JP2004039438A - 燃料電池発電プラントの地絡検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁トランスを介して電源系統に接続する燃料電池発電プラントにおいて、直流補機や交流補機などが地絡状態になったことを確実に検出できるっようにする。
【解決手段】電源系統21に絶縁トランス22を介して接続する構成で、LPF23、インバータ装置24、昇圧チョッパ回路26などを介して燃料電池本体28画接続されている。筐体33に燃料電池本体28の負極端子を接地インピーダンス34を介して接続する。補機31、32が地絡事故を起こすと、接地インピーダンス34に地絡電流が流れ、その端子電圧を電圧検出回路35、比較回路36、地絡判定回路37により検出して判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】電源系統21に絶縁トランス22を介して接続する構成で、LPF23、インバータ装置24、昇圧チョッパ回路26などを介して燃料電池本体28画接続されている。筐体33に燃料電池本体28の負極端子を接地インピーダンス34を介して接続する。補機31、32が地絡事故を起こすと、接地インピーダンス34に地絡電流が流れ、その端子電圧を電圧検出回路35、比較回路36、地絡判定回路37により検出して判定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁トランスを介して電源系統に接続される構成の燃料電池発電プラントの地絡検出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、燃料電池は、水素と酸素との電気化学反応により、燃料が持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置であり、これによって高い発電効率を得ることができるものである。この燃料電池を用いた発電装置は、内部に燃焼サイクルを持たないのでSOx、NOxの排出が少なく、環境への影響が少ないといった利点がある。そのため新しい発電装置として現在盛んに開発が進められている。
【0003】
図6は従来構成の燃料電池発電プラントの電気的構成を示している。この燃料電池発電プラントは絶縁トランス1の一次側端子を電源系統2に接続する構成のものであり、その二次側端子は零相変流器を基本とした漏電遮断器3およびローパスフィルタ4を介してインバータ装置5に接続されている。ローパスフィルタ4は、コンデンサ4aおよびリアクトル4b,4cから構成されている。
【0004】
インバータ装置5は、4個のスイッチング素子(例えばIGBT)5a〜5dをフルブリッジ接続したもので、その直流端子側には第1の平滑コンデンサ6、昇圧チョッパ回路7の高圧側端子が接続されている。昇圧チョッパ回路7は、IGBTなどのスイッチング素子7a,リアクトル7b及びダイオード7cからなり、その低圧側端子には、第2の平滑コンデンサ8が接続されると共に燃料電池本体9が接続されている。また、第1の平滑コンデンサ6の両端子間には降圧チョッパ回路10の高圧側端子が接続され、その降圧チョッパ回路10は、IGBTなどのスイッチング素子10a,ダイオード10b及びリアクトル10cなどから構成されている。
【0005】
燃料系,水処理系,空気系などのプラント制御に必要な交流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第1の燃料電池発電プラント制御補機(以下、交流補機と称す)12が漏電遮断器3の低圧側に接続されている。また、直流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第2の燃料電池発電プラント制御補機(以下、直流補機と称す)13が降圧チョッパ回路10の低圧側端子に接続されている。
【0006】
この燃料電池発電プラントの装置が収容されているプラント本体筐体14は、接地母線Eに接続されており、燃料電池本体9の電位を固定するために、筐体接地線15を設けて燃料電池本体9の負極端子側に接続している。これは、この燃料電池発電プラントの構成において、電源系統2側との連系点で絶縁トランス1を用いる構成としているからである。
【0007】
燃料電池発電プラントにおいては、上述のように、水処理系を備えた構成となっているので、特にプラント内部で発生する地絡事故を検出することは感電防止の観点から、安全上で重要な点である。さらに、プラント内部では、可燃ガスなどの燃料処理系も有するため、地絡事故に起因して漏電による加熱などの事故を招く恐れもあるので、この点からも地絡検出は重要な要素となっている。
【0008】
ところで、上記した構成においては、次のような地絡事故の発生が考えられる。すなわち、第1に、燃料電池本体9において発生する地絡事故がある。例えば図7に示すように、燃料電池本体9のA地点において地絡事故を発生した場合に、燃料電池本体9が発電状態にあるときには、地絡電流は、A点→プラント本体筐体14→接地線15→燃料電池本体9の負極端子→A点という閉回路を形成して流れるようになる。
【0009】
このとき、交流側に設けている漏電遮断器3には漏電電流が流れないので、地絡電流から装置を保護することができない。さらに、地絡ポイントAが、燃料電池本体9の正極付近である場合には、電圧が高いことでかなり大きな地絡電流が流れてしまう可能性がある。
【0010】
第2に、複数の直流補機13のいずれかにおいて発生する地絡事故がある。この場合には、図8に示すように、地絡電流は次の経路で流れる。第3の平滑コンデンサ11の正極端子→直流補機13→B点→プラント本体筐体14(図中、矢印aで示す経路)→接地線15(同、矢印b)→第3の平滑コンデンサ11の負極端子(同、矢印c、d)という閉回路である。そして、この場合においても交流側に設けている漏電遮断器3に漏電電流が流れないので、保護することができない。
【0011】
第3に、複数の交流補機12のいずれかにおいて発生する地絡事故がある。この場合には、図9に示すように、地絡電流は負の半サイクルと正の半サイクルとでそれぞれ次の経路で流れる。
【0012】
負の半サイクルでは、絶縁トランス1の2次側端子1a→漏電遮断器3(図中、破線矢印amで示す経路)→交流補機12→C点→プラント本体筐体14(同、破線矢印bm)→接地線15→インバータ5のスイッチング素子5dの逆並列ダイオード(同、破線矢印cm)→ローパスフィルタ4のリアクトル4c→漏電遮断器3→絶縁トランス1の2次側端子1b(同、破線矢印em)という閉回路で地絡電流が流れる。
【0013】
また、正の半サイクルでは、絶縁トランス1の2次側端子1b→漏電遮断器3(図中、実線矢印apで示す経路)→交流補機12→C点→プラント本体筐体14(同、実線矢印bp)→接地線15→インバータ5のスイッチング素子5bの逆並列ダイオード(同、実線矢印cp)→ローパスフィルタ4のリアクトル4b(同、実線矢印dp)→漏電遮断器3→絶縁トランス1の2次側端子1a(同、実線矢印ep)、という閉回路で地絡電流が流れる。
【0014】
このとき、漏電遮断器3には地絡電流が流れるが、上述したような閉ループで2相に逆方向に流れるので、地絡電流の総和は基本的には零になり、この結果、零相変流器を基本とした漏電遮断器3では地絡状態を検出することができなくなり、装置を地絡電流から保護することができない。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁トランスを介した状態で電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントにおいて、地絡事故が発生した場合にこれを確実に検出することができるようにした燃料電池発電プラントの地絡検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、電源系統に一次側が接続された絶縁トランスと、スイッチング素子をフルブリッジ接続してなり交流端子がローパスフィルタを介して前記絶縁トランスの二次側に接続されるインバータ装置と、このインバータ装置の直流端子側に接続される第1の平滑コンデンサと、高圧側端子が前記インバータ装置の直流端子間に接続された昇圧チョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第2の平滑コンデンサおよび燃料電池本体と、高圧側端子が前記第1の平滑コンデンサの端子間に接続される降圧チョッパ回路と、この降圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第3の平滑コンデンサと、交流電源で駆動されプラント制御に必要な第1の燃料電池発電プラント補機と、直流電源で駆動されプラント制御に必要な第2の燃料電池発電プラント補機とを筐体内に備えた構成の燃料電池発電プラントを対象とし、前記筐体を接地母線に接続すると共に、前記燃料電池本体の負極を所定の接地インピーダンスを介して前記筐体に接続し、前記接地インピーダンスの端子電圧を検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路により検出される前記接地インピーダンスの端子電圧を所定の電圧レベルと比較する比較回路と、この比較回路の比較結果に基づいて地絡判定を行なう地絡判定回路とを設けた構成としたところに特徴を有する。
