぎ駒112Bには、バンド131内の外駒122,123に挿通された連結部材134にもまた挿通されている。この連結部材134は、外駒122と123、これらの間に配置された、つなぎ駒112A、中駒133及びつなぎ駒112Bにそれぞれ設けられた連結孔によって構成される貫通路126に挿通されている。
【0166】
連結部材134には、両端部にそれぞれ被係合部(小径部)137A,137Bが設けられているとともに、中央部にもう一つの被係合部(小径部)137Cが設けられている。そして、連結部材134は、外駒122,123に設けられた凹溝129を通過し、これらの凹溝129内に上記の被係合部137A,137Bが露出して、凹溝129内に配置される各係合部材9によって係合保持されている。また、この連結部材134の被係合部137Cは上記中駒133の凹溝10内に露出し、この凹溝10内に配置される上記の係合部材9にも係合保持されている。
【0167】
すなわち、連結部材134の中央被係合部137Cは前記中駒133の凹溝10内部に露出し、当該凹溝10には先述の連結部材6の被係合部8も露出している。そして両方の被係合部137C及び8には、連結部材9が橋渡し状に装着されている。
【0168】
ここにおいて、ケース130Aとつなぎ駒112A、中駒133、つなぎ駒112B及びバンド131の外駒123、122を連結する連結構造136は、連結部材6、連結部材134と、ケース130Aの端部に設けられた連結部130X,130Yと、つなぎ駒112A、中駒133、つなぎ駒112B及びバンド131の外駒123、122の各駒を貫通する連結孔により構成される貫通路7及び126と、3個の係合部材9と、凹溝10と、2個の凹溝129とを備えたものになっている。
【0169】
尚、図25に示すバンド131においては、外駒122,123の内側に、中3列の駒112A,112B,132が並列しているが、中央の駒に凹溝を設けることが出来る限りにおいては、並列駒数を更に5、7列と増やすことも可能である。
【0170】
(第9実施形態)
図26には、本発明に係る第9実施形態のバンドの構造を示す。この実施形態には、上記第3実施例に示す連結構造とほぼ同様の連結構造であるが、凹溝と係合部材の係合構造に関して異なる他の構造例が示されている。第3実施例の図11に示す連結構造では、その凹溝は、コの字状の平面形状を成し、長手方向の一方が開口しないで塞がった形状をしている。この形状は、被連結部材の原料段階で作り込むか、切削で後加工することなどによって形成することができるが、一方が閉塞した形状の加工はコスト負担が大きいので、凹溝は長手方向前後に抜けている(長手方向両側に開口している)ことが好ましい。そこで 本実施形態では、図10と同様の係合方式を使いながら、その一方が塞がった凹溝を、前後に抜けた凹溝に置きかえた係合方式を示している。
【0171】
図26に示すように、駒43に設けられた凹溝145は、図11に示す凹溝49の長手方向後方を塞ぐ壁(壁面43Pを構成する部分)が無くなり、長手方向両側に抜け(開口し)ている。こうすると、図10における係合部材の係合保持部55と、凹溝の壁面43Pとの係合構造を設けることができなくなる。そこで、本実施形態では、係合部材141の側面(バンドの幅方向に向いた外側面)に係合保持部142を形成し、この係合保持部142に対向する凹溝145の側面(バンドの幅方向に向いた内側面)に凹溝係合部143を形成している。この構造により、係合部材141を凹溝145内に押し込むと、係合部材141の係合保持部142が凹溝係合部143に嵌合し、係合部材141が駒43に係合保持される。ここで、図示例では、係合保持部142を凸部とし、凹溝係合部143を凹部としている。また、係合部材141は図11の係合部材48よりも凹溝の全長が延びた分だけ長くなっている。この係合部材141の装着及び取り外しは、基本的に第3実施形態の係合部材とほぼ同様に行うことができるが、凹溝141が長手方向両側に開口していることによって、装着及び取り外し作業を容易に行うことが可能になっている。
【0172】
(第10実施形態)
図27には、本発明に係る第10実施形態の携帯時計150の一部を示す。この実施形態は、第1実施例の図1、図2に示す連結方式における、被連結部材である駒3と4の平面形状を変更し、各駒の凹凸形状における凹凸数を1回分増やした応用例が示されている。
【0173】
図27に示すように、本発明形態に係る携帯時計150には、本発明に基づくバンド151が取り付けられている。このバンド151における外駒152は、第1実施例の図1に示す外駒3の中央に互いに反対側を向いた凸部を1組分付け加えたものに相当している。これにより、外駒152の凸部はバンドの幅方向に3列となり、当該凸部の間には凹部が幅方向に2列形成される。また、このように外駒152に凹部が2列あることに対応させて、図1に示す1列の中駒4に相当するものとして、2列の中駒153と154が設けられている。
【0174】
このバンド151では、中駒153と154の凸部(長手方向両端部)が外駒152の2列の凹部に嵌入して、外駒152の3列の凸部と中駒153と154の各1列の凸部が幅方向に計5列並列している。この5列の凸部にはそれぞれ幅方向に貫通する連結孔を形成し、これらの連結孔によって貫通路7が構成されている。この貫通路7には連結部材5A,5Bが挿通されている。
【0175】
ここで、前記外駒152の中央凸部には凹溝156が設けられている。凹溝156はバンド151の長手方向、すなわち上記連結部材5A,5Bと直交する方向に伸びている。当該凹溝156中には前記連結部材5Aの被係合部8Aと前記連結部材5Bの被係合部8Bが露出し、これらの被係合部8A、8B双方には凹溝を介し係合部材9が装着されている。
【0176】
ここにおいて、外駒152と中駒153、154の2組とを連結する連結構造155は、連結部材5A、5B、外駒152における上下3列の凸部と中駒153、154の2組を貫通する連結孔で構成される貫通路7、係合部材9、凹溝156を備えたものになっている。
【0177】
ここで、本実施形態と第1実施例の相違点は、第1実施例で図1、2に示す中駒に設けられた凹溝が、本発明では外駒152に設けられている点である。またこの携帯時計150のケース150Aは、バンド151が連結される連結部の平面形状が、バンドの中駒153、154の一方の端部にそれぞれ設けられた計2つの凸部と同形状、すなわち2列凸状に形成され、第1実施例のバンド中駒4がケースに嵌入するのとは逆に、ケースの連結部がバンドの外駒152の凹部に嵌入している。
【0178】
なお、本実施形態における係合部材9及び連結部材5A,5Bの材質、係合部材9と連結部材5A,5Bとの係合構造や係合の過程は第1実施形態と同様である。また、係合部材の形状違いの他の例としては第1実施例と同様のものを用いることができる。
【0179】
(第11実施形態)
図28には、本発明に係る第11実施形態の携帯時計160の裏側の一部を示す。この実施形態には、図27の連結方式におけるケースの連結部と被連結部材(駒)の凹凸嵌入の関係を逆転する場合の応用例が示されている。この携帯時計160には、本発明に基づくバンド161が取り付けられている。このうち、バンド161における外駒152と中駒153と154の平面形状と嵌入関係は、図27のバンド151と同じである。
【0180】
バンド161では、外駒152の3列の凸部と、中駒153,154の各1列の凸部が計5列幅方向に並列し、この5列の凸部にはこれらを貫通する連結孔が設けられ、貫通路7を構成している。この貫通路7には連結部材162A,162Bが挿通されている。ここで、前記中駒153、154の中央には凹溝166が設けられている。この凹溝166は、前記連結部材の延長方向と直交する方向に伸びている。中駒153の凹溝166中には前記連結部材162Aの被係合部164Aと前記連結部材162Bの被係合部164Aが露出し、これら2ヵ所の被係合部164Aには凹溝166を介し係合部材9が装着されている。また、中駒154の凹溝166中には前記連結部材162Aの被係合部164Bと前記連結部材162Bの被係合部164Bが露出し、これら2ヵ所の被係合部164Bにも凹溝166を介し連結部材9が装着されている。
【0181】
ここにおいて、2個の外駒152と中駒153,154を連結する連結構造165は、連結部材162A、162B、互いに向き合った2個の外駒152における各々3列の凸部と中駒153、154を貫通する連結孔により構成される貫通路7、係合部材9A、9B、2個の凹溝166を備えたものになっている。
【0182】
