JP2004039965A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリセルの消去状態と書込み状態との間で所望のしきい値電圧分布マージンを確保することができる不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、シリコン基板1上にONO膜13を介して形成されたシリコン層3上に形成される。メモリセルは、シリコン層3内に形成されたソース領域4およびドレイン領域5と、ONO膜6と、ゲート電極7とを有する。ONO膜6とONO膜13は、電荷を捕獲する電荷捕獲部を有する窒化膜6b,13bを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、シリコン基板1上にONO膜13を介して形成されたシリコン層3上に形成される。メモリセルは、シリコン層3内に形成されたソース領域4およびドレイン領域5と、ONO膜6と、ゲート電極7とを有する。ONO膜6とONO膜13は、電荷を捕獲する電荷捕獲部を有する窒化膜6b,13bを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、より特定的には、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)型のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、不揮発性半導体記憶装置として、図25に示すように、フローティングゲート20とコントロールゲート21とを積層したゲート構造を有するメモリセルを備えたものが一般に知られている。該メモリセルは、シリコン基板1の主表面に形成されたソース領域4、ドレイン領域5および上述の積層ゲートを有する。フローティングゲート20は、シリコン基板1の主表面上に絶縁膜を介して形成され、このフローティングゲート20上に絶縁膜22を介してコントロールゲート21を形成する。コントロールゲート21およびフローティングゲート20は絶縁膜23で覆われる。
【0003】
ところが最近、不揮発性半導体記憶装置として、図26に示すMONOS型メモリセルを有するものが提案されている。
【0004】
図26に示すように、このメモリセルは、ゲート7とチャネル間に、酸化膜6aと、窒化膜6bと、酸化膜6cとの積層構造よりなる絶縁膜(以下「ONO膜6」と称する)を有する。該ONO膜6中の窒化膜6bに電子を注入あるいは窒化膜6bから電子を引抜くことで、メモリセルへのデータの書込み(program)および消去(erase)を行なう。なお、窒化膜6bは絶縁膜であるので、一旦この窒化膜6bに捕獲された電子は、窒化膜6b内を移動しない。
【0005】
上記のMONOS型メモリセルには、次のような様々な利点がある。すなわち製造が容易であり、かつ安価に製造することができる。また、1つのセルの物理的に異なる2つの位置に電子を捕獲することにより、2ビット/セルが実現できる。具体的には、図26に示すように、窒化膜6bの左側部分と右側部分とに電子捕獲部を確保することができ、各電子捕獲部に電子を捕獲することによりデータの書込みを行なうことができる。さらに、書込みと読出し(read)時にチャネルに流す電流の向きを入れ換えることにより電子注入量に対するしきい値電圧変化量が大きくなる。
【0006】
MONOS型メモリセルへの書込みは、チャネルホットエレクトロン(ChannelHot Electron:CHE)を利用して行ない、消去はF−N(Fowler− Nordheim)トンネル現象を利用して行なう。
【0007】
図26のメモリセルは左右に電子捕獲部(電子捕獲領域)L,Rを有しており、この電子捕獲部(電子捕獲領域)L,Rに電子を注入することにより書込みを行なう。電子捕獲部L,Rに注入された電子は、窒化膜6b中を移動しないので、ソース/ドレインを反転して、2ビットを1セルに書き込むことができる。
【0008】
消去動作時には、電子捕獲部L,Rから、F−Nトンネル現象により電子を引抜く。このようにしてビット単位の消去を行なう。読出しは各ビットに対して行ない、ゲート電圧を所定値にすれば、他方のビットのデータにかかわらず、注目ビットのデータが正しく読める。なお、図26のメモリセルの各端子への電圧印加方法は、たとえばUSP6081456号に開示されている。
【0009】
上述のMONOS型メモリセル以外に、図27に示すように、電子捕獲層として島状のシリコンを含んだ酸化膜24を有するメモリセルも存在する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図25に示すタイプのメモリセルのように導体であるフローティングゲート20に電子を注入する場合、電子注入量は、書込み電圧、書込み時間、酸化膜の膜厚等、制御容易な要素に依存する。すなわち、製造工程でのばらつきは原理的に生じ難い。
【0011】
ところが、MONOS型メモリセルの場合、電子注入量は、上記の要素以外に窒化膜6bの結晶欠陥準位に依存する可能性がある。結晶欠陥準位が少ないと、書込み電圧を上げても、あるいは書込み時間を延ばしても、所望のしきい値電圧変化量を得られない。
【0012】
所望のしきい値電圧変化量が得られれば、図28に示すように、消去状態(’1’)と書込み状態(’0’)間にしきい値電圧分布マージンを確保することができる。しかし、所望のしきい値電圧変化量が得られないと、図29に示すように、消去状態(’1’)と書込み状態(’0’)間にしきい値電圧分布マージンを確保することができず、’1’と’0’を誤認識するビットが存在し得る。このようなしきい値電圧分布をもつビットを含む製品が存在すると、製品の歩留まり低下の一因となる。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、メモリセルの消去状態と書込み状態との間で所望のしきい値電圧分布マージンを確保することができる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルを含む不揮発性半導体記憶装置であって、半導体基板と、半導体基板の上方に位置し、メモリセルのソース領域、チャネル領域およびドレイン領域を含む半導体層と、半導体基板と半導体層との間に位置する下部絶縁層とを備える。
【0015】
上記のように半導体層を下部絶縁膜上に形成すること、つまりSOI(Silicon On Insulator)構造を採用することにより、メモリセル電流を大きくすることができる。したがって、多くの電子を電荷捕獲部で捕獲することができ、メモリセルのしきい値電圧変化量を大きくすることができる。
【0016】
上記のチャネル領域の上に絶縁膜を有し、その絶縁膜は電荷を捕獲することができる第1電荷捕獲絶縁膜を含むことができる。この構成により、第1電荷捕獲絶縁膜中に電荷を安定して捕獲しておくことができる。
上記下部絶縁膜は、好ましくは、電荷を捕獲することができる第2電荷捕獲絶縁膜を有する。該下部絶縁膜は、たとえば第1絶縁膜と、第2電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有する。第1および第2電荷捕獲絶縁膜は、好ましくは窒化膜である。また、第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させに電位を印加する下部電極を設けることが好ましい。該下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む。上記第2電荷捕獲絶縁膜における電荷捕獲領域を、第2電荷蓄積絶縁膜において、平面的に見て、ソース領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域、およびドレイン領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域に設けることが好ましい。また、上記の電荷担体は、通常、電子であり、電荷蓄積絶縁膜などにおかる「電荷」は「電子」と置き換えてもよい。
【0017】
上記不揮発性半導体記憶装置は、絶縁膜上に、第1電荷蓄積絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加するメモリセルのゲート電極(配線部)を備える。この場合、下部絶縁膜は、好ましくは、第2電荷捕獲絶縁膜を有する。上記絶縁膜は、第1絶縁膜と、第1電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有し、下部絶縁膜は、第3絶縁膜と、第2電荷捕獲絶縁膜と、第4絶縁膜との積層構造を有することが好ましい。
【0018】
上記第1と第2電荷蓄積絶縁膜の少なくとも一方は、好ましくは、窒化膜で構成される。上記第1、第2、第3および第4絶縁膜の少なくとも1つの電気容量を残りの膜の電気容量と異ならせてもよい。
【0019】
上記不揮発性半導体記憶装置は、第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加する下部電極を備えるものであってもよい。該下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む。その第1および第2電荷蓄捕獲縁膜において、平面的に見て、上記ソース領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域、および上記ドレイン領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域の両方の領域に、第1および第2電荷捕獲領域を設けることが好ましい。第1電荷捕獲絶縁膜および第2電荷捕獲領域、ともに、1個の電荷捕獲領域を含むとは限られず、むしろそれぞれ2個の電荷捕獲領域を有する場合が多い。また、3個以上含んでもよい。
【0020】
なお、上記の「ソース領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域」は、上記第1および第2の電荷捕獲絶縁膜において、(a1)上記界面に対応する領域、(a2)上記界面に対応する部分からソース領域内にいたる領域および(a3)上記界面に対応する部分からチャネル領域内にいたる領域、のいずれの領域であってもよい。これら(a1)〜(a3)を合わせた領域であってもよい。「ドレイン領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域」も、同様の領域を意味する。
【0021】
本局面の不揮発性半導体記憶装置は、1つの前記メモリセルに4ビットの情報量を記憶可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図24を用いて、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、本発明をMONOS型のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置に適用した場合について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
不揮発性半導体記憶装置は、通常、メモリセル(メモリセルトランジスタ)が形成されるメモリセル領域(メモリセルアレイ)と、メモリセルの動作制御を行なう周辺回路が形成される周辺回路領域とを有する。
【0024】
図1に、本実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造例を示す。
【0025】
図1に示すように、メモリセルは、p型シリコン基板(半導体基板)1の主表面上にシリコン酸化膜等の絶縁膜2を介して形成されたシリコン層(半導体層あるいはSOI(Silicon On Insulator)層)3上に形成される。該メモリセルは、チャネル領域を規定するように間隔をあけて形成されたソース領域(不純物拡散領域)4およびドレイン領域(不純物拡散領域)5と、ONO膜6と、ゲート電極7とを有する。