【0017】
上記構成を採用することにより、燃料電池本体や交流駆動あるいは直流駆動の燃料電池発電プラント制御補機群に地絡事故が発生した場合に、地絡電流が流れる経路として、筐体および接地母線をを含むように設定し、その経路に接地インピーダンスを介在させる構成としているので、地絡電流により接地インピーダンスの両端に電圧が発生する。この電圧を電圧検出回路により検出して比較回路により所定の電圧レベルと比較し、その比較結果に基づいて地絡判定回路により地絡判定を行なうので、絶縁トランスを介して電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントを構成している場合でも確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【0018】
請求項2に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記発明において、前記電圧検出回路が検出する前記接地インピーダンスの端子電圧を整流する整流回路と、その整流出力を平均化して前記比較回路に出力する低域通過フィルタ回路とを設ける構成としたところに特徴を有する。
【0019】
上記構成によれば、電圧検出回路により検出する電圧が地絡電流の方向により正の値あるいは負の値となるのに対して、整流回路により整流すると共に、低域通過フィルタ回路により整流出力を平均化した出力として比較回路に入力するようにしたことで、所定の電圧レベルの設定を正の値を1個設定するだけで確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【0020】
請求項3に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記地絡判定回路を、前記燃料電池本体による発電動作中に前記地絡判定を行なった場合に第1の地絡状態を検出したときには、前記インバータ装置,昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ回路を停止制御すると共に、燃料電池発電プラントを停止させる制御を行い、その停止状態において前記地絡判定を行なった場合に第2の地絡状態を検出し、前記補機の地絡を判定するように構成したところに特徴を有する。
【0021】
上記構成によれば、前述のようにして地絡事故を検出した場合に、燃料電池発電プラントの運転中である場合には、その地絡事故を第1の地絡状態として判定し、このとき、インバータ装置、昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ回路の運転を停止するように制御する。これにより、直流電源で駆動される燃料電池発電プラント制御補機群は、駆動電源がなくなることから地絡事故の有無に関わらず停止状態に移行する。このとき、地絡事故が直流電源で駆動される補機群で発生している場合には、地絡電流もなくなることから地絡判定回路による地絡状態の検出もなくなる。
【0022】
一方、地絡事故が交流電源で駆動される補機群で発生している場合には、交流電源が電源系統側から供給されるので、地絡状態が継続することになる。この結果、地絡電流が継続して検出されることになるので、交流電源で駆動される補機群に地絡事故が発生していることを第2の地絡状態として特定することができるようになる。
【0023】
以上の結果から、第1および第2の地絡状態が共に検出される場合には、交流駆動の補機群に地絡故障があることが特定でき、第1の地絡状態のみが検出される場合には、直流駆動の補機群に地絡故障があることを判定することができるようになる。
【0024】
請求項4に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機についてオンオフ制御するためのスイッチを、前記降圧チョッパ回路の負極側に挿入する構成としたところに特徴を有する。
【0025】
これにより、地絡事故が発生していない状態では、オンオフ制御用のスイッチを駆動制御することで燃料電池発電プラント補機について駆動制御を行うことができ、しかも、これらの補機が地絡事故を起こしたときには、オンオフ制御用のスイッチに無関係に地絡電流が流れるようになるので、地絡判定の要素としてオンオフ制御用のスイッチ状態を考慮に入れないで簡単に判定することができるようになる。
【0026】
請求項5に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、請求項1ないし3の発明において、前記燃料電池発電プラントの停止中に、前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機について個別に駆動制御可能なものを順次短期間だけオンオフ制御することにより前記地絡判定回路により個別に地絡の有無を判定するように構成したところに特徴を有する。
【0027】
上記構成によれば、燃料電池発電プラントの停止中に、直流駆動および交流駆動の各補機に対して、順次一定時間だけオンさせるように制御することで、そのとき地絡電流が流れるか否かを検出することにより、地絡事故が発生している場合には、その地絡事故が発生している補機を特定することができるようになる。したがって、稼動時もしくは停止時などに、このような地絡事故の検出を行なうための制御を実施すれば、未然に地絡事故に起因した悪影響を防止することができるようになる。
【0028】
請求項6に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記接地インピーダンスを、常時接続する第1の接地インピーダンスと、スイッチのオンオフにより接続可能な第2の接地インピーダンスとの並列回路により構成したところに特徴を有する。
【0029】
上記構成によれば、接地インピーダンスのインピーダンス値として、地絡事故を感度良く検出するためには低インピーダンスとして地絡電流を大きくすることで迅速且つ確実に検出することができるが、地絡事故発生時に大きい地絡電流が継続的に流れると、燃料電池発電プラントの稼動が不能となる恐れが生ずるので、この観点からは接地インピーダンスを高く設定しておくことが望ましい。これらの両者の特徴のそれぞれ有利となる部分を得るために、第1の接地インピーダンスを単独で使用したり第2の接地インピーダンスを並列に接続したりすることで接地インピーダンスを変えて行なうことができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1を参照して説明する。
図1は本発明の燃料電池発電プラントの電気的構成を示すもので、電源系統21に対して絶縁トランス22の1次側端子が接続されている。絶縁トランス22の2次側端子はローパスフィルタ23を介してインバータ装置24の交流端子側にに接続されている。
【0031】
ローパスフィルタ23は、絶縁トランス22の2次側端子間に接続されるコンデンサ23aと、インバータ装置24側につながる各ラインに介在されるリアクトル23b,23cから構成されている。インバータ装置24は、IGBTなどに代表される4つのスイッチング素子24a〜24dをフルブリッジ接続してなるもので、各スイッチング素子24a〜24dは、図示しないインバータ制御回路から制御信号が与えられるように構成されている。
【0032】
インバータ装置24の直流端子側には第1の平滑コンデンサ25が接続されると共に、昇圧チョッパ回路26の高圧側端子が接続されている。昇圧チョッパ回路26は、IGBTなどのスイッチング素子26aと、リアクトル26bと、ダイオード26cとから構成されており、スイッチング素子26aは図示しない制御回路により駆動制御され昇圧動作を行う。
【0033】
