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JP2004030805A - 複合機能光学素子、対物レンズ、カップリングレンズ、それらの製造方法及び光ピックアップ装置 - Google Patents

複合機能光学素子、対物レンズ、カップリングレンズ、それらの製造方法及び光ピックアップ装置 Download PDF

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JP2004030805A
JP2004030805A JP2002187047A JP2002187047A JP2004030805A JP 2004030805 A JP2004030805 A JP 2004030805A JP 2002187047 A JP2002187047 A JP 2002187047A JP 2002187047 A JP2002187047 A JP 2002187047A JP 2004030805 A JP2004030805 A JP 2004030805A
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JP
Japan
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optical
objective lens
optical element
pickup device
regions
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Application number
JP2002187047A
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English (en)
Inventor
Kazumi Furuta
古田 和三
Yuichi Akanabe
茜部 祐一
Masahiro Morikawa
森川 雅弘
Osamu Masuda
増田 修
Naoki Mitsuki
三ツ木 直樹
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】光ディスクの記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において複数機能を発揮できる光学素子、対物レンズ、カップリングレンズ及びそれらの製造方法を提供する。かかる光学素子、対物レンズ、及びカップリングレンズの少なくとも1つを用いた光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】この複合機能光学素子13は、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置に適用可能であり、複数のビームを発生させる構造と、非点収差を発生させる構造とを備え、1つの光学素子が複数の機能を併せ持つ。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップ装置に適用可能で複数の機能を有する複合機能光学素子、それらの機能の少なくとも一方を有する対物レンズ及びカップリングレンズ、それらの光学素子の製造方法、並びにそれらの光学素子を含む光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンパクトディスク(CD)等の光ディスクについて再生等を行う光ピックアップ装置を図18により説明する。レーザダイオード501からのレーザ光を回折格子502で主ビームと2本の副ビーム(±1次回折光)とに分けてから(図では主ビームのみを表している)、各ビームがそれぞれビームスプリッタ503で反射し、コリメータレンズ504で平行にされ、1/4波長板505を通り対物レンズ506で光ディスク500の記録面500aに焦点を結ぶ。記録面500a上のピット等で変調された反射光が逆の経路をたどりビームスプリッタ503を透過しシリンドリカルレンズ508を介して光検出器509に入射し、光検出器509からの電気信号に基づいて再生を行う。かかる再生動作においてトラッキング制御は、主ビームと2本の副ビームによる3ビーム法で対物レンズ506を2軸アクチュエータ507によりトラッキング方向に駆動することで行う。また、フォーカシング制御は主ビームのシリンドリカルレンズ508による縦方向と横方向の光量差に基づいて対物レンズ506を2軸アクチュエータ507によりフォーカシング方向に駆動することで行う。
【0003】
以上のように、図18の従来の光ピックアップ装置によれば、トラッキング及びフォーカシング制御のためにそれぞれ回折格子502及びシリンドリカルレンズ508が必要であるために、部品点数が多くなりまたそれらの調整等が必要になり組み立て工数も多くなり、製造コストがかさむ結果となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、光ディスクの記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において複数機能を発揮できる光学素子、対物レンズ、カップリングレンズ及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。また、かかる光学素子、対物レンズ、及びカップリングレンズの少なくとも1つを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による複合機能光学素子は、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置に適用可能な光学素子であって、複数のビームを発生させる構造と、非点収差を発生させる構造と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この複合機能光学素子によれば、両構造により複数のビームを発生させる機能と非点収差を発生させる機能とを併せ持つことができるので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができるので、1つの光学素子で両制御を行うことが可能となる。
【0007】
上記複合機能光学素子において光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なるように構成することで複数のビームを発生させる構造にできる。
【0008】
また、光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。また、前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。
【0009】
本発明による対物レンズは、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズであって、複数のビームを発生させる構造を備えることを特徴とする。
【0010】
この対物レンズによれば、対物レンズとしての本来の光学機能に加えて複数のビームを発生させる機能を併せ持つので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、1つの対物レンズが本来の光学機能を含む複数の機能を兼ね備えることが可能となる。
【0011】
上記対物レンズにおいて光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なるように構成することで複数のビームを発生させる構造にできる。
【0012】
また、本発明による別の対物レンズは、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズであって、非点収差を発生させる構造を備えることを特徴とする。
【0013】
この対物レンズによれば、対物レンズとしての本来の光学機能に加えて非点収差を発生させる機能を併せ持つので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができ、1つの対物レンズが本来の光学機能を含む複数の機能を兼ね備えることが可能となる。
【0014】