【0026】
ソース領域4とドレイン領域5は、シリコン層3に選択的に不純物を注入することにより形成可能である。ソース領域4とドレイン領域5は、たとえばメモリセルがnチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである場合には、n型(第1導電型)の不純物拡散領域で構成される。このとき、チャネル領域にはp型(第2導電型)の不純物が導入される。
【0027】
ONO膜6は、シリコン酸化膜等の酸化膜6aと、シリコン窒化膜等の窒化膜6bと、シリコン酸化膜等の酸化膜6cとの積層構造よりなる絶縁膜である。このONO膜6中の窒化膜6bが、電子捕獲絶縁膜(電荷捕獲絶縁膜)となる。電子捕獲絶縁膜の中において、とくに電子を捕獲しておく部分が電子捕獲領域(電荷捕獲領域)である。
【0028】
窒化膜6bは絶縁膜であるので、捕獲された電子は窒化膜6b中でほとんど移動しない。したがって、窒化膜6bの両端部近傍に電子を注入することにより、窒化膜6bの2箇所で電子を蓄積することができる。つまり、2ビット/1セルが実現できる。ゲート電極7は、たとえば不純物をドープしたポリシリコン配線等で形成することができる。
【0029】
図1に示すように、メモリセルはSOI構造を有しているので、メモリセル電流が図26に示す従来例よりも大きくなる。したがって、より多くのチャネルホットエレクトロンを捕獲することができ、図4に示すように、図26に示す従来例よりもしきい値電圧変化量(ΔVth)を大きくすることができる。また、SOIデバイスであることから、サブリーク電流も従来例より低減することができ、待機時電流を小さくすることができる。
【0030】
次に、図1に示すMONOS型メモリセルの動作について説明する。下記の表1に、MONOS型メモリセルの書込み、読出し、消去時に各端子に印加する電圧と、読出し時のメモリセルのしきい値電圧を示す。書込みは、チャネルホットエレクトロン(Channel Hot Electron:CHE)を利用して行ない、消去はF−N(Fowler− Nordheim)トンネル現象を利用して行なう。
【0031】
【表1】
【0032】
たとえば図1のメモリセルの右側の第1電子捕獲絶縁膜中の電子捕獲領域に電子を注入するには、ゲート電極7に10V、ドレイン領域5に5Vを印加し、ソース領域4および基板(表1におけるB)に0Vを印加あるいは接地する。それにより、ソース領域4からドレイン領域5に向かって電子が流れ、ドレイン領域5近傍でチャネルホットエレクトロンとなった電子が窒化膜6bの電子捕獲領域に注入される。窒化膜6bに注入された電子は、窒化膜6b中を移動しないので、ソース/ドレインを反転して、2ビットを1セルに書き込むことができる。
【0033】
消去動作時には、ゲート電極7に0V、ドレイン領域5に10Vを印加し、ソース領域4をフローティング状態とし、基板に0Vを印加する。それにより、F−Nトンネル現象により、窒化膜6bから電子を引抜く。このようにしてビット単位の消去を行なう。
【0034】
読出し動作は、左右のビットごとに行なう。たとえば図1のメモリセルにおける右側のビットのデータを読出す際には、ゲート電極7に3V、ドレイン領域5と基板に0Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加する。このとき、注目(focused)ビットである右側のビットに電子がトラップされていない場合には、メモリセルのしきい値電圧Vthは低く(1.1V)、メモリセルに電流が流れる。この電流を検知することにより、右側のビットにデータが書き込まれているか否かを判別することができる。
【0035】
表1に示すように、左側のビットに電子がトラップされていてもいなくても、右側のビットにデータが書き込まれていなければメモリセルのしきい値電圧は低く、右側のビットにデータが書き込まれていればメモリセルのしきい値電圧は高くなる。つまり、読出し時のゲート電圧を所定値(たとえば3V)にすれば、他方のビットのデータにかかわらず、注目ビットのデータが正しく読めることがわかる。なお、左側のビットのデータの読出しも表1に従って同様に行なえる。
【0036】
図2に、図1に示す例の第1変形例を示す。図2に示すように、窒化膜6bの代わりに、電子捕獲領域として島状のシリコンを含んだ酸化膜(シリコン含有酸化膜)24を使用してもよい。このような酸化膜24を形成するには、たとえばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法等を用いて、所定の温度かつSiH4を含む所定の雰囲気下で薄い酸化膜24を成長させればよい。
【0037】
本例の場合も、図1の場合と同様の効果を期待できる。なお、以下の全ての実施の形態において、電子捕獲絶縁膜としての窒化膜の代わりに、電荷をトラップすることが可能な島状のシリコンを含んだ酸化膜24を使用することができる。
【0038】
図3に、図1に示す例の第2変形例を示す。図3に示すように、本変形例では、埋込み絶縁膜をONO膜で構成している。つまり、シリコン基板1の主表面上にONO膜13を形成し、該ONO膜13上にシリコン層3を形成している。ONO膜13は、酸化膜13aと、窒化膜13bと、酸化膜13cとの積層構造よりなる絶縁膜であり、SOI構造の埋込み絶縁膜として機能するとともに、第2電荷捕獲絶縁膜を形成する窒化膜13b、の一部が第2電子捕獲領域(第2電荷捕獲領域)となる。それ以外の構成は、図1の場合と同様である。
【0039】
たとえばメモリセルの右側のビットに書込みを行なうべく図3に示す電位を各要素に印加した際には、電子はチャネル領域をドレイン領域5に向かって流れるが、この電子はドレイン領域5近傍で上方(ゲート側)に散乱するばかりでなく、下方(基板側)にも散乱する。
【0040】
そこで、図3の例のように、メモリセルのチャネル領域の上側のみならず下側にも電子捕獲絶縁膜を設けることにより、チャネル領域の下方側に散乱する電子も捕獲することができる。図1や図2の例では、チャネル領域の下方側に散乱する電子を捕獲することはできなかったが、かかる電子もメモリセルのしきい値電圧上昇に寄与させることができる。
【0041】
すなわち、無駄にされていた上記電子を有効利用することができ、図4に示すように、同じ電圧印加条件、同じ書込み電流で、図1、2のメモリセルよりもさらに効果的にメモリセルのしきい値電圧を上昇させることができる。たとえば図1、2のメモリセルのしきい値電圧変化(ΔVth)の2倍のしきい値電圧変化(2ΔVth)を実現することが可能となる。
【0042】
以上のように、図1〜3のいずれのメモリセルによっても、図26に示す従来例より大きいしきい値電圧変化が得られるので、図29に示すようなしきい値電圧分布を有する製品の存在確率が減少し、歩留りを向上することができる。
【0043】
次に、上述の構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0044】
図1のデバイスを製造するには、周知の手法でSOI構造を有する基板、すなわちシリコン基板1上に酸化膜2を介してシリコン層3を形成した基板を製造する。このシリコン層3に素子分離領域を形成し、またシリコン層3においてチャネル領域となる領域に所定の不純物を注入する。
【0045】
シリコン層3上に、たとえばCVD(Chemical Vapor deposition)法等により酸化膜6aと、窒化膜6bと、酸化膜6cとを形成し、酸化膜6c上にCVD法等により不純物のドープされたポリシリコン膜を形成する。該ポリシリコン膜上に写真製版によりマスクを形成し、該マスクを用いて、ポリシリコン膜、酸化膜6c、窒化膜6bおよび酸化膜6aを選択的にエッチングする。それにより、ONO膜6とゲート電極12とを形成する。その後、ゲート電極12をマスクとしてシリコン層3に、チャネル領域に注入した不純物と導電型の異なる不純物を注入し、ソース領域4およびドレイン領域5を形成する。
【0046】
図2のデバイスを製造するには、窒化膜6bの代わりに上述の手法で、島状のシリコンを含んだ酸化膜24を形成すればよい。また、図3のデバイスを製造するには、シリコン基板1上にCVD法等によりONO膜13を形成し、該ONO膜13上に後述する手法でシリコン層3を形成すればよい。
【0047】
(実施の形態2)
次に、図5〜図7を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、図3に示すメモリセルの改良例である。
【0048】
チャネル領域の垂直方向(図5の上下方向)の電流密度は、チャネルドーズ量、シリコン層3の厚さ、ONO膜6の厚さ等のプロセス・デバイスパラメータと、ゲート電圧、ドレイン電圧等の設計パラメータに依存する。
【0049】
図3に示すメモリセルでは、上記パラメータの組合せによっては、書込み時のチャネル領域の垂直方向の電子にとってのポテンシャルは、上側のONO膜6直下の部分のみ低く、チャネル領域の深さ方向(下側あるいは基板に向かう方向)にポテンシャルが急激に高くなることが考えられる。この場合、実際に電子が移動する領域は、チャネル領域の上側部分で、ONO膜6直下に位置するチャネル領域の表層部のみとなる。したがって、第1電子(電荷)捕獲絶縁膜を形成する上側の窒化膜6bには電子が捕獲されやすいが、第2電子(電荷)捕獲絶縁膜を形成する下側の窒化膜13bには電子が捕獲されにくいという事態が生じ得る。
【0050】
そこで、本実施の形態2では、下側のONO膜13側に電子を引き寄せるための電極部を設ける。より詳しくは、電子捕獲領域を有する上下の絶縁膜(ONO膜6、13)の双方に対し電極部を設け、双方の電子捕獲領域に電子を引き寄せ、電子捕獲領域に電子が捕獲され易いようにしている。
【0051】
図5に示す例では、シリコン基板1上にシリコン酸化膜等の絶縁膜8を形成し、絶縁膜8内にゲート電極12を形成する。下側のゲート電極12は、上側のゲート電極7の直下に設けられ、上側のゲート電極7と電気的に接続される。それ以外の構成については、図3に示す場合と同様である。
【0052】
上記のメモリセルの各要素に、図5に示すように所定の電圧を印加する。それにより、電子にとってのポテンシャルは、チャネル領域の上部と下部の双方で低くなる。すなわち、図5に示すように、チャネル領域の上部と下部の双方において実際に電子が移動可能となる。したがって、下側の窒化膜13bにも上側の窒化膜6bとほぼ同量の電子を捕獲することができ、図7に示すように、より確実に大きなしきい値電圧変化を得ることができる。
【0053】
図6に示す例では、シリコン基板1の主表面にn+不純物拡散領域9を形成している。このn+不純物拡散領域9に含まれるn型不純物の濃度は、たとえば1×1020(/cm3)以上1×1022(/cm3)以下である。該n+不純物拡散領域9も、ゲート電極7と電気的に接続される。それ以外の構成については、図3に示す場合と同様である。この場合も、書込み時に、n+不純物拡散領域9にゲート電極7と同じ電圧を印加することができるので、図5に示す場合と同様の効果が得られる。
【0054】
次に、本実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図15〜図24を用いて説明する。
【0055】
図15に示すように、シリコン基板1の主表面に、砒素(As)を5〜70keV、1×1014(/cm2)〜4×1015(/cm2)の条件で、選択的に注入する。それにより、n+不純物拡散領域9を形成する。
【0056】