昇圧チョッパ回路26の低圧側端子は第2の平滑コンデンサ27に接続されると共に、燃料電池本体28に接続されている。燃料電池本体28は、燃料極および空気極を備え、水素と酸素とを電気化学反応させることで電気エネルギーを生成すると共に、熱エネルギーを生成する。電気エネルギーは、直流出力としてインバータ装置24により交流出力に変換されて電源系統21側に供給される。熱エネルギーは、冷却水を循環すると共に熱交換器を配設することで回収して利用することができる。
【0034】
インバータ装置24の直流端子側は、降圧チョッパ回路29の高圧側端子に接続されている。降圧チョッパ回路29は、IGBTなどのスイッチング素子29aと、ダイオード29bと、リアクトル29cから構成されており、スイッチング素子29aを駆動制御することで降圧動作を行う。降圧チョッパ回路29の低圧側端子には第3の平滑コンデンサ30が接続されている。
【0035】
燃料系,水処理系,空気系などのプラント制御に必要な交流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第1の燃料電池発電プラント制御補機(以下、交流補機と称す)31が絶縁トランス22の2次側端子に接続されている。また、直流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第2の燃料電池発電プラント制御補機(以下、直流補機と称す)32が降圧チョッパ回路29の低圧側端子に接続されている。
【0036】
この燃料電池発電プラントの装置が収容されているプラント本体の筐体33は、接地母線Eに接続されている。そして、燃料電池本体28の電位を固定するために、負極端子側を接地インピーダンス34を介して筐体33に接続している。これは、この燃料電池発電プラントの構成において、電源系統21側との連系点で絶縁トランス22を用いる構成としているからである。また、地絡などの事故が発生していない状態では、接地インピーダンス34に電流は流れないようになっている。
【0037】
電圧検出回路35は、接地インピーダンス34の端子間電圧を検出するように設けられており、その検出電圧VEを比較回路36に出力する。比較回路36は、比較規準電圧としてVa,Vb(ただし、Va>0>Vb)が与えられる。この場合比較規準電圧VaとVbとは絶対値が同じで符号が異なるように設定されたものである。比較回路36による比較結果は地絡判定回路37に出力する。地絡判定回路37は、比較回路36の比較結果に基づいて地絡状態を判定して判定信号SEを出力する。
【0038】
この場合、比較回路36は、検出電圧VEが比較基準電圧Vaよりも大きいか(VE>Va)、検出電圧VEが比較基準電圧Vbより小さいか(VE<Vb)を比較し、地絡判定回路37は、いずれかの条件に該当するときに地絡状態にあることを判定するようになっている。
【0039】
次に上記構成の作用について説明する。地絡事故として、燃料電池本体28(図中、A点)や、直流補機32(図中、B点)あるいは交流補機31(図中、C点)において発生した場合に、前述したように、地絡電流IEは筐体33及び接地インピーダンス34を経由するように閉回路を形成するので、その端子間電圧VEを電圧検出回路35により検出することで地絡電流を検出できる。
【0040】
このとき、接地インピーダンス34のインピーダンス値をZEとすると、地絡電流IEは、次式のように表すことができる。
【0041】
IE=VE/ZE …(1)
つまり、地絡電流IEの大きさは、接地インピーダンス34の両端の電圧VEを検出すれば算出することができる。地絡電流の保護レベルをIE0とすると、これに対応する電圧Va,Vbは、次式のように示される。
【0042】
Va= IE0×ZE …(2)
Vb=−IE0×ZE …(3)
したがって、地絡判定回路37においては、比較回路36の比較結果から、
VE>Vaか、Vb>VEかのいずれかに合致するときに地絡状態を判定すれば確実に地絡検出を行うことができるようになる。
【0043】
なお、上述の場合に、検出電圧VEは地絡電流IEの流れる方向によって極性が反転するので、これを考慮してVa,Vbを設定するようにしたものである。したがって、VaとVbとは絶対値において等しい値となっている。
【0044】
このような本実施形態によれば、接地インピーダンス34を筐体33との間に介在させた状態で接地母線Eに接続しているので、地絡事故が発生したときに、接地インピーダンス34を含んだ閉回路を形成して地絡電流が流れるようにすることができ、これによって、接地インピーダンス34の端子電圧VEを電圧検出回路35で検出し、比較回路36で比較基準電圧Va,Vbと比較することにより、地絡判定回路37において確実に地絡状態を判定することができるようになる。
【0045】
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、地絡判定を行うための構成である。この実施形態においては、第1の実施形態における比較回路36に代えて、整流回路38およびローパスフィルタ(LPF)39を介在させると共に比較回路40を設ける構成としている。
【0046】
上記構成によれば、電圧検出回路35にて検出した接地インピーダンス34の端子電圧VEを整流回路38において整流すると共に、LPF39にて平均化することで、地絡電流IEの流れる方向に依存しない実効的な電圧信号を得ることができ、これを比較回路40にて比較基準電圧Vaと比較することで地絡状態を検出するようにしている。
【0047】
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加えて、比較回路40における比較基準電圧をVaだけにすることができ、これによってノイズなどの悪影響を抑制して確実な検出動作を行うことができるようになる。
【0048】
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態を示すもので、この実施形態においては、第1の実施形態と同じ構成を採用し、且つ地絡状態の検出処理を燃料電池発電プラントの運転制御と関連づけて行なうことで、地絡状態の発生箇所を絞り込むことができるようにしたものである。
【0049】
図示しない制御装置は、インバータ装置24、昇圧チョッパ回路26および降圧チョッパ回路29の駆動制御を行うと共に、交流補機31および直流補機32の駆動制御についても実施しているものである。この制御装置は、地絡判定回路37の判定出力SEに基づいて、図3に示すフローチャートにしたがって地絡判定プログラムを実施している。
【0050】
まず、燃料電池発電プラントが運転状態にあるときにおいて、第1の実施形態と同様にして地絡状態の判定を行なっている。そして、接地インピーダンス34の端子電圧VEが所定レベルを超えることで、比較回路36にて比較基準電圧Vaを超えるかもしくはVbを下回ることが判断され、地絡判定回路37により地絡状態が判定されると、制御装置は、これを第1の地絡状態として受け取り(ステップS1で「YES」と判断)、交流補機31もしくは直流補機32のいずれかが地絡状態になったことを認識する。
【0051】
そして、制御装置は、次にインバータ装置24、昇圧チョッパ回路26、降圧チョッパ回路29を停止状態に移行させる制御を行う(ステップS2)。これにより、燃料電池発電プラントの運転は実質的に停止されることになる。この状態では、降圧チョッパ回路29が停止されているから、直流補機32は駆動電源が与えられない。地絡状態の発生が直流補機32で発生している場合には、上述のように降圧チョッパ回路29が停止されることから、地絡電流IEも流れなくなる。したがって、この状態では、地絡判定回路37では地絡状態が検出されなくなる。
【0052】
一方、交流補機31においては、インバータ装置24などが停止されても、電源系統21側から給電を受けることができるので、駆動状態が継続する。このとき、地絡が交流補機31で発生している場合には、この状態においても地絡電流IEがゼロになることはないので、接地インピーダンス34に地絡電流IEが継続して流れるため、地絡判定回路37は地絡状態を判定することになる。
【0053】
したがって、制御装置は、このようにステップS2にて実質的に燃料電池発電プラントの運転を停止した後に検出する地絡状態を第2の地絡状態として受け取るようにしており、第2の地絡状態が検出された場合には(ステップS3で「YES」と判断)、交流補機32に地絡状態が発生していることを判定し(ステップS4)、第2の地絡状態が検出されない場合には(同、「NO」と判断)、直流補機31に地絡状態が発生していることを判定する(ステップS5)。
