JP2004039284A - 角形電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決の手段】外装缶と封口板との当接領域を、エネルギービームを用いてほぼ方形のパターンを描画するエネルギー照射工程により接合する方法であって、前記エネルギー照射工程は、描画開始点が、前記方形の短辺または長辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が長辺または短辺上の1点に位置するように実行されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、角形電池の製造方法にかかり、特に、角形電池の外装容器と封口体との溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ニッケル−水素化物蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池は、正極および負極の間にセパレータを介在させ、これらを渦巻状に巻回もしくは積層した後、正極あるいは負極の端部に集電体を接続して電極体を形成し、この電極体を外装容器としての金属製電池ケースに収納して集電体から伸長する集電リードを封口体に溶接した後、封口体を電池ケースの開口部に装着することにより密閉される。
【0003】
一般に、ニッケルーカドミウム蓄電池、ニッケルー水素蓄電池などのアルカリ蓄電池は、集電体から導出した集電リードと封口体とを溶接接続し、封口体を外装容器(電池ケース)の開口部に配置し、溶接により封口するかあるいは、外装容器をかしめ封口することによって封口処理がなされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特に、このようなアルカリ蓄電池のうち、金属からなる角形ケースの一端に形成された開口部に金属板からなる封口体を嵌入し、当接部にレーザ溶接して密閉容器を形成した角形電池は、円筒型電池に比べてスペース使用効率が優れており、また、レーザ溶接は他の溶接方式に比較して電解液や電気絶縁部分などに対する熱的影響が少なく作業効率に優れているという利点を有している。
【0005】
通常、上述のような角形ケースは金属平板の成型によって形成されるため、角部はある曲率半径をもち、それに応じて封口体の角部もそれに応じた曲率半径を持つ。
【0006】
このような角形電池の封口体をレーザ溶接するに際し、レーザ溶接開始、終了位置をコーナー部とした場合、コーナー部の形状が不安定であることからずれが発生し易い。また、内外比により内側にレーザ深度が深く品質が不安定である。
【0007】
そこで図6に示すように、レーザ照射の始点S・終点Eを一直線上にすることで溶接品質の安定化をはかるようにしている(特許第3099670号公報)。図6は、角形電池を上面からみた模式図であり、矢印は、外装容器10の上面に封口体30を溶接するレーザの照射プロファイルを示す図である。16は封口体30から突出する端子部である。
【0008】
ここで、レーザ照射の始点Sおよび終点Eが同じ位置である場合は、4辺の溶接強度が同等になるように溶接されている。そのため、図7に示すように、内部圧力の異常上昇時には、上方への応力Fが大きくなり、4辺同時に亀裂が入り、蓄積ガスgとともに、内容物の噴出を引き起こしてしまう可能性がある。
また、始点Sおよび終点Eが同じ位置でない場合でも、図8に示すように2回走行部が1辺のみであれば、図9に示すように、1回走行部の3辺が先に亀裂が入ることで蓄積ガスgを排出できるものの、万が一、内容物の噴出が起こりそうな場合、電極体などの内容物が電池外に出やすいという問題がある。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、更に溶接品質の安定化をはかり、更にまた安全で信頼性の高い角形電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、外装缶と封口板との当接領域を、エネルギービームを用いてほぼ方形のパターンを描画するエネルギー照射工程により接合する方法であって、前記エネルギー照射工程は、描画開始点が、前記方形の短辺または長辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が長辺または短辺上の1点に位置するように実行されることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、描画開始点と、少なくとも1つのコーナー部を挟んだ位置にある描画終了点とを含む領域が2回描画領域となっており、他は1回描画領域であるため、この描画開始点と描画終了点とを含む2回描画領域で溶接強度が高くなっている。従って、内部圧力上昇時には、溶接強度が他部よりも弱く、先に亀裂が入る1回描画領域の2辺から蓄積ガスを排出することができる上、万が一内容物の噴出が起こりそうな場合でも、溶接強度が高い2回描画領域においては、封口板を外装缶に強固に固定でき、封口板が外装缶内の内容物を押さえ、電池系外に出さないような構造となり、安全性をさらに向上させることが可能となる。