ここで、本実施形態と第10実施例との相違点は、図27の外駒に1ヵ所設けられた凹溝が、本発明では2個の中駒に1ヵ所ずつ計2ヵ所設けられている点である。また、携帯時計のケース160Aは、バンド161が連結される連結部の平面形状が、バンドの外駒152の一方の端部と同形状、すなわち幅方向に3列の凸部を有する形状に形成されている。すなわち、第10実施例のバンドの外駒152にケースの連結部が嵌入するのとは逆に、ケースの連結部間の凹部にバンドの中駒153、154が嵌入している。
【0183】
なお、係合部材9A,9B及び連結部材162A,162B,163の材質、係合の過程は第1実施形態と同様であり、また、係合部材の形状違いの他の例としては第1実施例と同様のものを用いることができる。
【0184】
(第12実施形態)
図29には、本発明に係る携帯時計170の裏側の一部が示されている。この携帯時計には、本発明に基づくバンド171が取り付けられている。このバンド171は、被連結部材である外駒173と中駒174A、174Bを連結部材5A、5Bで交互に連結したものである。
【0185】
この実施形態では、外駒173と、中駒174A,174Bとをバンドの長手方向に交互に連結させる為に、外駒173の裏側には、中駒174A、174Bと後述する連結部材9とが幅方向に並列した状態で嵌入できる巾と厚さの凹溝178が設けられている。この外駒173の凹溝178には中駒174A、174Bの長手方向の半分が嵌入し、同じ中駒174A、174Bの残りの半分は前記外駒173と隣り合う別の外駒173に逆方向から嵌入している。外駒173の凹部を形成する両側面の壁173A、173Bの一方とその間に並列する前記中駒174A、174Bにはそれぞれ連結孔が貫通し、これらの連結孔により貫通路7が構成されている。この貫通路7には連結部材5A、5Bが挿通されている。そして、これら連結部材5A、5Bの中央には被係合部(小径部)8A、8Bが形成され、これらの8A、8Bは、上記中駒174Aと174Bの隣り合う側面部の間に設けられた溝状の隙間177に露出している。これらの被係合部8A,8Bには、この隙間177内に配置された係合部材9が橋渡し状に装着(係合保持)されている。
【0186】
ここにおいて、外駒173と中駒174A、174Bを連結する連結構造175は、連結部材5A、5B、隣り合う2個の外駒173各々に設けられた凹溝178、外駒173と並列する一組の中駒174A、174Bそれぞれを貫通する連結孔により構成される貫通路7、連結部材5A、5B及び係合部材9を備えたものになっている。
【0187】
ここで、本実施形態における前記隙間177は、二個の中駒174A,174Bの側面間に形成される。この隙間177の構成は、第1実施例の図2の中駒4における凹溝10を形成する3つの要素、つまり、凹溝10の両側面及び底面に相当する3つの要素として、2つの中駒の対向する側面及び凹溝178の底面とを有している。これによって、係合部材9の係合と係合解除を第一実施例と同様に行うことが可能になる。
【0188】
また、この携帯時計のケース170Aは、ケース両端のバンド連結部に、バンドの外駒173の凹溝178と同じ断面形状で、バンドの長手方向の長さが略半分の凹溝170Xを備え、当該凹溝170Xにバンド171の中駒174A、174Bが嵌入している。そして、バンド171の連結構造175と同じ連結構造176によって、ケース170Aとバンド171とを連結している。なお、係合部材及び連結部材の材質、係合の過程は第1実施形態と同様であり、係合部材の形状違いの他の例は第1実施例と同様のものを用いることができる。
【0189】
(第13実施形態)
図30には、本発明の第13実施形態に係る携帯時計180の表側の一部が示されている。この携帯時計には、本発明に基づく連結構造を備えたバンド181が取り付けられている。このバンド181は、被連結部材である複数の外駒23と中駒183、184とを連結部材25で交互に連結したものである。
【0190】
これらのうち、外駒23は第2実施例のH型形状をそのまま流用したものである。また、中駒183、184は、第2実施例のI型の中駒24から、その凹溝の底部を取り去って2個のI型駒に分割したものに相当し、中駒183、184は後述する連結部材185を装着する為の隙間188を有して幅方向に並列している。
【0191】
並列した中駒183、184と外駒23は交互に嵌入し、各々の駒の隣り合う凸部にそれぞれ連結孔が設けられ、これらの連結孔により貫通路27が構成されている。この貫通路27の各々には連結部材であり中央に被係合部(小径部)を有する第2実施例と同じ連結部材25が挿通されている。
【0192】
ここで、前述2個の中駒間に設けられた隙間188には、前記連結部材25の被係合部(小径部)が露出し、当該2個の被係合部に係合部材185が橋渡し状に装着されている。
【0193】
ここにおいて、外駒23の2組、中駒183、184を連結する連結構造186は、連結部材25を2本、外駒23を2組、中駒183、184それぞれの凸部を貫通する連結孔で構成される貫通路27、係合部材185、隙間188を備えたものとなっている。
【0194】
また、携帯時計180のケース180Aは、バンド181が連結される連結部180X,180Yを備え、この連結部180X,180Yにはバンド181の幅方向に貫通する連結孔が設けられている。また、連結部180X,180Yの間には凹部が構成され、この凹部は外駒23の凹部と同じ凹形状を形成し、バンドの連結構造186と同じ連結構造187でケース180Aとバンド181とを連結している。
【0195】
本実施形態の連結構造は、図30中のバンド断面図(図の下部分)に示すように、前記12種類の実施形態とは異なり、係合部材185の下側が閉塞されていないので、係合部材185は裏表どちらからも見え、表側からは係合部材185があたかもバンド駒のように見える、また、本連結構造は、上記の相違点に加えて、第2実施例の連結構造に対して構造上裏表が逆転した構造を有する点でも相違している。
【0196】
図31(a)には、係合部材185の連結部材25に対する係合状態を縦断面図にて示し、図31(b)乃至(g)には、係合部材185が連結部材25に係合する際の、係合過程と係合解除の方法が示されている。ここで、係合部材185が剛体であり、連結部材25が弾性変形しやすい素材である点と、図31(b)乃至(f)に示す係合の過程とは、共に第2実施例の図8に示すものと同じである。ただし、係合解除の際には、第2実施例のように凹溝底部を利用することができない点で異なる。
【0197】
本実施形態においては、係合部材185を取り外す場合、図31(g)に示すように、中駒183,184を水平に保ち、外駒23を下方向に90度回転させた状態で、係合部材185の下部と外駒23のブリッジ部189の側面とに挟まれた空間に、硬質楔状の工具などを差し込み上方に抉る方式を採用することができる。なお、本実施形態において、係合部材及び連結部材の材質は第2実施例と同じである。
【0198】
(第14実施形態)
図32には、本発明に係る第14実施形態のバンド駒を示す。図32(a)に示すように、この連結構造190は、駒43Cと、この駒43C及び駒43Cに挿通された連結部材45とに係合保持された係合部材48Eとが設けられている。この連結構造190は、第3実施形態の図10に示すバンド42の駒43及び係合部材48の一部に加工を施したものである。また、このバンド及び当該バンドが取り付けられるケースの基本形態とそれぞれの連結構造は第3実施形態と同様に構成できるので、説明を省略する。
【0199】
図32の駒43Cは、図10の駒43の凹溝49の底部に通気穴194を設けたものである。また、図32の係合部材48Eは、図10に示す係合部材48の裏側に凹部192を形成し、また、その上面(外枠部195)に通気穴193を設けたものである。また、係合部材48Eと駒43C(の凹溝底面)との間には空隙が設けられている。このようにすると通気性が良くなり、連結部材45の周りや係合部材48Eの係合保持部56に滞留した水分、及び、バンド裏面と腕の間に滞留した汗など水分の蒸発を促し、バンド連結構造まわりの錆、腐食をさらに防止しバンド品質を向上させるだけでなく、使用者に快適性をもたらし、バンド装着に伴う皮膚健康面のトラブルを回避することができる。
【0200】
図32(b)に示す構造191は、駒43Cの底部と係合部材48Eの凹部192の間に、吸湿性素材197と透湿性素材196を挟み込んだものである。ここで、吸湿性素材197は係合部材48Eとは反対側に、透湿性素材196は係合部材48E側に配置されている。このようにすると、連結部分や係合保持部周りの水分、駒裏〜肌に滞留する水分などを積極的に吸湿性素材197により吸い取り、更に、透湿性素材196により通気孔193を介して積極的に蒸散させることができるので、上記効果は更に向上する。