次に、図16に示すように、CVD法等を用いて、シリコン基板1の主表面上に酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを堆積する。この酸化膜13c上に選択的にマスク(図示せず)を形成し、該マスクを用いて酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cをエッチングする。それにより、図17に示すように、シリコン基板1の主表面に達する開口部15を形成する。
【0057】
次に、シリコン基板1に熱処理を施し、シリコン基板1からシリコン層を成長させる。それにより、図18に示すように、開口部15内から酸化膜13c上にわたってシリコン層3を形成する。このシリコン層3上に選択的にマスク(図示せず)を形成し、該マスクを用いて、シリコン層3、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cをエッチングする。それにより、図19に示すように、シリコン基板1の主表面に達する開口部16を形成する。
【0058】
次に、CVD法等を用いて、開口部16内に充填されるようにシリコン層3上にシリコン酸化膜等の絶縁膜17を形成する。この絶縁膜17にCMP(Chemical mechanical polishing)等を施すことにより、開口部16内に絶縁膜17を埋め込む。これ以降は実施の形態1と同様の手法で、図20および図21に示すように、ONO膜6、ゲート電極7を形成し、さらにソース領域4およびドレイン領域5を形成する。それにより、図6に示す不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを形成することができる。
【0059】
図5に示すメモリセルを形成するには、図22に示すように、シリコン基板1の主表面上に、CVD法等を用いて、シリコン酸化膜等の絶縁膜8を堆積する。この絶縁膜8を選択的にエッチングし、図23に示すように、トレンチ(凹部)18を形成する。トレンチ18に埋め込まれるように、CVD法等を用いて、絶縁膜8上に、不純物をドープしたポリシリコン膜を堆積する。このポリシリコン膜にCMP等を施すことにより、トレンチ18内にポリシリコン膜を埋め込み、下側のゲート電極12を形成することができる。
【0060】
次に、ゲート電極12上に、図24に示すように、CVD法等を用いて、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを堆積する。そして、写真製版やエッチング等を行なうことにより、絶縁膜8、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを貫通してシリコン基板1に達する開口部19を形成する。それ以降は、上述した図6の例と同様の手法で、図5に示す不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを形成することができる。
【0061】
(実施の形態3)
次に、図8および図9を用いて、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3は、実施の形態2の改良例である。
【0062】
上述の実施の形態2では、上下のゲート電極7,12に同じ電圧を印加してメモリセルのしきい値電圧の変化を大きくした。しかし、しきい値電圧の変化は大きくなるが、メモリセルのしきい値電圧は2種類である。
【0063】
ところが、しきい値電圧の変化量が大きくなると、3種類のしきい値電圧を実現できると考えられる。そこで、本実施の形態3では、3種類のしきい値電圧が得られるメモリセル、すなわち3値/電子格納領域のメモリセルを実現する手法について述べる。
【0064】
図8に示すように、本実施の形態3のメモリセルでは、上下のゲート電極7,12に、電圧制御手段11を接続している。電圧制御手段11は、各ゲート電極7,12に印加する電圧を個別に制御するものであり、各ゲート電極7,12に同一の電圧のみならず異なる電圧をも印加することができる。これ以外の構成については、図5の場合と同様である。
【0065】
図9に示す例は、図6のメモリセルのn+不純物拡散領域9と、ゲート電極7に電圧制御手段11を接続し、ゲート電極7に印加する電圧と、n+不純物拡散領域9に印加する電圧とを異ならせることができるようにしている。
【0066】
本実施の形態3のメモリセルの各要素に印加する電圧を表2に示し、メモリセルにおける左右の各ビットの状態とそのときのしきい値電圧とを表3および表4に示す。
【0067】
【表2】
【0068】
表2および図8に示すように、上側で右側の電子捕獲領域10b(R)にのみ電子を注入するには、上側のゲート電極7に10V、下側のゲート電極12およびソース領域4に0V、ドレイン領域5に5Vを印加すればよい。左側の電子捕獲領域10a(L)にのみ電子を注入する場合には、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。
【0069】
右側の上下の電子捕獲領域10b(R)、電子捕獲領域10d(R)に電子を注入するには、上側のゲート電極7と下側のゲート電極12に10V、ソース領域4に0V、ドレイン領域5に5Vを印加すればよい。左側の上下の電子捕獲領域10a(L)、電子捕獲領域10c(L)に電子を注入するには、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。上側の2つの電子捕獲領域10a,10bが第1電子捕獲領域に該当し、下側の2つの電子捕獲領域10c,10dが第2電子捕獲領域に該当する。
【0070】
上述のように、電子捕獲領域の位置は、平面的に見て、上記第1および第2の電荷捕獲絶縁膜において、平面的に見て、(a1)上記ソースドレイン/チャネル界面に対応する領域、(a2)上記界面に対応する部分からソース領域内またはドレイン領域内にいたる領域および(a3)上記界面に対応する部分からチャネル領域内にいたる領域、のいずれの領域であってもよい。これら(a1)〜(a3)を合わせた領域であってもよい。
【0071】
右側のビットのデータを消去するには、上側のゲート電極7と下側のゲート電極12に0Vを印加し、ソース領域4をフローティング状態とし、ドレイン領域5に10Vを印加すればよい。左側のビットのデータを消去するには、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。
【0072】
次に読出し動作について説明する。右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合を考える。表2のR1を参照して、上側のゲート電極7に3Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加し、下側のゲート電極12およびドレイン領域5に0Vを印加する。このとき、メモリセルに電流が流れれば、データは’2’である。電流が流れない場合、引き続いてR2に示す電圧を各要素に印加する。そして、メモリセルに電流が流れれば、データは’1’である。このR2においても電流が流れなければ、データは’0’となる。
【0073】
このように、3値/電子格納領域のメモリセルを実現できるので、実施の形態2の場合と比較して、3/2倍の高集積化が可能となる。
【0074】
【表3】
【0075】
表3に示すように、右側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されていない場合には、左側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されているか否かに拘わらず、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは1〜1.2Vと低くなる。また、右側のビットの上側の電子捕獲領域にのみ電子が捕獲されている場合には、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは4V〜4.2Vと中間値となり、右側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されている場合には、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは7V〜7.2Vと高くなる。
【0076】
【表4】
【0077】
表4に示すように、左側のビットでも同様に、上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されていない場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは1V〜1.2Vと低くなり、上側の電子捕獲領域にのみ電子が捕獲されている場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは4V〜4.2Vと中間値となり、上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されている場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは7V〜7.2Vと高くなる。
【0078】
(実施の形態4)
次に、図10〜図12を用いて、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4では、電子捕獲領域における電子捕獲量のしきい値電圧への寄与度を変化させ、4値/電子格納領域のメモリセルを実現する。
【0079】
図10に示すように、図8のタイプのメモリセルでは、酸化膜6a,6c,13a,13cの容量C1,C2,C3,C4が等しい。この場合、上下の電子捕獲領域における電子捕獲量のしきい値電圧への寄与度は等しくなるため、電子捕獲量が等しい場合には実施の形態3のように3値/電子格納領域のメモリセルを実現することができる。
【0080】
しかし、図11に示すように、C1=C2=C3=Cn,C4=Cn/9とすると、メモリセルのしきい値電圧を4種類とすることができる。つまり、電子捕獲領域を有する絶縁膜中の所定の部分、たとえば酸化膜13aの容量を変化させることで、4種類のしきい値電圧が得られる。
【0081】
以下、その理由について説明する。右側のビットに注目し、上側に電荷quが捕獲され、下側に電荷qlが捕獲されているとする。電荷が捕獲されている近傍の上下の電極間の容量は、それぞれC1,C2,C3,C4である。このとき、右側の読出し時(ソース領域4に2V、ドレイン領域5に0V、下側ゲート電極12に0V)のメモリセルのしきい値電圧(上側のゲート電極7のに印加する電圧)Vth(qu,ql)は、次の数式(1)のようになる。
【0082】
【数1】
【0083】
数式(1)において、φfはフェルミポテンシャル、Aは下記に数式(2)で表されるものである。
A=2×φf×(1+C3×C4/(C3+C4)×(1/C1+1/C2))…(2)
ここで、C1=C2=C3=Cn,C4=Cn/9とすると、Vth(qu,ql)は、次の数式(3)のようになる。
【0084】
【数2】
【0085】
数式(3)より、Vth(0,0)=A、Vth(q,0)=q/Cn+A、Vth(0,q)=1.8×(q/Cn)+A、Vth(q,q)=2.8×(q/Cn)+Aとなり、4値/電子格納領域(2ビット/電子格納領域、4ビット/1セル)のメモリセルを実現することができる。したがって、2ビット/1セルと比較して2倍の高集積化を実現することができる。
【0086】
次に、酸化膜13cの厚さ(d)および誘電率(ε)の条件について説明する。
【0087】
C1=C2=C3=Cn=ε1×(S/d1),C4=a×Cn=ε4×(S/d4)の条件で、Vth(qu,ql)は、Vth(0,0)=A、Vth(q,0)=(q/Cn)+A、Vth(0,q)=2/(a+1)×(q/Cn)+A、Vth(q,q)=(q/Cn)+2/(a+1)×(q/Cn)+Aとなる。
【0088】