【0011】
望ましくは、前記エネルギー照射工程は、描画開始点が、前記方形の短辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が長辺上の1点に位置するように実行されることを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、描画開始点が、樹脂部品からもっとも遠い領域すなわち、長方形パターンからなる外装缶と封口板との当接領域の短辺上とし、樹脂部品への熱的影響がもっとも少ない領域となるようにすることにより、描画開始時に認められるレーザスポット強度のばらつきが、強度が強くなる方向にずれたとしても、樹脂部品への熱影響は最小限に抑制される。
【0013】
また、レーザ照射が当接領域上で終了する場合、照射強度のばらつきにより、クラックやピンホールが発生することがあるため、所定のレーザ強度を保持したままで照射領域上からレーザ走査を内方にずらす、すなわち、封口板上で照射を終了することでクラック、ピンホールの発生をより確実に抑制することが可能となる。
【0014】
また、照射終了点を接合領域の外側にずらすようにしても良い。
【0015】
一方、描画開始点が、前記方形の長辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が短辺上の1点に位置するように実行してもよい。
【0016】
これにより、レーザ強度のばらつきが大きい描画終了点が、樹脂部品からもっとも遠い領域すなわち、長方形パターンからなる外装缶と封口板との当接領域の短辺上とし、樹脂部品への熱的影響がもっとも少ない領域となるようにすることにより、描画終了時に認められるレーザスポット強度のばらつきが、強度が強くなる方向にずれたとしても樹脂部品への熱影響は最小限に抑制される。
【0017】
また、レーザ照射の描画開始点が当接領域上にある場合、照射強度のばらつきにより、クラックやピンホールが発生することがあるが、当接領域上からレーザ走査を内方にずらす、すなわち、封口板上で照射を開始することでクラック、ピンホールの発生をより確実に抑制することが可能となる。
【0018】
また、照射開始点を接合領域の外側にずらすようにしても良い。
【0019】
前記エネルギー照射工程は、2回の描画パターンが重なった2回描画領域の溶接深度が、1回の描画パターンからなる1回描画領域の溶接深度よりも深くなるように溶接エネルギーを調整したことを特徴とする。
【0020】
また望ましくは、前記エネルギー照射工程は、1回の描画パターンからなる1回描画領域の溶接深度が、使用する封口板肉厚の0.25〜0.45倍程度とする。封口板肉厚の0.25倍未満にした場合、溶接強度が著しく低下することがある。一方、0.45倍を越えると溶接強度が強すぎるためである。
【0021】
このようにして、確実な溶接が可能となり、更に信頼性の高い蓄電池を提供する事が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をニッケル−水素蓄電池に適用した場合について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
なお、図1は本発明の第1の実施の形態のビーム溶接方法を示す説明図、図2は本発明の方法で形成したニッケル−水素蓄電池の要部を示す斜視図、図3(a)および(b)はその平面図および断面図である。本発明の方法は、外装容器10の開口部に、ニッケルめっきのなされた鉄板からなり、長方形の封口板30を、外装容器10の上面にレーザ溶接するもので、レーザビーム描画を短辺上の1点を描画開始点Sとし、図1に矢印で示すように封口板30と外装容器10の開口部との当接領域に沿ってレーザ溶接を行い、描画終了点Eは描画開始点Sを越えて、さらにコーナー部を通過し隣接する長辺上の点となるようにしたことを特徴とするものである。16は封口板に突出して装着される端子部である。
【0023】
図2は、このニッケル−水素蓄電池の斜視図、図3は、電極体20を外装容器10に挿入して前記導電タブ11aを介して封口体30と溶接した状態を示す一部破断図である。
【0024】
かかる方法によれば、描画開始点Sと、1つのコーナー部を挟んだ位置にある描画終了点Eとを含む領域が2回描画領域となっており、他は1回描画領域であるため、この描画開始点Sと描画終了点Eとを含む2回描画領域で溶接強度が高くなっている。