【0054】
このような第3の実施形態によれば、地絡状態の発生箇所を交流補機32か直流補機31かを判定することができるので、これら交流補機32や直流補機31を多数使用した構成の場合に、地絡箇所の特定をするのに要する時間を短縮することができるようになる。ひいては、復帰に要する時間を短くして効率の良い運転に貢献することができるようになる。
【0055】
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、直流補機32のオンオフ制御をするためのスイッチ41を直流補機32の負極端子側に介在させる構成としたところである。第1の実施形態においては、特にオンオフ制御用のスイッチがどこに設けられているかを明示しておらず、直流補機32をオンオフ制御することができればどこに設ける構成としても良いものであったが、この実施形態では、負極端子側にスイッチ41を設けることでオンオフ制御のスイッチ41の状態に無関係に地絡状態を検出することができるようになる。
【0056】
(第5の実施形態)
図5は本発明の第5の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、接地インピーダンス34部分の構成である。すなわち、この実施形態においては、接地インピーダンス34を第1の接地インピーダンスとし、これに並列に第2の接地インピーダンス42とオンオフ用のスイッチ43との直列回路を接続して接地インピーダンスを構成している。
【0057】
この構成において、例えば、第1の接地インピーダンス34のインピーダンス値は比較的大きい値に設定され、第2の接地インピーダンス42のインピーダンスは比較的小さい値に設定されるようになっている。
【0058】
燃料電池発電プラントが正常に動作している場合には、接地インピーダンス34、42のいずれにも電流は流れないので、そのインピーダンス値には依存しないが、ひとたび直流補機32のいずれかに地絡状態が発生すると、接地インピーダンス34や42に地絡電流IEが流れるようになるが、このときのインピーダンス値が小さいと地絡電流IEが大となり端子電圧VEが大きくなるので検出精度は高いが、その分パワーのロスが大きくなる。また、インピーダンスが高いとその逆で、地絡電流IEを制限することはできるが、検出精度が低下する。
【0059】
この実施形態においては、このような点を考慮して、正常な状態で地絡状態が検出されるまでの間は接地インピーダンスが小さくして検出感度を高めるようにし、地絡状態を判定したら地絡電流を低減させる目的で接地インピーダンスを大きくするようにスイッチ43を切換え制御するように構成されている。これにより、地絡の検出精度を低下させずに地絡が発生したときには地絡電流を極力低減して損失を少なくすることができるようになる。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
第3ないし第5の実施形態は、第1の実施形態を基準とするばかりでなく、だい2ないし第4の実施形態を基準として利用することもできる。
【0061】
燃料電池発電プラントの停止期間中に、交流補機31や直流補機32を個別にオンオフ制御可能な構成である場合に、短時間Taだけオン制御してスキャンすることで地絡発生箇所を特定することができるようになる。
【0062】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、筐体を接地母線に接続すると共に、燃料電池本体の負極を所定の接地インピーダンスを介して筐体に接続し、接地インピーダンスの端子電圧を検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路により検出される接地インピーダンスの端子電圧を所定の電圧レベルと比較する比較回路と、この比較回路の比較結果にもとづいて地絡判定を行なう地絡判定回路とを設けたので、燃料電池本体や交流駆動あるいは直流駆動の燃料電池発電プラント制御補機群に地絡事故が発生した場合に、地絡電流が流れる経路として、筐体および接地母線をを含むように設定し、その経路に接地インピーダンスを介在させることができ、地絡電流により接地インピーダンスの両端に発生する端子電圧を電圧検出回路により検出して比較回路で所定の電圧レベルと比較することにより地絡判定回路により地絡判定を行なうので、絶縁トランスを介して電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントを構成している場合でも確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施形態を示す地絡判定プログラムのフローチャート
【図4】本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
【図5】本発明の第5の実施形態を示す図1相当図
【図6】従来技術を示す図1相当図
【図7】地絡事故がA点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【図8】地絡事故がB点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【図9】地絡事故がC点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【符号の説明】
21は電源系統、22は絶縁トランス、23はローパスフィルタ、24はインバータ装置、25は第1の平滑コンデンサ、26は昇圧チョッパ回路、27は第2の平滑コンデンサ、28は燃料電池本体、29は降圧チョッパ回路、30は第3の平滑コンデンサ、31は第1の燃料電池発電プラント補機(交流補機)、32は第2の燃料電池発電プラント補機(直流補機)、33は筐体、34は接地インピーダンス(第1の接地インピーダンス)、35は電圧検出回路、36は比較回路、37は地絡判定回路、38は整流回路、39はローパスフィルタ、40は比較回路、41はスイッチ、42は第2の接地インピーダンス、43はスイッチである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁トランスを介して電源系統に接続される構成の燃料電池発電プラントの地絡検出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、燃料電池は、水素と酸素との電気化学反応により、燃料が持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置であり、これによって高い発電効率を得ることができるものである。この燃料電池を用いた発電装置は、内部に燃焼サイクルを持たないのでSOx、NOxの排出が少なく、環境への影響が少ないといった利点がある。そのため新しい発電装置として現在盛んに開発が進められている。
【0003】
図6は従来構成の燃料電池発電プラントの電気的構成を示している。この燃料電池発電プラントは絶縁トランス1の一次側端子を電源系統2に接続する構成のものであり、その二次側端子は零相変流器を基本とした漏電遮断器3およびローパスフィルタ4を介してインバータ装置5に接続されている。ローパスフィルタ4は、コンデンサ4aおよびリアクトル4b,4cから構成されている。
【0004】
インバータ装置5は、4個のスイッチング素子(例えばIGBT)5a〜5dをフルブリッジ接続したもので、その直流端子側には第1の平滑コンデンサ6、昇圧チョッパ回路7の高圧側端子が接続されている。昇圧チョッパ回路7は、IGBTなどのスイッチング素子7a,リアクトル7b及びダイオード7cからなり、その低圧側端子には、第2の平滑コンデンサ8が接続されると共に燃料電池本体9が接続されている。また、第1の平滑コンデンサ6の両端子間には降圧チョッパ回路10の高圧側端子が接続され、その降圧チョッパ回路10は、IGBTなどのスイッチング素子10a,ダイオード10b及びリアクトル10cなどから構成されている。
【0005】
燃料系,水処理系,空気系などのプラント制御に必要な交流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第1の燃料電池発電プラント制御補機(以下、交流補機と称す)12が漏電遮断器3の低圧側に接続されている。また、直流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第2の燃料電池発電プラント制御補機(以下、直流補機と称す)13が降圧チョッパ回路10の低圧側端子に接続されている。
