JP2004028398A - 熱交換器及び空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】接触熱抵抗並びに空気の通風抵抗を極力小さくすることにより熱交換性能を向上させることができ、製造性に優れたコンパクトな熱交換器及び空気調和機を提供する。
【解決手段】直径が5.3mm以下の細径膨管部2(又は3)が1本以上固定され、この細径膨管部2の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネル11(又は12)を複数積層する。この積層時に、細径膨管部2,3が上下で重ならず、各々の細径膨管部2,3の間を空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】直径が5.3mm以下の細径膨管部2(又は3)が1本以上固定され、この細径膨管部2の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネル11(又は12)を複数積層する。この積層時に、細径膨管部2,3が上下で重ならず、各々の細径膨管部2,3の間を空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器及び空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気調和機に用いられたクロスフィン型熱交換器は、伝熱管と伝熱管の外側表面積を拡大するためのフィンで構成され、伝熱管内に冷媒を通すと共に、伝熱管外に空気を流し、冷媒を伝熱管内で蒸発・凝縮させることにより、必要な熱交換を行っている。クロスフィン型熱交換器の製造方法としては、フィンを成形後スタックしておき、その後に伝熱管を、重ねられたフィンの通孔中を通し、管内に拡管マンドレルを挿入して伝熱管とフィンとを密着させる機械的拡管方法が一般に知られている。
【0003】
一方、プレート式熱交換器では、積層した複数のプレート相互間に流路を形成し、これらの流路に温度の異なる流体を交互に流す事により熱交換を行う構成となっており、多管式等の従来の熱交換器に比べて大幅にコンパクト化できるメリットがある。例えば特開平11−22995号公報では、伝熱管とプレートを結合したプレートを用いることにより、クロスフィン型熱交換器とプレート式熱交換器の長所を合わせた、設計の自由度が高い熱交換器を提供している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の熱交換器においては、次のような問題がある。クロスフィン型熱交換器の性能は、拡管過剰による伝熱管内面溝つぶれや、拡管不十分による接触熱抵抗などにより、伝熱管及び伝熱管外のフィンの性能の和より5〜10%ダウンしてしまう。一般に伝熱管の性能が40%アップすると、熱交換器の性能は5〜10%アップとなるが、拡管により、この性能アップ分をキャンセルしてしまうことがある。
【0005】
また、クロスフィン型熱交換器を製造するためには、伝熱管とフィンを別々に成形し、伝熱管をヘアピン状に折り曲げて、フィンの通孔中を通し、拡管した後、リターンベンド材をろう付けしなければならず、製造性に優れているとは言い難い。
【0006】
一方、プレート式熱交換器は、同じ形状のプレートを積層しているため、1次側流体と2次側流体との流路断面積が殆ど同じとなる。このため、1次側流体にフロン、2次側流体に水を用いた場合には、熱抵抗比を同程度にするため2次側は大きい流量を流すことにより流動抵抗が増加し、2次側流体の循環ポンプ所要動力が大きくなってしまう。また、1次側にフロン、2次側流体に空気を用いることは、熱抵抗比の違いが大きすぎるため難しい。
【0007】
また、伝熱管とプレートを結合したプレートは、溶接した場合、接触熱抵抗はほぼ0となるが、この場合製造性が悪い。固定金具で固定した場合は、接触熱抵抗の問題を解決することが難しい。
【0008】
一般に、空気調和機用熱交換器に使用されている現状のクロスフィンチューブ熱交換器は、2次側流体である空気と1次側流体である冷媒と接触熱抵抗比が7:2:1となっており、非常にアンバランスである。このため、空気側の性能を上げなければ全体の性能向上につながらない。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、接触熱抵抗並びに空気の通風抵抗を極力小さくすることにより熱交換性能を向上させることができ、製造性に優れたコンパクトな熱交換器及び空気調和機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の熱交換器は、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器において、膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにしたことを特徴としている。
【0011】