上記対物レンズにおいて光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。また、前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。
【0015】
本発明によるカップリングレンズは、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置されるカップリングレンズであって、複数のビームを発生させる構造を備えることを特徴とする。
【0016】
このカップリングレンズによれば、カップリングレンズとしての本来の光学機能に加えて複数のビームを発生させる機能を併せ持つので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、1つのカップリングレンズが本来の光学機能を含む複数の機能を兼ね備えることが可能となる。
【0017】
上記カップリングレンズにおいて光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なるように構成することで複数のビームを発生させる構造にできる。
【0018】
また、本発明による別のカップリングレンズは、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置されるカップリングレンズであって、非点収差を発生させる構造を備えることを特徴とする。
【0019】
このカップリングレンズによれば、カップリングレンズとしての本来の光学機能に加えて非点収差を発生させる機能を併せ持つので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができ、1つのカップリングレンズが本来の光学機能を含む複数の機能を兼ね備えることが可能となる。
【0020】
上記カップリングレンズにおいて光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。また、前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。
【0021】
また、本発明による別の複合機能光学素子は、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置される光学素子であって、光学面が複数の領域に分割され、前記各領域が特定の構造を備えることを特徴とする。
【0022】
この複合機能光学素子によれば、光学面が分割された複数の領域が特定の構造を有することで複数の機能を兼ね備えることができるので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。
【0023】
前記特定の構造は、前記光ピックアップ装置におけるトラッキング制御のための複数のビームを発生させる構造及びフォーカシング制御のための非点収差を発生させる構造であることにより、光ピックアップ装置におけるトラッキング制御のための複数のビームを得ることができかつフォーカシング制御のための非点収差を得ることができる。複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができるので、1つの光学素子で両制御を行うことが可能となる。
【0024】
上述の複合機能光学素子、対物レンズ及びカップリングレンズにおける光学面は点対称でないように構成できる。ここで、点対称でないとは、光軸を含む光学素子の縦断面の形状が断面位置によって相違することを意味する。
【0025】
また、上述の複合機能光学素子、対物レンズ及びカップリングレンズは、電子ビーム描画法により製造され得るものであって、具体的には、基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各構造を備える光学素子、対物レンズまたはカップリングレンズの成形金型の母型を得て、前記母型から得られた成形金型で製造され得る。この場合、前記凸状面を球面または非球面にできる。
【0026】
本発明による光学素子の製造方法は、上述の複合機能光学素子、対物レンズ及びカップリングレンズの内のいずれかの光学素子を電子ビーム描画法により製造することを特徴とする。具体的には、基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各機能を備える光学素子の成形金型の母型を得ることで製造できる。電子ビーム描画法により、上述の各機能を得るための所望の形状を有する母型を高精度でかつ安定して容易に加工することができる。
【0027】
上記基材の前記凸状面は球面または非球面であることが好ましい。これにより、光学素子の球面または非球面上に上記各構造のための所望の形状を形成することができる。
【0028】
本発明による光ピックアップ装置は、光源と、前記光源からの光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に配置されるカップリングレンズと、を備え、前記光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置であって、前記対物レンズまたは前記カップリングレンズが複数のビームを発生させる構造及び非点収差を発生させる構造の少なくとも一方を備えることを特徴とする。
【0029】
この光ピックアップ装置によれば、対物レンズまたはカップリングレンズがそれらの本来の光学機能に加えて複数のビームを得る機能及び非点収差を得る機能の少なくとも一方を併せ持つので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、また非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができるので、従来必要であった回折格子及びシリンドリカルレンズの少なくとも一方を省略でき、装置における光学素子の点数を削減できる。また、機能が一体となっているので、組み立て時等におけるアライメント等の調整が簡単になる。このため、装置全体の小型化及びコスト低減に寄与できる。
【0030】
この場合、前記カップリングレンズまたは前記対物レンズが上記両構造を有していてもよいが、前記カップリングレンズ及び前記対物レンズの一方が前記複数のビームを発生させる構造及び前記非点収差を発生させる構造の一方の構造を備え、他方が前記複数のビームを発生させる構造及び前記非点収差を発生させる構造の他方の機能を備えるように構成してもよい。
【0031】
また、本発明による別の光ピックアップ装置は、光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うために光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するように構成された光学系を備える光ピックアップ装置であって、前記光学系が複数のビームを発生させる構造と非点収差を発生させる構造とを備える光学素子を含むことを特徴とする。
【0032】
この光ピックアップ装置によれば、光学系の光学素子が複数のビームを得る機能及び非点収差を得る機能を兼ね備えるので、光ピックアップ装置において部品点数を少なくできる。例えば、光ピックアップ装置において複数のビームから得られる信号情報に基づいてトラッキング制御を行うことができ、また非点収差のあるビームから得られる信号情報に基づいてフォーカシング制御を行うことができるので、従来必要であった回折格子及びシリンドリカルレンズの両方を省略でき、装置における光学素子の点数を削減できる。また、機能が一体となっているので、組み立て時等におけるアライメント等の調整が簡単になる。このため、装置全体の小型化及びコスト低減に寄与できる。
【0033】
上記光ピックアップ装置の対物レンズ、カップリングレンズまたは光学素子において光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なるように構成することで複数のビームを発生させる構造にできる。
【0034】