【0006】
この燃料電池発電プラントの装置が収容されているプラント本体筐体14は、接地母線Eに接続されており、燃料電池本体9の電位を固定するために、筐体接地線15を設けて燃料電池本体9の負極端子側に接続している。これは、この燃料電池発電プラントの構成において、電源系統2側との連系点で絶縁トランス1を用いる構成としているからである。
【0007】
燃料電池発電プラントにおいては、上述のように、水処理系を備えた構成となっているので、特にプラント内部で発生する地絡事故を検出することは感電防止の観点から、安全上で重要な点である。さらに、プラント内部では、可燃ガスなどの燃料処理系も有するため、地絡事故に起因して漏電による加熱などの事故を招く恐れもあるので、この点からも地絡検出は重要な要素となっている。
【0008】
ところで、上記した構成においては、次のような地絡事故の発生が考えられる。すなわち、第1に、燃料電池本体9において発生する地絡事故がある。例えば図7に示すように、燃料電池本体9のA地点において地絡事故を発生した場合に、燃料電池本体9が発電状態にあるときには、地絡電流は、A点→プラント本体筐体14→接地線15→燃料電池本体9の負極端子→A点という閉回路を形成して流れるようになる。
【0009】
このとき、交流側に設けている漏電遮断器3には漏電電流が流れないので、地絡電流から装置を保護することができない。さらに、地絡ポイントAが、燃料電池本体9の正極付近である場合には、電圧が高いことでかなり大きな地絡電流が流れてしまう可能性がある。
【0010】
第2に、複数の直流補機13のいずれかにおいて発生する地絡事故がある。この場合には、図8に示すように、地絡電流は次の経路で流れる。第3の平滑コンデンサ11の正極端子→直流補機13→B点→プラント本体筐体14(図中、矢印aで示す経路)→接地線15(同、矢印b)→第3の平滑コンデンサ11の負極端子(同、矢印c、d)という閉回路である。そして、この場合においても交流側に設けている漏電遮断器3に漏電電流が流れないので、保護することができない。
【0011】
第3に、複数の交流補機12のいずれかにおいて発生する地絡事故がある。この場合には、図9に示すように、地絡電流は負の半サイクルと正の半サイクルとでそれぞれ次の経路で流れる。
【0012】
負の半サイクルでは、絶縁トランス1の2次側端子1a→漏電遮断器3(図中、破線矢印amで示す経路)→交流補機12→C点→プラント本体筐体14(同、破線矢印bm)→接地線15→インバータ5のスイッチング素子5dの逆並列ダイオード(同、破線矢印cm)→ローパスフィルタ4のリアクトル4c→漏電遮断器3→絶縁トランス1の2次側端子1b(同、破線矢印em)という閉回路で地絡電流が流れる。
【0013】
また、正の半サイクルでは、絶縁トランス1の2次側端子1b→漏電遮断器3(図中、実線矢印apで示す経路)→交流補機12→C点→プラント本体筐体14(同、実線矢印bp)→接地線15→インバータ5のスイッチング素子5bの逆並列ダイオード(同、実線矢印cp)→ローパスフィルタ4のリアクトル4b(同、実線矢印dp)→漏電遮断器3→絶縁トランス1の2次側端子1a(同、実線矢印ep)、という閉回路で地絡電流が流れる。
【0014】
このとき、漏電遮断器3には地絡電流が流れるが、上述したような閉ループで2相に逆方向に流れるので、地絡電流の総和は基本的には零になり、この結果、零相変流器を基本とした漏電遮断器3では地絡状態を検出することができなくなり、装置を地絡電流から保護することができない。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁トランスを介した状態で電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントにおいて、地絡事故が発生した場合にこれを確実に検出することができるようにした燃料電池発電プラントの地絡検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、電源系統に一次側が接続された絶縁トランスと、スイッチング素子をフルブリッジ接続してなり交流端子がローパスフィルタを介して前記絶縁トランスの二次側に接続されるインバータ装置と、このインバータ装置の直流端子側に接続される第1の平滑コンデンサと、高圧側端子が前記インバータ装置の直流端子間に接続された昇圧チョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第2の平滑コンデンサおよび燃料電池本体と、高圧側端子が前記第1の平滑コンデンサの端子間に接続される降圧チョッパ回路と、この降圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第3の平滑コンデンサと、交流電源で駆動されプラント制御に必要な第1の燃料電池発電プラント補機と、直流電源で駆動されプラント制御に必要な第2の燃料電池発電プラント補機とを筐体内に備えた構成の燃料電池発電プラントを対象とし、前記筐体を接地母線に接続すると共に、前記燃料電池本体の負極を所定の接地インピーダンスを介して前記筐体に接続し、前記接地インピーダンスの端子電圧を検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路により検出される前記接地インピーダンスの端子電圧を所定の電圧レベルと比較する比較回路と、この比較回路の比較結果に基づいて地絡判定を行なう地絡判定回路とを設けた構成としたところに特徴を有する。
【0017】
上記構成を採用することにより、燃料電池本体や交流駆動あるいは直流駆動の燃料電池発電プラント制御補機群に地絡事故が発生した場合に、地絡電流が流れる経路として、筐体および接地母線をを含むように設定し、その経路に接地インピーダンスを介在させる構成としているので、地絡電流により接地インピーダンスの両端に電圧が発生する。この電圧を電圧検出回路により検出して比較回路により所定の電圧レベルと比較し、その比較結果に基づいて地絡判定回路により地絡判定を行なうので、絶縁トランスを介して電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントを構成している場合でも確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【0018】
請求項2に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記発明において、前記電圧検出回路が検出する前記接地インピーダンスの端子電圧を整流する整流回路と、その整流出力を平均化して前記比較回路に出力する低域通過フィルタ回路とを設ける構成としたところに特徴を有する。
【0019】
上記構成によれば、電圧検出回路により検出する電圧が地絡電流の方向により正の値あるいは負の値となるのに対して、整流回路により整流すると共に、低域通過フィルタ回路により整流出力を平均化した出力として比較回路に入力するようにしたことで、所定の電圧レベルの設定を正の値を1個設定するだけで確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【0020】
請求項3に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記地絡判定回路を、前記燃料電池本体による発電動作中に前記地絡判定を行なった場合に第1の地絡状態を検出したときには、前記インバータ装置,昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ回路を停止制御すると共に、燃料電池発電プラントを停止させる制御を行い、その停止状態において前記地絡判定を行なった場合に第2の地絡状態を検出し、前記補機の地絡を判定するように構成したところに特徴を有する。
【0021】
上記構成によれば、前述のようにして地絡事故を検出した場合に、燃料電池発電プラントの運転中である場合には、その地絡事故を第1の地絡状態として判定し、このとき、インバータ装置、昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ回路の運転を停止するように制御する。これにより、直流電源で駆動される燃料電池発電プラント制御補機群は、駆動電源がなくなることから地絡事故の有無に関わらず停止状態に移行する。このとき、地絡事故が直流電源で駆動される補機群で発生している場合には、地絡電流もなくなることから地絡判定回路による地絡状態の検出もなくなる。