【0201】
なお、この実施形態において、係合部材48Eは全体として箱型に構成されているので、係合部材48Eの内側空間がほとんど外部から視認されないように構成され、かつ、上記の吸湿性素材197及び透湿性素材196が内側空間に保持されるようになっている。
【0202】
(第15実施形態)
図33(a)には、第15実施形態に係わる携帯時計200の表側が示されている。この携帯時計には、本発明に基づく吸湿・透湿機能を備えたバンド201が取り付けられている。また、図33(b)は、バンド201の細部構造を示す分解斜視図である。図33(a)において、時計本体の上側に図示するバンド部分は横断面を示すものであり、時計本体の下側に図示するバンド部分は平面を示すものである。この図33(a)は、この携帯時計及びバンドの基本形態とそれぞれの連結構造が第4実施形態と同様であることを示している、また、バンド201は、第4実施形態のバンド62を裏返し、係合部材を表側にして使用していることを示すものである。
【0203】
ここで、上記の連結構造の基本構造部分に係る説明は、上記のように第4実施形態に準ずるので省略する。駒203は、第4実施形態の図14に示すバンド62の駒65の1部に加工を施したものに相当し、係合部材67Bは、上記図14に示す係合部材67の1部に加工を施したものに相当する。すなわち、駒203は図14の駒62の凹溝71底部に通気孔203xを設けたものである。また、係合部材67Bは、図14に示す係合部材67の上面に通気孔67xを設けたものである。
【0204】
また、駒203と係合部材67Bとの間には空間が存在し、この空間内に図33(b)に示すパッド202が配置されている。このパッド202は吸湿性素材205と透湿性素材204とを積層配置した(張り合わせた)ものである。図示の連結構造を構成するには、まず、駒203における当該駒底部と4本の連結部材が形成する隙間に前記パッド202を押し込み、これを挟み込む形で係合部材67Bを装着する。このようにすると第14実施形態と同様に被連結部材の凹溝の底部と係合部材で形成される空間に、吸湿・透湿素材204,205が配置されることになるので、連結、係合部まわりの水分、駒裏〜肌に滞留する水分を積極的に除去することができる。すなわち、吸湿性素材205にて吸収した水分を、透湿性素材204に能動的に移行させ、この透質性素材204から効率的に発散させることができる。
【0205】
なお、この実施形態でも、係合部材67Bは全体として箱型に構成されているので、駒203と係合部材67Bとの間の内側空間が外部からほとんど視認されることがなく、かつ、パッド202も内側空間に配置された状態に保持されるようになっている。
【0206】
(第16実施形態)
図34には、第16実施形態に係る携帯時計210の表側の一部が示されている。この携帯時計には、本発明に基づくバンド211が取り付けられている。このバンド211の被連結部材は第13実施形態の外駒と中駒を流用し、これに一部加工を施したものである。
【0207】
本実施形態は、前記外駒と中駒の平面形状及び両部材の嵌入形態について第13実施形態と同じであり、連結部材の挿入位置と連結孔の位置も同じである。しかし、第13実施形態の連結部材25,26が弾性変形することを前提に細く作られているのに対し、本実施形態の連結部材213,214は逆に弾性変形しにくい太さになっている。これに対応させて、第13実施形態の係合部材185の係合部が弾性変形しないのに対し、本実施形態の係合部材216の係合保持部216a,216bは開口幅が弾性変形により増減可能となるように形成されている。
【0208】
また、本実施形態の係合部材216は、バンド211中の装着位置も第13実施形態とは異なる。すなわち、第13実施形態の係合部材185は、並列する二個の中駒の間に配され、中駒と同じ長さを有するのに対し、本実施形態の係合部材216は、外駒23の中央に設けられたブリッジ部23xを横断する形で、当該ブリッジ部23xの長手方向両側にそれぞれ配置された2組の中駒183,184の間にそれぞれ亘って配されている。係合部材216は、外駒23とほぼ同じ全長(バンドの長手方向の長さ)を有する。
【0209】
更に、外駒のブリッジ部23xには、係合部材216を通す為の凹溝218が設けられ、また、当該係合部材216の裏側には、上記凹溝218と嵌め合いになる逆向きの凹溝223が設けられている。
【0210】
また、本実施形態の係合部材においては、それが係止される連結部材213の駒23,183,184に対する挿通態様が第13実施形態とは異なる。第13実施形態の係合部材185は共通の中駒を貫通する2本の連結部材25の被係合部に橋渡し状に装着されているが、本実施形態の係合部材216は、共通の外駒23を貫通する2本の連結部材213の被係合部に橋渡し状に装着されている。換言すれば、或る係合部材216に係合する2つの連結部材213は、同じ外駒23を挿通するものであって、また、中駒183,184の異なる2組にそれぞれ挿通されているものである。このような本実施形態の連結構造は、ケースとバンドの連結関係を第13実施形態と逆転させたことに対応させたものであり、第13実施形態のケース180Aの連結部における凹形状が、第16実施形態のケース210Aの連結部では凸形状を成し、これに対応して、ケースの連結部に連結されるバンド側の端部が凹形状になっている為である。
【0211】
このバンド211は、2個の外駒23と2個一組の中駒183、184を2本の連結部材213で交互に連結したものである。被連結部材(駒)の嵌入配列と連結部材213と連結孔による連結態様は図30と同じなので省略する。このうち、2組の中駒183、184は、外駒23の前後に隣接して、係合部材216を装着する為の隙間217を置いて並列し、並列した2組の中駒183、184と外駒23は交互に嵌入し、各々の駒の隣り合う凸部にはそれぞれ連結孔が形成され、これらの連結孔が貫通路215を構成している。この貫通路215の各々には連結部材であり中央に被係合部(小径部)を有する連結部材213が挿通されている。
【0212】
ここで、外駒を挟んで対向する前記2組の中駒183、184の隙間217には前記連結部材213の被係合部(小径部)が露出し、当該2個の被係合部には、係合部材216が、外駒23のブリッジ部23xに設けられた凹溝218と前記隙間217を介し、橋渡し状に装着されている。
【0213】
ここにおいて、外駒23、2組の中駒183、184を連結する連結構造219は、連結部材としての2本の連結部材213、外駒23、2組の中駒183、184それぞれの凸部を貫通する連結孔により構成される貫通路215、係合部材216、隙間217、駒23のブリッジ部23x、凹溝218を備えたものとなっている。
【0214】
また、携帯時計210のケース210Aは、バンド211が連結される連結部を備え、この連結部はバンド211の中駒183,184の凸部と同じ凸形状を有し、バンド連結構造219と同じ連結構造でケース210Aとバンド211を連結している。なお、係合部材及び連結部材の材質は第1実施例と同じである。本発明の連結構造においては、図34の下部分にあるバンド断面図に示すように、係合部材1216は裏表どちらからも見え、表側からはあたかもバンド駒のように見える。
【0215】
図35(a)には、バンド211の断面図を示し、図35(b)乃至(f)は係合部材216が連結部材213に係合する際の係合過程を示し、図35(g)及び(h)は係合部材216の係合解除の方法を示す。ここで、係合部材216は、係合保持部221及び222、並びに、外駒23のブリッジ部23xを乗り越える為の凹溝223を備えたものである。
【0216】
図35(b)に示すように、まず、係合部材216の係合保持部221が図示左側の連結部材213の被係合部に嵌め込まれ、次に、図35(c)に示すように、係合部材216は当該連結部材213を中心として、係合保持部222が右の連結部材213の被係合部に突き当たるまで、矢印に示す方向に回動させられる。そして、図35(d)に示すように、係合部材216は更に同じ回動方向に力を加えられ、これによって図35(e)に示すように係合保持部222が弾性変形してその開口が広がり、その後に図35(f)に示すように係合する。この間、凹溝223は係合部材216の回動に伴ってブリッジ部23xを嵌入させ、最終的に係合保持部221,222が共に連結部材213に係合保持された状態で、凹溝223の底部が凹溝218の底部に接触する寸前で停止する。