また、前記膨管部は、直径が5.3mm以下であることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の空気調和機は、少なくとも凝縮器又は蒸発器を含む複数の熱交換器を用いた空気調和機において、前記複数の熱交換器のうち少なくとも1つは、膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにした熱交換器であることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る熱交換器の構成を示す斜視図である。図2は図1の右側面図である。
【0015】
この図1及び図2に示す熱交換器は、多パス熱交換器であり、多数の細径膨管部2,3を平行に配列してパネルで接続固定したロールボンドパネル11,12を、各々の細径膨管部2,3が上下で重ならないように積層して構成したものである。
【0016】
多数の細径膨管部2,3のうち、図面上ハッチングを施した細径膨管部2は内部に冷媒が流れる冷媒回路用のものであり、他の細径膨管部3は拡大伝熱面として作用するものである。この他の非膨管部4も拡大伝熱面として作用するものである。また、細径膨管部2の内部に流れる冷媒の方向を矢印Y1で示し、細径膨管部2の外部に流れる空気の方向を矢印Y2で示した。
【0017】
この熱交換器において、従来の空気調和機用熱交換器と同等の能力、コンパクトさを得るためには、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率と、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比が同程度である必要がある。従来の空気調和機用熱交換器の空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率は約15倍、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比は約1.34(m2/m3)である。
【0018】
本実施の形態の熱交換器の場合、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率は、細径膨管部2の冷媒回路と細径膨管部3の拡大伝熱面との割合で調節することができる。すなわち、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率を大きくする場合は、一枚のロールボンドパネル11上に設けられた細径膨管部2,3のうち、冷媒回路として使用する細径膨管部2の割合を小さく、拡大伝熱面として使用する細径膨管部3の割合を大きくすればよい。
【0019】
一方、従来の空気調和機用熱交換器と同等のコンパクトさを得るためには、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比を従来の約1.34(m2/m3)にする必要がある。そこで、図3に示すように、細径膨管部直径dに対する隣り合うロールボンドパネル11,12のピッチ(以下、フィンピッチと呼ぶ)の倍率kを変化させたときに、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比が従来の約1.34(m2/m3)になる膨管部直径dを計算して求めると、膨管部直径dはフィンピッチの膨管部直径dに対する倍率kが大きくなるにつれ、減少する。
【0020】
なお、図3に示す入口開口部5に対して空気側流路断面積が減少しないように、すなわち空気側の通風抵抗が増大しないように開口部6を設定している。図4は、フィンピッチの膨管部直径に対する倍率kと膨管部直径dの関係を計算した結果であり、この結果によれば最大直径は5.3mmである。従って、本実施の形態の熱交換器では、細径膨管部2,3の直径dが5.3mm以下の場合について有効に作用すると言える。
【0021】
このように直径が5.3mm以下の細径膨管部2,3が上下で重ならず、各々の細径膨管部2,3の間を空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにロールボンドパネル11,12を積層すれば、空気の流路断面積に増減がなく、通風抵抗の小さい熱交換器を得ることができる。また、細径管のメリットである空気側の通風抵抗を減少させると同時に、空気の流れに対し膨管部2,3の背面側における剥離を防止し、空気側の性能を向上させることができる。
【0022】
また、本実施の形態の熱交換器は、ロールボンドパネル11,12において伝熱管と拡大伝熱面であるフィンが一体であるため、接触熱抵抗が殆ど無くなり、また、上記のように通風抵抗が小さいので、これより熱交換性能を、従来の熱交換器に比べ5〜10%向上させることができる。
【0023】
また、細径膨管部2,3による伝熱管と拡大伝熱面であるフィンが一体となったロールボンドパネル11を積層すればよいので、容易に熱交換器を製造することができる。
【0024】
また、ロールボンドパネル11,12に1本以上の膨管部を形成し、そのうちの一部を冷媒回路として使用すれば、残りの膨管部が拡大伝熱面として作用する。これより、熱交換器をよりコンパクトにすることが可能である。
【0025】