よって、ΔVth32=Vth(q,q)−Vth(0,q)=(q/Cn)、ΔVth21=Vth(0,q)−Vth(q,0)=((1−a)/(1+a))×(q/Cn)、ΔVth10=Vth(q,0)−Vth(0,0)=(q/Cn)となる。
【0089】
このとき、0.7×(q/Cn)≦ΔVth21が適当である。それは、ΔVth21が小さすぎると、図29のようなしきい値電圧分布となるからである。
【0090】
これより、a≦3/17となり、C4≦(3/17)×Cnとなる。よって、容量C1の絶縁膜と容量C4の絶縁膜とで誘電率が等しい場合には、厚さの条件は、d4≧(17/3)×d1となり、容量C1の絶縁膜と容量C4の絶縁膜とで厚さが等しい場合には、誘電率の条件は、ε4≦(3/17)ε1となる。このように電子捕獲領域の上下に位置する絶縁膜部分の中の少なくとも1つの部分の厚さや誘電率を適切に調節することで、4値/電子格納領域のメモリセルを実現することができる。
【0091】
下記の表5〜表7に、本実施の形態4のメモリセルの電荷捕獲状態と、しきい値電圧との関係を示す。
【0092】
【表5】
【0093】
上記の表5に示す各電圧をメモリセルの各要素に印加することにより、上述の各実施の形態の場合と同様に、書込み、消去および読出し動作を行なえる。
【0094】
【表6】
【0095】
右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合を考える。表5のR1を参照して、上側のゲート電極7に3Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加し、下側のゲート電極12およびドレイン領域5に0Vを印加する。このとき、メモリセルに電流が流れれば、データは’3’である。電流が流れない場合、引き続いてR2に示す電圧を各要素に印加する。そしてメモリセルに電流が流れれば、データは’2’である。このR2においても電流が流れなければ、引き続いてR3に示す電圧を各要素に印加する。そしてメモリセルに電流が流れれば、データは’1’である。R3においても電流が流れなければ、データは’0’となる。
【0096】
【表7】
【0097】
左側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合も、右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合と基本的な考え方は同様である。
【0098】
(実施の形態5)
次に、図13および図14を用いて、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態5では、上側の電子捕獲領域をなくしたことを特徴とする。この場合にも、図1の例と同様のしきい値電圧変化量を確保することができる。また、上側のゲート電極下に電子捕獲領域を設ける必要がなく、メモリセルへの書込みや消去時に上側のゲート電極に高電圧が印加されることもない。したがって、上側のゲート電極下の絶縁膜を薄くすることができ、該絶縁膜の形成プロセスを、いわゆるロジックCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)プロセスと共通化することができる。
【0099】
図13と図14に、本実施の形態5の具体例を示す。図13に示すように、シリコン層3下に、ONO膜13、絶縁膜8およびゲート電極12を形成し、シリコン層3上に、薄い絶縁膜14を介してゲート電極7を形成している。下側のゲート電極12に10Vの電圧を印加することにより、ONO膜13中の窒化膜13bに電子をトラップすることができる。
【0100】
なお、上側のゲート電極7は、直接的にはメモリセルの書込みや消去動作には関与しない配線層であるが、上側のゲート電極7の電位をたとえば接地電位に固定することにより、メモリセルの動作の安定化やリーク電流の抑制を図ることができる。また、上側のゲート電極7の形成を省略してもよい。
【0101】
図14に示す例では、図13における下側のゲート電極12の代わりにn+不純物拡散領域9を設けている。このn+不純物拡散領域9は、ゲート電極7の直下に設けられ、n+不純物拡散領域9に、所定の電圧を印加することにより、書込みや消去動作を行なう。
【0102】
下記の表8〜表10に、本実施の形態5におけるメモリセルの書込み、消去、読出し時に各端子に印加される電圧と、メモリセルのしきい値電圧を示す。なお、メモリセルの動作については、実施の形態1の場合と基本的に同様である。
【0103】
【表8】
【0104】
【表9】
【0105】
【表10】
【0106】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の特徴を組み合わせることも可能である。
【0107】
また、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、メモリセルのしきい値電圧変化量を大きくすることができるので、しきい値電圧分布マージンを大きく確保することができ、歩留り向上を図れる。また、SOI構造を採用することで、可動キャリアを増大することができ、可動キャリア増大によりメモリセルの駆動能力も向上することができる。さらにメモリセルの動作の高速化および低消費電力化も行なえる。また、メモリセルの待機時における電流を低減することもできる。
【0109】
電荷捕獲領域を有する膜(電荷蓄積絶縁膜)として窒化膜やシリコン含有酸化膜等の絶縁膜を採用した場合には、捕獲された電子が膜中を移動しないので、各メモリセルに2ビットの情報量を記憶することができる。
【0110】
また下部絶縁膜が第2電荷蓄積絶縁膜を備えた場合には、第1と第2電荷蓄積絶縁膜の双方に電荷を捕獲することができる。したがって、より確実に大きなしきい値電圧変化を実現することができる。
【0111】
また電荷捕獲膜に電荷を捕獲させる下部電極を設けた場合には、下部電極に所定の電圧を印加することにより、第2電荷捕獲絶縁膜側に電荷を導き、第2電荷蓄積絶縁膜に電荷を蓄積させることができる。
【0112】
第1と第2電荷蓄積絶縁膜の上下に位置する絶縁膜の少なくとも1つの電気容量を残りの膜の電気容量と異ならせた場合には、たとえば表6および表7に示すように、4種類のメモリセルのしきい値電圧が得られ、4値/電子格納領域、すなわち各メモリセルに4ビットの情報量を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図2】図1のメモリセルの第1変形例の断面図である。
【図3】図1のメモリセルの第2変形例の断面図である。
【図4】書込み(プログラム)時間と、メモリセルのしきい値電圧Vthとの関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図6】図5のメモリセルの変形例の断面図である。
【図7】書込み(プログラム)時間と、メモリセルのしきい値電圧Vthとの関係を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図9】図8のメモリセルの変形例の断面図である。
【図10】図8のメモリセルと同タイプのメモリセルの断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図12】図11のメモリセルの変形例の断面図である。
【図13】本発明の実施の形態5における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図14】図13のメモリセルの変形例の断面図である。
【図15】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。
【図16】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。
【図17】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。
【図18】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。
【図19】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。
【図20】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第6工程を示す断面図である。
【図21】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第7工程を示す断面図である。
【図22】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第1工程を示す断面図である。
【図23】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第2工程を示す断面図である。
【図24】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第3工程を示す断面図である。
【図25】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの一例の断面図である。
【図26】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの他の例の断面図である。
【図27】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルのさらに他の例の断面図である。
【図28】しきい値電圧の分布マージンが確保できている場合を示す図である。
【図29】しきい値電圧の分布マージンが確保できていない場合を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2,6a,6c,13a,13c 酸化膜、3 シリコン層(SOI層)、4 ソース領域、5 ドレイン領域、6,13 ONO膜、6b,13b 窒化膜、7,12 ゲート電極、8,14,17,22,23 絶縁膜、9 n+不純物拡散領域、10a〜10d 電子捕獲領域、11 電極制御手段、15,16,19 開口部、18 トレンチ、20 フローティングゲート、21 コントロールゲート。
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、より特定的には、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)型のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、不揮発性半導体記憶装置として、図25に示すように、フローティングゲート20とコントロールゲート21とを積層したゲート構造を有するメモリセルを備えたものが一般に知られている。該メモリセルは、シリコン基板1の主表面に形成されたソース領域4、ドレイン領域5および上述の積層ゲートを有する。フローティングゲート20は、シリコン基板1の主表面上に絶縁膜を介して形成され、このフローティングゲート20上に絶縁膜22を介してコントロールゲート21を形成する。コントロールゲート21およびフローティングゲート20は絶縁膜23で覆われる。
【0003】
ところが最近、不揮発性半導体記憶装置として、図26に示すMONOS型メモリセルを有するものが提案されている。
【0004】
図26に示すように、このメモリセルは、ゲート7とチャネル間に、酸化膜6aと、窒化膜6bと、酸化膜6cとの積層構造よりなる絶縁膜(以下「ONO膜6」と称する)を有する。該ONO膜6中の窒化膜6bに電子を注入あるいは窒化膜6bから電子を引抜くことで、メモリセルへのデータの書込み(program)および消去(erase)を行なう。なお、窒化膜6bは絶縁膜であるので、一旦この窒化膜6bに捕獲された電子は、窒化膜6b内を移動しない。