【0217】
一方、係合部材216の係合解除の方法は、第13実施形態のブリッジ部を利用する方式とは異なる。本実施形態においては、図35(g)に示すように、バンド全体を水平に保持し、係合解除したい係合部材216Hに隣接する係合部材216Jを、当該係合部材216Jに隣接する外駒23と共に持ち上げると、当該係合部材216Jと前記係合部材216Hの間に隙間が生ずる。この隙間に、この隙間と同等の厚さと係合部材と同等の巾を有し、係合部材を傷つけず滑りにくい表面を有し、その後の操作で破損しないだけの剛性を持つプラスティックなどの係合解除部材224を差し込む。その後、当該係合解除部材224、持ち上げた外駒23、及び、係合部材216Jを共に図示矢印に示す方向に押し下げるように係合解除部材224を回動させると、この係合解除部材224によって係合部材216Hの係合保持部222は持ち上げられ、係合保持部222と連結部材213との係合は解除される。
【0218】
(第17実施形態)
図36には、第17実施形態に係る携帯時計230の表側の一部が示されている。図の上半分はケース、バンドとも表側から見た図であり、図の下半分のバンドのみ係合状態が見えるよう破断面とし、かつ、裏側から見た横断面としてある。
【0219】
この携帯時計には、本発明に基づくバンド231が取り付けられている。ケース230Aは第4実施形態のケース81Aを流用している。またバンド231の被連結部材は第4実施例の外駒と中駒を流用し、一部加工を施したものである。
【0220】
先述の有頭の連結部材を使ったバンド(第4実施形態における図14に示すバンド62、第5実施形態における図21に示すバンド101、及び第6実施形態における図23に示すバンド111)の連結構造では、有頭の連結部材を4本使ってバラ駒を幅方向および長手方向に連結している。しかし、上記の各バンドとは異なり、当該バンド231の連結構造242では、2本の有頭の連結部材235,235と、1本の(頭なしの)連結部材236とが使われている。ここで、前者の連結部材235は、バラ駒 すなわち2つの外駒232,233と中駒234を、幅方向及び長手方向に連結している。そして、この連結部材235によって相互に連結された外駒232,233及び中駒234の組同士を、連結部材236で交互に長手方向に連結している。
【0221】
なお、ケース230Aとバンド231の連結構造243においても、外駒232,233の代わりにケース230Aの端部に設けられた一対の凸状の連結部が配置され、これが有頭の一対の連結部材237によって中駒234と連結されるといった、上記連結構造242と全く同じ構造となっている。
【0222】
本実施形態では、貫通路69に挿通された2本の連結部材235についてはそれぞれを係合部材238によって係合保持する必要があるのに対して、別の貫通路69に挿通された一本の連結部材236については係合部材238に対して最低1箇所で係合保持していれば足りるため、係合部材238の平面デザインが3角形でもよい(もちろん4角形でもよいが)など、デザイン上の選択の巾が増えて好ましい。また バンド側面に見える(突出する)連結部材の頭部の数が半分になり、それら頭部の長手方向の間隔が大きくなるので、すっきりとしたデザインの時計にまとめたい場合は、より好ましいバンドとなる。
【0223】
図37には、本実施形態の係合部材238の構成例を示す。この係合部材238においては、カバー状(板状)に構成された外枠部238Aと、この外枠部238Aの裏側に取り付けられた係合保持部240,241とを有する。外枠部238Aは打ち抜き板を曲げることによって形成できる。また、この外枠部238Aの3ヶ所に、係合保持部240と241とがそれぞれ溶接等によって固定されている。ここで、係合保持部240と241は相互に別体に構成されるのではなく、薄板を曲げることなどによって一体の部品として構成されていてもよい。更にメタルインジェクションやロストワックス、成形加工などによって係合部材238全体(すなわち外枠部238Aと係合保持部240,241)をすべて一体に構成することも出来る。
【0224】
(第18実施形態)
図38には、本発明に係る第18実施形態の連結部材の構造及び連結部材の挿通状態を示す。この連結部材250の構造は、上記第17実施形態の図36及び先述の図14、図21、図23、図33にそれぞれ示す各実施形態の連結部材にも適用できるものである。
【0225】
先述の図36及び図14、図21、図23、図33に示す構造においては、連結孔によって構成される貫通路に対して左右から一対の連結部材が挿通され、これらの一対の連結部材は相互に連結されず分離されているが、これらの一対の連結部材は相互に連結されている方がバンドの剛性を高め、バンド構造の形状精度を維持する上でより好ましい。これは、バンドが外部応力を受けたときに、バンド内に挿通された一対の連結部材の軸芯が相互にずれる態様でバンドが撓むことにより、バンドの連結部分における回動性が悪化したりバンドの変形が生じやすくなったりしてしまうからである。
【0226】
図38(a)に示す一対の連結部材250A,250Bは、一方の連結部材250Aの先端には凸軸部250aを設け、他方の連結部材250Bの先端には凹穴部250bを形成して、凸軸部250aと凹穴部250bとが相互に嵌合するように構成してある。ここで、凸軸部250aは、凹穴部250bに挿入しやすいよう先端を円錐形に構成してある。また、凹穴部250bの内径は、凸軸部250aの外径よりも多少(+0.05mmほど)大きく形成してある。
【0227】
図38(b)に示す連結部材251A,251Bは、一対の連結部材251A,251B双方の先端に相互に嵌合する断面形状を有する段差部251a,251bを設け、この段差部251a,251bの軸線方向と直交する方向に向いた対向当接面を相互に嵌合する面形状(S字状の曲面形状)に形成してある。そして、これらの段差部251a,251bを相互に軸線方向及び軸線方向と直交する方向に嵌合させることで両連結部材251A,251Bを係合連結させたものである。
【0228】
以上のような連結部材250A,250B又は連結部材251A,251Bの構造によれば、一対の連結部材が相互に分離していることによる問題点、すなわち長期使用すると連結部材が通り違いを起こし被連結部材の動きが悪くなる、あるいは被連結部材が傾いてしまう等の問題点を回避することができ好ましい。
【0229】
また、上述の図36に示す外駒232、中駒234、外駒233の3個一組の駒の幅方向の連結を二本一対の連結部材のみで行う場合には、3個の駒が分離する方向に働く力を係合部材による係合部分だけで支えるため、係合部分の摩滅や変形が生じやすく、ガタが発生しやすくなるが、上記の連結部材構造250,251においては、連結部材250Aと250B又は251Aと251B間の係合によって補強される為、長期使用しても係合部の摩滅、変形により前記3個一組の駒の間に隙とガタが生じることを防ぐことが出来るので、更に好ましい。
【0230】
ここで連結部材構造251の、左右一対の連結部材251A,251B間の係合作業と係合解除作業について説明する。係合作業に際しては、先ず二本の−型小型ドライバーを用意し、中駒P及び外駒Q1,Q2にそれぞれ設けた連結孔に両方の連結部材251A,251Bを外側から挿通させる。その後、両連結部材の頭部に設けた凹溝251cに前記ドライバーの先端をそれぞれ差し入れ、一方のドライバーを固定し、他方のドライバーを回転させると両連結部材251A,251Bの前記段差部251aと251bが互いに乗り合うことになる。
【0231】
段差部251aと251bとが乗り合ったならば双方のドライバーを外し、両連結部材の頭部を一方の指2本で挟みつけ、更にもう一方の指2本を重ねて挟みつけるなどの方法で、連結部材251Aと251Bとを相互に押し付けると、前記段差部251aと251bが完全に嵌合する。
【0232】
一方、連結部材251Aと251Bとの係合状態を解除する際には、連結部材251Bの頭部と外駒Q2に設けた切り欠き部Qaとの隙間に前記ドライバーを差し込み、挿通方向と逆方向に抉り、連結部材251Bを引き出すと、連結部材251Aと251Bの係合状態は解除される。
【0233】
図38(c)は、連結部材252の頭部に様々な意匠を施すことが出来、商品の特徴づけに使うことができることを、頭部形状252A〜252Fによって示している。このうち、頭部形状252E、252Fは、バンドの外駒の側面に突起部253E,253Fに見合う凹部を設け、この凹部に当該突起部253E,253Fを落し込む(嵌合させる)ことで、連結部材252の回転を止める構造にも使用できるようにしたものである。