また、ロールボンドパネル11,12により、伝熱管と拡大伝熱面であるフィンを兼ねるため、ヘアピン加工、拡管などの製造工程を省略することができ、コスト低減化を図ることができる。ロールボンドパネルをクロスフィン型熱交換器として組み立てる場合、膨管部内面はペア管となり、従来の細径伝熱管に比べ管内熱伝達率は劣ることが予想される。しかし、例えば直径4mmの細径伝熱管の場合、従来と同程度の圧力損失とするには、現行に比べて4倍に多パス化することが必要なため、1パスあたりの冷媒流量は非常に小さくなる。このため、伝熱管による差異がほとんどなく、管内熱伝達率の減少はそれほど大きくないと言える。
【0026】
次に、上記実施の形態の熱交換器を、室外熱交換器及び室内熱交換器に用いた空気調和機の構造概念図を図5に示し、その説明を行う。
【0027】
図5に示す空気調和機は、ヒートポンプ式冷凍サイクルを構成しており、室外熱交換器21と、室内熱交換器22と、これらに接続される圧縮機23と、冷・暖房における冷媒の流れを切り換える四方弁24と、膨張弁25とを備えて構成されている。ここで、室外熱交換器21及び室内熱交換器22が、いずれも上記実施の形態の熱交換器で構成されている。
【0028】
このような構成の空気調和機における冷暖房時の動作を説明する。但し、図5に示す実線矢印は冷房時の冷媒の流れを示し、波線矢印は暖房時の冷媒の流れを示す。
【0029】
まず、冷房時には、室内熱交換器22において、低温・低圧の液体で送られてきた冷媒が蒸発して低温・低圧の気体となる。この時、周囲の空気から熱を奪う。ここで送風を行うと冷たい風となって室内が冷やされる。気体となった冷媒は、四方弁24を介して圧縮機23に送られ、ここで圧縮され、高温・高圧の気体となり、更に四方弁24を介して室外熱交換器21へ送られる。この冷媒は室外熱交換器21で外気によって凝縮され、この際、熱が外に放出されて高圧の液体となる。この冷媒は、膨張弁25を通って膨張することで低温・低圧の液体となり、再び室内熱交換器22へ送られ、以降上記同様の冷房動作を繰り返す。
【0030】
暖房の場合は、四方弁24によって冷媒の流れが波線矢印で示すように上記と逆になる。室外熱交換器21で蒸発して吸熱することによって低温・低圧の気体となった冷媒は、四方弁24を介して圧縮機23に送られ、ここで圧縮され、高温・高圧の気体となります。この冷媒は四方弁24を介して室内熱交換器22に送られ、ここで凝縮され、液化する時に熱を放出する。この時、温風となって暖房が行われる。最後に冷媒は膨張弁25を通って低温・低圧の液体となり、室外熱交換器21へ送られ、以降上記同様の暖房動作を繰り返す。
【0031】
つまり、本空気調和機において、冷房時には、室内熱交換器22が蒸発器として、室外熱交換器21は凝縮器として各々機能し、暖房時には、室内熱交換器22が凝縮器として、室外熱交換器21が蒸発器として各々機能する。このような空気調和機においても、前述した熱交換器と同様な効果を、室外熱交換器21及び室内熱交換器22において得ることが可能となる。
【0032】
以上、本実施の形態の熱交換器を空気調和機として用いた場合の説明を行ったが、1次側流体に水、2次側流体に空気を使用した熱交換器や、一般的なプレート熱交換器としても使用可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器において、細径膨管部が1本以上固定され、この細径膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、細径膨管部が上下で重ならず、且つ各々の細径膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにしたので、接触熱抵抗並びに空気の通風抵抗を極力小さくすることにより熱交換性能を向上させることができ、製造性に優れたコンパクトな熱交換器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱交換器の構成を示す斜視図である。
【図2】上記熱交換器の右側面図である。
【図3】上記熱交換器の右側面の拡大図である。
【図4】上記熱交換器におけるフィンピッチの膨管部直径に対する倍率kと膨管部直径dとの関係を示す図である。
【図5】上記熱交換器を室外熱交換器及び室内熱交換器に用いた空気調和機の構造概念図である。
【符号の説明】
2 冷媒回路として使用する細径膨管部
3 拡大伝熱面として使用する細径膨管部
4 非膨管部
5 入口開口部
6 開口部
11,12 ロールボンドパネル
21 室外熱交換器
22 室内熱交換器
23 圧縮機
24 四方弁
25 膨張弁
d 細径膨管部直径
k フィンピッチの膨管部直径に対する倍率
Y1 冷媒の流れ
Y2 空気の流れ
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器及び空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気調和機に用いられたクロスフィン型熱交換器は、伝熱管と伝熱管の外側表面積を拡大するためのフィンで構成され、伝熱管内に冷媒を通すと共に、伝熱管外に空気を流し、冷媒を伝熱管内で蒸発・凝縮させることにより、必要な熱交換を行っている。クロスフィン型熱交換器の製造方法としては、フィンを成形後スタックしておき、その後に伝熱管を、重ねられたフィンの通孔中を通し、管内に拡管マンドレルを挿入して伝熱管とフィンとを密着させる機械的拡管方法が一般に知られている。