【0022】
一方、地絡事故が交流電源で駆動される補機群で発生している場合には、交流電源が電源系統側から供給されるので、地絡状態が継続することになる。この結果、地絡電流が継続して検出されることになるので、交流電源で駆動される補機群に地絡事故が発生していることを第2の地絡状態として特定することができるようになる。
【0023】
以上の結果から、第1および第2の地絡状態が共に検出される場合には、交流駆動の補機群に地絡故障があることが特定でき、第1の地絡状態のみが検出される場合には、直流駆動の補機群に地絡故障があることを判定することができるようになる。
【0024】
請求項4に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機についてオンオフ制御するためのスイッチを、前記降圧チョッパ回路の負極側に挿入する構成としたところに特徴を有する。
【0025】
これにより、地絡事故が発生していない状態では、オンオフ制御用のスイッチを駆動制御することで燃料電池発電プラント補機について駆動制御を行うことができ、しかも、これらの補機が地絡事故を起こしたときには、オンオフ制御用のスイッチに無関係に地絡電流が流れるようになるので、地絡判定の要素としてオンオフ制御用のスイッチ状態を考慮に入れないで簡単に判定することができるようになる。
【0026】
請求項5に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、請求項1ないし3の発明において、前記燃料電池発電プラントの停止中に、前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機について個別に駆動制御可能なものを順次短期間だけオンオフ制御することにより前記地絡判定回路により個別に地絡の有無を判定するように構成したところに特徴を有する。
【0027】
上記構成によれば、燃料電池発電プラントの停止中に、直流駆動および交流駆動の各補機に対して、順次一定時間だけオンさせるように制御することで、そのとき地絡電流が流れるか否かを検出することにより、地絡事故が発生している場合には、その地絡事故が発生している補機を特定することができるようになる。したがって、稼動時もしくは停止時などに、このような地絡事故の検出を行なうための制御を実施すれば、未然に地絡事故に起因した悪影響を防止することができるようになる。
【0028】
請求項6に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置は、上記各発明において、前記接地インピーダンスを、常時接続する第1の接地インピーダンスと、スイッチのオンオフにより接続可能な第2の接地インピーダンスとの並列回路により構成したところに特徴を有する。
【0029】
上記構成によれば、接地インピーダンスのインピーダンス値として、地絡事故を感度良く検出するためには低インピーダンスとして地絡電流を大きくすることで迅速且つ確実に検出することができるが、地絡事故発生時に大きい地絡電流が継続的に流れると、燃料電池発電プラントの稼動が不能となる恐れが生ずるので、この観点からは接地インピーダンスを高く設定しておくことが望ましい。これらの両者の特徴のそれぞれ有利となる部分を得るために、第1の接地インピーダンスを単独で使用したり第2の接地インピーダンスを並列に接続したりすることで接地インピーダンスを変えて行なうことができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1を参照して説明する。
図1は本発明の燃料電池発電プラントの電気的構成を示すもので、電源系統21に対して絶縁トランス22の1次側端子が接続されている。絶縁トランス22の2次側端子はローパスフィルタ23を介してインバータ装置24の交流端子側にに接続されている。
【0031】
ローパスフィルタ23は、絶縁トランス22の2次側端子間に接続されるコンデンサ23aと、インバータ装置24側につながる各ラインに介在されるリアクトル23b,23cから構成されている。インバータ装置24は、IGBTなどに代表される4つのスイッチング素子24a〜24dをフルブリッジ接続してなるもので、各スイッチング素子24a〜24dは、図示しないインバータ制御回路から制御信号が与えられるように構成されている。
【0032】
インバータ装置24の直流端子側には第1の平滑コンデンサ25が接続されると共に、昇圧チョッパ回路26の高圧側端子が接続されている。昇圧チョッパ回路26は、IGBTなどのスイッチング素子26aと、リアクトル26bと、ダイオード26cとから構成されており、スイッチング素子26aは図示しない制御回路により駆動制御され昇圧動作を行う。
【0033】
昇圧チョッパ回路26の低圧側端子は第2の平滑コンデンサ27に接続されると共に、燃料電池本体28に接続されている。燃料電池本体28は、燃料極および空気極を備え、水素と酸素とを電気化学反応させることで電気エネルギーを生成すると共に、熱エネルギーを生成する。電気エネルギーは、直流出力としてインバータ装置24により交流出力に変換されて電源系統21側に供給される。熱エネルギーは、冷却水を循環すると共に熱交換器を配設することで回収して利用することができる。
【0034】
インバータ装置24の直流端子側は、降圧チョッパ回路29の高圧側端子に接続されている。降圧チョッパ回路29は、IGBTなどのスイッチング素子29aと、ダイオード29bと、リアクトル29cから構成されており、スイッチング素子29aを駆動制御することで降圧動作を行う。降圧チョッパ回路29の低圧側端子には第3の平滑コンデンサ30が接続されている。
【0035】
燃料系,水処理系,空気系などのプラント制御に必要な交流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第1の燃料電池発電プラント制御補機(以下、交流補機と称す)31が絶縁トランス22の2次側端子に接続されている。また、直流電源で駆動される遮断弁,比例弁,調整弁や、ブロワ,ポンプ,電気ヒータ,温度検出器,流量計などの複数の第2の燃料電池発電プラント制御補機(以下、直流補機と称す)32が降圧チョッパ回路29の低圧側端子に接続されている。
【0036】
この燃料電池発電プラントの装置が収容されているプラント本体の筐体33は、接地母線Eに接続されている。そして、燃料電池本体28の電位を固定するために、負極端子側を接地インピーダンス34を介して筐体33に接続している。これは、この燃料電池発電プラントの構成において、電源系統21側との連系点で絶縁トランス22を用いる構成としているからである。また、地絡などの事故が発生していない状態では、接地インピーダンス34に電流は流れないようになっている。
【0037】
電圧検出回路35は、接地インピーダンス34の端子間電圧を検出するように設けられており、その検出電圧VEを比較回路36に出力する。比較回路36は、比較規準電圧としてVa,Vb(ただし、Va>0>Vb)が与えられる。この場合比較規準電圧VaとVbとは絶対値が同じで符号が異なるように設定されたものである。比較回路36による比較結果は地絡判定回路37に出力する。地絡判定回路37は、比較回路36の比較結果に基づいて地絡状態を判定して判定信号SEを出力する。
【0038】
この場合、比較回路36は、検出電圧VEが比較基準電圧Vaよりも大きいか(VE>Va)、検出電圧VEが比較基準電圧Vbより小さいか(VE<Vb)を比較し、地絡判定回路37は、いずれかの条件に該当するときに地絡状態にあることを判定するようになっている。
【0039】
次に上記構成の作用について説明する。地絡事故として、燃料電池本体28(図中、A点)や、直流補機32(図中、B点)あるいは交流補機31(図中、C点)において発生した場合に、前述したように、地絡電流IEは筐体33及び接地インピーダンス34を経由するように閉回路を形成するので、その端子間電圧VEを電圧検出回路35により検出することで地絡電流を検出できる。
【0040】
このとき、接地インピーダンス34のインピーダンス値をZEとすると、地絡電流IEは、次式のように表すことができる。
【0041】
IE=VE/ZE …(1)
つまり、地絡電流IEの大きさは、接地インピーダンス34の両端の電圧VEを検出すれば算出することができる。地絡電流の保護レベルをIE0とすると、これに対応する電圧Va,Vbは、次式のように示される。
【0042】
Va= IE0×ZE …(2)
Vb=−IE0×ZE …(3)