【0234】
また、このような回転止めができる頭部252E,252Fを上記連結部材構造251と組み合わせると、段差部251aと251b間の係合をドライバーなしで、指のみで簡便に行うことが出来、より好ましいものになる。
【0235】
(第19実施形態)
図39には、第19実施形態に係る携帯時計260を示す。この携帯時計には第18実施形態の図38に示す連結部材構造251及び連結部材の頭部252Fを採用したバンド261が取り付けられている。このバンド261は、第17実施形態の図36に示すバンド231を基に、2個の外駒262,263と、1個の中駒264との幅方向の連結をより強化したものである。
【0236】
図36に示すバンド231では前記3個の駒の長手方向の連結は互いに分離した2本の連結部材235で成され、外駒と中駒が相互に回転する構造になっている。この連結構造を、バンドの剛性或いは耐久性を高めるという観点から見ると、この回転を無くし外駒と中駒を一体化することが好ましい。
【0237】
そこで、本実施形態においては、連結部材265に、図38に示す連結部材と同様の段差部を設け、その頭部は、図38に示す頭部252Eなどの非回転型(異形、すなわち円形断面以外の形状を有する形状)の頭部とした。この連結部材265を用いることで、連結部材265同士が連結されるため、バンドの幅方向の連結力を強化することができる。また、本実施形態では、回転止めピン267を外駒262,263と、中駒264の双方に挿入して、3個の駒262,263,264の回転を止めている。
【0238】
このバンド261は、外駒262、中駒264、外駒263を貫通する各連結孔により貫通路69を設け、当該貫通路69のバンド両側開口から、先端に段差部(図38に示す段差部251a、251bと同じもの)を有する2本一組の連結部材265がそれぞれ挿通され、当該貫通路69の中央部で、双方の連結部材の段差部同士が互いに乗り越す形で係合している。また、前記2本の連結部材265の回転止め付の頭部(図38に示す頭部252Eと同じもの)は、外駒両側面の上記連結孔の開口縁に設けられた凹部に嵌入し、連結部材265の回転を規制している。更に、外駒262,263の内側面には、貫通路69と並行する穴がそれぞれ設けられ、これらの穴には上記の回転止めピン267がそれぞれ打ち込まれている。これらの回転止めピン267は、打ち込まれた上記の穴に対向する位置において中駒264の両外側面にそれぞれ設けられた穴にも嵌入している。
【0239】
ここで、前記2本の連結部材265の、回転止め付の頭部(252E)の回転止め凸部(上記の突起部253Eに相当する)の位置は、両連結部材を当該回転止め凸部の回転方向位置(角度位置)を合わせた姿勢で貫通路69に挿通した場合、連結部材の段差部(251a、251b)同士が相互に乗り合うように、また、上記回転止め凸部が外駒の連結孔の開口縁に設けられた上記の凹部に落ち込んだ時に段差部(251a、251b)同士が完全に嵌合するように、予め設定されている。
【0240】
上述のように外駒262、中駒264、外駒262は、上記の2本の連結部材265と、2本の回転止めピン267とにより、互いに動くことのないように一体化させられている。(以下、これらの一体化された複数の駒を単に「一体駒」という。)
【0241】
バンド261において、互いに隣接する複数の上記一体駒には、バンドの幅方向に貫通する貫通路69が構成され、ここに上記の連結部材235が挿通されている。一方、各一体駒間においては、隣接する一方の一体駒の外駒と、他方の一体駒の中駒とを貫通する貫通路69Sが設けられ、この貫通路69Sには、被係合部(小径部)を有する連結部材236が挿通されている。この連結部材236は、隣接する一体駒同士を相互に回動自在に連結するものである。
【0242】
また、各一体駒の中央には図36と同じ逆三角形の凹溝が設けられ、前記2本の連結部材265の計2ヶ所の被係合部(小径部)と、前記連結部材236の被係合部(小径部)とが露出している。そして、当該合計3ヶ所の被係合部には、係合部材238が橋渡し状に装着され、上述2本の連結部材265同士の係合を更に強化係合するように係止しているとともに、連結部材236を係止している。
【0243】
このようにすると、バンドの腕周りの長さ調整は、連結部材236の取り外しのみによる連結解除で行うことができる。すなわち、除外対象となる1乃至複数の一体駒のうち、長手方向両端部に位置する一体駒と、これに隣接する非除外対象の一体駒とを分離すればよいが、この場合には、分離させるべき両一体駒間を連結する連結部材236を取り外すために、係合部材238の当該連結部材236に係合する係合保持部のみを持ち上げ、その係合を解放すれば足りる。
【0244】
また、特定の外駒あるいは中駒単体の修理は、先ず修理対象となる駒を含む一体駒を上記と同じ方法で取り外した後、当該一体駒の2本一組の連結部材265の係合を解放し、3個の駒の幅方向の連結を解除すればよい。
【0245】
また、係合部材238は、図37に示すものと基本構造と機能については同じであるが、回転止めピン267の使用によって連結部材265のバンド内における長手方向位置が移動したのに伴い、これらの連結部材265の各被係合部に係合すべき係合保持部の位置が移動したものとなっている。なお、係合部材の材質、製造方式は、図37に示すものと同様である。
【0246】
(第20実施形態)
図40は、有頭の連結部材4本を使用した上記の連結構造(第4実施例の図14に示す連結構造、第5実施例の図21に示す連結構造、第6実施例の図23に示す連結構造、第15実施例の図33に示す連結構造)において、片側2本の連結部材66A,66Cを一体連結部材272Bとして一体化し、もう片側2本の連結部材66B,66Dを一体連結部材272Aとして1体化したものである。ここで、先に説明した各実施形態と同様の部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0247】
当該一体連結部材272A,272Bは全体としてコ字状を成し、上記連結構造における連結部材に相当する一対のピン軸部と、これらのピン軸部を連結するバンド長手方向に伸びる頭部とを有する。この一体連結部材の頭部は、外駒63,64の外側面に設けられた凹部273に半分ほど嵌入している。また、第18実施形態の図38に示す連結部材構造250,251の先端嵌入方式との組み合わせも可能である。すなわち、一体連結部材272Aの先端と、一体連結部材272Bの先端とを相互に嵌合(係合)するように構成することもできる。
【0248】
本実施形態では、連結部材の数が半分になり、また、各一体連結部材272A,272Bの全体寸法が大きくなることから、連結作業及び連結解除作業がやり易くなる。さらには、バンド側面のデザインが極めて特徴的なものになり好ましい。
【0249】
(第21実施形態)
図41は、本発明に係る第21実施形態のバンド構造の表側の一部を示す平面図である。このバンド構造は、上記第20実施形態における1体連結部材に対して、そのコ字形状における長手方向に伸びる頭部の形状を変えたものである、図41(a)に示す連結構造276では、一体連結部材275A、275Bにおける外駒63,64の外側に配置される頭部は、高級品で多く用いられる外駒側面に蓋をした形状の蓋状部分を模ったものになっている。したがって、一体連結部材の頭部は、外駒63,64の外側面に合致する内側面を有するとともに、滑らかな形状の外側面を備えている。
【0250】
また、図41(b)に示す連結構造278においては、一体連結部材277A、277Bの頭部は各駒(被連結部材)を挿通する2本のピン軸部の厚さとほぼ同じか、或いは、それより厚く形成されているが、外駒63,64の厚さよりも薄く形成されている。また、当該頭部は、長手方向に沿った断面形状が矩形となるように形成されている。さらに、この一体連結部材277A,277Bの頭部は、外駒63,64の外側面に設けられた凹溝63s,64sに完全に嵌まり込むようになっている。このようにすると、バンド側面の外駒63,64と一体連結部材の頭部とが一体的に構成され、その外観が高級携帯時計に相応しいものになり、好ましい。
【0251】
(第22実施形態)