また、光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させるようにできる。この場合、前記各領域において前記光学面の屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。また、前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なるように構成することで非点収差を発生させる構造にできる。
【0035】
また、上記光ピックアップ装置において、前記情報記録面で反射した光束が入射して信号を生成する光検出器と、前記光検出器からの信号に基づいてトラッキング制御及びフォーカシング制御を行うために対物レンズを駆動する駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、前記複数のビームの前記光検出器への入射による信号に基づいて前記トラッキング制御を行うとともに前記非点収差のあるビームの前記光検出器への入射による信号に基づいて前記フォーカシング制御を行うように構成できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明するが、複合機能を有するカップリングレンズ、光ピックアップ装置及び複合機能光学素子の製造方法の順に説明する。
【0037】
〈複合機能光学素子〉
【0038】
図1は本実施の形態による複合機能を有するコリメータレンズを説明するための図であり、図1(a)は複合機能を有するコリメータレンズの円形光学面を示す平面図、図1(b)は図1(a)のコリメータレンズのX−X’方向における縦断面図、図1(c)は同じくY−Y’方向における縦断面図、図1(d)は同じくW−W’方向における縦断面図である。図2は、図1の複合機能を有するコリメータレンズにおいて基準面上に形成した屈折部分の厚さと半径方向位置rとの関係を示し、半径方向における厚さの変化を模式的に示す図であり、図3は同じく屈折部分の厚さの同心円上における変化を模式的に示す図である。
【0039】
図1に示すようなカップリングレンズとしてのコリメータレンズ13は、光ピックアップ装置の光源と対物レンズとの間の光路中に配置され光源からの発散光を平行化する光学機能に加えてトラッキング制御のための複数のビームを発生させる特定構造とフォーカシング制御のための非点収差を発生させる別の特定構造とを備えている。
【0040】
即ち、コリメータレンズ13は、光学面全体がコリメータ機能を有するようにに形成されるとともに、図1(a)のように、ハッチングで示す半径acと半径cbと円弧baとで画定される領域1と、同じくハッチングで示す半径a’cと半径cb’と円弧b’a’とで画定される領域2とがトラッキング制御のための複数のビームを得るための領域を構成し、半径acと半径cb’と円弧b’aとで画定される領域3と、同じく半径a’cと半径cbと円弧ba’とで画定される領域4とがフォーカシング制御のための非点収差を得るための領域を構成している。
【0041】
なお、図1(a)において、各点a,W,b,X,Y’,a’,W’,b’,X’,Yは、それぞれ半径Rの円形光学面外周上にあり、cは光軸中心であり、各線a−a’、W−W’,b−b’,X−X’,Y−Y’は、光軸中心cを通る直径である。
【0042】
このように、コリメータレンズ13の光学面は、複数の領域1〜4に分割され、領域1と2が同じ形状になり特定構造を形成し、領域3と4が同じ形状になり別の特定構造を形成している。また、領域3,4は中心角がそれぞれ90度を超えるように設けられており、領域3,4内に互いに直交する線X−X’と線Y−Y’とが存在できる。また、領域1,2は中心角がそれぞれ90度未満になっている。
【0043】
コリメータレンズ13の図1(b)に示す領域3,4のX−X’における屈折部分6は、図2、図3のように中心cから半径Rまで厚さ(破線で示す基準面5からの厚さ)が減少し、また、図1(c)に示す領域3,4のY−Y’における屈折部分7は、図2,図3のように、図1(b)とは反対に中心cから半径Rまで厚さ(破線で示す基準面5からの厚さ)が増加している。これにより、屈折部分6は屈折部分7よりも屈折力が大きくなっている。
【0044】
また、図1(d)に示す領域1,2のW−W’における屈折部分8a,8bは、図2、図3のように中心cから半径Rまで厚さが減少している。また、領域1の屈折部分8aと領域2の屈折部分8bとは同じ曲率半径であるが、その中心が異なっている。これにより、光束が領域1と2とを通過することで2つのビームを得ることができる。なお、屈折部分8aと屈折部分8bの傾きを変えることで複数のビームを得るようにしてもよい。
【0045】
コリメータレンズ13は、上述のように構成されるため、光学面が点対称でなく、図1(a)〜(d)、図2,図3から分かるように、光軸を含む光学素子の縦断面の形状が断面位置によって相違する。
【0046】
次に、上述のコリメータレンズの各機能について図4,図5を参照して説明する。図4は図1(b)、(c)に示す領域3,4のX−X’における屈折部分6及びY−Y’における屈折部分7を通過した光の各焦点位置を示す光路図であり、図5は領域1,領域2及び領域3,4を通過した光の同一平面上における各焦点位置を示す図である。
【0047】
図4に示すように、領域3,4の屈折部分6の焦点位置と屈折部分6と直交する屈折部分7を通過した光の焦点位置とが光軸p方向に変化しており、これにより、領域3,4を通過したビームに非点収差を与えることができる。
【0048】
また、図5に示すように、領域1、領域2、及び領域3,4を通過した光の各焦点位置が同一平面T上において変化しており、領域1、領域2を通過することで複数のビームを副ビームとして得ることができる。
【0049】
なお、上述のコリメータレンズ13と同様に複数のビームを発生させる構造及び非点収差を発生させる構造を備えるようにして対物レンズを構成できる。また、両構造を備えた光学素子13a(図9に示す)としてもよい。また、コリメータレンズに複数のビームを得る機能及び非点収差を得る機能の一方を備えさせ、対物レンズに他方の機能を備えさせるようにしてもよい。また、コリメータレンズに限定されずにカップリングレンズが各構造を備えるようにしてもよい。
【0050】
〈光ピックアップ装置〉
【0051】
図6は本実施の形態による光ピックアップ装置の概略的構成を示す図であり、この光ピックアップ装置は図1〜図5に示す複合機能を有するコリメータレンズを用いている。
【0052】
図6の光ピックアップ装置は、所定の波長のレーザ光を発生するレーザ光源11と、レーザ光源11からの光束を光ディスク10に向け反射しかつ光ディスク10からの反射光を透過させるビームスプリッタ12と、上述の図1〜図5に示す複合機能を有するコリメータレンズ13と、1/4波長板14と、レーザ光源からの光束を光ディスク10の情報記録面10aに集光する対物レンズ15と、光ディスク10からの反射光が検出面17aに入射することで検出信号を得る光検出器17と、を備える。
【0053】
また、図6の光ピックアップ装置は、対物レンズ15をトラッキング方向及びフォーカシング方向にそれぞれ駆動するための2軸アクチュエータ16と、光検出器17からの検出信号に基づいて2軸アクチュエータ16の駆動部20を制御することでトラッキング制御及びフォーカシング制御を行う制御部19と、を更に備える。
【0054】
図6の光ピックアップ装置は、光ディスク10の情報記録面10a上に形成されたピット及びランドから記録情報を得てそれを再生するものであるが、記録情報の記録のためにピットを形成するものであってもよく、また、再生及び記録の両方を行うものであってもよい。
【0055】
なお、光ディスク10としては、例えば、CD、CD−R,CD−RW,CD−Video,CD−ROM、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、MD等の光情報記録媒体であってよく、また高密度DVDのような次世代の高密度記録媒体であってもよい。
【0056】
図6の光ピックアップ装置の動作を図1〜図5、更に図7及び図8を参照しながら説明する。図7はトラッキング制御のときの主ビームと2本の副ビームの情報記録面上のピット列に対する各位置を示す図であり、図8はフォーカシング制御のための光検出器の分割検出面を示す平面図である。
【0057】