【0003】
一方、プレート式熱交換器では、積層した複数のプレート相互間に流路を形成し、これらの流路に温度の異なる流体を交互に流す事により熱交換を行う構成となっており、多管式等の従来の熱交換器に比べて大幅にコンパクト化できるメリットがある。例えば特開平11−22995号公報では、伝熱管とプレートを結合したプレートを用いることにより、クロスフィン型熱交換器とプレート式熱交換器の長所を合わせた、設計の自由度が高い熱交換器を提供している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の熱交換器においては、次のような問題がある。クロスフィン型熱交換器の性能は、拡管過剰による伝熱管内面溝つぶれや、拡管不十分による接触熱抵抗などにより、伝熱管及び伝熱管外のフィンの性能の和より5〜10%ダウンしてしまう。一般に伝熱管の性能が40%アップすると、熱交換器の性能は5〜10%アップとなるが、拡管により、この性能アップ分をキャンセルしてしまうことがある。
【0005】
また、クロスフィン型熱交換器を製造するためには、伝熱管とフィンを別々に成形し、伝熱管をヘアピン状に折り曲げて、フィンの通孔中を通し、拡管した後、リターンベンド材をろう付けしなければならず、製造性に優れているとは言い難い。
【0006】
一方、プレート式熱交換器は、同じ形状のプレートを積層しているため、1次側流体と2次側流体との流路断面積が殆ど同じとなる。このため、1次側流体にフロン、2次側流体に水を用いた場合には、熱抵抗比を同程度にするため2次側は大きい流量を流すことにより流動抵抗が増加し、2次側流体の循環ポンプ所要動力が大きくなってしまう。また、1次側にフロン、2次側流体に空気を用いることは、熱抵抗比の違いが大きすぎるため難しい。
【0007】
また、伝熱管とプレートを結合したプレートは、溶接した場合、接触熱抵抗はほぼ0となるが、この場合製造性が悪い。固定金具で固定した場合は、接触熱抵抗の問題を解決することが難しい。
【0008】
一般に、空気調和機用熱交換器に使用されている現状のクロスフィンチューブ熱交換器は、2次側流体である空気と1次側流体である冷媒と接触熱抵抗比が7:2:1となっており、非常にアンバランスである。このため、空気側の性能を上げなければ全体の性能向上につながらない。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、接触熱抵抗並びに空気の通風抵抗を極力小さくすることにより熱交換性能を向上させることができ、製造性に優れたコンパクトな熱交換器及び空気調和機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の熱交換器は、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器において、膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにしたことを特徴としている。
【0011】
また、前記膨管部は、直径が5.3mm以下であることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の空気調和機は、少なくとも凝縮器又は蒸発器を含む複数の熱交換器を用いた空気調和機において、前記複数の熱交換器のうち少なくとも1つは、膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにした熱交換器であることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る熱交換器の構成を示す斜視図である。図2は図1の右側面図である。
【0015】
この図1及び図2に示す熱交換器は、多パス熱交換器であり、多数の細径膨管部2,3を平行に配列してパネルで接続固定したロールボンドパネル11,12を、各々の細径膨管部2,3が上下で重ならないように積層して構成したものである。
【0016】
多数の細径膨管部2,3のうち、図面上ハッチングを施した細径膨管部2は内部に冷媒が流れる冷媒回路用のものであり、他の細径膨管部3は拡大伝熱面として作用するものである。この他の非膨管部4も拡大伝熱面として作用するものである。また、細径膨管部2の内部に流れる冷媒の方向を矢印Y1で示し、細径膨管部2の外部に流れる空気の方向を矢印Y2で示した。
【0017】
この熱交換器において、従来の空気調和機用熱交換器と同等の能力、コンパクトさを得るためには、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率と、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比が同程度である必要がある。従来の空気調和機用熱交換器の空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率は約15倍、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比は約1.34(m2/m3)である。