図42には、上記第1実施例〜第21実施例の連結構造のように、異なる複数の連結部材に跨った係合部材を用いる方式とは異なる係合部材を備えた連結構造が示されている。この実施形態における連結構造230に用いられる係合部材234は、駒231をバンドの幅方向に横断する形状を有するとともに、駒231の幅方向両側において、当該駒231を挿通する連結部材232に係合する係合保持部238,238を備えている。より具体的には、係合部材234は、板状材で構成され、全体として下方に開いたコ字状に構成される。
【0252】
また、駒231は、バンドの長手方向の一方側に設けられた中駒部と、長手方向の他方側に設けられ、中駒部に対して幅方向両側に配置された一対の外駒部とを有する。この一対の外駒部にはそれぞれ幅方向に貫通する連結孔233A,233Cが設けられ、また、中駒部にも幅方向に貫通する連結孔233Bが設けられている。中駒部は、別の駒231における一対の外駒部の間に設けられた凹部に嵌合するように構成されている。駒231の中駒部の外表面には、係合部材234を嵌合させるための凹溝235が設けられている。この凹溝235は、バンドの幅方向に伸び、係合部材234を受け入れることができるように係合部材234の幅とほぼ同じ幅を有している。また、中駒部の幅方向の両側面には、上記凹溝235に連続して側凹部235s,235sがそれぞれ設けられている。これらの側凹部235sは、上記連結孔233Bの両端の開口縁に形成されている。
【0253】
駒231の中駒部は、隣接する別の駒231の一対の外駒部の間に嵌合配置され、上記の連結孔233A,233B,233Cが同軸に配置されて一つの貫通路が構成される。この貫通路には、連結部材232が挿通される。連結部材232は、その軸線方向の2箇所に被係合部(小径部)236A,236Bを備えている。これらの被係合部236A,236Bは、連結部材232が上記貫通路に挿通されたとき、駒231の中駒部と、隣接する別の駒231の一対の外駒部との間に設けられた一対の間隙(本実施形態の場合には、上記側凹部235sによって間隙が形成される。)によって露出する。そして、この状態で、後述のように上記係合部材234の一対の係合保持部238,238を上記間隙内に挿入し、係合保持部238,238を連結部材232の被係合部236A,236Bに係合させることができる。このようにして係合保持部238が連結部材232に完全に係合保持されたとき、係合部材234は上記凹溝235内に嵌合した状態になるように構成されている。
【0254】
図43には、係合部材234、連結部材232、駒231の係合状態や連結構造をより詳細に示す。図43(a)に示すように、コ字状を成す前記係合部材234は、駒231の中駒部231Bに設けられた凹溝235と、この凹溝235の両端に連通した側凹部235s、235sにぴったりと嵌合するように構成されている。係合部材234の一対の係合保持部238は、側凹部235sに嵌合し、ここに露出している連結部材232の被係合部236A,236Bに係合保持される。なお、係合保持部238は下方に向いた開口を有し、その開口幅を弾性変形によって増減可能に構成するために、或いは、係合保持部238と連結部材232との係合部分から水分を逃がすために、係合保持部238の奥部に連通するスリット開口240が設けられている。なお、係合部材234と連結部材232との係合保持状態を明らかにするために、図43(b)には、係合部材234と連結部材232のみを図示してある。また、図43(c)には、駒231、連結部材232、係合部材234が相互に組み立てられた状態を示してある。
【0255】
図44には、図43(c)に示すように組み立てられたバンドの連結構造から係合部材234を取り外す方法が示されている。係合部材234の係合解除は、係合部材234が挿入された側とは反対側(裏側)から、その係合保持部238,238に対して、図44に示す専用工具241の薄板状の作用部241A、241Aにより同時に応力を加えることによって行われる。これは、取り外し作業の途中で係合部材234が傾き、凹溝235の側凹部235s及びこの側凹部235sに対向する外駒の内壁面に係合部材234が食いつくことを回避する為である。上記のような専用治具241を用い2ヶ所の係合部先端に同時に打撃(応力)を加えることで、2ヶ所の係合部分が同時に外れるため、上述の食いつきは防止される。図44(b)に示すように、連結部材232の被係合部236A,236Bに対する係合保持部238の係合が解除された後は、図44(c)に示すように、前記2ヶ所のスリット開口240にピンセットをさし込み、上方に持ち上げることを数回繰り返すことによって、係合部材234を駒231から取り外すことができる。
【0256】
本実施形態のように構成すると、係合部材234をバンド上面に装飾部材として用いる際、本実施例以前の縦向き係合部材では得られない装飾効果が選られる。また、係合部材234をコンパクトに収容することができ、係合部材234と駒231との外観デザイン上の一体性及び物理的な一体性を高めることができる。
【0257】
(第23実施形態)
図45には、上記各実施形態の係合部材とは異なる構造の係合部材、及び、この係合部材を含む連結構造を示す。図45(a)に示すように、この係合部材280は、上記第4実施形態の係合部材67の係合保持部75A,75B,76A,76Bの代わりに、側方に開口した係合保持部281A,281B,282A,282Bを設けたものである。
【0258】
この係合部材280を、駒285に設けた凹溝286内に露出した連結部材287に係合させる際には、先ず、バンドを図45(e)に示すように屈曲させた状態とし、凹溝286の上方から係合保持部281A,281B,282A,282Bを図45(b)に示すように凹溝286内に露出する連結部材287の側方に落とし込み、次に、図45(c)に示すように凹溝286を案内として係合部材280を矢印B方向に押して前方に移動させ、係合保持部281A,281B,282A,282Bの開口を押し開かせ、更に同方向に押すと、図45(d)に示すように、係合保持部281A,281B,282A,282Bが連結部材287に完全に係合して、装着が完了する。
【0259】
一方、係合部材280を取り外す際には、図45(f)に示すように、係合部材280の前方に設けられた切り欠き部280aに楔状工具を差し入れ、凹溝286の底部に設けられた突起285aに前記工具先端を引っかけて反対方向に抉ると、図45(e)に示すように、係合部材280を斜め長手方向に取り外すことができる。この方式は、図45(e)に示すように、複数の被連結部材(駒285など)の連結部分が、係合部材280の装着操作に支障の無い角度以上に回動可能に構成されているバンドにおいて好ましい方式である。
【0260】
(第24実施形態)
図46には、さらに別の係合部材290を示す。この係合部材290は、図46(a)に示すように、たとえば第4実施形態の係合部材67とは、前方最先端の幅方向両側に突起292を設けている点、また、係合解除用の切り欠き部290aが前方ではなく後方に設けられている点が異なる。また、図46(b)に示すように、駒295に設けられた凹溝296の前方出口両側面に、前述の突起292を収納するための凹部293を設けている点が異なる。
【0261】
この係合部材290の装着時には、先ず、凹溝296の斜め前方から係合部材290の突起292を、凹溝296の凹部293にさし込み、図46(c)に示すようにする。次に、図46(d)に示すように、係合部材290を後方に引っ張りながら、突起292及び凹部293を支点に矢印B方向に回動させると、係合保持部291Aと291Bは、連結部材297の被係合部に突き当たり、図46(e)に示すようにその開口部が押し開かれ、当該開口部が被係合部の最大直径部を越えると、当該係合保持部291A,291Bの弾性により係合部材290全体が下方に引っ張られる状態になり、同時に他方の係合保持部292A、292Bを押し開こうとする。更に軽く力を加えて矢印C方向に回動させると、図46(f)に示すように、係合保持部292A,292Bもまた連結部材297に係合し、前後4ヶ所の係合保持部がすべて係合するので、係合部材290は連結部材297に完全に装着される。
【0262】
このようにすると、前方の係合保持部291A,291Bは上記突起292及び凹部293を支点とした梃子の原理により容易に係合するだけでなく、同じ支点で支持された状態で前方の係合保持部291A,291Bが一旦開口し、元に戻ろうとする力を利用しながら係合部材290を回動させ、後方の係合保持部292A,292Bの係合を行うことができるので、係合作業は極めて容易となる。
【0263】