トラッキング制御は次のようにして行われる。レーザ光源11からの光束がビームスプリッタ12で反射し、コリメータレンズ13を通過すると、上述のように図1の領域1,2を通過することで、2本の副ビームを得るとともに主ビームが副ビームとともに平行化され、次に1/4波長板14を介して対物レンズ15により光ディスク10の情報記録面10aに集光される。ここで、図7に示すように、主ビームは、情報記録面10a上に情報記録のために多数形成されたピット10cからなるピット列10bの中心にスポット10dを形成し、2本の副ビームはピット列10bを挟むようにしてその両側のランド10g,10hにスポット10e、10fをそれぞれ形成する。そして、これらの反射光が逆の経路をたどり、ビームスプリッタ12を透過し光検出器17の検出面17aに入射し、3本のビームによる各検出信号に基づいて制御部19が駆動部20を介して2軸アクチュエータ16を駆動し、対物レンズ15を主ビームが常にピット列10bの中心にあるようにトラッキング方向に移動させることでトラッキング制御を行う。
【0058】
また、フォーカシング制御は次のようにして行われる。光ディスク10の情報記録面10aからの反射光がコリメータレンズ13を通過すると、上述のように図1の領域3,4を通過することで、非点収差の生じたビームが光検出器17の検出面17aに入射する。そして、図8に示すように、検出面17aに設けられた4分割された分割検出面9a,9b,9c,9dの中心にスポット9eを形成し、分割検出面9a,9b,9c,9dからの各検出信号に基づいて制御部19が駆動部20を介して2軸アクチュエータ16を駆動し対物レンズ15を主ビームの焦点が常に合うようにフォーカシング方向に移動させることでフォーカシング制御を行う。
【0059】
以上のように、図6の光ピックアップ装置によれば、図18のような従来の光ピックアップ装置における回折格子及びシリンドリカルレンズの両方を省略することができ、装置の構成部品を少なくできるので、コスト低減の効果を得ることができる。また、トラッキング制御及びフォーカシング制御のための複合機能をコリメータレンズ13が一体に備えるので、装置の組み立て時等における調整が容易となり、製造コストの低減に寄与できる。
【0060】
なお、図6の光ピックアップ装置において、コリメータレンズ13の代わりに対物レンズ15に上述の両特定構造を備えさせてもよく、また、コリメータレンズ13に両特定構造の一方を備えさせ、対物レンズ15に他方の特定構造を備えさせてもよい。これらにより、同様の効果を得ることができる。
【0061】
次に、図9により、図6の変形例について説明する。図9は本実施の形態による別の光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【0062】
図9の光ピックアップ装置は、コリメータレンズ13a及び対物レンズ15とは別に、複数のビームを発生させる構造及び非点収差を発生させる構造の両方を備える複合機能光学素子18を、ビームスプリッタ12と、通常のコリメート機能を有するコリメータレンズ13aとの間の共通光路に配置したものであり、これ以外は図6と同様の構成である。図9の光ピックアップ装置によれば、図6と同様の効果を得ることができる。
【0063】
〈複合機能光学素子の製造方法〉
【0064】
次に、図1に示すような複合機能を有する光学素子(コリメータレンズ)の製造工程について図10,図11を参照して説明する。図10は、図1〜図3に示すような複合機能を有する光学素子(コリメータレンズ)を成形するための光学素子成形用金型を母型の形状から電鋳により転写し形成する工程を示すフローチャートであり、図11(a)〜(d)は、図10のレジスト現像工程の前後における基材上のレジスト膜の断面形状を示す図であり、図11(a)は基材上に形成したレジスト膜を示し、図11(b)〜(d)は現像後のレジスト膜を示し図1(b)〜(d)とそれぞれ対応する。
【0065】
図10のように、まず、母型の素材をSPDT加工機にセットして、光学素子の光学面に相当する非球面形状を形成し(S101)、図11(a)のような凸状の非球面22を有する基材21を得る。この非球面22は図1の基準面5に対応する。続いて、非球面形状を形成した基材をSPDT加工機より取り外し、かかる基材21の非球面22上にレジスト溶液をスピンコート法により塗布し、図11(a)のようにレジスト膜23を形成する(S102)。その後、ベーキング熱処理を行ってから(S103)、図1〜図3のような光学面を得るために基材21上のレジスト膜23に対し後述のような電子ビーム描画装置を用いて電子ビーム描画を行う(S104)。
【0066】
更に、露光処理を行い(S105)、次に、レジスト現像処理を行い(S106)、図11(b)、(c)、(d)のように破線で示す部分のレジスト膜は除去されハッチングで示すレジスト膜23の形状を得る。ここで、図11(b)〜(d)の各レジスト膜の断面形状は図1(b)〜(d)に対応し、現像後のレジスト膜の形状は図1〜図3と同一形状である。
【0067】
その後、エッチング処理を行って(S107)、母型の素材に彫り込みを行うことで母型を得る。かかる母型に電鋳処理を施してから脱型し、裏打ち部材と組み合わせることで(S108)、光学素子成形用金型を得る。この成形用金型を用いた射出成形により図1〜図3に示す複合機能光学素子を製造することができる。
【0068】
次に、上述の電子ビーム描画法を実行できる電子ビーム描画装置について図12乃至図17を参照して説明する。図12は電子ビーム描画装置の全体構成を概略的に示す説明図であり、図13は図12の電子ビーム描画装置に含まれる測定装置の要部を示す図である。
【0069】
最初に、測定装置について説明する。図12の電子ビーム描画装置90は、基材21の表面の基準点及び基材の3次元形状を測定するための測定手段である測定装置80を備える。測定装置80は、3次元的に変化する形状を有する基材に、電子ビーム描画を行う際に、基材の3次元形状を測定できる。この測定装置は、3次元電子ビーム描画を行う一連の工程にて利用されるが、図12では電子ビーム描画装置と一体的に構成しているが、独立して単独で形成してもよい。ここで、基材21は、図13に示すように、一面が曲面形状を有する曲面部2aと、曲面部2aの周囲に形成された周囲面部である平坦部2bと、裏面側の底部2cとを有する。
【0070】
測定装置80は、図13に示すように、基材21に対してレーザ光を照射することで基材21を測定する第1のレーザ光照射部82と、第1のレーザ光照射部82にて発光されたレーザ光(第1の照射光)が基材21で反射しその反射光を受光する第1の受光部84と、第1のレーザ光照射部82とは異なる照射角度から照射を行う第2のレーザ光照射部86と、第2のレーザ光照射部86にて発光されたレーザ光(第2の照射光)が基材21を透過しその透過光を受光する第2の受光部88と、を含む。ここで、「透過」とは基材の一部をレーザ光等の一部が通過する状態を指し、「透過光」とは後述するようにレーザ光等の光の一部が散乱した残りの光を指すものとする。
【0071】
第1のレーザ光照射部82により電子ビームと交差する方向から基材21に対して第1の光ビームS1を照射し、平坦部2b上で反射する第1の光ビームS1の受光によって第1の光強度分布が検出される。この際に、図13に示すように、第1の光ビームS1は、基材21の底部2cにて反射されるため、第1の強度分布に基づいて基材21の平坦部2b上の平面位置が測定算出できる。
【0072】
また、第2のレーザ光照射部86によって、第1の光ビームS1と異なる電子ビームとほぼ直交する方向、即ち基材21の水平方向から基材21に対して第2の光ビームS2を照射し、基材21を透過する第2の光ビームS2が第2の受光部88に含まれるピンホール89を介して受光されて第2の光強度分布が検出される。
【0073】
この場合、図14(A)〜(C)に示すように、第2の光ビームS2が曲面部2a上を透過するので、第2の強度分布に基づいて基材21の平坦部2bより突出する曲面部2a上の高さ位置を測定算出できる。
【0074】