【0018】
本実施の形態の熱交換器の場合、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率は、細径膨管部2の冷媒回路と細径膨管部3の拡大伝熱面との割合で調節することができる。すなわち、空気側伝熱面積の伝熱管表面積に対する拡大率を大きくする場合は、一枚のロールボンドパネル11上に設けられた細径膨管部2,3のうち、冷媒回路として使用する細径膨管部2の割合を小さく、拡大伝熱面として使用する細径膨管部3の割合を大きくすればよい。
【0019】
一方、従来の空気調和機用熱交換器と同等のコンパクトさを得るためには、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比を従来の約1.34(m2/m3)にする必要がある。そこで、図3に示すように、細径膨管部直径dに対する隣り合うロールボンドパネル11,12のピッチ(以下、フィンピッチと呼ぶ)の倍率kを変化させたときに、熱交換器の体積に占める空気側伝熱面積比が従来の約1.34(m2/m3)になる膨管部直径dを計算して求めると、膨管部直径dはフィンピッチの膨管部直径dに対する倍率kが大きくなるにつれ、減少する。
【0020】
なお、図3に示す入口開口部5に対して空気側流路断面積が減少しないように、すなわち空気側の通風抵抗が増大しないように開口部6を設定している。図4は、フィンピッチの膨管部直径に対する倍率kと膨管部直径dの関係を計算した結果であり、この結果によれば最大直径は5.3mmである。従って、本実施の形態の熱交換器では、細径膨管部2,3の直径dが5.3mm以下の場合について有効に作用すると言える。
【0021】
このように直径が5.3mm以下の細径膨管部2,3が上下で重ならず、各々の細径膨管部2,3の間を空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにロールボンドパネル11,12を積層すれば、空気の流路断面積に増減がなく、通風抵抗の小さい熱交換器を得ることができる。また、細径管のメリットである空気側の通風抵抗を減少させると同時に、空気の流れに対し膨管部2,3の背面側における剥離を防止し、空気側の性能を向上させることができる。
【0022】
また、本実施の形態の熱交換器は、ロールボンドパネル11,12において伝熱管と拡大伝熱面であるフィンが一体であるため、接触熱抵抗が殆ど無くなり、また、上記のように通風抵抗が小さいので、これより熱交換性能を、従来の熱交換器に比べ5〜10%向上させることができる。
【0023】
また、細径膨管部2,3による伝熱管と拡大伝熱面であるフィンが一体となったロールボンドパネル11を積層すればよいので、容易に熱交換器を製造することができる。
【0024】
また、ロールボンドパネル11,12に1本以上の膨管部を形成し、そのうちの一部を冷媒回路として使用すれば、残りの膨管部が拡大伝熱面として作用する。これより、熱交換器をよりコンパクトにすることが可能である。
【0025】
また、ロールボンドパネル11,12により、伝熱管と拡大伝熱面であるフィンを兼ねるため、ヘアピン加工、拡管などの製造工程を省略することができ、コスト低減化を図ることができる。ロールボンドパネルをクロスフィン型熱交換器として組み立てる場合、膨管部内面はペア管となり、従来の細径伝熱管に比べ管内熱伝達率は劣ることが予想される。しかし、例えば直径4mmの細径伝熱管の場合、従来と同程度の圧力損失とするには、現行に比べて4倍に多パス化することが必要なため、1パスあたりの冷媒流量は非常に小さくなる。このため、伝熱管による差異がほとんどなく、管内熱伝達率の減少はそれほど大きくないと言える。
【0026】
次に、上記実施の形態の熱交換器を、室外熱交換器及び室内熱交換器に用いた空気調和機の構造概念図を図5に示し、その説明を行う。
【0027】
図5に示す空気調和機は、ヒートポンプ式冷凍サイクルを構成しており、室外熱交換器21と、室内熱交換器22と、これらに接続される圧縮機23と、冷・暖房における冷媒の流れを切り換える四方弁24と、膨張弁25とを備えて構成されている。ここで、室外熱交換器21及び室内熱交換器22が、いずれも上記実施の形態の熱交換器で構成されている。
【0028】
このような構成の空気調和機における冷暖房時の動作を説明する。但し、図5に示す実線矢印は冷房時の冷媒の流れを示し、波線矢印は暖房時の冷媒の流れを示す。
【0029】
まず、冷房時には、室内熱交換器22において、低温・低圧の液体で送られてきた冷媒が蒸発して低温・低圧の気体となる。この時、周囲の空気から熱を奪う。ここで送風を行うと冷たい風となって室内が冷やされる。気体となった冷媒は、四方弁24を介して圧縮機23に送られ、ここで圧縮され、高温・高圧の気体となり、更に四方弁24を介して室外熱交換器21へ送られる。この冷媒は室外熱交換器21で外気によって凝縮され、この際、熱が外に放出されて高圧の液体となる。この冷媒は、膨張弁25を通って膨張することで低温・低圧の液体となり、再び室内熱交換器22へ送られ、以降上記同様の冷房動作を繰り返す。
【0030】