なお、係合部材290の係合解除作業は、図46(g)に示すように、工具等による操作位置(すなわち、切り欠き部290aの形成位置)が前方から後方へ移動しただけで、上記第23実施形態とほぼ同様に、工具を矢印D1方向に切り欠き部290aを通して内側に挿入し、工具を矢印D2方向に引き起こす方法を用いて行うことができる。
【0264】
(第25実施形態)
図47には、第22実施形態の係合部材と類似するが、異なる形状及び装着態様を有する係合部材と、この係合部材を含む連結構造とを示す。この連結構造は、前後に隣り合う外駒301A、中駒302及び外駒301Bを有する、3個一組のバラ駒の連設部分を有するものである。
【0265】
これらの外駒301A、中駒302及び外駒301Bには、幅方向に貫通する連結孔303A,303B,303Cが設けられている。これらの各連結孔は同軸に配置され、貫通路を構成している。この貫通路には連結部材305が挿通される。
【0266】
また、外駒301A及び外駒301Bには、内側(中駒302側)にのみ開口した連結穴304A,304Cが設けられ、中駒302には、幅方向に貫通し、連結穴304A,304Cと同軸に配置される連結孔304Bが設けられている。これらの連結穴304A,304C及び連結孔304Bは両端が閉塞した収容路を構成し、この収容路内に連結部材306が挿通されている。この連結部材306は、連結部材305よりもやや短く形成された丸棒状のものである。バンドはこの連結部材306を中心とする回動によって長手方向に湾曲することが可能になっている。
【0267】
外駒301A、中駒302及び外駒301Bにおける上記連結孔303A,303B,303Cに沿った外表面には、凹溝310A,310B,310Cが設けられ、相互に連通した凹溝列310を構成している。また、外駒301A,301Cの外側面の開口縁には、上記凹溝310A,310Cに連通した側凹部310x、310yが設けられている。
【0268】
係合部材307は、幅方向に伸びた形状を有し、その両端にバンドの厚さ方向に屈折した端部を備えた、全体としてコ字状に構成されたものである。両端部の内面には係合保持部309が形成されている。この係合保持部309は、上記連結部材305の両端面に形成された被係合部(凸部)308A,308Bに嵌合する凹部となっている。また、係合部材307は、上記凹溝列310と嵌合する形状を有する。係合部材307は、幅方向に隣接する外駒301A、中駒302及び外駒301Bを相互に幅方向に連結した状態に保持するとともに、連結部材305の両端に設けられた被係合部308A,308Bを係合保持することによって連結部材305が貫通路から脱出しないように位置決めしている。また、係合部材307により外駒301A,301Bが中駒302に対して保持されていることにより、連結部材306が外駒301A,301Bによって収容路内に間接的に保持されることになる。
【0269】
被連結部材である外駒301A、2個の中駒302、外駒301Bの連結は、先ず、連結部材306を中駒302の連結孔304Bに挿通し、当該連結孔の両側に露出している連結部材306の両端部を外駒301Aと301Bの連結穴304A,304Cに挿入する。こうすると、外駒301Aの連結孔303A、もう1つの中駒302の連結孔303B、外駒301Bの連結孔303Cが連通し、貫通路を構成するので、これに連結部材305を挿通し、次に係合部材307を凹溝列310に向けて押し込むと、当該係合部材307の両端部が連結部材305の被係合部308A、308Bに突き当たるので、更に下方に押すと係合部材の内側斜面部309aが外側に押し開かれ、係合保持部309が前記被係合部308A、308Bに嵌合(係合)する。
【0270】
なお、バンドの連結解除に際しては、まず、係合部材307の先端の内側斜面部309aと側凹部310x、310yとの隙間に楔状工具を差し込み、上方に抉り、係合保持部309と被係合部308A、308Bの係合を順次外すことによって係合部材307を取り外す。これによって、連結部材305を貫通路から抜き出すことが可能になり、連結部材305を取り外すことによって各駒を分離させることができる。
【0271】
このようにすると、バラ駒を寄せるタイプのバンドにおいて、係合部材307をバンド巾とほぼ等しい幅を有する横向きの、素材、色、表面仕上及び形状などに工夫を凝らした装飾部材として活用でき、好ましい。また、本実施形態の係合部材307は、複数の駒301A,302,301Bの外側を横断し、これらの両側において連結部材305に係合しているため、係合部材307によって各駒301A,302,301Bを一体化することができる。すなわち、連結部材305を中心として各駒が別々に回動することを防止或いは抑制できる。
【0272】
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態はいずれも時計、特に携帯時計に関するものであり、時計用バンドの内部連結構造、或いは、時計本体と時計用バンドとの連結構造に係る発明の適用例を示すものであるが、本発明は、被連結部材、連結部材及び係合部材を備えた各種の連設体を広く包含するものである。この連設体は、時計以外の機器、たとえば、バッグ、カバン、シートベルトなどに用いる各種バンド、腕輪やネックレス等の装身具、動力伝達ベルト、搬送ベルトなどの各種の用途に広く用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の携帯時計の一部を示す裏側分解斜視図。
【図2】第1実施形態のバンド連結構造の一部を示す拡大横断面図。
【図3】第1実施形態の係合部材の係合過程を示す断面図(a)及び(b)。
【図4】第1実施形態の係合部材の側面図。
【図5】第1実施形態の他の係合部材及び係合過程を示す図(a)及び(b)。
【図6】第2実施形態の一部を示す裏側分解斜視図。
【図7】第2実施形態の一部を示す拡大横断面図。
【図8】第2実施形態の係合部材の係合過程を示す断面図(a)〜(d)。
【図9】第2実施形態の係合部材の側面図。
【図10】第3実施形態の一部を示す裏側分解斜視図。
【図11】第3実施形態の一部を示す拡大横断面図。
【図12】第3実施形態の係合部材の係合過程を示す断面図(a)〜(d)。
【図13】第3実施形態の係合部材の斜視図(a)及び側面図(b)。
【図14】第4実施形態の一部を示す分解斜視図。
【図15】第4実施形態の一部を示す拡大横断面図。
【図16】第4実施形態の係合部材の係合過程を示す断面図(a)〜(d)。
【図17】第4実施形態の係合部材の斜視図及び側面図(a)、別の係合部材の構成例を示す側面図(b)〜(d)。
【図18】従来例を示す一部断面拡大平面図及び分解斜視図。
【図19】別の従来例を示す一部断面拡大平面図及び分解斜視図。
【図20】さらに別の従来例を示す拡大部分断面図。
【図21】第5実施形態の一部を示す裏側分解斜視図。
【図22】第5実施形態の一部を示す裏側拡大横断面図。
【図23】第6実施形態の一部を示す表側平面図、断面図及び斜視図。
【図24】第7実施形態の一部を示す裏側平面図、断面図及び側面図。
【図25】第8実施形態の一部を示す裏側平面図、断面図及び側面図。
【図26】第9実施形態の一部を示す表側拡大平面図及び斜視図。
【図27】第10実施形態の一部を示す裏側平面図及び側面図。
【図28】第11実施形態の一部を示す裏側平面図、断面図及び側面図。
【図29】第12実施形態の一部を示す裏側平面図、縦断面図、斜視図、側面図。
【図30】第13実施形態の一部を示す表側平面図、縦断面図、側面図。
【図31】第13実施形態の一部を示す縦断面図(a)、係合過程を示す断面図(b)〜(f)及び係合解除方法を示す断面図及び斜視図(g)。
【図32】第14実施形態の係合部材の斜視図及び連結構造の縦断面図(a)並びに別の連結構造の例を示す縦断面図(b)。
【図33】第15実施形態を示す表平面図(a)及び裏側横断面図及び分解斜視図(b)。
【図34】第16実施形態の一部を示す表側平面図、側面図、縦断面図。
【図35】第16実施形態の一部を示す縦断面図(a)、係合部材の係合過程を示す断面図(b)〜(f)、係合部材の係合解除過程を示す断面図(g)及び(h)。
【図36】第17実施形態の一部を示す表平面図、裏側横断面図(下側バンド部分)。
【図37】第17実施形態の係合部材を示す斜視図。
【図38】第18実施形態の連結部材を示す縦断面図(a)、異なる連結部材の取り付け状態を示す縦断面図(b)、連結部材の斜視図及び端面図(c)。
【図39】第19実施形態の一部を示す裏側横断面図、縦断面図。
【図40】第20実施形態の一部を示す表側平面図、縦断面図、斜視図。