したがって、地絡判定回路37においては、比較回路36の比較結果から、
VE>Vaか、Vb>VEかのいずれかに合致するときに地絡状態を判定すれば確実に地絡検出を行うことができるようになる。
【0043】
なお、上述の場合に、検出電圧VEは地絡電流IEの流れる方向によって極性が反転するので、これを考慮してVa,Vbを設定するようにしたものである。したがって、VaとVbとは絶対値において等しい値となっている。
【0044】
このような本実施形態によれば、接地インピーダンス34を筐体33との間に介在させた状態で接地母線Eに接続しているので、地絡事故が発生したときに、接地インピーダンス34を含んだ閉回路を形成して地絡電流が流れるようにすることができ、これによって、接地インピーダンス34の端子電圧VEを電圧検出回路35で検出し、比較回路36で比較基準電圧Va,Vbと比較することにより、地絡判定回路37において確実に地絡状態を判定することができるようになる。
【0045】
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、地絡判定を行うための構成である。この実施形態においては、第1の実施形態における比較回路36に代えて、整流回路38およびローパスフィルタ(LPF)39を介在させると共に比較回路40を設ける構成としている。
【0046】
上記構成によれば、電圧検出回路35にて検出した接地インピーダンス34の端子電圧VEを整流回路38において整流すると共に、LPF39にて平均化することで、地絡電流IEの流れる方向に依存しない実効的な電圧信号を得ることができ、これを比較回路40にて比較基準電圧Vaと比較することで地絡状態を検出するようにしている。
【0047】
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加えて、比較回路40における比較基準電圧をVaだけにすることができ、これによってノイズなどの悪影響を抑制して確実な検出動作を行うことができるようになる。
【0048】
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態を示すもので、この実施形態においては、第1の実施形態と同じ構成を採用し、且つ地絡状態の検出処理を燃料電池発電プラントの運転制御と関連づけて行なうことで、地絡状態の発生箇所を絞り込むことができるようにしたものである。
【0049】
図示しない制御装置は、インバータ装置24、昇圧チョッパ回路26および降圧チョッパ回路29の駆動制御を行うと共に、交流補機31および直流補機32の駆動制御についても実施しているものである。この制御装置は、地絡判定回路37の判定出力SEに基づいて、図3に示すフローチャートにしたがって地絡判定プログラムを実施している。
【0050】
まず、燃料電池発電プラントが運転状態にあるときにおいて、第1の実施形態と同様にして地絡状態の判定を行なっている。そして、接地インピーダンス34の端子電圧VEが所定レベルを超えることで、比較回路36にて比較基準電圧Vaを超えるかもしくはVbを下回ることが判断され、地絡判定回路37により地絡状態が判定されると、制御装置は、これを第1の地絡状態として受け取り(ステップS1で「YES」と判断)、交流補機31もしくは直流補機32のいずれかが地絡状態になったことを認識する。
【0051】
そして、制御装置は、次にインバータ装置24、昇圧チョッパ回路26、降圧チョッパ回路29を停止状態に移行させる制御を行う(ステップS2)。これにより、燃料電池発電プラントの運転は実質的に停止されることになる。この状態では、降圧チョッパ回路29が停止されているから、直流補機32は駆動電源が与えられない。地絡状態の発生が直流補機32で発生している場合には、上述のように降圧チョッパ回路29が停止されることから、地絡電流IEも流れなくなる。したがって、この状態では、地絡判定回路37では地絡状態が検出されなくなる。
【0052】
一方、交流補機31においては、インバータ装置24などが停止されても、電源系統21側から給電を受けることができるので、駆動状態が継続する。このとき、地絡が交流補機31で発生している場合には、この状態においても地絡電流IEがゼロになることはないので、接地インピーダンス34に地絡電流IEが継続して流れるため、地絡判定回路37は地絡状態を判定することになる。
【0053】
したがって、制御装置は、このようにステップS2にて実質的に燃料電池発電プラントの運転を停止した後に検出する地絡状態を第2の地絡状態として受け取るようにしており、第2の地絡状態が検出された場合には(ステップS3で「YES」と判断)、交流補機32に地絡状態が発生していることを判定し(ステップS4)、第2の地絡状態が検出されない場合には(同、「NO」と判断)、直流補機31に地絡状態が発生していることを判定する(ステップS5)。
【0054】
このような第3の実施形態によれば、地絡状態の発生箇所を交流補機32か直流補機31かを判定することができるので、これら交流補機32や直流補機31を多数使用した構成の場合に、地絡箇所の特定をするのに要する時間を短縮することができるようになる。ひいては、復帰に要する時間を短くして効率の良い運転に貢献することができるようになる。
【0055】
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、直流補機32のオンオフ制御をするためのスイッチ41を直流補機32の負極端子側に介在させる構成としたところである。第1の実施形態においては、特にオンオフ制御用のスイッチがどこに設けられているかを明示しておらず、直流補機32をオンオフ制御することができればどこに設ける構成としても良いものであったが、この実施形態では、負極端子側にスイッチ41を設けることでオンオフ制御のスイッチ41の状態に無関係に地絡状態を検出することができるようになる。
【0056】
(第5の実施形態)
図5は本発明の第5の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、接地インピーダンス34部分の構成である。すなわち、この実施形態においては、接地インピーダンス34を第1の接地インピーダンスとし、これに並列に第2の接地インピーダンス42とオンオフ用のスイッチ43との直列回路を接続して接地インピーダンスを構成している。
【0057】
この構成において、例えば、第1の接地インピーダンス34のインピーダンス値は比較的大きい値に設定され、第2の接地インピーダンス42のインピーダンスは比較的小さい値に設定されるようになっている。
【0058】
燃料電池発電プラントが正常に動作している場合には、接地インピーダンス34、42のいずれにも電流は流れないので、そのインピーダンス値には依存しないが、ひとたび直流補機32のいずれかに地絡状態が発生すると、接地インピーダンス34や42に地絡電流IEが流れるようになるが、このときのインピーダンス値が小さいと地絡電流IEが大となり端子電圧VEが大きくなるので検出精度は高いが、その分パワーのロスが大きくなる。また、インピーダンスが高いとその逆で、地絡電流IEを制限することはできるが、検出精度が低下する。
【0059】
この実施形態においては、このような点を考慮して、正常な状態で地絡状態が検出されるまでの間は接地インピーダンスが小さくして検出感度を高めるようにし、地絡状態を判定したら地絡電流を低減させる目的で接地インピーダンスを大きくするようにスイッチ43を切換え制御するように構成されている。これにより、地絡の検出精度を低下させずに地絡が発生したときには地絡電流を極力低減して損失を少なくすることができるようになる。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
第3ないし第5の実施形態は、第1の実施形態を基準とするばかりでなく、だい2ないし第4の実施形態を基準として利用することもできる。
【0061】
燃料電池発電プラントの停止期間中に、交流補機31や直流補機32を個別にオンオフ制御可能な構成である場合に、短時間Taだけオン制御してスキャンすることで地絡発生箇所を特定することができるようになる。