【0005】
上記のMONOS型メモリセルには、次のような様々な利点がある。すなわち製造が容易であり、かつ安価に製造することができる。また、1つのセルの物理的に異なる2つの位置に電子を捕獲することにより、2ビット/セルが実現できる。具体的には、図26に示すように、窒化膜6bの左側部分と右側部分とに電子捕獲部を確保することができ、各電子捕獲部に電子を捕獲することによりデータの書込みを行なうことができる。さらに、書込みと読出し(read)時にチャネルに流す電流の向きを入れ換えることにより電子注入量に対するしきい値電圧変化量が大きくなる。
【0006】
MONOS型メモリセルへの書込みは、チャネルホットエレクトロン(ChannelHot Electron:CHE)を利用して行ない、消去はF−N(Fowler− Nordheim)トンネル現象を利用して行なう。
【0007】
図26のメモリセルは左右に電子捕獲部(電子捕獲領域)L,Rを有しており、この電子捕獲部(電子捕獲領域)L,Rに電子を注入することにより書込みを行なう。電子捕獲部L,Rに注入された電子は、窒化膜6b中を移動しないので、ソース/ドレインを反転して、2ビットを1セルに書き込むことができる。
【0008】
消去動作時には、電子捕獲部L,Rから、F−Nトンネル現象により電子を引抜く。このようにしてビット単位の消去を行なう。読出しは各ビットに対して行ない、ゲート電圧を所定値にすれば、他方のビットのデータにかかわらず、注目ビットのデータが正しく読める。なお、図26のメモリセルの各端子への電圧印加方法は、たとえばUSP6081456号に開示されている。
【0009】
上述のMONOS型メモリセル以外に、図27に示すように、電子捕獲層として島状のシリコンを含んだ酸化膜24を有するメモリセルも存在する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図25に示すタイプのメモリセルのように導体であるフローティングゲート20に電子を注入する場合、電子注入量は、書込み電圧、書込み時間、酸化膜の膜厚等、制御容易な要素に依存する。すなわち、製造工程でのばらつきは原理的に生じ難い。
【0011】
ところが、MONOS型メモリセルの場合、電子注入量は、上記の要素以外に窒化膜6bの結晶欠陥準位に依存する可能性がある。結晶欠陥準位が少ないと、書込み電圧を上げても、あるいは書込み時間を延ばしても、所望のしきい値電圧変化量を得られない。
【0012】
所望のしきい値電圧変化量が得られれば、図28に示すように、消去状態(’1’)と書込み状態(’0’)間にしきい値電圧分布マージンを確保することができる。しかし、所望のしきい値電圧変化量が得られないと、図29に示すように、消去状態(’1’)と書込み状態(’0’)間にしきい値電圧分布マージンを確保することができず、’1’と’0’を誤認識するビットが存在し得る。このようなしきい値電圧分布をもつビットを含む製品が存在すると、製品の歩留まり低下の一因となる。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、メモリセルの消去状態と書込み状態との間で所望のしきい値電圧分布マージンを確保することができる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルを含む不揮発性半導体記憶装置であって、半導体基板と、半導体基板の上方に位置し、メモリセルのソース領域、チャネル領域およびドレイン領域を含む半導体層と、半導体基板と半導体層との間に位置する下部絶縁層とを備える。
【0015】
上記のように半導体層を下部絶縁膜上に形成すること、つまりSOI(Silicon On Insulator)構造を採用することにより、メモリセル電流を大きくすることができる。したがって、多くの電子を電荷捕獲部で捕獲することができ、メモリセルのしきい値電圧変化量を大きくすることができる。
【0016】
上記のチャネル領域の上に絶縁膜を有し、その絶縁膜は電荷を捕獲することができる第1電荷捕獲絶縁膜を含むことができる。この構成により、第1電荷捕獲絶縁膜中に電荷を安定して捕獲しておくことができる。
上記下部絶縁膜は、好ましくは、電荷を捕獲することができる第2電荷捕獲絶縁膜を有する。該下部絶縁膜は、たとえば第1絶縁膜と、第2電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有する。第1および第2電荷捕獲絶縁膜は、好ましくは窒化膜である。また、第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させに電位を印加する下部電極を設けることが好ましい。該下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む。上記第2電荷捕獲絶縁膜における電荷捕獲領域を、第2電荷蓄積絶縁膜において、平面的に見て、ソース領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域、およびドレイン領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域に設けることが好ましい。また、上記の電荷担体は、通常、電子であり、電荷蓄積絶縁膜などにおかる「電荷」は「電子」と置き換えてもよい。
【0017】
上記不揮発性半導体記憶装置は、絶縁膜上に、第1電荷蓄積絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加するメモリセルのゲート電極(配線部)を備える。この場合、下部絶縁膜は、好ましくは、第2電荷捕獲絶縁膜を有する。上記絶縁膜は、第1絶縁膜と、第1電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有し、下部絶縁膜は、第3絶縁膜と、第2電荷捕獲絶縁膜と、第4絶縁膜との積層構造を有することが好ましい。
【0018】
上記第1と第2電荷蓄積絶縁膜の少なくとも一方は、好ましくは、窒化膜で構成される。上記第1、第2、第3および第4絶縁膜の少なくとも1つの電気容量を残りの膜の電気容量と異ならせてもよい。
【0019】
上記不揮発性半導体記憶装置は、第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加する下部電極を備えるものであってもよい。該下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む。その第1および第2電荷蓄捕獲縁膜において、平面的に見て、上記ソース領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域、および上記ドレイン領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域の両方の領域に、第1および第2電荷捕獲領域を設けることが好ましい。第1電荷捕獲絶縁膜および第2電荷捕獲領域、ともに、1個の電荷捕獲領域を含むとは限られず、むしろそれぞれ2個の電荷捕獲領域を有する場合が多い。また、3個以上含んでもよい。
【0020】
なお、上記の「ソース領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域」は、上記第1および第2の電荷捕獲絶縁膜において、(a1)上記界面に対応する領域、(a2)上記界面に対応する部分からソース領域内にいたる領域および(a3)上記界面に対応する部分からチャネル領域内にいたる領域、のいずれの領域であってもよい。これら(a1)〜(a3)を合わせた領域であってもよい。「ドレイン領域とチャネル領域との界面に対応する部分を含む領域」も、同様の領域を意味する。
【0021】
本局面の不揮発性半導体記憶装置は、1つの前記メモリセルに4ビットの情報量を記憶可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図24を用いて、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、本発明をMONOS型のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置に適用した場合について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
不揮発性半導体記憶装置は、通常、メモリセル(メモリセルトランジスタ)が形成されるメモリセル領域(メモリセルアレイ)と、メモリセルの動作制御を行なう周辺回路が形成される周辺回路領域とを有する。
【0024】
図1に、本実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造例を示す。
【0025】
図1に示すように、メモリセルは、p型シリコン基板(半導体基板)1の主表面上にシリコン酸化膜等の絶縁膜2を介して形成されたシリコン層(半導体層あるいはSOI(Silicon On Insulator)層)3上に形成される。該メモリセルは、チャネル領域を規定するように間隔をあけて形成されたソース領域(不純物拡散領域)4およびドレイン領域(不純物拡散領域)5と、ONO膜6と、ゲート電極7とを有する。
【0026】
ソース領域4とドレイン領域5は、シリコン層3に選択的に不純物を注入することにより形成可能である。ソース領域4とドレイン領域5は、たとえばメモリセルがnチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである場合には、n型(第1導電型)の不純物拡散領域で構成される。このとき、チャネル領域にはp型(第2導電型)の不純物が導入される。
【0027】
ONO膜6は、シリコン酸化膜等の酸化膜6aと、シリコン窒化膜等の窒化膜6bと、シリコン酸化膜等の酸化膜6cとの積層構造よりなる絶縁膜である。このONO膜6中の窒化膜6bが、電子捕獲絶縁膜(電荷捕獲絶縁膜)となる。電子捕獲絶縁膜の中において、とくに電子を捕獲しておく部分が電子捕獲領域(電荷捕獲領域)である。
【0028】
窒化膜6bは絶縁膜であるので、捕獲された電子は窒化膜6b中でほとんど移動しない。したがって、窒化膜6bの両端部近傍に電子を注入することにより、窒化膜6bの2箇所で電子を蓄積することができる。つまり、2ビット/1セルが実現できる。ゲート電極7は、たとえば不純物をドープしたポリシリコン配線等で形成することができる。
【0029】
図1に示すように、メモリセルはSOI構造を有しているので、メモリセル電流が図26に示す従来例よりも大きくなる。したがって、より多くのチャネルホットエレクトロンを捕獲することができ、図4に示すように、図26に示す従来例よりもしきい値電圧変化量(ΔVth)を大きくすることができる。また、SOIデバイスであることから、サブリーク電流も従来例より低減することができ、待機時電流を小さくすることができる。
【0030】
次に、図1に示すMONOS型メモリセルの動作について説明する。下記の表1に、MONOS型メモリセルの書込み、読出し、消去時に各端子に印加する電圧と、読出し時のメモリセルのしきい値電圧を示す。書込みは、チャネルホットエレクトロン(Channel Hot Electron:CHE)を利用して行ない、消去はF−N(Fowler− Nordheim)トンネル現象を利用して行なう。
【0031】
【表1】
【0032】
たとえば図1のメモリセルの右側の第1電子捕獲絶縁膜中の電子捕獲領域に電子を注入するには、ゲート電極7に10V、ドレイン領域5に5Vを印加し、ソース領域4および基板(表1におけるB)に0Vを印加あるいは接地する。それにより、ソース領域4からドレイン領域5に向かって電子が流れ、ドレイン領域5近傍でチャネルホットエレクトロンとなった電子が窒化膜6bの電子捕獲領域に注入される。窒化膜6bに注入された電子は、窒化膜6b中を移動しないので、ソース/ドレインを反転して、2ビットを1セルに書き込むことができる。