【図41】第21実施形態の一部を示す表側拡大平面図及び平面図(a)並びに異なる構成例の表側拡大平面図及び平面図(b)。
【図42】第22実施形態の一部を示す表側分解斜視図。
【図43】第22実施形態の一部を示す表側拡大部分斜視図(a)〜(c)。
【図44】第22実施形態の係合部材を取り外す方法を示す説明図(a)〜(c)。
【図45】第23実施形態の係合部材の斜視図及び側面図(a)及び係合過程を示す断面図(b)〜(f)。
【図46】第24実施形態の係合部材の斜視図及び側面図(a)、駒の断面図(b)及び係合部材の係合過程を示す断面図(c)〜(g)。
【図47】第25実施形態の一部を示す分解斜視図及び断面図。
【符号の説明】
1、20、41、61…携帯時計、1A、20A、41A、61A…ケース、2、21、42、62…バンド、3…被連結部材(外駒)、4…被連結部材(中駒)、5…連結部材、7…貫通路、8…被係合部(小径部)、9…係合部材、10、22、49、71…凹溝、23,24…被連結部材、25、26…連結部材、27…貫通路、27A,27B,27C…連結孔、28…被係合、29…係合部材、35,36…係合保持部、43A、43B…被連結部材(外駒)、44…被連結部材(中駒)、45…連結部材、48…係合部材、50…被係合部(小径部)、55,56…係合保持部

Claims (21)

  1. 複数の被連結部材と、該被連結部材間を連結する連結部材とを有し、相互に隣接する複数の前記被連結部材が前記連結部材により幅方向に挿通されることにより、全体として前記複数の被連結部材が長手方向に連結されてなる連設体であって、
    前記被連結部材には前記幅方向に貫通した連結孔が設けられ、前記相互に隣接する複数の前記被連結部材の各連結孔に前記連結部材が挿通され、
    前記被連結部材、或いは、前記複数の被連結部材の間には、挿通された前記連結部材を露出させる露出部が形成され、
    前記露出部において前記被連結部材の外側から着脱可能に構成され、かつ、前記連結部材及び前記被連結部材に対して前記幅方向に係合する係合部材を設けたことを特徴とする連設体。
  2. 前記係合部材は、前記連結部材に係合した状態で保持される主係合保持部と、前記被連結部材に係合した状態で保持される副係合保持部とを別々に備え、
    前記主係合保持部は、前記連結部材に係合保持された状態で、前記被連結部材に対して接近若しくは離反する回動方向に前記係合部材の回動を許容するように構成され、
    前記副係合保持部は、前記主係合保持部が前記連結部材に係合保持された状態で、前記係合部材を前記被連結部材に対して前記回動方向に回動させることにより係合可能かつ離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の連設体。
  3. 前記露出部を有する前記被連結部材は、当該被連結部材とは別の相互に前記長手方向に隣接する2つの前記被連結部材をそれぞれ挿通する2つの前記連結部材に挿通され、
    前記係合部材は、前記2つの連結部材に対して共に前記幅方向に係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の連設体。
  4. 前記露出部は、前記長手方向に伸びて前記2つの連結部材を共に露出させる凹溝により構成されていることを特徴とする請求項3に記載の連設体。
  5. 前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、
    前記第1係合保持部と前記第2係合保持部とは、相互に同一方向に向けて前記連結部材から離脱できないように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の連設体。
  6. 前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、
    前記第1係合保持部は、前記一方の連結部材に係合保持された状態で、前記他方の被連結部材に対して前記第2係合保持部が接近若しくは離反する回動方向に前記係合部材の回動を許容するように構成され、
    前記第2係合保持部は、前記第1係合保持部が前記一方の連結部材に係合保持された状態で、前記係合部材を前記被連結部材に対して前記回動方向に回動させることにより他方の前記連結部材に係合可能かつ離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の連設体。
  7. 前記係合部材は、一方の前記連結部材に係合した第1係合保持部と、他方の前記連結部材に係合した第2係合保持部とを有し、
    前記第1係合保持部及び前記第2係合保持部は、前記2つの連結部材に対して係合若しくは離脱する際に、前記2つの連結部材の間に相互に接近若しくは離反する方向の応力を及ぼすように構成されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の連設体。
  8. 前記幅方向の一方側において前記相互に隣接する複数の前記被連結部材を共に挿通する第1の前記連結部材と、前記幅方向の他方側において前記相互に隣接する複数の前記被連結部材を共に挿通する第2の前記連結部材とを有し、
    前記第1の連結部材及び前記第2の連結部材は、前記係合部材によって前記幅方向に係合保持されていることを特徴とする請求項1に記載の連設体。
  9. 前記係合部材として、前記被連結部材及び前記第1の連結部材に対して前記幅方向に係合する第1の係合部材と、前記被連結部材及び前記第2の連結部材に対して前記幅方向に係合する第2の係合部材とを有することを特徴とする請求項8に記載の連設体。
  10. 前記被連結部材並びに前記第1の連結部材及び前記第2の連結部材に対して前記幅方向に共に係合する共通の前記係合部材を有することを特徴とする請求項8に記載の連設体。
  11. 複数の被連結部材と、該被連結部材間を連結する連結部材とを有し、相互に隣接する複数の前記被連結部材が前記連結部材により幅方向に挿通されることにより、全体として前記複数の被連結部材が長手方向に連結されてなる連設体であって、
    前記被連結部材には前記幅方向に貫通した連結孔が設けられ、前記相互に隣接する複数の前記被連結部材の各連結孔に前記連結部材が挿通され、
    前記被連結部材の外部から着脱可能に構成され、かつ、少なくとも一つの前記被連結部材の外側を前記幅方向に横断し、前記少なくとも一つの被連結部材の幅方向両側において前記連結部材及び前記被連結部材に対して前記幅方向に係合した係合部材が設けられていることを特徴とする連設体。
  12. 前記少なくとも一つの被連結部材の外面に凹溝が設けられ、前記係合部材は、前記凹溝に嵌合していることを特徴とする請求項11に記載の連設体。
  13. 前記係合部材は、前記少なくとも一つの被連結部材の両外側面に当接していることを特徴とする請求項11又は12に記載の連設体。
  14. 前記連結部材には、前記係合部材に対して前記幅方向に係合する段部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の連設体。
  15. 前記係合部材は、前記連結部材に対する係合保持部を外側から覆う板状の外枠部を有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の連設体。
  16. 前記係合部材の外表面には、前記係合部材の内外を連通させる通気孔が設けられていることを特徴とする請求項15に記載の連設体。
  17. 前記係合部材の内側に吸湿材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の連設体。
  18. 前記吸湿材は、前記被連結部材と前記係合部材との間に配置され、前記吸湿材の両側に配置された前記被連結部材と前記係合部材の双方に通気孔が設けられていることを特徴とする請求項17に記載の連設体。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の連設体で構成される時計用バンド。
  20. 時計本体と、該時計本体に連結された請求項19に記載の時計用バンドとを有する時計。
  21. 時計本体と、該時計本体に連結された時計用バンドとを有し、前記時計本体と前記時計用バンドとを前記被連結部材として、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の連設体を構成する時計。
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