具体的には、第2の光ビームS2がXY基準座標系における曲面部2a上のある位置(x、y)の特定の高さを透過すると、この位置(x、y)において、図14(A)〜(C)に示すように、第2の光ビームS2が曲面部2aの曲面にて当たることにより散乱光SS1、SS2が生じ、この散乱光分の光強度が弱まる。このため、第2の受光部88にて検出された第2の光強度分布に基づいて高さ位置が測定算出される。
【0075】
この算出の際には、第2の受光部88の信号出力Opは、図17に示す特性図のような、信号出力Opと基材の高さとの相関関係を有するので、第2の受光部88での信号出力Opに基づき、基材の高さ位置を算出することができる。そして、この基材の高さ位置を、例えば描画位置として、電子ビームの焦点位置の調整が行われ描画が行われることとなる。従って、後述のように、測定装置80において精度良い高さ検出を行うことは、曲面部2aを有する基材21に対して電子ビームにより描画パターンを描画する際の描画精度をも向上させることにもなる。
【0076】
次に、電子ビーム描画装置全体について説明する。図12に示すように、電子ビーム描画装置90は、大電流で高解像度の電子線プローブを形成して高速に描画対象の基材21上を走査するものであり、高解像度の電子線プローブを形成し、電子ビームを生成してターゲットに対してビーム照射を行う電子ビーム生成手段である電子銃121と、この電子銃121からの電子ビームを通過させるスリット141と、スリット141を通過する電子ビームの基材21に対する焦点位置を制御するための電子レンズ161と、電子ビームが出射される経路上に配設され開口により電子ビームを所望の形状とするためのアパーチャー181と、電子ビームを偏向させることでターゲットである基材21上の走査位置等を制御する偏向器200と、偏向を補正する補正用コイル221と、を含む。なお、これらの各部は、鏡筒101内に配設されて電子ビーム出射時には真空状態に維持される。
【0077】
さらに、電子ビーム描画装置90は、描画対象となる基材21を載置するための載置台であるXYZステージ30と、このXYZステージ30上の載置位置に基材21を搬送するための搬送手段であるローダ40と、XYZステージ30を駆動するための駆動手段であるステージ駆動手段50と、ローダを駆動するためのローダ駆動装置60と、鏡筒101内及びXYZステージ30を含む筐体210内を真空となるように排気を行う真空排気装置70と、これらの制御を司る制御手段である制御回路100と、を含む。測定装置80は、XYZステージ30上の基材21の表面の基準点及び上述のように基材の3次元形状を測定する。
【0078】
電子レンズ161は、高さ方向に沿って複数箇所に離間して設置される各コイル170a、170b、170cの各々の電流値によって電子的なレンズが複数生成されることで各々制御され、電子ビームの焦点位置が制御される。
【0079】
ステージ駆動手段50は、XYZステージ30をX方向に駆動するX方向駆動機構52と、XYZステージ30をY方向に駆動するY方向駆動機構54と、XYZステージ30をZ方向に駆動するZ方向駆動機構56と、XYZステージ30をθ方向に駆動するθ方向駆動機構58と、を含む。これによって、XYZステージ30を3次元的に動作させたり、アライメントを行うことができる。
【0080】
制御回路100は、電子銃121に電源を供給するための電子銃電源部102と、この電子銃電源部102での電流、電圧などを調整制御する電子銃制御部104と、電子レンズ161(複数の各電子的なレンズを各々)を動作させるためのレンズ電源部106と、このレンズ電源部106での各電子レンズに対応する各電流を調整制御するレンズ制御部108と、を含む。
【0081】
さらに、制御回路100は、補正用コイル221を制御するためのコイル制御部110と、偏向器200にて成形方向の偏向を行う成形偏向部112aと、偏向器200にて副走査方向の偏向を行うための副偏向部112bと、偏向器200にて主走査方向の偏向を行うための主偏向部112cと、成形偏向部112aを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A変換器114aと、副偏向部112bを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A変換器114bと、主偏向部112cを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高精度D/A変換器114cと、を含む。
【0082】
さらに、制御回路100は、偏向器200における位置誤差を補正する、乃ち、位置誤差補正信号などを各高速D/A変換器114a、114b、及び高精度D/A変換器114cに対して供給して位置誤差補正を促すあるいはコイル制御部110に対してその信号を供給することで補正用コイル221にて位置誤差補正を行う位置誤差補正回路116と、これら位置誤差補正回路116並びに各高速D/A変換器114a、114b及び高精度D/A変換器114cを制御して電子ビームの電界を制御する電界制御手段である電界制御回路118と、描画パターンなどを基材21に対して生成するためのパターン発生回路120と、を含む。
【0083】
さらに、制御回路100は、レーザ制御系を含み、このレーザ制御系は、第1のレーザ光照射部82及び第1の受光部84の制御を行う第1のレーザ駆動制御回路130と、第2のレーザ光照射部86及び第2の受光部88の制御を行う第2のレーザ駆動制御回路132と、を有する。これらの制御系には、図示しないが、レーザ照射光の出力(レーザの光強度)を調整制御するための各種制御回路が含まれている。
【0084】
また、制御回路100は、第1の受光部84での受光結果に基づき、測定結果を算出するための第1の測定算出部140と、第2の受光部88での受光結果に基づき、測定結果を算出するための第2の測定算出部142と、を含む。
【0085】
さらに、制御回路100は、ステージ駆動手段50を制御するためのステージ制御回路150と、ローダ駆動装置60を制御するローダ制御回路152と、上述の第1、第2のレーザ駆動制御回路130、132・第1、第2のレーザ出力制御回路134、136・第1、第2の測定算出部140、142・ステージ制御回路150・ローダ制御回路152を制御する機構制御回路154と、真空排気装置70の真空排気を制御する真空排気制御回路156と、測定情報を入力するための測定情報入力部158と、入力された情報や他の複数の情報を記憶するための記憶手段であるメモリ160と、各種制御を行うための制御プログラムを記憶したプログラムメモリ162と、各種描画ラインの制御を行うための制御系300と、これらの各部の制御を司る例えばCPUなどにて形成された制御部170と、を含む。
【0086】
上述のような構成を有する電子ビーム描画装置90において、ローダ40によって搬送された基材21がXYZステージ30上に載置されると、真空排気装置70によって鏡筒101及び筐体210内の空気やダストなどを排気したした後、電子銃121から電子ビームが照射される。
【0087】
電子銃121から照射された電子ビームは、電子レンズ161を介して偏向器200により偏向され、偏向された電子ビームB(以下、この電子レンズ161を通過後の偏向制御された電子ビームに関してのみ「電子ビームB」と符号を付与することがある)は、XYZステージ30上の基材21の表面、例えば曲面部(曲面)2a上の描画位置に対して照射されることで描画が行われる。
【0088】
この際に、測定装置80によって、基材21上の描画位置(描画位置のうち少なくとも高さ位置)、もしくは後述するような基準点の位置が測定され、制御回路100は、その測定結果に基づき、電子レンズ161のコイル170a、170b、170cなどに流れる各電流値などを調整制御して、電子ビームBの焦点深度の位置、すなわち焦点位置を制御し、その焦点位置が描画位置となるように移動制御される。
【0089】
あるいは、測定結果に基づき、制御回路100は、ステージ駆動手段50を制御することにより、電子ビームBの焦点位置が描画位置となるようにXYZステージ30を移動させる。
【0090】
また、電子ビームの制御、XYZステージ30の制御のいずれか一方の制御によって行っても、双方を利用して行ってもよい。
【0091】