【0025】
従って、図4に示すように、内部圧力上昇時に、応力Fがかかった場合、溶接強度が他部よりも弱く、先に亀裂が入る1回描画領域の2辺から蓄積ガスgを排出することができる。従って、万が一内容物の噴出が起こりそうな場合でも、溶接強度が高い2回描画領域においては、封口板を外装缶に強固に固定でき、封口板が外装缶内の内容物を押さえ、電池系外に出さないような構造となっており、安全性をさらに向上させることが可能となる。
【0026】
このように、2回照射領域を、コーナー部を挟んで2辺にわたるように形成することにより、1回照射領域に対して溶接強度を高くしておくことにより、内部圧力が高くなった場合に、1回照射領域から亀裂が入ることにより、ガスgが良好に排出される。一方、コーナー部を挟んだ2回照射領域は、確実に溶接された状態で維持されるため、電極体などの内容物が飛び出したりすることもなく、安全性の高い封止状態を形成することが可能となる。
【0027】
(第2の実施の形態)
前記第1の実施の形態では、描画開始点Sを短辺上、描画終了点Eを長辺上となるようにしたが、本発明の第2の実施の形態では、同様にして形成した外装容器、電極体および封口体を用いて、図5に示すような描画プロファイルでレーザビーム照射を行うことを特徴とするものである。本実施の形態では、図5に矢印で示すように、封口板30と外装容器10の開口部との当接領域に沿ってレーザ溶接を行い、描画終了点Eは描画開始点Sを越えて、さらにコーナー部を通過し隣接する短辺上の点となるようにしたことを特徴とするものである。
【0028】
かかる方法によれば、描画開始点Sと、1つのコーナー部を挟んだ位置にある描画終了点Eとを含む領域が2回描画領域となっており、他は1回描画領域であるため、この描画開始点Sと描画終了点Eとを含む2回描画領域で溶接強度が高くなっている。
【0029】
従って、前記第1の実施の形態で説明したのと同様に、内部圧力上昇時に、応力がかかった場合、溶接強度が2回描画領域よりも弱く、先に亀裂が入る1回描画領域の2辺から蓄積ガスを排出することができる。万が一内容物の噴出が起こりそうな場合でも、溶接強度が高い2回描画領域において、封口板を外装缶に強固に固定でき、封口板が外装缶内の内容物を押さえ、電池系外に出さないような構造となっており、安全性をさらに向上させることが可能となる。
【0030】
なお前記第1および第2の実施の形態では、レーザ照射の描画開始点Sも描画終了点Eも当接領域上となるようにしたが、いずれかを当接領域の外側あるいは内側に位置するようにし、レーザビームが不安定となる部分は溶接領域にならないようにするようにし、当接領域すなわちレーザ溶接すべき領域に確実にレーザ照射を行うようにしてもよい。これにより、レーザ深度の不安定部を当接領域から回避することができ、容易に確実な溶接面を形成することができ、確実で信頼性の高い封止接続が可能となる。
【0031】
<実施例>
次にこの溶接方法を用いて形成されるニッケル−水素蓄電池について説明する。
【0032】
1.封口体の作製
本実施形態のニッケル−水素蓄電池の封口体30は、図2および3に示すように、底面に円形状の下方突出部を形成してなる蓋体16aと、正極キャップ16eと、これら蓋体16aおよび正極キャップ16e間に介在されるEPDM(エチレンプロプレンジエンゴム:弾性体)からなる弁体16fを備えており、蓋体16aの中央にはガス抜き孔が形成されている。16b、cは集電リード、16dはガスケットである。16fは弁体、16gは排気孔である。そして正極キャップ16e周辺部が突出して正極端子として、正極外部端子部(端子部)16を構成している。15はスペーサである。
【0033】
2.電極体の作製
本実施形態のニッケル−水素蓄電池100は、図2および3に示すように、ニッケル正極板11と水素吸蔵合金負極板12とを備えている。ニッケル正極板11は、パンチングメタルからなる極板芯体の表面にニッケル焼結多孔体を形成した後、化学含浸法により水酸化ニッケルを主体とする活物質をニッケル焼結多孔体内に充填して作製されている。一方、水素吸蔵合金負極板12は、パンチングメタルからなる極板芯体の表面に水素吸蔵合金からなるペースト状負極活物質を充填し、乾燥させた後、所定の厚みになるまで圧延して作製されている。
【0034】
これらのニッケル正極板11と水素吸蔵合金負極板12との間にセパレータ13を介在させて積層し、電極群を作製した。この電極群の上端面には、ニッケル正極板11の端部から延出する導電タブ11aが露出し、封口体に形成された正極端子接続部14に溶接する。また、下端面には水素吸蔵合金負極板12の極板芯体であるパンチングメタルの端部12aが露出し、外装容器の内底面に接触せしめられている。
【0035】
3.ニッケル−水素蓄電池の作製