暖房の場合は、四方弁24によって冷媒の流れが波線矢印で示すように上記と逆になる。室外熱交換器21で蒸発して吸熱することによって低温・低圧の気体となった冷媒は、四方弁24を介して圧縮機23に送られ、ここで圧縮され、高温・高圧の気体となります。この冷媒は四方弁24を介して室内熱交換器22に送られ、ここで凝縮され、液化する時に熱を放出する。この時、温風となって暖房が行われる。最後に冷媒は膨張弁25を通って低温・低圧の液体となり、室外熱交換器21へ送られ、以降上記同様の暖房動作を繰り返す。
【0031】
つまり、本空気調和機において、冷房時には、室内熱交換器22が蒸発器として、室外熱交換器21は凝縮器として各々機能し、暖房時には、室内熱交換器22が凝縮器として、室外熱交換器21が蒸発器として各々機能する。このような空気調和機においても、前述した熱交換器と同様な効果を、室外熱交換器21及び室内熱交換器22において得ることが可能となる。
【0032】
以上、本実施の形態の熱交換器を空気調和機として用いた場合の説明を行ったが、1次側流体に水、2次側流体に空気を使用した熱交換器や、一般的なプレート熱交換器としても使用可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器において、細径膨管部が1本以上固定され、この細径膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、細径膨管部が上下で重ならず、且つ各々の細径膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにしたので、接触熱抵抗並びに空気の通風抵抗を極力小さくすることにより熱交換性能を向上させることができ、製造性に優れたコンパクトな熱交換器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱交換器の構成を示す斜視図である。
【図2】上記熱交換器の右側面図である。
【図3】上記熱交換器の右側面の拡大図である。
【図4】上記熱交換器におけるフィンピッチの膨管部直径に対する倍率kと膨管部直径dとの関係を示す図である。
【図5】上記熱交換器を室外熱交換器及び室内熱交換器に用いた空気調和機の構造概念図である。
【符号の説明】
2 冷媒回路として使用する細径膨管部
3 拡大伝熱面として使用する細径膨管部
4 非膨管部
5 入口開口部
6 開口部
11,12 ロールボンドパネル
21 室外熱交換器
22 室内熱交換器
23 圧縮機
24 四方弁
25 膨張弁
d 細径膨管部直径
k フィンピッチの膨管部直径に対する倍率
Y1 冷媒の流れ
Y2 空気の流れ
Claims (3)
- 冷媒を蒸発又は凝縮させて熱交換を行う熱交換器において、
膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにした
ことを特徴とする熱交換器。 - 前記膨管部は、直径が5.3mm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 少なくとも凝縮器又は蒸発器を含む複数の熱交換器を用いた空気調和機において、
前記複数の熱交換器のうち少なくとも1つは、膨管部が1本以上固定され、この膨管部の一部又は全部を蒸発又は凝縮を行う冷媒回路として用いるロールボンドパネルを複数積層し、この積層時に、前記膨管部が上下で重ならず、且つ各々の膨管部の間に空気の通風抵抗がほぼ一定乃至は一定となる間隔が形成されるようにした熱交換器である
ことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002182642A JP2004028398A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 熱交換器及び空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002182642A JP2004028398A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 熱交換器及び空気調和機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004028398A true JP2004028398A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002182642A Pending JP2004028398A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 熱交換器及び空気調和機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004028398A (ja) |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182642A patent/JP2004028398A/ja active Pending
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