さらに、電子ビーム描画装置90に測定装置80を搭載する場合に、第2のレーザ光照射部86と第2の受光部88との離間距離を、載置台たるXYZステージ30のXY平面方向(載置面方向)での移動ストローク以上にした状態で配設されている。このような構成とすることにより、筐体210の一部を穿設することにより、測定装置80を搭載でき、特に、筐体210を大幅に改造することを要しない。
【0092】
次に、電子ビーム描画装置90における、描画を行う場合の原理の概要について、説明する。
【0093】
先ず、基材21は、図15(A)(B)に示すように、例えば樹脂等による光学素子例えば光レンズ等にて形成されることが好ましく、断面略平板状の平坦部2bと、この平坦部2bより突出形成された曲面をなす曲面部2aと、を含む。この曲面部2aの曲面は、球面に限らず、非球面などの他のあらゆる高さ方向に変化を有する自由曲面であってよい。
【0094】
このような基材21において、予め基材21をXYZステージ30上に載置する前に、基材21上の複数例えば3個の基準点P00、P01、P02を決定してこの位置を測定しておく(第1の測定)。これによって、例えば、基準点P00とP01によりX軸、基準点P00とP02によりY軸が定義され、3次元座標系における第1の基準座標系が算出される。ここで、第1の基準座標系における高さ位置をHo(x、y)(第1の高さ位置)とする。これによって、基材21の厚み分布の算出を行うことができる。
【0095】
一方、基材21をXYZステージ30上に載置した後も、同様の処理を行う。すなわち、図15(A)に示すように、基材21上の複数例えば3個の基準点P10、P11、P12を決定してこの位置を測定しておく(第2の測定)。これによって、例えば、基準点P10とP11によりX軸、基準点P10とP12によりY軸が定義され、3次元座標系における第2の基準座標系が算出される。
【0096】
さらに、これらの基準点P00、P01、P02、P10、P11、P12により第1の基準座標系を第2の基準座標系に変換するための座標変換行列などを算出して、この座標変換行列を利用して、第2の基準座標系におけるHo(x、y)に対応する高さ位置Hp(x、y)(第2の高さ位置)を算出して、この位置を最適フォーカス位置、すなわち描画位置として電子ビームの焦点位置が合わされるべき位置とすることとなる。これにより、上述の基材21の厚み分布の補正を行うことができる。
【0097】
なお、上述の第2の測定は、電子ビーム描画装置90の測定装置80を用いて測定することができる。そして、第1の測定は、予め別の場所において他の測定装置を用いて測定しておく必要がある。このような、基材21をXYZステージ30上に載置する前に予め基準点を測定するための測定装置としては、上述の測定装置80と全く同様の構成の測定装置(第2の測定手段)を採用することができる。
【0098】
この場合、測定装置からの測定結果は、例えば図12に示す測定情報入力部158にて入力されたり、制御回路100と接続される不図示のネットワークを介してデータ転送されて、メモリ160などに格納されることとなる。もちろん、この測定装置が不要となる場合も考えられる。
【0099】
上記のようにして、描画位置が算出されて、電子ビームの焦点位置が制御されて描画が行われることとなる。
【0100】
具体的には、図15(C)に示すように、電子ビームの焦点深度FZ(ビームウエストBW)の焦点位置を、3次元基準座標系における単位空間の1フィールド(m=1)内の描画位置に調整制御する(この制御は、上述したように、電子レンズ161による電流値の調整もしくはXYZステージ30の駆動制御のいずれか一方又は双方によって行われる。)。なお、本例においては、1フィールドの高さ分を焦点深度FZより長くなるように、フィールドを設定してあるがこれに限定されるものではない。ここで、焦点深度FZとは、図16に示すように、電子レンズ161を介して照射される電子ビームBにおいて、ビームウエストBWが有効な範囲の高さを示す。なお、電子ビームBの場合、図16に示すように、電子レンズ161の幅D、電子レンズ161よりビームウエスト(ビーム径の最も細い所)BWまでの深さfとすると、D/fは、0.01程度であり、例えば50nm程度の解像度を有し、焦点深度は例えば数十μ程度ある。
【0101】
そして、図15(C)に示すように、例えば1フィールド内をY方向にシフトしつつ順次X方向に走査することにより、1フィールド内の描画が行われることとなる。さらに、1フィールド内において、描画されていない領域があれば、その領域についても、上述の焦点位置の制御を行いつつZ方向に移動し、同様の走査による描画処理を行うこととなる。
【0102】
次に、1フィールド内の描画が行われた後、他のフィールド、例えばm=2のフィールド、m=3のフィールドにおいても、上述同様に、測定や描画位置の算出を行いつつ描画処理がリアルタイムで行われることとなる。このようにして、描画されるべき描画領域について全ての描画が終了すると、基材21の表面における描画処理が終了することとなる。
【0103】
なお、本例では、この描画領域を被描画層とし、この被描画層における曲面部2aの表面の曲面に該当する部分を被描画面としている。
【0104】
さらに、上述のような各種演算処理、測定処理、制御処理などの処理を行う処理プログラムは、プログラムメモリ162に予め制御プログラムとして格納されることとなる。
【0105】
なお、電子ビーム描画装置90のメモリ160には、不図示の形状記憶テーブルを有し、この形状記憶テーブルには、例えば基材21の曲面部2aに回折格子を傾けて各ピッチ毎に形成する際の走査位置に対するドーズ量分布を予め定義したドーズ分布の特性などに関するドーズ分布情報、その他の情報が格納されている。
【0106】
また、プログラムメモリ162には、これらの処理を行う処理プログラム、ドーズ分布情報などの情報をもとに、曲面部2a上の所定の傾斜角度におけるドーズ分布特性など演算により算出するためのドーズ分布演算プログラム、その他の処理プログラムなどを有している。
【0107】
このため、制御部170は、測定装置80にて測定された描画位置に基づき、電子レンズの電流値を調整して電子ビームの焦点位置を描画位置に応じて可変制御するとともに、焦点位置における焦点深度内について、ドーズ分布の特性に基づいて、そのドーズ量を算出しつつ基材の描画を行うように制御する。
【0108】
あるいは、制御部170は、測定装置80にて測定された描画位置に基づき、駆動手段によりXYZステージ30を昇降させて、電子銃121にて照射された電子ビームの焦点位置を描画位置に応じて可変制御するとともに、焦点位置における焦点深度内について、メモリ160のドーズ分布の特性に基づいて、そのドーズ量を算出しつつ基材の描画を行うように制御する。
【0109】
さらに、制御系300は、例えば円描画時に正多角形(不定多角形を含む)に近似するのに必要な(円の半径に応じた)種々のデータ(例えば、ある一つの半径kmmの円について、その多角形による分割数n、各辺の位置各点位置の座標情報並びにクロック数の倍数値、さらにはZ方向の位置などの各円に応じた情報等)、さらには円描画に限らず種々の曲線を描画する際に直線近似するのに必要な種々のデータ、各種描画パターン(矩形、三角形、多角形、縦線、横線、斜線、円板、円周、三角周、円弧、扇形、楕円等)に関するデータを含む。
【0110】
そして、ある一の円について、正多角形に近似され、各辺が算出されると、ある一つの辺、奇数番目の辺が描画されると、次の辺、偶数番目の辺が描画され、さらに次ぎの辺、奇数番目の辺が描画される、という具合に交互に各辺が直線的に描画(走査)されることとなる。そして、ある一の円について描画が終了すると、他の次の円を描画するように促す処理を行なう。このようにして、各円について多角形で近似した描画を行うことができる。
【0111】