【0033】
消去動作時には、ゲート電極7に0V、ドレイン領域5に10Vを印加し、ソース領域4をフローティング状態とし、基板に0Vを印加する。それにより、F−Nトンネル現象により、窒化膜6bから電子を引抜く。このようにしてビット単位の消去を行なう。
【0034】
読出し動作は、左右のビットごとに行なう。たとえば図1のメモリセルにおける右側のビットのデータを読出す際には、ゲート電極7に3V、ドレイン領域5と基板に0Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加する。このとき、注目(focused)ビットである右側のビットに電子がトラップされていない場合には、メモリセルのしきい値電圧Vthは低く(1.1V)、メモリセルに電流が流れる。この電流を検知することにより、右側のビットにデータが書き込まれているか否かを判別することができる。
【0035】
表1に示すように、左側のビットに電子がトラップされていてもいなくても、右側のビットにデータが書き込まれていなければメモリセルのしきい値電圧は低く、右側のビットにデータが書き込まれていればメモリセルのしきい値電圧は高くなる。つまり、読出し時のゲート電圧を所定値(たとえば3V)にすれば、他方のビットのデータにかかわらず、注目ビットのデータが正しく読めることがわかる。なお、左側のビットのデータの読出しも表1に従って同様に行なえる。
【0036】
図2に、図1に示す例の第1変形例を示す。図2に示すように、窒化膜6bの代わりに、電子捕獲領域として島状のシリコンを含んだ酸化膜(シリコン含有酸化膜)24を使用してもよい。このような酸化膜24を形成するには、たとえばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法等を用いて、所定の温度かつSiH4を含む所定の雰囲気下で薄い酸化膜24を成長させればよい。
【0037】
本例の場合も、図1の場合と同様の効果を期待できる。なお、以下の全ての実施の形態において、電子捕獲絶縁膜としての窒化膜の代わりに、電荷をトラップすることが可能な島状のシリコンを含んだ酸化膜24を使用することができる。
【0038】
図3に、図1に示す例の第2変形例を示す。図3に示すように、本変形例では、埋込み絶縁膜をONO膜で構成している。つまり、シリコン基板1の主表面上にONO膜13を形成し、該ONO膜13上にシリコン層3を形成している。ONO膜13は、酸化膜13aと、窒化膜13bと、酸化膜13cとの積層構造よりなる絶縁膜であり、SOI構造の埋込み絶縁膜として機能するとともに、第2電荷捕獲絶縁膜を形成する窒化膜13b、の一部が第2電子捕獲領域(第2電荷捕獲領域)となる。それ以外の構成は、図1の場合と同様である。
【0039】
たとえばメモリセルの右側のビットに書込みを行なうべく図3に示す電位を各要素に印加した際には、電子はチャネル領域をドレイン領域5に向かって流れるが、この電子はドレイン領域5近傍で上方(ゲート側)に散乱するばかりでなく、下方(基板側)にも散乱する。
【0040】
そこで、図3の例のように、メモリセルのチャネル領域の上側のみならず下側にも電子捕獲絶縁膜を設けることにより、チャネル領域の下方側に散乱する電子も捕獲することができる。図1や図2の例では、チャネル領域の下方側に散乱する電子を捕獲することはできなかったが、かかる電子もメモリセルのしきい値電圧上昇に寄与させることができる。
【0041】
すなわち、無駄にされていた上記電子を有効利用することができ、図4に示すように、同じ電圧印加条件、同じ書込み電流で、図1、2のメモリセルよりもさらに効果的にメモリセルのしきい値電圧を上昇させることができる。たとえば図1、2のメモリセルのしきい値電圧変化(ΔVth)の2倍のしきい値電圧変化(2ΔVth)を実現することが可能となる。
【0042】
以上のように、図1〜3のいずれのメモリセルによっても、図26に示す従来例より大きいしきい値電圧変化が得られるので、図29に示すようなしきい値電圧分布を有する製品の存在確率が減少し、歩留りを向上することができる。
【0043】
次に、上述の構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0044】
図1のデバイスを製造するには、周知の手法でSOI構造を有する基板、すなわちシリコン基板1上に酸化膜2を介してシリコン層3を形成した基板を製造する。このシリコン層3に素子分離領域を形成し、またシリコン層3においてチャネル領域となる領域に所定の不純物を注入する。
【0045】
シリコン層3上に、たとえばCVD(Chemical Vapor deposition)法等により酸化膜6aと、窒化膜6bと、酸化膜6cとを形成し、酸化膜6c上にCVD法等により不純物のドープされたポリシリコン膜を形成する。該ポリシリコン膜上に写真製版によりマスクを形成し、該マスクを用いて、ポリシリコン膜、酸化膜6c、窒化膜6bおよび酸化膜6aを選択的にエッチングする。それにより、ONO膜6とゲート電極12とを形成する。その後、ゲート電極12をマスクとしてシリコン層3に、チャネル領域に注入した不純物と導電型の異なる不純物を注入し、ソース領域4およびドレイン領域5を形成する。
【0046】
図2のデバイスを製造するには、窒化膜6bの代わりに上述の手法で、島状のシリコンを含んだ酸化膜24を形成すればよい。また、図3のデバイスを製造するには、シリコン基板1上にCVD法等によりONO膜13を形成し、該ONO膜13上に後述する手法でシリコン層3を形成すればよい。
【0047】
(実施の形態2)
次に、図5〜図7を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、図3に示すメモリセルの改良例である。
【0048】
チャネル領域の垂直方向(図5の上下方向)の電流密度は、チャネルドーズ量、シリコン層3の厚さ、ONO膜6の厚さ等のプロセス・デバイスパラメータと、ゲート電圧、ドレイン電圧等の設計パラメータに依存する。
【0049】
図3に示すメモリセルでは、上記パラメータの組合せによっては、書込み時のチャネル領域の垂直方向の電子にとってのポテンシャルは、上側のONO膜6直下の部分のみ低く、チャネル領域の深さ方向(下側あるいは基板に向かう方向)にポテンシャルが急激に高くなることが考えられる。この場合、実際に電子が移動する領域は、チャネル領域の上側部分で、ONO膜6直下に位置するチャネル領域の表層部のみとなる。したがって、第1電子(電荷)捕獲絶縁膜を形成する上側の窒化膜6bには電子が捕獲されやすいが、第2電子(電荷)捕獲絶縁膜を形成する下側の窒化膜13bには電子が捕獲されにくいという事態が生じ得る。
【0050】
そこで、本実施の形態2では、下側のONO膜13側に電子を引き寄せるための電極部を設ける。より詳しくは、電子捕獲領域を有する上下の絶縁膜(ONO膜6、13)の双方に対し電極部を設け、双方の電子捕獲領域に電子を引き寄せ、電子捕獲領域に電子が捕獲され易いようにしている。
【0051】
図5に示す例では、シリコン基板1上にシリコン酸化膜等の絶縁膜8を形成し、絶縁膜8内にゲート電極12を形成する。下側のゲート電極12は、上側のゲート電極7の直下に設けられ、上側のゲート電極7と電気的に接続される。それ以外の構成については、図3に示す場合と同様である。
【0052】
上記のメモリセルの各要素に、図5に示すように所定の電圧を印加する。それにより、電子にとってのポテンシャルは、チャネル領域の上部と下部の双方で低くなる。すなわち、図5に示すように、チャネル領域の上部と下部の双方において実際に電子が移動可能となる。したがって、下側の窒化膜13bにも上側の窒化膜6bとほぼ同量の電子を捕獲することができ、図7に示すように、より確実に大きなしきい値電圧変化を得ることができる。
【0053】
図6に示す例では、シリコン基板1の主表面にn+不純物拡散領域9を形成している。このn+不純物拡散領域9に含まれるn型不純物の濃度は、たとえば1×1020(/cm3)以上1×1022(/cm3)以下である。該n+不純物拡散領域9も、ゲート電極7と電気的に接続される。それ以外の構成については、図3に示す場合と同様である。この場合も、書込み時に、n+不純物拡散領域9にゲート電極7と同じ電圧を印加することができるので、図5に示す場合と同様の効果が得られる。
【0054】
次に、本実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図15〜図24を用いて説明する。
【0055】
図15に示すように、シリコン基板1の主表面に、砒素(As)を5〜70keV、1×1014(/cm2)〜4×1015(/cm2)の条件で、選択的に注入する。それにより、n+不純物拡散領域9を形成する。
【0056】
次に、図16に示すように、CVD法等を用いて、シリコン基板1の主表面上に酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを堆積する。この酸化膜13c上に選択的にマスク(図示せず)を形成し、該マスクを用いて酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cをエッチングする。それにより、図17に示すように、シリコン基板1の主表面に達する開口部15を形成する。
【0057】
次に、シリコン基板1に熱処理を施し、シリコン基板1からシリコン層を成長させる。それにより、図18に示すように、開口部15内から酸化膜13c上にわたってシリコン層3を形成する。このシリコン層3上に選択的にマスク(図示せず)を形成し、該マスクを用いて、シリコン層3、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cをエッチングする。それにより、図19に示すように、シリコン基板1の主表面に達する開口部16を形成する。
【0058】
次に、CVD法等を用いて、開口部16内に充填されるようにシリコン層3上にシリコン酸化膜等の絶縁膜17を形成する。この絶縁膜17にCMP(Chemical mechanical polishing)等を施すことにより、開口部16内に絶縁膜17を埋め込む。これ以降は実施の形態1と同様の手法で、図20および図21に示すように、ONO膜6、ゲート電極7を形成し、さらにソース領域4およびドレイン領域5を形成する。それにより、図6に示す不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを形成することができる。
【0059】
図5に示すメモリセルを形成するには、図22に示すように、シリコン基板1の主表面上に、CVD法等を用いて、シリコン酸化膜等の絶縁膜8を堆積する。この絶縁膜8を選択的にエッチングし、図23に示すように、トレンチ(凹部)18を形成する。トレンチ18に埋め込まれるように、CVD法等を用いて、絶縁膜8上に、不純物をドープしたポリシリコン膜を堆積する。このポリシリコン膜にCMP等を施すことにより、トレンチ18内にポリシリコン膜を埋め込み、下側のゲート電極12を形成することができる。
【0060】
次に、ゲート電極12上に、図24に示すように、CVD法等を用いて、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを堆積する。そして、写真製版やエッチング等を行なうことにより、絶縁膜8、酸化膜13a、窒化膜13bおよび酸化膜13cを貫通してシリコン基板1に達する開口部19を形成する。それ以降は、上述した図6の例と同様の手法で、図5に示す不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを形成することができる。
【0061】
(実施の形態3)