【0062】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、筐体を接地母線に接続すると共に、燃料電池本体の負極を所定の接地インピーダンスを介して筐体に接続し、接地インピーダンスの端子電圧を検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路により検出される接地インピーダンスの端子電圧を所定の電圧レベルと比較する比較回路と、この比較回路の比較結果にもとづいて地絡判定を行なう地絡判定回路とを設けたので、燃料電池本体や交流駆動あるいは直流駆動の燃料電池発電プラント制御補機群に地絡事故が発生した場合に、地絡電流が流れる経路として、筐体および接地母線をを含むように設定し、その経路に接地インピーダンスを介在させることができ、地絡電流により接地インピーダンスの両端に発生する端子電圧を電圧検出回路により検出して比較回路で所定の電圧レベルと比較することにより地絡判定回路により地絡判定を行なうので、絶縁トランスを介して電源系統に接続する構成の燃料電池発電プラントを構成している場合でも確実に地絡事故を検出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施形態を示す地絡判定プログラムのフローチャート
【図4】本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
【図5】本発明の第5の実施形態を示す図1相当図
【図6】従来技術を示す図1相当図
【図7】地絡事故がA点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【図8】地絡事故がB点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【図9】地絡事故がC点で発生した場合の地絡電流の経路を示す図
【符号の説明】
21は電源系統、22は絶縁トランス、23はローパスフィルタ、24はインバータ装置、25は第1の平滑コンデンサ、26は昇圧チョッパ回路、27は第2の平滑コンデンサ、28は燃料電池本体、29は降圧チョッパ回路、30は第3の平滑コンデンサ、31は第1の燃料電池発電プラント補機(交流補機)、32は第2の燃料電池発電プラント補機(直流補機)、33は筐体、34は接地インピーダンス(第1の接地インピーダンス)、35は電圧検出回路、36は比較回路、37は地絡判定回路、38は整流回路、39はローパスフィルタ、40は比較回路、41はスイッチ、42は第2の接地インピーダンス、43はスイッチである。
Claims (6)
- 電源系統に一次側が接続された絶縁トランスと、スイッチング素子をフルブリッジ接続してなり交流端子がローパスフィルタを介して前記絶縁トランスの二次側に接続されるインバータ装置と、このインバータ装置の直流端子側に接続される第1の平滑コンデンサと、高圧側端子が前記インバータ装置の直流端子間に接続された昇圧チョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第2の平滑コンデンサおよび燃料電池本体と、高圧側端子が前記第1の平滑コンデンサの端子間に接続される降圧チョッパ回路と、この降圧チョッパ回路の低圧側端子に接続される第3の平滑コンデンサと、交流電源で駆動されプラント制御に必要な第1の燃料電池発電プラント補機と、直流電源で駆動されプラント制御に必要な第2の燃料電池発電プラント補機とを筐体内に備えた構成の燃料電池発電プラントにおいて、
前記筐体を接地母線に接続すると共に、前記燃料電池本体の負極を所定の接地インピーダンスを介して前記筐体に接続し、
前記接地インピーダンスの端子電圧を検出する電圧検出回路と、
この電圧検出回路により検出される前記接地インピーダンスの端子電圧を所定の電圧レベルと比較する比較回路と、
この比較回路の比較結果にもとづいて地絡判定を行なう地絡判定回路とを設けたことを特徴とする燃料電池発電プラントの地絡検出装置。 - 請求項1に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置において、
前記電圧検出回路が検出する前記接地インピーダンスの端子電圧を整流する整流回路と、
その整流出力を平均化して前記比較回路に出力する低域通過フィルタ回路とを設けたことを特徴とする燃料電池発電プラントの地絡検出装置。 - 請求項1または2に記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置において、
前記地絡判定回路は、前記燃料電池本体による発電動作中に前記地絡判定を行なった場合に第1の地絡状態を検出したときには、前記インバータ装置,昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ回路を停止制御すると共に、燃料電池発電プラントを停止させる制御を行い、その停止状態において前記地絡判定を行なった場合に第2の地絡状態を検出し、前記補機の地絡を判定することを特徴とする燃料電池発電プラント地絡検出装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置において、
前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機についてオンオフ制御するためのスイッチを、前記降圧チョッパ回路の負極側に挿入する構成としたことを特徴とする燃料電池発電プラントの地絡検出装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置において、
前記燃料電池発電プラントの停止中において、前記第1および第2の燃料電池発電プラント補機について個別に駆動制御可能なものを順次短期間だけオンオフ制御することにより前記地絡判定回路により個別に地絡の有無を判定するように構成したことを特徴とする燃料電池発電プラントの地絡検出装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料電池発電プラントの地絡検出装置において、
前記接地インピーダンスを、常時接続する第1の接地インピーダンスと、スイッチのオンオフにより接続可能な第2の接地インピーダンスとの並列回路により構成したことを特徴とする燃料電池発電プラントの地絡検出装置。
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| JP2002194668A JP2004039438A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 燃料電池発電プラントの地絡検出装置 |
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| JP2004039438A true JP2004039438A (ja) | 2004-02-05 |
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| JP2002194668A Pending JP2004039438A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 燃料電池発電プラントの地絡検出装置 |
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| JP (1) | JP2004039438A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007157631A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム、燃料電池車 |
| JP2008103236A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システム |
| JP2011019345A (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-27 | Sharp Corp | 電力変換装置及びそれを備える発電システム |
| WO2018163582A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-13 | 株式会社 東芝 | 電力変換装置 |
| JP2021096966A (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | 大阪瓦斯株式会社 | 異常判定システム及び燃料電池装置 |
-
2002
- 2002-07-03 JP JP2002194668A patent/JP2004039438A/ja active Pending
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