以上のような電子ビーム描画装置による電子ビーム描画法を用いることで、図1〜図3のような光学面が同心円形状ではなく縦断面形状が半径位置によって異なる複合機能光学素子を製造するための成形金型の母型を作製することができるのであるが、通常、射出成形用の成形金型を作製するには、SPDT加工に代表される、ワークを回転させバイトを移動させることで機械加工を行う方式で行われる。この場合、図1〜図3のように光学面が同心円状の加工形状でない場合、極めて制約が多くなる。また、特開2001−311811公報に開示されたような、多軸間接機構を用いた加工法も考えられるが、この場合はSPDT法などが適用出来ないので加工精度または加工安定性がどうしても劣化してしまう。更に、レーザビーム描画法も提案されているが、光の場合、解像力を高めようとすると原理的に焦点深度が少なくなり、結果的に機械加工法に対し、精度向上が望めない。これに対し、本実施の形態における電子ビーム描画法によれば、高解像度でかつ焦点深度が大きいため高精度の描画が可能であり、目的の3次元形状に対応させた加工を容易に行うことができ、上述の従来方法の制約が解消され、図1〜図5のような複合機能光学素子における各機能を得るための所望の形状を有する母型を高精度でかつ安定して容易に加工することができる。
【0112】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスクの記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に適用し複数機能を発揮できる光学素子、対物レンズ、及びカップリングレンズを提供できる。また、かかる光学素子、対物レンズ、及びカップリングレンズを容易にかつ高精度に製造できる製造方法を提供できる。また、かかる光学素子、対物レンズ、及びカップリングレンズの少なくとも1つを用いることで光学部品点数を少なくできる光ピックアップ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による複合機能を有するコリメータレンズを説明するための図であり、図1(a)は複合機能を有するコリメータレンズの円形光学面を示す平面図、図1(b)は図1(a)のコリメータレンズのX−X’方向における縦断面図、図1(c)は同じくY−Y’方向における縦断面図、図1(d)は同じくW−W’方向における縦断面図である。
【図2】図1のコリメータレンズにおいて基準面上に形成した屈折部分の厚さの半径方向における変化を模式的に示す図である。
【図3】図1のコリメータレンズにおいて屈折部分の厚さの同心円上における変化を模式的に示す図である。
【図4】図1(b)、(c)に示す領域3,4のX−X’における屈折部分6及びY−Y’における屈折部分7を通過した光の各焦点位置を示す光路図である。
【図5】図1における領域1,領域2及び領域3,4を通過した光の同一平面上における各焦点位置を示す光路図である。
【図6】本実施の形態による光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【図7】図6の光ピックアップ装置におけるトラッキング制御のときの主ビームと2本の副ビームの情報記録面上のピット列に対する各位置を示す図である。
【図8】図6の光ピックアップ装置におけるフォーカシング制御のための光検出器の分割検出面を示す平面図である。
【図9】本実施の形態による別の光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【図10】図1〜図3に示すような複合機能を有するコリメータレンズを成形するための光学素子成形用金型を母型の形状から電鋳により転写し形成する工程を示すフローチャートである。
【図11】図10のレジスト現像工程の前後における基材上のレジスト膜の断面形状を示す図であり、図11(a)は基材上に形成したレジスト膜を示し、図11(b)〜(d)は現像後のレジスト膜を示し、図1(b)〜(d)とそれぞれ対応する図である。
【図12】図10の電子ビーム描法を実行可能な電子ビーム描画装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【図13】図12の電子ビーム描画装置に含まれる測定装置の概略構成を示す説明図である。
【図14】図14(A)〜(C)は、図13の測定装置による基材の面高さの測定について説明するための説明図である。
【図15】図15(A)(B)は、図12の電子ビーム描画装置にて描画される基材を示す説明図であり、同図(C)は、描画原理を説明するための説明図である。
【図16】図12の電子ビーム描画装置におけるビームウエストを説明するための説明図である。
【図17】図12,図13の測定装置の信号出力と基材の高さとの関係を示す特性図である。
【図18】従来の光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2         分割領域
3,4         分割領域
5           基準面
6,7         屈折部
8a,8b       屈折部
11          光源
13          複合機能を有するコリメータレンズ
15          対物レンズ
16          2軸アクチュエータ
17          光検出器
17a         光検出面
18          複合機能光学素子
9a〜9d       分割検出面
10          光ディスク
10a         情報記録面
10b         ピット列
10c         ピット
10d         主ビームによるスポット
10e,10f     副ビームによるスポット
10g,10h     ランド
21          基材
2a          曲面部
23          レジスト膜
90          電子ビーム描画装置

Claims (46)

  1. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置に適用可能な光学素子であって、
    複数のビームを発生させる構造と、非点収差を発生させる構造と、を備えることを特徴とする複合機能光学素子。
  2. 光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させることを特徴とする請求項1に記載の複合機能光学素子。
  3. 前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なることを特徴とする請求項2に記載の複合機能光学素子。
  4. 光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させることを特徴とする請求項1,2または3に記載の複合機能光学素子。
  5. 前記各領域において前記光学面の屈折力が異なることを特徴とする請求項4に記載の複合機能光学素子。
  6. 前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なることを特徴とする請求項5または6に記載の複合機能光学素子。
  7. 前記光学面は点対称でないことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の複合機能光学素子。
  8. 電子ビーム描画法により製造され得ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複合機能光学素子。
  9. 基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各構造を備える前記光学素子の成形金型の母型を得て、前記母型から得られた成形金型で製造され得ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の複合機能光学素子。
  10. 前記凸状面が球面または非球面であることを特徴とする請求項9に記載の複合機能光学素子。
  11. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズであって、
    複数のビームを発生させる構造を備えることを特徴とする対物レンズ。
  12. 光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させることを特徴とする請求項11に記載の対物レンズ。
  13. 前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なることを特徴とする請求項12に記載の対物レンズ。
  14. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズであって、