次に、図8および図9を用いて、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3は、実施の形態2の改良例である。
【0062】
上述の実施の形態2では、上下のゲート電極7,12に同じ電圧を印加してメモリセルのしきい値電圧の変化を大きくした。しかし、しきい値電圧の変化は大きくなるが、メモリセルのしきい値電圧は2種類である。
【0063】
ところが、しきい値電圧の変化量が大きくなると、3種類のしきい値電圧を実現できると考えられる。そこで、本実施の形態3では、3種類のしきい値電圧が得られるメモリセル、すなわち3値/電子格納領域のメモリセルを実現する手法について述べる。
【0064】
図8に示すように、本実施の形態3のメモリセルでは、上下のゲート電極7,12に、電圧制御手段11を接続している。電圧制御手段11は、各ゲート電極7,12に印加する電圧を個別に制御するものであり、各ゲート電極7,12に同一の電圧のみならず異なる電圧をも印加することができる。これ以外の構成については、図5の場合と同様である。
【0065】
図9に示す例は、図6のメモリセルのn+不純物拡散領域9と、ゲート電極7に電圧制御手段11を接続し、ゲート電極7に印加する電圧と、n+不純物拡散領域9に印加する電圧とを異ならせることができるようにしている。
【0066】
本実施の形態3のメモリセルの各要素に印加する電圧を表2に示し、メモリセルにおける左右の各ビットの状態とそのときのしきい値電圧とを表3および表4に示す。
【0067】
【表2】
【0068】
表2および図8に示すように、上側で右側の電子捕獲領域10b(R)にのみ電子を注入するには、上側のゲート電極7に10V、下側のゲート電極12およびソース領域4に0V、ドレイン領域5に5Vを印加すればよい。左側の電子捕獲領域10a(L)にのみ電子を注入する場合には、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。
【0069】
右側の上下の電子捕獲領域10b(R)、電子捕獲領域10d(R)に電子を注入するには、上側のゲート電極7と下側のゲート電極12に10V、ソース領域4に0V、ドレイン領域5に5Vを印加すればよい。左側の上下の電子捕獲領域10a(L)、電子捕獲領域10c(L)に電子を注入するには、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。上側の2つの電子捕獲領域10a,10bが第1電子捕獲領域に該当し、下側の2つの電子捕獲領域10c,10dが第2電子捕獲領域に該当する。
【0070】
上述のように、電子捕獲領域の位置は、平面的に見て、上記第1および第2の電荷捕獲絶縁膜において、平面的に見て、(a1)上記ソースドレイン/チャネル界面に対応する領域、(a2)上記界面に対応する部分からソース領域内またはドレイン領域内にいたる領域および(a3)上記界面に対応する部分からチャネル領域内にいたる領域、のいずれの領域であってもよい。これら(a1)〜(a3)を合わせた領域であってもよい。
【0071】
右側のビットのデータを消去するには、上側のゲート電極7と下側のゲート電極12に0Vを印加し、ソース領域4をフローティング状態とし、ドレイン領域5に10Vを印加すればよい。左側のビットのデータを消去するには、ソース領域4とドレイン領域5に印加する電圧を入れ換えればよい。
【0072】
次に読出し動作について説明する。右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合を考える。表2のR1を参照して、上側のゲート電極7に3Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加し、下側のゲート電極12およびドレイン領域5に0Vを印加する。このとき、メモリセルに電流が流れれば、データは’2’である。電流が流れない場合、引き続いてR2に示す電圧を各要素に印加する。そして、メモリセルに電流が流れれば、データは’1’である。このR2においても電流が流れなければ、データは’0’となる。
【0073】
このように、3値/電子格納領域のメモリセルを実現できるので、実施の形態2の場合と比較して、3/2倍の高集積化が可能となる。
【0074】
【表3】
【0075】
表3に示すように、右側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されていない場合には、左側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されているか否かに拘わらず、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは1〜1.2Vと低くなる。また、右側のビットの上側の電子捕獲領域にのみ電子が捕獲されている場合には、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは4V〜4.2Vと中間値となり、右側のビットの上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されている場合には、右側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは7V〜7.2Vと高くなる。
【0076】
【表4】
【0077】
表4に示すように、左側のビットでも同様に、上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されていない場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは1V〜1.2Vと低くなり、上側の電子捕獲領域にのみ電子が捕獲されている場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは4V〜4.2Vと中間値となり、上下の電子捕獲領域に電子が捕獲されている場合には、左側のビットの読出し時のメモリセルのしきい値電圧Vthは7V〜7.2Vと高くなる。
【0078】
(実施の形態4)
次に、図10〜図12を用いて、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4では、電子捕獲領域における電子捕獲量のしきい値電圧への寄与度を変化させ、4値/電子格納領域のメモリセルを実現する。
【0079】
図10に示すように、図8のタイプのメモリセルでは、酸化膜6a,6c,13a,13cの容量C1,C2,C3,C4が等しい。この場合、上下の電子捕獲領域における電子捕獲量のしきい値電圧への寄与度は等しくなるため、電子捕獲量が等しい場合には実施の形態3のように3値/電子格納領域のメモリセルを実現することができる。
【0080】
しかし、図11に示すように、C1=C2=C3=Cn,C4=Cn/9とすると、メモリセルのしきい値電圧を4種類とすることができる。つまり、電子捕獲領域を有する絶縁膜中の所定の部分、たとえば酸化膜13aの容量を変化させることで、4種類のしきい値電圧が得られる。
【0081】
以下、その理由について説明する。右側のビットに注目し、上側に電荷quが捕獲され、下側に電荷qlが捕獲されているとする。電荷が捕獲されている近傍の上下の電極間の容量は、それぞれC1,C2,C3,C4である。このとき、右側の読出し時(ソース領域4に2V、ドレイン領域5に0V、下側ゲート電極12に0V)のメモリセルのしきい値電圧(上側のゲート電極7のに印加する電圧)Vth(qu,ql)は、次の数式(1)のようになる。
【0082】
【数1】
【0083】
数式(1)において、φfはフェルミポテンシャル、Aは下記に数式(2)で表されるものである。
A=2×φf×(1+C3×C4/(C3+C4)×(1/C1+1/C2))…(2)
ここで、C1=C2=C3=Cn,C4=Cn/9とすると、Vth(qu,ql)は、次の数式(3)のようになる。
【0084】
【数2】
【0085】
数式(3)より、Vth(0,0)=A、Vth(q,0)=q/Cn+A、Vth(0,q)=1.8×(q/Cn)+A、Vth(q,q)=2.8×(q/Cn)+Aとなり、4値/電子格納領域(2ビット/電子格納領域、4ビット/1セル)のメモリセルを実現することができる。したがって、2ビット/1セルと比較して2倍の高集積化を実現することができる。
【0086】
次に、酸化膜13cの厚さ(d)および誘電率(ε)の条件について説明する。
【0087】
C1=C2=C3=Cn=ε1×(S/d1),C4=a×Cn=ε4×(S/d4)の条件で、Vth(qu,ql)は、Vth(0,0)=A、Vth(q,0)=(q/Cn)+A、Vth(0,q)=2/(a+1)×(q/Cn)+A、Vth(q,q)=(q/Cn)+2/(a+1)×(q/Cn)+Aとなる。
【0088】
よって、ΔVth32=Vth(q,q)−Vth(0,q)=(q/Cn)、ΔVth21=Vth(0,q)−Vth(q,0)=((1−a)/(1+a))×(q/Cn)、ΔVth10=Vth(q,0)−Vth(0,0)=(q/Cn)となる。
【0089】
このとき、0.7×(q/Cn)≦ΔVth21が適当である。それは、ΔVth21が小さすぎると、図29のようなしきい値電圧分布となるからである。
【0090】
これより、a≦3/17となり、C4≦(3/17)×Cnとなる。よって、容量C1の絶縁膜と容量C4の絶縁膜とで誘電率が等しい場合には、厚さの条件は、d4≧(17/3)×d1となり、容量C1の絶縁膜と容量C4の絶縁膜とで厚さが等しい場合には、誘電率の条件は、ε4≦(3/17)ε1となる。このように電子捕獲領域の上下に位置する絶縁膜部分の中の少なくとも1つの部分の厚さや誘電率を適切に調節することで、4値/電子格納領域のメモリセルを実現することができる。
【0091】
下記の表5〜表7に、本実施の形態4のメモリセルの電荷捕獲状態と、しきい値電圧との関係を示す。
【0092】
【表5】
【0093】
上記の表5に示す各電圧をメモリセルの各要素に印加することにより、上述の各実施の形態の場合と同様に、書込み、消去および読出し動作を行なえる。
【0094】
【表6】
【0095】
右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合を考える。表5のR1を参照して、上側のゲート電極7に3Vを印加し、ソース領域4に2Vを印加し、下側のゲート電極12およびドレイン領域5に0Vを印加する。このとき、メモリセルに電流が流れれば、データは’3’である。電流が流れない場合、引き続いてR2に示す電圧を各要素に印加する。そしてメモリセルに電流が流れれば、データは’2’である。このR2においても電流が流れなければ、引き続いてR3に示す電圧を各要素に印加する。そしてメモリセルに電流が流れれば、データは’1’である。R3においても電流が流れなければ、データは’0’となる。
【0096】
【表7】
【0097】
左側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合も、右側の電子捕獲領域のデータを読み出す場合と基本的な考え方は同様である。
【0098】
(実施の形態5)
次に、図13および図14を用いて、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態5では、上側の電子捕獲領域をなくしたことを特徴とする。この場合にも、図1の例と同様のしきい値電圧変化量を確保することができる。また、上側のゲート電極下に電子捕獲領域を設ける必要がなく、メモリセルへの書込みや消去時に上側のゲート電極に高電圧が印加されることもない。したがって、上側のゲート電極下の絶縁膜を薄くすることができ、該絶縁膜の形成プロセスを、いわゆるロジックCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)プロセスと共通化することができる。