そして、この封口体30を用いてニッケル−水素蓄電池を組み立てるに際しては、まず、上述の電極体20を、板厚0.4mmの鉄にニッケルメッキを施した有底筒状の外装容器(底面の外面は負極外部端子となる)10内に収納する。
ついで、外装容器10内に30質量%の水酸化カリウム(KOH)水溶液からなる電解液を注入した後、この外装容器10の開口部の上部に、封口体30を配置した。
【0036】
4.封口(レーザ照射)
(実施例1)
上述のように封口体を配置した後、図1に示したような描画軌跡を描くように、レーザ照射を行う。すなわち、図1に示すように、短辺上の1点を描画開始点Sとして描画を開始し、外装容器10の内壁と封口体10の外周との当接領域を、電力500Wのレーザビームを速度1500mm/minで照射し、描画開始点S通過後、描画開始点に隣接するコーナー部を挟んで長辺上の点を描画終了点Eとして描画を終了する。
【0037】
その結果内部欠陥のない溶接強度に優れた溶接部を形成することができ、良好で確実な封止を行うことができた。
【0038】
これにより、公称容量650mAhの角形ニッケル−水素蓄電池を作製した。このようにして作製された実施例1のニッケル−水素蓄電池を電池Aとした。
【0039】
(実施例2)
また同様にして形成した外装容器、電極体および封口体を用いて、第2の実施の形態で説明したように、図5に示す描画プロファイルでレーザビーム照射を行った。ここでは、描画開始点Sは長辺上の点とし、電力を500Wで描画し、描画開始点S通過後、描画開始点に隣接するコーナー部を挟んで短辺上の点を描画終了点Eとして描画を終了する。
このようにして作製された実施例2のニッケル−水素蓄電池を電池Bとした。
【0040】
(比較例1)
また同様にして形成した外装容器、電極体および封口体を用いて、図6に示したような描画プロファイルでレーザビーム照射を行った。ここでは、描画開始点Sは長辺上とし、描画終了点Eが描画開始点Sと一致するようにした。このようにして作製されたニッケル−水素蓄電池を電池Cとした。
【0041】
(比較例2)
また同様にして形成した外装容器、電極体および封口体を用いて、図8に示したような描画プロファイルでレーザビーム照射を行った。ここでは、描画開始点Sは長辺上とし、描画終了点Eが描画開始点Sを越えて、同じ長辺上に位置するようにした。このようにして作製されたニッケル−水素蓄電池を電池Dとした。
【0042】
5.実験
上述のように作製した各電池A、B、C、及びDをそれぞれ150個用い、缶底部分に直径数十μmの孔をあけ、ヘリウムHeガスを注入し続けた後の電池の外観状況を確認し、外観状況別にレーザ溶接外れ、内容物の噴出の発生率を確認した。
なお、レーザ溶接の外れについては、レーザ照射領域における割れ目の有無を目視によって確認した。
また、内容物の噴出については、封口板の一部が外れて外装缶内の電池内容物が噴出しているものを目視により確認した。
【0043】
その結果を表1に示す。
【表1】
【0044】
表1の結果から、レーザの描画開始点と終了点とがコーナー部を挟んで隣接し、2辺の溶接深度がより深く形成された電池A及びBは、電池C及びDに比べてレーザ溶接外れの発生率は高いものの、その後に生じるこのレーザ溶接外れよりも安全上問題視されている内容物の噴出の発生率が、電池C及びDよりも大幅に低減されていることがわかる。から、レーザー溶接外れのみで電池の異常状況を回避できていると考えられる。
以上のことから、電池A及びBの方が、電池C及びDよりも、レーザー溶接外れのみで電池の異常状況を回避できており、安全性が更に向上していることがわかる。
【0045】
これは、レーザ照射が2回走行する部分をコーナーを含む2辺に設けることにより、内部圧力上昇時に、先に亀裂が入る1回照射領域の2辺から蓄積ガスを排出し得るためである。また内容物の噴出が起こりそうな場合にも、コーナー部を含む2辺の溶接強度が強く、しっかりと封口板を抑えているため、内容物が電池系が出るようなことはない。この結果内部圧力による内容物の噴出を起こす可能性はさらに低減され、安全性の向上をはかることが可能となったためである。
【0046】
また、溶接深度(対封口板肉厚)を変化させてその後溶接深度とリーク発生率との関係を測定した。ここではまず溶接深度を変化させてレーザ溶接を行った外装缶を高さ方向の約1/2程度の部分で切断する。そして押し込み試験装置を用いて、断面積が数十mm2の金属板を数mm/sの速度で、電池の内側より封口板に対して水平方向に押し込んでいった場合に、レーザ溶接部に亀裂が入る時の力(N/mm2)を測定した。溶接深度0.9のときの溶接強度を100とする。この結果を図10に示す。ここで横軸は溶接深度、縦軸は溶接強度である。
【0047】