    非点収差を発生させる構造を備えることを特徴とする対物レンズ。
  15. 光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させることを特徴とする請求項14に記載の対物レンズ。
  16. 前記各領域において前記光学面の屈折力が異なることを特徴とする請求項15に記載の対物レンズ。
  17. 前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なることを特徴とする請求項15または16に記載の対物レンズ。
  18. 前記光学面は点対称でないことを特徴とする請求項12,13,15,16または17に記載の対物レンズ。
  19. 電子ビーム描画法により製造され得ることを特徴とする請求項11乃至18のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  20. 基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各構造を備える前記対物レンズの成形金型の母型を得て、前記母型から得られた成形金型で製造され得ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  21. 前記凸状面が球面または非球面であることを特徴とする請求項20に記載の対物レンズ。
  22. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置されるカップリングレンズであって、
    複数のビームを発生させる構造を備えることを特徴とするカップリングレンズ。
  23. 光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させることを特徴とする請求項22に記載のカップリングレンズ。
  24. 前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なることを特徴とする請求項23に記載のカップリングレンズ。
  25. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置されるカップリングレンズであって、
    非点収差を発生させる構造を備えることを特徴とするカップリングレンズ。
  26. 光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させることを特徴とする請求項25に記載のカップリングレンズ。
  27. 前記各領域において前記光学面の屈折力が異なることを特徴とする請求項26に記載のカップリングレンズ。
  28. 前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なることを特徴とする請求項26または27に記載のカップリングレンズ。
  29. 前記光学面は点対称でないことを特徴とする請求項23,24,26,27または28に記載のカップリングレンズ。
  30. 電子ビーム描画法により製造され得ることを特徴とする請求項22乃至29のいずれか1項に記載のカップリングレンズ。
  31. 基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各構造を備える前記カップリングレンズの成形金型の母型を得て、前記母型から得られた成形金型で製造され得ることを特徴とする請求項22乃至30のいずれか1項に記載のカップリングレンズ。
  32. 前記凸状面が球面または非球面であることを特徴とする請求項31に記載のカップリングレンズ。
  33. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置において光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するための光学系に配置される光学素子であって、
    光学面が複数の領域に分割され、前記各領域が特定の構造を備えることを特徴とする複合機能光学素子。
  34. 前記特定の構造は、前記光ピックアップ装置におけるトラッキング制御のための複数のビームを発生させる構造及びフォーカシング制御のための非点収差を発生させる構造であることを特徴とする請求項33に記載の複合機能光学素子。
  35. 請求項1乃至10、33及び34のいずれか1項に記載の複合機能光学素子、請求項11乃至21のいずれか1項に記載の対物レンズ及び請求項22乃至32のいずれか1項に記載のカップリングレンズの内のいずれかの光学素子を電子ビーム描画法により製造することを特徴とする光学素子の製造方法。
  36. 基材の凸状面に形成したレジスト膜に対し電子ビームを照射してから前記レジスト膜を現像し前記凸状面の位置に応じて所定の膜厚とすることで、前記基材に基づいて前記各構造を備える光学素子の成形金型の母型を得ることを特徴とする請求項35に記載の光学素子の製造方法。
  37. 前記凸状面は球面または非球面であることを特徴とする請求項36に記載の光学素子の製造方法。
  38. 光源と、前記光源からの光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に配置されるカップリングレンズと、を備え、前記光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うことができる光ピックアップ装置であって、
    前記対物レンズまたは前記カップリングレンズが複数のビームを発生させる構造及び非点収差を発生させる構造の少なくとも一方を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  39. 前記カップリングレンズ及び前記対物レンズの一方が前記複数のビームを発生させる構造及び前記非点収差を発生させる構造の一方の構造を備え、前記カップリングレンズ及び前記対物レンズの他方が他方の構造を備えることを特徴とする請求項38に記載の光ピックアップ装置。
  40. 光ディスクについて記録及び再生の少なくとも一方を行うために光源からの光束を前記光ディスクの情報記録面に集光するように構成された光学系を備える光ピックアップ装置であって、
    前記光学系が複数のビームを発生させる構造と非点収差を発生させる構造とを備える光学素子を含むことを特徴とする光ピックアップ装置。
  41. 前記対物レンズ、前記カップリングレンズまたは前記光学素子の光学面が複数の領域に分割されることで前記複数のビームを発生させることを特徴とする請求項38,39または40に記載の光ピックアップ装置。
  42. 前記各領域において前記光学面の曲率半径または傾きが異なることを特徴とする請求項41に記載の光ピックアップ装置。
  43. 前記対物レンズ、前記カップリングレンズまたは前記光学素子の光学面が複数の領域に分割されることで前記非点収差を発生させることを特徴とする請求項38乃至42のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  44. 前記各領域において前記光学面の屈折力が異なることを特徴とする請求項43に記載の光ピックアップ装置。
  45. 前記光学面の一の直径方向と他の直径方向とで屈折力が異なることを特徴とする請求項43または44に記載の光ピックアップ装置。
  46. 前記情報記録面で反射した光束が入射して信号を生成する光検出器と、前記光検出器からの信号に基づいてトラッキング制御及びフォーカシング制御を行うために対物レンズを駆動する駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段は、前記複数のビームの前記光検出器への入射による信号に基づいて前記トラッキング制御を行うとともに前記非点収差のあるビームの前記光検出器への入射による信号に基づいて前記フォーカシング制御を行うことを特徴とする請求項38乃至45のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
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