【0099】
図13と図14に、本実施の形態5の具体例を示す。図13に示すように、シリコン層3下に、ONO膜13、絶縁膜8およびゲート電極12を形成し、シリコン層3上に、薄い絶縁膜14を介してゲート電極7を形成している。下側のゲート電極12に10Vの電圧を印加することにより、ONO膜13中の窒化膜13bに電子をトラップすることができる。
【0100】
なお、上側のゲート電極7は、直接的にはメモリセルの書込みや消去動作には関与しない配線層であるが、上側のゲート電極7の電位をたとえば接地電位に固定することにより、メモリセルの動作の安定化やリーク電流の抑制を図ることができる。また、上側のゲート電極7の形成を省略してもよい。
【0101】
図14に示す例では、図13における下側のゲート電極12の代わりにn+不純物拡散領域9を設けている。このn+不純物拡散領域9は、ゲート電極7の直下に設けられ、n+不純物拡散領域9に、所定の電圧を印加することにより、書込みや消去動作を行なう。
【0102】
下記の表8〜表10に、本実施の形態5におけるメモリセルの書込み、消去、読出し時に各端子に印加される電圧と、メモリセルのしきい値電圧を示す。なお、メモリセルの動作については、実施の形態1の場合と基本的に同様である。
【0103】
【表8】
【0104】
【表9】
【0105】
【表10】
【0106】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の特徴を組み合わせることも可能である。
【0107】
また、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、メモリセルのしきい値電圧変化量を大きくすることができるので、しきい値電圧分布マージンを大きく確保することができ、歩留り向上を図れる。また、SOI構造を採用することで、可動キャリアを増大することができ、可動キャリア増大によりメモリセルの駆動能力も向上することができる。さらにメモリセルの動作の高速化および低消費電力化も行なえる。また、メモリセルの待機時における電流を低減することもできる。
【0109】
電荷捕獲領域を有する膜(電荷蓄積絶縁膜)として窒化膜やシリコン含有酸化膜等の絶縁膜を採用した場合には、捕獲された電子が膜中を移動しないので、各メモリセルに2ビットの情報量を記憶することができる。
【0110】
また下部絶縁膜が第2電荷蓄積絶縁膜を備えた場合には、第1と第2電荷蓄積絶縁膜の双方に電荷を捕獲することができる。したがって、より確実に大きなしきい値電圧変化を実現することができる。
【0111】
また電荷捕獲膜に電荷を捕獲させる下部電極を設けた場合には、下部電極に所定の電圧を印加することにより、第2電荷捕獲絶縁膜側に電荷を導き、第2電荷蓄積絶縁膜に電荷を蓄積させることができる。
【0112】
第1と第2電荷蓄積絶縁膜の上下に位置する絶縁膜の少なくとも1つの電気容量を残りの膜の電気容量と異ならせた場合には、たとえば表6および表7に示すように、4種類のメモリセルのしきい値電圧が得られ、4値/電子格納領域、すなわち各メモリセルに4ビットの情報量を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図2】図1のメモリセルの第1変形例の断面図である。
【図3】図1のメモリセルの第2変形例の断面図である。
【図4】書込み(プログラム)時間と、メモリセルのしきい値電圧Vthとの関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図6】図5のメモリセルの変形例の断面図である。
【図7】書込み(プログラム)時間と、メモリセルのしきい値電圧Vthとの関係を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図9】図8のメモリセルの変形例の断面図である。
【図10】図8のメモリセルと同タイプのメモリセルの断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図12】図11のメモリセルの変形例の断面図である。
【図13】本発明の実施の形態5における不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面図である。
【図14】図13のメモリセルの変形例の断面図である。
【図15】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。
【図16】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。
【図17】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。
【図18】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。
【図19】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。
【図20】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第6工程を示す断面図である。
【図21】図6に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第7工程を示す断面図である。
【図22】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第1工程を示す断面図である。
【図23】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第2工程を示す断面図である。
【図24】図5に示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程の特徴的な第3工程を示す断面図である。
【図25】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの一例の断面図である。
【図26】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの他の例の断面図である。
【図27】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルのさらに他の例の断面図である。
【図28】しきい値電圧の分布マージンが確保できている場合を示す図である。
【図29】しきい値電圧の分布マージンが確保できていない場合を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2,6a,6c,13a,13c 酸化膜、3 シリコン層(SOI層)、4 ソース領域、5 ドレイン領域、6,13 ONO膜、6b,13b 窒化膜、7,12 ゲート電極、8,14,17,22,23 絶縁膜、9 n+不純物拡散領域、10a〜10d 電子捕獲領域、11 電極制御手段、15,16,19 開口部、18 トレンチ、20 フローティングゲート、21 コントロールゲート。
Claims (16)
- メモリセルを含む不揮発性半導体記憶装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に位置し、前記メモリセルのソース領域、チャネル領域およびドレイン領域を含む半導体層と、
前記半導体基板と前記半導体層との間に位置する下部絶縁膜とを備える、不揮発性半導体記憶装置。 - 前記チャネル領域の上に絶縁膜を備え、その絶縁膜は、電荷を捕獲することができる第1電荷捕獲絶縁膜を含む、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記下部絶縁膜は、電荷を捕獲することができる第2電荷捕獲絶縁膜を含む、請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記下部絶縁膜は、第1絶縁膜と、前記第2電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有する、請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第1および第2電荷捕獲絶縁膜は窒化膜である、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加する下部電極を有する、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む、請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第2電荷捕獲絶縁膜において、平面的に見て、前記ソース領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域、および前記ドレイン領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域に、電荷を捕獲しておく電荷捕獲領域を有する、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記絶縁膜上に、前記第1電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加する前記メモリセルのゲート電極を備える、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記絶縁膜は、第1絶縁膜と、前記第1電荷捕獲絶縁膜と、第2絶縁膜との積層構造を有し、
前記下部絶縁膜は、第3絶縁膜と、電荷を捕獲する前記第2電荷捕獲絶縁膜と、第4絶縁膜との積層構造を有する、請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2電荷捕獲絶縁膜の少なくとも一方が窒化膜で構成される、請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第1、第2、第3および第4絶縁膜の少なくとも1つの電気容量を残りの膜の電気容量と異ならせる、請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第2電荷捕獲絶縁膜に電荷を捕獲させるために電位を印加する下部電極を備える、請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記下部電極は、ポリシリコン膜または不純物拡散領域を含む、請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第1電荷捕獲絶縁膜において、平面的に見て、前記ソース領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域、および前記ドレイン領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域に、電荷を捕獲しておく第1電荷捕獲領域を有し、また、前記第2電荷捕獲絶縁膜において、平面的に見て、前記ソース領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域、および前記ドレイン領域とチャネル領域との境界に対応する部分を含む領域に、電荷を捕獲しておく第2電荷捕獲領域を有する、請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 1つの前記メモリセルに4ビットの情報量を記憶可能である、請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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