図10から、溶接深度が、使用する封口板肉圧の0.25倍未満であると、充分な溶接強度が得られない。また、溶接深度が0.45倍を越えると溶接深度が変化しても溶接強度はほとんど変化しなくなる。即ち、1回描画領域の溶接深度が0.45倍を越えていると、1回描画領域の溶接強度と、2回描画領域の溶接強度との差がほとんどなくなり、2回描画領域を強固に溶接するという本発明の効果が得られない。
したがって、1回描画領域の溶接深度は、使用する封口板肉厚の0.25〜0.45倍程度とすることが好ましい。
【0048】
このように、溶接深度を調整することにより、確実な溶接が可能となり、信頼性の高い蓄電池を提供する事が可能となる。
【0049】
なお、前記各実施の形態ではレーザビームを用いたが、本発明の方法は、レーザビームに限定されることなく、電子ビームなど種々のエネルギービームを用いた溶接工程にも適用可能である。
【0050】
さらにまた、上述した実施の形態および変形例においては、本発明をニッケル−水素蓄電池に適用する例について説明したが、本発明はニッケル−水素蓄電池に限らず、ニッケル−カドミウム蓄電池、リチウムイオン電池など等の他の角形電池にも適用可能であることは明らかである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、レーザ溶接の開始点を短辺の途中または長辺の途中からとし、終点を長辺若しくは短辺までとすることで、2回照射領域をコーナ部を含む2辺に設けることにより、内圧上昇時に先に亀裂が入る2辺から蓄積ガスを排出することができる。そして残る2辺では溶接強度が確実となっており、内容物の噴出を防止し、安全性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレーザ溶接方法を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態のニッケルー水素蓄電池の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態のニッケルー水素蓄電池の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のレーザ溶接方法による溶接後の状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のレーザ溶接方法を示す図である。
【図6】従来例のレーザ溶接方法を示す図である。
【図7】従来例のレーザ溶接方法による溶接後の状態を示す図である。
【図8】従来例のレーザ溶接方法を示す図である。
【図9】従来例のレーザ溶接方法による溶接後の状態を示す図である。
【図10】溶接深度とリーク発生率との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 外装容器 16 端子部、20 電極体、11 正極板、12 負極板、13 セパレータ、30 封口体
Claims (3)
- 外装缶と封口板との当接領域を、エネルギービームを用いてほぼ方形のパターンを描画するエネルギー照射工程により接合する方法であって、
前記エネルギー照射工程は、描画開始点が、前記方形の短辺または長辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が長辺または短辺上の1点に位置するように実行されることを特徴とする角形電池の製造方法。 - 前記エネルギー照射工程は、描画開始点が、前記方形の短辺上の1点にあり、前記当接領域に沿って1周したのち、少なくとも1つのコーナー部を経て、描画終了点が長辺上の1点に位置するように実行されることを特徴とする請求項1に記載の角形電池の製造方法。
- 前記エネルギー照射工程は、2回の描画パターンが重なった2回描画領域の溶接深度が、1回の描画パターンからなる1回描画領域の溶接深度よりも深いことを特徴とする請求項1または2に記載の角形電池の製造方法。
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| JP2010205441A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 角形密閉電池の製造方法及び角形密閉電池 |
| JP2018029068A (ja) * | 2017-09-26 | 2018-02-22 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子及び蓄電装置 |
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2002
- 2002-06-28 JP JP2002190833A patent/JP2004039284A/ja active Pending
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